以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図1および2の矢印で示す向きを便宜的に上下左右として説明を行う。
(第1実施の形態)
図1は、薬剤包装装置1の一例を示す斜視図である。
薬剤包装装置1は、1階部10および2階部20を有する。
1階部10は、操作部11と、取り出し部12とを備える。また、1階部10は、入力部(不図示)および制御部(不図示)などを備える。
操作部11は、操作者によって操作される装置であり、例えば、ディスプレイ、操作ボタン等を備える。使用者によって操作部11が操作されることにより、薬剤包装装置1に対して各種情報が入力される。
取り出し部12からは、薬剤包装装置1において分包された薬剤が取り出される。取り出し部12は開口を有し、使用者は開口から薬剤を取り出す。
入力部は、外部機器から各種情報が入力される入力装置である。入力部は、例えば、パーソナルコンピュータに接続され、入力部には、パーソナルコンピュータから、例えば、医療機関において発行された処方せんの情報が入力される。
制御部は、薬剤包装装置1の各部を制御する制御装置である。制御部は、操作部11、後述する排出部、貯留部などを制御する。また、制御部は、入力部から入力された処方せんの情報に基づいて、処方せんで指定された薬剤を小袋に包装し、薬剤が取り出し部12に搬送されるように各部を制御する。
2階部20は、左右方向に並べられた複数の第1の引出21を備える。さらに、2階部20は、第1の引出21の上に、左右方向に並べられた複数の第2の引出22を備える。さらに、2階部20は、第2の引出22の上に、左右方向に並べられた複数の第3の引出23を備える。さらに、2階部20は、第3の引出23の上に、左右方向に並べられた複数の第4の引出24を備える。さらに2階部20は、第4の引出24の上に、左右方向に並べられた複数の第5の引出25を備える。すなわち、2階部20は、上下および左右方向に複数の引出を備える。なお、2階部20が備える引出の数はこれに限られず、上下および/または左右方向にさらに多くの引出を備えてもよく、あるいは、さらに少ない数の引出を備えてもよい。
次に、図2を用いて2階部20および1階部10の内部構造について説明する。図2は、薬剤包装装置1の縦断面図である。
第1の引出21は、左右方向に並べて配置された第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212を備える。第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212はそれぞれ、第1の引出21の奥行き方向に並べられた複数のタブレットケースから構成される。第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212は、内部に錠剤などの薬剤を収納する。また、第1の引出21は、第1の左側タブレットケース211の下端付近に、第1の左側タブレットケース211内部に収納された薬剤を排出する第1の左側排出部213を備える。同様に、第1の引出21は、第1の右側タブレットケース212の下端付近に、第1の右側タブレットケース212内部に収納された薬剤を排出する第1の右側排出部214を備える。なお、第1の左側排出部213および第1の右側排出部214は、第1の排出部を構成する。
第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212は、それぞれ薬剤を排出する排出機構を有する。第1の左側排出部213および第1の右側排出部214はそれぞれ、第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212の排出機構を駆動する駆動部を有する。駆動部が駆動されることによって、第1の左側排出部213および第1の右側排出部214は、それぞれ第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212の内部に収納された薬剤を通路26に向けて排出する。
第1の左側タブレットケース211と第1の右側タブレットケース212との間には、各タブレットケースから排出された薬剤が落下する第1の通路215が形成されている。第1の通路215は、1階部10と連通しており、第1の排出部から排出された薬剤を1階部10に向けて落下させる。
また、第1の通路215の上端付近には、薬剤を一時的に貯留する第1の貯留部216が設けられる。第1の貯留部216は、例えば、第1の通路215を開閉するシャッタによって構成される。すなわち、第1の貯留部216は、第1の通路215を閉止することにより第1の通路215を落下する薬剤を一時的に貯留し、第1の通路215を開放することにより貯留した薬剤を下流側に流下させる。
第2の引出22は、左右方向に並べて配置された第2の左側タブレットケース221および第2の右側タブレットケース222を備える。第2の引出22は、第2の左側タブレットケース221の下端付近に、第2の左側タブレットケース221内部に収納された薬剤を排出する第2の左側排出部223を備える。同様に、第2の引出22は、第2の右側タブレットケース222の下端付近に、第2の右側タブレットケース222内部に収納された薬剤を排出する第2の右側排出部224を備える。第2の左側排出部223および第2の右側排出部224は、第2の排出部を構成する。なお、第2の左側タブレットケース221および第2の右側タブレットケース222は、第1の引出21が備える第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212と同様のものである。
また、第2の左側タブレットケース221と第2の右側タブレットケース222との間には、各タブレットケースから排出された薬剤が落下する第2の通路225が形成されている。第2の通路225は、第1の引出21に形成された第1の通路215と連通しており、第2の排出部から排出された薬剤を第1の通路215に向けて落下させる。
また、第2の通路225の上端付近には、薬剤を一時的に貯留する第2の貯留部226が設けられる。第2の貯留部226は、例えば、第2の通路225を開閉するシャッタによって構成される。すなわち、第2の貯留部226は、第2の通路225を閉止することにより第2の通路225を落下する薬剤を一時的に貯留し、第2の通路225を開放することにより貯留した薬剤を下流側に流下させる。
第3の引出23は、左右方向に並べて配置された第3の左側タブレットケース231および第3の右側タブレットケース232を備える。第3の引出23は、第3の左側タブレットケース231の下端付近に、第3の左側タブレットケース231内部に収納された薬剤を排出する第3の左側排出部233を備える。同様に、第3の引出23は、第3の右側タブレットケース232の下端付近に、第3の右側タブレットケース232内部に収納された薬剤を排出する第3の右側排出部234を備える。第3の左側排出部233および第3の右側排出部234は、第3の排出部を構成する。なお、第3の左側タブレットケース231および第3の右側タブレットケース232は、第1の引出21が備える第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212と同様のものである。
また、第3の左側タブレットケース231と第3の右側タブレットケース232との間には、各タブレットケースから排出された薬剤が落下する第3の通路235が形成されている。第3の通路235は、第2の引出22に形成された第2の通路225と連通しており、第3の排出部から排出された薬剤を第2の通路225に向けて落下させる。
また、第3の通路235の上端付近には、薬剤を一時的に貯留する第3の貯留部236が設けられる。第3の貯留部236は、例えば、第3の通路235を開閉するシャッタによって構成される。すなわち、第3の貯留部236は、第3の通路235を閉止することにより第3の通路235を落下する薬剤を一時的に貯留し、第3の通路235を開放することにより貯留した薬剤を下流側に流下させる。
第4の引出24は、左右方向に並べて配置された第4の左側タブレットケース241および第4の右側タブレットケース242を備える。第4の引出24は、第4の左側タブレットケース241の下端付近に、第4の左側タブレットケース241内部に収納された薬剤を排出する第4の左側排出部243を備える。同様に、第4の引出24は、第4の右側タブレットケース242の下端付近に、第4の右側タブレットケース242内部に収納された薬剤を排出する第4の右側排出部244を備える。第4の左側排出部243および第4の右側排出部244は、第4の排出部を構成する。なお、第4の左側タブレットケース241および第4の右側タブレットケース242は、第1の引出21が備える第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212と同様のものである。
また、第4の左側タブレットケース241と第4の右側タブレットケース242との間には、各タブレットケースから排出された薬剤が落下する第4の通路245が形成されている。第4の通路245は、第3の引出23に形成された第3の通路235と連通しており、第4の排出部から排出された薬剤を第3の通路235に向けて落下させる。
また、第4の通路245の上端付近には、薬剤を一時的に貯留する第4の貯留部246が設けられる。第4の貯留部246は、例えば、第4の通路245を開閉するシャッタによって構成される。すなわち、第4の貯留部246は、第4の通路245を閉止することにより第4の通路245を落下する薬剤を一時的に貯留し、第4の通路245を開放することにより貯留した薬剤を下流側に流下させる。
第5の引出25は、左右方向に並べて配置された第5の左側タブレットケース251および第5の右側タブレットケース252を備える。第5の引出25は、第5の左側タブレットケース251の下端付近に、第5の左側タブレットケース251内部に収納された薬剤を排出する第5の左側排出部253を備える。同様に、第5の引出25は、第5の右側タブレットケース252の下端付近に、第5の右側タブレットケース252内部に収納された薬剤を排出する第5の右側排出部254を備える。第5の左側排出部253および第5の右側排出部254は、第5の排出部を構成する。なお、第5の左側タブレットケース251および第5の右側タブレットケース252は、第1の引出21が備える第1の左側タブレットケース211および第1の右側タブレットケース212と同様のものである。
また、第5の左側タブレットケース251と第5の右側タブレットケース252との間には、各タブレットケースから排出された薬剤が落下する第5の通路255が形成されている。第5の通路255は、第4の引出24に形成された第4の通路245と連通しており、第5の排出部から排出された薬剤を第4の通路245に向けて落下させる。
上述したように、第1の通路215は1階部10と連通しており、第2の通路225は第1の通路215と連通しており、第3の通路235は第2の通路225と連通しており、第4の通路245は第3の通路235と連通しており、第5の通路255は第4の通路245と連通している。すなわち、第1の通路215、第2の通路225、第3の通路235、第4の通路245および第5の通路255は、1階部10に連通する1つの通路26を形成する。
また、上述したように、第1の貯留部216、第2の貯留部226、第3の貯留部236および第4の貯留部246はそれぞれ、第1の通路215、第2の通路225、第3の通路235および第4の通路245の上端付近に設けられる。
すなわち、第1の貯留部216は、第1の排出部と第2の排出部との間の第2の排出部寄りに設けられる。
また、第2の貯留部226は、第2の排出部と第3の排出部との間の第3の排出部寄りに設けられる。
また、第3の貯留部236は、第3の排出部と第4の排出部との間の第4の排出部寄りに設けられる。
また、第4の貯留部246は、第4の排出部と第5の排出部との間の第5の排出部寄りに設けられる。
次に、1階部10について説明する。1階部10は、ホッパ13と、包装ユニット15とを備える。
ホッパ13は、通路26を落下する薬剤を受け止める部材である。ホッパ13は、左右からで中心部に向けて下方に傾斜している。また、ホッパ13の最下部には、開閉部材14が備えられ、ホッパ13が受け止めた薬剤は、開閉部材14に集められる。
包装ユニット15は、搬送部16と、プリンタ17と、シール装置18とを有する。
搬送部16は、例えば、二つ折りにされた帯状の包装紙が巻かれたローラ(不図示)から包装紙を繰り出し、繰り出した包装紙をシール装置18側に向けて搬送する装置である。
プリンタ17は、ローラから繰り出された包装紙の表面に、例えば、患者の氏名、当該包装紙に供給される薬剤の名称、および、服用日時などを印刷する印刷機である。
シール装置18は、開閉部材14から薬剤が包装紙に供給された後、包装紙を封止する装置である。
薬剤が封入された包装紙は、例えば、所定のタイミングで切断されるとともに、所定の装置によって取り出し部12に向けて搬送される。
次に、2階部20の動作を説明する。2階部20では制御部からの指示に基づいて、各排出部が各タブレットケースに収納された薬剤を排出することにより、薬剤を1階部10の包装ユニット15に供給する。すなわち、2階部20は、包装ユニット15に薬剤を供給する薬剤供給装置として機能する。
図3は、2階部20の動作の一例を説明する図である。なお、ここでは、第5の右側排出部254、第4の左側排出部243、第3の左側排出部233、第3の右側排出部234、第2の左側排出部223、第1の左側排出部213および第1の右側排出部214から薬剤が排出される例について説明する。
図3中(1)は、左側から右側に向けて時系列で各排出部から排出された薬剤が落下する様子および落下する薬剤が各貯留部で貯留される様子を示している。また、図3中(2)は、第2の貯留部226および第4の貯留部246の開閉状態を示している。図3中(3)は、第1の貯留部216および第3の貯留部236の開閉状態を示している。図3中(4)は、第1の排出部、第3の排出部および第5の排出部の駆動状態を示している。図3中(5)は、第2の排出部および第4の排出部の駆動状態を示している。
まず、時刻T0において、制御部は、第5の右側排出部254に設けられた駆動部に対し、駆動信号の出力を開始する。制御部は、所定期間、駆動信号を出力し、駆動部を駆動させる。これにより、第5の右側排出部254は、第5の右側タブレットケース252の内部に収納された薬剤を通路26に向けて排出する。このとき第5の右側タブレットケース252から排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に包装される薬剤である。
制御部が駆動信号の出力を開始してから、第5の右側排出部254から排出された薬剤が第4の貯留部246の位置に到達するまでの間、第4の貯留部246および第2の貯留部226は、通路26を閉止する閉止状態に維持されている(図3(2)参照。)。これにより、第5の右側排出部254から排出された薬剤は、第4の貯留部246に貯留される。
一方、制御部は、時刻T0において、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる。
その後、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる。第3の貯留部236および第1の貯留部216は、時刻T1において、通路26を閉止する。
また、時刻T1において、制御部は、第4の左側排出部243に設けられた駆動部に対し、駆動信号の出力を開始する。制御部は、所定期間、駆動信号を出力し、駆動部を駆動させる。これにより、第4の左側排出部243は、第4の左側タブレットケース241の内部に収納された薬剤を通路26に向けて排出する。このとき第4の左側タブレットケース241から排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に分包される薬剤である。
制御部が駆動信号の出力を開始してから、第4の左側排出部243から排出された薬剤が第3の貯留部236に到達するまでの間、第3の貯留部236および第1の貯留部216は、通路26を閉止する閉止状態に維持されている(図3(3)参照。)。これにより、第4の左側排出部243から排出された薬剤は、第3の貯留部236に貯留される。
一方、制御部は、時刻T1において、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる。これにより、第4の貯留部246に貯留されていた薬剤は、第3の貯留部236に受け止められ、第4の左側排出部243から排出された薬剤とともに第3の貯留部236に貯留される。
制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を開放状態に移行させた後、再び閉止状態に移行させる。第4の貯留部246および第2の貯留部226は、時刻T2において、通路26を閉止する。
また、時刻T2において、制御部は、第5の右側排出部254および第3の右側排出部234に設けられた駆動部に対し、駆動信号の出力を開始する。制御部は、所定期間、駆動信号を出力し、駆動部を駆動させる。これにより、第5の右側排出部254および第3の右側排出部234は、第5の右側タブレットケース252および第3の右側タブレットケース232の内部に収納された薬剤を通路26に向けて排出する。このとき第5の右側タブレットケース252から排出された薬剤は、包装ユニット15において2包目に分包される薬剤である。また、第3の右側タブレットケース232から排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に分包される薬剤である。
制御部が駆動信号の出力を開始してから、第5の右側排出部254から排出された薬剤および第3の右側排出部234から排出された薬剤がそれぞれ、第4の貯留部246が配置された位置および第2の貯留部226が配置された位置に到達するまでの間、第4の貯留部246および第2の貯留部226は、通路26を閉止する閉止状態に維持されている(図3(2)参照。)。これにより、第5の右側排出部254から排出された薬剤は、第4の貯留部246に貯留される。また、第3の右側排出部234から排出された薬剤は、第2の貯留部226に貯留される。
一方、制御部は、時刻T2において、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる。これにより、第3の貯留部236に貯留されていた薬剤は、第2の貯留部226に受け止められ、第3の右側排出部234から排出された薬剤とともに第2の貯留部226に貯留される。
制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を開放状態に移行させた後、再び閉止状態に移行させる。第3の貯留部236および第1の貯留部216は、時刻T3において、通路26を閉止する。
また、時刻T3において、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に設けられた駆動部に対し、駆動信号の出力を開始する。制御部は、所定期間、駆動信号を出力し、駆動部を駆動させる。これにより、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223は、第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部に収納された薬剤を通路26に向けて排出する。このとき第4の左側タブレットケース241から排出された薬剤は、包装ユニット15において2包目に分包される薬剤である。また、第2の左側タブレットケース221から排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に分包される薬剤である。
制御部が駆動信号の出力を開始してから、第4の左側排出部243から排出された薬剤および第2の左側排出部223から排出された薬剤がそれぞれ、第3の貯留部236が配置された位置および第1の貯留部216が配置された位置に到達するまでの間、第3の貯留部236および第1の貯留部216は、通路26を閉止する閉止状態に維持されている(図3(3)参照。)。これにより、第4の左側排出部243から排出された薬剤は、第3の貯留部236に貯留される。また、第2の左側排出部223から排出された薬剤は、第1の貯留部216に貯留される。
一方、制御部は、時刻T3において、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる。これにより、第4の貯留部246に貯留されていた薬剤は、第3の貯留部236に受け止められ、第4の左側排出部243から排出された薬剤とともに第3の貯留部236に貯留される。また、第2の貯留部226に貯留されていた薬剤は、第1の貯留部216に受け止められ、第2の左側排出部223から排出された薬剤とともに第1の貯留部216に貯留される。
制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を開放状態に移行させた後、再び閉止状態に移行させる。第4の貯留部246および第2の貯留部226は、時刻T4において、通路26を閉止する。
また、時刻T4において、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214に設けられた駆動部に対し、駆動信号の出力を開始する。制御部は、所定期間、駆動信号を出力し、駆動部を駆動させる。これにより、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214はそれぞれ、第5の右側タブレットケース252、第3の右側タブレットケース232および第1の右側タブレットケース212の内部に収納された薬剤を通路26に向けて排出する。このとき第5の右側タブレットケース252から排出された薬剤は、包装ユニット15において、3包目に分包される薬剤である。また、第3の右側タブレットケース232から排出された薬剤は、包装ユニット15において、2包目に分包される薬剤である。また、第1の右側タブレットケース212から排出された薬剤は、包装ユニット15において、1包目に分包される薬剤である。
制御部が駆動信号の出力を開始してから、第5の右側排出部254から排出された薬剤および第3の右側排出部234から排出された薬剤がそれぞれ、第4の貯留部246が配置された位置および第2の貯留部226が配置された位置に到達するまでの間、第4の貯留部246および第2の貯留部226は、通路26を閉止する閉止状態に維持されている(図3(2)参照。)。これにより、第5の右側排出部254から排出された薬剤は、第4の貯留部246に貯留される。また、第3の右側排出部234から排出された薬剤は、第2の貯留部226に貯留される。
一方、制御部は、時刻T4において、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる。これにより、第3の貯留部236に貯留されていた薬剤は、第2の貯留部226に受け止められ、第3の右側排出部234から排出された薬剤とともに第2の貯留部226に貯留される。また、第1の貯留部216に貯留されていた薬剤は、第1の右側排出部214から排出された薬剤とともに1階部10、すなわち、ホッパ13に向けて落下する。
制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を開放状態に移行させた後、再び閉止状態に移行させる。第3の貯留部236および第1の貯留部216は、時刻T5において、通路26を閉止する。
以上の動作により、第5の右側タブレットケース252、第4の左側タブレットケース241、第3の右側タブレットケース232、第2の左側タブレットケース221および第1の右側タブレットケース212に収納された薬剤を含む1包目の薬剤が1階部10の包装ユニット15に向けて供給される。
時刻T5において、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に設けられた駆動部に対し、駆動信号の出力を開始する。制御部は、所定期間、駆動信号を出力し、駆動部を駆動させる。これにより、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223は、第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部に収納された薬剤を通路26に向けて排出する。このとき第4の左側タブレットケース241から排出された薬剤は、包装ユニット15において、3包目に分包される薬剤である。また、第2の左側タブレットケース221から排出された薬剤は、包装ユニット15において、2包目に分包される薬剤である。
制御部が駆動信号の出力を開始してから、第4の左側排出部243から排出された薬剤および第2の左側排出部223から排出された薬剤がそれぞれ、第3の貯留部236が配置された位置および第1の貯留部216が配置された位置に到達するまでの間、第3の貯留部236および第1の貯留部216は、通路26を閉止する閉止状態に維持されている(図3(3)参照。)。これにより、第4の左側排出部243から排出された薬剤は、第3の貯留部236に貯留される。また、第2の左側排出部223から排出された薬剤は、第1の貯留部216に貯留される。
一方、制御部は、時刻T5において、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる。これにより、第4の貯留部246に貯留されていた薬剤は、第3の貯留部236に受け止められ、第4の左側排出部243から排出された薬剤とともに第3の貯留部236に貯留される。また、第2の貯留部226に貯留されていた薬剤は、第1の貯留部216に受け止められ、第2の左側排出部223から排出された薬剤とともに第1の貯留部216に貯留される。
制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を開放状態に移行させた後、再び閉止状態に移行させる。第4の貯留部246および第2の貯留部226は、時刻T6において、通路26を閉止する。
時刻T6において、制御部は、第5の右側排出部254、第3の左側排出部233および第1の左側排出部213に設けられた駆動部に対し、駆動信号の出力を開始する。制御部は、所定期間、駆動信号を出力し、駆動部を駆動させる。これにより、第5の右側排出部254、第3の左側排出部233および第1の左側排出部213は、第5の右側タブレットケース252、第3の左側タブレットケース231および第1の左側タブレットケース211の内部に収納された薬剤を通路26に向けて排出する。このとき第5の右側タブレットケース252から排出された薬剤は、包装ユニット15において、4包目に分包される薬剤である。また、第3の左側タブレットケース231から排出された薬剤は、包装ユニット15において、3包目に分包される薬剤である。また、第1の左側タブレットケース211から排出された薬剤は、包装ユニット15において、2包目に分包される薬剤である。
制御部が駆動信号の出力を開始してから、第5の右側排出部254から排出された薬剤および第3の左側排出部233から排出された薬剤がそれぞれ、第4の貯留部246が配置された位置および第2の貯留部226が配置された位置に到達するまでの間、第4の貯留部246および第2の貯留部226は、通路26を閉止する閉止状態に維持されている(図3(2)参照。)。これにより、第5の右側排出部254から排出された薬剤は、第4の貯留部246に貯留される。また、第3の左側排出部233から排出された薬剤は、第2の貯留部226に貯留される。
一方、制御部は、時刻T6において、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる。これにより、第3の貯留部236に貯留されていた薬剤は、第2の貯留部226に受け止められ、第3の左側排出部233から排出された薬剤とともに第2の貯留部226に貯留される。また、第1の貯留部216に貯留されていた薬剤は、第1の左側排出部213から排出された薬剤とともに1階部10、すなわち、ホッパ13に向けて落下する。
制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を開放状態に移行させた後、再び閉止状態に移行させる。第3の貯留部236および第1の貯留部216は、時刻T7において、通路26を閉止する。
以上の動作により、第5の右側タブレットケース252、第4の左側タブレットケース241、第3の右側タブレットケース232、第2の左側タブレットケース221および第1の左側タブレットケース211に収納された薬剤を含む2包目の薬剤が1階部10の包装ユニット15に向けて供給される。
これ以降、2階部20が同様の動作を繰り返すことにより、薬剤包装装置1は、処方せんで指定された薬剤を分包することができる。
上述した実施の形態では、1包目に含まれる薬剤が最上流に配置された第5の排出部から排出され、1階部10の包装ユニット15に到達する前に、2包目および3包目に含まれる薬剤が各排出部から排出される。すなわち、1包目に含まれる薬剤が包装ユニット15に到達するのに要する時間が経過する前に、2包目、3包目に含まれる薬剤の排出が開始される。そのため、最上流に配置された排出部から排出された1包目に含まれる薬剤が包装ユニット15に到達した後に、2包目に含まれる薬剤の排出が行われる従来の薬剤供給装置よりも、薬剤包装装置1は、薬剤を包装紙に供給する時間間隔を短くすることができる。結果として、薬剤を分包する時間を短縮することができる。
本実施の形態では、一の排出部から排出された薬剤は、他の排出部から排出された薬剤とともに一の群を形成ながら1階部10に向けて落下する。また、薬剤は、当該薬剤が属する群ごとに、各貯留部に貯留される。したがって、一の群に属する薬剤と他の群に属する薬剤とが確実に分けられ、一の群に他の群に属する薬剤が混入することはない。
また、各貯留部は、上流側に隣接して配置される排出部と下流側に隣接して配置される排出部との間の上流側に隣接して配置される排出部寄りに配置されている。
これは、次の理由による。各排出部が薬剤を排出する際、各排出部が排出動作を開始してから薬剤が排出されるまでの時間に若干のばらつきが生じる場合がある。すなわち、各排出部が薬剤の排出動作を開始してから薬剤が排出されるまでに若干のタイムラグが生じる場合がある。この場合、貯留部が上流側に隣接して配置される排出部よりも下流側に隣接して配置される排出部寄りに配置されていると、排出部から排出された薬剤が下流側に隣接して配置される貯留部に到達するまでに時間がかかり、薬剤が下流側の貯留部に到達する前に、下流側の貯留部の開閉動作が完了してしまう可能性がある。この場合、一の群に属する薬剤が他の群に混入してしまう。
一方、本実施の形態では、各貯留部は、上流側に隣接して配置される排出部と下流側に隣接して配置される排出部との間の上流側に隣接して配置される排出部寄りに配置されている。そのため、排出部が薬剤の排出動作を開始してから薬剤が排出されるまでに若干のタイムラグが生じた場合でも、薬剤が下流側の貯留部に短時間で到達するため、排出部から排出された薬剤が下流側の貯留部に到達する前に、下流側の貯留部の開閉動作が完了してしまうことがない。結果として、一群の含まれる薬剤と他の群に含まれる薬剤とが混ざり合うことを防ぐことができる。
なお、上述した実施の形態では、第4の貯留部246および第2の貯留部226が閉止状態となるタイミングで、第3の貯留部236および第1の貯留部216を開放状態に移行させるようにした。
しかし、第3の貯留部236および第1の貯留部216を開放状態に移行させるタイミングは、各群に含まれる薬剤が混ざり合わなければ、第4の貯留部246および第2の貯留部226が閉止状態となるタイミングより早くても遅くてもよい。また、各排出部(第5の排出部、第3の排出部および第1の排出部)から薬剤を排出するタイミングも、第3の貯留部236および第1の貯留部216が開放状態に移行するタイミングよりも早くても遅くてもよい。
また、上述した実施の形態では、第3の貯留部236および第1の貯留部216が閉止状態となるタイミングで、第4の貯留部246および第2の貯留部226を開放状態に移行させるようにした。
しかし、第4の貯留部246および第2の貯留部226を開放状態に移行させるタイミングは、各群に含まれる薬剤が混ざり合わなければ、第3の貯留部236および第1の貯留部216が閉止状態となるタイミングより早くても遅くてもよい。また、各排出部(第4の排出部、第2の排出部)から薬剤を排出するタイミングも、第4の貯留部246および第2の貯留部226が開放状態に移行するタイミングよりも早くても遅くてもよい。
また、上述した実施の形態では、1階部10と2階部20とが一体的に形成されるようにしたが、これらを別体に形成し、各々を個別に使用できるようにしてもよい。例えば、2階部20、すなわち、薬剤供給装置を他の装置と組み合わせて使用できるようにしてもよい。
(第2実施の形態)
以下、図4から図6を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の説明を省略し、以下の説明では第1実施の形態と異なる点について主に説明する。
第1実施の形態における2階部20には、各タブレットケースに対応して排出部が設けられている。他方、第2実施の形態における2階部20には、各タブレットケースに対応して排出部およびシャッタ部が設けられている。言い換えると、2階部20には、各排出部に対応してシャッタ部が設けられている。なお、2階部20に設けられているシャッタ部の構成は、すべて同じである。シャッタ部は、排出部によってタブレットケースから排出されて通路26に向かう薬剤を一時的に貯留する。また、所定のタイミングで、貯留した薬剤を通路26に向けて排出する。シャッタ部については、後に詳細に説明する。
以下、図4及び図5を参照して、第2実施の形態のタブレットケース、排出部、およびシャッタ部の構造を、第1の左側タブレットケース211、第1の左側排出部213、および第1の左側タブレットケース211に対応して設けられた第1の左側シャッタ部401を例に挙げて説明する。図4は、第2実施の形態に係る第1の左側タブレットケース211、第1の左側排出部213、および第1の左側シャッタ部401の外観の一例を示す。図5は、図4に示す第1の左側排出部213および第1の左側シャッタ部401のA−A断面図である。
第1の左側タブレットケース211は、収納部211aを備えている。収納部211aの内部には、薬剤が収納される。
第1の左側排出部213は、駆動部213a、排出路213bおよび薬剤検出センサ213cを備える。
駆動部213aは、モータ等を備えるとともに収納部211aの内部に配置されている薬剤排出機構に接続される。駆動部213aが制御部によって駆動されることにより、収納部211aから一つずつ薬剤500が排出される。排出路213bは、収納部211aから排出された薬剤500が通過する通路であり、通路26に通じている。
薬剤検出センサ213cは、例えば、投光部および受光部を含む光学センサであり、投光部から受光部に放出される光が薬剤500によって遮られたことを検出することで、薬剤500が排出路213bを通過したことを検出する。
第1の左側シャッタ部401は、第1の左側シャッタ301、軸部301aおよび図示されていないシャッタ駆動部を備える。
第1の左側シャッタ301は、軸部301aに取り付けられている。軸部301aは、水平方向に延在する回転自在な軸である。シャッタ駆動部は、制御部からの信号を受けて駆動することで軸部301aを軸部301aの中心軸周りに回転させる。
通常時は、第1の左側シャッタ301は排出路213bを塞いでいる。第1の左側シャッタ301が、排出路213bを塞ぐ(つまり、閉止する)ことで貯留空間Sが形成される。制御部から開放指示を示す信号(以下、開放信号と称す。)が出力されると、シャッタ駆動部が駆動して軸部301aを軸部301aの中心軸周りに、かつ、反時計回りに回転させる。第1の左側シャッタ301は、軸部301aの回転にともなって、二点鎖線矢印で示されているように軸部301a周りに回転して、排出路213bを開放する。また、制御部から閉止指示を示す信号(以下、閉止信号と称す。)が出力されると、シャッタ駆動部が駆動して軸部301aを軸部301aの中心軸周りに、かつ、時計回りに回転させる。第1の左側シャッタ301は、軸部301aの回転にともなって、二点鎖線矢印とは反対向きに軸部301a周りに回転して、排出路213bを閉止する。
収納部211aから排出された薬剤500は、排出路213bに落下して、貯留空間Sに貯留される。排出路213bが開放されると、貯留空間Sに貯留されていた薬剤500がホッパ13に通ずる通路26に排出される。
なお、第2、第3、第4、および第5の左側タブレットケース221、231、241、および251に対応して第2、第3、第4、および第5の左側シャッタ部が2階部20に設けられている。第2、第3、第4、および第5の左側シャッタ部は、それぞれ第2、第3、第4、および第5の左側シャッタ302、303、304、および305を備える。また、第1、第2、第3、第4、および第5の右側タブレットケース212、222、232、242、および252に対応して第1、第2、第3、第4、および第5の右側シャッタ部が2階部20に設けられている。第1、第2、第3、第4、および第5の右側シャッタ部は、それぞれ第1、第2、第3、第4、および第5の右側シャッタ311、312、313、314、および315を備える。
図6は、第2実施の形態に係る2階部20の動作の一例を説明する図である。以下、理解を容易にするために、図2に示されている各引出において、奥行き方向に並べられた複数のタブレットケースの中で、最も手前側に位置するタブレットケースのみから薬剤が排出されるとして説明する。
図6中(1)は、左側から右側に向けて時系列で、各シャッタが閉止することで貯留された薬剤が各シャッタの開放により通路26に排出される様子と、各シャッタの開放により通路26に排出された薬剤が通路26を落下する様子と、通路26を落下する薬剤が各貯留部で貯留される様子とを示している。
また、図6中(2)は、第2の貯留部226および第4の貯留部246の開閉状態を示している。図6中(3)は、第1の貯留部216および第3の貯留部236の開閉状態を示している。
また、図6中(4)は、第2の左側シャッタ302および第4の左側シャッタ304の開閉状態を示している。図6中(5)は、第1の右側シャッタ311、第3の右側シャッタ313、および第5の右側シャッタ315の開閉状態を示している。図6中(6)および(8)は、第1の右側排出部214、第3の右側排出部234および第5の右側排出部254の駆動状態を示している。図6中(7)および(9)は、第2の左側排出部223および第4の左側排出部243の駆動状態を示している。
ただし、(6)では、第1の右側排出部214、第3の右側排出部234、および第5の右側排出部254が連続して薬剤の排出動作を行う場合の各右側排出部の駆動状態が示されている。一方、(8)では、第1の右側排出部214、第3の右側排出部234、および第5の右側排出部254が1回置きに薬剤を排出する場合の各右側排出部の駆動状態が示されている。連続して薬剤の排出動作を行うとは、例えば、第5の右側排出部254が、1包目として含まれるべき薬剤も2包目として含まれるべき薬剤も排出することである。1回置きに薬剤を排出するとは、例えば、奇数番目に包まれるべき薬剤を第5の右側排出部254が排出し、偶数番目に包まれるべき薬剤を第5の右側排出部254が排出しないことである。
同様に、(7)では、第2の左側排出部223、および第4の左側排出部243が連続して薬剤の排出動作を行う場合の各左側排出部の駆動状態が示されている。(9)では、第2の左側排出部223、および第4の左側排出部243が1回置きに薬剤を排出する場合の各右側排出部の駆動状態が示されている。
なお、図6の(6)および(8)において、on状態のときに、第1の右側排出部214、第3の右側排出部234、および第5の右側排出部254の少なくとも1つの駆動部は駆動しており、off状態は、第1の右側排出部214、第3の右側排出部234および第5の右側排出部254の各駆動部は駆動していない。また、図6の(7)および(9)において、on状態のときに、第2の左側排出部223および第4の左側排出部243の少なくとも一方の駆動部は駆動しており、off状態は、第2の左側排出部223および第4の左側排出部243の各駆動部は駆動していない。
以下、(1)〜(7)で示される動作を連続排出動作と称し、(1)〜(5)、(8)および(9)で示される動作を1回置き排出動作と称する。はじめに、連続排出動作について説明し、次に1回置き排出動作について説明する。
[連続排出動作]
まず、時刻T10において、制御部は、第5の右側排出部254に設けられた駆動部に対し、駆動信号の出力を開始する。制御部は、所定期間、駆動信号を出力し、駆動部を駆動させる。これにより、第5の右側タブレットケース252の内部に収納された薬剤が第5の右側排出部254に向けて排出される。ここで、制御部は、第5の右側排出部254の駆動部を最大で時刻T12まで駆動させることができる(図6(6)参照。)。このとき第5の右側排出部254に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に包装される薬剤である。
時刻T10〜T12の間、制御部は、第5の右側シャッタ315を排出路が閉止する閉止状態に維持される(図6(5)参照。)。これにより、第5の右側排出部254に向けて排出された薬剤は、第5の右側シャッタ315が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。
時刻T10において、制御部は、第4の左側排出部243に設けられた駆動部に対し、駆動信号の出力を開始する。制御部は、所定期間、駆動信号を出力し、駆動部を駆動させる。これにより、第4の左側タブレットケース241の内部に収納された薬剤が第4の左側排出部243に向けて排出される。ここで、制御部は、第4の左側排出部243の駆動部を最大で時刻T13まで駆動させることができる(図6(7)参照。)。このとき第4の左側排出部243に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に包装される薬剤である。
時刻T10〜T13の間、制御部は、第4の左側シャッタ304を排出路が閉止された閉止状態に維持する(図6(4)参照。)。これにより、第4の左側排出部243に向けて排出された薬剤は、第4の左側シャッタ304が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。
時刻T10において、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる(図6(3)参照。)。
その後、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる(図6(3)参照。)。第3の貯留部236および第1の貯留部216は、時刻T11において、通路26を閉止する。
時刻T10〜T11において、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態に維持する(図6(2)参照。)。
時刻T11において、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる(図6(2)参照。)。
その後、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる(図6(2)参照。)。第4の貯留部246および第2の貯留部226は、時刻T12において、通路26を閉止する。これにより、第4の貯留部246は、1番目の包に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T11〜T12において、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態に維持する(図6(3)参照。)。
時刻T12までに、第5の右側タブレットケース252の内部の薬剤は、第5の右側排出部254に向けて排出される必要がある。そこで、制御部は、薬剤が第5の右側排出部254に向けて排出されるまで、第5の右側排出部254の駆動部を駆動させる。制御部は、第5の右側排出部254の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに該駆動部の駆動を停止させる。図6(6)には、時刻T12で、指定数の薬剤が排出路を通過し、該駆動部の駆動が停止した状態が示されている。なお、制御部は、指定数の薬剤が排出路を通過することが期待できる予め定められたタイミング、例えば、時刻T12に第5の右側排出部254の駆動部の駆動を停止させてもよい。
時刻T12において、制御部は、第5の右側排出部254のシャッタ駆動部に対し、開放信号を出力することで、第5の右側シャッタ315を、排出路を閉止する閉止状態から排出路を開放する開放状態に移行させる(図6(5)参照。)。これにより、第5の右側シャッタ315が排出路を閉止することで形成された貯留空間に貯留されていた薬剤が通路26に向けて排出される。
その後、制御部は、第5の右側排出部254のシャッタ駆動部に対し、閉止信号を出力することで、第5の右側シャッタ315を、排出路を開放する開放状態から排出路を閉止する閉止状態に移行させる(図6(5)参照。)。これにより、第5の右側シャッタ315は、次の包(ここでは、2番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T12〜T13において、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態に維持する(図6(2)参照。)。これにより、第5の右側シャッタ315が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤は、第4の貯留部246に貯留される。
時刻T12において、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる(図6(3)参照。)。
その後、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる(図6(3)参照。)。第3の貯留部236および第1の貯留部216は、時刻T13において、通路26を閉止する。これにより、第3の貯留部236は、1番目の包に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T13までに、第4の左側タブレットケース241の内部の薬剤は、第4の左側排出部243に向けて排出される必要がある。そこで、制御部は、薬剤が第4の左側排出部243に向けて排出されるまで、第4の左側排出部243の駆動部を駆動させる。制御部は、第4の左側排出部243の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに該駆動部の駆動を停止させる。図6(7)には、時刻T13で、指定数の薬剤が排出路を通過し、該駆動部の駆動が停止した状態が示されている。なお、制御部は、指定数の薬剤が排出路を通過することが期待できる予め定められたタイミング、例えば、時刻T13に第4の左側排出部243の駆動部の駆動を停止させてもよい(図6(7)参照。)。
時刻T13において、制御部は、第4の左側排出部243のシャッタ駆動部に対し、開放信号を出力することで、第4の左側シャッタ304を、排出路を閉止する閉止状態から排出路を開放する開放状態に移行させる(図6(4)参照。)。これにより、第4の左側シャッタ304が排出部を閉止することで形成された貯留空間に貯留されていた薬剤が通路26に向けて排出される。
その後、制御部は、第4の左側排出部243のシャッタ駆動部に対し、閉止信号を出力することで、第4の左側シャッタ304を、排出路を開放する開放状態から排出路を閉止する閉止状態に移行させる(図6(4)参照。)。これにより、第4の左側シャッタ304は、次の包(ここでは、2番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T13において、制御部は、第5の右側排出部254および第3の右側排出部234に設けられた駆動部それぞれに対し、駆動信号の出力を開始する。これにより、第5の右側タブレットケース252および第3の右側タブレットケース232の内部に収納された薬剤が、それぞれ第5の右側排出部254および第3の右側排出部234に向けて排出される。ここで、制御部は、第5の右側排出部254および第3の右側排出部234の各駆動部を最大で時刻T14まで駆動させることができる(図6(6)参照。)。このとき、第5の右側排出部254に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において2包目に包装される薬剤である。第3の右側排出部234に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に包装される薬剤である。
時刻T13〜T14の間、制御部は、第5の右側シャッタ315および第3の右側シャッタ313を排出路が閉止された閉止状態に維持する(図6(5)参照。)。これにより、第5の右側排出部254に向けて排出された薬剤は、第5の右側シャッタ315が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。また、第3の右側排出部234に向けて排出された薬剤は、第3の右側シャッタ313が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。
時刻T13において、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる(図6(2)参照。)。これにより、第4の貯留部246に貯留されていた薬剤は、第3の貯留部236に向けて落下する。
その後、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる(図6(2)参照。)。第4の貯留部246および第2の貯留部226は、時刻T14において、通路26を閉止する。これにより、第4の貯留部246は、次の包(ここでは、2番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第2の貯留部226は、1番目の包に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T13〜T14において、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態に維持する(図6(3)参照。)。これにより、第4の左側シャッタ304が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤および第4の貯留部246に貯留されていた薬剤は、第3の貯留部236に受け止められ、第3の貯留部236に貯留される。
時刻T14までに、第5の右側タブレットケース252および第3の右側タブレットケース232の内部の薬剤は、それぞれ第5の右側排出部254および第3の右側排出部234に向けて排出される必要がある。そこで、制御部は、薬剤が第5の右側排出部254に向けて排出されるまで、第5の右側排出部254の駆動部を駆動させ、薬剤が第3の右側排出部234に向けて排出されるまで、第3の右側排出部234の駆動部を駆動させる。制御部は、第5の右側排出部254の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第5の右側排出部254の駆動部の駆動を停止させる。同様に、制御部は、第3の右側排出部234の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第3の右側排出部234の駆動部の駆動を停止させる。図6(6)には、時刻T14で、指定数の薬剤が排出路を通過し、第5の右側排出部254の駆動部および第3の右側排出部234の駆動部の駆動が停止した状態が示されている。なお、制御部は、指定数の薬剤が排出路を通過することが期待できる予め定められたタイミング、例えば、時刻T14に、第5の右側排出部254の駆動部の駆動および第3の右側排出部234の駆動部の駆動を停止させてもよい。
時刻T14において、制御部は、第5の右側排出部254および第3の右側排出部234のシャッタ駆動部に対し、開放信号を出力することで、第5の右側シャッタ315および第3の右側シャッタ313を、それぞれ排出路を閉止する閉止状態から排出路を開放する開放状態に移行させる(図6(5)の破線を参照。)。これにより、第5の右側シャッタ315が排出路を閉止することで形成された貯留空間、および、第3の右側シャッタ313が排出路を閉止することで形成された貯留空間に貯留されていた各薬剤が通路26に向けて排出される。
その後、制御部は、第5の右側排出部254および第3の右側排出部234のシャッタ駆動部に対し、閉止信号を出力することで、第5の右側シャッタ315および第3の右側シャッタ313を、それぞれ排出路を開放する開放状態から排出路を閉止する閉止状態に移行させる(図6(5)の破線を参照。)。これにより、第5の右側シャッタ315は、次の包(ここでは、3番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第3の右側シャッタ313は、次の包(ここでは、2番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T14において、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に設けられた駆動部それぞれに対し、駆動信号の出力を開始する。これにより、第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部に収納された薬剤が、それぞれ第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に向けて排出される。ここで、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223の各駆動部を最大で時刻T15まで駆動させることができる(図6(7)参照。)。このとき、第4の左側排出部243に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において2包目に包装される薬剤である。また、第2の左側排出部223に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に包装される薬剤である。
時刻T14〜T15の間、制御部は、第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302を排出路が閉止された閉止状態に維持する(図6(4)参照。)。これにより、第4の左側排出部243に向けて排出された薬剤は、第4の左側シャッタ304が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。また、第2の左側排出部223に向けて排出された薬剤は、第2の左側シャッタ302が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。
時刻T14において、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる(図6(3)参照。)。これにより、第3の貯留部236に貯留されていた薬剤は、第2の貯留部226に向けて落下する。
その後、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる(図6(3)参照。)。第3の貯留部236および第1の貯留部216は、時刻T15において、通路26を閉止する。これにより、第3の貯留部236は、次の包(ここでは、2番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第1の貯留部216は、1番目の包に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T14〜T15において、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態に維持する(図6(2)参照。)。これにより、第3の右側シャッタ313が排出路を開放することで排出された薬剤および第3の貯留部236に貯留されていた薬剤は、第2の貯留部226に受け止められ、第2の貯留部226に貯留される。また、第5の右側シャッタ315が排出路を開放することで排出された薬剤は、第4の貯留部246に貯留される。
時刻T15までに、第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部の薬剤は、それぞれ第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に向けて排出される必要がある。そこで、制御部は、薬剤が第4の左側排出部243に向けて排出されるまで、第4の左側排出部243の駆動部を駆動させ、薬剤が第2の左側排出部223に向けて排出されるまで、第2の左側排出部223の駆動部を駆動させる。制御部は、第4の左側排出部243の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第4の左側排出部243の駆動部の駆動を停止させる。同様に、制御部は、第2の左側排出部223の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第2の左側排出部223の駆動部の駆動を停止させる。図6(7)には、時刻T15で、指定数の薬剤が排出路を通過し、第4の左側排出部243の駆動部および第2の左側排出部223の駆動部の駆動が停止した状態が示されている。なお、制御部は、指定数の薬剤が排出路を通過することが期待できる予め定められたタイミング、例えば、時刻T15に第4の左側排出部243の駆動部の駆動および第2の左側排出部223の駆動部の駆動を停止させてもよい。
時刻T15において、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223のシャッタ駆動部に対し、開放信号を出力することで、第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302を、それぞれ排出路を閉止する閉止状態から排出路を開放する開放状態に移行させる(図6(4)の破線を参照。)。これにより、第4の左側シャッタ304が排出路を閉止することで形成された貯留空間、および、第2の左側シャッタ302が排出路を閉止することで形成されていた貯留空間に貯留されていた各薬剤が通路26に向けて排出される。
その後、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223のシャッタ駆動部に対し、閉止信号を出力することで、第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302を、それぞれ排出路を開放する開放状態から排出路を閉止する閉止状態に移行させる(図6(4)の破線を参照。)。これにより、第4の左側シャッタ304は、次の包(ここでは、3番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第2の左側シャッタ302は、次の包(ここでは、2番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T15において、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234、および第1の右側排出部214に設けられた駆動部それぞれに対し、駆動信号の出力を開始する。これにより、第5の右側タブレットケース252、第3の右側タブレットケース232、第1の右側タブレットケース212の内部に収納された薬剤が、それぞれ第5の右側排出部254、第3の右側排出部234、および第1の右側排出部214に向けて排出される。ここで、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234、および第1の右側排出部214の各駆動部を最大で時刻T16まで駆動させることができる(図6(6)参照。)。このとき、第5の右側排出部254に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において3包目に包装される薬剤である。また、第3の右側排出部234に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において2包目に包装される薬剤である。また、第1の右側排出部214に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に包装される薬剤である。
時刻T15〜T16の間、制御部は、第5の右側シャッタ315、第3の右側シャッタ313および第1の右側シャッタ311を排出路が閉止された閉止状態に維持する(図6(5)参照。)。これにより、第5の右側排出部254に向けて排出された薬剤は、第5の左側シャッタ305が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。また、第3の右側排出部234に向けて排出された薬剤は、第3の右側シャッタ313が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。また、第1の右側排出部214に向けて排出された薬剤は、第1の右側シャッタ311が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。
時刻T15において、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる(図6(2)参照。)。これにより、第4の貯留部246に貯留されていた薬剤は、第3の貯留部236に向けて落下する。また、第2の貯留部226に貯留されていた薬剤は、第1の貯留部216に向けて落下する。
その後、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる(図6(2)参照。)。第4の貯留部246および第2の貯留部226は、時刻T16において、通路26を閉止する。これにより、第4の貯留部246は、次の包(ここでは、3番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第2の貯留部226は、次の包(ここでは、2番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T15〜T16において、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態に維持する(図6(3)参照。)。これにより、第2の左側シャッタ302が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤および第2の貯留部226に貯留されていた薬剤は、第1の貯留部216に受け止められ、第1の貯留部216に貯留される。また、第4の左側シャッタ304が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤および第4の貯留部246に貯留されていた薬剤は、第3の貯留部236に受け止められ、第3の貯留部236に貯留される。
時刻T16までに、第5の右側タブレットケース252、第3の右側タブレットケース232および第1の右側タブレットケース212の内部の薬剤は、それぞれ第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214に向けて排出される必要がある。そこで、制御部は、薬剤が第5の右側排出部254に向けて排出されるまで、第5の右側排出部254の駆動部を駆動させ、薬剤が第3の右側排出部234に向けて排出されるまで、第3の右側排出部234の駆動部を駆動させ、薬剤が第1の右側排出部214に向けて排出されるまで、第1の右側排出部214の駆動部を駆動させる。制御部は、第5の右側排出部254の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第5の右側排出部254の駆動部の駆動を停止させる。同様に、制御部は、第3の右側排出部234の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第3の右側排出部234の駆動部の駆動を停止させる。また、制御部は、第1の右側排出部214の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第1の右側排出部214の駆動部の駆動を停止させる。図6(6)には、時刻T16で、指定数の薬剤が排出路を通過し、第5の右側排出部254の駆動部、第3の右側排出部234の駆動部および第1の右側排出部214の駆動部の駆動が停止した状態が示されている。なお、制御部は、指定数の薬剤が排出路を通過することが期待できる予め定められたタイミング、例えば、時刻T16に第5の右側排出部254の駆動部の駆動、第3の右側排出部234の駆動部の駆動および第1の右側排出部214の駆動部の駆動を停止させてもよい。
時刻T16において、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214のシャッタ駆動部に対し、開放信号を出力することで、第5の右側シャッタ315、第3の右側シャッタ313および第1の右側シャッタ311を、それぞれ排出路を閉止する閉止状態から排出路を開放する開放状態に移行させる(図6(5)参照。)。これにより、第5の右側シャッタ315が排出路を閉止することで形成された貯留空間、第3の右側シャッタ313が排出路を閉止することで形成された貯留空間および第1の右側シャッタ311が排出路を閉止することで形成された貯留空間に貯留されていた各薬剤が通路26に向けて排出される。
その後、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214のシャッタ駆動部に対し、閉止信号を出力することで、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214を、それぞれ排出路を開放する開放状態から排出路を閉止する閉止状態に移行させる(図6(6)参照。)。これにより、第5の右側シャッタ315は、次の包(ここでは、4番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第3の右側シャッタ313は、次の包(ここでは、3番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第1の右側シャッタ311は、次の包(ここでは、2番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T16において、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に設けられた駆動部それぞれに対し、駆動信号の出力を開始する。これにより、第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部に収納された薬剤が、それぞれ第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に向けて排出される。ここで、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223の各駆動部を最大で時刻T17まで駆動させることができる(図6(7)参照。)。このとき、第4の左側排出部243に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において3包目に包装される薬剤である。また、第2の左側排出部223に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において2包目に包装される薬剤である。
時刻T16〜T17の間、制御部は、第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302を排出路が閉止された閉止状態に維持する(図6(4)参照。)。これにより、第4の左側排出部243に向けて排出された薬剤は、第4の左側シャッタ304が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。また、第2の左側排出部223に向けて排出された薬剤は、第2の左側シャッタ302が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。
時刻T16において、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる(図6(3)参照。)。これにより、第3の貯留部236に貯留されていた薬剤は、第2の貯留部226に向けて落下する。また、第1の貯留部216に貯留されていた薬剤は、第1の右側シャッタ311が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤とともにホッパ13に向けて落下する。
以上の動作により、第5の右側タブレットケース252、第4の左側タブレットケース241、第3の右側タブレットケース232、第2の左側タブレットケース221および第1の右側タブレットケース212に収納された薬剤を含む1包目の薬剤が1階部10の包装ユニット15に向けて供給される。
その後、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる(図6(3)参照。)。第3の貯留部236および第1の貯留部216は、時刻T17において、通路26を閉止する。これにより、第3の貯留部236は、次の包(ここでは、3番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第1の貯留部216は、次の包(ここでは、2番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T16〜T17において、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態に維持する(図6(2)参照。)。これにより、第3の右側シャッタ313が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤および第3の貯留部236に貯留されていた薬剤は、第2の貯留部226に受け止められ、第2の貯留部226に貯留される。また、第5の右側シャッタ315が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤は、第4の貯留部246に受け止められ、第4の貯留部246に貯留される。
時刻T17までに、第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部の薬剤は、それぞれ第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に向けて排出される必要がある。制御部は、薬剤が第4の左側排出部243に向けて排出されるまで、第4の左側排出部243の駆動部を駆動させ、薬剤が第2の左側排出部223に向けて排出されるまで、第2の左側排出部223の駆動部を駆動させる。制御部は、第4の左側排出部243の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第4の左側排出部243の駆動部の駆動を停止させる。同様に、制御部は、第2の左側排出部223の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第2の左側排出部223の駆動部の駆動を停止させる。図6(7)には、時刻T17で、指定数の薬剤が排出路を通過し、第4の左側排出部243の駆動部および第2の左側排出部223の駆動部の駆動が停止した状態が示されている。なお、制御部は、指定数の薬剤が排出路を通過することが期待できる予め定められたタイミング、例えば、時刻T17に第4の左側排出部243の駆動部の駆動および第2の左側排出部223の駆動部の駆動を停止させてもよい。
時刻T17において、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223のシャッタ駆動部に対し、開放信号を出力することで、第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302を、それぞれ排出路を閉止する閉止状態から排出路を開放する開放状態に移行させる(図6(4)参照。)。これにより、第4の左側シャッタ304が排出路を閉止することで形成された貯留空間、および、第2の左側シャッタ302が排出路を閉止することで形成されていた貯留空間に貯留されていた各薬剤が通路26に向けて排出される。
その後、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223のシャッタ駆動部に対し、閉止信号を出力することで、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223を、それぞれ排出路を開放する開放状態から排出路を閉止する閉止状態に移行させる(図6(4)参照。)。これにより、第4の左側シャッタ304は、次の包(ここでは、4番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第2の左側シャッタ302は、次の包(ここでは、3番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T17において、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214に設けられた駆動部それぞれに対し、駆動信号の出力を開始する。これにより、第5の右側タブレットケース252、第3の右側タブレットケース232および第1の右側タブレットケース212の内部に収納された薬剤が、それぞれ第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214に向けて排出される。ここで、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214の各駆動部を最大で時刻T18まで駆動させることができる(図6(6)参照。)。このとき、第5の右側排出部254に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において4包目に包装される薬剤である。また、第3の右側排出部234に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において3包目に包装される薬剤である。また、第1の右側排出部214に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において2包目に包装される薬剤である。
時刻T17〜T18の間、制御部は、第5の右側シャッタ315、第3の右側シャッタ313および第1の右側シャッタ311を排出路が閉止された閉止状態に維持する(図6(5)参照。)。これにより、第5の右側排出部254に向けて排出された薬剤は、第5の左側シャッタ305が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。また、第3の右側排出部234に向けて排出された薬剤は、第3の右側シャッタ313が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。また、第1の右側排出部214に向けて排出された薬剤は、第1の右側シャッタ311が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。
時刻T17において、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる(図6(2)参照。)。これにより、第2の貯留部226に貯留されていた薬剤は、第1の貯留部216に向けて落下する。また、第4の貯留部246に貯留されていた薬剤は、第3の貯留部236に向けて落下する。
その後、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる(図6(2)参照。)。第4の貯留部246および第2の貯留部226は、時刻T18において、通路26を閉止する。これにより、第4の貯留部246は、次の包(ここでは、4番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第2の貯留部226は、次の包(ここでは、3番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T17〜T18において、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態に維持する(図6(3)参照。)。これにより、第2の左側シャッタ302が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤および第2の貯留部226に貯留されていた薬剤は、第1の貯留部216に受け止められ、第1の貯留部216に貯留される。また、第4の左側シャッタ304が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤および第4の貯留部246に貯留されていた薬剤は、第3の貯留部236に受け止められ、第3の貯留部236に貯留される。
時刻T18までに、第5の右側タブレットケース252、第3の右側タブレットケース232および第1の右側タブレットケース212の内部の薬剤は、それぞれ第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214に向けて排出される必要がある。そこで、制御部は、薬剤が第5の右側排出部254に向けて排出されるまで、第5の右側排出部254の駆動部を駆動させ、薬剤が第3の右側排出部234に向けて排出されるまで、第3の右側排出部234の駆動部を駆動させ、薬剤が第1の右側排出部214に向けて排出されるまで、第1の右側排出部214の駆動部を駆動させる。制御部は、第5の右側排出部254の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第5の右側排出部254の駆動部の駆動を停止させる。同様に、制御部は、第3の右側排出部234の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第3の右側排出部234の駆動部の駆動を停止させる。また、制御部は、第1の右側排出部214の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第1の右側排出部214の駆動部の駆動を停止させる。図6(6)には、時刻T18で、指定数の薬剤が排出路を通過し、第5の右側排出部254の駆動部、第3の右側排出部234の駆動部、および第5の右側排出部254の駆動部の駆動が停止した状態が示されている。なお、制御部は、指定数の薬剤が排出路を通過することが期待できる予め定められたタイミング、例えば、時刻T18に第5の右側排出部254の駆動部の駆動、第3の右側排出部234の駆動部の駆動および第1の右側排出部214の駆動部の駆動を停止させてもよい。
時刻T18において、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214のシャッタ駆動部に対し、開放信号を出力することで、第5の右側シャッタ315、第3の右側シャッタ313および第1の右側シャッタ311を、それぞれ排出路を閉止する閉止状態から排出路を開放する開放状態に移行させる(図6(5)の破線を参照。)。これにより、第5の右側シャッタ315が排出路を閉止することで形成された貯留空間、第3の右側シャッタ313が排出路を閉止することで形成された貯留空間および第1の右側シャッタ311が排出路を閉止することで形成された貯留空間に貯留されていた各薬剤が通路26に向けて排出される。
その後、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214のシャッタ駆動部に対し、閉止信号を出力することで、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214を、それぞれ排出路を開放する開放状態から排出路を閉止する閉止状態に移行させる(図6(5)の破線を参照。)。これにより、第5の右側シャッタ315は、次の包(ここでは、5番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第3の右側シャッタ313は、次の包(ここでは、4番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第1の右側シャッタ311は、次の包(ここでは、3番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T18において、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に設けられた駆動部それぞれに対し、駆動信号の出力を開始する。これにより、第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部に収納された薬剤が、それぞれ第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に向けて排出される。ここで、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223の各駆動部を最大で時刻T19まで駆動させることができる(図6(7)参照。)。このとき、第4の左側排出部243に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において4包目に包装される薬剤である。また、第2の左側排出部223に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において3包目に包装される薬剤である。
時刻T18〜T19の間、制御部は、第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302を排出路が閉止された閉止状態に維持する(図6(4)参照。)。これにより、第4の左側タブレットケース241から排出された薬剤は、第4の左側シャッタ304が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。また、第2の左側タブレットケース221から排出された薬剤は、第2の左側シャッタ302が排出路を閉止することで形成される貯留空間に貯留される。
時刻T18において、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を閉止する閉止状態から通路26を開放する開放状態に移行させる(図6(3)参照。)。これにより、第3の貯留部236に貯留されていた薬剤は、第2の貯留部226に向けて落下する。また、第1の貯留部216に貯留されていた薬剤は、第1の右側シャッタ311が排出部を開放することで通路26に向けて排出された薬剤とともにホッパ13に向けて落下する。
以上の動作により、第5の右側タブレットケース252、第4の左側タブレットケース241、第3の右側タブレットケース232、第2の左側タブレットケース221および第1の右側タブレットケース212に収納された薬剤を含む2包目の薬剤が1階部10の包装ユニット15に向けて供給される。
その後、制御部は、第3の貯留部236および第1の貯留部216を、通路26を開放する開放状態から通路26を閉止する閉止状態に移行させる(図6(3)参照。)。第3の貯留部236および第1の貯留部216は、時刻T19において、通路26を閉止する。これにより、第3の貯留部236は、次の包(ここでは、4番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。また、第1の貯留部216は、次の包(ここでは、3番目の包)に入れるべき薬剤を貯留することができる状態になる。
時刻T18〜T19において、制御部は、第4の貯留部246および第2の貯留部226を、通路26を閉止する閉止状態に維持する(図6(2)参照。)。これにより、第3の右側シャッタ313が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤および第3の貯留部236に貯留されていた薬剤は、第2の貯留部226に受け止められ、第2の貯留部226に貯留される。また、第5の右側シャッタ315が排出路を開放することで通路26に向けて排出された薬剤は、第4の貯留部246に受け止められ、第4の貯留部246に貯留される。
これ以降、2階部20が同様の動作を繰り返すことにより、薬剤包装装置1は、連続する複数の包それぞれに、第5の右側タブレットケース252、第4の左側タブレットケース241、第3の右側タブレットケース232、第2の左側タブレットケース221および第1の右側タブレットケース212から排出された薬剤を含ませることができる。よって、例えば、1日2回、朝と夕に、全く同じ薬剤を服用することを指示する処方せんに従って調剤する場合に、連続排出動作を行わせることで効率よく分包することができる。
[1回置き排出動作]
以下、1回置き排出動作について、連続排出動作との相違点を中心に説明する。なお、以下の説明で特別記載されていない事項については、連続排出動作における動作と同様である。
時刻T13において、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214に設けられた駆動部それぞれに対し、駆動信号の出力を開始する。ここで、制御部は、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214の各駆動部を最大で時刻T16まで駆動させることができる(図6(8)参照。)。つまり、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214は、それぞれ第5の右側タブレットケース252、第3の右側タブレットケース232および第1の右側タブレットケース212の内部に収納された薬剤を排出するのに最大で時刻T13から時刻T16までの時間を費やすことができる。この最大の時間は、連続排出動作が行われている場合に、第5の右側タブレットケース252、第3の右側タブレットケース232および第1の右側タブレットケース212の内部の薬剤をそれぞれ第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214に向けて排出するために確保可能な最大の時間に比べて長い。
なお、このとき、第5の右側排出部254に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において3包目に包装される薬剤である。また、第3の右側排出部234に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において2包目に包装される薬剤である。また、第1の右側排出部214に向けて排出された薬剤は、包装ユニット15において1包目に包装される薬剤である。
時刻T14〜T15において、制御部は、第5の右側シャッタ315、第3の右側シャッタ313および第1の右側シャッタ311を閉止状態に維持する(図6(5)の実線を参照。)。つまり、時刻T14〜T15の間に、第5の右側シャッタ315、第3の右側シャッタ313および第1の右側シャッタ311による各貯留空間から通路26への薬剤の排出は行われない。
また、時刻T14において、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に設けられた駆動部それぞれに対し、駆動信号の出力を開始する。ここで、制御部は、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223の各駆動部を時刻T17まで駆動させることができる(図6(9)参照。)。つまり、第4の左側排出部243および第2の左側排出部223は、それぞれ第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部に収納された薬剤を排出するのに最大で時刻T14から時刻T17までの時間を費やすことができる。この最大の時間も、連続排出動作が行われている場合に、第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部の薬剤をそれぞれ第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に向けて排出するために確保可能な最大の時間に比べて長い。
なお、このとき、第4の左側タブレットケース241から排出された薬剤は、包装ユニット15において3包目に包装される薬剤である。また、第2の左側タブレットケース221から排出された薬剤は、包装ユニット15において2包目に包装される薬剤である。
時刻T15〜T16において、制御部は、第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302を閉止状態に維持する(図6(4)の実線を参照。)。つまり、時刻T15〜T16の間に、第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302による各貯留空間から通路26への薬剤の排出は行われない。
時刻T16までに、第5の右側タブレットケース252、第3の右側タブレットケース232および第1の右側タブレットケース212の内部の薬剤は、それぞれ第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214に向けて排出される必要がある。そこで、制御部は、薬剤が第5の右側排出部254に向けて排出されるまで、第5の右側排出部254の駆動部を駆動させる。制御部は、第5の右側排出部254の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに該駆動部の駆動を停止させる。制御部は、同様に第3の右側排出部234および第1の右側排出部214の各駆動部を駆動させたり、各駆動部の駆動を停止させる。図6(8)には、時刻T16で、指定数の薬剤が排出路を通過し、第5の右側排出部254の駆動部、第3の右側排出部234の駆動部および第1の右側排出部214の駆動部の駆動が停止した状態が示されている。制御部は、指定数の薬剤が排出路を通過することが期待できる予め定められたタイミング、例えば、時刻T16に第5の右側排出部254の駆動部の駆動、第3の右側排出部234の駆動部の駆動および第1の右側排出部214の駆動部の駆動を停止させてもよい。
時刻T16において、制御部は、第5の右側シャッタ315、第3の右側シャッタ313および第1の右側シャッタ311を、それぞれ閉止状態から開放状態に移行させる(図6(5)参照。)。時刻T13から開始された第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214の各駆動部の駆動によって排出された薬剤は、時刻T16〜T17における第5の右側シャッタ315、第3の右側シャッタ313および第1の右側シャッタ311の開放により、各貯留空間から通路26に排出される。
時刻T17までに、第4の左側タブレットケース241および第2の左側タブレットケース221の内部の薬剤は、それぞれ第4の左側排出部243および第2の左側排出部223に向けて排出される必要がある。そこで、制御部は、薬剤が第4の左側排出部243に向けて排出されるまで、第4の左側排出部243の駆動部を駆動させる。制御部は、第4の左側排出部243の薬剤検出センサによって指定数の薬剤が排出路を通過したことが検出されたときに第4の左側排出部243の駆動部の駆動を停止させる。制御部は、同様に第2の左側排出部223の駆動部を駆動させたり、該駆動部の駆動を停止させる。図6(9)には、時刻T17で、指定数の薬剤が排出路を通過し、第4の左側排出部243の駆動部および第2の左側排出部223の駆動部の駆動が停止した状態が示されている。なお、制御部は、指定数の薬剤が排出路を通過することが期待できる予め定められたタイミング、例えば、時刻T17に第4の左側排出部243の駆動部の駆動および第2の左側排出部223の駆動部の駆動を停止させてもよい。
時刻T17において、制御部は、第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302をそれぞれ閉止状態から開放状態に移行させる(図6(4)参照。)。時刻T14から開始された第4の左側排出部243および第2の左側排出部223の各駆動部の駆動によって排出された薬剤は、時刻T17〜T18における第4の左側シャッタ304および第2の左側シャッタ302の開放により、各貯留空間から通路26に排出される。
時刻T17において、制御部は、時刻T13〜T16の間で行われた駆動動作と同様に、第5の右側排出部254、第3の右側排出部234および第1の右側排出部214の各駆動部を駆動させる(図6(8)参照。)。
時刻T18〜T19において、制御部は、第5の右側シャッタ315、第3の右側シャッタ313および第1の右側シャッタ311を閉止状態で維持する(図6(5)の実線を参照。)。
これ以降、2階部20が同様の動作を繰り返すことにより、薬剤包装装置1は、奇数番目の包それぞれに、第5の右側タブレットケース252、第4の左側タブレットケース241、および第1の右側タブレットケース212から排出された薬剤を含ませることができる。また、薬剤包装装置1は、偶数番目の包それぞれに、第3の右側タブレットケース232、および第2の左側タブレットケース221から排出された薬剤を含ませることができる。よって、例えば、1日2回、互いに異なる薬剤を朝と夕に服用することを指示する処方せんに従って調剤する場合に、1回置き排出動作を行わせることで効率よく分包することができる。
なお、図6には示されていないが、奇数番目の包に、第5の右側タブレットケース252、第4の左側タブレットケース241、および第1の右側タブレットケース212以外のタブレットケースから排出された薬剤が含まれるように、各排出部、各シャッタおよび各貯留部の動作が制御されてもよいことは言うまでもない。同様に、偶数番目の包に、第3の右側タブレットケース232および第2の左側タブレットケース221以外のタブレットケースから排出された薬剤が含まれるように、各排出部、各シャッタおよび各貯留部の動作が制御されてもよいことは言うまでもない。
本実施の形態では、2階部20には、各タブレットケースに対応してシャッタ部が設けられている。これにより、2階部20は、通路26に向けて薬剤が排出される時刻よりも前の時刻から、各タブレットケースの収納部から排出部に向けて薬剤を排出する動作を開始して、通路26に通じる通過路をシャッタが閉止することで形成される貯留空間に薬剤を貯留しておくことができる。また、貯留空間に貯留されている薬剤は、シャッタを開放状態にするだけで容易に通路26に排出される。よって、通路26に向けて排出すべきタイミングで、より確実に薬剤を通路26に排出することができる。したがって、特定の群に属すべき薬剤が他の群に混入してしまうことをより確実に防止できる。
特に、1回置き排出動作のように、同じ引出に含まれる複数のタブレットケースの中の特定の一つに収納されている薬剤が連続して排出されるという状況にならない場合においては、薬剤を通路26に向けて排出する時刻に対してより早い時刻から各タブレットケースから薬剤を排出する動作を行うことができる。つまり、各タブレットケースの収納部から排出部に向けて薬剤を排出する動作を継続する時間をより長めに確保できる。タブレットケースの収納部から排出部に向けて薬剤を排出する動作を継続可能な時間が長いほど、タブレットケースから薬剤が排出されない不具合が生じる可能性が低下する。したがって、本実施の形態によれば、タブレットケースの収納部から排出部に向けて薬剤を排出する動作を継続する時間を長く確保できるので、排出すべきタイミングでより一層確実に薬剤を通路26に排出でき、特定の群に属すべき薬剤の他の群への混入をより一層確実に防止できる。この効果は、同一のタブレットケースの内部の複数の薬剤を同一の包に含ませる場合において特に大きい。同一のタブレットケースの内部の複数の薬剤を同一の包に含ませる場合、タブレットケースから1つの薬剤を排出する場合に比べて、指定数の薬剤を排出部に向けて排出するために費やす時間が長い。このため、貯留空間に貯留されていた指定数の薬剤がシャッタによる排出路の開放によって通路26に排出されるタイミングが遅れ、周期的に通路26を閉止および開放する貯留部に貯留させるタイミングが遅れるおそれがある。つまり、ある貯留部の下側にすでに落下しているべき薬剤が、該貯留部に貯留された状態となるおそれがある。したがって、同一のタブレットケースの内部から複数の薬剤を同一の包に含ませる場合、特定の群に属すべき薬剤が他の群に混入する可能性がより高くなる。しかしながら、1回置き排出動作を行う場合、タブレットケースから排出部に向けて薬剤を排出する時間をより長めに確保できるので、同一のタブレットケースの内部から複数の薬剤を同一の包に含ませる場合であっても、特定の群に属すべき薬剤の他の群への混入を確実に防止できる。
2018年6月21日出願の特願2018−117671の日本出願に含まれる明細書、特許請求の範囲、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。