JPWO2020017016A1 - 部品装着機の吸着ノズル - Google Patents
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Abstract
部品装着機の吸着ノズルは、基板に装着される部品の長方形の被吸着面の短辺の内側に当接可能な一対の短開口縁、および前記被吸着面の長辺の内側に当接可能な一対の長開口縁が環状に連なる先端開口部と、少なくとも負圧エアが導入される基端開口部と、円錐内面の一部を用いて形成され前記基端開口部から前記短開口縁に向かって延在するとともに、前記短開口縁に近付くにつれて相互に接近する一対の円錐テーパ面、および、前記基端開口部から前記長開口縁に向かって延在するとともに、前記長開口縁に近付くにつれて相互に接近する一対の平面テーパ面によって内側に区画されるテーパ空隙部と、を備える。
Description
本明細書は、部品装着機に設けられて、導入される負圧エアにより部品を吸着する吸着ノズルに関する。
プリント配線が施された基板に対基板作業を実施して、回路基板を量産する技術が普及している。対基板作業を実施する対基板作業機の代表例として、部品の装着作業を実施する部品装着機がある。多くの部品装着機は、導入される負圧エアにより部品を吸着する吸着ノズルを備える。この種の吸着ノズルに関連する技術例が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1に開示された吸着ノズルは、真空ホース接続部と、先細のノズルチップと、それらの中心を貫いた透孔を備え、該透孔を滑らかな円錐形状と成している。この吸着ノズルによれば、空気抵抗が少なく、吸引力が大きく、ゴミの引っ掛かりが少ない、とされている。
また、特許文献2には、管状中空の吸着ノズル内を負圧にして、該吸着ノズルの先端部に部品を吸着させる部品吸着装置が開示されている。この吸着ノズルは、管内形状が基端側より先端側に亘り、先端側が縮径された連続したテーパ形状となされている。これによれば、吸着ノズルを流動するエアの管内抵抗が少なくなり、効率の良いエアの流れが確保され、安定した部品吸着を行うことができる、とされている。
ところで、特許文献1、2の吸着ノズルにおいて、内部の空隙部の断面積は、先端に向かうにつれて減少しており、いわゆるテーパ形状となっている。しかしながら、吸着ノズルの吸着力は、テーパ形状の良し悪しに依存して変化するため、往々にして吸着力不足の問題が生じていた。また、吸着ノズルの空隙部の形状を検討する上で、圧力損失(ないしは空気抵抗)を低減するための指針は明らかになっていなかった。
本明細書では、ノズル内の空隙部における圧力損失を小さくして、従来よりも大きな吸着力を得られる部品装着機の吸着ノズルを提供することを解決すべき課題とする。
本明細書は、基板に装着される部品の長方形の被吸着面の短辺の内側に当接可能な一対の短開口縁、および前記被吸着面の長辺の内側に当接可能な一対の長開口縁が環状に連なる先端開口部と、少なくとも負圧エアが導入される基端開口部と、円錐内面の一部を用いて形成され前記基端開口部から前記短開口縁に向かって延在するとともに、前記短開口縁に近付くにつれて相互に接近する一対の円錐テーパ面、および、前記基端開口部から前記長開口縁に向かって延在するとともに、前記長開口縁に近付くにつれて相互に接近する一対の平面テーパ面によって内側に区画されるテーパ空隙部と、を備える部品装着機の吸着ノズルを開示する。
本明細書で開示する部品装着機の吸着ノズルは、一対の短開口縁および一対の長開口縁が環状に連なった略長方形の先端開口部と、概ね円形の基端開口部と、一対の円錐テーパ面および一対の平面テーパ面によって内側に区画されるテーパ空隙部を備える。テーパ空隙部では、断面形状が基端開口部の円形から先端開口部の略長方形へと徐々に変化しつつ、断面積が徐々に減少する。このため、テーパ空隙部の断面形状および断面積の急変箇所が存在せず、発生する圧力損失が抑制される。したがって、従来構成と比較して圧力損失を小さくすることができ、結果として従来よりも大きな吸着力が得られる。
1.実施形態の部品装着機の吸着ノズル1の構成
実施形態の吸着ノズル1は、部品装着機に設けられ、導入される負圧エアにより部品を吸着する。また、吸着ノズル1は、導入される正圧エアにより部品を基板に装着する。部品装着機の構成については良く知られているので、説明は省略する。図1は、実施形態の部品装着機の吸着ノズル1の外観斜視図である。また、図2は、実施形態の吸着ノズル1の縦断面図である。吸着ノズル1は、起立した状態で使用され、図1の右下側および図2の右側が下側となって使用される。吸着ノズル1は、ノズル本体部材2、およびノズル先端部材3を具備する。図3は、ノズル先端部材3の外観斜視図である。
実施形態の吸着ノズル1は、部品装着機に設けられ、導入される負圧エアにより部品を吸着する。また、吸着ノズル1は、導入される正圧エアにより部品を基板に装着する。部品装着機の構成については良く知られているので、説明は省略する。図1は、実施形態の部品装着機の吸着ノズル1の外観斜視図である。また、図2は、実施形態の吸着ノズル1の縦断面図である。吸着ノズル1は、起立した状態で使用され、図1の右下側および図2の右側が下側となって使用される。吸着ノズル1は、ノズル本体部材2、およびノズル先端部材3を具備する。図3は、ノズル先端部材3の外観斜視図である。
ノズル本体部材2は、図2に示されるように、二重円筒状に構成されている。内側円筒に相当するシャフト部材21の内部は、円柱状空間の本体空隙部22となっている。シャフト部材21は、基端開口23、一対の長孔24、および先端組み付け座25を有する。基端開口23は、シャフト部材21の上側に開口する部位である。基端開口23は、図略のノズルホルダに接続されて気密が維持される。かつ、ノズルホルダから基端開口23を経由して本体空隙部22へと、負圧エアおよび正圧エアが選択的に導入される。
一対の長孔24は、シャフト部材21の中間辺りの側面に向かい合って形成され、上下方向に延在する。先端組み付け座25は、シャフト部材21の下側の内面の内径が拡大されて形成される。先端組み付け座25には、ノズル先端部材3が組み付けられる。図1に示されるように、先端組み付け座25の周方向の一箇所は、上下方向に切り開かれて位置決め溝26となっている。
外側円筒に相当するスリーブ2Aは、シャフト部材21の外周に配置され、かつ気密を維持する。スリーブ2Aは、基端開口2B、貫通ピン2C、および背景板2Dを有する。基端開口2Bは、スリーブ2Aの上側に開口する部位である。貫通ピン2Cは、スリーブ2Aの中間辺りを水平方向に貫いて固定される。貫通ピン2Cは、シャフト部材21の一対の長孔24を通り抜けている。貫通ピン2Cは、図略のノズルホルダによって、交換可能に保持される。これにより、吸着ノズル1の全体が交換可能に保持される。
貫通ピン2Cは、長孔24の内部を上下方向に相対移動可能となっている。加えて、シャフト部材21は、図略のスプリングにより、スリーブ2Aに対して相対変位可能に支承される。これによれば、ノズル先端部材3が部品などに衝突したとき、シャフト部材21は、スリーブ2Aに対して相対的に上昇し、衝突時のショックが低減される。
背景板2Dは、スリーブ2Aの下側が外向きに鍔状に拡がった部位である。背景板2Dは、ノズル先端部材3が吸着した部品を下方からカメラで撮像するときの背景となる。背景板2Dが存在することにより、画像処理を行って部品の外形形状を検出する際の検出精度が高められる。加えて、カメラの撮像条件の設定も容易となる。
ノズル先端部材3は、図2および図3に示されるように、組み付け基部31、下側本体部35、先端開口部4、基端開口部5、テーパ空隙部6、および空隙調整部7を備える。組み付け基部31は、ノズル先端部材3の上部の筒状の部位である。組み付け基部31の外径寸法D1(図6参照)は、シャフト部材21の先端組み付け座25の内径に略一致する。
組み付け基部31の周方向の一箇所には、外向きに突出する位置決め突部32が設けられている。組み付け基部31は、先端組み付け座25に下方から嵌め込まれて組み付けられる。このとき、位置決め突部32が位置決め溝26に嵌入して、ノズル先端部材3の周方向の組み付け位相角が一定に保たれる。下側本体部35は、組み付け基部31の下側に一体的に形成される。下側本体部35は、その上部が組み付け基部31よりも太く、下側ほど細く形成される。
先端開口部4は、下側に開口して部品に当接し、部品を直接的に吸着する部位である。基端開口部5は、上側に開口する部位である。テーパ空隙部6は、ノズル先端部材3の内部空間であり、基端開口部5の下側に形成される。空隙調整部7は、テーパ空隙部6の下端と先端開口部4を連通する内部空間である。
2.ノズル先端部材3の詳細形状
ノズル先端部材3の形状について、さらに詳細に説明する。図4は、ノズル先端部材3の内部の空隙部の形状を示した斜視図である。図5は、ノズル先端部材3の位置決め突部32を通る縦断面図である。図6は、図5の縦断面図と直交する方向のノズル先端部材3の縦断面図である。また、図7は、図5の VII−VII 方向からみたノズル先端部材3の横断面を2倍弱拡大した横断面図である。さらに、図8は、図5の VIII−VIII 方向からみたノズル先端部材3の先端開口部4を約10倍拡大した図である。ノズル先端部材3は、例えば、成形型の中でセラミクス材料を焼結する型成形法を用いて製造される。
ノズル先端部材3の形状について、さらに詳細に説明する。図4は、ノズル先端部材3の内部の空隙部の形状を示した斜視図である。図5は、ノズル先端部材3の位置決め突部32を通る縦断面図である。図6は、図5の縦断面図と直交する方向のノズル先端部材3の縦断面図である。また、図7は、図5の VII−VII 方向からみたノズル先端部材3の横断面を2倍弱拡大した横断面図である。さらに、図8は、図5の VIII−VIII 方向からみたノズル先端部材3の先端開口部4を約10倍拡大した図である。ノズル先端部材3は、例えば、成形型の中でセラミクス材料を焼結する型成形法を用いて製造される。
先端開口部4は、図8に示されるように、一対の短開口縁41および一対の長開口縁42が交互に連なって、環状に形成される。短開口縁41は、部品の長方形の被吸着面の短辺の内側に当接可能とされる。長開口縁42は、被吸着面の長辺の内側に当接可能とされる。一対の短開口縁41の形状は、後述する円錐テーパ面61の先端形状に一致している。また、一対の長開口縁42の形状は、被吸着面の長辺の中央で相互に接近するくびれ形状となっている。先端開口部4の大きさは、長方形の被吸着面の大きさに合わせて適正に設定される。
また、先端開口部4の外側、すなわちノズル先端部材3の先端外形は、長方形の四頂点に丸みが付与された角丸長方形となっている。角丸長方形の周縁には、面取りが施されている。角丸長方形の長辺寸法S1および短辺寸法S2も、長方形の被吸着面の大きさに合わせて適正に設定される。このように、先端開口部4および外側の形状および寸法が適正化されて、安定した部品の吸着が実現される。また、長開口縁42のくびれ形状は、被吸着面の中央から偏移した位置を吸着した場合に、部品の一隅が先端開口部4に入り込んで傾斜姿勢となることを抑制する。
基端開口部5は、円形の開口形状を有する。基端開口部5の内径寸法D2(図6参照)は、本体空隙部22の内径よりも小さめとされている。ノズル先端部材3の組み付け状態において、基端開口部5は、本体空隙部22に臨む。これにより、本体空隙部22から基端開口部5を経由してテーパ空隙部6へと、負圧エアおよび正圧エアが選択的に導入される。
テーパ空隙部6は、向かい合う一対の円錐テーパ面61、および向かい合う一対の平面テーパ面65によって、ノズル先端部材3の内側に区画形成される。テーパ空隙部6は、ノズル先端部材3の長さ方向の先端寄りを除いた大部分を占める。円錐テーパ面61および平面テーパ面65は、周方向に交互に配置される。一対の円錐テーパ面61は、円錐内面の一部を用いて形成され、基端開口部5から短開口縁41に向かって延在する。基端開口部5において、一対の円錐テーパ面61は、円形の開口形状に一致する。また、一対の円錐テーパ面61は、短開口縁41に近付くにつれて相互に接近する。
本実施形態において、円錐テーパ面61は、頂角が相違する二種類の円錐内面の組み合わせを用いて形成される。すなわち、円錐テーパ面61は、基端側円錐テーパ面62および先端側円錐テーパ面63が境界64で連結されて形成される。基端側円錐テーパ面62は、組み付け基部31の内側に形成される。一方、先端側円錐テーパ面63は、下側本体部35の内側に形成される。図6に示されるように、基端側円錐テーパ面62の頂角A1は、先端側円錐テーパ面63の頂角A2よりも大きい。
一対の平面テーパ面65は、基端開口部5から長開口縁42に向かって延在するとともに、長開口縁42に近付くにつれて相互に接近する。図4および図6に示されるように、平面テーパ面65の幅寸法Wは、基端開口部5においてゼロである。平面テーパ面65の幅寸法Wは、基端開口部5から下側に向かうにつれて徐々に増加し、基端側円錐テーパ面62と先端側円錐テーパ面63との境界64付近で最大となる。この境界64よりも下側で、平面テーパ面65の幅寸法Wは、著変しない。
ここで、図7に示されるように、テーパ空隙部6の断面形状は、円錐テーパ面61に対応する一対の円弧67、および平面テーパ面65に対応する一対の線分68で囲まれる。基端開口部5において、一対の円弧67は、テーパ空隙部6の断面形状の周囲の全体を占める。これにより、基端開口部5は円形となっている。基端開口部5から下降するにつれて、断面形状に占める円弧67の比率は徐々に減少する。テーパ空隙部6の先端の断面形状は、相対的に短い円弧67Sおよび相対的に長い線分68Lで囲まれた略長方形(図7の中央の形状)となる。
また、二種類の円錐内面を組み合わせて円錐テーパ面61を形成することにより、図5および図6に示される二方向でテーパ空隙部6の縦断面形状を適正化できる。つまり、テーパ空隙部6の断面積の上下方向に沿う変化を適正化して、圧力損失を効率的に低減できる。なお、頂角A1と頂角A2の大小関係は、逆転してもよい。
空隙調整部7は、ノズル先端部材3の長さ方向の先端寄りの一部分のみを占める。空隙調整部7は、空隙の断面形状を調整する。具体的に、空隙調整部7は、テーパ空隙部6の先端の略長方形の断面形状(図7参照)を、先端開口部4(図8参照)の形状まで調整する。空隙調整部7の断面形状は、上下方向に移動するにつれて徐々に変化する。また、空隙調整部7の断面積は、下側に向かうにつれて僅かずつ減少するか、あるいは殆ど変化しない。
また、サイズの異なる部品に対応するために、複数種類の吸着ノズル1が必要となる。複数種類の吸着ノズル1は、ノズル本体部材2を共通とし、複数種類のノズル先端部材3のいずれかが組み付けられて製造される。複数種類のノズル先端部材3は、先端開口部4の大きさ、および先端開口部4の外側の長辺寸法S1および短辺寸法S2が相違する。それでも、ノズル先端部材3の全長L1、および、組み付け基部31の外径寸法D1は共通化される(図6参照)。
このため、基端開口部5の内径寸法D2、基端側円錐テーパ面62の頂角A1、および先端側円錐テーパ面63の頂角A2が適宜設計変更され、テーパ空隙部6の形状が適正化される。これによれば、部品装着機において複数種類の吸着ノズル1を共通に使用でき、装着作業の精度向上や生産効率の向上に寄与する。例えば、部品を吸着および装着するときの吸着ノズル1の昇降制御方法を共通化したり、吸着ノズル1の自動交換動作を効率化したりできる。加えて、複数種類の吸着ノズル1を製造するときの部品点数が少なくて済むので、製造コストの低減に寄与できる。
3.実施形態の部品装着機の吸着ノズル1の作用および効果
次に、実施形態の部品装着機の吸着ノズル1の作用および効果について、比較例と比較して説明する。図9は、比較例の吸着ノズルの内部の空隙部9の形状を示した斜視図である。比較例の吸着ノズルにおいて、空隙部9は、円筒状部91、円錐状部92、断面形状変化部93、および先端部94が連なって形成される。
次に、実施形態の部品装着機の吸着ノズル1の作用および効果について、比較例と比較して説明する。図9は、比較例の吸着ノズルの内部の空隙部9の形状を示した斜視図である。比較例の吸着ノズルにおいて、空隙部9は、円筒状部91、円錐状部92、断面形状変化部93、および先端部94が連なって形成される。
円筒状部91では、円形の断面形状および断面積が一定に保たれる。円錐状部92では、円形の断面形状が保たれつつ、断面積が比較的急峻に減少する。断面形状変化部93では、円形の断面形状が略長方形へと比較的急峻に変化しつつ、断面積は減少する。先端部94では、略長方形の断面形状および狭い断面積が一定に保たれる。比較例の吸着ノズルは、長さ方向のうち限られた範囲のみで、断面形状および断面積を変化させている。このため、実施形態と比較して変化が急峻となり、発生する圧力損失は大きくなる。比較実験の結果によれば、実施形態の吸着ノズル1は、比較例の吸着ノズルと比較して、1.3倍の吸着力を発揮する。
実施形態の部品装着機の吸着ノズル1は、一対の短開口縁41および一対の長開口縁42が環状に連なった略長方形の先端開口部4と、略円形の基端開口部5と、一対の円錐テーパ面61および一対の平面テーパ面65によって内側に区画されるテーパ空隙部6を備える。テーパ空隙部6では、断面形状が基端開口部5の円形から先端開口部4の略長方形へと徐々に変化しつつ、断面積が徐々に減少する。このため、テーパ空隙部6の断面形状および断面積の急変箇所が存在せず、発生する圧力損失が抑制される。したがって、従来構成と比較して圧力損失を小さくすることができ、結果として従来よりも大きな吸着力が得られる。
4.実施形態の応用および変形
なお、基端開口部5における平面テーパ面65の幅寸法Wがゼロでなく、基端開口部5が非円形であってもよい。また、円錐テーパ面61は、単一の円錐内面で形成されてもよく、あるいは、三種類以上の円錐内面の組み合わせで形成されてもよい。さらに、空隙調整部7は、省略することも可能である。また、ノズル本体部材2の構造は、先端組み付け座25の形状を除いて、適宜変更することができる。本実施形態は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
なお、基端開口部5における平面テーパ面65の幅寸法Wがゼロでなく、基端開口部5が非円形であってもよい。また、円錐テーパ面61は、単一の円錐内面で形成されてもよく、あるいは、三種類以上の円錐内面の組み合わせで形成されてもよい。さらに、空隙調整部7は、省略することも可能である。また、ノズル本体部材2の構造は、先端組み付け座25の形状を除いて、適宜変更することができる。本実施形態は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
1:吸着ノズル 2:ノズル本体部材 21:シャフト部材 22:本体空隙部 2A:スリーブ 3:ノズル先端部材 4:先端開口部 41:短開口縁 42:長開口縁 5:基端開口部 6:テーパ空隙部 61:円錐テーパ面 62:基端側円錐テーパ面 63:先端側円錐テーパ面 65:平面テーパ面 7:空隙調整部 9:空隙部 A1:頂角 A2:頂角
Claims (5)
- 基板に装着される部品の長方形の被吸着面の短辺の内側に当接可能な一対の短開口縁、および前記被吸着面の長辺の内側に当接可能な一対の長開口縁が環状に連なる先端開口部と、
少なくとも負圧エアが導入される基端開口部と、
円錐内面の一部を用いて形成され前記基端開口部から前記短開口縁に向かって延在するとともに、前記短開口縁に近付くにつれて相互に接近する一対の円錐テーパ面、および、前記基端開口部から前記長開口縁に向かって延在するとともに、前記長開口縁に近付くにつれて相互に接近する一対の平面テーパ面によって内側に区画されるテーパ空隙部と、
を備える部品装着機の吸着ノズル。 - 一対の前記円錐テーパ面は、頂角が相違する複数種類の前記円錐内面の組み合わせを用いて形成される、請求項1に記載の部品装着機の吸着ノズル。
- 前記テーパ空隙部と前記先端開口部との間に、空隙の断面形状を調整する空隙調整部をさらに備える、請求項1または2に記載の部品装着機の吸着ノズル。
- 前記先端開口部は、一対の前記短開口縁が前記円錐テーパ面の先端形状に一致し、かつ一対の前記長開口縁が前記被吸着面の前記長辺の中央で相互に接近するくびれ形状とされている、請求項3に記載の部品装着機の吸着ノズル。
- 前記先端開口部、前記基端開口部、および前記テーパ空隙部をそれぞれ備え、前記先端開口部の大きさが相違する複数種類のノズル先端部材のいずれかと、
複数種類の前記ノズル先端部材に対して共通の形状をもち、かつ、組み付けられた前記ノズル先端部材の前記基端開口部に少なくとも前記負圧エアを導入する本体空隙部を備えるノズル本体部材と、
を具備する請求項1〜4のいずれか一項に記載の部品装着機の吸着ノズル。
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