JP2019218318A - マイクロニードルシート - Google Patents
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Abstract
【課題】マイクロニードルが皮膚の表面にフィットするマイクロニードルシートを提供する。【解決手段】シート状の基体10と、基体10の表面の所定の位置に互いに離間して配置された複数の第1のマイクロニードル20と、第1のマイクロニードル20の配置された領域の残余の領域において基体10の表面に配置された、第1のマイクロニードル20よりも針長の長い第2のマイクロニードル30とを備え、第1のマイクロニードル20及び第2のマイクロニードル30それぞれの少なくとも皮膚に刺入される先端部が、薬剤を含み生体内溶解性を有する物質によって構成され、第2のマイクロニードル30が、基体10によって覆われる皮膚の領域のうち周囲よりも凹んだ凹部領域に対応する位置で基体10に配置されている。【選択図】図1
Description
本発明は、マイクロニードルを有するマイクロニードルシートに関する。
美容分野などにおいて、マイクロニードルを有するマイクロニードルシートを皮膚に貼り、マイクロニードルと通して薬剤を皮膚に染み込ませる方法が開発されている。例えば、マイクロニードルを薬剤の成分そのものにより構成し、皮膚に溶け込ませる方法などが開示されている。特許文献1に記載の発明では、皮膚に刺入する単一の形状のマイクロニードルが規則的に配置されている。
しかしながら、皮膚の表面には凹凸がある。特に、顔の表面の皺やほうれい線などは深く凹んでいる。このため、単一の形状のマイクロニードルを配置したマイクロニードルシートを皮膚に貼った場合には、周囲よりも凹んだこれらの領域にマイクロニードルの先端部が到達しないなど、マイクロニードルが皮膚に適合(フィット)しない問題が生じる。
上記問題点に鑑み、本発明は、マイクロニードルが皮膚にフィットするマイクロニードルシートを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、シート状の基体と、基体の表面の所定の位置に互いに離間して配置された複数の第1のマイクロニードルと、第1のマイクロニードルの配置された領域の残余の領域において基体の表面に配置された、第1のマイクロニードルよりも針長の長い第2のマイクロニードルとを備え、第1のマイクロニードル及び第2のマイクロニードルそれぞれの少なくとも皮膚に刺入される先端部が、薬剤を含み生体内溶解性を有する物質によって構成され、第2のマイクロニードルが、基体によって覆われる皮膚の領域のうち周囲よりも凹んだ凹部領域に対応する位置で基体に配置されているマイクロニードルシートが提供される。
本発明によれば、マイクロニードルが皮膚にフィットするマイクロニードルシートを提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各領域の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものである。この発明の実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施形態に係るマイクロニードルシートは、生体の皮膚から薬剤を注入するマイクロニードルを有する。即ち、図1に示すように、シート状の基体10と、基体10の表面にそれぞれ配置された第1のマイクロニードル20及び第2のマイクロニードル30を備える。詳細は後述するが、第1のマイクロニードル20よりも、第2のマイクロニードル30の針長を長くしている。ここで、「針長」は、マイクロニードルの基体10と接続する基端部から先端部までの長さである。
図1においては、平面視のサイズが相対的に小さい複数の第1のマイクロニードル20と、平面視のサイズが相対的に大きい複数の第2のマイクロニードル30が、基体10に配置されている。複数の第1のマイクロニードル20は、基体10の表面の所定の位置に互いに離間して配置されている。第2のマイクロニードル30は、第1のマイクロニードル20の配置された領域の残余の領域において、基体10の表面に配置されている。以下において、第1のマイクロニードル20と第2のマイクロニードル30を総称して「マイクロニードル」という。
マイクロニードルの少なくとも皮膚に刺入される先端部は、薬剤を含み生体内溶解性を有する物質によって構成されている。このため、マイクロニードルシートを皮膚の表面に貼ってマイクロニードルを皮膚に刺入することにより、生体の内部でマイクロニードルを溶解させ、薬剤を皮膚に注入することができる。なお、マイクロニードルの全体を薬剤によって構成してもよい。
第2のマイクロニードル30は、基体10によって覆われる皮膚の領域のうち周囲よりも凹んだ凹部領域に対応する位置で、基体10に配置されている。凹部領域が延伸する場合には、凹部領域の延伸する方向に沿って、複数の第2のマイクロニードル30が基体10の表面に配置される。例えば、図1に示したマイクロニードルシートでは、図2に破線で示した領域300で囲まれた、鼻の両脇から唇の両端に伸びるほうれい線に沿って、複数の第2のマイクロニードル30が配置されている。なお、図2では、マイクロニードルシートを透過してほうれい線を表示している。
第2のマイクロニードル30の形状は、凹部領域の深さや幅などに応じて適宜設定可能である。なお、図1に示すように、凹部領域が延伸する方向に長軸方向を合わせて、第2のマイクロニードル30を平面視で楕円形状にしてもよい。
また、図1に示すように、平面視で、第1のマイクロニードル20のサイズよりも第2のマイクロニードル30のサイズが大きい。これにより、マイクロニードルシートを皮膚の表面に貼ったときに第1のマイクロニードル20の先端部よりも深い位置にある凹部領域の底面に、第2のマイクロニードル30の先端部を届かせることが容易である。
基体10は柔軟性を有する材料で構成することが好ましい。これにより、図3に示すように、皮膚200の表面の曲面に沿ってマイクロニードルシートを配意することができる。これにより、マイクロニードルを確実に皮膚200に刺入させることができる。
第2のマイクロニードル30の形状は、例えば図4(a)、図4(b)に示すように、円錐形状である。このとき、既述のように、基端部32を長軸方向が凹部領域の延伸する方向に合わせた楕円形状にしてもよい。第2のマイクロニードル30の針長H3は、例えば600μm程度である。また、先端部31の幅D31は、例えば5〜15μm程度である。基端部32の長軸方向の幅D32は例えば300〜350μm程度であり、短軸方向の幅D33は例えば200〜250μm程度である。
第1のマイクロニードル20の形状は、例えば図5(a)、図5(b)に示すように、円錐形状である。図5(b)に示した例では、平面視での第1のマイクロニードル20の形状は、円形状である。第1のマイクロニードル20の針長H2は、例えば200μm程度である。また、先端部21の幅D21は例えば5〜15μm程度であり、基端部22の幅D22は例えば100μm程度である。
図1に示したマイクロニードルシートは、例えば図6に示すように、第1のマイクロニードル20及び第2のマイクロニードル30の形状に合わせた凹部を形成した型500に、皮膚に注入する薬剤を含む原材料を流し込んで製造される。この製造方法によれば、第1のマイクロニードル20及び第2のマイクロニードル30と基体10とが同一材料で一体的に形成される。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係るマイクロニードルシートでは、皮膚の表面の凹部領域に合わせて針長の長い第2のマイクロニードル30が基体10に配置される。これにより、マイクロニードルを皮膚にフィットさせることができる。即ち、凹凸のある皮膚の表面にマイクロニードルを均一に刺入させることができる。このため、凹部領域にも薬剤をムラなく注入することが可能であり、第2のマイクロニードル30の針長をより長く設定することで、凹部領域に薬剤を重点的に注入することも可能である。
美容分野においては、例えば、ヒアルロン酸もしくはコラーゲンを主成分とする薬剤により構成されたマイクロニードルを使用する。或いは、治療薬により構成されたマイクロニードルを使用することにより、実施形態に係るマイクロニードルシートは医療分野にも適用可能である。
<変形例>
上記では、マイクロニードルシートの基体10が平面視で矩形状である例を示したが、マイクロニードルシートを貼る位置などに応じて基体10の形状を任意に設定可能である。
上記では、マイクロニードルシートの基体10が平面視で矩形状である例を示したが、マイクロニードルシートを貼る位置などに応じて基体10の形状を任意に設定可能である。
例えば、基体10を、皮膚の突出領域を除外して皮膚と接触するように複数の部分に分割してもよい。図7に示したマイクロニードルシートは、鼻210を避けるように基体10の形状を設定した例である。
また、図8に示すように、基体10にスリット11を設けてもよい。皮膚の表面の凹凸や曲面による基体10の歪みがスリット11によって吸収されるため、皮膚にマイクロニードルをよりフィットさせることができる。
図9に示したマイクロニードルシートは、基体10が平面視で円形状であり、基体10の中央部に第2のマイクロニードル30を配置した構成である。図9に示した構成によれば、皮膚の表面に貼った位置からマイクロニードルシートがずれることを抑制することができる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記ではマイクロニードルが円錐形状である場合を示したが、他の形状であってもよい。例えば、図10に示すようにマイクロニードルが角錐形状であってもよい。なお、マイクロニードルの側面の傾斜が一定である例を示したが、傾斜を変化させてもよい。例えば、先端部に近いほど側面の傾斜を急峻にしてもよい。
また、図2などに、ほうれい線に合わせて第2のマイクロニードル30が配置された例を示したが、他の凹部領域に合わせて第2のマイクロニードル30を配置してもよいことはもちろんである。例えば、顔の皺などに合わせて第2のマイクロニードル30を配置してもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態などを含むことはもちろんである。
10…基体
11…スリット
20…第1のマイクロニードル
30…第2のマイクロニードル
200…皮膚
11…スリット
20…第1のマイクロニードル
30…第2のマイクロニードル
200…皮膚
Claims (9)
- 生体の皮膚から薬剤を注入するマイクロニードルを有するマイクロニードルシートであって、
シート状の基体と、
前記基体の表面の所定の位置に互いに離間して配置された複数の第1のマイクロニードルと、
前記第1のマイクロニードルの配置された領域の残余の領域において前記基体の表面に配置された、前記第1のマイクロニードルよりも針長の長い第2のマイクロニードルと
を備え、
前記第1のマイクロニードル及び前記第2のマイクロニードルそれぞれの少なくとも前記皮膚に刺入される先端部が、前記薬剤を含み生体内溶解性を有する物質によって構成され、
前記第2のマイクロニードルが、前記基体によって覆われる前記皮膚の領域のうち周囲よりも凹んだ凹部領域に対応する位置で前記基体に配置されている
ことを特徴とするマイクロニードルシート。 - 前記凹部領域の延伸する方向に沿って、複数の前記第2のマイクロニードルが前記基体の表面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロニードルシート。
- 平面視で、前記第1のマイクロニードルのサイズよりも前記第2のマイクロニードルのサイズが大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロニードルシート。
- 前記第2のマイクロニードルの形状が、平面視で楕円形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマイクロニードルシート。
- 前記第1のマイクロニードル及び前記第2のマイクロニードルの全体が前記薬剤によって構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマイクロニードルシート。
- 前記基体が、前記皮膚の突出領域を除外して前記皮膚と接触するように複数の部分に分割されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマイクロニードルシート。
- 前記基体にスリットが設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のマイクロニードルシート。
- 前記基体が平面視で円形状であり、前記基体の中央部に前記第2のマイクロニードルが配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマイクロニードルシート。
- 前記薬剤が、ヒアルロン酸もしくはコラーゲンを主成分とすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のマイクロニードルシート。
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