JPWO2018180032A1 - 血液浄化装置及びその制御方法並びに脱血不良解消方法 - Google Patents

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Abstract

穿刺針を介して脱血を行う血液浄化装置において、穿刺針の孔に患者の血管が貼り付くこと等に起因した脱血不良を効果的に解消する。血液浄化装置1は、患者Pから取り出した血液を血液浄化器20に流通させる脱血ライン10と、脱血ライン10上の血液ポンプ30と、脱血ライン10の血液ポンプ30よりも上流側の圧力センサ40と、脱血ライン10の血液ポンプ30よりも上流側に輸液を供給する輸液ライン50と、輸液ライン50に接続される輸液容器60と、輸液ライン50の開閉を行う開閉弁70と、血液ポンプ30及び開閉弁70を制御する制御部80と、を備える。輸液容器60を、患者Pよりも鉛直上方に配置する。制御部80は、血液ポンプ30の運転時に圧力センサ40で測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、開閉弁70で輸液ライン50を開放する。

Description

本発明は、血液浄化装置及びその制御方法並びに脱血不良解消方法に関する。
従来より、患者の体内から血液を取り出しこの血液から病因物質や特定の白血球等を除去して体内に戻す血液浄化治療が実施されている。このような血液浄化治療においては、体内から取り出した血液を循環させて体内に戻すための血液回路と、特定の物質を除去・分離する吸着材や分離材等の処理材を有する血液浄化器と、を備える血液浄化装置が使用されている。
かかる血液浄化装置の血液回路は、穿刺針を介して患者の血管に接続されている。例えば、血液回路のうち、患者から取り出した血液を血液浄化器に流通させる脱血ラインは、図4に示すような穿刺針100を介して患者の動脈Aに接続されている。近年においては、血液流路に設けられた血液ポンプを逆回転させることにより、脱血ラインに残っていた血液を穿刺針100を経由させて患者に返血する自動返血装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−224597号公報
ところで、穿刺針100の先端には、図4に示すように、血液を引き込むための孔101が形成されているが、この孔101又は穿刺針100の先端を介して脱血を行う(動脈A内の血液を脱血ラインに引き込む)際に、図5に破線で示すように、動脈Aの内壁Wが孔101に貼り付いて脱血不良が生じることがある。このような場合に、特許文献1に記載されたような血液ポンプにより血液を逆流させると、凝固塊により穿刺針100の孔101が詰まってしまい、脱血不良が解消されない虞があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、穿刺針を介して脱血を行う血液浄化装置において、穿刺針の孔に患者の血管が貼り付くこと等に起因した脱血不良を効果的に解消することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る血液浄化装置は、患者から取り出した血液を血液浄化器に流通させる脱血ラインと、脱血ライン上に配置される血液ポンプと、脱血ラインの血液ポンプよりも上流側に配置されて脱血ラインを流通する血液の圧力を測定する圧力センサと、脱血ラインの血液ポンプよりも上流側に輸液を供給する輸液ラインと、輸液ラインに接続される輸液容器と、輸液ラインの開閉を行う開閉弁と、血液ポンプと開閉手段とを制御する制御部と、を備える血液浄化装置であって、輸液容器は、患者よりも鉛直上方に配置されており、制御部は、血液ポンプの運転時に圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、開閉弁で輸液ラインを開放するものである。
また、本発明に係る制御方法は、患者から取り出した血液を血液浄化器に流通させる脱血ラインと、脱血ライン上に配置される血液ポンプと、脱血ラインの血液ポンプよりも上流側に配置されて脱血ラインを流通する血液の圧力を測定する圧力センサと、脱血ラインの血液ポンプよりも上流側に輸液を供給する輸液ラインと、輸液ラインに接続される輸液容器と、輸液ラインの開閉を行う開閉弁と、を備え、輸液容器が患者よりも鉛直上方に配置されている血液浄化装置の制御方法であって、血液ポンプの運転時に圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、開閉弁で輸液ラインを開放するように制御部で開閉弁を制御するものである。
また、本発明に係る脱血不良解消方法は、患者から取り出した血液を血液浄化器に流通させる脱血ラインと、脱血ライン上に配置される血液ポンプと、脱血ラインの血液ポンプよりも上流側に配置されて脱血ラインを流通する血液の圧力を測定する圧力センサと、脱血ラインの血液ポンプよりも上流側に輸液を供給する輸液ラインと、輸液ラインに接続される輸液容器と、輸液ラインの開閉を行う開閉弁と、を備え、輸液容器が患者よりも鉛直上方に配置されている血液浄化装置の脱血不良解消方法であって、血液ポンプの運転時に圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、開閉弁で輸液ラインを開放するものである。
かかる構成及び方法を採用すると、血液ポンプの運転時において脱血ラインの血液ポンプよりも上流側の圧力が所定値よりも小さくなった場合(例えば脱血ラインの先端に設けられた穿刺針の孔に患者の血管が貼り付いて脱血不良が起きたような場合)に、輸液ラインを開放することができる。これにより、患者よりも鉛直方向上方に配置された輸液容器内の輸液を、輸液ラインを経由させて自然流下させて脱血ラインに供給することができ、脱血ライン内の血液を患者側に僅かに逆流させることができる。従って、(例えば穿刺針の孔に患者の血管が貼り付くこと等に起因した)脱血不良を効果的に解消することができる。このように、血液ポンプにより血液を逆流させることなく、輸液容器と患者との間の高低差を利用して脱血ライン内の血液を患者側に僅かに逆流させているため、凝固塊により穿刺針の孔が詰まるというような事態を未然に防ぐことができ、安全に脱血不良を解消することが可能となる。
本発明に係る血液浄化装置において、制御部は、血液ポンプの運転時に圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、血液ポンプの運転を停止又は減速させることができる。
かかる構成を採用すると、血液ポンプの運転時において脱血ラインの血液ポンプよりも上流側の圧力が所定値よりも小さくなった場合に、血液ポンプの運転を停止又は減速させることができる。従って、自然流下により輸液容器から脱血ラインへと供給された輸液が血液ポンプにより患者と反対側に流れることを防止することができる。
本発明に係る血液浄化装置において、制御部は、血液ポンプの運転時に圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、血液ポンプの運転を停止又は減速させて開閉弁で輸液ラインを開放し、その後、開閉弁で輸液ラインを閉塞して血液ポンプの運転を所定の流量(例えば、血液ポンプの運転を停止又は減速させる前の流量)で再開させることができる。
かかる構成を採用すると、血液ポンプの運転時において脱血ラインの血液ポンプよりも上流側の圧力が所定値よりも小さくなった場合に、血液ポンプの運転を停止又は減速させて輸液ラインを開放することにより脱血不良を解消することができ、その後、輸液ラインを閉塞して血液ポンプの運転を所定の流量で自動的に再開させることができる。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液ライン又は患者と輸液ラインとの間に位置する脱血ラインに、気泡検知器を設けることができる。かかる場合において、制御部は、開閉弁で輸液ラインを開放したときに気泡検知器で気泡を検知した場合に、開閉弁で輸液ラインを閉塞することができる。
かかる構成を採用すると、脱血不良解消のために輸液ラインを開放したときに、輸液ライン(又は患者と輸液ラインとの間に位置する脱血ライン)に設けられた気泡検知器で気泡を検知した場合に、輸液ラインを閉塞することができる。従って、患者側に逆流させる血液乃至輸液に気泡が含まれるのを防ぐことができる。
本発明に係る血液浄化装置において、制御部は、開閉弁で輸液ラインを所定時間だけ開放することができる。
かかる構成を採用すると、血液ポンプの運転時において脱血ラインの血液ポンプよりも上流側の圧力が所定値よりも小さくなった場合に、血液ポンプの運転を停止させて、輸液ラインを所定時間(例えば1〜2秒)だけ開放することができる。すなわち、輸液ラインの開放状態を時間に基づいて制御することができる。
本発明に係る血液浄化装置において、制御部は、圧力センサで測定した圧力が所定値以上になるまで開閉弁で輸液ラインを開放することができる。
かかる構成を採用すると、血液ポンプの運転時において脱血ラインの血液ポンプよりも上流側の圧力が所定値よりも小さくなった場合に、血液ポンプの運転を停止させて、圧力センサで測定した圧力が所定値以上になるまで輸液ラインを開放することができる。すなわち、輸液ラインの開放状態を圧力に基づいて制御することができる。
本発明によれば、穿刺針を介して脱血を行う血液浄化装置において、穿刺針の孔に患者の血管が貼り付くこと等に起因した脱血不良を効果的に解消することが可能となる。
本発明の実施形態に係る血液浄化装置の全体構成を説明するための構成図である。 図1に示す血液浄化装置の制御方法を説明するための図(輸液ラインが閉塞された状態の図)である。 図1に示す血液浄化装置の制御方法を説明するための図(輸液ラインが開放された状態の図)である。 血液浄化装置の脱血ラインの先端に設けられる穿刺針の拡大図である。 図4に示す穿刺針の孔に血管が貼り付いて脱血不良が発生した状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の各実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態はあくまでも好適な適用例であって、本発明の適用範囲がこれに限定されるものではない。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係る血液浄化装置1の構成について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置1は、いわゆる白血球除去療法(LCAP)に用いられるものであり、図1に示すように、脱血ライン10、血液浄化器20、血液ポンプ30、圧力センサ40、輸液ライン50、輸液容器60、開閉弁70、制御部80、返血ライン90等を備えている。
脱血ライン10は、患者Pから取り出した血液を血液浄化器20に流通させるための流路であり、返血ライン90は、血液浄化器20によって浄化された血液を患者Pに戻すための流路である。これら脱血ライン10及び返血ライン90は、患者Pの体内から取り出した血液を循環させて体内に戻すための血液回路を構成する。脱血ライン10の先端には、図4に示すような穿刺針100が設けられており、この穿刺針100を介して脱血ライン10が患者Pの動脈に接続されている。返血ライン90も同様に、図示されていない穿刺針を介して患者Pの静脈に接続されている。
血液浄化器20は、血液入口21から導入された血液に含まれる活性化した白血球をフィルタにより除去することにより浄化し、浄化された血液を血液出口22から排出するものである。フィルタとしては、活性化した白血球を除去する吸着材を有するものを採用することができる。
血液ポンプ30は、図1に示すように脱血ライン10上に配置されており、制御部80の制御の下で運転(正回転)することにより、脱血ライン10を経由させて患者Pの血液を血液浄化器20に流通させるように機能する。一方、制御部80が血液ポンプ30の運転を停止させると、脱血ライン10における血液の流通が停止するようになっている。
圧力センサ40は、脱血ライン10の血液ポンプ30よりも上流側に配置されており、脱血ライン10を流通する血液の圧力を測定するように機能する。圧力センサ40で測定された圧力は、制御部80に送られて、血液ポンプ30及び開閉弁70の制御に用いられる。
輸液ライン50は、脱血ライン10の血液ポンプ30よりも上流側に輸液を供給するための流路である。本実施形態における輸液ライン50には、輸液ライン50を流通する輸液に含まれる気泡を検知する気泡検知器51が設けられている。気泡検知器51の検知結果に関する情報は、制御部80に送られて、開閉弁70の制御に用いられる。
輸液容器60は、輸液を貯留するための容器であり、輸液ライン50の先端に接続されている。本実施形態における輸液容器60は、患者Pよりも鉛直上方に配置されている。これにより、開閉弁70で輸液ライン50を開放したときに、輸液が輸液容器60から自然流下により患者P側へと移動することとなる。輸液としては、生理食塩水等を採用することができる。
開閉弁70は、図1に示すように輸液ライン50上に配置されており、制御部80の制御の下で作動して輸液ライン50の開閉を行うように機能する。開閉弁70により輸液ライン50が開放されると、輸液容器60から輸液ライン50を経由して脱血ライン10へと輸液が流れ込み、この輸液により、脱血ライン10に滞留していた血液が患者P側に戻される。これにより、脱血不良が解消される。
制御部80は、例えばメモリやCPU(Central Processing Unit)等を備えたコンピュータにより構成され、メモリに記録された各種プログラムをCPUが実行することにより、血液浄化装置1の各種機器を制御する。
具体的には、制御部80は、血液ポンプ30の運転時に圧力センサ40で測定した圧力が所定値(例えば−200mmHg)よりも小さくなった場合に、血液ポンプ30の運転を停止させて開閉弁70で輸液ライン50を所定時間(例えば1〜2秒)開放するように血液ポンプ30及び開閉弁70を制御する。この際、制御部80は、開閉弁70で輸液ライン50を開放したときに気泡検知器51で気泡を検知した場合に、開閉弁70で輸液ライン50を直ちに閉塞する。その後、制御部80は、開閉弁70で輸液ライン50を閉塞して血液ポンプ30の運転を所定の流量(例えば血液ポンプ30を停止させる前の流量)で再開させる。
次に、図2及び図3を用いて、本発明の実施形態に係る血液浄化装置1の制御方法(脱血不良解消方法)について説明する。
まず、制御部80は、図2に示すように、開閉弁70で輸液ライン50を閉塞するとともに血液ポンプ30を運転させた状態で脱血ライン10の圧力を圧力センサ40で測定し、測定した圧力が所定値(例えば−200mmHg)よりも小さくなった場合に、脱血不良が発生したものと判定する。このような脱血不良は、例えば、図5に示すように穿刺針100の孔101に患者Pの血管が貼り付くことに起因して発生する。
脱血不良を検出した制御部80は、図3に示すように、血液ポンプ30の運転を停止させるとともに開閉弁70で輸液ライン50を所定時間(例えば1〜2秒)開放するように血液ポンプ30及び開閉弁70を制御する。開閉弁70により輸液ライン50が開放すると、輸液容器60から輸液ライン50を経由して脱血ライン10へと輸液が流れ込み、この輸液により、脱血ライン10に滞留していた血液が患者P側に戻される。これにより、脱血不良が解消される。
なお、制御部80は、開閉弁70で輸液ライン50を開放したときに気泡検知器51で気泡を検知した場合には、開閉弁70で輸液ライン50を直ちに閉塞する。これにより、患者P側に逆流させる血液(乃至輸液)に気泡が含まれるのを防ぐことができる。その後、制御部80は、開閉弁70で輸液ライン50を閉塞して血液ポンプ30の運転を所定の流量で再開させる。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1においては、血液ポンプ30の運転時において脱血ライン10の血液ポンプ30よりも上流側の圧力が所定値よりも小さくなった場合(例えば脱血ライン10の先端に設けられた穿刺針100の孔101に患者Pの血管が貼り付いて脱血不良が起きたような場合)に、血液ポンプ30の運転を停止させて輸液ライン50を開放することができる。これにより、患者Pよりも鉛直方向上方に配置された輸液容器60内の輸液を、輸液ライン50を経由させて自然流下させて脱血ライン10に供給することができ、脱血ライン10内の血液を患者P側に僅かに逆流させることができる。従って、(例えば穿刺針100の孔101に患者Pの血管が貼り付くこと等に起因した)脱血不良を効果的に解消することができる。このように、血液ポンプ30により血液を逆流させることなく、輸液容器60と患者Pとの間の高低差を利用して脱血ライン10内の血液を患者P側に僅かに逆流させているため、凝固塊により穿刺針100の孔101が詰まるというような事態を未然に防ぐことができ、安全に脱血不良を解消することが可能となる。
また、以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1においては、脱血不良解消のために輸液ライン50を開放したときに、輸液ライン50に設けられた気泡検知器51で気泡を検知した場合に、輸液ライン50を閉塞することができる。従って、患者P側に逆流させる血液(乃至輸液)に気泡が含まれるのを防ぐことができる。
また、以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1においては、血液ポンプ30の運転時において脱血ライン10の血液ポンプ30よりも上流側の圧力が所定値よりも小さくなった場合に、血液ポンプ30の運転を停止させて、輸液ライン50を所定時間(例えば1〜2秒)だけ開放することができる。すなわち、輸液ライン50の開放状態を時間に基づいて制御することができる。
また、以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1においては、血液ポンプ30の運転時において脱血ライン10の血液ポンプ30よりも上流側の圧力が所定値よりも小さくなった場合に、血液ポンプ30の運転を停止させて輸液ライン50を開放することにより脱血不良を解消することができ、その後、輸液ライン50を閉塞して血液ポンプ30の運転を自動的に再開させることができる。
なお、本実施形態においては、輸液ライン50に気泡検知器51を設けた例を示したが、図2に破線で示すように、患者Pと輸液ライン50との間に位置する脱血ライン10に気泡検知器11を設けることもできる。
また、本実施形態における制御部80は、圧力センサ40で測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、開閉弁70で輸液ライン50を所定時間開放した例(すなわち、輸液ライン50の開放状態を時間に基づいて制御した例)を示したが、開閉弁70の制御態様はこれに限られるものではない。たとえば、制御部80は、圧力センサ40で測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、圧力センサ40で測定した圧力が所定値(例えば0mmHg)以上になるまで開閉弁70で輸液ライン50を開放する(すなわち、輸液ライン50の開放状態を圧力に基づいて制御する)こともできる。
また、本実施形態における制御部80は、圧力センサ40で測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、血液ポンプ30の運転を停止させた上で輸液ライン50を開放した例を示したが、血液ポンプ30の流量が比較的小さい場合には、血液ポンプ30の運転を継続した上で(又は完全には停止させずに減速させた上で)輸液ライン50を開放してもよい。
また、本実施形態においては、白血球除去療法(LCAP)に使用される血液浄化装置に本発明を適用した例を示したが、同様の構成(穿刺針、脱血ライン、血液ポンプ、圧力センサ、輸液ライン、輸液容器、開閉弁等)を備える他の血液浄化装置に本発明を適用することもできる。例えば、単純血漿交換療法(PE)、二重濾過血漿交換療法(DFPP)、持続的血液濾過療法(CHF)、持続的血液透析療法(CHD)、持続的血液濾過透析療法(CHDF)等に使用される濾過・拡散用の血液浄化器を備えた血液浄化装置に本発明を適用することもできる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、かかる実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。すなわち、前記実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前記実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…血液浄化装置
10…脱血ライン
11…気泡検知器
20…血液浄化器
30…血液ポンプ
40…圧力センサ
50…輸液ライン
51…気泡検出器
60…輸液容器
70…開閉弁
80…制御部
P…患者

Claims (9)

  1. 患者から取り出した血液を血液浄化器に流通させる脱血ラインと、前記脱血ライン上に配置される血液ポンプと、前記脱血ラインの前記血液ポンプよりも上流側に配置されて前記脱血ラインを流通する血液の圧力を測定する圧力センサと、前記脱血ラインの前記血液ポンプよりも上流側に輸液を供給する輸液ラインと、前記輸液ラインに接続される輸液容器と、前記輸液ラインの開閉を行う開閉弁と、前記血液ポンプと前記開閉弁とを制御する制御部と、を備える血液浄化装置であって、
    前記輸液容器は、前記患者よりも鉛直上方に配置されており、
    前記制御部は、前記血液ポンプの運転時に前記圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、前記開閉弁で前記輸液ラインを開放する、血液浄化装置。
  2. 前記制御部は、前記血液ポンプの運転時に前記圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、前記血液ポンプの運転を停止又は減速させる、請求項1に記載の血液浄化装置。
  3. 前記制御部は、前記血液ポンプの運転時に前記圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、前記血液ポンプの運転を停止又は減速させて前記開閉弁で前記輸液ラインを開放し、その後、前記開閉弁で前記輸液ラインを閉塞して前記血液ポンプの運転を所定の流量で再開させる、請求項1に記載の血液浄化装置。
  4. 前記所定の流量は、前記血液ポンプの運転を停止又は減速させる前の流量である、請求項3に記載の血液浄化装置。
  5. 前記輸液ライン又は前記患者と前記輸液ラインとの間に位置する前記脱血ラインに気泡検知器が設けられており、
    前記制御部は、前記開閉弁で前記輸液ラインを開放したときに前記気泡検知器で気泡を検知した場合に、前記開閉弁で前記輸液ラインを閉塞する、請求項1から4の何れか一項に記載の血液浄化装置。
  6. 前記制御部は、前記開閉弁で前記輸液ラインを所定時間だけ開放する、請求項1から5の何れか一項に記載の血液浄化装置。
  7. 前記制御部は、前記圧力センサで測定した圧力が前記所定値以上になるまで前記開閉弁で前記輸液ラインを開放する、請求項1から5の何れか一項に記載の血液浄化装置。
  8. 患者から取り出した血液を血液浄化器に流通させる脱血ラインと、前記脱血ライン上に配置される血液ポンプと、前記脱血ラインの前記血液ポンプよりも上流側に配置されて前記脱血ラインを流通する血液の圧力を測定する圧力センサと、前記脱血ラインの前記血液ポンプよりも上流側に輸液を供給する輸液ラインと、前記輸液ラインに接続される輸液容器と、前記輸液ラインの開閉を行う開閉弁と、を備え、前記輸液容器が前記患者よりも鉛直上方に配置されている血液浄化装置の制御方法であって、
    前記血液ポンプの運転時に前記圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、前記開閉弁で前記輸液ラインを開放するように制御部で前記開閉弁を制御する、血液浄化装置の制御方法。
  9. 患者から取り出した血液を血液浄化器に流通させる脱血ラインと、前記脱血ライン上に配置される血液ポンプと、前記脱血ラインの前記血液ポンプよりも上流側に配置されて前記脱血ラインを流通する血液の圧力を測定する圧力センサと、前記脱血ラインの前記血液ポンプよりも上流側に輸液を供給する輸液ラインと、前記輸液ラインに接続される輸液容器と、前記輸液ラインの開閉を行う開閉弁と、を備え、前記輸液容器が前記患者よりも鉛直上方に配置されている血液浄化装置の脱血不良解消方法であって、
    前記血液ポンプの運転時に前記圧力センサで測定した圧力が所定値よりも小さくなった場合に、前記開閉弁で前記輸液ラインを開放する、脱血不良解消方法。
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