JP6595839B2 - 撮像素子およびその制御方法、ならびに撮像装置 - Google Patents

撮像素子およびその制御方法、ならびに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は撮像素子およびその制御方法、ならびに撮像装置に関し、特には位相差検出方式の焦点検出に用いる信号を取得可能な撮像素子とその駆動方法に関する。
特許文献1には、2次元配置された画素の各々にマイクロレンズが形成された撮像素子を用い、瞳分割方式の焦点検出を行う装置が開示されている。この装置では、各画素の光電変換手段が、撮影レンズの射出瞳の異なる領域を通過した光束をマイクロレンズを介して受光する、2つの領域に分割されている。複数の画素の第1の分割領域の出力からA像を、第2の分割領域の出力からB像を生成し、A像とB像との位相差(ずれ量)に基づいて、デフォーカス量を検出することができる。また、画素ごとに第1の分割領域と第2の分割領域の出力を混合することで、通常の画像信号を得ることができる。
このような構成の撮像素子から信号を読み出す場合、分割領域ごとに読み出すと、画素当たり1つの信号を読み出す場合の倍の読み出し時間が必要となる。そのため、特許文献2には、リセット信号の読み出しを行った後、まず1つめの分割領域の信号を読み出し、次に1つめの分割領域の信号に2つめの分割領域の信号を混合して読み出す技術が提案されている。2つめの分割領域の信号を読み出す場合にはその前にリセット信号の読み出しが必要となるが、混合出力を読み出すことでリセット信号の読み出しを不要とし、読み出し時間を短縮することができる。2つめの分割領域の信号は、混合出力から1つめの分割領域の信号を減算することで得ることができる。
特開2001−083407号公報 特開2013−106194号公報
特許文献2の方法により、リセット信号の読み出し回数を減らすことはできるが、1画素について2つの信号を読み出すため、画素当たり1つの信号を読み出す場合より依然として多くの時間を要しており、さらなる読み出し時間の短縮が望まれている。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、焦点検出用の信号と、画像信号との読み出しを効率的に実施可能な撮像素子およびその駆動方法の提供を目的とする。
上述の目的は、位相差検出方式の焦点検出用信号と画像信号とを読み出す焦点検出用画素と、画像信号を読み出す撮像用画素とが第1のパターンで配列された第1の画素ラインと、第2のパターンで配列された第2の画素ラインとを複数有する画素アレイと、各画素の信号読み出しを制御する制御手段と、を有し制御手段は、焦点検出用画素の信号読み出しに要する時間と、撮像用画素の信号読み出しに要する時間の差に起因して、第1の画素ラインと第2の画素ラインとの一方における信号読み出し動作が他方における信号読み出し動作を待機することなく行われるように、第1の画素ラインと、第2の画素ラインとで異なる読み出し制御を行う、ことを特徴とする撮像素子によって達成される。
本発明によれば、焦点検出用の信号と、画像信号との読み出しを効率的に実施可能な撮像素子およびその駆動方法の提供が可能となる。
実施形態に係る撮像素子および画素の構成例を模式的に示す図 第1の実施形態における画素アレイの一部の構成例を示す等価回路図 実施形態に係る読み出し回路の構成例を示す等価回路図 第1の実施形態における読み出し動作を実現するためのタイミングチャート 第1の実施形態の効果を説明するための図 第2の実施形態における画素アレイの一部の構成例を示す等価回路図 第2の実施形態における読み出し動作を実現するためのタイミングチャート 第2の実施形態における別の読み出し動作を実現するためのタイミングチャート 実施形態に係る撮像装置の機能構成例を示すブロック図
●(第1の実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明の例示的な実施形態について詳細に説明する。
●(撮像素子および画素の構成)
図1は本発明の実施形態に係る撮像素子の構成例を模式的に示す図である。図1(a)は回路配置を模式的に示しており、撮像素子100は、画素アレイ101と、画素アレイ101内の画素行を選択する垂直選択回路102と、画素アレイ101内の画素列を選択する水平選択回路104を有している。撮像素子100はさらに、垂直選択回路102によって選択された画素行の信号を読み出す読み出し回路103と、撮像素子100内の回路の動作モードなどを外部から設定するためのシリアルインターフェイス(SI)105を有している。
また、読み出し回路103は、信号を蓄積するメモリ、ゲインアンプ、AD変換器などを、画素列ごとに有している。撮像素子100はさらに、タイミングジェネレータ(TG)107や、TG107の動作をはじめとした撮像素子100の動作を制御する制御回路(CTRL)106などを有する。TG107は、垂直選択回路102、水平選択回路104、読み出し回路103等に駆動パルスのようなタイミング信号を提供する。
垂直選択回路102は例えば、複数の画素行を順に選択し、読み出し回路103に信号を読み出す。そして、水平選択回路104は、読み出し回路103に読み出された複数の画素信号を列ごとに順次選択する。
図1(b)および(c)は画素アレイ101に配置される2種類の画素の構成を模式的に示す図である。図1(b)は位相差検出方式の焦点検出に用いる信号(焦点検出用信号)と撮像画像を構成する信号(画像信号)とを読み出す画素(以下、便宜上、焦点検出用画素とよぶ)の構成例を示している。また、図1(c)は、画像信号だけを読み出す画素(以下、便宜上、撮像用画素とよぶ)の構成例を示している。図1(b),(c)で同じ構成要素には同じ参照数字を付してある。
焦点検出用画素201は光電変換部または光電変換領域を複数有し、以下では、複数の光電変換部のそれぞれを1つのフォトダイオード(PD)として説明する。本実施形態では、焦点検出用画素201は2つのPD203および204を有するものとするが、より多くのPDを有してもよい。PD203および204は、撮像光学系の射出瞳と共役関係にあるマイクロレンズ202を共有することで、瞳分割機能を実現する。そして、複数の焦点検出用画素201から、PD203の出力群に基づく像信号と、PD204の出力群に基づく像信号とを、位相差検出用の1対の像信号として生成することができる。
転送スイッチ205,206は、それぞれPD203,204の信号を読み出すためのスイッチである。また、フローティングディフュージョン(以下FDという)207は、転送スイッチ205,206を通じて読み出された信号を一時的に蓄積する。なお、焦点検出用画素201は、図示された構成要素以外にも複数の構成要素を備えるが、詳細は後述する。
撮像用画素208は、光電変換領域が分割されていない。従って、1つのPD209を有する。撮像用画素208のPDは1つであるため、転送スイッチ210も1つである。PD209の受光面の大きさは、焦点検出用画素201のPD203,204の受光面を合計した大きさに相当する。つまり、焦点検出用画素201のPD203、PD204の信号を混合することで、撮像用画素のPD209と同様の信号を得ることができる。
このように、焦点検出用画素として読み出し可能な画素は撮像用画素として読み出し可能であるため、「焦点検出用画素」と「撮像用画素」という呼称は、用途の差異を示すに過ぎず、必ずしも構造の差異を意味するとは限らないことに留意されたい。例えば、全ての画素を図1(b)に示した構成としてもよい。この場合、読み出し方法を異ならせることで、「焦点検出用画素」と「撮像用画素」のどちらとして用いることができる。
図1(d)は画素アレイ101における画素配置の例を模式的に表す図である。図1(d)では4行2列の8画素を示しているが、これは画素アレイ101に配置された多数の画素(例えば1000万画素)のごく一部である。ここでは、画素が水平方向(行方向)と垂直方向(列方向)に格子状に配置されているものとする。
画素301はH列目V行目に配置された画素であり、画素302はH列目V+1行目に配置された画素である。他の画素も同様に、列番号と行番号で位置を特定できる。画素301,303,306,308は焦点検出用画素であり、画素302,304,305,307は撮像用画素である。また、R(赤),G(緑),B(青)はそれぞれの画素に設けられたカラーフィルタの色を示しており、本実施形態では原色ベイヤーパターンと呼ばれる色配列で各画素にカラーフィルタが設けられている。したがって、RとGが交互に配置される画素行と、GとBが交互に配置される画素行とが、垂直方向に交互に存在する。
図1(d)に示すように、本実施形態ではGフィルタが設けられた画素(G画素)を焦点検出用画素としている。これは、Gフィルタを透過する信号のレベルが、Rフィルタ、Bフィルタを透過する信号のレベルより高いため、位相差検出精度において有利だからである。ただし、必ずしもG画素を焦点検出用画素としなくてもよい。この場合、G画素は全て撮像用画素として用いる。換言すれば、G画素は焦点検出用画素か撮像用画素の一方だけに用いるようにする。
従って、図1(d)に示す例では、水平画素ラインにおける焦点検出用画素と撮像用画素の配列は、垂直方向(列方向)に1ライン周期で交互に入れ替わっている。本明細書において、画素ライン内における焦点検出用画素と撮像用画素の配列の規則を配列パターンと呼ぶ。本実施形態では、画素アレイ101には異なる配列パターンを有する画素ラインが例えば周期的に交互に配置される。図1(d)では第1の配列パターンの画素ライン(第1の画素ライン)と第2の配列パターンの画素ライン(第2の画素ライン)とが1ライン周期で交互に配置されているが、これは一例である。例えば、第1の画素ラインと第2の画素ラインと2ラインずつ交互に配置されたり、第1の画素ラインと第2の画素ラインとの間に焦点検出用画素を有さない画素ラインが存在したりしてもよい。また、画素ライン内の焦点検出用画素と撮像用画素との配列パターンについても、焦点検出用画素と撮像用画素とが1画素周期で交互に配置されなくてもよい。
図2は、本実施形態における画素アレイ101において、焦点検出用画素201a,201dと撮像用画素208b,208cが水平および垂直方向に交互に配置された2列2行分の等価回路図である。図2において、図1(b)および(c)と同じ構成要素には同じ参照数字を付し、画素位置に応じてa〜dを付加している。
転送スイッチ205a,206a,210b,210c,205d,206dはそれぞれ、各々のPD203a,204a,209b,209c,203d,204dで発生した光電荷をフローティングディフュージョン207に転送するスイッチである。転送スイッチ205a,206a,210b,210c,205d,206dはそれぞれ、転送パルスφTX1An,φTX1Bn,φTX2n,φTX3n+1,φTX4An+1,φTX4Bn+1によって駆動される。
FD207a〜207dは電荷を一時的に蓄積するバッファとして機能する。増幅MOSアンプ401a〜401dはソースフォロアとして機能する。選択スイッチ402a〜402dはそれぞれ垂直選択パルスφSEL1n,φSEL2n,φSEL1n+1,φSEL2n+1によって駆動される。
各画素において、FD207、増幅MOSアンプ401、及び図示しない定電流源からフローティングディフュージョンアンプが構成される。選択スイッチ402で選択された画素のFD207に蓄積された電荷量に応じた電圧信号が列出力線403を通じて読み出し回路103の列回路1001(後述)に読み出される。リセットスイッチ404a〜404dはそれぞれ、リセットパルスφRES1n,φRES2n,φRES1n+1,φRES2n+1によって駆動され、オンされると電源電圧VDDによりFD207をリセットする。なお、各駆動パルスの参照記号の末尾の”n”や”n+1”は行番号であり、1行目から数えてn番目(またはn+1番目)に駆動されることを示す。
図3は読み出し回路103の構成例を示す等価回路図である。
読み出し回路103は例えば各列に配置されて列ごとに画素から読み出された信号が入力される列回路1001を有する。ここで、列回路1001aは図2のFD207a,207cが接続された列出力線403aからの信号を処理し、列回路1001bはFD207b,207dが接続された列出力線403bからの信号を処理する。
スイッチ1002a,1002bはFD207のリセット信号を読み出すために用いられる。スイッチ1002a,1002bはそれぞれ制御パルスφTN1,φTN2で駆動され、列出力線403に出力されたリセット時のFD207の電位であるリセット信号をコンデンサ1003a,1003bに記憶する。
スイッチ1004a,1004bはPD203の信号とノイズ信号の混合信号である第1PD信号を読み出すために用いられる。スイッチ1004a,1004bはそれぞれ制御パルスφSa1,φSa2で駆動され、列出力線403に出力された第1PD信号をコンデンサ1005a,1005bに記憶する。
スイッチ1006a,1006bはPD203およびPD204の信号とノイズ信号との混合信号、あるいはPD209の信号とノイズ信号との混合信号である、第2PD信号を読み出すために用いられる。スイッチ1006a,1006bはそれぞれ制御パルスφSab1,φSab2で駆動され、列出力線403に出力された第2PD信号をコンデンサ1007a,1007bに記憶する。
コンデンサ1003a,1005a,1007aに記憶された電位(信号)は、水平選択回路104からの駆動パルスφHN1,φHa1,φHab1によって制御されるスイッチ1008a,1009a,1010aを介して読み出される。そして、スイッチ1008aに一方の入力を、スイッチ1009aおよび1010a他方の入力を接続された読み出しアンプ1011aは、入力信号の差分を外部出力信号線1012aに出力する。
同様に、コンデンサ1003b,1005b,1007bに記憶された信号は、水平選択回路104からの駆動パルスφHN2,φHa2,φHab2によって制御されるスイッチ1008b,1009b,1010bを介して読み出される。そして、スイッチ1008bに一方の入力を、スイッチ1009bおよび1010b他方の入力を接続された読み出しアンプ1011bは、入力信号の差分を外部出力信号線1012bに出力する。
具体的には、スイッチ1008と1009とをオンした場合、コンデンサ1005に記憶された信号とコンデンサ1003に記憶された信号との差分、すなわちPD203の信号が出力される。また、スイッチ1008と1010とをオンした場合、コンデンサ1007に記憶された信号とコンデンサ1003に記憶された信号との差分、すなわちPD203の信号とPD204の信号との混合信号、もしくは、PD209の信号が出力される。なお、列回路1001は、ゲインアンプやAD変換器等を有してもよい。また、読み出しアンプ1011は列ごとに設けなくてもよく、複数列で共有してもよい。
●(駆動方法)
次に、本実施形態における撮像素子の駆動(読み出し)方法について説明する。
図4は本実施形態における駆動パルスのタイミングチャートの一例である。ここでは、図2に示した2行2列の画素から信号を読み出すものとし、駆動パルスの名称も図2に合わせている。図示する各種の駆動パルスは、制御回路106がタイミングジェネレータ107を制御して生成するが、以下の説明では、制御回路106が駆動パルスを生成するものとして説明する。
まず、図2の左の1列2行(画素201aおよび208c)から信号を読み出す際の駆動パルスのタイミング制御について説明する。期間t501に、制御回路106は、駆動パルスφRES1n,φTX1An,およびφTX1Bnを同時に高電位(以下「High」)にする。これにより、リセットスイッチ404aと転送スイッチ205a,206aがオンとなり、PD203a、PD204a、FD207aの電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、制御回路106は、駆動パルスφTX1AnとφTX1Bnを低電位(以下「Low」)にして、PD203a,204aでの電荷蓄積を開始させる。同様に、制御回路106は、期間t502に駆動パルスφRES1nとφTX3n+1を同時にHighにして、リセットスイッチ404cと転送スイッチ210cとをオンする。これにより、PD209c、FD207cの電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、制御回路106は、駆動パルスφTX3n+1をLowにし、PD209cでの電荷蓄積を開始させる。
別の画素行に存在し、読み出しタイミングの異なるPD203a,204aとPD209cとの電荷蓄積時間を等しくするため、リセットのタイミングを異ならせている。
電荷蓄積時間に基づく所定時間経過後、制御回路106は期間t503に駆動パルスφSEL1nをHighにし、画素201aの選択スイッチ402aをオンする。これにより、列出力線403aを通じてFD207aから信号が読み出し可能になる。なお、制御回路106は、期間t503に駆動パルスφRES1nをLowにして、FD207aのリセットを解除する。期間t503に信号を読み出すのは焦点検出用画素である。
期間t503の開始から遅れて、期間t504に制御回路106は読み出し回路103の駆動パルスφTN1をHighにして、スイッチ1002aをオンにする。これにより、コンデンサ1003aにFD207aのリセット時の信号(ノイズ信号)が記憶される。読み出し回路103では、駆動パルスφTN1,φSa1,φSab1の制御に基づいて、FD207aの電位を列出力線403aを通じて読み出し、それぞれ異なるコンデンサに記憶する。
次に、期間t505に制御回路106は、駆動パルスφTX1AnとφSa1を同時にHighにし、転送スイッチ205aとスイッチ1004aをオンする。これにより、PD203aの信号とノイズ信号との混合信号である第1PD信号がコンデンサ1005aに記憶される。
期間t505の経過後、かつ期間t506の開始前に制御回路106は、駆動パルスφHN1及びφHa1をHighにし、読み出しアンプ1011aからPD203の信号(第1PD信号からノイズ信号を減算した信号)を出力する。上述の通り、読み出し回路103は、駆動パルスφHN1,φHa1,φHab1の制御に基づいて、ノイズ信号、第1PD信号、第2PD信号を順次出力する。
次に、リセットスイッチ404aをオンしない(φRES1nがLowの)状態で制御回路106は、期間t506に駆動パルスφTX1An,φTX1BnとφSab1を同時にHighにし、転送スイッチ205a,206aと、スイッチ1006aとをオンする。これにより、PD203aの信号、PD204aの信号、そしてノイズ信号の混合信号である第2PD信号がコンデンサ1007aに記憶される。制御回路106は期間t505に駆動パルスφTX1AnをHighにしてPD203aの信号をFD207aに読み出しているので、期間t506では駆動パルスφTX1AnはLowのままでもよい。厳密には、期間t501の終了から期間t506の終了までが蓄積時間となる。
期間t506の経過後に制御回路106は駆動パルスφHN1,φHab1をHighにして、読み出し回路103からノイズ信号と第2PD信号との差分出力を開始する。
このように、読み出し回路103に読み出されたノイズ信号、第1PD信号、第2PD信号は、別個のコンデンサ(記憶部)1003a,1005a,1007aに記憶される。そして、第1PD信号からノイズ信号を減じた信号(A像信号と呼ぶ)と、第2PD信号からノイズ信号を減じた信号(撮像信号と呼ぶ)が、読み出しアンプ1011aを介して出力される。第1PD信号はPD203aの信号であり、撮像信号はPD203aとPD204aの信号の混合信号であるため、撮像信号からA像信号を減算すればPD204aの信号(B像信号と呼ぶ)を得ることができる。A像信号およびB像信号は、位相差検出方式の焦点検出に用いる信号である。
次に、期間t507において制御回路106は、制御パルスφRES1nをHighにしてリセットスイッチ404aをオンする。これにより、FD207aがリセットされる。
その後、期間t508の開始時に制御回路106は制御パルスφSEL1n+1をHighにして選択スイッチ402cをオンしてn+1行目を選択し、次の行の信号の読み出し動作を開始する。また同時に制御回路106は駆動パルスφRES1n+1をLowにして、FD207cのリセットを解除する。期間t508では、撮像用画素の信号を読み出す。
期間t508開始後の期間t509に制御回路106は制御パルスφTN1をHighにし、コンデンサ1003aに、FD207cのリセット時の信号(ノイズ信号)を読み出して記憶する。
その後、期間t510に制御回路106は駆動パルスφTX3n+1とφSab1を同時にHighにして転送スイッチ210cとスイッチ1006aをオンする。これにより、PD209cの信号とノイズ信号との混合信号がコンデンサ1007aに記憶される。この混合信号は、焦点検出用画素から読み出す第2PD信号と同様の信号であるため、便宜上、第2PD信号と呼ぶ。
期間t510の経過後、制御回路106は制御パルスφHN1,φHab1をHighにする。これにより、第2PD信号からノイズ信号を減算したPD209cの信号が、読み出しアンプ1011aから出力される。
次に、図2の画素208bと20dから信号を読み出す際の駆動パルスのタイミング制御について説明する。期間t501に、制御回路106は、駆動パルスφRES2nとφTX2nを同時にHighにする。これにより、リセットスイッチ404bと転送スイッチ210bがオンとなり、PD209b、FD207bの電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、制御回路106は駆動パルスφTX2nをLowにして、PD209bでの電荷蓄積を開始させる。同様に、制御回路106は、期間t502に駆動パルスφRES2n+1とφTX4An+1,φTX4Bn+1を同時にHighにして、リセットスイッチ404dと転送スイッチ205d,206dとをオンにする。これにより、PD203d、PD204d、FD207dの電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、制御回路106は、駆動パルスφTX4An+1,φTX4Bn+1をLowし、PD203d、PD204dでの電荷蓄積を開始させる。
別の画素行に存在し、読み出しタイミングの異なるPD209bとPD203d,204dとの電荷蓄積時間を等しくするため、リセットのタイミングを異ならせている。
電荷蓄積時間に基づく所定時間経過後、制御回路106は期間t511に駆動パルスφSEL2nをHighにし、撮像用画素208bの選択スイッチ402bをオンする。これにより、列出力線403bを通じてFD207bから信号が読み出し可能になる。なお、制御回路106は、期間t511に駆動パルスφRES2nをLowにして、FD207bのリセットを解除する。期間t511に信号を読み出すのは撮像用画素である。
期間t511の開始から遅れて、期間t512に制御回路106は読み出し回路103の駆動パルスφTN2をHighにして、スイッチ1002bをオンにする。これにより、コンデンサ1003bにFD207bのリセット時の信号(ノイズ信号)が記憶される。期間t513に制御回路106は、駆動パルスφTx2nとφSab2とをHighにし、転送スイッチ210bとスイッチ1004bをオンすることで、PD209bの信号とノイズ信号の混合信号である第2PD信号をコンデンサ1005bに記憶する。
期間t513の経過後、制御回路106は制御パルスφHN2,φHab2をHighにする。これにより、第2PD信号からノイズ信号を減算したPD209bの信号が、読み出しアンプ1011aから出力される。なお、図2の左側の列の画素201a,208cと右側の列の画素208b,201dとでは信号が読み出し回路103内のコンデンサに記憶されるタイミングが異なる。そのため、読み出し回路103の出力タイミングを制御する制御パルスφHN1,φHa1,φHab1とφHN2,φHa2,φHab2のタイミングも制御も異なっている。
次に、制御回路106は、期間t514の開始時に駆動パルスφRES2nをHighにしてリセットスイッチ404bをオンする。これにより、FD207bの電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。
次に、期間t515の開始時に制御回路106は、駆動パルスφSEL2n+1をHighにし、画素201dの選択スイッチ402dをオンする。これにより、列出力線403bを通じてFD207dから信号が読み出し可能になる。なお、制御回路106は、期間t515の開始時に駆動パルスφRES2n+1をLowにして、FD207のリセットを解除する。期間t515に信号を読み出すのは焦点検出用画素である。
期間t515の開始から遅れて、期間t516に制御回路106は読み出し回路103の駆動パルスφTN2をHighにして、スイッチ1002bをオンにする。これにより、コンデンサ1003bにFD207のリセット時の信号(ノイズ信号)が記憶される。
次に、期間t517に制御回路106は、駆動パルスφTX4An+1とφSa2を同時にHighにし、転送スイッチ205dとスイッチ1004をオンする。これにより、PD203dの信号とノイズ信号との混合信号である第1PD信号がコンデンサ1005bに記憶される。
期間t517の経過後、かつ期間t518の開始前に制御回路106は、駆動パルスφHN2及びφHa2をHighにし、読み出しアンプ1011bからPD203dの信号(第1PD信号からノイズ信号を減算した信号)を出力する。
次に、リセットスイッチ404dをオンしない(φRES2n+1がLowの)状態で制御回路106は、期間t518に駆動パルスφTX4An+1,φTX4Bn+1とφSab2を同時にHighにする。これにより、転送スイッチ205d,206dと、スイッチ1006bがオンし、PD203dの信号、PD204dの信号、そしてノイズ信号の混合信号である第2PD信号がコンデンサ1007bに記憶される。制御回路106は期間t517に駆動パルスφTX4An+1をHighにしてPD203dの信号をFD207dに読み出しているので、期間t518では駆動パルスφTX4An+1はLowのままでもよい。
期間t518の経過後に制御回路106は駆動パルスφHN2,φHab2をHighにして、読み出し回路103からノイズ信号と第2PD信号との差分出力を開始する。
このように、読み出し回路103に読み出されたノイズ信号、第1PD信号、第2PD信号は、別個のコンデンサ(記憶部)1003b,1005b,1007bに記憶される。そして、第1PD信号からノイズ信号を減じた信号(A像信号と呼ぶ)と、第2PD信号からノイズ信号を減じた信号(撮像信号と呼ぶ)が、読み出しアンプ1011bを介して出力される。第1PD信号はPD203dの信号であり、撮像信号はPD203dとPD204dの信号の混合信号であるため、撮像信号からA像信号を減算すればPD204dの信号(B像信号と呼ぶ)を得ることができる。
撮像用画素に関しては第1PD信号を読み出す必要がない。そのため、焦点検出用画素と撮像用画素との駆動制御を異ならせることで、撮像用画素の読み出し時間を短縮することが可能となり、ひいては全体の読み出し時間の短縮が可能となる。
本実施形態の効果について、図5を用いて説明する。図5(a)は、図2に示した焦点検出用画素と撮像用画素との配列の画素行について、同じタイミング制御(同じ駆動信号群)によって信号を読み出す場合の時間経過と読み出し動作の関係を模式的に示している。図5において三角のマークはリセットのタイミングを示している。また、Nはノイズ信号の読み出し、S(A)はPD203の信号読み出し、S(A+B)は撮像信号(PD203、204の混合信号またはPD209の信号)の読み出しをそれぞれ示している。この場合、一方の配列パターンにおける焦点検出用画素の信号読み出し開始が、他方の配列パターンにおける焦点検出用画素の信号読み出し終了を待機することになり、撮像用画素の信号読み出し完了から焦点検出用画素の信号読み出し開始までの待機時間が無駄になる。
図5(a)の場合、必要な読み出し時間は、読み出し方向において異なる位置に存在する焦点検出用画素の数によって決定される。つまり、図5(a)に示すように、焦点検出用画素201aと201dの信号読み出しに必要な時間の合計となる。従って、焦点検出用画素と撮像用画素とが信号読み出し方向に交互に配列され、かつその配列順序が互いに逆の行が存在する場合、焦点検出用画素だけで構成される行(図5(c)上段)と同等の信号読み出し時間が必要になる。
一方、本実施形態によれば、信号読み出し方向における焦点検出用画素と撮像用画素の配列パターンが複数存在する場合、配列パターンに応じてタイミング制御を異ならせている。そのため、図5(b)に示すように、一方の配列パターンの信号読み出しが、他方の配列パターンの信号読み出しに影響を受けない。従って、一方の配列パターンにおける焦点検出用画素の信号読み出し開始が、他方の配列パターンにおける焦点検出用画素の信号御読み出し終了を待機することがない。図2の例では、第n行については焦点検出用画素−撮像用画素の配列パターン、第n+1行については撮像用画素−焦点検出用画素の配列パターンである。そして、それぞれのパターンで独立した駆動タイミングで信号読み出しを行うため、別の配列パターンの画素行の信号読み出しタイミングの影響を受けない。従って、個々の配列パターンに適したタイミングで信号読み出しが行え、無駄な時間を省いた効率的な信号読み出しが可能となる。
また、本実施形態は、画質の点においても有利である。たとえば、図5(c)に示すような、焦点検出用画素だけで構成される行(AF行)と、撮像用画素だけで構成される行(非AF行)で撮像素子の画素アレイ101を構成した場合を考える。この場合、AF行と非AF行とで、リセット信号の読み出しタイミング(N)は一緒でも、リセット信号が読み出されてから撮像信号(S(A+B))が読み出されるまでの時間が異なる(AF行の方が遅くなる)。一方で、リセット信号の読み出しから撮像信号の読み出しまでの時間が長くなるほど、撮像信号におけるノイズが増えるという特性がある。これは、リセット信号の読み出しから撮像信号の読み出しまでの時間が長くなるほど信号の相関関係が低下し、撮像信号から減算するリセット信号の信頼度が低下するからである。その結果、AF行から読み出した撮像信号のノイズが非AF行から読み出した撮像信号のノイズに対して相対的に増加し、AF行のノイズが目立ってしまうという問題が生じる。例えば、焦点検出領域に対応させてAF行を複数連続して設けた場合、AF行部分に縞状のノイズが生じた画像となってしまう。
しかしながら、本実施形態では、同一行内に焦点検出用画素と撮像用画素とを混在させ、AF行と非AF行という区分はしていない。そのため、焦点検出用画素と撮像用画素とでリセット信号の読み出しから撮像信号の読み出しまでの時間が異なることに起因する焦点検出用画素のノイズが分散し、目立ちにくくなる。特に焦点検出用画素と撮像用画素の配列パターンが複数存在する本実施形態では、ノイズが一層分散される。この効果は、配列パターン間で焦点検出用画素の位置が重複しない場合や、同じ配列パターンが隣接しないように配置される場合により高くなる。
●(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6は、図2と同様の等価回路図であり、図2と同じ構成要素については同じ参照符号を付してある。本実施形態では、隣接する上下2画素で光電変換手段(PD)と電荷転送用のスイッチを除く、リセット、蓄積ならびに読み出しに係る回路を共用する構成を特徴とする。
図6において、画素201aおよび201dは焦点検出用画素であり、画素208bおよび208cは撮像用画素である。垂直方向(列方向)に隣接する焦点検出用画素201と撮像用画素208とで回路601を共用することで、画素内の回路数を減らし、開口率の向上およびPD203、PD204、PD209の面積拡大を実現できる。
なお、図6において、共用される部分を含め、等価回路の構成要素は図2と同様であるため、説明は割愛する。本実施形態と第1の実施形態とは、以下の点で回路構成が異なる。本実施形態では、転送スイッチ205a,206a,210cによってPD203a,204a,209cから電荷がFD207aに転送されること。また、転送スイッチ210b,205d,206dによってPD209b,203d,204dから電荷がFD207bに転送されること。リセットパルスφRESおよび選択パルスφSELの数(信号および配線)が1つであること。
なお、本実施形態における読み出し回路103の回路構成は、第1の実施形態(図3)と同一である。
●(駆動方法)
次に、本実施形態における撮像素子の駆動(読み出し)方法について説明する。
図7は本実施形態における駆動パルスのタイミングチャートの一例である。ここでは、図6に示した2行2列の画素から信号を読み出すものとし、駆動パルスの符号も図6に合わせている。図示する各種の駆動パルスは、制御回路106がタイミングジェネレータ107を制御して生成するが、以下の説明では、制御回路106が駆動パルスを生成するものとして説明する。
まず、図6の左の1列2行(画素201aおよび208c)から信号を読み出す際の駆動パルスのタイミング制御について説明する。期間t701に、制御回路106は、駆動パルスφRES1m,φTX1An、およびφTX1Bnを同時にHighにする。これにより、リセットスイッチ404aと転送スイッチ205a,206aがオンとなり、PD203a、PD204a、FD207aの電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、制御回路106は、駆動パルスφTX1AnとφTX1BnをLowにして、PD203a,204aでの電荷蓄積を開始させる。
同様に、制御回路106は、期間t702に駆動パルスφRES1mとφTX3n+1を同時にHighにして、リセットスイッチ404と転送スイッチ210cとをオンする。これにより、PD209c、FD207cの電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、制御回路106は、駆動パルスφTX3n+1をLowにし、PD209cでの電荷蓄積を開始させる。
別の画素行に存在し、読み出しタイミングの異なるPD203a,204aとPD209cとの電荷蓄積時間を等しくするため、リセットのタイミングを異ならせている。
電荷蓄積時間に基づく所定時間経過後、制御回路106は期間t703に駆動パルスφSEL1mをHighにし、選択スイッチ402aをオンする。これにより、列出力線403aを通じてFD207aから信号が読み出し可能になる。なお、制御回路106は、期間t703に駆動パルスφRES1mをLowにして、FD207aのリセットを解除する。期間t703に信号を読み出すのは焦点検出用画素である。
期間t703の開始から遅れて、期間t704に制御回路106は読み出し回路103の駆動パルスφTN1をHighにして、スイッチ1002aをオンにする。これにより、コンデンサ1003aにFD207aのリセット時の信号(ノイズ信号)が記憶される。読み出し回路103では、駆動パルスφTN1,φSa1,φSab1の制御に基づいて、FD207aの電位を列出力線403aを通じて読み出し、それぞれ異なるコンデンサに記憶する。
次に、期間t705に制御回路106は、駆動パルスφTX1AnとφSa1を同時にHighにし、転送スイッチ205aとスイッチ1004aをオンする。これにより、PD203aの信号とノイズ信号との混合信号である第1PD信号がコンデンサ1005aに記憶される。
期間t705の経過後、かつ期間t706の開始前に制御回路106は、駆動パルスφHN1及びφHa1をHighにし、読み出しアンプ1011aからPD203の信号(第1PD信号からノイズ信号を減算した信号)を出力する。上述の通り、読み出し回路103は、駆動パルスφHN1,φHa1,φHab1の制御に基づいて、ノイズ信号、第1PD信号、第2PD信号を順次出力する。
次に、リセットスイッチ404aをオンしない(φRES1mがLowの)状態で制御回路106は、期間t706に駆動パルスφTX1An,φTX1BnとφSab1を同時にHighにし、転送スイッチ205a、206aと、スイッチ1006aとをオンする。これにより、PD203aの信号、PD204aの信号、そしてノイズ信号の混合信号である第2PD信号がコンデンサ1007aに記憶される。制御回路106は期間t705に駆動パルスφTX1AnをHighにしてPD203aの信号をFD207aに読み出しているので、期間t706では駆動パルスφTX1AnはLowのままでもよい。厳密には、期間t701の終了から期間t706の終了までが蓄積時間となる。
期間t706の経過後に制御回路106は駆動パルスφHN1,φHab1をHighにして、読み出し回路103からノイズ信号と第2PD信号との差分出力を開始する。
このように、読み出し回路103に読み出されたノイズ信号、第1PD信号、第2PD信号は、別個のコンデンサ(記憶部)1003a,1005a,1007aに記憶される。そして、第1PD信号からノイズ信号を減じた信号(A像信号と呼ぶ)と、第2PD信号からノイズ信号を減じた信号(撮像信号と呼ぶ)が、読み出しアンプ1011aを介して出力される。第1PD信号はPD203aの信号であり、撮像信号はPD203aとPD204aの信号の混合信号であるため、撮像信号からA像信号を減算すればPD204aの信号(B像信号と呼ぶ)を得ることができる。
次に、期間t707において制御回路106は、制御パルスφRES1mをHighにしてリセットスイッチ404aをオンする。これにより、FD207aがリセットされる。
その後、期間t708の開始時に制御回路106は制御パルスφSEL1mはHighのまま選択スイッチ402aのオン状態(n+1行目の選択状態)を維持し、次の行(n行目)の信号の読み出し動作を開始する。また同時に制御回路106は駆動パルスφRES1mをLowにして、FD207cのリセットを解除する。期間t708では、撮像用画素の信号を読み出す。
期間t708開始後の期間t709に制御回路106は制御パルスφTN1をHighにし、コンデンサ1003aに、FD207のリセット時の信号(ノイズ信号)を読み出して記憶する。
その後、期間t710に制御回路106は駆動パルスφTX3n+1とφSab1を同時にHighにして転送スイッチ210cとスイッチ1006aをオンする。これにより、PD209cの信号とノイズ信号との混合信号がコンデンサ1007aに記憶される。この混合信号は、焦点検出用画素から読み出す第2PD信号と同様の信号であるため、便宜上、第2PD信号と呼ぶ。
期間t710の経過後、制御回路106は制御パルスφHN1,φHab1をHighにする。これにより、第2PD信号からノイズ信号を減算したPD209cの信号が、読み出しアンプ1011aから出力される。
次に、図6の右側の1列2行(画素208bと201d)から信号を読み出す際の駆動パルスのタイミング制御について説明する。期間t701に、制御回路106は、駆動パルスφRES2mとφTX2nを同時にHighにする。これにより、リセットスイッチ404bと転送スイッチ210bがオンとなり、PD209b、FD207bの電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、制御回路106は駆動パルスφTX2nをLowにして、PD209bでの電荷蓄積を開始させる。
同様に、制御回路106は、期間t702に駆動パルスφRES2mとφTX4An+1,φTX4Bn+1を同時にHighにして、リセットスイッチ404bと転送スイッチ205d,206dとをオンにする。これにより、PD203d、PD204d、FD207の電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、制御回路106は、駆動パルスφTX4An+1,φTX4Bn+1をLowし、PD203d、PD204dでの電荷蓄積を開始させる。
別の画素行に存在し、読み出しタイミングの異なるPD209bとPD203d、204dとの電荷蓄積時間を等しくするため、リセットのタイミングを異ならせている。
電荷蓄積時間に基づく所定時間経過後、制御回路106は期間t711に駆動パルスφSEL2mをHighにし、撮像用画素208bの選択スイッチ402bをオンする。これにより、列出力線403bを通じてFD207bから信号が読み出し可能になる。なお、制御回路106は、期間t711に駆動パルスφRES2mをLowにして、FD207bのリセットを解除する。期間t711に信号を読み出すのは撮像用画素である。
期間t711の開始から遅れて、期間t712に制御回路106は読み出し回路103の駆動パルスφTN2をHighにして、スイッチ1002bをオンにする。これにより、コンデンサ1003bにFD207bのリセット時の信号(ノイズ信号)が記憶される。期間t713に制御回路106は、駆動パルスφTx2nとφSab2とをHighにし、転送スイッチ210bとスイッチ1004bをオンすることで、PD209bの信号とノイズ信号の混合信号である第2PD信号をコンデンサ1005bに記憶する。
期間t713の経過後、制御回路106は制御パルスφHN2,φHab2をHighにする。これにより、第2PD信号からノイズ信号を減算したPD209bの信号が、読み出しアンプ1011aから出力される。なお、図6の左側の列の画素201a,208cと右側の列の画素208b,201dとでは信号が読み出し回路103内のコンデンサに記憶されるタイミングが異なる。そのため、読み出し回路103の出力タイミングを制御する制御パルスφHN1,φHa1,φHab1とφHN2,φHa2,φHab2のタイミングも制御も異なっている。
次に、制御回路106は、期間t714の開始時に駆動パルスφRES2mをHighにしてリセットスイッチ404bをオンする。これにより、FD207bの電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。
次に、期間t715の開始時に制御回路106は、駆動パルスφSEL2mはHighのまま画素201dの選択スイッチ402bのオン状態(n行目の選択状態)を維持し、次の行(n+1行目)の信号の読み出し動作を開始する。なお、制御回路106は、期間t715の開始時に駆動パルスφRES2mをLowにして、FD207bのリセットを解除する。期間t715に信号を読み出すのは焦点検出用画素である。
期間t715の開始から遅れて、期間t716に制御回路106は読み出し回路103の駆動パルスφTN2をHighにして、スイッチ1002bをオンにする。これにより、コンデンサ1003bにFD207bのリセット時の信号(ノイズ信号)が記憶される。
次に、期間t717に制御回路106は、駆動パルスφTX4An+1とφSa2を同時にHighにし、転送スイッチ205dとスイッチ1004をオンする。これにより、PD203dの信号とノイズ信号との混合信号である第1PD信号がコンデンサ1005bに記憶される。
期間t717の経過後、かつ期間t718の開始前に制御回路106は、駆動パルスφHN2及びφHa2をHighにし、読み出しアンプ1011bからPD203dの信号(第1PD信号からノイズ信号を減算した信号)を出力する。
次に、リセットスイッチ404bをオンしない(φRES2mがLowの)状態で制御回路106は、期間t718に駆動パルスφTX4An+1,φTX4Bn+1とφSab2を同時にHighにする。これにより、転送スイッチ205d,206dと、スイッチ1006bがオンし、PD203dの信号、PD204dの信号、そしてノイズ信号の混合信号である第2PD信号がコンデンサ1007bに記憶される。制御回路106は期間t717に駆動パルスφTX4An+1をHighにしてPD203dの信号をFD207に読み出しているので、期間t718では駆動パルスφTX4An+1はLowのままでもよい。
期間t718の経過後に制御回路106は駆動パルスφHN2,φHab2をHighにして、読み出し回路103からノイズ信号と第2PD信号との差分出力を開始する。
このように、読み出し回路103に読み出されたノイズ信号、第1PD信号、第2PD信号は、別個のコンデンサ(記憶部)1003a,1005a,1007aに記憶される。そして、第1PD信号からノイズ信号を減じた信号(A像信号と呼ぶ)と、第2PD信号からノイズ信号を減じた信号(撮像信号と呼ぶ)が、読み出しアンプ1011aを介して出力される。第1PD信号はPD203aの信号であり、撮像信号はPD203aとPD204aの信号の混合信号であるため、撮像信号からA像信号を減算すればPD204aの信号(B像信号と呼ぶ)を得ることができる。
本実施形態によれば、第1の実施形態に係る画素アレイの回路構成において、リセット、電荷蓄積、ならびに読み出しに係る回路を隣接する2画素で共有するようにした。そのため、第1の実施形態による効果に加え、回路素子の数を減らすことによる効果、例えば光電変換手段の面積を大きくすることが可能になるといった効果が実現できる。
●(変形例)
図6の回路構成を有する画素アレイに対する別の駆動方法について説明する。
図8は第2の実施形態の駆動方法の変形例を示すタイミングチャートである。なお、図7を用いて説明した駆動動作と同じ部分については、図7と同じ参照符号を付して説明を省略する。図示する各種の駆動パルスは、制御回路106がタイミングジェネレータ107を制御して生成するが、以下の説明では、制御回路106が駆動パルスを生成するものとして説明する。
初めに、図6の左側の1列2行(画素201aと208c)から信号を読み出す際の駆動パルスのタイミング制御について説明する。期間t701,t702において、PD203a,204a,209cおよびFD207aは初期電位にリセットされる。
電荷蓄積時間に基づく所定時間経過後、制御回路106は期間t801に駆動パルスφSEL1mをHighにし、選択スイッチ402aをオンする。これにより、列出力線403aを通じてFD207aから信号が読み出し可能になる。なお、制御回路106は、期間t801の開始時に駆動パルスφRES1mをLowにして、FD207aのリセットを解除する。期間t801に信号を読み出すのは焦点検出用画素である。
期間t801の開始から遅れて、期間t802に制御回路106は読み出し回路103の駆動パルスφTN1をHighにして、スイッチ1002aをオンにする。これにより、コンデンサ1003aにFD207aのリセット時の信号(第1ノイズ信号)が記憶される。
次に、期間t803に制御回路106は、駆動パルスφTX1AnとφSa1を同時にHighにし、転送スイッチ205aとスイッチ1004aをオンする。これにより、PD203aの信号と第1ノイズ信号との混合信号である第1PD信号がコンデンサ1005aに記憶される。
期間t803の経過後、かつ期間t804の開始前に制御回路106は、駆動パルスφHN1及びφHa1をHighにし、読み出しアンプ1011aからPD203aの信号(第1PD信号からノイズ信号を減算した信号)を出力する。上述の通り、読み出し回路103は、駆動パルスφHN1,φHa1,φHab1の制御に基づいて、第1ノイズ信号、第2ノイズ信号、第1〜第3PD信号を順次出力する。
次に、期間t804で制御回路106は、次の信号を出力するための準備として、駆動パルスφRES1mをHighにしてリセットスイッチ404aをオンし、FD207aをリセットする。期間t804経過後、制御回路106はφRES1mをLowにしてFD207aのリセットを解除する。
期間t805に制御回路106は駆動パルスφTN1をHighにして、スイッチ1002aをオンにし、コンデンサ1003aに、FD207aのリセット時の信号(第2ノイズ信号)を読み出して記憶する。期間t802と期間t805とでFD207aの状態は異なるため、第1ノイズ信号と第2ノイズ信号とは異なる値を有する。
次に期間t806に制御回路106は制御パルスφTX1BnとφSa1を同時にHighにして転送スイッチ206aとスイッチ1004aをオンする。これにより、PD204aの信号と第2ノイズ信号の混合信号である第3PD信号をコンデンサ1005aに記憶する。
期間t806の経過後、かつ期間t707の開始前に制御回路106は、駆動パルスφHN1及びφHa1をHighにし、読み出しアンプ1011aからPD204aの信号(第3PD信号から第2ノイズ信号を減算した信号)を出力する。
このように、読み出し回路103に読み出された第1ノイズ信号、第2ノイズ信号はコンデンサ1003aに、第1および第3PD信号はコンデンサ1005aに、第2PD信号はコンデンサ1007aに記憶される。そして、第1PD信号から第1ノイズ信号を減じた信号(A像信号)と、第3PD信号から第2ノイズ信号を減じた信号(B像信号)が、読み出しアンプ1011aを介して出力される。撮像信号はPD203aとPD204aの信号の混合信号であるため、A像信号とB像信号とを混合すれば撮像信号を得ることができる。
期間t707以降の撮像用画素208cの読み出し制御は図7と同様であるため、説明を省略する。
に、図6の右側の1列2行(画素208bと201d)から信号を読み出す際の駆動パルスのタイミング制御について説明する。期間t701,t702において、PD209b,203d,204d及びFD207bは初期電位にリセットされる。
次に、電荷蓄積時間に基づく所定時間経過後、期間t711およびt714で実施される撮像用画素208bの読み出しおよびFD207bのリセットに係る動作は図7と同様であるため、説明を省略する。
制御回路106は期間t807に駆動パルスφSEL2mをHighにし、選択スイッチ402bをオンする。これにより、列出力線403bを通じてFD207bから信号が読み出し可能になる。なお、制御回路106は、期間t807の開始時に駆動パルスφRES2mをLowにして、FD207aのリセットを解除する。期間t807に信号を読み出すのは焦点検出用画素である。
期間t807の開始から遅れて、期間t808に制御回路106は読み出し回路103の駆動パルスφTN2をHighにして、スイッチ1002bをオンにする。これにより、コンデンサ1003aにFD207bのリセット時の信号(第1ノイズ信号)が記憶される。
次に、期間t809に制御回路106は、駆動パルスφTX4An+1とφSa2を同時にHighにし、転送スイッチ205dとスイッチ1004bをオンする。これにより、PD203dの信号と第1ノイズ信号との混合信号である第1PD信号がコンデンサ1005aに記憶される。
期間t809の経過後、かつ期間t810の開始前に制御回路106は、駆動パルスφHN2及びφHa2をHighにし、読み出しアンプ1011bからPD203dの信号(第1PD信号からノイズ信号を減算した信号)を出力する。
次に、期間t810で制御回路106は、次の信号を出力するための準備として、駆動パルスφRES2mをHighにしてリセットスイッチ404bをオンし、FD207bをリセットする。期間t810経過後、制御回路106はφRES2mをLowにしてFD207bのリセットを解除する。
期間t811に制御回路106は駆動パルスφTN2をHighにして、スイッチ1002bをオンにし、コンデンサ1003aに、FD207bのリセット時の信号(第2ノイズ信号)を読み出して記憶する。期間t808と期間t811とでFD207bの状態は異なるため、第1ノイズ信号と第2ノイズ信号とは異なる値を有する。
次に期間t812に制御回路106は制御パルスφTX4BnとφSa2を同時にHighにして転送スイッチ206dとスイッチ1004bをオンする。これにより、PD204dの信号と第2ノイズ信号の混合信号である第3PD信号をコンデンサ1005bに記憶する。
期間t812の経過後、制御回路106は、駆動パルスφHN2およびφHa2をHighにし、読み出しアンプ1011bからPD204dの信号(第3PD信号から第2ノイズ信号を減算した信号)を出力する。
このように、読み出し回路103に読み出された第1ノイズ信号、第2ノイズ信号はコンデンサ1003bに、第1および第3PD信号はコンデンサ1005bに、第2PD信号はコンデンサ1007bに記憶される。そして、第1PD信号から第1ノイズ信号を減じた信号(A像信号)と、第3PD信号から第2ノイズ信号を減じた信号(B像信号)が、読み出しアンプ1011bを介して出力される。撮像信号はPD203bとPD204bの信号の混合信号であるため、A像信号とB像信号とを混合すれば撮像信号を得ることができる。
変形例に係る駆動制御は、焦点検出用画素の信号読出の際に、1画素内の2つのPDの信号を順次読み出す。そのため、図7を用いて説明したような、1つのPDの信号を読み出し、その後、1つめのPDの信号に2つ目のPDの信号を混合して読み出す駆動制御よりもリセット信号の読み出し回数が増え、読出し時間は長くなる。
しかし、変形例においても、模式的な信号読み出し動作のシーケンスは図5(b)のようになるため、従前の駆動制御(図5(a))と比較すれば全体的な信号読み出し時間の短縮は実現できる。この短縮は撮像用画素の信号読み出し時間の短縮によるものである。
第1及び第2の実施形態のように、焦点検出用画素と撮像用画素との配列が異なる複数の配列パターンを用いるとともに、配列パターンに応じた駆動制御を行うことで、信号読み出しの高速化を実現できる。また、同じ色のカラーフィルタが設けられた画素については、リセット時の信号の読み出しから撮像信号の読み出しまでの時間差が同じであるため、ノイズレベルのばらつきが目立ちにくく、画質の点においても有利である。
このように、本発明によれば、撮像信号に縞状のノイズを増やすことなく、焦点検出用画素と撮像用画素の読み出しの高速化を可能としている。
また、第1および第2の実施形態においては、撮像素子100から出力される画素データの出力順序は画素の並び順に等しいため、画像信号として使用する際にも、撮像素子100の内部もしくは、外部で画素データの並べ替えをする必要がない。
●(デジタルカメラへの適用)
上述した撮像素子をデジタルカメラに適用した実施形態について図9を用いて説明する。レンズ部901は被写体の光学像を撮像素子905に結像させる撮像光学系であり、フォーカスレンズや変倍レンズ、絞りなどを有している。レンズ部901におけるフォーカスレンズ位置、変倍レンズ位置、絞りの開口径などの駆動はレンズ駆動装置902を通じて制御部909によって制御される。
メカニカルシャッタ903はレンズ部901と撮像素子905の間に配置され、駆動はシャッタ駆動装置904を通じて制御部909によって制御される。撮像素子905は複数の画素によってレンズ部901で結像された光学像を画像信号に変換する。信号処理部906は撮像素子905から出力される画像信号にA/D変換、デモザイク処理、ホワイトバランス調整処理、符号化処理などを行う。信号処理部906はまた、撮像素子905の出力する画像信号から得られるA像信号およびB像信号に基づいて位相差検出方式でデフォーカス量および方向を検出する焦点検出処理も実施する。
タイミング発生部907は撮像素子905および信号処理部906に、各種タイミング信号を出力する。制御部909は、例えばメモリ(ROM,RAM)とマイクロプロセッサ(CPU)を有し、ROMに記憶されたプログラムをRAMにロードしてCPUが実行して各部を制御することにより、デジタルカメラの各種機能を実現する。制御部909が実現する機能には、自動焦点検出(AF)や自動露出制御(AE)が含まれる。
メモリ部908は制御部909や信号処理部906が画像データを一時的に記憶したり、作業領域として用いたりする。媒体I/F部910は例えば着脱可能なメモリカードである記録媒体911を読み書きするためのインターフェースである。表示部912は典型的にはLCDであり、撮影した画像やデジタルカメラの各種情報を表示するために用いられる。操作部913は電源スイッチ、レリーズボタン、メニューボタンなど、ユーザがデジタルカメラに指示や設定を行うためのユーザインタフェースである。
撮影時のデジタルカメラの動作について説明する。
電源がオンされると、撮影スタンバイ状態となる。制御部909は、表示部912を電子ビューファインダーとして動作させるための動画撮影処理および表示処理を開始する。撮影スタンバイ状態において撮影準備指示(例えば操作部913のレリーズボタンの半押し)が入力されると、制御部909は焦点検出処理を開始する。具体的には、制御部909は、焦点検出領域に含まれる画素ラインについて、例えば第1または第2の実施形態において説明したような駆動制御を行う。そして、制御部909は、複数の画素から得られるA像信号とB像信号の同種の信号をつなぎ合わせた信号波形の位相差に基づいて像ずれ量を求め、デフォーカス量と方向を得る。
そして、制御部909は得られたデフォーカス量と方向とから、レンズ部901のフォーカスレンズの移動量および移動方向を求め、レンズ駆動装置902を通じてフォーカスレンズを駆動し、撮像光学系の焦点を調節する。駆動後、必要に応じてコントラスト評価値に基づく焦点検出をさらに行ってフォーカスレンズ位置を微調整しても良い。
その後、撮影開始指示(例えばレリーズボタンの全押し)が入力されると、制御部909は記録用の撮影動作を実行し、得られた画像データを信号処理部906で処理し、メモリ部908に記憶する。そして、制御部909はメモリ部908に記憶した画像データを、媒体制御I/F部910を通じて記録媒体911に記録する。なお、図示しない外部I/F部から画像データをコンピュータ等の外部装置に出力してもよい。
(他の実施形態)
上述の実施形態では焦点検出用画素として読み出す画素と、撮像用画素として読み出す画素の配列が異なる画素ラインが交互に隣接配置される構成を例示した。この構成は、ノイズ信号の読みだしから撮像信号の読み出しまでの時間の差に起因するノイズの影響が最も目立たない構成である。しかし、所定の複数ライン単位で焦点検出用画素として読み出す画素と、撮像用画素として読み出す画素との配列が異なる画素ラインが交互に隣接配置される構成であってもよい。また、少なくとも焦点検出領域外の画素ラインについては撮像用画素のみからなる画素ラインがあってもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…撮像素子、101…画素アレイ、102…垂直選択回路、103…読み出し回路、104…水平選択回路、106…制御回路、107…タイミングジェネレータ

Claims (10)

  1. 位相差検出方式の焦点検出用信号と画像信号とを読み出す焦点検出用画素と、画像信号を読み出す撮像用画素とが第1のパターンで配列された第1の画素ラインと、第2のパターンで配列された第2の画素ラインとを複数有する画素アレイと、
    各画素の信号読み出しを制御する制御手段と、を有し
    前記制御手段は、前記焦点検出用画素の信号読み出しに要する時間と、前記撮像用画素の信号読み出しに要する時間の差に起因して、前記第1の画素ラインと前記第2の画素ラインとの一方における信号読み出し動作が他方における信号読み出し動作を待機することなく行われるように、前記第1の画素ラインと、前記第2の画素ラインとで異なる読み出し制御を行う、
    ことを特徴とする撮像素子。
  2. 前記第1の画素ラインと、前記第2の画素ラインとが、予め定められた周期で交互に配列されることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記焦点検出用画素は光電変換手段を複数有し、前記撮像用画素は光電変換手段を1つ有することを特徴とする請求項1または請求項に記載の撮像素子。
  4. 前記焦点検出用画素および前記撮像用画素は複数の光電変換手段を有し、前記撮像用画素については、前記複数の光電変換手段の出力を混合した信号を前記画像信号として用いることを特徴とする請求項1または請求項に記載の撮像素子。
  5. 前記制御手段は、前記焦点検出用画素について、前記焦点検出用信号を1つ読み出した後に前記画像信号を読み出すように前記読み出し制御を行い、前記1つの焦点検出用信号の読み出しと前記画像信号の読み出しの間に前記焦点検出用画素の信号読み出しに用いる電荷蓄積手段のリセットを行わないことを特徴とする請求項に記載の撮像素子。
  6. 前記制御手段は、前記焦点検出用画素から複数の焦点検出用信号を読み出すように前記読み出し制御を行い、異なる焦点検出用信号の読み出しの間に、前記焦点検出用画素の信号読み出しに用いる電荷蓄積手段をリセットすることを特徴とする請求項に記載の撮像素子。
  7. 前記画素アレイが、画素で発生した電荷を蓄積する電荷蓄積手段と、前記電荷蓄積手段および画素の光電変換手段をリセットするリセット手段と、前記電荷蓄積手段と読み出し線とを接続するスイッチ手段とを、画素ごとに有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像素子。
  8. 前記画素アレイが、画素で発生した電荷を蓄積する電荷蓄積手段と、前記電荷蓄積手段および画素の光電変換手段をリセットするリセット手段と、前記電荷蓄積手段と読み出し線とを接続するスイッチ手段とを、隣接する2画素ごとに有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子の前記焦点検出用画素から読み出された前記焦点検出用信号を用いて位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出の結果に基づいて撮像光学系の焦点を調節する調節手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  10. 位相差検出方式の焦点検出用信号と画像信号とを読み出す焦点検出用画素と、画像信号を読み出す撮像用画素とが第1のパターンで配列された第1の画素ラインと、第2のパターンで配列された第2の画素ラインとを複数有する画素アレイを有する撮像素子の制御方法であって、
    制御手段が、前記焦点検出用画素の信号読み出しに要する時間と、前記撮像用画素の信号読み出しに要する時間の差に起因して、前記第1の画素ラインと前記第2の画素ラインとの一方における信号読み出し動作が他方における信号読み出し動作を待機することなく行われるように、前記第1の画素ラインと、前記第2の画素ラインとで異なる読み出し制御を行う制御工程を有することを特徴とする撮像素子の制御方法。
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