JP2018093592A - 周波数継電器 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光発電の発電機が含まれる系統において、逆潮流の発生に起因して系統周波数が低下した場合には、系統周波数が整定値を下回ったときでも回線が遮断されないようにして、さらなる周波数の低下を防ぐことが可能な周波数継電器を提供する。【解決手段】本発明の周波数継電器は、周波数演算部1,2と、電圧演算部3と、位相演算部4と、判定部5a,5bと、制御部6を備えている。周波数演算部1ではメインリレー遮断判定に用いられる周波数が予め設定されたメインリレー整定値と比較され、周波数演算部2では上記周波数が予め設定されたフェールセーフ整定値と比較される。判定部5aではメインリレーにおいて遮断すべき段階が設定され、判定部5bでは位相角が−90度から90度の範囲に含まれていれば、動作領域内であり、−180度から−90度又は90度から180度の範囲に含まれていれば、不動作領域内であると判定される。【選択図】図1
Description
本発明は、電力系統において系統周波数の上昇や下降を抑制するために設置される周波数継電器に係り、特に、太陽光発電等の逆潮流の影響を考慮した周波数継電器に関する。
電力系統において、故障等によって発電力と負荷電力との平衡が崩れると、系統周波数が上昇または下降する。そこで、通常、電力系統には、系統周波数を一定幅に収めるために周波数継電装置が設置されており、この周波数継電装置によって、系統周波数が整定値以上または整定値以下となったことが検出され、その結果に基づいて、系統分離、発電制限、負荷制限が行われている。
しかし、従来の周波数継電装置は、太陽光発電等の逆潮流を想定したものではなく、予め定められた周波数整定値になると、逆潮流の有無に関わらず、所定の負荷を遮断する構成となっているため、逆潮流が発生した場合には周波数がさらに低下してしまうという課題があった。
なお、電力系統における2つ以上の電気量の位相関係から電力潮流の方向の判別を行う技術については、従来、いろいろな方法が提案されている。そして、既にそれに関し、いろいろな発明が開示されている。
なお、電力系統における2つ以上の電気量の位相関係から電力潮流の方向の判別を行う技術については、従来、いろいろな方法が提案されている。そして、既にそれに関し、いろいろな発明が開示されている。
例えば、特許文献1には、「方向継電装置」という名称で、電柱に跨設されたケーブルの両端部の位置によって形成される電線路の角度を測定する際に使用される装置に関する発明が開示されている。
この発明は、瞬時値データについて位相差演算を行うとともに実効値演算を行い、位相差演算の結果と実効値演算の結果とで位相比較演算を行うことにより電力系統の周波数変動率を補正する演算を行うことを特徴としている。
このような構成によれば、周波数が変動している場合でも、電力系統における2つ以上の電気量の位相関係を十分な精度で算出することができる。
この発明は、瞬時値データについて位相差演算を行うとともに実効値演算を行い、位相差演算の結果と実効値演算の結果とで位相比較演算を行うことにより電力系統の周波数変動率を補正する演算を行うことを特徴としている。
このような構成によれば、周波数が変動している場合でも、電力系統における2つ以上の電気量の位相関係を十分な精度で算出することができる。
また、特許文献2には、「ディジタル保護継電装置」という名称で、電圧の周波数に変動が生じた場合でも演算誤差が少ないディジタル保護継電装置に関する発明が開示されている。
この発明は、ディジタル量に変換した電圧と基準データとの一次判定データを相互に伝送しあい、自端と相手端の電圧位相差を算出することを特徴としている。
このような構成によれば、基準データとの位相差から自端と相手端の電圧位相差を演算できるため、脱調検出だけでなく、同期検出や位相差・周波数の表示、及び脱調検出や同期検出の点検処理も実現可能となる。
この発明は、ディジタル量に変換した電圧と基準データとの一次判定データを相互に伝送しあい、自端と相手端の電圧位相差を算出することを特徴としている。
このような構成によれば、基準データとの位相差から自端と相手端の電圧位相差を演算できるため、脱調検出だけでなく、同期検出や位相差・周波数の表示、及び脱調検出や同期検出の点検処理も実現可能となる。
さらに、特許文献3には、「配電線の電圧制御装置および電圧制御方法」という名称で、電力会社の配電用変電所における変圧器制御盤に設置される電圧調整用継電器やそのような機能を有する制御装置の整定方法に関する発明が開示されている。
この発明に係る「配電線の電圧制御装置」は、1次側が上位系統に、2次側が配電系統に各々接続された変圧器のタップを切り替えて配電線の電圧を制御する装置であって、配電線の電流と電圧の位相差を演算する位相差演算部と、配電線の電流の実効値を演算する電流実効値演算部と、位相差演算部で演算された位相差に基づいて潮流の向きを判定し、順潮流であると判定されたときは正符号を出力し、逆潮流であると判定されたときは負符号を出力する逆潮流継電器と、電流実効値演算部で演算された電流実効値に、逆潮流継電器から出力される正又は負の符号を掛け合わせた符号付電流実効値を入力とし、このようにして入力された符号付電流実効値に対する目標出力電圧の整定値が、符号付電流実効値の負側最大設定値から正側最大設定値にかけて上昇する電圧特性に整定され、目標出力電圧に応じて変圧器のタップを切り替える電圧調整用継電器と、を備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、逆潮流が発生した際の配電線の電圧の上昇を抑え、適切に電圧の制御を行うことができる。
この発明に係る「配電線の電圧制御装置」は、1次側が上位系統に、2次側が配電系統に各々接続された変圧器のタップを切り替えて配電線の電圧を制御する装置であって、配電線の電流と電圧の位相差を演算する位相差演算部と、配電線の電流の実効値を演算する電流実効値演算部と、位相差演算部で演算された位相差に基づいて潮流の向きを判定し、順潮流であると判定されたときは正符号を出力し、逆潮流であると判定されたときは負符号を出力する逆潮流継電器と、電流実効値演算部で演算された電流実効値に、逆潮流継電器から出力される正又は負の符号を掛け合わせた符号付電流実効値を入力とし、このようにして入力された符号付電流実効値に対する目標出力電圧の整定値が、符号付電流実効値の負側最大設定値から正側最大設定値にかけて上昇する電圧特性に整定され、目標出力電圧に応じて変圧器のタップを切り替える電圧調整用継電器と、を備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、逆潮流が発生した際の配電線の電圧の上昇を抑え、適切に電圧の制御を行うことができる。
しかしながら、これらの文献に記載された発明は、太陽光発電等の逆潮流を想定したものではないため、系統内に太陽光発電の発電機が含まれる場合、これらの発明では、逆潮流が発生した場合でも所定の負荷を遮断してしまい、周波数がさらに低下してしまうという不具合が生じるおそれがあった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、太陽光発電の発電機が含まれる系統において、逆潮流の発生に起因して系統周波数が低下した場合には、系統周波数が整定値を下回ったときでも回線が遮断されないようにして、さらなる周波数の低下を防ぐことが可能な周波数継電器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、メインリレーの遮断判定に用いられる周波数を算出して予め設定されたメインリレー整定値と比較する周波数演算部と、負荷力率が1のときを0度として−180度〜180度の範囲で位相角を算出する位相演算部と、位相角が−90度から90度の範囲内のときに回線が動作領域内にあると判定する第1の判定部と、回線を遮断するためのトリップ信号を発生させるトリップ信号発生回路と、第1の判定部の判定結果に基づいてトリップ信号発生回路を動作接点において開閉する制御部と、を備え、第1の判定部によって回線が動作領域内にあると判定された場合にのみ制御部はトリップ信号発生回路の動作接点を閉じることを特徴とするものである。
このような構成の周波数継電器においては、回線の周波数がメインリレー整定値を下回ったときでも、それが逆潮流の回線である場合には遮断されることがないという作用を有する。
また、第2の発明は、第1の発明において、位相演算部によって位相角が算出される回線が複数存在し、第1の判定部は、複数の回線それぞれに対して位相角が−90度から90度の範囲内のときに動作領域内にあると判定することを特徴とするものである。
このような構成の周波数継電器においては、メインリレーの遮断判定の対象となる回線が複数存在する場合でも第1の発明の作用が同様に発揮される。
このような構成の周波数継電器においては、メインリレーの遮断判定の対象となる回線が複数存在する場合でも第1の発明の作用が同様に発揮される。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、予め段階的に定められた複数のメインリレー整定値に基づいてメインリレーにおいて遮断すべき段階を設定する第2の判定部を備え、周波数演算部は、算出した周波数を複数のメインリレー整定値と順次比較し、制御部は第2の判定部によって設定された段階ごとにトリップ信号発生回路の前記動作接点を閉じることを特徴とするものである。
このような構成の周波数継電器においては、太陽光発電等に基づく逆潮流の影響で系統周波数が低下した場合には回線が遮断されないという第1の発明の作用が段階的に定められたメインリレー整定値が複数存在する場合であっても同様に発揮される。
このような構成の周波数継電器においては、太陽光発電等に基づく逆潮流の影響で系統周波数が低下した場合には回線が遮断されないという第1の発明の作用が段階的に定められたメインリレー整定値が複数存在する場合であっても同様に発揮される。
第1の発明によれば、太陽光発電等に基づく逆潮流が発生した場合に、回線に接続された負荷を遮断することで、さらに系統周波数が低下してしまうという不具合を防ぐことができる。
第2の発明によれば、メインリレーの遮断判定の対象となる回線が複数存在する場合であっても第1の発明における効果が同様に発揮される。
第3の発明によれば、太陽光発電等に基づく逆潮流の影響で系統周波数が低下した場合に、回線に接続された負荷を誤って遮断することで、さらなる系統周波数の低下を招いてしまうという事態を防止できるという第1の発明における効果が、段階的に定められたメインリレー整定値が複数存在する場合であっても同様に発揮される。
本発明の周波数継電器について、図1〜図4を用いて説明する。なお、本発明の周波数継電器を構成する回線数や整定値の数については、以下に示した場合に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
図1(a)は本発明の実施の形態に係る周波数継電器の実施例のシーケンス図であり、図1(b)は位相判定部の動作を説明するための図である。また、図2は図1(a)に示した周波数継電器の回路図である。
なお、図1では、図2との対応関係についての理解が容易になるように、対応する構成要素を破線で囲み、同一の符号を付している。
なお、図1では、図2との対応関係についての理解が容易になるように、対応する構成要素を破線で囲み、同一の符号を付している。
図1(a)及び図2に示すように、本発明の周波数継電器は、周波数演算部1,2と、電圧演算部3と、位相演算部4と、判定部5a,5bと、制御部6を備えている。
周波数演算部1では、メインリレー遮断判定に用いられる周波数(以下、第1周波数値という。)が電圧計測器9の測定値から算出され、比較処理部1a〜1xにおいて、この第1周波数値と予め設定されたX個のメインリレー整定値が比較される。また、周波数演算部2では、フェールセーフリレー遮断判定に用いられる周波数(以下、第2周波数値という。)が電圧計測器9の測定値から算出され、比較処理部2aにおいて、この第2周波数値と予め設定されたフェールセーフ整定値が比較される。
周波数演算部1では、メインリレー遮断判定に用いられる周波数(以下、第1周波数値という。)が電圧計測器9の測定値から算出され、比較処理部1a〜1xにおいて、この第1周波数値と予め設定されたX個のメインリレー整定値が比較される。また、周波数演算部2では、フェールセーフリレー遮断判定に用いられる周波数(以下、第2周波数値という。)が電圧計測器9の測定値から算出され、比較処理部2aにおいて、この第2周波数値と予め設定されたフェールセーフ整定値が比較される。
さらに、電圧演算部3では、メインリレー遮断判定に用いられる電圧が電圧計測器9の測定値から算出され、比較処理部3aにおいて、この電圧と予め定められた上限値との比較判定が行われる。
そして、位相演算部4では、電圧測定器9と電流計測器10の測定値に基づいて位相角が比較処理部4a〜4yによって、負荷力率が1のときを0度として−180度〜180度の範囲で回線ごとに算出される(図1(b)参照)。
そして、位相演算部4では、電圧測定器9と電流計測器10の測定値に基づいて位相角が比較処理部4a〜4yによって、負荷力率が1のときを0度として−180度〜180度の範囲で回線ごとに算出される(図1(b)参照)。
判定部5aでは、周波数演算部1において行われた演算結果に基づいて、メインリレーにおいて遮断すべき段階が設定され、判定部5bでは、各回線について、位相角が−90度から90度の範囲に含まれていれば、動作領域内であり、−180度から−90度又は90度から180度の範囲に含まれていれば、不動作領域内であると判定される。
動作接点7,8は、トリップ信号(回線を遮断させる信号)を発生させる回路に設けられており、動作接点7は制御部6の指示に従って開閉し、動作接点8は周波数演算部2の指示に従って開閉する。例えば、第1周波数値がメインリレー整定値よりも低い場合において、電圧が上限値よりも低く、かつ、位相角が動作領域内であると判定された回線は、動作接点7が閉じられる。さらに、第2周波数値がフェールセーフ整定値よりも低い場合には、動作接点8が閉じられる。その結果、上記回線に対し、トリップ信号が送られる。ただし、動作接点7が閉じられている場合でも、第2周波数値がフェールセーフ整定値よりも高い場合には動作接点8が開かれるため、上記回線にはトリップ信号が送られない。
逆潮流が発生している場合、回線の位相角は−180度から−90度又は90度から180度の範囲に含まれる。すなわち、逆潮流が発生している場合には、判定部5bにより位相角が不動作領域内であると判定される。この場合、動作接点7は制御部6からの指示に従って開いた状態となるため、当該回線にトリップ信号が送られることはない。一方、逆潮流が発生していない場合には、判定部5bにより位相角が動作領域内であると判定される。この場合、第2周波数値がフェールセーフ整定値よりも低ければ、動作接点8が閉じられ、さらに、電圧が上限値よりも低く、第1周波数値がメインリレー整定値よりも低ければ、動作接点7が制御部6からの指示に従って閉じられた状態となるため、当該回線にトリップ信号が送られることになる。
次に、本発明の周波数継電器における処理の流れについて図3及び図4を用いて説明する。なお、図3は周波数演算部や位相演算部等における処理の流れを示した図であり、図4は図3に示したステップS7からステップS10の処理を具体的に説明するための図である。
図3に示すように、まず、ステップS1において、段階的に設定されたX個のメインリレー整定値と1個のフェールセーフ整定値が読み込まれる。次に、ステップS2において、電圧計測器9の測定値から第1周波数値及び第2周波数値が周波数演算部1,2によって算出される。ステップS3では、周波数演算部2によって第2周波数値がフェールセーフ整定値以下であると判断されると、ステップS4に進む。一方、周波数演算部2によって第2周波数値がフェールセーフ整定値を超えていると判断された場合には、ステップS2の前に戻る。
ステップS4〜ステップS14では、周波数演算部1による第1周波数値とX個のメインリレー整定値が順次比較された後、メインリレーにおいて遮断すべき段階が判定部5aによって設定される。
具体的には、ステップS4でNを1とした上で、ステップS5で第1周波数値とN段目のメインリレー整定値が比較され、ステップS6〜ステップS12で回線1〜回線Mに対し、それぞれ遮断を行うか否かの判定(回線数合計Y回)が行われた後、ステップS13でNを1増やし、ステップS14でNがXを超えたと判断された時点で終了する。
具体的には、ステップS4でNを1とした上で、ステップS5で第1周波数値とN段目のメインリレー整定値が比較され、ステップS6〜ステップS12で回線1〜回線Mに対し、それぞれ遮断を行うか否かの判定(回線数合計Y回)が行われた後、ステップS13でNを1増やし、ステップS14でNがXを超えたと判断された時点で終了する。
一方、ステップS14において、NがX以下と判断された場合には、ステップS5の前へ戻る。なお、ステップS5において、第1周波数値が1段目のメインリレー整定値よりも大きいと判断された場合には、ステップS15を経てステップS2の前に戻り、第1周波数値が2段目以降のメインリレー整定値よりも大きいと判断された場合には、その時点で終了する。
図4に示すように、ステップS7において、回線MがN段目のメインリレー整定値の動作対象であると判断された場合には、ステップS8に進む。一方、回線MがN段目のメインリレー整定値の動作対象であると判断されない場合には、ステップS11に進む。
ステップS8では、位相演算部4によって位相角が算出され、ステップS9では、判定部5bにより回線Mが動作領域に入っているか否かの判断がなされる。
ステップS8では、位相演算部4によって位相角が算出され、ステップS9では、判定部5bにより回線Mが動作領域に入っているか否かの判断がなされる。
そして、ステップS9において、回線Mが動作領域に入っていると判定部5bによって判断された場合には、ステップS10において、制御部6の指示に従って動作接点7が閉じられた後、ステップS11へ進む。
なお、ステップS9において、回線Mが動作領域に入っていると判定部5bによって判断されない場合には、ステップS10を迂回してステップS11へ進む。
なお、ステップS9において、回線Mが動作領域に入っていると判定部5bによって判断されない場合には、ステップS10を迂回してステップS11へ進む。
以上説明したように、本発明の周波数継電器では、判定部5bが位相演算部4によって算出された位相角に基づいて、その回線が動作領域に入っているか否かの判定を行う第1の判定部として機能する。そのため、系統周波数がメインリレー整定値を下回ったときでも、それが逆潮流の回線である場合には遮断されることがない。したがって、本発明によれば、太陽光発電等に基づく逆潮流が発生した場合に、回線に接続された負荷を遮断することで、さらに系統周波数が低下してしまうという不具合を防ぐことができる。そして、このような作用及び効果は、メインリレーの遮断判定の対象となる回線が複数存在する場合でも同様に発揮される。
また、判定部5aは、予め段階的に定められた複数のメインリレー整定値に基づいてメインリレーにおいて遮断すべき段階を上記複数の回線ごとに設定する第2の判定部として機能する。したがって、太陽光発電等に基づく逆潮流の影響で系統周波数が低下した場合には回線が遮断されないという上述の作用及び回線に接続された負荷を誤って遮断することにより、さらなる系統周波数の低下を招いてしまうという事態を防止できるという上述の効果は、段階的に定められたメインリレー整定値が複数存在する場合であっても同様に発揮される。
本発明は、太陽光発電等の発電設備が接続された電力系統に対して適用可能である。
1…周波数演算部 1a〜1x…比較処理部 2…周波数演算部 2a…比較処理部 3…電圧演算部 3a…比較処理部 4…位相演算部 4a〜4y…比較処理部 5a,5b…判定部 6…制御部 7,8…動作接点 9…電圧計測器 10…電流計測器
Claims (3)
- メインリレーの遮断判定に用いられる周波数を算出して予め設定されたメインリレー整定値と比較する周波数演算部と、
負荷力率が1のときを0度として−180度〜180度の範囲で位相角を算出する位相演算部と、
前記位相角が−90度から90度の範囲内のときに回線が動作領域内にあると判定する第1の判定部と、
前記回線を遮断するためのトリップ信号を発生させるトリップ信号発生回路と、
前記第1の判定部の判定結果に基づいて前記トリップ信号発生回路を動作接点において開閉する制御部と、を備え、
前記第1の判定部によって前記回線が動作領域内にあると判定された場合にのみ前記制御部は前記トリップ信号発生回路の前記動作接点を閉じることを特徴とする周波数継電器。 - 前記位相演算部によって前記位相角が算出される前記回線が複数存在し、
前記第1の判定部は、複数の前記回線それぞれに対して前記位相角が−90度から90度の範囲内のときに動作領域内にあると判定することを特徴とする請求項1に記載の周波数継電器。 - 予め段階的に定められた複数の前記メインリレー整定値に基づいて前記メインリレーにおいて遮断すべき段階を設定する第2の判定部を備え、
前記周波数演算部は、算出した前記周波数を複数の前記メインリレー整定値と順次比較し、
前記制御部は前記第2の判定部によって設定された段階ごとに前記トリップ信号発生回路の前記動作接点を閉じることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の周波数継電器。
Priority Applications (1)
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