JP6700481B2 - 血液浄化装置及びそのプライミング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、血液浄化装置及びそのプライミング方法に関する。
従来より、患者の体内から血液を取り出しこの血液から病因物質や特定の白血球等を除去して体内に戻す血液浄化治療が実施されている。このような血液浄化治療においては、体内から取り出した血液を循環させて体内に戻すための血液回路と、特定の物質を除去・分離する吸着材や分離材等の処理材を有する血液浄化器と、を備える血液浄化装置が使用されている。
このような血液浄化装置を用いて血液浄化治療を実施する前には、使用する血液回路や血液処理器の内部を、生理食塩水や透析液等の清浄な液体(洗浄液)で洗浄する「プライミング」という処理を行うのが一般的である。現在においては、このようなプライミングを自動的に行うための技術が種々提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2005−253555号公報 特開2007−190068号公報
ところで、プライミング中に洗浄液が消費された結果、洗浄液を貯留する洗浄液貯留部が空になる場合がある。従来は、このような事態に備えて、洗浄液貯留部に接続された洗浄流路に空検知器を設け、この空検知器で気泡を検知した場合に自動的にプライミングを停止させ、その後、洗浄流路に設けられた点滴筒をユーザが押しつぶす操作を行うことで、点滴筒と洗浄液貯留部との間の洗浄流路に洗浄液を充填して気泡を除去していた。
但し、点滴筒を押しつぶす操作は煩雑であるため、近年においては、空検知器で気泡を検知した場合に洗浄流路に設けたポンプを逆転させることにより自動的に気泡を除去する技術も検討されている。ところが、このようにポンプを逆転させると、洗浄に使用された排液や空気を血液回路の他端から吸い込んでしまうため、清潔性を維持できないという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、血液浄化装置のプライミング中に気泡が検出された場合に、装置の清潔性を維持しつつ自動的に気泡を除去することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る血液浄化装置は、血液浄化器と、洗浄液が貯留された洗浄液貯留部と、血液浄化器と洗浄液貯留部とを接続する洗浄流路と、洗浄流路上に設けられ気泡を検知する検知器と、血液浄化器に連通し洗浄液を排出する排出流路と、輸液を貯留する輸液貯留部と、検知器と輸液貯留部との間の流路上に設けられたポンプと、検知器が気泡を検知した場合に、輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給するようにポンプを作動させる制御部と、を備えるものである。
また、本発明に係るプライミング方法は、血液浄化器と、洗浄液が貯留された洗浄液貯留部と、血液浄化器と洗浄液貯留部とを接続する洗浄流路と、洗浄流路上に設けられ気泡を検知する検知器と、血液浄化器に連通し洗浄液を排出する排出流路と、輸液を貯留する輸液貯留部と、検知器と輸液貯留部との間の流路上に設けられたポンプと、を備える血液浄化装置のプライミング方法であって、検知器がプライミング中に気泡を検知した場合に、輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給するようにポンプを作動させる工程を含むものである。
かかる構成及び方法を採用すると、洗浄流路上に設けられた検知器が気泡を検知した場合に、輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給するようにポンプを作動させることができる。従って、洗浄流路に存在する気泡を輸液によって除去することができる。洗浄流路に存在する気泡を除去するために、洗浄流路や排出流路に配置したポンプを単に逆転させるだけでは、排出流路の末端から使用済みの排液や空気を吸い込むことになるが、本装置のように検知器と輸液貯留部との間に設けたポンプを作動させて、輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することにより、排出流路の末端から使用済みの排液や空気を吸い込むことを防止することができ、装置の清潔性を維持することができる。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液貯留部と排出流路とを接続する輸液流路と、輸液流路の開閉を行う第一の開閉弁と、排出流路の輸液流路よりも下流側に設けられて排出流路の開閉を行う第二の開閉弁と、を備え、検知器と輸液流路との間の排出流路上にポンプを設けることができる。かかる場合において、制御部は、プライミング時に第一の開閉弁で輸液流路を閉鎖して第二の開閉弁を開放するとともにポンプを正転作動させる一方、検知器が気泡を検知した場合に、第一の開閉弁で輸液流路を開放して第二の開閉弁を閉塞するとともにポンプを逆転作動させることにより輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することができる(第一の態様)。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液貯留部と排出流路とを接続する輸液流路と、排出流路上の輸液流路よりも下流側に設けられたプライミングポンプと、を備え、ポンプとして、輸液流路上に設けられた輸液ポンプを採用することができる。かかる場合において、制御部は、プライミング時にプライミングポンプを正転作動させる一方、検知器が気泡を検知した場合に、プライミングポンプを停止させて輸液ポンプを作動させることにより輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することができる(第二の態様)。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液貯留部と排出流路とを接続する輸液流路と、輸液流路上に設けられた輸液ポンプと、を備え、ポンプとして、排出流路上の輸液流路よりも上流側に設けられたプライミングポンプを採用することができる。かかる場合において、制御部は、プライミング時にプライミングポンプを正転作動させる一方、検知器が気泡を検知した場合に、プライミングポンプを逆転作動させて輸液ポンプを作動させることにより輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することができる。また、制御部は、プライミングポンプを逆転作動させて輸液ポンプを作動させる際に、プライミングポンプの流量を輸液ポンプの流量よりも小さくすることができる(第三の態様)。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液貯留部と洗浄流路又は血液浄化器とを接続する輸液流路と、排出流路上に設けられたプライミングポンプと、を備え、ポンプとして、輸液流路上に設けられた輸液ポンプを採用することができる。かかる場合において、制御部は、プライミング時にプライミングポンプを正転作動させる一方、検知器が気泡を検知した場合に、プライミングポンプを停止させて輸液ポンプを作動させることにより輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することができる(第四の態様)。
第一〜第四の態様の血液浄化装置においては、洗浄流路として、患者返血部と血液浄化器を接続する静脈ラインを採用することができる。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液貯留部と排出流路とを接続する輸液流路と、輸液流路の開閉を行う第一の開閉弁と、排出流路の輸液流路よりも下流側に設けられた第二の開閉弁と、を備え、ポンプを、洗浄流路上に設けることができる。かかる場合において、制御部は、プライミング時に第一の開閉弁で輸液流路を閉鎖して第二の開閉弁で排出流路を開放するとともにポンプを正転作動させる一方、検知器が気泡を検知した場合に、第一の開閉弁で輸液流路を開放して第二の開閉弁で排出流路を閉塞するとともにポンプを逆転作動させることにより輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することができる(第五の態様)。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液貯留部と排出流路とを接続する輸液流路と、洗浄流路上に設けられたプライミングポンプと、を備え、ポンプとして、輸液流路上に設けられた輸液ポンプを採用することができる。かかる場合において、制御部は、プライミング時にプライミングポンプを正転作動させる一方、検知器が気泡を検知した場合に、プライミングポンプを逆転作動させて輸液ポンプを作動させることにより輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することができる(第六の態様)。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液貯留部と洗浄流路とを接続する輸液流路と、洗浄流路上の輸液流路よりも上流側に設けられたプライミングポンプと、を備え、ポンプとして、輸液流路上に設けられた輸液ポンプを採用することができる。かかる場合において、制御部は、プライミング時にプライミングポンプを正転作動させる一方、検知器が気泡を検知した場合に、プライミングポンプを逆転作動させて輸液ポンプを作動させることにより輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することができる(第七の態様)。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液貯留部と血液浄化器とを接続する輸液流路と、洗浄流路上に設けられたプライミングポンプと、を備え、ポンプとして、輸液流路上に設けられた輸液ポンプを採用することができる。かかる場合において、制御部は、プライミング時にプライミングポンプを正転作動させる一方、検知器が気泡を検知した場合に、プライミングポンプを逆転作動させて輸液ポンプを作動させることにより輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することができる(第八の態様)。
第六〜第八の態様の血液浄化装置において、制御部は、プライミングポンプを逆転作動させて輸液ポンプを作動させる際に、プライミングポンプの流量を輸液ポンプの流量よりも小さくすることができる。
本発明に係る血液浄化装置において、輸液貯留部と洗浄流路とを接続する輸液流路と、洗浄流路上の輸液流路よりも下流側に設けられたプライミングポンプと、を備え、ポンプとして、輸液流路上に設けられた輸液ポンプを採用することができる。かかる場合において、制御部は、プライミング時にプライミングポンプを正転作動させる一方、検知器が気泡を検知した場合に、プライミングポンプを停止させて輸液ポンプを作動させることにより輸液貯留部から検知器を経由して洗浄液貯留部へと輸液を供給することができる(第九の態様)。
第五〜第九の態様の血液浄化装置においては、洗浄流路として、患者脱血部と血液浄化器を接続する動脈ラインを採用することができる。また、第五〜第九の態様の血液浄化装置においては、洗浄流路は、患者脱血部と血液浄化器を接続する動脈ラインに配置されたプライミングラインを有してもよい。
本発明に係る血液浄化装置において、制御部は、検知器が気泡を検知した場合に、ポンプを所定量作動させた後に警報を発生させることができる。また、制御部は、検知器が気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともにポンプを停止させ、警報解除後にポンプを作動させることもできる。
本発明によれば、血液浄化装置のプライミング中に気泡が検出された場合に、装置の清潔性を維持しつつ自動的に気泡を除去することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る血液浄化装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の第二実施形態に係る血液浄化装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の第三実施形態に係る血液浄化装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の第四実施形態に係る血液浄化装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の第四実施形態に係る血液浄化装置の変形例を説明するための構成図である。 本発明の第五実施形態に係る血液浄化装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の第六実施形態に係る血液浄化装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の第七実施形態に係る血液浄化装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の第八実施形態に係る血液浄化装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の第九実施形態に係る血液浄化装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の第五〜九実施形態に係る血液浄化装置の変形例を説明するための構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の各実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態はあくまでも好適な適用例であって、本発明の適用範囲がこれに限定されるものではない。
<第一実施形態>
まず、図1を用いて、本発明の第一実施形態に係る血液浄化装置1の構成について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置1は、いわゆる白血球除去療法(LCAP)に用いられるものであり、図1に示すように、血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30、気泡検知器40、排出流路50、輸液貯留部60、輸液流路70、プライミングポンプ80、制御部90、等を備えている。
血液浄化器10は、血液入口から導入された血液に含まれる活性化した白血球をフィルタにより除去することにより浄化し、浄化された血液を血液出口から排出するものである。フィルタとしては、白血球を除去する吸着材を有するものを採用することができる。
洗浄液貯留部20は、プライミング用の洗浄液(例えば生理食塩水等)を貯留する容器であり、洗浄流路30の端部に接続されている。洗浄流路30は、血液浄化器10と洗浄液貯留部20とを接続し、洗浄液貯留部20から供給される洗浄液を血液浄化器10へと流通させるための流路である。本実施形態においては、洗浄流路30として、患者返血部と血液浄化器10を接続する静脈ラインを採用している。
気泡検知器40は、洗浄流路30上に設けられて、洗浄流路30を流通する洗浄液に含まれる気泡を検知するものである。気泡検知器40の検知結果に関する情報は、制御部90に送られて、プライミングポンプ80等の制御に用いられる。
排出流路50は、血液浄化器10を経由した洗浄液を流通させて外部に排出するための流路であり、血液浄化器10に連通している。本実施形態においては、排出流路50として、患者脱血部と血液浄化器10を接続する動脈ラインを採用している。排出流路50の輸液流路70よりも下流側には、制御部90の制御の下で作動して排出流路50の開閉を行う第二の開閉弁51が設けられている。
輸液貯留部60は、輸液(例えば生理食塩水等)を貯留する容器であり、輸液流路70を介して排出流路50に接続されている。輸液流路70には、制御部90の制御の下で作動して輸液流路70の開閉を行う第一の開閉弁71が設けられている。
プライミングポンプ80は、排出流路50上の輸液流路70よりも上流側(気泡検知器40と輸液貯留部60との間)に設けられており、制御部90の制御の下で正転作動することにより、プライミング処理を実現させる。また、プライミングポンプ80は、制御部90の制御の下で逆転作動することにより、気泡除去処理を実現させる。なお、本実施形態において「上流側」及び「下流側」とは、プライミング時において洗浄液の流れる方向を基準としており、洗浄液貯留部20側を「上流側」、第二の開閉弁51側を「下流側」と称している。
制御部90は、例えばメモリやCPU(Central Processing Unit)等を備えたコンピュータにより構成され、メモリに記録された各種プログラムをCPUが実行することにより、血液浄化装置1の各種機器を制御する。
本実施形態における制御部90は、第一の開閉弁71で輸液流路70を閉鎖して第二の開閉弁51で排出流路50を開放するとともにプライミングポンプ80を正転作動させることにより、プライミング処理(洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30を経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50を経由させて排出する処理)を実現させる。一方、制御部90は、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、第一の開閉弁71で輸液流路70を開放して第二の開閉弁51で排出流路50を閉塞するとともにプライミングポンプ80を逆転作動させることにより、気泡除去処理(輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50、血液浄化器10及び洗浄流路30を順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理)を実現させる。なお、プライミングポンプ80の「正転作動」とは、洗浄液を上流側から下流側に流通させるようにプライミングポンプ80を回転させることであり、「逆転作動」とは、その反対方向にプライミングポンプ80を回転させることである。
また、本実施形態における制御部90は、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を所定量作動させた後に警報を発生させる。なお、制御部90は、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともにプライミングポンプ80を停止させ、警報解除後にプライミングポンプ80を作動させることもできる。また、制御部90は、操作者の指示に基づいて、警報解除後にプライミングポンプ80を作動させることもできる。
次に、本実施形態に係る血液浄化装置1のプライミング方法について説明する。
血液浄化装置1の制御部90は、第一の開閉弁71で輸液流路70を閉鎖して第二の開閉弁51で排出流路50を開放するとともに、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30を経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50を経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させる(プライミング実施工程)。
ここで、制御部90は、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、第一の開閉弁71で輸液流路70を開放して第二の開閉弁51で排出流路50を閉塞するとともに、プライミングポンプ80を逆転作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50、血液浄化器10及び洗浄流路30を順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させる(気泡除去工程)。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1においては、洗浄流路30上に設けられた気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、輸液貯留部60から気泡検知器40を経由して洗浄液貯留部20へと輸液を供給するようにプライミングポンプ80を作動させることができる。従って、洗浄流路30に存在する気泡を輸液によって除去することができる。洗浄流路30に存在する気泡を除去するために、排出流路70に配置したプライミングポンプ80を単に逆転させるだけでは、排出流路70の末端から使用済みの排液や空気を吸い込むことになるが、本装置1のように気泡検知器40と輸液貯留部60との間に設けたプライミングポンプ80を作動させて、輸液貯留部60から気泡検知器40を経由して洗浄液貯留部20へと輸液を供給することにより、排出流路70の末端から使用済みの排液や空気を吸い込むことを防止することができ、装置1の清潔性を維持することができる。
<第二実施形態>
次に、図2を用いて、本発明の第二実施形態に係る血液浄化装置1Aについて説明する。本実施形態に係る血液浄化装置1Aは、第一実施形態における開閉弁51・71を省き、輸液流路70の位置を変更し、輸液ポンプ72を設け、制御態様を変更したものであり、その他の構成については第一実施形態と実質的に同様である。従って、第一実施形態と共通する構成については、第一実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る血液浄化装置1Aは、図2に示すように、血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30、気泡検知器40、排出流路50、輸液貯留部60、輸液流路70、輸液ポンプ72、プライミングポンプ80、制御部90A、等を備えている。血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30、気泡検知器40、排出流路50、輸液貯留部60及びプライミングポンプ80については、第一実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、図2に示すように、輸液流路70を、排出流路50上のプライミングポンプ80よりも上流側に設けている。すなわち、本実施形態におけるプライミングポンプ80は、排出流路50上の輸液流路70よりも下流側に配置されている。なお、本実施形態において「上流側」及び「下流側」とは、いずれも、プライミング時において洗浄液の流れる方向を基準としており、洗浄液貯留部20側を「上流側」、排出流路50の端部側を「下流側」と称している。
輸液ポンプ72は、図2に示すように輸液流路70上に設けられており、制御部90Aの制御の下で作動することにより、気泡除去処理を実現させる。
本実施形態における制御部90Aは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、プライミング処理(洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30を経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50を経由させて排出する処理)を実現させる。一方、制御部90Aは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を停止させて輸液ポンプ72を作動させることにより、気泡除去処理(輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50、血液浄化器10及び洗浄流路30を順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理)を実現させる。なお、輸液ポンプ72の「作動」とは、輸液貯留部60から排出流路50へと輸液を供給するように輸液ポンプ72を回転させることである。
また、本実施形態における制御部90Aは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、輸液ポンプ72を所定量作動させた後に警報を発生させる。なお、制御部90Aは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともに輸液ポンプ72を停止させ、警報解除後に輸液ポンプ72を作動させることもできる。また、制御部90Aは、操作者の指示に基づいて、警報解除後に輸液ポンプ72を作動させることもできる。
次に、本実施形態に係る血液浄化装置1Aのプライミング方法について説明する。
血液浄化装置1Aの制御部90Aは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30を経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50を経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させる(プライミング実施工程)。
ここで、制御部90Aは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を停止させて輸液ポンプ72を作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50、血液浄化器10及び洗浄流路30を順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させる(気泡除去工程)。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1Aによれば、第一実施形態に係る血液浄化装置1と同様の作用効果を得ることができる。
<第三実施形態>
次に、図3を用いて、本発明の第三実施形態に係る血液浄化装置1Bについて説明する。本実施形態に係る血液浄化装置1Bは、第二実施形態における輸液流路70の位置を変更するとともに制御態様を変更したものであり、その他の構成については第二実施形態と実質的に同様である。従って、第二実施形態と共通する構成については、第二実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る血液浄化装置1Bは、図3に示すように、血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30、気泡検知器40、排出流路50、輸液貯留部60、輸液流路70、輸液ポンプ72、プライミングポンプ80、制御部90B、等を備えている。血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30、気泡検知器40、排出流路50、輸液貯留部60、輸液ポンプ72及びプライミングポンプ80については、第二実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、図3に示すように、輸液流路70を、排出流路50上のプライミングポンプ80よりも下流側に設けている。すなわち、本実施形態におけるプライミングポンプ80は、排出流路50上の輸液流路70よりも上流側に配置されている。なお、本実施形態において「上流側」及び「下流側」とは、いずれも、プライミング時において洗浄液の流れる方向を基準としており、洗浄液貯留部20側を「上流側」、排出流路50の端部側を「下流側」と称している。
本実施形態における制御部90Bは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、プライミング処理(洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30を経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50を経由させて排出する処理)を実現させる。一方、制御部90Bは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させることにより、気泡除去処理(輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50、血液浄化器10及び洗浄流路30を順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理)を実現させる。また、制御部90Bは、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させる際に、プライミングポンプ80の流量を輸液ポンプ72の流量と同等かそれよりも小さくする。なお、プライミングポンプ80の「正転作動」とは、洗浄液を上流側から下流側に流通させるようにプライミングポンプ80を回転させることであり、「逆転作動」とは、その反対方向にプライミングポンプ80を回転させることである。また、輸液ポンプ72の「作動」とは、輸液貯留部60から排出流路50へと輸液を供給するように輸液ポンプ72を回転させることである。
また、本実施形態における制御部90Bは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を所定量作動させた後に警報を発生させる。なお、制御部90Bは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともにプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を停止させ、警報解除後にプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を作動させることもできる。また、制御部90Bは、操作者の指示に基づいて、警報解除後にプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を作動させることもできる。
次に、本実施形態に係る血液浄化装置1Bのプライミング方法について説明する。
血液浄化装置1Bの制御部90Bは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30を経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50を経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させる(プライミング実施工程)。
ここで、制御部90Bは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50、血液浄化器10及び洗浄流路30を順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させる(気泡除去工程)。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1Bによれば、第一実施形態に係る血液浄化装置1と同様の作用効果を得ることができる。
<第四実施形態>
次に、図4及び図5を用いて、本発明の第四実施形態に係る血液浄化装置1Cについて説明する。本実施形態に係る血液浄化装置1Cは、第二実施形態における輸液流路70の位置を変更するとともに制御態様を変更したものであり、その他の構成については第二実施形態と実質的に同様である。従って、第二実施形態と共通する構成については、第二実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る血液浄化装置1Cは、図4に示すように、血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30、気泡検知器40、排出流路50、輸液貯留部60、輸液流路70、輸液ポンプ(補液ポンプ)72、プライミングポンプ80、制御部90C、等を備えている。血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30、気泡検知器40、排出流路50、輸液貯留部60、輸液ポンプ72及びプライミングポンプ80については、第二実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、図4に示すように、輸液流路70を洗浄流路30に接続している。本実施形態における制御部90Cは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、プライミング処理(洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30を経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50を経由させて排出する処理)を実現させる。一方、制御部90Cは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を停止させて輸液ポンプ72を作動させることにより、気泡除去処理(輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70及び洗浄流路30を順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理)を実現させる。なお、プライミングポンプ80の「正転作動」とは、洗浄液を上流側から下流側に流通させるようにプライミングポンプ80を回転させることであり、輸液ポンプ72の「作動」とは、輸液貯留部60から洗浄流路30へと輸液を供給するように輸液ポンプ72を回転させることである。
また、本実施形態における制御部90Cは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、輸液ポンプ72を所定量作動させた後に警報を発生させる。なお、制御部90Cは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともに輸液ポンプ72を停止させ、警報解除後に輸液ポンプ72を作動させることもできる。また、制御部90Cは、操作者の指示に基づいて、警報解除後に輸液ポンプ72を作動させることもできる。
次に、本実施形態に係る血液浄化装置1Cのプライミング方法について説明する。
血液浄化装置1Cの制御部90Cは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30を経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50を経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させる(プライミング実施工程)。
ここで、制御部90Cは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を停止させて輸液ポンプ72を作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70及び洗浄流路30を順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させる(気泡除去工程)。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1Cによれば、第一実施形態に係る血液浄化装置1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、血液浄化器10が、膜の内側から外側(又はその逆)に液体が流通可能でかつ外側に透析液等の流体流通口を有する透析器等の場合には、輸液流路70を洗浄流路30に接続することに代えて、図5に示すように、輸液流路70を血液浄化器10に接続してもよい。このような構成を採用した場合においても、制御部90Cで同様の制御を行うことにより、プライミング処理及び気泡除去処理を実現させることができる。かかる場合には、輸液ポンプ72は、透析液ポンプとして機能することとなる。
<第五実施形態>
次に、図6を用いて、本発明の第五実施形態に係る血液浄化装置1Dについて説明する。本実施形態に係る血液浄化装置1Dは、第一実施形態における洗浄流路30や排出流路50の位置を変更するとともに制御態様を変更したものであり、その他の構成については第一実施形態と実質的に同様である。従って、第一実施形態と共通する構成については、第一実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る血液浄化装置1Dは、図6に示すように、血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30D、気泡検知器40、排出流路50D、輸液貯留部60、輸液流路70、プライミングポンプ80、制御部90D、等を備えている。血液浄化器10、洗浄液貯留部20、気泡検知器40、輸液貯留部60、輸液流路70及びプライミングポンプ80については、第一実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、洗浄流路30Dとして、患者脱血部と血液浄化器10を接続する動脈ラインを採用し、排出流路50Dとして、患者返血部と血液浄化器10を接続する静脈ラインを採用している。また、本実施形態においては、プライミングポンプ80は洗浄流路30Dに設けられており、輸液流路70は排出流路50Dに接続されており、
輸液流路70には、制御部90Dの制御の下で作動して輸液流路70の開閉を行う第一の開閉弁71が設けられている。また、排出流路50Dの輸液流路70よりも下流側には、制御部90Dの制御の下で作動して排出流路50Dの開閉を行う第二の開閉弁51Dが設けられている。なお、本実施形態において「下流側」とは、プライミング時において洗浄液が流れる方向を基準としており、洗浄液貯留部20側を「上流側」、第二の開閉弁51D側を「下流側」と称している。すなわち、本実施形態のプライミング時における洗浄液の流れの方向は、第一〜第四実施形態における洗浄液の流れとは反対となる。
本実施形態における制御部90Dは、第一の開閉弁71で輸液流路70を閉鎖して第二の開閉弁51Dで排出流路50Dを開放するとともにプライミングポンプ80を正転作動させることにより、プライミング処理(洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理)を実現させる。一方、制御部90Dは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、第一の開閉弁71で輸液流路70を開放して第二の開閉弁51Dで排出流路50Dを閉塞するとともにプライミングポンプ80を逆転作動させることにより、気泡除去処理(輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50D、血液浄化器10及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理)を実現させる。なお、プライミングポンプ80の「正転作動」とは、洗浄液を上流側から下流側に流通させるようにプライミングポンプ80を回転させることであり、「逆転作動」とは、その反対方向にプライミングポンプ80を回転させることである。また、輸液ポンプ72の「作動」とは、輸液貯留部60から排出流路50Dへと輸液を供給するように輸液ポンプ72を回転させることである。
また、本実施形態における制御部90Dは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を所定量作動させた後に警報を発生させる。なお、制御部90Dは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともにプライミングポンプ80を停止させ、警報解除後にプライミングポンプ80を作動させることもできる。また、制御部90Dは、操作者の指示に基づいて、警報解除後にプライミングポンプ80を作動させることもできる。
次に、本実施形態に係る血液浄化装置1Dのプライミング方法について説明する。
血液浄化装置1Dの制御部90Dは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させる(プライミング実施工程)。
ここで、制御部90Dは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、第一の開閉弁71で輸液流路70を開放して第二の開閉弁51Dで排出流路50Dを閉塞するとともにプライミングポンプ80を逆転作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50D、血液浄化器10及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させる(気泡除去工程)。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1Dによれば、第一実施形態に係る血液浄化装置1と同様の作用効果を得ることができる。
<第六実施形態>
次に、図7を用いて、本発明の第六実施形態に係る血液浄化装置1Eについて説明する。本実施形態に係る血液浄化装置1Eは、第五実施形態における開閉弁51D・71を省く代わりに輸液ポンプ72を設けて制御態様を変更したものであり、その他の構成については第五実施形態と同様である。従って、第五実施形態と共通する構成については、第五実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る血液浄化装置1Eは、図7に示すように、血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30D、気泡検知器40、排出流路50D、輸液貯留部60、輸液流路70、輸液ポンプ72、プライミングポンプ80、制御部90E、等を備えている。血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30D、気泡検知器40、排出流路50D、輸液貯留部60、輸液流路70及びプライミングポンプ80については、第五実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
本実施形態における輸液ポンプ72は、図7に示すように輸液流路70上に設けられており、制御部90Eの制御の下で作動することにより、気泡除去処理を実現させる。本実施形態における制御部90Eは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、プライミング処理(洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理)を実現させる。一方、制御部90Eは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させることにより、気泡除去処理(輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50D、血液浄化器10及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理)を実現させる。また、制御部90Eは、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させる際に、プライミングポンプ80の流量を輸液ポンプ72の流量と同等かそれよりも小さくする。なお、プライミングポンプ80の「正転作動」とは、洗浄液を上流側から下流側に流通させるようにプライミングポンプ80を回転させることであり、「逆転作動」とは、その反対方向にプライミングポンプ80を回転させることである。また、輸液ポンプ72の「作動」とは、輸液貯留部60から排出流路50Dへと輸液を供給するように輸液ポンプ72を回転させることである。
また、本実施形態における制御部90Eは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を所定量作動させた後に警報を発生させる。なお、制御部90Eは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともにプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を停止させ、警報解除後にプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を作動させることもできる。また、制御部90Eは、操作者の指示に基づいて、警報解除後にプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を作動させることもできる。
次に、本実施形態に係る血液浄化装置1Eのプライミング方法について説明する。
血液浄化装置1Eの制御部90Eは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させる(プライミング実施工程)。
ここで、制御部90Eは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50D、血液浄化器10及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させる(気泡除去工程)。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1Eによれば、第一実施形態に係る血液浄化装置1と同様の作用効果を得ることができる。
<第七実施形態>
次に、図8を用いて、本発明の第七実施形態に係る血液浄化装置1Fについて説明する。本実施形態に係る血液浄化装置1Fは、第五実施形態における輸液流路70の位置を変更するとともに制御態様を変更したものであり、その他の構成については第六実施形態と同様である。従って、第六実施形態と共通する構成については、第六実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る血液浄化装置1Fは、図8に示すように、血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30D、気泡検知器40、排出流路50D、輸液貯留部60、輸液流路70、輸液ポンプ72、プライミングポンプ80、制御部90F、等を備えている。血液浄化器10、洗浄液貯留部20、洗浄流路30D、気泡検知器40、排出流路50D、輸液貯留部60、輸液ポンプ72、プライミングポンプ80については、第六実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、図8に示すように、輸液流路70を、洗浄流路30D上のプライミングポンプ80よりも下流側に接続している。すなわち、本実施形態においては、プライミングポンプ80が、洗浄流路30D上の輸液流路70よりも上流側に設けられている。なお、本実施形態において「上流側」及び「下流側」とは、プライミング時において洗浄液が流れる方向を基準としており、洗浄液貯留部20側を「上流側」、排出流路50Dの端部側を「下流側」と称している。
本実施形態における制御部90Fは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、プライミング処理(洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理)を実現させる。一方、制御部90Fは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させることにより、気泡除去処理(輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理)を実現させる。また、制御部90Fは、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72Eを作動させる際に、プライミングポンプ80の流量を輸液ポンプ72の流量と同等かそれよりも小さくする。なお、プライミングポンプ80の「正転作動」とは、洗浄液を上流側から下流側に流通させるようにプライミングポンプ80を回転させることであり、「逆転作動」とは、その反対方向にプライミングポンプ80を回転させることである。また、輸液ポンプ72の「作動」とは、輸液貯留部60から洗浄流路30Dへと輸液を供給するように輸液ポンプ72を回転させることである。
また、本実施形態における制御部90Fは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を所定量作動させた後に警報を発生させる。なお、制御部90Fは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともにプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を停止させ、警報解除後にプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を作動させることもできる。また、制御部90Fは、操作者の指示に基づいて、警報解除後にプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を作動させることもできる。
次に、本実施形態に係る血液浄化装置1Fのプライミング方法について説明する。
血液浄化装置1Fの制御部90Fは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させる(プライミング実施工程)。
ここで、制御部90Fは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させる(気泡除去工程)。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1Fによれば、第一実施形態に係る血液浄化装置1と同様の作用効果を得ることができる。
<第八実施形態>
次に、図9を用いて、本発明の第八実施形態に係る血液浄化装置1Gについて説明する。本実施形態に係る血液浄化装置1Gは、第七実施形態における輸液流路70の位置を変更したものであり、その他の構成については第七実施形態と同様である。従って、第七実施形態と共通する構成については、第七実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。なお、本実施形態においては、血液浄化器10として、膜の内側から外側(又はその逆)に液体が流通可能でかつ外側に透析液等の流体流通口を有する透析器等を採用することとする。
本実施形態に係る血液浄化装置1Gにおいては、図9に示すように、輸液流路70が血液浄化器10に接続されている。本実施形態における制御部90Gは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、プライミング処理(洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理)を実現させる。一方、制御部90Gは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させることにより、気泡除去処理(輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、血液処理器10及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理)を実現させる。なお、制御部90Gは、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させる際に、プライミングポンプ80の流量を輸液ポンプ72の流量と同等かそれよりも小さくする。
また、本実施形態における制御部90Gは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を所定量作動させた後に警報を発生させる。なお、制御部90Gは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともにプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を停止させ、警報解除後にプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を作動させることもできる。また、制御部90Gは、操作者の指示に基づいて、警報解除後にプライミングポンプ80及び輸液ポンプ72を作動させることもできる。
次に、本実施形態に係る血液浄化装置1Gのプライミング方法について説明する。
血液浄化装置1Gの制御部90Gは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させる(プライミング実施工程)。
ここで、制御部90Gは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を逆転作動させて輸液ポンプ72を作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、血液処理器10及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させる(気泡除去工程)。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1Gによれば、第一実施形態に係る血液浄化装置1と同様の作用効果を得ることができる。
<第九実施形態>
次に、図10を用いて、本発明の第九実施形態に係る血液浄化装置1Hについて説明する。本実施形態に係る血液浄化装置1Hは、第五実施形態における輸液流路70の位置を変更するとともに制御態様を変更したものであり、その他の構成については第五実施形態と同様である。従って、第五実施形態と共通する構成については、第五実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る血液浄化装置1Hにおいては、図10に示すように、輸液流路70が、洗浄流路30D上のプライミングポンプ80よりも上流側に接続している。すなわち、本実施形態においては、プライミングポンプ80が、洗浄流路30D上の輸液流路70よりも下流側に設けられている。なお、本実施形態において「上流側」及び「下流側」とは、プライミング時において洗浄液が流れる方向を基準としており、洗浄液貯留部20側を「上流側」、排出流路50Dの端部側を「下流側」と称している。
本実施形態における制御部90Hは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、プライミング処理(洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理)を実現させる。一方、制御部90Hは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を停止させて輸液ポンプ72を作動させることにより、気泡除去処理(輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理)を実現させる。なお、プライミングポンプ80の「正転作動」とは、洗浄液を上流側から下流側に流通させるようにプライミングポンプ80を回転させることであり、輸液ポンプ72の「作動」とは、輸液貯留部60から洗浄流路30Dへと輸液を供給するように輸液ポンプ72を回転させることである。
また、本実施形態における制御部90Hは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、輸液ポンプ72を所定量作動させた後に警報を発生させる。なお、制御部90Hは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともに輸液ポンプ72を停止させ、警報解除後に輸液ポンプ72を作動させることもできる。また、制御部90Hは、操作者の指示に基づいて、警報解除後に輸液ポンプ72を作動させることもできる。
次に、本実施形態に係る血液浄化装置1Hのプライミング方法について説明する。
血液浄化装置1Hの制御部90Hは、プライミングポンプ80を正転作動させることにより、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、洗浄流路30Dを経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させる(プライミング実施工程)。
ここで、制御部90Hは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、プライミングポンプ80を停止させて輸液ポンプ72を作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70及び洗浄流路30Dを順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させる(気泡除去工程)。
以上説明した実施形態に係る血液浄化装置1Hによれば、第一実施形態に係る血液浄化装置1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第五〜第九実施形態においては、洗浄流路30Dとして、患者脱血部と血液浄化器10を接続する動脈ラインを採用した例(図6〜図10)を示したが、例えば図11に示すように、動脈ライン100に接続したプライミングライン110を洗浄流路の一部として使用することもできる。
すなわち、図11に示すように、プライミングライン110の先端に洗浄液貯留部20を接続するとともに、プライミングライン110に気泡検知器40を設けることができる。そして、制御部90Dは、洗浄液貯留部20内の洗浄液を、プライミングライン110及び動脈ライン100を経由させて血液浄化器10に流通させた後、排出流路50Dを経由させて排出する処理(プライミング処理)を実現させることができる。一方、制御部90Dは、気泡検知器40がプライミング中に気泡を検知した場合に、第一の開閉弁71で輸液流路70を開放して第二の開閉弁51Dで排出流路50Dを閉塞するとともにプライミングポンプ80を逆転作動させることにより、輸液貯留部60内の輸液を、輸液流路70、排出流路50D、血液浄化器10、動脈ライン100及びプライミングライン110を順次経由させて、洗浄液貯留部20へと供給する処理(気泡除去処理)を実現させることができる。なお、制御部90Dは、プライミング処理及び気泡除去処理を実施する際に、第三の開閉弁101で動脈ライン100を閉塞することとする。
また、以上の各実施形態においては、動脈ラインや静脈ラインを排出流路とした例を示したが、透析における濾過ラインや透析液ライン等、洗浄液を排出できる他の流路を排出流路とすることもできる。
また、以上の各実施形態においては、洗浄液及び輸液として生理食塩水を採用した例を示したが、血液浄化器の洗浄液や輸液として使用可能な他の液体(透析液、補液、新鮮凍結血漿、アルブミン、体腔液等)を採用することもできる。また、洗浄液貯留部20及び輸液貯留部60内の液体は、同一の液体である必要はなく、前記液体(透析液、補液、新鮮凍結血漿、アルブミン、体腔液等)の組み合わせであってもよい。
また、以上の各実施形態においては、白血球除去療法(LCAP)に使用される血液浄化装置に本発明を適用した例を示したが、同様の構成(脱血ライン、血液ポンプ、第一輸液ライン、輸液容器、第一開閉弁、第二輸液ライン、第二開閉弁、輸液ポンプ等)を備える他の血液浄化装置に本発明を適用することもできる。例えば、単純血漿交換療法(PE)、二重濾過血漿交換療法(DFPP)、持続的血液濾過療法(CHF)、持続的血液透析療法(CHD)、持続的血液濾過透析療法(CHDF)等に使用される濾過・拡散用の血液浄化器を備えた血液浄化装置に本発明を適用することもできる。
本発明は、以上の各実施形態に限定されるものではなく、これらの実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。すなわち、前記各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前記各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1・1A〜1H…血液浄化装置
10…血液浄化器
20…洗浄液貯留部
30・30D…洗浄流路
40…気泡検知器
50・50D…排出流路
51・51D…第二の開閉弁
60…輸液貯留部
70…輸液流路
71…第一の開閉弁
72…輸液ポンプ
80…プライミングポンプ
90・90A〜90H…制御部
100…動脈ライン(洗浄流路)
110…プライミングライン(洗浄流路)

Claims (18)

  1. 血液浄化器と、
    洗浄液が貯留された洗浄液貯留部と、
    前記血液浄化器と前記洗浄液貯留部とを接続する洗浄流路と、
    前記洗浄流路上に設けられ気泡を検知する検知器と、
    前記血液浄化器に連通し前記洗浄液を排出する排出流路と、
    輸液を貯留する輸液貯留部と、
    前記検知器と前記輸液貯留部との間の流路上に設けられたポンプと、
    前記検知器が気泡を検知した場合に、前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給するように前記ポンプを作動させる制御部と、
    を備える、血液浄化装置。
  2. 前記輸液貯留部と前記排出流路とを接続する輸液流路と、
    前記輸液流路の開閉を行う第一の開閉弁と、
    前記排出流路の前記輸液流路よりも下流側に設けられて前記排出流路の開閉を行う第二の開閉弁と、を備え、
    前記ポンプは、前記検知器と前記輸液流路との間の前記排出流路上に設けられており、
    前記制御部は、プライミング時に前記第一の開閉弁で前記輸液流路を閉鎖して前記第二の開閉弁で前記排出流路を開放するとともに前記ポンプを正転作動させる一方、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記第一の開閉弁で前記輸液流路を開放して前記第二の開閉弁で前記排出流路を閉塞するとともに前記ポンプを逆転作動させることにより前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  3. 前記輸液貯留部と前記排出流路とを接続する輸液流路と、
    前記排出流路上の前記輸液流路よりも下流側に設けられたプライミングポンプと、を備え、
    前記ポンプは、前記輸液流路上に設けられた輸液ポンプであり、
    前記制御部は、プライミング時に前記プライミングポンプを正転作動させる一方、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記プライミングポンプを停止させて前記輸液ポンプを作動させることにより前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  4. 前記輸液貯留部と前記排出流路とを接続する輸液流路と、
    前記輸液流路上に設けられた輸液ポンプと、を備え、
    前記ポンプは、前記排出流路上の前記輸液流路よりも上流側に設けられたプライミングポンプであり、
    前記制御部は、プライミング時に前記プライミングポンプを正転作動させる一方、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記プライミングポンプを逆転作動させて前記輸液ポンプを作動させることにより前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  5. 前記制御部は、前記プライミングポンプを逆転作動させて前記輸液ポンプを作動させる際に、前記プライミングポンプの流量を前記輸液ポンプの流量よりも小さくする、請求項4に記載の血液浄化装置。
  6. 前記輸液貯留部と前記洗浄流路又は前記血液浄化器とを接続する輸液流路と、
    前記排出流路上に設けられたプライミングポンプと、を備え、
    前記ポンプは、前記輸液流路上に設けられた輸液ポンプであり、
    前記制御部は、プライミング時に前記プライミングポンプを正転作動させる一方、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記プライミングポンプを停止させて前記輸液ポンプを作動させることにより前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  7. 前記洗浄流路は、患者返血部と前記血液浄化器を接続する静脈ラインである、請求項2から6の何れか一項に記載の血液浄化装置。
  8. 前記輸液貯留部と前記排出流路とを接続する輸液流路と、
    前記輸液流路の開閉を行う第一の開閉弁と、
    前記排出流路の前記輸液流路よりも下流側に設けられた第二の開閉弁と、を備え、
    前記ポンプは、前記洗浄流路上に設けられており、
    前記制御部は、プライミング時に前記第一の開閉弁で前記輸液流路を閉鎖して前記第二の開閉弁で前記排出流路を開放するとともに前記ポンプを正転作動させる一方、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記第一の開閉弁で前記輸液流路を開放して前記第二の開閉弁で前記排出流路を閉塞するとともに前記ポンプを逆転作動させることにより前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  9. 前記輸液貯留部と前記排出流路とを接続する輸液流路と、
    前記洗浄流路上に設けられたプライミングポンプと、を備え、
    前記ポンプは、前記輸液流路上に設けられた輸液ポンプであり、
    前記制御部は、プライミング時に前記プライミングポンプを正転作動させる一方、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記プライミングポンプを逆転作動させて前記輸液ポンプを作動させることにより前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  10. 前記輸液貯留部と前記洗浄流路とを接続する輸液流路と、
    前記洗浄流路上の前記輸液流路よりも上流側に設けられたプライミングポンプと、を備え、
    前記ポンプは、前記輸液流路上に設けられた輸液ポンプであり、
    前記制御部は、プライミング時に前記プライミングポンプを正転作動させる一方、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記プライミングポンプを逆転作動させて前記輸液ポンプを作動させることにより前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  11. 前記輸液貯留部と前記血液浄化器とを接続する輸液流路と、
    前記洗浄流路上に設けられたプライミングポンプと、を備え、
    前記ポンプは、前記輸液流路上に設けられた輸液ポンプであり、
    前記制御部は、プライミング時に前記プライミングポンプを正転作動させる一方、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記プライミングポンプを逆転作動させて前記輸液ポンプを作動させることにより前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  12. 前記制御部は、前記プライミングポンプを逆転作動させて前記輸液ポンプを作動させる際に、前記プライミングポンプの流量を前記輸液ポンプの流量よりも小さくする、請求項9から11の何れか一項に記載の血液浄化装置。
  13. 前記輸液貯留部と前記洗浄流路とを接続する輸液流路と、
    前記洗浄流路上の前記輸液流路よりも下流側に設けられたプライミングポンプと、を備え、
    前記ポンプは、前記輸液流路上に設けられた輸液ポンプであり、
    前記制御部は、プライミング時に前記プライミングポンプを正転作動させる一方、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記プライミングポンプを停止させて前記輸液ポンプを作動させることにより前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  14. 前記洗浄流路は、患者脱血部と前記血液浄化器を接続する動脈ラインである、請求項8から13の何れか一項に記載の血液浄化装置。
  15. 前記洗浄流路は、患者脱血部と前記血液浄化器を接続する動脈ラインに配置されたプライミングラインを有する、請求項8から13の何れか一項に記載の血液浄化装置。
  16. 前記制御部は、前記検知器が気泡を検知した場合に、前記ポンプを所定量作動させた後に警報を発生させる、請求項1から15の何れか一項に記載の血液浄化装置。
  17. 前記制御部は、前記検知器が気泡を検知した場合に、警報を発生させるとともに前記ポンプを停止させ、警報解除後に前記ポンプを作動させる、請求項1から15の何れか一項に記載の血液浄化装置。
  18. 血液浄化器と、洗浄液が貯留された洗浄液貯留部と、前記血液浄化器と前記洗浄液貯留部とを接続する洗浄流路と、前記洗浄流路上に設けられ気泡を検知する検知器と、前記血液浄化器に連通し前記洗浄液を排出する排出流路と、輸液を貯留する輸液貯留部と、前記検知器と前記輸液貯留部との間の流路上に設けられたポンプと、を備える血液浄化装置のプライミング方法であって、
    前記検知器がプライミング中に気泡を検知した場合に、前記輸液貯留部から前記検知器を経由して前記洗浄液貯留部へと前記輸液を供給するように前記ポンプを作動させる工程を含む、血液浄化装置のプライミング方法。
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