JPWO2020175171A1 - 電解質材料およびそれを用いた電池 - Google Patents

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Abstract

本開示は、高いリチウムイオン伝導度を有する電解質材料を提供する。本開示による電解質材料は、Li4−3a−cbAlaMbFxClyBr4−x−yにより表される。ここで、Mは、Mg、Ca、およびZrからなる群より選択される少なくとも1つであり、cは、Mの価数を表し、かつ、以下の5つの数式:0<a<1.33、0≦b<2、0<x<4、0≦y<4、および(x+y)≦4、が充足される。

Description

本開示は、電解質材料およびそれを用いた電池に関する。
特許文献1は、硫化物固体電解質を用いた全固体電池を開示している。非特許文献1および2は、LiAlClを用いた電池を開示している。
特開2011−129312号公報
J.Electrochem.SOC. 35, 124, (1977) J.Electrochem.SOC.1509,139,(1992)
本開示の目的は、高いリチウムイオン伝導度を有する電解質材料を提供することにある。
本開示の電解質材料は、下記の組成式(1)により表される材料である。
Li4−3a−cbAlClBr4−x−y ・・・(1)
ここで、Mは、Mg、Ca、およびZrからなる群より選択される少なくとも1つであり、cは、Mの価数を表し、かつ、以下の5つの数式:0<a<1.33、0≦b<2、0<x<4、0≦y<4、および(x+y)≦4、が充足される。
本開示は、高いリチウムイオン伝導度を有する電解質材料を提供する。
図1は、第2実施形態による電池1000の断面図を示す。 図2は、電解質材料のイオン伝導度を評価するために用いられる加圧成形ダイス300の模式図を示す。 図3は、実施例1による電解質材料のACインピーダンス測定結果を示すCole−Cole線図のグラフである。 図4は、実施例1および比較例1による電池の初期放電特性を示すグラフである。
以下、本開示の実施形態が、図面を参照しながら説明される。
(第1実施形態)
第1実施形態による電解質材料は、下記の組成式(1)により表される材料である。
Li4−3a−cbAlClBr4−x−y ・・・(1)
ここで、Mは、Mg、Ca、およびZrからなる群より選択される少なくとも1つであり、cは、Mの価数を表し、かつ、以下の5つの数式:0<a<1.33、0≦b<2、0<x<4、0≦y<4、および(x+y)≦4、が充足される。
第1実施形態による電解質材料は、高いリチウムイオン伝導度を有する。
第1実施形態による電解質材料は、充放電特性に優れた電池を得るために用いられ得る。当該電池の例は、全固体二次電池である。
第1実施形態による電解質材料は、硫黄を含有しないので、大気に曝露されでも、硫化水素が発生しない。このため、第1実施形態による電解質材料は、安全性に優れる。特許文献1に開示された硫化物固体電解質が大気に曝露されると、硫化水素が発生し得ることに留意せよ。
電解質材料のイオン伝導度を高めるために、式(1)において、0.4≦x≦2.0、が充足されてもよい。イオン伝導度をさらに高めるために、0.8≦x≦1.8、が充足されてもよい。
電解質材料のイオン伝導度を高めるために、式(1)において、1≦a≦1.25、が充足されてもよい。イオン伝導度をさらに高めるために、1≦a≦1.2、が充足されてもよい。
電解質材料のイオン伝導度を高めるために、Mは、Zrであってもよい。
電解質材料のイオン伝導度を高めるために、b=0が充足されてもよい。すなわち、電解質材料は、下記の組成式(2)により表される材料であってもよい。
Li4−3aAlClBr4−x−y ・・・(2)
ここで、以下の4つの数式:0<a<1.33、0<x<4、0≦y<4、および(x+y)≦4、が充足される。
第1実施形態による電解質材料は、結晶質であってもよいし、あるいは非晶質であってもよい。
第1実施形態による電解質材料の形状は、限定されない。第1実施形態による電解質材料の形状の例は、針状、球状、または楕円球状である。例えば、第1実施形態による電解質材料は、粒子であってもよい。第1実施形態による電解質材料は、ペレットまたは板の形状を有するように形成されてもよい。
例えば、第1実施形態による電解質材料の形状が粒子状(例えば、球状)である場合、当該電解質材料は、0.1μm以上かつ100μm以下のメジアン径を有していてもよい。第1実施形態による電解質材料は、0.5μm以上かつ10μm以下のメジアン径を有していてもよい。これにより、電解質材料がより高いイオン伝導性を有する。さらに、電解質材料が、活物質のような他の材料と良好な分散状態を形成できる。
<電解質材料の製造方法>
第1実施形態による電解質材料は、例えば、下記の方法により製造される。
目的とする組成を有するように、ハロゲン化物の原料粉が混合される。一例として、目的とされる組成がLiAlF1.6Cl2.4である場合、LiCl、AlCl、およびAlFが、1.0:0.47:0.53程度のLiCl:AlCl:AlFモル比で混合される。もしくは、LiF、AlCl、およびAlFが、1.0:0.8:0.2程度のLiF:AlCl:AlFモル比で混合されてもよい。合成過程において生じ得る組成変化を相殺するように、あらかじめ調整されたモル比で原料粉が混合されてもよい。
原料粉を、遊星型ボールミルのような混合装置内でメカノケミカル的に(すなわち、メカノケミカルミリングの方法を用いて)互いに反応させ、反応物を得てもよい。あるいは、原料粉の混合物を真空中または不活性雰囲気(例えば、アルゴン雰囲気または窒素雰囲気)中で焼成し、反応物を得てもよい。
これらの方法により、第1実施形態による電解質材料が得られる。
(第2実施形態)
以下、本開示の第2実施形態が説明される。第1実施形態において説明された事項は、適宜、省略される。
第2実施形態による電池は、正極、電解質層、および負極を備える。電解質層は、正極および負極の間に配置されている。
正極、電解質層、および負極からなる群より選択される少なくとも1つは、第1実施形態による電解質材料を含有する。
第2実施形態による電池は、第1実施形態による電解質材料を含有するため、優れた充放電特性を有する。
図1は、第2実施形態による電池1000の断面図を示す。
第2実施形態による電池1000は、正極201、電解質層202、および負極203を備える。電解質層202は、正極201および負極203の間に配置されている。
正極201は、正極活物質粒子204および電解質粒子100を含有する。
電解質層202は、電解質材料(例えば、固体電解質材料)を含有する。
負極203は、負極活物質粒子205および電解質粒子100を含有する。
電解質粒子100は、第1実施形態による電解質材料からなる粒子、または、第1実施形態による電解質材料を主たる成分として含む粒子である。第1実施形態による電解質材料を主たる成分として含む粒子とは、最も多く含まれる成分が第1実施形態による電解質材料である粒子を意味する。
正極201は、金属イオン(例えば、リチウムイオン)を吸蔵かつ放出可能な材料を含有する。正極201は、例えば、正極活物質(例えば、正極活物質粒子204)を含有する。
正極活物質の例は、リチウム含有遷移金属酸化物、遷移金属フッ化物、ポリアニオン材料、フッ素化ポリアニオン材料、遷移金属硫化物、遷移金属オキシフッ化物、遷移金属オキシ硫化物、または遷移金属オキシ窒化物である。リチウム含有遷移金属酸化物の例は、Li(NiCoAl)OまたはLiCoOである。
正極活物質粒子204は、0.1μm以上かつ100μm以下のメジアン径を有していてもよい。正極活物質粒子204が0.1μm以上のメジアン径を有する場合、正極において、正極活物質粒子204および電解質粒子100が良好に分散し得る。これにより、電池の充放電特性が向上する。正極活物質粒子204が100μm以下のメジアン径を有する場合、正極活物質粒子204内のリチウム拡散速度が向上する。これにより、電池が高出力で動作し得る。
正極活物質粒子204は、電解質粒子100よりも大きいメジアン径を有していてもよい。これにより、正極活物質粒子204および電解質粒子100が良好に分散し得る。
電池のエネルギー密度および出力の観点から、正極201において、正極活物質粒子204の体積および電解質粒子100の体積の合計に対する正極活物質粒子204の体積の比は、0.30以上かつ0.95以下であってもよい。
電池のエネルギー密度および出力の観点から、正極201は、10μm以上かつ500μm以下の厚みを有していてもよい。
電解質層202に含まれる電解質材料は、第1実施形態による電解質材料であってもよい。
電解質層202は、固体電解質層であってもよい。
電解質層202は、第1実施形態による電解質材料のみから構成されていてもよい。
電解質層202は、第1実施形態による電解質材料とは異なる電解質材料(例えば、固体電解質材料)のみから構成されていてもよい。第1実施形態による電解質材料とは異なる電解質材料の例は、LiMgX、LiFeX、Li(Ga,In)X、Li(Y,Gd,Sm,Al,Ga,In)X、LiZrX、またはLiIである。ここで、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群より選択される少なくとも1つである。
以下、第1実施形態による電解質材料は、第1電解質材料と呼ばれる。第1実施形態による電解質材料とは異なる電解質材料は、第2電解質材料と呼ばれる。
電解質層202は、第1電解質材料だけでなく、第2電解質材料をも含有していてもよい。電解質層202において、第1電解質材料および第2電解質材料は、均一に分散していてもよい。
第1電解質材料からなる層および第2電解質材料からなる層が、電池1000の積層方向に沿って積層されていてもよい。
電解質層202は、1μm以上かつ100μm以下の厚みを有していてもよい。電解質層202が1μm以上の厚みを有する場合、正極201および負極203が短絡しにくくなる。電解質層202が100μm以下の厚みを有する場合、電池が高出力で動作し得る。
負極203は、金属イオン(例えば、リチウムイオン)を吸蔵かつ放出可能案材料を含有する。負極203は、例えば、負極活物質(例えば、負極活物質粒子205)を含有する。
負極活物質の例は、金属材料、炭素材料、酸化物、窒化物、錫化合物、または珪素化合物である。金属材料は、単体の金属であってもよく、あるいは合金であってもよい。金属材料の例は、リチウム金属またはリチウム合金である。炭素材料の例は、天然黒鉛、コークス、黒鉛化途上炭素、炭素繊維、球状炭素、人造黒鉛、または非晶質炭素である。容量密度の観点から、負極活物質の好適な例は、珪素(すなわち、Si)、錫(すなわち、Sn)、珪素化合物、または錫化合物である。
負極活物質粒子205は、0.1μm以上かつ100μm以下のメジアン径を有していてもよい。負極活物質粒子205が0.1μm以上のメジアン径を有する場合、負極203において、負極活物質粒子205および電解質粒子100が良好に分散し得る。これにより、電池の充放電特性が向上する。負極活物質粒子205が100μm以下のメジアン径を有する場合、負極活物質粒子205内のリチウム拡散速度が向上する。これにより、電池が高出力で動作し得る。
負極活物質粒子205は、電解質粒子100よりも大きいメジアン径を有していてもよい。これにより、負極活物質粒子205および電解質粒子100が良好に分散し得る。
電池のエネルギー密度および出力の観点から、負極203において、負極活物質粒子205の体積および電解質粒子100の体積の合計に対する負極活物質粒子205の体積の比は、0.30以上かつ0.95以下であってもよい。
電池のエネルギー密度および出力の観点から、負極203は、10μm以上かつ500μm以下の厚みを有していてもよい。
正極201、電解質層202、および負極203からなる群より選択される少なくとも1つは、イオン伝導性、化学的安定性、および電気化学的安定性を高める目的で、第2電解質材料(例えば、固体電解質材料)を含有していてもよい。
第2電解質材料は、硫化物固体電解質であってもよい。
硫化物固体電解質の例は、LiS−P、LiS−SiS、LiS−B、LiS−GeS、Li3.25Ge0.250.75、またはLi10GeP12である。
第2電解質材料は、酸化物固体電解質であってもよい。
酸化物固体電解質の例は、
(i)LiTi(POまたはその元素置換体のようなNASICON型固体電解質、
(ii)(LaLi)TiOのようなペロブスカイト型固体電解質、
(iii)Li14ZnGe16、LiSiO、LiGeOまたはその元素置換体のようなLISICON型固体電解質、
(iv)LiLaZr12またはその元素置換体のようなガーネット型固体電解質、または
(v)LiPOまたはそのN置換体、
である。
第2電解質材料は、上述されたように、ハロゲン化物固体電解質であってもよい。
ハロゲン化物固体電解質の例は、LiMgX、LiFeX、Li(Ga,In)X、Li(Y,Gd,Sm,Al,Ga,In)X、LiZrX、またはLiIである。ここで、Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群より選択される少なくとも1つである。
ハロゲン化物固体電解質の他の例は、LiMeX’により表される化合物である。ここで、p+mq+3r=6、およびc>0が充足される。Meは、LiおよびY以外の金属元素と半金属元素とからなる群より選択される少なくとも1つである。mは、Meの価数を表す。「半金属元素」とは、B、Si、Ge、As、Sb、およびTeである。「金属元素」とは、周期表第1族から第12族中に含まれるすべての元素(ただし、水素を除く)、および、周期表第13族から第16族に含まれるすべての元素(ただし、B、Si、Ge、As、Sb、Te、C、N、P、O、S、およびSeを除く)である。
イオン伝導度の観点から、Meは、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Sc、Al、Ga、Bi、Zr、Hf、Ti、Sn、Ta、およびNbからなる群より選択される少なくとも1つであってもよい。ハロゲン化物固体電解質は、例えば、LiYClまたはLiYBrであってもよい。
第2電解質材料は、有機ポリマー固体電解質であってもよい。
有機ポリマー固体電解質の例は、高分子化合物およびリチウム塩の化合物である。高分子化合物は、エチレンオキシド構造を有していてもよい。エチレンオキシド構造を有する高分子化合物は、リチウム塩を多く含有できるため、イオン導電率をより高めることができる。
リチウム塩の例は、LiPF、LiBF、LiSbF、LiAsF、LiSOCF、LiN(SOCF、LiN(SO、LiN(SOCF)(SO)、またはLiC(SOCFである。リチウム塩として、第1実施形態による電解質材料が使用されてもよい。例示されたリチウム塩から選択される1種のリチウム塩が、単独で使用されてもよい。あるいは、例示されたリチウム塩から選択される2種以上のリチウム塩の混合物が使用されてもよい。
正極201、電解質層202、および負極203からなる群より選択される少なくとも1つは、リチウムイオンの授受を容易にし、電池の出力特性を向上する目的で、非水電解質液、ゲル電解質、またはイオン液体を含有していてもよい。
非水電解液は、非水溶媒および当該非水溶媒に溶けたリチウム塩を含む。
非水溶媒の例は、環状炭酸エステル溶媒、鎖状炭酸エステル溶媒、環状エーテル溶媒、鎖状エーテル溶媒、環状エステル溶媒、鎖状エステル溶媒、またはフッ素溶媒である。環状炭酸エステル溶媒の例は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、またはブチレンカーボネートである。鎖状炭酸エステル溶媒の例は、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、またはジエチルカーボネートである。環状エーテル溶媒の例は、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、または1,3−ジオキソランである。鎖状エーテル溶媒の例は、1,2−ジメトキシエタンまたは1,2−ジエトキシエタンである。環状エステル溶媒の例は、γ−ブチロラクトンである。鎖状エステル溶媒の例は、酢酸メチルである。フッ素溶媒の例は、フルオロエチレンカーボネート、フルオロプロピオン酸メチル、フルオロベンゼン、フルオロエチルメチルカーボネート、またはフルオロジメチレンカーボネートである。これらから選択される1種の非水溶媒が、単独で使用されてもよい。あるいは、これらから選択される2種以上の非水溶媒の組み合わせが使用されてもよい。
リチウム塩の例は、LiPF、LiBF、LiSbF、LiAsF、LiSOCF、LiN(SOCF、LiN(SO、LiN(SOCF)(SO)、またはLiC(SOCFである。リチウム塩として、第1実施形態による電解質材料が使用されてもよい。例示されたリチウム塩から選択される1種のリチウム塩が、単独で使用されてもよい。あるいは、例示されたリチウム塩から選択される2種以上のリチウム塩の混合物が使用されてもよい。リチウム塩の濃度は、例えば、0.5mol/リットル以上かつ2mol/リットル以下である。
第2実施形態による電池において、電解質層202は、第1実施形態による電解質材料を含む非水電解液を含んでもよい。すなわち、電解質層202に含まれる非水電解液は、非水溶媒および当該非水溶媒に溶解した第1実施形態による電解質材料を含んでもよい。このような電池は、高い耐酸化性を有する。
ゲル電解質として、非水電解液を含浸させたポリマー材料が使用され得る。ポリマー材料の例は、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート、またはエチレンオキシド結合を有するポリマーである。
イオン液体に含まれるカチオンの例は、
(i)テトラアルキルアンモニウムまたはテトラアルキルホスホニウムのような脂肪族鎖状4級塩類、
(ii)ピロリジニウム類、モルホリニウム類、イミダゾリニウム類、テトラヒドロピリミジニウム類、ピペラジニウム類、またはピペリジニウム類のような脂肪族環状アンモニウム、または
(iii)ピリジニウム類またはイミダゾリウム類のような含窒ヘテロ環芳香族カチオン、
である。
イオン液体に含まれるアニオンの例は、PF 、BF 、SbF6− 、AsF 、SOCF 、N(SOCF 、N(SO 、N(SOCF)(SO、またはC(SOCF である。
イオン液体はリチウム塩を含有してもよい。当該リチウム塩として、第1実施形態による電解質材料が使用されてもよい。
正極201、電解質層202、および負極203からなる群より選択される少なくとも1つは、粒子同士の密着性を向上する目的で、結着剤を含有していてもよい。
結着剤の例は、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリルニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチルエステル、ポリアクリル酸エチルエステル、ポリアクリル酸ヘキシルエステル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチルエステル、ポリメタクリル酸エチルエステル、ポリメタクリル酸ヘキシルエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエーテル、ポリエーテルサルフォン、ヘキサフルオロポリプロピレン、スチレンブタジエンゴム、またはカルボキシメチルセルロースである。共重合体もまた、結着剤として用いられ得る。このような結着剤の例は、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、プロピレン、ペンタフルオロプロピレン、フルオロメチルビニルエーテル、アクリル酸、およびヘキサジエンからなる群より選択された2種以上の材料の共重合体である。これらのうちから選択された2種以上の混合物が用いられてもよい。
正極201および負極203から選択される少なくとも1つは、電子伝導性を高める目的で、導電助剤を含有していてもよい。
導電助剤の例は、
(i)天然黒鉛または人造黒鉛のようなグラファイト類、
(ii)アセチレンブラックまたはケッチェンブラックのようなカーボンブラック類、
(iii)炭素繊維または金属繊維のような導電性繊維類、
(iv)フッ化カーボン、
(v)アルミニウムのような金属粉末類、
(vi)酸化亜鉛またはチタン酸カリウムのような導電性ウィスカー類、
(vii)酸化チタンのような導電性金属酸化物、または
(viii)ポリアニリン、ポリピロールまたはポリチオフェンのような導電性高分子化合物、
である。低コスト化のために、上記(i)または(ii)の導電助剤が使用されてもよい。
第2実施形態による電池の形状の例は、コイン型、円筒型、角型、シート型、ボタン型、扁平型、または積層型である。
(実施例)
以下、実施例および比較例を参照しながら、本開示がより詳細に説明される。
(実施例1)
[電解質材料の作製]
−60℃以下の露点を有するアルゴン雰囲気(以下、「乾燥アルゴン雰囲気」という)中で、原料粉としてLiCl、AlCl、およびAlFが、1.0:0.87:0.13のLiCl:AlCl:AlFモル比となるように用意された。これらの原料粉は乳鉢中で粉砕され、混合された。得られた混合物は、遊星型ボールミルを用い、15時間、500rpmでミリング処理された。このようにして、実施例1による電解質材料の粉末が得られた。実施例1による電解質材料は、LiAlF0.4Cl3.6により表される組成を有していた。
実施例1による電解質材料全体における単位重量あたりのLi、Al、F、およびClの含有量が測定された。LiおよびAlの含有量は、誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP−AES)により測定された。FおよびClの含有量は、イオンクロマトグラフ法により測定された。得られたLi、Al、F、およびClの含有量をもとに、Li:Al:F:Clモル比が算出された。その結果、実施例1による電解質材料は、1.0:1.0:0.4:3.6のLi:Al:F:Clモル比を有していた。
[イオン伝導度の評価]
図2は、電解質材料のイオン伝導度を評価するために用いられた加圧成形ダイス300模式図を示す。
加圧成形ダイス300は、枠型301、パンチ下部302、およびパンチ上部303を具備していた。枠型301は、絶縁性のポリカーボネートから形成されていた。パンチ下部302およびパンチ上部303は、いずれも電子伝導性のステンレスから形成されていた。
図3に示される加圧成形ダイス300を用いて、下記の方法により、実施例1による電解質材料のイオン伝導度が測定された。
乾燥アルゴン雰囲気中で、実施例1による電解質材料の粉末101が加圧成形ダイス300の内部に充填された。実施例1による電解質材料に、パンチ下部302およびパンチ上部303を用いて、400MPaの圧力が印加された。
圧力が印加されたまま、パンチ下部302およびパンチ上部303が、周波数応答アナライザが搭載されたポテンショスタット(Princeton Applied Research社、VersaSTAT4)に接続された。パンチ上部303は、作用極および電位測定用端子に接続された。パンチ下部302は、対極および参照極に接続された。実施例1による電解質材料のインピーダンスは、室温において、電気化学的インピーダンス測定法により測定された。
図3は、実施例1による電解質材料のACインピーダンス測定結果を示すCole−Cole線図のグラフである。
図3において、複素インピーダンスの位相の絶対値が最も小さい測定点でのインピーダンスの実数値が、電解質材料のイオン伝導に対する抵抗値とみなされた。当該実数値は、図3において示される矢印RSEを参照せよ。当該抵抗値を用いて、下記の数式(2)に基づいて、イオン伝導度が算出された。
σ=(RSE×S/t)−1 ・・・(2)
ここで、σは、イオン伝導度を表す。Sは、電解質材料のパンチ上部303との接触面積(図2において、枠型301の中空部の断面積に等しい)を表す。RSEは、インピーダンス測定における電解質材料の抵抗値を表す。tは、電解質材料の厚み(すなわち、図2において、電解質材料の粉末101から形成される層の厚み)を表す。
25℃で測定された、実施例1による電解質材料のイオン伝導度は、2.5×10−5S/cmであった。
[電池の作製]
乾燥アルゴン雰囲気中で、実施例1による電解質材料および正極活物質であるLiCoOが、50:50程度の体積比率となるように用意された。これらの材料はメノウ乳鉢中で混合された。このようにして、混合物が得られた。
9.5mmの内径を有する絶縁性の筒の中で、実施例1による電解質材料、上述の混合物(9.6mg)、およびアルミニウム粉末(14.7mg)が、この順に積層された。この積層体に300MPaの圧力が印加され、固体電解質層および第1電極が形成された。当該固体電解質層は、700μmの厚みを有していた。
次に、固体電解質層に、金属In(厚さ200μm)が積層された。この積層体に80MPaの圧力が印加され、第2電極が形成された。第1電極は正極であり、第2電極は負極であった。
次に、ステンレス鋼から形成された集電体が第1電極および第2電極に取り付けられ、当該集電体に集電リードが取り付けられた。
最後に、絶縁性フェルールを用いて、絶縁性の筒の内部が外気雰囲気から遮断され、当該筒の内部が密閉された。このようにして、実施例1による電池が得られた。
[充放電試験]
図4は、実施例1による電池の初期放電特性を示すグラフである。初期充放電特性は、下記の方法により、測定された。
実施例1による電池は、25℃の恒温槽に配置された。
0.05Cレートとなる電流値で、3.6Vの電圧に達するまで、実施例1による電池が充電された。
次に、同じく0.05Cレートとなる電流値で、1.9Vの電圧に達するまで、実施例1による電池は放電された。
充放電試験の結果、実施例1による電池は、290μAhの初期放電容量を有していた。
(実施例2〜32)
実施例2〜24では、原料粉としてLiCl、AlCl、およびAlFが、(4−3a):(a−x/3):x/3のLiCl:AlCl:AlFモル比となるように用意された。
実施例25〜29では、原料粉としてLiBr、AlBr、およびAlFが、(4−3a):(a−x/3):x/3のLiBr:AlBr:AlFモル比となるように用意された。
実施例30〜32では、原料粉としてLiCl、AlCl、AlBr、およびAlFが、(4−3a):{a+(y−4)/3}:(4−x−y)/3:x/3のLiCl:AlCl:AlBr:AlFモル比となるように用意された。
実施例4、6、8、15、16、18、20、および23では、原料粉の混合物が遊星型ボールミルを用いてミリング処理された後に、乾燥アルゴン雰囲気中で、150℃で30分間、熱処理された。
上記の事項以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜32による電解質材料が得られた。
実施例2〜32による電解質材料について、a、b、x、およびyの値は、表1に示される。
実施例2〜32による電解質材料のイオン伝導度は、実施例1と同様に測定された。測定結果は、表1に示される。
実施例2〜32による電解質材料を用いて、実施例1と同様にして、実施例2〜32による電池が得られた。実施例2〜32による電池を用いて、実施例1と同様に充放電試験を行った。その結果、実施例2〜32による電池は、実施例1と同様に、良好に充電および放電された。
(実施例33〜50)
実施例33〜40では、原料粉としてLiCl、AlCl、MgCl、およびAlFが、(4−3a−cb):(a−x/3):b:x/3のLiCl:AlCl:MgCl:AlFモル比となるように用意された。
実施例41〜46では、原料粉としてLiCl、AlCl、CaCl、およびAlFが、(4−3a−cb):(a−x/3):b:x/3のLiCl:AlCl:CaCl:AlFモル比となるように用意された。
実施例47〜50では、原料粉としてLiCl、AlCl、ZrCl、およびAlFが、(4−3a−cb):(a−x/3):b:x/3のLiCl:AlCl:ZrCl:AlFモル比となるように用意された。
上記の事項以外は、実施例1と同様にして、実施例33〜50による電解質材料が得られた。
実施例33〜50による電解質材料について、a、b、c、x、およびyの値は、表2に示される。
実施例33〜50による電解質材料のイオン伝導度は、実施例1と同様に測定された。測定結果は、表2に示される。
(比較例1〜3)
比較例1では、原料粉としてLiClおよびAlClが、1:1のLiCl:AlClモル比となるように用意された。
比較例2では、原料粉としてLiBrおよびAlBrが、1:1のLiBr:AlBrモル比となるように用意された。
比較例3では、原料粉としてLiFおよびAlFが、1:1のLiF:AlFモル比となるように用意された。
上記の事項以外は、実施例1と同様にして、比較例1〜3による電解質材料が得られた。
比較例1〜3による電解質材料について、a、b、x、およびyの値は、表3に示される。
比較例1〜3による電解質材料のイオン伝導度は、実施例1と同様に測定された。測定結果は、表3に示される。
比較例1〜3による電解質材料を用いて、実施例1と同様にして、比較例1〜3による電池が得られた。比較例1〜3による電池を用いて、実施例1と同様に、充放電試験を行った。その結果、比較例1〜3による電池は、1μAh以下の初期放電容量を有していた。比較例1〜3による電池は、充電も放電もされなかった。
Figure 2020175171

Figure 2020175171

Figure 2020175171

(考察)
表1および表2から明らかなように、実施例1〜50による電解質材料は、室温近傍において、1×10−5S/cm以上の高いイオン伝導度を有する。一方、表3から明らかなように、比較例1〜3による電解質材料は、室温近傍において、1×10−5S/cm未満のイオン伝導度を有する。
通常、電解質材料においては、塩素または臭素の一部をフッ素で置換した場合、電気化学的安定性は向上するが、イオン伝導度が低下する。これは、フッ素の電気陰性度が非常に大きいため、フッ素がカチオンを強く引きつけやすく、リチウムイオンの伝導を阻害しやすいためである。しかし、本開示の電解質材料においては、フッ素を導入することでイオン伝導度が向上した。
表1および表2から明らかなように、式(1)において、0.4≦x≦2.0が充足される場合、電解質材料が高いイオン伝導性を有する。実施例2〜12を実施例1と比較すると明らかなように、0.8≦x≦1.8が充足される場合、イオン伝導性がさらに高くなる。
表2から明らかなように、Mが、Mg、Ca、およびZrからなる群より選択される少なくとも1つである(すなわち、式(1)において0<b<2が充足される)場合であっても、電解質材料は高いイオン伝導性を有していた。
実施例47〜50から明らかなように、MがZrであれば、電解質材料が1×10−4S/cm以上の高いイオン伝導度を有する。
表1および表2から明らかなように、式(1)において、1.0≦a≦1.25が充足される場合、電解質材料が高いイオン伝導性を有する。
実施例1〜32による電池は、いずれも室温において充電および放電された。一方で、比較例1〜3による電池は、充電も放電もされなかった。さらに、実施例1〜32による電解質材料は、硫黄を含有しないため、硫化水素が発生しない。
以上のように、本開示による電解質材料は、硫化水素の発生が無く、かつ、高いリチウムイオン伝導度を有する材料である。本開示による電解質材料は、良好に充電および放電可能な電池を提供するために適切である。
本開示の電解質材料は、例えば、全固体リチウムイオン二次電池において利用される。
100 電解質粒子
101 電解質材料の粉末
201 正極
202 電解質層
203 負極
204 正極活物質粒子
205 負極活物質粒子
300 加圧成形ダイス
301 枠型
302 パンチ下部
303 パンチ上部
1000 電池

Claims (7)

  1. 下記の組成式(1)により表され、
    Li4−3a−cbAlClBr4−x−y ・・・(1)
    ここで、Mは、Mg、Ca、およびZrからなる群より選択される少なくとも1つであり、cは、Mの価数を表し、かつ、
    以下の5つの数式:
    0<a<1.33、
    0≦b<2、
    0<x<4、
    0≦y<4、および
    (x+y)≦4、
    が充足される、
    電解質材料。
  2. 0.4≦x≦2.0、が充足される、
    請求項1に記載の電解質材料。
  3. 0.8≦x≦1.8、が充足される、
    請求項2に記載の電解質材料。
  4. 1≦a≦1.25、が充足される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電解質材料。
  5. 1≦a≦1.2、が充足される、
    請求項4に記載の電解質材料。
  6. 正極と、
    負極と、
    前記正極および前記負極の間に配置されている電解質層と、
    を備え、
    前記正極、前記負極、および前記電解質層からなる群より選択される少なくとも1つは、請求項1から5のいずれか一項に記載の電解質材料を含有する、
    電池。
  7. 前記電解質層は、非水電解液と、請求項1から5のいずれか一項に記載の電解質材料とを含有する、
    請求項6に記載の電池。
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