JP6544645B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6544645B2
JP6544645B2 JP2015228165A JP2015228165A JP6544645B2 JP 6544645 B2 JP6544645 B2 JP 6544645B2 JP 2015228165 A JP2015228165 A JP 2015228165A JP 2015228165 A JP2015228165 A JP 2015228165A JP 6544645 B2 JP6544645 B2 JP 6544645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
amplitude
phase
intermediate frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015228165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017098718A (ja
Inventor
山口 陽
陽 山口
山田 貴之
貴之 山田
智弘 関
智弘 関
麻希 新井
麻希 新井
加保 貴奈
貴奈 加保
中川 匡夫
匡夫 中川
高田 潤一
潤一 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tokyo Institute of Technology NUC
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tokyo Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Tokyo Institute of Technology NUC filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015228165A priority Critical patent/JP6544645B2/ja
Publication of JP2017098718A publication Critical patent/JP2017098718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6544645B2 publication Critical patent/JP6544645B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Noise Elimination (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Description

本発明は、受信装置に関する。
近年、携帯電話や無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムの発展に伴い、周波数需要が増大している。したがって、周波数利用効率を向上させるため、同一周波数を用いて同時に送受信する同一周波数全二重通信技術が検討されている。同一周波数で全二重通信を行う際には、送信装置が出力する送信信号が十分減衰する前に、受信装置に回り込んで受信される大きな電力の回り込み干渉信号を除去する必要がある。
所望の受信信号と、回り込み干渉信号との到来方向が異なる場合に、アレイアンテナの指向性制御を用いて、受信信号の到来方向のアンテナ利得を高くして、回り込み干渉信号の到来方向のアンテナ利得を非常に低くすることで回り込み干渉信号を除去しながら所望の受信信号を受信する技術が考えられている(非特許文献1,2)。しかしながら、所望の受信信号に対して非常に大きな電力の回り込み干渉信号は、除去されずに残留する成分も受信信号に対して相対的に大きな電力を持つ。そのため、干渉発生時にはその回り込み干渉信号の残留した成分が受信信号の通信品質の大きな劣化要因となる。したがって、回り込み干渉信号を高精度に除去することが求められる。
アレイアンテナにおいて、回り込み干渉信号を除去するには、アンテナ素子毎に受信された回り込み干渉信号をベクトル合成する際に互いに打ち消し合うように振幅と位相とを制御することで除去する。図7は、回り込み干渉信号をベクトル合成する際に互いに打消し合うように振幅と位相を制御することで除去する振幅位相制御回路100の概略構成の一例を示す図である。この振幅位相制御回路100は、複数のアンテナ素子毎に振幅と位相との制御回路を備え、その制御回路には様々な部品が多数用いられる。したがって、これらの部品の特性のばらつきは、上記回り込み干渉信号を除去するための制御の誤差要因となり、図7に示すように、誤差が蓄積される形で影響を及ぼす。
E. Antonio-Rodriguez and R. Lopez-Valcarce. "Adaptive self-interference suppression for full-duplex relays with multiple receive antennas." Signal Processing Advances in Wireless Communications (SPAWC), 2012 IEEE 13th International Workshop on. IEEE, 2012. J. Paramesh, R. Bishop, K. Soumyanath, and D.J. Allstot, "A four-antenna receiver in 90-nm CMOS for beamforming and spatial diversity," Solid-State Circuits, IEEE Journal of , vol.40, no.12, pp.2515-2524, Dec. 2005.
これらの誤差に対して、非特許文献1のようにアンテナ素子毎に受信した受信信号をデジタル化し、そのデジタル化した受信信号に対して所定のデジタル信号処理を行うことにより誤差の影響を低減する振幅位相制御がある。しかしながら、所望の受信信号と回り込み干渉信号とのレベル差がADC(Analog-Digital Converter)のダイナミックレンジを超えるような場合には、適切にデジタル化できないため、アナログ領域における回り込み干渉信号の除去が必要になる場合がある。また、各受信信号の振幅および位相を制御する前にキャリブレーションを行うことで誤差の影響を低減する方法も考えられるが、アンテナ素子数が多くなるほど、また部品が多くなるほど、高精度なキャリブレーションが必要となり、そのキャリブレーションには多大な時間を要する場合がある。
本発明は、これらの事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、高精度なキャリブレーションが不要となる受信装置を提供することである。
本発明の一態様は、複数のアンテナ素子で受信された各受信信号の振幅及び位相を制御することにより所定の方向から到来する電波を所定の利得で受信する受信装置であって、一端をアンテナ素子に接続された帯域通過フィルタと、前記帯域通過フィルタの他端に入力端子が接続された低雑音増幅器と、前記低雑音増幅器の出力端子に一端が接続され、前記受信信号を3分岐する分配器と、前記分配器の3つの出力端子に、入力端子がそれぞれ接続された3つの周波数変換器と、前記3つの周波数変換器の出力端子のそれぞれに、一端が接続された3つの中間周波数帯域通過フィルタと、前記3つの中間周波数帯域通過フィルタの出力端子のそれぞれに、入力端子が接続された3つの中間周波増幅器と、前記3つの中間周波増幅器の出力端子のそれぞれに、入力端子が接続された3つの利得制御部と、前記3つの利得制御部の出力端子のそれぞれに、一端が接続された3つの可変減衰器と、前記3つの可変減衰器の出力端子のそれぞれに接続され、前記3つの可変減衰器の出力端子からの出力を合成する第1信号合成器と、3相出力の局部発振器と、前記局部発振器の3相出力をそれぞれ増幅し、前記3つの周波数変換器のそれぞれに出力する局部発振信号増幅器と、前記3つの第1信号合成器の出力を合成する第2信号合成器と、前記第2信号合成器で合成した信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、前記アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換された信号の復調処理を行う信号処理部と、前記局部発振器の3相出力の信号を同期させる基準発振器と、を備える受信装置である。
また、本発明の一態様は、複数のアンテナ素子で受信された各受信信号の振幅及び位相を制御することにより所定の方向から到来する電波を所定の利得で受信する受信装置であって、一端をアンテナ素子に接続された帯域通過フィルタと、前記帯域通過フィルタの他端に入力端子が接続された低雑音増幅器と、前記低雑音増幅器の出力端子に一端が接続され、前記受信信号を4分岐する分配器と、前記分配器の4つの出力端子に、入力端子がそれぞれ接続された4つの周波数変換器と、前記4つの周波数変換器の出力端子のそれぞれに、一端が接続された4つの中間周波数帯域通過フィルタと、前記4つの中間周波数帯域通過フィルタの出力端子のそれぞれに、入力端子が接続された4つの中間周波増幅器と、前記4つの中間周波増幅器の出力端子のそれぞれに、入力端子が接続された4つの利得制御部と、前記4つの利得制御部の出力端子のそれぞれに、一端が接続された4つの可変減衰器と、前記4つの可変減衰器の出力端子のそれぞれに接続され、前記4つの可変減衰器の出力端子からの出力を合成する第1信号合成器と、4相出力の局部発振器と、前記局部発振器の4相出力をそれぞれ増幅し、前記4つの周波数変換器のそれぞれに出力する局部発振信号増幅器と、前記4つの第1信号合成器の出力を合成する第2信号合成器と、前記第2信号合成器で合成した信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、前記アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換された信号の復調処理を行う信号処理部と、前記局部発振器の4相出力を同期させる基準発振器と、を備える受信装置である。
また、本発明の一態様は、上述の受信装置であって、前記3相出力の局部発振器は、1出力の局部発振器と3分配器とを備える。
また、本発明の一態様は、上述の受信装置であって、前記4相出力の局部発振器は、1出力の局部発振器と4分配器とを備える。
また、本発明の一態様は、上述の受信装置であって、前記利得制御部は、出力をN個に分岐し、前記分岐されたN(Nは3以上の整数)個の出力毎に、それぞれの前記2信号合成器、前記アナログデジタル変換器及び前記信号処理部を備える。
また、本発明の一態様は、上述の受信装置であって、前記信号処理部は、所定の前記受信信号の受信レベルと回り込み干渉信号の受信レベルとの比が最大になるように前記可変減衰器の減衰量を決定する。
以上説明したように、本発明によれば、高精度なキャリブレーションが不要となる受信装置を提供することができる。
本実施形態における受信装置1の概略構成の一例を示す図である。 本実施形態における振幅位相制御回路30−1の概略構成の一例を示す図である。 本本実施形態における利得制御部38の概略構成の一例を示す図である。 本実施形態における受信装置1の部品ばらつきの誤差を示す図である。 本実施形態における第1変形例の一例を示す図である。 本実施形態における第2変形例の一例を示す図である。 従来構成における受信装置1の部品ばらつきの誤差を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。
本実施形態における受信装置は、複数のアンテナ素子で受信された各受信信号の振幅及び位相を制御することにより所定の方向から到来する電波を所定の利得で受信する。その際、受信装置は、各受信信号の振幅及び位相を制御する前に、当該受信信号の振幅を同一に揃える。これにより、部品ばらつきによって生じる受信信号の振幅及び位相の変化を低減させることができ、高精度なキャリブレーションが不要となる。以下に、本実施形態における受信装置を、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態における受信装置1の概略構成の一例を示す図である。
受信装置1は、アレイアンテナ20、振幅位相制御部30、第2信号合成器41、アナログデジタル変換器(ADC:Analog Digital Converter)50、デジタル信号処理部(DSP:Digital Signal Processor)60、振幅制御部70及びデータベース80を備える。
アレイアンテナ20は、J(Jは、3以上の整数)個のアンテナ素子20−1〜20−Jを備える。アンテナ素子20−1〜20−Jは、複数の偏波方向成分の電磁波を受信信号として受信する。
振幅位相制御部30は、アンテナ素子20−1〜20−J毎に備えられた振幅位相制御回路30−1〜30−Jと、基準発振器90とを備える。
振幅位相制御回路30−1〜30−Jは、アンテナ素子20−1〜20−Jのそれぞれに接続され、受信信号を取得する。例えば、振幅位相制御回路30−1は、アンテナ素子20−1に接続され、アンテナ素子20−1が受信した受信信号を取得する。振幅位相制御回路30−Jは、アンテナ素子20−1に接続され、アンテナ素子20−Jが受信した受信信号を取得する。このように、振幅位相制御部30は、アンテナ素子20−1〜20−Jのそれぞれから受信信号が供給される。なお、本実施形態において、振幅位相制御部30がアンテナ素子20−1〜20−Jのそれぞれから供給される受信信号は、以下に示す式(1)で表される位相変調信号s(t)である場合について説明する。
Figure 0006544645
なお、bは位相変調信号s(t)の振幅レベルを表し、θkは、位相変調信号s(t)の初期位相を表す。ここで、アレイアンテナ20のj番目(j=1、2、…、J)のアンテナ素子20−jで受信される受信信号s(t)は、以下の式(2)で表される。
Figure 0006544645
図2は、本実施形態における振幅位相制御回路30−1の概略構成の一例を示す図である。なお、振幅位相制御回路30−2〜30−Jのそれぞれの概略構成は、振幅位相制御回路30−1と同様であるため、説明を省略する。
振幅位相制御回路30−1は、帯域通過フィルタ(例えば、バンドパスフィルタ)31、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)32、分配器33、局部発振器34、周波数変換器35、中間周波数帯域通過フィルタ36、中間周波増幅器37、利得制御部38、可変減衰器39及び第1信号合成器40を備える。
帯域通過フィルタ31は、一端がアンテナ素子20−1に接続され、他端が低雑音増幅器32に接続されている。帯域通過フィルタ31は、アンテナ素子20−1から供給される受信信号s(t)に対して、所定の周波数帯域の受信信号s(t)に制限する。
低雑音増幅器32は、入力端子が帯域通過フィルタ31の他端に接続され、出力端子が分配器33の一端に接続されている。低雑音増幅器32は、帯域通過フィルタ31から出力された受信信号s(t)を増幅する。すなわち、低雑音増幅器32は、帯域通過フィルタ31で帯域制限された受信信号s(t)を増幅する。
分配器33は、低雑音増幅器32で増幅された受信信号s(t)を、N分岐(Nは3以上の整数)する。本実施形態では、説明の便宜上、Nが3の場合について説明する。したがって、周波数変換器35、中間周波数帯域通過フィルタ36、利得制御部38、可変減衰器39のそれぞれの個数も、3つである場合について説明する。ただし、本発明は、これに限定されない。すなわち、Nが3以上の整数であればよく、そのNの値に応じて、周波数変換器35、中間周波数帯域通過フィルタ36、利得制御部38、可変減衰器39のそれぞれの個数が決定される。
分配器33は、入力端子が低雑音増幅器32の出力端子に接続され、出力端子が周波数変換器35−1〜35−Nのそれぞれに接続される。分配器33は、低雑音増幅器32で増幅された受信信号s(t)をN(=3)分岐し、N(=3)分岐した受信信号s(t)を周波数変換器35−1〜35−Nのそれぞれに1つずつ出力する。
局部発振器34は、所定の周波数の局部発振信号を生成し、生成した局部発振信号を周波数変換器35−1〜35−Nのそれぞれに出力する。本実施形態において、Nが3である場合について説明するため、局部発振器34は三相出力の局部発振器である。局部発振器34は、局部発振信号増幅器を備え、三相出力された局部発振信号のそれぞれを、異なるゲインで増幅してもよい。
基準発振器90は、複数の局部発振器34(J個の局部発振器34)から出力される局部発振信号の位相を同期させる。
周波数変換器35(周波数変換器35−1〜35−N)は、分配器33から供給された受信信号s(t)を、ベースバンド信号やIF(Intermediate Frequency)帯信号等の中間周波信号に周波数変換する。例えば、周波数変換器35は、分配器33から供給された受信信号s(t)に対して局部発振器34から出力された局部発振信号を乗算することにより、その受信信号s(t)を中間周波信号m(t)に周波数変換する。周波数変換器35は、周波数変換した中間周波信号m(t)を中間周波数帯域通過フィルタ36に出力する。
中間周波数帯域通過フィルタ36(中間周波数帯域通過フィルタ36−1〜36−N)は、周波数変換器35から出力された中間周波信号m(t)を帯域制限する。
中間周波増幅器37(中間周波増幅器37−1〜37−N)は、中間周波数帯域通過フィルタ36と利得制御部38との間に設けられ、中間周波数帯域通過フィルタ36から出力された中間周波信号m(t)を増幅する。
利得制御部38(利得制御部38−1〜38−N)は、中間周波増幅器37で増幅された中間周波信号m(t)を予め設定された振幅aになるように利得制御する。すなわち、利得制御部38は、周波数変換器35で周波数変換されたN個の中間周波信号m(t)が互いに同一の振幅aになるように利得制御する。同一の振幅aになるように利得制御された中間周波信号m(t)は、以下の式で表される。
Figure 0006544645
ここで、φは、周波数変換器35−i(i=1〜N)で周波数変換されたときの相対位相である。なお、図3は、本実施形態における利得制御部38の概略構成の一例を示す図である。図3に示すように、利得制御部38は、基準電圧の電圧値と検出器で検出された検出信号との差分値に応じて、N個の中間周波信号m(t)が互いに同一の振幅aになるように利得制御する。
図2に戻り、可変減衰器39(可変減衰器39−1〜39−N)は、利得制御部38で利得制御された中間周波信号m(t)の振幅を制御する。すなわち、可変減衰器39は、利得制御部38により利得制御されたN個の中間周波信号m(t)をそれぞれ所定の振幅に減衰させる。可変減衰器39の減衰量は、振幅制御部70から制御される。
第1信号合成器40は、可変減衰器39−1〜39−Nのそれぞれから出力された中間周波信号m(t)を合成(例えば、ベクトル合成)することで、以下に示す式で表されるように、所定の振幅c(k,j)と位相β(k,j)を持つ中間周波信号M(t)が生成される。この振幅c(k,j)と位相β(k,j)は、位相変調信号s(t)が所定の受信信号である場合には、第2信号合成器41で合成する際に強め合うように設定された値であり、位相変調信号s(t)が回り込み干渉信号である場合には、第2信号合成器41で合成する際に弱め合うように設定された値である。
Figure 0006544645
第1信号合成器40は、可変減衰器39−1〜39−Nのそれぞれから出力された中間周波信号m(t)を合成することで生成した中間周波信号M(t)を第2信号合成器41に出力する。
第2信号合成器41は、複数の第1信号合成器40から出力された中間周波信号M(t)を合成し、以下の式に示す合成中間周波信号P(t)を生成する。すなわち、第2信号合成器41は、振幅位相制御回路30−1〜30−Jのそれぞれから出力された中間周波信号M(t)を合成し、合成することで生成した合成中間周波信号P(t)をアナログデジタル変換器50に出力する。
Figure 0006544645
アナログデジタル変換器50は、第2信号合成器41で合成された信号をデジタル化する。すなわち、アナログデジタル変換器50は、第2信号合成器41から出力された合成中間周波信号P(t)をデジタル化する。
デジタル信号処理部60は、アナログデジタル変換器50でデジタル化された合成中間周波信号P(t)の復調処理を行う。また、デジタル信号処理部60は、所定の受信信号と回り込み干渉信号との受信レベルを測定し、測定した所定の受信信号の受信レベルと回り込み干渉信号の受信レベルとの比が最大になるように可変減衰器39の減衰量を決定する。回り込み干渉信号とは、受信装置1に回り込んで受信される信号である。
振幅制御部70は、デジタル信号処理部60で決定された減衰量になるように、可変減衰器39の減衰量を制御する。これにより、振幅制御部70は、位相変調信号である受信信号s(t)が所定の受信信号である場合には、振幅位相制御回路30−1〜30−Jのそれぞれから出力された中間周波信号M(t)を強め合うように第2信号合成器41で合成させることができる。また、振幅制御部70は、受信信号s(t)が回り込み干渉信号である場合には、振幅位相制御回路30−1〜30−Jのそれぞれから出力された中間周波信号M(t)を弱め合うように合成させることができる。このように、振幅制御部70は、可変減衰器39−1〜39−Nの減衰量を変化させることによって、中間周波信号m(t)の振幅c(k,j)と位相β(k,j)とを制御する。
なお、振幅制御部70は、アンテナ素子20−1〜20−Jで受信された受信信号のそれぞれの到来方向を推定し、その推定した受信信号の到来方向の利得を最大化、干渉信号の到来方向の利得を最小化するように、可変減衰器39の減衰量を制御してもよい。その際、振幅制御部70は、受信信号の受信レベルや到来方向の測定値と、制御する可変減衰器39の減衰量とを関連させた対応テーブルをデータベース80から読み出すことで、可変減衰器39の減衰量を取得してもよい。
上述の実施形態において、受信装置1は、複数のアンテナ素子で受信された各受信信号の振幅及び位相を制御することにより所定の方向から到来する電波を所定の利得で受信する受信装置である。受信装置1は、一端をアンテナ素子に接続された帯域通過フィルタ31と、帯域通過フィルタ31の他端に入力端子が接続された低雑音増幅器32と、低雑音増幅器32の出力端子に一端が接続され、受信信号を3分岐分配器33と、3分岐分配器33の3つの出力端子に、入力端子がそれぞれ接続された3つの周波数変換器35と、3つの周波数変換器35の出力端子のそれぞれに、一端が接続された3つの中間周波数帯域通過フィルタ36と、3つの中間周波数帯域通過フィルタの出力端子のそれぞれに、入力端子が接続された3つの中間周波増幅器37と、3つの中間周波増幅器37の出力端子のそれぞれに、入力端子が接続された3つの利得制御部38と、3つの利得制御部38の出力端子のそれぞれに、一端が接続された3つの可変減衰器39と、3つの可変減衰器39の出力端子のそれぞれに接続され、3つの可変減衰器39の出力端子からの出力を合成する第1信号合成器40と、3相出力の局部発振器34と、局部発振器34の3相出力をそれぞれ増幅し、3つの周波数変換器のそれぞれに出力する局部発振信号増幅器と、3つの第1信号合成器の出力を合成する第2信号合成器41と、第2信号合成器41で合成した信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器50と、アナログデジタル変換器50でデジタル信号に変換された中間周波信号の復調処理を行う信号処理部60と、局部発振器34の3相出力の信号を同期させる基準発振器90と、を備える。このように、利得制御部38において、振幅及び位相を制御する前の受信信号を同一の振幅に揃えることで、振幅位相制御部30の部品のばらつきによって生じた、受信信号の振幅や位相の変化がキャンセルされ、利得制御部38の利得制御の誤差のみに低減できる。この誤差が十分小さいとすると、キャリブレーションにより振幅位相制御部30の部品ごとのばらつきを考慮した制御を削減することができる。すなわち、部品ばらつきによる誤差を低減し、高精度なキャリブレーションが不要となる。図4は、本実施形態における受信装置1の部品ばらつきの誤差を示す図である。図4と、図7とを比較すると、従来構成では部品ばらつきの誤差がΣeとなっていたが、本実施形態では部品ばらつきの誤差をe10とすることができる。なお、Σは、i=1から10までの総和を示す。また、振幅や位相を制御する際も一定の振幅からの変化量を与えるだけでよく、制御情報が少なくてよい。また上述した対応テーブルを参照する場合においても、そのテーブルが簡易なテーブルとなるため、作成や更新の簡易化や保存するメモリの削減効果も期待できる。局部発振器34は、1出力の局部発振信号出力部と、局部発振信号出力部から1出力された局部発振信号を3分岐する分配器とを備えてもよい。
(第1変形例)
図5は、本実施形態における第1変形例の一例を示す図である。この変形例では、上述の受信装置1をMIMO(multiple-input and multiple-output)受信機に適用する場合である。第1変形例では、利得制御部38−1〜38−N以降に接続された可変減衰器39(可変減衰器39−1〜39−N)と第1信号合成器40とを複数備える構成とし、その後の構成を同一のものとすればよい。
(第2変形例)
図6は、本実施形態における第2変形例の一例を示す図である。図6に示すように、本実施形態では、3個の異なる位相の局部発振信号を発生する局部発振器34を用いた構成で示したが、第2変形例として、局部発振器34を4個の異なる位相の局部発振信号を発生する局部発振器として構成してもよい。また、第1変形例と第2変形例とを組み合わせ、第2変形例の可変減衰器39と第1信号合成器40とを複数の構成に分配し、MIMO受信機に適用してもよい。また、局部発振器34が3個の異なる位相の局部発振信号を発生する局部発振器である場合には、局部発振器34は、1出力の局部発振信号出力部と、局部発振信号出力部から1出力された局部発振信号を3分岐する分配器とを備えてもよい。また、局部発振器34が4個の異なる位相の局部発振信号を発生する局部発振器である場合には、局部発振器34は、1出力の局部発振信号出力部と、局部発振信号出力部から1出力された局部発振信号を4分岐する分配器とを備えてもよい。
上述の実施形態及び変形例(第1変形例及び第2変形例)において、N個の局部発振信号を出力する局部発振器34として、360度をN分割した位相回転量を持つ信号を出力するリングオシレータを用いてもよい。これにより、N個の位相の異なる局部発振信号を生成する際に各局部発振信号間の相対位相差を最大にすることができ、合成時に位相制御の精度を向上することができる。
また、実施形態及び変形例(第1変形例及び第2変形例)において、周波数変換器35は、周波数変換時に分配器33から供給された受信信号s(t)に対して位相回転量を与える構成としたが、その位相回転量を移相器で回転させることで与えてもよい。
また、実施形態及び変形例(第1変形例及び第2変形例)において、中間周波数帯域通過フィルタ36の代わりに中間周波数帯域を通過帯域に含む低域通過フィルタを用いてもよい。
上述した実施形態における振幅制御部70をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 受信装置
20 アレイアンテナ
30 振幅位相制御部
41 第2信号合成器
50 アナログデジタル変換器
60 デジタル信号処理部
70 振幅制御部
80 データベース

Claims (4)

  1. 複数のアンテナ素子で受信された各受信信号の振幅及び位相を制御することにより所定の方向から到来する電波を所定の利得で受信する受信装置であって、
    基準発振器と、前記複数のアンテナ素子のそれぞれに設けられ前記受信信号に基づく信号を出力する複数の振幅位相制御回路とを備える振幅位相制御部と、
    前記複数の振幅位相制御回路が出力した複数の前記信号を合成する第2信号合成器と、
    前記第2信号合成器で合成した信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、
    前記アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換された信号の復調処理を行う信号処理部と、
    を備え、
    前記複数の振幅位相制御回路は、それぞれ、
    一端をアンテナ素子に接続された帯域通過フィルタと、
    前記帯域通過フィルタの他端に入力端子が接続された低雑音増幅器と、
    前記低雑音増幅器の出力端子に一端が接続され、前記受信信号をN(Nは3以上の整数)分岐する分配器と、
    前記分配器のN個の出力端子に、入力端子がそれぞれ接続されたN個の周波数変換器と、
    前記N個の周波数変換器の出力端子のそれぞれに、一端が接続されたN個の中間周波数帯域通過フィルタと、
    前記N個の中間周波数帯域通過フィルタの出力端子のそれぞれに、入力端子が接続されたN個の中間周波増幅器と、
    前記N個の中間周波増幅器の出力端子のそれぞれに、入力端子が接続されたN個の利得制御部と、
    前記N個の利得制御部の出力端子のそれぞれに、一端が接続されたN個の可変減衰器と、
    前記N個の可変減衰器の出力端子のそれぞれに接続され、前記N個の可変減衰器の出力端子からの出力を合成する第1信号合成器と、
    前記基準発振器に同期した所定の周波数の局部発振信号を前記N個の周波数変換器のそれぞれに出力するN相出力の局部発振器と、
    を備える受信装置。
  2. 前記N相出力の局部発振器は、1出力の局部発振器とN分配器とを備える請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記利得制御部は、出力をM個(Mは2以上の整数)に分岐し、
    前記分岐されたM個の出力毎に、それぞれの前記N個の可変減衰器及び前記第1信号合成器を備える請求項1または請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記信号処理部は、所定の前記受信信号の受信レベルと回り込み干渉信号の受信レベルとの比が最大になるように前記可変減衰器の減衰量を決定する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受信装置。
JP2015228165A 2015-11-20 2015-11-20 受信装置 Active JP6544645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228165A JP6544645B2 (ja) 2015-11-20 2015-11-20 受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228165A JP6544645B2 (ja) 2015-11-20 2015-11-20 受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017098718A JP2017098718A (ja) 2017-06-01
JP6544645B2 true JP6544645B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=58804909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015228165A Active JP6544645B2 (ja) 2015-11-20 2015-11-20 受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6544645B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112838843B (zh) * 2020-12-30 2024-02-27 北京千方科技股份有限公司 信号调理装置及信号调理方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100068A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Japan Radio Co Ltd 制御装置およびそれを利用した中継装置
WO2013185106A1 (en) * 2012-06-08 2013-12-12 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Systems and methods for cancelling interference using multiple attenuation delays

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017098718A (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106464617B (zh) 一种干扰消除的装置和方法
US20170085398A1 (en) Methods and Apparatuses for Interference Cancellation
TW441203B (en) Wireless communication system, transmitter and receiver
ES2605483T3 (es) Antena activa, estación base, método de actualización de la amplitud y de la fase y método para procesamiento de señales
CN105684320B (zh) 带有内部并行天线校准的无线电单元
US20130165059A1 (en) Beamforming apparatus and method in mobile communication system
US20120270516A1 (en) Receiver for estimating and compensating for in-phase/quadrature mismatch
JP4401055B2 (ja) 偏差補償装置
KR20100076011A (ko) 거친 fft 및 부대역-방식 결합을 이용한 낮은-복잡도 다이버시티
US20220329345A1 (en) Adjustable null steering in a stationary network
US8060020B2 (en) Apparatus and method for removing interference signal using selective frequency phase converter
JP2016516359A (ja) 高周波数ミキサ、方法及びシステム
JP6544645B2 (ja) 受信装置
JP5696622B2 (ja) 無線送信装置
AU2019315963B2 (en) Antenna array system with disparate beam forming networks and non-linear filtering to mitigate interference
JP5694240B2 (ja) 追尾アンテナ装置および送信位相補償方法
WO2015144233A1 (en) A beam forming receiver
US20080081566A1 (en) Method and system for antenna architecture for multi-antenna ofd based systems
US20190089054A1 (en) Techniques and Methods for Adaptive Removal of Analog Phase Errors in Frequency Division Multiplexed Digital Beam-Formers
JP4253445B2 (ja) 偏差補償装置
JP5814134B2 (ja) アレーアンテナ
CN112305516B (zh) 一种模数混合多波束形成及其在接收阵列中的应用
US10142041B2 (en) Homodyne receiver calibration
Oliaei A two-antenna low-IF beamforming MIMO receiver
CN112311426B (zh) 一种二维模拟多波束接收阵列系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20171121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6544645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250