JPWO2020202256A1 - アンテナ装置、レーダ装置及び通信装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下の特許文献1に開示されている無線受信装置は、1つのA/D変換手段で、多重搬送波信号をA/ D変換できるようにするために、複数のアナログ処理手段と、加算手段とを備えている。
特許文献1に記載されている複数のアナログ処理手段は、複数のアンテナにより受信されたそれぞれの信号が、互いに異なる中心周波数を持つように、それぞれの信号の周波数を変換している。
特許文献1に記載されている加算手段は、複数のアナログ処理手段から出力されたそれぞれの信号を加算して、加算信号をA/D変換手段に出力している。
したがって、特許文献1に記載されている加算手段が、複数のアナログ処理手段から出力されたそれぞれの信号を加算することで、それぞれの信号の周波数帯域には、元々、それぞれの信号に含まれている雑音成分だけでなく、加算された他の信号に含まれている雑音成分も重畳されることになる(図9を参照)。
よって、加算信号に含まれている、それぞれのアナログ処理手段の出力信号についての信号対雑音電力比が劣化してしまうという課題があった。
図1Aは、実施の形態1に係るアンテナ装置1を含むレーダ装置を示す構成図であり、図1Bは、実施の形態1に係るアンテナ装置1を含む通信装置を示す構成図である。
図1A及び図1Bにおいて、アンテナ装置1は、複数の素子アンテナ11−1〜11−Kにより受信されたそれぞれの信号を用いて、ビーム信号を形成する。Kは、2以上の整数である。
図1Aにおいて、信号処理装置2は、アンテナ装置1により形成されたビーム信号を用いて、目標を検出するレーダ処理等を実施する。
図1Bにおいて、信号処理装置3は、アンテナ装置1により形成されたビーム信号に含まれている情報を復号する処理等を実施する。
図3は、アンテナ装置1におけるビーム形成部18のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図2において、素子アンテナ11−k(k=1,・・・,K)は、信号を受信し、受信した信号を低雑音増幅器(以下、「LNA:Low Noise Amplifier」と称する)12−kに出力する。
LNA12−kは、素子アンテナ11−kにより受信された信号を増幅し、増幅後の信号を周波数変換部13の周波数変換処理部13−kに出力する。
周波数変換部13は、LNA12−1〜12−Kにより増幅されたそれぞれの信号の信号成分を含む周波数帯域が互いに重ならないように、それぞれの信号の周波数を変換し、互いの周波数帯域が重なっていないそれぞれの信号を信号合成部14に出力する。
周波数変換処理部13−kは、例えば、ミキサを用いて、LNA12−kから出力された増幅後の信号の中心周波数がfkになるように、LNA12−kから出力された増幅後の信号の周波数を変換し、中心周波数がfkの信号をフィルタ部15−kに出力する。
例えば、中心周波数がf1の信号の周波数帯域と、中心周波数がf2の信号の周波数帯域と、中心周波数がfKの信号の周波数帯域とは、互いに重なっていない。
信号合成部14は、周波数変換部13から出力されたそれぞれの信号の中から、それぞれの信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出し、抽出したそれぞれの信号成分を互いに合成して、それぞれの信号成分の合成信号を生成する。
信号合成部14は、生成した合成信号をアナログデジタル変換器(以下、「A/D変換器」と称する)17に出力する。
フィルタ部15−kは、バンドパスフィルタ(以下、「BPF(Band Pass Filter)」と称する)を用いて、周波数変換処理部13−kから出力された中心周波数fkの信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出し、抽出した信号成分を信号合成処理部16に出力する。
信号合成処理部16は、フィルタ部15−1〜15−Kにより抽出されたそれぞれの信号成分を互いに合成して、それぞれの信号成分の合成信号を生成し、合成信号をA/D変換器17に出力する。
ビーム形成部18は、A/D変換器17から出力されたデジタル信号を、素子アンテナ11−1〜11−Kにより受信されたそれぞれの信号に対応する信号に分離し、分離したそれぞれの信号を用いて、ビーム信号を形成する。
信号分離部19は、A/D変換器17から出力されたデジタル信号を、素子アンテナ11−1〜11−Kにより受信されたそれぞれの信号に対応する信号に分離し、分離したそれぞれの信号をビーム形成処理部20に出力する。
ビーム形成処理部20は、例えば、図3に示すビーム形成処理回路32によって実現される。
ビーム形成処理部20は、信号分離部19により分離されたそれぞれの信号を用いて、ビーム信号#1〜#Mを形成し、ビーム信号#1〜#Mを信号処理装置2又は信号処理装置3に出力する。Mは、2以上の整数である。
ここで、信号分離回路31及びビーム形成処理回路32のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
図4は、ビーム形成部18が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
ビーム形成部18が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、信号分離部19及びビーム形成処理部20の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ41に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行する。
図5は、ビーム形成部18の処理手順を示すフローチャートである。
素子アンテナ11−k(k=1,・・・,K)は、信号を受信し、受信した信号である受信信号をLNA12−kに出力する。
図1に示すアンテナ装置1では、説明の便宜上、K=4であるものとして説明する。ただし、Kは、2以上の整数であればよく、K=4に限るものではない。
また、図1に示すアンテナ装置1では、k=1が系統#1、k=2が系統#2、k=3が系統#3、k=4が系統#4であるとする。
周波数変換部13は、LNA12−1〜12−Kから増幅後の受信信号を受けると、図6に示すように、それぞれの受信信号の周波数帯域が互いに重ならないように、それぞれの受信信号の周波数を変換する。
具体的には、周波数変換処理部13−kは、LNA12−kから出力された増幅後の受信信号である系統#kの受信信号の中心周波数がfkになるように、系統#kの受信信号の周波数を変換する。
f1>f2>f3>f4であり、系統#1の受信信号の周波数帯域と、系統#2の受信信号の周波数帯域と、系統#3の受信信号の周波数帯域と、系統#4の受信信号の周波数帯域とは、互いに重なっていない。
系統#1〜#4の受信信号は、信号成分を含んでいる周波数帯域だけでなく、当該周波数帯域よりも低い周波数から、当該周波数帯域よりも高い周波数に亘って雑音成分を含んでいる。
周波数変換処理部13−kは、中心周波数がfkの受信信号をフィルタ部15−kに出力する。
フィルタ部15−kは、抽出した信号成分を信号合成処理部16に出力する。
図7は、フィルタ部15−1〜15−4により信号成分が抽出された系統#1〜#4の受信信号を示す説明図である。
フィルタ部15−1〜15−4により信号成分が抽出された系統#1〜#4の受信信号の周波数帯域は、図7に示すように、雑音成分を含んでいる。しかし、系統#kの受信信号の周波数帯域以外の帯域に含まれていた雑音成分は、図7に示すように、フィルタ部15−kによって抑圧されている。
信号合成処理部16は、生成した合成信号をA/D変換器17に出力する。
図8は、信号合成処理部16から出力される合成信号を示す説明図である。
特許文献1に開示されている無線受信装置と同様に、信号合成部14が、フィルタ部15−1〜15−Kを備えておらず、信号合成処理部16のみを備えている場合、信号合成部14からA/D変換器17に出力される合成信号は、図9のようになる。
図9は、信号合成処理部16のみを備えている信号合成部14から出力される合成信号を示す説明図である。
信号合成部14が、フィルタ部15−1〜15−Kを備えていない場合、信号合成処理部16が、周波数変換処理部13−1〜13−4から出力された系統#1〜#4の受信信号の信号成分を互いに合成することで、系統#1〜#4の受信信号に含まれているそれぞれの雑音成分は、互いに合成される。
一方、図9に示す合成信号では、系統#1の受信信号の周波数帯域は、系統#1の受信信号の雑音成分のほかに、系統#2〜#4の受信信号の雑音成分も含んでいる。
したがって、図9に示す合成信号に含まれている系統#1の受信信号の信号対雑音電力比と比べて、図8に示す合成信号に含まれている系統#1の受信信号の信号対雑音電力比は、改善している。
図8に示す合成信号に含まれている系統#2〜系統#4の受信信号の信号対雑音電力比についても、同様に改善している。
ビーム形成部18は、A/D変換器17からデジタル信号を受けると、デジタル信号を、素子アンテナ11−1〜11−Kにより受信されたそれぞれの信号に対応する信号に分離し、分離したそれぞれの信号を用いて、ビーム信号を形成する。
以下、ビーム形成部18の処理内容を具体的に説明する。
信号分離部19は、周波数領域の信号から系統#1の受信信号に対応する信号として、中心周波数がf1の信号を抽出し、周波数領域の信号から系統#2の受信信号に対応する信号として、中心周波数がf2の信号を抽出する(図5のステップST2)。
また、信号分離部19は、周波数領域の信号から系統#3の受信信号に対応する信号として、中心周波数がf3の信号を抽出し、周波数領域の信号から系統#4の受信信号に対応する信号として、中心周波数がf4の信号を抽出する(図5のステップST2)。
信号分離部19は、系統#1の受信信号に対応する信号、系統#2の受信信号に対応する信号、系統#3の受信信号に対応する信号及び系統#4の受信信号に対応する信号のそれぞれをビーム形成処理部20に出力する。
ビーム形成処理部20は、形成したビーム信号#1〜#Mを信号処理装置2又は信号処理装置3に出力する。
信号処理装置2は、ビーム形成処理部20からビーム信号#1〜#Mを受けると、ビーム信号#1〜#Mを用いて、目標を検出するレーダ処理等を実施する。
信号処理装置3は、ビーム形成処理部20からビーム信号#1〜#Mを受けると、ビーム信号#1〜#Mに含まれている情報を復号する処理等を実施する。
目標を検出するレーダ処理及び情報を復号する処理自体は、公知の技術であるため、詳細な説明を省略する。
図2に示すアンテナ装置1では、信号合成部14が、フィルタ部15−1〜15−K及び信号合成処理部16を備えている。
実施の形態2では、信号合成部14が、マルチプレクサ50を備えているアンテナ装置1について説明する。
信号合成部14は、マルチプレクサ50を備えている。
マルチプレクサ50は、周波数変換部13から出力されたそれぞれの信号の中から、それぞれの信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出し、抽出したそれぞれの信号成分を互いに合成して、それぞれの信号成分の合成信号を生成する。
マルチプレクサ50は、生成した合成信号をA/D変換器17に出力する。
マルチプレクサ50は、周波数変換処理部13−2から中心周波数がf2の受信信号を受けると、中心周波数がf2の受信信号の周波数帯域以外の帯域に含まれている雑音成分を抑圧して、中心周波数がf2の受信信号の周波数帯域に含まれている信号成分を保持する。
マルチプレクサ50は、周波数変換処理部13−4から中心周波数がf4の受信信号を受けると、中心周波数がf4の受信信号の周波数帯域以外の帯域に含まれている雑音成分を抑圧して、中心周波数がf4の受信信号の周波数帯域に含まれている信号成分を保持する。
マルチプレクサ50は、保持した中心周波数がf1の受信信号の信号成分と、保持した中心周波数がf2の受信信号の信号成分と、保持した中心周波数がf3の受信信号の信号成分と、保持した中心周波数がf4の受信信号の信号成分とを互いに合成して、それぞれの信号成分の合成信号を生成する。
マルチプレクサ50は、生成した合成信号をA/D変換器17に出力する。
実施の形態3では、複数のサブアレーアンテナ61−1〜61−Nを備えるアンテナ装置1について説明する。Nは、2以上の整数である。
サブアレーアンテナ61−1〜61−Nは、素子アンテナ11−1〜11−Kと、周波数変換部13と、信号合成部14とを有している。
図11に示すアンテナ装置1では、サブアレーアンテナ61−1〜61−Nの信号合成部14が、フィルタ部15−1〜15−K及び信号合成処理部16を備えている。しかし、これは一例に過ぎず、サブアレーアンテナ61−1〜61−Nの信号合成部14が、図10に示すマルチプレクサ50を備えていてもよい。
A/D変換器17−n(n=1,・・・,N)は、サブアレーアンテナ61−nの信号合成部14から出力された合成信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して、デジタル信号をビーム形成部62の信号分離部19−nに出力する。
ビーム形成部62は、A/D変換器17−1〜17−Nから出力されたそれぞれのデジタル信号を、サブアレーアンテナ61−1〜61−Nの素子アンテナ11−1〜11−Kにより受信されたそれぞれの信号に対応する信号に分離する。
ビーム形成部62は、分離したそれぞれの信号を用いて、ビーム信号#1〜#Mを形成する。
信号分離部19−nは、A/D変換器17−nから出力されたデジタル信号を、サブアレーアンテナ61−nの素子アンテナ11−1〜11−Kにより受信されたそれぞれの信号に対応する信号に分離する。
信号分離部19−nは、分離したそれぞれの信号をビーム形成処理部63に出力する。
ビーム形成処理部63は、例えば、図3に示すビーム形成処理回路32によって実現される。
ビーム形成処理部63は、信号分離部19−1〜19−Nにより分離されたそれぞれの信号を用いて、ビーム信号#1〜#Mを形成し、ビーム信号#1〜#Mを信号処理装置2又は信号処理装置3に出力する。
ビーム形成部62が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、信号分離部19−1〜19−N及びビーム形成処理部63の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが図4に示すメモリ41に格納される。そして、コンピュータの図4に示すプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行する。
サブアレーアンテナ61−1〜61−Nが有する素子アンテナ11−1〜11−K、LNA12−1〜12−K、周波数変換部13及び信号合成部14のそれぞれの動作は、図2に示すアンテナ装置1と同様であるため、説明を省略する。
A/D変換器17−n(n=1,・・・,N)は、サブアレーアンテナ61−nの信号合成部14から合成信号を受けると、合成信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して、デジタル信号をビーム形成部62の信号分離部19−nに出力する。
信号分離部19−nは、図2に示す信号分離部19と同様に、周波数領域の信号から、サブアレーアンテナ61−nが有する素子アンテナ11−1〜11−Kにより受信されたそれぞれの信号に対応する信号に分離する。
信号分離部19−nは、分離したそれぞれの信号をビーム形成処理部63に出力する。
そして、ビーム形成部62が、A/D変換器17−1〜17−Nから出力されたそれぞれのデジタル信号を、サブアレーアンテナ61−1〜61−Nの素子アンテナ11−1〜11−Kにより受信されたそれぞれの信号に対応する信号に分離し、分離したそれぞれの信号を用いて、ビーム信号#1〜#Mを形成するように、図11に示すアンテナ装置1を構成した。したがって、図11に示すアンテナ装置1は、図2及び図10に示すアンテナ装置1と同様に、信号対雑音電力比の劣化を防ぐことができる。また、図11に示すアンテナ装置1は、図2及び図10に示すアンテナ装置1よりも、大規模なアレーアンテナを実現することができる。
図2及び図11に示すアンテナ装置では、フィルタ部15−kが、BPFを用いて、周波数変換処理部13−kから出力された中心周波数fkの信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出している。
実施の形態4では、フィルタ部15−kが、ハイパスフィルタ(以下、「HPF(High Pass Filter)」と称する)、ローパスフィルタ(以下、「LPF(Low Pass Filter)」と称する)、又は、BPFを用いるアンテナ装置について説明する。
実施の形態4のアンテナ装置では、説明の便宜上、K=4であるものとして説明する。
また、実施の形態4のアンテナ装置では、周波数変換処理部13−1〜13−4から出力された系統#1〜系統#4の受信信号の中で、中心周波数が最も高い受信信号が、周波数変換処理部13−1から出力された中心周波数がf1の受信信号であるとする。
周波数変換処理部13−1〜13−4から出力された系統#1〜系統#4の受信信号の中で、中心周波数が最も低い受信信号が、周波数変換処理部13−4から出力された中心周波数がf4の受信信号であるとする。
周波数変換処理部13−4から出力された系統#4の受信信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出するフィルタ部15−4は、図12に示すように、LPFを用いている。
また、周波数変換処理部13−2から出力された系統#2の受信信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出するフィルタ部15−2及び周波数変換処理部13−3から出力された系統#3の受信信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出するフィルタ部15−3のそれぞれは、図12に示すように、BPFを用いている。
図12は、フィルタ部15−1〜15−4が用いるフィルタの種類と通過帯域とを示す説明図である。
図13は、信号合成処理部16から出力される合成信号を示す説明図である。
したがって、図9に示す合成信号に含まれている系統#1の受信信号の信号対雑音電力比と比べて、図13に示す合成信号に含まれている系統#1の受信信号の信号対雑音電力比は、改善している。
図13に示す合成信号に含まれている系統#2〜系統#4の受信信号の信号対雑音電力比についても、同様に改善している。
図2及び図11に示すアンテナ装置では、フィルタ部15−kが、BPFを用いて、周波数変換処理部13−kから出力された中心周波数fkの信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出している。
実施の形態5では、フィルタ部15−kが、HPF、又は、LPFを用いるアンテナ装置について説明する。
実施の形態5のアンテナ装置では、説明の便宜上、K=4であるものとして説明する。
実施の形態5のアンテナ装置では、周波数変換処理部13−1〜13−4から出力された系統#1〜系統#4の受信信号の中心周波数f1〜f4における平均周波数がfaveであり、f1>f2>fave>f3>f4であるとする。
実施の形態5のアンテナ装置では、フィルタ部15−1〜15−4のうち、平均周波数faveよりも、中心周波数f3が低い受信信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出するフィルタ部15−3は、図14に示すように、LPFを用いている。また、平均周波数faveよりも、中心周波数f4が低い受信信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出するフィルタ部15−4は、図14に示すように、LPFを用いている。
図14は、フィルタ部15−1〜15−4が用いるフィルタの種類と通過帯域とを示す説明図である。
フィルタ部15−2が用いるHPFは、図14に示すように、周波数変換処理部13−2から出力された系統#2の受信信号の信号成分を通過させる通過帯域を有している。
フィルタ部15−3が用いるLPFは、図14に示すように、周波数変換処理部13−3から出力された系統#3の受信信号の信号成分を通過させる通過帯域を有している。
フィルタ部15−4が用いるLPFは、図14に示すように、周波数変換処理部13−4から出力された系統#4の受信信号の信号成分を通過させる通過帯域を有している。
図15は、信号合成処理部16から出力される合成信号を示す説明図である。
したがって、図9に示す合成信号に含まれている系統#1の受信信号の信号対雑音電力比と比べて、図15に示す合成信号に含まれている系統#1の受信信号の信号対雑音電力比は、改善している。
したがって、図9に示す合成信号に含まれている系統#4の受信信号の信号対雑音電力比と比べて、図15に示す合成信号に含まれている系統#4の受信信号の信号対雑音電力比は、改善している。
したがって、図9に示す合成信号に含まれている系統#2の受信信号の信号対雑音電力比と比べて、図15に示す合成信号に含まれている系統#2の受信信号の信号対雑音電力比は、改善している。
したがって、図9に示す合成信号に含まれている系統#3の受信信号の信号対雑音電力比と比べて、図15に示す合成信号に含まれている系統#3の受信信号の信号対雑音電力比は、改善している。
しかし、これは一例に過ぎず、平均周波数faveよりも、中心周波数が高い受信信号の信号成分を抽出するフィルタ部15−1,15−2が用いるHPFは、図16に示すように、系統#2の受信信号の信号成分を通過させる通過帯域を有していてもよい。
また、平均周波数faveよりも、中心周波数が低い受信信号の信号成分を抽出するフィルタ部15−3,15−3が用いるHPFは、図16に示すように、系統#3の受信信号の信号成分を通過させる通過帯域を有していてもよい。
図16は、フィルタ部15−1〜15−4が用いるフィルタの種類と通過帯域とを示す説明図である。
図17は、信号合成処理部16から出力される合成信号を示す説明図である。
したがって、図9に示す合成信号に含まれている系統#2の受信信号の信号対雑音電力比と比べて、図17に示す合成信号に含まれている系統#2の受信信号の信号対雑音電力比は、改善している。
したがって、図9に示す合成信号に含まれている系統#3の受信信号の信号対雑音電力比と比べて、図17に示す合成信号に含まれている系統#3の受信信号の信号対雑音電力比は、改善している。
しかし、これは一例に過ぎず、中心周波数f1〜f4と、平均周波数faveとの関係が、例えば、f1>f2=fave>f3>f4であってもよい。
f1>f2=fave>f3>f4の場合、フィルタ部15−2は、HPF、BPF及びLPFのうちのいずれのフィルタを用いてもよい。
Claims (12)
- 信号を受信する複数の素子アンテナと、
前記複数の素子アンテナにより受信されたそれぞれの信号の信号成分を含む周波数帯域が互いに重ならないように、それぞれの信号の周波数を変換し、互いの周波数帯域が重なっていないそれぞれの信号を出力する周波数変換部と、
前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号の中から、それぞれの信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出し、抽出したそれぞれの信号成分を互いに合成して、それぞれの信号成分の合成信号を出力する信号合成部と、
前記信号合成部から出力された合成信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して、前記デジタル信号を出力するアナログデジタル変換器と、
前記アナログデジタル変換器から出力されたデジタル信号を、前記複数の素子アンテナにより受信されたそれぞれの信号に対応する信号に分離し、分離したそれぞれの信号を用いて、ビーム信号を形成するビーム形成部と
を備えたアンテナ装置。 - 前記信号合成部は、
前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号の中から、それぞれの信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出する複数のフィルタ部と、
前記複数のフィルタ部により抽出されたそれぞれの信号成分を互いに合成して、それぞれの信号成分の合成信号を出力する信号合成処理部とを備えていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。 - 前記信号合成部は、
前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号の中から、それぞれの信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出し、抽出したそれぞれの信号成分を互いに合成して、それぞれの信号成分の合成信号を出力するマルチプレクサを備えていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。 - 前記複数の素子アンテナと、前記周波数変換部と、前記信号合成部とを有する複数のサブアレーアンテナを備え、
前記アナログデジタル変換器として、前記複数のサブアレーアンテナの個数分のアナログデジタル変換器を備え、
前記ビーム形成部は、複数のアナログデジタル変換器から出力されたそれぞれのデジタル信号を、前記複数のサブアレーアンテナが有する前記複数の素子アンテナにより受信されたそれぞれの信号に対応する信号に分離し、分離したそれぞれの信号を用いて、ビーム信号を形成することを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。 - 前記周波数変換部は、ミキサを用いて、前記複数の素子アンテナにより受信されたそれぞれの信号の周波数帯域が互いに重ならないように、それぞれの信号の周波数を変換することを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
- 前記複数のフィルタ部のそれぞれは、バンドパスフィルタを用いて、前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出することを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 前記複数のフィルタ部のうち、前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号の中で、中心周波数が最も高い信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出するフィルタ部は、ハイパスフィルタを用い、
前記複数のフィルタ部のうち、前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号の中で、中心周波数が最も低い信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出するフィルタ部は、ローパスフィルタを用い、
前記複数のフィルタ部のうち、前記ハイパスフィルタ、又は、前記ローパスフィルタのいずれかを用いるフィルタ部以外のフィルタ部は、バンドパスフィルタを用いることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。 - 前記複数のフィルタ部のうち、前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号の中心周波数の平均周波数よりも、中心周波数が高い信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出するフィルタ部は、ハイパスフィルタを用い、
前記複数のフィルタ部のうち、前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号の中心周波数の平均周波数よりも、中心周波数が低い信号の周波数帯域に含まれている信号成分を抽出するフィルタ部は、ローパスフィルタを用いることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。 - 前記ハイパスフィルタは、前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号のうち、前記平均周波数よりも、中心周波数が高い信号の信号成分を通過させる通過帯域を有していることを特徴とする請求項8記載のアンテナ装置。
- 前記ローパスフィルタは、前記周波数変換部から出力されたそれぞれの信号のうち、前記平均周波数よりも、中心周波数が低い信号の信号成分を通過させる通過帯域を有していることを特徴とする請求項8記載のアンテナ装置。
- 請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置を備えたレーダ装置。
- 請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置を備えた通信装置。
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