JPH04121483A

JPH04121483A - スクロール形圧縮機

Info

Publication number: JPH04121483A
Application number: JP24361090A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Sasahara; 笹原　豊; Shigemi Nagatomo; 長友　繁美; Toshitsune Inoue; 井上　年庸
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-09-12
Filing date: 1990-09-12
Publication date: 1992-04-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的コ（産業上の利用分野）本発明は、例えば、固定スクロールと旋回スクロールと
を組合わせて固定スクロールと旋回スクロールとの間に
複数の三日月状の圧縮空間を形成したスクロール形圧縮
機に関する。

（従来の技術）例えば、特公昭６０−１７９５６号公報に記載されてい
るようなタイプのスクロール形圧縮機（以下、圧縮機と
称する）が知られている。

すなわち、このタイプの圧縮機は、第４図および第５図
に示すように、互いに組合った旋回スクロール１および
固定スクロール２のそれぞれラップ３．４の高さを変化
させている。そして、ラップ３．４の外路端部でのガス
取り込み部分容積を大とするとともに、渦巻き中央部壁
５．６の高さを低くしている。

一方、例えば特公昭６３−５９０３２号公報に記載され
ているようなタイプのスクロール形圧ａ機（以下、圧縮
機と称する）がある。

このタイプの圧縮機は、第６図に示すように、旋回スク
ロール７に筒状のクランク軸受部８を設け、このクラン
ク軸受部８にクランクシャフト９を貫通させている。そ
して、旋回スクロール７のクランクシャフトに対する傾
きの防止等を行って軸受の信頼性を高めている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、特公昭６０−１７９５６号公報に記載されて
いるようにラップ３．４の高さヲ変化させることを、特
公昭６３−５９０３２号公報に記載されているように旋
回スクロール７のクランク軸受部８にクランクシャフト
９を貫通させたタイプの圧縮機に単純に適用した場合に
は、中央部壁５．６に相当するクランク軸受部８の軸方
向の寸法が短かいため、軸受面積が小さくなる。そして
、クランクシャフトと旋回スクロールとの連結強度が弱
くなり、圧縮機の信頼性が低くなるという不具合が生し
る。

また、クランクシャフト９と旋回スクロール７との連結
強度を高めるために旋回スクロール７の鏡板１０の厚さ
を大としてクランク軸受部８の軸方向の寸法を長くする
と、旋回スクロール７の重量が増し、旋回スクロール７
の重量が駆動時の入力増加の原因となる。

本発明の目的とするところは、旋回スクロールのラップ
の変化させても軸受面積を減少させることがなく、高性
能で信頼性の高いスクロール形圧縮機を提供することに
ある。

［発明の構成コ（課題を解決するための手段および作用）上記目的を達
成するために本発明は、主軸部とこの主軸部に対して偏
心したクランク軸部とを有するクランクシャフトと、鏡
板に渦巻状のラップとを突設してなり、その底面を鏡板
の板面と平行な同一平面上に位置させるとともにラップ
の外周側の高さを内周側の高さよりも大とした固定スク
ロールと、鏡板に筒状のクランク軸受部とこのクランク
軸受部を中心として延びる渦巻状のラップとを突設して
なり、ラップの先端面を鏡板の板面と平行な同一平面上
に位置させるとともに鏡板の厚さを部分的に変えて鏡板
の外周部の厚さを中央部の厚さよりも小とし、底面の位
置を異ならせてラップの外周側の高さを内周側の高さよ
りも大とし、固定スクロールと組合いそのラップを固定
スクロールのラップと噛合わせて固定スクロールとの間
に圧縮空間を形成する旋回スクロールとを具備したこと
にある。

こうすることによって本発明は、旋回スクロルのラップ
の変化させても十分な軸受面積を確保でき、スクロール
形圧縮機の性能および信頼性を向上できるようにした。

（実施例）以下、本発明の一実施例を第１図〜第３図に基づいて説
明する。

第１図は本発明の一実施例を示すもので、図中の２１は
例えば冷凍サイクルに用いられるスクロール形圧縮機（
以下、圧縮機と称する）である。

この圧縮ａ！２１は、密閉ケース２２の中に駆動部２３
と圧縮機構部２４とを有しており、駆動部２３を上側に
、また、圧縮機構部２４を下側に配置している。

これらのうち駆動部２３は、密閉ケース２２の内壁面に
固定された固定子２５とこの固定子２５の内側に配置さ
れた回転子２６とからなる駆動モータ２７を有している
。さらに、駆動部２３は、回転子２６にクランクシャフ
ト２８を同心的に連結されており、クランクシャフト２
８を回転子２６と一体に回転させるようになっている。

クランクシャフト２８は、主軸部２９と、この主軸部２
９に対して偏心したクランク軸部３０と、主軸部２゛９
と同心的に形成されて最下端部に位置する副軸部３］と
からなるものである。さらに、クランクシャフト２８は
その内部に、軸心に沿って延びその下端部に羽根ポンプ
３２を配置された給油孔３３を形成されている。

また、クランクシャフト２８の下端側には圧縮機構部２
４を構成する固定スクロール３４が外装されている。こ
の固定スクロール３４は、円板状の鏡板３５の下側の板
面に、渦巻状に成形された帯板体からなるラップ３６を
突設されており、鏡板３５の上側の板面に段付筒状の主
軸受部３７を突設されている。

さらに、固定スクロール３４は、第２図中に示すように
、ラップ３６の高さを２段階に変化させている。つまり
、固定スクロール３４は、鏡板３５の板面により構成さ
れる底面３８を軸心３９に対して略垂直な同一平面上に
位置させており、さらに、ラップ３６の外周部４０の高
さＨｌをラップ３６の内周部４１の高さＨ２よりも高く
設定されている。そして、固定スクロール３４は、外周
部４０の高さＨｌを外周部４０の全長に亘って略一定と
するとともに、内周部４１の高さＨ２を内周部４１の全
長に亘って略一定としている。

また、固定スクロール３４は、鏡板３５を貫通し、底面
３８と主軸受部３７の基端部に開口した吐出孔４２を有
している。そして、固定スクロール３４は、第１図中に
示すように、クランクシャフト２８の主軸部２９を主軸
受部３７に差込まれており、クランクシャフト２８を貫
通させるとともに、密閉ケース２２の内壁面に結合した
ケースフレーム４３を介して密閉ケース２２に固定され
ている。

また、固定スクロール２９には旋回スクロール４４が組
合わされている。この旋回スクロール４４は、円板状の
鏡板４５の一方の板面に、円筒状のクランク軸受部４６
とこのクランク軸受部４６を中心として渦巻状に延びる
ラップ４７とを一体に突設されている。そして、旋回ス
クロール４４は、第３図中に示すように、クランク軸受
部４６の先端面４８とラップ４７の先端面４９とを、軸
心５０に対して略垂直な同一平面上に位置させている。

さらに、旋回スクロール４４はラップ４７の高さを変化
させており、外周部５１の底面５２の位置と内周部５３
の底面５４の位置とを、軸心５０方向にずらしている。

そして、旋回スクロール４４は、ラップ４７の外周部５
１の高さＨｌを内周部５３の高さＨ４よりも大としてい
る。

ここで、外周部５１の底面５２および内周部５３の底面
５４は、それぞれ軸心５０に対して略垂直に形成されて
いる。

また、旋回スクロール４４は、鏡板４５の背面側に凹陥
形状の逃げ部５５を形成されている。そして、旋回スク
ロール４４は逃げ部５５を、ラップ４７の内周部５３の
逆側の部位に配置しており、鏡板４５の断面形状を段差
状に設定されている。

さらに、旋回スクロール４４は、鏡板４５の背面側の外
周部にオルダム溝５６を形成されている。

そして、旋回スクロール４４は、第１図中に示すように
、クランクシャフト２８のクランク部３０に外装されて
おり、クランクシャフト２８を貫通させている。そして
、旋回スクロール４４は、固定スクロール３４に対して
偏心配置されるとともに、ラップ４７を固定スクロール
３４のラップ３６に下方から噛合わせ、旋回スクロール
３４は固定スクロール２９との間に複数の圧縮空間５７
・・・を形成している。

また、旋回スクロール４４は、固定スクロール３４に連
結されその副軸受部５８にクランクシャフト２８を貫通
させた副軸受部材５９により下方から覆われている。さ
らに、固定スクロール４４は副軸受部材５９との間に、
オルダムリング６゜とスラストリング６１とを介在させ
ている。

ここで、第１図中に符号６２で示すのは、密閉ケース２
２の下側に接続され最も外側に位置する圧縮空間５７ａ
と連通した吸込管であり、符号６３で示すのは、密閉ケ
ース２２の上側に接続され密閉ケース２２の内部空間と
連通した吐出管である。

上述のような圧縮機２１においては、クランクシャフト
２８の回転に伴い、旋回スクロール４４が、オルダムリ
ング６０により自転を規制されながら固定スクロール３
４に対して旋回する。さらに、密閉ケース２２の油溜め
部２２ａに溜められた油６４がクランクシャフト２８の
給油孔３３に吸上げられ、各摺動部等に供給されて、各
摺動部の潤滑や発熱部の冷却等を行う。

さらに、冷凍サイクル中の低圧な被圧縮ガスが、吸込管
５１を通過して圧縮空間５７ａに導入され、圧縮空間５
７・・・をゆきわたり、クランク軸受部４６に面した中
央側の圧縮空間５７ｂへ達する。そして、中央側の圧縮
空間５７ｂに達して高圧になった被圧縮ガスは、固定ス
クロール３４の鏡板３５を貫通した吐出孔４２から密閉
ケース内に吐出されたのち、吐出管６３を通って密閉ケ
ース２２内から冷凍サイクル中に戻される。

すなわち、このような圧縮機２１においては、旋回スク
ロール４４のラップ４７の高さが変化しており、ラップ
４７か外周側はど高くなっているので、両翼３３．４４
のラップ３６．４７の外路端部でのガス取り込み部分容
積か大きい。

また、旋回スクロール４４の底面５２．５４の位置を異
ならせるとともに、ラップ４７の先端面４９を外周部５
１、および、内周部５３の略全体に亘って同一平面上に
位置させてう・ツブ４７の外周部５１の高さと内周部５
３の高さとを変化させているので、鏡板４５の全体の厚
さとう・ノブの最大高さとからなるクランク軸受部４６
の軸方向の寸法は、ラップの高さを変化させない場合と
ｉわらない。

したかって、ガス取り込み部分容積を大としながらクラ
ンク軸受部４６とクランクシャフト２８との間に十分な
大きさの摺動面積を確保することかでき、圧縮機の信頼
性を向上することができる。

また、旋回スクロール４４の鏡板４５に逃げ部５５か設
けられているので、逃げ部５５の分だけ旋回スクロール
４４の重量を低減することかできる。したがって、クラ
ンク軸受部４６の大きさを十分な値に保ちながら、旋回
スクロール４４の重量の増大を防止でき、駆動時の入力
低減か可能になるとともに、圧縮機２１の信頼性を向上
することができる。

［発明の効果コ以上説明したように本発明は、主軸部とこの主軸部に対
して偏心したクランク軸部とを有するクランクシャフト
と、鏡板に渦巻状のラップとを突設してなり、その底面
を鏡板の板面と平行な同一平面上に位置させるとともに
ラップの外周側の高さを内周側の高さよりも大とした固
定スクロールと、鏡板に筒状のクランク軸受部とこのク
ランク軸受部を中心として延びる渦巻状のラップとを突
設してなり、ラップの先端面を鏡板の板面と平行な同一
平面上に位置させるとともに鏡板の厚さを部分的に変え
て鏡板の外周部の厚さを中央部の厚さよりも小とし、底
面の位置を異ならせてラップの外周側の高さを内周側の
高さよりも大とし、固定スクロールと組合いそのラップ
を固定スクロールのラップと噛合わせて固定スクロール
との間に圧縮空間を形成する旋回スクロールとを備えた
ものである。

したがって本発明は、旋回スクロールのラップの変化さ
せても十分な軸受面積を確保てき、スクロール形圧縮機
の性能および信頼性を向上できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の一実施例を示すもので、第１
図は断面図、第２図は固定スクロールの同じく断面図、
第３図は旋回スクロールの同じく断面図、第４図〜第６
図は従来例を示す同じく断面図である。２１・・・スクロール形圧縮機、２８・・・クランクシ
ャフト、２９・・・主軸部、３０・・・クランク軸部、
３４・・・固定スクロール、３６・・・固定スクロール
のラップ、３８・・・固定スクロールの底面、４４・・
・旋回スクロール、４５・・・旋回スクロールの鏡板、
４６・・・クランク軸受部、４７・・・旋回スクロール
のラップ、４９・・・旋回スクロールのラップの先端面
、５０・・・旋回スクロールの軸心、５２．５４・・・
旋回スクロールの底面、５７・・・圧縮空間。出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第図／第図

Claims

【特許請求の範囲】

　主軸部とこの主軸部に対して偏心したクランク軸部と
を有するクランクシャフトと、鏡板に渦巻状のラップと
を突設してなり、その底面を上記鏡板の板面と平行な同
一平面上に位置させるとともに上記ラップの外周側の高
さを内周側の高さよりも大とした固定スクロールと、鏡
板に筒状のクランク軸受部とこのクランク軸受部を中心
として延びる渦巻状のラップとを突設してなり、上記ラ
ップの先端面を上記鏡板の板面と平行な同一平面上に位
置させるとともに上記鏡板の厚さを部分的に変えて上記
鏡板の外周部の厚さを中央部の厚さよりも小とし、底面
の位置を異ならせて上記ラップの外周側の高さを内周側
の高さよりも大とし、上記固定スクロールと組合いその
ラップを上記固定スクロールのラップと噛合わせて上記
固定スクロールとの間に圧縮空間を形成する旋回スクロ
ールとを具備したスクロール形圧縮機。