JPWO2019065777A1 - 歯科用ミルブランクおよびその製造方法 - Google Patents
歯科用ミルブランクおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2019065777A1 JPWO2019065777A1 JP2019545587A JP2019545587A JPWO2019065777A1 JP WO2019065777 A1 JPWO2019065777 A1 JP WO2019065777A1 JP 2019545587 A JP2019545587 A JP 2019545587A JP 2019545587 A JP2019545587 A JP 2019545587A JP WO2019065777 A1 JPWO2019065777 A1 JP WO2019065777A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inorganic filler
- polymerizable monomer
- mill blank
- dental mill
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C13/00—Dental prostheses; Making same
- A61C13/0003—Making bridge-work, inlays, implants or the like
- A61C13/0022—Blanks or green, unfinished dental restoration parts
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C13/00—Dental prostheses; Making same
- A61C13/08—Artificial teeth; Making same
- A61C13/081—Making teeth by casting or moulding
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C13/00—Dental prostheses; Making same
- A61C13/08—Artificial teeth; Making same
- A61C13/082—Cosmetic aspects, e.g. inlays; Determination of the colour
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/80—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
- A61K6/884—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising natural or synthetic resins
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Plastic & Reconstructive Surgery (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Dental Prosthetics (AREA)
Abstract
Description
[1] 無機充填材および重合体を含み、600℃で2時間灰化した後の空隙率が25〜35体積%である、歯科用ミルブランク。
[2] 無機充填材が無機充填材(A)および無機充填材(B)を含み、無機充填材(A)の平均一次粒子径をaμm、無機充填材(B)の平均一次粒子径をbμmとしたときに、以下の式(I)および(II)を満たす、[1]に記載の歯科用ミルブランク。
0.12 ≦ a ≦ 0.70 (I)
3 ≦ b/a (II)
[3] 無機充填材(A)の含有量/無機充填材(B)の含有量(体積/体積)が5/95〜50/50である、[2]に記載の歯科用ミルブランク。
[4] 以下の式(III)を満たす、[2]または[3]に記載の歯科用ミルブランク。
0.8 ≦ b ≦ 10 (III)
[5] 重合体が、(メタ)アクリレート系重合性単量体および(メタ)アクリルアミド系重合性単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種から形成される、[1]〜[4]のいずれかに記載の歯科用ミルブランク。
[6] 無機充填材が、その表面にバインダーを有する無機充填材複合体を形成している、[1]〜[5]のいずれかに記載の歯科用ミルブランク。
[7] バインダーが、重合性単量体、重合性単量体が重合してなる重合体、ワックスおよび可塑剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である、[6]に記載の歯科用ミルブランク。
[8] バインダーが、歯科用ミルブランクに含まれる重合体を形成する重合性単量体のうちの少なくとも1種が重合してなる重合体である、[6]に記載の歯科用ミルブランク。
[9] [1]〜[8]のいずれかに記載の歯科用ミルブランクの製造方法であって、無機充填材をプレス成形してなる無機充填材成形体と重合性単量体含有組成物とを接触させて、重合性単量体を重合硬化させる工程を含む、製造方法。
[10] プレス成形が冷間等方圧加圧(CIP)工程を含む、[9]に記載の製造方法。
[11] プレス成形に供される無機充填材が、その表面にバインダーを有する無機充填材複合体を形成している、[9]または[10]に記載の製造方法。
[12] プレス成形に供される無機充填材が形成している無機充填材複合体におけるバインダーが、重合性単量体、重合性単量体が重合してなる重合体、ワックスおよび可塑剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である、[11]に記載の製造方法。
[13] プレス成形に供される無機充填材が形成している無機充填材複合体におけるバインダーが、歯科用ミルブランクに含まれる重合体を形成する重合性単量体のうちの少なくとも1種である、[11]に記載の製造方法。
本発明の歯科用ミルブランクは、無機充填材および重合体を含み、600℃で2時間灰化した後の空隙率が25〜35体積%である。
無機充填材としては、歯科用コンポジットレジンの充填材として用いられている公知の無機粒子を用いることができる。当該無機粒子としては、例えば、各種ガラス類(例えば、二酸化珪素(石英、石英ガラス、シリカゲル等)、珪素を主成分とし各種重金属と共にホウ素および/またはアルミニウムを含有するものなど)、アルミナ、各種セラミック類、珪藻土、カオリン、粘土鉱物(モンモリロナイト等)、活性白土、合成ゼオライト、マイカ、シリカ、フッ化カルシウム、フッ化イッテルビウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化ジルコニウム(ジルコニア)、二酸化チタン(チタニア)、ヒドロキシアパタイトなどが挙げられる。また、無機充填材は、前記無機粒子に重合性単量体を添加し重合硬化させた後に粉砕するなどして得られる有機無機複合粒子(有機無機複合フィラー)であってもよい。なお、無機充填材は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
0.12 ≦ a ≦ 0.70 (I)
3 ≦ b/a (II)
0.8 ≦ b ≦ 10 (III)
すなわち、無機充填材(B)の平均一次粒子径(b)は、0.8〜10μmの範囲内にあることが好ましい。当該平均一次粒子径を有する無機充填材(B)を用いることで、本発明の歯科用ミルブランクがより効率的に得られ、当該歯科用ミルブランクは、機械的強度および審美性により優れたものとなる。このような観点から、無機充填材(B)の平均一次粒子径(b)は、1.0μm以上であることがより好ましく、また、5.0μm以下であることがより好ましい。
無機充填材は、予め表面処理が施されたものであることが好ましい。表面処理が施された無機充填材を用いることで、得られる歯科用ミルブランクの機械的強度をより向上させることができる。また、無機充填材をプレス成形してなる無機充填材成形体と、後述の重合性単量体含有組成物とを接触させて、無機充填材の隙間に重合性単量体含有組成物を浸入させる際に、無機充填材表面と重合性単量体含有組成物とのなじみが良くなり、重合性単量体含有組成物が浸入しやすくなるという利点もある。
なお、2種以上の無機充填材を用いる場合、そのうちのいずれかのみが表面処理が施されたものであってもよく、全てが表面処理が施されたものであってもよい。後者の場合、表面処理された各無機充填材を別々に調製してもよいし、複数の無機充填材の混合物に表面処理を施すことにより調製してもよい。
無機充填材は、その表面にバインダーを有する無機充填材複合体を形成していてもよい。表面にバインダーを有する無機充填材複合体は、無機充填材とバインダーとを混合することにより得ることができる。表面にバインダーを有する無機充填材複合体を用いることにより、無機充填材(無機充填材複合体)をプレス成形する際の成形性が向上し、特に得られる無機充填材成形体におけるクラックや欠けの発生をより効果的に低減でき、また、得られる無機充填材成形体と、後述の重合性単量体含有組成物とを接触させて、無機充填材の隙間に重合性単量体含有組成物を侵入させる際に、無機充填材表面と重合性単量体含有組成物とのなじみが良くなり、得られる歯科用ミルブランクの機械的強度が向上する。なお、無機充填材が無機充填材(A)および無機充填材(B)を含む場合は、無機充填材(A)および無機充填材(B)のいずれか一方がその表面にバインダーを有する無機充填材複合体を形成していてもよいが、無機充填材(A)および無機充填材(B)の両方がその表面にバインダーを有する無機充填材複合体を形成していることが好ましい。
空隙率(体積%) = {1−(m1/m0)}×100 (IV)
なお上記灰化物の真密度m0は、以下のようにして求めることができる。すわなち、灰化物を粉末状にし、該粉末を質量W0(g)の秤量容器に入れたときの秤量容器も含めた全体の質量をW1(g)とし、該粉末を含む秤量容器に標準液(例えばイソオクタン等)を入れて一定温度T(℃)にし、該粉末の空隙を完全に脱気置換したときの秤量容器も含めた全体の質量および秤量容器中の内容物の体積をそれぞれW2(g)およびV2(cm3)とし、上記秤量容器中に体積V2(cm3)となるように標準液のみを入れて一定温度T(℃)にしたときの容量容器も含めた全体の質量をW3(g)とし、温度T(℃)における上記標準液の密度をD(g/cm3)としたとき、真密度m0(g/cm3)は、以下の式(V)により算出される。
m0(g/cm3) = {(W1−W0)/(W1−W0−W2+W3)}×D (V)
本発明の歯科用ミルブランクを構成する重合体に特に制限はなく、重合性単量体が重合してなるものを用いることができ、重合性単量体を含む重合性単量体含有組成物中の重合性単量体が重合硬化したものであることが好ましい。
重合体を形成する重合性単量体(重合体に含まれる構造単位を形成する重合性単量体)としては、歯科用コンポジットレジン等に使用される公知の重合性単量体を用いることができ、一般には、ラジカル重合性単量体が好適に用いられる。ラジカル重合性単量体の具体例としては、例えば、α−シアノアクリル酸、(メタ)アクリル酸、α−ハロゲン化アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、ソルビン酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボン酸のエステル;(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド誘導体等の(メタ)アクリルアミド系重合性単量体;ビニルエステル類;ビニルエーテル類;モノ−N−ビニル誘導体;スチレン誘導体などが挙げられる。これらの中では、(メタ)アクリレート系重合性単量体および(メタ)アクリルアミド系重合性単量体からなる群から選ばれる1種以上の重合性単量体であることが好ましく、(メタ)アクリレートおよび(メタ)アクリルアミド誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種であることがより好ましく、(メタ)アクリレートがさらに好ましい。なお、本発明において「(メタ)アクリル」との表記は、メタクリルとアクリルの両者を包含する意味で用いられ、「(メタ)アクリレート」との表記はメタクリレートとアクリレートの両者を包含する意味で用いられる。(メタ)アクリレート系および(メタ)アクリルアミド系重合性単量体の例を以下に示す。
例えば、メチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、2,3−ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、エリスリトールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ジヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルオキシドデシルピリジニウムブロミド、(メタ)アクリロイルオキシドデシルピリジニウムクロリド、(メタ)アクリロイルオキシヘキサデシルピリジニウムクロリド、(メタ)アクリロイルオキシデシルアンモニウムクロリド、10−メルカプトデシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−〔3−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−〔3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕フェニル]プロパン(通称Bis−GMA)、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシフェニル〕プロパン(例えば、エトキシ基の平均付加モル数2.6)、1,2−ビス〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕エタン、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、[2,2,4−トリメチルヘキサメチレンビス(2−カルバモイルオキシエチル)]ジメタクリレート(通称UDMA)、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロ−1,5−ペンチルジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、N,N’−(2,2,4−トリメチルヘキサメチレン)ビス〔2−(アミノカルボキシ)プロパン−1,3−ジオール〕テトラ(メタ)アクリレート、1,7−ジアクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラ(メタ)アクリロイルオキシメチル−4−オキシヘプタンなどが挙げられる。
重合性単量体を重合して重合体を得るにあたっては、重合を容易にするために重合開始剤を用いることができ、特に重合性単量体含有組成物中の重合性単量体を重合硬化させることにより重合体を得る場合には、当該重合性単量体含有組成物がさらに重合開始剤を含むことが好ましい。重合開始剤としては、一般工業界で使用されている重合開始剤を用いることができ、特に歯科用途に用いられる重合開始剤を好ましく用いることができる。重合開始剤としては、例えば、加熱重合開始剤、光重合開始剤および化学重合開始剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
加熱重合開始剤としては、例えば、有機過酸化物、アゾ化合物などが挙げられる。
光重合開始剤としては、歯科用硬化性組成物に広く使用されているものを好ましく使用することができ、例えば、(ビス)アシルホスフィンオキシド類、α−ジケトン類、クマリン類などが挙げられる。
化学重合開始剤としては、例えば、レドックス系重合開始剤などが挙げられる。当該レドックス系重合開始剤としては、有機過酸化物−アミン系;有機過酸化物−アミン−スルフィン酸(またはその塩)系などを好ましく用いることができる。レドックス系重合開始剤を使用する場合、酸化剤と還元剤とを別々に包装しておき、使用する直前に両者を混合するのが好ましい。
重合開始剤を使用するにあたっては、重合促進剤を併用してもよく、特に重合性単量体含有組成物中の重合性単量体を重合硬化させることにより重合体を得る場合には、当該重合性単量体含有組成物が重合開始剤と共にさらに重合促進剤を含んでもよい。重合促進剤を併用することで、重合をより短時間で効率的に行うことができる場合がある。当該重合促進剤としては、一般工業界で使用されている重合促進剤を用いることができ、特に歯科用途に用いられる重合促進剤を好ましく用いることができる。重合促進剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記脂肪族アミンとしては、例えば、n−ブチルアミン、n−ヘキシルアミン、n−オクチルアミン等の第1級脂肪族アミン;ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、N−メチルエタノールアミン等の第2級脂肪族アミン;N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミン、N−ラウリルジエタノールアミン、2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、N−メチルジエタノールアミンジメタクリレート、N−エチルジエタノールアミンジメタクリレート、トリエタノールアミンモノメタクリレート、トリエタノールアミンジメタクリレート、トリエタノールアミントリメタクリレート、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第3級脂肪族アミンなどが挙げられる。これらの中でも、重合性および保存安定性の観点から、第3級脂肪族アミンが好ましく、N−メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミンがより好ましい。
本発明の歯科用ミルブランクは、無機充填材および重合体以外に、目的に応じて、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、顔料、抗菌剤、X線造影剤、増粘剤、蛍光剤などの他の成分をさらに含んでいてもよい。
本発明の歯科用ミルブランクの製造方法に特に制限はないが、所望の物性を有する歯科用ミルブランクをより効率的に得ることができることなどから、無機充填材をプレス成形してなる無機充填材成形体と重合性単量体含有組成物とを接触させて、重合性単量体を重合硬化させる工程を含む方法により製造するのが好ましい。
上記の無機充填材成形体は、無機充填材をプレス成形してなる。無機充填材をプレス成形する方法に特に制限はなく、公知の方法を採用することができる。無機充填材として上記した無機充填材(A)および無機充填材(B)を併用する場合には、これらの混合物をプレス成形することができる。プレス成形の具体的な方法としては、例えば、無機充填材を所望の大きさのプレス用金型(ダイ)に充填し、上パンチと下パンチを用いて一軸プレスにより加圧する方法が挙げられる。
無機顔料としては、例えば、黄鉛、亜鉛黄、バリウム黄等のクロム酸塩;紺青等のフェロシアン化物;銀朱、カドミウム黄、硫化亜鉛、アンチモン白、カドミウムレッド等の硫化物;硫酸バリウム、硫酸亜鉛、硫酸ストロンチウム等の硫酸塩;亜鉛華、チタン白、ベンガラ、鉄黒、黄酸化鉄、酸化クロム等の酸化物;水酸化アルミニウム等の水酸化物;ケイ酸カルシウム、群青等のケイ酸塩;カーボンブラック、グラファイト等の炭素などが挙げられる。
有機顔料としては、例えば、ナフトールグリーンB、ナフトールグリーンY等のニトロソ系顔料;ナフトールS、リソールファストイエロー2G等のニトロ系顔料;パーマネントレッド4R、ブリリアントファストスカーレット、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー等の不溶性アゾ系顔料;リソールレッド、レーキレッドC、レーキレッドD等の難溶性アゾ系顔料;ブリリアントカーミン6B、パーマネントレッドF5R、ピグメントスカーレット3B、ボルドー10B等の可溶性アゾ系顔料;フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、スカイブルー等のフタロシアニン系顔料;ローダミンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、メチルバイオレットレーキ等の塩基性染料系顔料;ピーコックブルーレーキ、エオシンレーキ、キノリンイエローレーキ等の酸性染料系顔料などが挙げられる。
これらの顔料は1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよく、目的とする色調に応じて適宜選択することができる。これらの顔料の中でも、耐熱性や耐光性等に優れる無機顔料であるチタン白(局方酸化チタン白等)、ベンガラ、鉄黒、黄酸化鉄が好ましい。
上記の無機充填材成形体と重合性単量体含有組成物とを接触させることで、無機充填材の隙間に重合性単量体含有組成物が浸入し、その結果、重合性単量体含有組成物中に無機充填材が極めて密に分散した構造を有する組成物が得られる。このような観点から、上記の製造方法においては、焼結して連通した多孔質体としていない無機充填材成形体を用いることが好ましい。
上記の製造方法において使用される重合性単量体含有組成物における重合性単量体の含有量は、例えば、50質量%以上とすることができ、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましく、98質量%以上であることが特に好ましい。
無機充填材成形体と重合性単量体含有組成物とを接触させて重合性単量体含有組成物が無機充填材成形体内部に浸入した状態(重合性単量体含有組成物が含浸した状態)で当該重合性単量体含有組成物中に含まれる重合性単量体の重合硬化を行うことにより、目的とする歯科用ミルブランクを得ることができる。
本発明の歯科用ミルブランクは歯科用途に使用され、例えば、切断、カービング、切削等の加工を施すことにより歯科用補綴物を作製する用途に使用することができる。当該歯科用ミルブランクを用いることで、機械的強度および審美性に優れた歯科用補綴物を得ることができる。当該歯科用補綴物としては、例えば、インレー、アンレー、ベニア、クラウン、ブリッジ等の歯冠修復物;支台歯、歯科用ポスト、義歯、義歯床、インプラント部材(フィクスチャー、アバットメント等)などが挙げられる。歯科用ミルブランクに対する上記加工は、歯科用CAD/CAMシステムを用いて行うことが好ましい。当該歯科用CAD/CAMシステムの例としては、例えば、シロナデンタルシステムズ株式会社製の「CEREC」システム、クラレノリタケデンタル株式会社製の「カタナ」システムなどが挙げられる。
UF2.0:バリウムガラス(平均一次粒子径2.0μm、ショット社製)
UF1.5:バリウムガラス(平均一次粒子径1.5μm、ショット社製)
UF1.0:バリウムガラス(平均一次粒子径1.0μm、ショット社製)
SM3.5:ランタンガラス(平均一次粒子径3.5μm、ショット社製)
NF180:バリウムガラス(平均一次粒子径0.18μm、ショット社製)
Ox−50:微粒子シリカ(平均一次粒子径0.04μm、日本アエロジル株式会社製)
・表面処理剤
γ−MPS:γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製)
・バインダー
UDMA:[2,2,4−トリメチルヘキサメチレンビス(2−カルバモイルオキシエチル)]ジメタクリレート
・重合性単量体
UDMA:[2,2,4−トリメチルヘキサメチレンビス(2−カルバモイルオキシエチル)]ジメタクリレート
3G:トリエチレングリコールジメタクリレート
・重合開始剤
THP;1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロペルオキシド(日油株式会社製)
BPO:ベンゾイルペルオキシド(日油株式会社製)
・無機充填材(F1)の製造
75体積部のUF2.0および25体積部のNF180の混合物100質量部をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS2.5質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって表面処理して、無機充填材(F1)を得た。
・無機充填材(F2)の製造
75体積部のUF1.0および25体積部のNF180の混合物100質量部をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS5質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって表面処理して、無機充填材(F2)を得た。
・無機充填材(F3)の製造
75体積部のSM3.5および25体積部のNF180の混合物100質量部をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS1.8質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって表面処理して、無機充填材(F3)を得た。
・無機充填材(F4)の製造
80体積部のUF2.0および20体積部のOx−50の混合物100質量部をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS2.5質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって表面処理して、無機充填材(F4)を得た。
・無機充填材(F5)の製造
100質量部のUF2.0をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS2.5質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって表面処理して、無機充填材(F5)を得た。
・無機充填材(F6)の製造
100質量部のSM3.5をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS1.8質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって表面処理して、無機充填材(F6)を得た。
・無機充填材(F7)の製造
100質量部のNF180をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS2.5質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって表面処理して、無機充填材(F7)を得た。
・無機充填材(F8)の製造
100質量部のOx−50をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS7質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって表面処理して、無機充填材(F8)を得た。
・無機充填材(F9)の製造
75体積部のUF2.0および25体積部のUF1.0の混合物100質量部をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS2.5質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって表面処理して、無機充填材(F9)を得た。
・無機充填材複合体(F10)の製造
75体積部のUF2.0および25体積部のNF180の混合物100質量部をエタノール300質量部に分散し、γ−MPS2.5質量部、酢酸0.15質量部および水5質量部を加えて室温で2時間撹拌した。その後、バインダーとしてUDMAを1質量部加えて室温で10分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって、表面処理剤で表面処理された無機充填材およびその表面に存在するバインダーを有する無機充填材複合体(F10)を得た。
・無機充填材複合体(F11)の製造
76体積部のUF1.5および24体積部のOx−50の混合物100質量部をトルエン217質量部に分散し、γ−MPS3.3質量部を加えて2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、さらに90℃で3時間乾燥することによって、表面処理剤で表面処理された無機充填材を有する無機充填材複合体(F11)を得た。
・重合性単量体含有組成物(P1)の製造
UDMA80質量部および3G19質量部に、重合開始剤としてTHP1質量部を溶解させて、重合性単量体含有組成物(P1)を調製した。
・重合性単量体含有組成物(P2)の製造
UDMA99質量部に、重合開始剤としてTHP1質量部を溶解させて、重合性単量体含有組成物(P2)を調製した。
・重合性単量体含有組成物(P3)の製造
UDMA80質量部および3G19質量部に、重合開始剤としてBPO1質量部を溶解させて、重合性単量体含有組成物(P3)を調製した。
・重合性単量体含有組成物(P4)の製造
UDMA70質量部および3G30質量部に、重合開始剤としてBPO1.5質量部を溶解させて、重合性単量体含有組成物(P4)を調製した。
(1)前記製造例で得た無機充填材(F1)7.0gを、14.5mm×18mmの長方形の穴を持つプレス用金型の下パンチ棒の上に敷いた。タッピングにより粉末をならし、上パンチ棒を上にセットし、テーブルプレス機を用いて一軸プレス(プレス圧:10kN(38.3MPa)、プレス時間:2分間)を行った。上パンチ棒と下パンチ棒を金型から外して、無機充填材(F1)が凝集した成形体を取り出した。当該成形体についてCIP工程によりプレス成形(圧力:170MPa、加圧時間:5分間)を行い、無機充填材成形体を得た。
(2)得られた無機充填材成形体を重合性単量体含有組成物(P1)に浸漬し、減圧(10hPa)して脱気し、70℃で48時間静置して、重合性単量体含有組成物が含浸した無機充填材成形体(重合性単量体含浸成形体)を得た。この重合性単量体含浸成形体を、熱風乾燥機を用いて110℃で7時間加熱した後、150℃で7時間加熱して、目的とする直方体状の歯科用ミルブランクを得た。
実施例1において無機充填材および重合性単量体含有組成物の種類をそれぞれ表1に記載されたように変更したこと以外は実施例1と同様にして直方体状の歯科用ミルブランクを得た。
なお実施例5については、(2)において無機充填材成形体を重合性単量体含有組成物(P3)に浸漬した後、減圧(10hPa)して脱気し、40℃で48時間静置して重合性単量体含浸成形体を得て、この重合性単量体含浸成形体を、熱風乾燥機を用いて55℃で18時間加熱した後、110℃で3時間加熱して、目的とする直方体状の歯科用ミルブランクを得た。
実施例4において無機充填材(F1)の代わりに無機充填材複合体(F10)を用いたこと以外は実施例4と同様にして直方体状の歯科用ミルブランクを得た。
(1)前記製造例で得た無機充填材複合体(F11)200gを、φ200mmの円形の穴を持つプレス用金型の下パンチ棒の上に敷いた。タッピングにより粉末をならし、上パンチ棒を上にセットし、テーブルプレス機を用いて一軸プレス(プレス圧:300kN(26.5MPa)、プレス時間:5分間)を行った。上パンチ棒と下パンチ棒を金型から外して、無機充填材複合体(F11)が凝集した成形体を取り出した。当該成形体についてCIP工程によりプレス成形(圧力:350MPa、加圧時間:20分間)を行い、無機充填材成形体を得た。
(2)得られた無機充填材成形体を重合性単量体含有組成物(P4)に浸漬し、減圧(10hPa)して脱気し、70℃で48時間静置して、重合性単量体含有組成物が含浸した無機充填材成形体(重合性単量体含浸成形体)を得た。この重合性単量体含浸成形体を取出し、スライドガラスの上に載せてUV光発生装置(株式会社東芝製、ブラックライト蛍光ランプ)で60分間光照射を行って光重合を行った。その後、熱風乾燥機を用いて70℃で24時間加熱した後、110℃で5時間加熱して、目的とするミルブランクを得た。
・クラックの評価
各実施例または比較例毎にそれぞれ10個の歯科用ミルブランクを製造し、これらの歯科用ミルブランクにおけるクラックの有無を以下の方法により評価した。すなわち、まず歯科用ミルブランクの表面上のクラックの有無を目視で評価した。また、X線撮影装置を用いて、歯科用ミルブランク内部のクラックの有無を評価した。そして、表面上および内部の少なくとも一方にクラックのあった歯科用ミルブランクの数を求めた。結果を表1〜表3に示す。
・曲げ強さの測定(浸漬なしおよび37℃水中浸漬(1ヶ月)後)
得られた歯科用ミルブランクの曲げ強さを以下の方法により測定した。すなわち、製造した歯科用ミルブランクから、ダイヤモンドカッターを用いて、試験片(1.2mm×4mm×14mm)を作製し、#2000研磨紙で研磨した。これをそのまま(浸漬なし)、および、37℃の水中に1ヶ月間浸漬した後(37℃水中浸漬(1ヶ月)後)、万能試験機(株式会社島津製作所製)にセットし、クロスヘッドスピード1mm/分、支点間距離12mmの条件で3点曲げ試験法(JDMAS 245:2017の規定を準用)により曲げ強さを測定した。結果を表1〜表3に示す。なお、当該曲げ強さは、浸漬なしについて、250MPa以上であることが好ましく、270MPa以上であることがより好ましく、280MPa以上であることがさらに好ましく、290MPa以上であることが特に好ましい。また、当該曲げ強さは、37℃水中浸漬(1ヶ月)後について、200MPa以上であることが好ましく、220MPa以上であることがより好ましく、240MPa以上であることがさらに好ましい。
・滑沢耐久性(光沢度)の測定
得られた歯科用ミルブランクの滑沢耐久性を以下の方法により測定した。すなわち、製造した歯科用ミルブランクから、ダイヤモンドカッターを用いて、試験片(10mm×10mm×2mm)を作製した。綺麗な平滑面を#1000研磨紙、#2000研磨紙、#3000研磨紙の順に乾燥条件下で研磨し、最後にラッピングフィルムにて研磨した。この試験片について、歯ブラシ摩耗試験(歯ブラシ:「ビトイーンライオン」(硬さ:ふつう;ライオン株式会社製)、歯磨き粉:「デンタークリアMAX」(ライオン株式会社製)、荷重:250g、試験溶液:蒸留水/歯磨き粉=90/10(体積/体積、50mL)、摩耗回数:4万回)をする前およびした後のそれぞれの光沢度を光沢計(「VG−2000」、日本電色工業株式会社製)によって求めた。なお、当該光沢度として60度鏡面光沢(Gs(60°))を測定した。得られた歯ブラシ摩耗試験後の光沢度を試験前の光沢度で除すことにより光沢度保持率(%)を算出した。結果を表1〜表3に示す。なお、当該光沢度保持率は、70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、90%以上であることがさらに好ましく、93%以上であることが特に好ましい。
Claims (13)
- 無機充填材および重合体を含み、600℃で2時間灰化した後の空隙率が25〜35体積%である、歯科用ミルブランク。
- 無機充填材が無機充填材(A)および無機充填材(B)を含み、無機充填材(A)の平均一次粒子径をaμm、無機充填材(B)の平均一次粒子径をbμmとしたときに、以下の式(I)および(II)を満たす、請求項1に記載の歯科用ミルブランク。
0.12 ≦ a ≦ 0.70 (I)
3 ≦ b/a (II) - 無機充填材(A)の含有量/無機充填材(B)の含有量(体積/体積)が5/95〜50/50である、請求項2に記載の歯科用ミルブランク。
- 以下の式(III)を満たす、請求項2または3に記載の歯科用ミルブランク。
0.8 ≦ b ≦ 10 (III) - 重合体が、(メタ)アクリレート系重合性単量体および(メタ)アクリルアミド系重合性単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種から形成される、請求項1〜4のいずれかに記載の歯科用ミルブランク。
- 無機充填材が、その表面にバインダーを有する無機充填材複合体を形成している、請求項1〜5のいずれかに記載の歯科用ミルブランク。
- バインダーが、重合性単量体、重合性単量体が重合してなる重合体、ワックスおよび可塑剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項6に記載の歯科用ミルブランク。
- バインダーが、歯科用ミルブランクに含まれる重合体を形成する重合性単量体のうちの少なくとも1種が重合してなる重合体である、請求項6に記載の歯科用ミルブランク。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の歯科用ミルブランクの製造方法であって、無機充填材をプレス成形してなる無機充填材成形体と重合性単量体含有組成物とを接触させて、重合性単量体を重合硬化させる工程を含む、製造方法。
- プレス成形が冷間等方圧加圧(CIP)工程を含む、請求項9に記載の製造方法。
- プレス成形に供される無機充填材が、その表面にバインダーを有する無機充填材複合体を形成している、請求項9または10に記載の製造方法。
- プレス成形に供される無機充填材が形成している無機充填材複合体におけるバインダーが、重合性単量体、重合性単量体が重合してなる重合体、ワックスおよび可塑剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項11に記載の製造方法。
- プレス成形に供される無機充填材が形成している無機充填材複合体におけるバインダーが、歯科用ミルブランクに含まれる重合体を形成する重合性単量体のうちの少なくとも1種である、請求項11に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022081266A JP2022119841A (ja) | 2017-09-26 | 2022-05-18 | 歯科用ミルブランクおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017185421 | 2017-09-26 | ||
JP2017185421 | 2017-09-26 | ||
JP2017235502 | 2017-12-07 | ||
JP2017235502 | 2017-12-07 | ||
PCT/JP2018/035790 WO2019065777A1 (ja) | 2017-09-26 | 2018-09-26 | 歯科用ミルブランクおよびその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022081266A Division JP2022119841A (ja) | 2017-09-26 | 2022-05-18 | 歯科用ミルブランクおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2019065777A1 true JPWO2019065777A1 (ja) | 2020-10-22 |
JP7077329B2 JP7077329B2 (ja) | 2022-05-30 |
Family
ID=65901952
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019545587A Active JP7077329B2 (ja) | 2017-09-26 | 2018-09-26 | 歯科用ミルブランクおよびその製造方法 |
JP2022081266A Pending JP2022119841A (ja) | 2017-09-26 | 2022-05-18 | 歯科用ミルブランクおよびその製造方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022081266A Pending JP2022119841A (ja) | 2017-09-26 | 2022-05-18 | 歯科用ミルブランクおよびその製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20200237487A1 (ja) |
EP (1) | EP3689291B1 (ja) |
JP (2) | JP7077329B2 (ja) |
CN (1) | CN111093559B (ja) |
WO (1) | WO2019065777A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102108123B1 (ko) * | 2017-12-28 | 2020-05-07 | (주) 베리콤 | 치과용 컴포지트 블랭크 및 그의 제조방법 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005514305A (ja) * | 2001-12-28 | 2005-05-19 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 多結晶透光性アルミナ系セラミック材料 |
JP2017109036A (ja) * | 2015-12-18 | 2017-06-22 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用ミルブランクの製造方法及びその製造方法により得られた歯科用ミルブランク |
US20170216000A1 (en) * | 2014-07-31 | 2017-08-03 | 3M Innovative Properties Company | Kit of parts containing dental mill blank colouring solution |
WO2017154850A1 (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用ミルブランク及びその製造方法 |
Family Cites Families (53)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4894194A (en) * | 1988-02-22 | 1990-01-16 | Martin Marietta Energy Systems, Inc. | Method for molding ceramic powders |
JP3216967B2 (ja) * | 1995-03-20 | 2001-10-09 | 日本特殊陶業株式会社 | 低温焼成誘電体磁器及びその製造方法 |
JPH10323353A (ja) * | 1997-05-26 | 1998-12-08 | G C:Kk | 歯科用レジン材料及びその作製方法 |
US20040241614A1 (en) * | 1998-04-13 | 2004-12-02 | Goldberg A. Jon | Prefabricated components for dental appliances |
US6322728B1 (en) * | 1998-07-10 | 2001-11-27 | Jeneric/Pentron, Inc. | Mass production of dental restorations by solid free-form fabrication methods |
US20050023710A1 (en) * | 1998-07-10 | 2005-02-03 | Dmitri Brodkin | Solid free-form fabrication methods for the production of dental restorations |
US6808659B2 (en) * | 1998-07-10 | 2004-10-26 | Jeneric/Pentron Incorporated | Solid free-form fabrication methods for the production of dental restorations |
US6821462B2 (en) * | 1998-07-10 | 2004-11-23 | Jeneric/Pentron, Inc. | Mass production of shells and models for dental restorations produced by solid free-form fabrication methods |
DE69922413T2 (de) * | 1999-01-08 | 2005-11-24 | 3M Innovative Properties Co., Saint Paul | Dentale fräsrohlinge |
JP3400740B2 (ja) * | 1999-04-13 | 2003-04-28 | 東芝セラミックス株式会社 | リン酸カルシウム系多孔質焼結体およびその製造方法 |
EP1227781B9 (en) * | 1999-10-28 | 2006-03-08 | 3M Innovative Properties Company | Dental materials with nano-sized silica particles |
AU778651B2 (en) * | 1999-12-16 | 2004-12-16 | Isotis N.V. | Porous ceramic body |
DE10024561A1 (de) * | 2000-05-18 | 2001-11-22 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von porösen anorganischen Festkörpern aus einer wässrigen Kompositpartikeldispersion |
DE10107451B4 (de) * | 2001-02-14 | 2004-04-15 | 3M Espe Ag | Verfahren zur Herstellung von Zahnersatz, nach dem Verfahren herstellbares Zahnersatzteil sowie vorgesinterter Rohling |
US20050147944A1 (en) * | 2003-12-31 | 2005-07-07 | Naimul Karim | Curable dental mill blanks and related methods |
JP5180591B2 (ja) * | 2006-01-16 | 2013-04-10 | クラレノリタケデンタル株式会社 | リン酸カルシウム粉体組成物及びリン酸カルシウム組成物ペーストの製造方法 |
CN101610749B (zh) * | 2006-12-28 | 2013-01-02 | 3M创新有限公司 | 牙科填料及方法 |
EP2241304B1 (en) * | 2008-01-17 | 2015-03-25 | National University Corporation Okayama University | Dental oral composition |
US20110027742A1 (en) * | 2008-04-09 | 2011-02-03 | Tosoh Corporation | Translucent zirconia sintered body, process for producing the same, and use of the same |
CA2722661A1 (en) * | 2008-04-28 | 2009-11-05 | Kuraray Medical Inc. | Dental composition and composite resin |
DE102008027323B4 (de) * | 2008-06-07 | 2011-07-07 | Karlsruher Institut für Technologie, 76131 | Verfahren zur Herstellung von keramischen Komponenten |
EP3569189A1 (de) * | 2008-07-21 | 2019-11-20 | VITA-ZAHNFABRIK H. Rauter GmbH & Co. KG | Poröser silikat-keramischer körper, dentalrestauration sowie verfahren zur herstellung davon |
EP2157067B1 (de) * | 2008-07-30 | 2012-09-12 | Ivoclar Vivadent AG | Mit einer farbgebenden Komponente beschichtete Primärpartikel |
EP2191809A1 (en) * | 2008-11-27 | 2010-06-02 | 3M Innovative Properties Company | Dental ceramic article, process for production and use thereof |
KR20120099696A (ko) * | 2009-10-28 | 2012-09-11 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 치과용 임플란트 밀 블랭크 용품 및 이를 제조하는 방법 |
FR2954761B1 (fr) * | 2009-12-24 | 2015-11-27 | Saint Gobain Ct Recherches | Poudre de granules de zircone |
FR2954767B1 (fr) * | 2009-12-24 | 2014-01-24 | Saint Gobain Ct Recherches | Poudre de granules de zircone et d'alumine |
JPWO2011081103A1 (ja) * | 2009-12-28 | 2013-05-09 | パナソニック株式会社 | ジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法、ジルコニア−アルミナ複合造粒粉、ジルコニアビーズ |
JP2011229839A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Gc Corp | 義歯床作製用ブロック体 |
JP5613772B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2014-10-29 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用ミルブランク |
EP2654604A1 (en) * | 2010-12-22 | 2013-10-30 | 3M Innovative Properties Company | Fireable dental blank assembly |
JP4917692B1 (ja) * | 2011-07-29 | 2012-04-18 | 株式会社松風 | 切削装置用の歯科用組成物 |
US8936848B2 (en) * | 2012-02-23 | 2015-01-20 | B&D Dental Corp | Non-pre-colored multi-layer zirconia dental blank that has a gradual change in translucency through a thickness after sintering |
KR102025963B1 (ko) * | 2012-05-11 | 2019-09-26 | 이보클라 비바덴트 아게 | 치과용 예비-소결된 블랭크 |
EP2881077B1 (en) * | 2012-07-31 | 2019-01-02 | Kuraray Noritake Dental Inc. | Method for manufacturing dental mill blank |
EP2692311B1 (en) * | 2012-08-03 | 2016-06-22 | 3M Innovative Properties Company | Dental blank comprising a pre-sintered porous zirconia material , process of its production and dental article formed from said dental blank |
JP6232671B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2017-11-22 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用硬化性組成物及びその製造方法 |
EP2909029A1 (en) * | 2012-10-17 | 2015-08-26 | 3M Innovative Properties Company | Multi sectional dental zirconia milling block, process of production and use thereof |
CN104797232B (zh) * | 2012-11-30 | 2017-11-07 | 可乐丽则武齿科株式会社 | 牙科用固化性组合物和牙科用流动复合树脂 |
WO2014142080A1 (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-18 | クラレノリタケデンタル株式会社 | ジルコニア焼結体、並びにジルコニアの組成物及び仮焼体 |
RU2632603C2 (ru) * | 2013-03-12 | 2017-10-06 | 3М Инновейтив Пропертиз Компани | Окрашивающий раствор, придающий флуоресценцию, для стоматологической керамики |
JP6417319B2 (ja) * | 2013-03-26 | 2018-11-07 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用硬化性組成物 |
KR101870500B1 (ko) * | 2013-09-24 | 2018-06-22 | 가부시키가이샤 지씨 | 치과용 레진 블록의 제조 방법 |
BR112016007358A2 (pt) * | 2013-10-04 | 2017-08-01 | 3M Innovative Properties Co | bloco bruto para usinagem de próteses dentárias |
US20170020639A1 (en) * | 2013-12-04 | 2017-01-26 | 3M Innovative Properties Company | Dental mill blank, process for production and use thereof |
JP6492512B2 (ja) * | 2014-01-31 | 2019-04-03 | セイコーエプソン株式会社 | 歯科用の被切削加工用ブランク材、粉末冶金用金属粉末、歯科用の陶材焼付用メタルフレームおよび歯科用補綴物 |
US20170128174A1 (en) * | 2014-06-23 | 2017-05-11 | 3M Innovative Properties Company | Process for producing a sintered lithium disilicate glass ceramic dental restoration and kit of parts |
EP3162353B1 (en) * | 2014-06-30 | 2021-05-26 | GC Corporation | Fluoroaluminosilicate glass powder |
US10426712B2 (en) * | 2014-09-17 | 2019-10-01 | Kuraray Noritake Dental Inc. | Dental polymerizable composition |
EP3011949B1 (de) * | 2014-10-23 | 2021-05-05 | VOCO GmbH | Härtbares dentalmaterial |
US10759707B2 (en) * | 2015-05-28 | 2020-09-01 | 3M Innovative Properties Company | Additive manufacturing process for producing ceramic articles using a sol containing nano-sized particles |
EP3733114B1 (en) * | 2017-12-26 | 2024-04-17 | Kuraray Noritake Dental Inc. | Dental mill blank and method for producing same |
JP7278963B2 (ja) * | 2017-12-26 | 2023-05-22 | クラレノリタケデンタル株式会社 | ミルブランク及び歯科用補綴物、ならびにその製造方法 |
-
2018
- 2018-09-26 WO PCT/JP2018/035790 patent/WO2019065777A1/ja unknown
- 2018-09-26 EP EP18862234.4A patent/EP3689291B1/en active Active
- 2018-09-26 CN CN201880062697.1A patent/CN111093559B/zh active Active
- 2018-09-26 US US16/650,282 patent/US20200237487A1/en active Pending
- 2018-09-26 JP JP2019545587A patent/JP7077329B2/ja active Active
-
2022
- 2022-05-18 JP JP2022081266A patent/JP2022119841A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005514305A (ja) * | 2001-12-28 | 2005-05-19 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 多結晶透光性アルミナ系セラミック材料 |
US20170216000A1 (en) * | 2014-07-31 | 2017-08-03 | 3M Innovative Properties Company | Kit of parts containing dental mill blank colouring solution |
JP2017109036A (ja) * | 2015-12-18 | 2017-06-22 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用ミルブランクの製造方法及びその製造方法により得られた歯科用ミルブランク |
WO2017154850A1 (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用ミルブランク及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7077329B2 (ja) | 2022-05-30 |
EP3689291A4 (en) | 2021-06-02 |
EP3689291A1 (en) | 2020-08-05 |
US20200237487A1 (en) | 2020-07-30 |
CN111093559A (zh) | 2020-05-01 |
CN111093559B (zh) | 2022-07-12 |
EP3689291B1 (en) | 2022-08-31 |
WO2019065777A1 (ja) | 2019-04-04 |
JP2022119841A (ja) | 2022-08-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6170922B2 (ja) | 歯科用ミルブランクの製造方法 | |
JP7315474B2 (ja) | 歯科用ミルブランクおよびその製造方法 | |
JP5613772B2 (ja) | 歯科用ミルブランク | |
JP6930993B2 (ja) | 複数色積層歯科用ミルブランク | |
WO2017154850A1 (ja) | 歯科用ミルブランク及びその製造方法 | |
JP6929014B2 (ja) | 歯科用ミルブランクの製造方法 | |
JP6571511B2 (ja) | 歯科用ミルブランクの製造方法及びその製造方法により得られた歯科用ミルブランク | |
JP7357005B2 (ja) | 色調最適化された歯科用ミルブランク | |
JP2022119841A (ja) | 歯科用ミルブランクおよびその製造方法 | |
JP2019098073A (ja) | 歯科用ミルブランクの製造方法 | |
JP6806547B2 (ja) | 歯科用硬化性組成物 | |
JP7061826B2 (ja) | 歯科用ミルブランク | |
JP7125260B2 (ja) | 歯科用ミルブランク製造用の無機充填材複合体 | |
JP2019098074A (ja) | 歯科用ミルブランクの製造方法 | |
JP7161916B2 (ja) | クラウンコア一体型歯科用ミルブランク | |
WO2021132704A1 (ja) | 歯科用ミルブランク | |
WO2018117053A1 (ja) | 表面処理着色無機粒子の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210105 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210305 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210921 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220419 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220518 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7077329 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |