JPWO2020208813A1 - ドハティ増幅回路 - Google Patents
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Abstract
Description
一般的なドハティ増幅器は、適用可能な動作周波数が1つに限られ、2つ以上の動作周波数の信号を増幅することができない。
図1から図8を参照して実施の形態1に係るドハティ増幅回路100について説明する。
実施の形態1に係るドハティ増幅回路100は、信号入力端子101、分配器110、第1入力回路111、第2入力回路112、第1増幅器140、第2増幅器150、マルチバンド回路160、出力回路170、信号出力端子199、及び、制御部180を備える。
分配器110は、例えば、T分岐回路、ウィルキンソン電力分配回路、又は90度ハイブリッド回路等により構成された、信号入力端子101から入力された入力信号を2つの信号に分配し、分配後の2つの信号を第1信号及び第2信号として出力する回路である。
分配器110は、入力信号を等分配するものであっても、不当分配するものであっても良い。すなわち、分配器110が出力する第1信号及び第2信号の振幅は、等しいものであっても、異なるものであって良い。実施の形態1では、分配器110は、入力信号を等分配するものとして説明する。すなわち、実施の形態1では、分配器110が出力する第1信号及び第2信号の振幅は、等しいものとして説明する。
分配器110が出力した第1信号は、第1入力回路111に入力される。
分配器110が出力した第2信号は、第2入力回路112に入力される。
第1入力回路111は、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、若しくはT型回路等により構成された回路、又は、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、若しくはT型回路等を組み合わせることにより構成された回路等である。第1入力回路111は、第1入力回路111が、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、又はT型回路等を有する上述の回路等により構成されることで、所定のインピーダンスを有するものにできる。ここで言う所定のインピーダンスとは、第1入力回路111における特定インピーダンスである。
第1入力回路111は、能動素子を有し、当該能動素子により、インピーダンスを変成する機能、又は、位相を変化させる機能等を有するものであっても良い。
第1入力回路111は、例えば、第1動作周波数F0と、第1動作周波数F0の2分の1の周波数である第2動作周波数F0/2とにおいて、90度の電気長を有するものである。
第2入力回路112は、例えば、入力された第2信号の位相に対して、出力する第2信号の位相に遅延が発生しないような線路(以下「入力線路」という。)により構成される。すなわち、第2入力回路112が入力線路により構成される場合、第2入力回路112は、第1動作周波数F0と第2動作周波数F0/2とにおいて、0度の電気長を有するものとなる。
第1増幅器140は、動作周波数が、第1動作周波数F0又は第2動作周波数F0/2である増幅器である。
第1増幅器140は、第1信号の周波数が第1動作周波数F0である場合、すなわち、入力信号の周波数が第1動作周波数F0である場合、キャリアアンプとして作用する動作級(以下「第1動作級」という。)の増幅器として動作する。第1動作級は、例えば、AB級である。第1増幅器140は、第1信号の周波数が第2動作周波数F0/2である場合、すなわち、入力信号の周波数が第2動作周波数F0/2である場合、ピークアンプとして作用する動作級(以下「第2動作級」という。)の増幅器として動作する。第2動作級は、例えば、B級又はC級である。
第2増幅器150は、動作周波数が、第1動作周波数F0、又は、第2動作周波数F0/2である増幅器である。
第2増幅器150は、第2信号の周波数が第1動作周波数F0である場合、すなわち、入力信号の周波数が第1動作周波数F0である場合、第2動作級の増幅器として動作する。第1増幅器140は、第2信号の周波数が第2動作周波数F0/2である場合、すなわち、入力信号の周波数が第2動作周波数F0/2である場合、第1動作級の増幅器として動作する。
マルチバンド回路160は、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、若しくはT型回路等により構成された回路、又は、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、若しくはT型回路等の組み合わせることにより構成された回路である。マルチバンド回路160は、マルチバンド回路160が、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、又はT型回路等を有する上述の回路等により構成されることで、所定のインピーダンスを有するものにできる。ここで言う所定のインピーダンスとは、マルチバンド回路160における特定インピーダンスである。
マルチバンド回路160は、第1動作周波数F0において90度の電気長を有し、且つ、第2動作周波数F0/2において0度の電気長を有するものである。
マルチバンド回路160の入力端子160−inは、第1増幅器140の出力端子に接続されている。マルチバンド回路160の出力端子160−outは、信号出力端子199に接続されている。
図4に示すマルチバンド回路160は、容量値がC1である第1キャパシタ161及び第2キャパシタ164と、容量値がC2である第3キャパシタ166と、インダクタンス値がL1である第1インダクタ162及び第2インダクタ163と、インダクタンス値がL2である第3インダクタ165とにより構成されたものである。C1、C2、L1、及びL2の値は、第1動作周波数F0及び第2動作周波数F0/2に基づいて、式1及び式2により与えられる。
第1動作周波数F0において、図4に示す第1キャパシタ161と第1インダクタ162とは、合成された並列リアクタンスとして扱われ、図5に示すように、容量値がC1´である第4キャパシタ167と等価なものとして表現される。また、第1動作周波数F0において、図4に示す第2キャパシタ164と第2インダクタ163とは、合成された並列リアクタンスとして扱われ、図5に示すように、容量値がC1´である第5キャパシタ168と等価なものとして表現される。C1´は、式3により与えられる。
ここで、Z0は、マルチバンド回路160における特定インピーダンスが示すインピーダンス値である。
第2動作周波数F0/2において、互いに並列に接続された第1キャパシタ161と第1インダクタ162とは、式1で与えられるように並列共振する。そのため、第1キャパシタ161と第1インダクタ162とが合成された図6の破線167aにより示した並列リアクタンスが示すインピーダンス値は、∞となる。したがって、マルチバンド回路160の入力端子160−inは、グランドに対して開放端と等価なものになる。
また、第2動作周波数F0/2において、互いに並列に接続された第2キャパシタ164と第2インダクタ163とは、式1で与えられるように並列共振する。そのため、第2キャパシタ164と第2インダクタ163とが合成された図6の破線168aにより示した並列リアクタンスが示すインピーダンス値は、∞となる。したがって、マルチバンド回路160の出力端子160−outは、グランドに対して開放端と等価なものになる。
出力回路170は、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、若しくはT型回路等により構成された回路、又は、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、若しくはT型回路等の組み合わせることにより構成された回路である。出力回路170は、出力回路170が、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、又はT型回路等を有する上述の回路等により構成されることで、所定のインピーダンスを有するものにできる。ここで言う所定のインピーダンスとは、出力回路170における特定インピーダンスである。
出力回路170は、第1動作周波数F0において180度の電気長を有し、且つ、第2動作周波数F0/2において90度の電気長を有するものである。
制御部180は、信号入力端子101、第1増幅器140、及び第2増幅器150に接続されている。
制御部180は、信号入力端子101から入力信号を受けて、入力信号の周波数が第1動作周波数F0であるか、第2動作周波数F0/2であるかを判定する。すなわち、制御部180は、信号入力端子101から入力信号を受けて、第1信号及び第2信号の周波数が第1動作周波数F0であるか、第2動作周波数F0/2であるかを判定する。
また、制御部180が、第1信号及び第2信号の周波数が第2動作周波数F0/2であると判定した場合、制御部180は、第1増幅器140が第2動作級として動作し、且つ、第2増幅器150が第1動作級として動作するように制御する。
同様に、制御部180が、第1信号及び第2信号の周波数が第1動作周波数F0であると判定した場合、制御部180は、例えば、第2増幅器150が第2動作級として動作するように第2増幅器150に対して制御信号を送信する。第2増幅器150は、例えば、制御部180が送信した制御信号を受信して、受信した制御信号に基づいて、第2増幅器150が第2動作級として動作するように第2増幅器150の回路を切り替える。
同様に、制御部180が、第1信号及び第2信号の周波数が第2動作周波数F0/2であると判定した場合、制御部180は、例えば、第2増幅器150が第1動作級として動作するように第2増幅器150に対して制御信号を送信する。第2増幅器150は、例えば、制御部180が送信した制御信号を受信して、受信した制御信号に基づいて、第2増幅器150が第1動作級として動作するように第2増幅器150の回路を切り替える。
図2は、図1に示すドハティ増幅回路100において、第1信号及び第2信号の周波数が第1動作周波数F0である場合の等価回路を示す図である。
第1信号及び第2信号の周波数が第1動作周波数F0である場合、第1増幅器140は、第1動作級として動作し、第2増幅器150は、第2動作級として動作する。すなわち、当該場合、第1増幅器140は、キャリアアンプとして作用し、第2増幅器150は、ピークアンプとして作用する。
したがって、第1信号及び第2信号の周波数が第1動作周波数F0であり、且つ、ピークアンプとして作用する第2増幅器150がバックオフ動作する場合、出力回路170と第2増幅器150とは、信号出力端子199において影響を与えないものとなる。
したがって、図1に示すドハティ増幅回路100は、第1信号及び第2信号の周波数が第1動作周波数F0である場合、バックオフ動作時と飽和動作時とにおいて、入力信号を増幅することができる。
第1信号及び第2信号の周波数が第2動作周波数F0/2である場合、第1増幅器140は、第2動作級として動作し、第2増幅器150は、第1動作級として動作する。すなわち、当該場合、第1増幅器140は、ピークアンプとして作用し、第2増幅器150は、キャリアアンプとして作用する。
したがって、第1信号及び第2信号の周波数が第2動作周波数F0/2であり、且つ、ピークアンプとして作用する第1増幅器140がバックオフ動作する場合、マルチバンド回路160と第1増幅器140とは、信号出力端子199において影響を与えないものとなる。
したがって、図1に示すドハティ増幅回路100は、第1信号及び第2信号の周波数が第2動作周波数F0/2である場合、バックオフ動作時と飽和動作時とにおいて、入力信号を増幅することができる。
図7は、制御部180が第1信号及び第2信号が第1動作周波数F0であると判定した場合の、入力信号の周波数と電力変換効率との関係、及び、制御部180が第1信号及び第2信号が第2動作周波数F0/2であると判定した場合の、入力信号の周波数と電力変換効率との関係を示している。
ドハティ増幅回路100は、図7に示すように、制御部180が、第1信号及び第2信号が第1動作周波数F0であると判定した場合も、第1信号及び第2信号が第2動作周波数F0/2であると判定した場合も、第1増幅器140及び第2増幅器150がバックオフ動作した際に、高効率な特性が得られるものである。
図8は、制御部180が第1信号及び第2信号が第1動作周波数F0であると判定した場合の、入力信号の周波数と電力変換効率との関係、及び、制御部180が第1信号及び第2信号が第2動作周波数F0/2であると判定した場合の、入力信号の周波数と電力変換効率との関係を示している。
ドハティ増幅回路100は、図8に示すように、制御部180が、第1信号及び第2信号が第1動作周波数F0であると判定した場合も、第1信号及び第2信号が第2動作周波数F0/2であると判定した場合も、第1増幅器140及び第2増幅器150が飽和動作した際に、高効率な特性が得られるものであることがわかる。
このように構成することで、ドハティ増幅回路100は、回路の大型化を抑制しつつ、複数の動作周波数の入力信号を増幅できる。
例えば、第2入力回路112は、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、若しくはT型回路等により構成された回路、又は、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、若しくはT型回路等の組み合わせることにより構成された回路等であっても良い。第2入力回路112は、第2入力回路112が、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、又はT型回路等を有する上述の回路等により構成されることで、所定のインピーダンスを有するものにできる。ここで言う所定のインピーダンスとは、第2入力回路112における特定インピーダンスである。
より具体的には、例えば、第2入力回路112が、集中定数素子、分布定数素子、π型回路、若しくはT型回路等を有する上述の回路等により構成された場合、第2入力回路112は、第2入力回路112が出力する第2信号の位相が、第2入力回路112に入力された第2信号の位相に対して、第1動作周波数F0と第2動作周波数F0/2とにおいて所定の遅延を有するものとなる。したがって、当該場合、第1入力回路111は、第2入力回路112が有する第1動作周波数F0と第2動作周波数F0/2とにおける電気長より、第1動作周波数F0と第2動作周波数F0/2とにおいて、それぞれ90度だけ長い電気長を有するように構成されたものであれば良い。
具体的には、マルチバンド回路160は、第2動作周波数F0/2において、第1動作周波数F0における電気長より90度短い電気長を有するものであり、且つ、出力回路170は、第1動作周波数F0において、マルチバンド回路160が有する第1動作周波数F0における電気長より90度長い電気長を有し、第2動作周波数F0/2において、マルチバンド回路160が有する第2動作周波数F0/2における電気長より90度長い電気長を有するものであれば良い。
図9を参照して実施の形態2に係るドハティ増幅回路100aの要部の構成の一例について説明する。
実施の形態2に係るドハティ増幅回路100aは、実施の形態1に係るドハティ増幅回路100における信号入力端子101、分配器110、第1入力回路111、第2入力回路112、及び制御部180に換えて、第1信号発生器121、第2信号発生器122、及び制御部180aを備えたものである。
図9は、実施の形態2に係るドハティ増幅回路100aの要部の構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態2に係るドハティ増幅回路100aの構成において、実施の形態1に係るドハティ増幅回路100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図9の構成については、説明を省略する。
第2信号発生器122は、第2信号を出力するものである。第2信号発生器122は、第2増幅器150の入力端子に接続されている。第2信号発生器122が出力する第2信号は、第2増幅器150に入力される。
第1信号発生器121は、同期接続により、第2信号発生器122から、第2信号発生器122が出力する第2信号の周波数を示す周波数情報と、第2信号発生器122が出力する第2信号の位相を示す位相情報とを取得する。第1信号発生器121は、同期接続により、周波数情報及び位相情報に加えて、第2信号発生器122から、第2信号発生器122が出力する第2信号の振幅を示す振幅情報を取得するものであっても良い。
実施の形態2では、第1信号発生器121が、同期接続により、第2信号発生器122から周波数情報及び位相情報等を取得するものとして説明するが、ドハティ増幅回路100aは、これに限定されるものではない。ドハティ増幅回路100aは、第2信号発生器122が、同期接続により、第1信号発生器121から周波数情報及び位相情報等を取得するものであっても良い。
実施の形態2では、第1信号発生器121は、第2信号発生器122が出力する第2信号の位相より90度遅延させた信号を第1信号として出力するものとして説明するが、第1信号発生器121が出力する第1信号の位相は、これに限定されるものではない。具体的には、ドハティ増幅回路100aは、第1増幅器140及び第2増幅器150がバックオフ動作するときの位相と、第1増幅器140及び第2増幅器150が飽和動作するときの位相とが、いずれもドハティ増幅器の位相条件を満たすものであれば良い。
また、例えば、ドハティ増幅回路100aが、第1信号発生器121と第1増幅器140との間、又は、第2信号発生器122と第2増幅器150との間に、入力された信号の位相を所定量だけ変化させる回路等を有する場合、第1信号発生器121は、ドハティ増幅回路100aが、第1増幅器140及び第2増幅器150がバックオフ動作するときの位相と、第1増幅器140及び第2増幅器150が飽和動作するときの位相とが、いずれもドハティ増幅器の位相条件を満たすような位相の信号を第1信号として出力するものであっても良い。
実施の形態2では、第1信号発生器121が、第2信号発生器122が出力する第2信号の振幅に相当する振幅の信号を第1信号として出力するものとして説明するが、第1信号発生器121が出力する第1信号の振幅は、これに限定されるものではない。例えば、第1信号発生器121が出力する第1信号の振幅は、第2信号発生器122が出力する第2信号の振幅より大きいものであっても、小さいものであっても良い。
制御部180aは、第2信号発生器122から取得した周波数情報に基づいて、第2信号の周波数が、すなわち、第1信号及び第2信号の周波数が、第1動作周波数F0であるか、第2動作周波数F0/2であるかを判定する。
実施の形態2では、制御部180aは、第2信号発生器122に接続されているものとして説明するが、制御部180aは、第2信号発生器122に接続されているものに限定されるものではない。例えば、制御部180aは、第1信号発生器121に接続され、第1信号発生器121から周波数情報を取得し、第1信号発生器121から取得した周波数情報に基づいて、第1信号及び第2信号の周波数が、第1動作周波数F0であるか、第2動作周波数F0/2であるかを判定するものであっても良い。
制御部180aは、第1信号及び第2信号の周波数が第1動作周波数F0である場合、第1増幅器140が第1動作級として動作し、且つ、第2増幅器150が第2動作級として動作するように制御する。また、制御部180aは、第1信号及び第2信号の周波数が第2動作周波数F0/2である場合、第1増幅器140が第2動作級として動作し、且つ、第2増幅器150が第1動作級として動作するように制御する。
このように構成することで、ドハティ増幅回路100aは、回路の大型化を抑制しつつ、複数の動作周波数の入力信号を増幅できる。
実施の形態3.
実施の形態3に係るドハティ増幅回路100bは、実施の形態1に係るドハティ増幅回路100における信号入力端子101、分配器110、第1入力回路111、第2入力回路112、及び制御部180に換えて、制御端子102、デジタルシグナルプロセッサ130、第1D/Aコンバータ131、第2D/Aコンバータ132、アップコンバータ133、及び制御部180bを備えたものである。
図10は、実施の形態3に係るドハティ増幅回路100bの要部の構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態3に係るドハティ増幅回路100bの構成において、実施の形態1に係るドハティ増幅回路100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図10の構成については、説明を省略する。
制御端子102が受けた制御信号は、デジタルシグナルプロセッサ130に入力される。
デジタルシグナルプロセッサ130が出力する第1デジタル信号と第2デジタル信号とは、同じ周波数のデジタル信号である。
また、デジタルシグナルプロセッサ130は、デジタルシグナルプロセッサ130が出力する第2デジタル信号の位相と比較して、90度位相遅延させた第1デジタル信号を出力する。
また、デジタルシグナルプロセッサ130は、デジタルシグナルプロセッサ130が出力する第1デジタル信号又は第2デジタル信号の周波数を示す周波数情報を出力する。
デジタルシグナルプロセッサ130は、第1D/Aコンバータ131及び第2D/Aコンバータ132に接続されている。
デジタルシグナルプロセッサ130が出力する第1デジタル信号は、第1D/Aコンバータ131に入力される。
デジタルシグナルプロセッサ130が出力する第2デジタル信号は、第2D/Aコンバータ132に入力される。
第2D/Aコンバータ132は、デジタルシグナルプロセッサ130が出力した第2デジタル信号をD/A変換して、D/A変換後の第2デジタル信号を第2アナログ信号として出力するものである。
第1D/Aコンバータ131がD/A変換する第1デジタル信号の位相は、第2D/Aコンバータ132がD/A変換する第2デジタル信号の位相と比較して、90度位相遅延されたものであるため、第1D/Aコンバータ131は、第2D/Aコンバータ132が出力する第2アナログ信号の位相と比較して、90度位相遅延された第1アナログ信号を出力する。
第1D/Aコンバータ131及び第2D/Aコンバータ132は、アップコンバータ133に接続されている。
第1D/Aコンバータ131が出力した第1アナログ信号と、第2D/Aコンバータ132が出力した第2アナログ信号とは、アップコンバータ133に入力される。
アップコンバータ133は、第2D/Aコンバータ132が出力した第2アナログ信号を周波数変換して、周波数変換後の第2アナログ信号を第2信号として出力する。
アップコンバータ133が周波数変換する第1アナログ信号の位相は、アップコンバータ133が周波数変換する第2アナログ信号の位相と比較して、90度位相遅延されたものであるため、アップコンバータ133は、アップコンバータ133が出力する第2信号の位相と比較して、90度位相遅延された第1信号を出力する。
アップコンバータ133は、第1増幅器140の入力端子に接続されている。アップコンバータ133が出力する第1信号は、第1増幅器140に入力される。
アップコンバータ133は、第2増幅器150の入力端子に接続されている。アップコンバータ133が出力する第2信号は、第2増幅器150に入力される。
また、例えば、ドハティ増幅回路100bが、アップコンバータ133と第1増幅器140との間、又は、アップコンバータ133と第2増幅器150との間に、入力された信号の位相を所定量だけ変化させる回路等を有する場合、デジタルシグナルプロセッサ130は、ドハティ増幅回路100bが、第1増幅器140及び第2増幅器150がバックオフ動作するときの位相と、第1増幅器140及び第2増幅器150が飽和動作するときの位相とが、いずれもドハティ増幅器の位相条件を満たすような位相の信号を第1デジタル信号として出力するものであっても良い。
制御部180bは、デジタルシグナルプロセッサ130から取得した周波数情報に基づいて、第1信号及び第2信号の周波数が、第1動作周波数F0であるか、第2動作周波数F0/2であるかを判定する。
このように構成することで、ドハティ増幅回路100bは、回路の大型化を抑制しつつ、複数の動作周波数の入力信号を増幅できる。
Claims (7)
- 第1信号を増幅し、動作周波数が、第1動作周波数、又は、前記第1動作周波数の2分の1の周波数である第2動作周波数である第1増幅器と、
第2信号を増幅し、動作周波数が、前記第1動作周波数、又は、前記第2動作周波数である第2増幅器と、
一端が前記第1増幅器の出力端子と接続され、前記第2動作周波数において、前記第1動作周波数における電気長より90度短い電気長を有するマルチバンド回路と、
一端が前記第2増幅器の出力端子と接続され、他端が前記マルチバンド回路の他端と接続され、前記第1動作周波数において、前記マルチバンド回路が有する前記第1動作周波数における電気長より90度長い電気長を有し、前記第2動作周波数において、前記マルチバンド回路が有する前記第2動作周波数における電気長より90度長い電気長を有する出力回路と、
を備えたこと
を特徴とするドハティ増幅回路。 - 前記マルチバンド回路は、前記第1動作周波数において90度の電気長を有し、前記第2動作周波数において0度の電気長を有し、
前記出力回路は、前記第1動作周波数において180度の電気長を有し、前記第2動作周波数において90度の電気長を有すること
を特徴とする請求項1記載のドハティ増幅回路。 - 前記第1信号及び前記第2信号の周波数が前記第1動作周波数である場合、前記第1増幅器が第1動作級として動作し、且つ、前記第2増幅器が第2動作級として動作するように制御し、前記第1信号及び前記第2信号の周波数が前記第2動作周波数である場合、前記第1増幅器が前記第2動作級として動作し、且つ、前記第2増幅器が前記第1動作級として動作するように制御する制御部
を備えたこと
を特徴とする請求項1記載のドハティ増幅回路。 - 前記第1増幅器の入力端子に入力される前記第1信号は、前記第2増幅器の入力端子に入力される前記第2信号と比較して、前記第1動作周波数において90度位相遅延させた信号であること
を特徴とする請求項1記載のドハティ増幅回路。 - 入力された入力信号を2つの信号に分配し、分配後の前記入力信号を前記第1信号と前記第2信号として出力する分配器と、
一端が前記分配器と接続され、他端が前記第1増幅器の入力端子に接続された第1入力回路と、
一端が前記分配器と接続され、他端が前記第2増幅器の入力端子に接続された第2入力回路と、
を備え、
前記第1入力回路は、前記第1動作周波数において、前記第2入力回路が有する電気長より90度長い電気長を有すること
を特徴とする請求項1記載のドハティ増幅回路。 - 前記第1増幅器が増幅する前記第1信号を出力する第1信号発生器と、
前記第2増幅器が増幅する前記第2信号を出力する第2信号発生器と、
を備え、
前記第1信号発生器は、前記第2信号発生器が出力する前記第2信号と比較して、90度位相遅延させた前記第1信号を出力すること
を特徴とする請求項1記載のドハティ増幅回路。 - 第1デジタル信号と第2デジタル信号とを出力するデジタルシグナルプロセッサと、
前記デジタルシグナルプロセッサが出力した前記第1デジタル信号をD/A変換して、D/A変換後の前記第1デジタル信号を第1アナログ信号として出力する第1D/Aコンバータと、
前記デジタルシグナルプロセッサが出力した前記第2デジタル信号をD/A変換して、D/A変換後の前記第2デジタル信号を第2アナログ信号として出力する第2D/Aコンバータと、
前記第1D/Aコンバータが出力した前記第1アナログ信号と、前記第2D/Aコンバータが出力した前記第2アナログ信号とをそれぞれ周波数変換して、周波数変換後の前記第1アナログ信号を前記第1信号として、周波数変換後の前記第2アナログ信号を前記第2信号としてそれぞれ出力するアップコンバータと、
を備え、
前記デジタルシグナルプロセッサは、前記デジタルシグナルプロセッサが出力する前記第2デジタル信号と比較して、90度位相遅延させた前記第1デジタル信号を出力すること
を特徴とする請求項1記載のドハティ増幅回路。
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小松崎 優治 他3名: "バイアス切替による基本波・1/2倍波モード選択型マルチバンドドハティ増幅器", 電子情報通信学会2018年総合大会講演論文集 エレクトロニクス1, JPN6019019909, 6 March 2018 (2018-03-06), pages 35頁, ISSN: 0004213490 * |
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