JPWO2019003588A1 - ノイズキャンセル回路及びデータ伝送回路 - Google Patents

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Abstract

ノイズキャンセル回路(110)は、入力される2Nbitのパラレルデータをシリアルデータに変換する第1のパラレルシリアル変換回路(21)と、入力される2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか一方を反転させる反転回路(20)と、反転回路(20)が出力するパラレルデータと入力される2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか他方の反転していないパラレルデータとをシリアルデータに変換する第2のパラレルシリアル変換回路(22)と、第1のパラレルシリアル変換回路(21)の出力データが入力される第1のバッファ(23)と、第2のパラレルシリアル変換回路(22)の出力データが入力される第2のバッファ(24)とを備える。

Description

本発明は、ノイズキャンセル回路及びデータ伝送回路に関し、特に、パラレルシリアル変換回路を含む回路において発生する電源ノイズを抑制する技術に関するものである。
近年、電子機器間において扱うデータ通信容量が益々増大しており、こうした要求に対応するためデータ通信速度の高速化、さらには伝送する信号の多値化が必要とされている。高速なデータ伝送において信号品質を劣化させる要因のひとつとしてジッターがあげられる。このジッター特性を劣化させる主な要因は電源ノイズであることが知られている。この電源ノイズは、伝送回路内の複数の論理回路、バッファ回路などが同時に変化するタイミングに流れる瞬時電流の変動によって発生する。
通信されるデータは連続して変化することもあれば、同じ値が連続しデータが変化しないこともある。データが変化しない場合は、データが変化する場合に比べて流れる瞬時電流も少なくなるため、通信されるデータのパターンによって電流ノイズの波形の周期は変動する。
電源ノイズの大きさは、データが変化するときの瞬時電流値と電源インピーダンスの積で決まる。電源インピーダンスは通常、数MHz〜数百MHzの間に共振点を持つように設計される。瞬時電流のピーク値は常に同じだとして、瞬時電流によって発生する電流ノイズの周波数成分が共振点に近い周波数の場合は、電源ノイズは大きくなり、共振点より高い周波数に電流ノイズが発生している場合は、相対的に発生する電源ノイズは小さくなることが知られている。
従来、データごとに同時に変化するタイミングをずらして電源−グランド間に流れる瞬時電流のピーク電流値を下げたり、電源−グランド間に多くのバイパスコンデンサを配置したりするなどして電源ノイズを減らす工夫を行っている。ところが、通信速度が益々高速化するにつれ、瞬時電流値が増加し、データのタイミングをずらすためのタイミングマージンも十分にとることができず、瞬時電流そのものを抑えることが大変困難になっている。したがって、大きな瞬時電流の電流ノイズの周波数が共振点付近で変動する場合、電源ノイズを十分に抑制することは困難である。
そこで、特許文献1では、通信データが連続変化する場合は連続信号を生成し、通信データが連続したデータを出力する場合はデータが変化する信号を生成するようなノイズキャンセル信号を生成し、ノイズキャンセル信号によって、通信データの経路と同じ電源に接続した同じ負荷を駆動し、通信データが変化しないときはノイズキャンセル信号が変化することで、通信データのパターンに関係なく規則的に瞬時電流が発生するノイズキャンセル回路を提供している。瞬時電流はデータ通信速度と同じ周期で変化するため、瞬時電流の変動周波数は高周波側に移動し、且つ一定の周波数となるため、電源インピーダンスの最適設計で電源ノイズを効果的に抑制することができる。
特許第4464189号公報
しかしながら、特許文献1のノイズキャンセル回路では、パラレルシリアル変換後のデータとパラレルシリアル変換回路を駆動するクロック信号とを用いてノイズキャンセル信号を生成しており、この構成ではデータの通信速度が上がるにつれて、クロック信号とフリップフロップ回路とを用いたノイズキャンセル回路のタイミング設計の難易度が飛躍的に高くなるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、動作速度が高速化しても、容易にノイズキャンセル信号を生成できるノイズキャンセル回路等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本開示の一形態に係るノイズキャンセル回路は、2Nbit(Nは1以上の自然数)のパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第1のパラレルシリアル変換回路と、前記2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか一方を反転させる反転回路と、前記反転回路が出力するパラレルデータと前記2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか他方の反転していないパラレルデータとをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第2のパラレルシリアル変換回路と、前記第1のパラレルシリアル変換回路の出力データが入力される第1のバッファと、前記第2のパラレルシリアル変換回路の出力データが入力される第2のバッファと、を備え、前記第1のパラレルシリアル変換回路と前記第2のパラレルシリアル変換回路とは、実質的に同一回路で構成され、前記第1のバッファと前記第2のバッファとは、実質的に同一回路で構成され、前記第1のバッファ及び前記第2のバッファは、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続される。
また、上記課題を解決するため、本開示の一形態に係るデータ伝送回路は、上記ノイズキャンセル回路と、前記ノイズキャンセル回路が備える前記第1のバッファの出力端子に接続された差動信号を出力する第3のバッファと、前記ノイズキャンセル回路が備える前記第2のバッファの出力端子に接続された、前記第3のバッファと実質的に同一回路で構成される第4のバッファと、を備える。
本開示によれば、動作速度が高速化しても、容易にノイズキャンセル信号を生成できるノイズキャンセル回路等を提供することが可能となる。
図1は、実施の形態1に係るデータ伝送回路の構成を表す図である。 図2は、実施の形態1に係るデータ伝送回路の動作を表すタイミング図である。 図3は、実施の形態1に係るデータ伝送回路におけるノイズキャンセルデータと電源電流との関係を示す模式タイミング図である。 図4は、実施の形態2に係るデータ伝送回路の構成を表す図である。 図5は、実施の形態2に係るデータ伝送回路の動作を表すタイミング図である。 図6は、実施の形態3に係るデータ伝送回路の構成を表す図である。 図7は、実施の形態3に係るデータ伝送回路の動作を表すタイミング図である。 図8は、実施の形態4に係るデータ伝送回路の構成を表す図である。 図9は、実施の形態5に係るデータ伝送回路の構成を表す図である。 図10Aは、実施の形態6に係るデータ伝送回路の構成を表す図である。 図10Bは、実施の形態6のセレクタ部の詳細な構成の一例を表す図である。 図11Aは、実施の形態6に係るデータ伝送回路の動作の一例を表すタイミング図である。 図11Bは、実施の形態6に係るデータ伝送回路の動作の他の一例を表すタイミング図である。 図12は、実施の形態7に係るデータ伝送回路の構成を表す図である。
以下、本開示の実施の形態に係るノイズキャンセル回路及びデータ伝送回路について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものであり、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは一例であり、本発明を限定するものではない。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る、ノイズキャンセル回路110を含むデータ伝送回路111の構成を表す図である。なお、本図では、同一の構成を備えるデータ伝送回路111が複数のレーン(Lane1〜LaneZ)のそれぞれに設けられている。以下では、一つのレーンに設けられたデータ伝送回路111について説明する(他の実施の形態についても同様)。また、特に断りがない限り、各データ及び信号は、2値データ及び2値信号である。
データ伝送回路111は、ノイズキャンセル回路110、第3のバッファ25及び第4のバッファ26を備える。なお、図1では、データ伝送回路111に入力される2Nbitのパラレルデータは、奇数bitを伝送するN本の信号線(「2Nbitパラレルデータ(奇数bit)」)と、偶数bitを伝送するN本の信号線(「2Nbitパラレルデータ(偶数bit)」)に分けて図示されている。
ノイズキャンセル回路110は、入力される2Nbit(Nは1以上の自然数)のパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第1のパラレルシリアル変換回路21と、入力される2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか一方(本実施の形態では、奇数bit)を反転させる反転回路20と、反転回路20が出力するパラレルデータと入力される2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか他方(本実施の形態では、偶数bit)の反転していないパラレルデータとをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第2のパラレルシリアル変換回路22と、第1のパラレルシリアル変換回路21の出力データが入力される第1のバッファ23と、第2のパラレルシリアル変換回路22の出力データが入力される第2のバッファ24と、を備える。
同図において、第1のパラレルシリアル変換回路21と第2のパラレルシリアル変換回路22とは、実質的に同一回路で構成される。ここで、「実質的に同一回路で構成される」とは、同じタイミングで略同じ消費電流が流れる回路構成を有することを意味し、典型的には、同一の電源及び同一のグランドに接続され、かつ、同一回路で構成される。
第1のパラレルシリアル変換回路21及び第2のパラレルシリアル変換回路22におけるパラレルシリアル変換後のシリアルデータは、それぞれ、第1のバッファ23及び第2のバッファ24へ入力される。第1のバッファ23及び第2のバッファ24は、共通の電源(ここでは、電圧VDD1を供給する電源)に接続され、かつ、共通のグランド(ここでは、電圧VSS1のグランド)に接続される。これらの電源−グランド間には電源ノイズを平滑化するためのバイパスコンデンサ(図示せず)が接続される。
また、第1のバッファ23の出力端子には、第3のバッファ25が接続され、同様に、第2のバッファ24の出力端子には、第1のバッファ23の負荷と等負荷になるように第4のバッファ26が接続される。第3のバッファ25及び第4のバッファ26は、ここでは、差動出力バッファである。第3のバッファ25及び第4のバッファ26は、共通の電源(ここでは、電圧VDD2を供給する電源)に接続され、かつ、共通のグランド(ここでは、電圧VSS2のグランド)に接続される。これらの電源−グランド間には電源ノイズを平滑化するためのバイパスコンデンサ(図示せず)が接続される。
なお、第1のバッファ23及び第2のバッファ24に接続される電源の電圧(ここでは、電圧VDD1)と、第3のバッファ25及び第4のバッファ26に接続される電源の電圧(ここでは、電圧VDD2)は仕様によって異なる。第3のバッファ25及び第4のバッファ26に第1のバッファ23及び第2のバッファ24と同じ電源電圧が供給されてもよい場合、第3のバッファ25及び第4のバッファ26が接続される電源及びグランドは、第1のバッファ23及び第2のバッファ24が接続される電源及びグランドと共通となる。一方、第3のバッファ25及び第4のバッファ26に第1のバッファ23及び第2のバッファ24と異なる電源電圧が供給される必要がある場合、第3のバッファ25及び第4のバッファ26には、第1のバッファ23及び第2のバッファ24とは異なる電源電圧が供給される。
第4のバッファ26の出力信号は、実際の伝送回路では不要な信号であり、伝送回路外部へ出力されることはない。つまり、第4のバッファ26は、ダミー回路として配置されている。第3のバッファ25と第4のバッファ26とは、実質的に同一回路で構成される。つまり、第3のバッファ25と第4のバッファ26とは、クロック信号に同期したデータを出力する際に、同じタイミングで略同じ消費電流が流れる構成であれば、同一回路でも異なる回路構成でも構わない。また図1では、第3のバッファ25及び第4のバッファ26は差動出力バッファであるが、シングルエンド出力バッファであっても構わない。
図2は、実施の形態1に係るデータ伝送回路111の動作を表すタイミング図である。本図において、「データbit」は、第0〜第9bitを1ワードとして繰り返すデータを示す。「パラレルデータ」は、データ伝送回路111に入力される2Nbitのパラレルデータを示す。「ノイズキャンセルパラレルデータ」は、入力される2Nbitのパラレルデータに対して、反転回路20が出力する反転した奇数bitのパラレルデータと反転されていない偶数bitのパラレルデータとを合わせたパラレルデータ、つまり、第2のパラレルシリアル変換回路22への入力データを示す。「シリアルデータ」は、第1のパラレルシリアル変換回路21の出力データを示す。「ノイズキャンセルデータ」は、第2のパラレルシリアル変換回路22の出力データを示す。
本図から分るように、入力された2Nbitのパラレルデータのうち、奇数bitは、反転回路20で反転され、一方、偶数bitは反転されず、それらの反転された奇数bitと反転されない偶数bitとを合わせたパラレルデータが第2のパラレルシリアル変換回路22でパラレルシリアル変換され、ノイズキャンセルデータ(つまり、ノイズキャンセル信号)が生成される。このノイズキャンセルデータは、第1のパラレルシリアル変換回路21から出力されるシリアルデータにおいてデータが遷移(1から0への変化、又は、0から1への変化)する箇所でデータが遷移せず、シリアルデータにおいてデータが遷移しない箇所でデータが遷移するシリアル信号となっている。
このようなノイズキャンセルデータは、パラレルシリアル変換後のデータレートFc[bps]のシリアルデータを用いることなく、Fc/2N[Hz]のデータレートのパラレルデータ(つまり、ノイズキャンセルパラレルデータ)から生成される。よって、本実施の形態に係るノイズキャンセル回路110を含むデータ伝送回路111によれば、特許文献1のようにパラレルシリアル変換後の信号処理において高速なクロック信号と高速なシリアルデータを用いる必要がなく、非常に容易にノイズキャンセルデータを生成できる。なお、ノイズキャンセルデータの生成は、本実施の形態のように、入力された2Nbitのパラレルデータに対して、反転した奇数bitと反転しない偶数bitとを用いて生成するだけでなく、逆に、反転した偶数bitと反転しない奇数bitとを用いて生成しても構わない。
図3は、実施の形態1に係るデータ伝送回路111におけるノイズキャンセルデータと電源電流との関係を示す模式タイミング図である。なお、本図において、「シリアルデータ」は、図2の「シリアルデータ」、つまり、第1のパラレルシリアル変換回路21の出力データを示す。その下の「電源−グランド間消費電流」は、第1のバッファ23及び第3のバッファ25において電源−グランド間に流れる電流を示す。「ノイズキャンセルデータ」は、図2の「ノイズキャンセルデータ」、つまり、第2のパラレルシリアル変換回路22の出力データを示す。その下の「電源−グランド間消費電流」は、第2のバッファ24及び第4のバッファ26において電源−グランド間に流れる電流を示す。「電源−グランド間消費電流合計」は、第1のバッファ23、第2のバッファ24、第3のバッファ25及び第4のバッファ26において電源−グランド間に流れる電流の合計を示す。本図を用いて、ノイズキャンセル回路110の動作と効果について説明する。
図3の上から2行目の「電源−グランド間消費電流」に示されるように、データ伝送回路111がシリアルデータをクロック信号に同期して出力する際に、その遷移点において第1のバッファ23及び第3のバッファ25の電源−グランド間に瞬時電流が流れる。出力データがクロック信号に同期して変化しない場合には、第1のバッファ23及び第3のバッファ25の電源−グランド間に瞬時電流は流れない。一方、図3の上から4行目の「電源−グランド間消費電流」に示されるように、ノイズキャンセルデータが入力される第2のバッファ24及び第4のバッファ26は、シリアルデータがクロック信号に同期して遷移する場合は、出力が遷移しないため、第2のバッファ24及び第4のバッファ26の電源−グランド間には瞬時電流は流れない。シリアルデータがクロック信号に同期して変化しない場合、ノイズキャンセル回路110はクロック信号に同期して遷移したノイズキャンセルデータを出力し、第2のバッファ24及び第4のバッファ26の電源−グランド間に瞬時電流が流れる。
第1のバッファ23及び第2のバッファ24は、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続され、第3のバッファ25及び第4のバッファ26も、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続されるので、図3の「電源−グランド間消費電流合計」に示されるように、シリアルデータのパターンに依存することなく電源−グランド間にはクロック信号に同期したタイミングで常に瞬時電流が流れ、電源ノイズの周波数はクロック信号のエッジに依存した帯域に制限される。
通常、電源インピーダンスの共振点は数十MHz〜数百MHzになるように設計され、共振点より高周波のノイズは回路内の電源−グランド間に接続されたバイパスコンデンサで吸収される。ノイズキャンセル回路がない場合、電源ノイズはシリアルデータのパターンに依存するため、その周波数成分はクロック信号のエッジ周期(データレート)からその1/D(Dは1以上の整数)の周波数まで広範囲に及ぶ。瞬時電流値はどのクロック信号のエッジタイミングでも同じとした場合、前述の周波数範囲で同じレベルの瞬時電流ノイズが発生し、共振点周波数に近いほど大きな電源ノイズを発生させる。
本発明によるノイズキャンセル回路110を用いることで、瞬時電流ノイズはクロック信号のエッジ周期(データレート)でしか発生しないため、バイパスコンデンサで確実に吸収され、電源インピーダンスの共振点付近で電源ノイズはほとんど発生せず、ノイズキャンセル回路がない場合に比べて相対的に電源ノイズを抑制することが可能である。
以上のように、本実施の形態に係るノイズキャンセル回路110は、入力される2Nbit(Nは1以上の自然数)のパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第1のパラレルシリアル変換回路21と、入力される2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか一方を反転させる反転回路20と、反転回路20が出力するパラレルデータと入力される2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか他方の反転していないパラレルデータとをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第2のパラレルシリアル変換回路22と、第1のパラレルシリアル変換回路21の出力データが入力される第1のバッファ23と、第2のパラレルシリアル変換回路22の出力データが入力される第2のバッファ24とを備える。第1のパラレルシリアル変換回路21と第2のパラレルシリアル変換回路22とは、実質的に同一回路で構成され、第1のバッファ23と第2のバッファ24とは、実質的に同一回路で構成され、第1のバッファ23及び第2のバッファ24は、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続される。
これにより、第2のパラレルシリアル変換回路22から出力されるノイズキャンセルデータは、第1のパラレルシリアル変換回路21から出力されるシリアルデータにおいてデータが遷移する箇所でデータが遷移せず、シリアルデータにおいてデータが遷移しない箇所でデータが遷移するシリアル信号となる。よって、第1のパラレルシリアル変換回路21の出力に接続された第1のバッファ23では、シリアルデータにおいて遷移がある箇所で瞬時電流が流れ、一方、第2のパラレルシリアル変換回路22の出力に接続された第2のバッファ24では、シリアルデータにおいて遷移がない箇所で瞬時電流が流れる。その結果、ノイズキャンセル回路110で生じる瞬時電流ノイズは、クロック信号のエッジ周期(データレート)でしか発生しないため、電源−グランド間に接続されるバイパスコンデンサで確実に吸収される。
また、本実施の形態に係るノイズキャンセル回路110によれば、特許文献1のようにパラレルシリアル変換後の信号処理によってノイズキャンセルデータを生成するのではなく、パラレルシリアル変換前のパラレルデータを用いてノイズキャンセルデータを生成している。よって、高速なクロック信号と高速なシリアルデータを用いる必要がなく、従来よりも非常に容易にノイズキャンセルデータを生成できる。つまり、動作速度が高速化しても、容易にノイズキャンセル信号を生成できるノイズキャンセル回路が実現される。
また、第2のバッファ24の出力端子には、第1のバッファ23の出力端子と同じ負荷が接続される。これにより、第1のバッファ23での消費電流と第2のバッファ24での消費電流とが同じになり、入力されるパラレルデータに依存することなく、ノイズキャンセル回路で消費される電流が一定となる。
また、ノイズキャンセル回路110は、第1のバッファ23と第2のバッファ24とに接続される電源及びグランド間に接続された、電源ノイズ平滑化のためのコンデンサを備える。これにより、電源−グランド間に接続されたコンデンサがバイパスコンデンサとして作用するので、ノイズキャンセル回路110で発生する一定周期の瞬時電流ノイズが大きく抑制される。
また、本実施の形態に係るデータ伝送回路111は、ノイズキャンセル回路110と、ノイズキャンセル回路110が備える第1のバッファ23の出力端子に接続された差動信号を出力する第3のバッファ25と、ノイズキャンセル回路110が備える第2のバッファ24の出力端子に接続された、第3のバッファ25と実質的に同一回路で構成される第4のバッファ26とを備える。これにより、動作速度が高速化しても、容易にノイズキャンセル信号を生成できるノイズキャンセル回路110を備えるデータ伝送回路111が実現される。
また、第3のバッファ25及び第4のバッファ26は、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続される。これにより、第3のバッファ25及び第4のバッファ26における電源−グランド間で発生する一定周期の瞬時電流ノイズについても、電源−グランド間に接続されるバイパスコンデンサにより、大きく抑制される。
(実施の形態2)
ここで、実施の形態1に係るパラレルシリアル変換回路が多bitのシリアルデータを出力する構成について、実施の形態2として、説明する。
図4は、実施の形態2に係る、ノイズキャンセル回路120を含むデータ伝送回路121の構成を表す図である。このデータ伝送回路121は、実施の形態1に係るデータ伝送回路111において、第1のパラレルシリアル変換回路21及び第2のパラレルシリアル変換回路22をそれぞれ多bitのシリアルデータを出力する第1のパラレルシリアル変換回路210及び第2のパラレルシリアル変換回路220に置き換え、第1のバッファ23及び第2のバッファ24を複数個設け、第3のバッファ25及び第4のバッファ26をそれぞれ多bit入力の第3のバッファ35及び第4のバッファ36に置き換えた構成を備える。
図4の第1のパラレルシリアル変換回路210及び第2のパラレルシリアル変換回路220は、いずれも、2NbitのパラレルデータからYbit(Yは2以上の自然数)パラレルのシリアルデータを出力するYタップエンファシス機能をもつパラレルシリアル変換回路である。
高速データ通信において、変化の多いbitは高周波成分を多く含み、変化の少ないbitは高周波成分が少ないので、伝送路の減衰特性により受信回路側では高周波成分ほど波形が減衰する。このため、変化の多いbitは変化の少ないbitより相対的に波形が小さくなる。そこで、受信側で受信する波形を一定にするための対策として、プリエンファシスやポストエンファシスを行う。そこで、本実施の形態では、図4のようにエンファシス信号も合わせて生成するパラレルシリアル変換回路が備えられている。つまり、第1のパラレルシリアル変換回路210及び第2のパラレルシリアル変換回路220は、通常のシリアルデータの他に、エンファシス信号(つまり、エンファシス用のシリアルデータ)も出力する。
図5は、実施の形態2に係るデータ伝送回路121の動作を表すタイミング図である。ここでは、第1のパラレルシリアル変換回路210及び第2のパラレルシリアル変換回路220が出力するエンファシス用データは、シリアルデータに対して、1周期(つまり、1クロック分)遅延したシリアルデータである。図5は、第1のパラレルシリアル変換回路210及び第2のパラレルシリアル変換回路220が、Y=2のポストエンファシス回路として動作するケースについて説明している。つまり、第1のパラレルシリアル変換回路210及び第2のパラレルシリアル変換回路220は、いずれも、2bitのシリアルデータを出力する。一方のbitはシリアルデータであり、もう一方のbitはデータレートの1周期分遅延したシリアルデータである。
図5において、「データbit」は、第0〜第9bitを1ワードとして繰り返すデータを示す。「パラレルデータ」は、データ伝送回路121に入力される2Nbitのパラレルデータを示す。「ノイズキャンセルパラレルデータ」は、入力される2Nbitのパラレルデータに対して、反転回路20が出力する反転した奇数bitのパラレルデータと反転されていない偶数bitのパラレルデータとを合わせたパラレルデータ、つまり、第2のパラレルシリアル変換回路220への入力データを示す。「シリアルデータ」は、第1のパラレルシリアル変換回路210の一方の出力データを示す。「ポストエンファシス信号」は、第1のパラレルシリアル変換回路210の他方の出力データを示し、シリアルデータを1クロックだけ遅延させたデータである。「ノイズキャンセルデータ」は、第2のパラレルシリアル変換回路220の一方の出力データを示す。「ポストエンファシス信号用ノイズキャンセルデータ」は、第2のパラレルシリアル変換回路220の他方の出力データを示し、ノイズキャンセルデータを1クロックだけ遅延させたデータである。「第3のバッファ35出力波形」は、第3のバッファ35が出力する信号の波形を示す。
第1のパラレルシリアル変換回路210及び第2のパラレルシリアル変換回路220から出力された2bitのシリアルデータは、それぞれ、2bit配列の第1のバッファ23及び第2のバッファ24に入力され、第1のバッファ23及び第2のバッファ24からの出力信号がエンファシス機能を有する出力バッファである第3のバッファ35及び第4のバッファ36に入力される。このとき、第3のバッファ35の出力波形は、図5の「第3のバッファ35の出力波形」に示されるように、データレート1周期分の信号が強調され、2周期以上の連続データが、相対的に信号強度が小さくなる波形となる。これにより、高周波成分が低周波成分よりも信号強度が強調された、高速データ通信に好適な送信信号が生成される。
特許文献1に記載されたノイズキャンセル回路の場合、パラレルシリアル変換回路の出力bit幅が増加すると、そのbit幅の分だけノイズキャンセル回路が必要となり、複数の高速動作するノイズキャンセル回路を設計しなければならない。これに対して、本実施の形態によれば、2Nbitのパラレルデータから多bitのエンファシス用シリアルデータ出力する第1のパラレルシリアル変換回路210及び第2のパラレルシリアル変換回路220に対して、ノイズキャンセル回路を追加することなく、各エンファシスデータ信号にも対応したノイズキャンセルデータを容易に生成することが可能である。
(実施の形態3)
ここで、実施の形態1に係るノイズキャンセルデータの生成をパラレルシリアル変換回路中に取り込んだ構成について、実施の形態3として、説明する。
図6は、実施の形態3に係る、ノイズキャンセル回路130を含むデータ伝送回路131の構成を表す図である。このデータ伝送回路131は、実施の形態1に係るデータ伝送回路111において、第1のパラレルシリアル変換回路21及び第2のパラレルシリアル変換回路22を、3つのパラレルシリアル変換回路(つまり、2N:2Mパラレルシリアル変換回路43、第1のパラレルシリアル変換回路41及び第2のパラレルシリアル変換回路42)に置き換えた構成を備える。なお、本明細書において、表記「A:B」は、AbitのパラレルデータをBbitのパラレルデータに変換することを意味する。
つまり、ノイズキャンセル回路130は、2Nbitのパラレルデータを2Mbit(MはN以下の自然数)のパラレルデータ(言い換えると、MがNより小さい場合には、2Mbitパラレルのシリアルデータ)に変換する2N:2Mパラレルシリアル変換回路43と、2Mbitのパラレルデータを1bitのシリアルデータに変換する第1のパラレルシリアル変換回路41及び第2のパラレルシリアル変換回路42とを備えている。
本実施の形態によれば、2N:2Mパラレルシリアル変換回路43、反転回路20及び第2のパラレルシリアル変換回路42により、2Nbitのパラレルデータの反転した奇数bitと反転しない偶数bit、又は反転しない奇数bitと反転した偶数bitのパラレルデータをパラレルシリアル変換することで、ノイズキャンセルデータを生成することが可能である。このとき、第1のパラレルシリアル変換回路41から出力されるシリアルデータのデータレートをFc[bps]とすると、ノイズキャンセルデータの生成は、F/2M[Hz]で行われる。
図7を用いて、N=5(つまり、2Nが10bit)、M=1(つまり、2Mが2bit)の場合のデータ伝送回路131の動作について説明する。図7は、実施の形態3に係るデータ伝送回路131の動作を表すタイミング図である。本図において、「データbit」は、第0〜第9bitを1ワードとして繰り返すデータを示す。「シリアルデータ(偶数bit列)」は、2N:2Mパラレルシリアル変換回路43の2bit出力のうちの一方の出力データを示す。「シリアルデータ(奇数bit列)」は、2N:2Mパラレルシリアル変換回路43の2bit出力のうちの他方の出力データを示す。「シリアルデータ」は、第1のパラレルシリアル変換回路41の出力データを示す。「シリアルデータ(偶数bit列)」は、2N:2Mパラレルシリアル変換回路43の2bit出力のうちの一方の出力データを示す。「反転シリアルデータ(奇数bit列)」は、反転回路20の出力データを示す。「ノイズキャンセルデータ」は、第2のパラレルシリアル変換回路42の出力データを示す。
2N:2Mパラレルシリアル変換回路43は、入力された10bitのパラレルデータを2bitのパラレルデータに変換する。このとき、2bitのパラレルデータは、それぞれ、奇数bitのシリアルデータ(図7の「シリアルデータ(奇数bit列)」)及び偶数bitのシリアルデータ(図7の「シリアルデータ(偶数bit列)」)であり、データレートの1/2倍の周波数をもつ。次に奇数bitのシリアルデータを反転回路20で反転したデータと、反転しない偶数bitのシリアルデータとを、第2のパラレルシリアル変換回路42でパラレルシリアル変換することで、実施の形態1と同様に、ノイズキャンセルデータ((図7の「ノイズキャンセルデータ」)を生成することができる。
なお、本実施の形態とは逆に、入力された2Nbitのパラレルデータに対して、反転した偶数bitと反転しない奇数bitとを用いた場合でも、同様にノイズキャンセルデータを生成することが可能である。
また、NとMは任意の値で設計が可能である。
また、本実施の形態では、2N:2M、2M:1と2段階のパラレルシリアル変換回路について説明したが、パラレルシリアル変換回路を何段階に分割した構成であっても、2Nbitのパラレルデータの奇数bitと偶数bitのいずれか一方のデータを反転し、反転しないもう一方のデータと合わせたパラレルデータをパラレルシリアル変換することができれば、ノイズキャンセルデータを生成することが可能である。
実施の形態3の構成においては、後段の2M:1のパラレルシリアル変換回路以降が2つ必要であるが、前段の2N:2Mパラレルシリアル変換回路43は、一つで済む。よって、実施の形態1の構成のように、2N:1パラレルシリアル変換回路が2つ必要な場合に比べて、回路面積及び消費電力を削減することが可能である。
(実施の形態4)
次に、多値信号を出力するデータ伝送回路について、実施の形態4として、説明する。
図8は、実施の形態4に係るデータ伝送回路141の構成を表す図である。データ伝送回路141は、多値信号を出力可能なデータ伝送回路であり、実施の形態1に係るノイズキャンセル回路110を複数個(ここでは、X個)と、多値信号を出力する第5のバッファ45及び第6のバッファ46とを備える。データ伝送回路141に入力されるパラレルデータは、2N×Xbit(Xは2以上の自然数)のパラレルデータ(2Nbitパラレルデータ0〜2NbitパラレルデータX)である。
本実施の形態では、ノイズキャンセル回路として、実施の形態1のノイズキャンセル回路110をM個並列に配置している。X個のノイズキャンセル回路110から出力されるXbit(Data0〜DataX)のシリアルデータは、多値の差動出力ドライバである第5のバッファ45に入力される。つまり、第5のバッファ45は、X個のノイズキャンセル回路110のそれぞれが備える第1のパラレルシリアル変換回路21から出力される複数のシリアルデータが入力され、多値信号を出力する差動出力バッファである。
同様に、X個のノイズキャンセル回路110から出力されるXbit(Data0〜DataX)のノイズキャンセルデータは、第5のバッファ45と実質的に同一回路で構成されるダミードライバである第6のバッファ46に入力される。つまり、第6のバッファ46は、X個のノイズキャンセル回路110のそれぞれが備える第2のパラレルシリアル変換回路22から出力される複数のシリアルデータ(つまり、複数のノイズキャンセルデータ)が入力され、多値信号を出力する差動出力バッファである。
なお、第5のバッファ45及び第6のバッファ46は、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続される。また、第5のバッファ45と第6のバッファ46とは、実質的に同一回路で構成されればよく、例えば、同一回路でもよいし、クロック信号に同期して出力データが変化するときの消費電流が略同じであれば、異なる回路でもよい。また、第5のバッファ45での消費電流と第6のバッファ46での消費電流を一致させるために、第6のバッファ46の出力端子には、第5のバッファ45の出力端子と同じ負荷(つまり、同じインピーダンスの負荷)が接続されるのが好ましい。
以上のように、本実施の形態に係るデータ伝送回路141は、複数のノイズキャンセル回路110と、複数のノイズキャンセル回路110のそれぞれが備える第1のパラレルシリアル変換回路21から出力される複数のシリアルデータが入力され、多値信号を出力する第5のバッファ45と、複数のノイズキャンセル回路110のそれぞれが備える第2のパラレルシリアル変換回路22から出力される複数のシリアルデータが入力され、多値信号を出力する第6のバッファ46とを備え、第6のバッファ46の出力端子には、第5のバッファ45の出力端子と同じ負荷が接続される。
これにより、実施の形態1に係るノイズキャンセル回路110を、多値信号を出力するデータ伝送回路に適用できる。よって、動作速度が高速化しても、容易にノイズキャンセル信号を生成できる、多値信号を出力するデータ伝送回路141が実現される。
(実施の形態5)
次に、実施の形態3の特徴と実施の形態4の特徴とを兼ね備えたデータ伝送回路を、実施の形態5として、説明する。
図9は、実施の形態5に係るデータ伝送回路151の構成を表す図である。データ伝送回路151は、多値信号を出力することが可能な伝送回路であり、実施の形態4に係るデータ伝送回路141において、X個のノイズキャンセル回路110をX個の実施の形態3に係るノイズキャンセル回路130に置き換えた構成を備える。データ伝送回路151に入力されるパラレルデータは、2N×Xbit(Xは2以上の自然数)のパラレルデータ(2Nbitパラレルデータ0〜2NbitパラレルデータX)である。
本実施の形態では、ノイズキャンセル回路として、実施の形態3のノイズキャンセル回路130をX個並列に配置している。X個のノイズキャンセル回路130から出力されるXbitのシリアルデータは、多値の差動出力ドライバである第5のバッファ45に接続される。つまり、第5のバッファ45は、X個のノイズキャンセル回路130のそれぞれが備える第1のパラレルシリアル変換回路41から出力される複数のシリアルデータが入力され、多値信号を出力する差動出力バッファである。
同様に、X個のノイズキャンセル回路130から出力されるXbitのノイズキャンセルデータは、第5のバッファ45と実質的に同一回路で構成されるダミードライバである第6のバッファ46に接続される。つまり、第6のバッファ46は、X個のノイズキャンセル回路130のそれぞれが備える第2のパラレルシリアル変換回路42から出力される複数のシリアルデータ(つまり、複数のノイズキャンセルデータ)が入力され、多値信号を出力する差動出力バッファである。
なお、第5のバッファ45及び第6のバッファ46は、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続される。第5のバッファ45と第6のバッファ46とは、実質的に同一回路で構成されればよく、例えば、同一回路でもよいし、クロック信号に同期して出力データが変化するときの消費電流が略同じであれば、異なる回路でもよい。また、第5のバッファ45での消費電流と第6のバッファ46での消費電流を一致させるために、第6のバッファ46の出力端子には、第5のバッファ45の出力端子と同じ負荷(つまり、同じインピーダンスの負荷)が接続されるのが好ましい。
以上のように、本実施の形態に係るデータ伝送回路151は、複数のノイズキャンセル回路130と、複数のノイズキャンセル回路130のそれぞれが備える第1のパラレルシリアル変換回路41から出力される複数のシリアルデータが入力され、多値信号を出力する第5のバッファ45と、複数のノイズキャンセル回路130のそれぞれが備える第2のパラレルシリアル変換回路42から出力される複数のシリアルデータが入力され、多値信号を出力する第6のバッファ46とを備え、第6のバッファ46の出力端子には、第5のバッファ45の出力端子と同じ負荷が接続される。
これにより、実施の形態3に係るノイズキャンセル回路130を、多値信号を出力するデータ伝送回路に適用できる。よって、動作速度が高速化しても、容易にノイズキャンセル信号を生成できる、多値信号を出力するデータ伝送回路151が実現される。
(実施の形態6)
次に、入力されるパラレルデータが奇数bitであってもノイズキャンセル信号を生成するノイズキャンセル回路を含むデータ伝送回路について、実施の形態6として、説明する。
図10Aは、実施の形態6に係る、ノイズキャンセル回路160を含むデータ伝送回路161の構成を表す図である。データ伝送回路161は、ノイズキャンセル回路160、第3のバッファ25及び第4のバッファ26を備える。なお、本実施の形態では、データ伝送回路161には、N(Nは1以上の奇数)bitのパラレルデータが入力される。
ノイズキャンセル回路160は、Nbit(Nは1以上の奇数)のパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第1のパラレルシリアル変換回路61と、Nbitのパラレルデータが入力され、入力されたNbitのパラレルデータに対して、反転した奇数bitと反転しない偶数bitとを出力するモードと、入力されたNbitのパラレルデータに対して、反転しない奇数bitと反転した偶数bitとを出力するモードとを、Nbitパラレルデータの更新周期で交互に切り替えることで、パラレルデータを出力するセレクタ部60と、セレクタ部60が出力するパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第2のパラレルシリアル変換回路62と、第1のパラレルシリアル変換回路61の出力データが入力される第1のバッファ23と、第2のパラレルシリアル変換回路62の出力データが入力される第2のバッファ24と、を備える。第1のパラレルシリアル変換回路61と第2のパラレルシリアル変換回路62とは、実質的に同一の回路で構成される。第1のバッファ23と第2のバッファ24とは、実質的に同一回路で構成される。第1のバッファ23及び第2のバッファ24は、共通の電源(ここでは、電圧VDD1を供給する電源)に接続され、かつ、共通のグランド(ここでは、電圧VSS1のグランド)に接続される。
第1のバッファ23には、第3のバッファ25が接続され、同様に、第2のバッファ24の出力には、第1のバッファ23の負荷と等負荷になるように第4のバッファ26が接続される。第3のバッファ25及び第4のバッファ26は、ここでは、差動出力バッファである。第3のバッファ25及び第4のバッファ26は、共通の電源(ここでは、電圧VDD2を供給する電源)に接続され、かつ、共通のグランド(ここでは、電圧VSS2のグランド)に接続される。
図10Bは、実施の形態6のセレクタ部60の詳細な構成の一例を示す図である。セレクタ部60は、制御信号生成部610と、反転回路620a及び620bと、セレクタ回路611a及び611bとを備える。
制御信号生成部610は、クロック信号を元にN周期のL(Low)信号とN周期のH(High)信号とが交互に変化するセレクタ制御信号を生成する。このとき、制御信号生成部610は、Nbitパラレルデータが更新されたことを検知し、パラレルデータの更新タイミングと、セレクタ制御信号の変化タイミングとを一致させる調整をする。
反転回路620aは、Nbitパラレルデータの偶数bitを反転する。一方、反転回路620bは、Nbitパラレルデータの奇数bitを反転する。
セレクタ回路611aは、セレクタ制御信号がL期間のとき、Nbitパラレルデータの偶数bitを選択し、一方、セレクタ制御信号がH期間のとき、反転回路620aからの出力データ、つまり、Nbitパラレルデータの偶数bitを反転したパラレルデータを選択し、選択したNbitパラレルデータを、Nbitノイズキャンセルパラレルデータ(偶数)として、出力する。
セレクタ回路611bは、セレクタ制御信号がL期間のとき、反転回路620bからの出力データ、つまり、Nbitパラレルデータの奇数bitを反転したパラレルデータを選択し、一方、セレクタ制御信号がH期間のとき、Nbitパラレルデータの奇数bitを選択し、選択したNbitパラレルデータを、Nbitノイズキャンセルパラレルデータ(奇数)として、出力する。
よって、このセレクタ部60から出力されるNbitノイズキャンセルパラレルデータ(つまり、セレクタ回路611a及びセレクタ回路611bからの出力データ)は、セレクタ制御信号がL期間のとき、入力されたNbitパラレルデータのうち奇数bitが反転したパラレルデータであり、一方、セレクタ制御信号がH期間のとき、入力されたNbitパラレルデータのうち偶数bitが反転したパラレルデータである。
セレクタ制御信号の位相関係とパラレルデータの更新タイミングの位相関係は図11A、図11Bの2通りが考えられる。図11Aは、実施の形態6に係るデータ伝送回路161の動作の一例を表すタイミング図である。図11Bは、実施の形態6に係るデータ伝送回路161の動作の他の一例を表すタイミング図である。図11A及び図11Bにおいて、「データbit」は、第0〜第8bitを1ワードとして繰り返すデータを示す。「パラレルデータ」は、データ伝送回路161に入力されるNbitのパラレルデータを示す。「ノイズキャンセルパラレルデータ」は、セレクタ部60が出力するパラレルデータ、つまり、第2のパラレルシリアル変換回路62への入力データを示す。「セレクタ制御信号」は、制御信号生成部610が出力するセレクタ制御信号を示す。「シリアルデータ」は、第1のパラレルシリアル変換回路61の出力データを示す。「ノイズキャンセルデータ」は、第2のパラレルシリアル変換回路62の出力データを示す。
図11A及び図11Bから分かるように、図11Aの場合はシリアルデータに対して、正転のノイズキャンセルデータが出力され、図11Bの場合は反転のノイズキャンセルデータが出力される。ノイズキャンセル回路160の後段に接続される第1のバッファ23及び第2のバッファ24において、ライズエッジ及びフォールエッジいずれにおいても電源−グランド間に流れる瞬時電流が等しければ、エッジの向きに寄らず、シリアルデータが変化しないときにはノイズキャンセルデータが変化することで、実施の形態1と同等の働きをするノイズキャンセル回路160を提供することができる。また、後段に接続される第1のバッファ23及び第2のバッファ24は、差動出力バッファであっても、本実施の形態と同様に、ノイズキャンセル回路として機能する。
以上のように、本実施の形態に係るノイズキャンセル回路160は、Nbit(Nは1以上の奇数)のパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第1のパラレルシリアル変換回路61と、Nbitのパラレルデータが入力され、入力されたNbitのパラレルデータに対して、反転した奇数bitと反転しない偶数bitとを出力するモードと、入力されたNbitのパラレルデータに対して、反転しない奇数bitと反転した偶数bitとを出力するモードとを、Nbitパラレルデータの更新周期で交互に切り替えることで、パラレルデータを出力するセレクタ部60と、セレクタ部60が出力するパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第2のパラレルシリアル変換回路62と、第1のパラレルシリアル変換回路61の出力データが入力される第1のバッファ23と、第2のパラレルシリアル変換回路62の出力データが入力される第2のバッファ24と、を備える。第1のパラレルシリアル変換回路61と第2のパラレルシリアル変換回路62とは、実質的に同一の回路で構成される。第1のバッファ23と第2のバッファ24とは、実質的に同一回路で構成される。第1のバッファ23及び第2のバッファ24は、共通の電源(ここでは、電圧VDD1を供給する電源)に接続され、かつ、共通のグランド(ここでは、電圧VSS1のグランド)に接続される。
これにより、実施の形態1と同様に、ノイズキャンセル回路160で生じる瞬時電流ノイズは、クロック信号のエッジ周期(データレート)でしか発生しないため、電源−グランド間に接続されるバイパスコンデンサで確実に吸収される。また、高速なクロック信号と高速なシリアルデータを用いる必要がなく、従来よりも非常に容易にノイズキャンセルデータを生成できる。よって、本実施の形態により、Nbit(Nは1以上の奇数)のパラレルデータを入力とし、動作速度が高速化しても、容易にノイズキャンセル信号を生成できるノイズキャンセル回路160を含むデータ伝送回路161が実現される。
(実施の形態7)
次に、実施の形態3の特徴と実施の形態6の特徴とを兼ね備えたデータ伝送回路を、実施の形態7として、説明する。
図12は、実施の形態7に係るデータ伝送回路171の構成を表す図である。データ伝送回路171は、実施の形態6に係るデータ伝送回路161において、セレクタ部60、第1のパラレルシリアル変換回路61及び第2のパラレルシリアル変換回路62を、それぞれ、セレクタ部70、N:Mパラレルシリアル変換回路73、第1のパラレルシリアル変換回路71及び第2のパラレルシリアル変換回路72に置き換えた構成を備える。
N:Mパラレルシリアル変換回路73は、NbitのパラレルデータをMbit(MはN以下の自然数)のパラレルデータ(つまり、MがNより小さい場合には、Mbitパラレルのシリアルデータ)に変換する。
セレクタ部70は、Mbitのパラレルデータが入力され、入力されたMbitのパラレルデータに対して、反転した奇数bitと反転しない偶数bitとを出力するモードと、入力されたMbitのパラレルデータに対して、反転しない奇数bitと反転した偶数bitとを出力するモードとを、Mbitパラレルデータの更新周期で交互に切り替えることで、パラレルデータを出力する。
第1のパラレルシリアル変換回路71及び第2のパラレルシリアル変換回路72は、いずれも、Mbitのパラレルデータを1bitのシリアルデータに変換する。
以上のように構成された本実施の形態に係るデータ伝送回路171のノイズキャンセル回路170は、Nbit(Nは1以上の奇数)のパラレルデータを入力として受け取る。N:Mパラレルシリアル変換回路73は、変換したMbitのパラレルデータを、ノイズキャンセルパラレルデータを生成するセレクタ部70と、パラレルシリアル変換してシリアルデータを出力する第1のパラレルシリアル変換回路71に出力する。セレクタ部70から出力されるノイズキャンセルパラレルデータは、第1のパラレルシリアル変換回路71と実質的に同一回路で構成される第2のパラレルシリアル変換回路72に出力される。
以上のように、本実施の形態により、実施の形態6と同様に、Nbit(Nは1以上の奇数)のパラレルデータを入力とし、動作速度が高速化しても、容易にノイズキャンセル信号を生成できるノイズキャンセル回路170を含むデータ伝送回路171が実現される。
なお、本実施の形態に係るデータ伝送回路171では、セレクタ部70の動作周波数は、実施の形態6と比較して、N/M倍高速となるが、M:1のパラレルシリアル変換における前段のN:Mのパラレルシリアル変換が一つで済むので、回路面積及び消費電力を削減することが可能となる。
以上、本発明に係るノイズキャンセル回路及びデータ伝送回路について、実施の形態1〜7に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態1〜7に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態1〜7のいずれかに施したものや、実施の形態1〜7における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態3及び実施の形態7では、パラレルシリアル変換を2段階に分解し、それら2段階のパラレルシリアル変換の間にノイズキャンセルデータを生成する回路を設けたが、これに限られない。実際の設計においては、パラレルシリアル変換回路はS段階(Sは1以上の自然数)で設計してもよく、ノイズキャンセルデータを生成する回路はS段のパラレルシリアル変換回路の初段からS段目の手前のいずれの1箇所に接続する構成でもよい。パラレルシリアル変換回路の段数、ノイズキャンセルデータを生成する回路の接続場所は、動作周波数、回路面積及び消費電力のバランスを考慮して決定すればよい。
また、上記実施の形態では、第1のバッファ及び第2のバッファは、それらの前段に配置された第1のパラレルシリアル変換回路及び第2のパラレルシリアル変換回路、並びに、それらの後段に配置された第3のバッファ及び第4のバッファとは、別個の回路であったが、これに限られない。第1のバッファ及び第2のバッファは、それぞれ、それらの前段に配置された第1のパラレルシリアル変換回路及び第2のパラレルシリアル変換回路の中に(つまり、出力段として)組み込まれてもよいし、あるいは、それらの後段に配置された第3のバッファ及び第4のバッファの中に(つまり、入力段として)組み込まれてもよい。
本発明に係るノイズキャンセル回路は、データ伝送回路に限らず、パラレルシリアル変換回路を含むデータ変換回路にも利用可能である。
20 反転回路
21、41、61、71、210 第1のパラレルシリアル変換回路
22、42、62、72、220 第2のパラレルシリアル変換回路
23 第1のバッファ
24 第2のバッファ
25、35 第3のバッファ
26、36 第4のバッファ
43 2N:2Mパラレルシリアル変換回路
45 第5のバッファ
46 第6のバッファ
60、70 セレクタ部
73 N:Mパラレルシリアル変換回路
110、120、130、160、170 ノイズキャンセル回路
111、121、131、141、151、161、171 データ伝送回路
610 制御信号生成部
611a、611b セレクタ回路
620a、620b 反転回路

Claims (7)

  1. 2Nbit(Nは1以上の自然数)のパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第1のパラレルシリアル変換回路と、
    前記2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか一方を反転させる反転回路と、
    前記反転回路が出力するパラレルデータと前記2Nbitのパラレルデータの奇数bit及び偶数bitのいずれか他方の反転していないパラレルデータとをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第2のパラレルシリアル変換回路と、
    前記第1のパラレルシリアル変換回路の出力データが入力される第1のバッファと、
    前記第2のパラレルシリアル変換回路の出力データが入力される第2のバッファと、
    を備え、
    前記第1のパラレルシリアル変換回路と前記第2のパラレルシリアル変換回路とは、実質的に同一回路で構成され、
    前記第1のバッファと前記第2のバッファとは、実質的に同一回路で構成され、
    前記第1のバッファ及び前記第2のバッファは、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続される、ノイズキャンセル回路。
  2. Nbit(Nは1以上の奇数)のパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第1のパラレルシリアル変換回路と、
    前記Nbitのパラレルデータが入力され、入力された前記Nbitのパラレルデータに対して、反転した奇数bitと反転しない偶数bitとを出力するモードと、入力された前記Nbitのパラレルデータに対して、反転しない奇数bitと反転した偶数bitとを出力するモードとを、Nbitパラレルデータの更新周期で交互に切り替えることで、パラレルデータを出力するセレクタ部と、
    前記セレクタ部が出力するパラレルデータをクロック信号に同期してシリアルデータに変換する第2のパラレルシリアル変換回路と、
    前記第1のパラレルシリアル変換回路の出力データが入力される第1のバッファと、
    前記第2のパラレルシリアル変換回路の出力データが入力される第2のバッファと、
    を備え、
    前記第1のパラレルシリアル変換回路と前記第2のパラレルシリアル変換回路とは、実質的に同一の回路で構成され、
    前記第1のバッファと前記第2のバッファとは、実質的に同一回路で構成され、
    前記第1のバッファ及び前記第2のバッファは、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続される、ノイズキャンセル回路。
  3. 前記第2のバッファの出力端子には、前記第1のバッファの出力端子と同じ負荷が接続される、請求項1又は2記載のノイズキャンセル回路。
  4. さらに、前記第1のバッファと前記第2のバッファとに接続される電源及びグランド間に接続された、電源ノイズ平滑化のためのコンデンサを備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のノイズキャンセル回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のノイズキャンセル回路と、
    前記ノイズキャンセル回路が備える前記第1のバッファの出力端子に接続された差動信号を出力する第3のバッファと、
    前記ノイズキャンセル回路が備える前記第2のバッファの出力端子に接続された、前記第3のバッファと実質的に同一回路で構成される第4のバッファと、
    を備える、データ伝送回路。
  6. 前記第3のバッファ及び前記第4のバッファは、共通の電源に接続され、かつ、共通のグランドに接続される、請求項5記載のデータ伝送回路。
  7. 複数の請求項1〜4のいずれか1項に記載のノイズキャンセル回路と、
    前記複数のノイズキャンセル回路のそれぞれが備える前記第1のパラレルシリアル変換回路から出力される複数のシリアルデータが入力され、多値信号を出力する第5のバッファと、
    前記複数のノイズキャンセル回路のそれぞれが備える前記第2のパラレルシリアル変換回路から出力される複数のシリアルデータが入力され、多値信号を出力する第6のバッファと、
    を備え、
    前記第6のバッファの出力端子には、前記第5のバッファの出力端子と同じ負荷が接続される、データ伝送回路。
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