JPWO2019087251A1 - エレベーター利用ログ出力システム、及びエレベーター利用ログ出力方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ステップS10においては、利用者検出範囲の設定処理を実行するものであり、入力された乗場の画像を基に、図3に示したような利用者検出範囲19A〜19Dを設定する。そして、この利用者検出範囲19A〜19Dの中の画像から、以下のステップS11によって乗車号機毎の利用者の抽出が実行されることになる。利用者検出範囲の設定処理が完了するとステップS11に移行する。
ステップS11においては、利用者の検出処理を実行するものであり、ステップS10で設定された利用者検出範囲19A〜19Dの中の画像を解析し、乗車号機毎の個別の利用者の抽出を実行するものである。個別の利用者の抽出は、乗場監視カメラ17によって撮影された画像から、利用者を抽出するための画像特徴量を求め、この特徴量から個別の利用者を特定、抽出している。この特徴量は個別の利用者の判別情報として使用されるので、図示しない記憶エリアに記憶される構成となっている。
ステップS12においては、重複領域に存在する利用者の利用者検出範囲の再設定、ここでは人ベクトル検出と称する処理を実行する。この処理は、重複領域に存在する利用者Pdn-1(図3参照)がどちらの利用者検出範囲に属するか判定して再設定するものであり、画像解析によって、利用者の顔、肩等の特徴点を抽出して利用者が向き合っている方向や姿勢から利用者検出範囲、及びその乗車号機を決定することができる。尚、この他に画像の時間的変化から利用者Pdn-1の移動軌跡が推定できるので、どの乗車号機に向かって移動したかを判定することで、利用者検出範囲、及びその乗車号機を決定することができる。このように、少なくとも利用者の姿勢や方向、或いは移動軌跡の1つ以上の情報から、重複領域に存在する利用者の利用者検出範囲を設定することができる。尚、この人ベクトル検出処理は図7で詳細に説明する。人ベクトル検出処理が終了するとステップS13に移行する。
ステップS13においては、ステップS11、12で抽出された全ての利用者の個別の判別情報にID番号を設定、付与している。利用者の顔や身体の特徴量からなる判別情報とID情報を紐つけておけば、利用者の画像解析によって、移動する利用者のID情報をトレースすることが可能となる。このステップS13においては、個別の利用者の判別情報に紐つけられたID番号が記憶される。
ステップS14においては、個別の利用者が乗場の利用者検出範囲に到達してID番号を設定、付与された時刻(発生時刻)を記憶する。このため、ID番号別に発生時刻が異なり、例えば、階床毎の利用者の出発時間分布等を取得することができる。
ステップS15においては、到着した乗車号機に利用者が乗車したかどうかの検出を行なう。この検出方法としては画像から利用者が消失したことを基に検出することができる。つまり、利用者検出範囲から利用者が消失すると、利用者が乗車号機に乗車したと判断するものである。もちろん、この場合も、利用者の判別情報とID情報を取得しているので、個別の利用者の乗車情報を求めることが可能である。
ステップS16においては、利用者が乗車号機に乗車した時刻(乗車時刻)を記憶する。この場合も、利用者の判別情報とID番号が取得されているので、ステップS15で示す通り、利用者毎に検出された乗車情報から利用者毎に乗車した時刻を取得することができる。乗車時刻が取得されるとステップS17に移行する。
ステップS17においては、利用者が乗車した乗車号機が目的とする降車階床に到達すると、利用客の降車情報を検出する。利用者の降車検出は、到着階の乗場監視カメラ17で検出することができる。つまり、到着階で利用者が降車するが、到着階の乗場監視カメラ17によって、利用者の画像が監視カメラ制御システム16に送られる。監視カメラ制御システム16では、送られてきた画像から降車した利用者の判別情報が求められ、出発階の乗場監視カメラ17から送られてきた画像の利用者の判別情報と比較される。比較結果が同じであれば、出発階から乗車した利用者が降車したと認識して、ID番号や降車階等が記憶される。尚、かご内監視カメラ20の画像からも利用者が消失するので、利用者が降車したと推定することができる。降車利用者の検出処理が完了するとステップS18に移行する。
ステップS18においては、利用者が乗車号機から降車した時刻(降車時刻)を記憶する。この場合も、利用者の判別情報とID番号が取得されているので、ステップS17で示す通り、利用者毎に検出された降車情報から利用者毎に降車した時刻を取得することができる。降車時刻が取得されるとステップS19に移行する。
ステップS19においては、上述した各制御ステップを実行することによって取得された、個別の利用者の移動情報(移動履歴)をログ出力できるように、利用者の移動情報を書き換え可能なログ用記憶エリアに記憶させている。この場合、「利用者の判別情報」と、これに紐つけられた「ID番号」と、ID番号の「発生時刻(設定時刻)」と、ID番号が発生した「発生階床番号」と、乗車号機に乗車した「乗車時刻」及び「乗車階床番号」と、乗車号機から降車した「降車時刻」及び「降車階床番号」とが記憶される。尚、これ以外に利用者検出範囲、乗車号機の情報も記憶されているので、必要に応じてログ用記憶エリアに記憶させることもできる。利用者の移動情報を書き換え可能なログ用記憶エリアに記憶させるとステップS20に移行する。
ステップS20においては、個別の利用者のID番号とこれに紐つけされている判別情報とが解放(消去)され、利用者の実質的な移動情報だけが履歴として残されることとなる。ステップS20を終了すると、図6の制御フローが終了され、次の起動タイミングに備えて待機することになる。このように、利用者の移動情報を正確に把握できるので、群管理制御を行なうための事前のシミュレーションの精度を向上することができる。尚、このID解放処理は図9で詳細に説明する。
ステップS30においては、カメラの画像から乗場に新たに利用者を検知したかどうかが判定される。画像解析によって、個々の利用者の特定が可能であるため、現時点より前の利用者に対して新たな利用者が乗場に出現すると、これを抽出することで新たな利用者を特定できる。ステップS30では、新たな利用者が抽出されないとエンドに抜け、新たな利用者が抽出されるとステップS31に移行する。
ステップS31においては、図3に示しているように、新たな利用者Pdn-1が利用者検出範囲19Dと利用者検出範囲19Cの重複領域に存在しているかどうかを判定している。そして、新たな利用者Pdn-1が重複領域に存在していると判定されるとステップS32に移行し、新たな利用者Pdn-1が重複領域に存在していないと判定されるとステップS33に移行する。
ステップS32においては、図6に示した人ベクトル処理(ステップS12)によって、新たな利用者が属する利用者検出範囲が判定され、これによって乗車号機も判定される。これは、検出された利用者の位置座標と、利用者の向いている方向に対して任意方向を基準とする角度として数値化する。例えば、図3の利用者Pdn−1を例にすると、乗り場平面を上から俯瞰して見たレイアウトにおいて、図中上側に対して垂直に向く角度を基準とし、0°とする。そこからエレベーターの位置座標と、利用者の位置座標から、どのエレベーターに向いているか検出する。
ステップS31で新たな利用者が明確に利用者検出範囲に属していると判定されているので、ステップS33においては、この利用者検出範囲に基づき乗車号機が判定される。
ステップS34においては、重複領域の利用者と利用者検出範囲で抽出した利用者に対して乗車号機番号を付与する。一方、新たな利用者が出現し、重複領域に存在しないで利用者検出範囲に存在する場合も、利用者検出範囲で抽出した利用者に対して乗車号機番号を付与する。この処理が完了すると、図6のステップS13に移行して、図6に示す制御フローの動作を継続するものである。
ステップS40においては、利用者検出範囲に存在する利用者の判別情報が初めて検出されたものかどうかが判定される。この場合、現時点より前の利用者検出範囲に存在する利用者の判別情報は、既に監視カメラ制御システム16の記憶エリアに記憶されているので、この記憶されている判別情報と今回検出された判別情報を比較することで、初めて検出された利用者かどうかが判定できる。
ステップS41においては、初めて検出された利用者の判別情報に対して、新たにID番号を付与する。そして、利用者の判別情報とID番号は紐つけられて記憶されるので、ID番号を付与された利用者の移動状態をトレースすることができることになる。この処理が完了すると、図6のステップS14に移行して、図6に示す制御フローの動作を継続するものである。
ステップS50においては、ID番号の解放処理の要否の判断を行なっている。本実施形態では、利用者の移動情報(移動履歴)を所定時間に亘ってトレースする場合と、そうでない場合とが設定されており、その例として「1日単位」で設定されている。そして、解放状条件が「1日単位」と設定されている場合はステップS51に移行し、設定されていない場合はステップS52に移行する。
ステップS51では、日時が0:00:00になるまで判別情報(特徴量)とID番号を開放せずに、それぞれ紐つけして保持する。これによって、1日の時間に亘って利用者の移動状態をトレースすることが可能となる。
ステップS52においては、「1日単位」未満の時間内で、所定の解放条件を満足する場合に、個別の利用者に付与されたID番号とこれに紐つけられた判別情報が解放(消去)される。尚、前にも述べたが、解放されるのは個別の利用者に付与されたID番号とこれに紐つけられた判別情報であり、これ以外のID番号の「発生時刻(設定時刻)」、ID番号が発生した「発生階床番号」、乗車号機に乗車した「乗車時刻」及び「乗車階床番号」、乗車号機から降車した「降車時刻」及び「降車階床番号」等は、シミュレーションのパラメータデータとして保持されている。
Claims (14)
- 複数のエレベーターの乗車号機の乗場を撮影する乗場カメラの画像を解析して、前記乗場の利用者の移動情報を把握するエレベーター利用ログ出力システムであって、
前記エレベーター利用ログ出力システムは、
前記乗場カメラの画像から、個別の利用者を判別する判別情報を検出する利用者検出手段と、
前記判別情報に対応して個別のID番号を設定して付与するID番号設定手段と、
前記判別情報と前記ID番号とから個別の利用者の移動情報を検出する移動情報検出手段と、
前記移動情報検出手段によって検出された前記移動情報を、前記ID番号に対応して記憶する記憶手段とを備えている
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力システム。 - 請求項1に記載のエレベーター利用ログ出力システムであって、
前記移動情報検出手段は、
前記乗場から乗車号機に乗車する個別の利用者の前記判別情報と、前記乗車号機から他の前記乗場に降車する個別の利用者の前記判別情報とを比較して、乗車時の前記判別情報と降車時の前記判別情報が一致する個別の利用者を特定する利用者認識手段を備え、前記利用者認識手段で認識された個別の利用者の前記移動情報を検出する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力システム。 - 請求項2に記載のエレベーター利用ログ出力システムであって、
前記エレベーター利用ログ出力システムは、
前記乗場カメラの画像から前記乗場の前記乗車号機毎に利用者を抽出する利用者検出範囲を設定する利用者検出範囲設定手段を備えており、
前記利用者検出手段は、前記利用者検出範囲設定手段で設定された前記乗車号機毎の前記利用者検出範囲から個別の利用者の前記判別情報を抽出する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力システム。 - 請求項3に記載のエレベーター利用ログ出力システムであって、
前記エレベーター利用ログ出力システムは、
前記利用者検出範囲設定手段によって設定された隣接する前記利用者検出範囲の重複領域に利用者が存在する場合に、前記重複領域の利用者の画像を解析して前記重複領域に存在する利用者の前記利用者検出範囲を設定する利用者検出範囲再設定手段を備えている
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力システム。 - 請求項4に記載のエレベーター利用ログ出力システムであって、
前記利用者検出範囲再設定手段は、それぞれの前記乗車号機の待ち方向を設定し、前記乗場カメラの画像から前記重複領域の利用者の待機方向を検出し、前記乗車号機の待ち方向と比較して、前記重複領域に存在する利用者の前記利用者検出範囲を設定する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力システム。 - 請求項2に記載のエレベーター利用ログ出力システムであって、
前記エレベーター利用ログ出力システムは、
前記記憶手段に前記移動情報が記憶されると、所定の解放条件にしたがって個別の利用者の前記ID番号と、これに紐つけられた前記判別情報を解放するID番号開放手段を備えている
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力システム。 - 複数のエレベーターの乗車号機の乗場を撮影する乗場カメラの画像を解析して、前記乗場の利用者の移動情報を把握するエレベーター利用ログ出力方法であって、
前記エレベーター利用ログ出力方法は、
前記乗場カメラの画像から、個別の利用者を判別する判別情報を検出し、
前記判別情報に対応して個別のID番号を設定し、
前記判別情報と前記ID番号とから個別の利用者の移動情報を検出し、
検出された前記移動情報を前記ID番号に対応して記憶する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力方法。 - 請求項7に記載のエレベーター利用ログ出力方法であって、
前記移動情報を検出する場合は、
前記乗場から乗車号機に乗車する個別の利用者の前記判別情報と、前記乗車号機から他の前記乗場に降車する個別の利用者の前記判別情報とを比較し、乗車時の前記判別情報と降車時の前記判別情報が一致する個別の利用者を特定して前記移動情報を検出する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力方法。 - 請求項8に記載のエレベーター利用ログ出力方法であって、
前記エレベーター利用ログ出力方法は、
前記乗場カメラの画像から前記乗場の前記乗車号機毎に利用者を抽出する利用者検出範囲を設定し、
設定された前記乗車号機毎の前記利用者検出範囲から個別の利用者の前記判別情報を抽出する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力方法。 - 請求項9に記載のエレベーター利用ログ出力方法であって、
前記エレベーター利用ログ出力方法は、
隣接する前記利用者検出範囲の重複領域に利用者が存在する場合に、前記重複領域の利用者の画像を解析して前記重複領域に存在する利用者の前記利用者検出範囲を再設定する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力方法。 - 請求項10に記載のエレベーター利用ログ出力方法であって、
前記エレベーターの上下方向人数検出方法は、
それぞれの前記乗車号機の待ち方向を設定して前記乗場カメラの画像から前記重複領域の利用者の待機方向を検出し、
前記乗車号機の待ち方向と比較して、前記重複領域に存在する利用者の前記利用者検出範囲を設定する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力方法。 - 請求項8に記載のエレベーター利用ログ出力方法であって、
前記エレベーター利用ログ出力方法は、
前記移動情報が記憶されると、所定の解放条件にしたがって、個別の利用者の前記ID番号と、これに紐つけられた前記判別情報を解放する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力方法。 - 複数のエレベーターの乗車号機の乗りかご内を撮影するかご内カメラの画像を解析して、前記乗りかご内の利用者の移動情報を把握するエレベーター利用ログ出力システムであって、
前記エレベーター利用ログ出力システムは、
前記かご内カメラの画像から、個別の利用者を判別する判別情報を検出する利用者検出手段と、
前記判別情報に対応して個別のID番号を設定して付与するID番号設定手段と、
前記判別情報と前記ID番号とから個別の利用者の移動情報を検出する移動情報検出手段と、
前記移動情報検出手段によって検出された前記移動情報を、前記ID番号に対応して記憶する記憶手段とを備えている
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力システム。 - 複数のエレベーターの乗車号機の乗りかご内を撮影するかご内カメラの画像を解析して、前記乗りかご内の利用者の移動情報を把握するエレベーター利用ログ出力方法であって、
前記エレベーター利用ログ出力方法は、
前記かご内カメラの画像から、個別の利用者を判別する判別情報を検出し、
前記判別情報に対応して個別のID番号を設定し、
前記判別情報と前記ID番号とから個別の利用者の移動情報を検出し、
検出された前記移動情報を前記ID番号に対応して記憶する
ことを特徴とするエレベーター利用ログ出力方法。
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