JPWO2020067419A5 - - Google Patents
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Claims (15)
- CD3およびCD137に結合することができ、CD3とCD137のいずれかに結合する抗体可変領域を含む、抗原結合分子であって、
好ましくはSPRによって以下の条件:
37℃、pH 7.4、20 mM ACES、150 mM NaCl、0.05% Tween 20、0.005% NaN3;抗原結合分子がCM4センサーチップ上に固定化され、抗原がアナライトとなる
で測定した場合に、5×10-6 M未満の平衡解離定数(KD)でCD137に結合する、前記抗原結合分子。 - (a)配列番号:159のアミノ酸配列を含むCD3ε(CD3イプシロン)の細胞外ドメインの、少なくとも1個、2個、3個、もしくはそれよりも多いアミノ酸残基;ならびに/または
(b)ヒトCD137のLQDPCSNCPAGTFCDNNRNQICSPCPPNSFSSAGGQRTCDICRQCKGVFRTRKECSSTSNAEC(配列番号:152)、好ましくはLQDPCSN、NNRNQI、および/もしくはGQRTCDIのアミノ酸配列を含むCD137のN末端領域の、少なくとも1個、2個、3個、もしくはそれよりも多いアミノ酸残基
に結合する、請求項1に記載の抗原結合分子。 - 前記抗体可変領域が、以下のうちのいずれか1つを含む、請求項1または2に記載の抗原結合分子:
(a1)配列番号:20に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、配列番号:34に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖相補性決定領域2(HCDR2)、配列番号:48に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖相補性決定領域3(HCDR3)、配列番号:63に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、配列番号:68に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖相補性決定領域2(LCDR2)、および配列番号:73に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖相補性決定領域3(LCDR3);
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(c10)配列番号:10に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン(VL);
(c11)配列番号:11に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:61に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン(VL);
(c12)配列番号:12に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:61に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン(VL);
(c13)配列番号:12に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン(VL);
(c14)配列番号:13に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン(VL);
(c15)配列番号:14に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58に対して少なくとも70%、80%、または90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン(VL);
(d1)配列番号:6の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d2)配列番号:3の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:59の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d3)配列番号:4の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d4)配列番号:5の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d5)配列番号:5の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:60の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d6)配列番号:2の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d7)配列番号:8の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d8)配列番号:9の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d9)配列番号:9の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:61の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d10)配列番号:10の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d11)配列番号:11の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:61の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d12)配列番号:12の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:61の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d13)配列番号:12の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d14)配列番号:13の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(d15)配列番号:14の重鎖可変ドメイン(VH)、および配列番号:58の軽鎖可変ドメイン(VL);
(e)CD3に対する結合について、(a1)~(d15)の抗体可変領域のいずれか1つと競合する、抗体可変領域;
(f)CD137に対する結合について、(a1)~(d15)の抗体可変領域のいずれか1つと競合する、抗体可変領域;
(g)(a1)~(d15)の抗体可変領域のいずれか1つと同じCD3上のエピトープに結合する、抗体可変領域;
(h)(a1)~(d15)の抗体可変領域のいずれか1つと同じCD137上のエピトープに結合する、抗体可変領域。 - (a)以下の位置(すべてKabatナンバリングによる)の各々に、その位置について示される以下のアミノ酸残基のうちの1個または複数個を含む、重鎖可変ドメインアミノ酸配列:
アミノ酸26位のA、D、E、I、G、K、L、M、N、R、T、W、もしくはY;
アミノ酸27位のD、F、G、I、M、もしくはL;
アミノ酸28位のD、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸29位のFもしくはW;
アミノ酸30位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸31位のF、I、N、R、S、T、もしくはV;
アミノ酸32位のA、H、I、K、L、N、Q、R、S、T、もしくはV;
アミノ酸33位のW;
アミノ酸34位のF、I、L、M、もしくはV;
アミノ酸35位のF、H、S、T、V、もしくはY;
アミノ酸50位のE、F、H、I、K、L、M、N、Q、S、T、W、もしくはY;
アミノ酸51位のI、K、もしくはV;
アミノ酸52位のK、M、R、もしくはT;
アミノ酸52b位のA、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、V、W、もしくはY;
アミノ酸52c位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸53位のA、E、F、H、K、L、M、N、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸54位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸55位のE、F、G、H、L、M、N、Q、W、もしくはY;
アミノ酸56位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸57位のA、D、E、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、もしくはV;
アミノ酸58位のA、F、H、K、N、P、R、もしくはY;
アミノ酸59位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸60位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸61位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸62位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸63位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸64位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸65位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸93位のHもしくはR;
アミノ酸94位のF、G、H、L、M、S、T、V、もしくはY;
アミノ酸95位のIもしくはV;
アミノ酸96位のF、H、I、K、L、M、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸97位のF、Y、もしくはW;
アミノ酸98位のA、F、G、H、I、K、L、M、N、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸99位のA、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸100位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸100a位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸100b位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸100c位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸100d位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸100e位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸100f位のA、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸100g位のA、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸100h位のA、D、E、G、H、I、L、M、N、P、S、T、もしくはV;
アミノ酸100i位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸101位のA、D、F、I、L、M、N、Q、S、T、もしくはV;
アミノ酸102位のA、D、E、F、G、H、I K、L、M、N、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
ならびに/または
(b)以下の位置(すべてKabatナンバリングによる)の各々に、その位置について示される以下のアミノ酸残基のうちの1個または複数個を含む、軽鎖可変ドメインアミノ酸配列:
アミノ酸24位のA、D、F、G、H、I、K、L、M、N、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸25位のA、G、N、P、S、T、もしくはV;
アミノ酸26位のA、D、E、F、G、I、K、L、M、N、Q、R、S、T、もしくはV;
アミノ酸27位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸27a位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸27b位のA、I、L、M、P、T、もしくはV;
アミノ酸27c位のA、E、F、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、T、W、もしくはY;
アミノ酸27d位のA、E、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸27e位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸28位のG、N、S、もしくはT;
アミノ酸29位のA、F、G、H、K、L、M、N、Q、R、S、T、W、もしくはY;
アミノ酸30位のA、F、G、H、I、K、L、M、N、Q、R、V、W、もしくはY;
アミノ酸31位のI、L、Q、S、T、もしくはV;
アミノ酸32位のF、W、もしくはY;
アミノ酸33位のA、F、H、L、M、Q、もしくはV;
アミノ酸34位のA、H、もしくはS;
アミノ酸50位のI、K、L、M、もしくはR;
アミノ酸51位のA、E、I、K、L、M、Q、R、S、T、もしくはV;
アミノ酸52位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸53位のA、E、F、G、H、K、L、M、N、P、Q、R、S、V、W、もしくはY;
アミノ酸54位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸55位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、もしくはY;
アミノ酸56位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸89位のA、G、K、S、もしくはY;
アミノ酸90位のQ;
アミノ酸91位のG;
アミノ酸92位のA、D、H、K、N、Q、R、S、もしくはT;
アミノ酸93位のA、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、Q、R、S、T、V、W、もしくはY;
アミノ酸94位のA、D、H、I、M、N、P、Q、R、S、T、もしくはV;
アミノ酸95位のP;
アミノ酸96位のFもしくはY;および
アミノ酸97位のA、D、E、G、H、I、K、L、M、N、Q、R、S、T、もしくはV
を含む、請求項3の(a1)~(a15)または(c1)~(c15)のいずれか1つに記載の抗原結合分子。 - 以下の(1)~(3)からなる群より選択される少なくとも1つの特徴を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の抗原結合分子:
(1)抗原結合分子が、各々が異なる細胞上で発現しているCD3とCD137に同時には結合しない;
(2)抗原結合分子が、CD137に対するアゴニスト活性を有する;ならびに
(3)抗原結合分子が、配列番号:1のVH配列および配列番号:57のVL配列を含む参照抗体と比較して、同等のまたは10倍、20倍、50倍、100倍低い、ヒトCD137に対する結合についてのKD値を有し、ここで、該KD値は、好ましくはSPRによって以下の条件:
37℃、pH 7.4、20 mM ACES、150 mM NaCl、0.05% Tween 20、0.005% NaN3;抗原結合分子がCM4センサーチップ上に固定化され、抗原がアナライトとなる
で測定される。 - CD3およびCD137とは異なる第3の抗原に結合することができる抗体可変領域をさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の抗原結合分子。
- 第3の抗原が、がん組織において特異的に発現している分子である、請求項6に記載の抗原結合分子。
- 抗体Fc領域をさらに含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の抗原結合分子。
- 前記Fc領域が、天然型ヒトIgG1抗体のFc領域と比較してFcγRに対する結合活性が低下しているFc領域である、請求項8に記載の抗原結合分子。
- 請求項1~9のいずれか一項に記載の抗原結合分子と、薬学的に許容し得る担体とを含む、医薬組成物。
- 請求項1~9のいずれか一項に記載の抗原結合分子をコードするヌクレオチド配列を含む、単離されたポリヌクレオチド。
- 請求項11に記載のポリヌクレオチドを含む、発現ベクター。
- 請求項11に記載のポリヌクレオチドまたは請求項12に記載の発現ベクターで形質転換されたかまたはそれをトランスフェクトされた、宿主細胞。
- 請求項13に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、多重特異性抗原結合分子または多重特異性抗体を作製する方法。
- 以下の工程を含む、CD3およびCD137に結合することができ、CD3とCD137のいずれか一方に結合する抗体可変領域を取得するかまたはスクリーニングする方法:
(a)複数の抗体可変領域を含むライブラリーを提供する工程、
(b)工程(a)において提供されたライブラリーを、第1の抗原としてのCD3またはCD137のいずれかと接触させ、第1の抗原に結合した抗体可変領域を収集する工程、
(c)工程(b)において収集された抗体可変領域を、CD3およびCD137のうちの第2の抗原と接触させ、第2の抗原に結合した抗体可変領域を収集する工程、ならびに
(d)以下の抗体可変領域:
(1)好ましくはSPRによって以下の条件:
37℃、pH 7.4、20 mM ACES、150 mM NaCl、0.05% Tween 20、0.005% NaN3;抗原結合分子がCM4センサーチップ上に固定化され、抗原がアナライトとなる
で測定した場合に、約5×10-6 M未満もしくは5×10-6 M~3×10-8 Mの平衡解離定数(KD)でCD137に結合する、抗体可変領域;および/または
(2)好ましくはSPRによって以下の条件:
25℃、pH 7.4、20 mM ACES、150 mM NaCl、0.05% Tween 20、0.005% NaN3;抗原結合分子がCM4センサーチップ上に固定化され、抗原がアナライトとなる
で測定した場合に、2×10-6 M~1×10-8 Mの平衡解離定数(KD)でCD3に結合する、抗体可変領域
を選択する工程。
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