JPWO2019176329A1 - 動力伝達装置およびその製造方法 - Google Patents

動力伝達装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

第2室(S2)と、変速機コントローラ(9)と、変速機コントローラ(9)と接続される雄コネクタ部(5)と、雄コネクタ部(5)と接続される雌コネクタ部(6)と、雌コネクタ部(6)と接続されるワイヤーハーネス(128)と、第2室(S2)の少なくとも一部を構成する蓋部(7)と、を有する。変速機コントローラ(9)と雄コネクタ部(5)とは蓋部(7)に設置され、雌コネクタ部(6)とワイヤーハーネス(128)は第2室(S2)内に設置され、雄コネクタ部(5)と雌コネクタ部(6)とは、雄コネクタ部(5)と雌コネクタ部(6)との電気的な接続が行われる基部(50)と基部(60)との接続領域(E)を貫通する接合ネジ(8)により螺合されている。この構造により、ワイヤーハーネスの断線を防ぐことができる。

Description

本発明は、動力伝達装置とその製造方法に関する。
車両用の自動変速機(動力伝達装置)には、当該自動変速機の変速機コントローラ(ATCU:Automatic Transmission Control Unit)を、変速機ケースの外側(車両側)に配置したものや、変速機ケースの内側に配置したものがある(例えば、特許文献1)。
変速機ケースの内部には、自動変速機の変速機構の潤滑に用いる作動油が貯留されている。作動油は、変速機構の駆動によって高温になる。変速機コントローラ(ATCU)は、高温の作動油に曝されにくい箇所、例えば車両側に配置されている。
また、ワイヤーハーネスを短くしたいという要請もある。よって、例えば、高温の作動油に曝されにくく、且つワイヤーハーネスを短くするために自動変速機の変速機構が配置される部屋と区画された別室を形成し、当該別室に変速機コントローラを配置することが考えられる。
このように、自動変速機に変速機コントローラを配置するにあたっては、変速機コントローラは、ワイヤーハーネスを介してコントロールバルブと接続される。この場合、組付け性の観点からワイヤーハーネスと変速機コントローラとを外部で接続させて、その後、変速機コントローラを設置するような設置方法が考えられる。
このような設置方法を行う場合、ワイヤーハーネスの長さには、ある程度の遊びが必要となる。そうすると、組み立て中に他の部材でワイヤーハーネスを挟み込んでしまい、当該ワイヤーハーネスが断線する虞がある。
そこで、ワイヤーハーネスの断線を防ぐことが求められている。この場合、変速機コントローラの組み付けを行った後にコネクタの電気的な接続を行うことができるのであれば、ワイヤーハーネスを短くして断線の可能性を格段に抑制することができることになる。
本発明は、変速機コントローラの組み付けを行った後に、コネクタの電気的な接続を行うことができる構造とその製造方法を提供することを目的とする。
特開2009−174668号公報
本発明は、
収容室と、
コントローラと、
前記コントローラと接続される雄コネクタ部と、
前記雄コネクタ部と接続される雌コネクタ部と、
前記雌コネクタ部と接続されるワイヤーハーネスと、
前記収容室の少なくとも一部を構成する蓋部と、を有し、
前記コントローラと前記雄コネクタ部とは前記蓋部に設置され、
前記雌コネクタ部と前記ワイヤーハーネスは前記収容室内に設置され、
前記雄コネクタ部と前記雌コネクタ部とは、前記雄コネクタ部と前記雌コネクタ部との電気的な接続が行われる接続領域内を貫通する接合ネジにより螺合されている構成の動力伝達装置とした。
本発明によれば、変速機コントローラの組み付けを行った後に、コネクタの電気的な接続を行うことができるので、ワイヤーハーネスの断線を防ぐことができる。
実施の形態にかかる無段変速機の各構成要素の変速機ケース内での配置を模式的に示した図である。 電動オイルポンプと変速機コントローラとの配置を模式的に示した図である。 変速機ケースと変速機コントローラとの配置を模式的に示した図である。 変速機ケースと変速機コントローラとの配置を模式的に示した図である。 変速機ケースと変速機コントローラとの配置を模式的に示した図である。 変速機ケースに変速機コントローラを組み付ける手順を示した図である。 変速機ケースに変速機コントローラを組み付ける手順を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を、動力伝達装置がベルト式の無段変速機(以下、自動変速機1と標記する)である場合を例に挙げて説明する。
図1は、自動変速機1の各構成要素の変速機ケース10内での配置を模式的に示した図である。なお、図1では、変速機ケース10内に配置されたバリエータ2と、ギヤ列Rと、ファイナルギヤFと、差動装置Dを、簡略的に仮想線で示している。
図2は、変速機ケース10における電動オイルポンプ21と後述する変速機コントローラ9の配置を模式的に示した図である。図2の(a)は、図1の変速機ケース10の電動オイルポンプ21周りの拡大図である。図2の(b)は、変速機ケース10を、同図(a)におけるA−A矢視方向から見た斜視図である。
図1に示すように、車両用のベルト式の自動変速機(CVT)1のバリエータ2は、プライマリプーリ3と、セカンダリプーリ4と、動力伝達部材V(ベルト)と、を有している。
動力伝達部材Vは、両側にスリットを有する板状のエレメント(図示せず)を積層して環状に配置し、エレメントの各々を、スリットを挿通させた環状リングで結束して構成されたベルトである。
プライマリプーリ3は、図示しない駆動源の回転駆動力が入力されて回転軸X1(プライマリプーリの軸中心)回りに回転する。
セカンダリプーリ4は、回転軸X1に平行な回転軸X2(セカンダリプーリの軸中心)回りに回転可能に設けられている。
動力伝達部材Vは、プライマリプーリ3の外周とセカンダリプーリ4の外周とに巻き掛けられている。プライマリプーリ3に入力された回転駆動力は、動力伝達部材Vを介してセカンダリプーリ4に伝達される。
バリエータ2では、プライマリプーリ3からセカンダリプーリ4に回転駆動力を伝達する際に、プライマリプーリ3における動力伝達部材Vの巻き掛け半径と、セカンダリプーリ4における動力伝達部材Vの巻き掛け半径とが変更される。
これにより、プライマリプーリ3に入力された回転駆動力が、所望の変速比で変速されて、セカンダリプーリ4に伝達される。
ここで、変速比は、プライマリプーリ3とセカンダリプーリ4における動力伝達部材Vの巻き掛け半径に応じて決まる。巻き掛け半径は、自動変速機1を搭載した車両の走行状態などに基づいて、後述する変速機コントローラ9の機能によって決定される。
セカンダリプーリ4に伝達された回転駆動力は、ギヤ列Rと、ファイナルギヤFと、差動装置Dとを介して、最終的に駆動輪(図示せず)に伝達される。
本実施の形態では、バリエータ2と、ギヤ列Rと、ファイナルギヤFとで、変速機構部を構成している。
プライマリプーリ3の回転軸X1を通る水平線H1は、セカンダリプーリ4の回転軸X2を通る水平線H2よりも、鉛直線方向における下側に位置している。プライマリプーリ3の回転軸X1と、セカンダリプーリ4の回転軸X2は、鉛直線方向で離れている。
変速機ケース10の内部では、プライマリプーリ3が、セカンダリプーリ4よりも鉛直線方向における下側に配置されている。
ここで、本明細書における用語「鉛直線」は、重力方向と平行な線を意味し、用語「水平線」は、重力方向と垂直な線を意味する。
ギヤ列RおよびファイナルギヤFと、セカンダリプーリ4は、セカンダリプーリ4の回転軸X2方向に離れて配置されている。図1の場合には、ギヤ列RとファイナルギヤFは、セカンダリプーリ4よりも紙面奥側に位置している。
図1の場合、変速機ケース10の内部では、プライマリプーリ3とセカンダリプーリ4が紙面手前側に位置している。ギヤ列RとファイナルギヤFが紙面奥側に位置している。
図1に示す変速機ケース10は、紙面手前側と奥側に奥行きを持っており、変速機ケース10よりも紙面奥側に、図示しない駆動源が位置している。
変速機ケース10の下部には、オイルパン15が取り付けられている。オイルパン15は、変速機ケース10の下部側の開口16を塞いで、変速機ケース10の下部に作動油OLの貯留空間となる第3室S3を形成する。
第3室S3内には、コントロールバルブユニット17が位置している。コントロールバルブユニット17もまた、変速機ケース10の下部に固定されており、コントロールバルブユニット17に付設されたオイルストレーナ18は、オイルパン15内に貯留された作動油OL内に位置している。
変速機ケース10の周壁11は、変速機ケース10の内部に、変速機構部の収容空間となる第1室S1を形成する。
この第1室S1には、バリエータ2の収容空間や、ギヤ列RとファイナルギヤFの収容空間が含まれる。
変速機ケース10内の空間は、周壁11の下部に設けた区画壁111により、オイルパン15側の第3室S3と、変速機構部(バリエータ2)側の第1室S1とに区画されている。
周壁11は、プライマリプーリ3の近傍を鉛直線方向に延びる仕切壁部12を有している。この仕切壁部12は、自動変速機1を車両に搭載した状態で、車両前方側に位置している(図中、左側)。
仕切壁部12の外周には、オイルクーラ20と電動オイルポンプ21が付設されている。仕切壁部12において電動オイルポンプ21は、オイルクーラ20よりもオイルパン15側(鉛直線方向における下側)に設けられている。
プライマリプーリ3の回転軸X1方向から見て、プライマリプーリ3の回転軸X1を通る鉛直線V1の位置は、セカンダリプーリ4の回転軸X2を通る鉛直線V2と、電動オイルポンプ21との間に位置している。
仕切壁部12は、オイルクーラ20が付設された第1壁121と、電動オイルポンプ21が付設された第2壁122と、を有している。第2壁122は、鉛直線方向における第1壁121の下側に位置している。
前述したように、変速機ケース10の区画壁111は、変速機ケース10内の空間を、オイルパン15側の第3室S3と変速機構部側の第1室S1とに区画する。
回転軸X1方向から見て区画壁111は、仕切壁部12の第1壁121の表面121a(外周面)よりも外側(図中、左側)まで及ぶ範囲に設けられている。
区画壁111では、第1壁121の表面121a(外周面)よりも外側に位置する領域が、膨出領域111aとなっている。
図2に示すように、鉛直線方向における膨出領域111aの上側には、壁部123が設けられている。
壁部123は、第1壁121と第2壁122との境界部から、変速機ケース10の外側に向けて延出している。壁部123は、水平線H1に対して略平行に設けられている。
変速機ケース10では、鉛直線V1方向における壁部123と膨出領域111aとの間に、電動オイルポンプ21を収容する第2室S2(電動オイルポンプ室)が形成されている。
第2室S2内では、電動オイルポンプ21が、第2壁122の表面122a(外周)に固定されている。この状態において電動オイルポンプ21は、区画壁111の膨出領域111aと壁部123とで、周囲を取り囲まれている。
第2室S2には、区画壁111の膨出領域111aに設けた連通孔112が開口している。連通孔112は、膨出領域111aを鉛直線方向に貫通している。連通孔112は、第2室S2と、オイルパン15内の第3室S3とを、最短距離で連通させている。
連通孔112内にはワイヤーハーネス128が貫通している。ワイヤーハーネス128の一端128aは、第2室S2内で、後述する雌コネクタ部6に接続されている。ワイヤーハーネス128の他端128bは、第3室S3内でコントロールバルブユニット17に接続されている。
第2室S2は、変速機ケース10の外側(水平線H1方向外側)に開口している。第2室S2の開口の周縁には全周に亘ってシール材C1が設けられている。第2室S2の開口は、シール材C1を挟んで、水平線H1方向外側から蓋部7によって封止されている。蓋部7は壁部123と膨出領域111aとに跨がって設けられている。
第2室S2内において、雌コネクタ部6は、蓋部7に設けられた雄コネクタ部5と接続されている。雌コネクタ部6と雄コネクタ部5とは、接合ネジ8で固定されている。この場合において、接合ネジ8の軸部81の軸線Yは、水平線H1に平行な直線である。
図3は、変速機ケース10と変速機コントローラ9との配置を模式的に示した図である。図3の(a)は、図2の(a)における変速機コントローラ9周りを拡大した図であり、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6の断面を示す図である。図3の(b)は、接合ネジ8を説明する図であり、同図(a)における接合ネジ8のみを示したものである。図3の(c)は、雄コネクタ部5を雌コネクタ部6側から見た図である。図3の(d)は、雌コネクタ部6を雄コネクタ部5側から見た図である。
なお、図3の(a)では、端子ピン50e、端子孔60eの記載は省略してある。また、図3の(a)では、説明の便宜上、座ぐり部52、貫通孔55、ネジ穴65及び接合ネジ8の大きさを誇張して記載している。
図4は、変速機ケース10と変速機コントローラ9との配置を示した図であり、図2の(b)における蓋部7周りの分解斜視図である。
[蓋部7]
以下、図3,4を参照しながら蓋部7を説明する。
蓋部7は、第2室S2に対向する底壁701と、当該底壁701を全周に亘って囲む周壁702と、から構成される有底筒状の基部70を有する。
蓋部7は、底壁701の厚み方向を軸線Y方向に沿わせた状態で変速機ケース10に設置される。周壁702は、軸線Y方向における底壁701を挟んだ第2室S2と反対側で、底壁701から離れる方向に延出している。蓋部7はボルト79で変速機ケース10に固定される。
基部70は、底壁701と周壁702とに囲まれた領域に凹部70aを有している。凹部70aには、変速機コントローラ9が設置されている。周壁702には、当該周壁702の全周に亘ってシール材C2が設置されている。凹部70aは、シール材C2を挟んで、軸線Y方向外側からカバー板72によって封止されている。カバー板72はビス729で基部70の周壁702に固定される。変速機コントローラ9は底壁701とカバー板72で挟持されている。
カバー板72には、当該カバー板72を厚み方向に貫通する貫通孔725が形成されている。貫通孔725の中心線は、軸線Yと同軸である。
[変速機コントローラ9]
変速機コントローラ9は板状の基板である。変速機コントローラ9には、当該変速機コントローラ9を厚み方向に貫通する貫通孔95が形成されている。貫通孔95の中心線は、軸線Yと同軸である。また、変速機コントローラ9は、厚み方向における一方の面9aに雄コネクタ部5を備える。貫通孔95の孔径は、後記する座ぐり部52の内径と略整合する。
この変速機コントローラ9は、ワイヤーハーネス128を介して、コントロールバルブユニット17(図1参照)に駆動信号(指令)を出力する。また、変速機ケース10内に設けたセンサなどから出力された出力信号が、ワイヤーハーネス128を介して、変速機コントローラ9に入力される。
[雄コネクタ部5]
図3の(a)に示すように、雄コネクタ部5は変速機コントローラ9から離れる方向に延出している。雄コネクタ部5は、蓋部7の底壁701に形成された貫通孔701aを貫通して第2室S2に露出している。
雄コネクタ部5は、変速機コントローラ9に接続される基部50と、基部50の周縁を全周に亘って囲む周壁部51と、を有する。周壁部51は、軸線Y方向で変速機コントローラ9から離れる方向に延出している。これら基部50と周壁部51は、一体に形成されている。
図3の(a)に示すように、基部50は、軸線Y方向における一端面50a側に座ぐり部52が形成されている。座ぐり部52の座面52aは、軸線Yに直交する平坦面である。座面52aには、貫通孔55が開口している。貫通孔55は、軸線Yに沿って座面52aと基部50の他端面50bとを連通している。座ぐり部52は、貫通孔55の内径r1より大径の内径r2を有している(r1<r2)。貫通孔55の中心線と座ぐり部52の中心線は、軸線Yと一致する。
図3の(c)に示すように、基部50は、軸線Y方向における他端面50bに複数の端子ピン50eが設けられている。これら複数の端子ピン50eは、変速機コントローラ9に電気的に接続されている。他端面50bは、軸線Yに直交する平坦面である。
基部50の他端面50bには、当該他端面50bの周縁を全周に亘って囲む周壁部51が設けられている。この周壁部51は、軸線Yを挟んで互いに平行に配置された一対の長壁部511,511と、長壁部511,511の端部同士を接続する互いに平行な一対の短壁部512,512と、を有する。周壁部51の開口は、軸線Y方向から見て矩形形状を成している。
軸線Y方向から見た周壁部51の内周側における長壁部511,511は、長さL1を有している。軸線Y方向から見た周壁部51の内周側における短壁部512,512は、長さL2を有している。
[雌コネクタ部6]
図3の(a)に示すように、雄コネクタ部5は、基部50の他端面50b側で、雌コネクタ部6と接続している。
図3の(d)に示すように、雌コネクタ部6は、軸線Yを挟んで互いに平行に配置された一対の長壁部601,601と、長壁部601,601の端部同士を接続する互いに平行な短壁部602,602と、から構成される基部60を有する。基部60は、軸線Y方向から見て矩形形状を成している。
軸線Y方向から見て基部60の長壁部601,601は、長さL3を有している。
長壁部601,601の長さL3は、先に説明した雄コネクタ部5の長壁部511,511の内周側の長さL1より僅かに短い長さである(L1>L3)。
軸線Y方向から見て基部60の短壁部602,602は、長さL4を有している。
短壁部602,602の長さL4は、先に説明した雄コネクタ部5の短壁部512,512の内周側の長さL2より僅かに短い長さである(L2>L4)。
これにより、雌コネクタ部6は、軸線Y方向における基部60の一端面60a側が、雄コネクタ部5の周壁部51に内嵌される。
軸線Y方向における基部60の一端面60aには、複数の端子孔60eが設けられている。これら複数の端子孔60eは、他端面60b側でワイヤーハーネス128に電気的に接続されている。基部60の一端面60aは、軸線Yに直交する平坦面である。
図3の(a)に示すように、基部60の一端面60aには、ネジ穴65が開口している。ネジ穴65の中心線は軸線Yと一致する。このネジ穴65は、雄コネクタ部5の貫通孔55と略同じ大きさの内径r1で形成されている。
なお、このネジ穴65は、軸線Y方向に所定の深さで基部60に形成されているが、軸線Y方向に基部60を貫通していても良い。
雄コネクタ部5と雌コネクタ部6とが接続されると、周壁部51が基部60に外嵌する。また、基部50の他端面50bと基部60の一端面60aとが当接する。
これら他端面50bと一端面60aとが当接する領域が、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6との電気的な接続が行われる接続領域Eとなる(図3の(c),(d)のハッチング部参照)。接続領域E内で端子ピン50eが端子孔60eに挿入される。接続領域E内で基部50の貫通孔55と基部60のネジ穴65とが連通する。
この雄コネクタ部5と雌コネクタ部6との接続は、接合ネジ8によって保持される。
[接合ネジ8]
図3の(b)に示すように、接合ネジ8は、軸線Y方向における軸部81の一端81aに頭部82を有している。接合ネジ8は、軸線Y方向における蓋部7の外側から取り付けられる。軸部81は、一端81a側が雄コネクタ部5の貫通孔55に挿入され、他端81b側が雌コネクタ部6のネジ穴65に螺入される(図3の(a)参照)。
軸線Y方向における軸部81の他端81b側は、外周面にネジ山が形成されたおねじ部84となっている。おねじ部84は、貫通孔55とネジ穴65の内径r1に略整合する外径を有する。
軸線Y方向における頭部82の軸部81と反対側の領域は、軸部81の外径r1よりも大径の外径r3を有する第1大径部821となっている(r3>r1)。軸線Y方向における第1大径部821の略中間位置には、リング溝85が形成されている。リング溝85にはシールリングC3が外嵌されている。このシールリングC3は、第1大径部821の外径より僅かに大径の外径を有する。第1大径部821の外径r3は、カバー板72の貫通孔725の孔径と略整合する。
軸線Y方向における頭部82の軸部81と隣接する領域は、第1大径部821の外径r3よりも大径の外径r4を有する第2大径部822となっている(r4>r3)。
第2大径部822と軸部81との境界は段部86となっている。段部86は、軸線Yに直交する平坦面となっている。第2大径部822の外径r4は、雄コネクタ部5の座ぐり部52の内径r2より小径である(r2>r4)。
図3の(a)に示すように、軸部81の軸長T1は、軸線Y方向におけるワッシャ87の厚みと貫通孔55の深さとネジ穴65の深さとを合わせた長さT2よりも僅かに短い長さに設定されている(T1<T2)。また、軸部81の一端81a側には、ワッシャ87が外挿されている。
これにより、接合ネジ8では、段部86がワッシャ87を介して雄コネクタ部5の座面52aに当接し、おねじ部84(軸部81の他端81b側)が雌コネクタ部6のネジ穴65と螺合する。
従って、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6には、接合ネジ8による締付力が作用する。これにより、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6とは、接続した状態が維持される。
ここで、雌コネクタ部6は、軸線Y方向における基部60の他端面60b側(雄コネクタ部5とは反対側)で、後述するブラケットBを介して電動オイルポンプ21に支持されている。
図5は、第2室S2内における電動オイルポンプ21と雌コネクタ部6との配置を模式的に示した図である。図5の(a)は、電動オイルポンプ21と雌コネクタ部6を、図2の(a)におけるB−B矢視方向から見た斜視図である。図5の(b)は、同図(a)における雌コネクタ部6を面Pで切断した断面図である。図5の(c)は、同図(a)における電動オイルポンプ21を面Qで切断した断面図である。
なお、図5の(a)では、雄コネクタ部5を仮想線で記載してある。
図5の(a)に示すように、雌コネクタ部6には、軸線Y方向に直交する方向で電動オイルポンプ21が隣接している(図中、右側)。電動オイルポンプ21における雌コネクタ部6との対向面21cは、軸線Y方向に平行な平坦面である。この対向面21cは、雌コネクタ部6の他端面60bと直交する。
雌コネクタ部6の他端面60bには、ワイヤーハーネス128が接続されている。
この他端面60bは、軸線Yに直交する平坦面である。この他端面60bには、一対の係止部66(66a,66b)が設けられている。
[係止部66]
図5の(a),(b)に示すように、一対の係止部66(66a,66b)は、軸線Y方向から見て、基部60の長手方向に沿う直線Lm1上で間隔L5を空けて設けられている。この直線Lm1は、鉛直線V1,V2と平行である(図1参照)。
一対の係止部66a,66bは、直線Lm1に直交する直線Ln1方向(基部60の長手方向に直交する方向)で、基部60の短壁部602の全長と略整合する長さL6を有する。この直線Ln1は、電動オイルポンプ21の対向面21cと直交する直線でもある。
図5の(b)に示すように、一対の係止部66a,66bは、それぞれ直線Lm1に直交する方向で基部60から遠ざかる方向に延びる腕部661a,661bを有する(図中、左右方向)。
これら腕部661a,661bは、それぞれ腕部661a,661bの先端から直線Lm1方向で互いに近づく方向に延びる係止片662a,662bを有する(図中、上下方向)。
基部60の他端面60bと、一対の係止部66a,66bとで囲まれた空間には、後述するブラケットBが挿入されている。
図5の(a)に示すように、電動オイルポンプ21における雌コネクタ部6との対向面21cには、一対の係止部22(22a,22b)が設けられている。一対の係止部22(22a,22b)は、軸線Y方向における雌コネクタ部6の他端面60bよりも第2壁122側の領域に設けられている。
[係止部22]
図5の(a),(c)に示すように、一対の係止部22(22a,22b)は、直線Lm1に平行な直線Lm2上で、間隔L7を空けて設けられている。この間隔L7は、先に説明した一対の係止部66の間隔L5と整合する(L5=L7)。
一対の係止部22a,22bは、直線Lm2に直交する直線Ln2に沿う方向で、長さL8を有する。この長さL8は、先に説明した一対の係止部66の長さL6と略同じ長さである(L6=L8)。なお、長さL8は、一対の係止部66の長さL6とは異なる長さであっても良い。この直線Ln2は、軸線Yと平行な直線である。
図5の(c)に示すように、一対の係止部22a,22bは、それぞれ直線Lm2に直交する方向で電動オイルポンプ21から遠ざかる方向に延びる腕部221a,221bを有する(図中、左右方向)。
これら腕部221a,221bは、それぞれ腕部221a,221bの先端から直線Lm2方向で互いに近づく方向に延びる係止片222a,222bを有する(図中、上下方向)。
電動オイルポンプ21の対向面21cと、一対の係止部22a,22bとで囲まれた空間には、後述するブラケットBが挿入されている。
[ブラケットB]
図5の(a)に示すように、ブラケットBは、帯状の金属板を、長手方向における一端Baと他端Bbの略中間位置で、直角に折り曲げて形成したものである。ブラケットBは、上面視において略L字形状をなしている。なお、ブラケットBは金属板でなくとも良い。例えば、L字形状に成形された樹脂板であっても良い。
ブラケットBは、長手方向の一端Ba側が、基部60の他端面60bと一対の係止部66a,66bとで囲まれた空間に挿入される。この場合において、ブラケットBの一端Ba側の長手方向は、直線Ln1方向に沿って配置される。
直線Ln1方向における一端Ba側の長さL9は、係止部66の長さL6よりも長い(L9>L6)。これにより、ブラケットBの係止部66からの脱落が防止される。
ブラケットBは、長手方向の他端Bb側が、電動オイルポンプ21の対向面21cと一対の係止部22a,22bとで囲まれた空間に挿入される。この場合において、ブラケットBの他端Bb側の長手方向は、直線Ln2方向に沿って配置される。
直線Ln2方向における他端Bb側の長さL10は、係止部22の長さL8よりも長い長さである(L10>L8)。これにより、ブラケットBの係止部22からの脱落が防止される。
図5の(b),(c)に示すように、ブラケットBの長手方向に直交する方向(図中、上下方向)おける幅W1は、直線Lm1方向における腕部661a,661bの間隔L5及び、直線Lm2方向における腕部221a,221bの間隔L7より僅かに短い長さである(W1<L5,L7)。
これにより、ブラケットBは、一端Ba側で雌コネクタ部6に対して、直線Ln1方向(基部60の長手方向に直交する方向)に摺動可能に支持される。また、ブラケットBは、他端Bb側で電動オイルポンプ21に対して直線Ln2方向(軸線Y方向)に摺動可能に支持される。
つまり、雌コネクタ部6は、ブラケットBを介して電動オイルポンプ21に対して、対向面21cに直交する方向及び軸線Y方向に摺動可能に支持されている。
[組み付け手順]
以下、かかる構成を有する自動変速機1における、変速機ケース10に変速機コントローラ9を組み付ける手順について説明する。
図6,7は、変速機コントローラ9と変速機ケース10との組み付けを説明する図である。
図6の(a)〜(d)及び図7の(a),(b)は、組み付けの過程を順番に示すものである。なお、説明の便宜上、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6は模式的な断面図で示してある。
図6の(a)は、変速機コントローラ9(蓋部7)と変速機ケース10とが離間した状態を示す図である。図6の(b)は、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6とが僅かに嵌合した状態を説明する図である。図6の(c)は、第2室S2の開口が蓋部7で封止された状態を説明する図である。図6の(d)は、接合ネジ8と雌コネクタ部6とが螺合する直前の状態を説明する図である。
図7の(a)は、接合ネジ8が雄コネクタ部5に位置決めされた状態を説明する図である。図7の(b)は、接合ネジ8と雌コネクタ部6との螺合が終了した状態を説明する図である。
ここで、電動オイルポンプ21は、第2室S2の開口から第2室S2内に挿入したのち、第2室S2の奥で露出する第2壁122の表面122aに、ボルト(図示せず)で固定される。
電動オイルポンプ21を第2壁122に固定したのち、当該電動オイルポンプ21にブラケットBを介して雌コネクタ部6を取り付ける。
具体的には、ブラケットBの一端Ba側を、雌コネクタ部6の他端面60bと一対の係止部66a,66bとで囲まれた空間内に挿入する。ブラケットBの他端Bb側を、電動オイルポンプ21の対向面21cと一対の係止部22a,22bとで囲まれた空間に挿入する(図5参照)。
雌コネクタ部6は、電動オイルポンプ21にブラケットBを介して取り付けられると、軸線Yに直交する方向(図5の(a)中、上下方向)の移動が規制される。
図6の(a)に示すように、凹部70aに変速機コントローラ9が設けられた状態の蓋部7を用意する。基部70の底壁701を第2室S2に対向させた状態で、軸線Y方向で基部70を第2室S2に接近させる。なお、この状態における蓋部7には、カバー板72(図4参照)はまだ取り付けられていない。
ここで、雌コネクタ部6は、雄コネクタ部5と接続可能な位置に配置される必要がある。具体的には、軸線Y方向で、雌コネクタ部6の基部60の一端面60aと雄コネクタ部5の基部50の他端面50bとが互いに対向する必要がある。
この場合において、雌コネクタ部6は、電動オイルポンプ21の対向面21cに直交する方向(図中、前後方向)に移動させることができる。前述したとおり、雌コネクタ部6は、ブラケットBを介して電動オイルポンプ21に対して、対向面21cに直交する方向に摺動可能に支持されているからである(図5の(a)参照)。
これにより、軸線Y方向で、雌コネクタ部6の基部60の一端面60aと雄コネクタ部5の基部50の他端面50bとを互いに対向させることができる。雌コネクタ部6は、雄コネクタ部5と接続可能な位置に配置される。
そして、図6の(b)に示すように、蓋部7が第2室S2に所定距離接近すると、雄コネクタ部5の周壁部51が雌コネクタ部6の基部60に僅かに外嵌する。
図6の(b)の状態から、蓋部7を変速機ケース10側に押し込むと、雄コネクタ部5の周壁部51は、雌コネクタ部6の基部60上を軸線Y方向に進む。
そして、図6の(c)に示すように、第2室S2の開口は、蓋部7で封止される。この場合において、蓋部7は、ボルト79で変速機ケース10の膨出領域111aと壁部123に固定される(図4参照)。
なお、雄コネクタ部5の基部50の他端面50bと、雌コネクタ部6の基部60の一端面60aとはまだ接触していない。
図6の(d)に示すように、軸線Y方向における蓋部7の外側(図中、左側)から接合ネジ8を挿入する。この場合、接合ネジ8は、段部86が雄コネクタ部5の基部50の座面52aに当接するよりも先に、おねじ部84(軸部81の他端81b側)が雌コネクタ部6の基部60のネジ穴65に螺入される。
これにより、接合ネジ8のみが軸線Y方向の雌コネクタ部6側に進む(図中、矢印参照)。
図7の(a)に示すように、おねじ部84がネジ穴65に所定量螺入されると、段部86がワッシャ87を介して座面52aに当接する。
ここで、蓋部7(雄コネクタ部5)は、変速機ケース10の膨出領域111aと壁部123で位置決めされている。また、段部86はワッシャ87を介して座面52aに当接している。そうすると、接合ネジ8は、蓋部7に対して位置決めが完了しているので、これ以上軸線Y方向の雌コネクタ部6側に進むことはできない。
図7の(b)に示すように、蓋部7に対して接合ネジ8が位置決めされた(段部86が座面52aに当接した)状態で、さらに接合ネジ8(おねじ部84)を回転させると、雌コネクタ部6が、軸線Y方向における雄コネクタ部5側に摺動移動する(図中、矢印参照)。
前述したとおり、雌コネクタ部6は、ブラケットBを介して電動オイルポンプ21に対して、軸線Y方向に摺動可能に支持されているからである(図5の(a)参照)。
雌コネクタ部6が雄コネクタ部5側に摺動移動すると、最終的に雄コネクタ部5の基部50の他端面50bと、雌コネクタ部6の基部60の一端面60aとが接触する。そうすると、接合ネジ8(おねじ部84)はこれ以上回転できなくなる。これにより、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6との接続が完了する。
最後に、軸線Y方向における基部70及び変速機コントローラ9の外側(図7の(b)中、左側)からカバー板72を取り付ける。これにより、変速機ケース10への変速機コントローラ9の組み付けが完了する。
ここで、カバー板72の貫通孔725は、接合ネジ8及び当該接合ネジ8に外嵌するシールリングC3によって封止される(図3の(a)参照)。カバー板72の貫通孔725の孔径は、第1大径部821の外径r3と略整合する。よって、第2大径部822の外径r4は、カバー板72の貫通孔725の孔径よりも大径である。
従って、カバー板72を基部70に取り付けた後は、第2大径部822は座ぐり部52内で保持される。これにより、例えば電動オイルポンプ21から発生される振動等の影響により締付力が弱まったとしても、接合ネジ8が蓋部7から脱落することが防止される。
以上のとおり、実施の形態にかかる自動変速機1は、以下の構成を有している。
(1)自動変速機1は、第2室S2(収容室)と、
変速機コントローラ9(コントローラ)と、
変速機コントローラ9と接続される雄コネクタ部5と、
雄コネクタ部5と接続される雌コネクタ部6と、
雌コネクタ部6と接続されるワイヤーハーネス128と、
第2室S2の少なくとも一部を構成する蓋部7と、を有している。
変速機コントローラ9と雄コネクタ部5とは蓋部7に設置されている。
雌コネクタ部6とワイヤーハーネス128は第2室S2内に設置されている。
雄コネクタ部5と雌コネクタ部6とは、電気的に接続されている。
雄コネクタ部5と雌コネクタ部6とは、接合ネジ8により螺合されている。
接合ネジ8は、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6との接続領域E内を通る。
このように構成すると、雌コネクタ部6のネジ穴65を接合ネジ8により螺合することにより、接合ネジ8の螺合工程にて雄コネクタ部5と雌コネクタ部6の電気的な接続を行うことができる。
また、ワイヤーハーネス128が第2室S2に収容された状態(例えば、蓋部7を変速機ケース10に組み付けた状態)において雄コネクタ部5と雌コネクタ部6の電気的な接続を行うことが可能になる。よって、ワイヤーハーネス128の遊びを少なくしてワイヤーハーネス128の断線を防止することができる。
つまり、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6の電気的な接続を行った後に蓋部7で蓋をすると、ワイヤーハーネス128の遊びが必要になり、且つ蓋をするときに断線の虞が生じるが、蓋部7で蓋をした後に雄コネクタ部5と雌コネクタ部6の電気的な接続を行うことが可能な構造とすることにより、断線を防止することが可能になる。
(2)雌コネクタ部6は、第2室S2内において蓋部7が組み付けられる方向(軸線Y方向)に向かって摺動可能に支持されている。
雌コネクタ部6が支持されていない場合、螺合時の雌コネクタ部6の位置合わせが難しくなる。一方、雌コネクタ部6を完全に固定してしまっては、螺合時に雌コネクタ部6の移動が生じなくなる。
そこで、上記のように構成して、雌コネクタ部6を摺動可能に支持することによって、螺合時の雌コネクタ部6の移動による電気的な接続を可能にすることができると共に、螺合時の位置合わせを容易にすることができる。
(3)第2室S2内に電動オイルポンプ21を有し、
雌コネクタ部6は、電動オイルポンプ21に対して摺動可能に支持されている。
このように構成すると、既に配置されている電動オイルポンプ21を利用することで雌コネクタ部6をコンパクトに配置できる。また、第2室S2の壁に雌コネクタ部6を支持させる場合と比較すると、所望の位置に雌コネクタ部6を固定することが容易となる。
更に、第2室S2内に支持用の別部材を設ける場合と比較した場合、電動オイルポンプ21の一部材(例えば、係止部22)を利用するのでコストの増加を抑えることができる。
(4)変速機コントローラ9は変速機構部(駆動力伝達機構)と同じ部屋に配置されていても良いが、変速機構部は、第2室S2とは別の第1室S1(他の収容室)に収容されることが好ましい。
変速機構部を構成するバリエータ2と、ギヤ列Rと、ファイナルギヤFと、が収容される第1室S1は、高温の作動油OL(駆動力伝達機構に供給される潤滑油など)に曝される。
そこで、上記のように構成すると、変速機コントローラ9が高温の作動油OLに曝されることを抑制することができ、変速機コントローラ9の耐久性の低下を抑制することができる。
(5)コントロールバルブユニット17は、第2室S2とは別の第3室S3(他の収容室)に収容される。
コントロールバルブユニット17が収容される第3室S3には、大量の作動油OLが貯留されている。
そこで、上記のように構成すると、変速機コントローラ9が大量の作動油OLに曝されることを抑制することができ、変速機コントローラ9の耐久性の低下を抑制することができる。
(6)連通孔112は、膨出領域111aを鉛直線V1方向に貫通しており、
連通孔112は、第2室S2と第3室S3とを、最短距離で連通させている。
このように構成すると、連通孔112を通って第2室S2と第3室S3とに跨るワイヤーハーネス128の全長を短くできる。そうすると、第2室S2内に留まるワイヤーハーネス128の遊びはより少なくなる。これにより、ワイヤーハーネス128が断線することをより確実に防止できる。
また、ワイヤーハーネス128の全長を短くすることで、ワイヤーハーネス128の電気抵抗の低減が可能となる。よって、ワイヤーハーネス128を介してやり取りされる信号(センサ信号、指令)におけるエラーの発生を抑制できる。そして、ワイヤーハーネス128の全長が短くなった分だけ、コストの低減が可能になる。
また、第2室S2と第3室S3とを連通する連通孔112は、この連通孔112内に設置されたワイヤーハーネス128によって、第2室S2の開口範囲と第3室S3の開口範囲が狭められている。そして、第2室S2は、鉛直線V1方向における第3室S3の上側に設けられている。そのため、第3室S3内の作動油OLは、第2室S2内に流入し難くなっている。
さらに、第3室S3には、第1室S1とは異なり、作動油OLを掻き上げる回転体が設置されていない。そのため、第2室S2内に設置された変速機コントローラ9が、高温の作動油OLに曝されることはない。
本発明は、自動変速機1(駆動力伝達装置)の製造方法としても特定できる。
すなわち、
(7)自動変速機1は、第2室S2(収容室)と、
変速機コントローラ9(コントローラ)と、
変速機コントローラ9と接続される雄コネクタ部5と、
雄コネクタ部5と接続される雌コネクタ部6と、
雌コネクタ部6と接続されるワイヤーハーネス128と、
第2室S2の少なくとも一部を構成する蓋部7と、を有し、
変速機コントローラ9と雄コネクタ部5とは蓋部7に設置され、
雌コネクタ部6とワイヤーハーネス128は第2室S2内に設置された自動変速機1の製造方法であって、
蓋部7の取り付けを行った状態で、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6との電気的な接続が行われる接続領域E内を貫通する接合ネジ8により、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6を蓋部7の外側から螺合する工程を経て組み立てが行われる。
このように構成すると、蓋部7で第2室S2を封止したのちに、雌コネクタ部6のネジ穴65を接合ネジ8により螺合して、雄コネクタ部5と雌コネクタ部6の電気的な接続を行うことができる。
これにより、ワイヤーハーネスと変速機コントローラとを外部で接続させた後、変速機コントローラを設置する、という従来の作業は必要としない。よって、変速機コントローラ9を変速機ケースに設置するにあたり、ワイヤーハーネス128の遊びを少なくして、当該ワイヤーハーネス128が断線することを防止できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、これら実施形態に示した態様のみに限定されるものではない。発明の技術的な思想の範囲内で、適宜変更可能である。

Claims (5)

  1. 収容室と、
    コントローラと、
    前記コントローラと接続される雄コネクタ部と、
    前記雄コネクタ部と接続される雌コネクタ部と、
    前記雌コネクタ部と接続されるワイヤーハーネスと、
    前記収容室の少なくとも一部を構成する蓋部と、を有し、
    前記コントローラと前記雄コネクタ部とは前記蓋部に設置され、
    前記雌コネクタ部と前記ワイヤーハーネスは前記収容室内に設置され、
    前記雄コネクタ部と前記雌コネクタ部とは、前記雄コネクタ部と前記雌コネクタ部との電気的な接続が行われる接続領域内を貫通する接合ネジにより螺合されている動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置において、
    前記雌コネクタ部は、前記収容室内において前記蓋部が取り付けられる方向に向かって摺動可能に支持されている動力伝達装置。
  3. 請求項2に記載の動力伝達装置において、
    前記収容室内に電動オイルポンプを有し、
    前記雌コネクタ部は前記電動オイルポンプに対して摺動可能に支持されている動力伝達装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の動力伝達装置において、
    駆動力伝達機構が収容される他の収容室を有している動力伝達装置。
  5. 収容室と、
    コントローラと、
    前記コントローラと接続される雄コネクタ部と、
    前記雄コネクタ部と接続される雌コネクタ部と、
    前記雌コネクタ部と接続されるワイヤーハーネスと、
    前記収容室の少なくとも一部を構成する蓋部と、を有し、
    前記コントローラと前記雄コネクタ部とは前記蓋部に設置され、
    前記雌コネクタ部と前記ワイヤーハーネスは前記収容室内に設置された動力伝達装置の製造方法であって、
    前記蓋部の取り付けを行った状態で、前記雄コネクタ部と前記雌コネクタ部との電気的な接続が行われる接続領域内を貫通する接合ネジにより、前記雄コネクタ部と前記雌コネクタ部を前記蓋部の外側から螺合する工程を経て組み立てが行われる動力伝達装置の製造方法。
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