JP6897239B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

本発明はカテーテルに関し、より詳細には、体内の治療対象箇所までステントを搬送するステントデリバリーカテーテルに関する。
胆管その他の消化器系管腔臓器の治療を目的として、各種のステントを体内に挿入・留置する手技が行われている。ステントには、拡張のタイプにより自己拡張型とバルーン拡張型があり、また、被覆の有無によりカバードステントとベアステントがあり、用途に応じて使い分けられる。
自己拡張型のステントは、カテーテルの遠位端に搭載され、体内の治療対象箇所まで運ばれた後に、カテーテルから放出される。ステントを搬送するカテーテルの構造としては、たとえば、外側チューブを近位端側に相対移動させ、内側チューブの遠位端を露出させることで、外側チューブと内側チューブとの間に設けられたステント収容領域から、カテーテルに収容されていたステントを放出するものが挙げられる。
さらに、ステントを搬送するカテーテルに用いられる外側チューブとして、樹脂チューブに補強用線を埋設し、外側チューブの引張強度等を調整する技術が提案されている。また、補強用線の軸線方向に対する角度を、カテーテルの近位端側で小さくすることにより、カテーテルの遠位端側の曲げ剛性を低くして柔軟性を確保する技術も提案されている(特許文献1参照)。
特開2012−075453号公報
ステントを搬送するカテーテルは、ステントを放出する構造を遠位端付近に持たせる都合上、外側チューブと内側チューブの多重管構造となるため、従来技術のように補強用線の角度を近位端側と遠位端側とで変化させたとしても、遠位端付近の柔軟性を十分に確保できないという問題がある。カテーテルの遠位端近傍における柔軟性が不足していると、カテーテルを体内に挿入していく際の挿入性が悪く、ステントを治療対象箇所まで素早く搬送することができなくなるおそれがある。
一方で、遠位端付近の柔軟性を確保するために、カテーテル全体を柔軟にすることも考えられるが、カテーテル全体を柔軟にすると、カテーテルの近位端側の曲げ剛性が不足するという問題が生じる。カテーテルの近位端側の曲げ剛性が不足すると、カテーテルの近位端側を操作することで外側チューブと内側チューブとを相対移動させることが難しくなるため、ステントを治療対象箇所でカテーテルから放出する動作が、適切に行えなくなるおそれがある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、ステントを体内の治療対象箇所に搬送し、ステントを治療対象箇所に放出するために好適な曲げ剛性の分布を有するカテーテルを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るカテーテルは、
外側チューブと、
前記外側チューブの内部に挿通された内側チューブと、を有し、
前記外側チューブにおける遠位端近くの所定範囲にはステントを収容するステント収容領域が設けられ、前記ステント収容領域に前記ステントを収容した状態で前記ステントを体内の治療対象箇所に搬送するカテーテルであって、
前記外側チューブは、外樹脂チューブと、前記外樹脂チューブに埋設され前記外樹脂チューブの軸線周りに周回しつつ当該外樹脂チューブの軸線方向に延在して前記外樹脂チューブを補強する補強線と、を有し、
前記補強線は、前記軸線方向に関して前記ステント収容領域を含む所定範囲を構成しており、前記軸線方向に対する角度が第1の角度となるように形成される第1補強領域と、当該第1補強領域より近位端側の所定範囲を構成しており、前記軸線方向に対する角度が、前記第1の角度より小さい第2の角度となるように形成される第2補強領域と、を有し、
前記外樹脂チューブは、前記軸線方向に関して前記ステント収容領域を含む所定範囲を構成しており、第1の硬度を有する樹脂からなる第1外チューブ領域と、当該第1外チューブ領域より近位端側の所定範囲を構成しており、前記第1の硬度より硬い第2の硬度を有する樹脂からなる第2外チューブ領域と、を有し、
前記第1補強領域と前記第2補強領域との境界位置である補強線境界位置と、前記第1外チューブ領域と前記第2外チューブ領域との境界位置である外チューブ境界位置とは、前記軸線方向に関して異なる位置に配置されていることを特徴とする。
本発明に係るカテーテルは、外側チューブの補強線が、軸線方向に対する角度が異なる第1補強領域と第2補強領域とを有し、さらに、外側チューブの外樹脂チューブが、互いに硬度の異なる樹脂からなる第1外チューブ領域と第2外チューブ領域とを有する。さらに、第1補強領域と第2補強領域との境界位置である補強線境界位置と、外樹脂チューブにおける第1チューブ領域と第2チューブ領域との境界位置である外チューブ境界位置とは、互いに異なる位置に配置されている。このような構成により、本発明に係るカテーテルの外側チューブは、補強線の角度だけでなく、樹脂の硬度も併せて変化させることにより、遠位端側と近位端側との曲げ剛性の差を、従来のカテーテルに比べて大きくすることができ、しかも、カテーテルの軸線方向にわたる曲げ剛性の変化の度合いをなだらかにすることができる。したがって、このようなカテーテルは、カテーテルの遠位端側に十分な柔軟性を持たせ、かつ、近位端側に十分な曲げ剛性を持たせることができる。また、このようなカテーテルは、曲げ剛性が少なくとも3段階で変化するので、曲げ剛性が変化する境界における応力集中が防止された、より好適な曲げ剛性の分布を持つことができる。
また、たとえば、前記内側チューブは、前記軸線方向に関して前記ステント収容領域より近位端側の所定範囲を構成しており、第1の曲げ剛性を有する第1内チューブ領域と、当該第1内チューブ領域より近位端側の所定範囲を構成しており、前記第1の曲げ剛性より高い第2の曲げ剛性を有する第2内チューブ領域と、を有してもよく、
前記第1内チューブ領域と前記第2内チューブ領域との境界位置である内チューブ境界位置は、前記補強線境界位置及び前記外チューブ境界位置とは、前記軸線方向に関して異なる位置に配置されていてもよい。
このようなカテーテルは、内側チューブの曲げ剛性が遠位端側で低く、近位端側で高くなっている。そのため、このような内側チューブの曲げ剛性の変化と、先述した補強線の角度の変化や外樹脂チューブを構成する樹脂の硬度の変化とを組み合わせることにより、カテーテルの曲げ剛性がより多段階に変化し、カテーテルにより好適な曲げ剛性の分布を持たせることができる。
また、たとえば、前記内側チューブは、第1内樹脂チューブ層と、当該第1内樹脂チューブ層によって内部を挿通されており前記第1内樹脂チューブ層の外周面に接触する第2内樹脂チューブ層とを有する多層構造を有していてもよく、
前記第1内チューブ領域に位置する前記第2内樹脂チューブ層は、第3の硬度を有する樹脂からなり、前記第2内チューブ領域に位置する前記第2内樹脂チューブ層は、前記第3の硬度より硬い第4の硬度を有する樹脂からなるものであってもよい。
内側チューブの曲げ剛性を変化させる手段は特に限定されないが、内側チューブを多層構造とし、外側の第2内樹脂チューブ層が、互いに異なる硬度を有する樹脂からなる2つの部分を有することにより、内側チューブの曲げ剛性を変化させることができる。
また、たとえば、前記補強線は、タングステン製であってもよい。
補強線をタングステン製とすることにより、ステンレス鋼製などの場合に比べて、第1補強領域における引張強度の低下を抑制することが可能であり、遠位端部分が柔軟でありながら、従来に比べて軸線方向の力に対して強いカテーテルを実現できる。
図1は、本発明に係るカテーテルの外観図である。 図2は、図1のカテーテルがステントを放出する動きを説明した外観図である。 図3は、図1に示すカテーテルの部分断面図である。 図4は、図3に示すカテーテルの遠位端付近を拡大した拡大断面図である。 図5は、図4に示すカテーテルにおける図4より近位端側の一部を拡大した拡大断面図である。 図6は、第1補強領域及び第2補強領域の補強線を表す外観図である。 カテーテルの曲げ剛性の変化を表す概念図である。
本発明のカテーテル10について、図1〜図7に示す実施形態を参照して説明する。本実施形態のカテーテル10を用いたステントデリバリー装置は、ステントを体内の狭窄部に留置するために用いられる医療用処置具であり、たとえば、内視鏡の処置具案内管を介して体内に挿入される内視鏡方式の装置として使用される。但し、本発明はこれに限定されず、バルーン拡張型のステントを管腔内に留置するために用いるステントデリバリー装置に適用することができる。また、胆管を対象とするものでなく、血管やその他の管腔を対象とするものであっても適用することができる。さらに、内視鏡の処置具案内管を介して挿入する内視鏡方式のもののみならず、直接針を刺してアプローチする経皮方式のものにも適用することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るステントデリバリー装置としてのカテーテル10の全体を示す外観図である。カテーテル10は、患者の体内(管腔)に挿入される細長いカテーテル部11と、カテーテル部11の近位端側に接続され、患者の体外から、体内のカテーテル部11を操作する操作部13とを有する。図2は、カテーテル部11の外側チューブ50が近位端側にスライド(移動)され、ステント80が外側チューブ50内部のステント収容領域12から露出した状態を示している。カテーテル10の全長は、ステント80の留置位置や搬送経路等によって異なるが、たとえば300〜2500mm程度である。
図2に示すように、カテーテル部11は、外側チューブ50と、外側チューブ50の内部に挿通された内側チューブ60とを有する。また、内側チューブ60の遠位端には、先端チップ20が取り付けられている。部分断面図である図3に示すように、内側チューブ60には、ガイドワイヤを挿通するための内側ルーメン61が形成されている。内側ルーメン61の遠位端は、先端チップ20に形成された貫通孔21に連通しており、ガイドワイヤは、内側ルーメン61及び貫通孔21を介して、カテーテル10の近位端から遠位端まで、カテーテル10の内部を挿通することができる。
カテーテル10においては、ガイドワイヤを体内に挿入して体外と体内との経路を確保した後、カテーテル部11における内側ルーメン61にガイドワイヤを挿通させ、ガイドワイヤに沿ってカテーテル部11を押し込む(進行させる)ことにより、カテーテル部11の遠位端近傍を体内の治療対象箇所に挿入することができる。
図4は、カテーテル10の遠位端近傍を拡大した拡大断面図である。図4に示すように、内側チューブ60は、ガイドワイヤを挿通させる内側ルーメン61を有する第1内樹脂チューブ層62と、第1内樹脂チューブ層62によって内部を挿通されており第1内樹脂チューブ層62の外周面に接触する第2内樹脂チューブ層64とを有する多層構造(実施形態では二層構造)を有している。第1内樹脂チューブ層62の外径は0.5〜3.0mm程度であり、第2内樹脂チューブ層64の外径は1.0〜4.0mm程度であるが、特に限定されない。内側チューブ60の全長は、カテーテル10の全長とほぼ同様である。
相対的に細径である第1内樹脂チューブ層62の遠位端は、第1内樹脂チューブ層62より太径である第2内樹脂チューブ層64の遠位端から露出している。第2内樹脂チューブ層64から露出した第1内樹脂チューブ層62と、内側チューブ60の外周を覆う外側チューブ50との間には隙間が形成されており、この隙間が、ステント80を収容するステント収容領域12となっている。
図4に示すように、ステント収容領域12は、外側チューブ50における遠位端近くの所定範囲に設けられており、縮径した状態のステント80を収容する。ステント80は、カテーテル10の外側チューブ50と内側チューブ60との軸線方向に関する相対位置をステント80を収容するための所定位置とした状態において、ステント収容領域12に収容され、その収容された状態で、体内の治療箇所に搬送される。ステント収容領域12に収容されたステント80は、径方向に関しては、内側にある内側チューブ60の第1内樹脂チューブ層62と、外側にある外側チューブ50との間に挟まれている。また、ステント収容領域12に収容されたステント80は、軸線方向に関しては、第1内樹脂チューブ層62の遠位端に接続されておりステント80の遠位端側にある先端チップ20と、ステント80の近位端側にある第2内樹脂チューブ層64との間に挟まれている。
カテーテル10に装着されるステント80に特に制限はないが、通常、自己拡張型のステントが用いられる。なお、自己拡張型ステントとは、外力によって縮径状態となり、外力から解放されると縮径状態から自己の弾性によって拡張するステントであり、通常はニッケルチタン合金やコバルトクロム合金などの超弾性金属あるいは形状記憶金属で構成される。また、カテーテル10の遠位端に設けられる先端チップ20の材料は特に限定されないが、先端チップ20による体内壁の穿孔を防止するため、ゴム弾性を有する材料が好ましく、特に熱可塑性エラストマーが好ましい。
図4に示すように、第2内樹脂チューブ層64の遠位端には、X線不透過材料で構成されるインナーマーカー32が設けられている。カテーテル10の操作者は、インナーマーカー32の位置をX線透視によって確認することにより、患者の体内におけるカテーテル10の遠位端及びステント80の位置を確認することができる。なお、外側チューブ50の遠位端にも、第2内樹脂チューブ層64と同様に、X線不透過材料で構成されるアウターマーカーが配置されていてもよい。インナーマーカー32は、例えば金、白金、タングステン等の金属材料や、硫酸バリウムや酸化ビスマスがブレンドされたポリマー等により形成される。
外側チューブ50は、樹脂製のチューブである外樹脂チューブ52と、外樹脂チューブ52に埋設された補強線54とを有する。補強線54は、外樹脂チューブ52の軸線P回りに周回しつつ、外樹脂チューブ52の軸線P方向に延在して外樹脂チューブ52を補強する。外側チューブ50の寸法は、第2内樹脂チューブ層64の寸法よりもわずかに大きく、外径が1.0〜4.0mm、内径が0.5〜3.5mm、長さが300〜2500mm程度である。外側チューブ50及び内側チューブ60の詳細については、後ほど述べる。
図1及び図2に示すように、カテーテル部11の近位端側に接続する操作部13は、熱収縮チューブ70と、コネクタ72と、接続シャフト74と、内側ハブ76とを有する。コネクタ72は、外側チューブ50の近位端に固定されている。コネクタ72は、外側チューブ50内に形成される外側ルーメン51(図4参照)内に薬液等を導入可能なYコネクタで構成されているが、コネクタ72としてはこれに限定されない。また、外側チューブ50の近位端側の部分には、外側チューブ50とコネクタ72との接続部分を覆うように、熱による収縮により縮径された熱収縮チューブ70が取り付けられている。
接続シャフト74の遠位端は、内側チューブ60の近位端に接続している。接続シャフト74は、金属製パイプなどで構成されており、外側チューブ50や内側チューブ60などの樹脂チューブより剛性が高い。接続シャフト74の近位端には、内側ハブ76が取り付けられている。なお、コネクタ72や内側ハブ76を構成する材料は特に限定されず、たとえば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体などの合成樹脂で形成される。
図2に示すように、患者の体内でステント80を放出する場合、まず、図1及び図4に示すように、カテーテル10の外側チューブ50と内側チューブ60との軸線方向に関する相対位置をステント80を収容するための所定位置として、その状態でカテーテル10のステント収容領域12に収容した縮径状態のステント80を、患者の体内の治療対象箇所に搬送する。次に、患者の体外にある操作部13の内側ハブ76を固定することにより、接続シャフト74及び接続シャフト74に繋がる内側チューブ60の軸線方向に関する位置を固定する。
さらに、内側チューブ60の軸線方向の位置を固定した状態で、外側チューブ50に接続するコネクタ72を近位端側に移動させることにより、図2に示すように、外側チューブ50の遠位端が近位端側へ移動し、ステント80が体内管腔に露出する。露出したステント80は、自己拡張することにより拡径してステント収容領域12を離れ、体内に放出される。
図7は、カテーテル10の外側チューブ50と内側チューブ60との軸線方向に関する相対位置をステント80を収容するための所定位置とした場合において、先端チップ20を除くカテーテル10の遠位端からの距離と、カテーテル10の曲げ剛性との関係を示すグラフを、カテーテル10を構成する外側チューブ50及び内側チューブ60の構成とを対応づけて示した概念図である。図7に示すように、カテーテル10は、外樹脂チューブ52、補強線54及び内側チューブ60(特に第2内樹脂チューブ層64)の状態が軸線方向に変化することにより、遠位端から近位端側へ向かって、多段階に曲げ剛性が変化する。
図4に示すように、外側チューブ50と内側チューブ60との軸線方向に関する相対位置をステント80を収容するための所定位置とした状態では、内側チューブ60の遠位端近傍に、ステント収容領域12が形成される。したがって、軸線方向に関してステント収容領域12に対応する部分である第1部分10aにおいて、内側チューブ60は、細径の第1内樹脂チューブ層62のみが存在し、太径の第2内樹脂チューブ層64は存在しない。図7に示すように、第1部分10aは、近位端側に位置する他の部分(第2〜第5部分10b〜10e)に対して、低い曲げ剛性Aを有している。
図7に示すように、第1部分10aの近位端側に隣接する第2部分10bは、軸線方向に関して、第1内チューブ領域60aの遠位端から、外チューブ境界位置52cまでの領域に対応する部分である。図4に示すように、第2部分10bにおいて、内側チューブ60は、細径の第1内樹脂チューブ層62だけでなく、太径の第2内樹脂チューブ層64を有しており、二層構造になっている。したがって、図7に示すように、第2部分10bは、第1部分10aより高い曲げ剛性Bを有する。
図7に示すように、第2部分10bの近位端側に隣接する第3部分10cは、軸線方向に関して、外チューブ境界位置52cから内チューブ境界位置60cまでの領域に対応する部分である。図4に示すように、外樹脂チューブ52は、第1の硬度を有する樹脂からなる第1外チューブ領域52aと、第1の硬度より硬い第2の硬度を有する樹脂からなる第2外チューブ領域52bとを有する。第1外チューブ領域52aは、軸線方向に関してステント収容領域を含む所定範囲(外樹脂チューブ52の遠位端から外チューブ境界位置52cまでの範囲)を構成しており、第2外チューブ領域52bは、第1外チューブ領域より近位端側の所定範囲(外チューブ境界位置52cから外樹脂チューブ52の近位端まで)を構成している。
外チューブ境界位置52cにおいて、外樹脂チューブ52を構成する樹脂を、第1の硬度を有する樹脂から第2の硬度を有する樹脂に切り換えるために採用される具体的な構成は特に限定されないが、たとえば、第1の硬度を有する樹脂を比較的軟質のポリエチレンやポリアミドとし、第2の硬度を有する樹脂を比較的硬質のポリプロピレンとする構成を採用できる。また、第1の硬度を有する樹脂と第2の硬度を有する樹脂とで互いに異なる種類の樹脂を用いる構成の他に、第1の硬度を有する樹脂と第2の硬度を有する樹脂とで同種類の樹脂を用いつつ、重合度や、樹脂に添加する添加剤の種類又は量を変更することにより、硬度に差を生じさせる構成を採用してもよい。また、外チューブ境界位置52cでは、外樹脂チューブ52を構成する樹脂を、軸線方向に関して急激に(例えば10mm未満の幅で)変化させてもよく、第1の硬度を有する樹脂から第2の硬度を有する樹脂へ、徐々に(例えば10〜50mmの幅で)変化させてもよい。
第1外チューブ領域52aに用いられる第1の硬度を有する樹脂及び第2外チューブ領域52bに用いられる第2の硬度を有する樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリ塩化ビニル;ポリウレタン;エチレン−酢酸ビニル共重合体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;ポリアミド;ポリエーテルポリアミド;ポリエステルポリアミド;ポリイミド;ポリエーテルイミド;ポリエーテルエーテルケトン;ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂;等の各種樹脂材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系等の各種熱可塑性エラストマーを使用することができる。
また、外樹脂チューブ52では、補強線54より外径側の外層と、補強線54より内径側の内層とを異なる樹脂で構成するなど、上述した樹脂のうち2種以上を組み合わせて使用することもできる。なお、複数の樹脂を組み合わせて第1外チューブ領域52a又は第2外チューブ領域52bを構成した場合、第1の硬度及び第2の硬度は、各領域での平均値とする。第1の硬度及び第2の硬度の具体的範囲は特に限定されないが、たとえば、第1の硬度を有する樹脂としてショア硬度が10〜80Dのものを使用し、第2の硬度を有する樹脂としてショア硬度が30〜100Dのものを使用することができる。また、外樹脂チューブ52は、剛性や摺動性の向上等のために、表面がコーティングされていてもよい。
このように、第3部分10cの遠位端である外チューブ境界位置52cにおいて、外樹脂チューブ52を構成する樹脂が、第2部分10bに比べてより硬度の高い樹脂に切り換わる。したがって、図7に示すように、第3部分10cは、第2部分10bより高い曲げ剛性Cを有する。
図7に示すように、第3部分10cの近位端側に隣接する第4部分10dは、軸線方向に関して、内チューブ境界位置60cから補強線境界位置54cまでの領域に対応する部分である。図4に示すように、内側チューブ60は、軸線方向に関してステント収容領域12より近位端側の部分、すなわち第1内樹脂チューブ層62と第2内樹脂チューブ層64との二層構造となっている部分において、互いに曲げ剛性の異なる2つの領域である第1内チューブ領域60aと第2内チューブ領域60bとを有している。
第1内チューブ領域60aは、軸線方向に関してステント収容領域14より近位端側の所定範囲(第2内樹脂チューブ層64の遠位端から内チューブ境界位置60cまでの範囲)を構成しており、第2内チューブ領域60bは、第1内チューブ領域より近位端側の所定範囲(内チューブ境界位置60cから第2内樹脂チューブ層64の近位端まで)を構成している。第1内チューブ領域60aは第1の曲げ剛性を有しており、第2内チューブ領域60bは、第1の曲げ剛性より高い第2の曲げ剛性を有している。
内チューブ境界位置60cにおいて曲げ剛性を変化させるために採用される具体的な構成は特に限定されないが、図4に示すように、第1内チューブ領域60aに位置する第2内樹脂チューブ層64が第3の硬度を有する樹脂からなり、第2内チューブ領域60bに位置する第2内樹脂チューブ層64が第3の硬度より硬い第4の硬度を有する樹脂からなる構成を採用することができる。
この場合において、第2内樹脂チューブ層64を構成する樹脂を、内チューブ境界位置60cにおいて、第3の硬度を有する樹脂から第4の硬度を有する樹脂に切り換えるために採用される具体的な構成も特に限定されないが、外チューブ境界位置52cと同様に、第3の硬度を有する樹脂を比較的軟質のポリエチレンやポリアミドとし、第4の硬度を有する樹脂を比較的硬質のポリプロピレンとする構成を採用できる。また、第3の硬度を有する樹脂と第4の硬度を有する樹脂とで互いに異なる種類の樹脂を用いる構成の他に、第3の硬度を有する樹脂と第4の硬度を有する樹脂とで同種類の樹脂を用いつつ、重合度や、樹脂に添加する添加剤の種類又は量を変更することにより、硬度に差を生じさせる構成を採用してもよい。また、内チューブ境界位置60cでは、第2内樹脂チューブ層64を構成する樹脂を、軸線方向に関して急激に(例えば10mm未満の幅で)変化させてもよく、第3の硬度を有する樹脂から第4の硬度を有する樹脂へ、徐々に(例えば10〜50mmの幅で)変化させてもよい。
第1内チューブ領域60aに位置する第2内樹脂チューブ層64に用いられる第3の硬度を有する樹脂及び第2内チューブ領域60bに位置する第2内樹脂チューブ層64に用いられる第4の硬度を有する樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリ塩化ビニル;ポリウレタン;エチレン−酢酸ビニル共重合体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;ポリアミド;ポリエーテルポリアミド;ポリエステルポリアミド;ポリイミド;ポリエーテルイミド;ポリエーテルエーテルケトン;ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂;等のフッ素系樹脂等の各種樹脂材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系等の各種熱可塑性エラストマーを使用することができる。また、これらのうち2種以上を組み合わせて使用することもできる。第3の硬度及び第4の硬度の具体的範囲は特に限定されないが、たとえば、第3の硬度を有する樹脂としてショア硬度が10〜80Dのものを使用し、第4の硬度を有する樹脂としてショア硬度が30〜100Dのものを使用することができる。
図4及び図5に示すように、第1内樹脂チューブ層62は、第2内樹脂チューブ層64とは異なり、軸線方向に関して均一な曲げ剛性を有している。ただし、第1内樹脂チューブ層62としてはこれに限定されず、例えば、内チューブ境界位置60cにおいて硬度が変化する樹脂からなる樹脂チューブ層を、第1内樹脂チューブ層62として採用してもよい。第1内樹脂チューブ層62を構成する樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリ塩化ビニル;ポリウレタン;エチレン−酢酸ビニル共重合体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;ポリアミド;ポリエーテルポリアミド;ポリエステルポリアミド;ポリイミド;ポリエーテルイミド;ポリエーテルエーテルケトン;ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂;等の各種樹脂材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系等の各種熱可塑性エラストマーを使用することができる。なお、第1内樹脂チューブ層62及び第2内樹脂チューブ層64には、外樹脂チューブ52と同様に補強線が埋め込まれていてもよく、剛性や摺動性の向上等のために、表面がコーティングされていてもよい。
このように、第4部分10dの遠位端である内チューブ境界位置60cにおいて、第2内樹脂チューブ層64を構成する樹脂が、第3部分10cに比べてより硬度の高い樹脂に切り換わる。したがって、図7に示すように、第4部分10dは、第3部分10cより高い曲げ剛性Dを有する。
図7に示すように、第4部分10dの近位端側に隣接する第5部分10eは、軸線方向に関して、補強線境界位置54cから近位端側の領域に対応する部分である。図5は、図4に示すカテーテル10より近位端側の一部を拡大した拡大断面図である。図5に示すように、補強線54は、第1補強領域54aと、第2補強領域54bとを有している。
図6(a)及び図6(b)は、補強線54の第1補強領域54a及び第2補強領域54bを示す模式的な外観図である。補強線54は、外樹脂チューブ52の軸線P回りを螺旋状に周回しつつ、外樹脂チューブ52の軸線P方向に延在する。外樹脂チューブ52には、複数の補強線54が埋設されており、複数の補強線54は、図6(a)及び図6(b)に示すような管状の編組体を構成している。
図6(a)に示す第1補強領域54aでは、補強線54の軸線方向Pに対する角度が、第1の角度θ1となるように形成される。これに対して、図6(b)に示す第2補強領域54bでは、補強線54の軸線方向Pに対する角度が、第1の角度θ1より小さい第2の角度θ2となるように形成される。第1の角度θ1及び第2の角度θ2の値は特に限定されないが、たとえば、第1の角度θ1は、30〜80°、第2の角度θ2は、10〜60°とすることができる。なお、補強線境界位置54cでは、補強線54の軸線方向Pに対する角度が、第1の角度θ1から第2の角度θ2へと急激に(例えば10mm未満の幅で)変化してもよく、第1の角度θ1から第2の角度θ2へ徐々に(例えば10〜50mmの幅で)変化してもよい。
図4及び図5に示すように、第1補強領域54aは、軸線方向に関してステント収容領域を含む所定範囲(補強線54の遠位端から補強線境界位置54cまでの範囲)を構成しており、第2補強領域54bは、第1補強領域54aより近位端側の所定範囲(補強線境界位置54cから補強線54の近位端まで)を構成している。
図6(a)に示すように、補強線54の軸線方向Pに対する角度が相対的に大きい第1補強領域54aは、第2補強領域54bに比べて外側チューブ50の曲げ剛性が低く、曲げに対して柔軟である。一方、補強線54の軸線方向Pに対する角度が相対的に小さい第2補強領域54bは、第1補強領域54aに比べて引張強度が高く、軸線方向の力に対してキンク等を発生し難い。
補強線54の材料としては、たとえば、金、銀、白金、銅、イリジウム、ニッケル、チタン、タングステン、鉄、アルミニウム、錫、亜鉛などの金属単体、ステンレス鋼、ニクロム鋼、ニッケル−チタン合金、チタン系合金などの合金が挙げられる。また、補強線54を金属材料に代え、カーボン繊維やエンジニアプラスチック等の非金属材料により構成してもよい。これらの材料のなかでも、加工性、強度、耐食性の観点より、タングステン又はSUS304、SUS316等のステンレス鋼を用いることが好ましく、タングステンを用いることがさらに好ましい。補強線54の材料をタングステンとすることにより、ステンレス鋼の場合に比べて、補強線54の軸線方向Pに対する角度を大きくした場合における引張強度の低下を抑制することが可能であり、第1補強領域54aに相当する遠位端部分が、柔軟でありながら従来に比べて軸線方向の力に対して強いカテーテル10を実現できる。
このように、第5部分10eの遠位端である補強線境界位置54cにおいて、補強線54の軸線方向Pに対する角度が、第4部分10dに比べてより小さくなる。したがって、図7に示すように、第5部分10eは、第4部分10dより高い曲げ剛性Eを有する。
図7に示すように、カテーテル10は、軸線方向の所定位置で、外側チューブ50の補強線54の角度を変化させるだけでなく、外樹脂チューブ52や第2内樹脂チューブ層64を構成する樹脂を変化させることにより、遠位端側と近位端側との曲げ剛性の差を、従来のカテーテルに比べて大きくすることができる。したがって、カテーテル10は、遠位端側が十分な柔軟性を持ち、かつ、近位端側が十分な曲げ剛性を持つことができる。
また、カテーテル10は、3段階以上の多段階で曲げ剛性が高くなるため、曲げ剛性が変化する境界における応力集中が防止され、より好適な曲げ剛性の分布及び柔軟性を有する。たとえば、カテーテル10を用いてステント80を胆管に搬送する際、十二指腸乳頭近傍まで内視鏡を挿入し、内視鏡の先端からカテーテル10の遠位端を露出させることにより、カテーテル10の遠位端を、十二指腸乳頭を介して胆管内に挿入する施術を行う場合がある。このような場合、図7に示すように、カテーテル10のうち内視鏡先端から露出する部分には、胆管内を円滑に進めるように高い柔軟性(低い曲げ剛性)が求められる。
一方、カテーテル10のうち、内視鏡から露出しない部分については、胆管内に挿入される部分のようには細かいカーブに追従する必要がないため、高い引張強度が求められる。しかしながら、カテーテル10のうち、内視鏡から露出しない部分であっても、内視鏡の先端部分に備えられる可動領域に位置する部分に関しては、内視鏡の可動領域より近位端側に位置する部分より柔軟であることが好ましく、遠位端側の部分(内視鏡先端から露出する部分)と近位端側の部分(内視鏡の可動領域より近位端側に位置する部分)との中間的な性質が求められる。したがって、図7に示すように多段階で曲げ剛性が高くなるカテーテル10は、内視鏡用のカテーテル及び胆管ステントを搬送するためのステントデリバリーカテーテルとして、特に好適である。
また、カテーテル10の曲げ剛性を多段階で変化させる場合、遠位端側にある外チューブ境界位置52cや内チューブ境界位置60cでの曲げ剛性の変化幅(曲げ剛性Bと曲げ剛性Cの差分、又は曲げ剛性Dと曲げ剛性Cの差分)より、近位端側にある補強線境界位置54cでの曲げ剛性の変化幅(曲げ剛性Eと曲げ剛性Dの差分)の方が大きいことが好ましい。より柔軟である遠位端部分において、より小さく曲げ剛性を変化させることにより、曲げ剛性の絶対値に対する変化幅の比率を抑制し、カテーテル10に局所的な変形が生じる問題を防止することができる。
また、図7に示す外チューブ境界位置52c、内チューブ境界位置60c及び補強線境界位置54cの位置関係は特に限定されないが、補強線境界位置54cは、外チューブ境界位置52c及び/又は内チューブ境界位置60cより近位端側に位置することが好ましい。樹脂の硬度を変更して行う曲げ剛性の変化は、補強線の角度を変更して行う曲げ剛性の変化に比べて、変化幅を容易に小さくすることができるからである。
また、外チューブ境界位置52cは、ステント収容領域12より近位端側、すなわち第2内樹脂チューブ層64の遠位端より近位端側に配置されることが好ましい。仮に、カテーテル10全体としての曲げ剛性が低いステント収容領域14に、曲げ剛性が変化する外チューブ境界位置52cを配置した場合、カテーテル10に局所的な変形が生じやすくなるためである。ただし、外チューブ境界位置52cにおける曲げ剛性の変化幅が小さい場合は、外チューブ境界位置52cをステント収容領域14に重複する位置に配置することも可能である。
以上、実施形態を示しつつ本発明の特徴を説明したが、本発明はこれらの実施形態に示される具体的態様に限定されるものではなく、様々な他の実施形態を含むことは言うまでもない。たとえば、カテーテル10が搬送するステント80は、ベアステントであってもよく、カバードステントであってもよい。
また、図7のグラフに示される曲げ剛性A〜D及び第1〜第5部分10a〜10eの遠位端からの長さは、カテーテル10の特徴を説明するために示した一例にすぎず、本発明を限定するものではない。これらの値は、たとえばカテーテル10の用途や、カテーテル10に収容されるステント80の大きさ等に応じて調整することができる。
10…カテーテル
11…カテーテル部
12…ステント収容領域
13…操作部
20…先端チップ
32…インナーマーカー
50…外側チューブ
51…外側ルーメン
52…外樹脂チューブ
52a…第1外チューブ領域
52b…第2外チューブ領域
52c…外チューブ境界位置
54…補強線
54a…第1補強領域
54b…第2補強領域
54c…補強線境界位置
60…内側チューブ
60a…第1内チューブ領域
60b…第2内チューブ領域
60c…内チューブ境界位置
62…第1内樹脂チューブ層
61…内側ルーメン
64…第2内樹脂チューブ層
70…熱収縮チューブ
72…コネクタ
74…接続シャフト
76…内側ハブ
80…ステント

Claims (4)

  1. 外側チューブと、
    前記外側チューブの内部に挿通された内側チューブと、を有し、
    前記外側チューブにおける遠位端近くの所定範囲にはステントを収容するステント収容領域が設けられ、前記ステント収容領域に前記ステントを収容した状態で前記ステントを体内の治療対象箇所に搬送するカテーテルであって、
    前記外側チューブは、外樹脂チューブと、前記外樹脂チューブに埋設され前記外樹脂チューブの軸線周りに周回しつつ当該外樹脂チューブの軸線方向に延在して前記外樹脂チューブを補強する補強線と、を有し、
    前記補強線は、前記軸線方向に関して前記ステント収容領域を含む所定範囲を構成しており、前記軸線方向に対する角度が第1の角度となるように形成される第1補強領域と、当該第1補強領域より近位端側の所定範囲を構成しており、前記軸線方向に対する角度が、前記第1の角度より小さい第2の角度となるように形成される第2補強領域と、を有し、
    前記外樹脂チューブは、前記軸線方向に関して前記ステント収容領域を含む所定範囲を構成しており、第1の硬度を有する樹脂からなる第1外チューブ領域と、当該第1外チューブ領域より近位端側の所定範囲を構成しており、前記第1の硬度より硬い第2の硬度を有する樹脂からなる第2外チューブ領域と、を有し、
    前記第1補強領域と前記第2補強領域との境界位置である補強線境界位置と、前記第1外チューブ領域と前記第2外チューブ領域との境界位置である外チューブ境界位置とは、前記軸線方向に関して異なる位置に配置されており、
    前記内側チューブは、前記軸線方向に関して前記ステント収容領域より近位端側の所定範囲を構成しており、第1の曲げ剛性を有する第1内チューブ領域と、当該第1内チューブ領域より近位端側の所定範囲を構成しており、前記第1の曲げ剛性より高い第2の曲げ剛性を有する第2内チューブ領域と、を有し、
    前記外側チューブと前記内側チューブとの前記軸線方向に関する相対位置が前記ステントを収容する所定位置にある場合において、前記第1内チューブ領域と前記第2内チューブ領域との境界位置である内チューブ境界位置は、前記補強線境界位置及び前記外チューブ境界位置とは、前記軸線方向に関して異なる位置に配置されており、
    前記内側チューブは、第1内樹脂チューブ層と、当該第1内樹脂チューブ層によって内部を挿通されており前記第1内樹脂チューブ層の外周面に接触する第2内樹脂チューブ層とを有しており、
    前記第1内樹脂チューブ層の遠位端は、前記第2内樹脂チューブ層の遠位端から露出しており、前記第2内樹脂チューブ層から露出した前記第1内樹脂チューブ層と、前記外側チューブとの間に、前記ステント収容領域としての隙間が形成されていることを特徴とするカテーテル。
  2. 前記補強線境界位置は、前記外チューブ境界位置及び前記内チューブ境界位置より、前記カテーテルの近位端側に配置されており、
    前記補強線境界位置における前記カテーテルの曲げ剛性の変化幅は、前記外チューブ境界位置における前記カテーテルの曲げ剛性の変化幅および前記内チューブ境界位置における前記カテーテルの曲げ剛性の変化幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 記第1内チューブ領域に位置する前記第2内樹脂チューブ層は、第3の硬度を有する樹脂からなり、前記第2内チューブ領域に位置する前記第2内樹脂チューブ層は、前記第3の硬度より硬い第4の硬度を有する樹脂からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカテーテル。
  4. 前記補強線は、タングステン製であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のカテーテル。
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