JP6615425B1 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents

Abstract

スクロール圧縮機は、固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備え、固定渦巻体と揺動渦巻体とが噛み合うことで形成される圧縮室内で冷媒を圧縮するものである。固定渦巻体および揺動渦巻体のそれぞれの外側曲線および内側曲線のいずれか一方を、基礎円の伸開線である曲線であって、x、y座標系において伸開角θを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とする。式(1)および式(2)における基礎円の半径a(θ)を、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数とした。x=a(θ)(cоsθ+θsinθ)・・・(1)y=a(θ)(sinθ−θcоsθ)・・・(2)

Description

本発明は、空気調和機および冷凍機等に用いられるスクロール圧縮機に関するものである。
空気調和機および冷凍機等に用いられるスクロール圧縮機は、固定スクロールと揺動スクロールとを組み合わせて形成した圧縮室にて冷媒を圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を収容する容器とを備えた構成を有する。固定スクロールおよび揺動スクロールはそれぞれ、台板上に渦巻体が立設された構成を有し、渦巻体同士が噛み合わされて圧縮室を形成している。そして、揺動スクロールを揺動運動させることで、圧縮室が容積を縮小しながら移動し、圧縮室にて冷媒の吸入および圧縮が行われるようになっている。この種のスクロール圧縮機では、小型および低コスト化を図るため、容器の径を同じとしつつ、可能な限り圧縮室の吸入容積を大きくして、圧縮機能力を大きくすることを目的とした技術開発が重要となっている。容器の径を同じとしつつ圧縮室の吸入容積を大きくするには、渦巻体の渦巻形状を工夫することが必要である。
スクロール圧縮機の渦巻形状として、所定の半径の真円を基礎円とするインボリュート曲線とし、渦巻体全体の輪郭を円形とした技術がある。これに対し、近年では渦巻体全体の輪郭を円形ではなく扁平形状とし、更に渦巻体の渦巻形状も扁平形状とした技術がある(例えば、特許文献1参照)。
スクロール圧縮機の圧縮機構部の近傍には、揺動スクロールの自転を防止する機能を有するオルダムリングが配置されている。オルダムリングのキー部を逃がすこと考慮すると、揺動スクロールの台板の外形形状は、圧縮機部品の実装密度を向上する上で円形とするよりも扁平形状とすることが望ましい。このように台板の外形形状を扁平形状とする場合、渦巻体の渦巻形状もまた扁平形状とすることで、限られた台板上のスペースを有効に利用して圧縮室の吸入容積を大きく取ることが可能である。よって、特許文献1のように、渦巻体の渦巻形状を扁平形状とすることは、圧縮室の吸入容積を大きくとる上で有効である。
特開平10−54380号公報
特許文献1では渦巻体の輪郭および渦巻形状を扁平形状とすることが記載されているものの、渦巻形状の具体的な定義については記載されていない。渦巻体の渦巻形状については、上述したように所定の半径の真円を基礎円とするインボリュート曲線で定義した技術があるが、渦巻形状を扁平形状とする場合においても、渦巻体を製造する上で渦巻形状を具体的に定義することが必要である。
本発明はこのような点を鑑みなされたもので、輪郭を扁平形状とした渦巻体の渦巻形状を式で定義することが可能なスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係るスクロール圧縮機は、固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備え、固定渦巻体と揺動渦巻体とが噛み合うことで形成される圧縮室内で冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、固定渦巻体および揺動渦巻体のそれぞれの外側曲線および内側曲線のいずれか一方を、基礎円の伸開線である曲線であって、x、y座標系において伸開角θを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とし、式(1)および式(2)における基礎円の半径a(θ)を、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数とし、基礎円半径a(θ)が、式(3)〜式(6)のいずれかの式で与えられるものである。
ここで、a は、基準となる基礎円半径であり、αおよびβは係数であり、Nは1以上の自然数である。
x=a(θ)(cоsθ+θsinθ)・・・(1)
y=a(θ)(sinθ−θcоsθ)・・・(2)
Figure 0006615425
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Figure 0006615425
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本発明によれば、渦巻体の渦巻形状を、x、y座標系において伸開角θを用いて式(1)、(2)で定義し、また、式(1)、(2)における基礎円半径a(θ)を、π[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状の関数とし、基礎円半径a(θ)が、式(3)〜式(6)のいずれかの式で与えられる。これにより、輪郭が扁平形状である渦巻体の渦巻形状を式で定義できる。
x=a(θ)(cоsθ+θsinθ) ・・・(1)
y=a(θ)(sinθ−θcоsθ) ・・・(2)
Figure 0006615425
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Figure 0006615425
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本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の全体構成の概略縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の横断面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の固定渦巻体と揺動渦巻体とを示した平面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における揺動スクロールの1回転中の動作を示す圧縮工程図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部を構成する渦巻形状の製図方法の説明図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状の製図に用いる基礎円半径a(θ)の特性の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機における渦巻体の輪郭の扁平率の変化を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るスクロール圧縮機における渦巻体の肉厚の縮小率の変化を示す図である。 本発明の実施の形態4に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。 本発明の実施の形態4に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定する基礎円半径a(θ)の特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機について図面等を参照しながら説明する。ここで、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の全体構成の概略縦断面図である。
実施の形態1のスクロール圧縮機は、圧縮機構部8と、圧縮機構部8を回転軸6を介して駆動する電動機構部110と、その他の構成部品とを有し、これらが外郭を構成する密閉容器100の内部に収納された構成を有している。
密閉容器100内には更に、電動機構部110を挟んで対向するようにフレーム7とサブフレーム9とが収納されている。フレーム7は、電動機構部110の上側に配置されて電動機構部110と圧縮機構部8との間に位置しており、サブフレーム9は、電動機構部110の下側に位置している。フレーム7は、焼嵌めまたは溶接等によって密閉容器100の内周面に固着されている。また、サブフレーム9はサブフレームホルダ9aを介して焼嵌めまたは溶接等によって密閉容器100の内周面に固着されている。
サブフレーム9の下方には容積型ポンプを含むポンプ要素112が取り付けられている。ポンプ要素112は、密閉容器100の底部の油溜め部100aに溜められた冷凍機油を圧縮機構部8の後述の主軸受7a等の摺動部に供給する。ポンプ要素112は、上端面で回転軸6を軸方向に支承している。
密閉容器100には、冷媒を吸入するための吸入管101と、冷媒を吐出するための吐出管102とが設けられている。
圧縮機構部8は、吸入管101から吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を密閉容器100内の上方に形成されている高圧部に排出する機能を有している。圧縮機構部8は、固定スクロール1と揺動スクロール2とを備えている。
固定スクロール1はフレーム7を介して密閉容器100に固定されており、揺動スクロール2は固定スクロール1の下側に配置されて回転軸6の後述の偏心軸部6aに揺動自在に支持されている。
固定スクロール1は、固定台板1aと、固定台板1aの一方の面に立設された渦巻状突起である固定渦巻体1bとを備えている。揺動スクロール2は、揺動台板2aと、揺動台板2aの一方の面に立設された渦巻状突起である揺動渦巻体2bとを備えている。固定スクロール1および揺動スクロール2は、固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bとを逆位相で噛み合わせた対称渦巻形状の状態で密閉容器100内に配置されている。そして、固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bとの間には、回転軸6の回転に伴い、半径方向外側から内側へ向かうにしたがって容積が縮小する圧縮室71が形成されている。
固定スクロール1の固定台板1aにおいて揺動スクロール2とは反対側の面には、バッフル4が固定されている。バッフル4には、固定スクロール1の吐出口1cに連通する貫通孔4aが形成され、その貫通孔4aには吐出バルブ11が設けられている。そして、この吐出口1cを覆うように吐出マフラ12が取り付けられている。
フレーム7は固定スクロール1を固定配置し、揺動スクロール2に作用するスラスト力を軸方向に支持するスラスト面を有する。また、フレーム7には、吸入管101から吸入された冷媒を圧縮機構部8内に導く開口部7cが貫通形成されている。
また、フレーム7上には、揺動スクロール2の旋回運動中の自転を防止するためのオルダムリング14が配置されている。オルダムリング14のキー部14aは、揺動スクロール2の揺動台板2aの外周側に配置されている。
電動機構部110は回転軸6に回転駆動力を供給するものであり、電動機固定子110aと電動機回転子110bとを備えている。電動機固定子110aは、外部から電力を得るために、フレーム7と電動機固定子110aとの間に存在するガラス端子(図示せず)にリード線(図示せず)で接続されている。また、電動機固定子110aは回転軸6に焼嵌め等によって固定されている。また、スクロール圧縮機の回転系全体のバランシングを行うため、回転軸6には第1バランスウェイト60が固定され、電動機固定子110aには第2バランスウェイト61が固定されている。
回転軸6は、回転軸6の上部の偏心軸部6aと、主軸部6bと、回転軸6の下部の副軸部6cとで構成されている。偏心軸部6aに、バランスウェイト付スライダー5と揺動軸受2cとを介して揺動スクロール2が嵌合され、回転軸6の回転により揺動スクロール2が揺動運動するようになっている。主軸部6bは、フレーム7に設けられた円筒状のボス部7bの内周に配置された主軸受7aにスリーブ13を介して嵌合され、冷凍機油による油膜を介して主軸受7aと摺動する。主軸受7aは、銅鉛合金等の滑り軸受に使用される軸受材料を圧入する等してボス部7b内に固定されている。
サブフレーム9の上部には玉軸受からなる副軸受10を備え、電動機構部110の下部で回転軸6を半径方向に軸支する。なお、副軸受10は玉軸受以外の別の軸受構成によって軸支しても良い。副軸部6cは副軸受10と嵌合され、冷凍機油による油膜を介して副軸受10と摺動する。主軸部6bおよび副軸部6cの軸心は、回転軸6の軸心と一致している。
ここで、密閉容器100内の空間を以下の様に定義する。密閉容器100の内部空間のうち、フレーム7より電動機回転子110b側の空間を第1空間72とする。また、フレーム7の内壁と固定台板1aとにより形成される空間を第2空間73とする。また、固定台板1aより吐出管102側の空間を第3空間74とする。
次に、密閉容器100の内部における圧縮機構部8の部品配置について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の横断面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の固定渦巻体と揺動渦巻体とを示した平面図である。なお、図2および図3では、固定スクロール1の固定渦巻体1bと揺動スクロール2の揺動渦巻体2bとの区別を容易にするため、揺動スクロール2の揺動渦巻体2bにハッチングを施してある。後述の図においても同様である。
密閉容器100は、平面的に見て真円形状であり、密閉容器100の内部に、フレーム7の外周面が密閉容器100の内周面に接触した状態で固着されている。よって、フレーム7の外周面も真円形状となっている。フレーム7内部の第2空間73には、固定スクロール1の固定渦巻体1bと揺動スクロール2とが配置されている。また、第2空間73内にはオルダムリング14のキー部14aが配置されている。このような仕様では、キー部14aの可動範囲を避けて揺動台板2aを配置する必要があるため、揺動台板2aの外形形状は扁平形状となっている。なお、扁平形状とは、長円形状および楕円形状も含むものであり、要するに円よりも平べったい形状全般を指すものとする。
このように揺動台板2aの外形形状は扁平形状であることから、揺動台板2a上に立設される揺動渦巻体2bもまた扁平形状とすることで、揺動台板2a上のスペースを有効に使用でき、スペース効率を高めることができる。固定台板1aについても同様であり、固定台板1aと固定渦巻体1bを扁平形状とする。このようにスペース効率を高めることで、密閉容器100の大きさを同じとしたままで圧縮室71の容積の拡大を図ることができ、圧縮機能力を向上することが可能となる。逆に見れば、同じ圧縮機能力を確保するにあたり、密閉容器100の小型化が可能となる。なお、以下において、固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bとを区別せず、両方を指すときは、「渦巻体」と総称する。台板についても同様で、固定台板1aと揺動台板2aとを区別せず、両方を指すときは、「台板」と総称する。
次に、スクロール圧縮機の動作について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における揺動スクロールの1回転中の動作を示す圧縮工程図である。図4(a)は回転位相が0[rad](2π[rad])の場合の渦巻体の位置を示している。図4(b)は回転位相がπ/2[rad]の場合の渦巻体の位置を示している。図4(c)は回転位相がπ[rad]の場合の渦巻体の位置を示している。図4(d)は回転位相が3π/2[rad]の場合の渦巻体の位置を示している。
電動機構部110の電動機固定子110aに通電されると、電動機回転子110bが回転力を受けて回転する。それに伴い、電動機回転子110bに固定された回転軸6が回転駆動される。回転軸6の回転運動は、偏心軸部6aを介して揺動スクロール2に伝達される。揺動スクロール2の揺動渦巻体2bは、オルダムリング14によって自転が規制されながら揺動半径で揺動運動する。なお、揺動半径とは、主軸部6bに対する偏心軸部6aの偏心量を意味している。
電動機構部110の駆動に伴い、冷媒が外部の冷凍サイクルから吸入管101を介して密閉容器100内の第1空間72に流入する。第1空間72に流入した低圧冷媒は、フレーム7内に設置された2つの開口部7cを通って第2空間73に流入する。第2空間73に流入した低圧冷媒は、圧縮機構部8の揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bの相対的な揺動動作に伴って圧縮室71へと吸い込まれる。圧縮室71に吸い込まれた冷媒は、図2に示すように揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bの相対的な動作に伴う圧縮室71の幾何学的な容積変化によって低圧から高圧へと昇圧される。そして、高圧となった冷媒は、固定スクロール1の吐出口1cおよびバッフル4の貫通孔4aを通過し、吐出バルブ11を押し開けて吐出マフラ12内に吐出される。吐出マフラ12内に吐出された冷媒は、第3空間74に吐出され、吐出管102から高圧冷媒として圧縮機外部へと吐出される。
本実施の形態1では、上述したように揺動渦巻体2bおよび固定渦巻体1bの輪郭を扁平形状としており、渦巻形状も扁平形状としている。このように、渦巻体の渦巻形状を扁平形状とした圧縮機構部8において、図2に示すように一定の揺動半径で揺動渦巻体2bを動作させた場合においても、揺動渦巻体2bの外向面と内向面が互いに相対する固定渦巻体1bの内向面と外向面に接触しながら動作する。
そして、本実施の形態1は、輪郭を扁平形状とした渦巻体の渦巻形状を式で定義することを特徴とする。渦巻形状は、渦巻体の外向面を特定する外側曲線と渦巻体の内向面を特定する内側曲線とによって決まる。渦巻体の渦巻形状を式で定義するにあたり、具体的には、渦巻体の外側曲線および内側曲線のいずれか一方を、基礎円の伸開線である曲線であって、x、y座標系において伸開角θを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とする。式(1)および(2)におけるa(θ)は基礎円の半径であり、a(θ)は、π[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数で与えられる。これにより、輪郭を扁平形状とした渦巻体の渦巻形状を式で定義できる。なお、基礎円半径a(θ)は、上述したように正弦波状または余弦波状に変化するものであるが、本実施の形態1では、一例として、式(3)の通り正弦波状に変化させたものとする。なお、式(3)においてαおよびβは係数である。Nは1以上の自然数である。
Figure 0006615425
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式(3)においてαは正の値でも、負の値でも成立する。βは正の値である。なお、αを変更することで、輪郭の扁平率が変わる。また、βを変更することで、渦巻体の肉厚の縮小率が変わる。αとβを変更した場合の具体的な渦巻体の変化については、実施の形態2および実施の形態3で説明する。
次に、固定渦巻体1bおよび揺動渦巻体2bのそれぞれの渦巻形状の製図方法について説明する。固定渦巻体1bと揺動渦巻体2bの製図方法は同じであるため、以下、揺動渦巻体2bを代表して説明する。渦巻形状は、上述したように渦巻体の外向面を特定する外側曲線と渦巻体の内向面を特定する内側曲線とによって決まる。ここでは、外側曲線を式(1)および式(2)で定義される曲線とした場合の渦巻形状の製図方法について図5を用いて説明する。
図5は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部を構成する渦巻形状の製図方法の説明図である。図5において、(a)、(b)、(c)、(d)の手順に製図をする。製図するにあたり、まず、図5(a)に示す通り、基礎円の伸開線30を描く。ここで、基礎円の基礎円半径a(θ)は、上述したように伸開角θに応じて、π[rad]を1周期とした正弦波状に変化する。ここで描かれた伸開線30が外側曲線となる。
次に、図5(b)〜図5(d)の手順で内側曲線を描く。すなわち、まず図5(b)に示す通り、手順(a)で描いた伸開線30を基礎円中心Oに対してπ[rad]回転させた曲線31を描く。ここでは内側曲線を作成するため、曲線31のうち曲線30よりも外側に位置する曲線部分(図5(b)において点線部分)は、これ以降の製図手順では使用されない。
次に、図5(c)に示す通り、手順(b)で描いた曲線31上に中心を有する、半径が揺動スクロール2の揺動半径と等しい円32、を複数描く。次に、図5(d)に示す通り、手順(c)で描いた円群の外側包絡線33を描く。この手順(d)で描いた曲線33が内側曲線となる。
以上により、手順(a)で描いた曲線30が揺動渦巻体2bの外側曲線となり、手順(d)で描いた曲線33が揺動渦巻体2bの内側曲線となり、手順(d)のハッチング領域が揺動渦巻体2bの断面となる。なお、図5では、基礎円半径a(θ)を、式(3)においてαの値を0.5、βの値を0.015、Nの値を1とした場合の揺動渦巻体2bの形状を記載している。
固定渦巻体1bに関しては、前述の揺動渦巻体2bと同様の手順を踏むものとし、揺動渦巻体2bと肉厚が等しい仕様においては揺動渦巻体2bの形状をπ[rad]回転させた形状となる。
なお、ここでは、外側曲線を式(1)および式(2)で定義される曲線とした場合の渦巻形状の製図方法について説明したが、内側曲線を式(1)および式(2)で定義される曲線とした場合の渦巻形状の製図方法も基本的に同様である。内側曲線を式(1)および式(2)で定義される曲線とした場合は、外側曲線を以下のようにして描けばよい。まず、図5(a)の手順を行い、次に、図5(b)において曲線30のうち曲線31よりも外側に位置する曲線部分を、これ以降の製図手順で使用しない。そして、曲線31上に中心を有する、半径が揺動スクロール2の揺動半径と等しい円32、を複数描く。この円群の内側包絡線が外側曲線となる。
図6は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状の製図に用いる基礎円半径a(θ)の特性の一例を示す図である。図6の縦軸は、基準基礎円半径a0に対するa(θ)の比率を示している。図6の横軸は、伸開角θ[rad]を示している。なお、基準基礎円半径a0とは、基準となる基礎円半径であり、任意の値が設定される。
図6には、図5と同様に式(3)のαの値を0.5、βの値を0.015、Nの値を1とした場合の、伸開角θに対する基礎円半径の周期的な変化を示している。図6に示す基礎円半径a(θ)の波形において、a(θ)/a0の値が大きい程、渦巻体の肉厚が厚くなることを示す。よって、π/2、3π/2、5π/2、7π/2において、渦巻体の肉厚が厚くなる。また、基礎円半径a(θ)の波形において、1.0を超える方のピークがある伸開角の方向に、渦巻体が引き延ばされた形状となる。よって、図6の例では、伸開角がπ/2、3π/2、5π/2、7π/2において、1.0を超える方のピークがくるため、図5に示すように横方向に引き延ばされた形状となる。
なお、βが0の場合は、基礎円半径a(θ)のピークの周期はπ[rad]である。ここでは、βが0.015であり、0以上であるため、基礎円半径a(θ)のピークの周期はπ[rad]よりもわずかに短くなる。また、βが0以下の場合は、基礎円半径a(θ)のピークの周期はπ[rad]よりもわずかに長くなる。このようにβの値によって基礎円半径a(θ)の周期がπ[rad]からずれる場合があるが、そのずれはわずかである。よって、「基礎円半径a(θ)は伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状に変化する」の表現には、周期がπ[rad]に一致する場合だけに限らず、多少ずれる場合も含むものとする。
ところで、図2において、点線円は、固定台板1aに設けられた過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22を示している。過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22は、圧縮比の小さい部分負荷運転において、圧縮室内部のガス冷媒を圧縮過程の途中で軸方向に排出するために設けられている。このようにガス冷媒を圧縮過程の途中で排出することで、圧縮室71内部での過剰圧縮による損失を低減するようにしている。これらの過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22は、圧縮室71間の漏れを抑制するために、隣り合う圧縮室71の両方に同時に連通しないように形成する必要がある。このため、過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22のポート径は、渦巻体の肉厚よりも小さく設定する必要がある。一方で、圧縮過程のガス冷媒を効率良く排出するためには、ポート径を大きく設定することが効果的である。このため、過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22のポート径の設計制約が部分負荷運転の性能改善における課題となる。
実施の形態1に記載の渦巻体の渦巻形状では、伸開角が、0[rad]、π[rad]のときの肉厚に比べ、π/2[rad]、3π/2[rad]のときの肉厚が厚い。このように実施の形態1に記載の渦巻体は、肉厚が増減する渦巻形状を有する。このため、肉厚が大きくなる部分の、揺動スクロール2の揺動運動に伴う移動軌跡領域内に過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22を設置することで、以下の効果が得られる。すなわち、ポート径を渦巻体の肉厚の範囲内で大きく設定しつつ、隣り合う圧縮室71間が過圧縮リリーフポート21および過圧縮リリーフポート22によって連通することを防止できる。これにより、部分負荷運転においてガス冷媒を効率的に排出でき、冷媒の過剰圧縮を抑制できる。その結果、冷媒の過剰圧縮による無駄な電力消費を低減できる。
以上説明したように、本実施の形態1では、渦巻体の渦巻形状を伸開角θを用いて上記式(1)および式(2)で定義した。そして、式(1)および式(2)における基礎円半径a(θ)を、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数とした。これにより、輪郭が扁平形状である渦巻体の渦巻形状を式で定義できる。
また、本実施の形態1に記載の渦巻体は、台板と共に輪郭が扁平形状であるので、台板上における渦巻体の実装密度を向上できる。従来では、台板および渦巻体の輪郭を共に真円状にした技術もあるが、この従来技術に比べて渦巻体の実装密度を向上できることで、渦巻体の渦巻の全長の長さを長く設定することが可能となる。渦巻体の渦巻の全長の長さを長くできることで、渦巻体の軸方向の先端面全体の面積を大きく設定することができる。スクロール圧縮機には、固定スクロール1と揺動スクロール2とを軸方向に接触させるコンプライアント機構を有するものがあるが、この種のスクロール圧縮機においても、渦巻体の先端面で生じる面圧を低減できる。よって、摺動による摩耗および焼き付きを抑制することができ、信頼性を向上することが可能となる。
また、本実施の形態1に記載の渦巻体の渦巻形状では、αを正の値とすることで、π/2および3π/2の回転位相に比べ、0およびπの回転位相の方が渦巻体の曲率を小さく設定している。このため、図6中のπ/2および3π/2の回転位相に比べ、0およびπの回転位相の方が渦巻体の側面における摺動速度を小さく設定することができる。このため、水平方向のガス荷重が大きくなる回転位相では摺動速度を小さく設定し、水平方向のガス荷重が小さくなる回転位相では摺動速度を大きく設定することで、渦巻体の側面におけるPV値を低減できる。PV値とは、荷重と摺動速度の積である。このようにPV値を低減できるため、摺動による摩耗および焼き付きを抑制することができ、信頼性を向上することが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2では、上記式(3)におけるαの値に応じた、渦巻体の輪郭の扁平率の変化について説明する。以下、実施の形態2が実施の形態1と異なる構成を中心に説明するものとし、実施の形態2で説明されない構成は実施の形態1と同様である。
上記式(3)において、αの値を変更した場合の渦巻体の形状について次の図7に記す。
図7は、本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機における渦巻体の輪郭の扁平率の変化を示す図である。図7において(a)はα=0の場合、(b)はα=0.25の場合、(c)はα=0.5の場合を示している。また、図7ではβの値を0.015に固定し、Nの値を1に固定している。
図7に示すようにαの値を変更することで、渦巻体の輪郭の扁平率を任意に設定することが可能となる。なお、扁平率とは、図7(a)に示すように長径D1と短径D2との比D1/D2である。よって、図7より、αの値が大きくなるに連れ、扁平率が大きくなる。
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、αの値を変更することで、渦巻体の輪郭の扁平率を任意に設定することが可能となる。よって、台板の形状に合わせてαを変更して渦巻体の輪郭の扁平率を設定することで、渦巻の輪郭の最適化を図り、台板上での渦巻体の実装密度の向上を図ることができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、上記式(3)においてβの値に応じた、渦巻体の肉厚の縮小率の変化について説明する。以下、実施の形態3が実施の形態1と異なる構成を中心に説明するものとし、実施の形態3で説明されない構成は実施の形態1と同様である。
上記式(3)において、βの値を変更した場合の渦巻体の形状について次の図8に記す。
図8は、本発明の実施の形態3に係るスクロール圧縮機における渦巻体の肉厚の縮小率の変化を示す図である。図8において(a)はβ=0の場合、(b)はβ=0.008の場合、(c)はβ=0.015の場合を示している。また、図8ではαの値を0.5に固定、Nの値を1に固定している。
図8に示すようにβの値を変更することで、渦巻体の巻き始め部から巻き終わり部に向けての肉厚の縮小率を任意に設定することが可能となる。なお、肉厚の縮小率とは、図8(a)に示すように巻き始め部の肉厚W1と巻き終わりの肉厚W2との比W1/W2である。よって、図8より、βを0以上で大きくするに連れ、肉厚の縮小率が大きくなる。
上記(3)式においてβは0以上の値をとるものであり、βを大きくすると、伸開角θが大きくなるに連れ、式(3)の(1−βθ)の値が小さくなる。よって、図6から明らかなように、伸開角θがπ/2からπ毎にa(θ)/aの値が小さくなる。具体的には、伸開角θがπ/2のときにはa(θ)/aは約1.46であるが、伸開角θが3π/2のときにはa(θ)/aは約1.39であり、小さくなっている。そして、上述したように、a(θ)/aが大きいと、渦巻体の肉厚が厚いことを示すことから、基礎円半径a(θ)が図6のように変化するとき、巻き始めから巻き終わりにかけて、渦巻体の肉厚が伸開角π毎に縮小される構成となる。この構成により得られる効果について、以下に説明する。
圧縮機構部8内に形成される圧縮室71間の圧力差は、冷媒が圧縮されて圧力の高くなる中心部、つまり渦巻体の中心部ほど大きくなる。つまり渦巻体の巻き始め部分の方が巻き終わり部分に比べて圧縮室71間の圧力差が大きくなる。したがって、渦巻体の肉厚を設計する際には、渦巻体の中心部で生じる圧力差に耐えられる肉厚に設計する必要がある。ここで、仮に、渦巻体の肉厚を、巻き始めから巻き終わりまで、渦巻体の中心部で生じる圧力差に耐えられる肉厚で一定とした場合、圧縮室71間の圧力差の小さい巻き終わり部近傍では、強度的に過剰設計となる。つまり、渦巻体の肉厚を必要以上に厚く形成することになるため、吸入完了時の圧縮室71の容積、つまり吸入容積を不必要に減少させることになる。
これに対し、本実施の形態3では、βを適宜設定することで、巻き始め部から巻き終わり部に向けての肉厚の縮小率を任意に設定することができる。このため、圧縮機の仕様および運転条件などに応じてβを設定することで、巻き始め部で必要とされる強度の肉厚を持ちつつ巻き終わりでは肉厚を薄くし、限られたスペース内で吸入容積を大きく確保することが可能な渦巻体を得ることができる。具体的には、βを0以上の値で大きくするに連れ、肉厚の縮小率が大きくなるため、渦巻体の中心部における圧縮室71間の圧力差が大きい場合にはβの値を大きくし、渦巻体の中心部における圧縮室71間の圧力差が小さい場合にはβの値を小さくすればよい。
以上説明したように、本実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、βの値を変更することで、渦巻体の肉厚の縮小率を任意に設定することが可能となる。
また、本実施の形態3を実施の形態2と組み合わることで、渦巻体の輪郭の扁平率と肉厚の縮小率とを任意に設定できる具体的数式を定義でき、台板上における渦巻体の渦巻形状の設計自由度を向上できる。そして、台板の形状に合わせて渦巻体の輪郭の扁平率を設定すると共に、圧縮機の仕様および運転条件などに応じてβを設定することで、渦巻体の輪郭の最適化による渦巻体の実装密度の向上を図りつつ、吸入容積の拡大も図ることができる。これにより、圧縮機を大型化することなく圧縮機能力を向上することが可能となる。あるいは、同等の圧縮機能力での圧縮機の小型化が可能となる。
実施の形態4.
実施の形態4では、基礎円半径a(θ)の特性に応じた渦巻形状の変化について説明する。以下、実施の形態4が実施の形態1と異なる構成を中心に説明するものとし、実施の形態4で説明されない構成は実施の形態1と同様である。
図9は、本発明の実施の形態4に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を示す図である。図9(a)〜図9(d)は、順に、a(θ)の関数式を、上記実施の形態1で示した式(3)と、以下の式(4)〜(6)とした場合の固定渦巻体1bおよび揺動渦巻体2bの形状について記載している。図10は、本発明の実施の形態4に係るスクロール圧縮機における渦巻体の渦巻形状を特定する基礎円半径a(θ)の特性を示す図である。図10(a)〜図10(d)は、図9(a)〜図9(d)と対応しており、順に、基礎円半径a(θ)を、上記実施の形態1で示した式(3)と、以下の式(4)〜(6)としている。図10の縦軸は、基準基礎円半径a0に対するa(θ)の比率を示している。図10の横軸は、伸開角θ[rad]を示している。また、図9および図10において、αの値を0.3、βの値を0、Nの値を1としている。
Figure 0006615425
Figure 0006615425
Figure 0006615425
図9に示したように、a(θ)の関数式を変更することで、固定渦巻体1bおよび揺動渦巻体2bの輪郭を任意に設定することが可能となる。
実施の形態1〜4においては、密閉容器100の内部が低圧冷媒で満たされる低圧シェル型のスクロール圧縮機について示したが、密閉容器100の内部が高圧冷媒で満たされる高圧シェル型のスクロール圧縮機とした場合でも、同様の効果が得られる。
1 固定スクロール、1a 固定台板、1b 固定渦巻体、1c 吐出口、2 揺動スクロール、2a 揺動台板、2b 揺動渦巻体、2c 揺動軸受、4 バッフル、4a 貫通孔、5 バランスウェイト付スライダー、6 回転軸、6a 偏心軸部、6b 主軸部、6c 副軸部、7 フレーム、7a 主軸受、7b ボス部、7c 開口部、8 圧縮機構部、9 サブフレーム、9a サブフレームホルダ、10 副軸受、11 吐出バルブ、12 吐出マフラ、13 スリーブ、14 オルダムリング、14a キー部、21 過圧縮リリーフポート、22 過圧縮リリーフポート、30 伸開線、32 円、33 外側包絡線、60 第1バランスウェイト、61 第2バランスウェイト、71 圧縮室、72 第1空間、73 第2空間、74 第3空間、100 密閉容器、100a 油溜め部、101 吸入管、102 吐出管、110 電動機構部、110a 電動機固定子、110b 電動機回転子、112 ポンプ要素。

Claims (4)

  1. 固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備え、前記固定渦巻体と前記揺動渦巻体とが噛み合うことで形成される圧縮室内で冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、
    前記固定渦巻体および前記揺動渦巻体のそれぞれの外側曲線および内側曲線のいずれか一方を、基礎円の伸開線である曲線であって、x、y座標系において伸開角θを用いて式(1)および式(2)で定義される曲線とし、前記式(1)および前記式(2)における前記基礎円の半径a(θ)を、伸開角θに対してπ[rad]を1周期とした正弦波状または余弦波状に変化する関数とし
    前記基礎円半径a(θ)が、式(3)〜式(6)のいずれかの式で与えられるスクロール圧縮機。
    ここで、a は、基準となる基礎円半径であり、αおよびβは係数であり、Nは1以上の自然数である。
    Figure 0006615425
    Figure 0006615425
    Figure 0006615425
    Figure 0006615425
    Figure 0006615425
    Figure 0006615425
  2. 係数βを0以上とした請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記式(1)および前記式(2)で定義された曲線が前記外側曲線であるとき、前記固定渦巻体および前記揺動渦巻体のそれぞれの前記内側曲線は、前記外側曲線を前記基礎円の中心を基準としてπ[rad]回転させた曲線上に中心を有する、半径が前記揺動スクロールの揺動半径と等しい円群の外側包絡線であり、
    前記式(1)および前記式(2)で定義された曲線が前記内側曲線であるとき、前記固定渦巻体および前記揺動渦巻体のそれぞれの前記外側曲線は、前記内側曲線を前記基礎円の中心を基準としてπ[rad]回転させた曲線上に中心を有する、半径が前記揺動スクロールの揺動半径と等しい円群の内側包絡線とする請求項1または請求項2記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記揺動台板は、外形形状が扁平形状である請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
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