JPWO2019065080A1 - エレクトロクロミック調光部材、光透過性導電ガラスフィルムおよびエレクトロクロミック調光素子 - Google Patents

エレクトロクロミック調光部材、光透過性導電ガラスフィルムおよびエレクトロクロミック調光素子 Download PDF

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Abstract

低抵抗およびフレキシブル性に優れるエレクトロクロミック調光部材、該エレクトロクロミック調光部材に用いられる光透過性導電ガラスフィルム、および、該エレクトロクロミック調光部材を含むエレクトロクロミック調光素子を提供する。本発明のエレクトロクロミック調光部材は、ガラスフィルムと、光透過性導電層と、エレクトロクロミック調光層とをこの順に備え、該光透過性導電層が、第1インジウム系導電性酸化物層と、金属層と、第2インジウム系導電性酸化物層とを、該ガラスフィルム側からこの順に備える。

Description

本発明は、エレクトロクロミック調光部材、光透過性導電ガラスフィルムおよびエレクトロクロミック調光素子に関する。
従来より、電気化学的な酸化還元反応により、光透過量や色彩などが変化するエレクトロクロミック材料を用いた電流駆動型の調光装置が知られている。例えば、作用電極シート、対極シート、エレクトロクロミック化合物および電解質を含み、作用電極シートがガラスシートおよび透明導電性酸化物膜を備えるエレクトロクロミック素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のエレクトロクロミック素子では、透明導電性酸化膜として、結晶性ITO膜からなる単層が用いられている。
特開2015−172666号公報
しかるに、エレクトロクロミック素子においては、エレクトロクロミック化合物の応答性の改良、省エネルギーなどの観点から、作用電極シートなどの電極基板の表面抵抗値を低く(低抵抗化)することが求められている。低抵抗化の方法として、ITO膜の膜厚を厚くする方法が検討される。
しかしながら、ITO膜の膜厚を厚くすると、電極基板を曲げた際にクラックが生じ易くなる。エレクトロクロミック素子は、電流駆動であるため、電極基板にクラックが生じると、クラック部分におけるエレクトロクロミック化合物の酸化還元が阻害され、調光機能が著しく低下する不具合が生じる。具体的には、例えば、着色または脱色時の均一性が低下し、色ムラが発生する場合がある。また、ITO膜の膜厚を厚くしたエレクトロクロミック素子は、透明性が低く、調光窓などの用途には好ましくない。
本発明の課題は、低抵抗およびフレキシブル性に優れるエレクトロクロミック調光部材、該エレクトロクロミック調光部材に用いられる光透過性導電ガラスフィルム、および、該エレクトロクロミック調光部材を含むエレクトロクロミック調光素子を提供することにある。
本発明のエレクトロクロミック調光部材は、ガラスフィルムと、光透過性導電層と、エレクトロクロミック調光層とをこの順に備え、該光透過性導電層が、第1インジウム系導電性酸化物層と、金属層と、第2インジウム系導電性酸化物層とを、該ガラスフィルム側からこの順に備える。
1つの実施形態においては、上記光透過性導電層の表面抵抗値が、50Ω/□以下である。
1つの実施形態においては、上記第1インジウム系導電性酸化物層および前記第2インジウム系導電性酸化物層が、非晶質膜である。
1つの実施形態においては、上記ガラスフィルムの厚みが、20μm〜200μmである。
本発明の別の局面によれば、光透過性導電ガラスフィルムが提供される。この光透過性導電ガラスフィルムは、ガラスフィルムと、該ガラスフィルムの片側に配置された光透過性導電層とを備え、該光透過性導電層が、第1インジウム系導電性酸化物層と、金属層と、第2インジウム系導電性酸化物層とを、該ガラスフィルム側からこの順に備える。
1つの実施形態においては、上記光透過性導電ガラスフィルムは、上記エレクトロクロミック調光部材に用いられる。
本発明のさらに別の局面によれば、エレクトロクロミック調光素子が提供される。このエレクトロクロミック調光素子は、上記エレクトロクロミック調光部材と、電極基板とを備え、該電極基板が、該エレクトロクロミック調光部材の前記エレクトロクロミック調光層側に配置される。
本発明のエレクトロクロミック調光部材(ならびに、光透過性導電ガラスフィルムおよびエレクトロクロミック調光素子)は、光透過性導電層が低抵抗であるため、エレクトロクロミック調光層の応答性および省エネルギーに優れる。また、本発明のエレクトロクロミック調光部材はガラスフィルムを備え、ガラス板同等の耐擦傷性およびバリア性を有するため、高い信頼性を有する。具体的には、樹脂フィルムを基材として用いた場合に生じ得る不具合(例えば、水分などの環境因子の影響による外観不良等の不具合)を回避して、高い信頼性を有する。さらに、ガラスフィルムはフレキシブル性に優れるため、ロールトゥロール方式での製造が可能であり、生産性が向上する。
本発明の1つの実施形態によるエレクトロクロミック調光部材の概略断面図である。 本発明の1つの実施形態による光透過性導電ガラスフィルムの概略平面図である。 本発明の1つの実施形態によるエレクトロクロミック調光素子の概略断面図である。
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
A.エレクトロクロミック(EC)調光部材の全体構成
図1は、本発明の1つの実施形態によるエレクトロクロミック調光部材(以下、EC調光部材ともいう)の概略断面図である。この実施形態によるEC調光部材100は、ガラスフィルム10と、光透過性導電層20と、エレクトロクロミック調光層(以下、EC調光層ともいう)30とをこの順に備える。1つの実施形態においては、EC調光部材100は、ガラスフィルム10と、光透過性導電層20と、EC調光層30のみから構成される。また、ガラスフィルム10および光透過性導電層20は、光透過性導電ガラスフィルム110を構成する。光透過性導電ガラスフィルム110は、EC調光部材が適用されたエレクトロクロミック調光素子において、電極として機能し得る。
光透過性導電層20は、第1インジウム系導電性酸化物層21と、金属層22と、第2インジウム系導電性酸化物層23とを、ガラスフィルム10側からこの順に備える。
本発明においては、金属層を介して積層された第1インジウム系導電性酸化物層と第2インジウム系導電性酸化物層とを配置することにより、低抵抗な光透過性導電層が形成される。このような光透過性導電層を形成することにより、エレクトロクロミック調光層の応答性が向上する。また、エネルギー消費の少ないEC調光部材を得ることができる。さらには、上記光透過性導電層を備えるEC調光部材は、光透過性にも優れる。
また、金属層を介して、第1インジウム系導電性酸化物層と第2インジウム系導電性酸化物層とを積層することにより、金属層の可視光反射率が高い場合であっても(例えば、波長550nmの反射率が15%以上、さらには、30%以上であっても)、可視光透過率が高い光透過性導電層(結果として、可視光透過率が高いEC調光部材)が形成される。
さらに、本願発明のEC調光部材は、基材としてガラスフィルムが用いられる。ガラスフィルムは、環境因子による悪影響を受けがたく、上記EC調光部材は、信頼性に優れ、過酷な状況下で使用される製品にも好適に用いられ得る。
B.ガラスフィルム
ガラスフィルムは、EC調光部材の機械強度を確保するための支持材として機能し得る。ガラスフィルムは、EC調光部材が適用されたエレクトロクロミック調光素子が備える電極基板の一部であり得る。
ガラスフィルムとしては、任意の適切な製造方法で得られたものが用いられ得る。代表的には、ガラスフィルムは、シリカやアルミナ等の主原料と、芒硝や酸化アンチモン等の消泡剤と、カーボン等の還元剤とを含む混合物を、1400℃〜1600℃の温度で溶融し、薄板状に成形した後、冷却して作製される。
ガラスフィルムの成形方法は、例えば、スロットダウンドロー法、フュージョン法、フロート法等が挙げられる。これらのうちフュージョン法によって成形したガラスフィルムは、フロート法によって成形した場合のように表面が錫等で汚染されていないので研磨処理を行う必要がなく、また表面の平滑性及び薄型化を確保することができる。これらの観点から、フュージョン法を用いるのが好ましい。
ガラスフィルムの厚みは、好ましくは20μm〜200μmであり、より好ましくは50μm〜150μmである。このような範囲であれば、フレキシブル性に優れ、ロールトゥロール方式のプロセスを採用しやすいエレクトロクロミック調光部材を得ることができる。
ガラスフィルムの23℃におけるヤング率Egは、通常70GPa程度であるが、好ましくは50〜120GPa、より好ましくは60〜80GPa、さらに好ましくは65〜75GPaである。ヤング率とは、幅方向10mmの短冊状の試料を23℃においてチャック間50mm、速度300mm/minで引張り、得られる応力−ひずみ(S−S)曲線において最大接線の傾きより算出される値をいう。
ガラスフィルムの幅は、好ましくは50mm〜2000mmであり、より好ましくは100mm〜1000mmである。
ガラスフィルムは、好ましくは長尺状のガラスリボンである。長尺状である場合、その長さは、好ましくは100m以上であり、より好ましくは500m以上である。
ガラスロールの23℃における曲げ応力は20GPa以上であることが好ましい。
1つの実施形態においては、上記ガラスフィルムに代えて、樹脂フィルム付きのガラス基材が用いられ得る。樹脂フィルム付きのガラス基材は、上記ガラスフィルムに樹脂フィルムを積層して構成される。ガラスフィルムと樹脂フィルムとは、任意の適切な粘着剤または接着剤を介して積層され得る。樹脂フィルム付きのガラス基材は、強度に優れ、ロールトゥロール方式のプロセスにより好適であるという点で有利である。
樹脂フィルムは、任意の適切な樹脂材料から構成される。当該樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、ナイロン、セロファン、シリコーン樹脂等が挙げられる。
樹脂フィルムの幅は、ガラスフィルムの幅に対して、好ましくは1%〜20%であり、より好ましくは3%〜15%である。また、ガラスフィルムの全面を補強する場合、樹脂フィルムの幅は、ガラスフィルムの幅に対して、好ましくは80%〜110%であり、より好ましくは90%〜100%である。
樹脂フィルムのヤング率は、好ましくは0.1〜20GPa、より好ましくは0.5〜10GPa、さらに好ましくは2〜5GPaである。
樹脂フィルムの厚みは、特に制限されず、好ましくは2μm〜200μmであり、より好ましくは10μm〜150μmであり、さらに好ましくは20μm〜100μmである。
樹脂フィルムの23℃におけるヤング率(GPa)と厚み(μm)との積は、100×10pa・m以上であることが好ましい。
樹脂フィルムの長さは、ガラスフィルムの長さに応じて、任意の適切な長さとされ得る。
C.光透過性導電層
光透過性導電層は、EC調光部材が適用されたエレクトロクロミック調光素子が備える電極基板の一部であり得、外部電源からの電流をEC調光層に通電させる機能を有する。
上記のとおり、光透過性導電層は、ガラスフィルム側から順に、第1インジウム系導電性酸化物層(以下、第1酸化物層とも略する)と、金属層と、第2インジウム系導電性酸化物層(以下、第2酸化物層とも略する)とを備える。1つの実施形態においては、光透過性導電層は、第1酸化物層と、金属層と、第2酸化物層のみからなる。
光透過性導電層の表面抵抗値Rは、例えば、50Ω/□以下、好ましくは、30Ω/□以下、より好ましくは、20Ω/□以下、さらに好ましくは、15Ω/□以下であり、また、例えば、0.1Ω/□以上、好ましくは、1Ω/□以上、より好ましくは、5Ω/□以上である。光透過性導電層の表面抵抗値は、例えば、光透過性導電ガラスフィルム110の光透過性導電層の4表面に対して、JIS K7194(1994年)の4探針法に準拠して測定することができる。
光透過性導電層の比抵抗は、例えば、2.5×10−4Ω・cm以下、好ましくは、2.0×10−4Ω・cm以下、より好ましくは、1.1×10−4Ω・cm以下であり、また、例えば、0.01×10−4Ω・cm以上、好ましくは、0.1×10−4Ω・cm以上、より好ましくは、0.5×10−4Ω・cm以上である。光透過性導電層の比抵抗は、光透過性導電層の厚みと、光透過性導電層の表面抵抗値とを用いて算出される。
光透過性導電層の厚みは、例えば、20nm以上、好ましくは、40nm以上、より好ましくは、60nm以上、さらに好ましくは、80nm以上であり、また、例えば、150nm以下、好ましくは、120nm以下、より好ましくは、100nm以下である。
C−1.第1インジウム系導電性酸化物層(第1酸化物層)
第1インジウム系導電性酸化物層(第1酸化物層)は、金属層および第2インジウム系導電性酸化物層(第2酸化物層)とともに、光透過性導電層に導電性を付与する導電層である。また、第1酸化物層は、第2酸化物層とともに、金属層の可視光反射率を抑制し、光透過性導電層の可視光透過率を向上させるための光学調整層でもある。
第1酸化物層は、導電性酸化物として、インジウム酸化物(In)を含有する。導電性酸化物として、金属原子がドープされたインジウム酸化物を用いてもよい。該金属原子としては、例えば、Sn、Zn、Ga、Sb、Ti、Si、Zr、Mg、Al、Au、Ag、Cu、Pd、Wからなる群より選択される少なくとも1種の金属原子が挙げられる。
第1酸化物層中の導電性酸化物としては、低抵抗および透明性の観点から、好ましくは、インジウムスズ複合酸化物(ITO)、インジウムガリウム複合酸化物(IGO)、インジウムガリウム亜鉛複合酸化物(IGZO)などが挙げられ、より好ましくは、ITOが挙げられる。
ITOに含有される酸化スズ(SnO)の含有量は、酸化スズおよび酸化インジウムの合計量に対して、例えば、0.5質量%以上、好ましくは、3質量%以上、より好ましくは、6質量%以上、さらに好ましくは、8質量%以上、特に好ましくは、10質量%以上であり、また、例えば、35質量%以下、好ましくは、20質量%以下、より好ましくは、15質量%以下、さらに好ましくは、13質量%以下である。酸化インジウムの含有量は、酸化スズの含有量の残部である。ITOに含有される酸化スズの含有量を、好適な範囲とすることにより、ITO膜の経時での膜質変化を抑制しやすい。
第1酸化物層中の導電性酸化物は、結晶質および非晶質のいずれであってもよい。金属層の均一形成の観点から、好ましくは、非晶質である。すなわち、第1酸化物層は、好ましくは、非晶質膜であり、より好ましくは、非晶質ITO膜である。なお、本明細書においては、25,000倍での平面TEM画像において、結晶粒が占める面積割合が80%以下(好ましくは、0%以上50%以下)である場合に、非晶質であるとし、80%超過である場合に、結晶質であるとする。
第1酸化物層中、導電性酸化物(好ましくはITO)の含有割合は、例えば、95質量%以上、好ましくは、98質量%以上、より好ましくは、99質量%以上であり、また、例えば、100質量%以下である。
第1酸化物層の厚みは、例えば、5nm以上、好ましくは、20nm以上、より好ましくは、30nm以上であり、また、例えば、60nm以下、好ましくは、50nm以下である。第1酸化物層の厚みが上記範囲であれば、光透過性導電層の可視光透過率を高い水準に調整しやすい。第1酸化物層の厚みは、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)による断面観察により測定される。
C−2.金属層
金属層は、第1酸化物層および第2酸化物層とともに、光透過性導電層に導電性を付与する導電層である。また、金属層は、光透過性導電層の表面抵抗値を低くする低抵抗化層でもある。
金属層は、任意の適切な金属により形成される。当該金属としては、例えば、Ti、Si、Nb、In、Zn、Sn、Au、Ag、Cu、Al、Co、Cr、Ni、Pb、Pd、Pt、Cu、Ge、Ru、Nd、Mg、Ca、Na、W、Zr、TaおよびHfからなる群から選択される1種の金属が挙げられる。また、これらの金属を2種以上含有する合金を用いてもよい。
金属として、好ましくは、銀(Ag)、銀合金が挙げられ、より好ましくは、銀合金が挙げられる。銀または銀合金を用いれば、抵抗値が小さく、かつ、近赤外線領域の平均反射率が特に高い光透過性導電層を形成することができる。このような光透過性導電層を備えるエレクトロクロミック調光部材は、屋外や窓に使用される用途にも好適である。光透過性導電ガラスフィルムの近赤外線(波長850〜2500nm)の平均反射率は、例えば、10%以上、好ましくは、20%以上、より好ましくは、50%以上であり、また、例えば、95%以下、好ましくは、90%以下である。
銀合金としては、例えば、Ag−Cu合金、Ag−Pd合金、Ag−Sn合金、Ag−In合金、Ag−Pd−Cu合金、Ag−Pd−Cu−Ge合金、Ag−Cu−Au合金、Ag−Cu−Sn合金、Ag−Cu−In合金、Ag−Ru−Cu合金、Ag−Ru−Au合金、Ag−Nd合金、Ag−Mg合金、Ag−Ca合金、Ag−Na合金などが挙げられる。低抵抗、湿熱耐久性の観点から、銀合金として、好ましくは、Ag−Cu合金、Ag−Cu−In合金、Ag−Cu−Sn合金、Ag−Pd合金、Ag−Pd−Cu合金などが挙げられる。
銀合金中、銀の含有割合は、例えば、80質量%以上、好ましくは、90質量%以上、より好ましくは、95質量%以上であり、また、例えば、99.9質量%以下である。銀合金におけるその他の金属の含有割合は、上記した銀の含有割合の残部である。
金属層の厚みは、例えば、1nm以上、好ましくは、5nm以上であり、また、例えば、20nm以下、好ましくは、10nm以下である。このような範囲であれば、光透過性に優れる光透過性導電層を形成することができる。金属層の厚みは、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)による断面観察により測定される。
C−3.第2インジウム系導電性酸化物層(第2酸化物層)
第2インジウム系導電性酸化物層(第2酸化物層)は、第1酸化物層および金属層とともに、光透過性導電層に導電性を付与する導電層である。また、第2酸化物層は、金属層の可視光反射率を抑制し、光透過性導電層の可視光透過率を向上させるための光学調整層でもある。
第2酸化物層は、導電性酸化物として、インジウム酸化物(In)を含有する。第2酸化物層を形成する導電性酸化物としては、C−1項で例示した導電性酸化物が挙げられ、好ましくは、ITOが挙げられる。また、第2酸化物層は、好ましくは、非晶質膜であり、より好ましくは、非晶質ITO膜である。
第2酸化物層中、導電性酸化物(好ましくはITO)の含有割合は、例えば、95質量%以上、好ましくは、98質量%以上、より好ましくは、99質量%以上であり、また、例えば、100質量%以下である。
第2酸化物層の厚みは、例えば、5nm以上、好ましくは、20nm以上、さらに好ましくは、30nm以上であり、また、例えば、60nm以下、好ましくは、50nm以下である。第2酸化物層の厚みが上記範囲であれば、光透過性導電層の可視光透過率を高い水準に調整しやすい。第2酸化物層の厚みは、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)による断面観察により測定される。
第2酸化物層の厚みの、第1酸化物層の厚みに対する比(第2酸化物層の厚み/第1酸化物層の厚み)は、例えば、0.5以上、好ましくは、0.75以上、また、例えば、1.5以下、好ましくは、1.25以下である。
第2酸化物層の厚みの、金属層の厚みに対する比(第2酸化物層の厚み/金属層の厚み)は、例えば、2.0以上、好ましくは、3.0以上であり、また、例えば、10以下、好ましくは、8.0以下である。
D.EC調光層
EC調光層は、光透過性導電層を介して通電される電流によって、光透過率や色彩を変化させる調光層である。
1つの実施形態においては、図1に示すように、EC調光層30は、光透過性導電層20側から順に、第1エレクトロクロミック化合物層(以下、第1EC層ともいう)31と、電解質層32と、第2エレクトロクロミック化合物層(以下、第2EC層ともいう)33とを備える。
EC調光層の厚みは、例えば、0.1μm以上5000μm以下である。
D−1.第1エレクトロクロミック化合物層(第1EC層)
第1EC層は、第2EC層とともに、第1EC層に流れる電流に応じて、その光透過率や色彩を変化させる調光層である。
第1EC層は任意の適切なエレクトロクロミック化合物から形成される。エレクトロクロミック化合物としては、例えば、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化バナジウム、酸化インジウム、酸化イリジウム、酸化ニッケル、プルシアオンブルーなどの無機系エレクトロクロミック化合物;例えば、フタロシアニン系化合物、スチリル系化合物、ビオロゲン系化合物、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェンなどの有機系エレクトロクロミック化合物などが挙げられる。
第1EC層の厚みは、例えば、0.01μm以上3000μm以下である。
D−2.電解質層
電解質層は、第1EC層および第2EC層を構成するエレクトロクロミック化合物に効率よく通電させるための層である。
電解質層は、液状電解質およびその液状電解質を封止する封止材から形成されていてもよく、また、固体状電解質膜から形成されていてもよい。
電解質層を形成する電解質としては限定されず、例えば、LiClO、LiBF、LiAsF、LiPF、LiCFSO、LiCFCOO、KCl、NaClO、NaCl、NaBF、NaSCN、KBF、Mg(ClO)、Mg(BF)などのアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩などが挙げられる。また、4級アンモニウム塩、4級ホスホニウム塩なども挙げられる。
電解質層として液状電解質を用いる場合は、好ましくは、電解質とともに有機溶媒を併用する。有機溶媒は、電解質を溶解すれば限定的でなく、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、メチルカーボネートなどのカーボネート類;例えば、テトラヒドロフランなどのフラン類;例えば、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
電解質層の厚みは、例えば、0.01μm以上3000μm以下である。
D−3.第2エレクトロクロミック化合物層(第2EC層)
第2EC層は、第1EC層とともに、第2EC層に流れる電流に応じて、その光透過率や色彩を変化させる調光層である。
第2EC層は任意の適切なエレクトロクロミック化合物から形成される。該エレクトロクロミック化合物としては、特に限定されず、D−1項で例示したエレクトロクロミック化合物が用いられ得る。
第2EC層の厚みは、例えば、0.01μm以上3000μm以下である。
E.光透過性導電ガラスフィルム
図2は、本発明の1つの実施形態による光透過性導電ガラスフィルムの概略平面図である。この実施形態による光透過性導電ガラスフィルム110は、ガラスフィルム10と、ガラスフィルム10の片側に配置された光透過性導電層20とを備える。1つの実施形態においては、光透過性導電性フィルム110は、ガラスフィルム10と光透過性導電層20のみからなる。
ガラスフィルムの詳細は、上記B項で説明したとおりである。
光透過性導電層の詳細は、上記C項で説明したとおりである。すなわち、光透過性導電ガラスフィルム110は、第1インジウム系導電性酸化物層21と、金属層22と、第2インジウム系導電性酸化物層23とを、ガラスフィルム10側からこの順に備える。
光透過性導電ガラスフィルムの厚みは、例えば、20μm以上、好ましくは、50μm以上であり、また、例えば、200μm以下、好ましくは150μm以下である。
光透過性導電ガラスフィルムの可視光透過率は、例えば、60%以上、好ましくは、80%以上、より好ましくは、85%以上であり、また、例えば、95%以下である。本発明においては、第1酸化物層と第2酸化物層との間に金属層を配置することにより、該金属層の可視光反射率が高い場合であっても、可視光透過率が高い光透過性導電ガラスフィルムを得ることができる。
F.EC調光部材の製造方法
EC調光部材は、任意の適切な方法により製造され得る。以下、EC調光部材の製造方法の代表例を示す。
EC調光部材を製造するには、まず、光透過性導電ガラスフィルムを作製し、次いで、光透過性導電ガラスフィルムにEC調光層を形成する。
光透過性導電ガラスフィルムは、ガラスフィルム上に、第1酸化物層、金属層および第2の酸化物層を形成して得られる。これら各層の形成方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。1つの実施形態においては、乾式法が用いられる。より具体的には、乾式法として、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などが挙げられる。好ましくは、マグネトロンスパッタリング法等のスパッタリング法が用いられる。
スパッタリング法で用いられるガスとしては、例えば、Arなどの不活性ガスが挙げられる。また、必要に応じて、酸素などの反応性ガスを併用することができる。反応性ガスを併用する場合において、反応性ガスの流量比は、特に限定されず、反応性ガスの流量の、不活性ガスの流量に対する比で、例えば、0.1/100以上、好ましくは、1/100以上であり、また、例えば、5/100以下である。1つの実施形態においては、第1酸化物層の形成において、ガスとして、好ましくは、不活性ガスおよび反応性ガスが併用される。金属層の形成において、ガスとして、好ましくは、不活性ガスが単独使用される。第2酸化物層の形成において、ガスとして、好ましくは、不活性ガスおよび反応性ガスが併用される。
スパッタリング法を採用する場合、ターゲット材としては、各層を構成する上述の無機酸化物または金属が挙げられる。
スパッタリング法で用いられる電源には限定はなく、例えば、DC電源、MF/AC電源およびRF電源の単独使用または併用が挙げられ、好ましくは、DC電源が挙げられる。
光透過性導電層は、必要に応じて、エッチングによって、配線パターンなどのパターン形状に形成してもよい。
EC調光層は、公知の材料を用いることができる。EC調光層と、第2インジウム系導電性酸化物層とが接触するように、EC調光層を光透過性導電ガラスフィルムの上面に配置する。これによって、EC調光部材が得られる。なお、上記した製造方法を、ロールトゥロール方式で実施できる。また、一部または全部をバッチ方式で実施することもできる。
G.エレクトロクロミック調光素子
図3は、本発明の1つの実施形態によるエレクトロクロミック調光素子(EC調光素子)の概略断面図である。この実施形態によるEC調光素子200は、EC調光部材100と、EC調光部材100の片側に配置された電極基板(上側電極基板)120とを備える。EC調光部材100としては、A項〜D項で説明したEC調光部材が用いられ得る。電極基板120は、EC調光部材110のEC調光層30側に配置され得る。1つの実施形態においては、EC調光素子200は、EC調光部材110と電極基板120のみから構成される。
電極基板120としては、上記光透過性導電ガラスフィルム110が用いられ得る。すなわち、電極基板120は、光透過性導電層20と、ガラスフィルム10とを、EC調光部材100からこの順に備え得る。このように電極基板120(光透過性導電ガラスフィルム110)が配置されたEC調光素子120は、一対の光透過性導電性フィルム110の間に、EC調光層30が配置された構成であり得る。なお、上記のとおり、電極基板120と対向して配置される光透過性導電ガラスフィルム110は、EC調光素子の下側電極として機能し得る。
本発明のEC調光素子は、光透過性導電層の表面抵抗値が低く、低抵抗である。そのため、EC調光層の応答性および省エネルギーに優れる。また、上記EC調光素子は、ガラスフィルムを備え、ガラス板同等の耐擦傷性およびバリア性を有するため、高い信頼性を有する。具体的には、樹脂フィルムを基材として用いた場合に生じ得る不具合(例えば、水分などの環境因子の影響による外観不良等の不具合)を回避して、高い信頼性を有する。さらに、ガラスフィルムはフレキシブル性に優れるため、ロールトゥロール方式での製造が可能であり、生産性が向上する。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されない。また、以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
[実施例1]
(ガラスフィルムの用意)
厚みが100μmのガラスフィルムロールを用意した。
(第1インジウム系導電性酸化物層(第1酸化物層)の形成)
次いで、ガラスフィルムロールを真空スパッタ装置に設置して、未搬送時の気圧が4×10−3Paとなるまで真空排気した(脱ガス処理)。この時、スパッタリングガス(ArおよびO)を導入しない状態で、ガラスフィルムの一部を搬送し、2×10−2Paまで気圧が上がることを確認した。これにより、ガラスフィルムロールに十分な量のガスが残存していることを確認した。
次いで、ガラスフィルムロールを繰り出しながら、ガラスフィルムの上面に、スパッタリングにより、非晶質ITOからなり、厚みが40nmである第1インジウム系導電性酸化物層を形成した。具体的には、ArおよびOを導入した気圧0.3Paの真空雰囲気下(流量比はAr:O=100:1.4)で、直流(DC)電源を用いて、12質量%の酸化スズと88質量%の酸化インジウムとの焼結体からなるターゲットをスパッタリングした。
(金属層の形成)
Ag−Cu合金からなり、厚みが8nmである金属層を、スパッタリングにより、第1インジウム系導電性酸化物層の上面に形成した。具体的には、Arを導入した気圧0.3Paの真空雰囲気で、電源として、直流(DC)電源を用い、Ag合金(三菱マテリアル社製、品番「No.317」)をスパッタリングした。
(第2インジウム系導電性酸化物層(第2酸化物層)の形成)
非晶質ITOからなり、厚みが38nmである第2インジウム系導電性酸化物層を、金属層の上面に、スパッタリングにより、形成した。具体的には、ArおよびOを導入した気圧0.4Paの真空雰囲気下(流量比はAr:O=100:1.5)で、直流(DC)電源を用いて、12質量%の酸化スズと88質量%の酸化インジウムとの焼結体からなるターゲットをスパッタリングした。
上記の操作により、ガラスフィルムの上に、順に、第1インジウム系導電性酸化物層、金属層および第2インジウム系導電性酸化物層が形成された光透過性導電ガラスフィルムを得た。
得られた光透過性導電ガラスフィルムを、大気雰囲気下で140℃、30分の条件で、加熱した。
[比較例1]
第1インジウム系導電性酸化物層の厚みを30nmとし、金属層および第2インジウム系導電性酸化物層を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、光透過性導電ガラスフィルムを得た。
[比較例2]
第1インジウム系導電性酸化物層の厚みを100nmとし、金属層および第2インジウム系導電性酸化物層を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、光透過性導電ガラスフィルムを得た。
[評価]
得られた光透過性導電ガラスフィルムを以下の評価に供した。結果を表1に示す。
(1)光透過性導電層の表面抵抗値
JIS K7194(1994年)の4探針法に準拠して、光透過性導電層の初期の表面抵抗値Rを測定した。その結果を表1に示す。
(2)可視光透過率
ヘーズメーター(スガ試験機社製、装置名「HGM−2DP)を用いて、光透過性導電ガラスフィルムの全光線透過率を測定し、可視光透過率とした。
(3)応答性
実施例および比較例で得られた光透過性導電ガラスフィルムを用い、下記のようにして、500×500mmのEC調光素子を製造した。得られたEC調光素子に電流を流し、EC調光層の色彩が変化する時間を測定した。EC調光層の色彩が変化する時間が60秒以内の場合を〇と評価し、60秒より長い場合を×と評価した。
(EC調光素子の製造)
実施例1で得られた光透過性導電ガラスフィルムを2枚準備し、これらをEC調光素子の上側電極基板および下側電極基板として用い、EC調光素子を製造した。具体的には、市販のEC調光層(エレクトロクロミック化合物層/電解質層/エレクトロクロミック化合物層)の両面に、光透過性導電ガラスフィルムを積層し、EC調光素子を製造した。
比較例1および2についても、これらの実験例で得られた光透過性導電ガラスフィルムを用いて、上記同様に、EC調光素子を製造した。
Figure 2019065080
本発明の光学積層体は電流駆動型の調光装置に好適に用いられる。
10 ガラスフィルム
20 光透過性導電層
21 第1インジウム系導電性酸化物層(第1酸化物層)
22 金属層
23 第2インジウム系導電性酸化物層(第2酸化物層)
30 エレクトロクロミック調光層(EC調光層)
31 第1エレクトロクロミック化合物層(第1EC層)
32 電解質層
33 第2エレクトロクロミック化合物層(第2EC層)
100 エレクトロクロミック調光部材(EC調光部材)
110 光透過性導電ガラスフィルム
200 エレクトロクロミック調光素子

Claims (7)

  1. ガラスフィルムと、光透過性導電層と、エレクトロクロミック調光層とをこの順に備え、
    該光透過性導電層が、第1インジウム系導電性酸化物層と、金属層と、第2インジウム系導電性酸化物層とを、該ガラスフィルム側からこの順に備える、
    エレクトロクロミック調光部材。
  2. 前記光透過性導電層の表面抵抗値が、50Ω/□以下である、請求項1に記載のエレクトロクロミック調光部材。
  3. 前記第1インジウム系導電性酸化物層および前記第2インジウム系導電性酸化物層が、非晶質膜である、請求項1に記載のエレクトロクロミック調光部材。
  4. 前記ガラスフィルムの厚みが、20μm〜200μmである、請求項1に記載のエレクトロクロミック調光部材。
  5. ガラスフィルムと、該ガラスフィルムの片側に配置された光透過性導電層とを備え、
    該光透過性導電層が、第1インジウム系導電性酸化物層と、金属層と、第2インジウム系導電性酸化物層とを、該ガラスフィルム側からこの順に備える、
    光透過性導電ガラスフィルム。
  6. 請求項1に記載のエレクトロクロミック調光部材に用いられる、請求項5に記載の光導電性ガラスフィルム。
  7. 請求項1に記載のエレクトロクロミック調光部材と、
    電極基板とを備え、
    該電極基板が、該エレクトロクロミック調光部材の前記エレクトロクロミック調光層側に配置される、
    エレクトロクロミック調光素子。
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