JPWO2019130525A1 - エンジン異常検出装置 - Google Patents
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Abstract
複数の気筒を有するエンジンにおいて各気筒の燃焼状態のばらつきを検出するエンジン異常検出装置は、エンジンの回転状態に関する回転情報を取得する回転情報取得部と、回転情報の周波数解析を行う周波数解析部であって、エンジンの1サイクルの周波数をfNeとし、エンジンの脈動の周波数をfcylとして、回転情報の周波数解析によって、fNeの成分及びfcylの成分を算出する周波数解析部と、fNeの成分及びfcylの成分に基づいて、各気筒の排気エネルギーのばらつきを検出する検出部とを備える。
Description
本開示は、エンジン異常検出装置に関する。
通常、自動車用エンジンは複数の気筒を有している。インジェクタの個体差や経年変化による燃料噴射量のばらつき、EGR量のばらつき等の様々な要因で、各気筒の燃焼状態がばらつく可能性がある。特に、ある気筒の燃焼状態だけが極端に悪化すれば、失火が生じる可能性もある。これらの異常はエンジンの故障に繋がりかねないため、早期に検出することが重要である。
エンジン回転数やターボ回転数から、失火等の気筒の燃焼状態を判定する方法が、例えば特許文献1〜6に開示されている。しかしながら、これらの方法は、ノイズを含む回転数を使用するために必ずしも精度よく燃焼状態を判定できるとは限らない。
これに対して、特許文献7では、クランク軸の回転速度を示す速度信号を用いて、クランク軸の角加速度を示す角加速信号を生成し、角加速信号の周波数解析を行うことにより、失火した気筒間周期の気筒間成分が、失火していない気筒の気筒間成分より小さくなることを明らかにしている。これ基づいて、気筒間成分が気筒間閾値よりも小さい場合に失火が発生したと特定することができるので、ノイズに関係なくエンジンの失火を検出することができる。
しかしながら、特許文献7に開示された方法では、失火のみしか考慮されていないため、ある気筒への燃料噴射量が増加したり減少したりするようなインジェクタの異常を効果的に検出することができず、また、燃料噴射量の変動以外の理由で生じる気筒ごとの燃焼状態のばらつきも効果的に検出することができない。
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも1つの実施形態は、各気筒の燃焼状態のばらつきを精度良く検出することのできるエンジン異常検出装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも1つの実施形態に係るエンジン異常検出装置は、
複数の気筒を有するエンジンにおいて各気筒の燃焼状態のばらつきを検出するエンジン異常検出装置であって、
前記エンジンの回転状態に関する回転情報を取得する回転情報取得部と、
前記回転情報の周波数解析を行う周波数解析部であって、前記エンジンの回転数をNe[rpm]とすると、前記エンジンの1サイクルの周波数fNe[Hz]は、
であり、前記気筒の数をncylとすると、前記エンジンの脈動の周波数fcyl[Hz]は、
であり、前記回転情報の周波数解析によって、fNeの成分及びfcylの成分を算出する周波数解析部と、
前記fNeの成分及び前記fcylの成分に基づいて、各気筒の排気エネルギーのばらつきを検出する検出部と
を備える。
複数の気筒を有するエンジンにおいて各気筒の燃焼状態のばらつきを検出するエンジン異常検出装置であって、
前記エンジンの回転状態に関する回転情報を取得する回転情報取得部と、
前記回転情報の周波数解析を行う周波数解析部であって、前記エンジンの回転数をNe[rpm]とすると、前記エンジンの1サイクルの周波数fNe[Hz]は、
前記fNeの成分及び前記fcylの成分に基づいて、各気筒の排気エネルギーのばらつきを検出する検出部と
を備える。
上記(1)の構成によると、回転情報の周波数解析によって算出したfNeの成分及びfcylの成分に基づいて各気筒の排気エネルギーのばらつきを検出することにより、ある気筒の燃焼状態が他の気筒の燃焼状態よりも悪化する場合だけではなく、ある気筒の燃焼状態が他の気筒の噴射量が多い場合や点火時期のずれなども検出できるので、各気筒の燃焼状態のばらつきを精度良く検出することができる。
(2)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記検出部には、
前記fNeの成分の閾値であるfNe閾値と、
前記fcylの成分の上限閾値であるfcyl上限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNeの成分が前記fNe閾値以上、かつ、前記fcylの成分が前記fcyl上限閾値以上となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが高いことを検出する。
前記検出部には、
前記fNeの成分の閾値であるfNe閾値と、
前記fcylの成分の上限閾値であるfcyl上限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNeの成分が前記fNe閾値以上、かつ、前記fcylの成分が前記fcyl上限閾値以上となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが高いことを検出する。
上記(2)の構成によると、fNeの成分とfNe閾値との比較、及び、fcylの成分とfcyl上限閾値との比較により、複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが高いことを検出することができるので、各気筒の燃焼状態のばらつきを精度良く検出することができる。
(3)いくつかの実施形態では、上記(1)または(2)の構成において、
前記検出部には、
前記fNeの成分の閾値であるfNe閾値と、
前記fcylの成分の下限閾値であるfcyl下限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNeの成分が前記fNe閾値以上、かつ、前記fcylの成分が前記fcyl下限閾値以下となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが低いことを検出する。
前記検出部には、
前記fNeの成分の閾値であるfNe閾値と、
前記fcylの成分の下限閾値であるfcyl下限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNeの成分が前記fNe閾値以上、かつ、前記fcylの成分が前記fcyl下限閾値以下となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが低いことを検出する。
上記(3)の構成によると、fNeの成分とfNe閾値との比較、及び、fcylの成分とfcyl下限閾値との比較により、複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが低いことを検出することができるので、各気筒の燃焼状態のばらつきを精度良く検出することができる。
(4)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記周波数解析部は、算出した前記fNeの成分及び前記fcylの成分から両者の比R(=fNeの成分/fcylの成分)を算出し、
前記検出部には、前記Rの閾値が予め設定されており、
前記検出部は、前記Rが前記閾値以上の場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが低いことを検出する。
前記周波数解析部は、算出した前記fNeの成分及び前記fcylの成分から両者の比R(=fNeの成分/fcylの成分)を算出し、
前記検出部には、前記Rの閾値が予め設定されており、
前記検出部は、前記Rが前記閾値以上の場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが低いことを検出する。
上記(4)の構成によると、fNeの成分及びfcylの成分の比Rを利用することにより、1つの気筒の排気エネルギーが低い場合にfcylの成分が低下するとともにfNeの成分は増加するため、比Rの変化が強調されてより精度良く排気エネルギーの低下を検出することができる。
(5)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(4)のいずれかの構成において、
前記回転情報は、前記気筒に圧縮した吸気を供給するためのターボチャージャーの回転数である。
前記回転情報は、前記気筒に圧縮した吸気を供給するためのターボチャージャーの回転数である。
エンジンはイナーシャが大きいことにより回転数の変動が現れにくいので、各気筒の燃焼状態のばらつきを精度良く検出することが難しい場合がある。しかし、上記(5)の構成によると、回転情報としてターボチャージャーの回転数を使用することにより、エンジンの回転数に比べてターボチャージャーの回転数の変動が現れやすいので、各気筒の燃焼状態のばらつきを精度良く検出することができる。
(6)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記回転情報は、
前記エンジンの回転数であるエンジン回転数と、
前記気筒に圧縮した吸気を供給するためのターボチャージャーの回転数であるターボ回転数と
を含み、
前記周波数解析部は、前記エンジン回転数の周波数解析によって、前記fNeの成分に対応するfNe_Engの成分及び前記fcylの成分に対応するfcyl_Engの成分を算出するとともに、前記ターボ回転数の周波数解析によって、前記fNeの成分に対応するfNe_Turboの成分及び前記fcylの成分に対応するfcyl_Turboの成分を算出し、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分と前記fcyl_Engの成分と前記fNe_Turboの成分と前記fcyl_Turboの成分とに基づいて、各気筒の燃焼状態のばらつきを検出する。
前記回転情報は、
前記エンジンの回転数であるエンジン回転数と、
前記気筒に圧縮した吸気を供給するためのターボチャージャーの回転数であるターボ回転数と
を含み、
前記周波数解析部は、前記エンジン回転数の周波数解析によって、前記fNeの成分に対応するfNe_Engの成分及び前記fcylの成分に対応するfcyl_Engの成分を算出するとともに、前記ターボ回転数の周波数解析によって、前記fNeの成分に対応するfNe_Turboの成分及び前記fcylの成分に対応するfcyl_Turboの成分を算出し、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分と前記fcyl_Engの成分と前記fNe_Turboの成分と前記fcyl_Turboの成分とに基づいて、各気筒の燃焼状態のばらつきを検出する。
上記(6)の構成によると、エンジン回転数及びターボ回転数それぞれの周波数解析によって算出したfNeの成分(fNe_Engの成分及びfNe_Turboの成分)及びfcylの成分(fcyl_Engの成分及びfcyl_Turboの成分)に基づいて各気筒の燃焼状態のばらつきを検出することにより、エンジン回転数及びターボ回転数のいずれか一方のみを周波数解析した場合に比べて、気筒の燃焼状態のばらつきをより詳細に検出することができる。
(7)いくつかの実施形態では、上記(6)の構成において、
前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の上限閾値であるfcyl_Eng上限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の上限閾値であるfcyl_Turbo上限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng上限閾値以上及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo上限閾値以上となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて多いことを検出する。
前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の上限閾値であるfcyl_Eng上限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の上限閾値であるfcyl_Turbo上限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng上限閾値以上及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo上限閾値以上となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて多いことを検出する。
上記(7)の構成によると、fNe_Engの成分及びfNe_Turboの成分のそれぞれとfNe_Eng閾値及びfNe_Turbo閾値のそれぞれとの比較、及び、fcyl_Engの成分及びfcyl_Turboの成分のそれぞれとfcyl_Eng上限閾値及びfcyl_Turbo上限閾値のそれぞれとの比較により、複数の気筒のうちの1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて多いことを検出することができるので、エンジン回転数及びターボ回転数のいずれか一方のみを周波数解析した場合に比べて、気筒の燃焼状態をより詳細に検出することができる。
(8)いくつかの実施形態では、上記(6)または(7)の構成において、
前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の上限閾値であるfcyl_Eng上限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の下限閾値であるfcyl_Turbo下限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng上限閾値以上及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo下限閾値以下となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の燃料効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて大きいことを検出する。
前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の上限閾値であるfcyl_Eng上限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の下限閾値であるfcyl_Turbo下限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng上限閾値以上及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo下限閾値以下となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の燃料効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて大きいことを検出する。
上記(8)の構成によると、fNe_Engの成分及びfNe_Turboの成分のそれぞれとfNe_Eng閾値及びfNe_Turbo閾値のそれぞれとの比較、及び、fcyl_Engの成分及びfcyl_Turboの成分のそれぞれとfcyl_Eng上限閾値及びfcyl_Turbo下限閾値のそれぞれとの比較により、複数の気筒のうちの1つの気筒の燃料効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて大きいことを検出することができるので、エンジン回転数及びターボ回転数のいずれか一方のみを周波数解析した場合に比べて、気筒の燃焼状態をより詳細に検出することができる。
(9)いくつかの実施形態では、上記(6)〜(8)のいずれかの構成において、
前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の下限閾値であるfcyl_Eng下限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の上限閾値であるfcyl_Turbo上限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng下限閾値以下及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo上限閾値以上となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の燃料効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて小さいことを検出する。
前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の下限閾値であるfcyl_Eng下限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の上限閾値であるfcyl_Turbo上限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng下限閾値以下及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo上限閾値以上となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の燃料効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて小さいことを検出する。
上記(9)の構成によると、fNe_Engの成分及びfNe_Turboの成分のそれぞれとfNe_Eng閾値及びfNe_Turbo閾値のそれぞれとの比較、及び、fcyl_Engの成分及びfcyl_Turboの成分のそれぞれとfcyl_Eng下限閾値及びfcyl_Turbo上限閾値のそれぞれとの比較により、複数の気筒のうちの1つの気筒の燃料効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて小さいことを検出することができるので、エンジン回転数及びターボ回転数のいずれか一方のみを周波数解析した場合に比べて、気筒の燃焼状態をより詳細に検出することができる。
(10)いくつかの実施形態では、上記(6)〜(9)のいずれかの構成において、
前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の下限閾値であるfcyl_En下限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の下限閾値であるfcyl_Turbo下限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng下限閾値以下及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo下限閾値以下となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて少ないことを検出する。
前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の下限閾値であるfcyl_En下限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の下限閾値であるfcyl_Turbo下限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng下限閾値以下及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo下限閾値以下となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて少ないことを検出する。
上記(10)の構成によると、fNe_Engの成分及びfNe_Turboの成分のそれぞれとfNe_Eng閾値及びfNe_Turbo閾値のそれぞれとの比較、及び、fcyl_Engの成分及びfcyl_Turboの成分のそれぞれとfcyl_Eng下限閾値及びfcyl_Turbo下限閾値のそれぞれとの比較により、複数の気筒のうちの1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて少ないことを検出することができるので、エンジン回転数及びターボ回転数のいずれか一方のみを周波数解析した場合に比べて、気筒の燃焼状態をより詳細に検出することができる。
(11)いくつかの実施形態では、上記(2)〜(5)及び(7)〜(10)のいずれかの構成において、
前記複数の気筒のうち燃焼が起こっている気筒を特定する燃焼気筒特定部と、
前記検出部によって検出された結果及び前記燃焼気筒特定部によって特定された結果に基づいて前記1つの気筒を特定する異常気筒特定部と
をさらに備える。
前記複数の気筒のうち燃焼が起こっている気筒を特定する燃焼気筒特定部と、
前記検出部によって検出された結果及び前記燃焼気筒特定部によって特定された結果に基づいて前記1つの気筒を特定する異常気筒特定部と
をさらに備える。
上記(11)の構成によると、燃焼状態が異常な気筒を特定することができる。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、回転情報の周波数解析によって算出したfNeの成分及びfcylの成分に基づいて各気筒の排気エネルギーのばらつきを検出することにより、ある気筒の燃焼状態が他の気筒の燃焼状態よりも悪化する場合だけではなく、ある気筒の燃焼状態が他の気筒の噴射量が多い場合や点火時期のずれなども検出できるので、各気筒の燃焼状態のばらつきを精度良く検出することができる。
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
(実施形態1)
図1には、4つの気筒2a〜2dが直列に並んだ直列4気筒のエンジン1が記載されている。エンジン1の各気筒2a〜2dには、吸気マニホールド3を介して吸気管5が連通し、排気マニホールド4を介して排気管6が連通している。エンジン1には、各気筒2a〜2dに圧縮した吸気を供給するためのターボチャージャー9が設けられている。ターボチャージャー9は、吸気管5に設けられたコンプレッサー7と、排気管6に設けられたタービン8とを有している。
図1には、4つの気筒2a〜2dが直列に並んだ直列4気筒のエンジン1が記載されている。エンジン1の各気筒2a〜2dには、吸気マニホールド3を介して吸気管5が連通し、排気マニホールド4を介して排気管6が連通している。エンジン1には、各気筒2a〜2dに圧縮した吸気を供給するためのターボチャージャー9が設けられている。ターボチャージャー9は、吸気管5に設けられたコンプレッサー7と、排気管6に設けられたタービン8とを有している。
エンジン1には、TDCセンサー11及びクランク角センサー12が設けられている。ターボチャージャー9には、ターボチャージャー9の回転数であるターボ回転数を検知するためのターボ回転数センサー13が設けられている。ターボ回転数は、エンジン1の回転状態に関する回転情報であることから、ターボ回転数センサー13は、エンジン1の回転状態に関する回転情報を取得するための回転情報取得部を構成する。
制御装置であるECU20は、エンジン1の回転状態に関する回転情報であるターボ回転数の周波数解析を行う周波数解析部21と、周波数解析部21による周波数解析結果に基づいて各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきを検出する検出部22とを含んでいる。ターボ回転数センサー13は周波数解析部21と電気的に接続され、周波数解析部21と検出部22とは互いに電気的に接続されている。
検出部22には、エンジン1を搭載した車両のドライバーに検出部22による結果を伝えるための警報部25が電気的に接続されている。警報部25は、車両の計器パネルに設けられたランプや、計器パネルに表示可能なマーク又はメッセージ、ブザーや音楽等の警報音又はメッセージ等を発するスピーカー等であってもよい。
実施形態1では必須の構成ではないが、ECU20は、TDCセンサー11及びクランク角センサー12それぞれの検知結果に基づいて燃焼が起こっている気筒を特定する燃焼気筒特定部23と、検出部22によって検出された燃焼状態のばらつき及び燃焼気筒特定部23によって特定された気筒に基づいて燃焼状態が異常な気筒を特定する異常気筒特定部24とを含むことができる。ECU20が燃焼気筒特定部23及び異常気筒特定部24を含む場合、TDCセンサー11及びクランク角センサー12はそれぞれ燃焼気筒特定部23と電気的に接続され、検出部22及び燃焼気筒特定部23はそれぞれ異常気筒特定部24と電気的に接続されている。
次に、エンジン1の動作について説明する。
エンジン1が稼動すると、空気が吸気管5を通り、コンプレッサー7に送られる。コンプレッサー7に送られた空気は、図示しないコンプレッサーホイールによって圧縮される。圧縮された空気は、吸気マニホールド3に送られて、4つの気筒2a〜2d内に周期的に吸引される。各気筒2a〜2d内において、圧縮された空気は燃料と共に燃焼されて排ガスとなる。各気筒2a〜2dから排出された排ガスは、排気マニホールド4に集められた後、排気管6を流通してタービン8に送られる。タービン8に送られた排ガスは、図示しないタービンホイールを回転させた後、さらに排気管6を流通して大気中へ排出される。
エンジン1が稼動すると、空気が吸気管5を通り、コンプレッサー7に送られる。コンプレッサー7に送られた空気は、図示しないコンプレッサーホイールによって圧縮される。圧縮された空気は、吸気マニホールド3に送られて、4つの気筒2a〜2d内に周期的に吸引される。各気筒2a〜2d内において、圧縮された空気は燃料と共に燃焼されて排ガスとなる。各気筒2a〜2dから排出された排ガスは、排気マニホールド4に集められた後、排気管6を流通してタービン8に送られる。タービン8に送られた排ガスは、図示しないタービンホイールを回転させた後、さらに排気管6を流通して大気中へ排出される。
エンジン1は通常は、4ストロークエンジンである。したがって、エンジン1が2回転すると1サイクルとなる。このため、エンジン1の1サイクルの周波数fNe[Hz]は、エンジン1の回転数をNe[rpm]とすると、
となる。また、エンジン1のように複数の気筒2a〜2dを有する場合、各気筒2a〜2dが1サイクルごとに1回ずつ燃焼するため、エンジン1の脈動の周波数fcyl[Hz]は、気筒の数をncylとすると(エンジン1では、ncyl=4)、
となり、エンジン1の稼働中において各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきが生じない場合には、このfcylの周波数でエンジン1の脈動が生じる。
実施形態1では、エンジン1の稼働中、各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきの有無を検出する。各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきを検出するエンジン異常検出装置は、ターボ回転数センサー13及びECU20を備えている。
次に、エンジン1の稼働中に各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきを検出する動作を、図2のフローチャートに基づいて説明する。
エンジン1の稼働中、ターボ回転数センサー13はターボ回転数を検知し(ステップS1)、ターボ回転数の信号を周波数解析部21に伝送する。続いて、周波数解析部21は、ターボ回転数の信号の周波数解析を行い、fNeの成分及びfcylの成分を算出する(ステップS2)。尚、周波数解析として、高速フーリエ変換(FTT)等、任意の公知の方法を用いることができる。
エンジン1の稼働中、ターボ回転数センサー13はターボ回転数を検知し(ステップS1)、ターボ回転数の信号を周波数解析部21に伝送する。続いて、周波数解析部21は、ターボ回転数の信号の周波数解析を行い、fNeの成分及びfcylの成分を算出する(ステップS2)。尚、周波数解析として、高速フーリエ変換(FTT)等、任意の公知の方法を用いることができる。
図3に、各気筒2a〜2dへの燃料噴射量と、ターボ回転数と、fNeの成分及びfcylの成分との関係の一例を示す。これは、エンジン1の2サイクルの間、気筒2aへの燃料噴射量のみが他の気筒2b〜2dへの燃料噴射量よりも増加して、気筒2aの排気エネルギーが気筒2b〜2dの排気エネルギーよりも高くなる場合を示している。各気筒2a〜2dの排気エネルギーにばらつきがない場合、エンジン1の脈動の周波数であるfcylの成分の方がfNeの成分よりも大きくなる。一方、気筒2aの排気エネルギーが気筒2b〜2dの排気エネルギーよりも高くなる場合、ターボ回転数の脈動の振幅が増加するため、fcylの成分が、各気筒2a〜2dの排気エネルギーにばらつきがない場合に比べて増加する。気筒2aの排気エネルギーのみが高くなると、各気筒2a〜2dから排出される排気ガスのエネルギーがアンバランスになるので、fNeの成分も増加する。
図4に、各気筒2a〜2dへの燃料噴射量と、ターボ回転数と、fNeの成分及びfcylの成分との関係の別の例を示す。これは、エンジン1の4サイクルの間、気筒2aが失火した場合を示している。失火によって気筒2aの排気エネルギーのみが低下した場合、ターボ回転数の脈動の振幅が低下するため、fcylの成分が、各気筒2a〜2dの排気エネルギーにばらつきがない場合に比べて低下する。気筒2aの排気エネルギーのみが低下する場合も、各気筒2a〜2dから排出される排気ガスのエネルギーがアンバランスになるので、fNeの成分は増加する。尚、図3及び4において、気筒2aの排気エネルギーに異常が生じるとしているが、他の気筒2b〜2dのいずれかの気筒で排気エネルギーの異常が生じたとしても同じ結果になる。
そこで、各気筒2a〜2dの排気エネルギーにばらつきがない場合のfNeの成分よりも大きい値を、fNeの成分の閾値であるfNe閾値とし、各気筒2a〜2dの排気エネルギーにばらつきがない場合のfcylの成分よりも大きい値及び小さい値のそれぞれを、fcylの成分の上限閾値であるfcyl上限閾値及びfcylの成分の下限閾値であるfcyl下限閾値として、fNe閾値とfcyl上限閾値及びfcyl下限閾値とを検出部22(図1参照)に予め設定しておく。そうすると、fNeの成分がfNe閾値以上のときにfcylの成分がfcyl上限閾値以上になると、気筒2a〜2dのうちの1つの気筒の排気エネルギーが他の気筒の排気エネルギーよりも高いということができ、fNeの成分がfNe閾値以上のときにfcylの成分がfcyl下限閾値以下になると、気筒2a〜2dのうちの1つの気筒の排気エネルギーが他の気筒の排気エネルギーよりも低いということができる。
尚、このような排気エネルギーのばらつきから、各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつき(燃料噴射量のばらつきや点火時期のばらつき、その他のデポジット付着やEGRの入り方など)を検出することができる。排気エネルギーのばらつきに基づいて燃料噴射量のばらつきや点火時期の補正をすることもできる。
図2のフローチャートに戻り、ステップS2の後のステップS3において、検出部22は、fNeの成分がfNe閾値以上であるか否かを判定する。fNeの成分がfNe閾値よりも小さければ、検出部22は、各気筒2a〜2dの排気エネルギーにばらつきがないことを検出し、ステップS1に戻る。
ステップS3において、fNeの成分がfNe閾値以上であると検出部22が判定した場合には、検出部22は、fcylの成分がfcyl上限閾値以上か否かを判定する(ステップS4)。fcylの成分がfcyl上限閾値以上の場合には、検出部22は、気筒2a〜2dのうちの1つの気筒の排気エネルギーが他の気筒の排気エネルギーよりも高いことを検出し、警報部25によって検出結果を警報する(ステップS5)。
一方、ステップS4においてfcylの成分がfcyl上限閾値よりも小さい場合には、検出部22は、fcylの成分がfcyl下限閾値以下か否かを判定する(ステップS6)。fcylの成分がfcyl下限閾値以下の場合には、検出部22は、気筒2a〜2dのうちの1つの気筒の排気エネルギーが他の気筒の排気エネルギーよりも低いこと検出し、警報部25によって検出結果を警報する(ステップS7)。ステップS6において、fcylの成分がfcyl下限閾値以上の場合には、検出部22は、各気筒2a〜2dの排気エネルギーにばらつきがないことを検出し、ステップS1に戻る。
ECU20が燃焼気筒特定部23及び異常気筒特定部24を含む場合、燃焼気筒特定部23は、TDCセンサー11及びクランク角センサー12の検知結果に基づいて、気筒2a〜2dのうちのどの気筒がどのタイミングで燃焼しているかを特定することができる。各気筒2a〜2dが燃焼するタイミングと、fcylの成分がfcyl上限閾値以上になるタイミング又はfcylの成分がfcyl下限閾値以下になるタイミングとを対比することによって、異常気筒特定部24は、気筒2a〜2dのうちのどの気筒において排気エネルギーが他の気筒よりも高い又は低いかを特定することができる。尚、この場合、警報部25を異常気筒特定部24と電気的に接続するように構成すれば、警報部25によってどの気筒で排気エネルギーの異常が生じているかを警報することもできる。
このように、ターボ回転数の周波数解析によって算出したfNeの成分及びfcylの成分に基づいて各気筒2a〜2dの排気エネルギーのばらつきを検出することにより、ある気筒の燃焼状態が他の気筒の燃焼状態よりも悪化する場合だけではなく、ある気筒の燃焼状態が他の気筒の噴射量が多い場合や点火時期のずれなども検出できるので、各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきを精度良く検出することができる。
実施形態1では、fcyl上限閾値及びfcyl下限閾値の両方を検出部22に予め設定しておき、fcylの成分とfcyl上限閾値及びfcyl下限閾値の両方との大小関係を判定することにより、各気筒2a〜2dのうちの1つの排気エネルギーが他の気筒よりも高いか低いかの両方を検出しているが、この形態に限定するものではない。fcyl上限閾値のみを検出部22に設定しておき、各気筒2a〜2dのうちの1つの気筒の排気エネルギーが他の各気筒の排気エネルギーよりも高いことのみを検出するようにしてもよい。この場合には、図5に示されるように、ステップS4においてfcylの成分がfcyl上限閾値よりも小さい場合にはステップS1に戻る。その他の動作は図2の動作と同じである。
一方、fcyl下限閾値のみを検出部22に設定しておき、各気筒2a〜2dのうちの1つの気筒の排気エネルギーが他の各気筒の排気エネルギーよりも低いことのみを検出するようにしてもよい。この場合には、図6に示されるように、ステップS3においてfNeの成分がfNe閾値以上の場合にはステップS6に移る。その他の動作は図2の動作と同じである。
実施形態1では、エンジン1の回転状態に関する回転情報としてターボ回転数を使用しているが、エンジン1の回転数(エンジン回転数)を使用してもよい。エンジン回転数は、クランク角センサー12によって検知可能である。したがって、この場合、クランク角センサー12が回転情報取得部を構成する。この変形例では、図7に示されるように、ターボチャージャー9(図1参照)及びターボ回転数センサー13(図1参照)は設けられていなくてもよく、クランク角センサー12が周波数解析部21にも電気的に接続されている。その他の構成は図1の構成と同じである。この場合、エンジン異常検出装置は、クランク角センサー12及びECU20を備えることになる。この変形例の動作は、図2のステップS1においてターボ回転数ではなくエンジン回転数を検知すること以外は、図2の動作と同じである。
ただし、一般にエンジン1はイナーシャが大きいことにより回転数の変動が現れにくいので、各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきを精度良く検出することが難しい場合がある。これに対し、実施形態1では、回転情報としてターボ回転数を使用することにより、エンジン回転数に比べてターボチャージャー9の回転数の変動が現れやすいので、回転情報としてエンジン回転数を使用する場合に比べて、各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきを精度良く検出することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係るエンジン異常検出装置について説明する。実施形態2に係るエンジン異常検出装置は、実施形態1に対して、検出部22による検出動作を変更したものである。尚、実施形態2において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、実施形態2に係るエンジン異常検出装置について説明する。実施形態2に係るエンジン異常検出装置は、実施形態1に対して、検出部22による検出動作を変更したものである。尚、実施形態2において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施形態2に係るエンジン異常検出装置の構成は、エンジン1の回転状態に関する回転情報としてターボ回転数を使用する場合には図1の構成と同じであり、回転情報としてエンジン回転数を使用する場合には図7の構成とすることができる。以下では、図1の構成において、エンジン1の稼働中に各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきを検出する動作を、図8のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS1及びS2は、実施形態1と同じである。ステップS2に続くステップS13において、周波数解析部21は、算出したfNeの成分及びfcylの成分から両者の比R(=fNeの成分/fcylの成分)を算出する。検出部22には、比Rの閾値が予め設定されており、ステップS13に続くステップ14において、検出部22は、比Rが閾値以上か否かを判定する。比Rが閾値よりも小さければ、検出部22は、各気筒2a〜2dの排気エネルギーにばらつきがないことを検出し、ステップS1に戻る。一方、ステップS14において比Rが閾値以上の場合、検出部22は、各気筒2a〜2dのうちの1つの気筒の排気エネルギーが低いことを検出し、警報部25によって検出結果を警報する(ステップS15)。
実施形態2では、fNeの成分及びfcylの成分の比Rを利用することにより、1つの気筒の排気エネルギーが低い場合にfcylの成分が低下するとともにfNeの成分は増加するため、比Rの変化が強調されてより精度良く排気エネルギーの低下を検出することができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係るエンジン異常検出装置について説明する。実施形態3に係るエンジン異常検出装置は、実施形態1に対して、検出部22による検出動作を変更したものである。尚、実施形態3において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、実施形態3に係るエンジン異常検出装置について説明する。実施形態3に係るエンジン異常検出装置は、実施形態1に対して、検出部22による検出動作を変更したものである。尚、実施形態3において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施形態3に係るエンジン異常検出装置の構成は、図9に示されるように、クランク角センサー12が周波数解析部21にも電気的に接続されていること以外は、実施形態1と同じである。
次に、エンジン1の稼働中に各気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきを検出する動作について説明する。
実施形態3では、エンジン1の回転状態に関する回転情報としてターボ回転数及びエンジン回転数の両方を使用する。周波数解析部21は、ターボ回転数及びエンジン回転数のそれぞれの周波数解析を行い、ターボ回転数から、実施形態1のfNeの成分及びfcylの成分に対応するfNe−Turboの成分及びfcyl−Turboの成分を算出し、エンジン回転数から、実施形態1のfNeの成分及びfcylの成分に対応するfNe−Engの成分及びfcyl−Engの成分を算出する。
実施形態3では、エンジン1の回転状態に関する回転情報としてターボ回転数及びエンジン回転数の両方を使用する。周波数解析部21は、ターボ回転数及びエンジン回転数のそれぞれの周波数解析を行い、ターボ回転数から、実施形態1のfNeの成分及びfcylの成分に対応するfNe−Turboの成分及びfcyl−Turboの成分を算出し、エンジン回転数から、実施形態1のfNeの成分及びfcylの成分に対応するfNe−Engの成分及びfcyl−Engの成分を算出する。
この後は、fNe−Turboの成分及びfcyl−Turboの成分と、fNe−Engの成分及びfcyl−Engの成分とのそれぞれに対して、実施形態1のステップS3からステップS7の動作を行う(図2参照)。ステップS3、ステップS4及びステップS6における判定のために、検出部22には、fNe−Turboの成分及びfNe−Engの成分のそれぞれの閾値であるfNe−Turb閾値及びfNe−Eng閾値と、fcyl−Turboの成分の上限閾値及び下限閾値であるfcyl−Turbo上限閾値及びfcyl−Turbo下限閾値と、fcyl−Engの成分の上限閾値及び下限閾値であるfcyl−Eng上限閾値及びfcyl−Eng下限閾値とを予め設定しておく。
各気筒2a〜2dの燃焼状態にばらつきがある場合には、上記動作によって、fNe−Turboの成分及びfcyl−Turboの成分のそれぞれがfNe−Turbo閾値及びfNe−Eng閾値以上であり、かつ、以下の4つのいずれかであることが判定される。
(1)fcyl−Turboの成分がfcyl−Turbo上限閾値以上及びfcyl−Engの成分がfcyl−Eng上限閾値以上である。
(2)fcyl−Turboの成分がfcyl−Turbo下限閾値以下及びfcyl−Engの成分がfcyl−Eng上限閾値以上である。
(3)fcyl−Turboの成分がfcyl−Turbo上限閾値以上及びfcyl−Engの成分がfcyl−Eng下限閾値以下である。
(4)fcyl−Turboの成分がfcyl−Turbo下限閾値以下及びfcyl−Engの成分がfcyl−Eng下限閾値以下である。
(1)fcyl−Turboの成分がfcyl−Turbo上限閾値以上及びfcyl−Engの成分がfcyl−Eng上限閾値以上である。
(2)fcyl−Turboの成分がfcyl−Turbo下限閾値以下及びfcyl−Engの成分がfcyl−Eng上限閾値以上である。
(3)fcyl−Turboの成分がfcyl−Turbo上限閾値以上及びfcyl−Engの成分がfcyl−Eng下限閾値以下である。
(4)fcyl−Turboの成分がfcyl−Turbo下限閾値以下及びfcyl−Engの成分がfcyl−Eng下限閾値以下である。
上記判定結果(1)の場合は、1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて多いことが検出される。上記判定結果(2)の場合は、1つの気筒の燃焼効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて大きいことが検出される。上記判定結果(3)の場合は、1つの気筒の燃焼効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて小さいことが検出される。上記判定結果(4)の場合は、1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて少ないことが検出される。
判定結果(1)〜(4)とそれらに対応する燃焼状態のばらつき態様との関係を表すマトリクスを図10に示す。このマトリクスを検出部22(図9)に予め組み込んでおくことにより、検出部22は、判定結果(1)〜(4)に基づいて燃焼状態のばらつき態様を検出することができ、その検出結果を警報部25によって警報することができる。
このように、エンジン回転数及びターボ回転数それぞれの周波数解析によって算出したfNe_Engの成分及びfNe_Turboの成分とfcyl_Engの成分及びfcyl_Turboの成分とに基づいて各気筒の燃焼状態のばらつきを検出することにより、エンジン回転数及びターボ回転数のいずれか一方のみを周波数解析した場合に比べて、気筒2a〜2dの燃焼状態のばらつきをより詳細に検出することができる。
実施形態3では、実施形態1と同様に、ECU20が燃焼気筒特定部23及び異常気筒特定部24を含むことによって、気筒2a〜2dのうちのどの気筒において、検出された燃焼状態のばらつきが生じているかを特定することができる。
実施形態3では、fNe−Turb閾値及びfNe−Eng閾値と、fcyl−Turbo上限閾値及びfcyl−Turbo下限閾値と、fcyl−Eng上限閾値及びfcyl−Eng下限閾値とを予め検出部22に設定しておき、判定結果(1)〜(4)のいずれかに該当するか否かを判定していたが、この形態に限定するものではない。例えば、fNe−Turb閾値及びfNe−Eng閾値と、fcyl−Turbo上限閾値と、fcyl−Eng上限閾値とを検出部22に設定して判定結果(1)に該当するか否かのみを判定するように、必要な閾値のみを検出部22に設定して、判定結果(1)〜(4)のいずれかのみ、2つの判定結果、又は3つの判定結果を判定するようにしてもよい。
実施形態1〜3では、エンジン1は直列4気筒のエンジンであったが、この形態に限定するものではない。エンジン1は、V型又は水平対向型等のエンジンでもよい。また、エンジン1は、4つの気筒を有する構成に限定するものではなく、どのような形式のエンジンであっても、2つ以上の気筒を有するエンジンであればよい。
1 エンジン
2a 気筒
2b 気筒
2c 気筒
2d 気筒
3 吸気マニホールド
4 排気マニホールド
5 吸気管
6 排気管
7 コンプレッサー
8 タービン
9 ターボチャージャー
11 TDCセンサー
12 クランク角センサー(回転情報取得部)
13 ターボ回転数センサー(回転情報取得部)
20 ECU
21 周波数解析部
22 検出部
23 燃焼気筒特定部
24 異常気筒特定部
25 警報部
2a 気筒
2b 気筒
2c 気筒
2d 気筒
3 吸気マニホールド
4 排気マニホールド
5 吸気管
6 排気管
7 コンプレッサー
8 タービン
9 ターボチャージャー
11 TDCセンサー
12 クランク角センサー(回転情報取得部)
13 ターボ回転数センサー(回転情報取得部)
20 ECU
21 周波数解析部
22 検出部
23 燃焼気筒特定部
24 異常気筒特定部
25 警報部
Claims (11)
- 複数の気筒を有するエンジンにおいて各気筒の燃焼状態のばらつきを検出するエンジン異常検出装置であって、
前記エンジンの回転状態に関する回転情報を取得する回転情報取得部と、
前記回転情報の周波数解析を行う周波数解析部であって、前記エンジンの回転数をNe[rpm]とすると、前記エンジンの1サイクルの周波数fNe[Hz]は、
前記fNeの成分及び前記fcylの成分に基づいて、各気筒の排気エネルギーのばらつきを検出する検出部と
を備えるエンジン異常検出装置。 - 前記検出部には、
前記fNeの成分の閾値であるfNe閾値と、
前記fcylの成分の上限閾値であるfcyl上限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNeの成分が前記fNe閾値以上、かつ、前記fcylの成分が前記fcyl上限閾値以上となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギー高いことを検出する、請求項1に記載のエンジン異常検出装置。 - 前記検出部には、
前記fNeの成分の閾値であるfNe閾値と、
前記fcylの成分の下限閾値であるfcyl下限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNeの成分が前記fNe閾値以上、かつ、前記fcylの成分が前記fcyl下限閾値以下となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが低いことを検出する、請求項1または2に記載のエンジン異常検出装置。 - 前記周波数解析部は、算出した前記fNeの成分及び前記fcylの成分から両者の比R(=fNeの成分/fcylの成分)を算出し、
前記検出部には、前記Rの閾値が予め設定されており、
前記検出部は、前記Rが前記閾値以上の場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の排気エネルギーが低いことを検出する、請求項1に記載のエンジン異常検出装置。 - 前記回転情報は、前記気筒に圧縮した吸気を供給するためのターボチャージャーの回転数である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエンジン異常検出装置。
- 前記回転情報は、
前記エンジンの回転数であるエンジン回転数と、
前記気筒に圧縮した吸気を供給するためのターボチャージャーの回転数であるターボ回転数と
を含み、
前記周波数解析部は、前記エンジン回転数の周波数解析によって、前記fNeの成分に対応するfNe_Engの成分及び前記fcylの成分に対応するfcyl_Engの成分を算出するとともに、前記ターボ回転数の周波数解析によって、前記fNeの成分に対応するfNe_Turboの成分及び前記fcylの成分に対応するfcyl_Turboの成分を算出し、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分と前記fcyl_Engの成分と前記fNe_Turboの成分と前記fcyl_Turboの成分とに基づいて、各気筒の燃焼状態のばらつきを検出する、請求項1に記載のエンジン異常検出装置。 - 前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の上限閾値であるfcyl_Eng上限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の上限閾値であるfcyl_Turbo上限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng上限閾値以上及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo上限閾値以上となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて多いことを検出する、請求項6に記載のエンジン異常検出装置。 - 前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の上限閾値であるfcyl_Eng上限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の下限閾値であるfcyl_Turbo下限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng上限閾値以上及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo下限閾値以下となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の燃料効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて大きいことを検出する、請求項6または7に記載のエンジン異常検出装置。 - 前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の下限閾値であるfcyl_Eng下限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の上限閾値であるfcyl_Turbo上限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng下限閾値以下及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo上限閾値以上となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒の燃料効率が他の各気筒の燃焼効率に比べて小さいことを検出する、請求項6〜8のいずれか一項に記載のエンジン異常検出装置。 - 前記検出部には、
前記fNe_Engの成分の閾値であるfNe_Eng閾値と、
前記fcyl_Engの成分の下限閾値であるfcyl_En下限閾値と、
前記fNe_Turboの成分の閾値であるfNe_Turbo閾値と、
前記fcyl_Turboの成分の下限閾値であるfcyl_Turbo下限閾値と
が予め設定されており、
前記検出部は、前記fNe_Engの成分が前記fNe_Eng閾値以上及び前記fNe_Turboの成分が前記fNe_Turbo閾値以上、かつ、前記fcyl_Engの成分が前記fcyl_Eng下限閾値以下及び前記fcyl_Turboの成分が前記fcyl_Turbo下限閾値以下となる場合に、前記複数の気筒のうちの1つの気筒への燃料噴射量が他の各気筒への燃料噴射量に比べて少ないことを検出する、請求項6〜9のいずれか一項に記載のエンジン異常検出装置。 - 前記複数の気筒のうち燃焼が起こっている気筒を特定する燃焼気筒特定部と、
前記検出部によって検出された結果及び前記燃焼気筒特定部によって特定された結果に基づいて前記1つの気筒を特定する異常気筒特定部と
をさらに備える、請求項2〜5及び7〜10のいずれか一項に記載のエンジン異常検出装置。
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