JPWO2020112694A5 - - Google Patents

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JPWO2020112694A5
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一部の態様では、本開示は、2013年3月14日に出願され、US2013/337066(A1)として公開された米国出願第13/827,906号、2012年5月24日に出願され、WO2013/052167(A2)として公開された国際出願番号PCT/US2012/039411、および2011年6月2日に出願の米国仮出願第61/492,626号に関連する。上述の出願の全内容が参照により組み込まれる。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
内側コンパートメント(または内部コア)、および細胞に由来する細胞膜を含む外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子であって、前記内側コンパートメント(または内部コア)が前記外側表面(またはシェル)中の前記細胞膜に固体支持体を提供せず、
a)前記内側コンパートメント(または内部コア)が、細胞液または生理液に等張性であり、例えば、内側コンパートメント(または内部コア)が、細胞液または生理液に等張性の液体を含み、かつ/または
b)前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、レベルの増強または富化したステロイドを含み、
ただし、前記細胞膜が赤血球に由来する場合、前記内側コンパートメント(または内部コア)は細胞液または生理液と等張性である、
ナノ粒子。
(項目2)
前記内側コンパートメント(内部コア)が、細胞液と等張性の液体を含む、項目1に記載のナノ粒子。
(項目3)
前記内側コンパートメント(内部コア)が、細胞に含まれる細胞液と等張性の液体を含む、項目2に記載のナノ粒子。
(項目4)
前記細胞が、原核細胞または真核細胞である、項目3に記載のナノ粒子。
(項目5)
前記細胞が、単細胞生物の細胞である、項目3に記載のナノ粒子。
(項目6)
前記単細胞生物が、細菌または真菌である、項目5に記載のナノ粒子。
(項目7)
前記細胞が、多細胞生物の細胞である、項目3に記載のナノ粒子。
(項目8)
前記多細胞生物が、植物、動物、脊椎動物、非ヒト哺乳動物またはヒトである、項目7に記載のナノ粒子。
(項目9)
前記細胞が、動物細胞、例えば非ヒト哺乳動物細胞またはヒト細胞である、項目7に記載のナノ粒子。
(項目10)
前記細胞が、結合組織、例えば、血液、骨、腱、靭帯、脂肪または疎性結合組織、線維性結合組織、骨格結合組織または流体結合組織の細胞である、項目9に記載のナノ粒子。
(項目11)
前記細胞が、筋肉組織、例えば、内臓筋または平滑筋、筋骨格または心筋の細胞である、項目9に記載のナノ粒子。
(項目12)
前記細胞が、神経組織の細胞、例えば、中枢神経系(CNS)または末梢神経系(PNS)における細胞である、項目9に記載のナノ粒子。
(項目13)
前記細胞が、上皮組織、例えば、単層扁平上皮、層状扁平上皮、単層立方上皮、移行上皮、偽重層円柱上皮(繊毛円柱上皮としても公知である)、円柱上皮、腺上皮または繊毛円柱上皮の細胞である、項目9に記載のナノ粒子。
(項目14)
前記細胞が、神経系、心血管系、循環系、脈管系、消化系、内分泌系、免疫系、外皮系、リンパ系、筋骨格系、生殖系、呼吸器系、呼吸器、換気系、泌尿器系または腎臓系または尿路の細胞である、項目9に記載のナノ粒子。
(項目15)
前記細胞が、血液細胞、腫瘍細胞、がん細胞、免疫細胞、幹細胞、内皮細胞または上皮細胞である、項目9に記載のナノ粒子。
(項目16)
前記内側コンパートメント(内部コア)が、生理液と等張性の液体を含む、項目1に記載のナノ粒子。
(項目17)
前記生理液が、多細胞生物における生理液である、項目16に記載のナノ粒子。
(項目18)
前記多細胞生物が、植物、動物、脊椎動物、非ヒト哺乳動物またはヒトである、項目17に記載のナノ粒子。
(項目19)
前記生理液が、動物、脊椎動物、非ヒト哺乳動物またはヒトにおける生理液、例えば動物、脊椎動物、非ヒト哺乳動物またはヒトにおける循環血液である、項目17に記載のナノ粒子。
(項目20)
前記生理液が、神経系、心血管系、循環系、脈管系、消化系、内分泌系、免疫系、外皮系、リンパ系、筋骨格系、生殖系、呼吸器系、呼吸器、換気系、泌尿器系または腎臓系または尿路の生理液である、項目19に記載のナノ粒子。
(項目21)
前記内側コンパートメント(内部コア)が、ex vivoで細胞液または生理液と等張性の液体を含む、項目1から20のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目22)
前記内側コンパートメント(内部コア)が、in vivoで細胞液または生理液と等張性の液体を含む、項目1から20のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目23)
前記細胞膜が原形質膜を含む、項目1から22のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目24)
前記細胞膜が細胞内膜を含む、項目1から22のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目25)
前記細胞膜が原核細胞に由来する、項目1から24のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目26)
前記細胞膜が、単細胞生物、例えば細菌または真菌の細胞に由来する、項目1から25のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目27)
前記細胞膜が真核細胞に由来する、項目1から24および26のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目28)
前記細胞膜が、多細胞生物、例えば植物、動物、脊椎動物、非ヒト哺乳動物またはヒトの細胞に由来する、項目1から24および27のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目29)
前記細胞膜が、動物、脊椎動物、非ヒト哺乳動物またはヒトの細胞に由来する、項目28に記載のナノ粒子。
(項目30)
前記細胞が、結合組織、例えば、血液、骨、腱、靭帯、脂肪または疎性結合組織、線維性結合組織、骨格結合組織または流体結合組織の細胞である、項目29に記載のナノ粒子。
(項目31)
前記細胞が、筋肉組織、例えば、内臓筋または平滑筋、筋骨格または心筋の細胞である、項目29に記載のナノ粒子。
(項目32)
前記細胞が、神経組織の細胞、例えば、中枢神経系(CNS)または末梢神経系(PNS)における細胞である、項目29に記載のナノ粒子。
(項目33)
前記細胞が、上皮組織、例えば、単層扁平上皮、層状扁平上皮、単層立方上皮、移行上皮、偽重層円柱上皮(繊毛円柱上皮としても公知である)、円柱上皮、腺上皮または繊毛円柱上皮の細胞である、項目29に記載のナノ粒子。
(項目34)
前記細胞が、神経系、心血管系、循環系、脈管系、消化系、内分泌系、免疫系、外皮系、リンパ系、筋骨格系、生殖系、呼吸器系、呼吸器、換気系、泌尿器系または腎臓系または尿路の細胞である、項目29に記載のナノ粒子。
(項目35)
前記細胞が、血液細胞、腫瘍細胞、がん細胞、免疫細胞、幹細胞、内皮細胞または上皮細胞である、項目29に記載のナノ粒子。
(項目36)
前記細胞膜が、血液細胞、例えば、赤血球、白血球および/または血小板に由来する原形質膜を含む、項目29に記載のナノ粒子。
(項目37)
前記ステロイドが、真菌ステロイド、動物ステロイド、植物ステロイドまたは原核生物のステロイドである、項目1から36のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目38)
前記真菌ステロイドが、エルゴステロール、エルゴスタ-5,7,22,24(28)-テトラエン-3β-オール、ザイモステロール、ラノステロールまたは5,6-ジヒドロエルゴステロールである、項目37に記載のナノ粒子。
(項目39)
前記動物ステロイドが、脊椎動物のステロイドまたは昆虫ステロイドである、項目37に記載のナノ粒子。
(項目40)
前記昆虫ステロイドが、エクジステロイド、例えば、20-ヒドロキシエクジソン(エクジステロンまたは20E)である、項目39に記載のナノ粒子。
(項目41)
前記脊椎動物のステロイドが、ステロイドホルモンまたはコレステロールである、項目39に記載のナノ粒子。
(項目42)
前記脊椎動物のステロイドが、コレステロールである、項目41に記載のナノ粒子。
(項目43)
前記ステロイドホルモンが、性ステロイド、例えばアンドロゲン、エストロゲン、またはプロゲストーゲン、コルチコステロイド、例えば、グルココルチコイドまたはミネラロコルチコイド、またはタンパク同化ステロイド、例えばテストステロンまたはそれらのエステルである、項目41に記載のナノ粒子。
(項目44)
前記植物ステロイドが、アルカロイド、強心配糖体、フィトステロールまたはブラシノステロイドである、項目37に記載のナノ粒子。
(項目45)
前記原核生物のステロイドが、四環式ステロイドまたはトリテルペン、例えばホパンである、項目37に記載のナノ粒子。
(項目46)
前記ステロイドが、コレスタン、例えば、コレステロール、コラン、例えば、コール酸、プレグナン、例えば、プロゲステロン、アンドロスタン、例えば、テストステロンまたはエストラン、例えば、エストラジオールである、項目1から36のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目47)
前記ステロイドが、ゴナン、テストステロン、コール酸、デキサメタゾン、ラノステロール、プロゲステロン、メドロゲストン、β-シトステロール、コレステロールおよび5α-コレスタンからなる群から選択される、項目1から36のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目48)
前記外側表面(またはシェル)が、真菌細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した真菌ステロイドを含む、項目1から47のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目49)
前記外側表面(またはシェル)が、植物細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した植物ステロイドを含む、項目1から47のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目50)
前記外側表面(またはシェル)が、原核細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した原核生物のステロイドを含む、項目1から47のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目51)
前記外側表面(またはシェル)が、動物細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した動物ステロイドを含む、項目1から47のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目52)
前記外側表面(またはシェル)が、脊椎動物細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した脊椎動物のステロイドを含む、項目51に記載のナノ粒子。
(項目53)
前記外側表面(またはシェル)が、哺乳動物細胞、例えばヒト細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した哺乳動物ステロイド、例えばヒトステロイドを含む、項目52に記載のナノ粒子。
(項目54)
前記外側表面(またはシェル)が、血液細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した哺乳動物ステロイド、例えばコレステロールを含む、項目53に記載のナノ粒子。
(項目55)
前記外側表面(またはシェル)が、赤血球、白血球または血小板に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した哺乳動物ステロイド、例えばコレステロールを含む、項目53または54に記載のナノ粒子。
(項目56)
前記外側表面(またはシェル)が、赤血球、白血球および/または血小板に由来する原形質膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した哺乳動物ステロイド、例えばコレステロールを含む、項目55に記載のナノ粒子。
(項目57)
前記外側表面(またはシェル)が、ヒト赤血球、ヒト白血球および/またはヒト血小板に由来する原形質膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化したヒトステロイド、例えばコレステロールを含む、項目56に記載のナノ粒子。
(項目58)
前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜中の前記レベルの増強または富化したステロイドが、外から添加されたステロイドによるものである、項目1から57のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目59)
前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜中の前記レベルの増強または富化したステロイドが、その膜中にレベルの増強または富化した前記ステロイドを含有するように改変された細胞に由来する細胞膜の使用によるものである、項目1から57のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目60)
前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、前記細胞膜中の前記ステロイドの基底レベルより少なくとも0.1%高いレベルのステロイドを含む、項目1から59のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目61)
前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、前記細胞膜の総膜タンパク質重量に比べて、約0.1%(w/w)~約50%(w/w)の外から添加されたステロイドを含み、必要に応じて前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、約0.1%(w/w)~約50%(w/w)の外から添加されたステロイドを含む、項目1から60のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目62)
前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、血液細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜の総膜タンパク質重量に比べて、約0.1%(w/w)~約50%(w/w)の外から添加されたステロイド、例えばコレステロールを含み、必要に応じて前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が血液細胞に由来する細胞膜を含み、約0.1%(w/w)~約50%(w/w)の外から添加されたステロイド、例えばコレステロールを含む、項目61に記載のナノ粒子。
(項目63)
前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、前記細胞膜の総膜タンパク質重量に比べて、約20%(w/w)~約100%(w/w)の前記ステロイドを含み、必要に応じて前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、約20%(w/w)~約100%(w/w)の前記ステロイドを含む、項目1から62のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目64)
前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、血液細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜の総膜タンパク質重量に比べて、約20%(w/w)~約100%(w/w)の前記ステロイド、例えばコレステロールを含み、必要に応じて前記外側表面(またはシェル)の細胞膜が血液細胞に由来する細胞膜を含み、約20%(w/w)~約100%(w/w)の前記ステロイド、例えばコレステロールを含む、項目63に記載のナノ粒子。
(項目65)
前記内側コンパートメント(内部コア)が、約4~約10、例えば約6~約9の範囲のpHを有する、項目1から64のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目66)
放出可能なカーゴをさらに含む、項目1から65のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目67)
前記放出可能なカーゴが、前記内側コンパートメント(内部コア)内もしくはその上、前記内側コンパートメント(内部コア)と前記外側表面(またはシェル)との間、または前記外側表面(またはシェル)内もしくはその上に位置する、項目66に記載のナノ粒子。
(項目68)
前記放出可能なカーゴの放出が、前記ナノ粒子と標的細胞、組織、臓器もしくは対象との間の接触によって、または前記ナノ粒子を取り囲む物理的パラメータの変化によって引き起こされる、項目66または67に記載のナノ粒子。
(項目69)
前記放出可能なカーゴが、治療剤、予防剤、診断剤またはマーカー剤、予後剤またはそれらの組合せである、項目66から68のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目70)
前記放出可能なカーゴが、金属粒子、ポリマー粒子、デンドリマー粒子または無機粒子である、項目66から69のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目71)
放出可能なカーゴを含まない、項目1から65のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目72)
前記ナノ粒子が、直径約10nm~約10μmを有する、項目1から71のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目73)
前記ナノ粒子が、前記細胞膜が誘導される前記細胞の構成物質を実質的に欠如している、項目1から72のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目74)
前記細胞膜が、赤血球に由来する原形質膜を含み、前記ナノ粒子が、ヘモグロビンを実質的に欠如している、項目73に記載のナノ粒子。
(項目75)
前記ナノ粒子が、前記細胞膜の天然の構造上の完全性もしくは活性、または前記細胞膜の前記構成物質を実質的に維持する、項目1から74のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目76)
前記内部コアが、塩、糖または糖アルコールを含む、項目1から75のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目77)
前記糖が、単糖または二糖である、項目76に記載のナノ粒子。
(項目78)
前記単糖が、フルクトース、ガラクトースまたはグルコースである、項目77に記載のナノ粒子。
(項目79)
前記二糖が、ラクトース、マルトースまたはスクロースである、項目77に記載のナノ粒子。
(項目80)
前記糖アルコールが、エチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール(またはアラビニトール)、キシリトール、リビトール(またはアドニトール)、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール(ダルシトール)、フシトール、イジトール、イノシトール、ボレミトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール、マルトテトライトールおよびポリグリシトールからなる群から選択される、項目76に記載のナノ粒子。
(項目81)
糖アルコールが、ソルビトールである、項目80に記載のナノ粒子。
(項目82)
前記塩、糖または前記糖アルコールが、約250mOsm/kg~約350mOsm/kg、例えば約275mOsm/kg~約295もしくは300mOsm/kgのオスモル濃度、または250mmol/kg~約1,000mmol/kgの範囲の濃度を有する、項目76から81のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目83)
前記ナノ粒子が、生体適合性または生分解性である、項目1から82のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目84)
前記ナノ粒子が、以下:
a)細胞液または生理液に等張性である内側コンパートメント(または内部コア)、例えば細胞液または生理液に等張性の液体を含む内側コンパートメント(または内部コア)、または
b)細胞に由来する細胞膜を含む外側表面(またはシェル)であって、前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、レベルの増強または富化したステロイドを含む、前記外側表面(またはシェル)
を含む、項目1から83のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目85)
前記外側表面(またはシェル)中の前記細胞膜が、レベルの増強または富化したステロイド、例えば、レベルの増強または富化したステロイドを含まない赤血球、白血球、血小板、腫瘍細胞、がん細胞、免疫細胞、幹細胞、内皮細胞または上皮細胞に由来する細胞膜を含まない、項目84に記載のナノ粒子。
(項目86)
前記ナノ粒子が、以下:
a)細胞液または生理液に等張性である内側コンパートメント(または内部コア)、例えば細胞液または生理液に等張性の液体を含む内側コンパートメント(または内部コア)、および
b)細胞に由来する細胞膜を含む外側表面(またはシェル)であって、前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、レベルの増強または富化したステロイドを含む、前記外側表面(またはシェル)
を含む、項目1から83のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目87)
前記細胞膜が、赤血球、白血球、細胞、血小板、腫瘍細胞、がん細胞、免疫細胞、幹細胞、内皮細胞または上皮細胞に由来する、項目86に記載のナノ粒子。
(項目88)
前記内側コンパートメント(または内部コア)が、糖または糖アルコール、例えば、ソルビトールを含み、前記外側表面(またはシェル)が、赤血球に由来する原形質膜を含む、項目1に記載のナノ粒子。
(項目89)
前記ナノ粒子が、血液循環において、少なくとも約1分間のin vivoでの半減期を有する、項目1から88のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目90)
前記ナノ粒子が、前記細胞膜が誘導される種または対象への免疫原性を実質的に欠如している、項目1から89のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目91)
前記外側表面(またはシェル)が、天然に存在する細胞膜を含み、合成膜をさらに含む、項目1から90のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目92)
前記外側表面(またはシェル)が、スフィンゴ脂質をさらに含む、項目1から91のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目93)
前記スフィンゴ脂質が、単純スフィンゴ脂質である、項目92に記載のナノ粒子。
(項目94)
前記スフィンゴ脂質が、複合スフィンゴ脂質、例えば、スフィンゴミエリン、糖スフィンゴ脂質またはイノシトール含有セラミドである、項目92に記載のナノ粒子。
(項目95)
ナノ粒子を作製する方法であって、以下:
a)細胞に由来する細胞膜にステロイドを接触させて、組合せ物を形成するステップ、ならびに
b)液体中の前記組合せ物に外因性エネルギーを与えて、内側コンパートメント(または内部コア)、およびレベルの増強または富化した前記ステロイドを含む前記細胞膜を含む外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子を形成するステップ
を含む、方法。
(項目96)
前記ステップb)が、細胞液または生理液に等張性の液体中の前記組合せ物に外因性エネルギーを与えて、細胞液または生理液に等張性の前記液体を含む内側コンパートメント(または内部コア)、およびレベルの増強または富化した前記ステロイドを含む前記細胞膜を含む外側表面を含むナノ粒子を形成することを含む、項目95に記載の方法。
(項目97)
ナノ粒子を作製する方法であって、
a)細胞に由来する細胞膜にステロイドを接触させて、組合せ物を形成するステップ、ならびに
b)前記組合せ物に外因性エネルギーを与えて、内側コンパートメント(または内部コア)、およびレベルの増強または富化した前記ステロイドを含む前記細胞膜を含む外側表面を含むナノ粒子を形成するステップ、ならびに
c)細胞液または生理液に等張性の液体中の前記ナノ粒子に外因性エネルギーを与えて、細胞液または生理液に等張性の前記液体を含む前記内側コンパートメント(または内部コア)、およびレベルの増強または富化した前記ステロイドを含む前記細胞膜を含む前記外側表面を含むナノ粒子を形成するステップ
を含む、方法。
(項目98)
ナノ粒子を作製する方法であって、細胞液または生理液に等張性の液体中の赤血球に由来する細胞膜に外因性エネルギーを与えて、細胞液または生理液に等張性である前記液体を含む内側コンパートメント(または内部コア)および前記細胞膜を含む外側表面を含むナノ粒子を形成するステップを含む、方法。
(項目99)
以下のステップ:
a)赤血球に由来する細胞膜にステロイドを接触させて、組合せ物を形成するステップ、ならびに
b)細胞液または生理液に等張性の液体中の前記組合せ物に外因性エネルギーを与えて、細胞液または生理液に等張性の前記液体を含む内側コンパートメント(または内部コア)、およびレベルの増強または富化した前記ステロイドを含む前記細胞膜を含む外側表面を含むナノ粒子を形成するステップ
を含む、項目98に記載の方法。
(項目100)
以下のステップ:
a)赤血球に由来する細胞膜にステロイドを接触させて、組合せ物を形成するステップ、
b)前記組合せ物に外因性エネルギーを与え、内部コア、およびレベルの増強または富化した前記ステロイドを含む前記細胞膜を含む外側表面を含むナノ粒子を形成するステップ、ならびに
c)細胞液または生理液に等張性の液体中の前記ナノ粒子に外因性エネルギーを与え、細胞液または生理液に等張性の前記液体を含む内側コンパートメント(または内部コア)、およびレベルの増強または富化した前記ステロイドを含む前記細胞膜を含む外側表面を含むナノ粒子を形成するステップ
を含む、項目98に記載の方法。
(項目101)
細胞に由来する前記細胞膜が、細胞膜ゴーストの形態にある、項目95から100のいずれかに記載の方法。
(項目102)
前記外因性エネルギーが、機械エネルギー、音響エネルギーまたは熱エネルギーである、項目95から101のいずれかに記載の方法。
(項目103)
前記細胞膜が、哺乳動物またはヒト血液細胞、例えば赤血球、白血球または血小板に由来する、項目95から102のいずれかに記載の方法。
(項目104)
前記ステロイドが、コレスタン、例えばコレステロールである、項目103に記載の方法。
(項目105)
ナノ粒子を作製する方法であって、
a)細胞に由来する細胞膜に水混和性溶媒に溶解したステロイドおよびスフィンゴ脂質を接触させて、組合せ物を形成するステップ、ならびに
b)液体中の前記組合せ物に外因性エネルギーを与えて、内側コンパートメント(または内部コア)、ならびに前記細胞膜、前記ステロイドおよび前記スフィンゴ脂質を含む外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子を形成するステップ
を含む、方法。
(項目106)
前記細胞膜が、動物細胞、例えば非ヒト哺乳動物細胞またはヒト細胞に由来する、項目105に記載の方法。
(項目107)
前記細胞膜が、血液細胞、腫瘍細胞、がん細胞、免疫細胞、幹細胞、内皮細胞または上皮細胞に由来する、項目105または106に記載の方法。
(項目108)
前記細胞膜が、血液細胞、例えば、赤血球、白血球および/または血小板に由来する原形質膜を含む、項目105から107のいずれかに記載の方法。
(項目109)
前記細胞膜が水性液体に含まれている、項目105から108のいずれかに記載の方法。
(項目110)
前記水性液体が、水、約5~約9の範囲のpHを有する緩衝液、例えばPBS、または等張性液体もしくは緩衝液である、項目109に記載の方法。
(項目111)
前記ステロイドが、コレスタン、例えば、コレステロール、コラン、例えば、コール酸、プレグナン、例えば、プロゲステロン、アンドロスタン、例えば、テストステロンまたはエストラン、例えば、エストラジオールである、項目105から110のいずれかに記載の方法。
(項目112)
前記ステロイドが、ゴナン、テストステロン、コール酸、デキサメタゾン、ラノステロール、プロゲステロン、メドロゲストン、β-シトステロール、コレステロールおよび5α-コレスタンからなる群から選択される、項目105から110のいずれかに記載の方法。
(項目113)
前記スフィンゴ脂質が、単純スフィンゴ脂質である、項目105から112のいずれかに記載の方法。
(項目114)
前記スフィンゴ脂質が、複合スフィンゴ脂質、例えば、スフィンゴミエリン、糖スフィンゴ脂質またはイノシトール含有セラミドである、項目105から112のいずれかに記載の方法。
(項目115)
前記ステロイド、例えばコレステロール、および前記スフィンゴ脂質、例えばスフィンゴミエリンが、同じ水混和性溶媒に溶解される、項目105から114のいずれかに記載の方法。
(項目116)
前記ステロイド、例えばコレステロール、および前記スフィンゴ脂質、例えばスフィンゴミエリンが、異なる水混和性溶媒に溶解される、項目105から114のいずれかに記載の方法。
(項目117)
前記水混和性溶媒中の前記ステロイドおよび/または前記スフィンゴ脂質の溶解が、加熱および/または混合、例えば撹拌によって促進される、項目105から116のいずれかに記載の方法。
(項目118)
前記加熱が、約35℃~約65℃の範囲の温度で行われる、項目117に記載の方法。
(項目119)
前記水混和性溶媒が有機化合物または無機化合物である、項目105から118のいずれかに記載の方法。
(項目120)
前記有機化合物が、アルコール、例えばC ~C アルコールである、項目119に記載の方法。
(項目121)
前記アルコールが、メタノール、エタノール、1-プロパノール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオールまたはイソプロピルアルコール(イソプロパノールまたはIPA)である、項目120に記載の方法。
(項目122)
前記組合せ物中で、前記水混和性溶媒、例えばIPAが、約5%(v/v)~約40%(v/v)の範囲の濃度またはレベルを有する、項目105から121のいずれかに記載の方法。
(項目123)
前記組合せ物が、約0.25mg/ml~約20mg/mlの範囲、例えば約2.5mg/mlの質量濃度を有する、項目105から122のいずれかに記載の方法。
(項目124)
前記組合せ物中で、前記ステロイド、例えばコレステロールが、約20%(w/w)~約50%(w/w)の範囲、例えば約40%(w/w)の濃度またはレベルを有する、項目105から123のいずれかに記載の方法。
(項目125)
前記組合せ物中で、前記スフィンゴ脂質、例えばスフィンゴミエリンが、約20%(w/w)~約90%(w/w)の範囲、例えば約40%(w/w)の濃度またはレベルを有する、項目105から124のいずれかに記載の方法。
(項目126)
前記組合せ物中で、前記細胞膜が、約5%(w/w)~約50%(w/w)の範囲、例えば約20%(w/w)の濃度またはレベルを有する、項目105から125のいずれかに記載の方法。
(項目127)
前記組合せ物に外因性エネルギーを与えるステップが、前記組合せ物に液体中で超音波処理を施すことを含む、項目105から126のいずれかに記載の方法。
(項目128)
前記組合せ物に、約15℃~約50℃の範囲の温度で、超音波処理が施される、項目127に記載の方法。
(項目129)
前記組合せ物に、約20キロヘルツ(kHz)~約60kHzの範囲の周波数の超音波処理が施される、項目127または128に記載の方法。
(項目130)
前記組合せ物に、約5分間~約50分間の範囲の時間、超音波処理が施される、項目127から129のいずれかに記載の方法。
(項目131)
前記組合せ物に外因性エネルギーを与えるステップ、例えば前記組合せ物に超音波処理を施すステップが、前記組合せ物中の前記細胞膜、ステロイドおよびスフィンゴ脂質をホモジナイズするために行われる、項目105から130のいずれかに記載の方法。
(項目132)
その外側表面(またはシェル)が、融合細胞膜、ステロイドおよびスフィンゴ脂質を含む、ナノ粒子を生成する、項目105から130のいずれかに記載の方法。
(項目133)
約0.2またはそれより高い粒子分布指数(PDI)を有するナノ粒子を生成する、項目105から132のいずれかに記載の方法。
(項目134)
ステップb)の後に、前記ナノ粒子に、高せん断流体プロセッサーで高せん断処理(または高せん断力処理)が施されるステップをさらに含む、項目105から133のいずれかに記載の方法。
(項目135)
前記高せん断流体プロセッサーが、マイクロフルイダイザー(または、マイクロフルイダイザープロセッサー)または高いせん断力を発生するホモジナイザーである、項目134に記載の方法。
(項目136)
前記高せん断流体プロセッサーが、マイクロフルイダイザー(または、マイクロフルイダイザープロセッサー)である、項目135に記載の方法。
(項目137)
前記マイクロフルイダイザーが、約10,000psi~約30,000psiの実質的に一定の圧力を発生するように構成されている、項目136に記載の方法。
(項目138)
前記マイクロフルイダイザーが、上流から下流にかけて、前記ナノ粒子を投入する入口、静圧を発生するためのインテンシファイアポンプ、前記ナノ粒子に高せん断圧を発生するための衝突式ジェットチャンバー、および前記ナノ粒子を取り出すための出口を備える、マイクロ流体反応技術(MRT)構成を有する、項目136または137に記載の方法。
(項目139)
前記マイクロフルイダイザーが、Zタイプの相互作用チャンバーを備える、項目136から138のいずれかに記載の方法。
(項目140)
前記マイクロフルイダイザーが、Yタイプの相互作用チャンバーを備える、項目136から138のいずれかに記載の方法。
(項目141)
マイクロ流動化が、単一圧力または異なる圧力の組合せを使用して行われる、項目136から140のいずれかに記載の方法。
(項目142)
前記マイクロ流動化が、単一通過数または複数の通過数を使用して行われる、項目136から141のいずれかに記載の方法。
(項目143)
前記ナノ粒子を冷却するステップをさらに含む、項目136から142のいずれかに記載の方法。
(項目144)
前記マイクロフルイダイザーのチャンバーを出た後のチャネル中の前記ナノ粒子が、クーラントを含む製品チラーによって冷却される、項目136から143のいずれかに記載の方法。
(項目145)
前記製品チラー、または前記製品チラーにおける前記クーラントが、約4℃~約55℃の範囲の温度に設定される、項目144に記載の方法。
(項目146)
約0.05~約0.2の範囲の粒子分布指数(PDI)を有するナノ粒子を生成する、項目105から145のいずれかに記載の方法。
(項目147)
約30nm~約300nmの範囲のZ平均値を有する粒子サイズを有するナノ粒子を生成する、項目105から146のいずれかに記載の方法。
(項目148)
以下:
1)約200nmもしくはそれより大きな粒子サイズを有する粒子を除去もしくはそのレベルを低下させるステップ、
2)前記水混和性溶媒を除去もしくはそのレベルを低下させるステップ、
3)前記ナノ粒子を濃縮するステップ、
4)前記ナノ粒子を滅菌するステップ、および/または
5)前記ナノ粒子を個々の容器に充填するステップ
のうちの1つまたは複数をさらに含む、項目105から147のいずれかに記載の方法。
(項目149)
以下:
1)約200nmもしくはそれより大きな粒子サイズを有する粒子を除去もしくはそのレベルを低下させるステップ、
2)前記水混和性溶媒を除去もしくはそのレベルを低下させるステップ、
3)前記ナノ粒子を濃縮するステップ、
4)前記ナノ粒子を滅菌するステップ、および/または
5)前記ナノ粒子を個々の容器に充填するステップ
のうちの2つ、3つ、4つまたは5つをさらに含む、項目105から149のいずれかに記載の方法。
(項目150)
ステップ1)が、前記ナノ粒子を含有する液体にろ過を施すステップを含む、項目148または149に記載の方法。
(項目151)
前記ろ過が、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリ二フッ化ビニリデン(PVDF)、ガラス繊維、酢酸セルロースまたはそれらの組合せを含むフィルターを使用して行われる、項目150に記載の方法。
(項目152)
前記フィルターが、約0.2μm~約1.2μmの範囲の細孔サイズを有する、項目150または151に記載の方法。
(項目153)
前記ろ過が、単一フィルターを使用して行われる、項目150から152のいずれかに記載の方法。
(項目154)
前記ろ過が、異なる細孔サイズを有する複数のフィルターを使用して行われる、項目150から153のいずれかに記載の方法。
(項目155)
前記ろ過が、約200nmまたはそれより大きな粒子サイズを有する粒子を除去するかまたはそのレベルを低下するため、および前記ナノ粒子を滅菌するために行われる、項目150から154のいずれかに記載の方法。
(項目156)
ステップ2)および/または3)が、前記ナノ粒子を含有する液体にタンジェンシャルフローろ過(TFF)を施すステップを含む、項目150から155のいずれかに記載の方法。
(項目157)
前記TFFが、フィードレザーバー、フィルターデバイスおよび収集デバイスを備えるTFFシステムを使用して行われ、前記フィードレザーバーが、前記フィルターデバイスの入口を介して前記フィルターデバイスと流体連通しており、前記フィルターデバイスは、前記フィルターデバイスの透過液出口を介して前記収集デバイスと流体連通しており、前記フィルターデバイスは、前記フィルターデバイスの保持液出口を介して前記フィードレザーバーと流体連通している、項目156に記載の方法。
(項目158)
前記フィルターデバイスが、カートリッジ、カセット、または中空繊維フィルターを含有するカラムの形態にある、項目157に記載の方法。
(項目159)
前記フィルターデバイスが、約100Kd~約300Kdの範囲、例えば300Kdの細孔サイズを有するろ過膜を備える、項目158に記載の方法。
(項目160)
前記TFFが、ダイアフィルトレーション方法により行われる、項目156から159のいずれかに記載の方法。
(項目161)
前記ダイアフィルトレーション方法が、連続式、断続式または逐次式ダイアフィルトレーション方法である、項目160に記載の方法。
(項目162)
前記TFFが、単一サイクルまたは複数のサイクルのダイアフィルトレーション方法により、例えば、複数のサイクルの連続式ダイアフィルトレーション方法により行われる、項目160または161に記載の方法。
(項目163)
前記ナノ粒子を採集するステップをさらに含む、項目156から162のいずれかに記載の方法。
(項目164)
前記ナノ粒子が、前記フィルターデバイスの保持液出口から採集される、項目163に記載の方法。
(項目165)
前記TFFが、前記ナノ粒子を含有する組成物、例えば液体から前記水混和性溶媒の量またはレベルを低下させるために使用される、項目156から164のいずれかに記載の方法。
(項目166)
前記TFFが、前記ナノ粒子を含有する組成物、例えば液体から前記水混和性溶媒を除去するために使用される、項目156から164のいずれかに記載の方法。
(項目167)
前記TFFが、前記組成物から前記水混和性溶媒の約50%~約99.9999%を除去するために使用される、項目165または166に記載の方法。
(項目168)
前記水混和性溶媒がIPAであり、前記TFFが、前記組成物中の前記IPAの濃度またはレベルを5,000ppm未満に低下させるために使用される、項目165または166に記載の方法。
(項目169)
前記水混和性溶媒がIPAであり、前記TFFが、前記組成物中の前記IPAの濃度またはレベルを1,000ppm未満に低下させるために使用される、項目168に記載の方法。
(項目170)
前記TFFが、前記ナノ粒子を約1倍~約400倍に濃縮するため、および/または富化させるために使用される、項目156から169のいずれかに記載の方法。
(項目171)
ステップ2)および3)が一緒にされて、前記ナノ粒子を含有する液体にタンジェンシャルフローろ過(TFF)を施すステップを含む単一ステップにする、項目156から170のいずれかに記載の方法。
(項目172)
前記TFF処理の後に、前記ナノ粒子を含有する組成物、例えば液体に、前記ナノ粒子を含有する前記組成物を滅菌するステップが施される、項目156から171のいずれかに記載の方法。
(項目173)
前記組成物を殺菌するステップが、前記組成物にろ過を施すステップを含む、項目172に記載の方法。
(項目174)
前記ろ過が、約0.2μmの細孔サイズを有するフィルターを使用して行われ、かつ/または前記ろ過が、PES、PVDF、ガラス繊維、酢酸セルロースまたはそれらの組合せを含むフィルターを使用して行われる、項目173に記載の方法。
(項目175)
前記水混和性溶媒を除去または蒸発させて、前記ステロイドおよび前記スフィンゴ脂質を含む膜を形成するステップを含まない、項目105から174のいずれかに記載の方法。
(項目176)
前記細胞膜が、原形質膜に由来する赤血球を含み、前記ステロイドがコレステロールであり、前記スフィンゴ脂質がスフィンゴミエリンであり、前記水混和性溶媒がIPAである、項目105から175のいずれかに記載の方法。
(項目177)
項目95から176のいずれかに記載の方法により調製される、ナノ粒子。
(項目178)
項目105から176のいずれかに記載の方法により調製される、ナノ粒子。
(項目179)
前記ナノ粒子の前記内側コンパートメント(または内部コア)が、前記外側表面(またはシェル)に固体支持体を提供せず、かつ/または細胞液または生理液に等張性であり、例えば、内側コンパートメント(または内部コア)が、細胞液または生理液に等張性である液体を含む、項目178に記載のナノ粒子。
(項目180)
前記外側表面(またはシェル)が、細胞膜に由来する細胞、コレステロールおよびスフィンゴミエリンを含む、項目178または179に記載のナノ粒子。
(項目181)
前記外側表面(またはシェル)が、融合細胞膜に由来する細胞、コレステロールおよびスフィンゴミエリンを含む、項目180に記載のナノ粒子。
(項目182)
前記外側表面(またはシェル)が、原形質膜に由来する赤血球、コレステロールおよびスフィンゴミエリンを含む、項目180または181に記載のナノ粒子。
(項目183)
前記外側表面(またはシェル)が、約20%(w/w)~約50%(w/w)のコレステロール、約20%(w/w)~約80%(w/w)のスフィンゴミエリン、および約10%(w/w)~約50%(w/w)の赤血球に由来する原形質膜を含む、項目182に記載のナノ粒子。
(項目184)
前記外側表面(またはシェル)が、約40%(w/w)のコレステロール、約40%(w/w)のスフィンゴミエリン、および約20%(w/w)の赤血球に由来する原形質膜を含む、項目183に記載のナノ粒子。
(項目185)
内側コンパートメント(または内部コア)および外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子であって、前記内側コンパートメント(または内部コア)が、前記外側表面(またはシェル)に固体支持体を提供せず、かつ/または細胞液または生理液に等張性である、例えば内側コンパートメント(または内部コア)が、細胞液または生理液に等張性の液体を含み、前記外側表面(またはシェル)が、細胞膜に由来する細胞、コレステロールおよびスフィンゴミエリンを含む、ナノ粒子。
(項目186)
前記外側表面(またはシェル)が、融合細胞膜に由来する細胞、コレステロールおよびスフィンゴミエリンを含む、項目185に記載のナノ粒子。
(項目187)
前記外側表面(またはシェル)が、原形質膜に由来する赤血球、コレステロールおよびスフィンゴミエリンを含む、項目185または186に記載のナノ粒子。
(項目188)
前記外側表面(またはシェル)が、約20%(w/w)~約50%(w/w)のコレステロール、約20%(w/w)~約80%(w/w)のスフィンゴミエリン、および約10%(w/w)~約50%(w/w)の赤血球に由来する原形質膜を含む、項目187に記載のナノ粒子。
(項目189)
前記外側表面(またはシェル)が、約40%(w/w)のコレステロール、約40%(w/w)のスフィンゴミエリン、および約20%(w/w)の赤血球に由来する原形質膜を含む、項目188に記載のナノ粒子。
(項目190)
前記レベルの増強または富化したステロイドを含まない同等のナノ粒子に比べて、一層良好な安定性を有する、項目1から94および177から189のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目191)
前記ナノ粒子の前記細胞膜が誘導されるあるタイプの細胞に結合するように構成されている、項目1から94および177から190のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目192)
前記ナノ粒子の前記細胞膜を標的とするまたはこれに結合する部分に結合するようまたはこの部分を中和するように構成されている、項目1から94および177から191のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目193)
前記部分が、薬剤、例えば化学剤、分子または生物である、項目192に記載のナノ粒子。
(項目194)
前記部分が、毒素、サイトカイン、自己抗体またはケモカインである、項目193に記載のナノ粒子。
(項目195)
前記毒素が、細菌毒素、真菌毒素、動物毒素または化学毒素である、項目194に記載のナノ粒子。
(項目196)
前記化学毒素が、有機ホスフェートである、項目195に記載のナノ粒子。
(項目197)
前記動物毒素が、動物毒における毒素である、項目195に記載のナノ粒子。
(項目198)
前記生物が、ウイルス、細菌、真菌または寄生生物である、項目193に記載のナノ粒子。
(項目199)
前記レベルの増強または富化したステロイドを含まない同等のナノ粒子に比べて、前記ナノ粒子の前記細胞膜を標的とするまたはこれに結合する部分に結合するまたはこれを中和する一層良好な能力を有する、項目1から94および177から198のいずれかに記載のナノ粒子。
(項目200)
有効量の、項目1から94および177から199のいずれかに記載のナノ粒子を含む、医薬送達システムまたはデバイス。
(項目201)
別の活性成分、または医学的にまたは薬学的に許容される担体もしくは賦形剤をさらに含む、項目200に記載の医薬送達システムまたはデバイス。
(項目202)
有効量の、項目1から94および177から199のいずれかに記載のナノ粒子、ならびに薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、医薬組成物。
(項目203)
別の活性成分をさらに含む、項目202に記載の医薬組成物。
(項目204)
前記ナノ粒子の前記細胞膜を標的とするもしくはこれに結合する部分に関連する疾患もしくは状態を処置または予防するように構成されている、項目202または203に記載の医薬組成物。
(項目205)
前記ナノ粒子の前記外側表面が、血液細胞、例えば、赤血球、白血球および/または血小板に由来する原形質膜を含む、項目202から204のいずれかに記載の医薬組成物。
(項目206)
必要とする対象において疾患もしくは状態を処置または予防する方法であって、
a)内側コンパートメント(または内部コア)、および細胞に由来する細胞膜を含む外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子であり、前記内側コンパートメント(または内部コア)が、前記外側表面(またはシェル)中の前記細胞膜に固体支持体を提供しない、前記ナノ粒子、あるいは
b)項目1から94および177から199のいずれかに記載のナノ粒子、項目200から201のいずれかに記載の医薬送達システムもしくはデバイス、または項目202から205のいずれかに記載の医薬組成物
の有効量を前記対象に投与するステップを含む、方法。
(項目207)
前記対象がヒトまたは非ヒト哺乳動物である、項目206に記載の方法。
(項目208)
前記ナノ粒子中の前記細胞膜が、前記対象と同じ種の細胞に由来するか、または前記対象の細胞に由来する、項目206または207に記載の方法。
(項目209)
前記ナノ粒子中の前記細胞膜が、血液細胞、例えば、赤血球、白血球および/または血小板に由来する、項目208に記載の方法。
(項目210)
前記ナノ粒子中の前記細胞膜が、前記対象と同じ種の赤血球に由来し、前記赤血球が、前記対象と同じ血液型を有する、項目209に記載の方法。
(項目211)
前記ナノ粒子の前記細胞膜を標的とするもしくはこれに結合する部分に関連する疾患もしくは状態を処置または予防するために使用される、項目206から210のいずれかに記載の方法。
(項目212)
前記部分が、薬剤、例えば化学剤、分子または生物である、項目211に記載の方法。
(項目213)
前記生物が、細菌、真菌または寄生生物である、項目212に記載の方法。
(項目214)
前記部分が、毒素、サイトカイン、自己抗体またはケモカインである、項目212に記載の方法。
(項目215)
前記毒素が、細菌毒素、真菌毒素、動物毒素または化学毒素である、項目214に記載の方法。
(項目216)
前記化学毒素が、有機ホスフェートである、項目215に記載の方法。
(項目217)
前記動物毒素が、動物毒における毒素である、項目215に記載の方法。
(項目218)
前記毒素が、細胞膜に挿入する毒素である、項目215に記載の方法。
(項目219)
前記毒素が、前記毒の自然の病理的機構の一部として、前記対象の標的細胞の前記細胞膜または原形質膜に挿入する、項目218に記載の方法。
(項目220)
前記ナノ粒子の前記外側表面における前記細胞膜または原形質膜が、前記毒素を実質的に保持する、項目218または219に記載の方法。
(項目221)
前記ナノ粒子の前記外側表面が、血液細胞、例えば、赤血球、白血球および/または血小板に由来する原形質膜を含む、項目206から220のいずれかに記載の方法。
(項目222)
別の活性成分、または薬学的に許容される担体もしくは賦形剤を前記必要とする対象に投与するステップをさらに含み、または前記ナノ粒子が、医薬送達システムまたはデバイスにより投与される、項目206から221のいずれかに記載の方法。
(項目223)
必要とする対象において疾患もしくは状態を処置または予防する医薬を製造するための、有効量の、項目1から94および177から199のいずれかに記載のナノ粒子の使用。
(項目224)
有効量の、項目1から94および177から199のいずれかに記載のナノ粒子を含む、免疫原性組成物。
(項目225)
新生物に特異的な免疫原性組成物として構成されており、前記ナノ粒子の前記外側表面が、新生物細胞に由来する細胞膜を含む、項目224に記載の免疫原性組成物。
(項目226)
前記細胞膜が、対象の良性新生物細胞、潜在的に悪性の新生物細胞、がん細胞、がん細胞系またはがん細胞に由来する、項目225に記載の新生物に特異的な免疫原性組成物。
(項目227)
前記ナノ粒子の前記外側表面中の前記細胞膜が、前記新生物細胞に対する免疫応答を誘発するためのその構造的完全性を実質的に保持している、項目225または226に記載の新生物に特異的な免疫原性組成物。
(項目228)
免疫原性アジュバントをさらに含む、項目225から227のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物。
(項目229)
免疫増強物質をさらに含む、項目225から228のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物。
(項目230)
前記ナノ粒子が、別の活性成分または放出可能なカーゴをさらに含む、項目225から229のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物。
(項目231)
前記ナノ粒子が、約10nm~約10μmの直径を有する、項目225から230のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物。
(項目232)
前記ナノ粒子が、前記細胞膜が誘導される前記新生物細胞の構成物質を実質的に欠如している、項目225から231のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物。
(項目233)
前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、レベルの増強または富化したステロイドを含まない、項目225から231のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物。
(項目234)
前記ナノ粒子の前記外側表面が、天然に存在する細胞膜を含み、合成膜をさらに含む、項目225から233のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物。
(項目235)
項目225から234のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物を含むワクチン。
(項目236)
必要とする対象において新生物を処置または予防する方法であって、項目225から234のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物または項目235に記載のワクチンの有効量を前記対象に投与するステップを含む、方法。
(項目237)
前記対象がヒトまたは非ヒト哺乳動物である、項目236に記載の方法。
(項目238)
前記細胞膜が、前記対象と同じ種の新生物細胞または前記対象の新生物細胞に由来する、項目236または237に記載の方法。
(項目239)
前記対象に、別の活性成分、または薬学的に許容される担体もしくは賦形剤を投与するステップをさらに含む、項目236から238のいずれかに記載の方法。
(項目240)
新生物から対象を処置または防御するワクチンを製造するための、有効量の、項目225から234のいずれかに記載の新生物に特異的な免疫原性組成物の使用。
(項目241)
前記ナノ粒子の前記細胞膜を標的とするもしくはこれに結合する部分に関連する疾患もしくは状態を処置または予防するよう構成されており、前記ナノ粒子の前記外側表面が前記部分を含む、項目224に記載の免疫原性組成物。
(項目242)
前記部分が、薬剤、例えば化学剤、分子、生物またはそれらの抗原である、項目241に記載の免疫原性組成物。
(項目243)
前記生物が、細菌、真菌または寄生生物である、項目242に記載の免疫原性組成物。
(項目244)
前記部分が、毒素、サイトカイン、自己抗体またはケモカインである、項目241に記載の免疫原性組成物。
(項目245)
前記毒素が、細菌毒素、真菌毒素、動物毒素または化学毒素である、項目244に記載の免疫原性組成物。
(項目246)
前記化学毒素が、有機ホスフェートである、項目245に記載の免疫原性組成物。
(項目247)
前記動物毒素が、動物毒における毒素である、項目245に記載の免疫原性組成物。
(項目248)
前記毒素が、細胞膜に挿入する毒素である、項目244に記載の免疫原性組成物。
(項目249)
前記毒素が、前記毒の自然の病理的機構の一部として前記対象の標的細胞の前記細胞膜または原形質膜に挿入する、項目248に記載の免疫原性組成物。
(項目250)
前記ナノ粒子の前記外側表面中の前記細胞膜または原形質膜が、前記毒素を実質的に保持する、項目248または249に記載の免疫原性組成物。
(項目251)
前記細胞膜が、細胞に由来する原形質膜である、項目241から250のいずれかに記載の免疫原性組成物。
(項目252)
前記ナノ粒子の前記外側表面が、天然に存在する細胞膜を含み、合成膜をさらに含む、項目241から251のいずれかに記載の免疫原性組成物。
(項目253)
前記ナノ粒子が、生体適合性、生分解性であるか、または合成材料を含む、項目241から252のいずれかに記載の免疫原性組成物。
(項目254)
前記内側コンパートメント(内部コア)が、前記外側表面を支持しない、項目241から253のいずれかに記載の免疫原性組成物。
(項目255)
前記外側表面が、赤血球に由来する原形質膜を含む、項目241から254のいずれかに記載の免疫原性組成物。
(項目256)
別の活性成分をさらに含む、項目241から255のいずれかに記載の免疫原性組成物。
(項目257)
免疫原性アジュバントまたは免疫増強物質をさらに含む、項目241から256のいずれかに記載の免疫原性組成物。
(項目258)
項目241から257のいずれかに記載の免疫原性組成物を含む、ワクチン。
(項目259)
対象において疾患または状態に関連する部分に免疫応答を誘発させる方法であって、有効量の、項目241から257のいずれかに記載の免疫原性組成物を前記対象に投与するステップを含む、方法。
(項目260)
対象において疾患または状態に関連する部分から前記対象を防御する方法であって、有効量の、項目258に記載のワクチンを前記対象に投与するステップを含む、方法。
(項目261)
前記対象がヒトまたは非ヒト哺乳動物である、項目260に記載の方法。
(項目262)
前記細胞膜または原形質膜が、前記対象と同じ種の細胞または前記対象の細胞に由来する、項目260または261に記載の方法。
(項目263)
前記原形質膜が対象と同じ種の赤血球に由来し、前記赤血球が前記対象と同じ血液型を有する、項目262に記載の方法。
(項目264)
別の活性成分、または薬学的に許容される担体もしくは賦形剤を前記対象に投与するステップをさらに含む、項目259から263のいずれかに記載の方法。
(項目265)
前記免疫応答が、T細胞媒介性免疫応答またはB細胞媒介性免疫応答である、項目259から264のいずれかに記載の方法。
(項目266)
前記部分に関連する疾患または状態から対象を防御するワクチンを製造するための、有効量の、項目241から257のいずれかに記載の免疫原性組成物の使用。
(項目267)
疾患または状態が、感染、例えば、皮膚感染、敗血症、肺炎または自己免疫反応、例えば血液細胞または赤血球に対する自己免疫抗体などの自己免疫抗体の産生による自己免疫反応である、項目206から222のいずれかに記載の方法。
(項目268)
前記ナノ粒子または前記医薬組成物が、腸/胃腸管、経口、非経口、静脈内、直腸、鼻腔、局所、眼、吸入または気管内経路により投与される、項目206から222、および267のいずれかに記載の方法。
(項目269)
前記疾患または状態が、感染、例えば、皮膚感染、敗血症または肺炎であり、前記ナノ粒子または前記医薬組成物が、気管内経路により投与される、項目267または268に記載の方法。
(項目270)
前記ナノ粒子または前記医薬組成物が、気管内注入または気管内吸入により投与される、項目269に記載の方法。
(項目271)
前記新生物に特異的な免疫原性組成物またはワクチンが、腸/胃腸管、経口、非経口、静脈内、直腸、鼻腔、局所、眼、吸入または気管内経路により投与される、項目236から239のいずれかに記載の方法。
(項目272)
前記免疫原性組成物が、腸/胃腸管、経口、非経口、静脈内、直腸、鼻腔、局所、眼、吸入または気管内経路により投与される、項目259から265のいずれかに記載の方法。
(項目273)
前記対象に第2の治療剤を投与するステップをさらに含む、項目206から222、236から239、259から265および267から272のいずれかに記載の方法。
(項目274)
前記第2の治療剤が、抗生物質、抗腫瘍剤もしくは抗がん剤、または免疫応答モジュレーター、例えば、免疫応答活性化因子または抑制因子である、項目273に記載の方法。
(項目275)
前記対象に第2の治療剤を投与するステップを含まない、項目206から222、236から239、259から265および267から272のいずれかに記載の方法。

Claims (15)

  1. 内側コンパートメント(または内部コア)、および細胞に由来する細胞膜を含む外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子であって、前記内側コンパートメント(または内部コア)が前記外側表面(またはシェル)中の前記細胞膜に固体支持体を提供せず、
    a)前記内側コンパートメント(または内部コア)が、細胞液または生理液に等張性であり、例えば、内側コンパートメント(または内部コア)が、細胞液または生理液に等張性の液体を含み、かつ/または
    b)前記外側表面(またはシェル)の前記細胞膜が、レベルの増強または富化したステロイドを含み、
    ただし、前記細胞膜が赤血球に由来する場合、前記内側コンパートメント(または内部コア)は細胞液または生理液と等張性である、
    ナノ粒子。
  2. 前記内側コンパートメント(内部コア)が、ex vivoで細胞液または生理液と等張性の液体を含む、または
    前記内側コンパートメント(内部コア)が、in vivoで細胞液または生理液と等張性の液体を含む、
    請求項1に記載のナノ粒子。
  3. 前記細胞膜が原形質膜を含む、請求項1または2に記載のナノ粒子。
  4. 前記細胞膜が
    原核細胞に由来する、
    単細胞生物、例えば細菌もしくは真菌の細胞に由来する、
    真核細胞に由来する、
    多細胞生物、例えば植物、動物、脊椎動物、非ヒト哺乳動物もしくはヒトの細胞に由来する、または
    動物、脊椎動物、非ヒト哺乳動物もしくはヒトの細胞に由来する、
    請求項1からのいずれかに記載のナノ粒子。
  5. 前記細胞膜が、動物、脊椎動物、非ヒト哺乳動物またはヒトの細胞に由来し、必要に応じて
    前記細胞が、結合組織、例えば、血液、骨、腱、靭帯、脂肪もしくは疎性結合組織、線維性結合組織、骨格結合組織もしくは流体結合組織の細胞である、
    前記細胞が、筋肉組織、例えば、内臓筋もしくは平滑筋、筋骨格もしくは心筋の細胞である、
    前記細胞が、神経組織の細胞、例えば、中枢神経系(CNS)もしくは末梢神経系(PNS)における細胞である、
    前記細胞が、上皮組織、例えば、単層扁平上皮、層状扁平上皮、単層立方上皮、移行上皮、偽重層円柱上皮(繊毛円柱上皮としても公知である)、円柱上皮、腺上皮もしくは繊毛円柱上皮の細胞である、
    前記細胞が、神経系、心血管系、循環系、脈管系、消化系、内分泌系、免疫系、外皮系、リンパ系、筋骨格系、生殖系、呼吸器系、呼吸器、換気系、泌尿器系または腎臓系もしくは尿路の細胞である、または
    前記細胞が、血液細胞、腫瘍細胞、がん細胞、免疫細胞、幹細胞、内皮細胞もしくは上皮細胞である、
    請求項1から3のいずれかに記載のナノ粒子。
  6. 前記ステロイドが、真菌ステロイド、動物ステロイド、例えば、脊椎動物のステロイド、ステロイドホルモンもしくはコレステロール、植物ステロイドまたは原核生物のステロイドである、請求項1からのいずれかに記載のナノ粒子。
  7. 前記外側表面(またはシェル)が、哺乳動物細胞、例えばヒト細胞に由来する細胞膜を含み、前記細胞膜が、レベルの増強または富化した哺乳動物ステロイド、例えばヒトステロイドを含む、請求項1から6のいずれかに記載のナノ粒子。
  8. 前記内側コンパートメント(内部コア)が、約4~約10、例えば約6~約9の範囲のpHを有する、
    前記ナノ粒子が、放出可能なカーゴをさらに含む、
    前記ナノ粒子が、直径約10nm~約10μmを有する、
    前記ナノ粒子が、前記細胞膜の天然の構造上の完全性もしくは活性、または前記細胞膜の前記構成物質を実質的に維持する、
    前記内部コアが、塩、糖または糖アルコールを含む、
    前記ナノ粒子が、生体適合性または生分解性である、
    前記ナノ粒子が、前記細胞膜が誘導される種もしくは対象への免疫原性を実質的に欠如している、または
    前記外側表面(またはシェル)が、天然に存在する細胞膜を含み、合成膜をさらに含む、
    請求項1からのいずれかに記載のナノ粒子。
  9. 前記外側表面(またはシェル)が、スフィンゴ脂質をさらに含必要に応じて、
    前記スフィンゴ脂質が、単純スフィンゴ脂質である、または
    前記スフィンゴ脂質が、複合スフィンゴ脂質、例えば、スフィンゴミエリン、糖スフィンゴ脂質またはイノシトール含有セラミドである、
    請求項1からのいずれかに記載のナノ粒子。
  10. ナノ粒子を作製する方法であって、以下:
    a)細胞に由来する細胞膜にステロイドを接触させて、組合せ物を形成するステップ、ならびに
    b)液体中の前記組合せ物に外因性エネルギーを与えて、内側コンパートメント(または内部コア)、およびレベルの増強または富化した前記ステロイドを含む前記細胞膜を含む外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子を形成するステップ、ならびに必要に応じて、
    c)細胞液または生理液に等張性の液体中の前記ナノ粒子に外因性エネルギーを与えて、細胞液または生理液に等張性の前記液体を含む前記内側コンパートメント(または内部コア)、およびレベルの増強または富化した前記ステロイドを含む前記細胞膜を含む前記外側表面を含むナノ粒子を形成するステップ
    を含む、方法。
  11. ナノ粒子を作製する方法であって、
    a)細胞に由来する細胞膜に水混和性溶媒に溶解したステロイドおよびスフィンゴ脂質を接触させて、組合せ物を形成するステップ、ならびに
    b)液体中の前記組合せ物に外因性エネルギーを与えて、内側コンパートメント(または内部コア)、ならびに前記細胞膜、前記ステロイドおよび前記スフィンゴ脂質を含む外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子を形成するステップ
    を含む、方法。
  12. 内側コンパートメント(または内部コア)および外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子であって、前記内側コンパートメント(または内部コア)が、前記外側表面(またはシェル)に固体支持体を提供せず、かつ/または細胞液または生理液に等張性である、例えば内側コンパートメント(または内部コア)が、細胞液または生理液に等張性の液体を含み、前記外側表面(またはシェル)が、細胞膜に由来する細胞、コレステロールおよびスフィンゴミエリンを含む、ナノ粒子。
  13. 前記外側表面(またはシェル)が、約20%(w/w)~約50%(w/w)のコレステロール、約20%(w/w)~約80%(w/w)のスフィンゴミエリン、および約10%(w/w)~約50%(w/w)の赤血球に由来する原形質膜を含む、請求項1に記載のナノ粒子。
  14. 前記ナノ粒子の前記細胞膜が誘導されるあるタイプの細胞に結合するように構成されている、または前記ナノ粒子の前記細胞膜を標的とするまたはこれに結合する部分に結合するようまたはこの部分を中和するように構成されている、請求項1から13のいずれかに記載のナノ粒子。
  15. 象において疾患もしくは状態を処置または予防するための組成物であって、
    a)内側コンパートメント(または内部コア)、および細胞に由来する細胞膜を含む外側表面(またはシェル)を含むナノ粒子であり、前記内側コンパートメント(または内部コア)が、前記外側表面(またはシェル)中の前記細胞膜に固体支持体を提供しない、前記ナノ粒子、あるいは
    b)請求項1から14のいずれかに記載のナノ粒子を含む、組成物
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