JPWO2020050037A1 - 離型フィルム、およびそれを用いた粘着シート積層体 - Google Patents
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Abstract
上記目的を達成するため、本発明の離型フィルムは以下の構成を有する。すなわち、少なくとも支持層と離型層を有する離型フィルムであって、前記離型層は密度が0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン(A)を含有し、前記支持層はポリプロピレン(B)および密度が0.941g/cm3以上の高密度ポリエチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも一種と密度が0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン(D)とを含有する、離型フィルムである。
Description
[1]少なくとも支持層と離型層を有する離型フィルムであって、前記離型層は密度が0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン(A)を含有し、前記支持層はポリプロピレン(B)および密度が0.941g/cm3以上の高密度ポリエチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも一種と密度が0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン(D)とを含有する、離型フィルム。
本発明における離型層は、密度が0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン(A)を含有する。上記低密度ポリエチレン(A)は、粘着シートとの剥離性を向上させるという観点から、密度が0.935g/cm3以下が好ましく、0.930g/cm3以下がより好ましく、0.928g/cm3以下が特に好ましい。また、上記密度は、0.850g/cm3以上が好ましく、0.860g/cm3以上がより好ましく、0.870g/cm3以上が特に好ましい。
本発明における支持層は、ポリプロピレン(B)および密度が0.941g/cm3以上の高密度ポリエチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも一種と、密度が0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン(D)とを含有する。以下の説明において、密度が0.941g/cm3以上の高密度ポリエチレン(C)を「高密度ポリエチレン(C)」と言うことがあり、また、密度が0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン(D)を「低密度ポリエチレン(D)」と言うことがある。
本発明の離型フィルムは、少なくとも支持層と離型層を有する。離型層は、支持層に直接あるいは他の層を介して配置することができるが、離型層と支持層との密着性の観点から、離型層は支持層に直接に積層されていることが好ましい。
本発明の離型フィルムは、支持層の離型層を有する面とは反対面に背面層を有することが好ましい。背面層は、支持層の保護あるいは離型フィルムの滑り性向上のために設けることができる。
本発明の離型フィルムは、粘着シートの離型フィルムとして好適である。つまり、本発明の離型フィルムは、基材フィルム上に粘着層を備えた粘着シートの粘着層上に積層される離型フィルムとして好適である。
本発明の離型フィルムが適用される粘着シートは、特に限定されないが、粘着シートを構成する粘着層には、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤などの非シリコーン系粘着剤が好ましく用いられる。特に、アクリル系粘着剤が好ましい。
(1)ポリエチレンの密度の測定
JIS K7112(1999)に従って密度勾配管法(23℃)により測定した。
作製した離型フィルムから、示差走査熱量計(DSC)(島津製作所製DSC−60Plus)を用いて、以下の方法で測定した。
0℃から250℃まで、昇温速度10℃/分で昇温し、融解熱量を求めた。得られた融解熱量ΔH(J/g)より、(ΔH/樹脂分率/209)×100(%)の式から結晶化度を求めた。ここで、樹脂分率とは材料中のポリマー分率を示し、樹脂成分が100%であれば1.0である。209は、ポリプロピレンの100%結晶化時の融解熱量(J/g)である。
離型フィルムの離型層の面に、1mm2のクロスカットを100個入れ、ニチバン(株)製セロハンテープをその上に貼り付け、指で強く押し付けた後、90度方向に急速に剥離した。セロハンテープを剥離した後の離型層面に残存したクロスカットの個数により、以下の基準で密着性を評価した。
A;100個
B;80〜99個
C;50〜79個
D;50個未満。
離型フィルムの離型層表面に下記の粘着シートの粘着面が向き合うように貼り付け自重5kgのゴムローラーで押さえながら一往復させて貼り合わせて粘着シート積層体(離型フィルム付き粘着シート)を作成した。
n−ブチルアクリレート93質量部とアクリル酸7質量部とを、酢酸エチル中で重合開始剤(アゾビスイソブチロニトリル)の存在下で常法により溶液重合させて、質量平均分子量が150万のアクリル系ポリマー溶液(固形分濃度25質量%)を得た。このアクリル系ポリマー溶液100質量部に、架橋剤としてトリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート(日本ポリウレタン(株)製「コロネートL」)を2質量部加えて、アクリル系粘着剤組成物を調製した。
離型フィルムの離型層表面にアクリル系粘着テープ(日東電工(株)製の「No.31B」)の粘着面が向き合うように重ねて自重5kgのゴムローラーで押さえながら一往復させて貼り合わせて、室温(23±2℃)で24時間放置したサンプルおよび70℃で24時間加熱したサンプルをそれぞれ作製した。それぞれのサンプルについて、引張り試験機(島津製作所社製「EZ−SX」品番)にて、300mm/minの速度で、粘着シート側を180°に引き剥したときの剥離力を測定した。
JIS B0601(2001)に準拠して表面粗さ測定機((株)ミツトヨ製の「サーフテストSJ−400」)を用いて測定した。
・触針先端半径;2μm
・測定力;0.75mN
・カットオフ値;λs=2.5μm、λc=0.8mm
(エンボス処理後のカットオフ値;λs=2.5μm、λc=2.5mm)。
離型層/支持層/背面層の3層積層構成の離型フィルムを、下記の原料を用いて3層溶融共押出法にて作製した。各層のダイ温度を、離型層が225℃、支持層が250℃、背面層が220℃に設定し、60℃に保たれたキャスティングドラム上に、離型層の厚みが20μm、支持層の厚みが60μm、背面層の厚みが20μmとなるように押し出して、総厚みが100μmの離型フィルムを作製した。
・離型層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)90質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)10質量部との混合物
・背面層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標”SP0540;密度0.903g/cm3)。
支持層原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型層/支持層/背面層の3層積層構成の離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は、70%であった。
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)97質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)3質量部との混合物。
支持層原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型層/支持層/背面層の3層積層構成の離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は、70%であった。
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)93質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)7質量部との混合物。
支持層原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型層/支持層/背面層の3層積層構成の離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は、70%であった。
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)80質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)20質量部との混合物。
支持層原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型層/支持層/背面層の3層積層構成の離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は、70%であった。
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)70質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)30質量部との混合物。
各層の原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は70%であった。
・離型層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP2540;密度0.924g/cm3)
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)90質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP2540;密度0.924g/cm3)10質量部との混合物
・背面層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP2540;密度0.924g/cm3)。
各層の原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は70%であった。
・離型層原料;分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)90質量部と分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)10質量部との混合物
・背面層原料;分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)。
各層の原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は70%であった。
・離型層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)80質量部と分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)20質量部との混合物
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)90質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)10質量部との混合物
・背面層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)80質量部と分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)20質量部との混合物。
各層の原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は70%であった。
・離型層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)75質量部と分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)15質量部とエチレン−プロピレン共重合体(三井化学(株)製“タフマーP(登録商標)”P0180)10質量部との混合物
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)90質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)10質量部との混合物
・背面層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)。
離型層/支持層の2層積層構成の離型フィルムを、下記の原料を用いて2層溶融共押出法にて作製した。各層のダイ温度を、離型層が225℃、支持層が250℃に設定し、60℃に保たれたキャスティングドラム上に、離型層の厚みが25μm、支持層の厚みが75μmとなるように押し出して、総厚みが100μmの離型フィルムを作製した。
・離型層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)90質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)10質量部との混合物。
離型層/支持層/背面層の3層積層構成の離型フィルムを、下記の原料を用いて3層溶融共押出法にて作製した。各層のダイ温度を、離型層が225℃、支持層が250℃、背面層が250℃に設定し、60℃に保たれたキャスティングドラム上に、離型層の厚みが15μm、支持層の厚みが40μm、背面層の厚みが5μmとなるように押し出して、総厚みが60μmの離型フィルムを作製した。得られた離型フィルムは、90℃で60秒間加熱処理した。
・離型層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP2540;密度0.924g/cm3)90質量部と直鎖状超低密度ポリエチレン(エチレン−1−オクテン共重合体;ダウケミカル社製“アフィニティー(登録商標)”KC8852G;密度0.875g/cm3)10質量部との混合物
・支持層原料;高密度ポリエチレン( 日本ポリエチレン(株)製“ノバテック(登録商標)”HF562;密度=0.961g/cm3)75質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP2540;密度0.924g/cm3)25質量部との混合物
・背面層原料;ポリプロピレン(住友化学(株)製“ノーブレン(登録商標)“FLX80E4)80質量部とプロピレン−エチレン・ランダム共重合体(エチレン含有量5質量%)20質量部との混合物。
離型層原料を以下のように変更した以外は、実施例11と同様にして離型層/支持層/背面層の3層積層構成の離型フィルムを作製し、同様に加熱処理した。なお、背面層表面の算術平均粗さRaは0.3μm、最大高さ粗さRzは2.6μmであった。
・離型層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP2540;密度0.924g/cm3)85質量部と直鎖状超低密度ポリエチレン(エチレン−1−ブテン共重合体;三井化学(株)製“タフマーP(登録商標)”P1070S;密度0.870g/cm3)15質量部との混合物。
支持層原料を以下のように変更した以外は、実施例11と同様にして離型層/支持層/背面層の3層積層構成の離型フィルムを作製し、同様に加熱処理した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は、70%であった。なお、背面層表面の算術平均粗さRaは0.3μm、最大高さ粗さRzは2.6μmであった。
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)75質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP2540;密度0.924g/cm3)25質量部との混合物。
支持層原料を以下のように変更した以外は、実施例11と同様にして離型層/支持層/背面層の3層積層構成の離型フィルムを作製し、同様に加熱処理した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は、70%であった。なお、背面層表面の算術平均粗さRaは0.3μm、最大高さ粗さRzは2.6μmであった。
・支持層原料;高密度ポリエチレン( 日本ポリエチレン(株)製“ノバテック(登録商標)”HF562;密度=0.961g/cm3)60質量部とポリプロピレン(住友化学(株)製“ノーブレン(登録商標)“FLX80E4)15質量部と直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP2540;密度0.924g/cm3)25質量部との混合物。
各層の原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は70%であった。
・離型層原料;分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)
・背面層原料;分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)。
各層の原料を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを作製した。この離型フィルムの支持層におけるポリプロピレンの結晶化度は70%であった。
・離型層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)75質量部と分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)15質量部とエチレン−プロピレン共重合体(三井化学(株)製“タフマーP(登録商標)”P0180)10質量部との混合物
・支持層原料;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製“ノバテックPP(登録商標)”FL4)
・背面層原料;直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)。
厚みが50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製“ルミラー(登録商標)S−105)上に、タンデム方式にて、先ず、分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)をダイ温度325℃にて押出し積層して、アンダーコート層(UC層;乾燥厚み10μm)を形成した。続いて、このアンダーコート層の上に、下記の離型層原料をダイ温度273℃にて押し出して離型層(乾燥厚み厚み10μm)を積層した。
直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製“エボリュー(登録商標)”SP0540;密度0.903g/cm3)75質量部と分岐状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン(登録商標)”CE3059;密度0.924g/cm3)15質量部とエチレン−プロピレン共重合体(三井化学(株)製“タフマーP(登録商標)”P0180)10質量部との混合物。
上記で作製した実施例および比較例の離型フィルムについて、上述の測定方法および評価方法に従って評価した。その結果を表1に示す。
実施例1および実施例6〜11で作製したそれぞれの離型フィルムに以下のエンボスロールを用いてエンボス処理を施して、離型層表面に微細な凹凸が形成された離型フィルムを得た。エンボス処理は、140℃に加熱されたエンボスロールを離型フィルムの離型層に押し当てることで実施した。エンボス処理前の離型フィルムとエンボスロールとの関係を表2に示す。
・エンボスロール1;比較的深めの梨地状に加工されたエンボスロール
・エンボスロール2;比較的浅めの梨地状に加工されたエンボスロール
・エンボスロール3;絹目状に加工されたエンボスロール
[評価]
上記で作製した実施例の離型フィルムについて、上述の測定方法および評価方法に従って評価した。その結果を表2に示す。
Claims (14)
- 少なくとも支持層と離型層を有する離型フィルムであって、前記離型層は密度が0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン(A)を含有し、前記支持層はポリプロピレン(B)および密度が0.941g/cm3以上の高密度ポリエチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも一種と密度が0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン(D)とを含有する、離型フィルム。
- 前記離型層における低密度ポリエチレン(A)は、少なくとも密度が0.850〜0.940g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項1に記載の離型フィルム。
- 前記離型層は、密度が0.850〜0.940g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレンとして、密度が0.900g/cm3以上0.940g/cm3以下の直鎖状低密度ポリエチレンと、密度が0.850g/cm3以上0.900g/cm3未満の直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項2に記載の離型フィルム。
- 前記離型層が、前記密度が0.900g/cm3以上0.940g/cm3以下の直鎖状低密度ポリエチレン100質量部に対して前記密度が0.850g/cm3以上0.900g/cm3未満の直鎖状低密度ポリエチレンを2〜30質量部含有する、請求項3に記載の離型フィルム。
- 前記支持層に含有するポリプロピレン(B)の結晶化度が40%以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の離型フィルム。
- 前記離型層の表面の算術平均粗さRaが0.5〜7.0μmである、請求項1〜5のいずれかに記載の離型フィルム。
- 前記支持層において、ポリプロピレン(B)と高密度ポリエチレン(C)の合計(B+C)と低密度ポリエチレン(D)との含有比率{(B+C):(D)}が、質量比で97:3〜60:40である、請求項1〜6のいずれかに記載の離型フィルム。
- 前記支持層の厚み(St)に対する前記離型層の厚み(Rt)の比率(Rt/St)が0.05〜0.50である、請求項1〜7のいずれかに記載の離型フィルム。
- 前記支持層の離型層を有する面とは反対面に背面層を有する、請求項1〜8のいずれかに記載の離型フィルム。
- 前記背面層がポリオレフィンを含有する、請求項9に記載の離型フィルム。
- 前記背面層の表面の算術平均粗さRaが0.1〜0.5μmである、請求項9または10に記載の離型フィルム。
- ポリオレフィンの多層共押出フィルムからなる、請求項1〜11のいずれかに記載の離型フィルム。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の離型フィルムと粘着シートとが積層されてなる粘着シート積層体であって、前記粘着シートは基材フィルム上に粘着層を備えた粘着シートであり、前記離型フィルムの離型層と前記粘着シートの粘着層とが接するように積層されてなる、粘着シート積層体。
- ハードディスクドライブ用である、請求項13に記載の粘着シート積層体。
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