JPWO2020188738A1 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

一方の渦巻体の外側曲線は基礎曲線と半径がeλの円群とを用い、内側曲線は反転曲線と半径がeλの円群とを用いて特定される。他方の渦巻体の内側曲線は基礎曲線と半径がe(1−λ)の円群とを用い、外側曲線は反転曲線と半径がe(1−λ)の円群とを用いて特定される。eは揺動スクロールの揺動半径である。λは固定渦巻体の歯厚をt、揺動渦巻体の歯厚をtとしたときの異歯厚率であって、λ=t/(t+t)である。λは0<λ<1である。基礎曲線は伸開角θを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とする。w(θ)は、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数である。
x=a(cоsθ+w(θ)sinθ)・・・(1)
y=a(sinθ−w(θ)cоsθ)・・・(2)

Description

本発明は、空気調和機および冷凍機等に用いられるスクロール圧縮機に関するものである。
空気調和機および冷凍機等に用いられるスクロール圧縮機は、固定スクロールと揺動スクロールとを組み合わせて形成した圧縮室にて冷媒を圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を収容する容器とを備えた構成を有する。固定スクロールおよび揺動スクロールはそれぞれ、台板上に渦巻体が立設された構成を有し、渦巻体同士が噛み合わされて圧縮室を形成している。そして、揺動スクロールを揺動運動させることで、圧縮室が容積を縮小しながら移動し、圧縮室にて冷媒の吸入および圧縮が行われるようになっている。この種のスクロール圧縮機では、小型および低コスト化を図るため、容器の径を同じとしつつ、可能な限り圧縮室の吸入容積を大きくして、圧縮機能力を大きくすることを目的とした技術開発が重要となっている。容器の径を同じとしつつ圧縮室の吸入容積を大きくするには、渦巻体の渦巻形状を工夫することが必要である。
従来、スクロール圧縮機の渦巻形状を、所定の半径の真円を基礎円とするインボリュート曲線とし、渦巻体全体の輪郭を円形とした技術がある。これに対し、近年では渦巻体全体の輪郭を円形ではなく扁平形状とし、更に渦巻体の渦巻形状も扁平形状とした技術がある(例えば、特許文献1参照)。
スクロール圧縮機の圧縮機構部の近傍には、揺動スクロールの自転を防止する機能を有するオルダムリングが配置されている。オルダムリングのキー部を逃がすこと考慮すると、揺動スクロールの台板の外形形状は、圧縮機部品の実装密度を向上させる上で円形とするよりも扁平形状とすることが望ましい。このように台板の外形形状を扁平形状とする場合、渦巻体の渦巻形状もまた扁平形状とすることで、限られた台板上のスペースを有効に利用して圧縮室の吸入容積を大きく取ることが可能である。よって、特許文献1のように、渦巻体の渦巻形状を扁平形状とすることは、圧縮室の吸入容積を大きくとる上で有効である。
特開平10−54380号公報
特許文献1では渦巻体の輪郭および渦巻形状を扁平形状とすることが記載されているものの、渦巻形状の具体的な定義については記載されていない。渦巻体の渦巻形状については、上述したように所定の半径の真円を基礎円とするインボリュート曲線で定義した技術があるが、渦巻形状を扁平形状とする場合においても、渦巻体を製造する上で渦巻形状を具体的に定義することが必要である。
ところで、揺動スクロールと固定スクロールとを異種材で構成する場合、それぞれの渦巻体の材料物性の差異に起因して、強度設計の観点からそれぞれの渦巻体の歯厚は互いに異なったものとなる。具体的には、強度的に脆弱な材料で構成した渦巻体の歯厚を、強度的に強固な材料で構成した渦巻体の歯厚よりも厚く構成することになる。
従来、揺動スクロールおよび固定スクロールのそれぞれの渦巻形状を個別に設計する技術は見当たらない。それ故、上述のように強度の異なる揺動スクロールおよび固定スクロールを構成する場合、強度が弱い方の歯厚に両スクロールの渦巻体の歯厚を揃える必要がある。よって、強度的に強固な材料で構成した渦巻体は歯厚を過剰に設計することになり、その分だけ台板上のスペースを圧迫し、吸入容積が低下する課題がある。
この発明はこのような点を鑑みなされたもので、輪郭を扁平形状とした渦巻体の渦巻形状を式で定義でき、かつ揺動スクロールおよび固定スクロールのそれぞれの渦巻体の歯厚を個別に設計することで、吸入容積の低下を抑制することが可能なスクロール圧縮機を得ることを目的とする。
本発明に係るスクロール圧縮機は、固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備え、固定渦巻体と揺動渦巻体とが噛み合うことで形成される圧縮室内で冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、固定渦巻体および揺動渦巻体のうちの一方の渦巻体の外側曲線と他方の渦巻体の内側曲線との特定に用いる基礎曲線を、x、y座標系において伸開角θと、基礎円半径aとを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とし、一方の渦巻体の内側曲線と他方の渦巻体の外側曲線との特定に用いる反転曲線を、基礎曲線を基礎円の中心を基準としてπ[rad]回転させた曲線とし、式(1)および式(2)におけるw(θ)は、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数であり、固定渦巻体の歯厚をt、揺動渦巻体の歯厚をtとしたときの異歯厚率をλ=t/(t+t)とし、また、揺動スクロールの揺動半径をeと定義すると、一方の渦巻体の外側曲線は、基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する内側包絡線であり、一方の渦巻体の内側曲線は、反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する外側包絡線であり、他方の渦巻体の内側曲線は、基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する外側包絡線であり、他方の渦巻体の外側曲線は、反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する内側包絡線であり、λの範囲を0<λ<1としたものである。
x=a(cоsθ+w(θ)sinθ) ・・・(1)
y=a(sinθ−w(θ)cоsθ) ・・・(2)
本発明によれば、式(1)および式(2)で定義した基礎曲線と、基礎曲線を基礎円の中心を基準としてπ[rad]回転させた反転曲線と、半径がeλの円群と、半径がe(1−λ)の円群とを用いることで、輪郭を扁平形状とした渦巻体の渦巻形状を式で定義でき、かつ揺動スクロールおよび固定スクロールのそれぞれの渦巻体の肉厚を個別に設計することができる。これにより、結果として吸入容積の低下を抑制することができる。
x=a(cоsθ+w(θ)sinθ) ・・・(1)
y=a(sinθ−w(θ)cоsθ) ・・・(2)
実施の形態1に係るスクロール圧縮機の全体構成の概略縦断面図である。 実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の横断面図である。 実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の固定渦巻体と揺動渦巻体とを示した平面図である。 実施の形態1に係るスクロール圧縮機における揺動スクロールの1回転中の動作を示す圧縮工程図である。 実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部を構成する渦巻形状の製図方法の説明図である。 実施の形態2に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定するw(θ)の特性を示す図である。 実施の形態2に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。 実施の形態3に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定するw(θ)の特性を示す図である。 実施の形態3に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。 実施の形態4に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定するw(θ)の特性を示す図である。 実施の形態4に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。 実施の形態5に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定するw(θ)の特性を示す図である。 実施の形態5に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。
以下、実施の形態に係るスクロール圧縮機について図面等を参照しながら説明する。ここで、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るスクロール圧縮機の全体構成の概略縦断面図である。
実施の形態1のスクロール圧縮機は、圧縮機構部8と、回転軸6を介して圧縮機構部8を駆動する電動機構部110と、その他の構成部品とを有し、これらが外郭を構成する密閉容器100の内部に収納された構成を有している。密閉容器100内において、圧縮機構部8は上方に配置されており、電動機構部110は圧縮機構部8よりも下方に配置されている。
密閉容器100内には更に、電動機構部110を挟んで対向するようにフレーム7とサブフレーム9とが収納されている。フレーム7は、電動機構部110の上側に配置されて電動機構部110と圧縮機構部8との間に位置しており、サブフレーム9は、電動機構部110の下側に位置している。フレーム7は、焼嵌めまたは溶接等によって密閉容器100の内周面に固着されている。また、サブフレーム9はサブフレームホルダ9aを介して焼嵌めまたは溶接等によって密閉容器100の内周面に固着されている。
サブフレーム9の下方には容積型ポンプを含むポンプ要素112が取り付けられている。ポンプ要素112は、密閉容器100の底部の油溜め部100aに溜められた冷凍機油を圧縮機構部8の後述の主軸受7a等の摺動部に供給する。ポンプ要素112は、上端面で回転軸6を軸方向に支承している。
密閉容器100には、冷媒を吸入するための吸入管101と、冷媒を吐出するための吐出管102とが設けられている。
圧縮機構部8は、吸入管101から吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を密閉容器100内の上方に形成されている高圧部に排出する機能を有している。圧縮機構部8は、固定スクロール1と揺動スクロール2とを備えている。
固定スクロール1はフレーム7を介して密閉容器100に固定されている。揺動スクロール2は固定スクロール1の下側に配置されて回転軸6の後述の偏心軸部6aに揺動自在に支持されている。
固定スクロール1は、固定台板1aと、固定台板1aの一方の面に立設された渦巻状突起である固定渦巻体1bとを備えている。揺動スクロール2は、揺動台板2aと、揺動台板2aの一方の面に立設された渦巻状突起である揺動渦巻体2bとを備えている。固定スクロール1および揺動スクロール2は、固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bとを逆位相で噛み合わせた対称渦巻形状の状態で密閉容器100内に配置されている。そして、固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bとの間には、回転軸6の回転に伴い、半径方向外側から内側へ向かうにしたがって容積が縮小する圧縮室71が形成されている。なお、ここでは固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bとが対称渦巻形状の状態で密閉容器100内に配置されているとしたが、同位相で噛み合わせた非対称渦巻形状の状態で密閉容器100内に配置されていてもよい。
固定スクロール1の固定台板1aにおいて揺動スクロール2とは反対側の面には、バッフル4が固定されている。バッフル4には、固定スクロール1の吐出口1cに連通する貫通孔4aが形成され、その貫通孔4aには吐出バルブ11が設けられている。また、バッフル4には、吐出口1cを覆うように吐出マフラ12が取り付けられている。
フレーム7は固定スクロール1を固定配置し、揺動スクロール2に作用するスラスト力を軸方向に支持するスラスト面を有する。また、フレーム7には、吸入管101から吸入された冷媒を圧縮機構部8内に導く2つの導入流路7cが貫通形成されている。
また、フレーム7上には、揺動スクロール2の旋回運動中の自転を防止するためのオルダムリング14が配置されている。オルダムリング14のキー部14aは、揺動スクロール2の揺動台板2aの外周側に配置されている。
電動機構部110は回転軸6に回転駆動力を供給するものであり、電動機固定子110aと電動機回転子110bとを備えている。電動機固定子110aは、外部から電力を得るために、フレーム7と電動機固定子110aとの間に存在するガラス端子(図示せず)にリード線(図示せず)で接続されている。また、電動機固定子110aは回転軸6に焼嵌め等によって固定されている。また、スクロール圧縮機の回転系全体のバランシングを行うため、回転軸6には第1バランスウェイト60が固定され、電動機固定子110aには第2バランスウェイト61が固定されている。
回転軸6は、上部の偏心軸部6aと、中間部の主軸部6bと、下部の副軸部6cとで構成されている。偏心軸部6aは、回転軸6の軸心に対して偏心している。偏心軸部6aは、バランスウェイト付スライダー5と揺動軸受2cとを介して揺動スクロール2に嵌合しており、回転軸6の回転により揺動スクロール2が揺動運動するようになっている。主軸部6bは、フレーム7に設けられた円筒状のボス部7bの内周に配置された主軸受7aにスリーブ13を介して嵌合しており、冷凍機油による油膜を介して主軸受7aと摺動する。主軸受7aは、銅鉛合金等の滑り軸受に使用される軸受材料を圧入する等してボス部7b内に固定されている。
サブフレーム9の上部には玉軸受からなる副軸受10を備え、副軸受10は、電動機構部110の下部で回転軸6を半径方向に軸支する。なお、副軸受10は玉軸受以外の別の軸受構成によって軸支しても良い。副軸部6cは副軸受10と嵌合され、冷凍機油による油膜を介して副軸受10と摺動する。主軸部6bおよび副軸部6cの軸心は、回転軸6の軸心と一致している。
ここで、密閉容器100内の空間を以下の様に定義する。密閉容器100の内部空間のうち、フレーム7より電動機回転子110b側の空間を第1空間72とする。また、フレーム7の内壁と固定台板1aとにより囲まれた空間を第2空間73とする。また、固定台板1aより吐出管102側の空間を第3空間74とする。第2空間73のうち、固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bと組み合わされた構造体部分の外側を、吸入空間73aという。
次に、密閉容器100の内部における圧縮機構部8の部品配置について説明する。
図2は、実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の横断面図である。図3は、実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の固定渦巻体と揺動渦巻体とを示した平面図である。なお、図2および図3では、固定スクロール1の固定渦巻体1bと揺動スクロール2の揺動渦巻体2bとの区別を容易にするため、揺動スクロール2の揺動渦巻体2bにドットを施してある。後述の図においても同様である。
密閉容器100は、平面的に見て真円形状であり、密閉容器100の内部に、フレーム7の外周面が密閉容器100の内周面に接触した状態で固着されている。よって、フレーム7の外周面も真円形状となっている。また、第2空間73にはオルダムリング14のキー部14aが配置されている。図2における符号21および符号22については後述する。
このように、第2空間73にオルダムリング14のキー部14aが配置されている仕様では、キー部14aの可動範囲を避けて揺動台板2aを配置する必要がある。このため、揺動台板2aの外形形状は扁平形状となっている。なお、扁平形状とは、オーバル型であって、長円形状および楕円形状も含むものであり、要するに真円よりも平べったい形状全般を指すものとする。
このように揺動台板2aの外形形状は扁平形状であることから、揺動台板2a上に立設される揺動渦巻体2bの渦巻形状もまた扁平形状とすることで、揺動台板2a上のスペースを有効に使用でき、スペース効率を高めることができる。固定台板1aについても同様であり、固定台板1aの外形形状と固定渦巻体1bの渦巻形状とを扁平形状とする。このようにスペース効率を高めることで、密閉容器100の大きさを同じとしたままで圧縮室71の容積の拡大を図ることができ、圧縮機能力を向上することが可能となる。逆に見れば、同じ圧縮機能力を確保するにあたり、密閉容器100の小型化が可能となる。なお、以下において、固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bとを区別せず、両方を指すときは、「渦巻体」と総称する。台板についても同様で、固定台板1aと揺動台板2aとを区別せず、両方を指すときは、「台板」と総称する。
ところで、固定スクロール1の材質は例えば鋳物材である。また、揺動スクロール2の材質には、遠心力の抑制を目的として、鋳物材などに比べて比重の小さい例えばアルミ合金材が用いられている。以上の材質構成の場合、揺動渦巻体2bの降伏応力が固定渦巻体1bに対して相対的に小さくなる。よって、揺動渦巻体2bの強度を確保するため、図2および図3に示すように揺動渦巻体2bの歯厚を固定渦巻体1bの歯厚よりも厚く設定している。本実施の形態1は、揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bのそれぞれの歯厚を個別に設定できることを特徴の1つとしており、この点については改めて説明する。
次に、スクロール圧縮機の動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係るスクロール圧縮機における揺動スクロールの1回転中の動作を示す圧縮工程図である。図4(a)は回転位相が0[rad](2π[rad])の場合の渦巻体の位置を示している。図4(b)は回転位相がπ/2[rad]の場合の渦巻体の位置を示している。図4(c)は回転位相がπ[rad]の場合の渦巻体の位置を示している。図4(d)は回転位相が3π/2[rad]の場合の渦巻体の位置を示している。
電動機構部110の電動機固定子110aに通電されると、電動機回転子110bが回転力を受けて回転する。それに伴い、電動機回転子110bに固定された回転軸6が回転駆動される。回転軸6の回転運動は、偏心軸部6aを介して揺動スクロール2に伝達される。揺動スクロール2の揺動渦巻体2bは、オルダムリング14によって自転が規制されながら揺動半径で揺動運動する。なお、揺動半径とは、主軸部6bに対する偏心軸部6aの偏心量を意味している。
電動機構部110の駆動に伴い、冷媒が外部の冷凍サイクルから吸入管101を介して密閉容器100内の第1空間72に流入する。第1空間72に流入した低圧冷媒は、フレーム7内に設置された2つの導入流路7cを通って吸入空間73aに流入する。吸入空間73aに流入した低圧冷媒は、圧縮機構部8の揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bの相対的な揺動動作に伴って圧縮室71へと吸い込まれる。圧縮室71に吸い込まれた冷媒は、図4に示すように揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bの相対的な動作に伴う圧縮室71の幾何学的な容積変化によって低圧から高圧へと昇圧される。そして、高圧となった冷媒は、固定スクロール1の吐出口1cおよびバッフル4の貫通孔4aを通過し、吐出バルブ11を押し開けて吐出マフラ12内に吐出される。吐出マフラ12内に吐出された冷媒は、第3空間74に吐出され、吐出管102から高圧冷媒として圧縮機外部へと吐出される。図1の矢印がこの冷媒の流れを示している。
本実施の形態1では、上述したように揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bの輪郭を扁平形状としており、渦巻形状も扁平形状としている。また、揺動渦巻体2bと固定渦巻体1bとでは歯厚が異なっている。このような渦巻体を有する圧縮機構部8において、図4に示すように一定の揺動半径で揺動渦巻体2bを動作させた場合においても、揺動渦巻体2bの外向面と内向面が、互いに相対する固定渦巻体1bの内向面と外向面に接触しながら動作する。
そして、本実施の形態1は、輪郭が扁平形状である揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bのそれぞれの渦巻形状を、式を用いて定義することを特徴とする。この定義には、揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bのそれぞれの歯厚を個別に設定できることも含まれる。以下ではまず、渦巻形状を特定するための式について説明し、その後、この式を用いた歯厚が異なる渦巻体の製図方法について説明する。
渦巻形状は、渦巻体の外向面を特定する外側曲線と渦巻体の内向面を特定する内側曲線とによって決まる。渦巻体の渦巻形状を式を用いて定義するにあたり、まず、渦巻体の外側曲線および内側曲線の一方を特定するための基礎曲線と、他方を特定するための反転曲線とを定義する。基礎曲線は、基礎円の伸開線である曲線であって、x、y座標系において伸開角θを用いて、以下の式(1)および式(2)で定義される曲線とする。反転曲線は、基礎曲線を基礎円の中心を基準としてπ[rad]回転させた曲線である。
式(1)および(2)において、w(θ)は伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数で与えられる。これにより、輪郭を扁平形状とした渦巻体の渦巻形状を式で定義できる。なお、w(θ)は、上述したように正弦波状または余弦波状に変化するものであるが、本実施の形態1では、一例として、以下の式(3)の通り正弦波状に変化させたものとする。なお、式(3)において、aは基礎円半径である。αは扁平の度合いを示す係数である。Nは1以上の自然数である。ξは扁平方向の角度を表す定数[rad]である。
Figure 2020188738
Figure 2020188738
Figure 2020188738
図5は、実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部を構成する渦巻形状の製図方法の説明図である。図5において、(a)〜(f)の手順で製図する。
まず、図5(a)に示す通り、基礎円の伸開線である基礎曲線30を描く。ここで、w(θ)は、上述したように伸開角θに応じて、π[rad]を1周期とした正弦波状に変化する。
次に、図5(b)に示す通り、手順(a)で描いた基礎曲線30を基礎円中心Oに対してπ[rad]回転させた反転曲線31を描く。
次に、図5(c)に示す通り、手順(a)および手順(b)で描いた基礎曲線30および反転曲線31のそれぞれ上に中心を有する、半径がeλの円32を複数描く。ここで、eは揺動渦巻体2bの揺動半径である。λは、固定渦巻体1bの歯厚tと揺動渦巻体2bの歯厚tとの異歯厚率であり、λ=t/(t+t)で定義される。λの範囲は、0<λ<1である。なお、λが0.5の場合は、固定渦巻体1bの歯厚tfと揺動渦巻体2bの歯厚toとは等しくなる。
次に、図5(d)に示す通り、手順(c)で描いた円群の包絡線を描く。このとき、基礎曲線30上の円群に対する内側包絡線33が揺動渦巻体2bの外側曲線となる。また、反転曲線31上の円群に対する外側包絡線34が揺動渦巻体2bの内側曲線となる。そして、手順(d)のドット領域が揺動渦巻体2bの断面となる。
次に、図5(e)に示す通り、基礎曲線30および反転曲線31上に中心を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円35を複数描く。
そして、図5(f)に示す通り、手順(e)で描いた円群の包絡線を描く。このとき、基礎曲線30上の円群に対する外側包絡線36が固定渦巻体1bの内側曲線となる。また、反転曲線31上の円群に対する内側包絡線37が固定渦巻体1bの外側曲線となる。そして、手順(f)のハッチング領域が固定渦巻体1bの断面となる。
ここで、λは、0<λ<1の範囲であるとしたが、λの値を変更することで、固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bとの歯厚の差異を任意に設定することが可能となる。λ=0.5の場合は、上述したように固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bとの歯厚は同じとなる。λを0.5より小さくするに連れ、揺動渦巻体2bの歯厚が厚くなる一方で、固定渦巻体1bの歯厚が薄くなる。また、λを0.5より大きくするに連れ、歯厚が逆転し、揺動渦巻体2bの歯厚が薄くなる一方で、固定渦巻体1bの歯厚が厚くなる。
ところで、スクロール圧縮機を大型化することなく、空調能力を拡大する手段として、スクロール圧縮機を増速する方策がある。スクロール圧縮機を増速した場合、電動機構部110の回転動作に付随して揺動回転する揺動スクロールの遠心力が増大し、圧縮機内部の部材を損傷する課題があった。対策として、揺動スクロールの材質を、比重の高い鋳物材などから比重の小さいアルミ合金材などに変更し、遠心力を低減する対策がある。この対策をとる場合、スクロール同士の焼き付き耐力を向上するために、揺動スクロールに対向して摺動する固定スクロールを、揺動スクロールとは別の異種材で構成することがある。
揺動スクロール2と固定スクロール1とを異種材で構成する場合、上述したように、それぞれの渦巻体の材料物性の差異に起因して、強度設計の観点からそれぞれの渦巻体の歯厚は互いに異なったものとなる。具体的には、強度的に脆弱な材料で構成した渦巻体の歯厚を、強度的に強固な材料で構成した渦巻体の歯厚よりも厚く構成することになる。よって、固定スクロール1を鋳物材、揺動スクロール2を鋳物材よりも脆弱なアルミ合金材とした場合、渦巻体の変形および強度の観点から、固定渦巻体1bの歯厚tfと揺動渦巻体2bの歯厚toとの関係はt<tとなる。この場合、λは、0<λ<0.5の範囲で設定することになる。
以上のようにして歯厚が異なる固定渦巻体1bおよび揺動渦巻体2bのそれぞれの渦巻形状を作成できる。なお、図3には、式(3)においてαの値を0.3、λの値を0.4、Nの値を1、ξの値を0とした場合の固定渦巻体1bおよび揺動渦巻体2bの形状を示している。
ここで、αは、上述したように扁平の度合いを示す係数であって、αの値を変更することで、渦巻体の輪郭の扁平率を任意に設定することが可能になる。具体的には、αの値が大きくなるに連れ、渦巻体の輪郭の扁平率が大きくなり平べったい形状となる。扁平率とは、渦巻体の輪郭の長軸と短軸との比である。
また、ξは、上述したように扁平方向の角度を表す定数であって、ξの値を変更することで、扁平方向の角度を任意に設定することが可能になる。図3は上述したようにξが0の場合であり、渦巻体は、その扁平方向、言い換えれば長軸の方向が基礎円中心Oを中心とした角度で0[rad]の方向を通る水平向きの形状となっている。ξを例えばπ/2とした場合には、渦巻体は、長軸の方向が基礎円中心Oを中心とした角度でπ/2の方向を通る傾いた形状となる。
以上説明したように、本実施の形態1では、渦巻体の渦巻形状を基礎曲線30と反転曲線31とを用いて定義した。基礎曲線30は、伸開角θと基礎円半径aとを用いて上記式(1)および式(2)で定義される。反転曲線31は基礎曲線30を基礎円中心Oに対してπ[rad]回転させた曲線である。式(1)および式(2)におけるw(θ)は、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数である。
そして、固定渦巻体1bの歯厚をt、揺動渦巻体2bの歯厚をtとしたときの異歯厚率をλ=t/(t+t)とし、また、揺動半径をeと定義する。この定義を用いると共に、基礎曲線30および反転曲線31のそれぞれの式を用いて、揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bのそれぞれの外側曲線および内側曲線を特定する。つまり、揺動渦巻体2bは、基礎曲線30上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する内側包絡線を外側曲線とする。また揺動渦巻体2bは、反転曲線31上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する外側包絡線を内側曲線とする。固定渦巻体1bは、基礎曲線30上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する外側包絡線を内側曲線とする。また、固定渦巻体1bは、反転曲線31上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する内側包絡線を外側曲線とする。λの範囲は0<λ<1である。なお、ここでは、揺動渦巻体2bを、半径がeλの円群を用いて作成し、固定渦巻体1bを、半径がe(λ−1)の円群を用いて作成するとしたが、円群を逆としてもよい。
以上により、輪郭が扁平形状である揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bのそれぞれの渦巻形状を、式を用いて定義できる。この定義には、揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bのそれぞれの歯厚を個別に設定できることも含まれる。これにより、固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bそれぞれの歯厚を独立して強度設計することが可能となる。したがって、強度的な過剰設計を回避でき、結果として吸入容積を拡大できる。よって、圧縮機を大型化することなく圧縮機能力を向上することが可能となる。あるいは、同等圧縮機能力での小型化が可能となる。
本実施の形態1において、λの範囲を0<λ<0.5とした場合、揺動渦巻体2bの歯厚を固定渦巻体1bの歯厚よりも厚くできる。
本実施の形態1において、w(θ)が上記(3)式で与えられる。w(θ)の関数式において、αおよびλの値を変更することで、台板の形状に合わせて渦巻体の輪郭の扁平率および異歯厚率を設定できる。したがって、渦巻体の輪郭の最適化による渦巻体の実装密度の向上を図りつつ、吸入容積の拡大も図ることができる。その結果、圧縮機を大型化することなく圧縮機能力を向上することが可能となる。あるいは、同等の圧縮機能力での圧縮機の小型化が可能となる。また、w(θ)の関数式において、ξの値を変更することで、渦巻体の扁平方向を設定できる。
ところで、図2において、点線円は、固定台板1aに設けられた過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22を示している。過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22は、圧縮比の小さい部分負荷運転において、圧縮室内部のガス冷媒を圧縮過程の途中で軸方向に排出するために設けられている。このようにガス冷媒を圧縮過程の途中で排出することで、圧縮室71内部での過剰圧縮による損失を低減できる。
これらの過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22は、圧縮室71間の漏れを抑制するために、隣り合う圧縮室71の両方に同時に連通しないように形成する必要がある。このため、過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22のポート径は、渦巻体の歯厚よりも小さく設定する必要がある。一方で、圧縮過程のガス冷媒を効率良く排出するためには、ポート径を大きく設定することが効果的である。このため、過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22のポート径の設計制約が部分負荷運転の性能改善における課題となる。
実施の形態1に記載の渦巻体の渦巻形状では、伸開角が、0[rad]、π[rad]のときの歯厚に比べ、π/2[rad]、3π/2[rad]のときの歯厚が厚い。このように実施の形態1に記載の渦巻体は、歯厚が増減する渦巻形状を有する。このため、揺動渦巻体2bの歯厚が大きくなる部分の、揺動スクロール2の揺動運動に伴う移動軌跡領域内に過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22を設置することで、以下の効果が得られる。すなわち、ポート径を揺動渦巻体2bの歯厚の範囲内で大きく設定しつつ、隣り合う圧縮室71間が、過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22によって連通することを防止できる。これにより、部分負荷運転においてガス冷媒を効率的に排出でき、冷媒の過剰圧縮を抑制できる。その結果、冷媒の過剰圧縮による無駄な電力消費を低減できる。
実施の形態2.
実施の形態2では、w(θ)の特性に応じた渦巻形状の変化について説明する。以下、実施の形態2が実施の形態1と異なる構成を中心に説明するものとし、実施の形態2で説明されない構成は実施の形態1と同様である。
図6は、実施の形態2に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定するw(θ)の特性を示す図である。図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)は、順に上記実施の形態1で示した式(3)と、以下の式(4)〜式(6)に対応している。図6の横軸は、伸開角θ[rad]を示している。図6の縦軸は、w(θ)を示している。図7は、実施の形態2に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。図7(a)〜図7(d)は、w(θ)を図6(a)〜図6(d)とした場合の渦巻形状を示している。なお、図7(a)および図7(b)は、αの値を0.3、λの値を0.4、Nの値を1、ξの値を0とした場合の渦巻形状を示している。図7(c)および図7(d)は、αの値を0.15、λの値を0.4、Nの値を1、ξの値を0とした場合の渦巻形状を示している。
Figure 2020188738
Figure 2020188738
Figure 2020188738
実施の形態2によれば、w(θ)を式(4)〜式(6)のように変更することで、固定渦巻体1bおよび揺動渦巻体2bの輪郭を任意に設定することが可能となる。よって、揺動台板2aの形状が実施の形態1と異なる場合であっても、実施の形態1と同等の効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1および実施の形態2は、巻き始めから巻き終わりにかけて渦巻体の歯厚が増減する渦巻形状であった。実施の形態3は、巻き始めから巻き終わりにかけて渦巻体の歯厚の変化が比較的小さい渦巻形状に関する。以下、実施の形態3が実施の形態1と異なる構成を中心に説明するものとし、実施の形態3で説明されない構成は実施の形態1と同様である。
図8は、実施の形態3に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定するw(θ)の特性を示す図である。図8(a)、図8(b)、図8(c)、図8(d)は、順に以下の式(7)〜式(10)に対応している。図8の横軸は、伸開角θ[rad]を示している。図8の縦軸は、w(θ)を示している。図9は、実施の形態3に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。図9(a)〜図9(d)は、w(θ)を図8(a)〜図8(d)とした場合の渦巻形状を示している。なお、図9(a)および図9(b)は、αの値を1.4、λの値を0.4、Nの値を1、ξの値を0とした場合の渦巻形状を示している。図9(c)および図9(d)は、αの値を0.7、λの値を0.4、Nの値を1、ξの値を0とした場合の渦巻形状を示している。
Figure 2020188738
Figure 2020188738
Figure 2020188738
Figure 2020188738
上記式(7)〜式(10)は、αにθが乗算されていない点で、上記の式(3)、式(4)〜式(6)と異なっている。実施の形態3によれば、実施の形態1と同様に、w(θ)の関数式を変更することで、固定渦巻体1bおよび揺動渦巻体2bの輪郭を任意に設定することが可能となる。また、実施の形態3では、w(θ)を、式(7)〜式(10)のいずれかに設定することで、巻き始めから巻き終わりにかけての渦巻体の歯厚の変化が比較的小さいオーバル型の渦巻体を得ることができる。また、実施の形態3では、渦巻体の形状の設計にあたり、大きな歯厚変化を許容できない場合でも、渦巻体をオーバル型にして実施の形態1と同様に吸入容積を増加させることができる。
実施の形態4.
実施の形態4は、上記の式(3)〜式(6)に示したw(θ)の関数において、渦巻体の歯厚の減少度合いを示すβの項を持たせた形態である。以下、実施の形態4が実施の形態1と異なる構成を中心に説明するものとし、実施の形態4で説明されない構成は実施の形態1と同様である。
図10は、実施の形態4に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定するw(θ)の特性を示す図である。図10の横軸は、伸開角θ[rad]を示している。図10の縦軸は、w(θ)を示している。図10において、点線は以下の式(11)のw(θ)を示している。実線は、比較のため実施の形態1の式(3)のw(θ)を示している。図11は、実施の形態4に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。図11は、αの値を0.3、βの値を0.007、λの値を0.4、Nの値を1、ξの値を0とし、w(θ)の関数式が以下の式(11)の場合の渦巻形状を示している。以下の式(11)〜式(14)において、βは0以上の正の値である。
実施の形態4では、w(θ)を、式(3)〜式(6)に示したw(θ)の関数に対して(1−βθ)を乗算した関数となっている。
Figure 2020188738
Figure 2020188738
Figure 2020188738
Figure 2020188738
実施の形態4のw(θ)が式(11)〜式(14)のいずれかを用いて特定される渦巻体の形状は、以下のようになる。すなわち、巻き始めから巻き終わりに向かって、伸開角2π周期の平均歯厚が順に小さくなる形状となる。ここで、式(11)〜式(14)においてβは正の値であり、βの値が大きくなるに連れ、歯厚の減少度合いが大きくなる。渦巻体を、このように巻き始めから巻き終わりに向かって、伸開角2π周期の平均歯厚が順に小さくなる形状とすることにより得られる効果について以下に説明する。
圧縮機構部8内に形成される圧縮室71間の圧力差は、冷媒が圧縮されて圧力の高くなる中心部、つまり渦巻体の中心部ほど大きくなる。つまり渦巻体の巻き始め部分の方が巻き終わり部分に比べて圧縮室71間の圧力差が大きくなる。したがって、渦巻体の歯厚を設計する際には、渦巻体の中心部で生じる圧力差に耐えられる歯厚に設計する必要がある。ここで、仮に、渦巻体の歯厚を、巻き始めから巻き終わりまで、渦巻体の中心部で生じる圧力差に耐えられる歯厚で一定とした場合、圧縮室71間の圧力差の小さい巻き終わり部近傍では、強度的に過剰設計となる。つまり、渦巻体の歯厚を必要以上に厚く形成することになるため、吸入完了時の圧縮室71の容積、つまり吸入容積を不必要に減少させることになる。
これに対し、本実施の形態4では、βを適宜設定することで、巻き始めから巻き終わりに向かって、伸開角2π周期の平均歯厚が順に小さくなる構造において、その平均歯厚の減少度合いを任意に設定することができる。このため、圧縮機の仕様および運転条件などに応じてβを設定することで、巻き始め部で必要とされる強度の歯厚を持ちつつ、巻き終わりでは歯厚を薄くし、限られたスペース内で吸入容積を大きく確保することが可能な渦巻体を得ることができる。具体的には、βを0以上の値で大きくするに連れ、巻き始めから巻き終わりに向かって歯厚の減少度合いが大きくなる。このため、渦巻体の中心部における圧縮室71間の圧力差が大きい場合にはβの値を大きくし、渦巻体の中心部における圧縮室71間の圧力差が小さい場合にはβの値を小さくすればよい。
実施の形態4によれば、実施の形態1と同様に、w(θ)の関数式を変更することで、固定渦巻体1bおよび揺動渦巻体2bの輪郭を任意に設定することが可能となる。また、実施の形態4では、w(θ)を式(11)〜式(14)のいずれかに設定することで、巻き始めから巻き終わりに向かって、伸開角2π周期の平均歯厚が順に小さくなる渦巻体を得ることができる。そして、βを適宜設定することで、歯厚の減少度合いを変更できる。したがって、作用する圧力差が小さい巻き終わり部付近の渦巻体の歯厚を縮小することが可能となる。よって、巻き終わり部付近の歯厚の過剰設計を回避し、吸入容積を大きく設定することができる。
実施の形態5.
実施の形態5は、上記実施の形態3の式(7)〜式(10)に示したw(θ)の関数において、渦巻体の歯厚の減少度合いを示すβの項を持たせた形態である。以下、実施の形態5が実施の形態3と異なる構成を中心に説明するものとし、実施の形態5で説明されない構成は実施の形態3と同様である。
図12は、実施の形態5に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定するw(θ)の特性を示す図である。図12の横軸は、伸開角θ[rad]を示している。図12の縦軸は、w(θ)を示している。図12において、点線は以下の式(15)のw(θ)を示している。実線は、比較のため実施の形態3の式(7)のw(θ)を示している。図13は、実施の形態5に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。図13は、αの値を1.4、βの値を0.007、λの値を0.4、Nの値を1、ξの値を0とし、w(θ)の関数式が式(15)の場合について記載している。以下の式(15)〜式(18)においてβは正の値である。
実施の形態5は、w(θ)を、式(7)〜式(10)に示したw(θ)の関数に対して(1−βθ)を乗算した関数となっている。
Figure 2020188738
Figure 2020188738
Figure 2020188738
Figure 2020188738
実施の形態5のw(θ)は、式(15)〜式(18)のいずれかを用いて特定される渦巻体の形状は、以下のようになる。すなわち、巻き始めから巻き終わりに向かって、伸開角2π周期の平均歯厚が順に小さくなる形状となる。ここで、式(15)〜式(18)においてβは正の値であり、βの値が大きくなるに連れ、歯厚の減少度合いが大きくなる。渦巻体をこのように、巻き始めから巻き終わりに向かって、伸開角2π周期の平均歯厚が順に小さくなる形状とすることにより得られる効果は、上述の通りである。
本実施の形態5では、βを適宜設定することで、巻き始めから巻き終わりに向かって、伸開角2π周期の平均歯厚が順に小さくなる構造において、その平均歯厚の減少度合いを任意に設定することができる。このため、圧縮機の仕様および運転条件などに応じてβを設定することで、巻き始め部で必要とされる強度の歯厚を持ちつつ巻き終わりでは歯厚を薄くし、限られたスペース内で吸入容積を大きく確保することが可能な渦巻体を得ることができる。具体的には、βを0以上の値で大きくするに連れ、歯厚の減少度合いが大きくなるため、渦巻体の中心部における圧縮室71間の圧力差が大きい場合にはβの値を大きくし、渦巻体の中心部における圧縮室71間の圧力差が小さい場合にはβの値を小さくすればよい。
実施の形態5によれば、実施の形態3と同様に、w(θ)の関数式を変更することで、固定渦巻体1bおよび揺動渦巻体2bの輪郭を任意に設定することが可能となる。また、実施の形態5では、w(θ)を式(15)〜式(18)のいずれかに設定することで、巻き始めから巻き終わりに向かって、伸開角2π周期の平均歯厚が順に小さくなる渦巻体を得ることができる。そして、βを適宜設定することで、歯厚の減少度合いを変更できる。したがって、作用する圧力差が小さい巻き終わり部付近の渦巻体の歯厚を縮小することが可能となる。よって、巻き終わり部付近の歯厚の過剰設計を回避し、吸入容積を大きく設定することができる。
以上、実施の形態1〜実施の形態5においては、スクロール圧縮機の密閉容器100の内部が低圧冷媒である低圧シェル型の場合について示したが、密閉容器100の内部が高圧冷媒である高圧シェル型の構成とした場合でも、同様の効果が得られる。
1 固定スクロール、1a 固定台板、1b 固定渦巻体、1c 吐出口、2 揺動スクロール、2a 揺動台板、2b 揺動渦巻体、2c 揺動軸受、4 バッフル、4a 貫通孔、5 バランスウェイト付スライダー、6 回転軸、6a 偏心軸部、6b 主軸部、6c 副軸部、7 フレーム、7a 主軸受、7b ボス部、7c 導入流路、8 圧縮機構部、9 サブフレーム、9a サブフレームホルダ、10 副軸受、11 吐出バルブ、12 吐出マフラ、13 スリーブ、14 オルダムリング、14a キー部、21 過圧縮リリーフポート、22 過圧縮リリーフポート、30 基礎曲線、31 反転曲線、32 円、33 内側包絡線、34 外側包絡線、35 円、36 外側包絡線、37 内側包絡線、60 第1バランスウェイト、61 第2バランスウェイト、71 圧縮室、72 第1空間、73 第2空間、73a 吸入空間、74 第3空間、100 密閉容器、100a 油溜め部、101 吸入管、102 吐出管、110 電動機構部、110a 電動機固定子、110b 電動機回転子、112 ポンプ要素。
本発明に係るスクロール圧縮機は、固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備え、固定渦巻体と揺動渦巻体とが噛み合うことで形成される圧縮室内で冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、固定渦巻体および揺動渦巻体のうちの一方の渦巻体の外側曲線と他方の渦巻体の内側曲線との特定に用いる基礎曲線を、x、y座標系において伸開角θと、基礎円半径aとを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とし、一方の渦巻体の内側曲線と他方の渦巻体の外側曲線との特定に用いる反転曲線を、基礎曲線を基礎円の中心を基準としてπ[rad]回転させた曲線とし、式(1)および式(2)におけるw(θ)は、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数であり、揺動スクロールの揺動半径をeと定義すると、一方の渦巻体の外側曲線は、基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する内側包絡線であり、一方の渦巻体の内側曲線は、反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する外側包絡線であり、他方の渦巻体の内側曲線は、基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する外側包絡線であり、他方の渦巻体の外側曲線は、反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する内側包絡線であり、λの範囲を0<λ<1としたものである。
x=a(cоsθ+w(θ)sinθ) ・・・(1)
y=a(sinθ−w(θ)cоsθ) ・・・(2)
そして、固定渦巻体1bの歯厚をt、揺動渦巻体2bの歯厚をtとしたときの異歯厚率をλ=t/(t+t)とし、また、揺動半径をeと定義する。この定義を用いると共に、基礎曲線30および反転曲線31のそれぞれの式を用いて、揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bのそれぞれの外側曲線および内側曲線を特定する。つまり、揺動渦巻体2bは、基礎曲線30上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する内側包絡線を外側曲線とする。また揺動渦巻体2bは、反転曲線31上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する外側包絡線を内側曲線とする。固定渦巻体1bは、基礎曲線30上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する外側包絡線を内側曲線とする。また、固定渦巻体1bは、反転曲線31上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する内側包絡線を外側曲線とする。λの範囲は0<λ<1である。なお、ここでは、揺動渦巻体2bを、半径がeλの円群を用いて作成し、固定渦巻体1bを、半径がe(1−λ)の円群を用いて作成するとしたが、円群を逆としてもよい。
本発明に係るスクロール圧縮機は、固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備え、固定渦巻体と揺動渦巻体とが噛み合うことで形成される圧縮室内で冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、固定渦巻体および揺動渦巻体のうちの一方の渦巻体の外側曲線と他方の渦巻体の内側曲線との特定に用いる基礎曲線を、x、y座標系において伸開角θと、基礎円半径aとを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とし、一方の渦巻体の内側曲線と他方の渦巻体の外側曲線との特定に用いる反転曲線を、基礎曲線を基礎円の中心を基準としてπ[rad]回転させた曲線とし、式(1)および式(2)におけるw(θ)は、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数であり、揺動スクロールの揺動半径をe、固定渦巻体の歯厚と揺動渦巻体の歯厚の違いを任意に設定することが可能とする異歯厚率をλ、ただしλの範囲は0<λ<1であり、λ=0.5のときに固定渦巻体の歯厚と揺動渦巻体の歯厚が等しくなる、と定義すると、一方の渦巻体の外側曲線は、基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する内側包絡線であり、一方の渦巻体の内側曲線は、反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する外側包絡線であり、他方の渦巻体の内側曲線は、基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する外側包絡線であり、他方の渦巻体の外側曲線は、反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する内側包絡線であり、λの範囲を0<λ<1としたものである。
x=a(cоsθ+w(θ)sinθ) ・・・(1)
y=a(sinθ−w(θ)cоsθ) ・・・(2)
本発明に係るスクロール圧縮機は、固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備え、固定渦巻体と揺動渦巻体とが噛み合うことで形成される圧縮室内で冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、固定渦巻体および揺動渦巻体のうちの一方の渦巻体の外側曲線と他方の渦巻体の内側曲線との特定に用いる基礎曲線を、x、y座標系において伸開角θと、基礎円半径aとを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とし、一方の渦巻体の内側曲線と他方の渦巻体の外側曲線との特定に用いる反転曲線を、基礎曲線を基礎円の中心を基準としてπ[rad]回転させた曲線とし、式(1)および式(2)におけるw(θ)は、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数であり、揺動スクロールの揺動半径をe、固定渦巻体の歯厚と揺動渦巻体の歯厚の違いを任意に設定することが可能とする異歯厚率をλ、ただしλの範囲は0<λ<1であり、λ=0.5のときに固定渦巻体の歯厚と揺動渦巻体の歯厚が等しくなり、λを0.5より小さくするに連れ、揺動渦巻体の歯厚が厚くなる一方で、固定渦巻体の歯厚が薄くなり、λを0.5より大きくするに連れ、揺動渦巻体の歯厚が薄くなる一方で、固定渦巻体の歯厚が厚くなる、と定義すると、揺動渦巻体の外側曲線は、基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する内側包絡線であり、揺動渦巻体の内側曲線は、反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する外側包絡線であり、固定渦巻体の内側曲線は、基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する外側包絡線であり、固定渦巻体の外側曲線は、反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する内側包絡線であるものである。
x=a(cоsθ+w(θ)sinθ) ・・・(1)
y=a(sinθ−w(θ)cоsθ) ・・・(2)

Claims (12)

  1. 固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備え、前記固定渦巻体と前記揺動渦巻体とが噛み合うことで形成される圧縮室内で冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、
    前記固定渦巻体および前記揺動渦巻体のうちの一方の渦巻体の外側曲線と他方の渦巻体の内側曲線との特定に用いる基礎曲線を、x、y座標系において伸開角θと、基礎円半径aとを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とし、前記一方の渦巻体の内側曲線と前記他方の渦巻体の外側曲線との特定に用いる反転曲線を、前記基礎曲線を基礎円の中心を基準としてπ[rad]回転させた曲線とし、前記式(1)および前記式(2)におけるw(θ)は、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数であり、
    前記固定渦巻体の歯厚をt、前記揺動渦巻体の歯厚をtとしたときの異歯厚率をλ=t/(t+t)とし、また、前記揺動スクロールの揺動半径をeと定義すると、
    前記一方の渦巻体の外側曲線は、前記基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する内側包絡線であり、前記一方の渦巻体の内側曲線は、前記反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がeλの円群に対する外側包絡線であり、
    前記他方の渦巻体の内側曲線は、前記基礎曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する外側包絡線であり、前記他方の渦巻体の外側曲線は、前記反転曲線上に中心点を有し、かつ、半径がe(1−λ)の円群に対する内側包絡線であり、
    前記λの範囲を0<λ<1としたスクロール圧縮機。
    Figure 2020188738
    Figure 2020188738
  2. 前記λの範囲が0<λ<0.5である請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記w(θ)が、式(3)で与えられる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
    ここで、αおよびβは係数、Nは1以上の自然数、ξは定数[rad]である。
    Figure 2020188738
  4. 前記w(θ)が、式(4)で与えられる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
    ここで、αおよびβは係数、Nは1以上の自然数、ξは定数[rad]である。
    Figure 2020188738
  5. 前記w(θ)が、式(5)で与えられる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
    ここで、αおよびβは係数、Nは1以上の自然数、ξは定数[rad]である。
    Figure 2020188738
  6. 前記w(θ)が、式(6)で与えられる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
    ここで、αおよびβは係数、Nは1以上の自然数、ξは定数[rad]である。
    Figure 2020188738
  7. 前記w(θ)が、式(7)で与えられる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
    ここで、αおよびβは係数、Nは1以上の自然数、ξは定数[rad]である。
    Figure 2020188738
  8. 前記w(θ)が、式(8)で与えられる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
    ここで、αおよびβは係数、Nは1以上の自然数、ξは定数[rad]である。
    Figure 2020188738
  9. 前記w(θ)が、式(9)で与えられる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
    ここで、αおよびβは係数、Nは1以上の自然数、ξは定数[rad]である。
    Figure 2020188738
  10. 前記w(θ)が、式(10)で与えられる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
    ここで、αおよびβは係数、Nは1以上の自然数、ξは定数[rad]である。
    Figure 2020188738
  11. 係数βを0以上に設定した請求項3〜請求項10のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  12. 前記揺動台板は、外形形状が扁平形状である請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
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