JP4401055B2 - 偏差補償装置 - Google Patents

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Description

【0001】
技術分野
本発明は偏差補償装置に関し、特に信号を装置内の各伝送経路に伝送した際に生じる振幅偏差及び位相偏差の少なくとも一方を含む偏差を補償する偏差補償装置に関する。
【0002】
背景技術
近年、無線基地局に複数のアンテナ素子(マルチビームアンテナ、アダプティブアレーアンテナ等)を設けて、送受信する信号に対して、デジタル信号処理を施すセルラ移動通信システムが注目されている。
【0003】
図18はアダプティブアレーアンテナを適用したシステムの構成を示す概略図である。図は受信部の構成を示している。複数(例えば、4本)のアンテナ101a〜101dが配置された伝送経路に対し、LNA(低雑音増幅器)102a〜102d、周波数変換器103、105、アンプ104a〜104d、A/D変換器106a〜106d、乗算器107a〜107d、合成部108がそれぞれ配置されている。周波数変換器103、105は、LO(ローカルオシレータ)、ミキサで構成される。
【0004】
アンテナ101aで受信した信号は、LNA102aを通じて、低雑音かつ高利得で出力され、周波数変換器103でRF信号からIF信号に変換される。そして、アンプ104aで増幅されたIF信号は、周波数変換器105でベースバンド信号に変換された後に、A/D変換器106aでデジタル信号に変換され、乗算器107aでウエイトWが重み付けされる。アンテナ101b〜101dに対しても同様である。そして、重み付けされた信号は、合成部108で合成される。なお、受信信号(または送信信号)は、振幅a、位相θを持つ複素関数で表される。
【0005】
図19はアレーアンテナのビームパタンを示す図である。アンテナ101a〜101dに対して、図18に示す到来方向φから無線信号を受信した場合、アンテナ101aを基準にするとアンテナ101b〜101dに行路差A1〜A3による位相差が生じ、これをキャンセルするようなウエイトを乗算器107a〜107dで重み付けする。そして、合成部108で合成すると、合成部108からの出力信号は、図に示すB1のビームパタンで受信した信号と等価となる。
【0006】
ここで、アダプティブアレーアンテナで受信した際のビームパタンB1と、1本のアンテナで受信した際のビームパタンB2とを比較する。希望ユーザ信号の到来方向がφ、干渉ユーザ信号の到来方向がη、それぞれのビームで受信する希望ユーザ及び干渉ユーザの信号レベルをP1、P2及びP3、P4とすると、ビームパタンB2ではP3とP4でレベル差Laはあまりないが、ビームパタンB1ではP1とP2のレベル差Lbが大きいため、その分S/Iを向上させることができる。
【0007】
したがって、マルチビームアンテナ、アダプティブアレーアンテナ等を適用したセルラ移動通信システムでは、等価的にビームパタンがシャープになることにより、エリア内の干渉を低減することができ、かつ利得が向上するために、1つのセルに収容できるユーザ数を増大することが可能になる。
【0008】
また、上述のようなシステムでビーム成形を実現しようとする場合、図18に示したように、受信に対しては、各アンテナ101a〜101dで受信するRF信号をベースバンドまで変換する過程で、LNA102a〜102dやミキサ等の非線形素子が必要になる。
【0009】
さらに、送信に対しては(送信部は図示せず)、ベースバンド信号をIF信号、RF信号に周波数変換するミキサやRF信号のHPA(高出力増幅器)等の非線形素子が各アンテナブランチに必要となる。
【0010】
しかしながら、これらの各回路を構成する非線形素子は、個々に特性が異なり、また、温度変化等の環境条件や経年変化、入力レベルによっても変化する。このため、各アンテナブランチで独立した振幅偏差及び位相偏差が生じてしまうために、効率のよいビーム成形ができず特性の劣化を招いてしまう。
【0011】
したがって、これらの振幅偏差及び位相偏差を補償することは、マルチビームアンテナまたはアダプティブアレーアンテナの導入にあたっての極めて重要な問題になる。
【0012】
このため、従来では、定期的に(1日に1回など) 各アンテナブランチ間のキャリブレーション(較正)を行う方法が一般的に行われていた。
または、パイロット信号を受信させて、各アンテナブランチ毎に振幅偏差及び位相偏差を補償する従来技術がある。図20は従来技術を説明するための図である。
【0013】
アンテナ101a〜101dが配置された伝送経路に対し、非線形素子を含む各種の回路(LNAやミキサ等)110a〜110dがそれぞれ配置される。
図に示すように、アンテナ101a〜101dに対して、位相差が生じない方向からパイロット信号a・exp(jθ)を送信する。そして、回路110a〜110dで処理されて出力される信号をa1・exp(jθ1)〜a4・exp(jθ4)とする。
【0014】
ここで、アンテナ101aのブランチの出力信号a1・exp(jθ1)を基準としてアンテナ101bとの比をとると、(a1/a2)・exp〔j(θ1−θ2)〕となる。これを元のアンテナ101bのブランチ出力信号a2・exp(jθ2)に乗算すれば、a1・exp(jθ1)となり、アンテナ101aとアンテナ101bの振幅偏差及び位相偏差が補償される。したがって、この値をアンテナ101bの補償値とすればよい。これはその他のブランチについても同様である。
【0015】
従来技術では、パイロット信号にもとづき、このような補償値を各アンテナブランチ毎に求めて、振幅偏差及び位相偏差の補償を行っていた。
しかし、上記のような従来の定期的に各アンテナブランチ間のキャリブレーションを行う方法では、振幅偏差及び位相偏差はダイナミックに変化するので、定期的に行うキャリブレーションでは、不確定な補償条件でビームフォーミングを行っていることになり、システムの信頼性が低いといった問題があった。
【0016】
一方、上述のパイロット信号を用いた従来技術では、すべてのセルあるいはセクタの中にパイロット信号を発生させる専用の装置を設けなければならないため、経済的に負担が大きいといった問題があった。
【0017】
また、このパイロット信号は干渉源となり、さらに干渉源となるパイロット信号を処理するために、上述した演算を行う回路を設ける必要があるため、システムとして非効率的であるといった問題があった。
【0018】
発明の開示
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、振幅偏差及び位相偏差を効率よく補償し、システムの信頼性及び通信品質の向上を図った偏差補償装置を提供することを目的とする。
【0019】
本発明では上記課題を解決するために、図1のような、信号Xn(t)を装置内の各伝送経路に伝送した際に生じる振幅偏差及び位相偏差の少なくとも一方を含む偏差を補償する偏差補償装置10において、偏差を受ける前の各伝送経路の信号Xn(t)を合成して、第1の合成信号r(t)を生成する第1の合成手段11−1と、偏差を受けた後の各伝送経路の信号Zn(t)を合成して、第2の合成信号Y(t)を生成する第2の合成手段11−2と、第1の合成信号r(t)と、第2の合成信号Y(t)と、偏差を受ける前または偏差を受けた後の各伝送経路の信号Un(t)とにもとづいて、偏差を補償するための補正値Wn(t)を各伝送経路毎に算出する補正値算出手段12と、補正値Wn(t)にもとづいて、偏差を動的に補償する補償手段13と、を有することを特徴とする偏差補償装置10が提供される。
【0020】
ここで、第1の合成手段11−1は、偏差を受ける前の各伝送経路の信号Xn(t)を合成して、第1の合成信号r(t)を生成する。第2の合成手段11−2は、偏差を受けた後の各伝送経路の信号Zn(t)を合成して、第2の合成信号Y(t)を生成する。補正値算出手段12は、第1の合成信号r(t)と、第2の合成信号Y(t)と、偏差を受ける前または偏差を受けた後の各伝送経路の信号Un(t)とにもとづいて、偏差を補償するための補正値Wn(t)を各伝送経路毎に算出する。補償手段13は、補正値Wn(t)にもとづいて、偏差を動的に補償する。
【0021】
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は偏差補償装置の原理図である。偏差補償装置10は、並列に複数の信号を装置内の複数の伝送経路(ブランチ)に伝送した時、伝送経路に生じた振幅偏差及び位相偏差を含む偏差を各伝送経路毎に補償する。
【0022】
分岐手段14aは、偏差を受ける前の各伝送経路を通る信号を分岐して、信号Xn(t)(nはブランチ番号、tは時間)を第1の合成手段11−1へ出力する。第1の合成手段11−1は、信号Xn(t)を合成して、第1の合成信号r(t)を生成する。
【0023】
分岐手段14cは、偏差を受けた後の各伝送経路を通る信号を分岐して、信号Zn(t)を第2の合成手段11−2へ出力する。第2の合成手段11−2は、信号Zn(t)を合成して、第2の合成信号Y(t)を生成する。なお、第2の合成手段11−2の合成方法は、第1の合成手段11−1の合成方法と同じ合成方法である。
【0024】
分岐手段14bは、各伝送経路を通る信号を分岐して、信号Un(t)を出力する。補正値算出手段12は、第1の合成信号r(t)と、第2の合成信号Y(t)と、信号Un(t)とにもとづいて、偏差を補償するための補正値Wn(t)を各伝送経路毎に算出する。なお、信号Un(t)は、偏差を受けていても、いなくてもどちらでもよい。
【0025】
補償手段13は、各伝送経路の補正値Wn(t)にもとづいて、各伝送経路に対応する偏差を動的に補償する。また、図中の領域R1〜R3の少なくとも1つは、偏差を受ける領域を示しており、この領域が図に示すどの位置にあっても偏差を補償できる。
【0026】
次に動作について説明する。分岐手段14aで分岐され、第1の合成手段11−1へ入力する信号Xn(t)は、この時点では、各伝送経路において偏差を受けていない。第1の合成手段11−1は、信号Xn(t)をVnのウエイトで合成して信号r(t)を生成する。信号r(t)は式(1)のようになる。
【0027】
【数1】
Figure 0004401055
【0028】
ただし、Nはブランチ数、nはブランチ番号である。一方、分岐手段14cで分岐され、第2の合成手段11−2へ入力する信号Zn(t)は、各伝送経路においてそれぞれ異なる偏差及び補正ウエイトの演算を受けている。
【0029】
第2の合成手段11−2は、信号Zn(t)を第1の合成手段11−1と同様のVnのウエイトで合成して、信号Y(t)を生成する。信号Y(t)は式(2)のようになる。
【0030】
【数2】
Figure 0004401055
【0031】
また、分岐手段14bで分岐され、補正値算出手段12へ入力する信号Un(t)は、偏差を受けていない信号でも、偏差を受けた信号でもどちらでもよい。
補正値算出手段12は、上記の入力信号r(t)、Y(t)、Un(t)を用いて、式(3)、式(4)のような演算を逐次的に行って、各伝送経路に対応する偏差の補正ウエイトを求め、補償手段13へ出力する。ただし、μはステップサイズ、Δtは補正間隔であり、A* はAの共役複素数である。
【0032】
【数3】
Figure 0004401055
【0033】
【数4】
Figure 0004401055
【0034】
補償手段13は、逐次計算された補正値Wn(t)を用いて、式(5)のような補正を行う。ただし、xn(t)は偏差補正後のn番目経路を伝送される信号である。また、Pn(t)は、補償手段13に入力される各伝送経路の信号であり、システム中の補償手段13の位置により偏差を受ける前の信号、偏差を受けた後の信号の場合がある。
【0035】
【数5】
Figure 0004401055
【0036】
このように、偏差補償装置10は、偏差を受けていない信号の第1の合成信号r(t)と、偏差を受けた後の信号の第2の合成信号Y(t)との誤差e(t)を最小にするアルゴリズムで補正ウエイトを更新していく。すなわち、アルゴリズムとして、LMS(Least Mean Square)等のMMSE(Minimum Mean Square Error)法の適用が可能である。
【0037】
また、通常、伝送経路上に設けられた、周波数変換や増幅等を行う回路などの非線形素子は、製造誤差を含む個体差、経年変化及び温度特性等により、それぞれの伝送経路に対して独立した偏差を生じるが、ダイナミックに変動するこれらの偏差をリアルタイムに効率よく補償することが可能になる。
【0038】
に偏差補償装置10をアレーアンテナシステムに適用した際の実施の形態について以降説明する。
図2は第1の実施の形態を示す図である。偏差補償装置10を組み込んだ下りリンク(送信系)アレーアンテナシステムを示している。なお、上述した構成手段と同一の構成手段には、同じ番号を付して説明は省略する。
【0039】
ユーザ信号生成手段2−1〜2−nは、各ブランチ毎のユーザ信号を生成する。多重化手段3−1〜3−nは、ユーザ信号を各ブランチ毎に多重化して多重化信号を生成する。送信手段4−1〜4−nは、多重化信号に対して、D/A変換、周波数変換、増幅等の処理を施す。そして、送信手段4−1〜4−nで処理された信号は、各アンテナ1−1〜1−nから送信される。
【0040】
この場合、送信手段4−1〜4−nは、非線形素子を用いているため、各アンテナブランチ毎に独立の偏差を受ける。このような偏差は、信号の入力レベルや時間の経過とともにダイナミックに変化しているため、リアルタイムでこの偏差を補償する必要がある。
【0041】
ここで、各ブランチの多重信号は、送信手段4−1〜4−nに入力するまで偏差を受けておらず、またここまではデジタル信号である。分岐手段14aは、各アンテナブランチの信号を分岐する。そして、第1の合成手段11−1は、例えば同相、等振幅の合成方法で、全アンテナブランチの信号を合成した信号を生成する。この合成信号は、振幅偏差及び位相偏差がないレファレンス信号r(t)(式(1))である。
【0042】
一方、ディレクショナルカップラ14c−1〜14c−nで分岐した各アンテナブランチの信号を、第2の合成手段11−2で第1の合成手段11−1と同様の方法で合成して、合成信号Y(t)(式(2))を生成する。
【0043】
合成信号Y(t)は、各アンテナブランチで偏差を受けた信号をすべて用いた合成信号である。また、送信手段4−1〜4−nでまったく偏差を受けない場合は、合成信号r(t)と相関が強く、相関係数が1となる。
【0044】
また、ここでは、送信手段4−1〜4−nで周波数変換を行う構成としているため、合成信号r(t)と比較するために、周波数変換手段5aで、合成信号Y(t)をベースバンドのデジタル信号に変換している。
【0045】
補正値算出手段12は、差分演算手段12aと補正値演算手段12bで構成される。差分演算手段12aは、合成信号r(t)と、合成信号Y(t)をベースバンドのデジタル信号に変換した信号と、の差を求め、誤差信号e(t)(式(4))として出力する。
【0046】
補正値演算手段12bは、誤差信号e(t)と、分岐手段14bで各アンテナブランチの信号を分岐した信号Un(t)とを用い、式(3)にしたがって、各アンテナブランチの偏差の補正値Wn(t)を逐次的に求める。
【0047】
そして、乗算器13−1〜13−nで構成される補償手段13は、その補正値Wn(t)を用いて、式(5)のような補正を行い、振幅偏差及び位相偏差を補償する。
【0048】
次に第2の実施の形態について説明する。図3は第2の実施の形態を示す図である。偏差補償装置10を組み込んだ下りリンク(送信系)アレーアンテナシステムを示している。なお、上述した構成手段と同一の構成手段には、同じ番号を付して説明は省略する。
【0049】
図2に示した第1の実施の形態と異なる点は、補償手段13の位置が送信手段4−1〜4−nの出力段にあることである。すなわち、偏差を受けた後に補償する構成となっている。
【0050】
この場合、補償手段13の処理はRF信号で行われ、補正値演算手段12bの補正値の演算は、ベースバンドデジタルで行われる。したがって、周波数変換手段6−1〜6−nを補正値演算手段12bの出力段に設けて、補正値Wn(t)をRF信号に変換する。
【0051】
次に第3の実施の形態について説明する。図4は第3の実施の形態を示す図である。偏差補償装置10を組み込んだ上りリンク(受信系)アレーアンテナシステムを示している。なお、上述した構成手段と同一の構成手段には、同じ番号を付して説明は省略する。
【0052】
各アンテナ1−1〜1−nで受信された信号は、受信手段7−1〜7−nで増幅、周波数変換、A/D変換等を受けてベースバンドのデジタル信号に変換され、図示しない復調回路へ入力される。
【0053】
この場合、受信手段7−1〜7−nは、非線形素子を用いているため、各アンテナブランチ毎に独立の偏差を受ける。このような偏差は、信号の入力レベルや時間の経過とともにダイナミックに変化しているため、リアルタイムでこの偏差を補償する必要がある。
【0054】
アンテナ1−1〜1−nで受信した信号は、14a−1〜14a−nのディレクショナルカップラで信号が分岐される。そして、第1の合成手段11−1は、例えば同相、等振幅の合成方法で、全アンテナブランチの信号を合成した信号を生成する。この合成信号は、振幅偏差及び位相偏差がないレファレンス信号r(t)(式(1))である。
【0055】
一方、分岐手段14cで分岐した各アンテナブランチの信号を、第2の合成手段11−2で第1の合成手段11−1と同様の方法で合成して、合成信号Y(t)(式(2))を生成する。
【0056】
また、ここでは、受信手段7−1〜7−nの入力段の信号はRF信号である。したがって、第2の合成手段11−2の合成出力Y(t)と比較するために、周波数変換手段5bを第1の合成手段11−1の出力段に設けて、ベースバンドのデジタル信号に変換する。なお、補正値を算出して補償するまでの一連の処理は上述したので説明は省略する。
【0057】
次に第4の実施の形態について説明する。図5は第4の実施の形態を示す図である。偏差補償装置10を組み込んだ上りリンク(受信系)アレーアンテナシステムを示している。なお、上述した構成手段と同一の構成手段には、同じ番号を付して説明は省略する。
【0058】
第4の実施の形態では、第1の合成手段11−1は、自己が行った合成方法にもとづくウエイトを、ウエイト設定手段8a、8b及び第2の合成手段11−2へ通知する。
【0059】
ウエイト設定手段8aは、第1の合成手段11−1から通知されたウエイトを乗算手段9a−1〜9a−nへ出力する。ウエイト設定手段8bは、第1の合成手段11−1から通知されたウエイトの逆数を乗算手段(逆演算手段に該当)9b−1〜9b−nへ出力する。
【0060】
乗算手段9a−1〜9a−nは、各ブランチに設けられ、ウエイト設定手段8aから出力されたウエイトを各ブランチの信号に乗算する。乗算手段9b−1〜9b−nは、各ブランチに設けられ、ウエイト設定手段8bから出力されたウエイトの逆数を各ブランチの信号に乗算して、逆演算を行う。
【0061】
また、第2の合成手段11−2は、第1の合成手段11−1から通知されたウエイトにもとづいて、第1の合成手段11−1と同様の合成方法で合成信号を生成する。
【0062】
このように、第1の合成手段11−1からどのような合成方法(合成ウエイト)としたかの情報をウエイト設定手段8a、8b及び第2の合成手段11−2に通知して、偏差の補償を行う構成としたので、任意の合成方法に柔軟に対応することができる。
【0063】
なお、ウエイト設定手段8aと乗算手段9a−1〜9a−nは、受信手段7−1〜7−nの入力段に配置しても同様の効果があるが、その場合、乗算はRF信号で行うことになる。
【0064】
次に第5の実施の形態について説明する。図6は第5の実施の形態を示す図である。第5の実施の形態は、図5に示した第4の実施の形態を送信系のアレーアンテナシステムに適用した場合の図である。基本的な構成と動作は、第4の実施の形態と同様なので説明は省略する。
【0065】
次に第1の合成手段11−1と第2の合成手段11−2について説明する。図7は第1の合成手段11−1と第2の合成手段11−2の構成を示す図である。
ウエイト計算手段11a−1は、合成出力を任意レベル以上とするように、ウエイト乗算手段11b−1に与えるべきウエイトを計算する。ウエイト乗算手段11b−1は、ウエイト計算手段11a−1から与えられたウエイトを、信号Xn(t)に乗算する。加算手段11c−1は、ウエイト乗算手段11b−1で乗算された信号を加算して、加算結果を補正値算出手段12内の差分演算手段12aに出力する。
【0066】
ウエイト受信手段11a−2は、ウエイト計算手段11a−1から通知されたウエイトを受信する。ウエイト乗算手段11b−2は、ウエイト受信手段11a−2から与えられたウエイトを、信号Zn(t)に乗算する。加算手段11c−2は、ウエイト乗算手段11b−2で乗算された信号を加算して、加算結果を補正値算出手段12内の差分演算手段12aに出力する。
【0067】
以下にウエイトの更新手順を示す。第1の合成手段11−1に入力するそれぞれのアンテナブランチに対応する信号X1(t)〜XN(t)を式(6−1)〜式(6−n)のように定義する。
【0068】
【数6】
Figure 0004401055
【0069】
ただし、A1(t)〜AN(t)は各伝送経路の振幅、α1 (t)〜αN (t)は各伝送経路の位相、Nはブランチ数である。
ここで、X1(t)を基準にして、式(7)を計算する。
【0070】
【数7】
Figure 0004401055
【0071】
nはn番目のブランチである。そして、そのn番目ブランチに対応する位相項を式(8)のように抽出する。
【0072】
【数8】
Figure 0004401055
【0073】
ウエイト計算手段11a−1では、式(8)を用いて、式(9)のように、各伝送経路に対応する位相量に変換して出力する。
【0074】
【数9】
Figure 0004401055
【0075】
そして、各ブランチに、この位相回転を与えて、式(10)のように各伝送経路の信号を加算手段11c−1で合成する。
【0076】
【数10】
Figure 0004401055
【0077】
また、この合成ウエイトの情報は、ウエイト受信手段11a−2に伝えられ、ここからウエイト乗算手段11b−2に同じ合成ウエイトが与えられ、偏差を受けた後の各ブランチ信号と乗算され、加算手段11c−2で合成される。また、この情報は、ウエイト設定手段8a、8bにも伝えられ、同様の演算あるいはこれとは逆の演算が行われる。
【0078】
次に第1の合成手段11−1と第2の合成手段11−2の第1の変形例について説明する。図8は第1の変形例の構成を示す図である。この変形例の場合は、任意のユーザ信号の到来角が既知の場合を想定している。
【0079】
この場合、主に下りリンクのビームフォーミングに対しては容易に実現される。下りリンクのビームフォーミングを行うには、上りリンクのユーザ信号から到来角を推定し、この角度方向にビームを向けるように、下りリンクのビームフォーミングのウエイトを決めることが一般的であり、下りではこの方向づけが基地局において既知である。
【0080】
ウエイト計算手段11a−1は、到来角情報から式(11)のようなウエイトを計算して、ウエイト乗算手段11b−1に対する重み付けを行う。
【0081】
【数11】
Figure 0004401055
【0082】
ただし、Kは2π/λ (λ:下り周波数自由空間波長) 、dはアンテナ間隔、θ(t)は任意のユーザ信号到来角、Nはアンテナ数である。
また、この合成ウエイトの情報は、ウエイト受信手段11a−2に伝えられ、ここからウエイト乗算手段11b−2に同じ合成ウエイトが与えられ、偏差を受けた後の各ブランチ信号と乗算され、加算手段11c−2で合成される。また、この情報は、ウエイト設定手段8a、8bにも伝えられ、同様の演算あるいはこれとは逆の演算が行われる。
【0083】
このような構成にすることで、第1の合成手段11−1と第2の合成手段11−2の合成出力は、常に高レベルに保たれ、その信号を用いて差分演算手段12aで誤差信号が計算されるため、合成方法を固定した方式に比べて、信頼性の高い振幅偏差及び位相偏差の補償を行うことができる。
【0084】
次に第1の合成手段11−1と第2の合成手段11−2の第2の変形例について説明する。図9は第2の変形例の構成を示す図である。合成処理手段111−1〜111−nは、信号Xn(t)の合成処理をそれぞれ異なる方法で行う。
【0085】
合成処理手段112−1〜112−nそれぞれは、合成処理手段111−1〜111−nのそれぞれの合成処理ブロックに対応しており、信号Zn(t)の合成処理を行う。
【0086】
セレクタ111aは、合成処理手段111−1〜111−nからの合成出力の内、例えば信号レベルが最大のものを選んで、差分演算手段12aへ出力する。また、セレクタ111aは、この情報をセレクタ112aとウエイト設定手段8a、8bへ通知する。
【0087】
セレクタ112aは、通知された情報にもとづいて、合成処理手段111−1〜111−nの中で選択された合成処理手段に対応する(同じ合成処理)ブロックを合成処理手段112−1〜112−nの中から選択し、その合成出力信号を差分演算手段12aへ出力する。
【0088】
このような構成にすることにより、複数の合成処理の中から任意の合成出力を選択できるので、より柔軟な合成処理を実現することが可能になる。
次に第1の合成手段11−1と第2の合成手段11−2の第3の変形例について説明する。図10は第3の変形例の構成を示す図である。合成処理手段111、112は、複数入力、複数出力の合成回路であり、例えば、FFT(高速フーリエ変換)やバトラーマトリクス等が適用される。
【0089】
セレクタ111aは、合成処理手段111からの複数の合成出力の内、例えば信号レベルが最大のものを選んで、差分演算手段12aへ出力する。また、セレクタ111aは、この情報をセレクタ112aとウエイト設定手段8a、8bへ通知する。
【0090】
セレクタ112aは、通知された情報にもとづいて、合成処理手段112からの複数の合成出力の内、合成処理手段111に対応する合成出力信号を選択して、差分演算手段12aへ出力する。
【0091】
このような構成にすることにより、複数の合成処理の中から任意の合成出力を選択できるので、より柔軟な合成処理を実現することが可能になる。
次に第1の合成手段11−1と第2の合成手段11−2の第4の変形例について説明する。図11は第4の変形例の構成を示す図である。第4の変形例では、第1の合成手段11−1が図10の第3の変形例にもとづいた構成をとり、第2の合成手段11−2が図8の第1の変形例にもとづいた構成をとる。
【0092】
このように、偏差を受ける前の信号を合成する回路だけに複数入出力の合成処理手段111を含む第1の合成手段11−1を用いることで、回路の簡略化を図ることが可能になる。なお、図9と図10の組み合わせも可能であり、同様の効果がある。
【0093】
次に偏差補償装置10の第6の実施の形態について説明する。図12は第6の実施の形態を示す図である。偏差補償装置10を組み込んだ上りリンク(受信系)のアレーアンテナシステムに適用した場合の図である。なお、上述した構成手段と同一の構成手段には、同じ番号を付して説明は省略する。
【0094】
図5で示した第4の実施の形態と異なる点は、乗算手段9b−1〜9b−nが分岐手段14cの後段に設けられている点である。これにより、第2の合成手段11−2の合成方法を第1の合成手段11−1と同様の合成方法としなくても、簡単な等振幅、同位相の合成回路のみで対応でき、第1の合成手段11−1からの通知情報も不要となる。
【0095】
なお、ウエイト設定手段8aと乗算手段9a−1〜9a−nは、受信手段7−1〜7−nの入力段に配置しても同様の効果があるが、その場合、乗算はRF信号で行うことになる。
【0096】
次に第7の実施の形態について説明する。図13、図14は第7の実施の形態を示す図である。偏差補償装置10を組み込んだ上りリンク(受信系)アレーアンテナシステムを示している。なお、上述した構成手段と同一の構成手段には、同じ番号を付して説明は省略する。
【0097】
受信手段7−1〜7−nの前段にディレクショナルカップラ14a−1〜14a−nを設け、分岐した信号に対して、第1の合成手段11−1や補正値算出手段12を通じて、偏差の補正値を求め、補償手段13へ与えるべきウエイトを逐次更新していく。
【0098】
また、分岐手段14bの後段に遅延手段15−1〜15−nが設けられ、主線路の各ブランチ信号は遅延手段15−1〜15−nを通り、乗算手段9b−1〜9b−nにおいて補償手段13へ与えられたウエイトと同じウエイトが乗算され、振幅偏差及び位相偏差が補償される。
【0099】
このような分岐の仕方をして信号処理を行い、さらに第2の合成手段11−2を簡単な等振幅、同位相の合成回路で構成することにより、ウエイト設定手段8bは不要となる。なお、この場合、ディレクショナルカップラ14a−1〜14a−nは、受信手段7−1〜7−nの出力段側に配置することはできない。
【0100】
次に第8の実施の形態について説明する。図15は第8の実施の形態を示す図である。第8の実施の形態は、図12に示した第6の実施の形態を送信系のアレーアンテナシステムに適用した場合の図である。基本的な構成と動作は、第6の実施の形態と同様なので説明は省略する。
【0101】
次に第9の実施の形態について説明する。図16、図17は第9の実施の形態を示す図である。偏差補償装置10を組み込んだ上りリンク(受信系)アレーアンテナシステムを示している。なお、上述した構成手段と同一の構成手段には、同じ番号を付して説明は省略する。
【0102】
ディレクショナルカップラ14a−1〜14a−nで分岐された偏差を受ける前の各ブランチの信号は、図9、図10で示すような複数の合成方法を持つ第1の合成手段11−1へ入力される。複数の補正部20−1〜20−nそれぞれは、同機能を持っており、第1の合成手段11−1内部にあるセレクタ出力に対応して配置される。また、分岐手段14bから分岐された信号も補正部20−1〜20−nへ入力する。
【0103】
補正部20−1〜20−n内の補正値算出手段12からの出力信号は、補正値制御手段30へ入力される。補正値制御手段30は、補正部20−1〜20−nから送信されるこれら補正値の平均処理等を行って、最終的に各ブランチに対応する1つの偏差補正値を求め、乗算手段9b−1〜9b−nへそれぞれ出力する。
【0104】
なお、乗算手段9b−1〜9b−nに入力される主線路の信号は、遅延手段15−1〜15−nで、補正部20−1〜20−n及び補正値制御手段30の処理遅延に対応する遅延を受ける。
【0105】
このような構成にすることにより、1つの補正値で行う補償よりも信頼性が向上し、より正確な偏差補償を行うことができる。
以上説明したように、偏差補償装置10は、偏差を受ける前の各伝送経路の合成信号をレファレンス信号とした逐次処理により、補正値を算出して、振幅偏差及び位相偏差を補償する構成にした。
【0106】
これにより、装置内の伝送経路の位相偏差及び振幅偏差を補償することが可能になる。また、専用のパイロット信号及びその発生装置が不要であり、さらに、ダイナミックな偏差にリアルタイムで対応できる。また、偏差補償後の信号によるアダプティブ処理の信頼性が高く、効率のよいビームフォーミングが上り/下りリンク双方で可能になる。
【0107】
したがって、デジタル領域でのマルチビームアンテナ、アダプティブアレーアンテナを適用したセルラ移動通信システムの無線基地局の実現に寄与するところが大きい。
【0108】
以上説明したように、偏差補償装置は、偏差を受ける前の各伝送経路の信号を合成して生成した第1の合成信号と、偏差を受けた後の各伝送経路の信号を合成して生成した第2の合成信号と、偏差を受ける前または偏差を受けた後の各伝送経路の信号とにもとづいて、偏差を補償するための補正値を算出し、この補正値にもとづいて、偏差を補償する構成とした。これにより、振幅偏差及び位相偏差を効率よく補償し、システムの信頼性及び通信品質の向上を図ることが可能になる。
【0109】
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
【図面の簡単な説明】
図1は偏差補償装置の原理図である。
図2は第1の実施の形態を示す図である。
図3は第2の実施の形態を示す図である。
図4は第3の実施の形態を示す図である。
図5は第4の実施の形態を示す図である。
図6は第5の実施の形態を示す図である。
図7は第1の合成手段と第2の合成手段の構成を示す図である。
図8は第1の変形例の構成を示す図である。
図9は第2の変形例の構成を示す図である。
図10は第3の変形例の構成を示す図である。
図11は第4の変形例の構成を示す図である。
図12は第6の実施の形態を示す図である。
図13は第7の実施の形態を示す図である。
図14は第7の実施の形態を示す図である。
図15は第8の実施の形態を示す図である。
図16は第9の実施の形態を示す図である。
図17は第9の実施の形態を示す図である。
図18はアダプティブアレーアンテナを適用したシステムの構成を示す概略図である。
図19はビームパタンを示す図である。
図20は従来技術を説明するための図である。

Claims (18)

  1. 信号を装置内の各伝送経路に伝送した際に生じる振幅偏差及び位相偏差の少なくとも一方を含む偏差を補償する偏差補償装置において、
    前記偏差を受ける前の各伝送経路の信号を合成して、第1の合成信号を生成する第1の合成手段と、
    前記偏差を受けた後の各伝送経路の信号を合成して、第2の合成信号を生成する第2の合成手段と、
    前記第1の合成信号と、前記第2の合成信号と、前記偏差を受ける前または前記偏差を受けた後の各伝送経路の信号とにもとづいて、前記偏差を補償するための補正値を各伝送経路毎に算出する補正値算出手段と、
    前記補正値にもとづいて、前記偏差を動的に補償する補償手段と、
    を有することを特徴とする偏差補償装置。
  2. 前記第1の合成手段及び前記第2の合成手段は、等振幅、同位相の合成処理を行うことを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  3. 前記第2の合成手段は、前記第1の合成手段が用いた合成ウエイトと同じ合成ウエイトで合成処理を行うことを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  4. 前記補償手段は、前記偏差を受ける前の各伝送経路の信号に対して、前記補正値を用いた演算処理を施して、前記偏差を補償することを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  5. 前記補償手段は、前記偏差を受けた後の各伝送経路の信号に対して、前記補正値を用いた演算処理を施して、前記偏差を補償することを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  6. 前記信号に重みを乗算して、任意の振幅及び位相回転を与える乗算手段と、前記乗算手段が行う乗算演算の逆演算を行う逆演算手段とを、前記伝送経路それぞれに有することを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  7. 前記第1の合成手段は、前記偏差を受ける前の各伝送経路の信号の合成出力が、任意レベル以上となるように合成ウエイトを更新することを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  8. 前記信号に重みを乗算する乗算手段をさらに有し、前記乗算手段は、任意レベル以上となった合成ウエイトを、前記信号に乗算することを特徴とする請求項7記載の偏差補償装置。
  9. 前記第2の合成手段は、任意レベル以上となった合成ウエイトを用いて、前記偏差を受けた後の各伝送経路の信号を合成することを特徴とする請求項7記載の偏差補償装置。
  10. 前記第1の合成手段は、合成方法の異なる合成回路を複数個備え、前記合成回路の中の出力から1つを選択することを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  11. 前記信号に重みを乗算する乗算手段をさらに有し、前記乗算手段は、選択された前記合成回路が用いたウエイトを、前記信号に乗算することを特徴とする請求項10記載の偏差補償装置。
  12. 前記第2の合成手段は、合成方法の異なる合成回路を複数個備え、前記第1の合成手段が選択した合成回路と同様な処理を行う合成回路を選択することを特徴とする請求項10記載の偏差補償装置。
  13. 前記第1の合成手段は、複数入力、複数出力の合成回路で構成され、1つの出力を選択することを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  14. 前記信号に重みを乗算する乗算手段をさらに有し、前記乗算手段は、選択された出力に対応するウエイトを、前記信号に乗算することを特徴とする請求項13記載の偏差補償装置。
  15. 前記第2の合成手段は、複数入力、複数出力の合成回路で構成され、前記第1の合成手段と同じ出力を選択することを特徴とする請求項13記載の偏差補償装置。
  16. 前記補正値算出手段及び前記補償手段を含む複数の補正部をさらに有し、複数の補正値を用いて前記偏差の補償を行うことを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  17. 前記補正値算出手段は、逐次処理を行ってウエイトを更新していくことを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
  18. 前記補正値を求める演算に用いる各信号の周波数帯域を、同じ帯域にそろえる周波数変換手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の偏差補償装置。
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