JPWO2019103082A1 - 熱硬化性樹脂組成物、絶縁性フィルム、層間絶縁性フィルム、多層配線板、および半導体装置 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物、絶縁性フィルム、層間絶縁性フィルム、多層配線板、および半導体装置 Download PDF

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Abstract

耐熱性、耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる熱硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。(A)末端に不飽和二重結合を有する熱硬化性樹脂、(B)少なくとも末端に不飽和二重結合を有するアルキル基を含む特定の長鎖スペーサー型シランカップリング剤で表面処理されたシリカフィラー、および(C)柔軟性付与樹脂(ただし(A)成分を除く)を含むことを特徴とする、熱硬化性樹脂組成物である。(B)成分の不飽和二重結合が、ビニル基であると、好ましい。【選択図】 なし

Description

本発明は、熱硬化性樹脂組成物、絶縁性フィルム、層間絶縁性フィルム、多層配線板、および半導体装置に関する。特に、高周波化に対応可能な熱硬化性樹脂組成物、絶縁性フィルム、層間絶縁性フィルム、多層配線板、および半導体装置に関する。
現在、各種通信機器等の電子機器には、高周波化が求められることが多い。例えば、ミリ波通信等の高周波用途のプリント配線板には、低伝送損失が要求されることが多い。この高周波用途のプリント配線板の接着層やカバーレイ、または基板自体に使用される材料として、熱硬化性ポリフェニレンエーテル(PPE)を用いることが、知られている。
これらの高周波用途のプリント配線板向けの用途には低熱膨張率(低CTE)化が望まれる場合があり、例えば、PPEにシリカフィラーを添加することにより、所望のCTEとすることができる。そこで、PPEに、所定の中空フィラー(シリカバルーン)を加えて、低誘電率のプリント配線板を製造することが、報告されている(特許文献1)。
ここで、上述の接着層やカバーレイ、または基板自体などには、耐湿信頼性(温度:85℃、湿度:85%の環境での長期信頼性)、耐熱性(本明細書では、特に、はんだ付時の耐熱性を示し、瞬間的な耐熱性を意味する)、耐吸湿リフロー性が、要求されている。
特開2007−56170号公報
しかしながら、PPEにシリカフィラー(シリカバルーンを含む)を添加すると、耐湿信頼性試験により、誘電正接(tanδ)の変化率が増大してしまう。また、耐吸湿リフロー性試験により、上述の接着層やカバーレイ、または基板の界面に、剥離やフクレが発生してしまう、という欠点があることがわかった。
本発明は、上述の観点から、耐湿信頼性、耐熱性、および耐吸湿リフロー性に優れる熱硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有することによって上記問題を解決した熱硬化性樹脂組成物、絶縁性フィルム、層間絶縁性フィルム、多層配線板、および半導体装置に関する。
〔1〕(A)末端に不飽和二重結合を有する熱硬化性樹脂、
(B)一般式(1)で表されるシランカップリング剤で表面処理されたシリカフィラー
(式中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数が1〜3のアルキル基であり、Rは、少なくとも末端に不飽和二重結合を有する官能基であり、nは、5〜9である)、および
(C)柔軟性付与樹脂(ただし(A)成分を除く)
を含むことを特徴とする、熱硬化性樹脂組成物。
〔2〕一般式(1)のRが、ビニル基、または(メタ)アクリル基である、上記〔1〕記載の熱硬化性樹脂組成物。
〔3〕(C)成分が、スチレン系熱可塑性エラストマーである、上記〔1〕または〔2〕記載の熱硬化性樹脂組成物。
〔4〕上記〔1〕〜〔3〕のいずれか記載の熱硬化性樹脂組成物を含む、絶縁性フィルム。
〔5〕上記〔1〕〜〔3〕のいずれか記載の熱硬化性樹脂組成物を含む、層間絶縁性フィルム。
〔6〕上記〔1〕〜〔3〕のいずれか記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記〔4〕記載の絶縁性フィルム、または上記〔5〕記載の層間絶縁性フィルムの硬化物。
〔7〕上記〔1〕〜〔3〕のいずれか記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記〔4〕記載の絶縁性フィルム、または上記〔5〕記載の層間絶縁性フィルムの硬化物を有する、多層配線板。
〔8〕上記〔1〕〜〔3〕のいずれか記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記〔4〕記載の絶縁性フィルム、または上記〔5〕記載の層間絶縁性フィルムの硬化物を有する、半導体装置。
本発明〔1〕によれば、耐熱性、耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる熱硬化性樹脂組成物を提供することができる。
本発明〔4〕によれば、耐熱性、耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる熱硬化性樹脂組成物により形成された絶縁性フィルムを提供することができる。
本発明〔5〕によれば、耐熱性、耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる熱硬化性樹脂組成物により形成された層間絶縁性フィルムを提供することができる。
本発明〔6〕によれば、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記絶縁性フィルム、または上記層間絶縁性フィルムの硬化物により耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる多層配線板を提供することができる。本発明〔7〕によれば、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記絶縁性フィルム、または上記層間絶縁性フィルムの硬化物により、耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる多層配線板を提供することができる。本発明〔8〕によれば、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記絶縁性フィルム、または上記層間絶縁性フィルムの硬化物により、耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる半導体装置を提供することができる。
〔熱硬化性樹脂組成物〕
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、(A)末端に不飽和二重結合を有する熱硬化性樹脂、
(B)一般式(1)で表されるシランカップリング剤で表面処理されたシリカフィラー
(式中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数が1〜3のアルキル基であり、Rは、少なくとも末端に不飽和二重結合を有する官能基であり、nは、5〜9である)、および
(C)柔軟性付与樹脂(ただし(A)成分を除く)
を含む。
(A)成分は、本発明の熱硬化性樹脂組成物(以下、熱硬化性樹脂組成物という)に、接着性、高周波特性、耐熱性を付与する。ここで、高周波特性とは、高周波領域での伝送損失を小さくする性質をいう。(A)成分は、10GHzにおける比誘電率(ε)が3.5以下、誘電正接(tanδ)が0.003以下であると、高周波特性の観点から、好ましい。(A)成分としては、末端にスチレン基を有する樹脂が、好ましい。また、末端にスチレン基を有する樹脂としては、末端にスチレン基を有し主鎖にフェニレンエーテル骨格を有する熱硬化性樹脂(PPE)が好ましい。
末端にスチレン基を有し主鎖にフェニレンエーテル骨格を有する熱硬化性樹脂(PPE)としては、高周波特性に優れ、誘電特性(特にtanδ)の温度依存性(常温(25℃)での測定値に対する、高温(120℃)での測定値の変化)が小さいため、一般式(2)で示される化合物が好ましい。
(式(2)中、−(O−X−O)−は、一般式(3)または(4)で表される。)
(式(3)中、R,R,R,R11,R12は、同一または異なってもよく、炭素数6以下のアルキル基またはフェニル基である。R,R,R10は、同一または異なってもよく、水素原子、炭素数6以下のアルキル基またはフェニル基である。)
(式(4)中、R13,R14,R15,R16,R17,R18,R19,R20は、同一または異なってもよく、水素原子、炭素数6以下のアルキル基またはフェニル基である。−A−は、炭素数20以下の直鎖状、分岐状または環状の2価の炭化水素基である。)
(式(2)中、−(Y−O)−は、一般式(5)で表され、1種類の構造または2種類以上の構造がランダムに配列している。)
(式(5)中、R21,R22は、同一または異なってもよく、炭素数6以下のアルキル基またはフェニル基である。R23,R24は、同一または異なってもよく、水素原子、炭素数6以下のアルキル基またはフェニル基である。)
(式(2)中、a,bは、少なくともいずれか一方が0でない、0〜100の整数を示す。)
(式(4)における−A−としては、例えば、メチレン、エチリデン、1−メチルエチリデン、1,1−プロピリデン、1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)、1,3−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)、シクロヘキシリデン、フェニルメチレン、ナフチルメチレン、1−フェニルエチリデン、等の2価の有機基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。)
(式(2)で示される化合物としては、R,R,R,R11,R12,R21,R22が炭素数3以下のアルキル基であり、R,R,R10,R13,R14,R15,R16,R17,R18,R19,R20,R23,R24が水素原子または炭素数3以下のアルキル基であるものが好ましく、特に一般式(3)または一般式(4)で表される−(O−X−O)−が、一般式(6)、一般式(7)、または一般式(8)であり、一般式(5)で表される−(Y−O)−が、式(9)または式(10)であるか、あるいは式(9)と式(10)がランダムに配列した構造であることがより好ましい。)
式(2)で示される化合物の製造方法は、特に限定されるものではなく、例えば、2官能フェノール化合物と1官能フェノール化合物を酸化カップリングさせて得られる2官能フェニレンエーテルオリゴマーの末端フェノール性水酸基をビニルベンジルエーテル化することで製造することができる。
(A)成分の熱硬化性樹脂の数平均分子量は、GPC法によるポリスチレン換算で500〜4,500の範囲が好ましく、800〜3500の範囲がより好ましく、1000〜2500の範囲がさらに好ましい。数平均分子量が500以上であれば、本発明の樹脂組成物を塗膜状にした際にべたつき難く、また、4,500以下であれば、溶剤への溶解性の低下を防止できる。
(A)成分は、単独でも2種以上を併用してもよい。
(B)成分は、熱硬化性樹脂組成物に、低熱膨張性、耐熱性、耐湿信頼性、耐吸湿リフロー性を、付与する。(B)成分は、一般式(1):
(式中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数が1〜3のアルキル基であり、Rは、少なくとも末端に不飽和二重結合を有する官能基であり、nは、5〜9である)で表されるシランカップリング剤で表面処理されたシリカフィラーである。Rとして、具体的には、ビニル基、または(メタ)アクリル基が挙げられる。反応性による(A)成分との接着性の観点から、一般式(1)のRは、ビニル基、または(メタ)アクリル基であると好ましく、ビニル基であるとピール強度の観点からさらに好ましい。
(B)成分に使用されるシランカップリング剤としては、オクテニルトリアルコキシシランや(メタ)アクリロキシアルキルトリアルコキシシランが、挙げられる。オクテニルトリアルコキシシランとしては、オクテニルトリメトキシシラン、オクテニルトリエトキシシラン等が、挙げられる。(メタ)アクリロキシアルキルトリアルコキシシランとしては、(メタ)アクリロキシオクチルトリメトキシシラン、(メタ)アクリロキシオクチルトリエトキシシラン等が、挙げられる。ピール強度向上の観点から、オクテニルトリメトキシシランが、より好ましい。(B)成分のシランカップリング剤の市販品としては、信越化学工業(株)製オクテニルトリメトキシシラン(品名:KBM−1083)、信越化学工業(株)製メタクリロキシオクチルトリメトキシシラン(品名:KBM−5803)が、挙げられる。(B)成分に使用されるシランカップリング剤は、単独でも2種以上であってもよい。
(B)成分に使用されるシリカフィラーとしては、溶融シリカ、普通珪石、球状シリカ、破砕シリカ、結晶性シリカ、非晶質シリカ等が挙げられ、特に限定されない。シリカフィラーの分散性、熱硬化性樹脂組成物の流動性、硬化物の表面平滑性、誘電特性、低熱膨張率、接着性等の観点からは、球状の溶融シリカが望ましい。また、シリカフィラーの平均粒径(球状でない場合は、その平均最大径)は、特に限定されないが、比表面積の小ささによる硬化後の耐湿性向上の観点から、0.05〜20μmであると、好ましく、0.1〜10μmであると、より好ましく、1〜10μmであると、さらに好ましい。ここで、シリカフィラーの平均粒径は、レーザー散乱回折式粒度分布測定装置により測定した体積基準のメジアン径をいう。(B)成分に使用されるシリカフィラーは、単独でも2種以上であってもよい。
上述のカップリング剤を用いて、シリカフィラーを表面処理する方法は、特に限定されず、例えば、乾式法、湿式法等が、挙げられる。
乾式法は、シリカフィラーと、シリカフィラーの表面積に対して適切な量のシランカップリング剤を撹拌装置に入れ、適切な条件で撹拌するか、予めシリカフィラーを攪拌装置に入れ、適切な条件で攪拌しながら、シリカフィラーの表面積に対して適切な量のシランカップリング剤を、原液または溶液にて滴下または噴霧等により添加し、攪拌によってシリカフィラー表面にシランカップリング剤を均一に付着させ、(加水分解させることによって)表面処理する方法である。撹拌装置としては、例えば、ヘンシェルミキサー等の高速回転で、撹拌・混合ができるミキサーが挙げられるが、特に、限定されるものではない。
湿式法は、表面処理をするシリカフィラーの表面積に対して、十分な量のシランカップリング剤を、水または有機溶剤に溶解した表面処理溶液に、シリカフィラーを添加し、スラリー状になるよう撹拌することにより、シランカップリング剤とシリカフィラーを十分反応させた後、濾過や遠心分離等を用い、シリカフィラーを表面処理溶液から分離し、加熱乾燥して、表面処理を行う方法である。
(B)成分は、単独でも2種以上を併用してもよい。
(C)成分は、熱硬化性樹脂組成物に柔軟性を付与する、柔軟性付与樹脂(ただし(A)成分を除く)である。(C)成分は、(A)成分と異なるものであれば、特に限定されず、樹脂であっても、エラストマーであってもよい。
(C)成分としては、誘電特性の観点から、スチレン系熱可塑性エラストマーが、好ましく、誘電特性(特にtanδ)の温度依存性(常温(25℃)での測定値に対する、高温(120℃)での測定値の変化)の小ささの観点から、水添スチレン系熱可塑性エラストマーが、より好ましい。なお、ポリブタジエンを水添したものは、耐熱性は良くなるが、温度依存性が増大する場合がある。
(C)成分として好ましい水添スチレン系熱可塑性エラストマーは、分子中の主鎖の不飽和二重結合が水添されたスチレン系ブロックコポリマーであり、この水添スチレン系ブロックコポリマーとしては、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)や、スチレン−(エチレン−エチレン/プロピレン)−スチレンブロック共重合体(SEEPS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等が、挙げられ、SEBS、SEEPSが好ましい。SEBSやSEEPSは、誘電特性に優れ、(A)成分の選択肢であるポリフェニレンエーテル(PPE)、変性PPE等と相溶性がよく、耐熱性をもつ熱硬化性樹脂組成物を形成できるからである。さらに、スチレン系ブロックコポリマーは、熱硬化性樹脂組成物の低弾性化にも寄与するため、絶縁性フィルムに柔軟性を付与し、また熱硬化性樹脂組成物の硬化物に3GPa以下の低弾性が求められる用途に好適である。
(C)成分の重量平均分子量は、30,000〜200,000であるものが好ましく、80,000〜120,000であることがより好ましい。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(GPC)により、標準ポリスチレンによる検量線を用いた値とする。(C)成分は、単独でも2種以上を併用してもよい。
熱硬化性樹脂組成物(但し、溶剤を除く)中の全樹脂成分は、1〜65質量%であることが好ましく、10〜40質量%であることが、より好ましく、20〜30質量%であることが、特に好ましい。(A)成分及び(C)成分以外の樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂等を併用することができる。
また、(A)成分は、(A)成分と(C)成分の合計100質量部に対して、10〜50質量部であると好ましく、20〜40質量部であると、より好ましい。(A)成分が少ないと、硬化物の硬化が充分でなくピール強度の低下や熱膨張係数(CTE)の増大、耐熱性の低下等の不具合が生じやすくなる。(A)成分が多いと、フィルムが硬く脆く割れやすくなり、フィルム性が損なわれ、また硬化物も硬く脆くなり、ピール強度の低下や、ヒートショックによるクラックが発生しやすくなるなどの不具合が生じやすくなる。
(B)成分は、熱硬化性樹脂組成物(但し、溶剤を除く)中、45〜75体積%(中実シリカフィラーであれば、64〜88質量%)であることが好ましく、50〜70体積%(中実シリカフィラーであれば69〜85質量%)であることが、より好ましい。(B)成分が少ないと、所望するCTEを達成することができず、(B)成分が多いと、ピール強度が低下しやすくなる。
(C)成分は、(A)成分と(C)成分の合計100質量部に対して、90〜50質量部であると好ましく、80〜60質量部であると、より好ましい。
なお、熱硬化性樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、(A)成分の硬化促進剤としての有機過酸化物や、シランカップリング剤等のカップリング剤(インテグラルブレンド)、難燃剤、粘着性付与剤、消泡剤、流動調整剤、揺変剤、分散剤、酸化防止剤、難燃剤等の添加剤を含むことができる。シランカップリング剤としては、P−スチリルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−1403)、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製、KBE−846)、オクテニルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−1083)、メタクリロキシオクチルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−5803)、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−503)、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBE−503)、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−403)、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBE−403)等が、挙げられる。難燃剤としては、ホスフィン酸金属塩(クラリアントジャパン製、OP−935)等が、挙げられる。
熱硬化性樹脂組成物は、樹脂組成物を構成する(A)、(B)、(C)成分等の原料を、有機溶剤に溶解又は分散等させることにより、作製することができる。これらの原料の溶解又は分散等の装置としては、特に限定されるものではないが、加熱装置を備えた攪拌機、デゾルバー、ライカイ機、3本ロールミル、ボールミル、プラネタリーミキサー、ビーズミル等を使用することができる。また、これら装置を適宜組み合わせて使用してもよい。
有機溶剤としては、芳香族系溶剤として、例えば、トルエン、キシレン等、ケトン系溶剤として、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。有機溶剤は、単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。作業性の点から、熱硬化性樹脂組成物は、200〜3000mPa・sの粘度の範囲であることが好ましい。粘度は、E型粘度計を用いて、回転数50rpm、25℃で測定した値とする。
得られる熱硬化性樹脂組成物は、耐熱性、耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる。
〔絶縁性フィルム〕
本発明の絶縁性フィルムは、上述の熱硬化性樹脂組成物を含む。絶縁性フィルムは、熱硬化性樹脂組成物から、所望の形状に形成される。具体的には、絶縁性フィルムは、上述の熱硬化性樹脂組成物を、支持体の上に、塗布した後、乾燥することにより、得ることができる。支持体は、特に限定されず、銅、アルミニウム等の金属箔、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等の有機フィルム等が挙げられる。支持体はシリコーン系化合物等で離型処理されていてもよい。なお、熱硬化性樹脂組成物は、種々の形状で使用することができ、形状は特に限定されない。
熱硬化性樹脂組成物を支持体に塗布する方法は、特に限定されないが、薄膜化・膜厚制御の点からはグラビア法、スロットダイ法、ドクターブレード法が好ましい。スロットダイ法により、厚さが5〜300μmの熱硬化性樹脂組成物の未硬化フィルム、すなわち絶縁性フィルムを得ることができる。
乾燥条件は、熱硬化性樹脂組成物に使用される有機溶剤の種類や量、塗布の厚み等に応じて、適宜、設定することができ、例えば、50〜120℃で、1〜60分程度とすることができる。このようにして得られた絶縁性フィルムは、良好な保存安定性を有する。なお、絶縁性フィルムは、所望のタイミングで、支持体から剥離することができる。
絶縁性フィルムの硬化は、例えば、150〜230℃で、30〜180分間の条件で行うことができる。本発明の層間絶縁性フィルムは、上記と同様の方法で作製し、また、硬化を行うことができる。絶縁性フィルムを層間絶縁性フィルムとして用いる場合、層間絶縁性フィルムの硬化は、銅箔等による配線が形成された基板間に層間絶縁性フィルムを挟んでから行ってもよく、銅箔等による配線を形成した層間絶縁性フィルムを、適宜積層した後に行ってもよい。また、絶縁性フィルムは、基板上の配線を保護するカバーレイフィルムとして用いることもでき、その際の硬化条件も同様である。なお、熱硬化性樹脂組成物も、同様に硬化させることができる。また、硬化時に、例えば、1〜5MPaの圧力で、プレス硬化させてもよい。
〔多層配線板〕
本発明の多層配線板は、上述の熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上述の絶縁性フィルム、または層間絶縁性フィルムの硬化物を有する。本発明のプリント配線板は、上述の熱硬化性樹脂組成物、上述の絶縁性フィルム、または層間絶縁性フィルムを用い、これを硬化して作製する。このプリント配線板は、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記絶縁性フィルム、または層間絶縁性フィルムの硬化物により、耐熱性、耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる。多層配線板の中では、マイクロ波やミリ波通信用の基板、特に車載用ミリ波レーダー基板等の高周波用途のプリント配線板等が挙げられる。多層配線板の製造方法は、特に、限定されず、一般的なプリプレグを使用してプリント配線板を作製する場合と同様の方法を、用いることができる。
〔半導体装置〕
本発明の半導体装置は、上述の熱硬化性樹脂組成物、上述の絶縁性フィルム、または層間絶縁性フィルムを用い、これを硬化して作製する。この半導体装置は、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記絶縁性フィルム、または層間絶縁性フィルムの硬化物により、耐熱性、耐湿信頼性、および耐吸湿リフロー性に優れる。ここで、半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指し、電子部品、半導体回路、これらを組み込んだモジュール、電子機器等を含むものである。
本発明について、実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例において、部、%はことわりのない限り、質量部、質量%を示す。
〔実施例1〜8、比較例1〜6〕
〈熱硬化性樹脂組成物の作製〉
表1〜2に示す配合で、各成分を容器に計り取り、自転・公転式の攪拌機(マゼルスター(登録商標)、クラボウ製)で3分間攪拌混合した後、ビーズミルを使用して分散し、トルエンで粘度調整して熱硬化性樹脂組成物を調整した。次に、熱硬化性樹脂組成物を、塗布機により、ポリエチレンテレフタレート(PET)基材上に、50〜100μmの厚さになるよう塗布し、100〜120℃で10〜20分間、乾燥し、フィルム化した。
ここで、表1〜2に記載したOPE−2St 2200は、三菱ガス化学(株)製スチレン末端変性PPE(分子量(Mn):2200)を、
G1652は、クレイトンポリマー製SEBS(スチレン比30%エラストマー)を、
H1052は、旭化成(株)製SEBS(スチレン比20%エラストマー)を、
FB−3SDXは、デンカ(株)製球状シリカ(平均粒径:3.4μm)を、
MP−8FSは、(株)龍森製球状シリカ(平均粒径:0.5μm)を、
SFP−130MCは、デンカ(株)製球状シリカ(平均粒径:0.7μm)を、
KBM−1403は、信越化学(株)製P−スチリルトリメトキシシランを、
KBE−846は、信越化学(株)製ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドを、
KBM−1083は、信越化学(株)製7−オクテニルトリメトキシシランを、
KBM−5803は、信越化学(株)製8−メタクリロキシオクチルトリメトキシシランを、
KBM−503は、信越化学(株)製3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを、
KBE−3083は、信越化学(株)製オクチルトリエトキシシランを、
使用した。
〔評価方法〕
〈ピール強度〉
2枚のCu箔(福田金属箔粉工業(株)製、品名:CF−T9FZSV)に、PET基材から剥離したフィルムを挟み、200℃で1時間、3MPaでプレス硬化を行った後、1cm×10cmに切出したものを試験片とし、オートグラフを用い、一方のCu箔の180°ピール強度を測定した。ここで、S面は、銅箔シャイン面(光沢面)同士、M面は、銅箔マット面(粗化面)同士の間のピール強度である。S面は、2.5N/cm以上、M面は、5N/cm以上が好ましい。
〈熱膨張係数(z方向CTE)〉
PET基材から剥離したフィルムを、約2mmの厚さになるよう積層し、200℃で1時間、1MPaでプレス硬化を行った後、約5mm角に切出したものを試験片とし、厚さ方向の熱膨張係数(z方向CTE)を、ネッチ・ジャパン(株)製TMA4000S用いて測定した。熱膨張係数は、70ppm/℃以下が、好ましい。
〈誘電特性〉
PET基材から剥離したフィルムを、200℃で1時間、1MPaでプレス硬化させた後、70×50mmに裁断し、スプリットポスト誘電体共振器(SPDR)により、誘電体共振周波数10GHzで、常温常湿の比誘電率(ε)、誘電正接(tanδ)を測定した。比誘電率は、3.5以下、誘電正接は、0.0030以下であると、好ましい。表1〜2に、結果を示す。
〈耐湿信頼性(tanδ変化)〉
上術の誘電特性を測定した硬化フィルムを、85℃/85%RHの恒温恒湿槽中に1000時間放置した後、常温常湿で、SPDR法(10GHz)により、tanδを測定し、tanδの変化量と変化率を求めた。変化率は、80%以下であると、好ましい。表1〜2に、結果を示す。
〈はんだ耐熱性〉
2枚のCu箔(CF−T9FZSV)に、PET基材から剥離したフィルムを挟み、200℃で1時間、3MPaでプレス硬化させて接着した後、3cm×3cmに切出したものを試験片とし、半田浴に、表3に示す各温度で60秒間フロートし、膨れ発生の有無を、目視で確認した。膨れ等の外観に変化がなかった場合を「OK」(合格)、膨れが観察された場合を「NG」(不合格)とした。はんだ耐熱性は、270℃以上であると、好ましい。表3に、結果を示す。
〈耐吸湿リフロー性〉
2枚のCu箔(CF−T9FZSV)に、PET基材から剥離したフィルムを挟み、200℃で1時間、3MPaでプレス硬化させて接着した後、1cm×10cmに切出したものを試験片とし、プレッシャークッカー試験(PCT:121℃、2気圧飽和水蒸気)16時間後、はんだリフロー炉を通した後、Cu箔を剥離し、フィルムの膨れ発生有無を、光学顕微鏡写真で、確認した。膨れの面積が5%未満の場合を「◎」(とても良い)、5%以上30%未満の場合を「○」(良い)、30%以上の場合を「×」(悪い)とした。表4に、結果を示す。なお、はんだリフロー炉は、5基のヒーターが設置された、約2.5mの炉長で、そのうち1基がピーク温度である260℃となるように設定されており、炉内を恒温状態とした後、試験片を、コンベア速度0.35m/minで通過させた。
ここで、フィラー比率(体積百分率(Vol%))は、以下のように求めた。
(フィラー体積)=(シリカフィラー質量)/(シリカフィラー密度)、(シリカフィラー以外原材料の体積)=(シリカフィラー以外原材料の質量合計)/(シリカフィラー以外原材料の密度)、フィラー比率(体積百分率(Vol%))=[(シリカフィラー体積)/{(シリカフィラー体積)+(シリカフィラー以外原材料の体積)}]×100。なお、シリカフィラーの密度は2.2g/cm、シリカフィラー以外原材料(有機物)の密度は、近似的に1.0g/cmとして計算した。
表1〜4からわかるように、実施例1〜8は、ピール強度、熱膨張係数、比誘電率(ε)、誘電正接(tanδ)、耐湿信頼性(tanδの変化量、変化率)、はんだ耐熱性、耐久熱リフロー性のすべてにおいて良好な結果であった。これに対して、(B)成分を使用しなかった比較例1〜3は、耐湿信頼性の変化率が大きかった。(B)成分を使用しなかった比較例4〜6は、はんだ耐熱性が、悪かった。(B)成分を使用しなかった比較例3〜6は、耐吸湿リフロー性の結果も悪かった。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、耐熱性、耐湿信頼性、耐吸湿リフロー性に優れる絶縁性フィルムや層間絶縁性フィルムを形成可能であり、非常に有用である。本発明の多層配線板は、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記絶縁性フィルム、または層間絶縁性フィルムの硬化物により、耐熱性、耐湿信頼性、耐吸湿リフロー性に優れる。本発明の半導体装置は、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物、上記絶縁性フィルム、または層間絶縁性フィルムの硬化物により、耐湿信頼性、耐吸湿リフロー性に優れるため、高周波用途に適する。

Claims (8)

  1. (A)末端に不飽和二重結合を有する熱硬化性樹脂、
    (B)一般式(1)で表されるシランカップリング剤で表面処理されたシリカフィラー
    (式中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数が1〜3のアルキル基であり、Rは、少なくとも末端に不飽和二重結合を有する官能基であり、nは、5〜9である)、および
    (C)柔軟性付与樹脂(ただし(A)成分を除く)
    を含むことを特徴とする、熱硬化性樹脂組成物。
  2. 一般式(1)のRが、ビニル基、または(メタ)アクリル基である、請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. (C)成分が、スチレン系熱可塑性エラストマーである、請求項1または2記載の熱硬化性樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の熱硬化性樹脂組成物を含む、絶縁性フィルム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項記載の熱硬化性樹脂組成物を含む、層間絶縁性フィルム。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物、請求項4記載の絶縁性フィルム、または請求項5記載の層間絶縁性フィルムの硬化物。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物、請求項4記載の絶縁性フィルム、または請求項5記載の層間絶縁性フィルムの硬化物を有する、多層配線板。
  8. 請求項1〜3のいずれか1項記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物、請求項4記載の絶縁性フィルム、または請求項5記載の層間絶縁性フィルムの硬化物を有する、半導体装置。
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