JPWO2020049655A1 - 電気めっき浴、電気めっき製品の製造方法、及び電気めっき装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)本発明に係る電気めっき浴は、20〜200g/LのCoイオンと、70〜250g/LのClイオンと、を含み、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、及びAlイオンのモル濃度の合計値が1.20mol/L以下である。
(2)上記(1)に記載の電気めっき浴は、さらに100g/L以下のNiイオンを含んでもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載の電気めっき浴では、前記Clイオンの質量濃度/前記Coイオンの質量濃度が1.2以上であってもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の電気めっき浴では、Kイオンのモル濃度が1.0mol/L以下であり、前記アルカリ土類金属イオン及び前記Alイオンのモル濃度の合計値が0.35mol/L以下であってもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の電気めっき浴は、前記Coイオンを35g/L以上含んでもよい。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の電気めっき浴は、前記Clイオンを100〜200g/L含んでもよい。
(7)上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の電気めっき浴では、前記Coイオンが、硫酸コバルト、スルファミン酸コバルト、硝酸コバルト、塩化コバルト、及びフッ化コバルトからなる群から選択される一種以上の水溶性Co塩のCoイオンであってもよい。
(8)上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の電気めっき浴では、前記Coイオンが、塩化コバルト、及びフッ化コバルトからなる群から選択される一種以上のハロゲン化合物のCoイオンであってもよい。
(9)本発明の別の態様に係る電気めっき製品の製造方法は、可溶性陽極と、陰極に接続された部材とを電気めっき浴に浸漬して通電する工程を備え、前記電気めっき浴を、上記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の電気めっき浴とし、前記通電において、電流の通電方向を一方向とする。
(10)上記(9)に記載の電気めっき製品の製造方法では、前記可溶性陽極が、めっき源と、前記めっき源が充填され、且つ前記めっき源と電気的に接続された、チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、及びハステロイから選ばれる一種以上の金属製の不溶性容器と、を備え、前記不溶性容器が、前記不溶性容器の内側と外側とが連通するように構成された通液部を有し、前記部材に対して前記通液部が対向するように前記可溶性陽極を配置してもよい。
(11)上記(10)に記載の電気めっき製品の製造方法では、前記不溶性容器の内面のうち、前記めっき源と接触する部分の全面が露出していてもよい。
(12)上記(10)又は(11)に記載の電気めっき製品の製造方法では、前記不溶性容器の外面の少なくとも一部が電気的絶縁領域とされており、前記不溶性容器の前記外面のうち、前記めっき源よりも前記部材に近い領域の全てを前記電気的絶縁領域とするように、前記部材及び前記可溶性陽極を配置してもよい。
(13)上記(10)〜(12)のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法では、前記不溶性容器が略四角柱形状を有し、前記不溶性容器の第一の外側面、その両側の第二の外側面及び第三の外側面、並びに外底面が、前記電気的絶縁領域とされており、前記部材に対して前記第一の外側面が対向するように前記可溶性陽極を配置し、これにより前記めっき源よりも前記部材に近い前記領域の全てを前記電気的絶縁領域としてもよい。
(14)上記(13)に記載の電気めっき製品の製造方法では、前記不溶性容器の前記第一の外側面の反対側の第四の外側面の下部が、前記電気的絶縁領域とされていてもよい。
(15)上記(10)〜(14)のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法では「前記不溶性容器の前記内面のうち、前記めっき源と接触しない部分が、前記電気的絶縁領域とされていてもよい。
(16)上記(9)〜(15)のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法では、前処理として、前記部材にNiめっき又はNi合金めっきする工程を備えてもよい。
(17)上記(9)〜(16)のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法では、前記可溶性陽極の前記めっき源が、Co片、Ni片、及びCo−Ni合金片からなる群から選択される一種以上を含んでもよい。
(18)上記(9)〜(17)のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法では、前記部材の形状が板形状であってもよい。
(19)本発明の別の態様に係る電気めっき装置は、可溶性陽極と、陰極と、電気めっき浴と、制御装置とを備え、前記電気めっき浴が、上記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の電気めっき浴であり、前記制御装置は、電流の通電方向を一方向とするように構成され、前記可溶性陽極が、めっき源と、前記めっき源が収納され、且つ前記めっき源と電気的に接続された、チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、及びハステロイから選ばれる一種以上の金属製の不溶性容器と、を備え、前記不溶性容器が、前記不溶性容器の内側と外側とが連通するように構成された通液部を有し、前記陰極と前記通液部とが対向するように、前記陰極及び前記可溶性陽極が配置され、前記不溶性容器の内面のうち、前記めっき源と接触する部分の全面が露出され、前記不溶性容器が略四角柱形状を有し、前記不溶性容器の第一の外側面、その両側の第二の外側面及び第三の外側面、並びに外底面それぞれが、電気的絶縁領域とされており、前記陰極と前記第一の外側面とが対向するように、前記陰極及び前記可溶性陽極が配置され、これにより前記めっき源よりも前記陰極に近い領域の全てが前記電気的絶縁領域とされ、前記不溶性容器の前記第一の外側面の反対側の第四の外側面の下部が、前記電気的絶縁領域とされ、前記不溶性容器の前記内側のうち、前記めっき源と接触しない部分が、前記電気的絶縁領域とされ、前記めっき源が、Co片、Ni片、及びCo−Ni合金片からなる群から選択される一種以上を含む。
本実施形態に係る電気めっき浴は、例えば可溶性陽極を用いたCoめっき及びCo−Ni合金めっきのために用いることができる。まず、以下に、本実施形態に係る電気めっき浴について説明する。
次に、本実施形態に係る電気めっき製品の製造方法について説明する。本実施形態に係る電気めっき方法は、可溶性陽極11と、陰極に接続された部材12とを電気めっき浴10に浸漬して通電する工程を備え、この電気めっき浴10を、本実施形態に係る電気めっき浴とするものである。電気めっき浴10が20g/L以上のCoイオンを含むので、本実施形態に係る電気めっき製品の製造方法は、高い電流密度で高効率のめっき作業を行うことができる。また、電気めっき浴10がClイオンを70g/L以上含むので、本実施形態に係る電気めっき製品の製造方法は、塩素ガスの発生を抑制することができる。
上述の電気めっき方法を実施するための電気めっき装置は、例えば、電気めっき浴10と、可溶性陽極11と、部材12と接続可能に構成された陰極とを備えた電気めっき装置1である。電気めっき浴10は、本実施形態に係る電気めっき浴10であり、例えばめっきセル13内に充填することができる。可溶性陽極11及び陰極は電源に接続されるが、この電源は電気めっき装置1に含まれていてもよいし、電気めっき装置1の外部に設置してもよい。電気めっき装置1は、電圧及び電流を制御するための制御装置をさらに備えてもよい。この制御装置は、電流の通電方向を一方向とするように、即ち、陽極と陰極とを反転させるようなパルス電流パターンを生じさせないように構成される。
表1−1に示す調合量で種々の電気めっき浴を作成した。調合量に基づいて算出されるCoイオン濃度(g/L)、Niイオン濃度(g/L)、塩化物イオン濃度(g/L)、その他金属カチオンの種類及び濃度(g/L及びmol/L)、並びに塩化物イオンの質量濃度とCoイオンの質量濃度との比率:Cl/Co比を表1−2に示す。濃度の単位は原則的に質量濃度であるが、その他金属カチオンの濃度については、質量濃度とモル濃度とを並記した(括弧が付された数値がモル濃度)。これら電気めっき浴を用いて、以下の実験条件で電気めっき作業を行った。
−陰極に接続された被めっき部材:冷延鋼板
−陽極:Ti製バスケット(後述する表2実験例A)に金属Co板(縦横約10mm、厚さ約5mm)を充てん
Tiバスケットは、前面がTiラス板(縦開口3.2mm、横開口6mm、厚み1mm)、側面、背面、底面がTi板(厚み2mm)で溶接により接合したものである。サイズは幅50mm、厚み30mm、高さ120mm(浴浸漬部分は100mm)。
−浴温:60℃
−電流密度:20A/dm2(陽極の見かけ投影面積基準の電流密度)
なお、「陽極の見かけ投影面積」とは、陰極である冷延鋼板を含む仮想面における陽極の投影面積を意味する
−電源:通常直流電源(電流密度は上述の値で一定)
−陽極と陰極との間の浴流れ:あり(オーバーフロー)
−極間:20mm
−めっき時間:30秒
−めっき液量:10L
塩素臭「弱」=雰囲気中塩素濃度0.20ppm未満
塩素臭「中」=雰囲気中塩素濃度0.20ppm以上0.50ppm以下
塩素臭「強」=雰囲気中塩素濃度0.50ppm超
電気的絶縁領域の配置を異ならせた種々の不溶性容器(Tiバスケット)を用いて、以下の条件で電気めっきを実施し、黒色スラッジ反応に起因する変色の様子を確認した。下記記載以外は左記の例と同一である。
−電気めっき浴の組成:表1−1及び表1−2に記載の実験例1の組成と同じ
−電源及び電流密度:表2に記載
−連続めっき時間:1時間
−陽極における電気的絶縁領域の配置:表2に記載
(本発明では電気的絶縁領域は各面における一部または全部に設けることができるが、表2において「あり」は、各面における全部に電気的絶縁領域を配置したことを意味する)
−絶縁領域形成方法:アルミナ溶射
−評価基準
試験後のめっき板に黒色スラッジによる異常外観が無いか確認するとともに、Tiバスケット内の金属Coを除去した後、Tiバスケット表面(内外面)に異常がないか確認して、下記基準で評価した。
0:めっき外観に異常あり、めっき液およびTiバスケットともに明らかな変色あり
1:めっき外観に異常なし、めっき液およびTiバスケットともに明らかな変色あり
2:めっき外観に異常なし、めっき液およびTiバスケットに軽微な変色あり
3:めっき外観、めっき液に異常なし、Tiバスケットに軽微な変色あり
4:めっき外観、めっき液、Tiバスケットとも異常なし
なお、「陽極の見かけ投影面積」とは、陰極である冷延鋼板を含む仮想面における陽極の投影面積を意味し、ここでは不溶性容器の電気的絶縁領域も陽極に含まれるものとする。
前面の外側に電気的絶縁領域が設けられた実験例Bにおいては、不溶性容器の側面、底面、及び背面それぞれの外側のごく一部に軽微な変色が見られたが、電気めっき浴の色に変化は見られなかった。
前面、側面、及び底面それぞれの外側に電気的絶縁領域が設けられた実験例Cにおいては、不溶性容器の背面下端の極一部に極めて軽微な変色が見られたが、電気めっき浴の色に変化は見られなかった。
前面、側面、底面、及び背面それぞれの外側に電気的絶縁領域が設けられた実験例Dにおいては、不溶性容器及び電気めっき浴のいずれにおいても変色が見られなかった。
前面、側面、底面、及び背面それぞれの外側、並びに前面の内側に電気的絶縁領域が設けられ実験例Eにおいては、外面に変色は無いものの、背面の内側と、その近傍のCo板の表面に変色が見られた。また、実験例Eにおいては電気めっき浴がわずかに茶褐色に変色した。
実験例Fは、電源が相違する点を除いて実験例Aと同じ条件であった。実験例Fでは、パルス電源を用いて反転電流を生じさせたことに起因して、実験例Aよりも顕著に黒色スラッジが生じることとなった。
めっき源の構成を異ならせた種々の可溶性陽極を用いて、以下の条件で電気めっきを実施し、黒色スラッジ反応に起因する変色の様子を確認した。
−電気めっき浴の組成:表1−1及び表1−2に記載の実験例10の組成と同じ
−浴温:60℃
−電流密度:20A/dm2(陽極の見かけ投影面積基準の電流密度)
−連続めっき時間:1時間
−陰極に接続された被めっき部材:冷延鋼板
−陽極:表2実験例DのTi製バスケットに、表3に記載のめっき源を充填
−陽極における電気的絶縁領域の配置:表2に記載の実験例Dと同じ
−陽極と陰極との間の浴流れ:あり(オーバーフロー)
−評価基準
1:めっき外観に異常あり
2:めっき外観には異状ないもののめっき浴またはTiバスケットに変色あり
3:めっき外観、めっき浴、Tiバスケットともに異常はないものの、めっき浴濃度変動が大きい
4:めっき外観、めっき浴、Tiバスケットともに異常はなく、めっき浴濃度変動もほとんどない
実験例bにおいては、Tiバスケット及び電気めっき浴ともに変色が生じなかった。実験例bにおいては、めっきが進むにつれて電気めっき浴中のCo濃度が低下し、Ni濃度が増加したが、合金めっきの質に悪影響を及ぼさない範囲内であった。
実験例cにおいては、Tiバスケット及び電気めっき浴ともに変色が生じなかった。また、実験例cにおいては、電気めっき浴中のCo濃度及びNi濃度はほとんど変化しなかった。
10 電気めっき浴
11 可溶性陽極
12 部材
13 めっきセル
100 不溶性容器
101 めっき源
111 通液部
112 電気的絶縁領域
Claims (19)
- 20〜200g/LのCoイオンと、
70〜250g/LのClイオンと、
を含み、
アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、及びAlイオンのモル濃度の合計値が1.20mol/L以下である
ことを特徴とする電気めっき浴。 - さらに100g/L以下のNiイオンを含むことを特徴とする請求項1に記載の電気めっき浴。
- 前記Clイオンの質量濃度/前記Coイオンの質量濃度が1.2以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気めっき浴。
- Kイオンのモル濃度が1.0mol/L以下であり、前記アルカリ土類金属イオン及び前記Alイオンのモル濃度の合計値が0.35mol/L以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気めっき浴。
- 前記Coイオンを35g/L以上含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気めっき浴。
- 前記Clイオンを100〜200g/L含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電気めっき浴。
- 前記Coイオンが、硫酸コバルト、スルファミン酸コバルト、硝酸コバルト、塩化コバルト、及びフッ化コバルトからなる群から選択される一種以上の水溶性Co塩のCoイオンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気めっき浴。
- 前記Coイオンが、塩化コバルト、及びフッ化コバルトからなる群から選択される一種以上のハロゲン化合物のCoイオンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気めっき浴。
- 可溶性陽極と、陰極に接続された部材とを電気めっき浴に浸漬して通電する工程を備え、
前記電気めっき浴を、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気めっき浴とし、
前記通電において、電流の通電方向を一方向とする
ことを特徴とする電気めっき製品の製造方法。 - 前記可溶性陽極が、
めっき源と、
前記めっき源が充填され、且つ前記めっき源と電気的に接続された、チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、及びハステロイから選ばれる一種以上の金属製の不溶性容器と、
を備え、
前記不溶性容器が、前記不溶性容器の内側と外側とが連通するように構成された通液部を有し、
前記部材に対して前記通液部が対向するように前記可溶性陽極を配置する
ことを特徴とする請求項9に記載の電気めっき製品の製造方法。 - 前記不溶性容器の内面のうち、前記めっき源と接触する部分の全面が露出していることを特徴とする請求項10に記載の電気めっき製品の製造方法。
- 前記不溶性容器の外面の少なくとも一部が電気的絶縁領域とされており、
前記不溶性容器の前記外面のうち、前記めっき源よりも前記部材に近い領域の全てを前記電気的絶縁領域とするように、前記部材及び前記可溶性陽極を配置する
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の電気めっき製品の製造方法。 - 前記不溶性容器が略四角柱形状を有し、
前記不溶性容器の第一の外側面、その両側の第二の外側面及び第三の外側面、並びに外底面が、前記電気的絶縁領域とされており、
前記部材に対して前記第一の外側面が対向するように前記可溶性陽極を配置し、これにより前記めっき源よりも前記部材に近い前記領域の全てを前記電気的絶縁領域とする
ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法。 - 前記不溶性容器の前記第一の外側面の反対側の第四の外側面の下部が、前記電気的絶縁領域とされていることを特徴とする請求項13に記載の電気めっき製品の製造方法。
- 前記不溶性容器の前記内面のうち、前記めっき源と接触しない部分が、前記電気的絶縁領域とされていることを特徴とする請求項10〜14のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法。
- 前処理として、前記部材にNiめっき又はNi合金めっきする工程を備えることを特徴とする請求項9〜15のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法。
- 前記可溶性陽極の前記めっき源が、Co片、Ni片、及びCo−Ni合金片からなる群から選択される一種以上を含むことを特徴とする請求項9〜16のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法。
- 前記部材の形状が板形状であることを特徴とする請求項9〜17のいずれか一項に記載の電気めっき製品の製造方法。
- 可溶性陽極と、陰極と、電気めっき浴と、制御装置とを備える電気めっき装置であり、
前記電気めっき浴が、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気めっき浴であり、
前記制御装置は、電流の通電方向を一方向とするように構成され、
前記可溶性陽極が、めっき源と、前記めっき源が収納され、且つ前記めっき源と電気的に接続された、チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、及びハステロイから選ばれる一種以上の金属製の不溶性容器と、を備え、
前記不溶性容器が、前記不溶性容器の内側と外側とが連通するように構成された通液部を有し、
前記陰極と前記通液部とが対向するように、前記陰極及び前記可溶性陽極が配置され、
前記不溶性容器の内面のうち、前記めっき源と接触する部分の全面が露出され、
前記不溶性容器が略四角柱形状を有し、
前記不溶性容器の第一の外側面、その両側の第二の外側面及び第三の外側面、並びに外底面それぞれが、電気的絶縁領域とされており、
前記陰極と前記第一の外側面とが対向するように、前記陰極及び前記可溶性陽極が配置され、これにより前記めっき源よりも前記陰極に近い領域の全てが前記電気的絶縁領域とされ、
前記不溶性容器の前記第一の外側面の反対側の第四の外側面の下部が、前記電気的絶縁領域とされ、
前記不溶性容器の前記内側のうち、前記めっき源と接触しない部分が、前記電気的絶縁領域とされ、
前記めっき源が、Co片、Ni片、及びCo−Ni合金片からなる群から選択される一種以上を含む
ことを特徴とする電気めっき装置。
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