JP2002321321A - 化粧シート及び化粧材 - Google Patents

化粧シート及び化粧材

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JP2002321321A
JP2002321321A JP2001126453A JP2001126453A JP2002321321A JP 2002321321 A JP2002321321 A JP 2002321321A JP 2001126453 A JP2001126453 A JP 2001126453A JP 2001126453 A JP2001126453 A JP 2001126453A JP 2002321321 A JP2002321321 A JP 2002321321A
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decorative sheet
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coat layer
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JP2001126453A
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English (en)
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Yuji Karasawa
勇治 唐沢
Junichi Yamauchi
淳一 山内
Masashi Hashimoto
正志 橋本
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JNC Corp
JNC Petrochemical Corp
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Chisso Petrochemical Corp
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミやホコリが付着しにくく美観が優れ建材
用途等に好適に用いられる、エンボス加工が施されたオ
レフィン系樹脂製の化粧シート及びそれを用いた化粧材
を提供する。 【解決手段】 オレフィン系樹脂シートの少なくとも片
面に中心線平均粗さ(Ra)0.1〜5μmのエンボス
加工が施され、前記エンボス加工面の上に4級アンモニ
ウム塩を含有するトップコート層が積層されてなる化粧
シート及びそれを用いた化粧材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅内装材及び家
具等の建装材に用いられる化粧シート及び化粧材に関す
る。詳しくは、ゴミやホコリが付着しにくく美観の優れ
た化粧シート及びそれを用いた化粧材に関する。尚、本
発明では、フィルム及びシートを総称してシートとい
う。
【0002】
【従来の技術】従来、合板や中質繊維板等に接着し化粧
材とする化粧シートとしては、印刷性及びラッピング性
等の加工性に優れ、また、経済的であるという理由から
塩化ビニル系樹脂を用いたシートが広く用いられてきた
が、これらは焼却時に有害な塩化水素ガスを発生するた
め、環境対策や廃棄物処理に問題があり、代替製品が求
められるようになった。近年、これに代わるものとして
特開平9−193321号公報等に見られるようにエチ
レン系樹脂やプロピレン系樹脂等を用いた化粧シートが
提案されている。しかし、これら提案の化粧シートはゴ
ミやホコリが付着しやすく、更にエンボス加工した化粧
シートでは付着したホコリ等を雑巾等で拭き取ろうとし
てもエンボス凹部にホコリ等が残り汚れが取れないため
美観を損ねるという問題があった。
【0003】前記課題を解決する公知の方法として化粧
シートの原料樹脂にアミド系等の帯電防止剤を練り込む
方法があるが、得られた化粧シートは、帯電防止剤がそ
の表面にブリードして印刷性や接着性を低下させる場合
があり、十分満足できるものではなかった。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、ゴミやホ
コリが付着しにくく美観の優れるエンボス加工が施され
たオレフィン系樹脂製の化粧シート及びそれを用いた化
粧材の提供を課題とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を行なった結果、オレフィン系樹脂シートの少なくとも
片面に中心線平均粗さ(Ra)0.1〜5μmのエンボ
ス加工を施し、前記エンボス加工面の上に4級アンモニ
ウム塩を含有するトップコート層を積層して得られる化
粧シート及びそれを用いた化粧材が前記の課題を解決す
ることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は以下の構成を有する。 (1)オレフィン系樹脂シートの少なくとも片面に中心
線平均粗さ(Ra)0.1〜5μmのエンボス加工が施
され、前記エンボス加工面の上に4級アンモニウム塩を
含有するトップコート層が積層されてなることを特徴と
する化粧シート。
【0007】(2)オレフィン系樹脂が、エチレン系樹
脂及びプロピレン系樹脂から選ばれる少なくとも1種で
あることを特徴とする前記(1)項記載の化粧シート。
【0008】(3)4級アンモニウム塩が、側鎖に4級
アンモニウム塩基を有する高分子であることを特徴とす
る前記(1)項記載の化粧シート。
【0009】(4)前記(1)〜(3)のいずれか1項
記載の化粧シートのトップコート層が積層されていない
面に、接着剤を介して化粧基材を張り合わせて得られる
化粧材。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の化粧シートは、オレフィン系樹脂
シートの少なくとも片面に中心線平均粗さ(Ra)0.
1〜5μm、好ましくは0.3〜3μmのエンボス加工
が施され、その上に4級アンモニウム塩を含有するトッ
プコート層が積層される。前記中心線平均粗さ(Ra)
が0.1〜5μmであれば、4級アンモニウム塩を含有
するトップコート層を均一に積層することができる。前
記中心線平均粗さ(Ra)が0.1μm未満であると、
エンボス加工の効果が不十分で、シートに意匠性を付与
することができず、5μmを超えるとトップコート剤の
塗布が不均一となり、本発明の目的とする効果が得られ
ない恐れがある。
【0011】前記エンボス加工で用いられる模様は、前
記中心線平均粗さ(Ra)が0.1〜5μmであれば特
に限定はなく、梨地、絹目、皮シボ、木目、ヘアーライ
ン等の模様が化粧シートの用途に応じて適宜選択され
る。
【0012】尚、本発明における中心線平均粗さ(R
a)は、JIS B 0601「表面粗さの定義と表
示」で定義される表面粗さであり、触針式、光波干渉
式、顕微鏡法等の公知の方法で測定される。
【0013】本発明において、エンボス加工は公知、公
用の方法で実施でき、具体的には彫刻が施された金属製
ロールとゴムロールの間で溶融状態のシートを圧着する
方法やエアーナイフ等を用いて彫刻が施された金属製冷
却ロールに溶融状態のシートを圧着する方法等を例示す
ることができる。
【0014】本発明の化粧シートにおいて、オレフィン
系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂としては、エ
チレン系樹脂、プロピレン系樹脂、ブテン系樹脂、イソ
プレン系樹脂、ペンテン系樹脂、メチルペンテン系樹脂
等を例示できるが、燃焼時に有害な塩化水素ガスを発生
せず、機械的特性や経済性、リサイクル性に優れる化粧
シートが製造できるエチレン系樹脂及びプロピレン系樹
脂が好ましい。
【0015】前記エチレン系樹脂としては、エチレンの
単独重合体、エチレンを主成分とするエチレン以外の単
量体との二元以上のランダムまたはブロック共重合体及
びこれらの2種類以上の混合物が挙げられる。前記エチ
レン以外の単量体としては、特に限定されないが、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1
−オクテン等の炭素数3〜12のα−オレフィン、酢酸
ビニル等のビニルエステル、アクリル酸エチル等のアク
リル酸エステル、メタクリル酸メチル等のメタクリル酸
エステル、一酸化炭素等が例示できる。これらは1種で
も2種以上の併用でもよい。尚、本発明において主成分
とは最も多い成分を意味する。
【0016】前記プロピレン系樹脂としては、プロピレ
ンの単独重合体、プロピレンを主成分とするプロピレン
以外の単量体との二元以上のランダム又はブロック共重
合体及びこれらの2種類以上の混合物が挙げられる。前
記プロピレン以外の単量体としては、特に限定されない
が、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテン等の炭素数2〜12のα−オレフィン
等が例示できる。これらは1種でも2種以上の併用でも
よい。
【0017】本発明の化粧シートの製造方法に特に限定
はなく、前記オレフィン系樹脂に、必要に応じて添加剤
を添加して得られたオレフィン系樹脂組成物を、公知、
公用のシート成形方法すなわち押出成形法、カレンダー
成形法、圧縮成形法、注型成形法等を用いてシートにす
る方法が例示できる。また、前記の添加剤としては、従
来オレフィン系樹脂に用いられている公知の酸化防止
剤、中和剤、帯電防止剤、分散剤、スリップ剤、合成ゴ
ム、合成樹脂、無機充填剤(タルク、炭酸カルシウム、
シリカ、マイカ等)、着色剤等を例示することができ
る。
【0018】前記公知、公用のシート成形方法の中でも
生産性が良好な点から、押出機、Tダイ、冷却ロール、
引取りロール、トリミングカッター、巻き取り機等から
なるTダイシート成形機を用いたTダイ法及びバンバリ
ーミキサー、ミキシングロール、ウォーミングロール、
ストレーナー、カレンダーロール、エンボス装置、冷却
ロール、トリミングカッター、巻き取り機等からなるカ
レンダー成形機を用いたカレンダー成形法が好ましい。
【0019】本発明において、前記オレフィン系樹脂シ
ートの片面または両面には、ぬれ張力36mN/m以上
のコロナ処理、好ましくはぬれ張力38mN/m以上の
コロナ処理、特に好ましくはぬれ張力40mN/m以上
のコロナ処理が施されることが好ましい。ぬれ張力36
mN/m以上のコロナ処理が施されていれば、前記シー
トとトップコート層の接着性が良好となる。
【0020】本発明において、オレフィン系樹脂フィル
ムまたはシートの厚さは、0.02mm〜0.5mm、好
ましくは0.04mm〜0.4mm、特に好ましくは0.
06mm〜0.3mmであることが望ましい。
【0021】本発明においては、オレフィン系樹脂シー
トのエンボス加工面に施されるトップコート層の積層
は、4級アンモニウム塩を含有するトップコート剤をオ
レフィン系樹脂シートのエンボス加工面に塗布し、乾燥
して行うのが好ましい。前記4級アンモニウム塩は、特
に制限はなく公知・市販のものから選択して使用できる
が、ブリード、ブルーム、耐久性等が優れる点から、側
鎖に4級アンモニウム塩基を有する高分子、更に好まし
くは側鎖に4級アンモニウム塩基及びカルボキシル基を
有する架橋性高分子であることが望ましい。また、これ
らは1種でも2種以上の併用でもよい。
【0022】前記側鎖に4級アンモニウム塩基を有する
高分子としては、ジアルキル(メチルもしくはエチル)
アミノエチルアクリレート(メタクリレートを含む)4
級化物、アクリル酸(メタクリル酸を含む)及びアクリ
ル酸エステル(メタクリル酸エステルを含む)の共重合
物(A)と多官能エポキシ誘導体(B)との架橋反応生
成物、更に詳しくは、前記の架橋性の共重合物(A)と
多官能エポキシ誘導体(B)に、前記エポキシ誘導体
(B)の開環反応触媒を添加して反応させた架橋反応生
成物を例示することができる。前記の4級アンモニウム
塩基は、静電誘導防止性によりホコリ付着防止性能を付
与し、カルボキシル基は架橋性を高めてトップコート層
とシートとの密着性を高める。
【0023】前記共重合物(A)は、ジアルキル(メチ
ルもしくはエチル)アミノエチルアクリレート(メタク
リレートを含む)4級化物(対イオンとしてのアニオン
を含む)を直接コモノマーと共重合させる方法もしくは
ジアルキル(メチルもしくはエチル)アミノエチルアク
リレート(メタクリレートを含む)4級化物に代えてそ
の前駆体であるジアルキル(メチルもしくはエチル)ア
ミノエチルアクリレート(メタクリレートを含む)とコ
モノマーを共重合させ、得られた共重合体をカチオン化
剤で処理して4級アンモニウム塩基にする方法のいずれ
かによって得ることができる。前記コモノマーとして
は、アクリル酸及びメタクリル酸のうちの少なくとも1
種、及びアクリル酸エステル(メタクリル酸エステルを
含む)他、必要に応じて他のコモノマーを用いることも
できる。
【0024】前記ジアルキル(メチルもしくはエチル)
アミノエチルアクリレート(メタクリレートを含む)4
級化物は、ジアルキル(メチルもしくはエチル)アミノ
エチルアクリレート(メタクリレートを含む)をカチオ
ン化剤で4級化したものである。前記カチオン化剤とし
ては、塩化メチル、ジメチル硫酸等が例示できる。前記
アクリル酸エステル(メタクリル酸エステルを含む)と
しては、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等
が例示できる。また、前記共重合物(A)の原料として
用いることができる他のモノマーとしては、スチレン、
酢酸ビニル、オレフィン等のビニル誘導体を例示でき
る。
【0025】前記共重合物(A)は、これらのモノマー
を、ラジカル重合開始剤を用いて乳化重合法もしくは溶
液重合法により重合させて得られる。溶液重合法の場合
に用いる溶液としては、イソプロピルアルコールと水の
混合物が挙げられる。前記共重合物(A)において、各
々のモノマーの組成比率は特に限定するものではない
が、前記共重合物体全モノマーに対するジアルキル(メ
チルもしくはエチル)アミノエチルアクリレート(メタ
クリレートを含む)4級化物の組成比率は15〜40m
ol%、アクリル酸もしくはメタアクリル酸の組成比率
は3〜13mol%が好ましい。ジアルキル(メチルも
しくはエチル)アミノエチルアクリレート(メタクリレ
ートを含む)4級化物の組成比率が15mol%未満で
は静電誘導効果が小さく、40mol%を超えると親水
性が大きくなり過ぎる。
【0026】前記多官能エポキシ誘導体(B)として
は、グリセリンジグリシジルエーテル等の2官能エポキ
シ誘導体やトリメチロールプロパントリグリシジルエー
テル等の3官能エポキシ誘導体が例示できる。前記エポ
キシ誘導体(B)の開環反応触媒としては、2−メチル
イミダゾールや2−エチルイミダゾール、4−メチルイ
ミダゾール等のイミダゾール誘導体及びアミン類等のエ
ポキシ開環反応触媒が例示できる。前記エポキシ誘導体
(B)の添加量は前記の共重合物(A)に対して5〜1
5重量%が好ましい。開環反応触媒の添加量は前記エポ
キシ誘導体(B)に対して3〜10重量%が好ましい。
【0027】また、前記トップコート層を均一に生産性
良く積層するためには、トップコート剤を溶媒で希釈し
粘度調整して取扱い性を向上させることが好ましい。具
体的には、水、イソプロピルアルコール等の溶媒を用い
てトップコート剤の中の固形分濃度を5〜40重量%に
調整することが好ましい。前記溶媒は、本発明の効果を
損なわない限り、1種でも2種以上の混合でも良く、更
に上記側鎖に4級アンモニウム塩基を有する高分子を製
造する際に用いた溶媒をそのまま用いても良い。
【0028】上記のような側鎖に4級アンモニウム塩基
及びカルボキシル基を有する架橋性高分子を含有するト
ップコート剤は、上記技術によって製造可能であるが市
販品を利用することもできる。市販品としてはコニシ
(株)のボンディップ(商品名)を例示することができ
る。
【0029】本発明において、4級アンモニウム塩を含
有するトップコート剤には、積層されたトップコート層
の艶調整や表面保護、ブロッキング防止等のために、更
に、シリカ、炭酸カルシウム、二酸化チタン、タルク、
クレー等の無機物を適宜含有させることができる。
【0030】本発明において、トップコート層は、前記
トップコート剤をグラビアコーター、ナイフコーター、
ロールコーター等を用いる公知の方法により塗布して積
層することができ、前記トップコート剤の塗布量は乾燥
後で0.01〜5g/m(トップコート層の厚さとし
て約0.01〜5μm)が好ましく、更に好ましくは
0.02〜3g/mである。前記トップコート剤の塗
布量であれば、経済的かつ充分なホコリ付着防止効果が
得られる。
【0031】更に、本発明の化粧シートには、本発明の
効果を損なわない範囲において、公知の印刷やラミネー
ト、コート等の加工を施すことができる。これらの加工
を行う場合は、本発明のトップコート層を積層する前工
程であっても、後工程であっても良いが、本発明の効果
をより発現させるためには最外層にトップコート層を積
層することが好ましい。
【0032】本発明の化粧材は、本発明の化粧シートの
トップコート層が積層されていない面と化粧基材を接着
剤を介して張り合わせて得られる。前記化粧基材として
は、合板、パーティクルボード、中質繊維板等の木質系
基材、鉄板、アルミ板、石膏ボード等の金属・無機系基
材、塩化ビニル板、メラミン板、発泡ポリスチレン板等
のプラスチック系基材、あるいはこれらを組み合わせた
複合基材を例示することができる。また、これらの基材
の形状は特に制限を受けない。
【0033】本発明において、接着剤としては公知のウ
レタン系、エポキシ系、エチレン/酢酸ビニル共重合体
系等の接着剤を例示することができるが、化粧基材の材
質によって最適なものが選択される。また、接着剤は化
粧シートのトップコート層が積層されていない面や化粧
基材に公知のロール法、スプレー法等で塗布する。
【0034】本発明において、化粧シートと化粧基材と
を張り合わせる方法としては、公知のロールラミネート
法やプレス法、真空プレス法、押出ラミネート法等が例
示できる。更に、化粧基材との接着性を向上させるため
化粧シートのトップコート層が積層されていない面に
は、グラビアコーター、ロールコーター等により公知の
オレフィン用プライマーを積層できる。具体的にはポリ
ウレタン系、ポリエステル系、塩素化ポリオレフィン系
等のプライマーを例示することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるも
のではない。尚、実施例及び比較例で用いた試験方法は
下記の通りである。
【0036】(a)中心線平均粗さ(Ra) サ−フコーダーAY−41((株)小坂研究所)を用い
て、送り速度0.5mm/s、基準長さ5mm、縦倍率
1000倍の条件で化粧シートのエンボス加工面の中心
線平均粗さ(Ra)を測定した(単位:μm)。
【0037】(b)ホコリ付着性 100mm×100mmに裁断した化粧シートを常時人
の出入りがある室内の机の上に1ヶ月間重ならない様に
放置した後、化粧シート表面のホコリの付着状況を目視
観察し、下記基準に従い評価した。 ○:ホコリの付着が見られない。 ×:ホコリが付着して汚れが目立ち、化粧シートの美観
が損なわれている。
【0038】(c)接着性 化粧シートのトップコート層が積層されていない面にウ
レタン系プライマー(商品名:NH裏面プライマー
(B)、ザ・インクテック(株))を、自動塗工機(テ
スター産業(株))を用いて2g/m塗布後、40℃
で2日間養生した。得られた化粧シートとウレタン系接
着剤(商品名:UR−1326、アロンエバーグリップ
リミテッド)を100g/m塗布したパーティクルボ
ードをロール法にて貼り合わせ化粧材とした。得られた
化粧材を室温×7日間養生後、JISK 6854に準
拠して常態剥離試験を実施し、下記基準に従い剥離状況
を目視観察した。 ○:化粧シートまたはパーティクルボードの材料破壊、
または接着剤の凝集破壊が発生。 ×:化粧シートの界面剥離が発生。
【0039】実施例1〜3、比較例1〜3 表1及び表2に記載された配合処方により、口径65m
mφのTダイ押出機を用いてエチレン系樹脂の場合は2
10℃、プロピレン系樹脂の場合は230℃の温度で押
し出し、ゴムタッチロール方式にて表1及び表2に記載
した中心線表面粗さ(Ra)の梨地エンボス加工した
後、シート両面の濡れ張力が45mN/mになるように
コロナ処理し、厚さ0.2mm、巾300mmのオレフ
ィン系樹脂シートを製造した。引き続き得られたシート
のエンボス面に4級アンモニウム塩を含むトップコート
剤(商品名:ボンディップPA−100、コニシ
(株))を自動塗工機(テスター産業(株))を用いて
塗布し、90℃で10分間乾燥・硬化させ化粧シートを
得た。この時の塗布量は、固形分として0.3g/m
で行った。前記試験方法に基づいて得られた評価結果を
表1及び表2に記載した。
【0040】
【表1】 注)E8082:京葉ポリエチレン(株)製、KEIY
Oポリエチ(商品名) XF1800:チッソ(株)製、チッソポリプロ(商品
名)
【0041】
【表2】 注)E8082:京葉ポリエチレン(株)製、KEIY
Oポリエチ(商品名) XF1800:チッソ(株)製、チッソポリプロ(商品
名) エレストマスター326:商品名、花王(株)製アミド
系帯電防止剤
【0042】
【発明の効果】以上の結果から分かるように、本発明の
エンボス加工が施されたオレフィン系樹脂製の化粧シー
ト及びそれを用いた化粧材はゴミやホコリが付着しにく
く美観が優れる為、要求の厳しい建材用途にも好適に用
いられる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 31:10 31:10 (72)発明者 橋本 正志 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社加工品開発研究所内 Fターム(参考) 4F100 AA40B AK01B AK03A AK04A AK07A AK51 AK51G AL05B AP03D AR00C AS00B BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D CB00C DD01A EJ39A GB07 GB81 JG03 JL11C 4F209 AA03 AC03 AG03 AH48

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン系樹脂シートの少なくとも片面
    に中心線平均粗さ(Ra)0.1〜5μmのエンボス加
    工が施され、前記エンボス加工面の上に4級アンモニウ
    ム塩を含有するトップコート層が積層されてなることを
    特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】オレフィン系樹脂が、エチレン系樹脂及び
    プロピレン系樹脂から選ばれる少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】4級アンモニウム塩が、側鎖に4級アンモ
    ニウム塩基を有する高分子であることを特徴とする請求
    項1記載の化粧シート。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧シ
    ートのトップコート層が積層されていない面に、接着剤
    を介して化粧基材を張り合わせて得られる化粧材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011068041A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Sekisui Chem Co Ltd 樹脂シートの製造装置及び製造方法
JP2014188742A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート及びその製造方法

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