JPWO2018147358A1 - 結露センサ、結露検知システム、および冷蔵庫 - Google Patents

結露センサ、結露検知システム、および冷蔵庫 Download PDF

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Abstract

結露センサ(18)は、外部接続部(16)および導体パターン(17)が接続された配線基板(12)と、導体パターン(17)に接続された結露検知素子(11)と、発熱部品(13)とが、一枚の配線基板(12)上に実装されている。結露検知素子(11)が実装された配線基板(12)の反対面が冷却され、結露検知素子(11)が周囲環境温度よりも低温化されるよう構成されている。

Description

本開示は、未然に結露防止するために結露を事前に検知する結露センサと、それを利用した結露検知システム並びに冷蔵庫に関する。
近年では、住宅の気密性が向上し、快適な住居になってきた反面で、壁表面、天井面、および押し入れなどでの結露の問題があり、結露を事前に予知することが求められている。
また、断熱性能が向上した冷蔵庫でも、温湿度を検知してヒータ加熱で、冷蔵庫の本体表面および庫内壁面の結露を防止する手段が採られている。しかしながら、野菜の保鮮性向上のため、野菜収納ケースを密閉構造にして、高湿度で保存すると、ケース壁面が結露し、結露水の影響で野菜が水腐れするという不具合が発生する。
このような結露を事前に検知するという課題に対し、結露を検知するデバイスを周囲環境温度よりも低温化することで、そのデバイスの露点温度を下げ、周囲よりも早く結露させて検知するものがある(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の結露センサを側方から見た図である。図9において、結露検出部1は、櫛形電極間に水滴が付着すると抵抗値が変化することを利用するものである。結露検出部1の検出面とは逆側に、冷却パネル3が熱伝導良く密着し、さらに順に加熱パネル4、断熱材層5が密着している。これらの部材で結露センサが構成されている。具体的な検知方法としては、結露を検知する場合には、冷却パネル3のみをペルチェ素子等のデバイスで冷却し、密着部2aを所定温度まで下げることで、周囲よりも早く結露検出部1に結露させる。また、結露検知を次回素早く行うために、結露後に、加熱パネル4のみを面発熱ヒータ等のデバイスで加熱し、密着部2bを所定温度まで上げることで、結露検知部1の乾燥を早くする。尚、この結露センサを冷蔵庫本体に取付ける場合に、冷蔵庫本体側からの熱影響を排除するために、断熱材層5が設けられている。特許文献1に記載された従来の結露センサは、この様な構成および動作で、結露を事前に検知する。
しかしながら、上記のような従来の構成では、結露検出部1、冷却パネル3、加熱パネル4、および断熱材層5を順に積層する立体構造であるため、デバイスが大型化し、大きな取付けスペースが必要となる。さらに、冷却パネル4を冷却するためのペルチェ素子、および、加熱パネル4を加熱するための面発熱ヒータ等の別デバイス、並びに、それらのデバイスを駆動させる電源装置が必要である。このため、上記のような従来の構成は、非常に高価な仕様になるという課題を有している。
また、上記のような従来の構成では、結露センサを冷蔵庫野菜室の野菜ケース内に設置する場合に、引出しケースは前後に移動するので、結露センサと本体側との接続ハーネスを伸縮させる必要がある。このため、上記のような従来の構成は、操作性、信頼性、およびサービス性などが劣るという課題を有している。
特開平4−54444号公報
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、小型化および薄型化して省スペースで設置でき、別デバイスおよび電源装置の追加も必要なく、低コストの結露センサを提供する。さらに、本開示は、冷蔵庫の野菜ケース内に結露センサを設置する場合にも、接続ハーネスを動かす必要がない仕様の冷蔵庫を提供する。
具体的には、本開示の一例による結露センサは、導体回路パターンが設けられた配線基板と、配線基板上で導体回路パターンと接続された結露検知素子と、配線基板上に設けられた発熱部品とを備える。配線基板は、結露検知素子が実装された面とは反対側の面が冷却され、結露検知素子が周囲環境温度よりも低温化されるよう構成されている。
このような構成により、1枚の配線基板上に導体回路パターン、結露検知素子および発熱部品を含む主要な構成部品が実装され、結露を事前検知するセンサが得られる。また、このような構成により、結露センサを薄型化および小型化することができ、結露センサの取付けスペースが小さくて済む。また、このような構成により、薄型化および小型化された結露センサが得られるので、結露センサの取付けの自由度が広がり、設置場所の選択肢が増える。また、このような構成により得られる結露センサは、構成が単純なため、組立工数も削減でき、低コスト化が可能となる。さらに、このような構成により、組み立ての自動化が可能になるので、既存のプリント配線板実装工程を活用することができ、工数削減による低コスト化を図ることもできる。
また、本開示は、上記いずれかの構成により構成された結露センサと、結露センサを冷却する冷却部材と、結露センサが設けられた貯蔵室とを備える冷蔵庫を提供する。本開示の一例による冷蔵庫におちて、結露センサは、配線基板と、配線基板に設けられた結露検知素子とを有する。冷却部材は、結露センサの結露検知素子が実装された配線基板の、結露検知素子が設けられた面とは反対側の面が冷却されるよう構成されている。結露センサは、実質的に密閉された貯蔵室(野菜室等)の内部に設置されている。冷却部材は、冷蔵庫の庫内循環冷気を利用して、結露センサの配線基板の、結露検知素子が設けられた面とは反対側の面を冷却するよう構成されている。
このような構成により、前後に引き出される引出し式の貯蔵室の収納ケースなどのように、可動式の野菜ケース内での結露の事前検知が行え、結露のない高湿度状態での野菜保存が可能になる。また、このような構成により、結露検知するための冷却デバイスを新設する必要がなく、既存の冷蔵庫内循環冷気を利用するので、安易な構成で野菜ケース内の結露の事前検知が可能になる。また、このような構成により、結露限界までの高湿度状態で野菜を鮮度良く保持することができる。
また、本開示の一例による結露センサにおいて、結露検知素子は、吸湿樹脂および導電体粉の混合物で感湿部が形成されていてもよい。このような構成により、結露検知素子の感湿部を、ペースト状の材料として扱える。よって、印刷および塗布など、結露検知素子の感湿部を形成する加工方法の自由度が広がる。結露検知素子の感湿部を、面実装部品形状とすれば、1枚の配線基板上に他のディスクリート部品と同じ装置で実装することが可能になる。
また、本開示の一例による結露センサにおいて、発熱部品は、面実装抵抗器で構成されていてもよい。このような構成により、面発熱ヒータのような大掛かりな部品の必要がなくなるので、単純な部品の配線基板実装で、次回結露検知までの復帰時間(結露センサが乾燥状態となり、結露検知素子の温度が冷えるまでの時間)の短縮が可能になる。
また、本開示の一例による結露センサにおいて、発熱部品は、配線基板の、結露検知素子が実装されている面と同一面に実装されていてもよい。このような構成により、発熱部品からの熱が配線基板表面だけで結露検知素子に伝わり、非常に効率のよい熱伝導が可能になる。
また、本開示の一例による結露センサにおいて、結露検知素子に接続される導体回路パターンの近傍に、発熱部品が配置されていてもよい。このような構成により、非常に熱伝導率の高い金属のパターンを活用して熱が伝わるので、更に効率よく結露検知素子を加熱することが可能になる。
また、本開示の一例による結露検知システムは、上記いずれかの構成の結露センサを備える。また、本開示の一例による結露検知システムは、結露検知素子が結露の発生を検知した時から、第一の規定時間の経過後に、結露センサが、結露が発生したと判断するよう構成されていてもよい。このような構成により、結露状態と乾燥状態との間の微妙な変動後(乾燥状態なのか、その手前の状態である、結露がごくごくわずかに残っているような状態なのか、という乾燥/結露の検知の判定が揺れ動く可能性がある状態後)の、安定した状態で結露判定が行われるので、精度の良い結露の事前検知が可能になる。
また、本開示の一例による結露検知システムは、結露検知素子が乾燥状態を検知した時から、第二の規定時間の経過後に、発熱部品の発熱が終了するよう構成されていてもよい。このような構成により、結露から回復し始める微妙な変動(乾燥状態なのか、その手前の状態である、結露がごくごくわずかに残っているような状態なのか、という乾燥/結露の検知の判定が揺れ動く可能性がある状態)での発熱終了を回避することができる。よって、確実に結露検知素子が乾燥した状態で、次回の結露検知のタイミングに備えることが可能になる。
また、本開示の一例による結露検知システムは、発熱終了後から第三の規定時間の経過後に、結露検知素子が次回に結露検知が行われるよう構成されていてもよい。このような構成により、結露検知素子の温度が冷えて前回検知タイミングと同温度に復帰するので、露点温度差による結露判定の誤検知を排除することが可能になる。
本開示の一例による冷蔵庫は、上記いずれかの構成により構成された結露センサを有する結露検知システムを備える。このような構成により、ペルチェ素子のような別の冷却手段が不要になる。よって、このような構成により、結露センサ設置場所の省スペース化が可能となる。また、このような構成により、高出力な電源が不要で、低コストで結露の事前検知が行なえる。また、このような構成により、野菜ケースの実質的な密閉化を図ることで野菜の高湿度保存が可能になる。
図1は、本開示の実施の形態1による結露センサを上方から見た平面図である。 図2は、本開示の実施の形態1による結露センサを側方から見た図である。 図3は、本開示の実施の形態1による結露センサの上方から見た要部拡大平面図である。 図4は、本開示の実施の形態1による結露センサの温湿度による露点とセンサ出力との関係を示す図である。 図5は、本開示の実施の形態1による結露センサの発熱部品の制御フローチャートである。 図6は、本開示の実施の形態2による結露センサを用いた冷蔵庫の縦断面図である。 図7は、本開示の実施の形態2による結露センサを用いた冷蔵庫の野菜室の縦断面図である。 図8は、本開示の実施の形態2による結露センサを用いた冷蔵庫の野菜室の要部拡大縦断面図である。 図9は、従来の結露センサを側方から見た図である。
以下、本開示の実施の形態の例を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態によって本開示が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1による結露センサの上方から見た平面図である。図2は、本開示の実施の形態1による結露センサの側方から見た図である。図3は、本開示の実施の形態1による結露センサの上方から見た要部拡大平面図である。図4は、本開示の実施の形態1による結露センサの温湿度による露点とセンサ出力との関係を示す図である。図5は、本開示の実施の形態1による結露センサの発熱部品の制御フローチャートを示す図である。
図1〜図3に示すように、結露センサ18は、結露検知素子11と、配線基板12と、発熱部品13と、複数の電子部品14と、検知回路部15と、外部接続部16と、導体パターン17とで構成されている。結露検知素子11は、配線基板12の一面に実装され、同一面に発熱部品13、複数の電子部品14で構成される検知回路部15が実装されている。結露検知素子11は、図2に示すように、導体パターン17により外部接続部16に電気的に接続されている。また、配線基板12の、結露検知素子11が実装されている面とは反対側の面は、図2に示すように、実装部品はなく、冷却面として構成されている。配線基板12は、結露検知素子11が実装されている面とは反対側の面が、冷却源からの冷却により、配線基板12を介して、結露検知素子11が冷やされるよう構成されている。配線基板12としては、紙フェーノール・コンポジット・ガラスエポキシなどの材料が用いられ、板厚は1.6mmが一般的である。なお、配線基板12としては、冷却源からの冷却効率をあげるために、薄い基材を使用しても良く、あるいは熱電率の高い絶縁性高熱伝導性樹脂材の加工品を使用してもよい。
結露検知素子11としては、水付着なしの乾燥状態と、水が付着した結露状態との物理量の変化が大きいものほど好ましい。例えば、本実施の形態では、結露検知素子11としては、ポリアミドなどの吸湿樹脂とカーボンなどの導電体粉との混合物が用いられている。一般的に、容量式の湿度センサに使用される樹脂だけでは、90%RH以上の高湿度での精度が悪く、また、高湿度と結露との判別が不可能である。この点、本開示の混合物を用いれば、結露時に吸湿樹脂が非常に大きく膨潤し、導電体間同士の接触率を非常に小さくすることができるので、乾燥時と結露時との抵抗値変化を大きく変化させることができる。例えば、通常、乾燥状態で数kΩの抵抗値が、結露すると数百kΩと高抵抗になり、100倍以上の変化量として捉えることができる。また、本開示の混合物は、ペースト状の材料加工が可能で、配線基板12上の導体回路パターン17間に直接印刷成形できる。あるいは、一般の面実装抵抗器型のように、両端電極のベース基材間に混合物を形成すれば、結露検知素子11は、既存設備で実装できる部品としても加工できる。
発熱部品13としては、一般の面実装抵抗器を流用すれば、通電時の自己発熱で簡単に実現することができ、安全率を考慮した許容電力内で希望の抵抗値に設定されればよい。あるいは、発熱部品13は、低抵抗値の銀パターンの印刷で、導体パターン間に直接印刷成形されてもよい。また、発熱部品13は、結露検知素子11を加熱するものであり、できるだけ発熱部品13と結露検知素子11との間の距離が短い方がよい。具体的には、図3に示すように、結露検知素子11が接続される導体パターン17a,17bを可能な限り大きくし、導体パターン17a,17bと発熱部品13との距離Dは、法的に規制される最小限の距離を確保するように設計されることが望ましい。また、発熱部品13が接続される導体パターン17c,17dは、発熱部品13の発熱で加熱されるので、導体パターン17a,17bとの距離も短くすれば、更に熱伝導の効率を上げることができる。
以上のように構成された結露センサ18を用いた結露検知システムについて、以下その動作および作用を、図4および図5を用いて説明する。
まず、結露センサ18が結露を事前検知することができる動作を説明する。図4では、分かりやすくするために、結露センサ18が設置される周囲環境温度t2を10℃としている。この時は冷却源から冷却がないので、結露検知素子11の温度も点線で示す10℃となり、相対湿度が上昇してきて100%RHになった時(時間T2)に結露が始まる。すなわち、露点温度は10℃である。時間T2になった時に、結露センサ18は、結露したと判断し、図4の点線で示すように、出力電圧を乾燥時のV1からV2へ変化させる。
次に、冷却源で配線基板12を冷却し、例えば、結露検知素子11の温度t1を周囲環境温度10℃から2℃下げた8℃とした場合、結露検知素子11の温度t1は、図4の実線のようになる。そして、相対湿度が上昇してきて90%RHになった時に(時間T1)、結露が始まる。すなわち露点温度は8℃で、相対湿度が90%RHになると結露する。時間T1になった時に、結露センサ18は、結露したと判断し、図4の実線で示すように、出力電圧を乾燥時のV1からV2へ変化させる。
ここまでを整理すると、周囲環境温度10℃の環境に結露センサ18を設置して、結露検知素子11を8℃に冷却すると、周囲が結露していない相対湿度が90%RHでも、結露センサ18は結露が発生したと判断することになる。すなわち、図4に示す時間T2よりも早いタイミングの時間T1で、結露の検知が可能になる。尚、上記の説明では、相対湿度90%RHでの判定のため結露検知素子11の温度を8℃としたが、もう少し高湿側の場合は、8℃よりも高めの冷却設定にすれば良く、低湿側の場合は、逆に低めの冷却設定にすれば良い。
次に、結露センサ18が検知箇所に設置されたときの結露検知システムの制御について、具体的に発熱部品13との働きと合わせて、図5を用いて説明する。なお、以下に述べる制御は、特記しない限り、結露検知システムの制御部(図示せず)により行われる。
まず、ステップS1で結露センサ18により結露検知か否かを判断する。結露センサ18の出力電圧が図4に示すV2となる結露検知(予知タイミング)であれば、論理をステップS2へ進める。そうではなく、結露センサ18の出力電圧がV1のままであれば、ステップS1の状態を継続する。
ステップS2では、第一のタイマをスタートさせ、規定のA時間経過したか否かを判断する。規定のA時間経過していれば、論理をステップS3へ進め、結露と判断する。そうでなければ、ステップS1へ論理を戻す。次に、ステップS3で結露と判断されて、ステップS4では、冷蔵庫本体側から結露センサ18の設置箇所に対して、除湿および空間開放等の結露対応動作が行われる。終了すれば、ステップS5へ論理を進める。
ステップS5では、結露検知素子11に付着している可能性のある水分を完全に除去乾燥するため、発熱部品13への通電を許可して論理をステップS6へ進める。ステップS6では、結露センサ18の出力電圧がV1となったか否かを判断する。結露センサ18の出力電圧がV1であれば、復帰(乾燥)と判断して、論理をステップS7へ進める。そうではなく、結露センサ18の出力電圧がV2のままであれば、発熱部品13は通電されたまま、ステップS6の状態を継続する。
次に、ステップS7では、第二のタイマをスタートさせ、規定のB時間経過したか否かを判断する。規定のB時間経過していれば、完全に水分が除去されたとして、論理をステップS8へ進めて、発熱部品13の通電を終了する。そうでなければ、ステップS6へ論理を戻す。最後に、ステップS9では、第三のタイマをスタートさせ、規定のC時間経過したか否かを判断する。規定のC時間経過していれば、結露検知素子11は、初期温度に戻ったと判断し、論理をステップS1へ戻す。そうでなければ、ステップS9の状態を継続する。
以上のように、本実施の形態においては、導体パターン17が設けられた配線基板12と、配線基板12の導体パターン17a,17bに接続された結露検知素子11と、発熱部品13とが、一枚の配線基板12上に実装されている。また、本実施の形態においては、配線基板12は、結露検知素子11が実装された面とは反対側の面が冷却され、結露検知素子11は、周囲環境温度よりも低温化されている。このような構成により、複数の構成部品が不要になり、1枚の配線基板12上の単純な構成部品で、結露を事前検知することができる。よって、このような構成により、結露センサ18の小型化が可能となり、結露センサ18の取付けスペースの最小化を図ることができる。これにより、冷蔵庫本体側の結露センサ18の設置場所の自由度を増やすことができる。
また、結露検知素子11の感湿部は、吸湿樹脂と導電体粉との混合物で形成されている。このような構成により、結露検知素子11の感湿部は、ペースト状材料として扱えて、その粘度調整も簡単になる。よって、このような構成により、印刷および塗布など、結露検知素子11の感湿部を形成する加工方法の自由度が拡がる。また、結露検知素子11の感湿部は、面実装部品形状とすれば、1枚の配線基板12上に他のディスクリート部品と同じ装置で実装が可能になるばかりでなく、導体パターン17と同工法で形成すれば、大幅に製作工数を削減することもできる。
また、発熱部品13は、面実装抵抗器としたことにより、面発熱ヒータのような大掛かりな部品の必要がなくなるので、単純な部品の配線基板12への実装で、次回結露検知までの復帰時間の短縮が可能になり、冷蔵庫本体側の設計自由度を拡げることができる。尚、発熱部品13も導体パターン17と同様に、配線基板12上での印刷抵抗とすることも可能である。この場合、さらに製作工数削減を図ることができる。
また、発熱部品13は、配線基板12の、結露検知素子11が実装された面と同一面に実装されていることにより、発熱部品13からの熱が配線基板12表面だけで結露検知素子11に伝わる。よって、このような構成により、非常に効率のよい熱伝導が可能になり、結露検知素子11の乾燥復帰時間を更に短縮できる。
また、結露検知素子11に接続される導体パターン17a,17bの近傍に、発熱部品13が配置されている。このような構成により、非常に熱伝導率の高い金属のパターンを活用して熱が伝わるので、更に効率よく結露検知素子11を加熱することができる。
また、結露センサ18が結露が発生したと判断するタイミングは、結露検知素子11が結露を検知した時から、規定のA時間経過後としている。このような構成により、結露と乾燥との間の微妙な変動後の安定した状態で結露判断が行われるので、精度の良い結露の事前予知ができる。
また、発熱部品13の発熱を終了するタイミングは、結露検知素子11が乾燥状態を検知した時から、規定のB時間経過後としている。このような構成により、結露状態から回復し始める微妙な変動での発熱終了を回避することができるので、確実に結露検知素子11が乾燥した状態で、次回の結露検知のタイミングに備えることができる。
また、発熱部品13の発熱終了後に、結露検知素子11が次回に結露検知を行うタイミングは、発熱終了後から規定のC時間経過後としている。このような構成により、結露検知素子11の温度が冷えて前回検知タイミングと同温度に復帰するので、露点温度差による結露判定の誤検知を排除することができる。
尚、本実施の形態では発熱部品13を用いたが、冷蔵庫本体側において自然乾燥又はエアー乾燥による結露復帰時間で適用が可能であれば、発熱部品13は廃止しても構わない。また、本実施の形態では、結露検知素子11を冷却する態様を説明したが、冷蔵庫本体側適用範囲において周囲環境に分布差があるならば、最も湿度の高い部分あるいは温度の低い部分に結露センサ18を設置すれば、その部分が時間的に早く結露を開始するので、冷却することなく結露の事前検知は可能である。
(実施の形態2)
図6は、本開示の実施の形態2による結露検知システムを備えた冷蔵庫の縦断面図である。図7は、本開示の実施の形態2による結露検知システムを備えた冷蔵庫の野菜室の縦断面図である。図8は、本開示の実施の形態2による結露検知システムを備えた冷蔵庫の野菜室の要部拡大縦断面図である。
本開示の実施の形態2では、実施の形態1の結露検知システムを備えた冷蔵庫について説明する。図6〜図8において、本実施の形態の冷蔵庫100は、断熱箱体101を備える。断熱箱体101は、主に鋼板を用いた外箱102と、ABSなどの樹脂で成型された内箱103と、外箱102と内箱103との間の空間に充填発泡される、例えば硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材とからなる。断熱箱体101は、周囲雰囲気と断熱され、内部は、複数の貯蔵室に区分されている。
断熱箱体101の最上部には、第一の貯蔵室としての冷蔵室104が設けられている。冷蔵室104の下方には、第四の貯蔵室としての切換室105と、第五の貯蔵室としての製氷室106とが左右横並びに設けられている。切換室105および製氷室106の下方には、第二の貯蔵室としての野菜室107が設けられている。断熱箱体101の最下部には、第三の貯蔵室としての冷凍室108が配置されている。
冷蔵室104は、冷蔵保存のために凍らない温度を下限に、通常1℃〜5℃に設定される。野菜室107は、冷蔵室104と同等もしくは若干高い温度の2℃〜7℃に設定される。冷凍室108は、冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されている。尚、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃又は−25℃の低温で設定されることもある。切換室105は、1℃〜5℃で設定される冷蔵温度帯、2℃〜7℃で設定される野菜用温度帯、および通常−22℃〜−15℃で設定される冷凍温度帯の他、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯にも切換えることができる。切換室105は、製氷室106に並設された独立扉を備えた貯蔵室であり、引出し式の扉を備えることが多い。
尚、本実施の形態では、切換室105を冷蔵温度帯および冷凍温度帯までを含めた温度帯に設定される貯蔵室としているが、冷蔵は、冷蔵室104および野菜室107に委ね、冷凍は、冷凍室108に委ねて、冷蔵と冷凍の中間の上記温度帯のみの切換えに特化した貯蔵室としても構わない。また、切換室105は、特定の温度帯に固定された貯蔵室としても構わない。
製氷室106は、冷蔵室104内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で、製氷室内上部に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作る。氷は、製氷室内下部に配置された貯氷容器(図示せず)に貯蔵される。
断熱箱体101の天面部は、図6に示すように、冷蔵庫100の背面方向に向かって階段状に凹みが設けられた形状を有する。階段状の凹部に機械室101aが形成されている。機械室101aには、圧縮機109、および水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。すなわち、圧縮機109が配設される機械室101aは、冷蔵室104内の最上部の後方領域に食い込んだ形で形成されている。
尚、本実施の形態における、以下に述べる特徴は、従来一般的であった、断熱箱体101の最下部の貯蔵室後方領域に機械室を設けて、そこに圧縮機109を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。また、冷蔵庫100は、冷凍室108と野菜室107の配置が入れ替えられた、いわゆるミッドフリーザの構成の冷蔵庫であっても構わない。
次に、図6に示すように、野菜室107および冷凍室108の背面には、冷気を生成する冷却室110が設けられている。野菜室107と冷却室110との間、および、冷凍室108と冷却室110との間には、断熱性を有する各室への冷気の搬送風路141、および、各室と断熱区画するために構成された奥面仕切壁111が、それぞれ設けられている。
冷却室110内には、冷却器112が配設されている。冷却器112の上部空間には、強制対流方式により冷却器112で冷却した冷気を冷蔵室104、切換室105、製氷室106、野菜室107、および冷凍室108に送風する冷却ファン113が配置されている。冷却器112の下方空間には、冷却時に冷却器112およびその周辺に付着する霜および氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ114が設けられている。さらに、その下方には、除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン115、および、ドレンパン115の最深部から庫外に貫通したドレンチューブ116が設けられている。ドレンチューブ116の下流側の庫外には、蒸発皿117が設けられている。
図6および図7に示すように、野菜室107には、野菜室107の引出し扉118に取り付けられたフレームに載置された下段収納容器119と、下段収納容器119の上に載置された上段収納容器120とが配置されている。引出し扉118が閉ざされた状態で、主に上段収納容器120を略密閉するための蓋体122が、野菜室107の上部に備えられた第一の仕切壁123および内箱103に保持されている。引出し扉118が閉ざされた状態で、蓋体122と、上段収納容器120の上面の左辺、右辺および奥辺とが密接し、上段収納容器120の上面の前辺は、略密接している。さらに、上段収納容器120の背面の左右辺と下段収納容器119との境界部は、上段収納容器120が可動する上で接触しない範囲で下段収納容器119の収納部121の湿気が逃げないよう隙を詰めている。
蓋体122と第一の仕切壁123との間には、奥面仕切壁111に構成された野菜室107用の吐出口124から吐出された冷気の風路が設けられている。また、野菜室107付近の奥面仕切壁111には、冷却部材200が貫通して埋設されている。冷却部材200は、一端を搬送風路141内に露出させ、他端には結露センサ18が装着されて、奥面仕切壁111に配置されている。
さらに、下段収納容器119と、下段収納容器119の下の第二の仕切壁125との間にも、空間が設けられ、冷気風路が形成されている。野菜室107の背面側に設けられた奥面仕切壁111の下部には、野菜室107内を冷却し、熱交換された冷気が冷却器112に戻るための、野菜室107用の吸込口126が設けられている。
奥面仕切壁111は、ABSなどの樹脂で構成された表面と、搬送風路141および冷却室110とを隔離し、断熱性を確保するための、発泡スチロールなどで構成された断熱材で構成されている。
次に、結露センサ18付近の構成について、もう少し詳細に説明する。
搬送風路141内に一端を露出させた冷却部材200は、断熱性のある奥面仕切壁111を貫通し、他端には、実施の形態1で説明した結露センサ18が熱的に密着固定されている。具体的には、結露センサ18の配線基板12の、部品が実装されていない面に、例えば、放熱シリコンシート又は衝撃吸収する高熱伝導樹脂材料を介して、冷却部材200が固定されている。なお、冷却部材200は、放熱シリコンシート又は衝撃吸収する高熱伝導樹脂材料と併せて、ネジ止め等で物理的に固定されていれば、更に良い。尚、冷却部材200としては、極めて高熱伝導の材料が良く、アルミ等の金属又は高熱伝導樹脂成型品等が好ましい。
また、図8に示すように、下段収納容器119の結露センサ18と当接する部分には、結露センサ18の外形よりも大きな寸法Rを持つ、センサ挿入口部材202が装着されている。下段収納容器119の結露センサ18と当接する部分は、引出し扉118が閉扉された時に、結露センサ18が下段収納容器119の内部に設置されるよう構成されている。センサ挿入口部材202としては、放射状スリットがあるゴム製グロメット等が用いられる。このような材料で構成されれば、結露センサ18が挿入される時の結露センサ18とセンサ挿入口部材202との衝撃緩和が実現でき、挿入後の気密性確保も実現できる。
さらに、下段収納容器119の奥側背面には、図7に示すように、調湿機構201が装着されている。調湿機構201は、野菜室107内の結露センサ18の検知情報によって、野菜室107内の空間の密閉および開放を行う。調湿機構201としては、電磁石によるフラップ開閉(例えば、冷蔵庫本体側に電磁石が設けられ、下段収納容器119側に磁性体フラップが設けられる)、非接触給電による電動ダンパ駆動(冷蔵庫本体側に1次側給電が設けられ、下段収納容器119側に2次側受電およびモータが設けられる)、又は、冷蔵庫本体側フラップ機構への下段収納容器119側挿入等を用いることで、引出し扉118の開閉がハーネスレスで操作できる。
以上のように構成された冷蔵庫100について、以下その動作および作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により、冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機109の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化し、さらに冷蔵庫100の側面および背面、また冷蔵庫100の前面間口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し、冷蔵庫100の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、冷媒は、キャピラリーチューブでは、圧縮機109への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて、低温低圧の液冷媒となって冷却器112に至る。
ここで、低温低圧の液冷媒は、冷凍室108の搬送風路141における、冷却ファン113の動作により、各貯蔵室から搬送される空気と熱交換され、冷却器112内で蒸発気化する。この時、冷却室110内で各貯蔵室を冷却するための冷気が生成される。
冷却室110内で生成された低温の冷気は、冷却ファン113から、冷蔵室104、切換室105、製氷室106、野菜室107および冷凍室108に、風路およびダンパ145を用いて分流され、各室を目的温度帯に冷却する。
冷蔵室104は、冷蔵室104に設けられた温度センサ(図示せず)により、冷気量がダンパ145により調整され、目的温度に冷却されている。野菜室107は、冷気の配分および加熱部(図示せず)などの運転のONおよびOFFにより、2℃から7℃の温度になるように調整される。
野菜室107には、冷蔵室104を冷却した後の冷気の一部が、冷蔵室104を冷却した後の冷気を冷却器112に循環させるための、冷蔵室戻り風路の途中に構成された、野菜室107用の吐出口124から、吐出される。吐出口124から吐出された冷気は、上段収納容器120および下段収納容器119の外周に流れ、上段収納容器120および下段収納容器119を間接的に冷却し、その後、野菜室107用の吸込口126から、再び冷却器112に戻る。
このようにして、野菜室107は、野菜にとって最適な温度に設定される。一方、冷却は、除湿作用もあるため、時間が経過すると、どうしても野菜からの水分蒸散が加速され、野菜の重量が減少する。特に、葉野菜は、萎びてきて商品価値が劣化してしまう。下段収納容器119および上段収納容器120を略密閉構造にすることで、各容器内を高湿保持している。しかしながら、密閉状態を継続すると、野菜からの水分蒸散により、下段収納容器119および上段収納容器120内が結露し、結露水が各容器の底面に溜まると、野菜が水腐れする可能性がある。そのため、本実施の形態の冷蔵庫100は、結露センサ18と調湿機構201とを用いて、特に野菜が収納されることが多い下段収納容器119内を適度に調湿するよう構成されている。このような構成により、結露がない高湿状態を維持させることができる。
次に、結露を事前検知する動作について説明する。搬送風路141内に一端が露出された冷却部材200は、冷気により冷却され、熱伝導により結露センサ18の配線基板12の裏面を冷却する。冷却部材200により結露センサ18の配線基板12の裏面が冷却されると、結露センサ18内の結露検知素子11も冷却され、結露検知素子11は、下段収納容器119の周囲環境温度よりも低温になる。従って、下段収納容器119が高湿に推移して行くと、下段収納容器119の内壁よりも結露検知素子11の方が低温で露点温度も低いので、下段収納容器119の内壁よりも早く(事前)に結露を検知することができる。具体的な例として、野菜室107内が5℃に設定されている場合で、相対湿度90%RHを検知するには、結露検知素子11の温度を3℃に設定にすれば良い。冷却部材200の体積、搬送風路141内露出長さ、および、冷却部材200と結露センサ18との接触熱伝導率などの構造的な調整、並びに、冷却部材200の冷却時間(冷却ファン113運転時間)、および、冷却開始からの結露センサ18の検知タイミング等の制御的な調整で、希望の露点温度に対応することができる。
結露を事前検知した場合は、調湿機構201の動作が開始され、開閉フラップによる開放、あるいは固体高分子電解質膜のような電気分解式除湿素子による除湿により、下段収納容器119内を低湿化させる。その後、結露センサ18が復帰(乾燥)状態となった時に、調湿機構201の動作を停止させ、下段収納容器119内を略密閉構造に戻して、下段収納容器119内を高湿状態へ戻す。
また、本実施の形態の説明では、下段収納容器119について説明したが、本実施の形態を、上段収納容器120に適用されてもよい。さらに、野菜室107に限られず、冷蔵庫100に高湿専用室を設ける場合であっても、同様の構成および動作の考え方を適用すれば応用できる。
以上のように、本実施の形態においては、結露センサ18の、結露検知素子11が実装された配線基板12の反対面を、結露センサ18と、冷蔵庫100の庫内循環冷気とを用いて冷却する、冷却部材200が設けられて、結露センサ18を略密閉化された野菜室107内部に挿入されている。このような構成により、従来ある循環冷気を流用し、その効率影響も熱容量的にほとんどなく結露を事前検知することができる。よって、このような構成により、結露センサ18冷却用の新たなデバイスが不要となる。また、このような構成により、調湿機構201との連携で、結露限界まで高湿度状態の保持が可能になり、野菜の鮮度保持を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、結露センサ18の冷却源としての冷却部材200は、搬送風路141内に一端が露出された形態を説明したが、本実施の形態の冷蔵庫100は、野菜室107の上方に冷凍室108を備えた、いわゆるミッドフリーザとして構成されていてもよい。この場合、本実施の形態の冷蔵庫100は、野菜室107と冷凍室108とを仕切る断熱壁の野菜室107側に凹部が設けられ、凹部に冷却部材200が配置され、野菜室107の上部に配置された結露センサの冷却源として、冷凍室108の冷熱を利用するよう構成されていてもよい。
また、本実施の形態の冷蔵庫100は、略密閉構造とした下段収納容器119または上段収納容器120の側面もしくは天面に設けられた連通孔を有していてもよい。この場合、本実施の形態の冷蔵庫100は、連通孔に結露センサ18が配置され、結露センサ18の冷却源として、野菜室107の下段収納容器119または上段収納容器120の外周を冷却する冷気を利用するよう構成されていてもよい。
以上述べたように、本開示は、複雑で複数の部品で構成することなく、結露を事前に検知できる結露センサ、および、これを用いた結露検知システム並びに冷蔵庫を提供する。よって、家庭用および業務用の冷蔵庫、並びに、野菜専用庫等に対して適用できることはもちろん、野菜以外の食品も含めた高湿保存が必要な流通貯蔵庫および倉庫などにも適用できる。
11 結露検知素子
12 配線基板
13 発熱部品
14 電子部品
15 検知回路部
16 外部接続部
17,17a,17b,17c,17d 導体パターン
18 結露センサ
100 冷蔵庫
101 断熱箱体
102 外箱
103 内箱
104 冷蔵室
105 切換室
106 製氷室
107 野菜室(貯蔵室)
108 冷凍室
109 圧縮機
110 冷却室
111 奥面仕切壁
112 冷却器
113 冷却ファン
114 ラジアントヒータ
115 ドレンパン
116 ドレンチューブ
117 蒸発皿
118 引出し扉
119 下段収納容器
120 上段収納容器
121 収納部
122 蓋体
123 第一の仕切壁
124 吐出口
125 第二の仕切壁
126 吸込口
141 搬送風路
200 冷却部材
201 調湿機構
202 センサ挿入口部材

Claims (9)

  1. 導体回路パターンを実装した配線基板と、
    前記配線基板上で前記導体回路パターンと接続された結露検知素子と、
    前記配線基板上に設けられた発熱部品とを備え、
    前記配線基板は、前記結露検知素子が実装された面とは反対側の面が冷却され、
    前記結露検知素子が周囲環境温度よりも低温化されるよう構成された結露センサ。
  2. 前記結露検知素子は、吸湿樹脂および導電体粉の混合物で感湿部が形成されている
    請求項1に記載の結露センサ。
  3. 前記発熱部品は、面実装抵抗器で構成されている
    請求項1または2に記載の結露センサ。
  4. 前記発熱部品は、前記配線基板の、前記結露検知素子が実装されている面と同一面に実装された
    請求項1から3のいずれか1項に記載の結露センサ。
  5. 前記結露検知素子に接続される前記導体回路パターンの近傍に、前記発熱部品が配置された
    請求項1から4のいずれか1項に記載の結露センサ。
  6. 前記結露センサは、前記結露検知素子が結露を検知した時から、第一の規定時間の経過後に、結露が発生したと判断するよう構成された
    請求項1から5のいずれか1項に記載の結露センサを備えた結露検知システム。
  7. 前記発熱部品は、前記結露検知素子が乾燥状態であることを検知したときから、第二の規定時間の経過後に、発熱が終了するよう構成された
    請求項1から5のいずれか1項に記載の結露センサを備えた結露検知システム。
  8. 前記結露検知素子は、前記発熱部品の発熱終了後から第三の規定時間の経過後に、次回の結露検知が行われるよう構成された
    請求項1から5のいずれか1項に記載の結露センサを備えた結露検知システム。
  9. 請求項6から8のいずれか1項に記載の前記結露検知システムを備えた冷蔵庫。
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