JPWO2019131530A1 - 弾性波フィルタ - Google Patents

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Abstract

弾性波フィルタ(10)は、直列腕共振子(101〜105)および並列腕共振子(201〜204)を備え、直列腕共振子(101〜105)および並列腕共振子(201〜204)は、圧電性を有する基板(5)上に形成されたIDT電極を有する弾性波共振子であり、直列腕共振子(101〜105)が有するIDT電極は、第1間引き電極(浮き電極)を含み、並列腕共振子(201〜204)が有するIDT電極は、第2間引き電極(塗りつぶし電極)を含む。

Description

本発明は、間引き電極を有する弾性波フィルタに関する。
通信機器などのRF(Radio Frequency)回路に使用される帯域フィルタとして、弾性表面波フィルタが実用化されている。無線通信のための周波数資源を有効活用するという観点から、携帯電話機などの通信帯域として、多くの周波数帯域が割り当てられるため、隣接する周波数帯域の間隔は狭くなっている。この周波数帯域の割り当て状況に鑑み、弾性表面波フィルタには、通過帯域低周波側における通過帯域から減衰帯域への挿入損失の変化率(以降、低周波端の急峻性と記す)、および、通過帯域高周波側における通過帯域から減衰帯域への挿入損失の変化率(以降、高周波端の急峻性と記す)が重要な設計パラメータとなっている。
特許文献1には、直列腕弾性表面波共振器と並列腕弾性表面波共振器とで構成された弾性表面波装置において、通過帯域低周波端の肩だれ、および、高周波端の急峻性を改善すべく、直列腕弾性表面波共振器および並列腕弾性表面波共振器の少なくとも1つに、間引き法による重みづけを施した構成が開示されている。
特開2002−152004号公報
弾性波フィルタの低周波端および高周波端における急峻性は、当該弾性波フィルタを構成する直列腕共振子および並列腕共振子のQ特性に大きく依存する。
しかしながら、特許文献1に開示された弾性表面波装置においては、弾性波共振子に間引き電極を適用しているが、間引き電極の形状と当該間引き電極が適用された弾性波共振子のQ特性との関係については検討されていない。つまり、特許文献1に開示された間引き電極は、当該間引き電極の形状に起因したQ特性を考慮したものではないため、通過帯域高周波端および低周波端の急峻性を、要求仕様に応じて実効的に改善できない。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、直列腕共振子および並列腕共振子で構成された弾性波フィルタにおいて、通過帯域の低周波端および高周波端の急峻性が実効的に改善された弾性波フィルタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、第1入出力端子および第2入出力端子と、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子とを結ぶ経路上に配置された1以上の直列腕共振子と、前記経路およびグランドの間に配置された1以上の並列腕共振子と、を備え、前記1以上の直列腕共振子および前記1以上の並列腕共振子のそれぞれは、圧電性を有する基板上に形成されたIDT(InterDigital Transducer)電極を有する弾性波共振子であり、前記IDT電極は、弾性波伝搬方向と交差する方向に延伸し、互いに平行に配置された複数の電極指と、当該複数の電極指を構成する電極指の一方端同士を接続するバスバー電極とで構成された櫛形電極を一対有し、前記複数の電極指のうち、前記一対の櫛形電極を構成するいずれの前記バスバー電極とも接続されていない電極指を第1間引き電極と定義し、前記複数の電極指のうち、最大の電極指幅を有する電極指であって、当該電極指を除く電極指における平均電極指幅の2倍以上の電極指幅を有する電極指を第2間引き電極と定義した場合、前記1以上の直列腕共振子の少なくとも1つが有するIDT電極は、前記第1間引き電極を含み、前記1以上の並列腕共振子の少なくとも1つが有するIDT電極は、前記第2間引き電極を含む。
直列腕共振子と並列腕共振子とで構成される弾性波フィルタの通過帯域の低周波端および高周波端の急峻性を向上させるため、IDT電極に、いわゆる間引き法を利用した重みづけを施すことが有効である。特に、ラダー型の弾性波フィルタでは、通過帯域の低周波端における急峻性は、並列腕共振子の共振周波数付近のQ特性が良くなると向上し、通過帯域の高周波端の急峻性は、直列腕共振子の反共振周波数付近のQ特性が良くなると向上する。
発明者らは、第1間引き電極を含む弾性波共振子および第2間引き電極を含む弾性波共振子のQ値を比較した場合、共振周波数近傍の低周波側では第2間引き電極を含む弾性波共振子のほうがQ値が高く、反共振周波数近傍の高周波側では第1間引き電極を含む弾性波共振子のほうがQ値が高いことを見出した。
この観点から、上記構成では、第2間引き電極を含むIDT電極を並列腕共振子に適用し、第1間引き電極を含むIDT電極を直列腕共振子に適用している。これにより、通過帯域の低周波端と高周波端の両方で急峻性を実効的に改善できる。
また、前記1以上の直列腕共振子のそれぞれが有するIDT電極は、前記第1間引き電極を含んでもよい。
上記構成では、第1間引き電極を含むIDT電極を、弾性波フィルタを構成する全ての直列腕共振子に適用している。これにより、通過帯域の高周波端での急峻性を最大に高めることが可能となる。
また、前記1以上の並列腕共振子のそれぞれが有するIDT電極は、前記第2間引き電極を含んでもよい。
上記構成では、第2間引き電極を含むIDT電極を、弾性波フィルタを構成する全ての並列腕共振子に適用している。これにより、通過帯域の低周波端での急峻性を最大に高めることが可能となる。
また、前記1以上の直列腕共振子のそれぞれが有するIDT電極において、前記複数の電極指の総数に対する前記第1間引き電極の本数の割合を、当該IDT電極の第1間引き率と定義した場合、前記第1間引き電極を含む前記IDT電極の前記第1間引き率は、30%以下であってもよい。
IDT電極が第1間引き電極を含むとQ値が向上するが、その第1間引き率を30%よりも高くすると、当該IDT電極のQ値が劣化する。これに対して上記構成によれば、第1間引き電極を含む直列腕共振子の反共振周波数近傍において、高いQ値を維持できる。よって、同じ帯域幅を有し、直列腕共振子に第1間引き電極が適用されていない弾性波フィルタと比較して、通過帯域の高周波端での急峻性を高めることが可能となる。
また、前記1以上の並列腕共振子のそれぞれが有するIDT電極において、前記複数の電極指の総数に対する前記第2間引き電極の本数の割合を、当該IDT電極の第2間引き率と定義した場合、前記第2間引き電極を含む前記IDT電極の前記第2間引き率は、30%以下であってもよい。
IDT電極が第2間引き電極を含むとQ値が向上するが、その第2間引き率を30%よりも高くすると、当該IDT電極のQ値が劣化する。これに対して上記構成よれば、第2間引き電極を含む並列腕共振子の共振周波数近傍において、高いQ値を維持できる。よって、同じ帯域幅を有し、並列腕共振子に第2間引き電極が適用されていない弾性波フィルタと比較して、通過帯域の低周波端での急峻性を高めることが可能となる。
また、前記基板は、前記IDT電極が一方の面上に形成された圧電膜と、前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも、伝搬するバルク波音速が高速である高音速支持基板と、前記高音速支持基板と前記圧電膜との間に配置され、前記圧電膜を伝搬するバルク波音速よりも、伝搬するバルク波音速が低速である低音速膜と、を備えてもよい。
上記構成によれば、間引き電極を施すことによる弾性波共振子のQ値向上に加え、弾性波共振子のQ値を高い値に維持できる。よって、通過帯域内の低損失性を有する弾性波フィルタを形成することが可能となる。
本発明に係る弾性波フィルタによれば、通過帯域の低周波端および高周波端の急峻性を実効的に改善することが可能となる。
図1は、実施の形態に係る弾性波フィルタの回路構成図である。 図2Aは、実施の形態に係る弾性波共振子の一例を模式的に表す平面図および断面図である。 図2Bは、実施の形態の変形例に係る弾性波共振子を模式的に表す断面図である。 図3は、ラダー型の弾性波フィルタの動作原理を説明する回路構成図および周波数特性を表すグラフである。 図4Aは、実施の形態に係る弾性波フィルタを構成する直列腕共振子のIDT電極の構成の一例を示す概略平面図である。 図4Bは、実施の形態に係る弾性波フィルタを構成する並列腕共振子のIDT電極の構成の一例を示す概略平面図である。 図5は、第1間引き電極が適用された弾性波共振子および第2間引き電極が適用された弾性波共振子のインピーダンス特性およびQ特性を比較したグラフである。 図6Aは、第1間引き電極が適用された弾性波共振子および第2間引き電極が適用された弾性波共振子の、間引き率が5%の場合のQ特性を比較したグラフである。 図6Bは、第1間引き電極が適用された弾性波共振子および第2間引き電極が適用された弾性波共振子の、間引き率が15%の場合のQ特性を比較したグラフである。 図6Cは、第1間引き電極が適用された弾性波共振子および第2間引き電極が適用された弾性波共振子の、間引き率が20%の場合のQ特性を比較したグラフである。 図7は、実施の形態に係る弾性波フィルタの通過特性、直列腕共振子の通過特性、および並列腕共振子の反射特性を示すグラフである。 図8は、実施の形態、比較例1および比較例2に係る弾性波フィルタの通過帯域周辺の挿入損失を比較したグラフである。 図9は、実施の形態および比較例3に係る弾性波フィルタの通過帯域周辺の挿入損失を比較したグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、実施の形態および図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさまたは大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
(実施の形態)
[1.弾性波フィルタの回路構成]
図1は、実施の形態に係る弾性波フィルタ10の回路構成図である。同図に示すように、弾性波フィルタ10は、直列腕共振子101、102、103、104および105と、並列腕共振子201、202、203および204と、入出力端子310および320と、を備える。
直列腕共振子101〜105は、入出力端子310(第1入出力端子)と入出力端子320(第2入出力端子)とを結ぶ経路上に配置され、互いに直列接続されている。また、並列腕共振子201〜204は、上記経路上のノードとグランド端子との間に配置されている。並列腕共振子201、202および203が接続されたグランド端子は、共通化されている。直列腕共振子101〜105および並列腕共振子201〜204の上記接続構成により、弾性波フィルタ10は、ラダー型のバンドパスフィルタを構成している。
なお、並列腕共振子201、202、203および204が接続されたグランド端子の共通化および個別化は、図1に示された接続態様に限定されるものではなく、弾性波フィルタ10の減衰極を調整するという観点から、任意に設定されてもよい。
また、弾性波フィルタ10を構成する直列腕共振子の数は、図1に示された5つに限定されず、1以上であればよい。また、弾性波フィルタ10を構成する並列腕共振子の数は、図1に示された4つに限定されず、1以上であればよい。
また、直列腕共振子101〜105、並列腕共振子201〜204、ならびに、入出力端子310および320の間に、インダクタおよびキャパシタなどの回路素子ならびに、縦結合型共振器などが挿入されていてもよい。
以下では、弾性波フィルタ10を構成する直列腕共振子および並列腕共振子の基本構造について説明する。
[2.弾性波共振子の構造]
図2Aは、本実施の形態に係る弾性波共振子の一例を模式的に表す概略図であり、(a)は平面図、(b)および(c)は、(a)に示した一点鎖線における断面図である。図2Aには、弾性波フィルタ10を構成する直列腕共振子101〜105および並列腕共振子201〜204の基本構造を有する弾性波共振子100が例示されている。なお、図2Aに示された弾性波共振子100は、弾性波共振子の典型的な構造を説明するためのものであって、電極を構成する電極指の本数および長さなどは、これに限定されない。
弾性波共振子100は、圧電性を有する基板5と、櫛形電極100aおよび100bとで構成されている。
図2Aの(a)に示すように、基板5の上には、互いに対向する一対の櫛形電極100aおよび100bが形成されている。櫛形電極100aは、互いに平行な複数の電極指150aと、複数の電極指150aを接続するバスバー電極160aとで構成されている。また、櫛形電極100bは、互いに平行な複数の電極指150bと、複数の電極指150bを接続するバスバー電極160bとで構成されている。複数の電極指150aおよび150bは、弾性波伝搬方向(X軸方向)と直交する方向に沿って形成されている。
また、複数の電極指150aおよび150b、ならびに、バスバー電極160aおよび160bで構成されるIDT(InterDigital Transducer)電極54は、図2Aの(b)に示すように、密着層541と主電極層542との積層構造となっている。
密着層541は、基板5と主電極層542との密着性を向上させるための層であり、材料として、例えば、Tiが用いられる。密着層541の膜厚は、例えば、12nmである。
主電極層542は、材料として、例えば、Cuを1%含有したAlが用いられる。主電極層542の膜厚は、例えば162nmである。
保護層55は、櫛形電極100aおよび100bを覆うように形成されている。保護層55は、主電極層542を外部環境から保護する、周波数温度特性を調整する、および、耐湿性を高めるなどを目的とする層であり、例えば、二酸化ケイ素を主成分とする誘電体膜である。保護層55の厚さは、例えば25nmである。
なお、密着層541、主電極層542および保護層55を構成する材料は、上述した材料に限定されない。さらに、IDT電極54は、上記積層構造でなくてもよい。IDT電極54は、例えば、Ti、Al、Cu、Pt、Au、Ag、Pdなどの金属または合金から構成されてもよく、また、上記の金属または合金から構成される複数の積層体から構成されてもよい。また、保護層55は、形成されていなくてもよい。
次に、基板5の積層構造について説明する。
図2Aの(c)に示すように、基板5は、高音速支持基板51と、低音速膜52と、圧電膜53とを備え、高音速支持基板51、低音速膜52および圧電膜53がこの順で積層された構造を有している。
圧電膜53は、50°YカットX伝搬LiTaO圧電単結晶または圧電セラミックス(X軸を中心軸としてY軸から50°回転した軸を法線とする面で切断したタンタル酸リチウム単結晶、またはセラミックスであって、X軸方向に弾性表面波が伝搬する単結晶またはセラミックス)からなる。圧電膜53は、例えば、厚みが600nmである。なお、各フィルタの要求仕様により、圧電膜53として使用される圧電単結晶の材料およびカット角が適宜選択される。
高音速支持基板51は、低音速膜52、圧電膜53ならびにIDT電極54を支持する基板である。高音速支持基板51は、さらに、圧電膜53を伝搬する表面波および境界波などの弾性波よりも、高音速支持基板51中のバルク波の音速が高速となる基板であり、弾性表面波を圧電膜53および低音速膜52が積層されている部分に閉じ込め、高音速支持基板51より下方に漏れないように機能する。高音速支持基板51は、例えば、シリコン基板であり、厚みは、例えば200μmである。
低音速膜52は、圧電膜53を伝搬するバルク波よりも、低音速膜52中のバルク波の音速が低速となる膜であり、圧電膜53と高音速支持基板51との間に配置される。この構造と、弾性波が本質的に低音速な媒質にエネルギーが集中するという性質とにより、弾性表面波エネルギーのIDT電極外への漏れが抑制される。低音速膜52は、例えば、二酸化ケイ素を主成分とする膜であり、厚みは、例えば670nmである。
なお、基板5の上記積層構造によれば、圧電基板を単層で使用している従来の構造と比較して、共振周波数および反共振周波数におけるQ値を大幅に高めることが可能となる。すなわち、Q値が高い弾性波共振子を構成し得るので、当該弾性波共振子を用いて、挿入損失が小さいフィルタを構成することが可能となる。
また、弾性波フィルタ10の通過帯域低周波端および高周波端の急峻性を改善すべく、後述するように、弾性波共振子に間引き電極が適用されると、間引き率によっては弾性波共振子のQ値が等価的に小さくなる場合が想定される。しかしながら、上記基板の積層構造によれば、弾性波共振子100のQ値を高い値に維持できる。よって、通過帯域内の低損失が維持された弾性波フィルタ10を形成することが可能となる。
なお、高音速支持基板51は、支持基板と、圧電膜53を伝搬する表面波および境界波などの弾性波よりも、伝搬するバルク波の音速が高速となる高音速膜とが積層された構造を有していてもよい。この場合、支持基板は、リチウムタンタレート、リチウムニオベイト、水晶等の圧電体、アルミナ、マグネシア、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、ジルコニア、コージライト、ムライト、ステアタイト、フォルステライト等の各種セラミック、サファイア、ガラス等の誘電体またはシリコン、窒化ガリウム等の半導体および樹脂基板等を用いることができる。また、高音速膜は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、DLC膜またはダイヤモンド、上記材料を主成分とする媒質、上記材料の混合物を主成分とする媒質等、様々な高音速材料を用いることができる。
また、図2Bは、実施の形態の変形例1に係る弾性波共振子を模式的に表す断面図である。図2Aに示した弾性波共振子100では、IDT電極54が、圧電膜53を有する基板5上に形成された例を示したが、当該IDT電極54が形成される基板は、図2Bに示すように、圧電体層の単層からなる圧電単結晶基板57であってもよい。圧電単結晶基板57は、例えば、LiNbOの圧電単結晶で構成されている。本変形例に係る弾性波共振子100は、LiNbOの圧電単結晶基板57と、IDT電極54と、圧電単結晶基板57上およびIDT電極54上に形成された保護層55と、で構成されている。
上述した圧電膜53および圧電単結晶基板57は、弾性波フィルタ装置の要求通過特性などに応じて、適宜、積層構造、材料、カット角、および、厚みを変更してもよい。上述したカット角以外のカット角を有するLiTaO圧電基板などを用いた弾性波共振子100であっても、上述した圧電膜53を用いた弾性波共振子100と同様の効果を奏することができる。
ここで、弾性波共振子100を構成するIDT電極の電極パラメータの一例(実施例)について説明する。
弾性波共振子の波長とは、図2Aの(b)に示すIDT電極54を構成する複数の電極指150aまたは150bの繰り返し周期である波長λで規定される。また、電極ピッチは、波長λの1/2であり、櫛形電極100aおよび100bを構成する電極指150aおよび150bのライン幅をWとし、隣り合う電極指150aと電極指150bとの間のスペース幅をSとした場合、(W+S)で定義される。また、一対の櫛形電極100aおよび100bの交叉幅Lは、図2Aの(a)に示すように、電極指150aと電極指150bとの弾性波伝搬方向(X軸方向)から見た場合の重複する電極指長さである。また、各弾性波共振子の電極デューティーは、複数の電極指150aおよび150bのライン幅占有率であり、複数の電極指150aおよび150bのライン幅とスペース幅との加算値に対する当該ライン幅の割合であり、W/(W+S)で定義される。また、櫛形電極100aおよび100bの高さをhとしている。以降では、波長λ、交叉幅L、電極デューティー、IDT電極54の高さh等、弾性波共振子のIDT電極の形状に関するパラメータを、電極パラメータという。
[3.弾性波フィルタの動作原理]
次に、本実施の形態に係るラダー型の弾性波フィルタの動作原理について説明する。
図3は、ラダー型の弾性波フィルタの動作原理を説明する回路構成図および周波数特性を表すグラフである。
図3の(a)に示された弾性波フィルタは、1つの直列腕共振子301および1つの並列腕共振子302で構成された基本的なラダー型フィルタである。図3の(b)に示すように、並列腕共振子302は、共振特性において共振周波数frpおよび反共振周波数fap(>frp)を有している。また、直列腕共振子301は、共振特性において共振周波数frsおよび反共振周波数fas(>frs>frp)を有している。
ラダー型の弾性波共振子を用いてバンドパスフィルタを構成するにあたり、並列腕共振子302の反共振周波数fapと直列腕共振子301の共振周波数frsとを近接させる。これにより、並列腕共振子302のインピーダンスが0に近づく共振周波数frp近傍は、低周波側阻止域となる。また、これより周波数が増加すると、反共振周波数fap近傍で並列腕共振子302のインピーダンスが高くなり、かつ、共振周波数frs近傍で直列腕共振子301のインピーダンスが0に近づく。これにより、反共振周波数fap〜共振周波数frsの近傍では、入出力端子310から320への信号経路において信号通過域となる。さらに、周波数が高くなり、反共振周波数fas近傍になると、直列腕共振子301のインピーダンスが高くなり、高周波側阻止域となる。
なお、並列腕共振子および直列腕共振子で構成される共振段の段数は、要求仕様に応じて、適宜最適化される。一般的に、複数の共振段で弾性波フィルタが構成される場合には、複数の並列腕共振子の反共振周波数fapを略一致させ、複数の直列腕共振子の反共振周波数fasを略一致させる。
上記動作原理を有する弾性波フィルタにおいて、入出力端子310から高周波信号が入力されると、入出力端子310と基準端子との間で電位差が生じ、これにより、圧電体層が歪むことでX方向に伝搬する弾性表面波が発生する。ここで、IDT電極54の波長λと、通過帯域の波長とを略一致させておくことにより、通過させたい周波数成分を有する高周波信号のみが当該弾性波フィルタを通過する。
[4.弾性波フィルタの電極構成]
次に、本実施の形態に係る弾性波フィルタ10の特徴的な構成である直列腕共振子および並列腕共振子のIDT電極の構成について説明する。
図4Aは、実施の形態に係る弾性波フィルタ10を構成する直列腕共振子101〜105のIDT電極の構成の一例を示す概略平面図である。図4Bは、実施の形態に係る弾性波フィルタ10を構成する並列腕共振子201〜204のIDT電極の構成の一例を示す概略平面図である。
図4Aには、直列腕共振子101〜105を代表して、直列腕共振子101のIDT電極構造を表す平面模式図が例示されている。なお、図4Aに示された直列腕共振子101は、直列腕共振子101〜105の典型的な構造を説明するためのものであって、電極を構成する電極指の本数および長さなどは、これに限定されない。
直列腕共振子101は、圧電性を有する基板5と、基板5上に形成された櫛形電極101aおよび101bと、反射器141とで構成されている。
図4Aに示すように、櫛形電極101aは、互いに平行な複数の電極指151aと、複数の電極指151aの一方端同士を接続するバスバー電極161aとで構成されている。また、櫛形電極101bは、互いに平行な複数の電極指151bと、複数の電極指151bの一方端同士を接続するバスバー電極161bとで構成されている。複数の電極指151aおよび151bは、弾性波伝搬方向(X軸方向)と直交する方向に沿って形成されている。櫛形電極101aおよび101bは、複数の電極指151aと151bとが互いに間挿し合うように対向配置されている。つまり、直列腕共振子101のIDT電極は、一対の櫛形電極101aおよび101bを有している。
なお、櫛形電極101aは、複数の電極指151bの長手方向に対向して配置されたダミー電極を有しているが、当該ダミー電極はなくてもよい。また、櫛形電極101bは、複数の電極指151aの長手方向に対向して配置されたダミー電極を有しているが、当該ダミー電極はなくてもよい。
反射器141は、互いに平行な複数の電極指と、当該複数の電極指を接続するバスバー電極とで構成され、一対の櫛形電極101aおよび101bの両端に配置されている。
なお、一対の櫛形電極101aおよび101bで構成されるIDT電極は、図2Aの(b)に示すように、密着層541と主電極層542との積層構造となっているが、当該積層構造に限定されない。
ここで、直列腕共振子101のIDT電極には、電極指152が離散的に形成されている。電極指152は、バスバー電極161aおよび161bのいずれとも接続されておらず、複数の電極指151aおよび151bと平行かつ同ピッチで配置された第1間引き電極(浮き電極)である。また、隣り合う2つの電極指152の間には、複数の電極指151aおよび151bが配置されている。つまり、電極指152のピッチは、複数の電極指151aおよび151bのピッチよりも大きい。
図4Bには、並列腕共振子201〜204を代表して、並列腕共振子201のIDT電極構造を表す平面模式図が例示されている。なお、図4Bに示された並列腕共振子201は、並列腕共振子201〜204の典型的な構造を説明するためのものであって、電極を構成する電極指の本数および長さなどは、これに限定されない。
並列腕共振子201は、圧電性を有する基板5と、基板5上に形成された櫛形電極201aおよび201bと、反射器241とで構成されている。
図4Bに示すように、櫛形電極201aは、互いに平行な複数の電極指251aと、複数の電極指251aの一方端同士を接続するバスバー電極261aとで構成されている。また、櫛形電極201bは、互いに平行な複数の電極指251bと、複数の電極指251bの一方端同士を接続するバスバー電極261bとで構成されている。複数の電極指251aおよび251bは、弾性波伝搬方向(X軸方向)と直交する方向に沿って形成されている。櫛形電極201aおよび201bは、複数の電極指251aと251bとが互いに間挿し合うように対向配置されている。つまり、並列腕共振子201のIDT電極は、一対の櫛形電極201aおよび201bを有している。
なお、櫛形電極201aは、複数の電極指251bの長手方向に対向して配置されたダミー電極を有しているが、当該ダミー電極はなくてもよい。また、櫛形電極201bは、複数の電極指251aの長手方向に対向して配置されたダミー電極を有しているが、当該ダミー電極はなくてもよい。
反射器241は、互いに平行な複数の電極指と、当該複数の電極指を接続するバスバー電極とで構成され、一対の櫛形電極201aおよび201bの両端に配置されている。
なお、一対の櫛形電極201aおよび201bで構成されるIDT電極は、図2Aの(b)に示すように、密着層541と主電極層542との積層構造となっているが、当該積層構造に限定されない。
ここで、並列腕共振子201のIDT電極には、電極指252が離散的に形成されている。電極指252は、並列腕共振子201のIDT電極において最大の電極指幅を有する電極指であって、電極指252を除く電極指における平均電極指幅の2倍以上の電極指幅を有する第2間引き電極(塗りつぶし電極)である。言い換えると、電極指252は、隣り合う電極指251aおよび251bと、当該隣り合う複数の電極指251aおよび251bの間のスペースとが、まとめられて1本の電極指となり、バスバー電極261aおよび261bのいずれかに接続され、複数の電極指251aおよび251bよりも電極指幅の広い第2間引き電極(塗りつぶし電極)である。また、隣り合う2つの電極指252の間には、複数の電極指251aおよび251bが配置されている。つまり、電極指252のピッチは、複数の電極指251aおよび251bのピッチよりも大きい。
ここで、IDT電極の間引き率を定義する。直列腕共振子101〜105におけるIDT電極の間引き率(第1間引き率)とは、当該IDT電極における電極指152の本数をMとし、隣り合う1組の電極指151aおよび151bを一対の電極指とし、電極指152を施さずに電極指151aおよび151bのみの繰り返しで構成された場合のIDT電極の対数をNとした場合、以下の式1で示される。また、並列腕共振子201〜204におけるIDT電極の間引き率(第2間引き率)とは、当該IDT電極における電極指252の本数をMとし、隣り合う1組の電極指251aおよび251bを一対の電極指とし、電極指252を施さずに電極指251aおよび251bのみの繰り返しで構成された場合のIDT電極の対数をNとした場合、以下の式1で示される。
間引き率(第1間引き率または第2間引き率)=M/{2(N−M)+1} (式1)
表1に、実施の形態に係る弾性波フィルタ10の電極パラメータの一例を示す。
Figure 2019131530
表1に示すように、本実施の形態では、直列腕共振子101〜105の全てのIDT電極に、第1間引き電極を適用し、並列腕共振子201〜204の全てのIDT電極に、第2間引き電極を適用している。これにより、通過帯域の低周波端および高周波端の双方で、急峻性を最大に高めることが可能となる。
なお、直列腕共振子101〜105のIDT電極の少なくとも1つに、第1間引き電極が適用されていてもよい。この場合であっても、通過帯域の高周波端において、急峻性を高めることが可能となる。また、並列腕共振子201〜204のIDT電極の少なくとも1つに、第2間引き電極が適用されていてもよい。この場合であっても、通過帯域の低周波端において、急峻性を高めることが可能となる。
[5.弾性波共振子の共振特性]
図5は、第1間引き電極(浮き電極)が適用された弾性波共振子および第2間引き電極(塗りつぶし電極)が適用された弾性波共振子のインピーダンス特性(図5の(a))およびQ特性(図5の(b))を比較したグラフである。なお、図5に示された弾性波共振子の第1間引き率および第2間引き率は、いずれも9%である。
図5の(a)に示すように、弾性波共振子の共振特性を示すインピーダンスは、共振周波数frにおいて0に近づく極小値となり、反共振周波数faにおいて無限大に近づく極大値となる。第1間引き電極(浮き電極)が適用された弾性波共振子および第2間引き電極(塗りつぶし電極)が適用された弾性波共振子のインピーダンス特性は、概ね一致している。上記インピーダンス特性を有する弾性波共振子を、弾性波フィルタの直列腕共振子および並列腕共振子のいずれに適用しても、フィルタ通過特性における、減衰極の周波数および減衰量は、概ね同じとなる。
これに対して、図5の(b)に示すように、共振周波数frから反共振周波数faまでの周波数範囲のうち、低周波側の周波数範囲BLでは第2間引き電極(塗りつぶし電極)のほうが第1間引き電極(浮き電極)よりもQ値が高い。一方、共振周波数frから反共振周波数faまでの周波数範囲のうち、高周波側の周波数範囲BHでは第1間引き電極(浮き電極)のほうが第2間引き電極(塗りつぶし電極)よりもQ値が高い。
直列腕共振子と並列腕共振子とで構成される弾性波フィルタの通過帯域低周波端および高周波端の急峻性を向上させるため、IDT電極に、いわゆる間引き法を利用した重みづけを施すことが有効であることが従来から知られている。特に、ラダー型の弾性波フィルタでは、通過帯域の低周波端における急峻性は、並列腕共振子の共振周波数付近のQ値が良くなると向上し、通過帯域の高周波端の急峻性は、直列腕共振子の反共振周波数付近のQ特性が良くなると向上する。
発明者らは、図5に示すように、第1間引き電極(浮き電極)を含む弾性波共振子および第2間引き電極(塗りつぶし電極)を含む弾性波共振子のQ値を比較した場合、共振周波数近傍の低周波側領域(周波数範囲BL)では第2間引き電極(塗りつぶし電極)を含む弾性波共振子のほうがQ値が高く、反共振周波数近傍の高周波側領域(周波数範囲BH)では第1間引き電極(浮き電極)を含む弾性波共振子のほうがQ値が高いことを見出した。
この間引き電極の形状によるQ値の周波数特性については、以下の要因が挙げられる。第2間引き電極(塗りつぶし電極)は、塗りつぶされた領域が電極膜で占有されるため、塗りつぶされていない通常の領域と比較して低音速となる。一方、第1間引き電極(浮き電極)は、塗りつぶされた領域および通常の領域と比較して、高音速となる。このため、第2間引き電極(塗りつぶし電極)は、低音速に対応する低周波側でQ値が良化し、第1間引き電極(浮き電極)は、高音速に対応する高周波側でQ値が良化する。
この観点から、実施の形態に係る弾性波フィルタ10では、第2間引き電極(塗りつぶし電極)を含むIDT電極を並列腕共振子201〜204に適用し、第1間引き電極(浮き電極)を含むIDT電極を直列腕共振子101〜105に適用している。これにより、通過帯域の低周波端と高周波端の両方で急峻性が高い弾性波フィルタ10を実現できる。
図6Aは、第1間引き電極が適用された弾性波共振子および第2間引き電極が適用された弾性波共振子の、間引き率(第1間引き率および第2間引き率のそれぞれ)が5%の場合のQ特性を比較したグラフである。また、図6Bは、第1間引き電極が適用された弾性波共振子および第2間引き電極が適用された弾性波共振子の、間引き率(第1間引き率および第2間引き率のそれぞれ)が15%の場合のQ特性を比較したグラフである。また、図6Cは、第1間引き電極が適用された弾性波共振子および第2間引き電極が適用された弾性波共振子の、間引き率(第1間引き率および第2間引き率のそれぞれ)が20%の場合のQ特性を比較したグラフである。なお、図6A〜図6Cにおける弾性波共振子は、図5の(b)における弾性波共振子と比較して、間引き率以外の電極パラメータの数値が異なる。
図6A〜図6Cに示すように、間引き率を変えても、共振周波数frから反共振周波数faまでの周波数範囲のうち、低周波側の周波数範囲BLでは第2間引き電極(塗りつぶし電極)のほうが第1間引き電極(浮き電極)よりもQ値が高く、高周波側の周波数範囲BHでは第1間引き電極(浮き電極)のほうが第2間引き電極(塗りつぶし電極)よりもQ値が高い。
なお、IDT電極が間引き電極を含むとQ値が向上するが、その間引き率を30%よりも高くすると、当該IDT電極のQ値が劣化する。このため、同じ帯域幅を確保するための、間引き電極を適用しないIDT電極と比較して、通過帯域の高周波端および低周波端における急峻性をより高めることができないことがある。このため、第1間引き電極(浮き電極)を含むIDT電極の第1間引き率は、30%以下であることが望ましい。
これにより、第1間引き電極を含む直列腕共振子101〜105の反共振周波数fas近傍において、高いQ値を維持できる。よって、同じ帯域幅を有し、直列腕共振子に第1間引き電極が適用されていない弾性波フィルタと比較して、通過帯域の高周波端での急峻性を高めることが可能となる。
また、第2間引き電極(塗りつぶし電極)を含むIDT電極の第2間引き率は、30%以下であることが望ましい。
これにより、第2間引き電極を含む並列腕共振子201〜204の共振周波数frp近傍において、高いQ値を維持できる。よって、同じ帯域幅を有し、並列腕共振子に第2間引き電極が適用されていない弾性波フィルタと比較して、通過帯域の低周波端での急峻性を高めることが可能となる。
[6.弾性波フィルタの通過特性]
図7は、実施の形態に係る弾性波フィルタ10の通過特性、直列腕共振子101〜105の通過特性、および並列腕共振子201〜204の反射特性を示すグラフである。同図には、弾性波フィルタ10の通過帯域近傍の通過特性(挿入損失)に加えて、直列腕共振子101〜105のうちの1つの通過特性(挿入損失)および並列腕共振子201〜204のうちの1つの反射特性(反射損失)が示されている。並列腕共振子の反射特性において、反射損失の極大値を有する周波数が、当該並列腕共振子の共振周波数frpを示している。また、直列腕共振子の通過特性において、挿入損失の極大値を有する周波数が、当該直列腕共振子の反共振周波数fasを示している。
実施の形態に係る弾性波フィルタ10において、第2間引き電極(塗りつぶし電極)を含むIDT電極を並列腕共振子201〜204に適用し、第1間引き電極(浮き電極)を含むIDT電極を直列腕共振子101〜105に適用していることにより、図7に示すように、通過帯域の低周波端と高周波端の両方で急峻性が高くなっている。
図8は、実施の形態、比較例1および比較例2に係る弾性波フィルタの通過帯域周辺の挿入損失を比較したグラフである。なお、図8において、実施の形態、比較例1および比較例2に係る弾性波フィルタが有する各IDT電極の間引き率は、いずれも9%である。
なお、比較例1に係る弾性波フィルタは、実施の形態に係る弾性波フィルタ10と比較して、直列腕共振子101〜105および並列腕共振子201〜204の全共振子に第1間引き電極(浮き電極)を適用し、並列腕共振子201〜204には第2間引き電極(塗りつぶし電極)を適用していない点が構成として異なる。
また、比較例2に係る弾性波フィルタは、実施の形態に係る弾性波フィルタ10と比較して、直列腕共振子101〜105および並列腕共振子201〜204の全共振子に第2間引き電極(塗りつぶし電極)を適用し、直列腕共振子101〜105には第1間引き電極(浮き電極)を適用していない点が構成として異なる。
図8に示すように、通過帯域の中央領域では、実施の形態、比較例1および比較例2に係る弾性波フィルタの挿入損失に差異は見られない。また、通過帯域の低周波端よりもさらに低周波側の領域(挿入損失の急峻性が低周波側で最大となる領域)、および、通過帯域の高周波端よりもさらに高周波側の領域(挿入損失の急峻性が高周波側で最大となる領域)では、実施の形態、比較例1および比較例2に係る弾性波フィルタの挿入損失に差異は見られない。これに対して、通過帯域低周波端および高周波端では、実施の形態、比較例1および比較例2に係る弾性波フィルタの挿入損失に差異が見られる。
通過帯域の低周波端では、挿入損失が小さい順に、比較例2、実施の形態、比較例1となっている。比較例1に係る弾性波フィルタでは、並列腕共振子201〜204に、高周波側の周波数範囲BHでQ値が高い第1間引き電極(浮き電極)を適用しているため、低周波側の周波数範囲BLでは、挿入損失は増大する。これに対して、並列腕共振子201〜204に、低周波側の周波数範囲BLでQ値が高い第2間引き電極(塗りつぶし電極)を適用した実施の形態および比較例2に係る弾性波フィルタでは、低周波側の周波数範囲BLにおける挿入損失は低減される。これにより、通過帯域の低周波端における挿入損失の急峻性は、比較例1に係る弾性波フィルタよりも、実施の形態および比較例2に係る弾性波フィルタのほうが高くなる。
また、通過帯域の高周波端では、挿入損失が小さい順に、実施の形態、比較例1、比較例2となっている。比較例2に係る弾性波フィルタでは、直列腕共振子101〜105に、低周波側の周波数範囲BLでQ値が高い第2間引き電極(塗りつぶし電極)を適用しているため、高周波側の周波数範囲BHでは、挿入損失は増大する。これに対して、直列腕共振子101〜105に、高周波側の周波数範囲BHでQ値が高い第1間引き電極(浮き電極)を適用した実施の形態および比較例1に係る弾性波フィルタでは、高周波側の周波数範囲BHにおける挿入損失は低減される。これにより、通過帯域の高周波端における挿入損失の急峻性は、比較例2に係る弾性波フィルタよりも、実施の形態および比較例1に係る弾性波フィルタのほうが高くなる。
よって、通過帯域の低周波端および高周波端の双方で、挿入損失の急峻性を改善できるのは、実施の形態に係る弾性波フィルタ10であることが解る。
図9は、実施の形態および比較例3に係る弾性波フィルタの通過帯域周辺の挿入損失を比較したグラフである。
なお、比較例3に係る弾性波フィルタは、実施の形態に係る弾性波フィルタ10と比較して、直列腕共振子101〜105および並列腕共振子201〜204のいずれの共振子にも間引き電極を適用していない点が構成として異なる。また、比較例3に係る弾性波フィルタの通過帯域幅と、実施の形態に係る弾性波フィルタ10の通過帯域幅とが同じとなるよう、比較例3に係る弾性波フィルタのIDT電極の電極パラメータを調整している。
図9に示すように、通過帯域の低周波端および高周波端において、実施の形態に係る弾性波フィルタ10のほうが、比較例3に係る弾性波フィルタよりも挿入損失が低減されている。また、通過帯域の低周波端よりもさらに低周波側の領域(挿入損失の急峻性が低周波側で最大となる領域)、および、通過帯域の高周波端よりもさらに高周波側の領域(挿入損失の急峻性が高周波側で最大となる領域)では、実施の形態および比較例3に係る弾性波フィルタの挿入損失に差異は見られない。
これにより、直列腕共振子101〜105に第1間引き電極(浮き電極)を適用せず、並列腕共振子201〜204に第2間引き電極(塗りつぶし電極)を適用していない、いわゆる間引き率が0%の弾性波フィルタに対して、実施の形態および比較例3に係る弾性波フィルタの通過帯域幅を同等に確保した状態で、実施の形態に係る弾性波フィルタ10は、通過帯域の低周波端および高周波端の双方で、挿入損失の急峻性を改善することが可能である。
(その他の変形例など)
以上、本発明の実施の形態に係る弾性波フィルタ10について、実施の形態を挙げて説明したが、本発明の弾性波フィルタは、上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明の実施の形態に係る弾性波フィルタ10を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
本発明は、マルチバンド化およびマルチモード化された周波数規格に適用できる急峻性の高い弾性波フィルタとして、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
5 基板
10 弾性波フィルタ
51 高音速支持基板
52 低音速膜
53 圧電膜
54 IDT電極
55 保護層
57 圧電単結晶基板
100 弾性波共振子
100a、100b、101a、101b、201a、201b 櫛形電極
101、102、103、104、105、301 直列腕共振子
141、241 反射器
150a、150b、151a、151b、152、251a、251b、252 電極指
160a、160b、161a、161b、261a、261b バスバー電極
201、202、203、204、302 並列腕共振子
310、320 入出力端子
541 密着層
542 主電極層

Claims (6)

  1. 第1入出力端子および第2入出力端子と、
    前記第1入出力端子と前記第2入出力端子とを結ぶ経路上に配置された1以上の直列腕共振子と、
    前記経路およびグランドの間に配置された1以上の並列腕共振子と、を備え、
    前記1以上の直列腕共振子および前記1以上の並列腕共振子のそれぞれは、圧電性を有する基板上に形成されたIDT(InterDigital Transducer)電極を有する弾性波共振子であり、
    前記IDT電極は、弾性波伝搬方向と交差する方向に延伸し、互いに平行に配置された複数の電極指と、当該複数の電極指を構成する電極指の一方端同士を接続するバスバー電極とで構成された櫛形電極を一対有し、
    前記複数の電極指のうち、前記一対の櫛形電極を構成するいずれの前記バスバー電極とも接続されていない電極指を第1間引き電極と定義し、
    前記複数の電極指のうち、最大の電極指幅を有する電極指であって、当該電極指を除く電極指における平均電極指幅の2倍以上の電極指幅を有する電極指を第2間引き電極と定義した場合、
    前記1以上の直列腕共振子の少なくとも1つが有するIDT電極は、前記第1間引き電極を含み、
    前記1以上の並列腕共振子の少なくとも1つが有するIDT電極は、前記第2間引き電極を含む、
    弾性波フィルタ。
  2. 前記1以上の直列腕共振子のそれぞれが有するIDT電極は、前記第1間引き電極を含む、
    請求項1に記載の弾性波フィルタ。
  3. 前記1以上の並列腕共振子のそれぞれが有するIDT電極は、前記第2間引き電極を含む、
    請求項1または2に記載の弾性波フィルタ。
  4. 前記1以上の直列腕共振子のそれぞれが有するIDT電極において、前記複数の電極指の総数に対する前記第1間引き電極の本数の割合を、当該IDT電極の第1間引き率と定義した場合、
    前記第1間引き電極を含む前記IDT電極の前記第1間引き率は、30%以下である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。
  5. 前記1以上の並列腕共振子のそれぞれが有するIDT電極において、前記複数の電極指の総数に対する前記第2間引き電極の本数の割合を、当該IDT電極の第2間引き率と定義した場合、
    前記第2間引き電極を含む前記IDT電極の前記第2間引き率は、30%以下である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。
  6. 前記基板は、
    前記IDT電極が一方の面上に形成された圧電膜と、
    前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも、伝搬するバルク波音速が高速である高音速支持基板と、
    前記高音速支持基板と前記圧電膜との間に配置され、前記圧電膜を伝搬するバルク波音速よりも、伝搬するバルク波音速が低速である低音速膜と、を備える、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。
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