JPH11252783A - 過電流継電装置 - Google Patents
過電流継電装置Info
- Publication number
- JPH11252783A JPH11252783A JP5330198A JP5330198A JPH11252783A JP H11252783 A JPH11252783 A JP H11252783A JP 5330198 A JP5330198 A JP 5330198A JP 5330198 A JP5330198 A JP 5330198A JP H11252783 A JPH11252783 A JP H11252783A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- harmonic
- output
- detecting means
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】基本波に対する第２高調波の含有率による出力
抑止感度を常に最適に保ち、誤不動作せず正常に事故検
出を行う過電流継電装置を提供すること。 【解決手段】系統の入力電流の基本波に対する第２高調
波の含有率を求める第２高調波含有率検出手段と動作値
を記憶する動作値記憶手段とから動作値付近の第２高調
波含有率を第２高調波含有率記憶手段で記憶し、この記
憶値を前回までの記憶値と比較し，設定値を超えた場合
に第２高調波出力抑止値記憶手段により記憶値を変更
し、第２高調波含有率検出手段と第２高調波出力抑止値
記憶手段とから第２高調波による出力抑止判定を第２高
調波出力抑止手段で行い、動作検出手段と第２高調波出
力抑止手段とから基本波に対する第２高調波の含有率が
一定値以上であれば事故検出出力判定手段により出力を
抑止するので、誤不動作せず正常に事故検出を行うこと
が可能となる。
抑止感度を常に最適に保ち、誤不動作せず正常に事故検
出を行う過電流継電装置を提供すること。 【解決手段】系統の入力電流の基本波に対する第２高調
波の含有率を求める第２高調波含有率検出手段と動作値
を記憶する動作値記憶手段とから動作値付近の第２高調
波含有率を第２高調波含有率記憶手段で記憶し、この記
憶値を前回までの記憶値と比較し，設定値を超えた場合
に第２高調波出力抑止値記憶手段により記憶値を変更
し、第２高調波含有率検出手段と第２高調波出力抑止値
記憶手段とから第２高調波による出力抑止判定を第２高
調波出力抑止手段で行い、動作検出手段と第２高調波出
力抑止手段とから基本波に対する第２高調波の含有率が
一定値以上であれば事故検出出力判定手段により出力を
抑止するので、誤不動作せず正常に事故検出を行うこと
が可能となる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の過電流
事故検出等に用いられる過電流継電装置、特に変圧器回
路等の突入電流による誤動作を防止する過電流継電装置
に関する。
事故検出等に用いられる過電流継電装置、特に変圧器回
路等の突入電流による誤動作を防止する過電流継電装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電力系統の過電流事故を検出する
ために用いられている従来の過電流継電装置の回路図を
図３に示す。この図３に示すように、従来の過電流継電
装置１は、入力電流の基本波成分の値を求める基本波検
出手段４と、入力電流の第２高調波成分の値を求める第
２高調波検出手段５と、前記基本波検出手段４と第２高
調波検出手段５のそれぞれにより求められた値から基本
波に対する第２高調波の比を求め、その比が一定値以上
であることを検出する第２高調波含有率検出手段６と、
入力電流の値が動作値以上であるか判定する動作検出手
段３と、前記第２高調波含有率検出手段６により基本波
に対する第２高調波の比が一定値以上の時に第２高調波
成分による出力抑止を検出する第２高調波出力抑止検出
手段７と、入力電流の値が動作値以上で第２高調波の出
力抑止がない時に事故を検出する事故検出手段８とから
構成されている。
ために用いられている従来の過電流継電装置の回路図を
図３に示す。この図３に示すように、従来の過電流継電
装置１は、入力電流の基本波成分の値を求める基本波検
出手段４と、入力電流の第２高調波成分の値を求める第
２高調波検出手段５と、前記基本波検出手段４と第２高
調波検出手段５のそれぞれにより求められた値から基本
波に対する第２高調波の比を求め、その比が一定値以上
であることを検出する第２高調波含有率検出手段６と、
入力電流の値が動作値以上であるか判定する動作検出手
段３と、前記第２高調波含有率検出手段６により基本波
に対する第２高調波の比が一定値以上の時に第２高調波
成分による出力抑止を検出する第２高調波出力抑止検出
手段７と、入力電流の値が動作値以上で第２高調波の出
力抑止がない時に事故を検出する事故検出手段８とから
構成されている。
【０００３】この過電流継電装置１は、系統の電流を入
力し基本波検出手段４から入力電流の基本波成分の値を
求め、第２高調波検出手段５から入力電流の第２高調波
成分の値を求め、その基本波成分と第２高調波成分の値
から第２高調波含有率検出手段６により基本波に対する
第２高調波の比が一定値以上でないと検出された時は、
第２高調波出力抑止検出手段７により第２高調波成分に
よる出力抑止信号が検出されず、動作検出手段３で入力
電流が動作値以上であると検出されれば事故検出手段９
で事故と判定し継電装置１の動作信号を出力する。
力し基本波検出手段４から入力電流の基本波成分の値を
求め、第２高調波検出手段５から入力電流の第２高調波
成分の値を求め、その基本波成分と第２高調波成分の値
から第２高調波含有率検出手段６により基本波に対する
第２高調波の比が一定値以上でないと検出された時は、
第２高調波出力抑止検出手段７により第２高調波成分に
よる出力抑止信号が検出されず、動作検出手段３で入力
電流が動作値以上であると検出されれば事故検出手段９
で事故と判定し継電装置１の動作信号を出力する。
【０００４】また逆に、第２高調波含有率検出手段６に
より基本波に対する第２高調波の比が一定値以上である
と検出された時は、第２高調波出力抑止検出手段７によ
り第２高調波成分による出力抑止信号が検出され、動作
検出手段３で入力電流が動作値以上であると検出されて
も事故検出手段８では事故検出信号の出力を抑止する。
より基本波に対する第２高調波の比が一定値以上である
と検出された時は、第２高調波出力抑止検出手段７によ
り第２高調波成分による出力抑止信号が検出され、動作
検出手段３で入力電流が動作値以上であると検出されて
も事故検出手段８では事故検出信号の出力を抑止する。
【０００５】つまり、入力電流に含まれる第２高調波成
分が基本波に対して一定値以上である時は、変圧器突入
電流であると判定するもので、入力電流の大きさに関係
なく事故検出の出力を抑止する。
分が基本波に対して一定値以上である時は、変圧器突入
電流であると判定するもので、入力電流の大きさに関係
なく事故検出の出力を抑止する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
過電流継電装置では、第２高調波の含有率は外部機器の
特性に委ねられるが、基本波に対する第２高調波の含有
率による出力抑止は入力電流の大きさに関係なく作用す
るため、抑止が必要な時に抑止しなかったり、抑止が不
要な時に抑止したりするという問題がある。
過電流継電装置では、第２高調波の含有率は外部機器の
特性に委ねられるが、基本波に対する第２高調波の含有
率による出力抑止は入力電流の大きさに関係なく作用す
るため、抑止が必要な時に抑止しなかったり、抑止が不
要な時に抑止したりするという問題がある。
【０００７】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、その目的は基本波に対する第２高調波の含有
率による出力抑止感度を常に最適に保ち、過電流継電装
置が誤不動作せず正常に事故検出を行うことができる過
電流継電装置を提供することにある。
たもので、その目的は基本波に対する第２高調波の含有
率による出力抑止感度を常に最適に保ち、過電流継電装
置が誤不動作せず正常に事故検出を行うことができる過
電流継電装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１の過電流継電装置は、系統の電流
を入力し，その入力電流の値が動作値以上であることを
検出する動作検出手段と、前記入力電流の基本波成分の
値を求める基本波検出手段と、前記入力電流の第２高調
波成分の値を求める第２高調波検出手段と、前記基本波
検出手段と前記第２高調波検出手段とから基本波に対す
る第２高調波の含有率を求める第２高調波含有率検出手
段と、前記動作検出手段から動作値を読み込みその動作
値を記憶する動作値記憶手段と、前記第２高調波含有率
検出手段と前記動作値記憶手段とから動作値付近の第２
高調波含有率を記憶する第２高調波含有率記憶手段と、
前記第２高調波含有率記憶手段で記憶された値を前回ま
で記憶された値と比較し，設定値を超えた場合に記憶さ
れた値を更新し出力抑止値を変更するためのガイダンス
を行い，外部からの変更許可を得て設定値変更を行う第
２高調波出力抑止値記憶手段と、前記第２高調波含有率
検出手段と前記第２高調波出力抑止値記憶手段とから第
２高調波による出力抑止判定を行う第２高調波出力抑止
手段と、前記動作検出手段と第２高調波出力抑止手段と
から基本波に対する第２高調波の含有率が一定値以上で
あれば事故検出の出力を抑止する事故検出出力判定手段
とから構成されていることを特徴とする。
に、本発明の請求項１の過電流継電装置は、系統の電流
を入力し，その入力電流の値が動作値以上であることを
検出する動作検出手段と、前記入力電流の基本波成分の
値を求める基本波検出手段と、前記入力電流の第２高調
波成分の値を求める第２高調波検出手段と、前記基本波
検出手段と前記第２高調波検出手段とから基本波に対す
る第２高調波の含有率を求める第２高調波含有率検出手
段と、前記動作検出手段から動作値を読み込みその動作
値を記憶する動作値記憶手段と、前記第２高調波含有率
検出手段と前記動作値記憶手段とから動作値付近の第２
高調波含有率を記憶する第２高調波含有率記憶手段と、
前記第２高調波含有率記憶手段で記憶された値を前回ま
で記憶された値と比較し，設定値を超えた場合に記憶さ
れた値を更新し出力抑止値を変更するためのガイダンス
を行い，外部からの変更許可を得て設定値変更を行う第
２高調波出力抑止値記憶手段と、前記第２高調波含有率
検出手段と前記第２高調波出力抑止値記憶手段とから第
２高調波による出力抑止判定を行う第２高調波出力抑止
手段と、前記動作検出手段と第２高調波出力抑止手段と
から基本波に対する第２高調波の含有率が一定値以上で
あれば事故検出の出力を抑止する事故検出出力判定手段
とから構成されていることを特徴とする。
【０００９】本発明の請求項２の過電流継電装置は、系
統の電流を入力し，その入力電流の値が動作値以上であ
ることを検出する動作検出手段と、前記入力電流の基本
波成分の値を求める基本波検出手段と、前記入力電流の
第２高調波成分の値を求める第２高調波検出手段と、前
記基本波検出手段と前記第２高調波検出手段とから基本
波に対する第２高調波の含有率を求める第２高調波含有
率検出手段と、前記動作検出手段から動作値を読み込み
その動作値を記憶する動作値記憶手段と、前記第２高調
波含有率検出手段と前記動作値記憶手段とから動作値付
近の第２高調波含有率を記憶する第２高調波含有率記憶
手段と、前記第２高調波含有率記憶手段で記憶された値
を前回まで記憶された値と比較し，設定値を超えた場合
に記憶された値を新設定値に変更する第２高調波出力抑
止値記憶手段と、前記第２高調波含有率検出手段と前記
第２高調波出力抑止値記憶手段とから第２高調波による
出力抑止判定を行う第２高調波出力抑止手段と、前記動
作検出手段と第２高調波出力抑止手段とから基本波に対
する第２高調波の含有率が一定値以上であれば事故検出
の出力を抑止する事故検出出力判定手段とから構成され
ていることを特徴とする。
統の電流を入力し，その入力電流の値が動作値以上であ
ることを検出する動作検出手段と、前記入力電流の基本
波成分の値を求める基本波検出手段と、前記入力電流の
第２高調波成分の値を求める第２高調波検出手段と、前
記基本波検出手段と前記第２高調波検出手段とから基本
波に対する第２高調波の含有率を求める第２高調波含有
率検出手段と、前記動作検出手段から動作値を読み込み
その動作値を記憶する動作値記憶手段と、前記第２高調
波含有率検出手段と前記動作値記憶手段とから動作値付
近の第２高調波含有率を記憶する第２高調波含有率記憶
手段と、前記第２高調波含有率記憶手段で記憶された値
を前回まで記憶された値と比較し，設定値を超えた場合
に記憶された値を新設定値に変更する第２高調波出力抑
止値記憶手段と、前記第２高調波含有率検出手段と前記
第２高調波出力抑止値記憶手段とから第２高調波による
出力抑止判定を行う第２高調波出力抑止手段と、前記動
作検出手段と第２高調波出力抑止手段とから基本波に対
する第２高調波の含有率が一定値以上であれば事故検出
の出力を抑止する事故検出出力判定手段とから構成され
ていることを特徴とする。
【００１０】この請求項１及び請求項２では、動作値付
近で発生する第２高調波レベルを検出し、この検出値と
前回まで記憶していた設定値とを比較し、検出値の方が
小さければ記憶していた設定値を検出値に変更するため
のガイダンスを行い、外部からの変更許可を得て設定値
の変更を行い、また、検出値が大きければ前回まで記憶
した設定値は変更しないようにすることで、第２高調波
による抑止の感度を常に最適に保ち、過不足なく過電流
継電装置の不要動作抑止を行うことが可能となる。
近で発生する第２高調波レベルを検出し、この検出値と
前回まで記憶していた設定値とを比較し、検出値の方が
小さければ記憶していた設定値を検出値に変更するため
のガイダンスを行い、外部からの変更許可を得て設定値
の変更を行い、また、検出値が大きければ前回まで記憶
した設定値は変更しないようにすることで、第２高調波
による抑止の感度を常に最適に保ち、過不足なく過電流
継電装置の不要動作抑止を行うことが可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図１は、本発明の第１実施例（請求
項１対応）の過電流継電装置の回路構成図である。
参照して説明する。図１は、本発明の第１実施例（請求
項１対応）の過電流継電装置の回路構成図である。
【００１２】図に示すように、本実施例の過電流継電装
置２は、系統の電流を入力し、その入力電流が動作値以
上であるかを検出する動作検出手段３と、その入力電流
の基本波成分の値を求める基本波検出手段４と、入力電
流の第２高調波成分の値を求める第２高調波検出手段５
と、基本波検出手段４と第２高調波検出手段５のそれぞ
れにより求められた値から基本波に対する第２高調波の
比を求める第２高調波含有率検出手段６と、動作検出手
段３にて用いられている動作値を記憶する動作値記憶手
段９と、動作値記憶手段９と第２高調波含有率検出手段
６とから動作値付近での第２高調波含有率を記憶する第
２高調波含有率記憶手段１０と、第２高調波含有率記憶
手段１０にて記憶された値を現在記憶されている値と比
較し，第２高調波含有率記憶手段１０にて記憶されてい
る値の方が小さければ現在記憶されている値を更新する
よう外部へガイダンスを行い、外部からの出力抑止値更
新指令にて抑止値を更新し，大きければ現在の値を更新
しない第２高調波出力抑止値記憶手段１１と、第２高調
波出力抑止値記憶手段１１にて記憶されている設定値を
基に第２高調波含有率検出手段６の検出値と比較し、第
２高調波含有率検出手段６にて検出された値の方が大き
ければ出力抑止を行い、小さければ出力抑止を行わない
第２高調波出力抑止検出手段７と、動作検出手段３から
検出信号が出力され、かつ第２高調波出力抑止検出手段
７から出力抑止信号の出力がない場合にのみ、過電流継
電装置２の事故検出信号を出力する事故検出手段８とか
ら構成されている。
置２は、系統の電流を入力し、その入力電流が動作値以
上であるかを検出する動作検出手段３と、その入力電流
の基本波成分の値を求める基本波検出手段４と、入力電
流の第２高調波成分の値を求める第２高調波検出手段５
と、基本波検出手段４と第２高調波検出手段５のそれぞ
れにより求められた値から基本波に対する第２高調波の
比を求める第２高調波含有率検出手段６と、動作検出手
段３にて用いられている動作値を記憶する動作値記憶手
段９と、動作値記憶手段９と第２高調波含有率検出手段
６とから動作値付近での第２高調波含有率を記憶する第
２高調波含有率記憶手段１０と、第２高調波含有率記憶
手段１０にて記憶された値を現在記憶されている値と比
較し，第２高調波含有率記憶手段１０にて記憶されてい
る値の方が小さければ現在記憶されている値を更新する
よう外部へガイダンスを行い、外部からの出力抑止値更
新指令にて抑止値を更新し，大きければ現在の値を更新
しない第２高調波出力抑止値記憶手段１１と、第２高調
波出力抑止値記憶手段１１にて記憶されている設定値を
基に第２高調波含有率検出手段６の検出値と比較し、第
２高調波含有率検出手段６にて検出された値の方が大き
ければ出力抑止を行い、小さければ出力抑止を行わない
第２高調波出力抑止検出手段７と、動作検出手段３から
検出信号が出力され、かつ第２高調波出力抑止検出手段
７から出力抑止信号の出力がない場合にのみ、過電流継
電装置２の事故検出信号を出力する事故検出手段８とか
ら構成されている。
【００１３】本実施例の過電流継電装置２は上記したよ
うに構成されているので、運用後の初期化を含む初回運
用時は、机上検討値にて第２高調波による抑止の感度を
設定し、その後は実運用データを基に動作値付近で発生
する第２高調波レベルを検出し、この検出した値と前回
まで記憶していた設定値とを比較し、検出した値の方が
小さければ記憶していた設定値を検出した値に変更する
ために外部へ変更をうながすガイダンスを行い、外部か
らの変更許可を得て設定値の変更を行う。また、検出し
た値の方が大きければ前回まで記憶・設定した値は変更
しない。
うに構成されているので、運用後の初期化を含む初回運
用時は、机上検討値にて第２高調波による抑止の感度を
設定し、その後は実運用データを基に動作値付近で発生
する第２高調波レベルを検出し、この検出した値と前回
まで記憶していた設定値とを比較し、検出した値の方が
小さければ記憶していた設定値を検出した値に変更する
ために外部へ変更をうながすガイダンスを行い、外部か
らの変更許可を得て設定値の変更を行う。また、検出し
た値の方が大きければ前回まで記憶・設定した値は変更
しない。
【００１４】つまり、実運用データを基に第２高調波に
よる抑止の感度を常に最適に保ち、出力抑止機能を働か
せるので、過不足なく過電流継電装置の不要動作抑止を
実現できる。
よる抑止の感度を常に最適に保ち、出力抑止機能を働か
せるので、過不足なく過電流継電装置の不要動作抑止を
実現できる。
【００１５】図２は、本発明の第２実施例（請求項２対
応）の過電流継電装置の回路構成図である。本実施例の
過電流継電装置２Ａが上記第１実施例と異なる構成は、
第２高調波出力抑止値記憶手段１１では、第２高調波含
有率記憶手段１０にて記憶された値を現在記憶されてい
る値と比較し、第２高調波含有率記憶手段１０にて記憶
されている値の方が小さければ現在記憶されている値を
外部へ変更をうながすガイダンスを行うことなく更新
し、大きければ現在の値を更新しないように構成した点
であり、その他の構成は同一であるので、同一構成部分
には同一符号を付してその説明は省略する。
応）の過電流継電装置の回路構成図である。本実施例の
過電流継電装置２Ａが上記第１実施例と異なる構成は、
第２高調波出力抑止値記憶手段１１では、第２高調波含
有率記憶手段１０にて記憶された値を現在記憶されてい
る値と比較し、第２高調波含有率記憶手段１０にて記憶
されている値の方が小さければ現在記憶されている値を
外部へ変更をうながすガイダンスを行うことなく更新
し、大きければ現在の値を更新しないように構成した点
であり、その他の構成は同一であるので、同一構成部分
には同一符号を付してその説明は省略する。
【００１６】本実施例の過電流継電装置２Ａにおいても
上記第１実施例と同様な効果、すなわち外部機器の特性
により第２高調波の含有率がどれだけ変化しても、その
変化に追随した最適な設定値をガイダンスを行うことな
く自動的に設定するので、確実な出力抑止が可能とな
り、信頼度の高い保護継電装置を提供できる。
上記第１実施例と同様な効果、すなわち外部機器の特性
により第２高調波の含有率がどれだけ変化しても、その
変化に追随した最適な設定値をガイダンスを行うことな
く自動的に設定するので、確実な出力抑止が可能とな
り、信頼度の高い保護継電装置を提供できる。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明（請求項１
及び請求項２対応）によれば、外部機器の特性により第
２高調波の含有率がどれだけ変化しても、その変化に追
随した最適な設定値を保ち確実な出力抑止が可能となる
ので、電力供給の安定確保と信頼度の高い保護継電装置
を提供することができる。
及び請求項２対応）によれば、外部機器の特性により第
２高調波の含有率がどれだけ変化しても、その変化に追
随した最適な設定値を保ち確実な出力抑止が可能となる
ので、電力供給の安定確保と信頼度の高い保護継電装置
を提供することができる。
【図１】本発明の第１実施例の過電流継電装置の回路構
成図。
成図。
【図２】本発明の第２実施例の過電流継電装置の回路構
成図。
成図。
【図３】従来の過電流継電装置の回路構成図。
１…過電流継電装置、２，２Ａ…過電流継電装置、３…
動作検出手段、４…基本波検出手段、５…第２高調波検
出手段、６…第２高調波含有率検出手段、７…第２高調
波出力抑止検出手段、８…事故検出手段、９…動作値記
憶手段、１０…第２高調波含有率記憶手段、１１…第２
高調波出力抑止値記憶手段。
動作検出手段、４…基本波検出手段、５…第２高調波検
出手段、６…第２高調波含有率検出手段、７…第２高調
波出力抑止検出手段、８…事故検出手段、９…動作値記
憶手段、１０…第２高調波含有率記憶手段、１１…第２
高調波出力抑止値記憶手段。
Claims (2)
- 【請求項１】 系統の電流を入力し，その入力電流の値
が動作値以上であることを検出する動作検出手段と、前
記入力電流の基本波成分の値を求める基本波検出手段
と、前記入力電流の第２高調波成分の値を求める第２高
調波検出手段と、前記基本波検出手段と前記第２高調波
検出手段とから基本波に対する第２高調波の含有率を求
める第２高調波含有率検出手段と、前記動作検出手段か
ら動作値を読み込みその動作値を記憶する動作値記憶手
段と、前記第２高調波含有率検出手段と前記動作値記憶
手段とから動作値付近の第２高調波含有率を記憶する第
２高調波含有率記憶手段と、前記第２高調波含有率記憶
手段で記憶された値を前回まで記憶された値と比較し，
設定値を超えた場合に記憶された値を更新し出力抑止値
を変更するためのガイダンスを行い，外部からの変更許
可を得て設定値変更を行う第２高調波出力抑止値記憶手
段と、前記第２高調波含有率検出手段と前記第２高調波
出力抑止値記憶手段とから第２高調波による出力抑止判
定を行う第２高調波出力抑止手段と、前記動作検出手段
と第２高調波出力抑止手段とから基本波に対する第２高
調波の含有率が一定値以上であれば事故検出の出力を抑
止する事故検出出力判定手段とから構成されていること
を特徴とする過電流継電装置。 - 【請求項２】 系統の電流を入力し，その入力電流の値
が動作値以上であることを検出する動作検出手段と、前
記入力電流の基本波成分の値を求める基本波検出手段
と、前記入力電流の第２高調波成分の値を求める第２高
調波検出手段と、前記基本波検出手段と前記第２高調波
検出手段とから基本波に対する第２高調波の含有率を求
める第２高調波含有率検出手段と、前記動作検出手段か
ら動作値を読み込みその動作値を記憶する動作値記憶手
段と、前記第２高調波含有率検出手段と前記動作値記憶
手段とから動作値付近の第２高調波含有率を記憶する第
２高調波含有率記憶手段と、前記第２高調波含有率記憶
手段で記憶された値を前回まで記憶された値と比較し，
設定値を超えた場合に記憶された値を新設定値に変更す
る第２高調波出力抑止値記憶手段と、前記第２高調波含
有率検出手段と前記第２高調波出力抑止値記憶手段とか
ら第２高調波による出力抑止判定を行う第２高調波出力
抑止手段と、前記動作検出手段と第２高調波出力抑止手
段とから基本波に対する第２高調波の含有率が一定値以
上であれば事故検出の出力を抑止する事故検出出力判定
手段とから構成されていることを特徴とする過電流継電
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5330198A JPH11252783A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 過電流継電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5330198A JPH11252783A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 過電流継電装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11252783A true JPH11252783A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12938913
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5330198A Pending JPH11252783A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 過電流継電装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11252783A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019043910A1 (ja) * | 2017-09-01 | 2019-03-07 | 三菱電機株式会社 | ディジタル保護継電器、及びディジタル保護継電器の閾値学習方法 |
| JP6840306B1 (ja) * | 2020-08-28 | 2021-03-10 | 三菱電機株式会社 | ディジタル保護継電器及びディジタル保護継電器監視システム |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP5330198A patent/JPH11252783A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019043910A1 (ja) * | 2017-09-01 | 2019-03-07 | 三菱電機株式会社 | ディジタル保護継電器、及びディジタル保護継電器の閾値学習方法 |
| JPWO2019043910A1 (ja) * | 2017-09-01 | 2019-11-07 | 三菱電機株式会社 | ディジタル保護継電器、及びディジタル保護継電器の閾値学習方法 |
| KR20200026986A (ko) * | 2017-09-01 | 2020-03-11 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 디지털 보호 계전기, 및 디지털 보호 계전기의 임계치 학습 방법 |
| CN111033922A (zh) * | 2017-09-01 | 2020-04-17 | 三菱电机株式会社 | 数字保护继电器及数字保护继电器的阈值学习方法 |
| CN111033922B (zh) * | 2017-09-01 | 2022-08-16 | 三菱电机株式会社 | 数字保护继电器及数字保护继电器的阈值学习方法 |
| JP6840306B1 (ja) * | 2020-08-28 | 2021-03-10 | 三菱電機株式会社 | ディジタル保護継電器及びディジタル保護継電器監視システム |
| WO2022044278A1 (ja) * | 2020-08-28 | 2022-03-03 | 三菱電機株式会社 | ディジタル保護継電器及びディジタル保護継電器監視システム |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100638635B1 (ko) | 누전차단기 | |
| US10243351B2 (en) | Method and control device for current differential protection | |
| JP6599072B2 (ja) | ディジタル保護継電器、及びディジタル保護継電器の閾値学習方法 | |
| CA2711948A1 (en) | Method for operating a wind energy plant | |
| JPH11252783A (ja) | 過電流継電装置 | |
| JP2002233156A (ja) | 電力変換装置 | |
| Kasztenny et al. | Generator protection and CT saturation problems and solutions | |
| JP3305084B2 (ja) | 比率作動保護継電装置 | |
| JP2005065423A (ja) | 自励式変換器の制御装置 | |
| KR101517388B1 (ko) | 부하의 동작 상태에 따라 전류 경로를 변경하는 퓨즈 회로 장치 | |
| JPH09322379A (ja) | 過電流継電装置 | |
| JPH0522834A (ja) | 情報処理装置 | |
| JP2013251985A (ja) | 機器、回路保護装置、異常部分判定方法、回路保護方法およびプログラム | |
| EP2356737B1 (en) | Power circuit | |
| JP2561062B2 (ja) | 過電流継電器 | |
| JPH07245541A (ja) | 電力増幅器 | |
| JP2002161886A (ja) | 水中電動ポンプの回転数制御における誤動作防止装置 | |
| KR100781889B1 (ko) | 지락 과전류 계전기의 오동작 방지 장치 및 방지 방법 | |
| JP2831806B2 (ja) | 電動機制御装置 | |
| JPS61177516A (ja) | トランジスタの保護装置 | |
| KR20000013381U (ko) | 전자기기의 과전류 차단 장치 | |
| JP2001033495A (ja) | 電力系統の最大電流計測装置 | |
| JP2002084656A (ja) | 地絡保護装置の誤動作防止回路 | |
| JPH05276646A (ja) | 電子機器 | |
| JPH0461592B2 (ja) |