JPWO2018181583A1 - 撮像素子および電子カメラ - Google Patents

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Abstract

撮像素子は、光を光電変換して電荷を生成する光電変換部を有し、前記光電変換部で生成された電荷に基づく信号を出力し、第1方向に配置される複数の画素と、複数の前記画素のうちの一部の画素から信号が出力される第1の信号線と、複数の前記画素のうちの他の画素から信号が出力される第2の信号線と、前記第1の信号線に出力され、前記一部の画素の信号が混合した信号と前記第2の信号線に出力された信号との演算を行う演算部と、を備える。

Description

本発明は、撮像素子および電子カメラに関する。
垂直信号線上で画素信号の混合を行う撮像装置が知られている(特許文献1)。しかし、従来の撮像装置は、複数の画素信号の平均に近い信号が得られない場合が生じる。
日本国特開2010−259027号公報
本発明の第1の態様によると、撮像素子は、光を光電変換して電荷を生成する光電変換部を有し、前記光電変換部で生成された電荷に基づく信号を出力し、第1方向に配置される複数の画素と、複数の前記画素のうちの一部の画素から信号が出力される第1の信号線と、複数の前記画素のうちの他の画素から信号が出力される第2の信号線と、前記第1の信号線に出力され、前記一部の画素の信号が混合した信号と前記第2の信号線に出力された信号との演算を行う演算部と、を備える。
本発明の第2の態様によると、電子カメラは、第1の態様による撮像素子と、前記画素の信号に基づいて画像データを生成する画像生成部と、を備える。
第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の画素の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の一部の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子により混合された画素信号について説明するための図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子による画素信号の混合処理を模式的に示す図である。 第2の実施の形態に係る撮像素子の一部の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る撮像素子による画素信号の混合処理を模式的に示す図である。 第2の実施の形態に係る撮像素子の一部の回路構成及び動作例を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る撮像素子の一部の回路構成及び別の動作例を説明するための図である。 変形例1に係る撮像素子の一部の構成を示す回路図である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図1では、第1の実施の形態に係る撮像装置の一例である電子カメラ1(以下、カメラ1と称する)の構成例を示す。カメラ1は、撮像光学系(結像光学系)2、撮像素子3、制御部4、メモリ5、表示部6、及び操作部7を備える。撮像光学系2は、焦点調節レンズ(フォーカスレンズ)を含む複数のレンズ及び絞りを有し、撮像素子3に被写体像を結像する。なお、撮像光学系2は、カメラ1から着脱可能にしてもよい。
撮像素子3は、例えばCMOSイメージセンサである。撮像素子3は、撮像光学系2により形成された被写体像を撮像する。撮像素子3には、後に詳述するように、光電変換部を有する複数の画素が2次元状に配置される。光電変換部は、例えばフォトダイオード(PD)によって構成される。撮像素子3は、入射した光を光電変換して画素信号を生成し、生成した画素信号を制御部4に出力する。画素信号は、光電変換部によって光電変換された電荷に基づいて生成される信号である。
メモリ5は、例えば、メモリカード等の記録媒体である。メモリ5には、画像データ等が記録される。メモリ5へのデータの書き込みや、メモリ5からのデータの読み出しは、制御部4によって行われる。表示部6は、画像データに基づく画像、シャッター速度や絞り値等の撮影に関する情報、及びメニュー画面等を表示する。操作部7は、レリーズボタン、電源スイッチなどの各種設定スイッチ等を含み、それぞれの操作に応じた操作信号を制御部4へ出力する。
制御部4は、CPU、ROM、RAM等により構成され、制御プログラムに基づきカメラ1の各部を制御する。制御部4は、撮像素子3から出力される画素信号に対して各種の画像処理を行って、画像データを生成する。即ち、制御部4は、画像データを生成する画像生成部4でもあり、画素信号に基づいて静止画像データや動画像データを生成する。画像処理には、例えば、階調変換処理、色補間処理、輪郭強調処理等の公知の画像処理が含まれる。
制御部4は、撮像素子3の各画素の画素信号を個別に読み出す処理(第1の制御モード)と、複数の画素の信号を混合して読み出す処理(第2の制御モード)とを行う。例えば、制御部4は、高解像度の静止画撮影を行う場合に第1の制御モードを行って、各画素の画素信号を個別に読み出す。また、制御部4は、動画撮影を行う場合に第2の制御モードを行って、複数の画素の画素信号を混合して読み出す。
図2は、第1の実施の形態に係る撮像素子3の画素の構成を示す回路図である。画素10は、光電変換部11と、転送部12と、リセット部13と、フローティングディフュージョン(FD)14と、増幅部15と、第1の選択部16と、第2の選択部17とを有する。光電変換部11は、フォトダイオードPDであり、入射した光を電荷に変換し、光電変換された電荷を蓄積する機能を有する。
転送部12は、駆動信号ΦTXにより制御されるトランジスタM1から構成され、光電変換部11で光電変換された電荷をFD14に転送する。即ち、転送部12は、光電変換部11及びFD14の間に電荷転送路を形成する。トランジスタM1は、転送トランジスタである。FD14の容量Cは、FD14に転送された電荷を蓄積(保持)する。FD14は、電荷を蓄積する蓄積部14でもある。
増幅部15は、FD14の容量Cに蓄積された電荷による信号を増幅して出力する。増幅部15は、ドレイン(端子)、及びゲート(端子)がそれぞれ、電源VDD、FD14に接続されるトランジスタM3により構成される。また、トランジスタM3のソース(端子)は、第1の選択部16を介して第1の垂直信号線VL1に接続され、第2の選択部17を介して第2の垂直信号線VL2に接続される。増幅部15は、後述する電流源(図3の電流源25、26)を負荷電流源として、ソースフォロワ回路の一部として機能する。トランジスタM3は、増幅トランジスタである。リセット部13は、駆動信号ΦRSにより制御されるトランジスタM2から構成され、容量Cの電荷をリセットし、FD14の電圧をリセットする。トランジスタM2は、リセットトランジスタである。
第1の選択部16は、トランジスタから構成され、増幅部15と第1の垂直信号線VL1とを接続又は切断する第1の接続部16でもある。第1の選択部16のトランジスタは、オン状態の場合に、増幅部15からの信号を第1の垂直信号線VL1に出力する。また、第2の選択部17は、トランジスタから構成され、増幅部15と第2の垂直信号線VL2とを接続又は切断する第2の接続部17でもある。第2の選択部17のトランジスタは、オン状態の場合に、増幅部15からの信号を第2の垂直信号線VL2に出力する。第1の選択部16を構成するトランジスタは、第1の選択トランジスタであり、第2の選択部17を構成するトランジスタは、第2の選択トランジスタである。
図3は、第1方向である列方向(垂直方向)及び第1方向に交差する第2方向である行方向(水平方向)に配置された複数の画素10のうちの、列方向に配置された複数の画素列の一つの画素列の一部を示したものである。他の画素列の構成も、図3の画素列の構成と同様である。撮像素子3は、複数の画素10と、演算部50と、垂直制御部70とを備える。なお、垂直制御部70は、複数の画素列に対して共通に設けられる。
また、撮像素子3には、列方向、即ち縦方向に並んだ複数の画素10の列である画素列に対して、第1の垂直信号線VL1及び第2の垂直信号線VL2が設けられる。また、第1の垂直信号線VL1に対して第1の電流源25が設けられ、第2の垂直信号線VL2に対して第2の電流源26が設けられる。更に、第1の垂直信号線VL1及び第2の垂直信号線VL2に対して、演算部50が設けられる。なお、図3に示す例では、説明を簡略化するために、画素10は行方向1画素×列方向3画素のみ図示しているが、撮像素子3は、例えば数百万画素〜数億画素、又はそれ以上の画素を有する。また、図3においては、上端の画素10を画素10(1,1)とし、中央の画素10を画素10(2,1)とし、下端の画素10を画素10(3,1)としている。
第1の電流源25は、第1の垂直信号線VL1を介して各画素10に接続され、第2の電流源26は、第2の垂直信号線VL2を介して各画素10に接続される。第1の電流源25及び第2の電流源26は、各画素10から信号を読み出すための電流を生成する。 第1の電流源25は、生成した電流を第1の垂直信号線VL1と各画素10の第1の選択部16及び増幅部15とに供給する。同様に、第2の電流源26は、生成した電流を第2の垂直信号線VL2と各画素10の第2の選択部17及び増幅部15とに供給する。なお、本実施の形態では、第1の電流源25が供給する電流値と第2の電流源26が供給する電流値とは、略同一である。
演算部50は、アンプ部60と、容量51、52、53と、スイッチSW1、SW2、SW3とを含んで構成され、容量51に入力された信号と容量52に入力された信号との加算演算を行う。スイッチSW1、SW2、SW3は、それぞれトランジスタにより構成され、垂直制御部70によってオンオフ制御される。
容量51は、一方の端子がスイッチSW1を介して第1の垂直信号線VL1に接続され、他方の端子がアンプ部60の入力端子62に接続される容量(入力容量)である。容量52は、一方の端子がスイッチSW2を介して第2の垂直信号線VL2に接続され、他方の端子がアンプ部60の入力端子62に接続される容量(入力容量)である。また、容量53は、一方の端子がアンプ部60の入力端子62に接続され、他方の端子がアンプ部60の出力端子63に接続される容量(帰還容量)である。容量53は、Cの容量値を有し、容量51、52は、それぞれ、容量値Cの半分の容量値、即ち1/2Cの容量値を有する。アンプ部60の入力端子61には、一定の電圧となる基準信号Vrefが入力される。
演算部50は、容量51に入力される信号と容量52に入力される信号とを加算平均した信号を、出力端子63から出力する。即ち、演算部50は、入力される複数の信号を加算する加算部50である。演算部50から出力された信号は、不図示のアナログ/デジタル変換部(AD変換部)等による信号処理が施された後に、カメラ1の制御部4に出力される。
垂直制御部70は、カメラ1の制御部4からの信号に基づいて、上述した駆動信号ΦTXを各画素10の転送部12に供給し、駆動信号ΦRSを各画素10のリセット部13に供給する。また、垂直制御部70は、第1の選択部16及び第2の選択部17にそれぞれ駆動信号を供給して、第1の選択部16及び第2の選択部17をそれぞれオンオフ制御する。より詳しくは、垂直制御部70は、第1の選択部16及び第2の選択部17の各々のトランジスタのゲートに駆動信号を供給して、トランジスタをオン状態(接続状態、導通状態、短絡状態)又はオフ状態(切断状態、非導通状態、開放状態、遮断状態)とする。このように、垂直制御部70は、各画素10に駆動信号を供給して、各画素10の動作を制御する。
次に、第1の制御モードについて説明する。撮像素子3は、制御部4により第1の制御モードが設定された場合は、撮像素子3の全ての画素10から画素信号を個別に読み出す。垂直制御部70は、撮像素子3の画素10を行単位で、最上行の画素10から最下行の画素10(図3では画素10(1,1)から画素10(3,1))を順次選択し、画素10から画素信号を順次読み出す。以下では、第1の制御モードの場合の画素信号の読み出し方法について、より詳しく説明する。
垂直制御部70は、第1行目の画素10(1,1)の第1の選択部16をオン状態とし、画素10(1,1)の第2の選択部17をオフ状態とする。垂直制御部70は、第1行目とは異なる他の行の画素10の第1の選択部16及び第2の選択部17を、それぞれオフ状態とする。図3においては、画素10(2,1)及び画素10(3,1)の第1の選択部16及び第2の選択部17が共にオフ状態にされる。また、垂直制御部70は、演算部50のスイッチSW1及びスイッチSW3を共にオン状態とし、スイッチSW2をオフ状態とする。
第1行目の画素10(1,1)の光電変換部11で生成された電荷に基づく画素信号は、画素10(1,1)の第1の選択部16を介して第1の垂直信号線VL1に読み出される。第1の垂直信号線VL1に出力された画素10(1,1)の画素信号は、スイッチSW1、SW3が共にオン状態であるため、容量51及び容量52にそれぞれ入力される。演算部50は、容量51及び容量52にそれぞれ入力された画素10(1,1)の画素信号を加算平均した信号を、画素10(1,1)の画素信号として、出力端子63から出力する。
第1行目の画素10からの画素信号の読み出し後に、垂直制御部70は、第2行目の画素10(2,1)の第1の選択部16をオン状態とし、画素10(2,1)の第2の選択部17をオフ状態とする。また、垂直制御部70は、第2行目とは異なる他の行の画素10の第1の選択部16及び第2の選択部17を、それぞれオフ状態とする。画素10(2,1)の画素信号は、画素10(2,1)の第1の選択部16を介して第1の垂直信号線VL1に読み出される。演算部50は、容量51及び容量52に入力された画素10(2,1)の画素信号を加算平均した信号を、出力端子63から出力する。
同様に、第2行目の画素10からの画素信号の読み出し後に、垂直制御部70は、第3行目の画素10(3,1)の第1の選択部16をオン状態とし、画素10(3,1)の第2の選択部17をオフ状態とする。また、垂直制御部70は、第2行目とは異なる他の行の画素10の第1の選択部16及び第2の選択部17を、それぞれオフ状態とする。これにより、画素10(3,1)の画素信号は、第1の垂直信号線VL1に読み出され、容量51及び容量52にそれぞれ入力される。演算部50は、容量51及び容量52に入力された画素10(3,1)の画素信号を加算平均した信号を、出力端子63から出力する。
このように、第1の制御モードの場合は、撮像素子3では、画素10が行単位で順次選択されて、各画素10から第1の垂直信号線VL1に画素信号の読み出しが行われる。各画素10から順次出力される画素信号は、演算部50及びAD変換部等によって信号処理が施された後に、制御部4に出力される。制御部4は、撮像素子3から出力された全画素10の画素信号を用いて、画像データ(例えば静止画像データ)を生成する。
なお、画素10の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出す例について説明したが、第1の選択部16をオフ状態、第2の選択部17をオン状態とした場合は、第2の垂直信号線VL2に画素10から画素信号を読み出すことができる。この場合は、垂直制御部70は、演算部50のスイッチSW2及びスイッチSW3を共にオン状態とし、スイッチSW1をオフ状態とする。
なお、二つの行の画素について、一方の行の画素の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出し、これと同時に他方の行の画素の画素信号を第2の垂直信号線VL2に読み出すようにしてもよい。この場合、画素列毎に2つの演算部50を設けることで、第1の垂直信号線VL1に出力される画素信号と、第2の垂直信号線VL2に出力される画素信号とを同時に(並列に)信号処理して、制御部4に出力することができる。図3において、例えば、垂直制御部70は、第1行目の画素10(1,1)の第1の選択部16をオン状態とし、画素10(1,1)の第2の選択部17をオフ状態とすると共に、第2行目の画素10(2,1)の第1の選択部16をオフ状態とし、画素10(1,1)の第2の選択部17をオン状態とする。これにより、第1の垂直信号線VL1には、画素10(1,1)の画素信号が読み出され、第2の垂直信号線VL2には、画素10(2,1)の画素信号が読み出される。1行目及び2行目の画素の同時読み出しが終了すると、3行目及び4行目の画素からの同時読み出しが行われ、更にそれ以降の互いに隣接する奇数行目及び偶数行目の画素からの同時読み出しが順次行われる。このように、2行分の画素の画素信号の読み出しを同時に行うことができる。
次に、第2の制御モードについて説明する。撮像素子3は、制御部4により第2の制御モードが設定された場合は、複数の画素10の信号を混合(合成)して読み出す。例えば、撮像素子3は、列方向に配置された3つの画素10の各々の画素信号を混合し、混合された画素信号を制御部4に出力する。即ち、撮像素子3は、列方向の3画素ずつ信号を混合して読み出す。図3に示す例では、撮像素子3は、画素10(1,1)、画素10(2,1)、画素10(3,1)の各々の画素信号を混合し、この混合された画素信号を制御部4に出力する。画素10(2,1)は、これら混合対象となる3つの画素10のうちの中央の位置の画素となる。撮像素子3では、複数の画素10の信号を混合した画素信号を生成する際に、中央位置の画素10の画素信号に最も重み付けされた画素信号が得られるように、各画素10からの画素信号の読み出し(方法)が制御される。以下に、第2の制御モードの場合の画素信号の読み出し方法について、より詳しく説明する。
垂直制御部70は、第1行目及び第3行目の画素10(1,1)、(3,1)の、第1の選択部16をオン状態とし、第2の選択部17をオフ状態とする。また、垂直制御部70は、第2行目の画素10(2,1)の第1の選択部16をオフ状態とし、画素10(2,1)の第2の選択部17をオン状態とする。更に、垂直制御部70は、演算部50のスイッチSW1及びスイッチSW2を共にオン状態とし、スイッチSW3をオフ状態とする。
画素10(1,1)及び画素10(3,1)の各々の第1の選択部16がオン状態となることで、画素10(1,1)及び画素10(3,1)の各々の増幅部15のソース端子が、第1の垂直信号線VL1に電気的に接続される。第1の垂直信号線VL1に接続された第1の電流源25の電流は、画素10(1,1)と画素10(3,1)とに分流(分配)される。第1の垂直信号線VL1では、画素10(1,1)の画素信号及び画素10(3,1)の画素信号が混合され、混合画素信号となる。
この場合、画素10(1,1)と画素10(3,1)の各々のFD14の電位の差が小さい場合には、第1の電流源25は、画素10(1,1)と画素10(3,1)とに略同じ大きさの電流を供給する。これにより、第1の垂直信号線VL1に出力される混合画素信号は、画素10(1,1)及び画素10(3,1)の各々のFD14の電位の平均(値)に対応する信号レベル(電圧)の信号となる。
画素10(1,1)と画素10(3,1)の各々のFD14の電位の差が大きい場合には、第1の電流源25の電流は、FD14の電位が高い方の画素の増幅部15に多く流れることになる。このため、第1の垂直信号線VL1で信号が混合される場合に、FD14の電位が低い方の画素の信号よりもFD14の電位が高い方の画素の信号の重み付けが大きくなる。即ち、第1の垂直信号線VL1に出力される混合画素信号は、画素10(1,1)及び画素10(3,1)の各々のFD14の電位の平均に対応する信号レベルにならずに、FD14の電位が高い方の画素のFD14の電位に対応する信号レベルに近い信号となる。
中央位置の画素10(2,1)は、その第2の選択部17がオン状態となることで、第2の垂直信号線VL2に電気的に接続される。画素10(1,1)及び画素10(3,1)の第2の選択部17はオフ状態であるため、第2の垂直信号線VL2には、中央位置の画素10(2,1)のみが接続されることになる。このため、第2の電流源26の電流は、分流されることなく、全て中央位置の画素10(2,1)の第2の選択部17及び増幅部15に流れる。これにより、第2の垂直信号線VL2には、中央位置の画素10(2,1)のFD14の電位に対応する画素信号が出力される。
演算部50の容量51には、第1の垂直信号線VL1及びスイッチSW1を介して、画素10(1,1)の信号と画素10(3,1)の信号とが混合された混合画素信号が入力される。演算部50の容量52には、第2の垂直信号線VL2及びスイッチSW2を介して、中央位置の画素10(2,1)の画素信号が入力される。演算部50は、容量51に入力された混合画素信号と容量52に入力された中央位置の画素10(2,1)の画素信号とを加算平均した画素信号(加算画素信号)を、出力端子63から出力する。こうして、出力端子63から出力される加算画素信号は、画素10(1,1)、画素10(2,1)、画素10(3,1)の信号が混合された信号となる。
上述したように、画素10(1,1)と画素10(3,1)とには第1の電流源25からの電流が分流して供給され、画素10(1,1)の画素信号と画素10(3,1)の画素信号とが混合された混合画素信号が、第1の垂直信号線VL1に読み出される。中央位置の画素10(2,1)には第2の電流源26からの電流が全て供給されて、画素10(2,1)の画素信号が第2の垂直信号線VL2に読み出される。そして、演算部50において、画素10(1,1)及び画素10(3,1)の混合画素信号と画素10(2,1)の画素信号とを加算平均した加算画素信号が生成される。このため、3つの画素のうち中央位置の画素10(2,1)の画素信号に最も重みを付けた加算画素信号を得ることができる。
上述した画素信号の読み出し方法によって、第1行目〜第3行目の3行分の画素10からの加算画素信号の読み出しが行われる。垂直制御部70は、第1行目〜第3行目の画素10からの加算画素信号の読み出し後に、第4行目〜第6行目の画素10からの加算画素信号の読み出しを行う。このように、第2の制御モードでは、3行毎に加算画素信号の読み出しが順次行われる。演算部50から順次出力される列方向の3つの画素の信号が混合された加算画素信号は、AD変換部等によって信号処理が施された後に、制御部4に出力される。制御部4は、撮像素子3から出力された加算画素信号を用いて、画像データ(例えば動画像データ)を生成する。
このように、第2の制御モードにおいて、垂直制御部70は、混合対象となる列方向の3つの画素のうちの上下の画素の各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出して混合し、中央位置の画素の画素信号を第2の垂直信号線VL2に読み出す。そして、演算部50は、第1の垂直信号線VL1に出力された混合画素信号と、第2の垂直信号線VL2に出力された中央位置の画素の画素信号とを加算平均した加算画素信号を生成する。これにより、本実施の形態では、列方向に配置された複数の画素10の信号を混合する場合に、中央位置の画素10の画素信号に最も大きな重み付けを行うことができる。こうして、中央位置の画素の画素信号に中央位置の画素の周囲(上下)の画素の画素信号を加味した加算画素信号により画像データを生成することができる。
なお、第2の制御モードにおいて、画素10(1,1)の画素信号と画素10(3,1)の画素信号とを第2の垂直信号線VL2に読み出して混合し、中央位置の画素10(2,1)の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出してもよい。この場合は、演算部50は、第2の垂直信号線VL2に出力される混合画素信号と第1の垂直信号線VL1に出力される中央位置の画素10の画素信号とを加算平均する。
また、上述の実施の形態では、混合対象となる列方向の複数の画素の数や位置、重み付けの比率を変更することができるように、各画素10には、第1の選択部16と第2の選択部17との二つの選択部が設けられている。しかしながら、例えば、混合対象となる列方向の複数の画素の数が3個で、その位置も固定である場合には、画素10(1,1)及び画素10(3,1)から第2の垂直信号線VL2には画素信号が読み出されないため、画素10(1,1)及び画素10(3,1)を第2の選択部17を有しない画素構成としてもよい。
以下では、中央位置の画素10の画素信号に重み付けされた加算画素信号が得られることを、比較例と対比して説明する。図3の画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)のFD14の電圧をそれぞれVfdA、VfdB、VfdCとすると、これらの画素の各々の画素信号の電圧(出力電圧)VoutA、VoutB、VoutCは、次式(1)〜(4)で表すことができる。
VoutA=VfdA−Vth−Δov ・・・(1)
VoutB=VfdB−Vth−Δov ・・・(2)
VoutC=VfdC−Vth−Δov ・・・(3)
Δov=√(2×Id/β) ・・・(4)
ここで、Vthは、画素10の増幅部15のトランジスタM3のしきい値電圧であり、Idは、増幅部15のトランジスタM3に流れる電流(値)である。また、βは、ゲート酸化膜の膜厚、ゲート幅、ゲート長、及びキャリア移動度によって求まる値である。
上述の式(1)〜(3)で表される出力電圧VoutA、VoutB、VoutCは、画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)から個別に画素信号を読み出した場合に出力される画素信号の電圧となる。即ち、出力電圧VoutA、VoutB、VoutCは、第1の制御モードの場合に、画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)から第1の垂直信号線VL1に順次出力される電圧である。
また、第2の制御モードの場合に第1の垂直信号線VL1に出力される電圧Vout1は、画素10(1,1)及び画素10(3,1)による混合画素信号の電圧となるため、次式(5)、(6)で表すことができる。
Vout1=(VfdA+VfdC)/2−Vth−(1/2)√(Δov−ΔVfd2) ・・・(5)
ΔVfd2=(VfdA−VfdC) ・・・(6)
更に、第2の制御モードの場合に第2の垂直信号線VL2に出力される電圧Vout2は、画素10(2,1)からの出力電圧VoutBとなるため、次式(7)で表すことができる。
Vout2=VoutB=VfdB−Vth−Δov ・・・(7)
画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)の画素信号を混合した信号、即ち演算部50によって生成される加算画素信号の電圧Voutは、式(5)の電圧Vout1と、式(7)の電圧Vout2とを加算平均した値となり、次式(8)で表すことができる。
Vout={[(VfdA+VfdC)/2−Vth−(1/2)√(Δov−ΔVfd2)]+[VfdB−Vth−Δov]}/2 ・・・(8)
図4(a)は、出力電圧VoutA、VoutB、VoutCと、加算画素信号の出力電圧Voutとの関係を示す図である。図4(b)は、第2の制御モードにおいて、画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)のそれぞれの増幅部15に流れる電流(IdA、IdB、IdC)を示している。
図4(a)において、縦軸は出力電圧の大きさを示し、横軸は画素10(2,1)のFD14の電圧VfdBの大きさを示している。また、図4(a)におけるVoutAは、VfdAを固定値V2とした場合の画素10(1,1)からの出力電圧であり、VoutCは、VfdCを固定値V1とした場合の画素10(3,1)からの出力電圧である。VoutBは、VfdBを変化させた場合の画素10(2,1)からの出力電圧VoutBを示している。
図4(b)において、縦軸は画素10の増幅部15に流れる電流の大きさを示し、横軸は画素10(2,1)のFD14の電圧VfdBの大きさを示している。また、図4(b)において、IdAは、VfdAを固定値V2とした場合の画素10(1,1)の増幅部15に流れる電流を示しており、IdCは、VfdCを固定値V1とした場合の画素10(3,1)の増幅部15に流れる電流を示している。また、IdBは、VfdBを変化させた場合の画素10(2,1)の増幅部15に流れる電流である。
上述したように、第2の制御モードでは、第1の電流源25の電流は、画素10(1,1)及び画素10(3,1)の各々のFD14の電圧に応じて、画素10(1,1)と画素10(3,1)とに分かれて流れる。図4(a)、(b)に示す例では、VfdAがVfdCよりも大きいため、IdCよりもIdAが大きくなっている。また、第2の制御モードでは、第2の電流源26の電流は、全て中央位置の画素10(2,1)に流れる。また、上述したように、第1の電流源25及び第2の電流源26の各々が供給する電流の大きさ(電流値)は、略同一である。このため、IdA、IdB、IdCの比は、1:1:0〜0:1:1の間で変化することになる。従って、IdA及びIdCがIdBを超えることがないため、中央位置の画素10(2,1)に重み付けされた加算画素信号を得ることが可能となる。
これに対して、比較例は、第1の垂直信号線VL1において、画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)の3つの画素の画素信号を混合するものである。即ち、これら3つの画素10の第1の選択部16が共にオン状態とされ、第2の選択部17が共にオフ状態にされる。この場合、画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)の画素信号が混合された信号の電圧Voutは、次式(9)、(10)で表すことができる。
Vout=(VfdA+VfdB+VfdC)/3−Vth−(1/3)√(Δov−ΔVfd3) ・・・(9)
ΔVfd3=(VfdA−VfdB)+(VfdB−VfdC)+(VfdC−VfdA) ・・・(10)
図4(c)、(d)は、比較例の場合の出力電圧及び電流を示す図である。なお、画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)から個別に画素信号を読み出した場合の出力電圧VoutA、VoutB、VoutCは、図4(a)の場合と同様である。比較例の場合は、第1の電流源25の電流は、3つの画素10のうちFD14の電位が最も高い画素の増幅部15に多く流れることになる。このため、図4(d)に示すように、VfdB<V2(=VfdA)の範囲ではIdAが最も大きくなり、VfdB>V2(=VfdA)の範囲ではIdBが最も大きくなる。この結果、図4(c)に示すように、出力電圧Voutは、VfdB<V2(=VfdA)の範囲ではVoutAに近い値となり、VfdB>V2(=VfdA)の範囲ではVoutBに近い値となる。
図4(a)、(c)に示す理想平均値は、画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)の画素信号を混合した信号の理想の出力電圧であり、次式(11)で表される。
理想平均値=(VoutA+VoutB+VoutC)/3=(VfdA+VfdB+VfdC)/3−Vth−Δov ・・・(11)
図4(a)に示す本実施の形態の場合の出力電圧Voutと、図4(c)に示す比較例の場合の出力電圧Voutとを比較すると、本実施の形態の場合の方が理想平均値に近い値となっていることが分かる。また、比較例の場合の出力電圧Voutは、VfdB<V2(=VfdA)の範囲ではVoutAに近い値となり、中央位置の画素10(2,1)のVoutBに最も重み付けされた値とはならない。これに対して、本実施の形態では、中央位置の画素10(2,1)の画素信号に重み付けされた出力電圧Voutを得ることができる。
次に、列方向に配置された4つ以上の画素の画素信号を混合処理する例を説明する。図3に示した例は、列方向の3つの画素10の画素信号を混合処理するものであったが、混合対象となる画素10の数は任意の数としてよい。図5は、列方向の複数の画素10の画素信号の混合処理を模式的に示す図である。図5(a)は、図3に示した3つの画素の画素信号を混合する場合の構成を、3つの画素10と第1及び第2の垂直信号線VL1、VL2と第1及び第2の電流源25、26との関係について模式的に示した図である。
図5(a)において、中央位置の画素の上下の画素10A、10Cの各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出して混合し、中央位置の画素10Bの画素信号を第2の垂直信号線VL2に読み出す。第1の垂直信号線VL1に読み出された混合画素信号と第2の垂直信号線VL2に読み出された中央位置の画素10Bの画素信号は、上述のように、演算部50によって加算平均される。
図5(b)、(c)は、列方向の5つの画素10の画素信号を混合する場合の画素信号の読み出し方法を示す図である。図5(b)に示す例では、中央位置以外の画素10A、10B、10D、10Eの各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出して混合し、中央位置の画素10Cの画素信号を第2の垂直信号線VL2に読み出す。第1の垂直信号線VL1に読み出された4つの画素10A、10B、10D、10Eの混合画素信号と第2の垂直信号線VL2に読み出された中央位置の画素10Bの画素信号は、演算部50によって加算平均される。
このように、5つの画素10の画素信号を混合する場合に、中央位置の画素10Cの画素信号のみを第2の垂直信号線VL2に読み出し、残りの4つの画素10A、10B、10D、10Eの画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出して混合処理する。従って、中央位置の画素10Cの画素信号に対する重み付けは、他の4つの画素10A、10B、10D、10Eの画素信号に対する重み付けよりも十分に大きくすることができる。
更に、第2の電流源26が生成する電流値を第1の電流源25が生成する電流値よりも大きくすることによって、中央位置の画素10Cの画素信号に対する重み付けを他の4つの画素の画素信号に対する重み付けよりも更に大きくすることができる。図5(a)に示した3画素の場合も、同様であり、第2の電流源26が生成する電流値を第1の電流源25が生成する電流値よりも大きくすることによって、中央位置の画素10Bの画素信号に対する重み付けを更に大きくすることができる。
図5(c)に示す例は、列方向の画素列に対して、第1及び第2の垂直信号線VL1、VL2に加えて第3の垂直信号線VL3と、第3の垂直信号線VL3に接続される第3の電流源27とがそれぞれ設けられる。中央位置の画素10Cの画素信号を第3の垂直信号線VL3に読み出し、中央位置の画素10Cに隣り合う上下の近傍画素10B、10Dの各々の画素信号を第2の垂直信号線VL2に読み出して混合する。これらの上下の画素10B、10Dにそれぞれ隣り合う周辺画素10A、10Eの各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出して混合する。演算部50では、第1の垂直信号線VL1の混合画素信号と第2の垂直信号線VL2の混合画素信号と第3の垂直信号線VL3の中央画素10Cの画素信号との加算平均が行われ、加算画素信号が生成される。
このように、中央位置の画素10Cの画素信号のみを第3の垂直信号線VL3に読み出し、近傍画素10B、10Dの画素信号を第2の垂直信号線VL2に読み出して混合し、周辺画素10A、10Eの各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出して混合する。従って、中央位置の画素10Cの画素信号に対する重み付けを、他の4つの画素10A、10B、10D、10Eの画素信号に対する重み付けよりも大きくすることができる。
図5(c)の場合には、第2の電流源26が生成する電流値を第1の電流源25が生成する電流値よりも大きくしてもよい。これによって、2つの近傍画素10B、10Dの画素信号に対する重み付けを、2つの周辺画素10A、10Eの画素信号に対する重み付けより大きくすることができる。この場合には、第3の電流源27が生成する電流値は、第2の電流源26が生成する電流値と同等、又はそれよりも大きくすることが望ましい。
図5(d)は、列方向の4つの画素10の画素信号を混合する場合の画素信号の読み出し方法を示す図である。第2の電流源26が生成する電流値は、第1の電流源25が生成する電流値よりも大きく設定されている。中央の2つの画素10B、10Cの画素信号を第2の垂直信号線VL2に読み出して混合し、中央の2つの画素10B、10Cの上下の画素10A、10Dの画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出して混合する。そして、演算部50において、画素10B、10Cによる混合画素信号と、画素10A、10Dによる混合画素信号とが加算平均されて、加算画素信号が生成される。上述のように、第2の電流源26が生成する電流値は、第1の電流源25が生成する電流値よりも大きいので、中央の2画素10B、10Cの画素信号に対する重み付けを、上下の画素10A、10Dの画素信号に対する重み付けよりも大きくすることができる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像素子3は、入射光を光電変換して電荷を生成する光電変換部11を有し、第1方向に配置される複数の画素10と、複数の画素10のうちの一部の複数の画素10から出力されて信号が混合される第1の信号線(第1の垂直信号線VL1)と、複数の画素10のうちの他の一部の画素10から信号が出力される第2の信号線(第2の垂直信号線VL2)と、第1の信号線に出力された信号と第2の信号線に出力された信号との演算を行う演算部50と、を備える。このようにしたので、複数の画素の画素信号を混合して読み出す場合に、複数の画素信号の平均に近い信号を得ることができる。また、複数の画素信号を混合する場合に、画素の位置とは無関係に、FDの電位が高い画素の画素信号に重み付けがされることを防ぐことができる。この結果、画素信号の品質が低下することを抑制することができる。
(2)他の一部の画素10は、第1画素(図3では画素10(2,1))を含み、一部の複数の画素10は、第1画素を挟むように配置される第2画素及び第3画素(図3では画素10(1,1)及び画素10(3,1))を含む。このようにしたので、複数の画素の画素信号を混合する場合に、中央位置の画素の画素信号に重み付けされた信号を得ることができる。このため、中央位置の画素の画素信号に中央位置の画素の周囲(上下)の画素の画素信号を加味した画素信号を用いて画像データを生成することができる。この結果、重み付けされる画素の位置が不均一となることを防ぐことができ、画素信号を用いて生成される画像の画質が低下することを防ぐことができる。
(第2の実施の形態)
図面を参照して、第2の実施の形態に係る撮像装置及び撮像素子を説明する。第2の実施の形態による撮像素子3は、制御部4により第1の制御モードが設定された場合は、第1の実施の形態と同様に、全ての画素10から画素信号を個別に読み出す。他方、第2の実施の形態による撮像素子3は、制御部4により第2の制御モードが設定された場合は、行方向及び列方向の複数の画素10の信号を混合して読み出す。例えば、撮像素子3は、3画素×3画素の9画素ずつ信号を混合して読み出す。図6に示す例では、撮像素子3は、画素10(1,1)〜画素10(3,3)の各々の信号を混合し、この混合された画素信号を制御部4に出力する。撮像素子3では、行方向及び列方向の複数の画素10の信号を混合した画素信号を生成する際に、中央位置の画素からの画素信号に最も重み付けされた画素信号が得られるように、各画素10からの画素信号の読み出しが制御される。
図6は、第2の実施の形態に係る撮像素子3の一部の構成を示すブロック図である。撮像素子3は、複数の画素10(3行×3列の画素)と、画素列毎の第1及び第2の垂直信号線VL1(VL1a〜VL1c)、VL2(VL2a〜VL2c)と、第1の垂直信号線VL1に対する第1の電流源25(25a〜25c)と、第2の垂直信号線VL2に対する第2の電流源26(26a〜26c)と、水平混合部40と、演算部50(50a〜50c)と、AD変換部80(80a〜80c)と、出力部90と、垂直制御部70とを備える。
第1の垂直信号線VL1(VL1a〜VL1c)及び第2の垂直信号線VL2(VL2a〜VL2c)に対して、演算部50(50a〜50c)が設けられる。演算部50a〜50cの各々は、図3に示した演算部50と同様に、列方向に配置された複数の画素の画素信号を加算演算する。演算部50bは、上述の列方向の複数の画素の画素信号の加算に加えて、後述のように3行×3列の9画素の画素信号を加算する。また、演算部50(50a〜50c)に対して、AD変換部80(80a〜80c)が設けられる。出力部90は、複数のAD変換部80に対して共通に設けられる。なお、図6においては、左上隅の画素10を第1行第1列の画素10(1,1)とし、右下隅の画素10を第3行第3列の画素10(3,3)として、画素10(1,1)から画素10(3,3)までの9個の画素10を図示している。
水平混合部40は、後述するが、複数のスイッチにより構成され、第1の垂直信号線VL1及び第2の垂直信号線VL2に出力された画素信号間の混合を行う。演算部50は、水平混合部40を介して入力される信号間の加算演算を行う。AD変換部80は、演算部50から出力される信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号を出力部90に出力する。出力部90は、不図示の信号処理部を有し、AD変換部80から入力された信号に対して相関二重サンプリングや信号量を補正する処理等の信号処理を行い、電子カメラ1の制御部4に出力する。
垂直制御部70は、垂直混合制御部71と、水平混合制御部72と、加算制御部73とを有する。垂直混合制御部71は、各画素10の第1の選択部16(図3参照)及び第2の選択部17(図3参照)をオンオフ制御して、列方向(垂直方向)に配置された複数の画素間の画素信号の混合処理を制御する。水平混合制御部72は、水平混合部40を構成する複数のスイッチをオンオフ制御して、行方向(水平方向)に配置された複数の画素間の画素信号の混合処理を制御する。加算制御部73は、演算部50の複数のスイッチをオンオフ制御することで、第1の垂直信号線VL1及び第2の垂直信号線VL2の各々と演算部50とに接続される容量を切り替える。
図7(a)は、第2の実施の形態に係る撮像素子3による3行×3列の9画素の画素信号の混合処理の例を模式的に示す図である。なお、図7(a)及び後述する図7(b)に示す例では、説明を簡略化するために、画素10は3画素×3画素のみを示し、演算部50は演算部50bのみを示している。また、図7(a)に示す例では、水平混合部40は、第1の垂直信号線VL1aと第1の垂直信号線VL1bとを接続又は切断するスイッチSWaと、第1の垂直信号線VL1bと第1の垂直信号線VL1cとを接続又は切断するスイッチSWbとを有する。
演算部50bは、第1の入力部Ia〜第6の入力部Ifを有する。第1の入力部Iaは、第1の垂直信号線VL1aに接続され、第2の入力部Ibは、第2の垂直信号線VL2aに接続される。第3の入力部Icは、第1の垂直信号線VL1bに接続され、第4の入力部Idは、第2の垂直信号線VL2bに接続され、第5の入力部Ieは、第1の垂直信号線VL1cに接続され、第6の入力部Ifは、第2の垂直信号線VL2cに接続される。
垂直制御部70(図6参照)は、水平混合部40のスイッチSWa及びスイッチSWbを共にオン状態とする。また、垂直制御部70は、3画素×3画素のうちの中央位置の画素10Eの画素信号を、第2の垂直信号線VL2bに読み出す。また、垂直制御部70は、中央位置の画素10Eの周囲の8つの画素10A〜10D、10F〜10Iの画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出す。詳述すると、垂直制御部70は、第1列目の画素10A、10B、10Cの各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1aに読み出し、第2列目の画素10D、10Fの各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1bに読み出し、第3列目の画素10G、10H、10Iの各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1cに読み出す。これにより、第1の垂直信号線VL1aにおいては、第1列目の画素10A、10B、10Cの各々の画素信号が混合されて混合画素信号となり、第1の垂直信号線VL1bにおいては、第2列目の画素10D、10Fの各々の画素信号が混合されて混合画素信号となる。同様に、第1の垂直信号線VL1cにおいては、第3列目の画素10G、10H、10Iの各々の画素信号が混合されて混合画素信号となる。
また、スイッチSWa及びスイッチSWbが共にオン状態となるため、第1の垂直信号線VL1aと、第1の垂直信号線VL1bと、第1の垂直信号線VL1cとが互いに電気的に接続される。これにより、第1の垂直信号線VL1a、第1の垂直信号線VL1b、及び第1の垂直信号線VL1cの各々に出力された混合画素信号が更に混合される。即ち、第1列目の画素10A、10B、10Cの混合画素信号と、第2列目の画素10D、10Fの混合画素信号と、第3列目の画素10G、10H、10Iの混合画素信号とが混合される。この結果、演算部50bの第1及び第3及び第5の入力端子Ia、Ic、Ieには、8つの画素10A〜10D、10F〜10Iの混合画素信号が入力され、演算部50bの第4の入力端子Idには、中央位置の画素10Eの画素信号が入力される。
演算部50bは、これら中央位置以外の8つの画素の混合画素信号と、中央位置の画素10Eの画素信号とを加算平均した加算画素信号を出力する。これにより、3画素×3画素の各々の画素信号を混合する場合に、中央位置の画素の画素信号に重み付けされた画素信号を得ることができる。
図7(b)は、第2の実施の形態に係る撮像素子3による画素信号の混合処理の別の例を模式的に示す図である。図7(b)に示す例では、水平混合部40は、第2の垂直信号線VL2aと第2の垂直信号線VL2cとを接続又は切断するスイッチSWcを有する。 垂直制御部70は、水平混合部40のスイッチSWcをオン状態とする。垂直制御部70は、第2列目の画素10(画素10D、10E、10F)のうち、中央位置の画素10Eの画素信号を第2の垂直信号線VL2bに読み出し、画素10D及び10Fの各々の画素信号は第1の垂直信号線VL1bに読み出す。これにより、第1の垂直信号線VL1bにおいては、画素10Dの画素信号と、画素10Fの画素信号とが混合されて混合画素信号となる。
垂直制御部70は、第1列目の画素10(画素10A、10B、10C)のうち、中央位置の画素10Bの画素信号を第2の垂直信号線VL2aに読み出し、画素10A及び10Cの各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1aに読み出す。これにより、第1の垂直信号線VL1aにおいては、画素10Aの画素信号と、画素10Cの画素信号とが混合されて混合画素信号となる。同様に、垂直制御部70は、第3列目の画素10(画素10G、10H、10I)のうち、中央位置の画素10Hの画素信号を第2の垂直信号線VL2cに読み出し、画素10G及び10Iの各々の画素信号を第1の垂直信号線VL1cに読み出す。これにより、第1の垂直信号線VL1cにおいては、画素10Gの画素信号と、画素10Iの画素信号とが混合されて混合画素信号となる。
また、スイッチSWcがオン状態となるため、第2の垂直信号線VL2aと、第2の垂直信号線VL2cとが互いに電気的に接続される。この場合、垂直制御部70は、第2の垂直信号線VL2aに接続される第2の電流源26a及び第2の垂直信号線VL2cに接続される第2の電流源26cのいずれか一方の電流の供給を停止させる。例えば、垂直制御部70は、第2の電流源26cによる電流の供給を停止させる。これにより、第2の電流源26aの電流は、第2の垂直信号線VL2aを介して画素10Bに供給されると共に、第2の垂直信号線VL2a、スイッチSWc、及び第2の垂直信号線VL2cを介して画素10Hに供給される。第2の垂直信号線VL2a及び第2の垂直信号線VL2cにおいては、画素10Bの画素信号と、画素10Hの画素信号とが混合されて混合画素信号となる。
演算部50bは、画素10A及び画素10Cの混合画素信号と、画素10D及び画素10Fの混合画素信号と、画素10G及び画素10Iの混合画素信号と、画素10B及び画素10Hの混合画素信号と、中央位置の画素10Eの画素信号とを加算平均した加算画素信号を出力する。これにより、3画素×3画素の各々の画素信号を混合する場合に、中央位置の画素の画素信号に重み付けされた画素信号を得ることができる。
図8は、第2の実施の形態に係る撮像素子3の回路構成及び動作例を説明するための図である。図8を参照して、図7(a)の撮像素子3による画素信号の混合処理についてより詳しく説明する。画素10(2,2)は、混合対象となる9個の画素10のうちの中央の位置の画素となり、図7(a)、(b)における画素10Eに対応する。なお、各画素10の回路構成は、第1の実施の形態の場合と同様である。
水平混合部40は、スイッチSW41、SW42、SW43、SW44、SW45、SW46を有する。スイッチSW41は、第1の垂直信号線VL1aと第1の垂直信号線VL1bとを接続又は切断し、スイッチSW42は、第1の垂直信号線VL1bと第1の垂直信号線VL1cとを接続又は切断する。スイッチSW43は、第2の垂直信号線VL2aと第2の垂直信号線VL2bとを接続又は切断し、スイッチSW44は、第2の垂直信号線VL2bと第2の垂直信号線VL2cとを接続又は切断する。スイッチSW45は、第1の垂直信号線VL1aと第1の垂直信号線VL1cとを接続又は切断し、スイッチSW46は、第2の垂直信号線VL2aと第2の垂直信号線VL2cとを接続又は切断する。スイッチSW41、SW42は、それぞれ図7(a)におけるスイッチSWa、SWbであり、スイッチSW46は、図7(b)におけるスイッチSWcである。
演算部50bは、第1の入力部Ia〜第6の入力部If、容量51〜57、スイッチSW51〜SW59、及びスイッチSW61〜SW66を有する。容量51は、一方の端子がスイッチSW61を介して第1の垂直信号線VL1aに接続され、他方の端子がアンプ部60の入力端子62に接続される。容量52は、一方の端子がスイッチSW62を介して第2の垂直信号線VL2aに接続され、他方の端子が入力端子62に接続される。容量53は、一方の端子がスイッチSW63を介して第1の垂直信号線VL1bに接続され、他方の端子が入力端子62に接続され、容量54は、一方の端子がスイッチSW64を介して第2の垂直信号線VL2bに接続され、他方の端子が入力端子62に接続される。容量55は、一方の端子がスイッチSW65を介して第1の垂直信号線VL1cに接続され、他方の端子が入力端子62に接続され、容量56は、一方の端子がスイッチSW66を介して第2の垂直信号線VL2cに接続され、他方の端子が入力端子62に接続される。また、容量57は、一方の端子がアンプ部60の入力端子62に接続され、他方の端子がアンプ部60の出力端子63に接続される。容量53は、Cの容量値を有し、容量51〜56は、それぞれ、容量値Cの1/6の容量値、即ち1/6Cの容量値を有する。なお、容量51〜57を、容量値が変更可能な可変容量により構成してもよい。
スイッチSW51は、容量51の一方の端子と容量53の一方の端子とを接続又は切断し、スイッチSW52は、容量53の一方の端子と容量55の一方の端子とを接続又は切断する。スイッチSW53は、容量52の一方の端子と容量54の一方の端子とを接続又は切断し、スイッチSW54は、容量54の一方の端子と容量56の一方の端子とを接続又は切断する。また、スイッチSW55は、容量51の一方の端子と容量55の一方の端子とを接続又は切断し、スイッチSW56は、容量52の一方の端子と容量56の一方の端子とを接続又は切断する。更に、スイッチSW57は、容量51の一方の端子と容量52の一方の端子とを接続又は切断し、スイッチSW58は、容量53の一方の端子と容量54の一方の端子とを接続又は切断する。スイッチSW59は、容量55の一方の端子と容量56の一方の端子とを接続又は切断する。
演算部50bは、容量51〜容量56の各々に入力される信号を加算演算した信号を、出力端子63から出力する。演算部50bから出力された信号は、AD変換部80及び出力部90等による信号処理が施された後に、カメラ1の制御部4に出力される。以下に、第2の制御モードの場合の画素信号の読み出し方法について、より詳しく説明する。
垂直混合制御部71(図6を参照)は、中央位置の周囲の画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)、(1,2)、(3,2)、(1,3)、(2,3)、(3,3)の第1の選択部16を共にオン状態とし、第2の選択部17を共にオフ状態とする。また、垂直混合制御部71は、中央位置の画素である画素10(2,2)の第1の選択部16をオフ状態とし、画素10(2,2)の第2の選択部17をオン状態とする。水平混合制御部72(図6を参照)は、水平混合部40のスイッチSW41及びスイッチSW42を共にオン状態とし、スイッチSW43〜SW46を共にオフ状態とする。加算制御部73(図6を参照)は、演算部50bのスイッチSW53及びスイッチSW54を共にオン状態とし、スイッチSW51〜SW52及びスイッチSW55〜SW59を共にオフ状態とする。また、加算制御部73は、演算部50bのスイッチSW61、SW63、SW64、SW65を共にオン状態とし、スイッチSW62及びSW66を共にオフ状態とする。更に、垂直制御部70は、第2の電流源26aによる電流の供給と、第2の電流源26cによる電流の供給とを停止させる。
第1列目の画素10(1,1)、画素10(2,1)、及び画素10(3,1)の各々の第1の選択部16がオン状態となることで、これら3つの画素10の各々の増幅部15のソース端子が、第1の垂直信号線VL1aに電気的に接続される。第1の垂直信号線VL1aに接続された第1の電流源25aの電流は、画素10(1,1)と画素10(2,1)と画素10(3,1)とに分流される。第1の垂直信号線VL1aでは、画素10(1,1)、画素10(2,1)、及び画素10(3,1)の各々の画素信号が混合されて混合画素信号となる。
第2列目の画素10(1,2)及び画素10(3,2)の各々の第1の選択部16がオン状態となることで、これら2つの画素10の各々の増幅部15のソース端子が、第1の垂直信号線VL1bに電気的に接続される。第1の垂直信号線VL1bに接続された第1の電流源25bの電流は、画素10(1,2)と画素10(3,2)とに分流される。第1の垂直信号線VL1bでは、画素10(1,2)及び画素10(3,2)の各々の画素信号が混合されて混合画素信号となる。
第3列目の画素10(1,3)、画素10(2,3)、及び画素10(3,3)の各々の第1の選択部16がオン状態となることで、これら3つの画素10の各々の増幅部15のソース端子が、第1の垂直信号線VL1cに電気的に接続される。第1の垂直信号線VL1cに接続された第1の電流源25cの電流は、画素10(1,3)と画素10(2,3)と画素10(3,3)とに分流される。第1の垂直信号線VL1cでは、画素10(1,3)、画素10(2,3)、及び画素10(3,3)の各々の画素信号が混合されて混合画素信号となる。
また、スイッチSW41及びスイッチSW42が共にオン状態となることで、第1の垂直信号線VL1aと、第1の垂直信号線VL1bと、第1の垂直信号線VL1cとが互いに電気的に接続される。これにより、第1の垂直信号線VL1a、第1の垂直信号線VL1b、及び第1の垂直信号線VL1cの各々に出力された画素信号が混合される。即ち、第1列目の画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)の混合画素信号と、第2列目の画素10(1,2)、(3,2)の混合画素信号と、第3列目の画素10(1,3)、(2,3)、(3,3)の混合画素信号とが混合される。この結果、第1の垂直信号線VL1a、VL1b、VL1cには、中央位置の周囲の画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)、(1,2)、(3,2)、(1,3)、(2,3)、(3,3)の8つの画素の画素信号が混合された混合画素信号が出力される。
中央位置の画素10(2,2)の第2の選択部17がオン状態となることで、画素10(2,2)の増幅部15は、第2の垂直信号線VL2bに電気的に接続される。第2の垂直信号線VL2bに接続された第2の電流源26bの電流は、全て画素10(2,2)に流れる。第2の垂直信号線VL2bには、画素10(2,2)の画素信号が出力される。
また、スイッチSW53及びスイッチSW54が共にオン状態となることで、第2の垂直信号線VL2bに出力された画素10(2,2)の画素信号は、容量52と容量54と容量56とに入力される。8つの画素の混合画素信号は、容量51と容量53と容量55とに入力される。これにより、演算部50bは、中央位置の画素である画素10(2,2)の画素信号と、中央位置以外の上述の8つの画素の混合画素信号とを加算平均した加算画素信号を、アンプ部60の出力端子63から出力する。これにより、本実施の形態では、列方向及び行方向の複数の画素10の信号を混合する場合に、中央位置の画素10の画素信号に重み付けされた画素信号を得ることができる。
図9は、第2の実施の形態に係る撮像素子3の回路構成及び別の動作例を説明するための図である。図9を参照して、図7(b)の撮像素子3による画素信号の混合処理についてより詳しく説明する。
垂直混合制御部71は、第1列目の画素のうち、中央の画素10(2,1)の第1の選択部16をオフ状態とし、第2の選択部17をオン状態とする。また、垂直混合制御部71は、画素10(2,1)の上下の画素である画素10(1,1)、(3,1)の第1の選択部16を共にオン状態とし、第2の選択部17を共にオフ状態とする。
垂直混合制御部71は、第2列目の画素のうち、中央の画素10(2,2)の第1の選択部16をオフ状態とし、第2の選択部17をオン状態とする。また、垂直混合制御部71は、画素10(1,2)、(3,2)の第1の選択部16を共にオン状態とし、第2の選択部17を共にオフ状態とする。同様に、垂直混合制御部71は、第3列目の画素のうち、中央位置の画素10(2,3)の第1の選択部16をオフ状態とし、第2の選択部17をオン状態とする。また、垂直混合制御部71は、画素10(1,3)、(3,3)の第1の選択部16を共にオン状態とし、第2の選択部17を共にオフ状態とする。
水平混合制御部72は、水平混合部40のスイッチSW46をオン状態とし、スイッチSW41〜SW45を共にオフ状態とする。加算制御部73は、演算部50bのスイッチSW54、SW56をオン状態とし、スイッチSW51〜SW53、スイッチSW55、及びスイッチSW57〜SW59を共にオフ状態とする。また、加算制御部73は、演算部50bのスイッチSW61〜SW65をオン状態とし、スイッチSW66をオフ状態とする。更に、垂直制御部70は、第2の電流源26cによる電流の供給を停止させる。
第1列目の画素10(1,1)及び画素10(3,1)の各々の第1の選択部16がオン状態となることで、第1の垂直信号線VL1aでは、画素10(1,1)及び画素10(3,1)の各々の画素信号が混合されて混合画素信号となる。また、第2列目の画素10(1,2)及び画素10(3,2)の各々の第1の選択部16がオン状態となることで、第1の垂直信号線VL1bでは、画素10(1,2)及び画素10(3,2)の各々の画素信号が混合されて混合画素信号となる。同様に、第3列目の画素10(1,3)及び画素10(3,3)の各々の第1の選択部16がオン状態となることで、第1の垂直信号線VL1cでは、画素10(1,3)及び画素10(3,3)の各々の画素信号が混合されて混合画素信号となる。
また、第1列目の画素10(2,1)の第2の選択部17と、第3列目の画素10(2,3)の第2の選択部17と、スイッチSW46とがオン状態となることで、画素10(2,1)及び画素10(2,3)の各々の増幅部15のソース端子が電気的に接続される。第2の垂直信号線VL2aに接続された第2の電流源26aの電流は、画素10(2,1)と画素10(2,3)とに分流される。第2の垂直信号線VL2a及び第2の垂直信号線VL2cには、画素10(2,1)、(2,3)の2つの画素の画素信号が混合された混合画素信号が出力される。
中央位置の画素10(2,2)の第2の選択部17がオン状態となることで、画素10(2,2)の増幅部15は、第2の垂直信号線VL2bに電気的に接続される。第2の電流源26bの電流は、全て画素10(2,2)に流れる。そして、第2の垂直信号線VL2bには、画素10(2,2)の画素信号が出力される。
また、スイッチSW54がオン状態となることで、第2の垂直信号線VL2bに出力された画素10(2,2)の画素信号は、容量54及び容量56に入力される。第1の垂直信号線VL1aに出力された画素10(1,1)及び画素10(3,1)の混合画素信号は、容量51に入力される。第2の垂直信号線VL2a及び第2の垂直信号線VL2cに出力された画素10(2,1)及び画素10(2,3)の混合画素信号は、容量52に入力される。また、第1の垂直信号線VL1bに出力された画素10(1,2)及び画素10(3,2)の混合画素信号は、容量53に入力され、第1の垂直信号線VL1cに出力された画素10(1,3)及び画素10(3,3)の混合画素信号は、容量55に入力される。
演算部50bは、中央位置の画素である画素10(2,2)の画素信号と、画素10(1,1)、(3,1)の混合画素信号と、画素10(2,1)、(2,3)の混合画素信号と、画素10(1,2)、(3,2)の混合画素信号と、画素10(1,3)、(3,3)の混合画素信号とを加算演算する。演算部50bは、生成した加算画素信号を、アンプ部60の出力端子63から出力する。これにより、本実施の形態では、列方向及び行方向の複数の画素10の信号を混合する場合に、中央位置の画素10の画素信号に重み付けされた画素信号を得ることができる。
上述した実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
(3)画素10は、第1方向である列方向及び第2方向である行方向に複数配置される。 複数の画素10は、第1の列に配置された第1及び第2及び第3画素と、第2の列に配置された第1及び第2及び第3画素とを含み、第1及び第2の信号線(第1及び第2の垂直信号線VL1、VL2)は、第1及び第2の列の各々に対して設けられる。演算部50は、第1の列に対応する第1及び第2の信号線に出力された信号と、第2の列に対応する第1及び第2の信号線に出力された信号との演算を行う。このようにしたので、列方向及び行方向の複数の画素10の信号を混合することができる。また、複数の画素信号を混合する場合に、画素の位置とは無関係に、FDの電位が高い画素の画素信号に重み付けがされることを防ぐことができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施の形態では、1画素に1つの光電変換部を配置する例について説明したが、画素の構成はこれに限らない。画素の構成を、1画素あたり2つ以上の光電変換部を有する構成にしてもよい。この場合には、撮像素子3は、第1の制御モードが設定された場合は、複数の光電変換部のうち2つ以上の光電変換部からの信号を加算し、全ての画素10から画素信号を個別に読み出す。撮像素子3は、第2の制御モードが設定された場合は、例えば列方向の複数の画素10の信号を混合して読み出す。
図10は、変形例1に係る撮像素子3の一部の構成を示す回路図である。画素10は、第1の光電変換部11aと、第2の光電変換部11bと、第1の転送部12aと、第2の転送部12bと、第1のリセット部13aと、第2のリセット部13bと、第1のFD14aと、第2のFD14bとを有する。画素10は、更に、第1の増幅部15aと、第2の増幅部15bと、第1の選択部16と、第2の選択部17と、加算スイッチ部18と、結合スイッチ部19とを有する。
第1の転送部12aは、トランジスタM1aから構成され、第1の光電変換部11aで光電変換された電荷を第1のFD14aに転送する。第1のFD14aは、第1のFD14aに転送された電荷を蓄積する。第1の増幅部15aは、トランジスタM3aにより構成され、第1のFD14aに蓄積された電荷による信号を増幅して出力する。第1のリセット部13aは、トランジスタM2aから構成され、第1のFD14aの電圧をリセットする。第1の選択部16は、トランジスタから構成され、第1の増幅部15aからの信号を第1の垂直信号線VL1に出力する。
第2の転送部12bは、トランジスタM1bから構成され、第2の光電変換部11bで光電変換された電荷を第2のFD14bに転送する。第2のFD14bは、第2のFD14bに転送された電荷を蓄積する。第2の増幅部15bは、トランジスタM3bにより構成され、第2のFD14bに蓄積された電荷による信号を増幅して出力する。第2のリセット部13bは、トランジスタM2bから構成され、第2のFD14bの電圧をリセットする。第2の選択部17は、トランジスタから構成され、第2の増幅部15bからの信号を第2の垂直信号線VL2に出力する。
加算スイッチ部18は、トランジスタM8から構成され、第1のFD14aと第2のFD14bとを接続(結合)する。加算スイッチ部18は、加算部18であり、第1のFD14aと第2のFD14bとを接続して、第1及び第2の光電変換部11a、11bでそれぞれ光電変換された電荷を加算する。結合スイッチ部19は、トランジスタから構成され、第1の増幅部15aと第2の増幅部15bとを接続する。より詳しくは、結合スイッチ部19は、第1の増幅部15aのトランジスタM3aのソースと第2の増幅部15bのトランジスタM3bのソースとを接続する。また、結合スイッチ部19が、第1の増幅部15aと第1の選択部16の間と、第2の増幅部15bと第2の選択部17の間とを接続するともいえる。
第1の制御モードにおいては、垂直制御部70は、1行目の画素10(1,1)の加算スイッチ部18をオン状態とし、結合スイッチ部19もオン状態とする。また、垂直制御部70は、例えば、第1の選択部16をオン状態とし、第2の選択部17をオフ状態とする。第1及び第2の光電変換部11a、11bでそれぞれ光電変換された電荷は、第1及び第2の転送部12a、12bによってそれぞれ転送されて加算され、第1及び第2のFD14a、14bに蓄積される。第1及び第2の増幅部15a、15bと結合スイッチ部19と第1の選択部16とによって、加算された電荷に応じた画素信号が生成されて、第1の垂直信号線VL1に読み出される。第1の垂直信号線VL1に出力された画素信号は、上述したように、演算部50によって加算演算される。
第1の垂直信号線VL1に1行目の画素10から画素信号が読み出されると、その後に、撮像素子3では、2行目、3行目と画素10が行単位で順次選択されて、画素10から第1の垂直信号線VL1に画素信号の読み出しが行われる。なお、第1の制御モードにおいて、第1の選択部16をオフ状態とし、第2の選択部17をオン状態とした場合には、画素信号は、第2の垂直信号線VL2に読み出される。
なお、二つの行の画素について、一方の行の画素の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出し、これと同時に他方の行の画素の画素信号を第2の垂直信号線VL2に読み出すようにしてもよい。この場合、画素列毎に2つの演算部50を設けることで、2行分の画素からの画素信号を同時に信号処理して、制御部4に出力することができる。垂直制御部70は、画素10(1,1)の第1の選択部16をオン状態、画素10(1,1)の第2の選択部17をオフ状態、画素10(2,1)の第1の選択部16をオフ状態、画素10(1,1)の第2の選択部17をオン状態とする。これにより、第1の垂直信号線VL1には、画素10(1,1)の画素信号が読み出され、第2の垂直信号線VL2には、画素10(2,1)の画素信号が読み出される。このように、2行分の画素の画素信号の読み出しを同時に行うことができる。
第2の制御モードでは、垂直制御部70は、第1行目〜第3行目の画素10(1,1)、(2,1)、(3,1)の加算スイッチ部18及び結合スイッチ部19を共にオン状態とする。また、垂直制御部70は、第1行目及び第3行目の画素10(1,1)、(3,1)の、第1の選択部16をオン状態とし、第2の選択部17をオフ状態とする。更に、垂直制御部70は、第2行目の画素10(2,1)の第1の選択部16をオフ状態とし、第2の選択部17をオン状態とする。これにより、第1の垂直信号線VL1では、画素10(1,1)からの画素信号及び画素10(3,1)からの画素信号が混合され、混合画素信号となる。また、第2の垂直信号線VL2には、中央位置の画素10(2,1)の画素信号が読み出される。画素10(1,1)及び画素10(3,1)の混合画素信号と画素10(2,1)の画素信号とは、上述した実施の形態の場合と同様に、演算部50によって加算演算される。
垂直制御部70は、第1行目〜第3行目の画素10からの加算画素信号の読み出し後に、第4行目〜第6行目の画素10からの加算画素信号の読み出しを行う。なお、第2の制御モードにおいて、画素10(1,1)の画素信号と画素10(3,1)の画素信号とを第2の垂直信号線VL2に読み出して混合し、中央位置の画素10(2,1)の画素信号を第1の垂直信号線VL1に読み出してもよい。
なお、図10に示す画素構成の場合には、制御部4は、各画素の複数の光電変換部からの信号を個別に読み出す処理(第3の制御モード)を行うこともできる。この場合、垂直制御部70は、加算スイッチ部18のトランジスタM8をオフ状態とし、結合スイッチ部19のトランジスタもオフ状態とする。第1の光電変換部11aで光電変換された電荷は、第1の転送部12aによって第1のFD14aに転送される。そして、第1のFD14aに転送された電荷に応じた画素信号が、第1の増幅部15a及び第1の選択部16によって第1の垂直信号線VL1に読み出される。また、第2の光電変換部11bで光電変換された電荷は、第2の転送部12bによって第2のFD14bに転送される。第2のFD14bに転送された電荷に応じた画素信号が、第2の増幅部15b及び第2の選択部17によって第2の垂直信号線VL2に読み出される。
(変形例2)
上述した実施の形態では、光電変換部としてフォトダイオードを用いる例について説明した。しかし、光電変換部として光電変換膜を用いるようにしてもよい。
(変形例3)
上述の実施の形態及び変形例で説明した撮像素子及び撮像装置は、カメラ、スマートフォン、タブレット、PCに内蔵のカメラ、車載カメラ、無人航空機(ドローン、ラジコン機等)に搭載されるカメラ等に適用されてもよい。
(変形例4)
上述した実施の形態および変形例で説明した撮像素子を、複数の基板(例えば、複数の半導体基板)を積層して構成される積層センサ(積層型の撮像素子)に適用してもよい。例えば、複数の画素10は1層目の基板に配置し、電流源25・26と水平混合部40と演算部50とAD変換部80とは2層目の基板に配置し、複数の垂直信号線VLは、1層目の基板と2層目の基板との間に配置する。複数の画素10と電流源25・26と水平混合部40とは1層目の基板に配置し、演算部50とAD変換部80とは2層目の基板に配置してもよい。また、積層センサは3層以上にしてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特許出願2017年第63197号(2017年3月28日出願)
1 撮像装置、3 撮像素子、4 制御部、10 画素、11 光電変換部、15 増幅部、16 第1の選択部、17 第2の選択部、25 第1の電流源、26 第2の電流源、50 演算部、70 垂直制御部

Claims (16)

  1. 光を光電変換して電荷を生成する光電変換部を有し、前記光電変換部で生成された電荷に基づく信号を出力し、第1方向に配置される複数の画素と、
    複数の前記画素のうちの一部の画素から信号が出力される第1の信号線と、
    複数の前記画素のうちの他の画素から信号が出力される第2の信号線と、
    前記第1の信号線に出力され、前記一部の画素の信号が混合した信号と前記第2の信号線に出力された信号との演算を行う演算部と、
    を備える撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子において、
    一部の前記画素は、前記光電変換部で生成された電荷に基づく信号を前記第1の信号線に出力する第1の出力部を有し、
    前記他の画素は、前記光電変換部で生成された電荷に基づく信号を前記第2の信号線に出力する第2の出力部と、を有する撮像素子。
  3. 請求項2に記載の撮像素子において、
    前記第1の出力部は、前記第1の信号線との接続と切断とを切り替え、
    前記第2の出力部は、前記第2の信号線との接続と切断とを切り替える撮像素子。
  4. 請求項2または請求項3に記載の撮像素子において、
    前記第1の信号線に接続され、第1の電流を供給する第1の電流源と、
    前記第2の信号線に接続され、第2の電流を供給する第2の電流源と、を備え、
    前記第2の電流の大きさは、前記第1の電流の大きさよりも大きい撮像素子。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記他の画素は、第1画素を含み、
    前記一部の画素は、前記第1画素を挟んで配置される第2画素及び第3画素を含む撮像素子。
  6. 請求項5に記載の撮像素子において、
    前記画素は、前記光電変換部で生成された電荷に基づく信号を生成する生成部を有し、
    前記第1及び第2及び第3画素は、前記第1の出力部をそれぞれ有し、
    前記第1画素は、前記第2の出力部を有する撮像素子。
  7. 請求項6に記載の撮像素子において、
    前記第2及び第3画素の前記第1の出力部を接続状態とし、前記第1画素の前記第2の出力部を接続状態とし、前記第2画素の信号と共に前記第3画素の信号を前記第1の信号線に出力させ、前記第1画素の信号を前記第2の信号線に出力させる第1の制御と、前記第1及び第2及び第3画素の前記第1の出力部を順次に接続状態とし、前記第1及び第2及び第3画素の信号を前記第1の信号線に順次出力させる第2の制御とを行う制御部を有する撮像素子。
  8. 請求項7に記載の撮像素子において、
    前記制御部は、前記第2及び第3画素のいずれか一方の画素の前記第1の出力部を接続状態とし、前記第1画素の前記第2の出力部を接続状態とし、前記一方の画素の信号を前記第1の信号線に出力させると共に、前記第1画素の信号を前記第2の信号線に出力させる第3の制御を行う撮像素子。
  9. 請求項5から請求項8までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記一部の画素は、第4画素及び第5画素を含み、
    前記第1及び第2及び第3画素は、前記第4画素と前記第5画素の間に配置される撮像素子。
  10. 請求項5から請求項8までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第1方向に配置される複数の前記画素は、第4画素及び第5画素を含み、
    前記第4画素の信号と共に前記第5画素の信号が出力される第3の信号線を備え、
    前記演算部は、前記第1の信号線に出力された信号と前記第2の信号線に出力された信号と前記第3の信号線に出力された信号との演算を行う撮像素子。
  11. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記画素は、複数の前記光電変換部と、複数の前記光電変換部で生成された電荷を加算する加算部とを有し、前記加算部で加算された電荷に基づく加算信号を出力し、
    前記演算部は、前記第1の信号線に出力された前記加算信号と、前記第2の信号線に出力された前記加算信号との演算を行う撮像素子。
  12. 請求項11に記載の撮像素子において、
    前記画素は、第1及び第2の光電変換部を有し、
    前記加算信号を出力させる第1の制御と、前記第1の光電変換部で生成された電荷に基づく信号を前記第1の信号線に出力させ、第2の光電変換部で生成された電荷に基づく信号を前記第2の信号線に出力させる第2の制御とを行う制御部を備える撮像素子。
  13. 請求項5に記載の撮像素子において、
    前記画素は、前記第1方向である列方向及び第2方向である行方向に複数配置され、
    前記複数の画素は、第1の列に配置される前記第1及び第2及び第3画素と、第2の列に配置される前記第1及び第2及び第3画素とを含み、
    前記第1及び第2の信号線は、前記第1及び第2の列の各々に対して設けられ、
    前記演算部は、前記第1の列に対応する前記第1及び第2の信号線に出力された信号と、前記第2の列に対応する前記第1及び第2の信号線に出力された信号との演算を行う撮像素子。
  14. 請求項5に記載の撮像素子において、
    前記画素は、前記第1方向である列方向及び第2方向である行方向に複数配置され、
    前記複数の画素は、第1の列に配置される複数の画素と、第2の列に配置される前記第1及び第2及び第3画素とを含み、
    前記第1及び第2の信号線は、前記第2の列に対して設けられ、
    前記第1の列に対して設けられ、前記第1の列の複数の画素から出力されて信号が混合される第4の信号線を備え、
    前記演算部は、前記第1及び第2及び第4の信号線に出力された信号間の演算を行う撮像素子。
  15. 請求項14に記載の撮像素子において、
    前記複数の画素は、第3の列に配置される複数の画素を含み、
    前記第3の列に対して設けられ、前記第3の列の複数の画素の信号を混合した信号が出力される第5の信号線を備え、
    前記演算部は、前記第1及び第2及び第4及び第5の信号線に出力された信号間の演算を行う撮像素子。
  16. 請求項1から請求項15までのいずれか一項に記載の撮像素子と、
    前記画素の信号に基づいて画像データを生成する画像生成部と、
    を備える電子カメラ。
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