JPWO2020161811A1 - カテーテル、および、カテーテルの製造方法 - Google Patents

カテーテル、および、カテーテルの製造方法 Download PDF

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Abstract

カテーテルは、樹脂によって形成された外層と、外層によって被覆された内側部材と、を備え、内側部材の先端は、外層の先端よりも外層の基端側に位置しており、外層は、外層の先端から内側部材の先端までの第1領域と、第1領域の基端側に位置し、内側部材を被覆している第2領域とを有しており、外層の第2領域を形成する樹脂は、第1領域を形成する樹脂よりも硬度が低い。

Description

本発明は、テーテル、および、カテーテルの製造方法に関する。
従来から、、血管、消化管、尿管等の人体の管状器官や体内組織中に挿入されて、使用されるカテーテルが知られている。例えば、特許文献1には、樹脂製の内層の外側に樹脂製の外層が形成され、内層の外周を覆う金属層が外層に内包されているカテーテルが開示されている。
特開2016−174829号公報
このようなカテーテルは、例えば、ガイドワイヤに追従させて屈曲した血管内へ挿入される。このとき、曲がりくねった複雑な経路の血管内や分岐血管部でカテーテルが折れ曲がるキンクと呼ばれる現象や破断が生じる場合がある。特に、特許文献1のカテーテルのように、内層の外周に金属層を備えている場合、金属層が配置されている部分と、金属層が配置されていない部分との境界部付近においてカテーテルの曲げ剛性が大きく変化する剛性ギャップが生じやすく、その部分に応力が集中してキンクや破断が生じやすい問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、カテーテルにおいて、キンクや破断の発生を抑制する技術の提供を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、カテーテルが提供される。このカテーテルは、樹脂によって形成された外層と、前記外層によって被覆された内側部材と、を備え、前記内側部材の先端は、前記外層の先端よりも前記外層の基端側に位置しており、前記外層は、前記外層の先端から前記内側部材の先端までの第1領域と、前記第1領域の基端側に位置し、前記内側部材を被覆している第2領域とを有しており、前記外層の前記第2領域を形成する樹脂は、前記第1領域を形成する樹脂よりも硬度が低い。
この構成によれば、外層の第2領域の樹脂と内側部材による曲げ剛性と、第1領域の樹脂による曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテルにおいて内側部材が配置されている部分と、内側部材が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップが生じにくい。よって、このカテーテルであれば、人体の血管や消化管に挿入した際に、内側部材が配置されている部分と、内側部材が配置されていない部分との境界部付近に応力が集中しにくくなり、キンクや破断の発生を抑制できる。
(2)上記形態のカテーテルは、さらに、前記外層によって被覆された内層を備え、前記内側部材は、前記外層に埋設され、前記内層を覆う補強体であってもよい。この構成によれば、補強体を備えるカテーテルにおいて、補強体が配置されている部分と、補強体が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップを生じにくくすることができる。
(3)上記形態のカテーテルは、さらに、前記外層に埋設され、前記補強体を覆うコイル体を備え、前記コイル体の先端は、前記補強体の先端よりも前記外層の基端側に位置しており、前記外層は、前記補強体の先端から前記コイル体の先端まで前記第2領域が位置しており、前記第2領域の基端側には、さらに、前記コイル体が埋設されている第3領域を有しており、前記外層の前記第3領域を形成する樹脂は、前記第2領域を形成する樹脂よりも硬度が高くてもよい。この構成によれば、内側部材が配置されている部分と、内側部材が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制しつつ、カテーテルの先端から基端に向かって剛性をなだらかに高めることができるため、屈曲した狭窄部における通過性の向上を図ることができる。
(4)上記形態のカテーテルにおいて、前記内側部材は、前記外層の内側に位置する内層であってもよい。この構成によれば、内層を備えるカテーテルにおいて、内層が配置されている部分と、内層が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップを生じにくくすることができる。
(5)上記形態のカテーテルは、さらに、前記外層に埋設され、前記内層を覆う補強体を備え、前記補強体の先端は、前記内層の先端と前記外層の軸線方向における位置が等しくてもよい。この構成によれば、補強体は、外層のうち、内層を覆う第2領域に配置される。第2領域を形成する樹脂は、第1領域を形成する樹脂よりも硬度が低いため、外層の第2領域の樹脂、内層、補強体による曲げ剛性と、第1領域の樹脂による曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテルにおいて、内層および補強体が配置されている部分と、これらが配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップを生じにくくすることができる。
(6)上記形態のカテーテルは、さらに、前記外層に埋設され、前記補強体を覆うコイル体を備え、前記コイル体の先端は、前記補強体の先端よりも前記外層の基端側に位置しており、前記外層は、前記補強体の先端から前記コイル体の先端まで前記第2領域が位置しており、前記第2領域の基端側には、さらに、前記コイル体が埋設されている第3領域を有しており、前記外層の前記第3領域を形成する樹脂は、前記第2領域を形成する樹脂よりも硬度が高くてもよい。この構成によれば、内層および補強体が配置されている部分と、これらが配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制しつつ、カテーテルの先端から基端に向かって剛性をなだらかに高めることができるため、屈曲した狭窄部における通過性の向上を図ることができる。
(7)上記形態のカテーテルにおいて、前記外層は、前記カテーテルの先端部を構成するとともに少なくとも一部において前記カテーテルの基端側から先端側に向かって外径が縮径するチップ部と、前記チップ部の基端側に位置する本体部とを含んでおり、前記外層の前記第1領域および第2領域は、前記チップ部として構成され、前記第3領域は、前記本体部として構成されていてもよい。この構成によれば、チップ部において、内側部材が配置されている部分と、内側部材が配置されていない部分との境界部付近における剛性ギャップの発生を抑制できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、医療用のチューブ、カテーテルの先端部材、カテーテルの製造装置、カテーテルの製造方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態のカテーテルの全体構成を例示した説明図である。 カテーテルにおける図1のA部分の断面構成を例示した説明図である。 比較例のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第2実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第3実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第4実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第5実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第6実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第7実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第8実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第9実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第10実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第11実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。 第12実施形態のカテーテルの断面構成を例示した説明図である。
<第1実施形態>
図1、図2を用いて第1実施形態のカテーテル1について説明する。図1は、第1実施形態のカテーテル1の全体構成を例示した説明図である。図2は、カテーテル1における図1のA部分の断面構成を例示した説明図である。以下では、図1の左側(チップ部12側)をカテーテル1の「先端側」と呼び、図1の右側(コネクタ10側)をカテーテル1の「基端側」と呼ぶ。カテーテル1の先端側は、体内に挿入される側(遠位側)であり、カテーテル1の基端側は、医師等の手技者によって操作される側(近位側)である。カテーテル1は、狭窄部または閉塞部を診断または治療するために用いられる。例えば、狭窄部が形成された心臓の血管内に挿入されて、血管内の狭窄部を押し広げるとき等に使用される。
図1に示すように、カテーテル1は、コネクタ10と、本体部11(カテーテルシャフト)と、チップ部12とを有している。コネクタ10は、本体部11の基端側に接続され、チップ部12は、本体部11の先端側に接続されている。図2に示すように、本体部11は、中空の長尺部位であり、内層20と、外層30と、補強体40と、コイル体50と、を有している。チップ部12は、先端側に向かって外径が縮径するように構成された中空の部位であり、本実施形態では、内層20と、外層30と、補強体40と、を有している。すなわち、本実施形態のチップ部12には、内層20と補強体40のそれぞれの先端側の一部が含まれている。
内層20は、樹脂によって形成されたチューブであり、内側には、ガイドワイヤや、他のカテーテルが挿入されるルーメン22が形成されている。内層20を形成する樹脂材料については、特に限定されないが、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)を例示することができる。内層20の外周には、外層30が配置されており、内層20は、外層30に被覆されている。本実施形態の内層20の先端側は、チップ部12まで延出している。ここでは、内層20のうち、チップ部12に延出している部分を内層延出部23とも呼ぶ。内層20(内層延出部23)の先端21は、チップ部12の先端13、すなわち、外層30の先端まで達している。
外層30は、樹脂によって形成されており、内層20、補強体40、および、コイル体50を被覆する。外層30は、本体部11とチップ部12の両方に形成されており、本体部11とチップ部12とで樹脂の硬度が異なっている。また、チップ部12を形成する外層30は、後述する第1領域N1と第2領域N2とで硬度の異なる樹脂によって形成されている。外層30を形成する樹脂材料については、特に限定されないが、例えば、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー等を例示することができる。また、外層30を形成する樹脂には、タングステン粉末を含有させ、その含有量によって樹脂の硬度を変化させてもよい。ここでは、チップ部12を形成する樹脂に、タングステン粉末を含有させており、後述する第1領域N1と第2領域N2とでタングステン粉末の含有量を変化させることによって、樹脂の硬度を変化させている。チップ部12を形成する樹脂に含有させるタングステン粉末の量としては、例えば、約65wt%〜約90wt%の範囲を例示することができる。チップ部12を形成する樹脂に放射線不透過性の粉末であるタングステン粉末を含有させることで、冠動脈造影時に医師等の手技者がカテーテル1の位置を正確に把握することができる。
補強体40は、第1素線と第2素線とが互いに網目状(メッシュ状)に編み込まれた編組体(金属ブレード層)であり、内層20の外周に配置され、外層30に被覆(埋設)されている。補強体40の先端は、チップ部12の途中(外層30の第1領域N1と第2領域N2との境界)まで延設されており、チップ部12の外層30に被覆されている。言い換えれば、補強体40の先端は、外層30の先端よりも基端側に位置している。
コイル体50は、円形断面の素線が巻き回された補強層である。コイル体50は、補強体40の外周に配置され、補強体40を覆った状態で外層30に被覆(埋設)されている。コイル体50の先端は、チップ部12と本体部11との境界(外層30の第2領域N2と第3領域N3との境界)に位置しており、補強体40の先端よりも後端側に位置している。コイル体50を構成する素線の材料としては、例えば、ステンレス鋼(SUS304)を例示できるが、これに限定されない。例えば、タングステンやNi−Ti合金等の金属材料や、強化プラスチック(PEEK)等の樹脂材料を用いてもよい。なお、コイル体50を構成する素線の巻回方向は、先端側に向かって右方向であってもよいし左方向でもよい。
ここでは、外層30のうち、外層30の先端から補強体40の先端までの領域を第1領域N1とし、補強体40の先端からコイル体50の先端までの領域を第2領域N2とし、コイル体50の先端よりも後端側を第3領域N3とする。外層30の第1領域N1、第2領域N2、および、第3領域N3は、カテーテル1の先端から基端に向かってこの順に連続している。外層30の第1領域N1および第2領域N2は、カテーテル1のチップ部12に該当し、外層30の第3領域N3は、カテーテル1の本体部11に該当する。外層30の第1領域N1は、樹脂31によって形成され、内層20(内層延出部23)を被覆している。外層30の第2領域N2は、樹脂32によって形成され、内層20(内層延出部23)と補強体40とを被覆している。外層30の第3領域N3は、樹脂33によって形成され、内層20、補強体40、および、コイル体50を被覆している。
外層30は、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されている。また、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されている。本実施形態において、「樹脂の硬度」とは、樹脂そのものの硬度に限られず、樹脂そのものの硬度に、樹脂に混練する材質の硬度を加えた全体の硬度を意味する。そのため、樹脂の硬度の違いを生じさせる方法としては、樹脂の種類を異ならせることに限定されず、同一種類の樹脂に対して、樹脂に混練する材質の量を変えることによっても生じ得る。本実施形態では、同一種類の樹脂に対して、樹脂に混練するタングステン粉末の量を変えることによって硬度の違いを生じさせている。具体的には、樹脂31、樹脂32、および、樹脂33は、同一種類の樹脂によって形成されているが、樹脂に混練するタングステン粉末の量(樹脂に対する比率)が、樹脂32よりも樹脂31の方が多く、樹脂33よりも樹脂32の方が少ない。
本実施形態の外層30は、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されているため、カテーテル1のチップ部12において、補強体40を有している部分(チップ部12の基端側)の曲げ剛性と、補強体40を有していない部分(チップ部12の先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができる。具体的には、補強体40を被覆している第2領域N2の樹脂32の硬度を、補強体40を被覆していない第1領域N1の樹脂31の硬度よりも低くすることによって、第2領域N2の樹脂32、補強体40、および、内層20によって構成されるチップ部12の基端側の曲げ剛性と、第1領域N1の樹脂31、および、内層20によって構成されるチップ部12の先端側の曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテル1において、曲げ剛性の高い補強体40が配置されている部分と、補強体40が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。よって、このカテーテル1であれば、人体の血管や消化管に挿入した際に、補強体40が配置されている部分と、配置されていない部分との境界部付近に応力が集中しにくくなり、キンクや破断の発生を抑制できる。
さらに、本実施形態の外層30は、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。一般的に、カテーテルは、先端部から基端部に向かってなだらかに曲げ剛性が増加することが好ましい。先端部が相対的に高い柔軟性を有することにより、血管の急な角度の分岐部内であっても血管内面を傷つけ難くすることができる。一方、基端部が相対的に高い剛性を有することにより、手技者によるカテーテルの回転動作を先端部側に伝達するトルク伝達性を高めることができる。また、カテーテルの軸線方向における剛性の変化をできるだけ一定に近づけることによって、剛性ギャップによるキンクなどの発生を抑制することができる。よって、カテーテルは、先端部から基端部に向かって曲げ剛性をなだらかに高めることによって、屈曲した狭窄部における通過性の向上をさせることができる。本実施形態のカテーテル1は、第3領域N3の樹脂33の硬度を、先端側の第2領域N2の樹脂32の硬度よりも高くすることによって、カテーテル1の軸線方向において、曲げ剛性が変化する箇所を多段化することができる。これにより、カテーテル1の先端から基端に向かって剛性をなだらかに高めることができるため、剛性ギャップの発生を抑制しつつ、屈曲した狭窄部における通過性の向上を図ることができる。
<比較例>
図3は、比較例のカテーテル1Aの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。比較例のカテーテル1Aは、本実施形態のカテーテル1と比較すると、外層30の第2領域N2と第1領域N1とが、ともに樹脂31によって形成されている点が異なる。すなわち、比較例のカテーテル1Aは、外層30の第2領域N2の樹脂の硬度と、第1領域N1の樹脂の硬度が同じである。そのため、カテーテル1Aのチップ部12Aにおいて、曲げ剛性の高い補強体40を有している部分(チップ部12Aの基端側)と、補強体40を有していない部分(チップ部12Aの先端側)とでは、曲げ剛性に大きな差が生じ、その境界部では大きな剛性ギャップが生じやすい。よって、比較例のカテーテル1Aでは、人体の血管や消化管に挿入した際に、剛性ギャップが生じている部分に応力が集中し、キンクや破断が発生しやすい。
<本実施形態の効果例>
以上説明した、本実施形態のカテーテル1によれば、外層30の第2領域N2の樹脂32と補強体40との複合体による曲げ剛性と、第1領域N1の樹脂31の曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテル1において、内側部材としての補強体40が配置されている部分と、補強体40が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。よって、本実施形態のカテーテル1であれば、人体の血管や消化管に挿入した際に、補強体40が配置されている部分(チップ部12の基端側)と、補強体40が配置されていない部分(チップ部12の先端側)との境界部付近に応力が集中しにくくなり、キンクや破断の発生を抑制できる。
また、本実施形態のカテーテル1によれば、さらに、外層30の第3領域N3を形成する樹脂33の硬度は、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されている。この構成によれば、上述のように、補強体40が配置されている部分と、補強体40が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制しつつ、カテーテル1の先端から基端に向かって剛性をなだらかに高めることができるため、屈曲した狭窄部における通過性の向上を図ることができる。
従来から、カテーテルにおいて外層を構成する樹脂の硬度を変化させる技術が知られている(例えば、特開2016−174829号公報)。この従来技術では、金属層の先端を覆う外層の第二領域の樹脂硬度を、さらに先端側に位置する外層の第一領域の樹脂硬度よりも高くすることで、金属層の先端が外層から突出することを防止することが開示されている。しかし、本件発明者らは、カテーテルの先端側において、金属層が有る部分と無い部分との境界部付近で剛性ギャップが生じやすいことを見いだした。さらに、本件発明者らは、この金属層が有る部分を覆う外層の樹脂硬度を、金属層が無い部分を覆う外層硬度よりも低くすることによって、この境界部付近における剛性ギャップが低減されることを見いだした。例えば、特開2016−174829号公報には、金属層の有る部分と無い部分との境界部付近に剛性ギャップが生じやすいことについては何ら記載されていないため、当業者はこの公報記載の発明から本願の構成を想到し得ません。むしろ、この公報には、金属層を覆う外層の樹脂硬度を相対的に高くすることで金属層が外層から突出することを防止するという課題が開示されているため、本願の構成を想到する上での技術的な阻害要因が存在するといえます。
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態のカテーテル1Bの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第2実施形態のカテーテル1Bは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、内層20B(内層延出部23B)の先端21Bの軸線方向における位置が異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第2実施形態のカテーテル1Bでは、内層20Bの先端21Bは、チップ部12Bの先端13B、すなわち、外層30の先端よりも後端側に位置しており、補強体40の先端とカテーテル1Bの軸線方向における位置が同じである。
第2実施形態では、外層30のうち、外層30の先端から内層20Bの先端21Bまでの領域を第1領域N1とし、内層20Bの先端21Bからコイル体50の先端までの領域を第2領域N2とし、コイル体50の先端よりも後端側を第3領域N3とする。本実施形態では、補強体40の先端と、内層20Bの先端21Bとの軸線方向における位置が同じであるため、補強体40の先端は、外層30の第1領域N1と第2領域N2との境界に位置している。第1実施形態と同様に、外層30は、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されている。また、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されている。
この場合、カテーテル1Bのチップ部12Bにおいて、内層20Bおよび補強体40を有している部分(チップ部12Bの基端側)の曲げ剛性と、内層20Bおよび補強体40を有していない部分(チップ部12Bの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができる。具体的には、内層20Bおよび補強体40を被覆している第2領域N2の樹脂32の硬度を、内層20Bと補強体40のいずれも被覆していない第1領域N1の樹脂31の硬度よりも低くすることによって、第2領域N2の樹脂32、補強体40、および、内層20Bによって構成されるチップ部12Bの基端側の曲げ剛性と、第1領域N1の樹脂31のみによって構成されるチップ部12Bの先端側の曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテル1Bにおいて、曲げ剛性の高い内層20Bおよび補強体40が配置されている部分と、内層20Bおよび補強体40が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。
以上説明した、本実施形態のカテーテル1Bによれば、外層30の第1領域N1、第2牢行きN2を設定する際に、内層20Bの有無を基準にして設定してもよい。この場合、内層20Bのある位置と無い位置との境界部付近における剛性ギャップの発生を抑制することができる。また、外層30は、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
<第3実施形態>
図5は、第3実施形態のカテーテル1Cの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第3実施形態のカテーテル1Cは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、内層20C(内層延出部23C)の先端21Cの位置、および、補強体40Cの先端の位置がそれぞれ異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第3実施形態のカテーテル1Cでは、内層20Cの先端21Cは、チップ部12Cの先端13C、すなわち、外層30の先端よりも後端側に位置している。また、補強体40Cの先端は、内層20Cの先端21Cよりも後端側に位置しており、コイル体50の先端とカテーテル1Cの軸線方向における位置が同じである。
第2実施形態では、外層30のうち、外層30の先端から内層20Cの先端21Cまでの領域を第1領域N1とし、内層20Cの先端21Cからコイル体50の先端までの領域を第2領域N2とし、コイル体50の先端よりも後端側を第3領域N3とする。本実施形態では、内層20Cの先端21Cは、外層30の第1領域N1と第2領域N2との境界に位置し、補強体40Cの先端は、外層30の第2領域N2と第3領域N3との境界に位置する。第1実施形態と同様に、外層30は、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されている。また、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されている。
この場合であっても、カテーテル1Cのチップ部12Cにおいて、内層20Cを有している部分(チップ部12Cの基端側)の曲げ剛性と、内層20Cを有していない部分(チップ部12Cの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができる。具体的には、内層20Cを被覆している第2領域N2の樹脂32の硬度を、内層20Cを被覆していない第1領域N1の樹脂31の硬度よりも低くすることによって、第2領域N2の樹脂32、および、内層20Cによって構成されるチップ部12Cの基端側の曲げ剛性と、第1領域N1の樹脂31のみによって構成されるチップ部12Cの先端側の曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテル1Cにおいて、曲げ剛性の高い内層20Cが配置されている部分と、内層20Cが配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。
以上説明した、本実施形態のカテーテル1Cによれば、外層30の硬度を変化させることによって、剛性ギャップの発生を抑制できる境界部は、補強体40Cがある位置と無い位置との境界部に限定されない。本実施形態のように、内層20Cのある位置と無い位置との境界において、外層30の硬度を変化させることによっても剛性ギャップの発生を抑制することができる。
<第4実施形態>
図6は、第4実施形態のカテーテル1Dの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第4実施形態のカテーテル1Dは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、内層20D(内層延出部23D)の先端21Dの位置、および、補強体40Dの先端の位置がそれぞれ異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第4実施形態のカテーテル1Dでは、内層20Dの先端21Dは、チップ部12Dの先端13D、すなわち、外層30の先端よりも後端側に位置している。また、補強体40Dの先端は、内層20Dの先端21Dよりも後端側に位置する一方、コイル体50の先端よりも先端側に位置している。
第4実施形態では、外層30のうち、外層30の先端から内層20Dの先端21Dまでの領域を第1領域N1とし、内層20Dの先端21Dから補強体40Dの先端までの領域を第21領域N21とし、補強体40Dの先端からコイル体50の先端までの領域を第22領域N22とし、コイル体50の先端よりも後端側を第3領域N3とする。本実施形態では、内層20Dの先端21Dは、外層30の第1領域N1と第21領域N21との境界に位置し、補強体40Dの先端は、外層30の第21領域N21と第22領域N22との境界に位置する。
本実施形態の外層30は、第21領域N21を形成する樹脂321の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されている。また、第22領域N22を形成する樹脂322の硬度が、第21領域N21を形成する樹脂321の硬度よりも低くなるように構成されている。また、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第22領域N22を形成する樹脂322の硬度よりも高くなるように構成されている。本実施形態では、樹脂31、樹脂321、樹脂322、および、樹脂33は、同一種類の樹脂によって形成されているが、樹脂に混練するタングステン粉末の量(樹脂に対する比率)が、樹脂321よりも樹脂31の方が多く、樹脂322よりも樹脂321の方が多く、樹脂33よりも樹脂322の方が少ない。
この構成であっても、第1実施形態と同様に、外層30は、第21領域N21を形成する樹脂321の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されているため、カテーテル1Dのチップ部12Dにおいて、内層20Dを有している部分の曲げ剛性と、内層20Dを有していない部分の曲げ剛性との差異を低減させることができる。また、外層30は、第22領域N22を形成する樹脂322の硬度が、第21領域N21を形成する樹脂321の硬度よりも低くなるように構成されているため、チップ部12Dにおいて、補強体40Dを有している部分の曲げ剛性と、補強体40Dを有していない部分の曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテル1Dにおいて、内層20Dが配置されている部分と配置されていない部分との境界部付近、および、補強体40Dが配置されている部分と配置されていない部分との境界部付近の曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。
以上説明した、本実施形態のカテーテル1Dによれば、内層20Dと補強体40Dのそれぞれの先端部の位置が異なっているカテーテルであっても、それぞれの境界部付近における剛性ギャップの発生を抑制することができる。また、外層30は、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第22領域N22を形成する樹脂322の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
<第5実施形態>
図7は、第5実施形態のカテーテル1Eの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第5実施形態のカテーテル1Eは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、内層20およびコイル体50を備えていない点が異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第5実施形態のカテーテル1Eは、外層30のうち、外層30の先端から補強体40の先端までの領域を第1領域N1とし、補強体40の先端からチップ部12Eの基端までの領域を第2領域N2とし、チップ部12Eの基端よりも後端側を第3領域N3とする。第2領域N2の樹脂32と第3領域N3の樹脂33は、それぞれ補強体40を被覆している。第1実施形態と同様に、外層30は、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されている。また、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されている。
この場合であっても、カテーテル1Eのチップ部12Eにおいて、補強体40を有している部分(チップ部12Eの基端側)の曲げ剛性と、補強体40を有していない部分(チップ部12Eの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテル1Eにおいて、曲げ剛性の高い補強体40が配置されている部分と、補強体40が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。
以上説明した、本実施形態のカテーテル1Eによれば、内層20およびコイル体50を備えていないカテーテルであっても、補強体40のある位置と無い位置との境界部付近おける剛性ギャップの発生を抑制することができる。また、外層30は、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
<第6実施形態>
図8は、第6実施形態のカテーテル1Fの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第6実施形態のカテーテル1Fは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、補強体40およびコイル体50を備えていない点と、内層20F(内層延出部23F)の先端21Fの位置が異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第6実施形態のカテーテル1Fでは、内層20Fの先端21Fは、チップ部12Fの先端13Fよりも後端側に位置している。第6実施形態のカテーテル1Fは、外層30のうち、外層30の先端から内層20Fの先端21Fまでの領域を第1領域N1とし、内層20Fの先端21Fからチップ部12Fの基端までの領域を第2領域N2とし、チップ部12Fの基端よりも後端側を第3領域N3とする。内層20Fの先端21Fは、外層30の第1領域N1と第2領域N2との境界に位置している。第2領域N2の樹脂32と第3領域N3の樹脂33は、それぞれ内層20Fを被覆している。第1実施形態と同様に、外層30は、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されている。また、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されている。
この場合であっても、カテーテル1Fのチップ部12Fにおいて、内層20Fを有している部分(チップ部12Fの基端側)の曲げ剛性と、内層20Fを有していない部分(チップ部12Fの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテル1Fにおいて、内層20Fが配置されている部分と、内層20Fが配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。
以上説明した、本実施形態のカテーテル1Fによれば、補強体40およびコイル体50を備えていないカテーテルであっても、内層20Fのある位置と無い位置との境界部付近における剛性ギャップの発生を抑制することができる。また、外層30は、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
<第7実施形態>
図9は、第7実施形態のカテーテル1Gの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第7実施形態のカテーテル1Gは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、チップ部12Gの形状が異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第7実施形態のカテーテル1Gでは、チップ部12Gは、基端側から先端側にかけて外径が一定となるように構成されている。
この場合であっても、第1実施形態と同様に、外層30は、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されているため、カテーテル1Gのチップ部12Gにおいて、補強体40を有している部分(チップ部12Gの基端側)の曲げ剛性と、補強体40を有していない部分(チップ部12Gの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテル1Gにおいて、曲げ剛性の高い補強体40が配置されている部分と、補強体40が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。
以上説明した本実施形態のカテーテル1Gによれば、チップ部12Gの外径が先端側に向かって縮径していないカテーテルであっても、補強体40のある位置と無い位置との境界部付近における剛性ギャップの発生を抑制することができる。また、外層30は、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
<第8実施形態>
図10は、第8実施形態のカテーテル1Hの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第8実施形態のカテーテル1Hは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、チップ部12Hおよび本体部11Hの形状および構成が異なる。第8実施形態のカテーテル1Hでは、チップ部12Hは、先端側の第1領域N1で外径が一定となっており、基端側の第2領域N2で外径が先端側に向かって縮径するように構成されている。また、チップ部12Hは、X線不透過のマーカー41を備えている。本体部11Hでは、コイル体50と補強体40との間に、矩形断面の素線を巻き回した第2コイル体51が配置されている。第3領域N3の樹脂33は、コイル体50を被覆しておらず、コイル体50が外部に露出している。
この場合であっても、第1実施形態と同様に、外層30は、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されているため、カテーテル1Hのチップ部12Hにおいて、補強体40を有している部分(チップ部12Hの基端側)の曲げ剛性と、補強体40を有していない部分(チップ部12Hの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができる。また、外層30は、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
以上説明した本実施形態のカテーテル1Hによれば、チップ部12Hや本体部11Hの形状や構成が任意の構成であっても、補強体40のある位置と無い位置との境界において、外層30の硬度を変化させることによって剛性ギャップの発生を抑制することができる。また、本体部11Hの樹脂33の硬度を、チップ部12Hの基端側の樹脂32の硬度よりも高くすることで、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
<第9実施形態>
図11は、第9実施形態のカテーテル1Jの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第9実施形態のカテーテル1Jは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、外層30の第2領域N2と、第3領域N3の樹脂の構成が異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第9実施形態のカテーテル1Jでは、第1領域N1を形成する樹脂31の一部が第2領域N2に進出している。また、第2領域N2を形成する樹脂32の一部が第3領域N3に進出している。すなわち、外層30の第2領域N2では、先端側の一部が樹脂31によって形成され、他の部分が樹脂32によって形成されている。また、外層30の第3領域N3では、先端側の一部が樹脂32によって形成され、他の部分が樹脂33によって形成されている。
本実施形態のように、外層30の一つの領域に複数種類の樹脂が含まれている場合、各樹脂の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計を、その領域の樹脂の硬度とすることができる。例えば、本実施形態の第2領域N2を形成する樹脂の硬度は、第2領域N2を形成する各樹脂31、32の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計値となる。また、本実施形態の第3領域N3を形成する樹脂の硬度は、第3領域N3を形成する各樹脂32、33の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計値となる。
このようにして、第2領域N2と、第3領域N3のそれぞれの樹脂の硬度を算出すると、本実施形態の外層30は、第2領域N2を形成する樹脂の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂31の硬度よりも低くなるように構成されている。これにより、カテーテル1Jのチップ部12Jにおいて、補強体40を有している部分(チップ部12Jの基端側)の曲げ剛性と、補強体40を有していない部分(チップ部12Jの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができる。具体的には、補強体40を被覆している第2領域N2の樹脂の硬度を、補強体40を被覆していない第1領域N1の樹脂の硬度よりも低くすることによって、第2領域N2の樹脂、補強体40、および、内層20によって構成されるチップ部12Jの基端側の曲げ剛性と、第1領域N1の樹脂、および、内層20によって構成されるチップ部12Jの先端側の曲げ剛性との差異を低減させることができる。これにより、カテーテル1Jにおいて、曲げ剛性の高い補強体40が配置されている部分と、補強体40が配置されていない部分との境界部付近における曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。
以上説明した、本実施形態のカテーテル1Jによれば、外層の一つの領域に複数種類の樹脂が含まれている場合であっても、一つの領域に含まれる樹脂の硬度の平均値を変化させることによっても剛性ギャップの発生を抑制することができる。また、外層30は、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂32の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
<第10実施形態>
図12は、第10実施形態のカテーテル1Kの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第10実施形態のカテーテル1Kは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、外層30の第1領域N1、第2領域N2、および、第3領域N3の樹脂の構成が異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第10実施形態のカテーテル1Kでは、外層30の第1領域N1が樹脂31と樹脂32によって形成され、樹脂32の一部が第2領域N2に進出している。また、第2領域N2が樹脂32と、樹脂33と、樹脂34によって形成され、樹脂34に一部が第3領域N3に進出している。外層30の第3領域は、樹脂34と樹脂35によって形成されている。
本実施形態のように、外層30の一つの領域に複数種類の樹脂が含まれている場合、上述の第9実施形態と同様に、各樹脂の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計を、その領域の樹脂の硬度とすることができる。本実施形態の第1領域N1を形成する樹脂の硬度は、第1領域N1を形成する各樹脂31、32の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計値となる。第2領域N2を形成する樹脂の硬度は、第2領域N2を形成する各樹脂32、33、34の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計値となる。また、本実施形態の第3領域N3を形成する樹脂の硬度は、第3領域N3を形成する各樹脂34、35の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計値となる。
このようにして、第1領域N1、第2領域N2、および、第3領域N3のそれぞれの樹脂の硬度を算出すると、本実施形態の外層30は、第2領域N2を形成する樹脂の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂の硬度よりも低くなるように構成されている。これにより、カテーテル1Kのチップ部12Kにおいて、補強体40を有している部分(チップ部12Kの基端側)の曲げ剛性と、補強体40を有していない部分(チップ部12Kの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができる。また、本実施形態の外層30は、第3領域N3を形成する樹脂の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
以上説明した、本実施形態のカテーテル1Kによれば、外層の一つの領域に複数種類の樹脂が含まれている場合であっても、一つの領域に含まれる樹脂の硬度の平均値を変化させることによっても剛性ギャップの発生を抑制することができる。
<第11実施形態>
図13は、第11実施形態のカテーテル1Lの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第11実施形態のカテーテル1Lは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、外層30の第2領域N2、および、第3領域N3の樹脂の構成が異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第11実施形態のカテーテル1Lでは、第1領域N1を形成する樹脂31の一部が第2領域N2に進出している。また、第2領域N2を形成する樹脂32の一部が第3領域N3に進出するとともに、第3領域N3を形成する樹脂33の一部が第2領域N2に進出している。すなわち、外層30の第2領域N2では、先端側の一部が樹脂31によって形成され、基端側が樹脂32と樹脂33によって形成されている。また、外層30の第3領域N3では、先端側の一部が樹脂32によって形成され、他の部分が樹脂33によって形成されている。第11実施形態のカテーテル1Lでは、外層30を形成する樹脂の種類がカテーテル1Lの径方向において変化するように構成されている。例えば、第2領域N2と第3領域N3との境界では、径方向内側が樹脂33によって形成され、径方向外側が樹脂32によって形成されている。
本実施形態のように、外層30の一つの領域において、カテーテルの径方向に異なる種類の樹脂が含まれている場合であっても、上述の第9、第10実施形態と同様に、各樹脂の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計を、その領域の樹脂の硬度とすることができる。本実施形態の第2領域N2を形成する樹脂の硬度は、第2領域N2を形成する各樹脂31〜33の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計値となる。また、本実施形態の第3領域N3を形成する樹脂の硬度は、第3領域N3を形成する各樹脂32、33の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計値となる。
このようにして第2領域N2、および、第3領域N3のそれぞれの樹脂の硬度を算出すると、本実施形態の外層30は、第2領域N2を形成する樹脂の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂の硬度よりも低くなるように構成されている。これにより、カテーテル1Lのチップ部12Lにおいて、補強体40を有している部分(チップ部12Lの基端側)の曲げ剛性と、補強体40を有していない部分(チップ部12Lの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができ、曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。また、本実施形態の外層30は、第3領域N3を形成する樹脂の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
以上説明した、本実施形態のカテーテル1Lによれば、外層の一つの領域において、カテーテルの径方向に異なる複数種類の樹脂が含まれている場合であっても、一つの領域に含まれる樹脂の硬度の平均値を変化させることによっても剛性ギャップの発生を抑制することができる。
<第12実施形態>
図14は、第12実施形態のカテーテル1Mの先端部付近の断面構成を例示した説明図である。第12実施形態のカテーテル1Mは、第1実施形態のカテーテル1と比較すると、外層30の第1領域N1と、第2領域N2の樹脂の構成が異なる。その他の構成は、第1実施形態のカテーテル1と同様であるため説明を省略する。第12実施形態のカテーテル1Mでは、第2領域N2を形成する樹脂32の一部が第1領域N1に進出している。また、第3領域N3を形成する樹脂33の一部が第2領域N2に進出している。すなわち、外層30の第1領域N1では、基端側の一部が樹脂32によって形成され、他の部分が樹脂31によって形成されている。また、外層30の第2領域N2では、基端側の一部が樹脂33によって形成され、他の部分が樹脂32によって形成されている。
本実施形態のように、外層30の一つの領域に複数種類の樹脂が含まれている場合、上述の第9実施形態と同様に、各樹脂の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計を、その領域の樹脂の硬度とすることができる。例えば、本実施形態の第1領域N1を形成する樹脂の硬度は、第1領域N1を形成する各樹脂31、32の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計値となる。また、本実施形態の第2領域N2を形成する樹脂の硬度は、第2領域N2を形成する各樹脂32、33の硬度に、それぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計値となる。
このようにして、第1領域N1と、第2領域N2のそれぞれの樹脂の硬度を算出すると、本実施形態の外層30は、第2領域N2を形成する樹脂の硬度が、第1領域N1を形成する樹脂の硬度よりも低くなるように構成されている。これにより、カテーテル1Mのチップ部12Mにおいて、補強体40を有している部分(チップ部12Mの基端側)の曲げ剛性と、補強体40を有していない部分(チップ部12Mの先端側)の曲げ剛性との差異を低減させることができ、曲げ剛性の剛性ギャップの発生を抑制できる。また、本実施形態の外層30は、第3領域N3を形成する樹脂33の硬度が、第2領域N2を形成する樹脂の硬度よりも高くなるように構成されているため、屈曲した狭窄部における通過性を向上させることができる。
以上説明した、本実施形態のカテーテル1Mによれば、外層の一つの領域に複数種類の樹脂が含まれている場合であっても、一つの領域に含まれる樹脂の硬度の平均値を変化させることによっても剛性ギャップの発生を抑制することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
第1実施形態のカテーテル1は、ルーメン22を一つ備えるいわゆるシングルルーメンカテーテルとして説明した。しかし、カテーテル1は、複数のルーメンを備えるマルチルーメンカテーテルであってもよい。カテーテル1の本体部11の外径は、一定であってもよいし、変化していてもよい。
[変形例2]
本実施形態のカテーテル1は、外層30のさらに外側に樹脂被膜が形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。外層30の外側に樹脂被膜が形成されている場合、第1領域N1、第2領域N2、および、第3領域N3において、異なる種類の樹脂皮膜が形成されていてもよいし、同じ種類の樹脂皮膜が形成されていてもよい。
[変形例3]
本実施形態のカテーテル1において、コイル体50を構成する素線の外径は一定であってもよいし、変化してもよい。素線の断面形状は、円形状に限定されず矩形形状やその他の形状であってもよい。コイル体50は、条数が単数であってもよいし複数であってもよい。また、コイル体50は、コイルピッチが一定であってもよいし変化してもよい。補強体40は、編組体以外であってもよい。例えば、補強体40は、コイル体であってもよい。内層20を形成する樹脂の硬度は、外層30を形成する樹脂よりも硬度が高くてもよいし、低くてもよい。
[変形例4]
本実施形態のカテーテル1は、外層30の第1領域N1と第2領域N2がチップ部12であり、第3領域N3が本体部11であると説明した。しかし、カテーテル1は、外層30の第1領域N1がチップ部であり、第2領域N2と第3領域N3が本体部として構成されていてもよい。また、カテーテル1は、第1〜3領域すべてが本体部であり、チップ部を備えていなくてもよい。また、カテーテル1は、第1〜3領域のうちのいずれかの領域の途中でチップ部と本体部とが切り替わっていてもよい。
[変形例5]
本実施形態の外層30は、第1領域N1、第2領域N2、および、第3領域の少なくとも1つの領域において、カテーテルの周方向に異なる種類の樹脂によって形成されていてもよい。この場合であっても、各種類の樹脂の硬度にそれぞれの樹脂の体積比を掛けた値の合計をその領域の樹脂の硬度とすることができる。
[変形例6]
第2実施形態のチップ部12Bにおいて、外層30の第1領域N1の内径を、第2領域N2の内径よりも小さく、内層20Bの内径と等しくなるように構成されていてもよい。第3、第4、第6実施形態のチップ部においても同様に、外層30の第1領域N1の内径を、第2領域N2の内径よりも小さくしてもよい。
[変形例7]
本実施形態の内層20や補強体40は、厚さが一定であってもよいし、変化してもよい。また、本実施形態の内層20や補強体40は、それぞれ、単一の材料で形成されていてもよいし、軸方向に沿って、複数の材料で形成されていてもよい。内層20や補強体40の軸方向の剛性が変化する場合、その部分の外層30を形成する樹脂の硬度を変化させることが好ましい。
[変形例8]
本実施形態の構成は、カテーテル以外の医療器具に対しても適用することができる。例えば、本実施形態の構成は、ダイレータ、内視鏡、ガイドワイヤなどにおいても適用することができる。また、第1〜第12実施形態で例示したカテーテルの各構成は、その一部を適宜組み合わせることができるとともに、適宜除くことができる。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1、1A〜1M…カテーテル
10…コネクタ
11…本体部
12…チップ部
13…先端
20…内層
22…ルーメン
23…内層延出部
30…外層
31〜35、321、322…樹脂
40…補強体
41…マーカー
50、51…コイル体
N1〜N3…領域

Claims (8)

  1. カテーテルであって、
    樹脂によって形成された外層と、
    前記外層によって被覆された内側部材と、を備え、
    前記内側部材の先端は、前記外層の先端よりも前記外層の基端側に位置しており、
    前記外層は、前記外層の先端から前記内側部材の先端までの第1領域と、前記第1領域の基端側に位置し、前記内側部材を被覆している第2領域とを有しており、
    前記外層の前記第2領域を形成する樹脂は、前記第1領域を形成する樹脂よりも硬度が低い、
    カテーテル。
  2. 請求項1に記載のカテーテルは、さらに、
    前記外層によって被覆された内層を備え、
    前記内側部材は、前記外層に埋設され、前記内層を覆う補強体である、
    カテーテル。
  3. 請求項2に記載のカテーテルは、さらに、
    前記外層に埋設され、前記補強体を覆うコイル体を備え、
    前記コイル体の先端は、前記補強体の先端よりも前記外層の基端側に位置しており、
    前記外層は、前記補強体の先端から前記コイル体の先端まで前記第2領域が位置しており、前記第2領域の基端側には、さらに、前記コイル体が埋設されている第3領域を有しており、
    前記外層の前記第3領域を形成する樹脂は、前記第2領域を形成する樹脂よりも硬度が高い、
    カテーテル。
  4. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記内側部材は、前記外層の内側に位置する内層である、
    カテーテル。
  5. 請求項4に記載のカテーテルは、さらに、
    前記外層に埋設され、前記内層を覆う補強体を備え、
    前記補強体の先端は、前記内層の先端と前記外層の軸線方向における位置が等しい、
    カテーテル。
  6. 請求項5に記載のカテーテルは、さらに、
    前記外層に埋設され、前記補強体を覆うコイル体を備え、
    前記コイル体の先端は、前記補強体の先端よりも前記外層の基端側に位置しており、
    前記外層は、前記補強体の先端から前記コイル体の先端まで前記第2領域が位置しており、前記第2領域の基端側には、さらに、前記コイル体が埋設されている第3領域を有しており、
    前記外層の前記第3領域を形成する樹脂は、前記第2領域を形成する樹脂よりも硬度が高い、
    カテーテル。
  7. 請求項3または請求項6に記載のカテーテルであって、
    前記外層は、前記カテーテルの先端部を構成するとともに少なくとも一部において前記カテーテルの基端側から先端側に向かって外径が縮径するチップ部と、前記チップ部の基端側に位置する本体部とを含んでおり、
    前記外層の前記第1領域および第2領域は、前記チップ部として構成され、
    前記第3領域は、前記本体部として構成されている、
    カテーテル。
  8. カテーテルの製造方法であって、
    内側部材を準備する準備工程と、
    前記内側部材の外側に、樹脂によって外層を形成する外層形成工程と、を備え、
    前記外層形成工程では、前記外層のうち、前記外層の先端から前記内側部材の先端までの第1領域と、前記第1領域の基端側に位置し、前記内側部材を被覆している第2領域とを形成するときに、前記第2領域を形成する樹脂の硬度を、前記第1領域を形成する樹脂の硬度よりも低くする、
    製造方法。
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