JPWO2018181639A1 - マイクロニードルアレイとマイクロニードルアレイ製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この内、特許文献1に開示されている微細針アレイは概略次のような構成をなしている。まず、第1基板と第2基板があり、これら第1基板と第2基板は貼り合わされていて、その間に第1流路が形成されている。この第1流路はその先端が開口された構成になっている。そして、上記第1基板と第2基板が貼り合わされた先端部が皮下に穿刺され、上記第1流路の先端から薬液が皮内又は皮下に注入される。
このような横孔であれば、上記特許文献1における第1流路の場合に懸念された詰りによる薬液送達効率の低下という問題は解消される。
まず、特許文献2に記載された発明のように、マイクロニードルの先端部に横孔を形成し該横孔を介して皮下に薬液を注入するようにすれば、穿刺時に懸念される詰りによる薬液送達効率の低下の問題を解消することはできるが、そもそも微細なマイクロニードルの先端部に横孔を形成することは容易なことではなく、特に、特許文献2に記載された発明の場合には、「光造形法」によって横孔を形成する構成になっており、その作業は困難であり、且つ、長い時間を要してしまうという問題があった。
又、材質が光硬化性樹脂に限られるために、マイクロニードルとしての強度や生体安全性の確保が難しいという問題もあった。
又、請求項2によるマイクロニードルアレイは、請求項1記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は穿刺時に皮内2000μm以内の領域に位置するように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるマイクロニードルアレイは、請求項2記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は穿刺時に皮内1000μm以内の領域に位置するように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるマイクロニードルアレイは、請求項3記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は穿刺時に皮内500μm以内の領域に位置するように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項4の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、上記第1分割要素は、要素本体と、上記要素本体に形成された第1マイクロニードル要素と、からなり、上記第2分割要素は、要素本体と、上記要素本体に形成され上記第1マイクロニードル要素と貼り合わされることによりマイクロニードルを構成する第2マイクロニードル要素と、からなり、上記横孔は上記第1マイクロニードル要素と第2マイクロニードル要素の間に形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項6によるマイクロニードルアレイは、請求項5記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記マイクロニードルは複数個設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項7によるマイクロニードルアレイは、請求項5又は請求項6記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記第1マイクロニードル要素と第2マイクロニードル要素の何れか一方は先端部に上記マイクロニードルとしての先端部を全て備えていて、何れか他方はその分短くなっていることを特徴とするものである。
又、請求項8によるマイクロニードルアレイは、請求項7記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記何れか一方の先端部は矢じり形状をなしていることを特徴とするものである。
又、請求項9によるマイクロニードルアレイは、請求項5〜請求項8の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記マイクロニードルはその長さが不均一であることを特徴とするものである。
又、請求項10によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項9の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、上記縦流路は上記第1分割要素と第2分割要素の何れか一方に縦流路用溝を形成し、何れか他方によって上記縦流路用溝を閉塞することにより形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項11によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項9の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、上記縦流路は上記第1分割要素と第2分割要素のそれぞれに縦流路用溝を形成し、上記第1分割要素と第2分割要素を貼り合せることにより形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項12によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項11の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記第1分割要素と第2分割要素の何れか一方に横孔用溝を形成し、何れか他方によって上記横孔用溝を閉塞することにより形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項13によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項11の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、上記横孔は上記第1分割要素と第2分割要素のそれぞれに横孔路用溝を形成し、上記第1分割要素と第2分割要素を貼り合せることにより形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項14によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項13の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記貼り合せ面に平行な方向の何れか一方の側方に開口するように形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項15によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項13の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記貼り合せ面に平行な方向の両方の側方に開口するように貫通して形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項16によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項15の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記貼り合せ面に任意の角度で交わる方向の側方に開口するように形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項17によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項16の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は複数個形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項18によるマイクロニードルアレイは、請求項17記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記複数個の横孔は穿刺方向に沿って異なる位置に設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項19によるマイクロニードルアレイは、請求項17又は請求項18記載のマイクニードルアレイにおいて、1個のマイクロニードルに複数個の横孔が形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項20によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項19の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は開口に向かって徐々に細くなるように形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項21によるマイクロニードルアレイは、請求項1〜請求項20の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記縦流路に対して直交する位置から先端側に傾いた方向に指向するように形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項22によるマイクロニードルアレイ製造方法は、第1分割要素と第2分割要素を貼り合せることにより、貼り合わされた上記第1分割要素と第2分割要素の間に縦流路を形成するとともに、貼り合わされた第1分割要素と第2分割要素の間に貼り合せ面に側方に向けて開口し上記縦流路に連通する横孔を形成するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項23によるマイクロニードルアレイ製造方法は、請求項22記載のマイクロニードルアレイ製造方法において、同時に上記貼り合せ面に任意の角度で交わる方向にも横孔を設けるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2によるマイクロニードルアレイによると、請求項1記載のマイクロニードルアレイにおいて、表皮に集中している免疫細胞等の各種細胞、真皮の領域に集中している毛細血管の周りのリンパ管、に薬液を効率良く供給することができる。
上記横孔は穿刺時に皮内2000μm以内の領域に位置するように構成されているので、表皮に集中している免疫細胞等の各種細胞、真皮の領域に集中している毛細血管の周りのリンパ管、に薬液を効率良く供給することができる。
又、請求項3によるマイクロニードルアレイによると、請求項2記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は穿刺時に皮内1000μm以内の領域に位置するように構成されているので、表皮に集中している免疫細胞等の各種細胞、真皮の領域に集中している毛細血管の周りのリンパ管、に薬液を効率良く供給することができる。
又、請求項4によるマイクロニードルアレイによると、請求項3記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は穿刺時に皮内500μm以内の領域に位置するように構成されているので、表皮に集中している免疫細胞等の各種細胞、真皮の領域に集中している毛細血管の周りのリンパ管、に薬液を効率良く供給することができる。
又、請求項5によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項4の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、上記第1分割要素は、要素本体と、上記要素本体に形成された第1マイクロニードル要素と、からなり、上記第2分割要素は、要素本体と、上記要素本体に形成され上記第1マイクロニードル要素と貼り合わされることによりマイクロニードルを構成する第2マイクロニードル要素と、からなり、上記横孔は上記第1マイクロニードル要素と第2マイクロニードル要素の間に形成されているので、薬液送達の向上、製造の容易化、を図ることができる。
又、請求項6によるマイクロニードルアレイによると、請求項5記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記マイクロニードルは複数個設けられているので、薬液送達の向上、製造の容易化、を図ることができる。
又、請求項7によるマイクロニードルアレイによると、請求項5又は請求項6記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記第1マイクロニードル要素と第2マイクロニードル要素の何れか一方は先端部に上記マイクロニードルとしての先端部を全て備えていて、何れか他方はその分短くなっているので、マイクロニードルとしての先端部の強度を高めることができる。
又、請求項8によるマイクロニードルアレイによると、請求項7記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記何れか一方の先端部は矢じり形状をなしているので、例えば、第2分割要素を矢じりと同程度以下の高さとすることによって、穿刺時の抵抗や離脱のリスクを低減させることができる。
又、請求項9によるマイクロニードルアレイによると、請求項5〜請求項8の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記マイクロニードルはその長さが不均一であるので、薬液浸透深さを広範囲とすることができる。
又、請求項10によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項9の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、上記縦流路は上記第1分割要素と第2分割要素の何れか一方に縦流路用溝を形成し、何れか他方によって上記縦流路用溝を閉塞することにより形成されているので、縦流路を容易に形成することができる。
又、請求項11によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項9の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、上記縦流路は上記第1分割要素と第2分割要素のそれぞれに縦流路用溝を形成し、上記第1分割要素と第2分割要素を貼り合せることにより形成されているので、この場合にも縦流路を容易に形成することができる。
又、請求項12によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項11の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記第1分割要素と第2分割要素の何れか一方に横孔用溝を形成し、何れか他方によって上記横孔用溝を閉塞することにより形成されているので、横孔を容易に形成することができる。
又、請求項13によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項11の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、上記横孔は上記第1分割要素と第2分割要素のそれぞれに横孔路用溝を形成し、上記第1分割要素と第2分割要素を貼り合せることにより形成されているので、この場合も横孔を容易に形成することができる。
又、請求項14によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項13の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記貼り合せ面に平行な方向の何れか一方の側方に開口するように形成されているので、上記効果をより確実に得ることができる。
又、請求項15によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項13の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記貼り合せ面に平行な方向の両方の側方に開口するように貫通して形成されているので、上記効果をより確実に得ることができる。
又、請求項16によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項15の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記貼り合せ面に任意の角度で交わる方向の側方に開口するように形成されているので、それによっても、薬液送達の効率の向上を図ることができる。
又、請求項17によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項16の何れかに記載のマイロニードルアレイにおいて、上記横孔は複数個形成されているので、上記効果、特に、薬液送達の効率の向上をより効果的に図ることができる。
又、請求項18によるマイクロニードルアレイによると、請求項17記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記複数個の横孔は穿刺方向に沿って異なる位置に設けられているので、それによっても、薬液送達の効率の向上をより効果的に図ることができる。
又、請求項19によるマイクロニードルアレイは、請求項17又は請求項18記載のマイクニードルアレイにおいて、1個のマイクロニードルに複数個の横孔が形成されているので、それによっても、薬液送達の効率の向上をより効果的に図ることができる。
又、請求項20よるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項19の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は開口に向かって徐々に細くなるように形成されているので、上記効果をより高いものにすることができる。
又、請求項21によるマイクロニードルアレイによると、請求項1〜請求項20の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、上記横孔は上記縦流路に対して直交する位置から先端側に傾いた方向に指向するように形成されているので、上記効果をより高いものにすることができる。
又、請求項22によるマイクロニードルアレイ製造方法によると、第1分割要素と第2分割要素を貼り合せることにより、貼り合わされた上記第1分割要素と第2分割要素の間に縦流路を形成するとともに、貼り合わされた第1分割要素と第2分割要素の間に貼り合せ面に側方に向けて開口し上記縦流路に連通する横孔を形成するようにしたので、貼り合せ面に側方に向けて開口した横孔を備えたマイクロニードルアレイを容易に提供することができる。
又、請求項23によるマイクロニードル製造方法によると、請求項21記載のマイクロニードルアレイ製造方法において、同時に上記貼り合せ面に任意の角度で交わる方向にも横孔を設けるようにしたので、貼り合せ面に任意の角度で交わる方向にも横孔を容易に製造することができる。
上記第1分割要素3は図1に示すような構成をなしている。まず、要素本体7があり、この要素本体7には複数個(この実施の形態の場合には6個)の第1マイクロニードル要素9が一体に形成されている。
尚、マイクロニードル(図3、図4中符号9′出示す)の個数を特に限定するものではないが、好ましくは、3〜12個程度が好ましい。又、マイクロニードル9′の長さは1mm以下が好ましく、その太さは0.1mm〜0.3mm程度が好ましい。
又、薬液供給分岐路用溝17、19を用いず、個々のマイクロニードル9′の流路と薬液供給路13を直接接続しても良い。又、その際、均等に薬液が出るように流路の長さを調整するのが好ましい。
ここで貼り合わせ面は平面のため、金型作製上及び樹脂成形上、特段の難しさはないため、上記のような多様な流路デザインを適用することができる。
尚、上記要素本体7には位置合わせ用孔21、23が形成されている。
又、上記第1マイクロニードル要素9の先端部27は、図1(b)に示すように、マイクロニードル9′としての先端部がそのまま形成されていて、その分図中左側に出っ張った形状になっている。又、上記先端部27は矢じり形状をなしていて、先端に向かって鋭利な形状をなしているとともに、上記第2分割要素5側に出っ張った形状をなしている。
尚、貼り合せ後のマイクロニードル9′の先端部を拡大して図4に示す。
又、マイクロニードルアレイ1の材質としては、生体適合性の樹脂が好ましく、又、射出成形等による量産化が好ましい。
又、貼り合せ方法としては、熱溶着、レーザ溶着、超音波溶着、接着剤、等の方法が考えられる。
まず、薬液送達効率を向上させることができる。これは、横孔29′を介して皮内に薬液を注入するようにしたからであり、穿刺時に皮膚組織等によって詰まってしまうようなことを防止することができるからである。
又、製造の容易化を図ることができる。これは、横孔29′を第1分割要素3と第2分割要素5との貼り合せ面に平行な方向に指向させた状態で設けるようにしたからである。特に、本実施の形態の場合には、第1分割要素3のマイクロニードル要素9に横孔用溝29を形成しておけば、第2分割要素5を貼り合せて閉塞するだけで横孔29′を形成することができるからである。
縦流路25′についても同様である。第1分割要素3のマイクロニードル要素9に縦流路用溝25を形成しておけば、第2分割要素5を貼り合せて閉塞するだけで縦流路25を形成することができるからである。
薬液供給分岐路17′、19′、薬液供給路15′についても同様である。第1分割要素3のマイクロニードル要素9に薬液供給分岐路用溝17、19、薬液供給路用溝15を形成しておけば、第2分割要素5を貼り合せて閉塞するだけで薬液供給分帰路17′、19′、薬液供給路15′を形成することができるからである。
又、第1分割要素3のマイロニードル要素9の先端部27はマイクロニードル9′としての先端部そのものであり、その部分については特に貼り合せることなく構成されるので、マイクロニードル9′の先端部の強度を向上させることができる。
又、先端部が貼り合せ構造になっていないので、穿刺時に不用意に剥がれてしまうようなことを防止することができる。
又、第1分割要素の先端部が矢じり形状をなしており、第2分割要素を矢じりと同程度以下の高さとすることによって、穿刺時の抵抗や離脱のリスクを低減させることができる。
その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、面取加工を施したことにより、薬液の流れがスムーズになり、薬液送達効率をさらに向上させることができる。
その他の構成は前記第2の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第2の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、横孔29′が複数個になったこと、反対向きにも設けられたことにより、薬液送達の効率をさらに向上させることができる。
その他の構成を前記第4の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第4の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その他の構成を前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
すなわち、第1分割要素3側には縦流路用溝25が形成されているとともに複数個(この実施の形態の場合には2個)の横孔用溝29が形成されている。一方、第2分割要素5側には複数個(この実施の形態の場合には2個)の横孔用溝29が形成されている。そして、上記第1分割要素3側の横孔用溝29と第2分割要素5側の横孔用溝29は交互に千鳥配置になるように形成されている。その結果、図10(b)に示すように、マイクロニードル9′の長手方向の複数個所(この実施の形態の場合には4箇所)に横孔29′が千鳥配置で設けられることになる。
その他の構成を前記第1〜第6の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第1〜第6の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、横孔29′が複数個になったこと、反対向きにもそれぞれ設けられたことにより、薬液送達効率をさらに向上させることかできる。
その他の構成を前記第1〜第7の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第1〜第7の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、横孔29′が複数個になったこと、反対向きにも設けられたことにより、薬液送達効率をさらに向上させることかできる。
その他の構成を前記第1〜第8の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第1〜第8の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、横孔29′が複数個になったこと、反対向きにも設けられたことにより、薬液送達効率をさらに向上させることかできる。
その他の構成を前記第7の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第1〜第9の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、横孔29が複数個になったこと、反対向きにも設けられたことにより、薬液送達効率をさらに向上させることかできる。
その他の構成を前記第1〜第10の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも前記第1〜第10の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、横孔29′が貼り合せ面に任意の角度で交わる方向にも設けられたことにより、薬液送達効率をさらに向上させることかできる。
まず、皮膚Sの構造を簡単に説明する。皮膚Sは、皮内S1と、皮下組織S2と、から構成されていて、上記皮内S1は、角質S1−1と、表皮S1−2と、真皮S1−3と、から構成されている。上記皮内S1は表面から2000μm程度の部分である。又、上記角質S1−1は表面から20μm程度の部分であり、上記表皮S1−2は角質S1−1から200μm程度の部分である。上記表皮S1−2には免疫細胞等の細胞が集中しており、又、上記真皮S1−3には毛細血管が集中している。又、上記毛細血管の周りにはリンパ管が集中している。
尚、その他の構成は前記第1の実施の形態と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
因みに、図15に示す比較例としての注射針101の場合は、施術者の手技、皮膚Sの状態、等により、注射針101の先端開口101aを、皮内2000μm以内の領域に位置させることは困難であり、多くの場合皮下組織S2に至ってしまう。その結果、薬液を表皮S1−2に集中している免疫細胞等の各種細胞、真皮S1−3に集中している毛細血管の周りのリンパ管、に効率良く供給することができない。
その他、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。
その他の構成は前記第1の実施の形態と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも同様の効果を奏することができる。
その他の構成は前記第1の実施の形態と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このような構成でも同様の効果を奏することができる。
まず、縦流路用溝、横孔用溝を、第1分割要素、第2分割要素の何れに形成するかは任意であり様々な組み合わせが考えられる。
同様に、縦流路用溝、横孔用溝を、第1分割要素、第2分割要素の両方に形成するようにしてもよい。その際、同じ位置に形成しても良いしオフセットさせても良い。
又、前記第1〜第14の実施の形態においては、横孔の大きさを薬液流通方向に一定にした場合を例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、例えば、出口に向かって徐々に小さくなるように形成することが考えられる。この場合には、薬液送達効率をさらに向上させることかできる。
又、横孔の深さや幅を任意に変えても良い。それによって、薬液の送達範囲を調整することができる。
又、マイクロニードル一本一本の横孔の位置、個数、方向を変えても良い。
又、マイクロニードル一本一本の長さを変えても良い。それによって、薬液浸透深さを広範囲とすることができる。
又、貼り合わされた列状のマイクロニードルを複数配列や接続、連結してアレイ化するようにしても良い。
又、貼り合せ面に任意の角度で交わる方向にも横孔を設ける場合には、それぞれの分割要素の形成時に横孔を設けても良い。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
3 第1分割要素
5 第2分割要素
7 要素本体
9 第1マイクロニードル要素
9′ マイクロニードル
25 縦流路用溝
27 先端部
29 横孔用溝
25′ 縦流路
29′ 横孔
41 要素本体
47 第2マイクロニードル要素
Claims (23)
- 第1分割要素と、
上記第1分割要素に貼り合わされる第2分割要素と、
貼り合わされた上記第1分割要素と第2分割要素の間に形成される縦流路と、
貼り合わされた第1分割要素と第2分割要素の貼り合せ面に平行な方向の側方に開口するように形成され上記縦流路に連通する横孔と、
を具備したことを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は穿刺時に皮内2000μm以内の領域に位置するように構成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項2記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は穿刺時に皮内1000μm以内の領域に位置するように構成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項3記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は穿刺時に皮内500μm以内の領域に位置するように構成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、
上記第1分割要素は、要素本体と、上記要素本体に形成された第1マイクロニードル要素と、からなり、
上記第2分割要素は、要素本体と、上記要素本体に形成され上記第1マイクロニードル要素と貼り合わされることによりマイクロニードルを構成する第2マイクロニードル要素と、からなり、
上記横孔は上記第1マイクロニードル要素と第2マイクロニードル要素の間に形成されている ことを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項5記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記マイクロニードルは複数個設けられていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項5又は請求項6記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記第1マイクロニードル要素と第2マイクロニードル要素の何れか一方は先端部に上記マイクロニードルとしての先端部を全て備えていて、何れか他方はその分短くなっていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項7記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記何れか一方の先端部は矢じり形状をなしていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項5〜請求項8の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて
上記マイクロニードルはその長さが不均一であることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項9の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、
上記縦流路は上記第1分割要素と第2分割要素の何れか一方に縦流路用溝を形成し、何れか他方によって上記縦流路用溝を閉塞することにより形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項9の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、
上記縦流路は上記第1分割要素と第2分割要素のそれぞれに縦流路用溝を形成し、上記第1分割要素と第2分割要素を貼り合せることにより形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項11の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は上記第1分割要素と第2分割要素の何れか一方に横孔用溝を形成し、何れか他方によって上記横孔用溝を閉塞することにより形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項11の何れかに記載のマイクニードルアレイにおいて、
上記横孔は上記第1分割要素と第2分割要素のそれぞれに横孔路用溝を形成し、上記第1分割要素と第2分割要素を貼り合せることにより形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項13の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は上記貼り合せ面に平行な方向の何れか一方の側方に開口するように形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項13の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は上記貼り合せ面に平行な方向の両方の側方に開口するように貫通して形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項15の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は上記貼り合せ面に任意の角度で交わる方向の側方に開口するように形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項16の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は複数個形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項17記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記複数個の横孔は穿刺方向に沿って異なる位置に設けられていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項17又は請求項18記載のマイクニードルアレイにおいて、
1個のマイクロニードルに複数個の横孔が形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項19の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は開口に向かって徐々に細くなるように形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜請求項20の何れかに記載のマイクロニードルアレイにおいて、
上記横孔は上記縦流路に対して直交する位置から先端側に傾いた方向に指向するように形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 第1分割要素と第2分割要素を貼り合せることにより、貼り合わされた上記第1分割要素と第2分割要素の間に縦流路を形成するとともに、貼り合わされた第1分割要素と第2分割要素の間に貼り合せ面に側方に向けて開口し上記縦流路に連通する横孔を形成するようにしたことを特徴とするマイクロニードルアレイ製造方法。
- 請求項22記載のマイクロニードルアレイ製造方法において、
同時に上記貼り合せ面に任意の角度で交わる方向にも横孔を設けるようにしたことを特徴とするマイクロニードルアレイ製造方法。
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