JPWO2020136750A1 - 羽根車、送風機及び空気調和機 - Google Patents

羽根車、送風機及び空気調和機 Download PDF

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Abstract

羽根車は、回転軸上に設けられたボス部と、ボス部の外周に設けられた翼と、を備え、翼は、回転方向で前方の縁部である前縁部と、回転方向で後方の縁部である後縁部と、外周側の縁部である外周縁部と、内周側の縁部である内周縁部と、回転軸を中心とした径方向において外周縁部と内周縁部との中間に位置する径方向中間部と、を有しており、前縁部側でのスパン方向断面は、径方向中間部と外周縁部との間において、吸込み側が凹となるように形成されており、後縁部側でのスパン方向断面は、径方向中間部と外周縁部との間において、吸込み側が凸となるように形成されている。

Description

本発明は、ボス部とボス部の外周に設けられた翼とを備えた羽根車、羽根車を備えた送風機、及び羽根車を備えた空気調和機に関するものである。
特許文献1には、回転中心に設けられたハブと、ハブの周囲に設けられた複数の羽根と、からなる羽根車が記載されている。羽根の半径方向の断面形状は、半径方向中央付近よりも外周側では、吸込み側に対して凹形状の曲線となっており、半径方向中央付近よりもハブ側では、吸込み側に対して凸形状の曲線となっている。
特開2011−179330号公報
特許文献1の羽根車では、上記の凹形状の曲線によって、羽根の外周付近の負圧面での翼端渦の生成が促進される。このため、特許文献1の羽根車によれば、送風機の効率を高めることができる。
ところで、羽根の外周側での仕事量は、羽根のハブ側での仕事量よりも大きい。このため、羽根の外周側での仕事量は、羽根全体の仕事量の多くを占める。特許文献1の羽根車では、羽根の半径方向の断面形状が外周側で吸込み側に対して凹形状となっているため、羽根の外周側での仕事量が減少してしまう。結果として、特許文献1の羽根車では、羽根全体での仕事量が減少するため、空気の静圧を十分に上昇させることができないという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、高効率でかつ空気の静圧をより大きく上昇させることができる羽根車、送風機及び空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る羽根車は、回転軸上に設けられたボス部と、前記ボス部の外周に設けられた翼と、を備え、前記翼は、回転方向で前方の縁部である前縁部と、前記回転方向で後方の縁部である後縁部と、外周側の縁部である外周縁部と、内周側の縁部である内周縁部と、前記回転軸を中心とした径方向において前記外周縁部と前記内周縁部との中間に位置する径方向中間部と、を有しており、前記回転軸を中心とした前記翼の複数の円筒断面のそれぞれにおいて前記前縁部からの距離と前記後縁部からの距離との比が一定の値になる点を、前記内周縁部から前記外周縁部まで結んだ線をスパン線と定義し、前記翼を前記スパン線に沿って前記回転軸と平行に切断した断面をスパン方向断面と定義したとき、前記前縁部側でのスパン方向断面は、前記径方向中間部と前記外周縁部との間において、吸込み側が凹となるように形成されており、前記後縁部側でのスパン方向断面は、前記径方向中間部と前記外周縁部との間において、前記吸込み側が凸となるように形成されているものである。
本発明に係る送風機は、ベルマウスを有するケーシングと、前記ベルマウスの内周側に配置された本発明に係る羽根車と、を備えたものである。
本発明に係る空気調和機は、本発明に係る羽根車と、前記羽根車によって供給される空気と内部を流通する冷媒との熱交換を行う熱交換器と、を備えたものである。
本発明によれば、翼の前縁部側では、空気の流れを外周縁部側に偏りにくくすることができるとともに、翼端渦の生成を促進することができる。また、翼の後縁部側では、外周縁部での漏れを抑えることができるため、翼の仕事量を大きくすることができる。したがって、高効率でかつ空気の静圧をより大きく上昇させることができる羽根車を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る送風機100の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る羽根車10を回転軸11と垂直な平面に投影した図である。 図2のIII−III断面を示す断面図である。 図2のIV−IV断面を示す断面図である。 図2のV−V断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る羽根車10を回転軸11と直交する方向から見た構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る羽根車10で形成される翼端渦30の例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る羽根車10を回転軸11と平行に見たときの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る羽根車10における第1変曲点41の周方向位置と効率との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る羽根車10における第1変曲点41の周方向位置と昇圧量との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1の変形例に係る羽根車10を回転軸11と垂直な平面に投影した図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係る羽根車10を回転軸11と直交する方向から見た構成を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係る羽根車10の構成を示す斜視図である。 図2のXIV−XIV断面を示す断面図である。 図2のXV−XV断面を示す断面図である。 図2のXVI−XVI断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和機200の構成を示す断面図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る羽根車及びそれを備えた送風機について説明する。図1は、本実施の形態に係る送風機100の構成を示す斜視図である。図1では、送風機100を吸込み側すなわち翼20の負圧面26側から見た構成を示している。図1及び後述する図面において、黒塗りの太矢印は、羽根車10の回転方向、すなわち、羽根車10の一部であるボス部12及び翼20の回転方向を表している。また、図1及び後述する図面において、白抜きの太矢印は、羽根車10が回転したときの全体的な空気の流れ方向を表している。本実施の形態に係る送風機100は、回転軸11に沿う方向に空気を送風する軸流送風機である。
図1に示すように、送風機100は、ケーシング80及び羽根車10を有している。ケーシング80は、略円筒状のベルマウス81を有している。羽根車10は、ベルマウス81の内周側に配置されている。羽根車10は、回転軸11を中心として回転自在となるように設けられている。また、送風機100は、羽根車10を回転させるモーター等の駆動部(図示せず)を有している。
図2は、本実施の形態に係る羽根車10を回転軸11と垂直な平面に投影した図である。図2では、羽根車10を翼20の負圧面26側から見た構成を示している。図2に示すように、羽根車10は、回転軸11上に設けられたボス部12と、ボス部12の外周に設けられた複数の翼20と、を有している。ボス部12は、略円筒状の形状を有している。ボス部12の中心部には、駆動部が備える駆動軸(図示せず)が接続される。ボス部12は、駆動軸を介して駆動部から回転駆動力が伝達されることにより、回転軸11を中心として回転する。
複数の翼20は、ボス部12の外周側に等角度間隔で配置されている。複数の翼20のそれぞれは、ボス部12の外周壁から概ね放射状に突出している。より詳しくは、複数の翼20のそれぞれは、ボス部12の外周壁から、回転軸11を中心とした径方向に対し、羽根車10の回転方向で前方側に傾くように外周側に突出している。図2では、5枚の翼20を有する羽根車10を例示しているが、羽根車10が有する翼20の枚数は5枚以外であってもよい。
複数の翼20のそれぞれは、前縁部21、後縁部22、外周縁部23及び内周縁部24を有している。前縁部21は、翼20の周縁部のうち回転方向で前方側の縁部である。後縁部22は、翼20の周縁部のうち回転方向で後方側の縁部である。外周縁部23は、翼20の周縁部のうち外周側の縁部である。内周縁部24は、翼20の周縁部のうち内周側の縁部である。内周縁部24は、ボス部12の外周壁に沿った形状を有しており、当該外周壁と接続されている。
外周縁部23と前縁部21とは、外周前端部23aを介して隣接している。外周縁部23と後縁部22とは、外周後端部23bを介して隣接している。内周縁部24と前縁部21とは、内周前端部24aを介して隣接している。内周縁部24と後縁部22とは、内周後端部24bを介して隣接している。外周前端部23aは、羽根車10の回転方向で内周前端部24aよりも前方に位置している。前縁部21は、回転軸11に沿って見たとき、外周前端部23aと内周前端部24aとの間の全域において凹状に形成されている。外周後端部23bは、羽根車10の回転方向で内周後端部24bよりも前方に位置している。後縁部22は、回転軸11に沿って見たとき、外周後端部23bと内周後端部24bとの間の全域において凸状に形成されている。
また、複数の翼20のそれぞれは、径方向中間部28を有している。径方向中間部28は、回転軸11を中心とした翼20の径方向において、内周縁部24と外周縁部23との中間に位置する仮想円上の部分である。回転軸11と内周縁部24との間の距離をr1とし、回転軸11と外周縁部23との間の距離をr2とすると、回転軸11と径方向中間部28との間の距離をr3とすると、r3=(r1+r2)/2の関係が満たされる。
また、複数の翼20のそれぞれは、正圧面25(図3等参照)及び負圧面26を有している。正圧面25は、翼20が有する2つの面のうち、回転方向で前方側の面である。翼20が回転する際には、正圧面25によって空気が押されることになる。負圧面26は、翼20が有する2つの面のうち回転方向で後方側の面であり、正圧面25の裏側の面である。図1及び図2は、それぞれ送風機100及び羽根車10を負圧面26側から見た構成を示しているため、正圧面25は図1及び図2には示されていない。
複数の翼20は、ボス部12と共に、回転軸11を中心として回転する。複数の翼20が回転すると、図1の白抜き太矢印で示すように、空気は、紙面手前側から回転軸11に沿って送風機100に吸い込まれる。送風機100に吸い込まれた空気は、回転軸11に沿って送風機100から紙面奥側に吹き出される。
図3は、図2のIII−III断面を示す断面図である。図4は、図2のIV−IV断面を示す断面図である。図5は、図2のV−V断面を示す断面図である。図3、図4及び図5のそれぞれにおいて、上下方向は回転軸11に沿う方向を表しており、上方は吸込み側を表しており、下方は吹出し側を表している。
ここで、回転軸11を中心とした翼20の複数の円筒断面のそれぞれにおいて前縁部21からの距離と後縁部22からの距離との比が一定の値になる点を、内周縁部24から外周縁部23まで結んだ線を「スパン線」と定義する。前縁部21及び後縁部22のそれぞれからの距離は、例えば、円筒断面上の翼20の反り線に沿って測定される。また、スパン線に沿って内周縁部24から外周縁部23に向かう方向を「スパン方向」と定義する。さらに、翼20をスパン線に沿って回転軸11と平行に切断した断面を「スパン方向断面」と定義する。図3に示す断面は、ある1つのスパン線27aに沿って翼20を切断したスパン方向断面である。図4に示す断面は、別のスパン線27bに沿って翼20を切断したスパン方向断面である。図5に示す断面は、さらに別のスパン線27cに沿って翼20を切断したスパン方向断面である。スパン線27bは、翼20の円筒断面における前縁部21と後縁部22との間の中点を通るスパン線である。つまり、回転軸11を中心とした翼20の円筒断面では、前縁部21とスパン線27bとの間の距離と、後縁部22とスパン線27bとの間の距離と、が等しくなる。スパン線27aは、スパン線27bよりも前縁部21側に位置するスパン線のうちの1つである。スパン線27cは、スパン線27bよりも後縁部22側に位置するスパン線のうちの1つである。
内周縁部24から外周縁部23までのスパン線に沿った長さをLとすると、内周縁部24から径方向中間部28までのスパン線に沿った長さは、必ずしも0.5Lにはならず、概ね0.4L〜0.6Lの範囲にある。
図3に示すように、前縁部21側での翼20のスパン方向断面は、逆S字状に形成されており、径方向中間部28と外周縁部23との間の領域の例えば全域において、負圧面26側すなわち吸込み側が凹となっている。すなわち、前縁部21側での翼20は、径方向中間部28と外周縁部23との間の領域において、吸込み側が凹となり吹出し側が凸となるように湾曲している。
一方、図5に示すように、後縁部22側での翼20のスパン方向断面は、図3に示す断面に対して凹凸が反転したS字状に形成されており、径方向中間部28と外周縁部23との間の領域の例えば全域において、吸込み側が凸となっている。すなわち、後縁部22側での翼20は、径方向中間部28と外周縁部23との間の領域において、吸込み側が凸となり吹出し側が凹となるように湾曲している。
図4に示すように、前縁部21と後縁部22との間の中間位置での翼20のスパン方向断面は、回転軸11に対してほぼ垂直な直線状となっている。
図3及び図5に示したように、径方向中間部28と外周縁部23との間の領域において、翼20は、前縁部21側のスパン方向断面では吸込み側が凹となるように湾曲しているのに対し、後縁部22側のスパン方向断面では吸込み側が凸となるように湾曲している。このため、径方向中間部28と外周縁部23との間の領域において、前縁部21から後縁部22までのいずれかの位置には、吸込み側が凹となる湾曲から吸込み側が凸となる湾曲に変化する第1変曲点41(図8参照)が存在している。本実施の形態では、第1変曲点41は、前縁部21と後縁部22との間の中間位置にあるスパン線27b上に存在している。ただし、後述するように、第1変曲点41の位置はスパン線27b上に限られない。
図6は、本実施の形態に係る羽根車10を回転軸11と直交する方向から見た構成を示す図である。図7は、本実施の形態に係る羽根車10で形成される翼端渦30の例を示す図である。図6及び図7において、上下方向は回転軸11に沿う方向を表しており、上方は吸込み側を表しており、下方は吹出し側を表している。図6では、翼20の各部での正圧面25の向き、すなわち翼20の各部での正圧面25の法線方向を矢印で示している。一般的な軸流送風機における羽根の外周縁部では、正圧面と負圧面との圧力差に起因する気流の回り込みのため、翼端渦と呼ばれるエネルギー損失領域が発生することが知られている。
図6に示すように、本実施の形態の翼20の前縁部21では、径方向中間部28と外周縁部23との間のうち径方向中間部28寄りに位置する領域A1において、正圧面25が内周側を向いている。羽根車10が回転する際、前縁部21の内周縁部24寄りで正圧面25に流入した空気は、遠心力により外周縁部23側に流れる。領域A1の正圧面25は、外周縁部23側に向かう空気の流れを抑え、当該空気の流れを後縁部22側に導く。これにより、正圧面25での空気の流れが外周縁部23側に偏りにくくなるため、外周縁部23側の正圧面25での圧力上昇が抑えられ、正圧面25と負圧面26との圧力差の増加が抑えられる。
また、前縁部21の外周縁部23寄り、すなわち外周前端部23a付近に位置する領域A2では、正圧面25が外周側を向いている。これにより、図7に示すように、外周前端部23a付近で翼端渦30の生成が促進されるため、翼端渦30の崩壊による乱流が抑えられ、損失が低減する。これらの構成により、翼端渦30の増大及び成長を抑制でき、送風機100を高効率化できる。
さらに、後縁部22の外周縁部23寄り、すなわち外周後端部23b付近に位置する領域A3では、正圧面25が内周側を向いている。これにより、前縁部21の内周縁部24寄りから後縁部22側に導かれた空気の流れは、外周縁部23に沿って外周後端部23bの吹出し方向に導かれる。したがって、後縁部22側の外周縁部23での漏れを抑えつつ、外周後端部23b付近においても空気の静圧を上昇させることができる。
特許文献1に記載されている羽根車の羽根は、半径方向中央付近よりも外周側では、前縁部から後縁部までの周方向の全体にわたって、吸込み側に対して凹形状となっている。このため、吸込み側で最も窪んだ部分を凹部とすると、凹部よりも外周側に位置する外周縁部付近では、翼端渦の生成が促進されるものの、空気の静圧を上昇させる昇圧作用は見込めない。したがって、この羽根では、凹部よりも内周側に位置する領域のみで仕事が行われる。よって、凹部よりも内周側の領域での昇圧量を確保するために、羽根の軸方向高さを相対的に高くする必要がある。
また、一般に空気調和機の風路では、形状的に圧力損失が高くなる場合が多い。このため、特に空気調和機に搭載される送風機では、空気の静圧を十分に上昇させる必要がある。昇圧量が小さい場合、所定の風量を得るためには送風機の回転数を増加させる必要があるため、騒音の増大という別の問題が生じ得る。
これに対し、本実施の形態では、外周後端部23b付近においても空気の静圧を上昇させることができる。このため、翼20の軸方向高さの増加を抑えつつ、高効率でかつ空気の静圧をより大きく上昇させることができる。したがって、空気調和機に搭載される場合であっても、騒音を低減することができる。
図8は、本実施の形態に係る羽根車10を回転軸11と平行に見たときの構成を示す図である。図8中の翼20には、回転軸11と垂直な平面を高さの基準とした場合の等高線が付されている。図8に示すように、径方向中間部28と外周縁部23との間の領域には、第1変曲点41が存在している。第1変曲点41は、前縁部21から後縁部22に向かって、吸込み側が凹となる湾曲から吸込み側が凸となる湾曲に変化する部分である。
図9は、本実施の形態に係る羽根車10における第1変曲点41の周方向位置と効率との関係を示すグラフである。横軸は第1変曲点41の周方向位置を表しており、縦軸は羽根車10の効率を表している。また、図10は、本実施の形態に係る羽根車10における第1変曲点41の周方向位置と昇圧量との関係を示すグラフである。横軸は第1変曲点41の周方向位置を表しており、縦軸は羽根車10の昇圧量を表している。ここで、回転軸11を中心とした翼20の円筒断面において、後縁部22の周方向位置を0とし、前縁部21の周方向位置を1とする。
図9及び図10に示すように、第1変曲点41が0.2以上0.7以下となる周方向位置すなわち図8の周方向中間領域44に配置されている場合、羽根車10の効率が高くなり、かつ、羽根車10の昇圧量が十分に大きくなる。これは、周方向中間領域44に第1変曲点41が存在する場合、前縁部21側の外周縁部23での翼端渦の生成促進による高効率化の効果と、後縁部22側の外周縁部23での漏れの抑制による昇圧量向上の効果と、が両立するためである。
一方、第1変曲点41が0.7よりも大きい周方向位置すなわち図8の前縁側領域45に配置されている場合、羽根車10の昇圧量は大きくなるものの、羽根車10の効率が低くなってしまう。これは、前縁側領域45に第1変曲点41が存在する場合、外周縁部23で翼端渦の生成を十分に促進できないことに加え、正圧面25と負圧面26との圧力差が大きくなる後縁部22側で大きな漏れ渦が発生して損失が増大するためである。
また、第1変曲点41が0.2よりも小さい周方向位置すなわち図8の後縁側領域43に配置されている場合、特許文献1の羽根車と同様に羽根車10の効率は高くなるものの、羽根車10の昇圧量が小さくなってしまう。これは、後縁側領域43に第1変曲点41が存在する場合、後縁部22側の外周縁部23での漏れの増大により、外周後端部23b付近での昇圧量を十分に確保できないためである。
図11は、本実施の形態の変形例に係る羽根車10を回転軸11と垂直な平面に投影した図である。図12は、本実施の形態の変形例に係る羽根車10を回転軸11と直交する方向から見た構成を示す図である。図13は、本実施の形態の変形例に係る羽根車10の構成を示す斜視図である。図11〜図13に示すように、本変形例の翼20の前縁部21は、径方向中間部28付近で部分的に、回転方向前方に凸となるように形成されている。前縁部21において内周前端部24aと径方向中間部28との間には、変曲点21aが存在する。前縁部21において径方向中間部28と外周前端部23aとの間には、変曲点21bが存在する。内周前端部24aと変曲点21aとの間の前縁部21は、凹状に形成されている。変曲点21aと変曲点21bとの間の前縁部21は、凸状に形成されている。変曲点21bと外周前端部23aとの間の前縁部21は、凹状に形成されている。これ以外の構成は、図1〜図8に示した構成と同様である。本変形例によっても上記構成と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態に係る羽根車10は、回転軸11上に設けられたボス部12と、ボス部12の外周に設けられた翼20と、を備えている。翼20は、回転方向で前方の縁部である前縁部21と、回転方向で後方の縁部である後縁部22と、外周側の縁部である外周縁部23と、内周側の縁部である内周縁部24と、回転軸11を中心とした径方向において外周縁部23と内周縁部24との中間に位置する径方向中間部28と、を有している。回転軸11を中心とした翼20の複数の円筒断面のそれぞれにおいて前縁部21からの距離と後縁部22からの距離との比が一定の値になる点を、内周縁部24から外周縁部23まで結んだ線をスパン線27a、27b、27cと定義する。また、翼20をスパン線に沿って回転軸11と平行に切断した断面をスパン方向断面と定義する。前縁部21側でのスパン方向断面は、径方向中間部28と外周縁部23との間において、吸込み側が凹となるように形成されている。後縁部22側でのスパン方向断面は、径方向中間部28と外周縁部23との間において、吸込み側が凸となるように形成されている。ここで、前縁部21側でのスパン方向断面は、例えば、スパン線27aに沿ったスパン方向断面である。後縁部22側でのスパン方向断面は、例えば、スパン線27cに沿ったスパン方向断面である。
この構成によれば、翼20の前縁部21側では、正圧面25での空気の流れを外周縁部23側に偏りにくくすることができるとともに、翼端渦30の生成を促進することができる。また、翼20の後縁部22側では、外周縁部23での漏れを抑えることができるため、翼20の仕事量を大きくすることができる。したがって、本実施の形態によれば、高効率でかつ空気の静圧をより大きく上昇させることができる羽根車10を得ることができる。
また、本実施の形態に係る羽根車10において、翼20は、前縁部21から後縁部22に向かって吸込み側が凹となる湾曲から吸込み側が凸となる湾曲に変化する第1変曲点41を有している。回転軸11を中心とした翼20の円筒断面において、後縁部22の周方向位置を0とし、前縁部21の周方向位置を1としたとき、第1変曲点41は、0.2以上0.7以下となる周方向位置に配置されている。
この構成によれば、前縁部21側の外周縁部23での翼端渦の生成促進による高効率化の効果と、後縁部22側の外周縁部23での漏れの抑制による昇圧量向上の効果と、を両立させることができる。
また、本実施の形態に係る送風機100は、ベルマウス81を有するケーシング80と、ベルマウス81の内周側に配置された本実施の形態に係る羽根車10と、を備えている。この構成によれば、高効率でかつ空気の静圧をより大きく上昇させることができる送風機100を得ることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る羽根車について説明する。本実施の形態は、回転軸11を中心とした翼20の円筒断面の形状に特徴を有している。本実施の形態の特徴について、既に示した図2を参照しつつ説明する。図14は、図2のXIV−XIV断面を示す断面図である。図15は、図2のXV−XV断面を示す断面図である。図16は、図2のXVI−XVI断面を示す断面図である。図14、図15及び図16はいずれも、回転軸11を中心とした翼20の円筒断面を示している。図15は、径方向中間部28に沿った円筒断面を示しており、図14は、径方向中間部28よりも内周側での円筒断面を示しており、図16は、径方向中間部28よりも外周側での円筒断面を示している。図14、図15及び図16のそれぞれにおいて、上下方向は回転軸11に沿う方向を表しており、上方は吸込み側を表しており、下方は吹出し側を表している。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14、図15及び図16に示す円筒断面はいずれも、吸込み側が凸となり、かつ前縁部21と後縁部22との間に変曲点を持たないように形成されている。すなわち、図14、図15及び図16に示す円筒断面のいずれにおいても、全体にわたって吸込み側が凸となっている。仮に、翼20の円筒断面の後縁部22寄りに、吹出し側が凸となる凸部が存在している場合、当該凸部よりも後縁部22側では翼20の仕事がなされないため、羽根車10の昇圧量が小さくなってしまう。これに対し、本実施の形態の翼20は、径方向中間部28に沿った円筒断面、径方向中間部28よりも内周側での円筒断面、及び径方向中間部28よりも外周側での円筒断面において、それぞれの全体にわたって吸込み側に凸となっているため、羽根車10の昇圧量を大きくすることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る羽根車10において、回転軸11を中心とした翼20の円筒断面は、吸込み側が凸となり、かつ前縁部21と後縁部22との間に変曲点を持たないように形成されている。この構成によれば、翼20による昇圧量を大きくすることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る羽根車について説明する。本実施の形態は、径方向中間部28よりも内周側での翼20の構成に特徴を有している。本実施の形態の特徴について、既に示した図2〜図6及び図8を参照しつつ説明する。
図3に示すように、前縁部21側での翼20のスパン方向断面は、内周縁部24と径方向中間部28との間の領域の例えば全域において、吸込み側が凸となるように形成されている。すなわち、前縁部21側での翼20は、内周縁部24と径方向中間部28との間の領域において、吸込み側が凸となり吹出し側が凹となるように湾曲している。
また、図5に示すように、後縁部22側での翼20のスパン方向断面は、内周縁部24と径方向中間部28との間の領域の例えば全域において、吸込み側が凹となるように形成されている。すなわち、後縁部22側での翼20は、内周縁部24と径方向中間部28との間の領域において、吸込み側が凹となり吹出し側が凸となるように湾曲している。
図4に示すように、前縁部21と後縁部22との中間位置での翼20のスパン方向断面は、内周縁部24と径方向中間部28との間の領域を含むスパン方向の全体において、回転軸11に対してほぼ垂直な直線状となっている。
一般に、軸流送風機の内周側では、翼20の遠心力が小さい。また一般に、軸流送風機の内周側では、ボス部12への気流の衝突により乱流が発生する。このため、軸流送風機の内周側では、乱れた気流が滞留してしまう場合がある。
図6に示すように、本実施の形態の翼20の前縁部21において内周縁部24寄りに位置する領域A4では、正圧面25が外周側を向いている。これにより、内周縁部24付近の空気は、遠心力が相対的に大きい外周側に導かれる。したがって、乱れた気流が内周縁部24付近に滞留するのを防ぐことができるため、損失の低減が可能となる。
また、前縁部21において、内周縁部24と径方向中間部28との間のうち径方向中間部28寄りに位置する領域A5では、正圧面25が内周側を向いている。これにより、領域A5での正圧面25の向きを、領域A5の外周側に隣接する領域A1での正圧面25の向きと合わせることができる。したがって、径方向中間部28よりも内周側に流入した空気を、径方向中間部28よりも外周側に円滑に流すことができる。
さらに、後縁部22において、内周縁部24と径方向中間部28との間のうち径方向中間部28寄りに位置する領域A6では、正圧面25が外周側を向いている。これにより、前縁部21側から領域A6に導かれた空気をさらに外周側に導くことができるため、遠心力を利用して昇圧量をより大きくすることができる。
また、後縁部22において内周縁部24寄りに位置する領域A7では、正圧面25が内周側を向いている。ボス部12の下流側では、ボス部12により気流が遮られることにより渦が発生する。ボス部12の下流側に発生した渦は、翼20の吹出し側の有効流路を狭くする抵抗になり得る。これに対し、本実施の形態では、領域A7での正圧面25が内周側を向いているため、ボス部12の下流側に気流を発生させることができ、これによりボス部12の下流側での渦の発生を抑制することができる。また、ボス部12の下流側に気流を発生させることにより、羽根車10の下流側における風速分布をより均一化することができるため、損失の増大を抑制することができる。
図3及び図5に示したように、内周縁部24と径方向中間部28との間の領域において、翼20は、前縁部21側のスパン方向断面では吸込み側が凸となるように湾曲しており、後縁部22側のスパン方向断面では吸込み側が凹となるように湾曲している。このため、内周縁部24と径方向中間部28との間の領域において、前縁部21から後縁部22までのいずれかの位置には、吸込み側が凸となる湾曲から吸込み側が凹となる湾曲に変化する第2変曲点42が存在している。本実施の形態では、第2変曲点42は、前縁部21と後縁部22との間の中間位置にあるスパン線27b上に存在している。ただし、後述するように、第2変曲点42の位置はスパン線27b上に限られない。
第2変曲点42は、第1変曲点41と同様に、0.2以上0.7以下となる周方向位置すなわち図8の周方向中間領域44に配置されているのが望ましい。ここで、回転軸11を中心とした翼20の円筒断面において、後縁部22の周方向位置を0とし、前縁部21の周方向位置を1とする。周方向中間領域44に第2変曲点42が存在することにより、翼20の内周側に流入した空気を外周側に円滑に流すことができる効果と、遠心力を利用して昇圧量をより大きくすることができる効果と、の両方を得ることができる。また、周方向中間領域44に第2変曲点42が存在することにより、ボス部12の下流側での渦の発生を抑制することができる効果も得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る羽根車10において、前縁部21側でのスパン方向断面は、内周縁部24と径方向中間部28との間において、吸込み側が凸となるように形成されている。後縁部22側でのスパン方向断面は、内周縁部24と径方向中間部28との間において、吸込み側が凹となるように形成されている。
この構成によれば、翼20の前縁部21側では、径方向中間部28よりも内周側に流入した空気を、径方向中間部28よりも外周側に円滑に流すことができる。また、翼20の後縁部22側では、前縁部21側から導かれた空気を外周側に導くことができるため、遠心力を利用して昇圧量をより大きくすることができる。
また、本実施の形態に係る羽根車10において、翼20は、前縁部21から後縁部22に向かって吸込み側が凸となる湾曲から吸込み側が凹となる湾曲に変化する第2変曲点42を有している。回転軸11を中心とした翼20の円筒断面において、後縁部22の周方向位置を0とし、前縁部21の周方向位置を1としたとき、第2変曲点42は、0.2以上0.7以下となる周方向位置に配置されている。
この構成によれば、翼20の内周側に流入した空気を外周側に円滑に流すことができる効果と、遠心力を利用して昇圧量をより大きくすることができる効果と、を両立させることができる。
実施の形態4.
本実施の形態に係る空気調和機について説明する。図17は、本実施の形態に係る空気調和機200の構成を示す断面図である。図17の左方は、空気調和機200の前面側を表している。本実施の形態では、空気調和機200として壁掛形の室内機を例示している。
図17に示すように、空気調和機200は、実施の形態1〜3のいずれかに係る羽根車10及びそれを備えた送風機100を有している。また、空気調和機200は、筐体203を備えている。筐体203の上部には、室内空気を筐体203の内部に吸い込むための吸込口201が形成されている。筐体203の前面側の下部には、空調空気を空調対象域に吹き出すための吹出口202が形成されている。吹出口202には、空調空気の吹き出し方向を制御する機構、例えば風向ベーン205が設けられている。
筐体203の内部において吸込口201から吹出口202に至る風路内には、送風機100及び熱交換器204が設けられている。送風機100は、空気の流れにおいて、吸込口201の下流側でかつ熱交換器204の上流側に配置されている。送風機100は、空気調和機200で必要となる風量等に応じて、筐体203の長手方向(紙面直交方向)に複数個、並列に配置されている。熱交換器204は、室内空気と、熱交換器204の内部を流れる冷媒との熱交換を行い、空調空気を作り出すものである。
送風機100の羽根車10が回転すると、室内空気は、吸込口201から筐体203内に吸い込まれる。この室内空気は、熱交換器204を通過する際、冷媒との熱交換により加熱又は冷却されて空調空気となる。この空調空気は、吹出口202から空調対象域に吹き出される。
上述のように、羽根車10は、従来よりも高効率となっている。すなわち、送風機100は、従来よりも高効率となっている。したがって、本実施の形態に係る空気調和機200によれば、従来よりも電力効率を向上させることができる。
また、上述のように、羽根車10では、従来よりも大きい昇圧量が得られる。このため、熱交換器204等によって筐体203内の風路の圧力損失が高くなる場合であっても、送風機100は、回転数を維持したまま、必要風量の空気を送風することができる。したがって、送風機100及び空気調和機200の騒音を低減できる。
特に、実施の形態3に係る羽根車10を備えた送風機100では、羽根車10の下流側における風速分布をより均一化することができる。このため、筐体203内の風路の圧力損失が高い場合であっても、風速分布のばらつきに起因する送風性能の低下を抑制できる。したがって、実施の形態3に係る羽根車10を備えた空気調和機200は、実施の形態1に係る羽根車10を備えた空気調和機200よりもさらに電力効率を向上させることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る空気調和機200は、実施の形態1〜3のいずれかに係る羽根車10と、羽根車10によって供給される空気と内部を流通する冷媒との熱交換を行う熱交換器204と、を備えている。この構成によれば、空気調和機200の電力効率を向上させることができるとともに、空気調和機200の騒音を低減することができる。
10 羽根車、11 回転軸、12 ボス部、20 翼、21 前縁部、21a、21b 変曲点、22 後縁部、23 外周縁部、23a 外周前端部、23b 外周後端部、24 内周縁部、24a 内周前端部、24b 内周後端部、25 正圧面、26 負圧面、27a、27b、27c スパン線、28 径方向中間部、30 翼端渦、41 第1変曲点、42 第2変曲点、43 後縁側領域、44 周方向中間領域、45 前縁側領域、80 ケーシング、81 ベルマウス、100 送風機、200 空気調和機、201 吸込口、202 吹出口、203 筐体、204 熱交換器、205 風向ベーン。
本発明に係る羽根車は、回転軸上に設けられたボス部と、前記ボス部の外周に設けられた翼と、を備え、前記翼は、回転方向で前方の縁部である前縁部と、前記回転方向で後方の縁部である後縁部と、外周側の縁部である外周縁部と、内周側の縁部である内周縁部と、前記回転軸を中心とした径方向において前記外周縁部と前記内周縁部との中間に位置する径方向中間部と、を有しており、前記回転軸を中心とした前記翼の複数の円筒断面のそれぞれにおいて前記前縁部からの距離と前記後縁部からの距離との比が一定の値になる点を、前記内周縁部から前記外周縁部まで結んだ線をスパン線と定義し、前記翼を前記スパン線に沿って前記回転軸と平行に切断した断面をスパン方向断面と定義したとき、前記前縁部側でのスパン方向断面は、前記径方向中間部と前記外周縁部との間において、吸込み側が凹となるように形成されており、前記後縁部側でのスパン方向断面は、前記径方向中間部と前記外周縁部との間において、前記吸込み側が凸となるように形成されており、前記回転軸を中心とした前記翼の円筒断面は、前記径方向中間、前記径方向中間よりも前記内周側、及び前記径方向中間よりも前記外周側のいずれにおいても、前記吸込み側が凸となり、かつ前記前縁部と前記後縁部との間に変曲点を持たないように形成されているものである。

Claims (7)

  1. 回転軸上に設けられたボス部と、
    前記ボス部の外周に設けられた翼と、
    を備え、
    前記翼は、
    回転方向で前方の縁部である前縁部と、
    前記回転方向で後方の縁部である後縁部と、
    外周側の縁部である外周縁部と、
    内周側の縁部である内周縁部と、
    前記回転軸を中心とした径方向において前記外周縁部と前記内周縁部との中間に位置する径方向中間部と、
    を有しており、
    前記回転軸を中心とした前記翼の複数の円筒断面のそれぞれにおいて前記前縁部からの距離と前記後縁部からの距離との比が一定の値になる点を、前記内周縁部から前記外周縁部まで結んだ線をスパン線と定義し、
    前記翼を前記スパン線に沿って前記回転軸と平行に切断した断面をスパン方向断面と定義したとき、
    前記前縁部側でのスパン方向断面は、前記径方向中間部と前記外周縁部との間において、吸込み側が凹となるように形成されており、
    前記後縁部側でのスパン方向断面は、前記径方向中間部と前記外周縁部との間において、前記吸込み側が凸となるように形成されている羽根車。
  2. 前記回転軸を中心とした前記翼の円筒断面は、前記吸込み側が凸となり、かつ前記前縁部と前記後縁部との間に変曲点を持たないように形成されている請求項1に記載の羽根車。
  3. 前記翼は、前記前縁部から前記後縁部に向かって前記吸込み側が凹となる湾曲から前記吸込み側が凸となる湾曲に変化する第1変曲点を有しており、
    前記回転軸を中心とした前記翼の円筒断面において、前記後縁部の周方向位置を0とし、前記前縁部の周方向位置を1としたとき、
    前記第1変曲点は、0.2以上0.7以下となる周方向位置に配置されている請求項1又は請求項2に記載の羽根車。
  4. 前記前縁部側でのスパン方向断面は、前記内周縁部と前記径方向中間部との間において、前記吸込み側が凸となるように形成されており、
    前記後縁部側でのスパン方向断面は、前記内周縁部と前記径方向中間部との間において、前記吸込み側が凹となるように形成されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の羽根車。
  5. 前記翼は、前記前縁部から前記後縁部に向かって前記吸込み側が凸となる湾曲から前記吸込み側が凹となる湾曲に変化する第2変曲点を有しており、
    前記回転軸を中心とした前記翼の円筒断面において、前記後縁部の周方向位置を0とし、前記前縁部の周方向位置を1としたとき、
    前記第2変曲点は、0.2以上0.7以下となる周方向位置に配置されている請求項4に記載の羽根車。
  6. ベルマウスを有するケーシングと、
    前記ベルマウスの内周側に配置された請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の羽根車と、
    を備えた送風機。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の羽根車と、
    前記羽根車によって供給される空気と内部を流通する冷媒との熱交換を行う熱交換器と、
    を備えた空気調和機。
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