JPWO2019043910A1 - ディジタル保護継電器、及びディジタル保護継電器の閾値学習方法 - Google Patents

ディジタル保護継電器、及びディジタル保護継電器の閾値学習方法 Download PDF

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Abstract

ディジタル保護継電器は(1)、入力された交流電流を一定間隔でサンプリングを行うA/D変換部(12)と、サンプリングされたディジタル値から周波数解析を行う演算処理部(13)と、演算処理部(13)で抽出された高調波の割合が励磁突入電流に含まれる高調波の割合に基づいて定められた閾値以上のときに遮断動作を阻止する制御部(14)と、変圧器に流れる励磁突入電流発生時に、発生した励磁突入電流に含まれる高調波含有率から閾値の更新値を算出する閾値学習部(15)とを備えている。

Description

この発明は、電力系統の例えば変圧器保護に用いられるディジタル保護継電器、及びディジタル保護継電器の閾値学習方法に関するものである。
従来のディジタル保護継電器は、変圧器等を系統に接続した際に流れる励磁突入電流と、系統故障時の故障電流とを区別するために、入力信号に含まれる第2高調波成分を検出し、基本波成分に対する比率が閾値を超えた場合は、励磁突入電流と判定し、故障電流対応時の継電器の過電流保護動作をさせないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭58−154320号公報
しかし、変圧器毎に励磁突入電流に含まれる高調波成分は異なるため、一義的に閾値を決めても、変圧器接続時に誤動作する可能性があった。
また、第2高調波含有率の閾値設定はユーザにて実施するが、第2高調波含有率が変圧器毎に異なること、及び計算することが難しいことから、過去の経験値により設定しているのが実情である。このような設定の仕方についての設定値の妥当性は難しく、閾値のマージンが小さい場合、変圧器の経年変化、負荷条件、環境条件(特に温度変化)のばらつきによって変圧器投入時に過電流保護機能が誤動作してしまう問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、変圧器接続時の励磁突入電流を学習して閾値を設定する学習機能を持ち、誤動作の生じない信頼性の高いディジタル保護継電器を得ることを目的とする。
この発明に係わるディジタル保護継電器は、変圧器に流れる交流電流を入力し、過電流検出時に変圧器に接続される遮断器の遮断動作を行うディジタル保護継電器であって、入力された前記交流電流を一定間隔でサンプリングを行うA/D変換部、A/D変換部でサンプリングされたディジタル値から周波数解析を行う演算処理部、演算処理部で抽出された高調波の割合が励磁突入電流に含まれる高調波の割合に基づいて定められた閾値以上のときに、遮断器の遮断動作を阻止する制御部、変圧器に流れる励磁突入電流発生時に、発生した励磁突入電流に含まれる高調波含有率から閾値の更新値を算出する閾値学習部を備えたことを特徴とする。
この発明のディジタル保護継電器によれば、変圧器接続時に発生する励磁突入電流から閾値学習部で高調波の閾値の更新を行うため、変圧器ごとに異なる励磁突入電流による誤動作を確実に防止することが出来る。
本発明の実施の形態1におけるディジタル保護継電器を電力用変圧器に適用した回路構成図である。 本発明の実施の形態1におけるディジタル保護継電器の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1におけるディジタル保護継電器のハードウエア構成図である。 本発明の実施の形態1におけるディジタル保護継電器の閾値の学習の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるディジタル保護継電器に流す励磁突入電流の波形図である。 本発明の実施の形態1におけるディジタル保護継電器の表示操作部のイメージ図である。 本発明の実施の形態2におけるディジタル保護継電器の閾値の学習の手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1のディジタル保護継電器1を電力用変圧器3(以下変圧器と称す)に適用した場合の回路構成図である。電力系統電源(図示せず)には、遮断器2(CB:Circuit Breaker)を介して被保護対象である変圧器3が接続されている。また、各相毎の交流電流を抽出する主変流器4(CT:Circuit Transformer)が設けられている。変圧器3の低圧側は、ノーヒューズブレーカー(MCCB:Molded Case Circuit Breaker)5a、5bを介して負荷(図示せず)に接続される。主変流器4により抽出された交流電流をディジタル保護継電器1に導入し、系統故障等により発生する過電流(故障電流)からの保護のために、遮断器2の遮断動作を行うことにより、変圧器3が保護されるようになっている。
図2は、本発明の実施の形態1におけるディジタル保護継電器1の機能ブロック図である。図2において、主変流器4により抽出された交流電流Iwは電流計側部11により適当な大きさに変換される。A/D変換部12は、電流計側部11により変換された交流電流を一定時間間隔でサンプリング(一般には、定格周波数50kHzで4.8kHzの高速サンプリング)し、ディジタルデータに変換する。ディジタルデータは演算処理部13に入力され、FFT(Fast Fourier Transform)またはディジタル加減算処理などのディジタル演算による周波数解析を実施する。周波数解析の結果、制御部14において、電流の基本波成分に対する第2高調波の割合が閾値以上のときは、励磁突入電流と判定して遮断器2の遮断動作をロックする。閾値学習部15で、励磁突入電流発生から閾値演算までの一連の学習のための手順を行う。
図3は、本発明の実施の形態1におけるディジタル保護継電器1のハードウエアの一例を示す構成図である。電流計側部はアナログ回路で構成されるが、A/D変換部12、演算処理部13、及び制御部14は、少なくとも、プロセッサ100と記憶装置101とから構成され、記憶装置101には図示していないが、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ100は、記憶装置101から入力されたプログラムを実行し、サンプリング、及びFFTによる周波数解析等を実施する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ100にプログラムが入力される。また、プロセッサ100は、演算結果等のデータを記憶装置101の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。後述する閾値の学習機能も、プログラムとして記憶装置101に記憶され、プロセッサ100で実行されてもよい。また、回路構成によっては、プロセッサに一部ASICを組み合わせた構成としてもよい。
次に本発明の実施の形態1におけるディジタル保護継電器の閾値学習部15で実行される第2高調波含有率の閾値更新のための学習機能について説明する。ディジタル保護継電器1の設置時に、初期値として、過去の経験から一般に使用される、第2高調波含有率15%の閾値を制御部14に記憶しておく。このように初期値として記憶した閾値を、変圧器3の特性、接続されている負荷の条件、又は温度などの環境条件に合わせるため、図4のフローチャートに示す手順で、閾値更新のための学習機能を閾値学習部15により動作させ、閾値を更新する(以下学習動作と称す)。
まず、閾値学習部15に外部から学習動作開始のための信号を入力する(ステップS1)。次に、制御部14に遮断器2に遮断器投入信号を出力することを指示し、遮断器2を投入して、変圧器を系統に接続させる(以下、変圧器を投入すると称す。ステップS2)。これにより、図5に示すような励磁突入電流Irをディジタル保護継電器1に流す。励磁突入電流IrはA/D変換部12でディジタル変換され(ステップS3)、過電流の整定値Zを超える電流入力時点t1(ステップS4)から第2高調波含有率の算出を開始する(ステップS5、S6)。電流入力時点t1の検出は、電流計側部11または演算処理部13で行う。標準的に、第1波から第3波まで(図5では、第1波A、第2波B及び第3波Cと称す)を閾値更新のためのデータとして抽出する。しかし、励磁突入電流が小さくなり、例えば第2波B、第3波Cが過電流整定値Z以下となった場合は、閾値更新ためのデータに含めない。抽出した第1波A、第2波B、及び第3波Cのディジタルデータを演算処理部13にて周波数解析を行い、それぞれの波から第2高調波含有率を算出する。このように算出した、それぞれの波の第2高調波含有率の和に0.5倍を乗じた値を1回目の学習の閾値として初期値を更新する(ステップS7)。接続される負荷の数や気温によって励磁突入電流は変化することから、±5%ほどのマージンを見込んでおいてもよい。第3波の解析が終了し(ステップS12)、学習動作を終了した後は、上述した通り、故障電流発生時に遮断動作を行う継電器として運用する。
学習動作は1回でも良いが、複数回実施すると、励磁突入電流の判定精度が向上する。従って、設置時の動作試験の際に変圧器3の投入を複数回行い複数の励磁突入電流を発生させて閾値を算出してもよい。また、負荷の停止期間が長期にわたる場合などは、電力系統から負荷を切り離すために遮断器2を遮断し、停止期間終了後に変圧器3を再投入する。この際に学習動作を行い、変圧器の経年変化に対応して、励磁突入電流から閾値を算出することもできる。複数回の学習動作を実施した場合は、複数個の第2高調波含有率の平均値μと標準偏差σを算出し、ばらつきの99.7%を包含する平均値μから3σの下限側の値、または、誤動作防止を強化する目的から、平均値μから4σの下限側の値を閾値として更新する。ただし、接続された負荷の影響で、励磁突入電流が過電流整定値以上ではあるが、その電流値が小さく、第2高調波の含有率も小さい場合、例えば10%以下の場合などは、平均値μから3σ、又は4σを閾値とすると、過電流の際の遮断動作に支障をきたす恐れもあるので、平均値μから2σの下限側を閾値として設定してもよい。また、変圧器が複数個存在する場合は、各変圧器ごとに学習動作を実施し、それぞれの閾値をディジタル保護継電器に設定することができる。
図6は、本発明の実施の形態1のディジタル保護継電器1の表示操作部1aのイメージ図である。表示ランプ6は、それぞれ動作状態をランプの点灯または点滅で示し、遮断器ONランプ6aは遮断器2の投入時に点灯させる。遮断器OFFランプ6bは遮断器2の開放時に点灯させる。過電流保護機能動作ランプ6cは、故障電流発生の際に保護動作により遮断器2が開放されたときに点滅する。システム異常ランプ6dは、ディジタル保護継電器1に異常が発生した際に点灯する。学習動作ランプ6eは、閾値更新のための学習動作期間、点滅させる。スイッチ7は、機器の動作のON、OFFを行うスイッチであり、スイッチ7aは、遮断器2の投入動作を行う。スイッチ7bは、遮断器の開放動作を行う。スイッチ7cは、遠隔操作を行うためのリモートスイッチである。スイッチ7dは、ディジタル保護継電器の異常状態をリセットする際のリセットスイッチである。スイッチ7eは、閾値の学習動作を開始させるための学習動作開始スイッチである。
スイッチ7eをONとするか、または遠隔操作によりスイッチ7eをON状態とすることで、図3で説明した閾値の学習動作を開始する。この際、学習動作ランプ6eが点滅するため、操作者が容易に学習動作開始を視認できる。学習動作開始中にスイッチ7aを手動でONとするか、または学習動作開始に連動して自動的に遮断器2が投入されると、遮断器ONランプ6aが点灯する。学習動作が終了すると、学習動作ランプ6eは消灯するが、遮断器ONランプ6aは点灯したままとなり、継電器としての運用が開始されたことが視認できる。学習動作の終了により、液晶表示部8に学習動作回数と更新された閾値が表示される。
このように、本発明の実施の形態1のディジタル保護継電器は、閾値学習部の学習動作により変圧器投入時に励磁突入電流の第2高調波の閾値の更新を行うため、変圧器ごとに異なる励磁突入電流に応じて閾値を変更できると共に、変圧器の経年変化、接続される負荷条件、環境条件などによる励磁突入電流の変化に追随して閾値を更新することができ、励磁突入電流による誤動作を確実に防止することが出来る。
実施の形態2.
実施の形態1のディジタル保護継電器では、励磁突入電流Irの第2高調波含有率から閾値を算出したが、演算処理部13にFFTを用いるため、第2高調波のみではなく、更に高次の高調波を抽出して含有率を算出することが容易となる。図7は、第2高調波より高次の高調波を含めて閾値を更新するための、閾値学習部15で実行される1回目の学習動作のフローチャートである。図中、図4と同じ符号は同一または相当の動作を示すため、説明を省略する。演算処理部13による周波数解析により、第3高調波、第4高調波を抽出し(ステップS5)、第2高調波と同様に、電流の基本波成分に対する第1波A、第2波B、及び第3波C(図5参照)の第3高調波含有率、及び第4高調波含有率を算出し(ステップS8、S9)それぞれの和に0.5倍を乗じた値を1回目の学習の閾値として設定する(ステップS10、S11)。なお、第3高調波含有率、及び第4高調波含有率の閾値の初期値は設定せず、1回目の学習動作前の段階では、第2高調波の含有率の初期値のみで励磁突入電流の判定を行う。また、学習動作を複数回行い、閾値を更新する手順は、実施の形態1で説明した手順と同様である。
第2高調波含有率、第3高調波含有率、及び第4高調波含有率のそれぞれの閾値を用いた励磁突入電流の判断は、制御部14で行われ、それぞれの高調波の含有率が閾値以上であるときに、励磁突入電流であると判断してもよいが、それぞれの閾値に優先順位を付けて判断してもよく、重みづけをして判断してもよい。優先順位の判断の例としては、ディジタル保護継電器1に導入された交流電流が第2高調波含有率の閾値に満たないが−5%のマージン内にある場合、第3高調波含有率、及び第4高調波含有率のそれぞれが閾値以上であるときに励磁突入電流と判断するなどである。また、重みづけの判断の例としては、第2高調波含有率の閾値を平均値μから4σの下限として励磁突入電流の判断の範囲を広げて粗く判断し、第3高調波含有率の閾値、第4高調波含有率の閾値を平均値から3σとして閾値を高めに設定して細かく判断し、これら全ての閾値の条件を満たした時に励磁突入電流と判断するなどである。なお、第2高調波と組み合わせる高調波は、第3、第4高調波に限るものではなく、さらに高次高調波との組合せでも、直流成分との組合せでもよい。これらの組合せで励磁突入電流の判断をする際は、判断の精度が向上するように、組合せの優先順位、重みづけを行う。
このように、本発明の実施の形態2のディジタル保護継電器は、第2高調波含有率の閾値に加えて、その他の高調波、又は直流成分に閾値を設定し、これらを組み合わせて判断することにより、各変圧器の励磁突入電流の特徴に応じた判断を行うことができ、さらに判断の精度を向上させ誤動作を防止することができる。
本発明の実施の形態1及び実施の形態2において、閾値学習部15と制御部14を別に説明したが、制御部14内に閾値学習部15を設けても構わない。また、A/D変換部12、演算処理部13、制御部14、及び閾値学習部はプログラムとしてプロセッサで実行されてもよい。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 ディジタル保護継電器、2 遮断器、3 変圧器、11 電流計側部、12 A/D変換部、13 演算処理部、14 制御部、15 閾値学習部。
この発明に係るディジタル保護継電器は、変圧器に流れる交流電流を入力し、過電流検出時に前記変圧器に接続される遮断器の遮断動作を行うディジタル保護継電器であって、入力された前記交流電流を一定間隔でサンプリングを行うA/D変換部、A/D変換部でサンプリングされたディジタル値からフーリエ変換による周波数解析を行う演算処理部、演算処理部で抽出された高調波の割合が励磁突入電流に含まれる高調波の割合に基づいて定められた閾値以上のときに遮断器の遮断動作を阻止する制御部、外部からの指令により、制御部の動作を中断し、閾値更新のための学習フローを行う閾値学習部を備え、学習フローの学習動作開始に連動し、遮断器を投入し、変圧器を接続した際に生じる励磁突入電流の少なくとも3つの波のうち、予め定められた電流値以上の波の周波数解析を行い、周波数解析された高調波に基づいて閾値を更新し、学習動作終了後に前記制御部の動作を再開することを特徴とする。

Claims (4)

  1. 変圧器に流れる交流電流を入力し、過電流検出時に前記変圧器に接続される遮断器の遮断動作を行うディジタル保護継電器において、入力された前記交流電流を一定間隔でサンプリングを行うA/D変換部、前記A/D変換部でサンプリングされたディジタル値から周波数解析を行う演算処理部、前記演算処理部で抽出された高調波の割合が励磁突入電流に含まれる高調波の割合に基づいて定められた閾値以上のときに前記遮断器の遮断動作を阻止する制御部、前記変圧器に流れる励磁突入電流発生時に、発生した励磁突入電流に含まれる高調波含有率から閾値の更新値を算出する閾値学習部を備えたことを特徴とするディジタル保護継電器。
  2. 前記閾値の更新値を算出するための高調波含有率は第2高調波の含有率であることを特徴とする請求項1記載のディジタル保護継電器。
  3. 前記閾値の更新値を算出するための高調波含有率は第2高調波、第3高調波、及び第4高調波の含有率であることを特徴とする請求項1記載のディジタル保護継電器。
  4. 閾値の学習動作開始により遮断器を投入し、変圧器に流れる励磁突入電流をディジタル値に変換し、前記ディジタル値の高調波含有率から閾値を算出し、算出した閾値により既存の閾値を更新し、更新された閾値以上の高調波含有率の交流電流を励磁突入電流と判断することを特徴とするディジタル保護継電器の閾値学習方法。
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