JPWO2020071381A1 - 分散液 - Google Patents

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Abstract

液状分散媒とテトラフルオロエチレン系ポリマーのパウダーと所定のフッ素系分散剤とを含み、分散安定性、粘度、色調等の分散物性とチキソ比、接着性、透明性、消泡性、粉落ちしにくい等の樹脂層形成物性とに優れた分散液の提供。
本発明の分散液は、液状分散媒とテトラフルオロエチレン系ポリマーのパウダーと分散剤とを含み、前記パウダーが前記液状分散媒に分散している。前記分散剤は、含フッ素部位と2級水酸基部位又は3級水酸基部位とを有する化合物である。

Description

本発明は、液状分散媒とテトラフルオロエチレン系ポリマーのパウダーと所定のフッ素系分散剤とを含む、分散液、かかる分散液を用いる積層体の製造方法、および、被覆織布の製造方法に関する。
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンとペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)のコポリマー、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンのコポリマー等のテトラフルオロエチレン系ポリマーは、離型性、電気特性、撥水撥油性、耐薬品性、耐候性、耐熱性等の物性に優れており、種々の産業用途に利用されている。
なかでも、テトラフルオロエチレン系ポリマーのパウダーの分散液は、基材の表面に塗布すれば、その表面にテトラフルオロエチレン系ポリマーの層(樹脂層)を形成でき、基材に上記物性を付与できるため、コーティング剤として有用である。
特許文献1には、非水媒体と、テトラフルオロエチレン系ポリマーのパウダーと、式Rpf−(OQp1(OQp2−OHで表される化合物(式中、Rpfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基を、Qp1及びQp1は炭素数2〜4のアルキレン基を、qは1〜12の整数を、rは0〜12の整数を、示す。)を含む、非水系分散液が記載されている。
特開2011−225710号公報
テトラフルオロエチレン系ポリマーは、本質的に表面張力が低く他の材料との相互作用が低い。このため、そのパウダーが有機分散媒に分散した分散液は、分散性が低く、パウダーがケーキ状に沈殿しやすい。また、沈殿したパウダーを再分散させるのが容易ではない。特許文献1に記載の非水系分散液は、上記化合物を分散剤として含み、かかる分散性と再分散性に優れているとされている。
一方、近年では、分散液の用途と使用形態とが拡大し、使用されるテトラフルオロエチレン系ポリマーのパウダーの種類(ポリマーの分子構造、パウダーの性状等。)と分散媒の種類も多様化している。そのため、分散液には、パウダーの分散性と再分散性に限らず、化学的に不活性であり、粘度、色調等の他の分散物性と、チキソ比、接着性、透明性、消泡性、粉落ちしにくい等の樹脂層形成物性にも優れていることが求められている。
本発明者らは鋭意検討の結果、2級水酸基部位又は3級水酸基部位を有する所定のフッ素系化合物は、テトラフルオロエチレン系ポリマーの分散液の分散剤として、その分散性と再分散性に加えて、前記他の分散物性と前記樹脂層形成物性を向上させることを知見した。
本発明は、下記の態様を有する。
[1] 液状分散媒とテトラフルオロエチレン系ポリマーのパウダーと分散剤とを含み、前記パウダーが前記液状分散媒に分散した分散液であって、前記分散剤が含フッ素部位と2級水酸基部位又は3級水酸基部位とを有する化合物である、分散液。
[2] 前記パウダーが、体積基準累積50%径が0.05〜6μmのパウダーである、[1]に記載の分散液。
[3] 前記2級水酸基部位又は3級水酸基部位が、−CH(CH)OH、−CH(CHCH)OH又は−C(CHOHである、[1]又は[2]に記載の分散液。
[4] 前記含フッ素部位が、ポリフルオロアルキル基、エーテル性酸素原子を含むポリフルオロアルキル基又はポリフルオロアルケニル基である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の分散液。
[5] 前記分散剤が、式R(OQ−(OQOHで表される化合物である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の分散液。
(式中、Rは、ポリフルオロアルキル基又はエーテル性酸素原子を含むポリフルオロアルキル基を示し、Qは、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基又はテトラメチレン基を示し、Qは、プロピレン基、プロピリデン基又はイソプロピリデン基を示し、mは、4〜16の整数であり、nは、1〜3の整数である。)
[6] mは、4〜10の整数である、[5]に記載の分散液。
[7] nは、1である、[5]又は[6]に記載の分散液。
[8] 前記液状分散媒が、水性媒体である、[1]〜[7]のいずれか一項に記載の分散液。
[9] テトラフルオロエチレン系ポリマーが、テトラフルオロエチレンに基づく単位と、ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)に基づく単位、ヘキサフルオロプロピレンに基づく単位、又はフルオロアルキルエチレンに基づく単位を含むポリマーである、[1]〜[8]のいずれか一項に記載の分散液。
[10] テトラフルオロエチレン系ポリマーが、さらに、官能基を有する単位を含む、[9]に記載の分散液。
[11] 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、該ポリマーに含まれる全単位に対して、テトラフルオロエチレンに基づく単位を99.5モル%以上含む、[1]〜[10]のいずれか一項に記載の分散液。
[12] 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、該ポリマーに含まれる全単位に対して、テトラフルオロエチレン以外のコモノマーに基づく単位を0.5モル%超含む、[1]〜[11]のいずれか一項に記載の分散液。
[13] 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、カルボニル基含有基、ヒドロキシ基、エポキシ基、アミド基、アミノ基及びイソシアネート基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有する、[1]〜[12]のいずれか一項に記載の分散液。
[14] [1]〜[13]のいずれか一項に記載の分散液を、基材の表面に塗布し加熱してテトラフルオロエチレン系ポリマーを含む樹脂層を形成させて、前記基材と前記樹脂層とが、この順に積層された積層体を得る、積層体の製造方法。
[15] [1]〜[13]のいずれか一項に記載の分散液を、織布に含浸させ、さらに織布を乾燥させて、テトラフルオロエチレン系ポリマーを含む樹脂層で被覆された織布を得る、被覆織布の製造方法。
本発明によれば、分散性と再分散性に加えて、他の分散物性と樹脂層形成物性にも優れ、各種基材の表面にテトラフルオロエチレン系ポリマーの層を形成できる、分散液が提供される。
以下の用語は、以下の意味を有する。
「パウダーのD50」は、レーザー回折・散乱法によってパウダーの粒度分布を測定し、パウダー粒子の集団の全体積を100%として累積カーブを求め、その累積カーブ上で累積体積が50%となる点の粒子径(体積基準累積50%径)である。
「パウダーのD90」は、レーザー回折・散乱法によってパウダーの粒度分布を測定し、パウダー粒子の集団の全体積を100%として累積カーブを求め、その累積カーブ上で累積体積が90%となる点の粒子径(体積基準累積90%径)である。
「ポリマーの溶融粘度」は、ASTM D 1238に準拠し、フローテスターおよび2Φ−8Lのダイを用い、予め測定温度にて5分間加熱しておいたポリマーの試料(2g)を0.7MPaの荷重にて測定温度に保持して測定した値である。
「ポリマーの融点(溶融温度)」は、示差走査熱量測定(DSC)法で測定した融解ピークの最大値に対応する温度である。
「粘度」は、B型粘度計を用いて、室温下(25℃)で回転数が30rpmの条件下で測定される値である。測定を3回繰り返し、3回分の測定値の平均値とする。
「チキソ比」は、回転数が30rpmの条件で測定される液状組成物の粘度ηを回転数が60rpmの条件で測定される液状組成物の粘度ηで除して算出される値(η/η)である。
「十点平均粗さ(RzJIS)」は、JIS B 0601:2013の附属書JAで規定される値である。
ポリマーにおける「単位」とは、モノマーの重合により形成された前記モノマー1分子に由来する原子団と、該原子団の一部を化学変換することで得られる原子団との総称である。ポリマーにおける「単位」は、重合反応によってモノマーから直接形成された原子団であってもよく、重合反応によって得られたポリマーを所定の方法で処理して、構造の一部が変換された原子団であってもよい。
本発明の分散液は、液状分散媒とテトラフルオロエチレン系ポリマー(以下、「TFE系ポリマー」とも記す。)のパウダーと分散剤とを含み、前記パウダーが前記液状分散媒に分散した分散液である。前記分散剤は、含フッ素部位と2級水酸基部位又は3級水酸基部位とを有する化合物(以下、「所定の分散剤」とも記す。)である。
本発明の分散液は、分散性と再分散性に加えて、化学的な活性も低く、粘度、色調等の分散物性に優れ、チキソ比、接着性、透明性、消泡性、粉落ちしにくい等の樹脂層形成物性に優れている。その理由としては、所定の分散剤の2級水酸基又は3級水酸基は、1級水酸基を有する分散剤に比較して、活性(反応活性、酸性度等。)及び極性が低く、親水性が低い点が挙げられる。つまり、所定の分散剤は、従来の分散剤に比較して、親水性成分との相互作用が低下する一方、TFE系ポリマーとの相互作用が相対的に強まると考えられる。その結果、化学的な活性が低く、分散物性と樹脂層形成物性に優れた分散液が得られたと考えられる。なお、この効果は、後述する本発明の好ましい態様において、顕著に発現する。
本発明におけるパウダーのD50は、0.05〜6μmが好ましく、0.1〜3μmが特に好ましい。この場合、パウダーの流動性と分散性がより高まり、本発明の分散液から形成される樹脂層又は層(以下、「F層」とも記す。)の表面平滑性がより優れる。パウダーのD90は、8μm以下が好ましく、1.5〜5μmが特に好ましい。この場合、パウダーの分散性とF層の均質性が優れる。
パウダーの疎充填嵩密度と密充填嵩密度は、この順に、0.08〜0.5g/mL、0.1〜0.8g/mLであるのが好ましい。
本発明におけるパウダーは、TFE系ポリマーを主成分とするパウダーである。パウダーにおけるTFE系ポリマーの含有量は、80質量%以上が好ましく、100質量%が特に好ましい。パウダーに含まれ得る他の樹脂としては、芳香族ポリエステル、ポリアミドイミド、熱可塑性ポリイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンオキシド等が挙げられる。
所定の分散剤が有する2級水酸基部位又は3級水酸基部位は、−CH(CH)OH、−CH(CHCH)OH又は−C(CHOHが好ましく、−CH(CH)OHが特に好ましい。
所定の分散剤が有する含フッ素部位は、ポリフルオロアルキル基、エーテル性酸素原子を含むポリフルオロアルキル基又はポリフルオロアルケニル基が好ましく、ポリフルオロアルキル基が特に好ましい。含フッ素部位の炭素数は、4〜16が好ましく、4〜12が特に好ましい。
所定の分散剤の、2級水酸基部位又は3級水酸基部位と含フッ素部位とは、直接結合していてもよく、連結基を介して結合していてもよく、連結基を介して結合しているのが好ましい。この場合、本発明の分散液の消泡性がより向上するだけでなく、F層を形成する際のパウダーの粉落ちが一層抑制されやすい。
連結基は、ポリオキシアルキレン基が好ましい。
所定の分散剤は、式R(OQ−(OQOHで表される化合物が好ましい。
は、ポリフルオロアルキル基又はエーテル性酸素原子を含むポリフルオロアルキル基を示し、F(CFCH−、F(CFCH−、F(CFCHCH−、F(CFCHCH−又は式RF1(CFO)f1・(CFCFO)f2CFCHO−で表される基(RF1はCF−又はCFCF−であり、f1及びf2はそれぞれ独立に0〜8の整数でありf1とf2の和は4〜8である。)が好ましく、F(CFCH−、F(CFCH−、F(CFCHCH−又はF(CFCHCH−が特に好ましい。
は、メチレン基(−CH−)、ジメチレン基(−CHCH−)、トリメチレン基(−CHCHCH−)又はテトラメチレン基(−CHCHCHCH−)を示し、ジメチレン基が好ましい。
は、プロピレン基(−CHCH(CH)−)、プロピリデン基(−CH(CHCH)−)又はイソプロピリデン基(−C(CH−)を示し、プロピレン基が好ましい。但し、プロピレン基の場合、水酸基は2級炭素原子に結合する。
mは、4〜16の整数であり、4〜10の整数が好ましい。
nは、1〜3の整数であり、1が好ましい。
前記化合物におけるR、Q、Q、m及びnが、それぞれの好ましい範囲にある場合には、分散液の消泡性が特に向上するだけでなく、本発明の分散液から、後述する積層体又は被覆織布を製造する際のパウダーの粉落ちが一層抑制されやすい。
所定の分散剤の具体例としては、F(CFCH(OCHCH−(OCHCH(CH))OH、F(CFCH(OCHCH12−(OCHCH(CH))OH、F(CFCHCH(OCHCH−(OCHCH(CH))OH、F(CFCHCH(OCHCH12−(OCHCH(CH))OH、F(CFCHCH(OCHCH−(OCHCH(CH))OH、F(CFCHCH(OCHCH12−(OCHCH(CH))OHが挙げられる。
かかる分散剤は、市販品(アークロマ社製「Fluowet N083」、「Fluowet N050」等。)として入手できる。
本発明における液状分散媒は、本発明のパウダーを分散させる機能を有する25℃で液体の化合物であり、水性媒体であってもよく、非水媒体であってもよい。
液状分散媒の化合物は、水、含窒素化合物、含硫黄化合物、エステル、ケトン、グリコールエーテル等の極性化合物が好ましく、水が特に好ましい。極性化合物である場合、所定の分散剤に含まれる2級水酸基部位又は3級水酸基部位は、極性化合物との相互作用が低下する一方、TFE系ポリマーとの相互作用が相対的に強まり易く、分散液の分散物性と樹脂層形成物性が更に向上し易い。液状分散媒の化合物は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
液状分散媒の化合物の具体例としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジエチルエーテル、ジオキサン、乳酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、セロソルブ(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等。)が挙げられる。
液状分散媒は、水性媒体が好ましい。水性媒体は、水を主成分とする分散媒であり、水のみからなっていてもよく、水と水溶性の有機分散媒との混合媒体であってもよい。
本発明におけるTFE系ポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)に基づく単位(以下、「TFE単位」とも記す。)を含むポリマーである。
TFE系ポリマーは、TFE単位から実質的になるホモポリマー(以下、「PTFE」とも記す。)、TFE単位とペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)(以下、「PAVE」とも記す。)に基づく単位(以下、「PAVE単位」とも記す。)を含むコポリマー、TFE単位とヘキサフルオロプロピレン(HFP)に基づく単位(以下、「HFP単位」とも記す。)を含むコポリマー又はTFE単位とフルオロアルキルエチレン(以下、「FAE」とも記す。)に基づく単位(以下、「FAE単位」とも記す。)を含むコポリマーが好ましい。
PTFEは、TFE単位以外の単位を極微量含むポリマーや低分子量のPTFEも包含される。前記ポリマーは、ポリマーに含まれる全単位に対して、TFE単位を、99.5モル%超含むのが好ましく、99.9モル%以上含むのが特に好ましい。前記ポリマーの380℃における溶融粘度は、1×10〜1×10Pa・sが好ましく、1×10〜1×10Pa・sが特に好ましい。
低分子量のPTFEは、高分子量のPTFEに放射線を照射して得られるPTFE(国際公開第2018/026012号、国際公開第2018/026017号等に記載のポリマー。)であってもよく、TFEを重合してPTFEを製造する際に連鎖移動剤を用いて得られるPTFE(特開2009−1745号公報、国際公開第2010/114033号、特開2015−232082号公報等に記載のポリマー。)であってよく、コア部分とシェル部分からなるコア−シェル構造を有するポリマーであって、シェル部分のみが低分子量のPTFE(特表2005−527652号公報、国際公開第2016/170918号、特開平09−087334号公報等に記載のポリマー。)であってもよい。
低分子量のPTFEの標準比重(ASTM D4895−04に準拠して測定される比重である。)は、2.14〜2.22が好ましく、2.16〜2.20がより好ましい。
TFE単位を含むポリマーは、TFE単位以外の単位を含むポリマーも包含される。前記ポリマーは、ポリマーの全単位に対して、TFE単位以外のモノマーに基づく単位を0.5mol%超含むのが好ましい。TFE以外の単位は、PAVE単位、HFP単位、FAE単位又は後述する官能基を有する単位が好ましい。
TFE単位を含むポリマーは、カルボニル基含有基、ヒドロキシ基、エポキシ基、オキセタニル基、アミノ基、ニトリル基及びイソシアネート基からなる群から選択される少なくとも1種の官能基を有するのが好ましい。TFE系ポリマーが前記官能基を有する場合、所定の分散剤に含まれる2級水酸基部位又は3級水酸基部位のTFE系ポリマーとの相互作用が強まり易く、分散液の分散物性と樹脂層形成物が更に向上し易い。
上記官能基は、TFE系ポリマーを構成する単位に含まれてもよく、ポリマー主鎖の末端基に含まれてもよく、プラズマ処理等によりTFE系ポリマーに導入してもよい。ポリマー主鎖の末端基に上記官能基が含まれるTFE系ポリマーとしては、重合開始剤、連鎖移動剤等に由来する末端基として官能基を有するTFE系ポリマーが挙げられる。
上記官能基は、ヒドロキシ基又はカルボニル基含有基が好ましく、カルボニル含有基がより好ましく、カーボネート基、カルボキシ基、ハロホルミル基、アルコキシカルボニル基又は酸無水物残基が特に好ましく、カルボキシ基又は酸無水物残基が最も好ましい。
TFE系ポリマーは、TFE単位と、PAVE単位、HFP単位又はFAE単位を含むポリマーが好ましく、TFE単位と、PAVE単位、HFP単位又はFAE単位と、官能基を有する単位とを含むポリマーがより好ましい。
官能基を有する単位は、官能基を有するモノマーに基づく単位が好ましい。
官能基を有するモノマーとしては、ヒドロキシ基又はカルボニル基含有基を有するモノマーが好ましく、酸無水物残基を有する環状モノマーが特に好ましい。
環状モノマーとしては、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物(別称:無水ハイミック酸;以下、「NAH」とも記す。)、無水マレイン酸が挙げられ、NAHが好ましい。
PAVEとしては、CF=CFOCF、CF=CFOCFCF、CF=CFOCFCFCF(以下、「PPVE」とも記す。)、CF=CFOCFCFCFCF、CF=CFO(CFFが挙げられ、PPVEが好ましい。
FAEとしては、CH=CH(CFF、CH=CH(CFF、CH=CH(CFF、CH=CF(CFH、CH=CF(CFHが挙げられる。
この場合、ポリマーに含まれる全単位に対して、TFE単位、PAVE単位、HFP単位又はFAE単位及び官能基を有する単位は、この順に、90〜99モル%、0.5〜9.97モル%、0.01〜3モル%含まれるのが好ましい。
この場合、TFE系ポリマーの融点は、250〜380℃が好ましく、280〜350℃が特に好ましい。
かかるTFE系ポリマーの具体例としては、国際公開第2018/16644号に記載のポリマーが挙げられる。
本発明の分散液におけるTFE系ポリマーの含有量は、20〜70質量%が好ましく、30〜60質量%が特に好ましい。
本発明の分散液における所定の分散剤の含有量は、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%が特に好ましい。
本発明の分散液における液状分散媒の含有量は、15〜75質量%が好ましく、25〜60質量部が特に好ましい。
液状分散媒が水性媒体である場合、液状分散媒における水の含有量は、95質量%以上が好ましく、99質量%以上がより好ましく、100質量%が特に好ましい。
本発明の分散液は、液状分散媒、TFE系ポリマーのパウダー及び所定の分散剤以外の他の材料を含んでいてもよい。
他の材料としては、チキソ性付与剤、充填剤、消泡剤、脱水剤、可塑剤、耐候剤、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、帯電防止剤、増白剤、着色剤、導電剤、離型剤、表面処理剤、粘度調節剤、難燃剤が挙げられる。
他の材料は、分散液に溶解してもよく、溶解しなくてもよい。
他の材料としては、熱硬化性樹脂、熱溶融性樹脂、反応性アルコキシシラン、カーボンブラックも挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリイミド樹脂、ポリアミック酸、熱硬化性アクリル樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性ポリエステル樹脂、熱硬化性ポリオレフィン樹脂、熱硬化性変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ビスマレイミド樹脂、多官能シアン酸エステル樹脂、多官能マレイミド−シアン酸エステル樹脂、多官能性マレイミド樹脂、ビニルエステル樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂が挙げられる。
熱溶融性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート、熱可塑性ポリイミド、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリアリールスルホン、芳香族ポリアミド、芳香族ポリエーテルアミド、ポリフェニレンスルファイド、ポリアリールエーテルケトン、ポリアミドイミド、液晶性ポリエステル、ポリフェニレンエーテルが挙げられる。
他の材料としては、無機フィラーも挙げられ、より具体的にはガラス微小球、セラミック微小球等の中空無機微小球も挙げられる。
ガラス微小球は、シリカガラス又はボロシリケートガラスを含むのが好ましい。
セラミック微小球は、チタン酸バリウムを含むのが好ましく、ネオジウム又は酸化亜鉛がドープされたチタン酸バリウムを含むのが特に好ましい。
中空無機微小球は、20〜50℃において、誘電率が4以上であり、かつ誘電率熱係数が150ppm/℃以下である球が好ましい。
中空無機微小球は、非多孔質であってもよく、多孔質であってもよい。
中空無機微小球は、結晶性であってもよく、非結晶性であってもよい。
中空無機微小球は、密度が0.1〜0.8g/cmであり、平均粒子径が5〜100μmであるのが好ましい。
中空無機微小球は、シラン系カップリング剤、ジルコネート系カップリング剤又はチタネート系カップリング剤によって被覆処理されて疎水性であるのが好ましい。
シラン系カップリング剤としては、フエニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメトキシシラン、(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル)トリエトキシシラン、(ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロデシル)トリエトキシシランが挙げられる。
ジルコネート系カップリング剤としては、ネオペンチル(ジアリル)オキシトリ(ジオクチル)ピロフォスフェートジルコネート、ネオペンチル(ジアリル)オキシトリ(N−エチレンジアミノ)エチルジルコネートが挙げられる。
チタネート系カップリング剤としては、ネオペンチル(ジアリル)オキシトリネオデカノイルチタネート、ネオペンチル(ジアリル)オキシトリ(ドデシル)ベンゼン−スルホニルチタネート、ネオペンチル(ジアリル)オキシトリ(ジオクチル)ホスフェートチタネートが挙げられる。
中空無機微小球を含む本発明の分散液を銅箔の表面に塗布し、液状分散媒を除去して樹脂層を形成させた樹脂付金属箔は、低誘電率熱係数を示すプリント基板材料として好適である。
本発明の分散液の粘度は、1〜1000mPa・sが好ましく、5〜500mPa・sがより好ましく、10〜100mPa・sが特に好ましい。この範囲において、分散液の分散性と塗工性が一層バランスしやすい。
本発明の分散液のチキソ比(η/η)は、1〜2.2が好ましい。この範囲において、分散液の分散性と塗工性が一層バランスしやすい。
本発明の分散液は、液状分散媒とTFE系ポリマーのパウダーと所定の分散剤を混合して製造でき、液状分散媒及び所定の分散剤と、TFE系ポリマーのパウダーとを混合して製造するのが好ましい。
混合に際しては、ホモディスパーやホモジナイザーを用いて分散処理して、分散状態を向上させるのが好ましい。また、0〜40℃で貯蔵した本発明の分散液を使用する際は、これらの分散処理をしてから使用するのが好ましい。
本発明の分散液は、分散物性と樹脂層形成物性とに優れており、層(樹脂層)形成用のコーティング剤として有用である。
また、本発明の分散液は、層(樹脂層)が形成される際の加熱によって、所定の分散剤がパウダーの粉落ちを抑制しつつ、熱分解して消失しやすく、所定の分散剤の残渣量が少ない層(樹脂層)が得られる点も特徴である。
F層における所定の分散剤の残渣量は、使用される分散液に含まれる所定の分散剤の量を基準にして、25質量%以下が好ましく、5質量%以下が特に好ましい。
本発明は、本発明の分散液を、基材の表面に塗布し、加熱してTFE系ポリマーを含む樹脂層(F層)を形成させて、基材と樹脂層とが、この順に積層された積層体の製造方法を提供する。
本発明の製造方法においては、基材の表面の少なくとも片面に樹脂層が形成されればよく、基材の片面のみに樹脂層が形成されてもよく、基材の両面に樹脂層が形成されてもよい。
分散液の塗布方法としては、スプレー法、ロールコート法、スピンコート法、グラビアコート法、マイクログラビアコート法、グラビアオフセット法、ナイフコート法、キスコート法、バーコート法、ダイコート法、ファウンテンメイヤーバー法、スロットダイコート法が挙げられる。
樹脂層の形成は加熱によりおこなわれ、本発明の分散液が塗布された基材を、液状分散媒が揮発する温度(100〜300℃の温度領域)に加熱し、更にTFE系ポリマーが溶融又は焼成する温度領域(300〜400℃)に加熱しておこなうのが特に好ましい。
加熱の方法としては、オーブンを用いる方法、通風乾燥炉を用いる方法、熱線(赤外線)を照射する方法等が挙げられる。
加熱における雰囲気は、常圧下、減圧下のいずれの状態であってよい。また、前記雰囲気は、酸化性ガス(酸素ガス等。)、還元性ガス(水素ガス等。)、不活性ガス(ヘリウムガス、ネオンガス、アルゴンガス、窒素ガス等。)のいずれの雰囲気であってもよい。
基材の加熱時間は、通常は、0.5分〜30分である。
樹脂層の厚さは、30μm以下が好ましく、15μm以下がより好ましく、10μm以下が特に好ましい。樹脂層の厚さの上限は、0.1μmであり、2μmが好ましい。
基材と樹脂層の剥離強度は、12N/cm超が好ましく、15N/cm以上が特に好ましい。前記剥離強度の上限は、通常、100N/cmである。
基材は、銅、アルミ、鉄等の金属基材、ガラス基材、樹脂基材、シリコン基材、セラミックス基材のいずれであってもよい。
基材の形状は、平面状、曲面状、凹凸状のいずれであってもよく、箔状、板状、膜状、繊維状のいずれであってもよい。
本発明の製造方法で得られる積層体の具体例としては、基材が金属箔であり、金属箔及び樹脂層を、この順に有する樹脂付金属箔が挙げられる。
金属箔と樹脂層の間には、接着層が別に設けられていてもよいが、本発明の分散液から形成される樹脂層は接着性に優れるため、接着層は設けられていなくてもよい。
金属箔の好適な態様としては、圧延銅箔、電解銅箔等の銅箔が挙げられる。樹脂付金属箔における、金属箔の厚さは3〜18μmが好ましく、樹脂層の厚さは1〜50μmが好ましい。
樹脂付金属箔は、金属箔にパターン回路を形成すれば、樹脂層を絶縁樹脂層とするプリント配線板として使用できる。
また、電気絶縁層の両側にパターン回路が設けられたプリント配線板に貫通穴を形成する際には、NCドリリング、炭酸ガスレーザー照射又はUV−YAGレーザー照射も使用できる。UV−YAGレーザー照射に際しては、第3高調波(波長355nm)又は第4高調波(波長266nm)を使用できる。
この際の樹脂付金属箔においては、本発明の分散液に紫外線吸収剤、顔料(アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン等。)、硬化剤(トリアリルイソシアヌレート等。)等を更に配合するか、樹脂層の形成における加熱温度を調整してもよい。
また、形成された貫通穴の内壁面には、メッキ層を形成してもよい。メッキ層の形成は、金属ナトリウムによるエッチング処理、過マンガン酸溶液による処理、プラズマ処理のいずれの方法でも形成でき、過マンガン酸溶液による処理又はプラズマ処理によって、メッキ層を形成してもよい。
本発明の製造方法で得られる積層体の具体例としては、基材がポリイミドフィルムであり、ポリイミドフィルム表面の少なくとも一方に、本発明の分散液から形成された樹脂層を有するポリイミドフィルムも挙げられる。
ポリイミドフィルムと樹脂層の間には、接着層が別に設けられていてもよいが、本発明の分散液から形成される樹脂層は接着性に優れるため、接着層は設けられていなくてもよい。
ポリイミドフィルムの好適な態様としては、2,2’,3,3’−又は3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を含む酸二無水物と、パラフェニレンジアミンを含むジアミンとの重合体のフィルムが挙げられる。ポリイミドフィルムの具体例としては、Apical TypeAF(カネカノースアメリカ製)が挙げられる。
積層体の質量は23.5g/m以下であり、かつ、そのループスティフネス値は0.45g/cm以上であるのが好ましい。
積層体における、樹脂層の厚さは1〜200μmが好ましく、5〜20μmが特に好ましい。積層体における、ポリイミドフィルムの厚さは、5〜150μmが好ましい。
かかる積層体は、電気絶縁性、耐摩耗性、耐加水分解性等に優れており、電気絶縁性テープや電気ケーブル又は電気ワイヤーの包装材として使用でき、航空宇宙用又は電気自動車用の、電線材料又はケーブル材料として好適である。
本発明の製造方法で得られる積層体の樹脂層には、更に他の材料を積層してもよい。
前記樹脂層の表面と第2の基材とを圧着させれば、第1の基材(本発明の積層体の製造方法における基材を示す。以下同様。)、樹脂層、第2の基材が、この順に積層された複合積層体が得られる。
第2の基材としては、銅、アルミ、鉄等の金属基材、ガラス基材、樹脂基材、シリコン基材、セラミックス基材が挙げられる。
第2の基材の形状は、平面状、曲面状、凹凸状のいずれであってもよい。
第2の基材の性状は、箔状、板状、膜状、繊維状のいずれであってもよい。
第2の基材の具体例としては、耐熱性樹脂基材、繊維強化樹脂板の前駆体であるプリプレグ等が挙げられる。
プリプレグとは、強化繊維(ガラス繊維、炭素繊維等。)の基材(トウ、織布等。)に樹脂(上述した熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等。)を含浸させたシート状の基材である。
耐熱性樹脂基材は、耐熱性樹脂を含むフィルムが好ましい。耐熱性樹脂基材は、単層であってもよく多層であってもよい。耐熱性樹脂としては、ポリイミド、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリアリルスルホン、芳香族ポリアミド、芳香族ポリエーテルアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリルエーテルケトン、ポリアミドイミド、液晶性ポリエステル、PTFE等が挙げられる。
積層体の樹脂層の表面と第2の基材とを圧着させる方法としては、熱圧着法が挙げられる。第2の基材がプリプレグである場合の熱圧着法における圧着温度は、120〜300℃が好ましい。第2の基材が耐熱性樹脂基材である場合の熱圧着温度は、300〜400℃が好ましい。
熱圧着は、20kPa以下の真空度で行うのが特に好ましい。
熱圧着における圧力は、0.2〜10MPaが好ましい。
本発明の製造方法で得られた積層体の樹脂層の表面に第2の樹脂層を形成する液状の層形成材料を塗布し、第2の樹脂層を形成させても、第1の基材、樹脂層、第2の樹脂層が、この順に積層された複合積層体が得られる。
液状の層形成材料は、特に限定されず、本発明の分散液を使用してもよい。
第2の樹脂層の形成方法も、使用する液状の層形成材料の性質によって適宜決定できる。例えば、前記層形成材料が、本発明の分散液である場合には、本発明の積層体の製造方法における樹脂層の形成方法と同様の条件にしたがって、第2の樹脂層を形成できる。つまり、前記層形成材料が本発明の分散液であれば、樹脂層を多層化して、より厚膜の樹脂層を容易に形成できる。
かかる製造方法で得られる複合積層体としては、樹脂付金属箔又は絶縁被覆体の一態様が挙げられる。
本発明の製造方法で得られた積層体の基材を除去すれば、TFE系ポリマーを含む薄膜が得られる。
積層体の基材を除去する方法は、積層体から基材を剥離させて除去する方法、積層体から基材を溶解させて除去する方法が挙げられる。例えば、積層体の基材が銅箔である場合には、積層体の基材面を塩酸に接触させれば、基材が溶解して除去されて、薄膜が容易に得られる。
本発明の薄膜の膜厚は、30μm以下が好ましく、15μm以下がより好ましく、10μm以下が特に好ましい。薄膜の膜厚の下限は、1μmが好ましく、4μmが特に好ましい。
本発明は、本発明の分散液を、織布に含浸させ、さらに織布を乾燥させて、TFE系樹脂層で被覆された織布を得る、被覆織布の製造方法を提供する。
織布は、乾燥に耐える耐熱性織布であれば特に限定されず、ガラス繊維織布、カーボン繊維織布、アラミド繊維織布又は金属繊維織布が好ましく、ガラス繊維織布又はカーボン繊維織布がより好ましく、電気絶縁性の観点からは、JISR3410で定められる電気絶縁用Eガラスヤーンより構成される平織のガラス繊維織布が特に好ましい。
織布は、樹脂層との密着接着性を高める観点から、シランカップリング剤で処理されていてもよい。ただし、本発明の分散液から形成される樹脂層は接着性に優れるため、織布は、シランカップリング剤で処理されていなくてもよい。
被覆織布における、TFE系ポリマーの総含有量は、30〜80質量%以上が好ましい。
本発明の分散液を織布に含浸させる方法としては、分散液中に織布を浸漬する方法や、分散液を織布に塗布する方法が挙げられる。
前者の方法における浸漬回数、及び、後者の方法における塗布回数は、それぞれ、1回であってもよく、2回以上であってもよい。
本発明の被覆織布の製造方法は、浸漬回数又は塗布回数が少なくとも、織布とポリマーが強固に接着した、ポリマー含有量が高い被覆織布が得られる。
織布を乾燥させる方法は、分散液に含まれる液状分散媒の化合物の種類によって、適宜決定でき、例えば、液状分散媒が水である場合には、織布を80〜120℃の雰囲気にある通風乾燥炉に通す方法が挙げられる。
織布を乾燥させるに際しては、ポリマーを焼成させてもよい。ポリマーを焼成させる方法は、TFE系ポリマーの種類によって適宜決定でき、例えば、織布を300〜400℃の雰囲気にある通風乾燥炉に通す方法が挙げられる。なお、織布の乾燥とポリマーの焼成は、一段階で実施してもよい。
本発明の製造方法で得られる被覆織布は、樹脂層と織布の密着接着性が高い、表面平滑性が高い、歪がすくない等の特性に優れている。例えば、かかる被覆織布と金属箔を熱圧着させることにより得られる樹脂付金属箔は、剥離強度が高く、反りにくいため、プリント基板材料として好適に使用できる。
また、本発明の被覆織布の製造方法においては、織布を含む本発明の分散液を含浸させた織布を、基材の表面に塗布し、加熱させ乾燥させることにより、TFE系ポリマーと織布を含む被覆織布層を形成させ、基材と被覆織布層が、この順に積層された積層体を製造してもよい。
その態様も、特に限定されず、槽、配管、容器等の成形品の内壁面の一部に分散液を含浸させた織布を塗布し、成形品を回転させながら加熱すれば、成形品の内壁全面に被覆織布層を形成できる。したがって、本発明の被覆織布の製造方法は、槽、配管、容器等の成形品の内壁面のライニング方法としても有用である。
さらに、本発明の分散液は、従来のTFE系ポリマーの水分散液に混合することにより、前記水分散液の樹脂層物性を向上させることもできる。たとえば、本発明の分散液と前記水分散液とを混合して得られる分散液から形成される樹脂層は、前記水分散液から形成される樹脂層に比較して、耐クラック性に優れている。
この場合、本発明の分散液におけるTFE系ポリマーは、カルボニル基含有基、ヒドロキシ基、エポキシ基、アミド基、アミノ基及びイソシアネート基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有するTFE系ポリマーが好ましい。また、混合における、従来のTFE系ポリマーの水分散液に含まれるTFE系ポリマーに対する、本発明の分散液に含まれるTFE系ポリマーの質量比は、1.0以上が好ましく、2.0以上が好ましく、4.0以上が特に好ましい。前記質量比の上限は、通常、10である。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
各種測定方法を以下に示す。
<樹脂パウダーのD50及びD90>
ポリマーのパウダーを水中に分散させ、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置(堀場製作所社製、LA−920測定器)を用いて測定した。
<層表面の、算術平均粗さ(Ra)>
Oxford Instruments社製の原子間力顕微鏡を用い、層の表面を下記の測定条件にて分析して、層表面1μm範囲のRaを求めた。
(測定条件)
プローブ:AC160TS−C3(先端R<7nm、バネ定数 26N/m)
測定モード:AC−Air
Scan Rate:1Hz
<積層体の剥離強度>
矩形状(長さ100mm、幅10mm)に切り出した積層体の長さ方向の一端から50mmの位置を固定し、引張り速度50mm/分で、長さ方向の片端から積層体に対して90°剥離させた際にかかる、最大荷重を剥離強度(N/cm)とした。
<両面銅張積層体の伝送損失の評価>
両面銅張積層体の銅箔に伝送線路を形成してプリント基板とし、その信号伝送損失を測定した。
測定系としては、28GHzの信号をベクトルネットワークアナライザーで処理し、GSGの高周波コンタクトプローブ(250μmピッチ)によって測定した。プリント基板に形成する伝送線路は、背面導体付のコプレナー導波路を用いた。
線路の特性インピーダンスは、50Ωとした。
プリント基板の導体である銅の表面には金フラッシュめっきを施した。
校正方法はTRL校正(Thru−Reflect−Line校正)を用いた。
線路の長さは50mmとし、単位長さあたりの伝送損失を測定した。その尺度としては、高周波電子回路や高周波電子部品の特性を表すために使用される回路網パラメータの一つである「S−parameter」(以下、S値とも記す。)を使用した。S値は、その値が0に近い程、伝送損失が小さいことを意味する。S値が、−1.6超の場合の伝送損失の評価を「〇」とし、−1.6未満の場合の伝送損失の評価を「×」とした。
使用材料を以下に示す。
[TFE系ポリマー]
ポリマー1:TFEに基づく単位、NAHに基づく単位及びPPVEに基づく単位を、この順に97.9モル%、0.1モル%、2.0モル%含むコポリマー(融点300℃)。
[分散剤]
分散剤1:F(CFCHCHO(CHCHO)CHCH(CH)OH
分散剤2:F(CFCHCHO(CHCHO)12CHCH(CH)OH
分散剤3:F(CFCHCHO(CHCHO)CHCHOH
[例1]分散液の製造例
[例1−1]
国際公開第2016/017801号の段落[0123]に記載の方法でポリマー1のパウダー1(D50:2.6μm、D90:7.1μm)を得た。
パウダー1の150g、分散剤1の5g、水の335gを横型ボールミルポットに投入し、15mm径のジルコニアボールにて分散させ、ポリマー1のパウダーであるパウダー1が分散した分散液1を得た。分散液1の粘度は19mPa・sであった。回転数6rpm、60rpmで測定される粘度は、この順に13mPa・s、23mPa・sであり、チキソ比は1.2であった。
[例1−2]
例1−1における分散剤1を分散剤2に変更する以外は同様にして、分散液2を得た。分散液2の粘度は16mPa・sであった。回転数6rpm、60rpmで測定される粘度は、この順に13mPa・s、19mPa・sであり、チキソ比は1.2であった。また、分散液2は分散液1に比較して、泡立ちやすかった。
[例1−3]
例1−1における分散剤1を分散剤3に変更する以外は同様にして、分散液の調製を試みたが、分散液が顕著に増粘し、塗工に耐える分散液が得られなかった。
[例2]積層体の製造例(その1)
[例2−1]
銅箔(福田金属箔粉工業製の電解銅箔、CF−T4X−SV。Rzjisで規定される表面十点粗さ1.2μm。)に分散液1を塗布し、窒素雰囲気下、100℃で15分乾燥して銅箔表面に乾燥被膜を形成した。なお、銅箔端面部の乾燥被膜にパウダーの粉落ちは視認されなかった。
さらに350℃で15分間加熱し、徐冷して、ポリマー1の層(膜厚7μm)と銅箔とが接着積層された積層体(樹脂付銅箔)を得た。TG−MSにて定量した、ポリマー1の層における分散剤の残渣量は4質量%であった。
プラズマ処理装置(NORDSON MARCH社製、AP−1000)を用い、RF出力:300W、電極間ギャップ:2インチ、導入ガス:アルゴンガス、導入ガス量:50cm/分、圧力:13Pa、処理時間:1分間の条件で、積層体のポリマー1の層側をプラズマ処理した。プラズマ処理後のポリマー1層表面のRaは8nmであった。
次に、ポリマー1の層の表面に、プリプレグであるFR−4シート(日立化成社製、強化繊維:ガラス繊維、マトリックス樹脂:エポキシ樹脂、品名:GEA−67N) 0.2t(HAN)、厚さ:0.2mm)を重ねて設置し、真空熱プレス(温度:185℃、圧力:3.0MPa、時間:60分間)して、プリプレグ、ポリマー1の層、銅箔がこの順に積層された積層体(片面銅張積層体)を得た。積層体の剥離強度は9N/cmであった。
FR−4シートの各面それぞれに、最外層に銅箔が構成されるように積層体を設置し、プレス温度:185℃、プレス圧:3.0MPa、プレス時間:60分間の条件で真空熱プレスして両面銅張積層体を得た。その伝送損失の評価は「〇」であった。
[例2−2]
例2−1における分散液1を分散液2に変更する以外は同様にして、銅箔に分散液2を塗布し、窒素雰囲気下、100℃で15分乾燥して銅箔表面に乾燥被膜を形成した。この際、銅箔端部の乾燥被膜にパウダーの粉落ちが視認された。さらに、同様にして、樹脂付銅箔、片面銅張積層体及び両面銅張積層体を得た。樹脂付銅箔のポリマー1の層における分散剤の残渣量は23質量%であり、積層体の剥離強度は7N/cmであり、両面銅張積層体の伝送損失の評価は「×」であった。
[例3]積層体の製造例(その2)
PTFEのパウダー(D50:0.3μm)を50質量%含む、PTFEの水分散液(旭硝子社製、品番AD−916E。)と分散液1とを混合して、PTFEのパウダー及びポリマー1のパウダーが水中分散した、PTFEに対するポリマー1の比(質量比)が1.0の分散液を得た。なお、混合に際しては、直前に分散液1を3000rpmの条件にてホモディスパーで処理し、更に3000rpmの条件にてホモジナイザーで処理した。
得られた分散液を、一端辺にビニールテープが貼られたステンレス板(厚さ0.5mm)の表面に塗布し、その端辺に沿って棒をスライドさせて、分散液をステンレス板の表面にならした。ステンレス板を、100℃にて3分間、3回乾燥し、更に380℃にて10分間加熱し、ステンレス板の表面にポリマー1とPTFEを含み、端辺に貼られたビニールテープの厚さに起因して、厚さが傾斜したポリマー層が形成されたステンレス板を得た。該ステンレス板を目視で確認したが、膜厚50μm以上の領域においてもクラック線は確認されなかった。
本発明の分散液は、テトラフルオロエチレン系ポリマーの層を容易に形成でき、プリント配線基板の製造に用いられる、樹脂付銅箔や金属積層板の製造に好適に使用できる。また、本発明の分散液は、フィルム、含浸物(プリプレグ等。)等の成形品の製造に使用でき、離型性、電気特性、撥水撥油性、耐薬品性、耐候性、耐熱性、滑り性、耐摩耗性等が要求される用途の成形品の製造にも使用できる。本発明の分散液から得られる成形品は、アンテナ部品、プリント基板、航空機用部品、自動車用部品、スポーツ用具、食品工業用品、塗料、化粧品等として有用であり、具体的には、パワーモジュール絶縁層、電線被覆材(航空機用電線等。)、電気絶縁性テープ、石油掘削用絶縁テープ、プリント基板用材料、電極バインダー(リチウム二次電池用、燃料電池用等。)、コピーロール、家具、自動車ダッシュボート、家電製品のカバー、摺動部材(荷重軸受、すべり軸、バルブ、ベアリング、歯車、カム、ベルトコンベア、食品搬送用ベルト等。)、工具(シャベル、やすり、きり、のこぎり等。)、ボイラー、ホッパー、パイプ、オーブン、焼き型、シュート、ダイス、便器、コンテナ被覆材として有用である。
なお、2018年10月3日に出願された日本特許出願2018−188252号の明細書、特許請求の範囲及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (15)

  1. 液状分散媒とテトラフルオロエチレン系ポリマーのパウダーと分散剤とを含み、前記パウダーが前記液状分散媒に分散した分散液であって、前記分散剤が含フッ素部位と2級水酸基部位又は3級水酸基部位とを有する化合物である、分散液。
  2. 前記パウダーが、体積基準累積50%径が0.05〜6μmのパウダーである、請求項1に記載の分散液。
  3. 前記2級水酸基部位又は3級水酸基部位が、−CH(CH)OH、−CH(CHCH)OH又は−C(CHOHである、請求項1又は2に記載の分散液。
  4. 前記含フッ素部位が、ポリフルオロアルキル基、エーテル性酸素原子を含むポリフルオロアルキル基又はポリフルオロアルケニル基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の分散液。
  5. 前記分散剤が、式R(OQ−(OQOHで表される化合物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の分散液。
    (式中、Rは、ポリフルオロアルキル基又はエーテル性酸素原子を含むポリフルオロアルキル基を示し、Qは、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基又はテトラメチレン基を示し、Qは、プロピレン基、プロピリデン基又はイソプロピリデン基を示し、mは、4〜16の整数であり、nは、1〜3の整数である。)
  6. mは、4〜10の整数である、請求項5に記載の分散液。
  7. nは、1である、請求項5又は6に記載の分散液。
  8. 前記液状分散媒が、水性媒体である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の分散液。
  9. テトラフルオロエチレン系ポリマーが、テトラフルオロエチレンに基づく単位と、ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)に基づく単位、ヘキサフルオロプロピレンに基づく単位、又はフルオロアルキルエチレンに基づく単位を含むポリマーである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の分散液。
  10. テトラフルオロエチレン系ポリマーが、さらに、官能基を有する単位を含む、請求項9に記載の分散液。
  11. 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、該ポリマーに含まれる全単位に対して、テトラフルオロエチレンに基づく単位を99.5モル%以上含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の分散液。
  12. 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、該ポリマーに含まれる全単位に対して、テトラフルオロエチレン以外のコモノマーに基づく単位を0.5モル%超含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の分散液。
  13. 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、カルボニル基含有基、ヒドロキシ基、エポキシ基、アミド基、アミノ基及びイソシアネート基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の分散液。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の分散液を、基材の表面に塗布し加熱してテトラフルオロエチレン系ポリマーを含む樹脂層を形成させて、前記基材と前記樹脂層とが、この順に積層された積層体を得る、積層体の製造方法。
  15. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の分散液を、織布に含浸させ、さらに織布を乾燥させて、テトラフルオロエチレン系ポリマーを含む樹脂層で被覆された織布を得る、被覆織布の製造方法。
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