JPWO2018150697A1 - グラビアオフセット印刷用導電性ペースト、導電性パターンの形成方法、及び、導電性基板の製造方法 - Google Patents

グラビアオフセット印刷用導電性ペースト、導電性パターンの形成方法、及び、導電性基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、充分な導電性及び基板との良好な密着性を有し、細線印刷可能なグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを提供する。本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、銀微粒子と、有機溶媒と、水溶性高分子とを含有し、上記銀微粒子の平均粒子径は1μm以下であり、好ましくは、上記水溶性高分子が環状構造を有する重合性化合物を含有し、より好ましくは、上記水溶性高分子がポリビニルピロリドンを含有する。

Description

本発明は、グラビアオフセット印刷用導電性ペースト、上記グラビアオフセット印刷用導電性ペーストを用いた導電性パターンの形成方法、及び、上記導電性パターンの形成方法を用いた導電性基板の製造方法に関する。
近年、印刷技術を利用して電子回路、デバイス等を形成するプリンテッドエレクトロニクス技術が注目されている。上記プリンテッドエレクトロニクス技術においては、より簡便かつ安価な導電性パターンの形成方法として、凸版印刷法、凹版印刷法、スクリーン印刷法又はインクジェット印刷法等の印刷法を用いることが検討されており、それぞれの印刷法に適した導電性インクや導電性ペースト等が研究開発されている。
例えば、特許文献1においては、導電性金属粒子(A)と、50℃において固体であり常圧における沸点が300℃を超える有機化合物(B)と、50℃において液体であり常圧における沸点が300℃を超える有機化合物(C)と、(B)及び(C)以外の、(B)及び(C)と反応性を有さない常圧における沸点170〜300℃の有機溶剤(D)とを含有する、グラビアオフセット印刷法によるベゼルパターン印刷用導電性ペーストであって、(B)不揮発分を、(A)〜(D)の合計に対し、質量換算で1.0〜3.0%とし、かつ、不揮発分の質量換算で、有機化合物(B)と有機化合物(C)の合計使用量をR、導電性金属粒子(A)の使用量をPとした際の両者の質量比R/Pを、0.07〜0.15とすることを特徴とする導電性ペーストが開示されている。
また、特許文献2には、熱硬化性樹脂成分またはガラス・フリットを配合していない導電性銅ペーストを用いた導電膜の製造方法が開示されており、前記導電性銅ペーストとして、平均粒子径が2μm〜10μmの範囲に選択される銅粉、平均粒子径が0.2μm〜1.0μmの範囲に選択される微細銅粉、特定の脂肪族モノカルボン酸の銅塩、特定の(ジアルキルアミノ)アルキルアミン、熱分解温度が特定範囲のポリマーバインダー、及び、沸点が特定範囲であり、特定の官能基を有する第一の有機溶媒を、それぞれ特定量含む導電性銅ペーストを用い、前記導電性銅ペーストを樹脂基材上に付与した後に、前記第一の有機溶媒の残留量が0.1〜5質量%となる状態で、光照射し、成膜することを特徴とする導電膜の製造方法が開示されている。
導電性基板の導電性パターンの形成には、細線の印刷に適していることから、上記凹版印刷法の一種であるグラビアオフセット印刷が好適に用いられる。グラビアオフセット印刷では、グラビア版の表面に形成された凹部に導電性ペーストを充填し、上記導電性ペーストを一旦ブランケットに転写し、上記ブランケットに転写された導電性ペーストを被着体に転写することにより、グラビア版の表面に形成された印刷パターンを被着体上に印刷する。そのため、グラビアオフセット印刷用の導電性ペーストは、グラビア版の凹部に充填しやすいように適度な粘度を有すること、グラビア版からブランケットへの転写、及び、ブランケットから被着体への転写を良好にするために、半固体/半液体状態で程度な粘着性(タック)を有することが求められる。
特許第5610112号公報 特開2014−186902号公報
近年、電子回路の高密度化が進み、配線についてもさらなる微細化が検討されている。特に、線幅が10μm以下の導電性パターンを形成することが要求されており、更に精密な電子回路では、線幅が3μm以下の導電性パターンを形成することが求められている。従来、導電性ペーストに粘度や粘着性を付与するための樹脂材として、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等が用いられてきた。また、溶媒としては、比較的極性の低い有機溶剤が用いられることが多かった。しかしながら、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂材と有機溶剤との組み合わせは、半固体/半液体状態での粘着性が低いため、特にグラビアオフセット印刷法を用いて細線印刷を行う場合には、転写不良が起こりやすく、断線のない細線印刷を行うことは非常に困難であった。また、線幅が3μm以下の細線を形成する場合には、被着体への密着性が非常に重要であり、半固体/半液体状態での粘着性と被着体への密着性を有するグラビアオフセット印刷用導電性ペーストが求められていた。
上記特許文献1に記載の導電性ペーストは、ベゼルパターンの印刷に向けて設計されており、近年の導電性パターンの細線化に対応するためには、更なる検討の余地があった。また、上記特許文献2では、グラビアオフセット印刷によって形成される導電性パターンの細線化について検討されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、充分な導電性及び基板との良好な密着性を有し、微細導電性パターンを形成することができるグラビアオフセット印刷用導電性ペースト、導電性パターンの形成方法、及び、導電性基板の製造方法を提供する。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、グラビアオフセット印刷法によって形成される導電性パターンの細線化を図るために、導電性ペーストに水溶性高分子を添加することで、半固体/半液体状態での粘着性が向上し、グラビアオフセット印刷により細線印刷が可能となることを見出し、本発明に到達した。
本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、銀微粒子と、有機溶媒と、水溶性高分子とを含有し、上記銀微粒子の平均粒子径は1μm以下であることを特徴とする。
上記水溶性高分子は、環状構造を有する重合性化合物を含有することが好ましい。
上記水溶性高分子は、ポリビニルピロリドンを含有することが好ましい。
上記水溶性高分子の含有量は、上記導電性ペースト全体に対して、3〜8重量%であることが好ましい。
上記有機溶媒は、ヒドロキシル基を含有し、常圧での沸点が200℃以上である第1の有機溶媒を含有することが好ましい。
上記有機溶媒は、ブランケット膨潤率が2.0%以下の第2の有機溶媒を、上記導電性ペースト全体に対して、3.0〜30重量%含有することが好ましい。
本発明の導電性パターンの形成方法は、グラビア版を用いたグラビアオフセット印刷法を用い、上記グラビア版は、印刷面にグラビアオフセット印刷用導電性ペーストが充填される凹部を有し、上記凹部の幅は、10μm以下であり、上記グラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストであることを特徴とする。
本発明の導電性基板の製造方法は、本発明の導電性パターンの形成方法を用いて、基材上に導電性パターンを描画することを特徴とする。
本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、充分な導電性及び基板との良好な密着性を有するため、グラビアオフセット印刷による細線印刷が可能である。また、本発明の導電性パターンの形成方法によれば、線幅が10μm以下の導電性パターンを形成することができ、線幅が3μm以下の導電性パターンであっても断線することなく形成することができる。本発明の導電性基板の製造方法によれば、精密な導電性パターンが印刷された導電性基板を製造することができる。
グラビアオフセット印刷法の一例を模式的に示した概念図である。
[グラビアオフセット印刷用導電性ペースト]
本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、銀微粒子と、有機溶媒と、水溶性高分子とを含有し、上記銀微粒子の平均粒子径は1μm以下であることを特徴とする。本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、有機溶媒と水溶性高分子とを含有するため、乾きにくく、かつ、半固体/半液体状態で程度な粘着性を有するため、グラビアオフセット印刷法による細線印刷に好適である。
(銀微粒子)
上記銀微粒子の平均粒子径は1μm以下である。上記銀微粒子の平均粒子径を1μm以下とすることで、グラビアオフセット印刷法を用いて、例えば線幅が3μm以下の微細な導電性パターンを形成することができる。上記銀微粒子の形状については、本発明の効果を損なわない限りにおいて特に限定されない。平均粒子径が1μmを超える粗大な銀粒子を用いると、例えばグラビア版の表面に形成された凹部の幅が3μmである場合には、銀粒子を数個しか充填できないため、銀粒子同士の焼結が困難であり、微細な導電性パターンを形成することができない。更に、銀粒子の粒子径によっては、上記3μm幅の凹部に全く銀粒子を充填できない場合もある。
上記銀微粒子としては、融点降下が生じるような平均粒子径を有するものが好ましく、例えば、平均粒子径が1〜200nmであるナノメートルサイズの銀微粒子を含むことがより好ましい。上記ナノメートルサイズの銀微粒子を含むことで上記グラビア版の凹部に多数の銀微粒子を緻密に充填し、銀微粒子同士を細かく重なり合うように並べることができるため、銀微粒子同士を焼結(ネッキング)させることが容易である。加えて、粒子径が極めて小さいことから、一つの銀微粒子が印刷品質に与える影響をより低減することができる。上記銀微粒子の平均粒子径が1nm以上であれば、銀微粒子が良好な低温焼結性を具備すると共に銀微粒子の製造にかかるコストを抑制でき実用的である。また、上記銀微粒子の平均粒子径が200nm以下であれば、銀微粒子の分散性が経時的に変化しにくい。上記銀微粒子の平均粒子径の更に好ましい下限は2nmであり、更に好ましい上限は100nmである。
上記銀微粒子は、平均粒子径が200nmを超え、1μm以下のサブミクロンサイズの銀微粒子を含有してもよい。サブミクロンサイズの銀微粒子を用いると、銀微粒子の粒子径が大きいため、銀微粒子同士の焼結性がやや低下するものの、充分に細線印刷が可能である。
上記銀微粒子は、平均粒子径が1〜200nmであるナノメートルサイズの銀微粒子と、平均粒子径が200nmを超え、1μm以下のサブミクロンサイズの銀微粒子とを含有してもよい。ナノメートルサイズの銀微粒子とサブミクロンサイズの銀微粒子とを併用することで、ナノメートルサイズの銀微粒子がサブミクロンサイズの銀微粒子の周囲で融点降下することにより、サブミクロンサイズの銀微粒子のみを用いた場合よりも、良好な導電パスを得ることができる。
上記銀微粒子の粒子径は、動的光散乱法、小角X線散乱法、広角X線回折法で測定することができる。本明細書中、「平均粒子径」とは、分散メジアン径をいう。上記分散メジアン径は、動的光散乱法(Dynamic Light Scattering)にて、粒子径基準を体積基準として、分散粒径を得ることで算出される。DLSの測定装置としては、例えば、堀場製作所社製の粒子径分布測定装置(型番:LB−550)を用いることができる。具体的には、合成した銀微粒子分散体をターピネオールで100倍希釈し、溶媒屈折率を1.483として測定する。
上記導電性ペーストの不揮発分全体に対する上記銀微粒子の重量比率は、90重量%以上であることが好ましい。上記不揮発分とは、有機溶媒以外の成分をいい、銀微粒子の他に、後述する銀微粒子を被覆する有機成分、導電性ペーストに含まれる水溶性高分子、高分子分散剤、増粘剤等が含まれる。上記銀微粒子の重量比率が90重量%以上であることで、銀含有率の高い導電性パターンを形成することができる。銀微粒子は、化学的な安定性に優れるため、銀微粒子をメインとすることで、酸化し難く、体積抵抗値が低下し難い導電性パターンを形成することができる。
また、本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを用いて形成される導電性パターンのマイグレーションの問題を考慮して、イオン化列が水素より貴である金属、即ち金、銅、白金、パラジウム等の粒子を添加してもよい。本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストが銀以外の金属粒子を含有する場合、銀微粒子と銀以外の金属粒子とを合わせた金属粒子全体に対する、銀微粒子の含有比率は、90重量%以上であることが好ましい。
(有機成分)
上記銀微粒子の表面の少なくとも一部には有機成分が付着していることが好ましい。上記銀微粒子の表面は、有機成分で被覆されていることがより好ましい。被覆の形態については特に限定されないが、上記有機成分は、いわゆる分散剤として上記銀微粒子とともに実質的に無機コロイド粒子を構成する。上記有機成分には、銀微粒子に最初から不純物として含まれる微量有機物、後述する製造過程で混入して銀微粒子に付着した微量有機物、洗浄過程で除去しきれなかった残留還元剤、残留分散剤等のように、銀微粒子に微量付着した有機物等は含まれない概念である。なお、上記「微量」とは、具体的には、無機コロイド粒子中1重量%未満が意図される。
上記有機成分は、銀微粒子を被覆して銀微粒子の凝集を防止するとともに無機コロイド粒子を形成することが可能な有機物であり、分散性及び導電性等の観点から、アミン及びカルボン酸を含むことが好ましい。なお、これらの有機成分は、銀微粒子と化学的あるいは物理的に結合している場合、アニオンやカチオンに変化していることも考えられ、これらの有機成分に由来するイオンや錯体等も上記有機成分に含まれる。
上記アミンとしては、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、また、側鎖を有していてもよい。具体的には、N−(3−メトキシプロピル)プロパン−1,3−ジアミン、1,2−エタンジアミン、2−メトキシエチルアミン、3−メトキシプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、ペンタノールアミン、アミノイソブタノール等のジアミン、アルコキシアミン又はアミノアルコールや、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘキシルアミン等のアルキルアミン(直鎖状アルキルアミン、側鎖を有していてもよい。);シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン等のシクロアルキルアミン;アニリン、アリルアミン等の第1級アミン;ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン等の第2級アミン;トリプロピルアミン、ジメチルプロパンジアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、ピリジン、キノリン等の第3級アミン等が挙げられる。なかでも、アルキルアミン、又は、アルコキシアミンが好ましい。
上記アミンは、例えば、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、カルボニル基、エステル基、メルカプト基等のアミン以外の官能基を含む化合物であってもよい。また、上記アミンは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。上記アミンは、常圧での沸点が300℃以下であることが好ましく、250℃以下であることがより好ましい。
本発明の効果を損なわない範囲であれは、上記のアミンに加えて、カルボン酸を含んでいてもよい。カルボン酸の一分子内におけるカルボキシル基が、比較的高い極性を有し、水素結合による相互作用を生じ易いが、これら官能基以外の部分は比較的低い極性を有する。更に、カルボキシル基は、酸性的性質を示し易い。
上記カルボン酸としては、少なくとも1つのカルボキシル基を有する化合物を広く用いることができ、例えば、ギ酸、シュウ酸、酢酸、ヘキサン酸、アクリル酸、オクチル酸、オレイン酸等が挙げられる。カルボン酸の一部のカルボキシル基が金属イオンと塩を形成していてもよい。なお、上記金属イオンについては、2種以上の金属イオンが含まれていてもよい。
上記カルボン酸は、例えば、アミノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、カルボニル基、エステル基、メルカプト基等の、カルボキシル基以外の官能基を含む化合物であってもよい。この場合、カルボキシル基の数が、カルボキシル基以外の官能基の数以上であることが好ましい。また、上記カルボン酸は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。上記カルボン酸は、常圧での沸点が300℃以下であることが好ましく、250℃以下であることがより好ましい。また、アミンとカルボン酸はアミド基を形成する。上記アミド基も銀微粒子表面に適度に吸着するため、有機成分にはアミド基が含まれていてもよい。
本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストにおける無機コロイド中の有機成分の含有量は、0.5〜50重量%であることが好ましい。有機成分含有量が0.5重量%以上であれば、得られる導電性ペーストの貯蔵安定性が良くなる傾向があり、50重量%以下であれば、導電性パターンの導電性が良い傾向がある。有機成分のより好ましい含有量は1〜30重量%であり、更に好ましい含有量は2〜15重量%である。
上記アミンと上記カルボン酸とを併用する場合、上記アミンと上記カルボン酸との組成比(重量)は、1/99〜99/1の範囲で任意に選択することができる。好ましくは、上記アミンと上記カルボン酸との組成比が20/80〜98/2であり、更に好ましくは30/70〜97/3である。なお、上記アミン又は上記カルボン酸は、それぞれ複数種類のアミン又はカルボン酸を用いてもよい。
(有機溶媒)
本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、銀微粒子の分散媒として有機溶媒を含有する。分散媒として有機溶媒を用いることで、銀微粒子の凝集を抑制できる。また、一般的に沸点が高く乾燥し難いことから、ブランケットへの転写がしやすい。また、表面張力が低いことから、ブランケットとして一般的に用いられるシリコーンゴムとの馴染みもよい。なお、分散媒として水を用いた場合には、銀微粒子が凝集し、グラビア版の凹部に詰まるおそれがある。また、水は、表面張力が高くブランケットに対する濡れ性が悪い、沸点が低く乾燥しやすい等の理由から、転写工程を有するグラビアオフセット印刷用に用いる導電性ペーストの分散媒としては不向きである。
上記有機溶媒は、ヒドロキシル基を含有し、常圧での沸点が200℃以上である第1の有機溶媒を含有することが好ましい。本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、線幅が10μm以下、特に線幅が3μm以下の細線印刷に好適に用いられることから、乾燥し難い溶媒を用いることが好ましい。上記第1の有機溶媒の常圧での沸点が200℃以上であることで、グラビア版上で上記導電性ペーストが過度に乾燥することを抑制できる。また、上記第1の有機溶媒がヒドロキシル基を含有することで、銀微粒子の分散が良好になり、かつ、有機溶媒の極性が上がることでブランケットの膨潤が抑制される傾向となる。
上記第1の有機溶媒としては、例えば、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、トリプロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1.3ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール等のジオール溶媒を用いることが好ましい。
上記導電性ペースト全体に対する上記第1の有機溶媒の含有率は、3〜30重量%であることが好ましい。上記第1の有機溶媒の含有率のより好ましい上限は25重量%、更に好ましい上限は20重量%である。
上記有機溶媒は、ブランケット膨潤率が2.0%以下の第2の有機溶媒を3.0〜30重量%含有することが好ましい。上記ブランケット膨潤率が2.0%以下の第2の有機溶媒を、「低膨潤性有機溶媒」ともいう。上記第2の有機溶媒は、上記第1の有機溶媒を兼ねてもよい。上記ブランケット膨潤率が2.0%以下と極めて低い低膨潤性有機溶媒を用いることで、ブランケットへの有機溶媒の吸収を低減でき、ブランケット表面での導電性ペーストの乾燥を大幅に抑制することができる。導電性ペーストを用いて細線を印刷する場合、細線状に印刷された導電性ペーストが非常に乾燥しやすく、良好な導電性パターンを形成することが困難である。これに対し、有機溶媒のブランケット膨潤率を2.0%以下にすることで、例えば、線幅が3μm以下の細線導電性パターンの形成にも対応することができる。なお、より好ましいブランケット膨潤率は0.4%以下である。
また、導電性ペースト全体に対する上記第2の有機溶媒の含有率を3.0重量%以上とすることで、上記導電性ペーストに適当な塗布性(流動性)を付与することができ、更に、例えば、線幅が3μm以下のような細線印刷時の乾燥を抑制することができる。上記含有率を30重量%以下とすることで、印刷時の拡がりを防ぐことができる。なお、低膨潤性有機溶媒の含有率のより好ましい上限は25.0重量%、更に好ましい上限は20.0重量%である。
一般的にグラビアオフセット印刷に用いる印刷版の最表面はシリコーンゴム製であり、本発明における「ブランケット膨潤率」とは、シリコーンゴムを有機溶媒に浸漬させた際の膨潤率を意味する。ここで、「ブランケット膨潤率」は、有機溶媒中にブランケット(シリコーンゴム)を浸漬させた際の、上記浸漬前後におけるブランケット(シリコーンゴム)の重量変化率と同意である。具体的には、ブランケット(シリコーンゴム)を1cm角に切り出して試験片とし、上記試験片を有機溶媒に室温条件下(25℃±5℃)で浸漬させ、10時間後に取り出して浸漬前後における重量増加率を求めることで、「ブランケット膨潤率」を評価することができる。導電性ペースト印刷用に標準的に用いられているシリコーンブランケットであれば、特定の有機溶媒に対して測定される膨潤率に大きな差は無いことが実験的に証明されている。
ブランケット膨潤率が2.0%以下となる低膨潤性有機溶媒としては、本発明の効果を損なわない限りにおいて、種々の溶媒を使用することができる。なかでも、官能基としてヒドロキシル基を有する溶媒が好ましく、例えば、ヒドロキシル基を複数有する多価アルコールや、その他1価のアルコール溶媒等が挙げられる。また、ブランケット膨潤率が極めて低いジオールのような極性の高い溶媒を用いることで、ブランケット上での細線パターンの乾燥をより効果的に抑制することができる。これらの溶媒は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(ブランケット膨潤率が2.0%以下の有機溶媒)
上記ヒドロキシル基を2〜3有している多価アルコールとしては、グリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−ブタンジオール、プロピレングリコール、2−メチルペンタン−2,4−ジオール等が挙げられる。
上記1価のアルコールとしては、ブチルトリグリコール、イソブチルジグリコール、2−ブトキシエタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ヘキシルオキシエトキシ)エタノール等が挙げられる。
また、上記第1の有機溶媒と重複するが、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、トリプロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1.3ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール等のジオール溶媒を用いてもよい。
上記有機溶媒は、本発明の効果を損なわない範囲で、種々のものを使用可能であり、上記第1の有機溶媒及び上記第2の有機溶媒の他に、乾燥性の調整等でブランケット膨潤率2.0%を超える膨潤率が高い溶媒を混合して用いてもよい。なお、混合する溶媒の数及び組合せは特に限定されない。
(ブランケット膨潤率が2.0%を超える有機溶媒)
ブランケット膨潤率が2.0%を超える有機溶媒としては、グリコールエーテル、グリコールエステル、テルペン系溶媒、炭化水素溶媒、アルコール溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、上記有機溶媒でのテルペン溶媒の濃度が高過ぎると、ブランケットに吸収される溶媒量が多くなり、転写印刷途中のブランケット上で乾燥が進みやすいことから、ジオール溶媒とテルペン系溶媒をバランスよく配合することが好ましい。
上記ブランケット膨潤率が2.0%を超える有機溶媒の具体例としては、例えば、トリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ブチルカルビトール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等が挙げられる。
上記炭化水素溶媒は、脂肪族炭化水素化合物を含有するものであってもよく、環状炭化水素化合物を含有するものであってもよく、脂環式炭化水素化合物を含有するものであってもよい。
上記脂肪族炭化水素化合物としては、例えば、テトラデカン、オクタデカン、ヘプタメチルノナン、テトラメチルペンタデカン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、トリデカン、メチルペンタン、ノルマルパラフィン、イソパラフィン等の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素化合物を挙げることができる。
上記環状炭化水素化合物としては、例えば、トルエン、キシレン等が挙げられる。
上記脂環式炭化水素化合物としては、例えば、リモネン、ジペンテン、テルピネン、ターピネン(テルピネンともいう。)、ネソール、シネン、オレンジフレーバー、テルピノレン、ターピノレン(テルピノレンともいう。)、フェランドレン、メンタジエン、テレベン、ジヒドロサイメン、モスレン、イソテルピネン、イソターピネン(イソテルピネンともいう。)、クリトメン、カウツシン、カジェプテン、オイリメン、ピネン、テレビン、メンタン、ピナン、テルペン、シクロヘキサン等が挙げられる。
上記アルコール溶媒は、ヒドロキシル基を分子構造中に1つ以上含む化合物であり、脂肪族アルコール、環状アルコール及び脂環式アルコールが挙げられる。これらのアルコールは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、ヒドロキシル基の一部は、本発明の効果を損なわない範囲でアセトキシ基等に誘導されていてもよい。
上記脂肪族アルコールとしては、例えば、ヘプタノール、オクタノール(1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール等)、デカノール(1−デカノール等)、ラウリルアルコール、テトラデシルアルコール、セチルアルコール、2−エチル−1−ヘキサノール、オクタデシルアルコール、ヘキサデセノール、オレイルアルコール等の飽和又は不飽和の炭素数6〜30の脂肪族アルコール等が挙げられる。
上記環状アルコールとしては、例えば、クレゾール、オイゲノール等が挙げられる。
上記脂環式アルコールとしては、例えば、シクロヘキサノール等のシクロアルカノール、ターピネオール(テルピネオール、α、β、γ異性体、又はこれらの任意の混合物を含む。)、ジヒドロテルピネオール等のテルペンアルコール(モノテルペンアルコール等)、ジヒドロターピネオール、ミルテノール、ソブレロール、メントール、カルベオール、ペリリルアルコール、ピノカルベオール、ソブレロール、ベルベノール等が挙げられる。上記脂環式アルコールは、上記テルペン溶媒と重複してもよい。
(水溶性高分子)
本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、水溶性高分子を含有する。水溶性高分子を含有することで、ブランケット及び被着体界面への吸着作用が高まるため、グラビアオフセット印刷法を用いて、例えば線幅が3μm以下の導電性パターンであっても断線することなく形成することができる。本明細書中、「水溶性」とは、水1Lに対して1g以上の溶解性を有するものをいう。
上記水溶性高分子は、有機溶媒にも水にも可溶な高分子であることが好ましい。更に、上記水溶性高分子は、基材への密着性、基材への転写性、ブランケット上での線の広がりが起き難いことが求められる。上記導電性ペーストの被着体(基材)が、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)である場合、PETへの密着性が良好であるものが好ましい。
上記水溶性高分子は、環状構造を有する重合性化合物を含有することが好ましい。有機溶媒への溶解性は限定的だが、ポリビニルアルコールも用いることができる。上記環状構造は、γ−ラクタムであることが好ましく、また、ビニル基を有することが好ましい。なかでも、上記水溶性高分子は、ポリビニルピロリドンを含有することがより好ましい。ポリビニルピロリドンは、下記化学式(1)で表される高分子である。
Figure 2018150697
(式中、nは自然数である。)
ポリビニルピロリドンは、極性の高い多価アルコール(特にジオール溶媒)への溶解性が高く、エステル、ケトン等の溶媒にも良好に溶解可能であるため、これらの有機溶媒に対して銀微粒子を良好に分散することができる。特にヒドロキシル基を含有し、常圧での沸点が200℃以上である第1の有機溶媒に良好に溶解する。
また、ポリビニルピロリドンは、水にも可溶であるため、基材界面への吸着作用を顕著に高めることができる。更に、グラビアオフセット印刷の特徴として、半固体/半液体状のペーストをブランケット上で転写印刷するが、ポリビニルピロリドンは半固体/半液体状態で非常に高いタック性(粘着性)を有しているため、ブランケットから基材への転写に非常に優れている。そのため、従来の導電性ペーストでは印刷できなかった、線幅が例えば3μm以下の細線印刷における印刷性を格段に向上させることができる。
上記ポリビニルピロリドンは、平均分子量が10万以下であることが好ましい。平均分子量が10万以下であることで、過度に導電性ペーストの粘度を上げず、かつ、ブランケットや基材への転写性を良好なものとすることができる。このようなポリビニルピロリドンとしては、ポリビニルピロリドンK25(平均分子量:25000)、ポリビニルピロリドンK30(平均分子量:40000)(ともに、和光純薬工業社製)等が挙げられる。上記平均分子量は、重量平均分子量であり、液体クロマトグラフィーにより測定したものである。上記重量平均分子量の測定には、島津製作所社製のLC−6AD pump、RID−10A RI detector、CLASS−LC10 Chromatopac data processor、及び、DGU−20A3 degasserを使用する。また、カラムとして、TSK−GEL G1000H、G2000H及びG2500Hを用い、オーブン温度を40℃としてテトラヒドロフラン(THF)を流速1.0mL/分で流す。上記重量平均分子量は、ポリスチレンを標準としてキャリブレーションすることで算出する。
上記水溶性高分子の含有量は、上記導電性ペースト全体に対して、3〜8重量%であることが好ましい。上記水溶性高分子の含有量が3重量%未満では、被着体への粘着性が低下することがある。一方、上記水溶性高分子の含有量が8重量%を超えると、本発明の導電性ペーストにより形成される導電性パターンの体積抵抗値が上昇することがある。上記水溶性高分子の含有量のより好ましい上限は7重量%である。
本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストには、上記の成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、使用目的に応じた適度な粘性、密着性、乾燥性又は印刷性等の機能を付与するために、高分子分散剤、オリゴマー成分、界面活性剤、増粘剤又は表面張力調整剤等の任意成分を添加してもよい。かかる任意成分としては、特に限定されない。
上記高分子分散剤としては、市販されている高分子分散剤を使用することができる。市販の高分子分散剤としては、例えば、ソルスパース(SOLSPERSE)11200、ソルスパース13940、ソルスパース16000、ソルスパース17000、ソルスパース18000、ソルスパース20000、ソルスパース24000、ソルスパース26000、ソルスパース27000、ソルスパース28000(日本ルーブリゾール社製);DISPERBYK−102、110、111、170、190.194N、2015、2090、2096(ビックケミー・ジャパン社製);EFKA−46、EFKA−47、EFKA−48、EFKA−49(EFKAケミカル社製);ポリマー100、ポリマー120、ポリマー150、ポリマー400、ポリマー401、ポリマー402、ポリマー403、ポリマー450、ポリマー451、ポリマー452、ポリマー453(EFKAケミカル社製);アジスパーPB711、アジスパーPA111、アジスパーPB811、アジスパーPW911(味の素社製);フローレンDOPA−15B、フローレンDOPA−22、フローレンDOPA−17、フローレンTG−730W、フローレンG−700、フローレンTG−720W(共栄社化学工業社製)、ビックケミー社製DISPERBYKシリーズ等が挙げられ、エボニック社製のTEGO Dispersシリーズでは610、610S、630、651、655、750W、755W等が挙げられ、楠本化成社製のディスパロンシリーズではDA−375、DA−1200等が挙げられ、低温焼結性及び分散安定性の観点からは、DISPERBYK−102、ソルスパース11200、ソルスパース13940、ソルスパース16000、ソルスパース17000、ソルスパース18000、ソルスパース28000等を用いることが好ましい。
上記高分子分散剤の含有量は、導電性ペースト全体に対して、0.1〜15重量%であることが好ましい。導電性ペースト全体に対する上記高分子分散剤の含有量が0.1重量%以上であれば、得られる導電性ペーストの分散安定性が良くなるが、含有量が多過ぎる場合は分散安定性が低下することとなる。このような観点から、高分子分散剤のより好ましい含有量は0.3〜3重量%であり、更に好ましい含有量は0.5〜2重量%である。
上記増粘剤としては、例えば、クレイ、ベントナイト又はヘクトライト等の粘土鉱物;ポリエステル系エマルジョン樹脂、アクリル系エマルジョン樹脂、ポリウレタン系エマルジョン樹脂又はブロックドイソシアネート等のエマルジョン;メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体;キサンタンガム又はグアーガム等の多糖類等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記有機成分の他に、更に界面活性剤を添加してもよい。多成分溶媒系の無機コロイド分散液においては、乾燥時の揮発速度の違いによる被膜表面の荒れ及び固形分の偏りが生じ易い。本実施形態の導電性ペーストに界面活性剤を添加することによって、これらの不利益を抑制し、均一な導電性被膜を形成することができる。
上記界面活性剤としては、特に限定されず、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等を用いることができる。具体的には、アルキルベンゼンスルホン酸塩、4級アンモニウム塩等が挙げられる。少量の添加量で効果が得られる観点からは、フッ素系界面活性剤がより好ましい。
上記導電性ペーストの粘度は、500cP〜10000cPであることが好ましい。上記導電性ペーストの粘度が上記範囲であると、グラビア版の凹部に充填しやすく、また、被着体への転写後に導電性ペーストがにじみにくいため、細線印刷が可能である。上記粘度は、コーンプレート型粘度計(例えばアントンパール社製のレオメーターMCR301)により測定可能である。測定は温度25℃で行い、コーン回転数50rpmにおける粘度を採用できる。上記粘度は、せん断粘度で表すこともでき、シェアレート1s−1でのペースト粘度が0.5〜20Pa・sであることが好ましい。また、シェアレート1s−1でのペースト粘度が10Pa・s以下、かつシェアレート100s−1でのペースト粘度が0.5Pa・s以上であることがより好ましい。
なお、導電性パターンの印刷には、一般的にスクリーン印刷も用いられるが、スクリーン印刷は孔版印刷であるため、粘度が低ければペーストが流れてしまいパターン通りの印刷が困難となるため、グラビアオフセット印刷用よりも高粘度の導電性ペーストが用いられる。一般的にスクリーン印刷に用いられる導電性ペーストは、50000〜100000cP程度の粘度範囲のものが多い。仮に、スクリーン印刷用の導電性ペーストをグラビアオフセット印刷のグラビア版に充填すると、粘度が高すぎてブランケットへの転写が困難であるとともに、グラビア版の凹部に詰まりが発生する。
[グラビアオフセット印刷用導電性ペーストの製造方法]
本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを製造する方法は、特に限定されないが、まず、銀微粒子分散体を調製し、上記銀微粒子分散体と有機溶媒と水溶性高分子と、必要に応じて上記各種成分とを混合することにより、本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを得ることができる。
上記銀微粒子分散体の調製方法としては、還元により分解して銀を生成しうる銀化合物と、アミンとの混合液を調製する第1工程と、上記混合液中の上記銀化合物を還元することで表面の少なくとも一部に上記アミンが付着した銀微粒子を生成する第2工程とを含む方法が挙げられる。
上記第1工程においては、アミンを銀1molに対して2mol以上添加することが好ましい。上記アミンの添加量を銀1molに対して2mol以上とすることで、還元によって生成される銀微粒子の表面に上記アミンを適量付着させることができ、上記銀微粒子に種々の分散媒に対する優れた分散性と低温焼結性とを付与することができる。
なお、上記第1工程における混合液の組成、及び、上記第2工程における還元条件(例えば、加熱温度及び加熱時間等)は、得られる銀微粒子の粒子径をナノメートルサイズとするように調整することが好ましい。銀微粒子の粒子径をナノメートルサイズとすることで、融点降下が生じ、低温で焼成できるためである。得られる銀微粒子の粒子径は、1〜200nmとすることがより好ましい。必要に応じてミクロンサイズの粒子が含まれていてもよい。上記第2工程で得られる銀微粒子分散体から銀微粒子を取り出す方法は特に限定されないが、例えば、その銀微粒子分散体の洗浄を行う方法等が挙げられる。
上記表面の少なくとも一部を有機成分で被覆された銀微粒子を得るための出発材料としては、種々の公知の銀化合物を用いることができ、例えば、銀塩又は銀塩の水和物を用いることができる。具体的には、硝酸銀、硫酸銀、塩化銀、酸化銀、酢酸銀、シュウ酸銀、ギ酸銀、亜硝酸銀、塩素酸銀、硫化銀等の銀塩が挙げられる。これらは還元可能なものであれば特に限定されず、適当な溶媒中に溶解させても、溶媒中に分散させたまま使用してもよい。また、これらは単独で用いても複数併用してもよい。なかでも、シュウ酸銀が好ましい。シュウ酸銀は、最も単純なジカルボン酸銀であり、シュウ酸銀を用いて合成されるシュウ酸銀アミン錯体は、低温かつ短時間で還元が進むことから、ナノメートルサイズの銀微粒子の合成に好適である。更に、シュウ酸銀を用いると、合成時には副生成物が発生せず、系外にシュウ酸イオン由来の二酸化炭素が出るのみであるため、合成後に精製の手間が少ない。
上記銀化合物を還元する方法としては、加熱が好ましい。上記加熱の方法は特に限定されない。上記加熱により上記銀化合物を還元する方法としては、例えば、シュウ酸銀等の銀化合物とアミン等の有機成分から生成される錯化合物を加熱して、上記錯化合物に含まれるシュウ酸イオン等の金属化合物を分解して生成する原子状の銀を凝集させる方法が挙げられる。上記方法により、アミン等の有機成分の保護膜に被覆された銀微粒子を製造することができる。
このように、銀化合物の錯化合物をアミンの存在下で熱分解することで、アミンにより被覆された銀微粒子を製造する金属アミン錯体分解法においては、単一種の分子である銀アミン錯体の分解反応により原子状銀が生成するため、反応系内に均一に原子状銀を生成することが可能であり、複数の成分間の反応により銀原子を生成する場合に比較して、反応を構成する成分の組成揺らぎに起因する反応の不均一が抑制され、特に工業的規模で多量の銀粉末を製造する際に有利である。
また、金属アミン錯体分解法においては、生成する銀原子にアミン分子が配位結合しており、上記銀原子に配位したアミン分子の働きにより凝集を生じる際の銀原子の運動がコントロールされるものと推察される。この結果として、金属アミン錯体分解法によれば非常に微細で、粒度分布が狭い金属粒子を製造することが可能となる。
更に、製造される銀微粒子の表面にも多数のアミン分子が比較的弱い力の配位結合を生じており、これらが銀微粒子の表面に緻密な保護膜を形成するため、保存安定性に優れる表面の清浄な有機被覆銀微粒子を製造することが可能となる。また、上記被膜を形成するアミン分子は加熱等により容易に脱離可能であるため、非常に低温で焼結可能な銀微粒子を製造することが可能となる。
また、固体状の銀化合物とアミンを混合して錯化合物等の複合化合物が生成する際に、被覆銀微粒子の被膜を構成する酸価をもつ分散剤に対して、アミンを混合して用いることにより、錯化合物等の複合化合物の生成が容易になり、短時間の混合で複合化合物を製造可能となる。また、上記アミンを混合して用いることにより、各種の用途に応じた特性を有する被覆銀微粒子の製造が可能である。
上記のようにして得られたアミンや酸価をもつ保護分散剤で被覆された銀微粒子を含む分散液には、銀微粒子の他に、金属塩の対イオン、分散剤、還元剤の残留物等が存在しており、液全体の電解質濃度や有機物濃度が高い傾向にある。このような状態の液は、電導度が高い等の理由で金属粒子の凝析が起こり、沈殿し易い。または、沈殿しなくても、金属塩の対イオン、分散に必要な量以上の過剰な分散剤、又は、還元剤の残留物等が残留していると、導電性を悪化させるおそれがある。そこで、上記銀微粒子を含む溶液を洗浄して余分な残留物を取り除くことにより、有機成分で被覆された銀微粒子を確実に得ることができる。
上記洗浄方法としては、例えば、表面の少なくとも一部を有機成分で被覆された銀微粒子を含む分散液を一定時間静置し、上澄み液を取り除いた後、銀微粒子を沈殿させる溶媒(例えば、水、メタノール、メタノール/水混合溶媒等)を加えて撹枠し、再度一定期間静置して上澄み液を取り除く工程を幾度か繰り返す方法が挙げられる。他の方法としては、上記の静置の代わりに遠心分離を行う方法、限外濾過装置やイオン交換装置等により脱塩する方法等が挙げられる。このような洗浄によって余分な残留物を取り除くと共に溶媒を除去することにより、表面の少なくとも一部を有機成分で被覆された銀微粒子を得ることができる。
上記銀微粒子分散体と有機溶媒と水溶性高分子とを混合する方法は特に限定されず、攪拌機やスターラー等を用いて従来公知の方法によって行うことができる。スパチュラのようなもので撹拌したりして、適当な出力の超音波ホモジナイザーを当ててもよい。
[導電性パターンの形成方法]
本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを用いることで、グラビア版を用いたグラビアオフセット印刷法によって精細な導電性パターンを形成することができる。すなわち、グラビア版を用いたグラビアオフセット印刷法を用い、上記グラビア版は、印刷面にグラビアオフセット印刷用導電性ペーストが充填される凹部を有し、上記凹部の幅は、10μm以下であり、上記グラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストである導電性パターンの形成方法もまた、本発明の一態様である。
以下に図1を用いて、グラビアオフセット印刷法を用いて基材60に導電性ペーストを塗布する方法について説明する。図1は、グラビアオフセット印刷法の一例を模式的に示した概念図である。図1に示したように、グラビアオフセット印刷用印刷装置100は、グラビア版40と、ブランケット50とを備える。グラビアオフセット印刷用印刷装置100は、更に、グラビアオフセット印刷用導電性ペースト10を上記グラビア版40に塗布するためのピックアップロール20と、余剰な導電性ペースト10を取り除くブレード30を備えることが好ましい。
上記グラビア版40は、印刷面に上記グラビアオフセット印刷用導電性ペースト10が充填される凹部41を有する。上記凹部41の幅Wは、10μm以下である。上記凹部41の幅Wを10μm以下とすることで、線幅が10μm以下の導電性パターンを形成することができる。上記凹部41の幅Wは、5μm以下であることが好ましく、3μm以下であることがより好ましい。本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを用いることで、上記凹部41の幅Wが3μm以下のグラビア版を用いても、断線することなく、線幅が3μm以下の微細導電性パターンを形成することができる。上記グラビア版40は、板状であっても、筒状であってもよい。
上記ブランケット50は、シリコーンゴム層を有しているものが好ましい。上記ブランケット50としては、例えば、金陽社製のシルブランシリーズ、藤倉ゴム工業社製の#700−STD等を用いることができる。上記ブランケット50は、板状であっても、筒状であってもよい。
上記基材60としては、グラビアオフセット印刷用導電性ペースト10を塗布して加熱により焼成して導電性パターンを搭載することのできる、少なくとも1つの主面を有するものであれば、特に制限はないが、耐熱性に優れた基材であるのが好ましい。また、本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、従来の導電性インク及び導電性ペーストと比較して低い温度で加熱して焼成しても充分な導電性を有する導電性パターンを得ることができるため、この低い焼成温度よりも高い温度範囲で、従来よりも耐熱温度の低い基材を用いることが可能である。
上記基材60を構成する材料としては、例えば、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、ビニル樹脂、フッ素樹脂、液晶ポリマー、セラミックス、ガラス又は金属等が挙げられる。また、上記基材60は、例えば板状又はストリップ状等の種々の形状であってよく、リジッドでもフレキシブルでもよい。上記基材60の厚さは、適宜選択することができる。接着性若しくは密着性の向上又はその他の目的のために、表面層が形成された基材や親水化処理等の表面処理を施した基材を用いてもよい。
上記導電性パターンの形成方法は、上記グラビアオフセット印刷用導電性ペースト10を基材60に塗布する塗布工程と、基材60に塗布したグラビアオフセット印刷用導電性ペースト10を焼成して導電性パターンを形成する焼成工程とを有することが好ましい。
以下に、図1を用いて上記塗布工程の一例を説明する。図1中、ピックアップロール20、グラビア版40及びブランケット50に示した矢印は、それぞれの回転方向を示す。また、基材60の下方の矢印は、基材60の移動方向を示す。まず、ピックアップロール20により導電性ペースト10をグラビア版40に塗布し、ブレード30により余剰な導電性ペースト10を取り除くことにより、上記グラビア版40の印刷面に設けられた凹部41に導電性ペースト10が充填される(図1の(a))。次に、上記凹部41に充填された導電性ペースト10が、ブランケット50に転写される(図1の(b))。その後、上記ブランケット50に転写された半固体/半液体状態(ウェット状態又は半乾燥状態)の導電性ペースト10が基材(被着体)60に転写される(図1の(c))。以上の工程により、基材60上に、グラビア版40の表面に形成された印刷パターンに対して反転したパターンが印刷される。
導電性ペースト10を用いて細線を印刷する場合、上記グラビア版40からブランケット50への転写時、及び、上記ブランケット50から基材60への転写時に、転写不良が起こりやすいが、本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、水溶性高分子を含有するため、ブランケット50上に転写された導電性ペースト10が広がり難く、また、基材60への充分な密着性及び転写性を有するため、例えば、線幅が10μm以下、特に線幅が3μm以下の導電性パターンであっても断線することなく形成することができる。
ブランケット50の表面に導電性ペースト10を転写した後、短時間の放置により、低沸点溶剤が揮発及びブランケット50中に吸収されることにより導電性ペースト10の粘度が上昇することがある。これに対し、グラビアオフセット印刷用導電性ペースト10を構成する有機溶媒が、ヒドロキシル基を含有し、常圧での沸点が200℃以上である第1の有機溶媒、及び/又は、ブランケット膨潤率が2.0%以下の第2の有機溶媒を含有する場合は、ブランケット50への有機溶媒の吸収が低減されるため、ブランケット50表面での導電性ペースト10の乾燥を大幅に抑制することができる。そのため、例えば、線幅が3μm以下の細線導電性パターンをより好適に形成することができる。
上記焼成工程における導電性ペーストの焼成温度は、140℃未満であることが好ましく、120℃以下であることがより好ましい。本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを用いることで、140℃未満の温度で焼成しても、優れた導電性を有する導電性パターンを形成することができる。
上記焼成を行う方法は特に限定されるものではなく、例えば従来公知のギヤオーブン等を用いることができる。本発明の導電性パターンの形成方法は、本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを用いるため、140℃未満(好ましくは120℃以下)の低温で加熱しても、高い導電性を発現する導電性パターンを形成することができる。上記焼成の温度の下限は必ずしも限定されず、基材上に導電性パターンを形成できる温度であって、かつ、本発明の効果を損なわない範囲で上記有機成分等を蒸発又は分解により除去できる温度であることが好ましい。本発明の効果を損なわない範囲で一部が残存していてもよいが、望ましくは全て除去されるのが好ましい。本発明の導電性パターンの形成方法は、120℃程度の低温で加熱処理できるため、比較的熱に弱い基材上にも導電性パターンを形成することができる。また、焼成時間は特に限定されるものではなく、焼成温度に応じて適宜調整することができる。
本発明においては、基本的には不要であるが、上記基材と導電性パターンとの密着性を更に高めるため、上記基材の表面処理を行ってもよい。上記表面処理方法としては、例えば、コロナ処理、プラズマ処理、UV処理、電子線処理等のドライ処理を行う方法、基材上にあらかじめプライマー層や導電性ペースト受容層を設ける方法等が挙げられる。
上記焼成工程後の導電性パターンの膜厚は、例えば、0.1〜5μmであり、好ましくは0.1〜1μmである。本発明の導電性パターンの形成方法は、本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを用いるため、膜厚が0.1〜5μm程度であっても、充分な導電性を有する導電性パターンが得られる。
なお、導電性パターンの膜厚tは、レーザー顕微鏡(例えば、キーエンス社製のレーザー顕微鏡VK−9510)で測定可能である。また、導電性パターンの膜厚tは、下記式を用いて求めることができる。
式:t=m/(d×M×w)
m:導電性パターン重量(スライドガラス上に形成した導電性パターンの重さを電子天秤で測定)
d:導電性パターン密度(g/cm)(銀の場合は10.5g/cm
M:導電性パターン長(cm)(スライドガラス上に形成した導電性パターンの長さをJIS1級相当のスケールで測定)
w:導電性パターン幅(cm)(スライドガラス上に形成した導電性パターンの幅をJIS1級相当のスケールで測定)
本発明の導電性パターンの形成方法により得られる導電性パターンの体積抵抗値は、110μΩ・cm以下であることが好ましく、100μΩ・cm以下であることがより好ましく、50μΩ・cm以下であることが更に好ましい。上記体積抵抗値は、例えば、以下の方法により測定することができる。まず、PET基材上に幅1mm、長さ1.5cmの導電性ペーストのパターンを形成し、ギヤオーブン中で120℃、30分間焼成することにより焼結させ、被膜(導電性パターン)を形成する。その後、被膜の抵抗値R、及び、被膜の厚さtを測定する。被膜の抵抗値Rは、例えば、三和電気計器社製の「デジタルマルチメーターPM−3」を用いて測定することができる。被膜の厚さtは、例えば、キーエンス社製の形状測定レーザマイクロスコープ「VK−X100」を用いて測定することができる。得られた値から、下記式(1)に基づき体積抵抗値を換算することができる。
式(1):(体積抵抗値ρv)=(抵抗値R)×(被膜幅w)×(被膜厚さt)/(端子間距離L)
本発明の導電性パターンの形成方法を用いて、基材上に導電性パターンを描画する導電性基板の製造方法もまた、本発明の一態様である。上記基材としては、本発明の導電性パターンの形成方法で説明した基材と同様のものを用いることができる。本発明の導電性基板の製造方法は、本発明のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストを用いた導電性パターンの形成方法を用いるため、例えば、線幅が10μm以下、特に線幅が3μm以下の細線導電性パターンの形成することができる。そのため、精密な電子回路を備えた導電性基板を製造することができる。上記導電性基板としては、例えば、電子回路基板等が挙げられる。上記導電性パターンは、例えば、電子回路基板上に形成される配線等である。
以下、本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<合成例1>
(銀微粒子分散体の調製)
3−メトキシプロピルアミン(炭素数:4)9.0gと、高分子分散剤であるDISPERBYK−102 0.2gとを混合し、マグネティックスターラーにてよく撹拌してアミン混合液を生成した。次いで、撹拌を行いながら、シュウ酸銀3.0gを添加した。シュウ酸銀の添加後、室温で攪拌を続けることでシュウ酸銀を粘性のある白色の物質へと変化させ、上記変化が外見的に終了したと認められる時点で撹拌を終了した(第1工程)。
得られた混合液をオイルバスに移し、120℃で加熱撹拌を行った。撹拌の開始直後に二酸化炭素の発生を伴う反応が開始し、その後、二酸化炭素の発生が完了するまで撹拌を行うことで、銀微粒子がアミン混合物中に懸濁した懸濁液を得た(第2工程)。
上記懸濁液の分散媒を置換するため、メタノールと水の混合溶媒10mLを加えて撹拌後、遠心分離により銀微粒子を沈殿させて分離した。次に、分離した銀微粒子に対してメタノールと水の混合溶媒10mLを加え、撹拌及び遠心分離を行うことで銀微粒子を沈殿させて精製分離した。分離した銀微粒子を室温で20分乾燥させ、スラリー状の合成例1の銀微粒子分散体を得た。
合成例1で得られた銀微粒子分散体に含まれる銀微粒子の平均粒子径は、32nmであった。上記平均粒子径は、得られた銀微粒子分散体を分散溶媒で100倍希釈し、堀場製作所社製の粒子径分布測定装置(型番:LB−550)を用いて、動的光散乱法により算出した。分散溶媒としてはターピネオールを用い、溶媒屈折率を1.483として測定した。
<実施例1>
キョーワジオールPD−9を3.0重量部とターピネオールを14.0重量部混合した有機溶媒に、水溶性高分子としてポリビニルピロリドンK30を3.0重量部溶解した水溶性高分子混合溶液を調製した。上記水溶性高分子が溶けにくい場合は、必要に応じて加温してもよい。
合成例1の銀微粒子分散体(ナノ銀)80.0重量部に対して、上記水溶性高分子混合溶液20重量部を加え、撹拌棒で混合し、自転・公転ミキサーを用いて撹拌し、続いてデフォーミングを行い、実施例1に係る導電性ペーストを得た。
<実施例2>
合成例1の銀微粒子分散体80重量部に対して、加える水溶性高分子をポリビニルピロリドンK30 3.0重量部から、ポリビニルピロリドンK25 3.0重量部に変えたこと以外は、実施例1と同様にして実施例2に係る導電性ペーストを得た。
<実施例3>
実施例3では、銀微粒子として、平均粒子径0.3μmのサブミクロンサイズの銀微粒子(サブミクロン銀)(希少金属材料研究所社製、粒径分布0.2〜1.0μm)を用いた。水溶性高分子混合溶液としては、有機溶媒としてキョーワジオールPD−9を3.0重量部、及び、ターピネオールを13.0重量部に、水溶性高分子としてポリビニルピロリドンK30を3.0重量部、増粘剤としてCrystasenseMPを0.5重量部、高分子分散剤としてSOLSPERSE41000を0.5重量部溶解した混合溶液を用いた。上記サブミクロンサイズの銀微粒子80.0重量部に対して、上記水溶性高分子混合溶液を20重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして実施例3に係る導電性ペーストを得た。
<実施例4>
銀微粒子として、合成例1の銀微粒子分散体60.0重量部と実施例3で用いたサブミクロンサイズの銀微粒子(希少金属材料研究所社製、粒径分布0.2〜1.0μm)20.0重量部とを混合したものを用いた。上記銀微粒子80.0重量部に対して、実施例3で調製した水溶性高分子混合溶液を20.0重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして実施例4に係る導電性ペーストを得た。
<実施例5>
実施例5では、キョーワジオールPD−9を3.0重量部、ターピネオールを14.0重量部混合した有機溶媒に代えて、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール異性体混合物を3.0重量部、ターピネオールを14.0重量部混合した有機溶媒を用いた。合成例1の銀微粒子分散体80.0重量部に対して、上記混合有機溶媒を17.0重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして実施例5に係る導電性ペーストを得た。
<実施例6>
実施例6では、ターピネオールを混合せず、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール異性体混合物のみの有機溶媒を用いた。
合成例1の銀微粒子分散体80.0重量部に対して、上記2−エチル−1,3−ヘキサンジオール異性体混合物を17.0重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして実施例6に係る導電性ペーストを得た。
<実施例7>
水溶性高分子の添加量を3.0重量部から7.0重量部に変えたこと、キョーワジオールPD−9を3.0重量部、ターピネオールを10.0重量部混合した有機溶媒を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例7に係る導電性ペーストを得た。
<実施例8>
水溶性高分子の添加量を3.0重量部から8.0重量部に変えたこと、キョーワジオールPD−9を3.0重量部、ターピネオールを9.0重量部混合した有機溶媒を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例8に係る導電性ペーストを得た。
<比較例1>
ポリビニルピロリドンK30に代えて、水溶性ではないポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学工業社製、エスレックKS−10)を3.0重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして比較例1に係る導電性ペーストを得た。
<比較例2>
ポリビニルピロリドンK30に代えて、水溶性ではないポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業社製、エスレックBL−1)を3.0重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして比較例2に係る導電性ペーストを得た。
<比較例3>
ポリビニルピロリドンK30に代えて、水溶性ではないポリメタクリル酸メチルを3.0重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして比較例3に係る導電性ペーストを得た。
<比較例4>
ポリビニルピロリドンK30に代えて、水溶性ではない塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー(ソルバインAL)を3.0重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして比較例4に係る導電性ペーストを得た。
<比較例5>
ポリビニルピロリドンK30に代えて、水溶性ではない塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー(ソルバインM5)を3.0重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして比較例5に係る導電性ペーストを得た。
<比較例6>
ポリビニルピロリドンK30に代えて、水溶性ではない非晶性ポリエステル樹脂(バイロン200)を3.0重量部加えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行ったが、溶媒にバイロン200が溶解せず、導電性ペーストは得られなかった。
<比較例7>
水溶性高分子を添加せずに、合成例1の銀微粒子分散体80.0重量部に対して、キョーワジオールPD−9を3.0重量部、ターピネオールを17.0重量部混合した有機溶媒を加えたこと以外は、実施例1と同様にして比較例7に係る導電性ペーストを得た。
[有機溶媒のブランケット膨潤率]
上記実施例及び比較例で用いた有機溶媒のブランケット膨潤率を、以下の方法により測定した。上記ブランケット膨潤率の測定には、実施例及び比較例で用いたシリコーンブランケット(金陽社製 シルブランSP11−1(ゴム層0.6mm PET層0.25mm))を用いた。
上記ブランケットを縦1cm、横1cmに切り出し、重量を測定した。その後、切り出したブランケットを各種有機溶剤(20g)に完全に浸漬させ、10時間放置した。浸漬は室温条件下(25℃±5℃)にて行った。10時間後にブランケットを各有機溶剤中から取り出し、付着した溶剤を拭き取り、1分以内に浸漬後のブランケットの重量を測量し、浸漬前後における重量増加率を求めた。得られた数値をブランケット膨潤率とした。下記表1に、各有機溶媒の沸点及び測定したブランケット膨潤率を示した。
Figure 2018150697
[評価試験]
上記実施例及び比較例で得られた導電性ペーストについて、(1)分散性、(2)希釈性、(3)グラビアオフセット印刷での印刷適性、及び、(4)密着性を評価した。更に、上記導電性ペーストで形成された導電性パターンについて、(5)体積抵抗値を測定した。各評価試験の結果を、下記表2及び表3に示した。なお、下記(3)の印刷適性において、幅3μm又は5μmの導電性パターンを形成できた実施例及び比較例に対して、下記(3)印刷適性における導電性パターンの広がり、(4)密着性及び(5)体積抵抗値の評価を行った。
(1)分散性
導電性ペーストを分散溶媒(ターピネオール)で2倍希釈して容器中に静置し、室温で1日放置し、その後、沈殿の有無及び上澄みの状態を目視で観察することにより、導電性ペーストの分散性を評価した。容器下に沈降物がほとんど認められない場合を「○」、沈降物が少量認められた場合を「△」、容器上下で明らかに濃度差があり、沈降物がはっきり認められる場合を「×」と評価した。
(2)希釈性
導電性ペーストを分散媒(ターピネオール)で100倍希釈し、希釈直後(初期)の分散性と、室温で1週間放置した後の分散性を、それぞれ目視で評価した。凝集や銀鏡が見られない場合を「○」、一部凝集や銀鏡が見られた場合を「△」、凝集・沈殿が生じた場合を「×」と評価した。
(3)印刷適性
手刷りによる簡易グラビアオフセット印刷法を用いて、以下の方法により印刷適性の評価を行った。グラビア版としては、幅3μm、深さ5μmの凹部が複数設けられた第1のグラビア版、及び、幅5μm、深さ5μmの凹部が複数設けられた第2のグラビア版を準備した。凹部の幅が3μmのグラビア版(第1のグラビア版)、凹部の幅が5μmのグラビア版(第2のグラビア版)は共に、シンク・ラボラトリー株式会社製の「平板バラードめっき凹版」を用いた。
上記第1及び第2のグラビア版の凹部に、ドクターブレードにより実施例及び比較例の導電性ペーストを充填した後、シリコーンブランケットを巻きつけたゴムローラーに押圧、接触させ、所望のパターンをブランケット上に転写させた。その後、該ブランケット上の塗膜を、枚葉のPETフィルム(厚さ100μm)に押圧、転写して印刷し、線幅約3μmと5μmの印刷パターン(印刷配線)を作製した。上記シリコーンブランケットとしては、金陽社製シルブランSP11−1(ゴム層0.6mm PET層0.25mm)を用いた。
線(導電性パターン)の直線性に特に優れ、断線箇所なしのものを「◎」、線の直線性に優れ、断線箇所なしのものを「○」、線の直線性に劣り、断線箇所なしのものを「△」、線の直線性に劣り、断線箇所があるものを「×」として評価した。また、線(導電性パターン)の拡がりが無いものを「○」、線の拡がりが僅かにあるものを「△」、線の拡がりが有り明らかな線太りがあるものを「×」とした。
(4)密着性試験
プルオフ法によって密着性を評価した。印刷適性評価に用いたPET基板上の印刷配線にセロテープ(登録商標)を貼り付け、引き剥がした際の破断状況で評価した。具体的には、印刷配線の5か所に対してセロテープを強く擦り付け、垂直方向に強く引きはがして評価した。印刷配線の剥離が生じたセロテープの枚数が0〜1枚の場合を「○」、2〜3枚の場合を「△」、4〜5枚の場合を「×」とし、全剥離でなく部分的な剥離であっても剥離したものとし1枚として数えた。
(5)体積抵抗値
グラビアオフセット印刷により、実施例及び比較例で得られた導電性ペーストを用いて、PET基材上に幅1mm、長さ1.5cmの導電性ペーストのパターンを形成し、ギヤオーブン中で120℃、30分間焼成することにより焼結させ、被膜(導電性パターン)を形成した。三和電気計器社製の「デジタルマルチメーターPM−3」を用いて、上記被膜の両端での抵抗値Rを測定した。また、キーエンス社製の形状測定レーザマイクロスコープ「VK−X100」を用いて、上記被膜の厚さtを測定した。その後、下記式(1)に基づき、測定端子間距離と被膜の厚さtから体積抵抗値を換算した。体積抵抗値が50μΩ・cm以下の場合を「◎」、50μΩ・cmを超え、100μΩ・cm以下の場合を「〇」、100μΩ・cmを超え、110μΩ・cm以下の場合を「△」、110μΩ・cmを超える場合を「×」と評価した。結果を表2及び3に示した。
式(1):(体積抵抗値ρv)=(抵抗値R)×(被膜幅w)×(被膜厚さt)/(端子間距離L)
Figure 2018150697
Figure 2018150697
実施例1〜8の導電性ペーストは、いずれも分散性及び希釈性に優れるものであった。また、実施例1〜8の導電性ペーストを用いると、グラビアオフセット印刷で幅が3μmの導電性パターンを形成することができた。また、ナノメートルサイズの銀微粒子のみを用いた実施例1、2、5〜8の方が印刷適性は高いものの、実施例3及び4の結果より、ナノメートルサイズの銀微粒子だけでなく、サブミクロンサイズの銀微粒子の単独、又は、ナノメートルサイズとサブミクロンサイズの銀微粒子とを混合しても、線幅の狭い導電性パターンの印刷が可能であることが分かった。水溶性高分子の添加量が8重量部である実施例8は、体積抵抗値がやや上昇するものの、細線印刷は可能であった。更に、実施例6の結果から、有機溶媒として、テルペン系溶媒を用いなくともジオール溶媒のみで細線の形成が可能であることから、有機溶媒が有するヒドロキシル基の数は問題にならないことが分かった。
一方で、比較例1〜6の結果より、ポリビニルピロリドン以外の水溶性を有さない樹脂剤では、線幅が3μm以下の細線印刷において、導電性ペーストを転写できないことが分かった。また、比較例7より、樹脂剤を添加しない場合には、印刷時に導電性パターンの拡がりが顕著に出てしまい、所望の線幅でも印刷ができなくなることが分かった。
10 グラビアオフセット印刷用導電性ペースト
20 ピックアップロール
30 ブレード
40 グラビア版
41 凹部
50 ブランケット
60 基材(被着体)
100 グラビアオフセット印刷用印刷装置

Claims (8)

  1. 銀微粒子と、有機溶媒と、水溶性高分子とを含有し、
    前記銀微粒子の平均粒子径は1μm以下であることを特徴とするグラビアオフセット印刷用導電性ペースト。
  2. 前記水溶性高分子は、環状構造を有する重合性化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載のグラビアオフセット印刷用導電性ペースト。
  3. 前記水溶性高分子は、ポリビニルピロリドンを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のグラビアオフセット印刷用導電性ペースト。
  4. 前記水溶性高分子の含有量は、前記導電性ペースト全体に対して、3〜8重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のグラビアオフセット印刷用導電性ペースト。
  5. 前記有機溶媒は、ヒドロキシル基を含有し、常圧での沸点が200℃以上である第1の有機溶媒を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のグラビアオフセット印刷用導電性ペースト。
  6. 前記有機溶媒は、ブランケット膨潤率が2.0%以下の第2の有機溶媒を、前記導電性ペースト全体に対して、3.0〜30重量%含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のグラビアオフセット印刷用導電性ペースト。
  7. グラビア版を用いたグラビアオフセット印刷法を用い、
    前記グラビア版は、印刷面にグラビアオフセット印刷用導電性ペーストが充填される凹部を有し、
    前記凹部の幅は、10μm以下であり、
    前記グラビアオフセット印刷用導電性ペーストは、請求項1〜6のいずれかに記載のグラビアオフセット印刷用導電性ペーストであることを特徴とする導電性パターンの形成方法。
  8. 請求項7に記載の導電性パターンの形成方法を用いて、基材上に導電性パターンを描画することを特徴とする導電性基板の製造方法。
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