JPWO2019124216A1 - ガラス板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

ガラス板の製造方法は、表面に第一の液体が付着したガラス板G1,G2をローラ5a,5bに接触させる工程を備える。ガラス板G1,G2は、第一ガラス板G1と、第一ガラス板G1よりもローラ5a,5bとの接触長さが長い第二ガラス板G2とを含む。ガラス板G1,G2に接触させる工程は、第一ガラス板G1をローラ5a,5bに接触させる場合に、このローラ5a,5bにおいて第一ガラス板G1が接触していない部位に第二の液体を付与する液体供給工程を備える。

Description

本発明は、ガラス板を洗浄する工程を含む、ガラス板の製造方法に関する。
周知のように、ガラス板の製造工程では、所定形状に切断されたガラス板の端面を研磨具等によって加工した後に、当該ガラス板を洗浄する工程が実行される。例えば、特許文献1には、この洗浄工程に使用される洗浄装置が開示される。洗浄装置は、ガラス板を挟んで搬送する上側搬送ローラ及び下側搬送ローラからなる搬送ローラ対と、ガラス板を上下に挟んでその表面を擦り洗浄する上側洗浄ローラ及び下側洗浄ローラからなる洗浄ローラ対とを備える。
この洗浄装置は、ガラス板の搬送方向において搬送ローラ対と洗浄ローラ対とを並設しており、搬送ローラ対によってガラス板を搬送しながら洗浄ローラ対による当該ガラス板の洗浄を行う。
特許文献2には、ディスク状に構成される複数の洗浄パッド(洗浄部材)によってガラス板を洗浄する洗浄装置が開示される。この洗浄装置は、水平状に搬送されるガラス板を上側洗浄パッドと下側洗浄パッドとによって挟み、各洗浄パッドを回転させることで当該ガラス板の上面と下面とを洗浄する。
特開2017−113663号公報 特開2017−14060号公報
上記した従来の洗浄装置において、複数種のガラス板を切り替えて洗浄する場合がある。例えば、大きさの異なる複数種のガラス板が洗浄される場合では、搬送ローラや洗浄ローラがガラス板に接触する部分の範囲が異なる。すなわち、ローラにおいて、大型のガラス板とは接触するが、小型のガラス板とは接触しない部分(以下、この部分を「非接触部分」という)が存在する。
この非接触部分は、小型のガラス板を搬送する間、当該ガラス板に接触しないために、乾燥しやすくなる。非接触部分が乾燥すると、洗浄工程においてローラの周囲の雰囲気中に含まれるガラス粉等の微粒子が当該非接触部分の表面に固着する。すなわち、ローラにおいてガラス板に接触する部分は、雰囲気中の微粒子が接触しても、ガラス板から吸収した洗浄液等の水分の流れにより当該微粒子を洗い流すことが可能であるが、非接触部分では、そのような水分が存在しないことから、非接触部分の表面に微粒子が固着し続けることになる。
このようにローラの非接触部分に微粒子が固着した状態では、小型のガラス板から大型のガラス板の洗浄に切り替えた場合、大型のガラス板の表面にこの微粒子が接触してしまい、これに起因するガラス板の表面の汚染又は損傷といった品質異常を引き起こすおそれがあった。
このような事態を防止するために、大型のガラス板を洗浄する前に、ダミーガラス板を搬送し、ローラに付着している微粒子をこのダミーガラス板に付着させることが考えられる。
しかしながら、この方法では、ローラから微粒子を除去するために多大な時間を要し、ガラス板の製造効率を大幅に低下させるおそれがあった。
特許文献2に係る洗浄装置についても、複数対の洗浄パッドで大きさの異なるガラス板を洗浄する場合に、大型のガラス板とは接触するが、小型のガラス板とは接触しない洗浄パッド(非接触部分)が存在し、ローラの場合と同様に、ガラス板の表面の汚染又は損傷といった品質異常を引き起こすおそれがあった。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたものであり、接触長さの異なるガラス板をローラに接触させる際に、ガラス板の表面に品質異常が発生するのを防止可能なガラス板の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、接触長さの異なるガラス板を洗浄パッドに接触させる際に、ガラス板の表面に品質異常が発生するのを防止可能なガラス板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、表面に第一の液体が付着したガラス板をローラに接触させる工程を備える、ガラス板の製造方法において、前記ガラス板は、第一ガラス板と、前記第一ガラス板よりも前記ローラとの接触長さが長い第二ガラス板とを含み、前記ガラス板を前記ローラに接触させる工程は、前記第一ガラス板を前記ローラに接触させる場合に、前記ローラにおいて前記第二ガラス板が接触し、かつ、前記第一ガラス板が接触していない非接触部分に第二の液体を付与する液体供給工程を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ローラとの接触長さが短い第一ガラス板の搬送中に、当該第一ガラス板に接触しないローラの非接触部分に第二の液体を供給することにより、非接触部分に付着する微粒子をこの液体によって除去できる。これにより、非接触部分の表面に微粒子が固着することが防止され、接触長さが長い第二ガラス板をローラに接触させる際に、微粒子の接触に起因してガラス板の表面の品質異常が発生するのを防止できる。
前記ガラス板に前記ローラを接触させる工程は、前記ガラス板を搬送しながら洗浄する工程であることが望ましい。洗浄工程は、ガラス板に付着した汚れ等を除去するための工程であり、洗浄工程で用いるローラに本発明を適用すれば、効率よく、微粒子の接触に起因するガラス板の品質異常の発生を防止できる。
上記のガラス板の製造方法において、前記ローラは、前記第一の液体を除去する絞りローラであることが望ましい。絞りローラの非接触部は乾燥しやすいことから、絞りローラの非接触部に微粒子が付着しやすい。このため、絞りローラは、非接触部分に付着する微粒子に起因する品質異常が問題となりやすいが、液体供給工程で絞りローラに第二の液体を供給すれば、効率よく、微粒子の接触に起因するガラス板の品質異常の発生を防止できる。
また、前記ローラは、前記ガラス板を上下に挟んで搬送する、上側ローラ及び下側ローラを含むことが望ましい。上下のローラによって各ガラス板を挟むことで、表裏両面に品質異常を生じさせることなく各ガラス板を好適に搬送できる。この場合、上側ローラの上方位置から液体を落下させることが望ましい。上側ローラの上方位置から液体を落下させることで、上側ローラを介して下側ローラにも液体が供給されるので、両方のローラの非接触部分に付着した微粒子を液体によって除去できる。
また、前記ガラス板に前記ローラを接触させる工程では、前記ガラス板が傾斜姿勢で前記ローラと接触し、前記非接触部分は、前記ガラス板に沿って傾斜する前記ローラの上方側に設定されることが望ましい。これにより、ガラス板の表面に付着している第一の液体をガラス板の傾斜に沿って下方に流下させ、当該ガラス板から落下させる(除去する)ことが可能になる。また、ローラの非接触部分を傾斜するローラの上方側に設定することにより、上方側及び下方側の両側に設定する場合と比べ、設備コストを削減できる。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、表面に第一の液体を付着させてガラス板を搬送しながら、前記ガラス板の搬送方向に交差する方向に配列される複数の洗浄パッドに接触させる洗浄工程を備える、ガラス板の製造方法において、前記ガラス板は、第一ガラス板と、前記第一ガラス板よりも前記複数の洗浄パッドの接触する個数が多い第二ガラス板とを含み、前記洗浄工程は、前記第一ガラス板を前記複数の洗浄パッドに接触させる場合に、前記複数の洗浄パッドのうちで前記第二ガラス板が接触し、かつ、前記第一ガラス板が接触していない洗浄パッドに第二の液体を付与する液体供給工程を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、洗浄パッドの接触個数が少ない第一ガラス板の搬送中に、当該第一ガラス板に接触しない洗浄パッド(非接触洗浄パッド)に第二の液体を供給することにより、非接触洗浄パッドに付着する微粒子をこの液体によって除去できる。これにより、非接触洗浄パッドの表面に微粒子が固着することが防止され、接触個数が多い第二ガラス板を洗浄パッドに接触させる際に、微粒子の接触に起因してガラス板の表面の品質異常が発生するのを防止できる。
前記洗浄パッドは、前記ガラス板を上下に挟む、上側洗浄パッドと下側洗浄パッドとを含んでもよい。上下の洗浄パッドによって各ガラス板を挟むことで、表裏両面に品質異常を生じさせることなく各ガラス板を好適に洗浄できる。
本発明によれば、接触長さの異なるガラス板をローラに接触させる際に、ガラス板の表面に品質異常が発生するのを防止できる。また、本発明によれば、接触長さの異なるガラス板を洗浄パッドに接触させる際に、ガラス板の表面に品質異常が発生するのを防止できる。
本発明の第一実施形態における洗浄装置の側面図である。 本発明により製造される第一ガラス板の斜視図である。 本発明により製造される第二ガラス板の斜視図である。 洗浄装置に係る洗浄部の平面図である。 洗浄部に係る絞りローラの背面図である。 ガラス板の製造方法を示すフローチャートである。 第二実施形態に係る洗浄装置の絞りローラを示す背面図である。 第三実施形態に係る洗浄装置の側面図である。 洗浄装置に係る第一洗浄部及び第二洗浄部の平面図である。 第一洗浄部における洗浄パッドの背面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1乃至図5は、本発明に係るガラス板の製造法の第一実施形態を示す。
図1は、ガラス板の洗浄装置1を示す。なお、洗浄装置1は、大きさ、厚さ、材質等の異なる複数種のガラス板G1,G2を洗浄できる。洗浄対象(製造対象)となるガラス板G1,G2は、例えば、ケイ酸塩ガラス、シリカガラスが用いられ、好ましくはホウ珪酸ガラス、ソーダライムガラス、アルミノ珪酸塩ガラス、化学強化ガラス、無アルカリガラスにより構成される。ここで、無アルカリガラスとは、アルカリ成分(アルカリ金属酸化物)が実質的に含まれていないガラスのことであって、具体的には、アルカリ成分の重量比が3000ppm以下のガラスのことである。本発明におけるアルカリ成分の重量比は、好ましくは1000ppm以下であり、より好ましくは500ppm以下であり、最も好ましくは300ppm以下である。
図1に示すように、洗浄装置1は、処理室2と、洗浄部3と、乾燥部4とを備える。洗浄部3は、ガラス板G1,G2を擦り洗浄可能なローラ(以下「洗浄ローラ」という)2a,2bを備える。洗浄ローラ2a,2bは、ブラシローラにより構成されるが、スポンジローラであってもよい。洗浄ローラ2a,2bは、ローラに限らず、不織布やスポンジ等によって構成されるディスク状の洗浄パッドその他の洗浄具により構成されてもよい。
洗浄ローラ2a,2bは、上下ローラ対として構成されており、上側洗浄ローラ2aと、下側洗浄ローラ2bとを含む。図1では一対の洗浄ローラ2a,2bを例示するが、これに限定されず、複数対の洗浄ローラ2a,2bを配置してもよい。洗浄は、ガラス板G1,G2の表面に洗浄液やすすぎ液といった液体を給排しながら実行される。
液体を給排するため、洗浄部3は、ガラス板G1,G2に付着した液体を除去するローラ(以下「絞りローラ」という)5a,5bと、液体をガラス板G1,G2に供給する洗浄液供給部6a,6bと、絞りローラ5a,5bの一部に液体を付与する液体供給部7とを備える。
絞りローラ5a,5bは、液体を吸収可能な材料(例えば軟質スポンジ)からなるローラにより構成されるが、これに限定されない。絞りローラ5a,5bは、上側ローラ5aと下側ローラ5bとを含む上下ローラ対により構成される。図1及び図3に示すように、洗浄部3には、水平方向に間隔をおいて複数対の絞りローラ5a,5bが配設される。
図4に示すように、絞りローラ5a,5bは、背面視において、ガラス板G1,G2の搬送方向に直交する水平方向に対して所定の角度θで傾斜している。絞りローラ5a,5bは、その傾斜角度θを変更できる。絞りローラ5a,5bの傾斜角度θは、1〜10°に設定されることが望ましい。
図4に示すように、絞りローラ5a,5bには、ガラス板G1,G2を精度良く搬送するための基準位置SPが設定されている。基準位置SPは、絞りローラ5a,5bに設けられるマーカ、或いは絞りローラ5a,5bの近傍位置に配されるセンサ等により設定される。ガラス板G1,G2は、その幅方向の一端部がこの基準位置SPに一致するように配置され、その位置を規制されながら絞りローラ5a,5bによって搬送される。
各絞りローラ5a,5bは、ガラス板G1,G2との接触部8と、接触部8を支持する軸部9とを有する。接触部8は、例えば発泡樹脂成形体若しくは発泡ゴム成形体(フォームスポンジ)、又はフェルト状の繊維成形体(フェルトスポンジ)により円筒状にされる。接触部8が発泡樹脂成形体で構成される場合、例えば、発泡樹脂成形体の30%圧縮応力を1〜50kPaとすることができる。また、接触部8が発泡ゴム成形体又はフェルト状の繊維成形体で構成される場合、例えば、発泡ゴム成形体又はフェルト状の繊維成形体のアスカーC硬度を1〜40とすることができる。軸部9は、例えば金属製の棒状部材により構成されており、接触部8の内部を貫通する。軸部9は、図示しない駆動装置に連結されており、当該駆動装置によって回転駆動される。
洗浄液供給部6a,6bは、絞りローラ5a,5bよりも上方に配置される第一洗浄液供給部6aと、絞りローラ5a,5bよりも下方に配置される第二洗浄液供給部6bとを含む。第一洗浄液供給部6aは、下方に洗浄液を吐出することにより、ガラス板G1,G2の上面に当該洗浄液を供給する。第二洗浄液供給部6bは、洗浄液を上方に噴射することにより、ガラス板G1,G2の下面に当該洗浄液を供給する。
洗浄部3には、水平方向に間隔をおいて複数組(図例では二組)の洗浄液供給部6a,6bが配置されているが、洗浄液供給部6a,6bの数は、洗浄装置1の規模、ガラス板G1,G2の大きさ等の条件に応じて適宜設定される。洗浄液供給部6a,6bは、上流側の絞りローラ5a,5bと下流側の絞りローラ5a,5bの間において、洗浄ローラ2a,2bの上流側と下流側にそれぞれ配される。
液体供給部7は、管状に構成されており、その長手方向に間隔をおいて、液体を吐出する複数の孔(吐出口)を有する。液体供給部7が吐出する液体は、例えば水であるが、これに限定されるものではない。液体供給部7は、上側ローラ5aの上方に配置される。液体供給部7は、上側ローラ5aの接触部8における一端部側の一定の領域のみに液体を供給する。液体供給部7は、複数の孔から液体を落下させる(滴下する)ことにより、上側ローラ5aの接触部8に当該液体を供給する。液体供給部7は、例えば、接触長さ100mmあたり1〜10L/minの流量で液体を供給する。
なお、本実施形態の洗浄装置1は洗浄部3を一つのみ備えるが、洗浄装置1は複数の洗浄部3を備えてもよい。洗浄装置1が複数の洗浄部3を備える場合、洗浄部3を並べて設置し、ガラス板G1,G2を複数の洗浄部3に順に通過させればよい。
乾燥部4は、エアナイフ10a,10bと、複数の搬送ローラ11とを備える。エアナイフ10a,10bは、搬送ローラ11よりも上方に配置される第一エアナイフ10aと、搬送ローラ11よりも下方に配される第二エアナイフ10bとを含む。搬送ローラ11は、水平方向に間隔をおいて配置されている。
乾燥部4は、搬送ローラ11によってガラス板G1,G2を搬送しつつ、エアナイフ10a,10bから高圧の気体をガラス板G1,G2の表面(上面及び下面)に噴射することで、当該表面に付着している水分を除去する。なお、乾燥部4は、エアナイフ10a,10bに限らず、他の公知の乾燥手段によりガラス板G1,G2を乾燥し得る。
このような洗浄装置1には、第一ガラス板G1と第二ガラス板G2とが供給される。第二ガラス板G2は、洗浄ローラ2a,2bや絞りローラ5a,5b、搬送ローラ11との接触長さが第一ガラス板G1と異なる。本実施形態では、小型の第一ガラス板G1と大型の第二ガラス板G2とを洗浄装置1に順に供給する例を説明する。図4に示すように、第一ガラス板G1のローラとの接触長さC1は、第二ガラス板G2のローラとの接触長さC2よりも短い。なお、本実施形態では、図2A及び図2Bに示す第一ガラス板G1の幅W1及び第二ガラス板G2の幅W2が、それぞれローラとの接触長さC1,C2となる。また、第一ガラス板G1の長さL1は、第二ガラス板G2の長さL2よりも短い。各ガラス板G1,G2の大きさは、例えば1000×1000mm〜3000×3000mmである。各ガラス板G1,G2の厚みt1,t2は、例えば0.1〜1.0mmである。
以下、上記構成の洗浄装置1を用いてガラス板G1,G2を製造する方法について説明する。本方法は、図5に示すように、成形工程S1と、切断工程S2と、端面加工工程S3と、洗浄工程S4と、乾燥工程S5とを主に備える。
成形工程S1では、公知のフロート法、ロールアウト法、スロットダウンドロー法、リドロー法等を使用することができるが、オーバーフローダウンドロー法によりガラス板を成形することが好ましい。オーバーフローダウンドロー法は、断面が略くさび形の成形体の上部に設けられたオーバーフロー溝に溶融ガラスを流し込み、このオーバーフロー溝から両側に溢れ出た溶融ガラスを成形体の両側の側壁部に沿って流下させながら、成形体の下端部で融合一体化し、一枚の帯状ガラス板を連続成形するというものである。
切断工程S2では、切断装置によって帯状のガラス板を所定の長さごとに切断することで、枚葉状のガラス板を切り出す。切り出されたガラス板はさらに切断され、幅方向の両端部が除去される。切断工程S2では、必要に応じ、幅方向の両端部が除去されたガラス板をさらに切断する。これにより、1枚のガラス板から所望寸法の1枚又は複数枚のガラス板が採取される。これらの切断は、例えばスクライブ切断によって行うことができる。スクライブ切断では、ガラス板に設定される切断予定線に沿ってスクライブホイールを走行させ、切断予定線に沿って所定深さを有するスクライブ線をガラス板に刻設する。その後、このスクライブ線を跨ぐように曲げモーメントを作用させ、ガラス板をスクライブ線に沿って折り割る。なお、切断工程S2は、スクライブ切断に限らず、レーザ割断、レーザ溶断その他の切断方法により、ガラス基板を切断できる。
端面加工工程S3では、切断工程S2を経て矩形状に構成されたガラス板G1,G2の端面に対し、例えば研削砥石による研削加工(面取り加工)及び研磨砥石による研磨加工を施す。ガラス板G1,G2が矩形状である場合には、四辺に対応する各端面について研削加工及び研磨加工が実行される。端面加工では、研削砥石や研磨砥石には研削液や研磨液といった液体が供給され、ガラス板G1,G2を保持する定盤には洗浄液といった液体が供給されるので、ガラス板G1,G2の表面には液体が付着する。
洗浄工程S4では、端面加工工程S3を経たガラス板G1,G2が、洗浄装置1内に導入される。洗浄装置1は、ガラス板G1,G2を洗浄部3、そして乾燥部4の順に通過させる。なお、以下の説明では、所定枚数(例えば200枚以上)の第一ガラス板G1を洗浄した後に、所定枚数(例えば200枚以上)の第二ガラス板G2を洗浄する場合について説明する。
洗浄工程S4では、洗浄部3によって第一ガラス板G1の洗浄が実施される(第一洗浄工程)。洗浄部3は、第一ガラス板G1の上面及び下面に液体を付与しながら、複数対の絞りローラ5a,5bによって第一ガラス板G1を搬送する。搬送される第一ガラス板G1の両面には、洗浄ローラ2a,2bの回転に伴って擦り洗浄が施される。なお、本実施形態では、複数対の絞りローラ5a,5bは、第一ガラス板G1を送る方向に回転する。また、洗浄ローラ2a,2bは、第一ガラス板G1の送りを妨げる方向に回転する。なお、洗浄ローラ2a,2bは、第一ガラス板G1を送る方向に回転してもよい。
第一ガラス板G1の両面に付与された液体は、第一ガラス板G1の傾斜方向に沿って下方に移動し、第一ガラス板G1の端部から落下して除去される。また、第一ガラス板G1の両面に付与された液体は、絞りローラ5a,5bの吸収によっても除去される。
同時に、洗浄部3は、液体供給部7によって、絞りローラ5a,5bの一部に液体(例えば水)を供給する(以下「液体供給工程」という)。液体供給工程において、各絞りローラ5a,5bにおける上側ローラ5aの接触部8には、液体供給部7から液体(水)が滴下される(図4参照)。これにより、接触部8において第一ガラス板G1に接触していない部分(非接触部分)UTに液体(例えば水)が供給される。これにより、上側ローラ5aの非接触部分UTに付着する微粒子は、この液体によって洗い流される。上側ローラ5aの接触部8に供給された液体の一部は、落下して下側ローラ5bの接触部8へと移る。これにより、下側ローラ5bの非接触部分UTにも液体が供給される。これにより、下側ローラ5bの非接触部分UTに付着する微粒子もこの液体によって好適に洗い流される。なお、本実施形態において、非接触部分の用語は、小型の第一ガラス板G1が接触することはないが、大型の第二ガラス板G2が接触することが可能な部分を意味する。
このようにして洗浄部3を通過した第一ガラス板G1は、乾燥部4へと移動する。乾燥工程S5では、洗浄部3を通過し、乾燥部4に導入された第一ガラス板G1を搬送ローラ11によって搬送しつつ、第一ガラス板G1の両面(上面及び下面)に、エアナイフ10a,10bによって高圧の気体を吹き付ける。これにより、第一ガラス板G1に残存する液体が除去される。上記の各工程S1〜S5を経ることで、所定枚数の第一ガラス板G1が製造される。
所定枚数の第一ガラス板G1の洗浄が終了すると、第二ガラス板G2の洗浄が実施される(第二洗浄工程)。第二ガラス板G2は、第一ガラス板G1と同様に、成形工程S1、切断工程S2、及び端面加工工程S3を経て洗浄装置1へと導入される。第二ガラス板G2は、第一ガラス板G1と同様に、洗浄工程S4によって洗浄される。洗浄工程S4が終了すると、第二ガラス板G2に対して乾燥工程S5が実行される。上記の工程S1〜S5を経ることにより、所定枚数の第二ガラス板G2が製造される。なお、第二ガラス板G2の第二洗浄工程では、液体供給工程(非接触部分UTへの液体の供給)を実施しなくてもよいが、実施してもよい。
以上説明した本実施形態に係るガラス板G1,G2の製造方法によれば、小型の第一ガラス板G1の搬送中に、当該第一ガラス板G1に接触しない絞りローラ5a,5bの部分(非接触部分UT)に液体供給部7から液体を供給することにより、非接触部分UTに付着する微粒子を洗い流すことができる。これにより、非接触部分UTの表面に微粒子が固着することによる絞りローラ5a,5bの汚染を防止できる。したがって、第二ガラス板G2の表面に品質異常を発生させることなく、第二ガラス板G2を好適に搬送することが可能になる。また、大型のガラス板を搬送する前に、ダミーガラス板を搬送する必要がないので、製造効率の低下が発生しない。
図6は、第二実施形態に係る洗浄装置1を示す。洗浄装置1の洗浄部3における絞りローラ5a,5bは、水平姿勢とされており、接触部8の中央部においてガラス板G1,G2を搬送する。洗浄部3は、二個の液体供給部7a,7bを備える。液体供給部7a,7bは、接触部8の一端部側の上方位置と、他端部側の上方位置とに配される。本実施形態では、接触部8の長手方向中央位置に、ガラス板G1,G2の基準位置SPが設定されており、第一ガラス板G1及び第二ガラス板G2の幅方向中央部がこの基準位置SPに対して位置決めされる。本実施形態では、図1乃至図5の第一実施形態と同様に、洗浄工程S4において、第一洗浄工程及び第二洗浄工程が実行される。第一洗浄工程では、第一ガラス板G1を洗浄する場合に、非接触部分UTに液体供給部7a,7bから液体が供給される。
図7乃至図9は、第三実施形態に係る洗浄装置1を示す。図7に示すように、本実施形態に係る洗浄装置1は、ガラス板G1,G2の搬送方向Xにおける上流側に設けられる第一洗浄部3aと、下流側に設けられる第二洗浄部3bとを備える。
図8及び図9に示すように、第一洗浄部3a及び第二洗浄部3bは、複数の洗浄ヘッド12a,12bを一列に配置することにより構成される。第一洗浄部3aに係る洗浄ヘッド12a,12bの数は、第二洗浄部3bに係る洗浄ヘッド12a,12bの数よりも多い。複数の洗浄ヘッド12a,12bは、ガラス板G1,G2の搬送方向Xに交差する方向(直交する方向Y)に沿って配列されている。
第一洗浄部3aに係る洗浄ヘッド12a,12bと、第二洗浄部3bに係る洗浄ヘッド12a,12bとは、ガラス板G1,G2の搬送方向Xと直交する方向Yにおける位置が異なるように配置されている。すなわち、図8に示すように、下流側の第二洗浄部3bに係る洗浄ヘッド12a,12bは、上流側の第一洗浄部3aにおいてY方向に並設される洗浄ヘッド12a,12bの隙間に重なるように配置される。この構成により、第一洗浄部3a及び第二洗浄部3bを通過するガラス板G1,G2は未洗浄部分を残すことなく、その全面が洗浄される。
各洗浄ヘッド12a,12bは、ガラス板G1,G2の上面を洗浄する上側洗浄ヘッド12aと、ガラス板G1,G2の下面を洗浄する下側洗浄ヘッド12bとを含む。上側洗浄ヘッド12aは、ガラス板G1,G2の上面に接触する上側洗浄パッド13aを備える。下側洗浄ヘッド12bは、ガラス板G1,G2の下面に接触する下側洗浄パッド13bを備える。上側洗浄パッド13aと下側洗浄パッド13bは、ガラス板G1,G2を上下に挟んだ状態で回転することにより、当該ガラス板G1,G2の上面及び下面を擦り洗浄する。
各洗浄パッド13a,13bは、例えば発泡樹脂成形体若しくは発泡ゴム成形体(フォームスポンジ)、又はフェルト状の繊維成形体(フェルトスポンジ)によりディスク状(円板状)に形成される。
各洗浄ヘッド12a,12bは、上下方向に沿う軸部14を備える。軸部14は、動力伝達機構及びモータを備える駆動装置により回転駆動される。第一洗浄部3aに配置される洗浄ヘッド12a,12bの軸部14同士は、歯車等の動力伝達機構によって連結されている。同様に、第二洗浄部3bに配置される洗浄ヘッド12a,12bの軸部14同士は、歯車等の動力伝達機構によって連結されている。第一洗浄部3aの洗浄ヘッド12a,12b及び第二洗浄部3bの洗浄ヘッド12a,12bは、動力伝達機構及びモータによって軸部14を回転させることで、同時に回転駆動される。
本実施形態では、第一洗浄部3aに係る複数の洗浄ヘッド12a,12bのうち、ガラス板G1,G2の搬送方向Xに直交する方向Yにおいて最も外側に位置する二つの洗浄ヘッド12a,12bは、接触長さ(C2)の長い第二ガラス板G2には接触するが、接触長さ(C1)の短い第一ガラス板G1には接触しないため、非接触部分UTとなる(図8及び図9参照)。換言すると、最も外側に位置する二つの洗浄ヘッド12a,12bは、接触個数の多い第二ガラス板G2には接触するが、接触個数の少ない第一ガラス板G1には接触しないため、非接触洗浄パッドとなる。また、最も外側に位置する洗浄ヘッド12a,12bよりも内側に位置する洗浄ヘッド12a,12b、及び第二洗浄部3bにおける全ての洗浄ヘッド12a,12bは、第一ガラス板G1と第二ガラス板G2の両方に接触する部分(接触部分)となる。
洗浄装置1は、非接触洗浄パッド(非接触部分UT)に液体(第二の液体)を供給するための液体供給部7を備える。本実施形態に係る液体供給部7は、第一洗浄部3aにおいて最も外側に位置する洗浄ヘッド12a,12bの側方に位置する。また、液体供給部7は、上側洗浄ヘッド12aと下側洗浄ヘッド12bとの間に位置する。液体供給部7は、液体を側方に噴射(噴霧)するノズルを有する。液体供給部7のノズルは、水平方向に沿って、最も外側の洗浄ヘッド12a,12bに向かって配置されている。液体供給部7は、側方に液体(例えば水)を噴射することにより、上側洗浄パッド13a及び下側洗浄パッド13bに当該液体を供給する。
本実施形態で例示する洗浄装置1の第一洗浄部3a及び第二洗浄部3bは、第一実施形態で例示した洗浄ローラ2a,2bの上流側に配置され得る。この構成に限らず、第一洗浄部3a及び第二洗浄部3bは、洗浄ローラ2a,2bの下流側に配置されてもよい。また、第一洗浄部3a及び第二洗浄部3bは、洗浄ローラ2a,2bの替わりに使用され得る。
また、第一洗浄部3aの上流側には、第一実施形態における絞りローラ5a,5bが配置されてもよい。同様に、第二洗浄部3bの下流側にも、絞りローラ5a,5bが配置されてもよい。さらに、第二洗浄部3bの下流側には、第一実施形態で例示したエアナイフ10a,10bが配置され得る。本実施形態において、ガラス板G1,G2は、第一実施形態で例示した搬送ローラ11により搬送され得る。
以下、本実施形態に係るガラス板G1,G2の製造方法について説明する。本実施形態では、第一実施形態と同様に、成形工程S1、切断工程S2、端面加工工程S3が実行され、ガラス板G1,G2が洗浄装置1に供給される。洗浄工程S4では、第一洗浄部3a及び第二洗浄部3bに所定枚数の第一ガラス板G1を通過させて、各第一ガラス板G1を順次洗浄する(第一洗浄工程)。
具体的には、各洗浄部3a,3bにおける上側洗浄パッド13aと下側洗浄パッド13bによって第一ガラス板G1を挟みながら、当該洗浄パッド13a,13bを回転させることで、各第一ガラス板G1の上面及び下面を洗浄する。その際、第一ガラス板G1には、図示しないノズルから洗浄液(第一の液体)が供給されるので、第一ガラス板G1に接触する洗浄パッド13a,13bにも第一ガラス板G1を経由して洗浄液が供給される。一方、第一ガラス板G1に接触しない洗浄パッド13a,13b(非接触部分UT)には、液体供給部7からの液体(第二の液体)が供給される。
第一ガラス板G1の洗浄が終了すると、所定枚数の第二ガラス板G2が洗浄装置1に供給される(第二洗浄工程)。この場合、各洗浄部3a,3bにおける上側洗浄パッド13aと下側洗浄パッド13bによって第二ガラス板G2を挟みながら、当該洗浄パッド13a,13bを回転させることで、当該第二ガラス板G2の上面及び下面を洗浄する。その際、第一ガラス板G1には、図示しないノズルから洗浄液(第一の液体)が供給されるので、全ての洗浄パッド13a,13bにも第一ガラス板G1を経由して洗浄液が供給される。この場合、液体供給部7からの液体の供給は、停止してもよく、継続してもよい。
第二洗浄部3bを通過したガラス板G1,G2は、絞りローラを通過して、搬送ローラによって下流側に搬送される。その後、第一実施形態と同様に、ガラス板G1,G2に対して、乾燥部のエアナイフによる乾燥工程S5が実行される。
以上説明した本実施形態に係るガラス板G1,G2の製造方法によれば、小型の第一ガラス板G1の搬送中に、当該第一ガラス板G1に接触しない洗浄パッド13a,13b(非接触部分UT)に液体供給部7から液体(第二の液体)を供給することにより、非接触部分UTに付着する微粒子を洗い流すことができる。これにより、非接触洗浄パッド(非接触部分UT)の表面に微粒子が固着することによる洗浄パッド13a,13bの汚染を防止できる。したがって、第二ガラス板G2の表面に品質異常が発生するのを効果的に防止できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、洗浄装置1の内部において、ガラス板G1,G2を搬送しながら洗浄する例を示したが、本発明はこの例に限定されるものではない。本発明は、洗浄装置1の内部に限らず、液体が付着したガラス板G1,G2にローラを接触させる工程であれば、他の工程において搬送される場合においても適用され得る。
上記の実施形態では、矩形状のガラス板G1,G2を製造する例を示したが、これに限定されず、製造対象となるガラス板G1,G2には、円板その他の各種形状のものが含まれる。本発明に係るガラス板G1,G2の製造方法は、例えば直径の異なる円板状のガラス板G1,G2を製造する場合の他、形状の異なるガラス板G1,G2(例えば円板状のガラス板G1,G2と矩形状のガラス板G1,G2)を製造する場合にも適用可能である。
本発明において、非接触部分UTに液体を供給するローラは、ガラス板に要求される品質や、ローラの材質、ローラの用途に応じて適宜設定すればよく、上記の実施形態のように、表面に液体が付着したガラス板と接触する複数のローラの一部のみで非接触部分に液体を供給してもよい。あるいは、表面に液体が付着したガラス板と接触する複数のローラの全部で非接触部分に液体を供給してもよい。上記の実施形態であれば、洗浄部3の洗浄ローラ2a,2bの非接触部分に液体を供給してもよい。また、乾燥部4の搬送ローラ11のうちでエアナイフ10a,10bよりも上流側に配置される搬送ローラ11において、非接触部分に液体を供給してもよい。
具体的には、絞りローラ5a,5bは、洗浄ローラや搬送ローラよりも、ローラの非接触部分に付着する微粒子に起因する品質異常が問題となりやすい。このため、上記実施形態では、洗浄部3の絞りローラ5a,5bで非接触部分に液体を供給すれば、ローラの非接触部分に付着する微粒子に起因する品質異常を防止できる。ガラス板に要求される品質が厳しい場合には、洗浄部3の洗浄ローラ(ブラシローラ)2a,2bや、乾燥部4の搬送ローラ11のうちでエアナイフ10a,10bよりも上流側に配置される搬送ローラ11でも、非接触部分に液体を供給すればよい。
上記の実施形態では、上下のローラ対として構成される絞りローラ5a,5bに液体を供給する例を示したが、本発明はこの構成に限定されない。本発明は、異なる大きさのガラス板に接触する単体のローラにも適用される。また、本発明は、上下対の洗浄パッド13a,13bに限らず、異なる大きさのガラス板に接触する単体の洗浄パッド(上側洗浄パッドのみ、又は下側洗浄パッドのみ)にも適用される。
上記の第三実施形態では、第一洗浄部3aの洗浄ヘッド12a,12bのみに非接触洗浄パッドが存在する例を示したが、本発明はこの構成に限定されない。本発明は、第二洗浄部3bにおける洗浄ヘッド12a,12bに非接触洗浄パッドが存在する場合に、当該非接触洗浄パッドに第二の液体を供給できる。
上記の第三実施形態では、第一洗浄部3aと第二洗浄部3bとの二列に洗浄ヘッド12a,12bを配した洗浄装置1を例示したが、本発明は、この構成に限定されない。洗浄装置1は、三列以上に配される洗浄ヘッド12a,12bを備え得る。
上記の第三実施形態では、ガラス板を経由して洗浄パッド13a,13bに洗浄液を供給したが、洗浄パッド13a,13bに洗浄液(第一の液体)を直接供給してもよく、洗浄ヘッド12a,12bの内部に形成された供給路から洗浄液を洗浄パッド13a,13bに供給してもよい。また、上記の第三実施形態では、第一ガラス板G1に接触しない洗浄パッド13a,13b(非接触部分UT)に、液体供給部7から液体(第二の液体)を供給したが、洗浄ヘッド12a,12bの内部に形成された供給路から液体(第二の液体)を供給してもよい。
1 洗浄装置
5a 上側ローラ
5b 下側ローラ
13a 上側洗浄パッド
13b 下側洗浄パッド
7 液体供給部
C1 接触長さ
C2 接触長さ
G1 第一ガラス板
G2 第二ガラス板
UT 非接触部分

Claims (8)

  1. 表面に第一の液体が付着したガラス板をローラに接触させる工程を備える、ガラス板の製造方法において、
    前記ガラス板は、第一ガラス板と、前記第一ガラス板よりも前記ローラとの接触長さが長い第二ガラス板とを含み、
    前記ガラス板を前記ローラに接触させる工程は、前記第一ガラス板を前記ローラに接触させる場合に、前記ローラにおいて前記第二ガラス板が接触し、かつ、前記第一ガラス板が接触していない非接触部分に第二の液体を付与する液体供給工程を備えることを特徴とする、ガラス板の製造方法。
  2. 前記ガラス板に前記ローラを接触させる工程は、前記ガラス板を搬送しながら洗浄する工程である、請求項1に記載のガラス板の製造方法。
  3. 前記ローラは、前記第一の液体を除去する絞りローラである、請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
  4. 前記ローラは、前記ガラス板を上下に挟んで搬送する、上側ローラと下側ローラとを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
  5. 前記液体供給工程は、前記上側ローラの上方位置から前記第二の液体を落下させる、請求項4に記載のガラス板の製造方法。
  6. 前記ガラス板に前記ローラを接触させる工程では、前記ガラス板が傾斜姿勢で前記ローラと接触し、
    前記非接触部分は、前記ガラス板に沿って傾斜する前記ローラの上方側に設定される、請求項1から5のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
  7. 表面に第一の液体を付着させてガラス板を搬送しながら、前記ガラス板の搬送方向に交差する方向に配列される複数の洗浄パッドに接触させる洗浄工程を備える、ガラス板の製造方法において、
    前記ガラス板は、第一ガラス板と、前記第一ガラス板よりも前記複数の洗浄パッドの接触する個数が多い第二ガラス板とを含み、
    前記洗浄工程は、前記第一ガラス板を前記複数の洗浄パッドに接触させる場合に、前記複数の洗浄パッドのうちで前記第二ガラス板が接触し、かつ、前記第一ガラス板が接触していない洗浄パッドに第二の液体を付与する液体供給工程を備えることを特徴とする、ガラス板の製造方法。
  8. 前記洗浄パッドは、前記ガラス板を上下に挟む、上側洗浄パッドと下側洗浄パッドとを含む、請求項7に記載のガラス板の製造方法。
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