JP4442196B2 - 離型剤、粘着性積層体および粘着性積層テープ - Google Patents

離型剤、粘着性積層体および粘着性積層テープ Download PDF

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Description

本発明は、離型剤に関し、詳しくは、粘着層と接する離型層を形成するための離型剤に関する。また、本発明は、粘着性積層体および粘着性積層テープに関する。
粘着テープの粘着面(本明細書において粘着とは接着なども含む広義の意味である)を保護するのに離型剤を使用することは広く行われている。離型性能の点において最も優れている離型剤の一つは、シリコーン系の離型剤である。しかし、シリコーン系離型剤には微量のシロキサン系ガスが含まれており、用途によってはこのシロキサン系ガスが腐蝕その他の重大な障害をもたらすことがある。シリコーン系離型剤の代りとしてフッ素樹脂系の離型剤も提案されているが、このものの離型性能は必ずしも満足すべきものではない。
特開平1−168996号公報 特開平6−41500号公報 特開2001−294718号公報
従って、本発明は、シリコーン系離型剤やフッ素樹脂系離型剤に代る新しい離型剤を提供しようとするものである。
すなわち、本発明の要旨は、官能基を有していてもよい重量平均分子量が1×10以上のポリオレフィン(A)とJIS K−7117に従って測定した23℃における粘度が1〜1×10センチポイズである炭化水素(B)とを含有し、ポリオレフィン(A):炭化水素(B)の重量比が97:3〜60:40であることを特徴とする、粘着層と接する離型層を形成するための離型剤に存する。
本発明の他の要旨は、粘着層とこれに接触する離型層とを有し且つ離型層が前記の離型剤から成ることを特徴とする粘着性積層体に存する。
本発明の他の要旨は、シート状基材の少なくとも一面に順次に粘着層および離型層が設けられている粘着性積層テープであって、離型層が上記の離型剤から成ることを特徴とする粘着性積層テープに存する。
また、本発明の更に他の要旨は、2枚のシート状基材の間に粘着層および離型層が設けられている粘着性積層テープであって、離型層が上記の離型剤から成ることを特徴とする粘着性積層テープに存する。
本発明によれば、シリコーン系離型剤やフッ素樹脂系離型剤に代る新しい離型剤が提供される。
以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本発明の離型剤について説明する。本発明の離型剤は、粘着層と接する離型層を形成するための離型剤であって、必須成分として、官能基を有していてもよい重量平均分子量が1×10以上のポリオレフィン(A)とJIS K−7117に従って測定した23℃における粘度が1〜1×10センチポイズである炭化水素(B)とを含有する。
本発明において、ポリオレフィン(A)として、種々のオレフィンの単独重合体、共重合体、オレフィンと官能基を有するモノマーとの共重合体などを使用することが出来る。その具体例としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン等のα−オレフィンの(共)重合体などが挙げられる。また、ノルボルネン、シクロペンテン、シクロオクテン等の脂環式オレフィンの開環重合体を使用することも出来る。更には、ポリイソプレンに代表されるリビング重合で得られたジエン系ゴム、その水素添加物の他、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・イソプレン共重合体の核水素添加物などを使用することも出来る。
ポリオレフィン(A)の好ましい一例は、ポリエチレン又はエチレンと他のオレフィンとの共重合体である。共重合体の具体例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等の、炭素数3〜20程度のα−オレフィンとエチレンとの共重合体が挙げられる。また、エチレンとノルボルネンやエチリデンノルボルネンとの共重合体も使用することが出来る。これらの共重合体のエチレン含量は、通常30モル%以上、好ましくは50モル%以上、更に好ましくは80モル%以上である。エチレン含量が少なすぎると、離型剤の耐熱性が低下する傾向があり、好ましくない。エチレン含量の上限は通常100モル%である。
ポリオレフィン(A)の好ましい他の一例は、ポリプロピレン又はプロピレンと上記した様なエチレンないしは他のオレフィンとの共重合体である。ポリプロピレンは、アイソタクチック、シンジオタクチック、アタクチックの何れであってもよく、また、共重合体は、ランダム共重合体でもブロック共重合体の何れであってもよい。プロピレンと他のオレフィンとの共重合体におけるプロピレン含量は、通常50モル%以上、好ましくは70モル%以上である。プロピレン含量が少なすぎると、離型剤の耐熱性が低下する傾向があり、好ましくない。プロピレン含量の上限は通常100モル%である。
ポリオレフィン(A)の製造には、チーグラー系触媒、メタロセン系触媒など種々の異った触媒系が使用されている。本発明で使用するポリオレフィンは、メタロセン系触媒を使用して製造されたものが好ましい。メタロセン系触媒は、分子量分布が狭く、かつ低分子量成分の少ないポリオレフィンを与えるからである。また共重合を均一に行わせることが出来るため、コモノマー含量が平均組成と著しく異なる成分の生成も抑制される。従って、メタロセン系触媒を使用して製造されたポリオレフィンを使用した離型剤は、べたつきが少なく、また、架橋の際の効果的なゲル化が可能であり、架橋により耐薬品性の高めることが出来る。
本発明で使用するに好適なポリオレフィンを与えるメタロセン触媒としては、例えば、rac−イソプロピリデンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、rac−ジメチルシリルビス−1−(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、rac−ジメチルシリルビス−1−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、rac−ジメチルシリルビス−1−(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン−9−フルオレニルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド等が挙げられる。ポリオレフィンの製造は、溶液重合、気相重合、スラリー重合など、公知の任意の重合方法によることが出来る。
本発明においては、ポリオレフィン(A)として、重量平均分子量が1×10以上のものを使用する。重量平均分子量がこれよりも小さいと、離型剤の機械的強度が小さくなり、この離型剤からなる離型層を粘着層から剥離する際に剥離が良好にいかなかったり、離型層が部分的に粘着層に残留したりすることがある。ポリオレフィンの重量平均分子量は3×10以上であるのが好ましい。また、その上限は通常100×10である。
ポリオレフィン(A)の密度は、通常0.86〜0.90g/cc、好ましくは0.87〜0.89g/ccから選択される。ポリオレフィン(A)の密度が低すぎると、非晶部の比率が増加して低分子量炭化水素の溶解量が増加するが、逆に結晶部の比率の低下による離型層の機械的強度や耐熱性の低下が起り、好ましくない。一方、ポリオレフィン(A)の密度が高すぎると、非晶部の比率が低下して低分子量炭化水素の溶解量が減少し、得られる離型剤の離型性が低下したり、低分子量炭化水素がブリードアウトして粘着層に移行し、粘着層の粘着性を阻害したりする傾向があるので好ましくない。
ポリオレフィン(A)のメルトインデックス(230℃、2.16kgf荷重で測定した値)は、通常0.5〜20g/10分の範囲から選択される。この範囲外のメルトインデックスのポリオレフィンを使用した離型剤は、押出し成形により離型シートとするのが困難な傾向にある。
また、ポリオレフィン(A)に官能基を付与したり、架橋したりしてもよい。官能基を付与したポリオレフィンを使用すると、基材密着性に優れた離型剤を得ることが出来る。付与する官能基としては、エポキシ基、酸無水物基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシアネート基、トリメトキシシリル基などの反応性を有する官能基、ビニル基、イソプロペニル基、(メタ)アクリレート基、アリル基などの不飽和結合を有する基などが挙げられる。これらの官能基の付与は、ポリオレフィンに官能基を有するモノマーをパーオキサイドの存在下で付加反応させる等、常法に従って行えばよい。パーオキサイドとしては、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド等常用のものを使用すればよい。官能基が付与されたポリオレフィン中の官能基の量は、通常10モル%以下、好ましくは5モル%以下である。官能基が多過ぎると、このポリオレフィンを使用した離型剤の離型性が損なわれる恐れがある。しかしながら、官能基を付与する場合の官能基の量の下限は、その効果の観点から、通常0.05モル%である。
本発明で使用する炭化水素(B)は、JIS K−7117に従って測定した23℃における粘度が1〜1×10センチポイズのものである。粘度が1センチポイズ未満の液状の炭化水素を使用した離型剤は、べたついたり、粘着層から離型層が脱落したりするという問題がある。また、粘度が1×10センチポイズを超えるもの(非流動性のもの)は、一般に結晶性を有するものを多く含み、この様な炭化水素を使用した離型剤は弾性率が大きく、離型性が低下し易い。
上記の粘度測定は、JIS K−7117に従い、B型回転粘度計を使用し次の様に行う。すなわち、東京計器社製のB型回転粘度計に2号ローターをセットし、試料温度23℃、ローター回転数60rpmの条件で3回測定し、その平均値を採用する。
また、本発明で使用する炭化水素(B)は、重量平均分子量が300〜3000のものが好ましい。重量平均分子量が300未満の低分子量炭化水素は、一般に揮発性成分が多く、この様な低分子量炭化水素を使用した離型剤は、低分子量炭化水素のブリードアウトやべたつきを生じ易い。一方、重量平均分子量が3000よりも大きい高分子量炭化水素を使用した離型剤は、一般に弾性率が大きく、離型性が低下し易い。炭化水素(B)の重量平均分子量は好ましくは300〜2000である。
炭化水素(B)としては、通常、非環式脂肪族鎖構造および飽和脂肪環構造の何れかを有するものが使用されるが、上記構造の双方を有するものが好ましい。そして、ポリオレフィン(A)との相溶性の観点から、全炭素原子数に対する非環式脂肪族鎖構造の炭素原子数の比率は、通常50%以上、好ましくは65%比率とされる。なお、炭化水素(B)は、芳香環構造を有していてもよいが、その炭素数の比率は、全炭素原子数に対する比率として、通常30%以下、好ましくは10%以下とされる。炭化水素(B)の非環式脂肪族鎖構造、飽和脂肪族環構造および芳香環構造の炭素原子の比率は、ASTMD−3283に従って測定できる。炭化水素(B)としては、石油留分のうち、加工油、プロセスオイル等の名称で市販されているもの、例えば、出光興産社から「ダイアナプロセスオイル」として市販されているものの中から適宜選択して使用することが出来る。
本発明の離型剤は、前述のポリオレフィン(A)と炭化水素(B)とを必須成分として含有するが、更に他の付加的成分を含有していてもよい。付加的成分としては、例えば、架橋剤、すなわち、ポリオレフィンの官能基と反応する官能基を複数個有する化合物が挙げられる。架橋剤の使用量は、ポリオレフィンの官能基/架橋剤の官能基のモル比として、通常0.1〜10の範囲から選択される。官能基のモル比がこの範囲を外れると、未反応の官能基の残存数が多くなり、一般に離型性が低下する。他の付加的成分としては、アンチブロック剤、抗酸化剤、顔料、紫外線吸収剤、充填剤、老化防止剤などが挙げられる。
本発明の離型剤は、前述の各成分を配合し、溶媒に溶解したり溶融混練することにより製造できる。ポリオレフィン(A):炭化水素(B)の重量比は97:3〜60:40の範囲から選択される。一般に、炭化水素(B)の比率が小さいと離型性が低下し、逆に、この比率が大きいと炭化水素(B)のブリードアウトが多くなる。上記の比率の好ましい範囲は80:20〜40:60である。
次に、本発明の粘着積層体について説明する。本発明の粘着積層体は、粘着層とこれに接触する離型層とを有し且つ離型層が前記の離型剤から成ることを特徴とする。斯かる粘着積層体(層構成:粘着層/離型層)は、次の粘着積層テープの製造に使用される。また、離型層/粘着層/離型層の層構成とした場合は2個の対象物同士を粘着する両面粘着テープとして使用することが出来る。粘着積層体を構成する粘着層については、粘着積層テープの製造において説明する。
次に、本発明の粘着性積層テープについて説明する。本発明の粘着性積層テープは基本的な2つの態様を含む。
本発明の粘着性積層テープの基本的態様の一つは、シート状基材の少なくとも一面に順次に粘着層および離型層が設けられている粘着性積層テープである。すなわち、層構成は、基材/粘着層/離型層となる。使用に際しては、離型層を剥離して粘着層面を露出させ、これを対象物に粘着させればよい。その結果、対象物表面/粘着層/離型層の層構成が得られる。
本発明の粘着性積層テープの基本的態様の他の一つは、2枚のシート状基材の間に粘着層および離型層が設けられている粘着性積層テープである。層構成は、基材/粘着層/離型層/基材となる。使用に際しては、基材および離型層を剥離して粘着層面を露出させ、これを対象物に粘着させればよい。その結果、対象物表面/粘着層/基材の層構成が得られる。
上記の基本的態様を使用した他の態様の粘着性積層テープとしては次の様な層構成のものが挙げられる。離型層/粘着層/基材/粘着層/離型層の層構成を有する粘着性積層テープ。使用に際しては、両側の離型層を剥離し、両面粘着性積層テープとして使用する。
また、本発明においては、基材の各面に離型層と粘着層とが設けられたシート(層構成:離型層/基材/粘着層)をロール状に巻回し(離型層/基材/粘着層・離型層/基材/粘着層・・)、使用の際は、粘着層・離型層から剥離させてシートを引き出し。露出した粘着層面を対象物に粘着させることも出来る。
上記の離型層側および粘着層側に使用されるシート状基材としては、常用のもの、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリカーボネート等の樹脂から成るフィルム、グラシン紙、上質紙、コート紙、含浸紙、合成紙などの紙、アルミニウム、ステンレススチール等の金属箔などを適宜使用すればよい。基材の厚さは、通常10〜100μm、好ましくは25〜50μmである。なお、基材には、粘着層や離型層との接着性を向上させるため、コロナ処理、プラズマ処理、フレームプラズマ処理などを施したり、プライマー層などを設けてもよい。プライマー層としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン系共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、これらの変性物などの高分子材料(所謂アンカーコート剤)を使用することが出来る。
粘着テープの製造に際しての粘着層および離型層の形成は常法により行えばよい。離型層は、通常、シート状基材上に離型剤溶液を塗布したり、押出機からシート状基材上に離型剤を溶融押出ししてラミネートしたり、基材原料および離型剤を押出機から共押出しすることにより形成される。
粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、ポリウレタン系、シリコン系など、一般に粘着剤と称されているものが主に使用されるが、他の粘着剤を使用することも出来る。粘着層は、シート状基材またはシート状基材上に設けられた離型層上に粘着剤溶液を塗布したり、他の基材に塗工した粘着層を転写塗工したり、基材原料、離型剤および粘着剤を押出機で共押出しすることにより形成することが出来る。
積層体の製造に際しては、基材層と離型層とを共押出しする等、複数の層を同時に溶融押出成形するのが生産性の点で優れている。溶融押出法により離型層を形成する場合、離型剤のメルトインデックス(230℃、2.16kgf荷重で測定した値)は、通常0.5〜40g/10分、好ましくは1〜20g/10分の範囲から選択される。メルトインデックスが上記の値より大きくても小さくても押出し成形性は低下する。
基材と離型層、更には、基材と離型層と粘着層を共押出成形した場合には、引続いき、一軸または二軸延伸し、厚さを薄くし且つ強度を向上させることも出来る。延伸倍率は通常2〜10倍である。離型層の厚さは、通常0.5〜150μm、好ましくは0.5〜10μm、更に好ましくは0.5〜5μmである。離型層の厚さが薄すぎると、厚さの均一性を確保するのが困難であり、逆に厚すぎると積層体の弾性率が低下し、好ましくない。
以下、実施により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。実施例における物性の測定法は下記によった。
(1)離型性の評価:
先ず、粘着性積層テープを調製した後、25℃、50RHで72時間養生して安定化する。次いで、粘着性積層テープを幅25mm、長さ150mmに切断し、粘着層と隣接する基材の背面をステンレス板に固定し、剥離試験器を使用し、25℃、50RHの雰囲気下、300mm/minの引っ張り速度で離型層と粘着層の界面を180°剥離させる際の力(剥離力)を測定する。結果は5回の測定の平均値で表示した。離型力が小さいほど粘着層との剥離が容易である。
(2)耐熱性の評価:
先ず、粘着性積層テープを調製した後、25℃、50RHで72時間養生して安定化する。次いで、20g/cm荷重下、50℃で24時間、粘着性積層テープを保持する。室温で放冷した後、粘着性積層テープを幅25mm、長さ150mmに切断し、粘着層と隣接する基材の背面をステンレス板に固定し、剥離試験器を使用し、25℃、50RHの雰囲気下、300mm/minの引っ張り速度で離型層と粘着層の界面を180°剥離させる際の力(剥離力)を測定する。結果は5回の測定の平均値で表示した。離型力が小さいほど粘着層との剥離が容易である。
ポリオレフィン、粘着剤および炭化水素としては下記のものを使用した。ポリオレフィン及び量炭化水素の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、標準ポリスチレンで作成した検量線を使用して算出した。測定条件は次の通りである。
Figure 0004442196
Figure 0004442196
ポリオレフィン(PE−1):メタロセン触媒を使用して製造したエチレンーヘキセンランダム共重合体;組成(H−NMRで測定。以下、同じ)は、エチレン/ヘキセン=90/10(モル比)、重量平均分子量は70,100、数平均分子量に対する重量平均分子量の比は2.3、密度は0.880g/ccである。
ポリオレフィン(PE−2):メタロセン触媒を使用して製造したエチレンーヘキセンランダム共重合体;組成は、ヘキセン/エチレン=5.5/94.5(モル比)、重量平均分子量は80,000、数平均分子量に対する重量平均分子量の比は2.2、密度は0.900g/ccである。
ポリオレフィン(PE−3):ポリオレフィン(PE−1)100重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジターシャリブチルパーオキサイド0.15重量部を混合した後、ラボプラストミル混練機(東洋精機社製)を使用し、窒素雰囲気下、180℃で3分間、回転数60rpmで混練して得た、ヒドロキシル基を有する変性エチレン−ヘキセンランダム共重合体;カルボニル基の特性吸収強度の測定値(FT−IRスペクトルによる1724cm-1の値、以下、同じ)から見積もった2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)の含有量は0.9重量%、重量平均分子量は82,000である。
ポリオレフィン(PE−4):エチレン−ヘキセン共重合体(日本ポリエチレン社製、カーネルKF370);重量平均分子量は70,000、数平均分子量に対する重量平均分子量の比は2.0、密度は0.905g/ccである。
ポリオレフィン(PE−5):上記ポリオレフィン(PE−3)の調製において、ポリオレフィン(PE−1)の代わりに、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン・プロピレン共重合体(組成はエチレン/プロピレン=80/20(モル比)、重量平均分子量は96,000)を使用した以外は、同様に混練処理して得られヒドロキシル基を有する変性エチレン−ヘキセンランダム共重合体;カルボニル基の特性吸収強度の測定値から見積もったHEMAの含有量は1.1重量%、重量平均分子量は80,000である。
ポリアクリル酸エステル系粘着剤A:n−ブチルアクリレート100重量部とアクリル酸5重量部とをトルエンに溶解し、ベンゾイルパーオキサイドを使用して常法により重合させ、重量平均分子量が約50万のアクリル系ポリマーの溶液(固形分50重量%)を得、これに固形分量が30重量%となる様に酢酸エチルを加えた後、アクリル系ポリマー100重量部当たりイソシアネート系架橋剤を3重量部添加して調製したもの。
低分子量炭化水素(LH−1):出光興産社製の「ダイアナプロセスオイルPW−90」;重量平均分子量は880、数平均分子量は760、流動点は−15.0℃(カタログ記載値)、非環式脂肪族鎖構造の炭素原子は71.0%、飽和脂肪族環構造の炭素原子は29.0%、粘度195センチポイズである。この粘度の測定は本文に記載の方法で行った。
低分子量炭化水素(LH−2):出光興産社製の「ダイアナプロセスオイルPW−380」;重量平均分子量は1,450、数平均分子量は1,200、流動点は−15℃(カタログ記載値)、非環式脂肪族鎖構造の炭素原子は73.0%、飽和脂肪族環構造の炭素原子は27.0%である。また、上記と同様に測定した粘度は950センチポイズであった。
実施例1:
表3に示す割合でポリオレフィン(PE−1)と炭化水素とを配合し、二軸押出機を使用し、230℃、平均滞留時間3分で混練し、離型剤を製造した。この離型剤をTダイ成形機から240℃で押出し、離型層のみから成る離型シートを得た。離型シートの厚さは50μmであった。
アプリケーター(太佑機材(株)製、100μm用)を使用し、ポリアクリル酸エステル系粘着剤溶液Aを塗工液の厚さ100μm、幅8cmとなる様に、厚さ25μmのポリエステルフィルムに23℃で塗布した。塗布後、2秒経過してから、80℃に加熱されたドライヤ(佐竹化学機器工業(株)製「セーフベンドライヤN50 S5」)内で2分間乾燥させた後、取り出して室温に冷却し、粘着層および基材から成る粘着シートを得た。室温まで冷却してから2分後に、この粘着シートを上記の離型シート上に置き、その上から2kgのローラーを30cm/minの速度で一往復させることにより、粘着層と離型層を圧着させた。これにより、離型層/粘着層/基材の層構成から成る粘着性積層テープを作製した。
実施例2〜6:
表3に示す割合でポリオレフィンと炭化水素とを配合し、二軸押出機を使用し、230℃、平均滞留時間3分で混練し、離型剤を製造した。Tダイ成形機からLLDPE(密度0.93g/cc、メルトインデックス2.0g/10min)と上記離型剤とを240℃で共押出し、基材および離型層から成る離型シートを得た。基材の厚さは25μm、離型層の厚さは1μmであった。なお、実施例5では、離型剤の製造に際し、離型剤100重量部に対してゼオライト系のアンチブロッキング剤(平均粒子径7.5μm)を2重量部となる様に配合した。
次いで、上記の離型シート上に、実施例1と同様にして得た粘着シートを実施例1と同様に圧着させ、基材/離型層/粘着層/基材の層構成から成る粘着性積層テープを調製した。
実施例7:
ポリオレフィン(PE−3)30重量部、ポリオレフィン(PE−1)50重量部、炭化水素(LH−1)20重量部を60℃に加熱したトルエンに溶解し、その後、冷却して離型剤の濃度が2重量%の離型剤溶液を調製した。厚さ25μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが0.1μmとなる様に、上記の離型剤溶液を塗布し、150℃の雰囲気下、1分間乾燥させて離型シートを得た。ポリアクリル酸エステル系粘着剤溶液Aを、乾燥後の厚さが40μmになる様に上記の離型シートの離型層上に塗布し、80℃で5分間乾燥し、粘着剤層を形成した。この粘着層に、基材として厚さが25μmのポリエステルフィルムを貼り合わせ、基材/離型層/粘着層/基材の層構成から成る粘着性積層テープを作製した。
実施例8:
実施例7で調製した離型剤溶液に、三菱化学社製のNY718A(トリオール1モルに脂肪族ジイソシアネート3モルを付加した3官能性イソシアネートの76重量%酢酸ブチル溶液)を添加して架橋剤を含む離型剤溶液を調製した。この溶液は、架橋剤として、ポリオレフィン(PE−3)に含まれているHEMAに対して1.1当量のイソシアネート基を含有している。この離型剤溶液を使用した以外は、実施例7と全く同様にし、基材および離型層からなる離型シートを得た。次いで、実施例7と同様にして基材/離型層/粘着層/基材の層構成から成る粘着性積層テープを作製した。
実施例9:
片艶晒クラフト紙「80g/m:大王製紙(株)製」から成る剥離用支持基材のザラ紙面に、密度0.920g/cc、メルトインデックス7.0g/10minの低密度ポリエチレンを325℃で溶融押し出しラミネートしてプライマー層とした(厚さ:30μm)。このプライマー層に対して実施例4で使用したと同様の離型剤を30μmとなる様に240℃で溶融押出しラミネートし、基材/プライマー層/離型層の層構成から成る離型シートを得た。次いで、実施例2と同様に操作し、基材/プライマー層/離型層/粘着層/基材の層構成から成る粘着性積層テープを調製した。
実施例10:
ポリオレフィン(PE−5)50重量部と炭化水素(LH−1)50重量部とを60℃に加熱したトルエンに溶解し、その後、冷却して離型剤の濃度が2重量%の離型剤溶液を調製した。この離型剤溶液に三菱化学社製「NY718A」(トリオール1モルに脂肪族ジイソシアネート3モルを付加した3官能イソシアネートの76重量%酢酸ブチル溶液)を添加して架橋剤を含む離型剤溶液を調製した。この溶液は、架橋剤として、ポリオレフィン(PE−5)に含まれているHEMAに対して1.2当量のイソシアネート基を含有している。この架橋剤含有離型剤溶液を使用した以外は、実施例7と全く同様に操作し、基材および離型層から成る離型シートを得、更に、基材/離型層/粘着層/基材の層構成から成る粘着性積層テープを作製した。
実施例11:
ポリオレフィン(PE−1)56重量部、ポリオレフィン(PE−5)24重量部、炭化水素(LH−1)20重量部を60℃に加熱したトルエンに溶解し、その後、冷却して離型剤の濃度が2重量%の離型剤溶液を調製した。この離型剤溶液に前述の三菱化学社製「NY718A」を添加して架橋剤を含む離型剤溶液を調製した。この溶液は、架橋剤として、ポリオレフィン(PE−5)に含まれているHEMAに対して1.2当量のイソシアネート基を含有している。この架橋剤含有離型剤溶液を使用した以外は、実施例7と全く同様に操作し、基材および離型層から成る離型シートを得、更に、基材/離型層/粘着層/基材の層構成から成る粘着性積層テープを作製した。
実施例12:
実施例2において、ポリエチレン(PE−4)70重量部および炭化水素(LH−2)30重量部からなる離型剤を使用した以外は、実施例2と全く同様に操作し、基材/離型層/粘着層/基材の層構成から成粘着性積層テープを作製した。
比較例1:
離型剤としてポリエチレン(PE−1)そのものを使用した以外は、実施例2と全く同様に操作し、基材/離型層/粘着層/基材の層構成から成粘着性積層テープを作製した。
比較例2:
ポリオレフィン(PE−1)をトルエンに2重量%溶液となる様に溶解して離型剤溶液として使用した以外は、実施例7と全く同様に操作し、基材/離型層//粘着層/基材の層構成から成る粘着性積層テープを作製した。
Figure 0004442196

Claims (12)

  1. 官能基を有していてもよい重量平均分子量が1×10以上のポリオレフィン(A)とJIS K−7117に従って測定した23℃における粘度が1〜1×10センチポイズである炭化水素(B)とを含有し、ポリオレフィン(A):炭化水素(B)の重量比が97:3〜60:40であることを特徴とする、粘着層と接する離型層を形成するための離型剤。
  2. ポリオレフィン(A)の密度が0.86〜0.90g/ccである請求項1に記載の離型剤。
  3. ポリオレフィン(A)のメルトインデックス(230℃、2.16kgf荷重で測定した値)が0.5〜20g/10分である請求項1又は2に記載の離型剤。
  4. ポリオレフィン(A)がエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体またはこれに官能基を付与したものである請求項1〜3の何れかに記載の離型剤。
  5. ポリオレフィン(A)がポリプロピレン若しくはプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体またはこれらに官能基を付与したものである請求項1〜3の何れかに記載の離型剤。
  6. ポリオレフィン(A)がメタロセン触媒を使用して得られたオレフィン重合体またはこれに官能基を付与したものである請求項1〜5の何れかに記載の離型剤。
  7. 炭化水素(B)が非環式脂肪族鎖構造および飽和脂肪族環構造を有するものである請求項1〜6の何れかに記載の離型剤。
  8. 炭化水素(B)の全炭素原子数の50%以上が非環式脂肪族鎖構造の炭素原子である請求項7に記載の離型剤。
  9. ポリオレフィン(A)が官能基を有し、当該官能基と反応し得る反応性化合物を更に含有する請求項1〜9の何れかに記載の離型剤。
  10. 粘着層とこれに接触する離型層とを有し且つ離型層が請求項1〜9の何れかに記載の離型剤から成ることを特徴とする粘着性積層体。
  11. シート状基材の少なくとも一面に順次に粘着層および離型層が設けられている粘着性積層テープであって、離型層が請求項1〜9の何れかに記載の離型剤から成ることを特徴とする粘着性積層テープ。
  12. 2枚のシート状基材の間に粘着層および離型層が設けられている粘着性積層テープであって、離型層が請求項1〜9の何れかに記載の離型剤から成ることを特徴とする粘着性積層テープ。
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