JP6068143B2 - マイクロニードルアレイ装着用治具とマイクロニードルアレイ装置 - Google Patents

マイクロニードルアレイ装着用治具とマイクロニードルアレイ装置 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロニードルアレイ装着用治具とマイクロニードルアレイ装置に係り、特に、マイクロニードルアレイ装着用治具を使用することにより、穿刺時の皮膚の変形を防止して、マイクロニードルを皮下所定深さまで確実に穿刺させることができるように工夫したものに関する。
従来のマイクロニードル又はマイクロニードルアレイを開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2等がある。これらに開示されているものは、基板に対してマイクロニードル又はマイクロニードルアレイを垂直に設けた構成をなしている。又、従来のマイクロニードル又はマイクロニードルアレイの皮膚表面への固定は、例えば、特許文献2に示すように、上記基板であって、マイクロニードル又はマイクロニードルアレイが設けられている部分とは別の部分に設けられた接着部によって行われる構成になっており、又、その場合であっても、接着部が機能するのは、マイクロニードルによる穿刺後である。
特表2002−517300号公報 特表2008−509723号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、従来の構成によると、図22に示すように、マイクロニードル301を皮膚303に対して垂直に穿刺することになるが、その際マイクロニードル301の先端部が皮膚303の表面を変形させてしまい、その結果、上記マイクロニードル301を皮下所定深さまで穿刺させることができないという問題があった。
マイクロニードルを皮下所定深さまで穿刺できていない状態で上記マイクロニードル301の薬液流路305に薬液を送り込んでも、薬液が皮膚303の表面に漏れ出てしまうことになる。
又、この状態からマイクロニードル301をさらに押し込もうとすると患者に苦痛を与えてしまうことになる。
尚、上記所定深さとしては、患者の痛みの軽減と効果的な薬液の注入を考慮して、皮下100〜500μm程度の深さが適切である。
本願発明は、このような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、穿刺時における皮膚表面の変形を防止して、マイクロニードルを皮下所定の深さまで穿刺させることを可能にするマイクロニードルアレイ装着用治具及びマイクロニードルアレイ装置を提供することにある。
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、複数のマイクロニードルを一列に有するマイクロニードルユニットを複数備えたマイクロニードルアレイの上記マイクロニードルが貫通することになる複数の貫通孔が設けられた治具本体と、上記治具本体に組み込まれる上記マイクロニードルアレイをガイドして上記マイクロニードルを上記貫通孔に導くガイド部と、上記治具本体の表面に上記貫通孔 を閉塞した状態で設けられた接着部と、を具備し、上記マイクロニードルは内部に薬液流路を備えるものであり、上記接着部は使用時に上記マイクロニードルにより貫通されるものであることを特徴とするものである。
又、請求項2によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、請求項1記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、上記治具本体には、組み込まれる上記マイクロニードルアレイを保持するマイクロニードルアレイ保持手段が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、請求項2記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、上記マイクロニードルアレイ保持手段は、上記治具本体に対向・配置されたラッチであることを特徴とするものである。
又、請求項4によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、請求項3記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、上記治具本体には固定用のベルトを接続するベルト接続孔が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、請求項1〜請求項4の何れ かに記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、上記治具本体には非使用時と穿 刺時の二段階の係合部があることを特徴とするものである。
又、請求項6によるマイクロニードルアレイ装置は、請求項1〜請求項5の何れかに記 載のマイクロニードルアレイ装着用治具と、上記マイクロニードルアレイ装着用治具に組 込・固定されるマイクロニードルアレイと、を具備し、
上記マイクロニードルアレイは、上ケースと薬液注入口を備えた下ケースとの間にマイ クロニードルユニットをニードルホルダに保持させた状態で挟み込んで固定したものであ ことを特徴とするものである。
又、請求項7によるマイクロニードルアレイ装置は、請求項6記載のマイクロニードルアレイ装置において、上記上ケースには、上記マイクロニードルユニットの両端をガイド する溝が形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項8によるマイクロニードルアレイ装置は、請求項7記載のマイクロニードルアレイ装置において、上記マイクロニードルユニットには流路ボスが設けられていて、上 記流路ボスを上記ニードルホルダに形成された貫通孔に差し込むことにより固定されてい ことを特徴とするものである。
又、請求項9によるマイクロニードルアレイ装置は、請求項8記載のマイクロニードル アレイ装置において、上記下ケースには上記ニードルホルダの変形を防止するための複数 の突起が設けられていて、これら複数の突起の間が流路として機能するように構成されて いることを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、マイクロニードルアレイのマイクロニードルが貫通することになる貫通孔が設けられた治具本体と、上記治具本体に組み込まれる上記マイクロニードルアレイをガイドして上記マイクロニードルを上記貫通孔に導くガイド部と、を具備した構成になっているので、上記治具本体によって皮膚表面が固定されることになり、それによって、マイクロニードルが皮膚表面に穿刺される際の皮膚表面の変形を防止することができ、マイクロニードルを皮下所定深さまで確実に穿刺させることができる。また、ガイド部を有するため、マイクロニードルを確実に上記貫通孔に案内することができる。
また、請求項2によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、請求項1記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、上記治具本体の表面には接着部が設けられているので、マイクロニードルアレイ装着用治具を接着部によって皮膚表面に固定することができ、且つ、接着部によって皮膚表面自体を平面状に保った状態に固定することができ、それによって、上記効果をより高めることができる。
また、請求項3によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、請求項2記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、上記治具本体には、組み込まれる上記マイクロニードルアレイを保持するマイクロニードルアレイ保持手段が設けられているので、上記マイクロニードルアレイを上記マイクロニードルアレイ装着用治具に確実に保持・固定することができる。
また、請求項4によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、請求項3記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、上記マイクロニードルアレイ保持手段は、上記治具本体に対向・配置されたラッチであるので、上記効果をより確実なものとすることができる。
また、請求項5によるマイクロニードルアレイ装着用治具は、請求項4記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、上記治具本体には固定用のベルトを接続するベルト接続孔が設けられているので、ベルトを使用した固定も可能となる。
また、請求項6によるマイクロニードルアレイ装置は、請求項1〜請求項5の何れかに記載のマイクロニードルアレイ装着用治具と、上記マイクロニードルアレイ装着用治具に組込・固定されるマイクロニードルアレイと、を具備した構成になっているので、前述したマイクロニードルアレイ装着用治具を具備するため、マイクロニードルが皮膚表面に穿刺される際の皮膚表面の変形を防止することができ、マイクロニードルアレイに設けられたマイクロニードルを皮膚に対して所定の深さに穿刺させ、患者への痛みを軽減しつつ、皮膚表面への薬液の漏れ出しを防止することができる。
また、請求項7によるマイクロニードルアレイ装置は、請求項6記載のマイクロニードルアレイ装置において、上記マイクロニードルアレイは、上ケースと薬剤注入口を備えた下ケースとの間にマイクロニードルユニットをニードルホルダに保持させた状態で挟み込んで固定した構成になっているので、シール性能を高め、無駄な薬液滞留を防ぎ、且つ、組立が簡単なものとなる。
また、請求項8によるマイクロニードルアレイ装置は、請求項7記載のマイクロニードルアレイ装置において、上記上ケースには、上記マイクロニードルユニットの両端をガイドする溝が形成されているので、マイクロニードルユニットの位置決めが容易になる。
また、請求項9によるマイクロニードルアレイ装置は、請求項8記載のマイクロニードルアレイ装置において、上記マイクロニードルユニットには流路ボスが設けられていて、上記流路ボスを上記ニードルホルダに形成された貫通孔に差し込むことにより固定されているので、マイクロニードルユニットの保持が容易、且つ、確実なものとなる。
また、請求項10によるマイクロニードルアレイ装置は、請求項9記載のマイクロニードルアレイ装置において、上記下ケースには上記ニードルホルダの変形を防止するための複数の突起が設けられていて、これら複数の突起の間が流路として機能するように構成されているので、必要な流路を確保しつつ、ニードルホルダの変形を防止することができる。
本願発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置の分解斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置を示す斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置に用いるマイクロニードルアレイの分解斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置に用いるマイクロニードルアレイを構成するマイクロニードルユニットの分解斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態を示す図で、皮膚表面に接着されたマイクロニードルアレイ装着用治具にマイクロニードルアレイを装着しようとする状態を示す断面図である。 本願発明の第1の実施の形態を示す図で、マイクロニードルアレイ装着用治具にマイクロニードルアレイを装着しマイクロニードルを皮膚に穿刺した状態を示す断面図である。 本願発明の第1の実施の形態を示す図で、図1のVII−VII断面図である。 本願発明の第1の実施の形態を示す図で、マイクロニードルアレイ装着用治具にマイクロニードルアレイを装着してマイクロニードルを皮膚に穿刺した状態を示す一部断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置の分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図9のXI−XI断面図である。 本願発明の第2の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置に用いるマイクロニードルアレイの分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置に用いるマイクロニードルアレイのマイクロニードルユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置に用いるマイクロニードルアレイのマイクロニードルユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図13のXV−XV断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図16(a)は主針側分割要素の接合面側の一部を拡大して示す部分斜視図、図16(b)は副針側分割要素の接合面側の一部を拡大して示す部分斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図17(a)は使用初期時のマイクロニードルアレイ装着用治具3とマイクロニードルアレイを示す分解斜視図、図17(b)はマイクロニードルアレイをマイクロニードルアレイ装着用治具に装着して使用している状態であって穿刺前の状態を示す斜視図、図17(c)はマイクロニードルアレイをマイクロニードルアレイ装着用治具に装着して使用している状態であって穿刺後の状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、効果を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図20(a)はマイクロニードルアレイ装置の分解断面図、図20(b)はマイクロニードルアレイ装置の断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図21(a)はマイクロニードルアレイ装置による穿刺の状態を示す斜視図、図21(b)は図21(a)のb−b断面図である。 従来例を示す図で、マイクロニードルを皮膚表面に対して垂直に穿刺した状態を示す断面図である。
以下、図1乃至図8を参照して、本願発明の第1の実施の形態を説明する。図1に示すように、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置1は、マイクロニードルアレイ装着用治具3と、このマイクロニードルアレイ装着用治具3に着脱可能に取り付けられるマイクロニードルアレイ4とから構成されている。
以下、詳細に説明する。
まず、マイクロニードルアレイ装着用治具3の構成から説明する。
上記マイクロニードルアレイ装着用治具3は、略正方形の板である治具本体5と、この治具本体5の一方の面(図1中上側の面)の全面に塗布された接着剤からなる接着部7と、上記治具本体5の他方の面(図1中下側の面)の外周部から図1中下方に向けて延長・形成されたガイド部6とから構成されている。
又、上記接着部7の反治具本体5側の面(図1中上側の面)には、その全面を覆うように、剥離紙8が剥離可能に貼り付けられている。上記剥離紙8によって、上記接着部7が別の部材に不用意に貼り付かないように保護している。
上記治具本体5と上記ガイド部6によって、図1中下側に開口した中空部9が形成されている。又、上記治具本体5には、複数個(この実施の形態では6個)の貫通孔11、11、11、11、11、11が穿孔されている。上記貫通孔11、11、11、11、11、11は上記中空部9と連通している。又、上記貫通孔11、11、11、11、11、11の図1中上側の開口部は、上記接着部7によって閉塞されている。
上記ガイド部6の図1中左右方向両側には、切欠部13が2つずつ形成されている。それぞれの切欠部13には、マイクロニードルアレイ保持手段としてのラッチ15が、図1中左右方向に回動可能に取り付けられている。上記ラッチ15は、上記ガイド部6に接続されたアーム部15aと、このアーム部15aの先端に形成された爪部15bとから構成されている。
上記構成をなすマイクロニードルアレイ装置3には、既に説明したように、マイクロニードルアレイ4が着脱可能に取り付けられる。以下、このマイクロニードルアレイ4の構成を説明する。
まず、ケース19があり、このケース19は、図1及び図3に示すように、上ケース19aと下ケース19bとから構成されている。又、図3に示すように、上記上ケース19aには、複数個(この実施の形態では6個)の貫通孔21、21、21、21、21、21が穿孔されている。又、図3に示すように、上記下ケース19bには、図3中上側に開口した中空部23が形成されていて、この中空部23の底面(図3中下側の内面)の中央には薬液注入口25が形成されている。又、上記中空部23の図3中下側の内面には、複数個(この実施の形態では6個)の薬液流通溝27、27、27、27、27、27が形成されている。
図3に示すように、上記ケース19内には、二つのマイクロニードルユニット29、29が設置されている。上記マイクロニードルユニット29は、樹脂製であって、略直方体形状の本体29aと、この本体29aの図3中上側の面から垂直に突出・形成された略円柱形状の基部29b、29b、29bと、それぞれの基部29bの図3中上側の面から垂直に突出・形成された略四角錘形状のマイクロニードル29c、29c、29cとから構成されている。
また、上記マイクロニードルユニット29は、図4に示すように、二つ割りの構造になっていて、二つの分割要素31、33から構成されている。これらの分割要素31、33は、上記マイクロニードルユニット29を、縦(図3中上下方向)に均等に二分割したような形状となっている。上記分割要素31の上記分割要素33との接合面35には、図4に示すように、溝39、39、39が形成されている。また、上記分割要素33の上記分割要素31との接合面37には、溝41、41、41が形成されている。上記分割要素31と上記分割要素33によって上記マイクロニードルユニット29が構成されたとき、上記溝39と上記溝41によって薬液流路43(図8に示す)が形成されることになる。
上記薬液流路43は、上記マイクロニードル29cの先端付近から上記マイクロニードルユニット29の本体29aの底面(図3中下側の面)まで延長され、上記マイクロニードルユニット29の本体29aの底面(図3中下側の面)に開口している。
上記マイクロニードルユニット29は、上記一対の分割要素31と分割要素33を、上記接合面35、37を介して接着・固定することにより得られる。
但し、上記マイクロニードル29cの先端部分は非接着であって薬液流出口30となっている。
又、上記分割要素31と上記分割要素33には、図3、図4に示すように、それぞれ位置決め用貫通孔32、32が穿孔されている。上記分割要素31と上記分割要素33を貼り合わせて上記マイクロニードルユニット29を構成する際、上記位置決め用貫通孔32、32に図示しないピンを貫通させて位置合わせを行い、それによって、上記分割要素31と上記分割要素33を正確に貼り合わせるようにしている。
また、図8に示すように、マイクロニードル29cが上記マイクロニードルアレイ装着用治具3の接着部7の表面から突出する長さ(患者の皮膚45に穿刺される長さ:h)は、マイクロニードル29cの薬液流出口30が皮膚45内に十分に入り込み、薬液の皮膚45表面への漏れを防止し、薬液を効果的に投与できると共に、患者に対して痛みを与えないようなものとして調整される必要がある。その為には、上記マイクロニードル29cの高さ(図7中上下方向長さ:h)をそれに合わせて適切な値として設定する必要がある。
又、図7に示すように、上記マイクロニードルユニット29のマイクロニードル29c、29c、29cは、上記上ケース19aの貫通孔21、21、21を貫通することになり、又、マイクロニードルユニット29の基部29b、29b、29bは上記貫通孔21、21、21内に嵌合されることになる。
また、上記マイクロニードルユニット29を下ケース19b内に設置した場合には、図7、図8に示すように、薬液流通溝27の上にマイクロニードルユニット29が位置することになるが、その際、薬液流通溝27の一部がマイクロニードルユニット29から外れることになる。それによって、薬液注入口25を介して空間23内に注入された薬液は、上記各薬液流通溝27を介して、各マイクロニードルユニット29内に流入することになる。
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、マイクロニードルアレイ装着用治具3から剥離紙8を剥がし、接着部7を露出させる。そして、図5に示すように、上記マイクロニードルアレイ装着用治具3の上記接着部7側の面を皮膚45に対して押し当てて皮膚45表面に接着・固定させる。それによって、上記皮膚45は伸び縮み等しないよう平面状に固定されることになる。
次に、図5に示すように、上記皮膚45の表面に取り付けられた上記マイクロニードルアレイ装着用治具3の中空部9に、上記マイクロニードルアレイ4を嵌め込んでいく。その際、ガイド部6の内周面によって上記マイクロニードルアレイ4がガイドされる。そして、上記マイクロニードルアレイ4の各マイクロニードル29cが治具本体5の各貫通孔11内を貫通することになる。
上記中空部9に嵌め込まれた上記マイクロニードルアレイ4をさらに押し込むと、図6に示すように、各マイクロニードル29cが上記接着部7を突き破って、上記皮膚45に突き刺さる。このとき、前述したように、上記皮膚45は上記接着部7によって固定されているため、上記皮膚45が変形するようなことはない(従来の場合には、図22に示したように、皮膚303が変形してしまう。)。そして、図8に示すように、上記接着部7によって平面状に維持された上記皮膚45表面に上記マイクロニードル29cが穿刺されることになる。
次に、4つのラッチ15を回動させその爪部15bを上記マイクロニードルアレイ17の裏面(図6中上側の面)に係合させる。これよって、図6に示すように、上記マイクロニードルアレイ4を上記マイクロニードルアレイ装着用治具3に固定することができる。
なお、必要に応じて、図示しないベルト等を使用して、上記マイクロニードルアレイ4及び上記マイクロニードルアレイ装着用治具3を上記皮膚45表面に固定する場合もある。
このようにして、上記マイクロニードルアレイ装着用治具3を用いて上記マイクロニードルアレイ4を上記皮膚45表面に装着し、且つ、上記マイクロニードルアレイ4のマイクロニードル29cを上記皮膚45に穿刺することができる。
そして、上記マイクロニードルアレイ4の薬液注入口25に図示しない薬液供給パイプを接続し、この薬液供給パイプを介してポンプ等により薬液を上記マイクロニードルアレイ4に供給する。薬液は、上記約液注入口25から上記マイクロニードルアレイ4のケース19内の中空部23内に流入し、上記中空部23の底面に設けられた各薬液流通溝27を通過して、上記マイクロニードルユニット29の薬液流路43に流入する。そして、薬液流路43に流入した薬液は上記マイクロニードル29cの先端部の薬液流出口30から上記皮膚45内に注入されることになる。
以上、本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、マイクロニードルアレイ装着用治具3の治具本体5を皮膚45に押し付ける構成になっており、それによって、上記皮膚45の表面を平面状に保った状態に固定することができる。特に、本実施の形態の場合には、治具本体5の表面に接着部7が設けられているので、皮膚45の表面を平面状に保った状態に固定する効果をより確実なものとすることができる。このように、皮膚45の表面を平面状に保った状態に固定することができるので、穿刺時における皮膚45の変形を防止することができ、マイクロニードル29cを皮下所望深さまで確実に穿刺させることができる。
又、上記マイクロニードルアレイ装着用治具3には、ガイド部6が設けられているので、マイクロニードルアレイ4を上記マイクロニードルアレイ装着用治具3に確実に、且つ、容易に取り付けることができる。
又、上記マイクロニードルアレイ装着用治具3には、4つのラッチ15が設けられているため、上記マイクロニードルアレイ4を上記マイクロニードルアレイ装着用治具3に確実に固定することができ、皮膚45に対するマイクロニードルアレイ4の位置も確実に固定されることとなる。
又、上記マイクロニードル29cが、上記マイクロニードルアレイ装着用治具3の接着部7の表面から穿刺される長さ(すなわち、皮膚45に突き刺さる長さ)hが適切に調整されているため、患者の痛みの軽減と効果的な薬液の注入の両方を実現することができる。
次に、図9乃至図18を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。図9は第2の実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置101の構成を示す分解斜視図である。このマイクロニードルアレイ装置101は、マイクロニードルアレイ装着用治具103と、このマイクロニードルアレイ装着用治具103に着脱可能に取り付けられるマイクロニードルアレイ105とから構成されている。
なお、このマイクロニードルアレイ装着用治具103にマイクロニードルアレイ105を取り付けた状態を図10に示す。
まず、マイクロニードルアレイ装着用治具103の構成から説明する。上記マイクロニードルアレイ装着用治具103は、金属製であって、プレス打ち抜きにより成形されている。まず、治具本体106があり、この治具本体106は平板状をなしていて、複数個(この実施の形態の場合には、6×8=48個)の貫通孔107が形成されている。又、上記治具本体106の四隅には、取付用支持片108がそれぞれ突出・形成されている。これら4個の取付用支持片108にはベルト接続孔110が穿孔されている。上記4個のベルト接続孔110は二つ一組であり、図示しないベルトを通すことにより、例えば、腕等に固定するものである。
又、上記治具本体106の対抗する二辺にはガイド用側壁109、109が折曲・形成されている。上記治具本体106の別の対抗する二辺には、二つずつのラッチ(マイクロニードルアレイ保持手段)111、111がそれぞれ設けられている。これらラッチ111、111は、先端に保持爪111a、111aを備えている。又、上記治具本体106の表面には、接着剤が塗布されていて接着部113が設けられるとともに、その接着部113の表面には剥離紙115が貼り付けられる。
次に、マイクロニードルアレイ105の構成について説明する。このマイクロニードルアレイ105は、図12に示すような構成になっている。図12は、マイクロニードルアレイ105の分解斜視図である。まず、上ケース117と下ケース119があり、マイクロニードルアレイ105は、これら上ケース117と下ケース119との間に、複数列(この実施の形態の場合には8列)のマイクロニードルユニット121をニードルホルダ123に保持させた状態で挟み込んだ構成になっている。
上記上ケース117は、中空であって四角柱形状をなしていて、四隅に、ネジ孔125がそれぞれ設けられている。また、対抗する二辺には係合凹部127、127がそれぞれ形成されている。これら係合凹部127、127に、既に説明したラッチ111、111が係合することになる。また、係合凹部127、127の下端には段付部129、129が形成されていて、これら段付部129、129に上記ラッチ111、111の保持爪111a、111aが係合することになる。それによって、上ケース117ひいてはマイクロニードルアレイ105がマイクロニードルアレイ装着用治具103に固定されることになる。
また、上記上ケース117の対抗する二つの内周面131、131には、ガイド溝133が複数列(この実施の形態の場合には8列)にわたって対向・形成されている。これら対抗・形成されたガイド溝133、133によって、上記複数列の各マイクロニードルユニット121がそれぞれガイドされることになる。
尚、図12では、片側の内周面131及びガイド溝133がみえている。
次に、下ケース119の構成について説明する。上記下ケース119は、略平板形状をなしていて、四隅に貫通孔135がそれぞれ穿孔されている。これら4個の貫通孔135に4個の固定ねじ137をそれぞれ通し、既に説明した4個のネジ孔125に螺合する。それによって、複数列のマイクロニードルユニット121をニードルホルダ123に保持させた状態で、下ケース119を上ケース117間に挟み込んで固定することになる。上記下ケース119の中心位置には薬液注入口139が形成されているとともに、上記ニードルホルダ123の変形を防止するための複数個の突起141が形成されている。これら複数の突起141の間が薬液流通溝142となっている。
次に、ニードルホルダ123の構成について説明する。このニードルホルダ123は、例えば、シリコンゴム等の弾性体から形成されている。また、上記ニードルホルダ123は、略四角柱形状をなしていて、複数個(この実施の形態の場合には6×8=48個)の薬液流通孔143が形成されている。
次に、マイクロニードルユニット121の構成について説明する。上記マイクロニードルユニット121は、図13〜図15に示すような構成になっている。すなわち、上記マイクロニードルユニット121は、図14に示すように、二つ割り構造になっていて、主針側分割要素149と副針側分割要素151とから構成されている。上記マイクロニードルユニット121は、これら主針側分割要素149と副針側分割要素151を貼り合わせることにより構成されている。また、図13に示すように、一つのマイクロニードルユニット121には、複数個(この実施の形態の場合には6個)のマイクロニードル152が設けられている。上記6個のマイクロニードル152の基部には流路ボス154が設けられている。これら流路ボス154は、既に説明したニードルホルダ123の薬液流通孔143にそれぞれ差し込まれることになり、それによって、マイクロニードルユニット121がニードルホルダ123に保持されることになる。
上記主針側分割要素149と副針側分割要素151との接合面側の構成を詳しく説明する。図16(a)に示すように、まず、主針側分割要素149側には、第1嵌合溝153aが形成されていて、この第1嵌合溝153aの中央部に第2嵌合溝153bが形成されている。また、先端部には、さらに別の第3嵌合溝153cが形成されている。
一方、上記副針側分割要素151側には、比較的大きな第1嵌合リブ155aが突出・形成されている。この第1嵌合リブ155aの中央部には一対の第2嵌合リブ155b、155bが突出・形成されている。また、先端部には、さらに別の第3嵌合リブ155cが突出・形成されている。
そして、上記主針側分割要素149と副針側分割要素151とを接合することにより、薬液流路157が形成されることになる。すなわち、第1嵌合溝153aに第1嵌合リブ155aを嵌合させる。又、第2嵌合溝153bの両端に一対の第2嵌合リブ155b、155bを嵌合させる。それによって、一対の第2嵌合リブ155b、155b間に、上記薬液流路157の一部が形成されることになる。また、第3嵌合溝153c内に第3嵌合リブ155cを嵌合させることになるが、その際、第3嵌合溝153cと第3嵌合リブ155cとの間には隙間が形成されるように構成されている。この隙間が上記薬液流路157の残りの部分となる。又、上記薬液流路157の後端は既に説明した流路ボス154の部位まで延長されている。
尚、マイクロニードル152の先端は、前記第1の実施の形態の場合と同様に、非接着となっていて薬液流出口となっている。
このように、第1嵌合溝153a、第2嵌合溝153b、第3嵌合溝153cと、第1嵌合リブ155a、一対の第2嵌合リブ155b、155b、第3嵌合リブ155cを嵌合させて薬液流路157を形成する構成を採用することにより、上記主針側分割要素149と副針側分割要素151との強固な接合構造を得ることができる。また、上記副針側分割要素151の先端部にはストレート部159が設けられており、それによって、穿刺性を向上させるようにしている。
以上の構成を基に、図17を参照して、その作用を説明する。
基本的には、前記第1の実施の形態の場合と同じである。まず、図17(a)に示すように、上記マイクロニードルアレイ装着用治具103から剥離紙115を剥がして接着部113を露出させ、皮膚45に貼り付けて固定する。
次に、図14(b)に示すように、皮膚45に貼り付けて固定した上記マイクロニードルアレイ装着用治具103に、マイクロニードルアレイ105を装着していく。そして、図14(c)に示すように、上記マイクロニードルアレイ装着用治具103に、マイクロニードルアレイ105を装着・固定し、さらに、皮膚45に押し付ける。それによって、所望の穿刺が可能になる。後は、段付部129、129にラッチ111、111の保持爪111a、111aが係合することにより、マイクロニードルアレイ105がマイクロニードルアレイ装着用治具103に固定されることになる。そして、薬液注入口139を介して薬液が注入されると、薬液流通溝142を介して、各マイクロニードルユニット121内に流入し、薬液流路157を介して、マイクロニードル152の先端の薬液流出口から皮下に注入されることになる。
以上この第2の実施の形態によると、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるとともに、その使い勝手を、さらに向上させることができる。
なお、この第2の実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置101を使用して、効果を確認するための実験を行っているので、図18を参照して説明する。
図18は、横軸にステージ移動量(変位)mmを取り、縦軸にロードセル値をとり、その時間変化を示す図である。実験方法としては、本実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置101を使用してダミー皮膚に穿刺を施した場合の荷重をロードセルによって検出し、且つ、ダミー皮膚の変位量を測定する。同様に、比較例、この場合には、マイクロニードルアレイ装着用治具103を使用せずに、マイクロニードルアレイを直接ダミー皮膚に穿刺した場合の、荷重と、ダミー皮膚の変位量を測定したものである。図中上の線図が本実施の形態の場合であり、下の線図が比較例の場合である。
まず、本実施の形態の場合には、穿刺開始後、ロードセルの値は徐々に増加し、且つ、ダミー皮膚は押圧されて徐々に変位していく。そして、ダミー皮膚が略0.175mm程度変位したところで、マイクロニードルがダミー皮膚を貫通しており、その関係で、ロードセルの値は低下している。
これに対して、比較例の場合には、ダミー皮膚が略0.585mm程度変位したところで、マイクロニードルがダミー皮膚を貫通しており、貫通するタイミングが大きくずれこんでいるとともにロードセルの値も大きなものとなっている。
つまり、比較例の場合には、穿刺時にダミー皮膚が大きく変形してしまうために、所望の穿刺を行うために、より大きな力を要してしまうものである。これに対して、本実施の形態の場合には、穿刺時におけるダミー皮膚の変形を抑制することができるので、所望の穿刺を行うための力も小さくて済む。
この効果は、前記第1の実施の形態の場合にも同様にいえる効果である。
なお、本実施の形態の場合の線図において、穿刺後に、変位量が0.33mmあたりで、ロードセルの値が低下するポイントがあるが、これはマイクロニードル152の形状に起因するものであり、先端の傾斜部から平行な部分に切り替わったポイントで、ロードセルの値が低下しているものである。
又、マイクロニードルユニット121は、その流路ボス154をニードルホルダ123の薬液流通孔143内に差し込まれることにより固定されるので、その位置決めや保持が容易である。又、上ケース117にはガイド溝133、133が対抗・形成されているので、それによっても、マイクロニードルユニット121の位置決めと保持を行うことができる。
又、本実施の形態の場合には、マイクロニードルユニット121を、主針側分割要素149と副針側分割要素151の凹凸嵌合構造により接合することにより薬液流路157を形成するようにしているので、マイクロニードルユニット121自体の剛性を高めることができる。特に、副針側分割要素151の第1嵌合リブ155aを主針側分割要素149側に大きく食い込ませるように構成しているので、嵌合強度の確保と漏れ防止を効果的に図ることができるようになった。
次に、図19乃至図21を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形態によるマイクロニードルアレイ装置201は、マイクロニードルアレイ装着用治具203と、このマイクロニードルアレイ装着用治具203に着脱可能に取り付けられるマイクロニードルアレイ105とから構成されている。
尚、上記マイクロニードルアレイ105は、前記第2の実施の形態で説明したマイクロニードルアレイ105と同じ構成のものであり、よって、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
なお、図19は、このマイクロニードルアレイ装着用治具203にマイクロニードルアレイ105を取り付けようとしている状態を示す斜視図である。
まず、上記マイクロニードルアレイ装着用治具203の構成から説明する。図20にも示すように、まず、治具本体207があり、この治具本体207は四角形の略器形状をなしている。また、その上面には複数個(この実施の形態の場合には、6×8=48個)の貫通孔209が形成されている。又、治具本体207の四隅にはガイド角壁211がそれぞれ形成されている。また、治具本体207の対抗する二辺には、マイクロニードルアレイ保持手段としてのラッチ213、213が設けられている。上記ラッチ213の内面には、図20(a)に示すように、第1凸部215、第2凸部216がそれぞれ突出・形成されている。
なお、上記治具本体207には、図示しない接着剤が塗布されて接着部が設けられるとともに、そこには図示しない剥離紙が貼り付けられることになる。
一方、マイクロニードルアレイ105の構成であるが、既に説明したように、前記第2の実施の形態で説明したマイクロニードルアレイ105と同じ構成のものである。
上記構成において、まず、非使用時には、図20(b)に示すような状態にある。この場合には、第2凸部216が段付部129に係合した状態にある。この状態では、マイクロニードルユニット121の先端が、外部に露出することはなく保護された状態にある。
これに対して、使用時には、図21に示すような状態にある。この場合には、図20(b)に示すように、第1凸部215が段付部129に係合することになる。
以上、この第3の実施の形態によると、前記第1、第2の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるとともに、第1凸部215、第2凸部216と段付部129の係合構造により、非使用時には、マイクロニードルユニット121の先端の保護を図ることかでき、使用時には、穿刺状態を確実に保持することができ、それによっても、使い勝手を高めることができる。
なお、本願発明は、前記第1〜第3の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記第1〜第3の実施の形態の場合には、接着部を設ける場合を例に挙げて説明しているがそれに限定されるものではない。例えば、注射時間が短時間の場合には、接着部を設けないような構成も考えられる。
例えば、マイクロニードルの数やこれに対応した治具本体の貫通孔の数は任意である。
また、マイクロニードルの形状についても、四角錘形状に限らず、多角錘形状や円錐形状など、様々なものが考えられる。
又、ラッチの数もこれを特に限定するものではない。
又、前記第1〜第3の実施の形態のように、治具本体の表面の全面に接着部を設けるのではなく、貫通孔の開口部を塞ぐように部分的に設けることも考えられる。
又、前記第1〜第3の実施の形態の場合には、接着剤の塗布により接着部を設けるようにしたが、例えば、両面接着紙の片側の剥離紙を剥がして貼り付けるようにしてもよい。
その他、図示した構成はあくまで一例であってそれに限定するものではない。
本発明は、マイクロニードルアレイ装着用治具とマイクロニードルアレイ装置に係り、特に、マイクロニードルアレイ装着用治具を使用することにより、穿刺時の皮膚の変形を防止して、マイクロニードルを皮下所定深さまで確実に穿刺させることができるように工夫したものに関し、例えば、インシュリンの経皮投与などに用いられるマイクロニードルアレイ装置に好適である。
1 マイクロニードルアレイ装置
3 マイクロニードルアレイ装着用治具
4 マイクロニードルアレイ
5 治具本体
6 ガイド部
7 接着部
11 貫通孔
15 ラッチ(マイクロニードルアレイ保持手段)
29c マイクロニードル

Claims (9)

  1. 複数のマイクロニードルを一列に有するマイクロニードルユニットを複数備えたマイクロニードルアレイの上記マイクロニードルが貫通することになる複数の貫通孔が設けられた治具本体と、
    上記治具本体に組み込まれる上記マイクロニードルアレイをガイドして上記マイクロニードルを上記貫通孔に導くガイド部と、
    上記治具本体の表面に上記貫通孔を閉塞した状態で設けられた接着部と、
    を具備し、
    上記マイクロニードルは内部に薬液流路を備えるものであり、上記接着部は使用時に上記マイクロニードルにより貫通されるものであることを特徴とするマイクロニードルアレイ装着用治具。
  2. 請求項1記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、
    上記治具本体には、組み込まれる上記マイクロニードルアレイを保持するマイクロニードルアレイ保持手段が設けられていることを特徴とするマイクロニードルアレイ装着用治具。
  3. 請求項2記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、
    上記マイクロニードルアレイ保持手段は、上記治具本体に対向・配置されたラッチであることを特徴とするマイクロニードルアレイ装着用治具。
  4. 請求項3記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、
    上記治具本体には固定用のベルトを接続するベルト接続孔が設けられていることを特徴とするマイクロニードルアレイ装着用治具。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のマイクロニードルアレイ装着用治具において、
    上記治具本体には非使用時と穿刺時の二段階の係合部があることを特徴とするマイクロ ニードルアレイ装着用治具。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載のマイクロニードルアレイ装着用治具と、上記マイ クロニードルアレイ装着用治具に組込・固定されるマイクロニードルアレイと、を具備し
    上記マイクロニードルアレイは、上ケースと薬液注入口を備えた下ケースとの間にマイ クロニードルユニットをニードルホルダに保持させた状態で挟み込んで固定したものであ ことを特徴とするマイクロニードルアレイ装置。
  7. 請求項6記載のマイクロニードルアレイ装置において、
    上記上ケースには、上記マイクロニードルユニットの両端をガイドする溝が形成されて いることを特徴とするマイクロニードルアレイ装置。
  8. 請求項7記載のマイクロニードルアレイ装置において、
    上記マイクロニードルユニットには流路ボスが設けられていて、上記流路ボスを上記ニ ードルホルダに形成された貫通孔に差し込むことにより固定されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ装置。
  9. 請求項8記載のマイクロニードルアレイ装置において、
    上記下ケースには上記ニードルホルダの変形を防止するための複数の突起が設けられて いて、これら複数の突起の間が流路として機能するように構成されていることを特徴とす るマイクロニードルアレイ装置。
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