JPWO2020096052A1 - 断熱部材およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

信頼性の高い断熱部材を提供する。断熱部材(1)は、芯材(2)と、当該芯材(2)を内部に保持する袋状の外包材(3)とを備える。外包材(3)の内部は外包材(3)の外部と比べて減圧されている。外包材(3)は、芯材(2)を囲むように配置された封止領域(30)と、当該封止領域(30)の一部である最終封止領域(8)に沿って延在する補助封止領域(6)とを含む。上記のように断熱部材(1)において補助封止領域(6)を形成することにより、信頼性の高い断熱部材(1)が得られる。

Description

本発明は、断熱部材およびその製造方法に関する。
従来、ラミネートフィルムなどからなる袋状の外包材と、当該外包材の内部に減圧された状態で封止された芯材とからなる断熱部材が知られている。断熱部材の製造方法としては、たとえばラミネートフィルムなどからなる袋状の外包材の内部に乾燥した芯材を配置し、外包材の内部をほぼ真空状態にまで減圧した状態で当該外包材の開口部を熱溶着し密閉封止する、といった方法が知られている(たとえば特許第3580315号公報参照)。
特許第3580315号公報
上述した断熱部材の製造方法においては、外包材の開口部を封止する際に、当該封止部において外包材を構成するフィルムが局所的に折れ曲がった状態となる場合があった。これは、外包材に対する熱溶着するためのシール機に対して外包材を位置決めするときの位置ずれ、外包材の内部を減圧する時の気体の流れ、シール機の動作など様々な要因により、外包材において封止される部分に位置ずれやしわなどが発生するためである。
このように封止部におけるフィルムが折れ曲がった状態である場合、当該折れ曲がった部分でのフィルムの溶着が不十分となり、封止後に外包材の内部に空気が侵入する場合がある。このような空気の侵入により、外包材の内部の真空度が低下し、結果的に断熱部材の断熱性能が低下する、あるいは断熱部材自体が膨張・変形するといった不具合が発生し、断熱部材の信頼性が低下する場合があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、信頼性の高い断熱部材を提供することを目的とする。
本開示に従った断熱部材の製造方法は、処理対象物を準備する工程と、処理対象物における外包材の内部を減圧する工程と、最終封止領域を形成する工程とを備える。処理対象物を準備する工程では、開口部が形成された袋状の外包材と、当該外包材の内部に配置された芯材とを含む処理対象物を準備する。最終封止領域を形成する工程では、外包材の内部が減圧された状態で、外包材において開口部に沿って外包材の内部を外包材の外部から区画するように最終封止領域を形成する。最終封止領域を形成する工程は、外包材において、最終封止領域が形成されるべき領域に沿って延在する補助封止領域が予め形成された状態で実施される。
本開示に従った断熱部材は、芯材と、当該芯材を内部に保持する袋状の外包材とを備える。外包材の内部は外包材の外部と比べて減圧されている。外包材は、芯材を囲むように配置された封止領域と、当該封止領域の一部に沿って延在する補助封止領域とを含む。
上記によれば、補助封止領域を形成することにより信頼性の高い断熱部材が得られる。
実施の形態1に係る断熱部材の斜視模式図である。 図1の線分II−IIにおける断面模式図である。 図1に示した断熱部材の平面模式図である。 図1に示した断熱部材の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図4に示した断熱部材の製造方法を説明するための平面模式図である。 図4に示した断熱部材の製造方法を説明するための平面模式図である。 図4に示した断熱部材の製造方法を説明するための断面模式図である。 本実施の形態の比較例としての断熱部材の斜視模式図である。 図8の線分IX−IXにおける拡大断面模式図である。 実施の形態2に係る断熱部材の平面模式図である。 図10に示した断熱部材の製造方法を説明するための断面模式図である。 実施の形態3に係る断熱部材の平面模式図である。 図12に示した断熱部材の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための模式図である。 図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための模式図である。 図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための模式図である。 図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための平面模式図である。 図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための平面模式図である。 図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための模式図である。 図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための模式図である。 実施の形態4に係る断熱部材の平面模式図である。 図21に示した断熱部材の製造方法を説明するための平面模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。なお、以下の図面では各構成要素の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
<断熱部材の構成>
図1は、実施の形態1に係る断熱部材の斜視模式図である。図2は、図1の線分II−IIにおける断面模式図である。図3は、図1に示した断熱部材の平面模式図である。
図1〜図3に示した断熱部材1は、真空断熱材であって、芯材2と、当該芯材2を内部に保持する袋状の外包材3と、外包材3の内部に配置された吸着剤4とを備える。芯材2は、たとえばグラスファイバーの集合体である。外包材3の内部は外包材3の外部と比べて減圧されている。外包材3の内部は、たとえば数Pa程度に減圧されている。外包材3は、芯材2を囲むように配置された封止領域30と、当該封止領域30の一部である最終封止領域8に沿って延在する補助封止領域6とを含む。外包材3の内部は封止領域30により気密に密封されている。
上記断熱部材1では、外包材3において、補助封止領域6は封止領域30より外周側に配置される。封止領域30は第1封止領域3aaと最終封止領域8とからなる。補助封止領域6は、第2封止領域3abにより封止領域30と接続されている。外包材3において、封止領域30より外周側に位置する領域に開口部7が形成されている。補助封止領域6は、封止領域30の一部である最終封止領域8の伸びる方向に沿った方向において開口部7を挟むように配置されている。
芯材2は、たとえば、グラスファイバーの集合体を複数積み重ねることで構成してもよい。このようにグラスファイバーなどの繊維の集合体により芯材2を構成することで、芯材2自体の熱伝導による熱の漏洩を抑制できる。特に、上述した繊維の集合体として、内部の空間の割合が大きく、外包材3の内部が真空化された後も当該空間を維持できるものを用いることが好ましい。図2および図3に示すように、芯材2は外包材3によって被覆されている。芯材2は、外包材3の内部が数Pa程度に減圧された状態(以下、真空状態とも呼ぶ)では、外包材3を通して大気圧によって圧縮されている。外包材3に収容される前の状態の芯材2の厚みは、外包材3の内部を真空状態とした場合の芯材2の厚みと比較すると相対的に大きくなっている。たとえば、外包材3に収容される前の状態における芯材2の厚みは、当該芯材2が予備圧縮されていた場合には外包材3の内部を真空状態とした場合の芯材2の厚みと同等以上数倍以下となる。また、当該芯材が予備圧縮されていない場合には、外包材3に収容される前の芯材2の厚みは、外包材3の内部を真空状態とした場合の芯材2の厚みの数倍以上数10倍以下となる。
外包材3は、ガスバリア性を有するフィルム5aおよびフィルム5bが袋状に加工されて構成されていてもよい。フィルム5aおよびフィルム5bでは、芯材2の周囲における互いの合わせ面が熱溶着によって固着された封止領域30を構成する。フィルム5aおよびフィルム5bは当該封止領域30により袋状となっている。
なお、以下の説明においては、フィルム5aおよびフィルム5bを総称してフィルム5とも呼ぶ。フィルム5は、たとえば多層構造を有するラミネートフィルムにより構成してもよい。たとえば、フィルム5は、加熱により熱溶着する熱溶着層としての樹脂フィルムと、気体の透過を防止するガスバリア層としての金属フィルムを積層した多層フィルム体であってもよい。
吸着剤4は、芯材2とともに外包材3内に収容されている。吸着剤4は、たとえば通気性の良い袋と、当該袋の内部に挿入された酸化カルシウムなどとから構成されてもよい。吸着剤4は、主に外包材3内の水分を吸着する。吸着剤4は、水分以外のその他のガスに対して吸着性を有する物質により構成されていてもよい。吸着剤4は、上記のような水分を吸着する物質と、その他のガスを吸着する物質とを含む複数の物質を含んでいてもよい。吸着剤4は、図2に示すように芯材2の内部に配置されていてもよいが、芯材2と外包材3との間に配置されていてもよい。吸着剤4の数は図2に示すように1つでもよいが、2以上の複数であってもよい。
なお、第1封止領域3aaは、フィルム5aおよびフィルム5bの外周に沿って配置されるとともに、芯材2の3方向を囲むように配置されている。最終封止領域8は、芯材2において第1封止領域3aaにより囲まれていない1方向に位置し、第1封止領域3aaの端部同士を接続するように配置されている。最終封止領域8の端部から見て、第1封止領域3aaが位置する側と反対側に第2封止領域3abが配置されている。第2封止領域3abは、フィルム5aおよびフィルム5bの外周に沿って伸びている。補助封止領域6は、第2封止領域3abと接続されている。補助封止領域6は、最終封止領域8の延在方向に沿って延びるフィルム5aおよびフィルム5bの1辺に沿って配置されている。2つの補助封止領域6に挟まれるように開口部7が配置されている。開口部7はフィルム5aとフィルム5bとの外周部のうち補助封止領域6が形成された一辺において、フィルム5aとフィルム5bとが互いに固着されていない領域である。
なお、封止領域30および第2封止領域3abは、外包材3を構成するフィルム5aおよびフィルム5bにおいて、当該外包材3の内部の空間を挟んで対向する部分が密着し固定された領域である。当該封止領域30によって芯材2が配置された外包材3の内部と外包材3の外部とが気密に区画される。また、補助封止領域6は、最終封止領域8が形成されるべき領域に沿って、外包材3の内部の空間を挟んで対向するフィルム5aおよびフィルム5bの一部が密着して固定された領域である。上述した封止領域30と第2封止領域3abと補助封止領域6とは、たとえば熱溶着によりフィルム5aとフィルム5bとが固着した領域である。なお、フィルム5aとフィルム5bとを固着させる方法としては任意の方法を採用できる。
<断熱部材の製造方法>
図4は、図1に示した断熱部材の製造方法を説明するためのフローチャートである。図5および図6は、図4に示した断熱部材の製造方法を説明するための平面模式図である。図7は、図4に示した断熱部材の製造方法を説明するための断面模式図である。図4〜図7を参照しながら、図1に示した断熱部材1の製造方法を説明する。
図4に示すように、断熱部材1の製造方法では、まず外包材3の製作工程(S10)を実施する。具体的には、外包材3となるフィルム5aおよびフィルム5b(図2参照)を袋状に加工し、図5に示すような外包材3を製作する。図5に示すように、外包材3では矩形状のフィルム5aおよびフィルム5bを積層した状態で、当該フィルム5aおよびフィルム5bの3辺の周縁部を熱溶着することにより初期封止領域3aを形成する。また、同時にフィルム5aおよびフィルム5bの残りの1辺の両端部を熱溶着することにより、補助封止領域6を形成する。2つの補助封止領域6の間に位置するフィルム5aおよびフィルム5bの一辺の部分は固着していない開口部7となっている。開口部7を介して、外包材3の内部と外部とが繋がっている。
次に、芯材の挿入工程(S20)を実施する。この工程(S20)では、開口部7を介して図6に示すように外包材3の内部に芯材2を挿入する。
次に、乾燥工程(S30)を実施する。この工程(S30)では、外包材3と当該外包材3の内部に収容されている芯材2とからなる対象物を、乾燥炉内に投入する。外包材3は、上述のように周縁部の一部が初期封止領域3aおよび補助封止領域6によりシールされたフィルム5aおよびフィルム5bからなる。このとき、乾燥炉内の加熱温度は、フィルム5a及びフィルム5bを構成する各層の構成材料の融点のうち、最も低いものに対して10℃〜20℃程度低い温度に設定されている。これにより、フィルム5a及びフィルム5bが乾燥炉内で溶融してしまうことを防止している。
この工程(S30)では、外包材3に収容されている芯材2を乾燥炉に投入後、数十分から数時間ほど乾燥炉内に外包材3および芯材2を保持する。乾燥炉の内部は上述した加熱温度に加熱されているため、外包材3及び芯材2を乾燥させることができる。この結果、外包材3を構成するフィルム5の表面、及び芯材2に吸着している水分などを、当該外包材3および芯材2から離脱させることができる。なお、外包材3の内部においてフィルム5の表面、及び芯材2に吸着している水分が離脱すると、開口部7を介して外包材3の外部へその水分は放出される。したがって、後述するように、外包材3の内部が真空状態に減圧された状態で外包材3を封止する真空包装工程後に、外包材3内で水分などのガスが芯材2などから離脱することを抑制できる。すなわち、外包材3の内部におけるガス分子の運動による熱の伝達を抑制できる。この結果、断熱部材1の断熱性が低減してしまうことを抑制できる。
次に、対象物を真空容器内に設置する工程(S40)を実施する。この工程(S40)では、外包材3と芯材2とからなる対象物を乾燥炉から取り出す。そして、当該対象物を真空容器内に設置する。
次に、吸着剤の挿入工程(S50)を実施する。この工程(S50)では、真空容器内に対象物を設置した後に、開口部7を介して外包材3内に吸着剤4を挿入する。吸着剤4は、芯材2の内部に配置してもよいが、芯材2と外包材3の内面との境界部に配置してもよい。
次に、位置決め工程(S60)を実施する。この工程(S60)では、対象物に対する溶着シール機22の相対的な配置を決定する。図7に示すように、溶着シール機22は補助封止領域6と芯材2との間において最終封止領域8(図3参照)が形成されるべき領域を挟むように配置される。
次に、減圧行程(S70)を実施する、この行程(S70)では、真空容器の内部を減圧する。真空容器20内が減圧されるのに伴い、外包材3内の空気も開口部7を介して真空容器内から放出される。真空容器の内部は、後述する封止行程(S80)を実施する圧力にまで減圧される。当該圧力はたとえば数Pa程度である。
次に、封止行程(S80)を実施する。この行程(S80)では、上述のように真空容器内が十分に減圧された状態で、真空容器内に設置されている溶着シール機22を用いて、外包材3を構成するフィルム5a、フィルム5bを熱溶着し、最終封止領域8を形成することで封止する。最終封止領域8は、図3に示すように補助封止領域6と芯材2との間の位置に形成される。この結果、外包材3の内部は真空状態で封止される。
その後、真空容器を大気開放し、真空容器中から最終封止領域8が形成された対象物を取り出す。以上のような工程により断熱部材1は製造される。
<作用効果>
本開示に従った断熱部材1は、芯材2と、当該芯材2を内部に保持する袋状の外包材3とを備える。外包材3の内部は外包材3の外部と比べて減圧されている。外包材3は、芯材2を囲むように配置された封止領域30と、当該封止領域30の一部である最終封止領域8に沿って延在する補助封止領域6とを含む。
上記断熱部材1では、外包材3において、補助封止領域6は封止領域30より外周側に配置される。外包材3において、封止領域30より外周側に位置する領域に開口部7が形成されている。補助封止領域6は、封止領域30の一部である最終封止領域8の伸びる方向に沿った方向において開口部7を挟むように配置されている。
この場合、断熱部材1の製造時に補助封止領域6を予め形成しておくことで、上述した容易に封止領域30を構成する最終封止領域8の形成時に当該補助封止領域6の近傍における外包材3のフィルム5の位置ずれやしわの発生を抑制できる。このため、最終封止領域8において不良部の発生を抑制できる。この結果、信頼性の高い断熱部材1を得ることができる。
本開示に従った断熱部材1の製造方法は、処理対象物を準備する工程である外包材の製作工程(S10)および芯材の挿入工程(S20)と、処理対象物における外包材3の内部を減圧する工程である減圧工程(S70)と、最終封止領域8を形成する工程である封止工程(S80)とを備える。処理対象物を準備する工程では、開口部7が形成された袋状の外包材3と、当該外包材3の内部に配置された芯材2とを含む処理対象物を準備する。最終封止領域8を形成する封止工程(S80)では、外包材3の内部が減圧された状態で、外包材3において開口部7に沿って外包材3の内部を外包材3の外部から区画するように最終封止領域8を形成する。最終封止領域8を形成する封止工程(S80)は、外包材3において、最終封止領域8が形成されるべき領域に沿って延在する補助封止領域6が予め形成された状態で実施される。
上記断熱部材1の製造方法では、最終封止領域8を形成する前に補助封止領域6を形成している。この補助封止領域6は芯材2を外包材3内に投入する前に形成するため、フィルム5aとフィルム5bとが密着した状態で当該補助封止領域6を形成できる。このため、フィルム5aおよびフィルム5bのずれが無い状態で補助封止領域6を形成できる。よって、フィルム5aとフィルム5bでは、補助封止領域6によって図6に示す矢印50の方向の相対的な変位を規制される。このため、最終封止領域8についても、フィルム5aとフィルム5bとのずれが抑制された状態で熱溶着することができる。特に補助封止領域6近傍である最終封止領域8の両端部の変位が強く規制される。このため、当該最終封止領域8の両端部での不良の発生を抑制できる。このような効果により、本実施の形態によれば最終封止領域8の信頼性を向上させることができる。
ここで、図8は本実施の形態の比較例としての断熱部材101の斜視模式図である。図9は、図8の線分IX−IXにおける拡大断面模式図である。図8および図9に示した比較例としての断熱部材101は、基本的には図1に示した断熱部材1と同様の構成を備えるが、補助封止領域6が形成されていない点が異なっている。当該補助封止領域6が形成されていないため、フィルム105a、105bを溶着させて最終封止領域を形成する場合に、フィルム105aの位置ずれやしわなどに起因して、フィルム105aの一部が折れ曲がった状態で溶着された折れ曲がり部120が形成される場合がある。このような折れ曲がり部120では封止が不十分となり、断熱部材101の内部に当該折れ曲がり部120を介して空気が侵入する可能性がある。このような空気の侵入は、断熱部材101の断熱特性の劣化の要因となる。
一方、本開示に従った断熱部材1では、外包材3において最終封止領域8が形成されるべき領域に沿って補助封止領域6が予め形成されているので、当該最終封止領域8が形成されるべき領域の外包材3の部分を当該補助封止領域6によって拘束できる。そのため、最終封止領域8が形成されるべき領域の外包材3においてしわや位置ずれが発生することを抑制できる。この結果、最終封止領域8において封止された外包材3のフィルム5が局所的に折れ曲がった状態となり、封止が不十分となる可能性を低減できる。したがって、封止が不十分となった領域から外包材3の内部に空気が侵入し、断熱部材1の断熱性能が低下したり、断熱部材1が変形したりする不良の発生を抑制できる。すなわち、信頼性の高い断熱部材1を提供できる。
上記断熱部材の製造方法において、補助封止領域6は、最終封止領域8の伸びる方向に沿った方向において開口部7を挟むように配置されている。この場合、開口部7に近接した位置に最終封止領域8が形成されることになる。また、外包材3において開口部7と最終封止領域8との間の領域は、当該開口部7を介して外包材3の外部と繋がっているため、芯材2を配置する内部領域として利用し得ない。そのため、上記のように開口部7に近接した位置に最終封止領域8を形成することで、上記のように内部領域として利用できない部分のサイズを小さくできる。この結果、芯材2のサイズに対して外包材3のサイズを過剰に大きくする必要が無く、断熱部材1の製造コストの増大を抑制できる。
実施の形態2.
<断熱部材の構成>
図10は、実施の形態2に係る断熱部材の平面模式図である。図10に示す断熱部材1は、基本的には図1〜図3に示した断熱部材1と同様の構成を備えるが、補助封止領域6と最終封止領域8のとの相対的な配置が図1〜図3に示した断熱部材1と異なっている。図10に示した断熱部材1では、補助封止領域6が、外包材3において芯材2と封止領域30の一部である最終封止領域8との間に配置されている。補助封止領域6は、第1封止領域3aaにおいて芯材2と対向する領域と最終封止領域8と重なる領域との間から、最終封止領域8が伸びる方向に突出するように形成されている。
<断熱部材の製造方法>
図11は、図10に示した断熱部材の製造方法を説明するための断面模式図である。図11を用いて図10に示した断熱部材1の製造方法を説明する。図10に示した断熱部材1の製造方法は、基本的には図4に示した断熱部材の製造方法と同様である。ただし、図4の外包材の製作工程(S10)において準備される外包材3では、図10に示すように補助封止領域6が外包材3において芯材2が配置される領域と最終封止領域8が形成される領域との間に配置されている。
その後、工程(S20)〜工程(S50)までを実施の形態1に係る断熱部材の製造方法と同様に実施する。そして、工程(S60)において、外包材3と当該外包材3の内部に収容されている芯材2とからなる対象物に対する溶着シール機22を図11に示すように位置決めする。図11に示すように、溶着シール機22は、外包材3において補助封止領域6からみて芯材2が配置された側と反対側の領域を挟むように配置される。溶着シール機22に挟まれる領域、つまり最終封止領域8が形成されるべき外包材3の領域は、図11に示すようにフィルム5aおよびフィルム5bが平坦な状態で重なっている。
その後、図4の工程(S70)および工程(S80)を実施することにより、図10に示す断熱部材1を得ることができる。
<作用効果>
上記断熱部材1では、補助封止領域6が形成されているため実施の形態1に係る断熱部材1と同様の効果を得ることができる。
上記断熱部材1の製造方法において、補助封止領域6は、外包材3において芯材2と最終封止領域8が形成されるべき領域との間に配置されている。この場合、芯材2を挟むように配置された外包材3のフィルム5aとフィルム5bとを補助封止領域6によって固定できる。そして、補助封止領域6から見て芯材2が位置する側と反対側の領域では、補助封止領域6が形成されることより上記フィルム5aとフィルム5bとが積層された状態となる。このため、最終封止領域8を形成する場合にフィルム5aとフィルム5bとの位置合わせを容易に行うことができる。
以下、より具体的に説明する。たとえば、実施の形態1に係る断熱部材の製造方法において、図7に示すようにフィルム5aおよびフィルム5bは芯材2と補助封止領域6との間で斜めになっている。この斜めになった領域を挟むように溶着シール機22が配置されている。このため、最終の封止工程(S80)を実施する時、つまり溶着シール機22が閉じる際に、溶着シール機22が上述のように傾斜しているフィルム5aおよびフィルム5bに接触する。そして、溶着シール機22はこれらのフィルム5aおよびフィルム5bを互いに面接触するように押圧して変形させる。このとき、フィルム5aとフィルム5bとにひずみが生じて最終封止領域8にしわが発生する可能性が考えられる。
一方、本実施の形態によれば図11に示すように、補助封止領域6によってフィルム5aおよびフィルム5bが拘束されることによって、補助封止領域6から見て周縁部側のフィルム5a、フィルム5bは平面状に密着した状態となっている。このような平面状に積層した状態のフィルム5aおよびフィルム5bの部分に最終封止領域8を形成することができるので、当該最終封止領域8においてしわなどの発生を抑制でき、当該最終封止領域8の信頼性を向上させることができる。
実施の形態3.
<断熱部材の構成>
図12は、実施の形態3に係る断熱部材の平面模式図である。図12に示した断熱部材1は、基本的には図1〜図3に示した断熱部材1と同様の構成を備えるが、補助封止領域6の間に位置する開口部7の構造が図1〜図3に示した断熱部材1と異なっている。図12に示した断熱部材1では、外包材3の外周の一部が切り取られることにより開口部7が形成されている。開口部7は、平面視において外包材3の外周の一部が矩形状に凹んだ領域であって、当該凹んだ領域の内周側において外包材3を構成する2枚のフィルムが固着すること無く開閉可能になっている。
<断熱部材の製造方法>
図13は、図12に示した断熱部材の製造方法を説明するためのフローチャートである。図14〜図16は、図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための模式図である。図17および図18は、図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための平面模式図である。図19および図20は、図13に示した断熱部材の製造方法を説明するための模式図である。図13から図20を参照しながら、図12に示した断熱部材の製造方法を説明する。
まず、図13に示すように部材の準備工程(S110)を実施する。この工程(S110)では、図14に示すように圧縮するプレス機に芯材2を配置するとともに、芯材2を挟むようにフィルム5aおよびフィルム5bを配置する。プレス機は、フィルム5が配置された芯材2を圧縮する部分となるプレス部11Aおよびプレス部11Bを含む。具体的には、プレス部11B上にフィルム5bを配置する。フィルム5b上に芯材2を配置する。芯材2上にフィルム5aを配置する。プレス部11Aはプレス部11B上に配置されている。プレス部11Aは矢印に示す方向に、プレス部11Bに対して相対的に移動可能である。プレス部11A、11Bを囲むように溶着シール機10a、10bが配置されている。
フィルム5aおよびフィルム5bは緩み無く平面状となるよう、図示しない張力維持装置により保持されている。図14に示すように、芯材2の下面がフィルム5bの上面と当接する。芯材2の上面がフィルム5aの下面と当接する。ように、フィルム5a及びフィルム5bに挟み込まれた状態でプレス部11B上に設置される。なお、このプレス部11B上にフィルム5aおよびフィルム5bが設置された状態において、フィルム5aおよびフィルム5bの周縁部は芯材2に当接していない。
次に、圧縮工程(S120)を実施する。この工程(S120)では、プレス機を動作させることにより、プレス部11Aをプレス部11Bに向けて相対的に移動させて、図15に示すようにフィルム5aおよびフィルム5bに挟み込まれた状態の芯材2を圧縮する。このとき、芯材2の厚さが、製造する断熱部材1の厚みの設定値と同等程度の厚さとなるまで、フィルム5a、フィルム5bおよび芯材2を圧縮する。
次に、1回目封止工程(S130)を実施する。この工程(S130)では、図15に示すように溶着シール機10a、10bを用い、外包材3となるフィルム5aおよびフィルム5bの周縁部の全周を加熱および加圧する。この結果、フィルム5aおよびフィルム5bは内部に芯材2を保持した状態で、外周が熱溶着される。この結果、フィルム5aとフィルム5bとは外周部が溶着され初期封止領域3aとなった袋状の外包材3(図16参照)となる。なお、上記工程(S120)と工程(S130)とは同時に実施されてもよいし、工程(S120)を実施した後工程(S130)を実施してもよい。
次に、圧縮解除工程(S140)を実施する。この工程(S140)では、プレス機による外包材3および芯材2の圧縮を解除する。圧縮解除後においても、芯材2の体積はある程度膨張(復元)するものの、その圧縮状態は維持される。これは以下の理由による。すなわち、外包材3内部の体積が、芯材2の復元力によって増加し、外包材3内部の気圧が低下する。そして、外包材3外部の大気圧と外包材3内部の圧力との差圧が芯材2の復元力と釣り合と、芯材2の復元が停止する。
次に、対象物を真空容器内に設置する工程(S150)を実施する。この工程(S150)では、芯材2と、内部に当該芯材2が配置された上記外包材3とからなる対象物を、図16に示すように真空容器20の内部に配置する。このとき、対象物は真空容器20内に設置された一対の規制板21の間に挿入される。規制板21は対象物を挿入しやすく、かつ、後述する切断工程(S160)での外包材3の切断後の芯材2の厚みの復元を規制できるよう、予め決定された間隔で配置されている。たとえば、一対の規制板21の間の間隔は、対象物の厚さの1.5倍から数倍程度としてもよい。
次に、切断工程(S160)を実施する。この工程(S160)では、外包材3を、図17に示す切断位置9において切断して開封する。この結果、図18に示すように切断された部分に開口部7が形成される。また、初期封止領域3aにおいて開口部7を挟む位置の部分は補助封止領域6となる。このとき、外包材3の内部に開口部7を通じて空気が流入し、芯材2の厚さが復元するが、規制板21により芯材2の厚さは規制される。
次に、吸着剤の挿入工程(S170)を実施する。この工程(S170)では、図19に示すように開口部7(図18参照)を介して外包材3内に吸着剤4を挿入する。
次に、位置決め工程(S180)を実施する。この工程(S180)では、図19に示すように開口部7(図18参照)および補助封止領域6が形成された外包材3の周縁部の辺を、溶着シール機22に対して位置決めする。溶着シール機22は、補助封止領域6と芯材2との間のフィルム5aおよびフィルム5bの領域に対向する位置に配置される。
次に、減圧工程(S190)および2回目封止工程(S200)を実施する。この工程(S190)および工程(S200)は、それぞれ図4に示した減圧工程(S70)および封止工程(S80)と同様である。すなわち、工程(S200)では、補助封止領域6と芯材2との間の領域において溶着シール機22によりフィルム5aとフィルム5bとが溶着されることにより、最終封止領域8が形成される。なお、2回目封止工程(S200)において熱溶着によって形成される最終封止領域8は、図12に示すように開口部7と芯材2との間の位置に形成される。このようにして、図12に示す断熱部材1を製造できる。
<作用効果>
上記断熱部材の製造方法において、準備する工程は、芯材2を挟むように外包材3となるべきフィルム5a、5bを配置する工程である部材の準備工程(S110)と、当該フィルム5a、5bにおいて芯材2を囲む領域に初期封止領域3aを形成する工程である1回目封止工程(S130)と、初期封止領域3aの一部を含むフィルム5a、5bの一部を除去することにより、開口部7を形成する工程である切断工程(S160)とを含む。補助封止領域6は、開口部7に隣接する初期封止領域3aの一部分である。
この場合、外包材3の内部には開口部7を形成する前らあらかじめ芯材2が配置されているので、開口部7を介して芯材2を外包材3の内部に入れる場合のように開口部7を芯材2より大きくする必要が無い。このため、開口部7については外包材3の内部を減圧する時に気体の流通が可能な程度の大きさとするなど、断熱部材1の設計の自由度を大きくできる。
また、本実施の形態では、芯材2をフィルム5aとフィルム5bとに挟み込まれた状態で圧縮した状態で、溶着シール機10a、10bを用いて外包材3の周縁部の全周(4辺)を加熱及び加圧することによって熱溶着している。よって、真空容器20内に外包材3および芯材2が配置されて溶着する場合より、芯材2の厚さは薄く、フィルム5aおよびフィルム5bでの緩みがほとんど無い状態で外包材3の周縁部を熱溶着するため、真空容器20内で熱溶着を実施する場合よりもずれが小さい状態で初期封止領域3aを形成できる。この初期封止領域3aが形成された外包材3の外周の一辺の一部を切除して、開口部7を形成する。そして、開口部7と芯材2との間に最終封止領域8を形成している。このため、実施の形態1と同様、最終封止領域8を形成する場合でのフィルム5a、5bのずれの影響を抑制でき、信頼性の高い最終封止領域8を形成できる。また、本実施の形態では、開口部7のサイズの制約を受けることなく芯材2を外包材3内部に配置できるため、容易に高性能な真空断熱材が得られる。
実施の形態4.
<断熱部材の構成>
図21は、実施の形態4に係る断熱部材の平面模式図である。図12に示した断熱部材1は、基本的には図1〜図3に示した断熱部材1と同様の構成を備えるが、補助封止領域6および開口部の形状が図1〜図3に示した断熱部材1と異なっている。図21に示した断熱部材1では、開口部としてスリット19が形成されている。スリット19は外包材3のフィルムに切り込みを入れることにより形成されている。また、補助封止領域6は、外包材3においてスリット19が形成された側の一辺に伸びるように形成されている。
異なる観点からいえば、外包材3において、補助封止領域6は封止領域30より外周側に配置される。外包材3において、封止領域30より外周側に位置する領域に開口部としてのスリット19が形成される。補助封止領域6は、封止領域30と連なり開口部であるスリット19を囲む外周封止領域40の一部である。外周封止領域40は、封止領域30と連なる2つの第2封止領域3abと、当該2つの第2封止領域3abをつなぐ補助封止領域6とからなる。
<断熱部材の製造方法>
図22は、図21に示した断熱部材の製造方法を説明するための平面模式図である。図21に示した断熱部材の製造方法は、基本的には図13に示した断熱部材の製造方法と同様であるが、切断工程(S160)の内容が図13に示した断熱部材の製造方法と異なっている。すなわち、図21に示した断熱部材の製造方法では、切断工程(S160)として、図22において点線で示す切断位置9に、外包材3の一部に切り込みを入れることで開口部としてのスリット19を形成する。なお、その他の工程は図13に示した断熱部材の製造方法と同様である。
<作用効果>
上記断熱部材1では、外包材3において、補助封止領域6は封止領域30より外周側に配置される。外包材3において、封止領域30より外周側に位置する領域に開口部としてのスリット19が形成される。補助封止領域6は、封止領域30と連なり開口部であるスリット19を囲む外周封止領域40の一部である。この場合、図12に示した実施の形態3に係る断熱部材1と同様の効果を得ることができる。
上記断熱部材1の製造方法において、準備する工程は、芯材2を挟むように外包材3となるべきフィルム5a、5bを配置する工程である部材の準備工程(S110)と、フィルム5a、5bにおいて芯材2を囲む領域に初期封止領域3aを形成する工程である1回目封止工程(S130)と、初期封止領域3aと芯材2との間に位置する領域において、フィルムに切り込みであるスリット19を形成することで開口部を形成する工程(切断工程(S160))とを含む。補助封止領域6は、開口部であるスリット19から見て芯材2と反対側に位置する初期封止領域3aの一部である。最終封止領域8を形成する工程である2回目封止工程(S200)では、最終封止領域8が開口部であるスリット19と芯材2との間に位置する領域に形成される。
この場合、開口部であるスリット19を形成するために、フィルム5a、5bに切り込みを形成するという簡便な方法を用いることができるので、開口部としてフィルム5a、5bの一部を除去するような場合と比べて、断熱部材1の製造方法の工程を簡略化し断熱部材1の製造コストを低減できる。また、実施の形態3に係る断熱部材の製造方法と同様に信頼性の高い断熱部材1を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,101 断熱部材、2 芯材、3 外包材、3a 初期封止領域、3aa 第1封止領域、3ab 第2封止領域、4 吸着剤、5,5a,5b,105a フィルム、6 補助封止領域、7 開口部、8 最終封止領域、9 切断位置、10a,22 溶着シール機、11A,11B プレス部、19 スリット、20 真空容器、21 規制板、30 封止領域、40 外周封止領域、50 矢印、120 折れ曲がり部。

Claims (9)

  1. 開口部が形成された袋状の外包材と、前記外包材の内部に配置された芯材とを含む処理対象物を準備する工程と、
    前記処理対象物における前記外包材の前記内部を減圧する工程と、
    前記外包材の前記内部が減圧された状態で、前記外包材において前記開口部に沿って前記外包材の前記内部を前記外包材の外部から区画するように最終封止領域を形成する工程とを備え、
    前記最終封止領域を形成する工程は、前記外包材において、前記最終封止領域が形成されるべき領域に沿って延在する補助封止領域が予め形成された状態で実施される、断熱部材の製造方法。
  2. 前記補助封止領域は、前記最終封止領域の伸びる方向に沿った方向において前記開口部を挟むように配置されている、請求項1に記載の断熱部材の製造方法。
  3. 前記補助封止領域は、前記外包材において前記芯材と前記最終封止領域が形成されるべき領域との間に配置されている、請求項1または請求項2に記載の断熱部材の製造方法。
  4. 前記準備する工程は、
    前記芯材を挟むように前記外包材となるべきフィルムを配置する工程と、
    前記フィルムにおいて前記芯材を囲む領域に初期封止領域を形成する工程と、
    前記初期封止領域の一部を含む前記フィルムの一部を除去することにより、前記開口部を形成する工程とを含み、
    前記補助封止領域は、前記開口部に隣接する前記初期封止領域の一部分である、請求項1または請求項2に記載の断熱部材の製造方法。
  5. 前記準備する工程は、
    前記芯材を挟むように前記外包材となるべきフィルムを配置する工程と、
    前記フィルムにおいて前記芯材を囲む領域に初期封止領域を形成する工程と、
    前記初期封止領域と前記芯材との間に位置する領域において、前記フィルムに切り込みを形成することで前記開口部を形成する工程とを含み、
    前記補助封止領域は、前記開口部から見て前記芯材と反対側に位置する前記初期封止領域の一部であり、
    前記最終封止領域を形成する工程では、前記最終封止領域が前記開口部と前記芯材との間に位置する領域に形成される、請求項1または請求項2に記載の断熱部材の製造方法。
  6. 芯材と、
    前記芯材を内部に保持する袋状の外包材とを備え、
    前記外包材の前記内部は前記外包材の外部と比べて減圧されており、
    前記外包材は、前記芯材を囲むように配置された封止領域と、前記封止領域の一部に沿って延在する補助封止領域とを含む、断熱部材。
  7. 前記補助封止領域は、前記外包材において前記芯材と前記封止領域の一部との間に配置されている、請求項6に記載の断熱部材。
  8. 前記外包材において、前記補助封止領域は前記封止領域より外周側に配置され、
    前記外包材において、前記封止領域より外周側に位置する領域に開口部が形成され、
    前記補助封止領域は、前記封止領域の一部の伸びる方向に沿った方向において前記開口部を挟むように配置されている、請求項6または請求項7に記載の断熱部材。
  9. 前記外包材において、前記補助封止領域は前記封止領域より外周側に配置され、
    前記外包材において、前記封止領域より外周側に位置する領域に開口部が形成され、
    前記補助封止領域は、前記封止領域と連なり前記開口部を囲む外周封止領域の一部である、請求項6または請求項7に記載の断熱部材。
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