JPWO2019082353A1 - 送信機 - Google Patents

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Abstract

送信機は、タイヤ内に設けられ、タイヤ圧力警報装置に警報を行わせる。送信機は、端子を有する送信部と、圧力スイッチと、を備える。圧力スイッチは、中空状の箱と、箱内とタイヤ内とを連通させる流路と、を備える。箱は、箱内の圧力とタイヤ内の圧力との差が所定値未満のときには端子から離間しており、タイヤ内の圧力に比べて箱内の圧力が所定値以上高くなることで弾性変形して送信部の端子に接触する金属製の変形部を備える。送信部は、変形部と、端子との接触を契機としてタイヤ圧力警報装置に警報を行わせるための警報信号を送信する。

Description

本発明は、車両に設けられた複数の車輪のそれぞれに取り付けられる送信機に関する。
複数の車輪を備える車両に設けられた送信機としては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のタイヤ圧力監視装置は、各車輪に設けられた送信機と、受信機と、を備える。送信機は、タイヤの圧力(タイヤの内圧)を検出する圧力センサと、この圧力センサによって検出されたタイヤの圧力データを間欠的に取得するコントローラと、圧力データを含むデータ信号を受信機に向けて送信する送信部と、を備える。受信機は、各車輪に設けられた送信機から送信されるデータ信号を受信することで、タイヤの圧力が急激に低下したり、タイヤの圧力が過度に低下したことを把握できる。
特開2014−91344号公報
ところで、コントローラが圧力データを間欠的に取得する場合、圧力データを取得してから、次に圧力データを取得するまでの間は、圧力データの取得が行われない。即ち、受信機がタイヤの圧力を把握できない期間が生じることになる。この期間内にタイヤの圧力が急激に低下した場合、圧力データが取得されるまでの間は、タイヤの圧力が急激に低下したことを受信機に把握させることができない。
本発明の目的は、タイヤの圧力が急激に低下した場合に、タイヤ圧力警報装置に逸早く警報を行わせることができる送信機を提供することにある。
上記課題を解決する送信機は、タイヤ内に設けられ、タイヤ圧力警報装置に警報を行わせる送信機であって、端子を有する送信部と、圧力スイッチと、を備え、前記圧力スイッチは、中空状の箱と、前記箱内と前記タイヤ内とを連通させる流路と、を備え、前記箱は、前記箱内の圧力と前記タイヤ内の圧力との差が所定値未満のときには前記送信部の前記端子から離間しており、前記タイヤ内の圧力に比べて前記箱内の圧力が前記所定値以上高くなることで弾性変形して前記端子に接触するように構成された導電性の変形部を備え、前記送信部は、前記変形部と前記端子との接触を契機として前記タイヤ圧力警報装置に警報を行わせるための警報信号を送信するように構成される。
箱内と、タイヤ内とは流路によって連通しているため、タイヤの圧力変動が僅かな場合には、箱内とタイヤ内とは同圧とみなすことができる。タイヤの圧力が急激に低下すると、箱内の圧力もタイヤ内の圧力に追従して低下する。この際、流路がオリフィスとして機能することで、流路を介した箱内からの気体の排出が制限され、箱内の圧力はタイヤ内の圧力よりも緩やかに低下する。このため、タイヤの圧力が急激に低下した場合には、一時的に箱内の圧力がタイヤ内の圧力よりも高くなる。変形部は、タイヤ内の圧力に比べて箱内の圧力が所定値以上高くなると、弾性変形し、端子に接触する。これにより、送信部からタイヤ圧力警報装置に警報信号が送られ、タイヤ圧力警報装置に警報を行わせることができる。時間経過に伴い、箱内の圧力とタイヤ内の圧力とが小さくなると、変形部は弾性力によって復元することで、端子から離間する。変形部の弾性変形を契機として警報信号が送信されることで、タイヤの圧力が急激に低下した場合に、警報装置に逸早く警報を行わせることができる。
上記送信機について、前記タイヤ内の圧力が前記箱内の圧力よりも低い状態において、前記変形部と前記端子とが接触していない場合に比べて、前記変形部と前記端子とが接触している場合のほうが前記流路を介して前記箱から排出される気体の流量を少なくするように構成された流量低下部を備えていてもよい。一例として、前記流路は前記変形部に形成されており、前記端子は前記変形部と接触したときに前記流路を介して前記箱から排出される気体の流量を制限するように構成される。
これによれば、変形部と端子とが接触すると、流路を介して箱から排出される気体の流量が少なくなる。したがって、タイヤ内の圧力と箱内の圧力との差が小さくなりにくく、変形部が端子に接触している時間を長くすることができる。このため、警報信号が送信される時間を長くすることができる。
上記送信機について、前記タイヤ内の圧力が前記箱内の圧力よりも低い状態において、前記変形部と前記端子とが接触している場合に比べて、前記変形部と前記端子とが接触していない場合のほうが前記流路を介して前記箱から排出される気体の流量を少なくするように構成された流量増加部を備えていてもよい。一例として、前記流路は前記変形部に形成されており、前記流量増加部は前記箱内に設けられる流量制限部を含み、前記流量制限部は、前記変形部と前記端子とが接触していないときに前記流路を介して前記箱から排出される気体の流量を制限するように構成される。
これによれば、タイヤ内の圧力と、箱内の圧力との差に応じて、変形部は端子への接触と、端子からの離間とを繰り返すことになる。変形部の端子への接触と、端子からの離間とは単位時間当たりのタイヤ内の圧力の低下量が多いほど短い間隔で繰り返されることになる。警報信号は、変形部が端子に接触する度に送信される。タイヤ圧力警報装置は、警報信号を受信する間隔から、タイヤに生じた異常の度合いを把握できる。
本発明によれば、タイヤの圧力が急変した場合に、警報装置に逸早く警報を行わせることができる。
車両の概略構成図。 車輪に取り付けられた送信機を示す斜視図。 定常送信装置の概略構成図。 タイヤ内の圧力、定常送信装置から送信される圧力低下信号、及び、圧力急変用送信装置から送信される警報信号の関係を示すタイムチャート。 圧力急変用送信機を示す断面図。 圧力スイッチの変形部が弾性変形した際の変形部と端子との関係を模式的に示す断面図。 圧力急変用送信装置を示す等価回路。 比較例の圧力スイッチを模式的に示す断面図。 比較例の圧力スイッチを模式的に示す断面図。 変形例の圧力急変用送信装置を示す等価回路。 変形例の圧力スイッチを模式的に示す断面図。 変形例の圧力急変用送信装置を模式的に示す断面図。 (a)〜(d)は変形例の圧力スイッチを模式的に示す断面図。 変形例の圧力急変用送信装置を模式的に示す断面図。 変形例の圧力急変用送信装置を模式的に示す断面図。 変形例の送信機を示す斜視図。
以下、送信機の一実施形態について説明する。
図1に示すように、タイヤ圧力監視装置10は、車両11の4つの車輪12にそれぞれ取り付けられる送信機20と、車両11の車体に設置されるタイヤ圧力警報装置60と、を備える。各車輪12は、ホイール部13と、このホイール部13に装着されるタイヤ14とを含む。タイヤ圧力警報装置60は、受信機61と、警報器65と、を備える。
図2に示すように、各送信機20は、ホイール部13のリム15に装着されたタイヤバルブ16と一体化されている。各送信機20は、タイヤ14の内部空間に配置されるように、そのタイヤ14が装着されたホイール部13に対して取り付けられている。
送信機20は、定常送信装置20Aと、圧力急変用送信装置20Bと、を備える。定常送信装置20Aと、圧力急変用送信装置20Bとは一体化されている。
図3に示すように、各定常送信装置20Aは、圧力センサ21、温度センサ22、コントローラ24、定常送信回路25、アンテナ27、及び、バッテリ26を備える。定常送信装置20Aは、バッテリ26によって動作する。コントローラ24は定常送信装置20Aの動作を統括的に制御する。圧力センサ21は、対応するタイヤ14内の圧力(タイヤ内圧力)を検出して、その検出によって得られたタイヤ14内の圧力データをコントローラ24に出力する。温度センサ22は、対応するタイヤ14内の温度(タイヤ内温度)を検出して、その検出によって得られたタイヤ内の温度データをコントローラ24に出力する。
コントローラ24は、CPU24a、記憶部24b(RAMやROM等)及びタイマを含むマイクロコンピュータ等よりなり、記憶部24bには各定常送信装置20Aの固有の識別情報であるIDコードが登録されている。このIDコードは、各定常送信装置20Aを受信機61に識別させるために使用される情報である。コントローラ24は、圧力データ、温度データ、及び、IDコードを含むデータを生成し、定常送信回路25に出力する。定常送信回路25は、コントローラ24からのデータを変調してデータ信号(RF信号)を生成し、データ信号をアンテナ27から無線送信する。データ信号は、RF帯(例えば、315MHz帯や、434MHz帯)の信号として送信される。
コントローラ24は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェア(特定用途向け集積回路:ASIC)を備えたものであってもよい。すなわち、コントローラ24は、1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、2)ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは3)それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
図4に示すように、コントローラ24は、圧力センサ21によって検出された圧力データを予め定められた取得間隔t11で間欠的に取得している。取得間隔t11は、例えば、10秒〜数十秒である。コントローラ24は、予め定められた間隔毎にデータ信号を送信する定常送信を行う。また、コントローラ24は、タイヤ14内の圧力が急激に低下したり、タイヤ14内の圧力が過度に低い場合には、タイヤ14に異常が生じたと判断し、圧力低下信号を送信する。圧力低下信号は、データ信号と同様の信号であってもよいし、警報フラグを含んだ信号など、どのようなフォーマットの信号であってもよい。
図5に示すように、圧力急変用送信装置20Bは、バッテリ30と、送信回路34と、圧力スイッチ40と、金属製の導電部材50と、これらを収容するケース51と、を備える。送信回路34、バッテリ30、圧力スイッチ40は、積層配置されている。
バッテリ30は、円盤状である。バッテリ30は、送信回路34の電力源となる。送信回路34は、電力が供給されることで、予め定められた警報信号を送信する。警報信号としては、少なくとも、IDコードを含む信号であればよい。送信回路34は、バッテリ30から電力が供給されている間は、警報信号を送信し続ける。なお、警報信号に含まれるIDコードとしては、圧力急変用送信装置20Bに一体の定常送信装置20Aと同一のIDコードであってもよいし、異なるIDコードであってもよい。送信回路34は、2つの端子35,36を備える。本実施形態の端子35,36は、電力供給用の端子である。
圧力スイッチ40は、金属製の箱41を備える。箱41は、中空状である。箱41は、円筒状の周壁42と、壁部44と、変形部45と、を備える。壁部44は、周壁42の両端(軸線方向の両端)のうちの一方に設けられており、変形部45は周壁42の両端のうちの他方に設けられている。壁部44は、円形であり、平板状である。
変形部45は、周壁42の周縁43から周壁42の軸線方向に凹むように設けられている。変形部45は、円形の接点部46と、接点部46の周縁と周壁42の周縁43とを接続する反転部47と、を備える。周壁42の軸線方向に対する接点部46から壁部44までの寸法L1は、周壁42の軸線方向に対する周縁43から壁部44までの寸法L2よりも短い。即ち、変形部45は、周壁42の内側に入り込んでいる。
圧力スイッチ40は、箱41の内外を連通させている複数の流路48を備える。流路48は、接点部46を貫通している。
送信部としての送信回路34と、バッテリ30の端面31とは、向かい合って配置されている。2つの端子35,36のうち、1つの端子35は、バッテリ30の端面31に接合されている。バッテリ30の端面31とは反対側の端面32と、圧力スイッチ40の壁部44とは向かい合って配置されている。導電部材50は、バッテリ30と、圧力スイッチ40との間に配置されている。導電部材50は、バッテリ30の端面32と、圧力スイッチ40の壁部44に接合されている。
送信回路34の2つの端子35,36のうち、端子35とは異なる端子36の一部は、圧力スイッチ40の変形部45に向かい合って配置されている。詳細にいえば、端子36は、バッテリ30及び圧力スイッチ40に沿って送信回路34から延びている第1部位37と、第1部位37から接点部46に向かい合う位置まで延びる第2部位38と、を備える。
第2部位38は、圧力スイッチ40の接点部46から離間した状態で設けられている。第2部位38は、接点部46のうち、流路48が設けられた部分に向かい合っている。詳細に言うと、第2部位38は、流路48のうち箱41の外側に位置する開口部49に向かい合っている。
ケース51は、例えば、樹脂などの絶縁材料製である。ケース51は、バッテリ30を保持するバッテリ保持部52と、圧力スイッチ40を保持するスイッチ保持部53と、を備える。バッテリ保持部52は、バッテリ30の使用に伴うバッテリ30の膨張・収縮を阻害しないように設けられている。バッテリ30の膨張・収縮は、導電部材50の弾性変形により吸収される。これにより、バッテリ30の膨張・収縮に伴う圧力スイッチ40の位置変動を規制している。
図示は省略するが、ケース51は、ケース51の内外を連通させる孔を備える。以下の説明において、説明の便宜上、ケース51内の圧力は、タイヤ14内の圧力と常に同一とみなして説明を行う。
前述したように、箱41の内外は、流路48によって連通している。このため、タイヤ14内の圧力変動に追従して、箱41内の圧力も変動する。タイヤ14内の圧力変動が僅かな場合には、タイヤ14内の圧力と、箱41内の圧力とは同圧とみなすことができる。タイヤ14内の圧力と、箱41内の圧力とが同圧の場合、変形部45は、周壁42内に位置し、接点部46と、端子36とは離間した状態に維持される。
図6に示すように、圧力スイッチ40の変形部45は、箱41の内外の圧力差により弾性変形する。詳細に言えば、変形部45の反転部47は、箱41外の圧力(タイヤ14内の圧力)に比べて箱41内の圧力が所定値以上高いときに弾性変形する。変形部45は、周壁42の軸線方向に向けて周壁42の周縁43よりも外側に突出するように弾性変形する。変形部45が弾性変形することで、寸法L1は、寸法L2よりも長くなる。変形部45が弾性変形することで、接点部46と、端子36とが接触し、送信回路34には電力が供給される。送信回路34からは警報信号が送信されることになる。
前述した「所定値」は、圧力急変時に圧力スイッチ40の変形部45を変形させることができる範囲内で任意の値を設定することができる。なお、圧力急変とは、車両の走行により自然に低下する圧力の変動量(単位時間当たりの変動量)よりも、圧力が大きく低下する状態を示す。圧力急変は、例えば、タイヤ14のバースト時に生じる。圧力急変時には、タイヤ14内の圧力が急激に低下する一方で、流路48がオリフィスとして機能することで、箱41内の圧力はタイヤ14内の圧力よりも緩やかに低下する。これにより、圧力急変時には、タイヤ14内の圧力と、箱41内の圧力に圧力差が生じることになる。この圧力差により、変形部45が弾性変形するようにしている。
上記した条件に基づき、「所定値」としては、例えば、タイヤ14が推奨圧力の状態でバーストしたときにタイヤ14内と、箱41内に生じる圧力差を想定した上で、この圧力差よりも小さい圧力差で変形部45が弾性変形するように設定される。
なお、変形部45の形状、変形部45の材料、変形部45の寸法、流路48の流路断面積、箱41の容積などにより、変形部45が弾性変形するのに要する箱41の内外の圧力差は変化する。変形部45は、上記した「所定値」を満たすように設けられている。これにより、タイヤ14内の圧力に比べて箱41内の圧力が所定値以上高いときに変形部45を弾性変形させることが可能となる。
上述したように、変形部45は、タイヤ14内の圧力に比べて箱41内の圧力が所定値以上高いときに弾性変形するように設けられるが、公差を原因として、変形部45が変形するのに要する圧力差には若干の誤差が生じ得る。「所定値」は、公差を原因とした若干の誤差を許容するものである。
箱41の内外の圧力差により変形部45が弾性変形すると、流路48の開口部49は、端子36によって塞がれる。箱41内の気体は、開口部49と端子36との間の隙間から排出されることになる。箱41からは、流路48を介して気体が排出されることで、箱41内の圧力は緩やかに低下していく。
流路48の開口部49が端子36によって塞がれることで、流路48の開口部49が端子36によって塞がれていない場合に比べて、開口部49の開口面積が小さくなる。これにより、流路48から排出される気体の流量が制限された状態となる。タイヤ14内の圧力が箱41内の圧力よりも低い状態において、変形部45と端子36とが接触していない場合に比べて、変形部45と端子36とが接触している場合のほうが流路48を介して箱41から排出される気体の流量が少なくなるといえる。本実施形態では、端子36が流量低下部として機能する。なお、開口部49と端子36との間の隙間、及び、流路48の両方が箱41内とタイヤ14内とを連通させる流路とみなすと、流量低下部は、変形部45と端子36とが接触することで流路の流路断面積を小さくしているともいえる。
タイヤ14内の圧力と、箱41内の圧力との差が小さくなると、変形部45の弾性力により、変形部45は元の形状に復元する。これにより、変形部45と、端子36とは離間し、送信回路34には電力が供給されなくなる。即ち、送信回路34には、タイヤ14の圧力急変が生じたときに一時的に電力が供給されることになる。
なお、変形部45の弾性変形が維持される時間、即ち、変形部45と端子36とが接触している時間は、変形部45の形状、変形部45の材料、変形部45の寸法、流路48から排出される気体の流量などを変更することで、適宜調整可能である。流路48から排出される気体の流量は、流路48の流路断面積や開口部49の開口面積を変更することで調整可能である。本実施形態において、タイヤ14内の圧力が推奨圧力の状態でタイヤ14がバーストした際に、変形部45の弾性変形が取得間隔t11以上の時間維持されるように変形部45の形状などは定められている。なお、本実施形態のように箱41が複数の流路48を備えている場合、流路断面積とは、複数の流路48の流路断面積の合計である。
図7にしたように、圧力スイッチ40は、圧力差に応じて、オン/オフが切り替わることで、送信回路34に電力を供給するか否かを切り替える機械的スイッチとして機能しているといえる。
図1に示すように、受信機61は、受信コントローラ62、受信回路63、及び、受信アンテナ64を備える。受信機61の受信コントローラ62は、警報器65に接続されている。受信コントローラ62はCPU62a及び受信側記憶部62b(ROMやRAM等)を含むマイクロコンピュータ等よりなり、受信機61の動作を統括的に制御する。受信側記憶部62bには、各送信機20のIDコードが記憶されている。定常送信装置20Aと、圧力急変用送信装置20Bとで、異なるIDコードを用いている場合、それぞれのIDコードが記憶される。
受信回路63は、受信アンテナ64を介して、送信機20から送信されるデータ信号、圧力低下信号、及び、警報信号を受信する。受信回路63は、データ信号、圧力低下信号、及び、警報信号を復調して、受信コントローラ62に出力する。
受信コントローラ62は、データ信号に基づき、タイヤ14内の圧力や、タイヤ14の温度など、タイヤ14の状態を把握する。また、受信コントローラ62は、圧力低下信号、及び、警報信号に基づき、タイヤ14に異常が生じていることを把握する。受信コントローラ62は、タイヤ14に異常が生じている場合には、警報器65による警報を行う。
警報器65としては、音や振動によって警報を行うものや、点灯することで警報を行うものであってもよいし、タイヤ14に異常が生じたことを表示できる表示器であってもよい。
次に、本実施形態の送信機20の作用について説明する。
図4に示すように、時刻T1でタイヤ14がバーストし、タイヤ14に圧力急変が生じたとする。コントローラ24は、時刻T0で圧力データを取得し、次の周期において時刻T2で圧力データを取得する。時刻T1は、時刻T0と時刻T2との間の時刻である。
コントローラ24は、時刻T1より後の時刻T2で圧力データを取得した際に圧力急変を検知する。コントローラ24は、圧力急変を検知すると、圧力低下信号を送信する。時刻T1から時刻T2までの期間は、圧力急変が生じているにも関わらず、圧力低下信号が送信されない期間となる。
圧力スイッチ40の変形部45は、時刻T1で圧力急変が生じると、端子36と接触する。これにより、送信回路34からは警報信号が送信される。変形部45が弾性変形するのに要する時間は僅かであるため、圧力急変が生じた場合、警報信号は即座に送信されることになる。警報信号は圧力低下信号よりも早く送信されているといえる。
上記したように、通常送信装置20Aは、間欠的に圧力データを取得しているため、圧力急変が生じたとしても、圧力データを取得しなければ圧力急変を検知することができない。このため、圧力急変の検知が、遅くなる場合がある。具体的にいえば、圧力急変が生じてから、コントローラ24が圧力急変を検知するまでに、取得間隔t11と略同一の時間を要する場合がある。
これに対し、圧力急変用送信装置20Bは、所定値以上の圧力差が生じると、変形部45が弾性変形して、端子36に接触することで警報信号が送信される。圧力差により、送信回路34とバッテリ30とを繋ぐスイッチが機械的にオンされることで、警報信号が送信されることになる。このため、圧力急変時には、即座に警報信号が送信されることになる。
時間経過に伴い、箱41の内外の圧力差が小さくなると、圧力急変用送信装置20Bからは警報信号が送信されなくなる。変形部45の弾性変形が取得間隔t11以上の時間維持されるようにすることで、警報信号が送信されなくなる時点では、定常送信装置20Aから圧力低下信号が送信されていることになる。このため、警報信号が送信されなくなっても、タイヤ14に異常が生じていることを継続して受信機61に把握させることができる。
なお、図8に示すように、圧力スイッチ200として、本実施形態の箱41から流路48を省略したものを用いることも考えられる。大気圧環境下において、圧力スイッチ200の変形部45は、周壁42の外側に突出しており、端子36と接触している。圧力スイッチ200がタイヤ14内に配置されると、箱41内の圧力に比べて、箱41外の圧力が高くなる。すると、図9に示すように、圧力スイッチ200の変形部45は周壁42内に向けて凹むように弾性変形し、端子36から離間する。圧力スイッチ200の変形部45は、箱41外の圧力(絶対圧)によって変形するといえる。
タイヤ14にバーストが生じると、タイヤ14内の圧力は、大気圧となる。これにより、変形部45が端子36と接触し、警報信号が送信される。
上記した圧力スイッチ200を用いる場合、圧力スイッチ200を用いた圧力急変用送信装置を製造してから、当該圧力急変用送信装置を車輪12に装着するまでは、変形部45と端子36とが接触している。したがって、圧力急変用送信装置を車輪12に装着するまでは警報信号が送信され続けることになり、バッテリ30の消費電力が大きくなる。圧力急変用送信装置を車輪12に装着するまで、変形部45と端子36との間に絶縁部材を介在させることで、変形部45と端子36との接触を防止することも考えられる。しかしながら、絶縁部材の着脱には手間がかかる。車輪12に圧力急変用送信装置が取り付けられるまでは警報信号を送信しないようにロックをし、車輪12への装着後にロックを解除することも考えられるが、この場合にも、トリガ装置などを用いてロック、及び、ロックの解除を行う必要があり手間がかかる。
これに対して、本実施形態の圧力急変用送信装置20Bは、箱41の内外に圧力差が生じた場合に変形部45が弾性変形する。圧力急変用送信装置20Bを製造し、車輪12に装着するまでの間に変形部45と端子36とが接触することは稀であると考えられる。仮に、圧力急変用送信装置20Bを車輪12に装着するまでに変形部45が弾性変形し、端子36と接触した場合であっても、変形部45は弾性力により復元するため、警報信号が長期間に亘って送信され続けることは抑止されている。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)箱41は、タイヤ14内の圧力に比べて箱41内の圧力が所定値以上高くなると弾性変形する変形部45を備える。タイヤ14内の圧力が急激に低下した場合には、一時的に箱41内の圧力がタイヤ14内の圧力よりも高くなる。これを利用して、変形部45を弾性変形させて、変形部45を端子36に接触させている。変形部45と端子36との接触を契機として、送信回路34からタイヤ圧力警報装置60に警報信号が送信され、タイヤ圧力警報装置60に警報を行わせることができる。変形部45の弾性変形を契機として、警報信号が送信されるようにすることで、圧力急変時に逸早く警報を行わせることができる。
(2)接点部46と、端子36とが接触すると、流路48の開口部49は端子36に閉塞されることで、流路48を介した気体の排出が制限される。接点部46と端子36とが接触している状態では、箱41内の圧力が低下しにくくなる。したがって、接点部46と端子36との接触状態が維持されやすく、警報信号が送信される時間を長くすることができる。
なお、流路48の流路断面積を小さくすることで、接点部46と端子36とが接触している時間を長くすることも考えられる。しかしながら、流路48の流路断面積を小さくすると、変形部45の受圧面積や、圧力急変時に箱41の内外に生じる圧力差に影響を与える。すると、僅かな圧力変化であっても変形部45が変形するおそれがある。このため、流路48の流路断面積には設計上の制約が生じ得る。接点部46と、端子36とが接触している場合にのみ流路48から排出される気体の流量を制限することで、流路48の流路断面積を維持したまま、流路48から排出される気体の流量を低下させることができる。
(3)送信機20は、圧力急変用送信装置20Bに加えて、定常送信装置20Aを備える。定常送信装置20Aは、定期的にデータ信号を送信しているため、タイヤ圧力警報装置60にタイヤ14内の圧力を認識させることができる。定常送信装置20Aは、タイヤ14内の圧力を検出しているため、タイヤ14内の圧力が緩やかに低下し、過度にタイヤ14内の圧力が低くなった場合にも警報を行わせることができる。即ち、定常送信装置20Aは、圧力急変用送信装置20Bでは検出することができないタイヤ14の異常を検出し、タイヤ圧力警報装置60に警報を行わせることができる。したがって、圧力急変用送信装置20Bと定常送信装置20Aとを併用することで、圧力急変によるタイヤ14の異常だけではなく、タイヤ14内の圧力が緩やかに低下し、過度に低い圧力となった場合にも警報を行わせることができる。
(4)圧力センサ21から圧力データを取得する取得間隔を短くすることで、圧力急変時に逸早くタイヤ圧力警報装置60に警報を行わせることもできる。しかしながら、取得間隔を短くすると、バッテリ26の消費電力が増大する。圧力急変用送信装置20Bを用いることで、圧力データの取得間隔を短くすることなく、圧力急変時には逸早くタイヤ圧力警報装置60に警報を行わせることができる。
(5)圧力スイッチ40によりタイヤ14の圧力急変を検知することで、圧力急変用送信装置20Bは、圧力センサ及びコントローラ(マイコン)を備えることなく警報信号を送信することができる。このため、圧力センサやコントローラを備える場合に比べ、バッテリ30の消費電力が少ない。また、圧力センサやコントローラを備える場合に比べて、軽量化が図られる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
・実施形態では、圧力急変時に警報信号を送信する専用の圧力急変用送信装置20Bを設けたが、定常送信装置20Aが警報信号を送信する機能を備えていてもよい。送信機20は、圧力急変用送信装置20Bを備えず、定常送信装置20Aのみを備える。
この場合、図10に示すように、定常送信装置20Aのコントローラ24及び定常送信回路25が送信部となる。なお、送信部とは、警報信号を送信するのに必要となる部材である。実施形態に記載したように、送信回路34のみで警報信号を送信することができれば、送信部は送信回路34となる。図10に記載のように、コントローラ24によって生成したデータを定常送信回路25から送信する場合、両者が送信部となる。
送信部82の端子81は、割り込み端子である。端子81として割り込み端子を用いる場合、箱41内の圧力がタイヤ14内の圧力よりも所定値以上高くなると、変形部45は端子81と接触する。変形部45が端子81に接触すると、電圧レベルが変化することで、コントローラ24は、割り込み処理を行う。この割り込み処理は、定常送信装置20Aから警報信号を送信する処理であってもよい。また、圧力センサ21から圧力データを取得する処理であってもよい。圧力センサ21から圧力データが取得されると、送信部82からは警報信号としての圧力低下信号が送信される。いずれの場合も、変形部45と端子81との接触を契機として、圧力急変時にタイヤ圧力警報装置60に警報を行わせることができる。
この場合、警報信号を送信する送信回路とデータ信号を送信する送信回路(定常送信回路25)とを共通化することができ、これらの電力源となるバッテリも共通化することができる。したがって、送信機20が定常送信装置20A、及び、圧力急変用送信装置20Bの両方を備えている場合に比べて、小型化が図られる。また、トリガ装置などで、送信機20の動作確認などを行いやすい。
・図11に示すように、圧力スイッチ40は、箱41に収容された収容体70を備えていてもよい。流量制限部として機能する収容体70は、接点部46と接触する接触部71と、接触部71から壁部44まで延びる側壁72と、を備える。収容体70は、接触部71を貫通する連通流路73と、側壁72を貫通する貫通孔74と、を備える。連通流路73は、接点部46に設けられた流路75よりも流路断面積が小さい。接点部46と、接触部71とが接触している状態で、連通流路73と、流路75とは連通している。
端子36には、流路75と向かい合うように端子流路76が設けられている。端子流路76の流路断面積は、連通流路73の流路断面積よりも大きい。変形部45が弾性変形したときには、流路75と端子流路76とが連通する。タイヤ14内の圧力が急激に低下し、流路75を介して箱41から気体が排出される際には、連通流路73から排出された気体が流路75から排出される。変形部45と接触部71とが接触している場合、流路75を介して箱41から排出される気体の流量は連通流路73の流路断面積に依存しているといえる。一方で、変形部45と端子36とが接触しているときには流路75と端子流路76とが連通する。この際、流路75を介して排出される気体の流量は、端子流路76の流路断面積に依存する。端子流路76の流路断面積は、連通流路73の流路断面積よりも大きいため、変形部45と端子36とが接触している場合に比べて、変形部45と端子36とが接触していない場合のほうが流路75から排出される気体の流量が少なくなる。収容体70、及び、端子流路76は流量増加部として機能しているといえる。
圧力が急激に低下すると、変形部45は端子36に接触する。変形部45が端子36に接触することで、変形部45が接触部71に接触している場合に比べて、排出される気体の流量が多くなる。このため、箱41内の圧力が低下しやすく、変形部45は元の形状に復元する。変形部45が元の形状に復元すると、変形部45と接触部71とが接触することで、箱41から排出される気体の流量は少なくなる。すると、タイヤ14内の圧力と、箱41内の圧力との差が大きくなりやすく、変形部45は再度弾性変形する。この繰り返しにより、変形部45は端子36への接触と、端子36からの離間を繰り返すことになる。変形部45の端子36への接触と、端子36からの離間とは単位時間当たりの圧力の低下量が多いほど短い間隔で繰り返されることになる。警報信号は、端子36が接触する毎に送信される。即ち、変形部45が端子36に接触する間隔と、警報信号が送信される間隔とは同期することになる。
受信コントローラ62は、警報信号を受信することで、警報を行うことができる。また、受信コントローラ62は、警報信号を受信する間隔から、タイヤ14に生じた異常の度合いを把握できる。受信コントローラ62は、警報信号を受信する間隔が短いほど、タイヤ14の圧力が急激に低下したと把握することができる。また、受信コントローラ62は、警報信号を受信する間隔から、単位時間当たりの圧力の低下量(=低下率)を算出することができる。
・送信回路34、バッテリ30、及び、圧力スイッチ40の配置は、適宜変更してもよい。例えば、図12に示すように、周壁42と、バッテリ30の側面とが向かい合い、バッテリ30の側面と送信回路34とが向かい合っていてもよい。
・図13(a)に示すように、端子36は、第2部位38から接点部46に向けて突出する筒部84を備えていてもよい。筒部84は、端子36から接点部46に向けて延びている。筒部84の一部には、筒部84の内外を連通させる端子流路85が設けられている。端子流路85の流路断面積は、流路48の流路断面積よりも小さい。
変形部45が弾性変形すると、変形部45は筒部84に接触する。この際、流路48は、筒部84と接点部46に囲まれた領域に連通する。この領域と、タイヤ14内とは、端子流路85によって連通している。端子流路85の流路断面積は、流路48の流路断面積に比べて小さいため、変形部45と接点部46とが接触している場合、流路48から排出される気体の流量は少なくなる。この場合、筒部84、及び、端子流路85が流量低減部として機能することになる。
・図13(b)に示すように、端子36は、接点部46に設けられた流路87よりも流路断面積の小さい端子流路88を備えていてもよい。端子流路88は、変形部45と端子36とが接触したときに、流路87と連通する位置に設けられる。この場合、端子流路88が流量低減部として機能することで、変形部45と端子36とが接触している場合、流路87から排出される気体の流量は少なくなる。
図13(c)に示すように、端子36は、変形部45と端子36とが接触したときに、接点部46に設けられた流路90の一部と重なり合う端子流路91を備えていてもよい。端子流路91は、流路90の流路断面積以上の流路断面積である。変形部45が端子36に接触した際に、端子流路91と流路90とが重なり合う面積は、流路90の流路断面積未満である。これにより、端子流路91が流量低減部として機能することで、変形部45と接点部46とが接触している場合、流路90から排出される気体の流量は少なくなる。
図13(d)に示すように、端子36は、変形部45と端子36とが接触したときに、接点部46に設けられた複数の流路48のうち、一部と連通する端子流路93を備えていてもよい。端子流路93が流量低減部として機能することで、変形部45と接点部46とが接触している場合、流路48から排出される気体の流量は少なくなる。
・図14に示すように、流路48は、壁部44に設けられていてもよい。また、流路48は周壁42に設けられていてもよいし、反転部47に設けられていてもよい。
・図15に示すように、圧力スイッチ40の流路96には通気性のフィルタ97が設けられていてもよい。フィルタ97を設けることで、圧力損失が生じるため、流路96の流路断面積は、フィルタ97の通気性を加味して設定される。
・送信機20は、どのような態様で車輪に取り付けられていてもよい。例えば、送信機20は、タイヤ14に貼り付けられていてもよい。
・送信機20は、定常送信装置20Aを備えず、圧力急変用送信装置20Bを備える構成であってもよい。この場合であっても、タイヤ14内の圧力が急変した場合には、圧力急変用送信装置20Bから送信される警報信号により警報器65に警報を行わせることができる。また、圧力急変用送信装置20Bは、圧力急変が生じた場合に警報信号を一時的に送信するため、定常送信装置20Aに比べて、信号を送信する機会が少ない。このため、定常送信装置20Aに比べて、消費電力が少ない。圧力急変用送信装置20Bのバッテリ30として、定常送信装置20Aのバッテリ26と同一容量のものを用いる場合、送信機20の寿命が長くなる。
また、圧力急変用送信装置20Bは、定常送信装置20Aに比べて部品点数が少ない。このため、送信機20の製造コストの低減が図られる。
・箱41の形状は、変形部を備えており、箱41の内外の圧力差により変形部を変形させることができる形状であれば、どのような形状であってもよい。例えば、周壁42を四角筒状などにしてもよい。
・変形部は、導電性であり、かつ、弾性変形可能であればよく、金属製でなくてもよい。例えば、変形部は、弾性変形可能な導電性樹脂製、弾性変形可能な樹脂の表面に金属メッキや導電性塗装を施したもの、弾性変形可能な樹脂に金属メッシュを取り付けたものであってもよい。変形部は、全体が導電性でなくてもよく、少なくとも端子36に接する部分が導電性であればよい。変形部として、上記したものを用いることで、金属製の変形部に比べて軽量化、及び、形状の自由度の向上が図られる。更に、金属製の変形部に比べて加工が容易である。
・流路48は、単一の流路48であってもよい。
・圧力スイッチ40の壁部44と、バッテリ30の端面32とは直接接されていてもよい。この場合、導電部材50は設けられない。
・圧力スイッチ40の周壁42、及び、壁部44は、樹脂など金属以外の材料製でもよい。即ち、圧力スイッチ40は、少なくとも変形部45のみが金属製であればよい。
・図16に示すように、定常送信装置20Aと、圧力急変用送信装置20Bとは一体化されていなくてもよく、個別に車輪12に取り付けられていてもよい。例えば、定常送信装置20A、及び、圧力急変用送信装置20Bは、それぞれ、タイヤバルブ16との一体化、ホイール部13の内側への貼り付け、タイヤ14の内側への貼り付けなどで車輪12に取り付けられていてもよい。即ち、タイヤ14内に設けられ、タイヤ14の圧力を検出することができれば、定常送信装置20A、及び、圧力急変用送信装置20Bは、任意の部位に取り付けられていてもよい。なお、定常送信装置20Aの取り付け位置と、圧力急変用送信装置20Bの取り付け位置とをホイール部13の回転中心を挟んで反対側とすることで、タイヤ14のバランス調整をする際のバランスウェイトの軽量化を図ることができる。
・タイヤ圧力警報装置としては、車両の搭乗者が所持する携帯端末など、警報信号を受信する機能と、警報を行う機能とを備える装置であれば、どのような装置であってもよい。
・車両は、二輪車や、5つ以上の車輪を備える車両であってもよい。
・データ信号、圧力低下信号、及び、警報信号として、2.4GHz帯の信号などを用いてもよい。
・データ信号には、温度データが含まれていなくてもよい。この場合、定常送信装置20Aは温度センサ22を備えていなくてもよい。
・送信機20は、データ信号の送信を一定位置(例えば、最下位置)で行ってもよい。受信コントローラ62は、各送信機20から送信されるデータ信号を受信したタイミングと、当該データ信号を受信した際の車輪12の回転角度との相関関係に基づき、各送信機20がいずれの車輪12に装着されているかの判定(所謂、オートロケーション)を行ってもよい。なお、車輪12の回転角度は、ABS(アンチロック・ブレーキシステム)から取得する。この場合、定常送信装置20AのIDコードと、圧力急変用送信装置20BのIDコードを同一とすることで、警報信号がいずれの車輪12に装着された圧力急変用送信装置20Bから送信されたものかを受信機61に把握させることができる。即ち、複数の車輪12のうちいずれの車輪12のタイヤ14に異常が生じたかを受信機61が把握できる。なお、定常送信装置20AのIDコードと、圧力急変用送信装置20BのIDコードとが異なる場合であっても、両者を対応付けて受信側記憶部62bに記憶することで同様の効果を得ることができる。
・箱41や、端子35,36を送信回路34のアンテナとして用いてもよい。
14…タイヤ、20…送信機、34…送信回路(送信部)36…端子(流量低下部)、40…圧力スイッチ、41…箱、45…変形部、48…流路、60…タイヤ圧力警報装置。

Claims (5)

  1. タイヤ内に設けられ、タイヤ圧力警報装置に警報を行わせる送信機であって、
    端子を有する送信部と、
    圧力スイッチと、を備え、
    前記圧力スイッチは、中空状の箱と、前記箱内と前記タイヤ内とを連通させる流路と、を備え、
    前記箱は、前記箱内の圧力と前記タイヤ内の圧力との差が所定値未満のときには前記送信部の前記端子から離間しており、前記タイヤ内の圧力に比べて前記箱内の圧力が前記所定値以上高くなることで弾性変形して前記端子に接触するように構成された導電性の変形部を備え、
    前記送信部は、前記変形部と前記端子との接触を契機として前記タイヤ圧力警報装置に警報を行わせるための警報信号を送信するように構成される送信機。
  2. 前記送信機は、
    前記タイヤ内の圧力が前記箱内の圧力よりも低い状態において、前記変形部と前記端子とが接触していない場合に比べて、前記変形部と前記端子とが接触している場合のほうが前記流路を介して前記箱から排出される気体の流量を少なくするように構成された流量低下部を備える請求項1に記載の送信機。
  3. 前記流路は前記変形部に形成されており、
    前記端子は前記変形部と接触したときに前記流路を介して前記箱から排出される気体の流量を制限するように構成される請求項1又は2に記載の送信機。
  4. 前記送信機は、
    前記タイヤ内の圧力が前記箱内の圧力よりも低い状態において、前記変形部と前記端子とが接触している場合に比べて、前記変形部と前記端子とが接触していない場合のほうが前記流路を介して前記箱から排出される気体の流量を少なくするように構成された流量増加部を備える請求項1に記載の送信機。
  5. 前記流路は前記変形部に形成されており、
    前記流量増加部は前記箱内に設けられる流量制限部を含み、前記流量制限部は、前記変形部と前記端子とが接触していないときに前記流路を介して前記箱から排出される気体の流量を制限するように構成される請求項4に記載の送信機。
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