JPH09278301A - エレベータの運転制御装置 - Google Patents

エレベータの運転制御装置

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JPH09278301A
JPH09278301A JP8089682A JP8968296A JPH09278301A JP H09278301 A JPH09278301 A JP H09278301A JP 8089682 A JP8089682 A JP 8089682A JP 8968296 A JP8968296 A JP 8968296A JP H09278301 A JPH09278301 A JP H09278301A
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JP
Japan
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area
elevator
waiting
image
center
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JP8089682A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Miura
允之 三浦
Tomoharu Kawashima
智治 河嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータの待客や単なる通過客が混在する
エレベータホールHにおいて、待客を検出してエレベー
タの運転制御をする装置を得る。 【解決手段】 エレベータホールHを撮影手段TVで撮
影して処理映像メモリCMに記録し、この処理映像メモ
リCM上でエレベータの待客が待機する蓋然性の高い待
機領域と、通過する蓋然性の高い通過領域とに領域区分
手段C1で区分しておいて、撮影手段TVで撮影された
映像が待機領域で検出されたときその映像を待客とする
待客検出手段C2と、他の領域で検出されたときその映
像は待客ではないとし、又はその動きから待客と判定す
る判定手段C3とによって待客を検出し、この検出結果
によりエレベータの運転制御をするようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各階のエレベー
タの乗場にいる待客に応じて運転するエレベータの運転
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータの運転制御装置とし
て、例えば実開昭50−76563号公報によれば、エ
レベータホールに、テレビカメラ等を設置して各ホール
ごとに利用客の有無を検出し、利用客がいないことを検
出した場合は、乗場呼びを打ち消すようにしたものが開
示されている。また、特開昭61−169454号公報
によれば、乗場待客の行動を判定して乗場において、呼
び登録あるいは解消を司令するようにしたものが開示さ
れている。しかし、エレベータは、ビル内の交通動線の
要衝に位置しているので、エレベータホールを往来する
人が全てエレベータの待客であるとは限らない。
【0003】 図30は、ビル内の典型的なエレベータ
ホールに待客を撮影するテレビカメラが取り付けられた
状態を示す。即ち、図において、Hはエレベータホール
で、ビル内の一般の交通に供される通路としても機能す
るものである。EDA及びEDBはエレベータホールH
の一側に併設されたエレベータの乗場の戸、PBAは乗
場の戸EDAと乗場の戸EDBの間の立壁に設けられ、
その階にエレベータを呼び寄せるための乗場釦である。
TVは天井に設置されてエレベータホールHを撮影する
テレビカメラである。このように構成されたエレベータ
ホールHを通る者の中には、動線PAS1〜PAS4で
示すように、一側のエレベータを利用する者や、動線P
AS9〜PAS11で示すように図面奥行き側から手前
側へ、また逆に動線PAS12〜PAS14で示すよう
に図面手前側から奥行き側へ直進し、又は交叉する他の
通路へ右折し若しくは左折する者もいる。
【0004】 即ち、図30において、エレベータホー
ルHを往来する人には、エレベータの待客も居れば、他
の部屋へ行くために単に通過するに過ぎない人もいる。
このように、エレベータホールHを通る者は種々である
のに、従来のエレベータでは、天井に設けられたテレビ
カメラTVでエレベータホールHにおける人の在・不在
を一律に検出してエレベータの待客の在・不在とし、乗
場呼びの打消し等を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータの運
転装置は、以上のように構成されているので、単に人の
在・不在を検出し又は人の行動を判定するのみではエレ
ベータの待客を正確に検出することができない。このた
め、本来打ち消されるべき乗場呼びが打ち消されずにそ
のまま登録され続け、エレベータの効率的な運転ができ
ないという問題点があった。この発明は、このような問
題点を解決するためになされたもので、エレベータホー
ルでの待客の有無、更には待客数を正確に検出すること
を目的とし、また、この正確に検出された結果に基づい
てエレベータを効率的に運転すことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】エレベータホールにおい
ては、エレベータの待客は待客同志おおよそ定まった部
位で待機するように、同一目的を持った人の集合する領
域、いわゆる個性的領域と、種々の目的を持った人が混
在していて、まだ個性的領域とはいえない領域、いわゆ
る中性的領域とに大別することができる。更に、個性的
領域は、エレベータを待っている待客が主として集まる
待機領域、エレベータから降りた降客がエレベータホー
ルから離散するに先立って降りた当初に主として集まる
領域等、その目的ごとに分け得ることが経験的に知られ
ている。
【0007】更にまた、個性的領域と中性的領域とでは
人の行動が異なることも知られている。例えば、人がエ
レベータを利用すべく中性的領域から待機領域に向う場
合、一定の向きに進行し、やがて待機領域に達すると、
次に到達するエレベータに向けて右往左往する。即ち、
待機領域ではエレベータ利用の意思は不変であるが、そ
の進行する向きはそれまでの中性的領域におけるものと
は全く異なることも経験的に知られている。
【0008】この発明はかかる経験的事実に基づいてエ
レベータホールにおいて個性的領域にいる人は、その個
性的領域に応じた目的を持った人と判定し、また、中性
的領域にいる人は、その行動からエレベータの待客か通
過客か等を判定し、この判定結果から得られる待客情報
によりエレベータを運転するものである。
【0009】即ち、この発明は、エレベータホールが座
標付けされて記録された映像処理メモリ上で、エレベー
タの待客が待機する領域である待機領域を区分し、この
待機領域ではそこで撮影されたことを条件に待客として
エレベータを運転するようにしたものである。
【0010】また、この発明は、エレベータホールが座
標付けされて記録された映像処理メモリ上で、エレベー
タの待客が待機する領域である待機領域と、エレベータ
の待客及び単なる通過客が混在する通過領域とに区分
し、待機領域ではそこで撮影されたことを条件に待客と
し、通過領域ではその映像の動きを判定して待客とする
ようにしたものである。
【0011】更にまた、この発明は、エレベータホール
が座標付けされて記録された映像処理メモリ上で、待機
領域及び通過領域の他に排他領域を設け、この排他領域
を待客の検出から除外するようにしたものである。
【0012】更にまた、この発明は、エレベータホール
の一側に一の群管理装置の管理下にあるエレベータが配
置された場合は、立壁に設けられた乗場釦の取付部位か
らエレベータの出入口に至る領域を含む領域を待機領域
としたものである。
【0013】更にまた、この発明は、エレベータホール
の両側に一の群管理装置の管理下にあるエレベータが分
散配置された場合は、上記両側の立壁にそれぞれ設けら
れた乗場釦の取付部位からそれぞれ同側のエレベータの
出入口に至る一連の領域を含む領域を共に待機領域とし
たものである。
【0014】更にまた、この発明は、エレベータホール
の一側に一の群管理装置の管理下にある一の群のエレベ
ータが配置され、また他側には他の群管理装置の管理下
にある他の群のエレベータが配置された場合は、一側の
立壁に設けられた一側の乗場釦の取付部位から一の群の
エレベータの出入口に至る領域を含む領域を一側の待機
領域とし、他側の立壁に設けられた他側の乗場釦の取付
部位から他の群のエレベータの出入口に至る領域を含む
領域を他側の待機領域として区分し、一側の待機領域内
で検出された映像を一の群のエレベータの待客とし、他
側の待機領域内で検出された映像を他の群のエレベータ
の待客とするようにしたものである。
【0015】更にまた、この発明は、座標付けされて映
像処理メモリに記録されたエレベータホールを領域ごと
に区分するのに、その座標値と、その座標値がどの領域
に属するかを表す領域種別とを領域メモリに記録するよ
うにしたものである。
【0016】更にまた、この発明は、領域メモリは複数
種類設けられて、選択使用されるようにしたものであ
る。
【0017】更にまた、この発明は、待機領域の指定さ
れた領域メモリは、その階の乗場呼びが登録されたとき
初めて選択使用されるようにしたものである。
【0018】更にまた、この発明は、エレベータが戸を
開いているときは、エレベータの出入口直近のエレベー
タホールの領域を排他領域とする領域メモリが選択使用
されるようにしたものである。
【0019】更にまた、この発明は、通過領域内で検知
された映像が、一の群管理装置の管理下にあるエレベー
タのうちエレベータホールの一側最右に設けられたエレ
ベータの出入口及び最左に設けられたエレベータの出入
口とその映像の位置とをそれぞれ結ぶ直線によって挟ま
れた領域内に移動する向きのときその映像を待客と判定
するようにしたものである。
【0020】更にまた、この発明は、停止の意思を持っ
ているのに人の微動により生ずる重心位置の移動範囲を
画定する微動限界領域と、この微動限界領域よりも大き
い領域であって互いに独立行動をとる人が最も接近した
ときに相互に隔てる最小重心間距離により画定される可
動限界領域よりも小さい領域の移動限界領域とを予め定
めておいて、微動限界領域の外縁を起点として最大の歩
行速度で移動したとしても移動後の重心位置が移動限界
領域内となる時間を検出周期としてエレベータホールの
映像の重心位置の移動を検出したとき、この重心位置が
微動限界領域内のときは不動として重心位置は更新せ
ず、従って移動する向きも算出せず、一方、重心位置が
微動限界領域外となったときは重心位置の更新とその映
像の移動する向きを算出するようにしたものである。
【0021】更にまた、この発明は、停止の意思を持っ
ているのに人の微動により生ずる重心位置の移動範囲を
画定する微動限界領域と、この微動限界領域よりも大き
い領域であって互いに独立行動をとる人が最も接近した
ときに相互に隔てる最小重心間距離により画定される可
動限界領域よりも小さい領域の移動限界領域とを予め定
めておいて、重心位置を起点として最大の歩行速度で移
動したとしても移動後の重心位置が移動限界領域内とな
る時間を検出周期としてエレベータホールの映像の重心
位置の移動を検出したとき、この重心位置が微動限界領
域内のきは重心位置のみ更新してその映像の移動する向
きは算出しないものとし、重心位置が微動限界領域外と
なったときは重心位置の更新とその映像の移動する向き
を算出するようにしたものである。
【0022】更にまた、この発明は待客が検出されなか
ったときは、乗場呼びの登録を解除するようにしたもの
である。
【0023】更にまた、この発明は待客が検出されたと
きは、その待客数によってかごをその階の乗場呼びに割
り当てるときの重み付けをするようにしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいてこの発明の
実施の形態を述べる。なお、図面中、同一符号は同一要
素を示し、図30で示した要素と同一符号はその説明を
省略する。
【0025】実施の形態1.図1は、この発明によるエ
レベータの運転制御装置の一実施の形態の全体構成を示
すブロック図で、Hはエレベータの待客や通過客が往来
するエレベータホール、TVはこのエレベータホールH
を撮影する撮影手段、CMはこの撮影手段によって撮影
されたエレベータホールHの映像に座標値を付して記録
する映像処理メモリ、C1はこの映像処理メモリCMに
おいて、上記エレベータの待客が待機する領域として定
められた待機領域と、この待機領域を除く領域からなる
通過領域とに区分する領域区分手段、C2は映像処理メ
モリCMこ記録された映像が上記待機領域内にあるとき
この映像を上記エレベータの待客とする待客検出手段、
C3は通過領域内にあるときこの映像の動きを判定して
その判定結果により上記エレベータの待客とする待客判
定手段、C4は待客検出手段C2及び待客判定手段C3
によるエレベータの待客の検出によりエレベータを運転
する運転手段である。
【0026】図2から図24は、図1に示すこの発明の
一実施の形態の詳細を示す。図2は、ビル内の通路と兼
用されるエレベータホールH1〜HN〜HTの一側にA
号機及びB号機の2台のエレベータが併設されて群管理
される場合の制御回路図を示し、他側にはエレベータは
設置されないものとする。
【0027】図において、EMAはA号機の巻上機、1
Aはこの巻上機EMAによって昇降されるA号機のエレ
ベータのかご、2AはA号機のつり合いおもり、3Aは
A号機用の各台制御装置で、UP呼び検出回路4A、U
P呼び応答回路5A、DOWN呼び検出回路6A、DO
WN呼び応答回路7Aからなっている。STPAはかご
1Aが停止したとき閉成する接点、ASF1〜ASFN
〜ASFTはかご1Aがそれぞれ1階〜N階〜T階にあ
るとき閉成する階床選択機の接点である。ASTT〜A
STN〜AST1はかご1AがそれぞれT階〜N階〜1
階に停止したとき「H」となる信号線である。
【0028】同様に、EMBはB号機の巻上機、1Bは
この巻上機EMBによって昇降されるB号機のエレベー
タのかご、2BはB号機のつり合いおもりである。3B
はB号機用の各台制御装置で、A号機用の各台制御装置
3Aと同様に構成されており、UP呼び検出回路4B、
UP呼び応答回路5B、DOWN呼び検出回路6B、D
OWN呼び応答回路7Bからなっている。STPBはか
ご1Bが停止したとき閉成する接点、BSF1〜BSF
N〜BSFTはかご1Bがそれぞれ1階〜N階〜T階に
あるとき閉成する階床選択機の接点である。BSTT〜
BSTN〜BST1はかご1BがそれぞれT階〜N階〜
1階に停止したとき「H」となる信号線である。
【0029】HBU1はA号機及びB号機に共通に設け
られた1階のUP呼び釦、HBUNは中間階であるN階
のUP呼び釦で、2階から(T−1)階までのUP呼び
釦を代表して示す。HBDTは同様に共通に設けられた
最上階であるT階のDOWN呼び釦、HBDNは同じく
中間階であるN階のDOWN呼び釦で、2階から(T−
1)階までのDOWN呼び釦を代表して示す。LU1は
1階のUP呼び登録灯、LUNは中間階であるN階のU
P呼び登録灯で、2階から(T−1)階までのUP呼び
登録灯を代表して示す。LDTは最上階であるT階のD
OWN呼び登録灯、LDNは中間階であるN階のDOW
N呼び登録灯で、2階から(T−1)階までのDOWN
呼び登録灯を代表して示す。
【0030】MU1はフリップフロップ素子からなる1
階のUP乗場呼び登録手段で、1階のUP呼び釦HBU
1が押下されると端子Sに「H」が入力されて1階のU
P呼びが登録され、端子1から「H」が出力される。ま
た、端子Rに「H」が入力されることにより端子1が
「L」となり登録が打ち消される。MUNはN階のUP
呼び登録手段で、1階のUP呼び登録手段MU1と同様
の構成を有し、2階から(T−1)階までのUP呼び登
録手段を代表して示す。MDTは最上階であるT階のD
OWN呼び登録手段、MDNはN階のDOWN呼び登録
手段で、2階から(T−1)階までのDOWN呼び登録
手段を代表して示す。いずれも1階のUP呼び登録手段
MU1と同様の構成を有する。
【0031】VSS1は、1階のエレベータホールH1
を撮影し、その映像を処理する1階用の映像処理装置で
ある。VSSN及びVSSTは、それぞれN階及びT階
の映像処理装置で、詳細はN階のものについて図2に示
す。PAS1は、1階の映像処理装置VSS1による映
像信号から待客を検出する1階用の待客検出装置で、待
客が検出されないとき1階の乗場呼びの登録を解消する
乗場呼び解消信号HYC1を出力する。PASN及びP
ASTは、それぞれN階及びT階の待客検出装置で、そ
れぞれN階及びT階の乗場呼び解消信号HYCN及びH
YCTを出力する。詳細はN階のものについて図2に示
す。SK1は、1階のエレベータホールH1にメッセー
ジを通報する報知手段、SKN及びSKTは、それぞれ
N階及びT階の報知手段である。
【0032】RMU1は1階のUP呼び登録手段MU1
の端子Rに接続されて登録を解消するOR回路で、乗場
呼び解消信号HYC1又はA号機のUP呼び応答回路5
A若しくはB号機のUP呼び応答回路5Bが一階のUP
呼びに応答した旨の信号を出力したとき登録を解消する
ものである。RMUNは同様にN階のUP呼び登録手段
MUNの端子Rに接続されて登録を解消するOR回路
で、乗場呼び解消信号HYCN又はUP呼びに応答した
旨の信号により登録を解消するもので、OR回路RMU
1と同様の構成を有し、中間階を代表して示す。RMU
(T−1)は(T−1)階のUP呼びの登録を打ち消す
OR回路で、乗場呼び解消信号HYC(T−1)又はU
P呼びに応答した旨の信号により登録を解消する。
【0033】同様に、RMDTは最上階TのDOWN乗
場呼び登録手段MDTの端子Rに接続されて登録を打ち
消すOR回路で、乗場呼び解消信号HYCT又はA号機
のDOWN呼び応答回路7A若しくはB号機のDOWN
呼び応答回路7BがT階のDOWN呼びに応答した旨の
信号を出力したとき登録を打ち消すものである。RMD
Nは同様にN階のDOWN呼び登録手段MDNの端子R
に接続されて登録を打ち消すOR回路で、乗場呼び解消
信号HYCN又はDOWN呼びに応答した旨の信号によ
り登録を解消するもので、OR回路RMDTと同様の構
成を有し、中間階を代表して示す。RMD2は同様に構
成された2階用のOR回路である。
【0034】ASUは各階のUP呼び登録手段MU1〜
MUN〜の出力端子1に接続されて、UP呼びを各階ご
とにA号機又はB号機のいずれかに割り当てるUP呼び
割当手段で、1階のUP呼びを割り当てる割当回路AS
U1〜N階のUP呼びを割り当てる割当回路ASUN〜
(T−1)階のUP呼びを割り当てる割当回路ASU
(T−1)からなっている。割り当てられたUP呼びは
それぞれA号機のUP呼び検出回路4A又はB号機のU
P呼び検出回路4Bに入力されて、A号機又はB号機が
択一的に応答する。
【0035】同様に、ASDはDOWN呼び登録手段M
DT〜MDN〜の出力端子1に接続されて、DOWN呼
びを各階ごとにA号機又はB号機のいずれかに割り当て
るDOWN呼び割当手段で、T階のDOWN呼びを割り
当てる割当回路ASDT〜N階のDOWN呼びを割り当
てる割当回路ASDN〜2階のDOWN呼びを割り当て
る割当回路ASD2からなっている。割り当てられたD
OWN呼びはそれぞれA号機のDOWN呼び検出回路6
A又はB号機のDOWN呼び検出回路6Bに入力され
て、A号機又はB号機が択一的に応答する。
【0036】なお、UP呼び割当手段ASU及びDOW
N呼び割当手段ASDはいずれも群管理装置(図示しな
い)の出力の一種であって、具体的な群管理装置の内容
は既に慣用されており、ここでは省略するが、この発明
では後述する待客検出装置PAS1〜PASN〜PAS
Tによって検出された待客数により重付けされる。即
ち、待客数の多い階の乗場呼びは他の階に優先してエレ
ベータが割り当てられるものとする。
【0037】図3は、N階用の映像処理装置VSSN及
び待客検出装置PASNの詳細を示し、他階のものも同
様に構成されている。図中、映像処理装置VSSNは次
の装置によって構成されている。即ち、TVNは、エレ
ベータホールHNの天井に設けられた撮影手段で、影像
を検知できるものであればよく、ここではテレビカメラ
を使用するものとし、アナログ映像信号AVSを出力す
る。SYDは、アナログ映像信号AVSを映像信号、水
平同期信号HS及び垂直同期信号VSに分離する同期分
離回路で、映像信号を更に標本化周期TSでディジタル
映像信号DVSに変換する。CPは、ディジタル映像信
号DVSを基準信号SVと比較して二値化映像信号BV
Sに変換する比較器である。MCは、標本化周期TS、
水平同期信号HS及び垂直同期信号VSから水平座標信
号HC、垂直座標信号VCを発生させる座標設定回路で
ある。即ち、標本化周期TS毎に水平座標信号HCをイ
ンクリメントし、垂直座標信号VCはそのままに設定す
る。水平同期信号HSが入力されると水平座標信号HC
を「0」にリセットし、垂直座標信号VCをインクリメ
ントする。垂直同期信号VSが入力されると原点の座標
が設定され、水平座標信号HC=0,垂直座標信号VC
=0となる。
【0038】なお、アナログ映像信号をディジタル化し
てメモリに記録することは既に慣用されており、ここで
は、説明の都合上、垂直同期信号VS直後の最初の二値
化映像信号は映像メモリAM(後述)の原点のメモリに
記録されるものとし、垂直同期信号VSの直前の二値化
映像信号は最終座標信号LCの出力により映像メモリA
Mの最終座標のメモリに記録されるものとする。10及
び11はAND回路、12はフリップフロップ回路で、
AND回路10の入力端子には書込停止信号SPと最終
座標信号LCが入力され、出力端子はフリップフロップ
回路12の端子Sに接続されている。AND回路11の
入力端子には、書込再開信号SSと最終座標信号LCが
入力され、出力端子はフリップフロップ回路12の端子
Rに接続されている。フリップフロップ回路12は、端
子Sに「H」が入力されると出力端子0からは「L」の
書込制御信号SCが出力される。
【0039】13、14及び15は、いずれもAND回
路であって、常時は書込制御信号SCが「H」であるか
ら、AND回路13は二値化映像信号BVSを、またA
ND回路14は水平座標信号HCを、AND回路15は
垂直同期信号VCを出力する。書込制御信号SCが
「L」のときは、二値化映像信号BVS、水平座標信号
HC及び垂直同期信号VCのいずれも阻止される。
【0040】AMは二値化映像信号BVSを水平座標信
号HC及び垂直同期信号VCの指示する座標値と共に所
定の番地に順に記録する2ポートRAMからなる映像メ
モリで、詳細は図13に示す。具体的には、図18はエ
レベータホールHNの一部について人のアナログ映像信
号PTV及びQTV並びに置物のアナログ映像信号BT
Vが検出された例をを示し、図19は、上記アナログ映
像信号PTV、QTV及びBTVを変換して得られた二
値化映像信号PBS,QBS及びBBSが座標値と共に
映像メモリAMに記録されたものを上記座標値に従って
配列したものである。
【0041】待客検出装置PASNは、次の装置によっ
て構成されている。即ち、20はCPU、21はバス、
22はこのバス21に接続されプログラムが格納された
ROM、23はデータが一時的に格納されるRAMであ
る。24は入力装置で、書込制御信号SC、N階のエレ
ベータ停止信号ASTN、BSTN及びN階のUP呼信
号YUN、DOWN呼信号YDNが入力される。25は
出力装置で、書込停止信号SP、書込再開信号SS、N
階の乗場呼び解消信号HYCN、通報手段SKNへのメ
ッセージ及び待客数WPをそれぞれ出力する。
【0042】BMは無人状態のエレベータホールHNの
映像が書き込まれる背景映像メモリで、映像メモリAM
から信号を取り込むことにより、二値化映像信号BVS
が座標値に従って所定の番地に順に記録される。具体的
には、図20は無人のエレベータホールHNの一部につ
いて置物が置かれていて、そのアナログ映像信号BTV
が検出された例を示し、図21はこの図20の例につい
て背景映像メモリBMの一部に記録された置物の二値化
映像信号BBSを座標値に従って配列したものである。
【0043】CMは待客を検出するために映像メモリA
Mから背景映像メモリBMを対応する座標値ごとに減算
して、その結果が記録された映像処理メモリで、人の映
像を抽出する映像抽出手段として機能するもので、詳細
を図14に示す。更に具体的には、図19に示す映像メ
モリAMから図21の背景映像メモリBMを座標値ごと
に減算することにより置物の二値化映像信号BBSが消
えて、図22に示すとおり人の二値化映像信号PBS及
びQBSのみが抽出されて映像処理メモリCMに記憶さ
れる。また、図14に示すとおり、この減算処理後の二
値化映像信号PBS及びQBSに対してグループ分けを
して、同一グループに属する二値化映像信号PBS及び
QBSには「10」から始まるグループ番号GNを各座
標値ごとに記録する。
【0044】ここで、映像のグループ分けについて述べ
ると、原点(0,0)からX軸方向に走査を行ない、二
値化映像信号BVSが最初に「1」となる座標にグルー
プ番号GNとして例えば「10」を付す。「0」のもの
はグループ番号GNを「0」のままとする。以後、
「1」が連続する限り同じグループ番号GNを付す。第
2行目について座標(0,1)から同様に走査を行な
い、最初に「1」が現れた点(i,j)から「1」の距
離にある点の集合S{(i−1,j),(i−1,j−
1),(i,j−1),(i+1,j−1)}に既にグ
ループ番号GNが付されたものがあれば、その点(i,
j)に同じグループ番号GNを与える。最初に「1」が
現れた点(i,j)の集合Sがすべて「0」の場合は、
その座標に別のグループ番号GN、例えば「11」を付
す。
【0045】上記原則に従って、図22に示す二値化映
像信号PBS及びQBSにグループ番号GNを付す場合
を示す。座標(4,2)で最初に「1」が現れ、そのグ
ループ番号GNを「10」とする。以下、座標(6,
2)まで同じグループ番号GNが付される。次の行に移
り、座標(3,3)で最初の「1」が現れるが、座標
(4,2)にグループ番号GNに「10」が付されてい
るので、同番号が付される。次に、座標(8,7)で
「1」が現れるが、点の集合Sはすべて「0」であるか
ら、別のグループ番号GN、例えば「11」が付され
る。この結果、二値化映像信号QBSにはグループ番号
GNとして「11」が付される。このようにして付され
たグループ番号GNを座標値に従って配列すると図23
に示すとおりとなる。このグループ番号GNによって、
二値化映像信号PBSとQBSはそれぞれ別の映像であ
ることが判断される。
【0046】GMはグループメモリで、図15に示すと
おり処理映像メモリCMに現に記録されている現映像の
重心GWがグループ番号GNごとに算出されて記録され
る。なお、重心GWは、X座標についてX1、X2〜X
nの個数がそれぞれM1、M2〜Mnであり、Y座標に
ついてY1、Y2〜Ynの個数がそれぞれN1、N2〜
Nnであるとすると、次の式にり求めることができる。 GW(X,Y)={(M1・X1+M2・X2+〜+M
n・Xn)/(M1+M2+〜+Mn),(N1・Y1
+N2・Y2+〜+Nn・Yn)/(N1+N2+〜+
Nn)}
【0047】図23に示す処理映像メモリCMについ
て、グループ番号GNが「10」の重心PGWを求める
と、 M1+〜+Mn=N1+〜+Nn=11 M1・X1+〜+Mn・Xn=1×3+3×(4+5+6)+1×7=55 ∴X=55/11=5 N1・Y1+〜+Nn・Yn=3×2+5×3+3×4=33 ∴Y=33/11=3 よって、重心PGW(X,Y)=(5,3)となる。グ
ループ番号GNが「11」の重心QGWも同様に、QG
W(X,Y)=(9,8)となる。
【0048】LMはラベルメモリで、図16に示すとお
り「10」から始まるラベル番号LNと一つ前の検出周
期の映像である前映像の重心LWの座標とが格納されて
いて、この前映像の重心LWとグループメモリGMの現
映像の重心GWとから重心の移動を判定してその判定結
果JCと、判定後に前映像の重心LWの座標を現映像の
重心GWの座標で更新して記録される。
【0049】WPNは、N階でエレベータを待っている
待客数を記録する待客数メモリで、詳細を図17に示す
とおり、所定の番地に待客数WPが記録される。
【0050】次に、図4から図7に基づいて人の動及び
不動について述べる。図4は、互いに独立行動をとる人
が最も接近した状態を示し、図中、P及びQは直上から
見た人の映像を示し、PWは映像Pが映像面上に占める
面積の重心、同様にQWは映像Qが映像面上に占める面
積の重心である。Δdは最接近の状態において最接近部
が相互に隔てる距離であって非接触限界距離と定義す
る。RRは最接近状態で重心PWと重心QWが隔てる距
離であって、この距離は身体の部位によって異なる値を
とるが、この実施の形態では異なる値のうちの最小値と
し、可動限界距離と定義する。WM1は最接近状態で重
心PWと重心QWが隔てる距離を映像Pの全周に亙って
巡らして形成された領域であって、この実施の形態では
可動限界距離RRを半径とする円内の領域とし、可動限
界領域と定義する。従って、可動限界領域WM1内には
他の重心は原則として存在しない。
【0051】同様に、重心QWを中心とした可動限界距
離RRを半径とする円内からなる可動限界領域WM2内
には他の重心は存在しないことも明かである。従って、
可動限界領域WM1と可動限界領域WM2とが重なる領
域WM3には何れの重心PW又はQWも存在し得ない不
干渉領域である。
【0052】しかし、稀には人と人とが衝突して可動限
界領域WM1内に他の重心の存在することも考えられる
が、短時間で解消し正常な状態に復帰するので、かかる
瞬間的な例外が支障となることはない。また、親が子供
の手を引いている等の場合は、「非接触限界距離Δd=
0」となり一の映像として検知され、従って、一の重心
しか算出されないことがあるが、かかる親と子のよう
に、その行動が従属性の高いもので同一行動をとるよう
な場合は、物理的には個々に存在する別体であっても一
の重心として取り扱って支障はないものである。
【0053】図5において、PW0は時刻t0における
人の重心の位置、W0は停止の意思を持った人の微動に
より生ずる重心位置の移動範囲を画定する微動限界領域
で、この発明の実施の形態では半径rの円で囲まれた領
域であって、人の重心の移動があったとしても、その移
動がこの微動限界領域W0内である限りは人は不動と
し、その重心の位置は尚位置PW0に固定されるものと
する。従って、rは重心の位置PW0の移動を無視する
ことができる限界の距離、即ち微動限界距離を示す。微
動限界領域W0は、この発明の実施の形態では人の進行
方向を検知することにより、その人がエレベータの待客
であるか否かを判定することとしているため、待客検出
の精度向上に有益である。即ち、停止の意思を持った人
であっても、微動は不可避である。かかる微動は一般に
その人が意図して移動しようとする方向とは無関係であ
り、このためこの微動の方向をその人の意図した進行方
向として検知し、待客であるか否かを判断することは妥
当性を欠く。そこで、微動限界領域W0内での人の微動
は不動とみなして待客検出の精度向上を図るものであ
る。
【0054】W1は、微動限界領域W0よりも大きい領
域であって可動限界領域WM1よりも小さい領域からな
る移動限界領域であって、この実施の形態では半径Rの
円内の領域とし、半径Rを移動限界距離と定義する。P
W1は、重心の位置PW0から微動限界距離rだけ離れ
た点を起点として最大速度で移動したとしても人の映像
の重心の位置が移動限界領域W1内となる所定の時間Δ
tを定め、この時間Δtの間に位置PW0から移動した
同一人の重心の位置を示す。即ち、Δtを検出周期とし
て人の映像を検出したとき、この検出周期Δtで移動で
きる人の重心は必ず移動限界領域W1内であり、従っ
て、重心の位置PW0から重心の位置PW1までの距離
は移動限界距離Rよりも小さくなる。
【0055】図6は、時刻t0における人の重心の位置
PW0がΔt後に位置PW1に移動し、同時に位置QW
Xにも他の人の重心が存在する場合を示す。図5の説明
から重心の位置PW0から移動したのは位置PW1であ
って、位置QWXではないことが分る。即ち、位置PW
1と位置PW0との距離は、移動ベクトルDRの絶対値
として求めることができ、その距離は移動限界距離Rよ
りも小さい。即ち、|DR|<Rであるから移動限界領
域W1内にある。前に述べたとおり、移動限界領域W1
内には他人の重心は存在し得ないので、位置PW1は位
置PW0にあった重心が移動したものであることが分
る。一方、位置QWXと位置PW0との距離も同様に、
移動ベクトルDRXの絶対値として求めることができ、
その距離は移動限界距離Rよりも大きい。即ち、|DR
X|>Rであるから移動限界領域W1外となり、他から
移動した重心位置であることが分る。
【0056】なお、上記移動ベクトルDRは位置PW0
を起点としたものである。しかし、この実施の形態では
微動限界領域W0内での移動は移動とはみなされないの
で、現実の重心の位置との間には最大値で微動限界距離
r分の差が生じることがある。即ち、実際の移動距離は
|DR|±rである。しかし、仮に、位置PW0から距
離rだけ離れた位置を起点として最大速度で移動したと
しても、検出周期Δt経過後の重心の位置PW1はなお
移動限界領域W1内にあることは既に述べたとおりであ
る。従って、重心が移動限界領域W1内にあるか否かで
いずれの重心が移動したものであるかを知ることができ
る。
【0057】図7は、一側にのみ隣接して設けられたA
号機及びB号機のエレベータが一群として管理される場
合のN階のエレベータホールHNを、テレビカメラTV
Nで撮影して二値化された映像信号が座標値を付されて
映像メモリAM、背景メモリBM及び処理映像メモリC
Mのそれぞれに記録される場合のエレベータホールHN
と上記座標値との関係を示す図である。
【0058】即ち、図中、M0は併設された一の群管理
装置下にあるエレベータ群のうち、一方の端に位置する
A号機のエレベータの出入口から更に隣接エレベータB
号機側と反対側に所定距離だけ離れた床面と立壁WEと
が交叉する点であって、この点を座標の原点(0,0)
とする。M1は併設されたエレベータ群のうち、他方の
端に位置するB号機のエレベータの出入口から更に隣接
エレベータA号機側と反対側に所定距離だけ離れた床面
と立壁とが交叉する点であって、この点を座標(0,Y
1)とする。M2は原点M0から床面上に形成されたX
軸が対向壁WHと交叉する点であって、この点を座標
(X2,0)とする。M3は点M1からX軸に平行に床
面上に形成された直線が対向壁WHと交叉する点であっ
て、この点を座標(X2,Y1)とする。上記点M0、
点M2、点M3及び点M1で囲まれた長方形状の領域が
映像メモリAM、背景メモリBM及び処理映像メモリC
Mのそれぞれに記録される全領域である。
【0059】MAはA号機のエレベータの出入口を仕切
る三方枠の反B号機側の縦枠が床面と交叉する点であっ
て、この点を座標(0,YA)とする。MBはB号機の
エレベータの出入口を仕切る三方枠の反A号機側の縦枠
が床面と交叉する点であって、この点を座標(0,Y
B)とする。MWAは座標(X1,0)のX軸上の点、
MWBは座標(X1,Y1)の点である。
【0060】WHNは、エレベータの待客が待機する領
域として定められた待機領域であって、例えば少なくと
もA号機とB号機間の立壁に設けられた乗場釦(図30
に示す乗場釦PBAと同じである。)の取付部位からA
号機及びB号機のエレベータの出入口に至る一連の領域
を含むものとしてもよく、この実施の態様では原点M
0、点MWA、点MWB及び点M1を結ぶ直線で囲まれ
た長方形状の領域とする。従って、原点M0、点MW
A、点MWB及び点M1を結ぶ直線は、待機領域を仕切
る領域区分手段として機能するものである。
【0061】PHNは、点MWA、点M2、点M3及び
点MWBで囲まれた長方形状の領域であって、エレベー
タホールHNを通過する人が利用する領域として予め定
められた通過領域PHNである。しかし、通過領域PH
Nには、通過する人の他にエレベータの待客も混在する
蓋然性が極めて高い。そこでこの実施の形態では、図7
において例えば重心位置LWからΔt経過後に位置GW
1に移動したとすると、移動ベクトルDR1は重心の位
置LWと点MA及び点MBをそれぞれ結ぶ直線がなす角
度αの範囲、即ち乗込領域GON内に向う。かかる人の
移動は、エレベータの乗場の戸EDAN又はEDBNに
向かうものであるから、エレベータの待客と判定するも
のである。
【0062】これに対して、図7において重心位置LW
からΔt経過後に位置GW2に移動したとすると、その
向きは上記角度αの範囲から外れるものであり、少なく
ともエレベータの乗場の戸EDAN又はEDBNに向か
うとはいえない。従って、かかる人は通過客とするもの
である。
【0063】N階用の映像処理装置VSSNによりエレ
ベータホールHNの影像を映像メモリAMに書き込む場
合の動作を、図3、図8、図13、図18及び図19に
よって説明する。ここで、ANDゲート13、14及び
15はいずれも開いるものとする。
【0064】図8において、手順S10でテレビカメラ
TVNによりエレベータホールHNが撮影され、アナロ
グ映像信号AVSが同期分離回路SYDに送られる。そ
のアナログ映像信号AVSの一映像を図18に示す。図
において、PTV及びQTVは何れも真上から撮影した
人のアナログ映像信号で、BTVはエレベータホールH
Nに固定的に設置された置物のアナログ映像信号を示
す。
【0065】手順S11で、アナログ映像信号AVSは
同期分離回路SYDにおいて映像信号、水平同期信号H
S、垂直同期信号VSに分離され、更に、映像信号は標
本化周期TSでディジタル映像信号DVSに変換され、
比較器CPに送られる。手順S12で、ディジタル映像
信号DVSは比較器で基準値SVと比較され、二値化映
像信号BVSに変換される。手順S13で、座標設定回
路MCにおいて標本化周期TS、水平同期信号HS及び
垂直同期信号VSから、水平座標信号HC、垂直座標信
号VCを発生させて映像メモリAMに送る。
【0066】即ち、垂直同期信号VSが座標設定回路M
Cに入力されると、手順S14及び手順S15により、
水平座標信号HC=0、垂直座標信号VC=0の原点が
設定されて映像メモリAMに送られる。水平同期信号H
Sが座標設定回路MCに入力されると、手順S16及び
手順S17により、水平座標信号HCは「0」に、垂直
座標信号VCはその値がインクリメントされて映像メモ
リAMに送られる。標本化周期TSが座標設定回路MC
に入力されると、手順S18により、標本化周期TS毎
に水平座標信号HCのみがインクリメントされ、垂直座
標信号VCはそのままに設定されて映像メモリAMに送
られる。手順S19において、二値化映像信号BVS
は、水平座標信号HC及び垂直座標信号VCに対応させ
て映像メモリAMへ書き込まれる。
【0067】即ち、映像メモリAMは、図13に示すよ
うに、座標設定回路MCから原点の座標信号が送られて
くると「A+0」番地に飛び、そこから順に座標値と二
値化映像信号BVSを書き込んでいき、最終座標信号L
C(ここでは説明を簡単にするため、垂直同期信号VS
の直前に出力されるものとする。)に対して最後の番地
「A+Y・X−1」に書き込まれる。この最終座標信号
LCに続いて垂直同期信号VCが出力され、最初の番地
「A+0」に戻る。
【0068】図19は、図18に示すアナログ映像信号
AVSを二値化して映像メモリAMに記録した二値化映
像信号BVSを、座標値に従って配列したものである。
図中、PBSはアナログ映像信号による人の映像PTV
を二値化した映像、QBSは同じく人のアナログ映像Q
TVを二値化した映像、BBSは同じく置物のアナログ
映像BTVを二値化した映像である。
【0069】次に、エレベータホールHNにおける人の
映像のみを抽出するために、無人状態のエレベータホー
ルHNの映像を背景映像メモリBMに書き込んでおく必
要がある。その書込み動作を図3、図9、図20及び図
21に基づいて説明する。
【0070】エレベータホールHNには図20に示すと
おり、置物のみがテレビカメラTVNにより撮影され、
そのアナログ映像信号BTVが二値化されて映像メモリ
AMに書込みが継続してなされているものとする。この
時の映像メモリAMの内容を座標値に従って配列したも
のを図21に示す。この映像信号を背景映像メモリBM
に書き込む場合について説明する。図9において、手順
S30で人為操作により背景映像メモリBMへの書込み
を指示する。この指示に基づき、手順S31で出力装置
25を介して書込停止信号SPが「H」に、書込再開信
号SSが「L」にそれぞれ設定される。
【0071】映像処理装置VSSNでの動作について 書込再開信号SSが「L」に設定されると、手順S32
でANDゲート11が閉じ、フリップフロップ12の端
子Rに「L」信号が入力される。手順S33で座標設定
回路MCから最終座標信号LCが出力されるのを待つ。
従って、途中で書込停止信号SPが入力されても映像メ
モリAMへの書込みは、最後の番地「A+Y・X−1」
まで継続して行なわれる。最終座標信号LCが出力され
と、手順S34でANDゲート10が開き、フリップフ
ロップ12の端子Sに「H」が入力され、端子0を
「L」にセットし書込制御信号SCを「L」にする。こ
れによってANDゲート13、14及び15がそれぞれ
閉じて二値化映像信号BVS、水平座標信号HS及び垂
直座標信号VSの映像メモリAMへの入力は何れも阻止
される。このため映像メモリAMへの書込は停止され、
その内容は静止して図21に示すとおりとなる。
【0072】待客検出装置PASNでの動作について 書込制御信号SCは、入力装置24を介して待客検出装
置PASNに入力される。手順S35で書込制御信号S
Cが「L」になったことが検出されると、即ち、映像メ
モリAMの最後の番地まで書込みが行なわれると、手順
S36で映像メモリAMの内容を背景映像メモリBMに
書込みが始まる。手順S37で最後の番地まで書き終っ
たことが検知されると、背景映像メモリBMは座標値に
従って二値化映像信号BVSを表すと、映像メモリAM
と同様図21に示すとおりとなる。手順S38で書込停
止信号SPが「L」に、書込再開信号SSが「H」に復
帰されて背景映像メモリBMへの書込みは終了する。
【0073】一方、映像処理装置VSSNでは、書込停
止信号SPが「L」に設定されると、手順S39でAN
Dゲート10が閉じ、フリップフロップ12の端子Sに
「L」が入力される。しかし、フリップフロップ12の
端子0は「L」を継続して出力する。手順S40で座標
設定回路MCが最終座標信号LCを出力したことを検知
して、手順S41でANDゲート11を開き、フリップ
フロップ12の端子0を「H」にセットして書込制御信
号SCを「H」にする。書込制御信号SCが「H」にな
るとANDゲート13、14及び15はいずれも開い
て、手順S42により、図8に示した動作によって映像
メリAMへの書込みが再開される。
【0074】次に、待客検出装置PASNにより、エレ
ベータホールHNにおける人の行動を判定してエレベー
タの待客と通過客とを区別する動作を、図10から図1
2の流れ図に基づいて図3、図13から図23を参酌し
て述べる。前提として、背景映像メモリBMへの書込み
は既に完了し、図21に示す内容になっているとする。
また、映像処理装置VSSNによる映像メモリAMへの
書込みは継続して行なわれているものとし、図18に示
すアナログ映像信号AVSの二値化映像信号BVSが書
き込まれて、図19に示す状態になっているものとす
る。
【0075】図10において、手順S60でタイマーT
が「0」に初期設定され、手順S61でタイマーTが検
出周期Δtに達したことが検知されると、手順S62で
タイマーTが「0」に設定され、手順S63で書込停止
信号SPは「H」に、書込再開信号SSは「L」にそれ
ぞれ設定される。これにより図9で述べたとおり書込制
御信号SCが「L」となる。手順S64で書込制御信号
SCが「L」になったことが検知されると、映像メモリ
AMへの書込みが停止されて手順S65で映像メモリA
Mの内容が処理映像メモリCMに書き移される。手順S
66で最後の番地まで書き終ったことが検知されると、
処理映像メモリCMへの書込みは終了する。この時の処
理映像メモリCMの座標値と二値化映像信号BVS部分
の内容は映像メモリAMと同様で、座標値に従って配列
すると図19に示すとおりとなる。手順S67で書込停
止信号SPが「L」に、書込再開信号SSが「H」に復
帰されて、図9に示すとおり映像処理装置VSSNによ
る映像メモリAMへの書込が再開される。
【0076】手順S68で処理映像メモリCMの二値化
映像信号BVS部分について各座標ごとに対応する背景
映像メモリBMの値を減算し、その結果を処理映像メモ
リCMに戻す。即ち、手順S66により書込みが終了し
た段階の処理映像メモリCMの二値化映像信号BVS部
分の内容は、図19に示す映像メモリAMと同内容であ
る。また、背景映像メモリBMの二値化映像信号BVS
部分の内容は、図21に示すとおりである。従って、手
順S68による処理後は、双方に共通する置物の二値化
映像信号BBSは打ち消されて図22に示すとおりとな
る。即ち、処理映像メモリCMにはエレベータホールH
Nに固定的に置かれた物の映像が排除されて動くものの
映像のみが抽出されて記録されることになる。
【0077】手順S69で処理映像メモリCMの二値化
映像信号BVS部分に値「1」が記録されたメモリが座
標上で隣接する一群のメモリに、既に述べたように数値
「10」から始まる同一のグループ番号GNを付してグ
ループ分けをする。二値化映像信号BVSが図22に示
すものであるとき、そのグループ分けした結果は図23
に示すごとくなる。
【0078】手順S70でグループ番号ごとに既に述べ
たとおり重心GWを算出し、図15に示すようにグルー
プメモリGMにグループ番号GNと対応させて記録す
る。
【0079】図11は、重心GWの移動から人の行動を
判定する流れ図である。手順S80でラベル番号LNが
「10」に初期設定される。手順S81でラベルメモリ
LMにおいてそのラベル番号LNの判定JCが「0」か
否かを調べる。「0」のときは手順S100に飛んでラ
ベル番号LNが最後ではないときは、手順S101でラ
ベル番号LNをインクリメントして次ぎのラベル番号L
Nについて同様の処理を行い、判定JCが「0」でない
場合は、手順S82でグループ番号GNを「10」に初
期設定する。
【0080】手順S83でクループメモリGMにおいて
そのグループ番号GNの重心GWの座標が(0,0)か
否かを調べる。(0,0)の場合は該当するグループ番
号には映像はないので、手順87に飛び、最後のグルー
プ番号GNでないときは、手順S88でグループ番号G
Nをインクリメントして次ぎのグループ番号GNについ
て同様の調査を行い、重心GWの座標が(0,0)でな
い場合、手順S84でラベルメモリLMの重心LWとグ
ループメモリGMの重心GWの重心間距離RWを算出す
る。手順S85で重心LWを始点とし重心GWを終点と
する移動ベクトルDRの向きを算出する。
【0081】手順S86で重心間距離RWが移動限界距
離Rよりも大きいとされたときは、その重心GWはその
時のラベル番号LNの重心LWが移動したものではな
い。このため手順S87及び手順S88を介して次ぎの
グループ番号GNについて手順S84から手順S86迄
を繰り返す。その結果、 (1)手順S87で最後のグループ番号GNと判断され
た場合は、その時のラベル番号LNの重心LWが移動し
たと思われる重心はグループメモリGMにはないことに
なる。つまり、その重心LWは視野外へ消失したことに
なる。従って、手順S89でラベルメモリLMの判定J
Cは「0」に設定され、更に手順S90でその時のラベ
ル番号LNの重心LWの座標を原点(0,0)に設定す
る。
【0082】(2)一方、手順S86で重心間距離RW
が移動限界距離R以下とされた場合は、その重心GWは
その時のラベル番号LNの重心LWが移動したものとな
る。 (a)手順S91で重心間距離RWが微動限界距離rよ
りも小さいと判断された場合は、重心LWは移動しなか
ったとみなされる。従って、手順S92でラベルメモリ
LMの判定JCは「1」に設定される。この場合、重心
LWの座標を重心GWの座標で更新することはしない。 (b)手順S91で重心間距離RWが不動限界r以上と
判断された場合は、重心LWはその重心GWの座標位置
まで移動したことになる。手順S93でその重心GWが
待機領域WHN内、即ち、重心GWのX座標がX1より
も小さいと判断された場合は、手順S94でラベルメモ
リLMの判定JCは「2」と設定される。 (c)手順S93でその重心GWが待機領域WHN外と
判断された場合は、手順S95で移動ベクトルDRの向
きを調べ、その向きがエレベータの乗込領域RONのと
きは、手順S96でラベルメモリLMの判定JCは
「3」と設定される。 (d)手順S95で移動ベクトルDRの向きが通過領域
PHNのときは、手順S97でラベルメモリLMの判定
JCは「4」と設定される。
【0083】手順S91で重心間距離RWが不動限界r
以上と判断された場合は、重心LWは移動したことにな
るから、手順S98で重心LWの座標値は重心GWの座
標値で更新される。手順S100でラベル番号LNが最
後の番号ではないと判断されたときは、手順S101で
ラベル番号LNをインクリメントし、以下次ぎのラベル
番号LNについて同様の処理を行う。ラベル番号LNが
最後のものまで処理された場合は、既存の映像について
は全て判定し終えたことになる。
【0084】図12は、グループ番号GNの中に、新規
に視野内に進入したものがあるか否か、即ち、グループ
番号GNの指定された重心GWに対応する重心LWがラ
ベルメモリLM内にあるか否かを調べた後、待客数WP
Nを算出する過程を示す流れ図である。
【0085】手順S110でグループ番号GNが「1
0」に初期設定される。手順S111でグループ番号G
Nの重心GWの座標が(0,0)である場合、該当する
映像は存在しないから手順S119へ飛ぶ。そこでグル
ープ番号GNが最後か否かを調べ、最後でない場合は手
順S120でグループ番号GNをインクリメントして次
ぎのグループ番号GNについて手順S111で、重心G
Wの座標を調べる。その座標値が(0,0)でない場合
は、手順S112でラベル番号LNが「10」に初期設
定される。手順S113でそのラベル番号LNの判定J
Cが「0」の場合は、重心LWは存在しない空の番号で
あるから手順S115へ飛び、そのラベル番号LNが最
後か以内を調べ、最後でない場合は、手順S116でラ
ベル番号をインクリメントして次ぎのラベル番号につい
て同様の処置をする。
【0086】手順S113で判定JCの内容が「0」で
ない場合は、映像の重心LWが存在する。手順S114
で、重心GWの位置と重心LWの位置とを比較し、等し
い場合は手順S98で更新されたものであるから重心G
Wは既存の重心LWの移動したものであることがわか
る。この場合は手順S119に飛び、グループ番号GN
が最後か否かを調べ、最後でない場合は手順S120で
インクリメントして次ぎのグループ番号GNについて上
記と同様に手順S111以下の処理をする。
【0087】手順S114で重心GWと重心LWの座標
が等しくない場合は、手順S115でラベル番号LNが
最後か否かを調べた後、最後でない場合は手順S116
でインクリメントして次ぎのラベル番号LNについて同
様の処置をする。即ち、図15に示すグループメモリG
Mのグループ番号GNは固定して図16に示すラベルメ
モリLMのラベル番号LNのみ順に更新して、最後のラ
ベル番号LNまで調べても重心GWと等しい重心LWが
ない場合は、その重心GWは新規に視野内に進入したも
のであることがわかる。この重心GWの座標をラベルメ
モリLMに新規に記録するため、手順S117でラベル
メモリLMのうち判定JCが「0」であるラベル番号L
Nのものを選び、そのラベルメモリLMに重心GWの座
標値を記録する。更に手順S118でそれまで「0」で
あった判定JCを「5」に設定する。
【0088】手順S119で以上の処置を最後のグルー
プ番号GNまで行ったことが検知されると手順S121
でラベルメモリLMにおいて判定JCが「1」,「2」
又は「3」のものの個数をカウントし、結果を待客数メ
モリWPNに記録する。手順S122で待客数メモリW
PNの内容が「0」で、更に手順S123で乗場UP呼
信号YUN又は乗場DOWN呼信号YDNがあることが
検知されると手順S124でスピーカーSKNにより
「乗場呼びの登録を打消す」旨の確認放送を行った後、
手順S125でN階の乗場呼び解消信号HYCNを発生
し、手順S61に戻る。なお、乗場呼び解消信号HYC
Nは、OR回路RMUNを介してUP呼び登録手段MU
Nの端子Rに入力されて呼びの登録をリセットする。同
様にOR回路RMDNを介してDOWN呼び登録手段M
DNの端子Rに入力されて呼びの登録をリセットする。
【0089】手順S122で待客有るとされ、かつ手順
S126で乗場UP呼信号YUN又は乗場DOWN呼信
号YDNがあるとされる場合は、手順S127でその待
客数を群管理装置に出力して手順61に戻る。この待客
数によってN階へのエレベータのかご1A、1Bの割当
てに優先度を設定することができる。更に、その待客数
が1台のエレベータでは収容できないと判断されたとき
は、他のかごを重複して指定して応援させることもでき
る。応援運転の具体的方法は、当業者には自明と考える
が、例えば、応援する階への呼びを待客の操作による呼
び登録手段MU1,MUN,MDN,及びMDTとは別
に応援呼びを登録する回路を別途設けるようにすればよ
いものである。なお、手順S123及び手順S126で
乗場UP呼信号YUN及び乗場DOWN呼信号YDNの
何れも存在しない場合はそのまま手順S61に戻り、以
後検出周期Δtごとに上記の処置を繰り返す。
【0090】図24に基づいて、以上述べたことを総括
する。図中、R1はエレベータの待客の移動ルートの一
例を示し、W11は移動限界領域、GW11,GW1
2,GW13,GW14,GW16,GW17及びGW
20は検出周期Δtごとに手順S70で求められたた重
心の位置を示す。DR11,DR12,DR13,DR
14,DR16及びDR20は重心の座標位置を始点及
び終点とする移動ベクトルを示す。
【0091】R2はエレベータホールHNを通過する客
の移動ルートの一例を示し、W201は移動限界領域、
GW201,GW210は検出周期Δtごとの重心の位
置を示す。DR201,DR208及びDR209は移
動ベクトルを示す。
【0092】R3はエレベータホールHNの通過領域P
HNの途中で停止してエレベータを待つ待客の移動ルー
トを示し、W301は移動限界領域、GW301及びG
W307は重心の位置を示す。
【0093】移動ルートR1の場合、重心の位置GW1
1は、一つ前の検出周期Δtでは視野外の位置GW10
にあったもので、次の検出周期Δtで初めて処理映像メ
モリCMに記録されて手順S70で算出され、グループ
メモリGMに記録されたものであるから、移動限界領域
W11内には位置GW11に重心が存在するのみであ
る。つまり、現検出周期Δtの一つ前の検出周期Δtの
時点では重心は位置GW10にあり、この位置GW10
は映像メモリAMには記録されないのでラベルメモリL
Mには移動限界領域W11内に位置する重心は存在しな
い。このため、手順S113から手順S118によりJ
C=5と判定される。
【0094】次ぎの検出周期Δtで重心は位置GW11
から位置GW12に進み、更に次ぎの検出周期Δtで位
置GW13に進む。この時の移動ベクトルDR12の向
きは、その始点である位置GR12から点MAと点MB
の両点をそれぞれ結ぶ両直線が角度α12で挟む領域の
外、即ち乗込領域GON12の外となる。従って、位置
GW13の時点では手順S95及び手順S97で判定J
C=4とされ通過客となる。しかし、位置GW14に進
んだ場合、移動ベクトルDR13の向きは、その始点で
ある位置GR13から点MAと点MBの両点をそれぞれ
結ぶ両直線が角度α13で挟む領域内、即ち乗込領域G
ON13の内となる。従って、手順S95で判定JC=
3とされ、更に手順S121で待客数WPNにカウント
される。即ち、待機領域WHN内に到達する前の位置G
W14に進んだ時点で既にエレベータの待客であること
が分る。
【0095】更に、位置GW16から位置GW17へ進
んだ段階で待機領域WHNに入り、手順S93及び手順
S94で判定JC=2とされ、更に手順S121で待客
数WPNにカウントされる。従って、待機領域WHN内
では手順S93から明かなとおり移動ベクトルの向きに
は無関係となるので、例えば、移動ベクトルDR20の
ように位置GW20と点MA及び点MBを結ぶ直線が角
度α20で挟む領域外に向うこととなっても継続して待
客と判定される。このため、エレベータに乗るために待
客が応用動作をとったとしても、待客であることの判定
を誤ることはない。
【0096】移動ルートR2の場合、重心は位置GW2
01で初めてグループメモリGMに記録されるから移動
限界領域W201内には他に重心は存在しない。次の検
出周期Δt迄の間に移動ベクトルDR201だけ進み、
最後に移動ベクトルDR209によって重心の位置はG
R210となり、次の検出周期Δt迄には視野外に消失
する。しかし、途中、いずれの移動ベクトルDR20
1,DR208,DR209も乗込領域GONに向うも
のはなく、従って、手順S95で終始通過客と判定され
手順S97で判定JC=4とされる。例えば、移動ベク
トルDR208はその始点GW208と点MA及び点M
Bを結ぶ直線が角度α208で挟む乗込領域GON内と
なることはない。重心の位置は移動ベクトルDR209
の終点GW210を最後に視野から消えるが、重心の位
置GW210は、手順S98でラベルメモリLMに移さ
れる。次の検出周期Δtでは位置GW210から視野外
の位置GW211に達するため、この位置GW211は
グループメモリGMには記録されない。このため移動限
界領域W202には重心の位置GW210を始点とする
移動ベクトルの終点はグループメリGMには記録されな
い。従って、手順S82から手順S89により判定JC
=0とされ、更に手順S90でラベルメモリLMのうち
それ迄位置GW210が記録されていたメモリLWを
(0,0)に設定する。
【0097】移動ルートR3の場合は、重心は位置GW
301で初めて認識され、グループメモリGMに記録さ
れるから移動限界領域W301内にはその時点では他に
重心は存在しない。以後反エレベータ側の壁WHに沿っ
て進み位置GW307で停止する。壁WH際ではエレベ
ータのインジケーター(図示しない)を狭い視野角で認
識でき、また通過客の交通を阻害することもないことか
ら壁WH際に立ち止まってエレベータを待つ待客もい
る。そこで、通過領域PHNで停止した場合は、エレベ
ータの待客と判断するものである。即ち、位置GW30
7に達するまでは手順S91,手順S93及び手順S9
5により通過客とされ、更に手順S97で判定JC=4
と設定される。しかし、位置GW307に達すると不動
又は微動限界距離r以下の微動に過ぎない場合は、手順
S91で不動とされて判定JC=1と設定され、手順S
121で待客数メモリWPNに記録される。この客が待
機領域WHNへ移る場合、図示を省略したがその移動ベ
クトルは乗込領域GON内となり、引き続き待客と判定
されることは明かである。
【0098】移動ルートR41は、人の移動を部分的に
示したもので、位置GW41では待機領域WHN内にあ
り、従って手順S93及び手順S121で待客とされる
が、位置GW42では通過領域PHNに入り、しかも移
動ベクトルDR41の向きも乗込領域ではないので、手
順S95で通過客と判定される。
【0099】上記実施の形態1によれば、エレベータホ
ールHNを待機領域WHNと通過領域PHNとに分け、
待機領WHN域にいる人はエレベータの待客であると判
定することにしたので、その人がUP呼び釦HBUN又
はDOWN呼び釦HBDNを押した後に位置表示器(図
示しない)を見るために、例えば図24に移動ベクトD
R20で示すとおり、一時的にエレベータから離れる向
きに移動したとしても、待機領域WHN内にある限りは
待客と判定されるので、誤って乗場呼びが打ち消される
ことはないものである。また、通過領域PHNにいる場
合でも、その人の移動する向きがエレベータの出入口に
向うものであるときは待客と判定するようにしたので、
待機領域WHNに到達する前の早い段階で待客を検出で
きる。
【0100】なお、上記実施の形態1では、図13にお
いて二値化映像信号BVSは座標値と共に映像メモリA
Mに記録されるものとしたが、これに限られるものでは
なく、映像メモリAMには所定のメモリ番地から二値化
映像信号BVSのみ順に記録し、上記メモリ番地と座標
値とを対応付けしたテーブルを別途設けてもよい。
【0101】また、上記実施の形態1では、映像メモリ
AM、背景メモリBM、及び処理映像メリCMは、いず
れもテレビカメラTVNの全視野を記録するものとした
が、これに限られるものではなく、テレビカメラTVN
による映像のうち必要部分のみを記録するようにしても
よい。具体的には、図7に示す原点M0に相当する水平
座標カウンターHC及び垂直座標カウンターVCの値を
予め定めておいて、このカウンター値以後の二値化映像
信号BVSをメモリに記録する方法が考えられる。ま
た、エレベータホールHNにおいて、原点に相当する部
位に標識を置いておき、この標識をテレビカメラTVN
で撮影して認識させることにより原点M0としてもよ
い。
【0102】実施の形態2.図25は、エレベータホー
ルHNを座標化し、各座標値ごとに待機領域WHN1若
しくはWHN2か通過領域PHNかの別を示す領域種別
ZNを指定してメモリ番地Z+0から順にROMに記憶
させた領域区分手段としての領域メモリZMNを示し、
図26は上記座標値に従って上記領域種別ZNを配列し
たものである。図7の場合は、X座標値がX1よりも大
か小かにより重心LWが待機領域WHNの内外を判断す
るものであるが、待機領域WHNが複雑な形状で単純な
算式では求められない場合、この領域メモリZMNによ
り求めることができる。即ち、手順S70で重心GWの
位置が求められたならば、それがいずれの領域に属する
か領域メモリZMNを参酌することにより判断するもの
である。このように、領域メモリZMNで待機領WHN
1、WHN2か通過領域PHNかの別を指定するものと
すれば、任意の領域を設定でき、ビル内の交通動線の実
情に即したものとすることができる。
【0103】実施の形態3.また、各種の領域メモリZ
MNを用意しておいて、日により又は時間帯、更にはエ
レベータの動作によって使い分けることも可能である。
図27は、かご1AがN階に到着した場合の領域メモリ
ZMNの一例を示し、WHN1〜WHN3はいずれも待
機領域を示す。EXNは排他領域を示し、この領域の人
はその行動の如何にかかわらず待客ではないとするもの
である。その具体的取扱いとして、例えば、図3に示す
エレベータ停止信号STNAにより、かご1AがN階に
停止したことが検知されると、図27の領域メモリZM
Nが選択される。かご1Aの直前の乗場は排他領域EX
Nであるから、かご1Aから降りた客は対象から除外さ
れる。この排他領域EXNから外れると、客は通過領域
PHNに入るが、この段階では客はかご1Aから降りる
行動態様からエレベータホールHNを通過する行動態様
に移行しており、誤って待客とすることはなく、人の行
動の実情に即すことができる。特に、エレベータホール
HNの他側にエレベータが対向位置される場合、上記降
客がその他側のエレベータの待客と誤検出されるのを防
止するのに有効である。
【0104】実施の形態4.図28は一群として管理さ
れるAからD号機のエレベータのかご1A,1B,1C
及び1DがエレベータホールHNを介して2台ずつ対向
配置されたものを示す。図中、WHN1は点M0、点M
1、点MWB及び点MWAでエレベータホールHNを長
方形状に仕切るA号機及びB号機側に形成された待機領
域、WHN2は同じく点MWC、点MWD、点M3及び
点M2で長方形状に仕切るC号機及びD号機側に形成さ
れた待機領域、PHNは点MWA、点MWB、MWD及
び点MWCでエレベータホールHNの中央部に形成され
た長方形状の通過領域である。GON1は重心の位置G
WにおいてA号機及びB号機側に向かう乗込領域、GO
N2はC号機及びD号機側に向かう乗込領域である。
【0105】待機領域WHN1及びWHN2は各エレベ
ータに共通であって待機領域WHN1の待客は、A号機
及びB号機の待客であることは勿論のこと、C号機及び
D号機の待客でもある。また、待機領域WHN2の待客
も同様である。同様に移動ベクトルが乗込領域GON1
に向かうことを理由に待客と判断された場合であって
も、その待客はA号機からD号機に共通する待客として
扱うものである。このように、待機領域WHN1及びW
HN2がエレベータホールHNの両側に分散していて
も、各領域WHN1及びWHN2における待客は共通に
扱うようにしたので、一つの階に1台のエレベータが応
答するすることとなり、各待機領域WHN1及びWHN
2を、近接するエレベータに専属させる場合(専属させ
ると待機領域WHN1にはA号機又はB号機が、またW
HN2にはC号機又はD号機が応答することとなる)に
比べて一の群管理装置の下で効率的な運転が可能とな
る。
【0106】実施の形態5.図29において、A号機と
B号機はエレベータホールHNの一側に設置されて一群
として群管理され、またC号機とD号機は他側に設置さ
れて他の一群として群管理される場合を示す。WHN1
1は点M0、点M1、点MWB及び点MWAでエレベー
タホールHNを長方形状に仕切るA号機及びB号機専用
の待機領域、WHN21は同じく点MWC、点MWD、
点M3及び点M2で長方形状に仕切るC号機及びD号機
専用の待機領域、PHNは点MWA、点MWB、MWD
及び点MWCでエレベータホールHNの中央部に形成さ
れた長方形状の通過領域である。GON11は重心の位
置GW1においてA号機及びB号機側に向かう専用の乗
込領域、GON21はC号機及びD号機側に向かう専用
の乗込領域である。即ち、群管理装置ごとにそれぞれ専
用の待機領域及び乗込領域を設けたので、その一の群管
理装置が対象とすべき待客か他の群管理装置が対象とす
べき待客かを区別することができ、効率的なエレベータ
の運転が可能となる。
【0107】また、A号機及びB号機を対象とする一の
群管理装置にとってC号機及びD号機を対象とする他の
群管理装置専用の待機領域WHN21内にある重心GW
3は待客ではないとして扱う。また、待機領域WHN2
1内にある限り、移動ベクトルが仮に乗込領域GON3
1内に向うものであっても待客とは判断しない。即ち、
一の群管理装置から見た場合、待機領域WH21は排他
領域として扱うことになる。このため、A号機及びB号
機用の乗場呼びとC号機及びD号機用の乗場呼びを同一
人が重複して登録すること、即ち無駄呼びを防止するこ
とができる。
【0108】実施の形態6.実施の形態1では手順S9
1で重心間距離RWが微動限界距離rよりも小さいとき
は「不動」と判定し、重心LWの座標値の更新(手順S
98)の処理はしないこととしたが、移動ベクトルDR
の向きは判断しないものの、重心LWの座標値の更新の
み行なうものとしてもよい。微動の場合は重心座標を更
新しないとすると、検出周期Δtごとに微動を重ねて最
終的に微動限界距離rを越えたとき、この最後の微動は
手順S91で微動ではないと判断される。このため、手
順S95でその最後の微動の向きによって待客か否か判
断されることとなり、意図した判定結果が得られないお
それがある。しかし、微動であっても重心LWの座標の
更新を行なうとすれば、移動の始点は更新された新たな
重心の位置となるので、手順S95における移動ベクト
ルDRの向きは、常に手順S91で微動限界距離rを越
えたと判断されたときにのみ手順S95でその向きが判
断されて待客か否かが判定されることになる。
【0109】
【発明の効果】この発明は以上述べたように、エレベー
タホールを撮影してその映像をメモリに記録し、このメ
モリ上でエレベータホールを各領域種別に区分するよう
にしたので、現実のエレベータホールの床面には何等の
区分手段も必要せず、従って、通行上支障となるものは
全くないことは勿論のこと、人に踏み荒されて美感を損
ねることもなく、また踏み荒されて機能低下を招くこと
もないという効果を共通して有すると共に、下記の効果
を有するものである。
【0110】この発明は、エレベータホールが座標付け
されて記録された映像処理メモリ上で、エレベータの待
客が待機する蓋然性の高い領域を待機領域として区分し
て、この待機領域で撮影された映像を待客として検出
し、この検出結果によってエレベータを運転するするよ
うにしたので、エレベータホールにおける待客を正確に
検出でき、実情に合った効率的な運転が可能となるとい
う効果を奏する。
【0111】また、この発明は、エレベータホールが座
標付けされて記録された映像処理メモリ上で、エレベー
タの待客が待機する領域である待機領域とエレベータの
待客及び単なる通過客とが混在する通過領域とに区分
し、待機領域ではそこで撮影されたことを条件に待客と
し、通過領域ではその映像の動きを判定して待客とする
ようにしたもので、エレベータホールにおける待客を正
確に検出できると共に、まだ待機領域に到達する前の段
階で早期に待客を検出できるという効果を奏する。
【0112】更にまた、この発明は、エレベータホール
が座標付けされて記録された映像処理メモリ上で、待機
領域及び通過領域の他に待客ではない人の集合する領域
を排他領域として設け、この排他領域にいることを条件
に待客検出の対象から除外するするようにしたので、待
客検出を更に正確に行なうことができる。
【0113】更にまた、この発明は、エレベータホール
の一側に一の群管理装置の管理下にあるエレベータが配
置されたものにあっては、立壁に設けられた乗場釦の取
付部位からエレベータの出入口に至る領域を含む領域を
待機領域としたので、その待機領域で検出された人は待
客である蓋然性が高く、正確な待客検出が可能となる効
果を奏する。
【0114】更にまた、この発明は、エレベータホール
の両側に一の群管理装置の管理下にあるエレベータが分
散配置されたものにあっては、上記両側の立壁にそれぞ
れ設けられた乗場釦の取付部位からそれぞれ同側のエレ
ベータの出入口に至る一連の領域を含む領域を共に待機
領域としたので、上記両側のエレベータに近接して分散
待機する待客を正確に検出できる効果を有する。
【0115】更にまた、この発明は、エレベータホール
の一側に一の群管理装置の管理下にある一の群のエレベ
ータが配置され、また他側には他の群管理装置の管理下
にある他の群のエレベータが配置されたものにあって
は、一側の立壁に設けられた一側の乗場釦の取付部位か
ら一の群のエレベータの出入口に至る領域を含む領域を
一側の待機領域とし、他側の立壁に設けられた他側の乗
場釦の取付部位から他の群のエレベータの出入口に至る
領域を含む領域を他側の待機領域として区分し、一側の
待機領域内で検出された映像を一の群のエレベータの待
客とし、他側の待機領域内で検出された映像を他の群の
エレベータの待客としたので、その一の群管理装置が対
象とすべき待客か他の群管理装置が対象とすべき待客か
を区別することができ、正確な待客検出とこの検出結果
に基づく効率的なエレベータの運転が可能となる。
【0116】更にまた、この発明は、座標付けされて映
像処理メモリに記録されたエレベータホールを領域ごと
に区分するのに、その座標値と、その座標値がどの領域
に属するかを表す領域種別とを領域メモリに記録するよ
うにしたもので、ビル内の交通動線の実情に即した任意
の領域を設定でき、この結果正確な待客の検出が可能と
なる効果を奏する。
【0117】更にまた、この発明は、領域メモリは複数
種類設けられて、選択使用されるようにしたもので、ビ
ル内交通の実情に即した正確な待客検出が可能となる効
果を奏する。
【0118】更にまた、この発明は、待機領域の指定さ
れた領域メモリは、その階の乗場呼びが登録されたとき
初めて選択使用されるようにしたもので、要時に限り待
客を検出することとなり、誤検出による影響を制限する
ことができ、効率的な運転が可能となるという効果をそ
うする。
【0119】更にまた、この発明は、エレベータが戸を
開いているときは、エレベータの出入口直近のエレベー
タホールの領域を待客検出の対象から除外する排他領域
とする領域メモリが選択使用されるとしたもので、降車
客と乗込み客との混在による誤検出を避けることがで
き、正確な待客検出が可能となる効果を奏する。
【0120】更にまた、この発明は、通過領域内で検知
された映像が、一の群管理装置の管理下にあるエレベー
タのうちエレベータホールの一側最右に設けられたエレ
ベータの出入口及び最左に設けられたエレベータの出入
口とその映像の位置とをそれぞれ結ぶ直線によって挟ま
れた領域内に浸入する向きに移動するときその映像を待
客と判定するようにしたので、待機領域に達する前に待
客を検出でき、早い時期に正確な待客を検出できる効果
を奏する。
【0121】更にまた、この発明は、停止の意思を持っ
ているのに人の微動により生ずる重心位置の移動範囲を
画定する微動限界領域と、この微動限界領域よりも大き
い領域であって互いに独立行動をとる人が最も接近した
ときに相互に隔てる最小重心間距離により画定される可
動限界領域よりも小さい領域の移動限界領域とを予め定
めておいて、微動限界領域の外縁を起点として最大の歩
行速度で移動したとしても移動後の重心位置が移動限界
領域内となる時間を検出周期としてエレベータホールの
映像の重心位置の移動を検出したとき、この重心位置が
微動限界領域内のときは不動として重心位置は更新せ
ず、従って移動する向きも算出せず、一方、重心位置が
微動限界領域外となったときは重心位置の更新とその映
像の移動する向きを算出するようにしたもので、不規則
的な微動による不規則な移動方向を検出して誤った待客
検出が行なわれるのを避けることができるという効果を
奏する。
【0122】更にまた、この発明は、停止の意思を持っ
ているのに人の微動により生ずる重心位置の移動範囲を
画定する微動限界領域と、この微動限界領域よりも大き
い領域であって互いに独立行動をとる人が最も接近した
ときに相互に隔てる最小重心間距離により画定される可
動限界領域よりも小さい領域の移動限界領域とを予め定
めておいて、重心位置を起点として最大の歩行速度で移
動したとしても移動後の重心位置が移動限界領域内とな
る時間を検出周期としてエレベータホールの映像の重心
位置の移動を検出したとき、この重心位置が微動限界領
域内のきは重心位置のみ更新してその映像の移動する向
きは算出しないものとし、重心位置が微動限界領域外と
なったときは重心位置の更新とその映像の移動する向き
を算出するようにしたので、検出周期ごとに重心位置が
更新されることとなり、従って、微動が連続しても、そ
の微動による移動ベクトルにより待客か否かが判定され
ることはなく正確な待客検出が可能となるという効果を
奏する。
【0123】更にまた、この発明は待客が検出されなか
ったときは、乗場呼びの登録を解除するようにしたもの
で、エレベータの無駄停止を防止して効率的な運転が可
能となる効果を奏する。
【0124】更にまた、この発明は待客が検出されたと
きは、その待客数によってかごをその階の乗場呼びに割
り当てるときの重み付けをするようにしたので、エレベ
ータ全体として効率的な運転が可能となるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すエレベータの
運転制御装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1のエレベータの運転
制御装置の制御回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示すエレベータの
運転制御装置の映像処理装置と待客検出装置の制御回路
図である。
【図4】 人の近接状態を表した説明図である。
【図5】 人の移動を表した説明図である。
【図6】 人の移動を判別する説明図である。
【図7】 エレベータホールに座標付けをした図であ
る。
【図8】 映像メモリに書き込むための動作説明図であ
る。
【図9】 背景メモリに書き込むための動作説明図であ
る。
【図10】 待客と通過客を区別するための動作説明図
である。
【図11】 重心の移動から人の行動を判定する動作説
明図である。
【図12】 新規進入者と待客数を検出する動作説明図
である。
【図13】 映像メモリAMの具体例を示す図である。
【図14】 処理映像メモリCMの具体例を示す図であ
る。
【図15】 グループメモリGMの具体例を示す図であ
る。
【図16】 ラベルメモリLMの具体例を示す図であ
る。
【図17】 待客数メモリWPNの具体例を示す図であ
る。
【図18】 エレベータホールの一部の映像を示す図で
ある。
【図19】 映像メモリAMの二値化映像信号を配列し
た図である。
【図20】 エレベータホールの背景映像の一部を示す
図である。
【図21】 背景メモリBMの二値化映像信号を配列し
た図である。
【図22】 処理映像メモリCMの二値化映像信号を配
列した図である。
【図23】 処理映像メモリCMのグループ分けと重心
位置の一例を示す図である。
【図24】 エレベータホールでの人の動きを示す説明
図である。
【図25】 領域メモリZMNの具体例を示す図であ
る。
【図26】 領域メモリZMNの領域種別を配列した図
である。
【図27】 領域メモリZMNの領域種別を配列した図
である。
【図28】 同一管理下にあるエレベータが両側に配置
されたエレベータホールの領域を示す図である。
【図29】 異なる管理下にあるエレベータが両側に配
置されたエレベータホールの領域を示す図である。
【図30】 従来のエレベータの運転制御装置の説明図
である。
【符号の説明】
VSS1,VSSN,VSST 映像処理装置 PAS1,PASN,PAST 待客検出装置 MU1,MUN ・・・・・・・UP呼び登録手段 MDN,MDT ・・・・・・・DOWN呼び登録手段 AM ・・・・・・・・・・・・映像メモリ BM ・・・・・・・・・・・・背景映像メモリ CM ・・・・・・・・・・・・処理映像メモリ GM ・・・・・・・・・・・・グループメモリ LM ・・・・・・・・・・・・ラベルメモリ WPN ・・・・・・・・・・・待客数メモリ ZMN ・・・・・・・・・・・領域メモリ H1,HN,HT ・・・・・・エレベータホール WHN,WHN1,WHN2 待機領域 PHN ・・・・・・・・・・・通過領域 TVN ・・・・・・・・・・・テレビカメラ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの待客が待機するエレベータ
    ホールを撮影する撮影手段、この撮影手段によって撮影
    された上記エレベータホールの映像に座標値を付して記
    録する映像処理メモリ、この映像処理メモリにおいて、
    上記エレベータの待客が待機する領域として定められた
    待機領域を区分する領域区分手段、上記撮影手段によっ
    て撮影された映像が上記待機領域内にあるときこの映像
    を上記エレベータの待客とする待客検出手段、この待客
    検出手段による検出結果により上記エレベータを運転す
    る運転手段を備えたエレベータの運転制御装置。
  2. 【請求項2】 エレベータの待客が待機するエレベータ
    ホールを撮影する撮影手段、この撮影手段によって撮影
    された上記エレベータホールの映像に座標値を付して記
    録する映像処理メモリ、この映像処理メモリにおいて、
    上記エレベータの待客が待機する領域として定められた
    待機領域と、この待機領域を除く領域からなる通過領域
    とに区分する領域区分手段、上記撮影手段によって撮影
    された映像が上記待機領域内にあるときこの映像をエレ
    ベータの待客とする待客検出手段、上記通過領域内にあ
    るときこの映像の動きを判定してその判定結果により上
    記エレベータの待客とする待客判定手段、上記待客検出
    手段及び上記待客判定手段による上記エレベータの待客
    の検出により上記エレベータを運転する運転手段を備え
    たエレベータの運転制御装置。
  3. 【請求項3】 エレベータの待客が待機するエレベータ
    ホールを撮影する撮影手段、この撮影手段によって撮影
    された上記エレベータホールの映像に座標値を付して記
    録する映像処理メモリ、この映像処理メモリにおいて、
    上記エレベータの待客が待機する領域として定められた
    待機領域と、上記エレベータの待客は存在しない領域と
    して定められた排他領域と、上記待機領域及び上記排他
    領域の双方を除く領域からなる通過領域とに区分する領
    域区分手段、上記撮影手段によって撮影された映像が上
    記待機領域内にあるときこの映像を上記エレベータの待
    客とする待客検出手段、上記通過領域内にあるときこの
    映像の動きを判定してその判定結果により上記エレベー
    タの待客とする待客判定手段、上記待客検出手段及び上
    記待客判定手段による上記エレベータの待客の検出によ
    り上記エレベータを運転する運転手段を備えたエレベー
    タの運転制御装置。
  4. 【請求項4】 撮影手段は、一の群管理装置の管理下に
    あるエレベータが一側に配置されたエレベータホールに
    設けられたものとし、領域区分手段が区分する待機領域
    は、少なくとも上記エレベータホールの立壁に設けられ
    た乗場釦の取付部位から上記エレベータの出入口に至る
    一連の領域を含むものとした請求項1から3のいずれか
    に記載のエレベータの運転制御装置。
  5. 【請求項5】 撮影手段は、一の群管理装置の管理下に
    あるエレベータが両側に分散配置されたエレベータホー
    ルに設けられたものとし、領域区分手段が区分する待機
    領域は、少なくとも上記エレベータホールの両側の立壁
    にそれぞれ設けられた乗場釦の取付部位からそれぞれ同
    側のエレベータの出入口に至る一連の領域を含むものと
    した請求項1から3のいずれかに記載のエレベータの運
    転制御装置。
  6. 【請求項6】 撮影手段は、一の群管理装置の管理下に
    ある一の群のエレベータが一側に配置され、他の群の管
    理装置の管理下にある他の群のエレベータが他側に配置
    されたエレベータホールに設けられたものとし、領域区
    分手段が区分する待機領域は、少なくとも上記一側の立
    壁に設けられて上記一の群のエレベータを呼び寄せる上
    記一側の乗場釦の取付部位から上記一の群のエレベータ
    の出入口に至る一連の領域を含む領域を上記一側の待機
    領域とし、少なくとも上記他側の立壁に設けられて上記
    他の群のエレベータを呼び寄せる上記他側の乗場釦の取
    付部位から上記他の群のエレベータの出入口に至る一連
    の領域を含む領域を上記他側の待機領域として区分する
    ものとし、待客検出手段は、上記撮影手段によって撮影
    された映像が上記一側の待機領域内にあるときこの映像
    を上記一の群のエレベータの待客とし、上記他側の待機
    領域内にあるときこの映像を上記他の群のエレベータの
    待客とするものとした請求項1から3のいずれかに記載
    のエレベータの運転制御装置。
  7. 【請求項7】 領域区分手段は、映像処理メモリに付さ
    れた座標値に、この座標値がいずれの種別の領域に属す
    るかを表す領域種別が付されて記録された領域メモリか
    らなるものとした請求項1から6のいずれかに記載のエ
    レベータの運転制御装置。
  8. 【請求項8】 領域メモリは、複数種類が設けられて選
    択使用されるものとした請求項7記載のエレベータの運
    転制御装置。
  9. 【請求項9】 待機領域の指定された領域メモリは、乗
    場呼びが登録されたとき初めて選択使用されるものとし
    た請求項8記載のエレベータの運転制御装置。
  10. 【請求項10】 エレベータが戸を開いているときは、
    エレベータの出入口の前方直近部のエレベータホールの
    領域を排他領域とする領域メモリが選択使用されるもの
    とした請求項8記載のエレベータの運転制御装置。
  11. 【請求項11】 待客判定手段は、通過領域内で検知さ
    れた映像の動きが、一の群管理装置の管理下にあるエレ
    ベータのうちエレベータホールの一側最右に設けられた
    エレベータの出入口及び最左に設けられたエレベータの
    出入口と上記映像の位置とをそれぞれ結ぶ線によって挟
    まれた領域内に移動する向きであることを検知したとき
    その映像を上記エレベータの待客と判定するものとした
    請求項2又は3記載のエレベータの運転制御装置。
  12. 【請求項12】 待客判定手段は、停止の意思を持った
    人の微動により生ずる映像上の重心位置の移動範囲を画
    定する微動限界領域と、この微動限界領域よりも大きい
    領域であって互いに独立行動をとる人が最も接近したと
    きに相互に隔てる最小重心間距離により画定される可動
    限界領域よりも小さい領域の移動限界領域とを予め定
    め、上記微動限界領域の外縁を起点として最大の歩行速
    度で移動したとしても移動後の上記重心位置が上記移動
    限界領域内となる時間を検出周期としてエレベータホー
    ルの映像の重心位置の移動を検出して、この重心位置が
    上記微動限界領域内のときは不動として上記重心位置は
    更新せず、上記重心位置が上記微動限界領域外となった
    ときは、上記重心位置の更新とその映像の移動する向き
    を算出するものとした請求項11記載のエレベータの運
    転制御装置。
  13. 【請求項13】 待客判定手段は、停止の意思を持った
    人の微動により生ずる映像上の重心位置の移動範囲を画
    定する微動限界領域と、この微動限界領域よりも大きい
    領域であって互いに独立行動をとる人が最も接近したと
    きに相互に隔てる最小重心間距離により画定される可動
    限界領域よりも小さい領域の移動限界領域とを予め定
    め、上記重心位置を起点として最大の歩行速度で移動し
    たとしても移動後の上記重心位置が上記移動限界領域内
    となる時間を検出周期としてエレベータホールの映像の
    重心位置の移動を検出して、この重心位置が上記微動限
    界領域内のきは上記重心位置のみ更新してその映像の移
    動する向きは算出しないものとし、上記重心位置が上記
    微動限界領域外のときは、上記重心位置の更新とその映
    像の移動する向きを算出するものとした請求項11記載
    のエレベータの運転制御装置。
  14. 【請求項14】 運転手段は、待客が検出されなかった
    ときは乗場呼びの登録を解除するものとした請求項1か
    ら3のいずれかに記載のエレベータの運転制御装置。
  15. 【請求項15】 運転手段は、待客が検出されたときは
    その待客数によりエレベータのかごをその階の乗場呼び
    に割り当てるときの重み付けをするものとした請求項1
    から3のいずれかに記載のエレベータの運転制御装置。
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