JPWO2019183164A5 - - Google Patents

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JPWO2019183164A5
JPWO2019183164A5 JP2020550112A JP2020550112A JPWO2019183164A5 JP WO2019183164 A5 JPWO2019183164 A5 JP WO2019183164A5 JP 2020550112 A JP2020550112 A JP 2020550112A JP 2020550112 A JP2020550112 A JP 2020550112A JP WO2019183164 A5 JPWO2019183164 A5 JP WO2019183164A5
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一態様では、本発明は、細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、センス鎖が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つにおける作用剤のいずれか1つのヌクレオチド配列を含み、アンチセンス鎖が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つにおける作用剤のいずれか1つのヌクレオチド配列を含み、センス鎖のヌクレオチドの実質的に全ておよびアンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾ヌクレオチドである、dsRNA作用剤であり、リガンドとコンジュゲートしている、dsRNA作用剤を提供する。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、センス鎖とアンチセンス鎖とを含み、前記センス鎖が、配列番号1または2のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、前記アンチセンス鎖が、配列番号8または9のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、dsRNA作用剤。
(項目2)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、前記アンチセンス鎖が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つに列挙されるアンチセンス配列のうちのいずれか1つと3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、HSD17B13をコードするmRNAとの相補性領域を含む、dsRNA作用剤。
(項目3)
少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む、項目1または2に記載のdsRNA作用剤。
(項目4)
前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾を含む、項目1から3までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目5)
前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾を含む、項目1から3までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目6)
前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾を含む、項目1から3までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目7)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖RNA(dsRNA)作用剤であって、二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、
前記センス鎖が、配列番号1または2のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、前記アンチセンス鎖が、配列番号8または9のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、
前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾ヌクレオチドであり、
前記センス鎖が、3’末端に付着したリガンドとコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。
(項目8)
前記センス鎖のヌクレオチドの全てが修飾を含む、項目7に記載のdsRNA作用剤。
(項目9)
前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの全てが修飾を含む、項目7に記載のdsRNA作用剤。
(項目10)
前記センス鎖のヌクレオチドの全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの全てが修飾を含む、項目7に記載のdsRNA作用剤。
(項目11)
前記修飾ヌクレオチドの少なくとも1つが、デオキシ-ヌクレオチド、3’末端デオキシ-チミン(dT)ヌクレオチド、2’-O-メチル修飾ヌクレオチド、2’-フルオロ修飾ヌクレオチド、2’-デオキシ修飾ヌクレオチド、ロックドヌクレオチド、アンロックドヌクレオチド、コンフォメーションが制限されたヌクレオチド、拘束エチルヌクレオチド、脱塩基ヌクレオチド、2’-アミノ修飾ヌクレオチド、2’-O-アリル修飾ヌクレオチド、2’-C-アルキル修飾ヌクレオチド、2’-ヒドロキシル修飾ヌクレオチド、2’-メトキシエチル修飾ヌクレオチド、2’-O-アルキル修飾ヌクレオチド、モルホリノヌクレオチド、ホスホラミデート、非天然塩基を含むヌクレオチド、テトラヒドロピラン修飾ヌクレオチド、1,5-アンヒドロヘキシトール修飾ヌクレオチド、シクロヘキセニル修飾ヌクレオチド、ホスホロチオエート基を含むヌクレオチド、メチルホスホネート基を含むヌクレオチド、5’-リン酸を含むヌクレオチド、5’-リン酸模倣体を含むヌクレオチド、グリコール修飾ヌクレオチド、および2-O-(N-メチルアセトアミド)修飾ヌクレオチド、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される、項目3から10までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目12)
前記ヌクレオチド修飾が、2’-O-メチルおよび/または2’-フルオロ修飾である、項目11に記載のdsRNA作用剤。
(項目13)
前記相補性領域が、少なくとも17ヌクレオチド長である、項目1から12までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目14)
前記相補性領域が、19~30ヌクレオチド長である、項目1から13までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目15)
前記相補性領域が、19~25ヌクレオチド長である、項目14に記載のdsRNA作用剤。
(項目16)
前記相補性領域が、21~23ヌクレオチド長である、項目15に記載のdsRNA作用剤。
(項目17)
各鎖が30ヌクレオチド長以下である、項目1から16までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目18)
各鎖が独立に、19~30ヌクレオチド長である、項目1から17までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目19)
各鎖が独立に、19~25ヌクレオチド長である、項目18に記載のdsRNA作用剤。
(項目20)
各鎖が独立に、21~23ヌクレオチド長である、項目18に記載のdsRNA作用剤。
(項目21)
少なくとも一方の鎖が、少なくとも1ヌクレオチドの3’突出を含む、項目1から20までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目22)
少なくとも一方の鎖が、少なくとも2ヌクレオチドの3’突出を含む、項目21に記載のdsRNA作用剤。
(項目23)
リガンドをさらに含む、項目1から6までおよび11から22までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目24)
前記リガンドが、前記dsRNA作用剤の前記センス鎖の3’末端とコンジュゲートしている、項目23に記載のdsRNA作用剤。
(項目25)
前記リガンドが、N-アセチルガラクトサミン(GalNAc)誘導体である、項目7または24に記載のdsRNA作用剤。
(項目26)
前記リガンドが、
Figure 2019183164000005

である、項目25に記載のdsRNA作用剤。
(項目27)
以下の概略図
Figure 2019183164000006

に示されるリガンドとコンジュゲートしており、XがOまたはSである、項目26に記載のdsRNA作用剤。
(項目28)
XがOである、項目27に記載のdsRNA作用剤。
(項目29)
前記相補性領域が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つにおけるアンチセンス配列のいずれか1つを含む、項目2に記載のdsRNA作用剤。
(項目30)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、アンチセンス鎖と相補的なセンス鎖を含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAの一部と相補的な領域を含み、各鎖が、約14~約30ヌクレオチド長である、dsRNA作用剤であり、式(III):
センス:5’n -N -(XXX) -N -YYY-N -(ZZZ) -N -n 3’ アンチセンス:3’n ’-N ’-(X’X’X’) -N ’-Y’Y’Y’-N ’-(Z’Z’Z’) -N ’-n ’5’(III)
(式中、
i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
p、p’、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
各n 、n ’、n 、およびn ’は、それぞれが存在してもしなくてもよく、独立に、突出ヌクレオチドを表し;
XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し;
に対する修飾はYに対する修飾とは異なり、N ’に対する修飾はY’に対する修飾とは異なる)
によって表され、
前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。
(項目31)
iが0である;jが0である;iが1である;jが1である;iおよびjがどちらも0である;またはiおよびjがどちらも1である、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目32)
kが0である;lが0である;kが1である;lが1である;kおよびlがどちらも0である;またはkおよびlはどちらも1である、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目33)
XXXがX’X’X’と相補的であり、YYYがY’Y’Y’と相補的であり、ZZZがZ’Z’Z’と相補的である、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目34)
前記YYYモチーフが、前記センス鎖の切断部位またはその付近に存在する、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目35)
前記Y’Y’Y’モチーフが、前記アンチセンス鎖の5’末端から11位、12位および13位に存在する、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目36)
式(III)が、式(IIIa):
センス:5’n -N -YYY-N -n 3’
アンチセンス:3’n p’ -N a’ -Y’Y’Y’-N a’ -n q’ 5’(IIIa)によって表される、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目37)
式(III)が、式(IIIb):
センス:5’n -N -YYY-N -ZZZ-N -n 3’
アンチセンス:3’n p’ -N a’ -Y’Y’Y’-N b’ -Z’Z’Z’-N a’ -n q’ 5’(IIIb)
(式中、各N およびN ’は、独立に、1~5個の修飾ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表す)
で表される、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目38)
式(III)が、式(IIIc):
センス:5’n -N -XXX-N -YYY-N -n 3’
アンチセンス:3’n p’ -N a’ -X’X’X’-N b’ -Y’Y’Y’-N a’ -n q’ 5’(IIIc)
(式中、各N およびN ’は、独立に、1~5個の修飾ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表す)
によって表される、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目39)
式(III)が、式(IIId):
センス:5’n -N -XXX-N -YYY-N -ZZZ-N -n 3’
アンチセンス:3’n p’ -N a’ -X’X’X’-N b’ -Y’Y’Y’-N b’ -Z’Z’Z’-N a’ -n q’ 5’(IIId)
(式中、各N およびN ’は、独立に、1~5個の修飾ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各N およびN ’は、独立に、2~10個の修飾ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表す)
によって表される、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目40)
前記相補性領域が、少なくとも17ヌクレオチド長である、項目30から39までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目41)
前記相補性領域が、19~30ヌクレオチド長である、項目30から39までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目42)
前記相補性領域が、19~25ヌクレオチド長である、項目41に記載のdsRNA作用剤。
(項目43)
前記相補性領域が、21~23ヌクレオチド長である、項目42に記載のdsRNA作用剤。
(項目44)
各鎖が、30ヌクレオチド長以下である、項目30から43までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目45)
各鎖が、独立に、19~30ヌクレオチド長である、項目30から43までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目46)
前記ヌクレオチドに対する修飾が、LNA、HNA、CeNA、2’-メトキシエチル、2’-O-アルキル、2’-O-アリル、2’-C-アリル、2’-フルオロ、2’-O-メチル、2’-デオキシ、2’-ヒドロキシル、およびこれらの組合せからなる群から選択される、項目30から45までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目47)
前記ヌクレオチドに対する修飾が、2’-O-メチルおよび/または2’-フルオロ修飾である、項目46に記載のdsRNA作用剤。
(項目48)
前記Y’が、2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾ヌクレオチドである、項目30から46までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目49)
少なくとも一方の鎖が、少なくとも1ヌクレオチドの3’突出を含む、項目30から48までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目50)
少なくとも一方の鎖が、少なくとも2ヌクレオチドの3’突出を含む、項目30から49までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目51)
前記dsRNA作用剤が、少なくとも1つのホスホロチオエートまたはメチルホスホネートヌクレオチド間連結をさらに含む、項目30から50までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目52)
前記ホスホロチオエートまたはメチルホスホネートヌクレオチド間連結が、一方の鎖の3’末端にある、項目51に記載のdsRNA作用剤。
(項目53)
前記鎖が、前記アンチセンス鎖である、項目52に記載のdsRNA作用剤。
(項目54)
前記鎖が、前記センス鎖である、項目52に記載のdsRNA作用剤。
(項目55)
前記ホスホロチオエートまたはメチルホスホネートヌクレオチド間連結が、一方の鎖の5’末端にある、項目51に記載のdsRNA作用剤。
(項目56)
前記鎖が、前記アンチセンス鎖である、項目55に記載のdsRNA作用剤。
(項目57)
前記鎖が、前記センス鎖である、項目55に記載のdsRNA作用剤。
(項目58)
前記ホスホロチオエートまたはメチルホスホネートヌクレオチド間連結が、一方の鎖の5’および3’末端の両方にある、項目51に記載のdsRNA作用剤。
(項目59)
二重鎖のアンチセンス鎖の5’末端の1位の塩基対がAU塩基対である、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目60)
p’>0である、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目61)
p’=2である、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目62)
q’=0、p=0、q=0であり、p’突出ヌクレオチドが標的mRNAと相補的である、項目61に記載のdsRNA作用剤。
(項目63)
q’=0、p=0、q=0であり、p’突出ヌクレオチドが標的mRNAと非相補的である、項目61に記載のdsRNA作用剤。
(項目64)
前記センス鎖が合計21ヌクレオチドを有し、前記アンチセンス鎖が合計23ヌクレオチドを有する、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目65)
少なくとも1つのn ’が隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結している、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目66)
全てのn ’が隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結している、項目65に記載のdsRNA作用剤。
(項目67)
前記センス鎖のヌクレオチドの全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの全てが修飾を含む、項目30に記載のdsRNA作用剤。
(項目68)
前記リガンドが前記dsRNA作用剤の前記センス鎖の3’末端とコンジュゲートしている、項目30から67までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目69)
前記リガンドが、一価、二価、または三価の分枝リンカーを通じて付着している1つまたは複数のN-アセチルガラクトサミン(GalNAc)誘導体である、項目68に記載のdsRNA作用剤。
(項目70)
前記リガンドが、
Figure 2019183164000007

である、項目69に記載のdsRNA作用剤。
(項目71)
以下の概略図に示されるリガンド
Figure 2019183164000008

とコンジュゲートしており、
XがOまたはSである、項目70に記載のdsRNA作用剤。
(項目72)
XがOである、項目71に記載のdsRNA作用剤。
(項目73)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、アンチセンス鎖と相補的なセンス鎖を含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAの一部と相補的な領域を含み、各鎖が、約14~約30ヌクレオチド長である、dsRNA作用剤であり、式(III):
センス:5’n -N -(XXX) -N -YYY-N -(ZZZ) -N -n 3’
アンチセンス:3’n ’-N ’-(X’X’X’) -N ’-Y’Y’Y’-N ’-(Z’Z’Z’) -N ’-n ’5’(III)
(式中、
i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
p、p’、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
各n 、n ’、n 、およびn ’は、それぞれが存在してもしなくてもよく、独立に、突出ヌクレオチドを表し;
XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾であり;
に対する修飾がYに対する修飾とは異なり、N ’に対する修飾がY’に対する修飾とは異なる)
で表され、
前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。
(項目74)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、アンチセンス鎖と相補的なセンス鎖を含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAの一部と相補的な領域を含み、各鎖が、約14~約30ヌクレオチド長である、dsRNA作用剤であり、式(III):
センス:5’n -N -(XXX) -N -YYY-N -(ZZZ) -N -n 3’
アンチセンス:3’n ’-N ’-(X’X’X’) -N ’-Y’Y’Y’-N ’-(Z’Z’Z’) -N ’-n ’5’(III)
(式中、
i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
各n 、n 、およびn ’は、それぞれが存在してもしなくてもよく、独立に、突出ヌクレオチドを表し;
p、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
’>0であり、少なくとも1つのn ’が隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結しており;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾であり;
に対する修飾はYに対する修飾とは異なり、N ’に対する修飾はY’に対する修飾とは異なる)
によって表され、
前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。
(項目75)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、アンチセンス鎖と相補的なセンス鎖を含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAの一部と相補的な領域を含み、各鎖が、約14~約30ヌクレオチド長である、dsRNA作用剤であり、式(III):
センス:5’n -N -(XXX) -N -YYY-N -(ZZZ) -N -n 3’
アンチセンス:3’n ’-N ’-(X’X’X’) -N ’-Y’Y’Y’-N ’-(Z’Z’Z’) -N ’-n ’5’(III)
(式中、
i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
各n 、n 、およびn ’は、それぞれが存在してもしなくてもよく、独立に、突出ヌクレオチドを表し;
p、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
’>0であり、少なくとも1つのn ’が隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結しており;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾であり;
に対する修飾はYに対する修飾とは異なり、N ’に対する修飾はY’に対する修飾とは異なる)
によって表され、
前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしており、前記リガンドが、一価、二価、または三価の分枝リンカーを通じて付着した1つまたは複数のGalNAc誘導体である、
dsRNA作用剤。
(項目76)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、アンチセンス鎖と相補的なセンス鎖を含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAの一部と相補的な領域を含み、各鎖が、約14~約30ヌクレオチド長である、dsRNA作用剤であり、式(III):
センス:5’n -N -(XXX) -N -YYY-N -(ZZZ) -N -n 3’
アンチセンス:3’n ’-N ’-(X’X’X’) -N ’-Y’Y’Y’-N ’-(Z’Z’Z’) -N ’-n ’5’(III)
(式中、
i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
各n 、n 、およびn ’は、それぞれが存在してもしなくてもよく、独立に、突出ヌクレオチドを表し;
p、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
’>0であり、少なくとも1つのn ’が隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結しており;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾であり;
に対する修飾はYに対する修飾とは異なり、N ’に対する修飾はY’に対する修飾とは異なる)
によって表され、
前記センス鎖が、少なくとも1つのホスホロチオエート連結を含み;
前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしており、前記リガンドが、一価、二価、または三価の分枝リンカーを通じて付着した1つまたは複数のGalNAc誘導体である、
dsRNA作用剤。
(項目77)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、アンチセンス鎖と相補的なセンス鎖を含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAの一部と相補的な領域を含み、各鎖が、約14~約30ヌクレオチド長である、dsRNA作用剤であり、式(III):
センス:5’n -N -YYY-N -n 3’
アンチセンス:3’n ’-N ’-Y’Y’Y’-N ’-n ’5’(IIIa)
(式中、
各n 、n 、およびn ’は、それぞれが存在してもしなくてもよく、独立に、突出ヌクレオチドを表し;
p、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
’>0であり、少なくとも1つのn ’が隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結しており;
各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
YYYおよびY’Y’Y’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾である)
によって表され、
前記センス鎖が、少なくとも1つのホスホロチオエート連結を含み;
前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしており、前記リガンドが、一価、二価、または三価の分枝リンカーを通じて付着した1つまたは複数のGalNAc誘導体である、
dsRNA作用剤。
(項目78)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、
前記センス鎖が、配列番号1または2のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、前記アンチセンス鎖が、配列番号8または9のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、
前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが、2’-O-メチル修飾および2’-フルオロ修飾からなる群から選択される修飾を含み、
前記センス鎖が、5’末端に2つのホスホロチオエートヌクレオチド間連結を含み、
前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが、2’-O-メチル修飾および2’-フルオロ修飾からなる群から選択される修飾を含み、
前記アンチセンス鎖が、5’末端に2つのホスホロチオエートヌクレオチド間連結、および3’末端に2つのホスホロチオエートヌクレオチド間連結を含み、
前記センス鎖が、3’末端において一価、二価または三価の分枝リンカーを通じて付着した1つまたは複数のGalNAc誘導体とコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。
(項目79)
前記センス鎖のヌクレオチドの全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの全てが修飾ヌクレオチドである、項目78に記載のdsRNA作用剤。
(項目80)
前記相補性領域が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つに列挙されるアンチセンス配列のうちのいずれか1つを含む、項目2、30、および73から79までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目81)
前記センス鎖および前記アンチセンス鎖が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つに列挙される作用剤のいずれか1つのヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む、項目1から80までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
(項目82)
項目1から81までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤を含有する細胞。
(項目83)
項目1から81までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤の少なくとも一方の鎖をコードするベクター。
(項目84)
項目1から81までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤を含む、17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)遺伝子の発現を阻害するための医薬組成物。
(項目85)
前記作用剤が、緩衝化されていない溶液中に製剤化される、項目84に記載の医薬組成物。
(項目86)
前記緩衝化されていない溶液が、生理食塩水または水である、項目85に記載の医薬組成物。
(項目87)
前記作用剤が、緩衝化された溶液を用いて製剤化されている、項目84に記載の医薬組成物。
(項目88)
前記緩衝化された溶液が、アセテート、シトレート、プロラミン、カーボネート、もしくはホスフェート、またはこれらの任意の組合せを含む、項目87に記載の医薬組成物。
(項目89)
前記緩衝化された溶液が、リン酸緩衝食塩水(PBS)である、項目87に記載の医薬組成物。
(項目90)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)発現を阻害する方法であって、前記細胞を項目1から81までのいずれか一項に記載の作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物と接触させ、それにより、前記細胞におけるHSD17B13の発現を阻害することを含む方法。
(項目91)
前記細胞が対象内にある、項目90に記載の方法。
(項目92)
前記対象がヒトである、項目91に記載の方法。
(項目93)
前記HSD17B13発現が、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%阻害される、またはHSD17B13発現の検出レベル未満に阻害される、項目90から92までのいずれか一項に記載の方法。
(項目94)
前記ヒト対象が、HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している、項目93に記載の方法。
(項目95)
前記HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態が、慢性線維炎症性肝疾患である、項目94に記載の方法。
(項目96)
前記慢性線維炎症性肝疾患が、肝臓における脂肪滴の蓄積および/または増大に関連する、項目95に記載の方法。
(項目97)
前記慢性線維炎症性肝疾患が、肝臓の炎症、肝線維症、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、肝硬変、アルコール性脂肪性肝炎(ASH)、アルコール性肝疾患(ALD)、HCV関連硬変症、薬物性肝障害、および肝細胞壊死からなる群から選択される、項目95に記載の方法。
(項目98)
対象におけるHSD17B13の発現を阻害する方法であって、前記対象に、治療有効量の項目1から81までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物を投与し、それにより、前記対象におけるHSD17B13の発現を阻害することを含む方法。
(項目99)
HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している対象を処置する方法であって、前記対象に、治療有効量の項目1から81までのいずれか一項に記載の作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物を投与し、それにより、HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している対象を処置することを含む方法。
(項目100)
HSD17B13遺伝子の発現の低減が有益であると予想される疾患、障害または状態を有する対象における少なくとも1つの症状を防止する方法であって、前記対象に、予防有効量の項目1から31までのいずれか一項に記載の作用剤または項目34から39までのいずれか一項に記載の医薬組成物を投与し、それにより、HSD17B13遺伝子の発現の低減が有益であると予想される疾患、障害または状態を有する対象における少なくとも1つの症状を防止することを含む方法。
(項目101)
脂肪症を有する対象における慢性肝疾患の発症リスクを低下させる方法であって、前記対象に、治療有効量の項目1から81までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物を投与し、それにより、脂肪症を有する前記対象における慢性肝疾患の発症リスクを低下させることを含む方法。
(項目102)
脂肪症に罹患している対象における脂肪症から脂肪性肝炎への増悪を阻害する方法であって、前記対象に、治療有効量の項目1から81までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物を投与し、それにより、前記対象における脂肪症から脂肪性肝炎への増悪を阻害することを含む方法。
(項目103)
HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している対象の肝臓における脂肪滴の蓄積を阻害する方法であって、前記対象に、治療有効量の項目1から81までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物、およびPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤またはPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤を含む医薬組成物を投与し、それにより、HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している前記対象の肝臓における脂肪の蓄積を阻害することを含む方法。
(項目104)
HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している対象を処置する方法であって、前記対象に、治療有効量の項目1から81までのいずれか一項に記載の作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物、およびPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤またはPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤を含む医薬組成物を投与し、それにより、HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している前記対象を処置することを含む方法。
(項目105)
HSD17B13遺伝子の発現の低減が有益であると予想される疾患、障害または状態を有する対象における少なくとも1つの症状を防止する方法であって、前記対象に、予防有効量の項目1から81までのいずれか一項に記載の作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物、およびPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤またはPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤を含む医薬組成物を投与し、それにより、HSD17B13遺伝子の発現の低減が有益であると予想される疾患、障害または状態を有する対象における少なくとも1つの症状を防止することを含む方法。
(項目106)
脂肪症を有する対象における慢性肝疾患の発症リスクを低下させる方法であって、前記対象に、治療有効量の項目1から81までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物、およびPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤またはPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤を含む医薬組成物を投与し、それにより、脂肪症を有する前記対象における慢性肝疾患の発症リスクを低下させることを含む方法。
(項目107)
脂肪症に罹患している対象における脂肪症から脂肪性肝炎への増悪を阻害する方法であって、前記対象に、治療有効量の項目1から81までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤または項目84から89までのいずれか一項に記載の医薬組成物、およびPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤またはPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤を含む医薬組成物を投与し、それにより、前記対象における脂肪症から脂肪性肝炎への増悪を阻害することを含む方法。
(項目108)
前記dsRNA作用剤または前記医薬組成物の前記対象への投与により、HSD17B13酵素活性の低下、HSD17B13タンパク質蓄積の減少、PNPLA3酵素活性の低下、PNPLA3タンパク質蓄積の減少、ならびに/または対象の肝臓における脂肪の蓄積および/もしくは脂肪滴の増大の低減が引き起こされる、項目91から107までのいずれか一項に記載の方法。
(項目109)
前記HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態が、慢性線維炎症性肝疾患である、項目99から108までのいずれか一項に記載の方法。
(項目110)
前記慢性線維炎症性肝疾患が、肝臓における脂肪滴の蓄積および/または増大に関連する、項目109に記載の方法。
(項目111)
前記慢性線維炎症性肝疾患が、肝臓における脂肪の蓄積、肝臓の炎症、肝線維症、脂肪性肝疾患(脂肪症)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、肝硬変、アルコール性脂肪性肝炎(ASH)、アルコール性肝疾患(ALD)、HCV関連硬変症、薬物性肝障害、および肝細胞壊死からなる群から選択される、項目109に記載の方法。
(項目112)
前記慢性線維炎症性肝疾患が、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である、項目111に記載の方法。
(項目113)
前記対象が肥満である、項目91から112までのいずれか一項に記載の方法。
(項目114)
追加的な治療薬を前記対象に投与することをさらに含む、項目91から113までのいずれか一項に記載の方法。
(項目115)
前記dsRNA作用剤を前記対象に約0.01mg/kg~約10mg/kgまたは約0.5mg/kg~約50mg/kgの用量で投与する、項目91から114までのいずれか一項に記載の方法。
(項目116)
前記作用剤を前記対象に静脈内、筋肉内、または皮下投与する、項目91から115までのいずれか一項に記載の方法。
(項目117)
前記対象におけるHSD17B13のレベルを決定することをさらに含む、項目91から116までのいずれか一項に記載の方法。
(項目118)
細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、
二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、前記センス鎖が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つの作用剤のいずれか1つのヌクレオチド配列を含み、前記アンチセンス鎖が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つにおける作用剤のいずれか1つのヌクレオチド配列を含み、
前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾ヌクレオチドであり、
前記dsRNA作用剤が、リガンドとコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。

Claims (51)

  1. 細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAとの相補性領域を含み、前記相補性領域が、配列番号4499に由来する、3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、dsRNA作用剤。
  2. 細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、センス鎖とアンチセンス鎖とを含み、前記センス鎖が、配列番号1または2のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、前記アンチセンス鎖が、配列番号8または9のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、dsRNA作用剤。
  3. 細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAとの相補性領域を含み、前記相補性領域が、表2、3、7、8、10、11、および13のいずれか1つに列挙されるアンチセンス配列のうちのいずれか1つと3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、dsRNA作用剤。
  4. 前記dsRNA作用剤が少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含み、必要に応じて、
    前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾を含む、前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾を含む、または前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾を含む、請求項1から3までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  5. 細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖RNA(dsRNA)作用剤であって、二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、
    前記センス鎖が、配列番号1または2のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、前記アンチセンス鎖が、配列番号8または9のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、
    前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾ヌクレオチドであり、
    前記センス鎖が、3’末端に付着したリガンドとコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。
  6. 前記センス鎖のヌクレオチドの全てが修飾を含み、必要に応じて、前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの全てが修飾を含む、または前記センス鎖のヌクレオチドの全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの全てが修飾を含む、請求項に記載のdsRNA作用剤。
  7. 前記修飾ヌクレオチドの少なくとも1つが、デオキシ-ヌクレオチド、3’末端デオキシ-チミン(dT)ヌクレオチド、2’-O-メチル修飾ヌクレオチド、2’-フルオロ修飾ヌクレオチド、2’-デオキシ修飾ヌクレオチド、ロックドヌクレオチド、アンロックドヌクレオチド、コンフォメーションが制限されたヌクレオチド、拘束エチルヌクレオチド、脱塩基ヌクレオチド、2’-アミノ修飾ヌクレオチド、2’-O-アリル修飾ヌクレオチド、2’-C-アルキル修飾ヌクレオチド、2’-ヒドロキシル修飾ヌクレオチド、2’-メトキシエチル修飾ヌクレオチド、2’-O-アルキル修飾ヌクレオチド、モルホリノヌクレオチド、ホスホラミデート、非天然塩基を含むヌクレオチド、テトラヒドロピラン修飾ヌクレオチド、1,5-アンヒドロヘキシトール修飾ヌクレオチド、シクロヘキセニル修飾ヌクレオチド、ホスホロチオエート基を含むヌクレオチド、メチルホスホネート基を含むヌクレオチド、5’-リン酸を含むヌクレオチド、5’-リン酸模倣体を含むヌクレオチド、グリコール修飾ヌクレオチド、および2-O-(N-メチルアセトアミド)修飾ヌクレオチド、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される、請求項4から6までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  8. 前記ヌクレオチド修飾が、2’-O-メチルおよび/または2’-フルオロ修飾である、請求項に記載のdsRNA作用剤。
  9. 前記相補性領域が、少なくとも17ヌクレオチド長、19~30ヌクレオチド長、19~25ヌクレオチド長、または21~23ヌクレオチド長である、請求項1、3から4までおよび7から8までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  10. 各鎖が30ヌクレオチド長以下である、各鎖が独立に、19~30ヌクレオチド長である、各鎖が独立に、19~25ヌクレオチド長である、または各鎖が独立に、21~23ヌクレオチド長である、請求項1からまでのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  11. 少なくとも一方の鎖が3’突出を含み、前記3’突出が、少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチドまたは2ヌクレオチドを含む、請求項1から10までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  12. リガンドをさらに含み、必要に応じて、前記リガンドが、前記dsRNA作用剤の前記センス鎖の3’末端とコンジュゲートしており、必要に応じて、前記リガンドが、N-アセチルガラクトサミン(GalNAc)誘導体を含み、必要に応じて、前記リガンドが、
    Figure 2019183164000001

    を含む、請求項1からまでおよび7から11までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  13. 以下の概略図
    Figure 2019183164000002

    に示されるリガンドとコンジュゲートしており、XがOまたはSであり、必要に応じて、XがOである、請求項12に記載のdsRNA作用剤。
  14. 前記相補性領域が、表2、3、7、8、10、11、および13のいずれか1つにおけるアンチセンス配列のいずれか1つを含む、請求項に記載のdsRNA作用剤。
  15. 細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、アンチセンス鎖と実質的に相補的なセンス鎖を含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAの一部と実質的に相補的な領域を含み、各鎖が、約14~約30ヌクレオチド長である、dsRNA作用剤であり、式(III):
    センス:5’n-N-(XXX)-N-YYY-N-(ZZZ)-N-n3’
    アンチセンス:3’n’-N’-(X’X’X’)-N’-Y’Y’Y’-N’-(Z’Z’Z’)-N’-n’5’
    (式中、
    i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
    p、p’、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
    各NおよびN’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
    各NおよびN’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
    各n、n’、n、およびn’は、存在してもしなくてもよく、それぞれ独立に、突出ヌクレオチドを表し;
    XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し;
    に対する修飾はYに対する修飾とは異なり、N’に対する修飾はY’に対する修飾とは異なる)
    によって表され、
    前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。
  16. iが0である;jが0である;iが1である;jが1である;iおよびjがどちらも0である;またはiおよびjがどちらも1である、かつ/またはkが0である;lが0である;kが1である;lが1である;kおよびlがどちらも0である;またはkおよびlはどちらも1である、請求項15に記載のdsRNA作用剤。
  17. XXXがX’X’X’と相補的であり、YYYがY’Y’Y’と相補的であり、ZZZがZ’Z’Z’と相補的である、請求項15に記載のdsRNA作用剤。
  18. 前記YYYモチーフが、前記センス鎖の切断部位またはその付近に存在する、かつ/または前記Y’Y’Y’モチーフが、前記アンチセンス鎖の5’末端から11位、12位および13位に存在する、請求項15に記載のdsRNA作用剤。
  19. 式(III)が、
    (a)式(IIIa):
    センス:5’n-N-YYY-N-n3’
    アンチセンス:3’np’-Na’-Y’Y’Y’-Na’-nq’5’
    (b)式(IIIb):
    センス:5’n -N -YYY-N -ZZZ-N -n 3’
    アンチセンス:3’n p’ -N a’ -Y’Y’Y’-N b’ -Z’Z’Z’-N a’ -n q’ 5’
    (式中、各N およびN ’は、独立に、1~5個の修飾ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表す);
    (c)式(IIIc):
    センス:5’n -N -XXX-N -YYY-N -n 3’
    アンチセンス:3’n p’ -N a’ -X’X’X’-N b’ -Y’Y’Y’-N a’ -n q’ 5’
    (式中、各N およびN ’は、独立に、1~5個の修飾ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表す)
    (d)式(IIId):
    センス:5’n -N -XXX-N -YYY-N -ZZZ-N -n 3’
    アンチセンス:3’n p’ -N a’ -X’X’X’-N b’ -Y’Y’Y’-N b’ -Z’Z’Z’-N a’ -n q’ 5’
    (式中、各N およびN ’は、独立に、1~5個の修飾ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各N およびN ’は、独立に、2~10個の修飾ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表す)
    によって表される、請求項15に記載のdsRNA作用剤。
  20. HSD17B13をコードする前記mRNAの部分と実質的に相補的な領域が、少なくとも17ヌクレオチド長、19~30ヌクレオチド長、19~25ヌクレオチド長、または21~23ヌクレオチド長である、請求項15から19までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  21. 各鎖が、30ヌクレオチド長以下であり、必要に応じて、各鎖が、独立に、19~30ヌクレオチド長である、請求項15から20までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  22. 前記ヌクレオチドに対する修飾が、LNA、HNA、CeNA、2’-メトキシエチル、2’-O-アルキル、2’-O-アリル、2’-C-アリル、2’-フルオロ、2’-O-メチル、2’-デオキシ、2’-ヒドロキシル、およびこれらの組合せからなる群から選択され、必要に応じて、前記ヌクレオチドに対する修飾が、2’-O-メチルおよび/または2’-フルオロ修飾であり、必要に応じて、各Y’が、2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾ヌクレオチドである、請求項15から21までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  23. 少なくとも一方の鎖が3’突出を含み、前記3’突出が、少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチドまたは2ヌクレオチドを含む、請求項15から22までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  24. 前記dsRNA作用剤が、少なくとも1つのホスホロチオエートまたはメチルホスホネートヌクレオチド間連結をさらに含み、必要に応じて、前記ホスホロチオエートまたはメチルホスホネートヌクレオチド間連結が、前記アンチセンス鎖の3’末端、前記センス鎖の3’末端、前記アンチセンス鎖の5’末端および/または前記センス鎖の5’末端にある、請求項15から23までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  25. 前記ホスホロチオエートまたはメチルホスホネートヌクレオチド間連結が、少なくとも一方の鎖の5’末端および3’末端の両方にある、請求項24に記載のdsRNA作用剤。
  26. 前記アンチセンス鎖の5’末端のヌクレオチド、前記センス鎖のヌクレオチドとAU塩基対を形成する、請求項15に記載のdsRNA作用剤。
  27. p’>0またはp’=2である、請求項15に記載のdsRNA作用剤。
  28. (a)q’=0、p=0、q=0であり、p’突出ヌクレオチドが標的mRNAと相補的である、または(b)q’=0、p=0、q=0であり、p’突出ヌクレオチドが標的mRNAと非相補的である、請求項27に記載のdsRNA作用剤。
  29. 前記センス鎖が合計21ヌクレオチドを有し、前記アンチセンス鎖が合計23ヌクレオチドを有する、請求項15に記載のdsRNA作用剤。
  30. (a)の少なくとも1つのヌクレオチドが隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結している、または(b)n ’の全てのヌクレオチドが隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結している、請求項15に記載のdsRNA作用剤。
  31. 前記センス鎖のヌクレオチドの全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの全てが修飾を含む、請求項15に記載のdsRNA作用剤。
  32. 前記リガンドが前記センス鎖の3’末端とコンジュゲートしており、必要に応じて、前記リガンドが、一価、二価、または三価の分枝リンカーを通じて付着している1つまたは複数のN-アセチルガラクトサミン(GalNAc)誘導体を含み、必要に応じて、前記リガンドが、
    Figure 2019183164000003

    を含む、請求項15から31までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  33. 以下の概略図に示されるリガンド
    Figure 2019183164000004

    とコンジュゲートしており、
    XがOまたはSであり、必要に応じて、XがOである、請求項32に記載のdsRNA作用剤。
  34. 細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、アンチセンス鎖と実質的に相補的なセンス鎖を含み、前記アンチセンス鎖が、HSD17B13をコードするmRNAの一部と実質的に相補的な領域を含み、各鎖が、約14~約30ヌクレオチド長である、dsRNA作用剤であり、式(III):
    センス:5’n-N-(XXX)-N-YYY-N-(ZZZ)-N-n3’
    アンチセンス:3’n’-N’-(X’X’X’)-N’-Y’Y’Y’-N’-(Z’Z’Z’)-N’-n’5’(III)
    (式中、
    (a)i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
    p、p’、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
    各NおよびN’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
    各NおよびN’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
    各n、n’、n、およびn’は、存在してもしなくてもよく、それぞれ独立に、突出ヌクレオチドを表し;
    XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾であり;
    に対する修飾がYに対する修飾とは異なり、N’に対する修飾がY’に対する修飾とは異なり、
    前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしている;
    (b)i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
    各n 、n 、およびn ’は、存在してもしなくてもよく、それぞれ独立に、突出ヌクレオチドを表し;
    p、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
    ’>0であり、少なくとも1つのn ’ヌクレオチドが隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結しており;
    各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
    各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
    XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾であり;
    に対する修飾はYに対する修飾とは異なり、N ’に対する修飾はY’に対する修飾とは異なり、
    前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしている;
    (c)i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
    各n 、n 、およびn ’は、存在してもしなくてもよく、それぞれ独立に、突出ヌクレオチドを表し;
    p、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
    ’>0であり、少なくとも1つのn ’ヌクレオチドが隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結しており;
    各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
    各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
    XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾であり;
    に対する修飾はYに対する修飾とは異なり、N ’に対する修飾はY’に対する修飾とは異なり、
    前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしており、前記リガンドが、一価、二価、または三価の分枝リンカーを通じて付着した1つまたは複数のGalNAc誘導体である;
    (d)i、j、k、およびlは、それぞれ独立に、0または1であり;
    各n 、n 、およびn ’は、存在してもしなくてもよく、それぞれ独立に、突出ヌクレオチドを表し;
    p、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
    ’>0であり、少なくとも1つのn ’ヌクレオチドが隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結しており;
    各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
    各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~10ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し;
    XXX、YYY、ZZZ、X’X’X’、Y’Y’Y’、およびZ’Z’Z’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾であり;
    に対する修飾はYに対する修飾とは異なり、N ’に対する修飾はY’に対する修飾とは異なり、
    前記センス鎖が、少なくとも1つのホスホロチオエート連結を含み;
    前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしており、前記リガンドが、一価、二価、または三価の分枝リンカーを通じて付着した1つまたは複数のGalNAc誘導体である;あるいは
    (e)i=0、j=0、k=0、l=0、およびb=0であり;
    各n 、n 、およびn ’は、存在してもしなくてもよく、それぞれ独立に、突出ヌクレオチドを表し;
    p、q、およびq’は、それぞれ独立に、0~6であり;
    ’>0であり、少なくとも1つのn ’ヌクレオチドが隣接ヌクレオチドとホスホロチオエート連結によって連結しており;
    各N およびN ’は、独立に、修飾されているかもしくは修飾されていない、またはその組合せである0~25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド配列を表し、各配列は、少なくとも2つの異なって修飾されたヌクレオチドを含み;
    YYYおよびY’Y’Y’は、それぞれ独立に、3個の連続したヌクレオチドに対する3つの同一の修飾を有する1つのモチーフを表し、前記修飾は2’-O-メチルまたは2’-フルオロ修飾であり、
    前記センス鎖が、少なくとも1つのホスホロチオエート連結を含み;
    前記センス鎖が、少なくとも1つのリガンドとコンジュゲートしており、前記リガンドが、一価、二価、または三価の分枝リンカーを通じて付着した1つまたは複数のGalNAc誘導体である
    で表される、dsRNA作用剤。
  35. 細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、
    前記センス鎖が、配列番号1または2のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、前記アンチセンス鎖が、配列番号8または9のヌクレオチド配列と3ヌクレオチド以下が異なる少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、
    前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが、2’-O-メチル修飾および2’-フルオロ修飾からなる群から選択される修飾を含み、
    前記センス鎖が、5’末端に2つのホスホロチオエートヌクレオチド間連結を含み、
    前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが、2’-O-メチル修飾および2’-フルオロ修飾からなる群から選択される修飾を含み、
    前記アンチセンス鎖が、5’末端に2つのホスホロチオエートヌクレオチド間連結、および3’末端に2つのホスホロチオエートヌクレオチド間連結を含み、
    前記センス鎖が、3’末端において一価、二価または三価の分枝リンカーを通じて付着した1つまたは複数のGalNAc誘導体とコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。
  36. 前記アンチセンス鎖が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つに列挙されるアンチセンス配列のうちのいずれか1つを含むHSD17B13をコードする前記mRNAとの相補性領域を含む、請求項3、15、および34から35までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  37. 前記センス鎖および前記アンチセンス鎖が、表2、3、7、8、10、11、または13のいずれか1つに列挙される作用剤のいずれか1つのヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む、請求項2から36までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤。
  38. 請求項1から37までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤を含有する細胞。
  39. 請求項1から37までのいずれか一項に記載のdsRNA作用剤を含む、17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)遺伝子の発現を阻害するための医薬組成物であって、必要に応じて、前記作用剤が、緩衝化されていない溶液、生理食塩水、水、または緩衝化された溶液中に製剤化され、必要に応じて、前記緩衝化された溶液が、アセテート、シトレート、プロラミン、カーボネート、ホスフェート、リン酸緩衝食塩水、またはこれらの任意の組合せを含む、医薬組成物
  40. 細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)発現阻害における使用のための、請求項39に記載の医薬組成物であって、必要に応じて、前記細胞が対象内にあり、必要に応じて、前記対象がヒトであり、必要に応じて、前記ヒトが肥満である、医薬組成物
  41. 前記HSD17B13発現が、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%阻害される、またはHSD17B13発現の検出レベル未満に阻害される、請求項40に記載の使用のための医薬組成物
  42. 前記ヒト対象が、HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している、請求項41に記載の使用のための医薬組成物
  43. 前記HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態が、慢性線維炎症性肝疾患、肝臓における脂肪滴の蓄積および/または増大に関連する慢性線維炎症性肝疾患、肝臓の炎症、肝線維症、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、肝硬変、アルコール性脂肪性肝炎(ASH)、アルコール性肝疾患(ALD)、HCV関連硬変症、薬物性肝障害、または肝細胞壊死を含む、請求項42に記載の使用のための医薬組成物
  44. 対象におけるHSD17B13の発現阻害、HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している対象の処置、HSD17B13遺伝子の発現の低減が有益であると予想される疾患、障害または状態を有する対象における少なくとも1つの症状の防止、脂肪症を有する対象における慢性肝疾患の発症リスクの低下、脂肪症に罹患している対象における脂肪症から脂肪性肝炎への増悪の阻害、あるいはHSD17B13に関連する疾患、障害に罹患している対象の肝臓における脂肪滴の蓄積の阻害における使用のための、請求項39に記載の医薬組成物
  45. 対象におけるHSD17B13の発現の阻害、HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態に罹患している対象の処置、HSD17B13遺伝子の発現の低減が有益であると予想される疾患、障害または状態を有する対象における少なくとも1つの症状の防止、脂肪症を有する対象における慢性肝疾患の発症リスクの低下、脂肪症に罹患している対象における脂肪症から脂肪性肝炎への増悪の阻害、あるいはHSD17B13に関連する疾患、障害に罹患している対象の肝臓における脂肪滴の蓄積の阻害の方法における使用のための、請求項39に記載の医薬組成物、およびPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤またはPNPLA3遺伝子を標的とするdsRNA作用剤を含む医薬組成物を含む組み合わせ物
  46. HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態を処置することが、HSD17B13酵素活性の低下、HSD17B13タンパク質蓄積の減少、PNPLA3酵素活性の低下、PNPLA3タンパク質蓄積の減少、ならびに/または前記対象の肝臓における脂肪の蓄積および/もしくは脂肪滴の増大の低減を含む、請求項44に記載の使用のための医薬組成物または請求項45に記載の組み合わせ物
  47. 前記HSD17B13に関連する疾患、障害、または状態が、慢性線維炎症性肝疾患、肝臓における脂肪滴の蓄積および/または増大に関連する慢性線維炎症性肝疾患、肝臓における脂肪の蓄積、肝臓の炎症、肝線維症、脂肪性肝疾患(脂肪症)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、肝硬変、アルコール性脂肪性肝炎(ASH)、アルコール性肝疾患(ALD)、HCV関連硬変症、薬物性肝障害、肝細胞壊死、または非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を含む、請求項44または46に記載の使用のための医薬組成物または請求項45または46に記載の組み合わせ物
  48. 少なくとも1つの追加的な治療薬と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項44、46または47のいずれか一項に記載の使用のための医薬組成物または請求項45から47までのいずれか一項に記載の組み合わせ物
  49. 前記dsRNA作用剤の用量が、約0.01mg/kg~約10mg/kgまたは約0.5mg/kg~約50mg/kgであり、必要に応じて、前記医薬組成物または前記組み合わせ物が、静脈内、筋肉内、または皮下投与のために製剤化されている、請求項44および46から48までのいずれか一項に記載の使用のための医薬組成物または請求項45から48までのいずれか一項に記載の組み合わせ物
  50. 前記対象におけるHSD17B13のレベル決定されている、請求項44および46から49までのいずれか一項に記載の使用のための医薬組成物または請求項45から49までのいずれか一項に記載の組み合わせ物
  51. 細胞における17β-水酸化ステロイド脱水素酵素13型(HSD17B13)の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)作用剤であって、
    二本鎖領域を形成するセンス鎖とアンチセンス鎖とを含み、前記センス鎖が、表2、3、7、8、10、11、および13のいずれか1つの作用剤のいずれか1つのヌクレオチド配列を含み、前記アンチセンス鎖が、表2、3、7、8、10、11、および13のいずれか1つにおける作用剤のいずれか1つのヌクレオチド配列を含み、
    前記センス鎖のヌクレオチドの実質的に全ておよび前記アンチセンス鎖のヌクレオチドの実質的に全てが修飾ヌクレオチドであり、
    前記dsRNA作用剤が、リガンドとコンジュゲートしている、dsRNA作用剤。
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