JPWO2018124226A1 - 研磨用組成物及び研磨方法 - Google Patents

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Abstract

研磨後のウェーハの微少欠陥及びヘイズをさらに低減することができる研磨用組成物を提供する。研磨用組成物は、シリカ粒子と、無機アルカリ化合物と、ポリグリセリンと、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含む。多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、ポリオキシアルキレンメチルグルコシド及びポリオキシアルキレンポリグリセリルエーテルから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。無機アルカリ化合物は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の塩から選ばれる少なくとも一種であってもよい。

Description

本発明は、研磨用組成物及び研磨方法に関する。
CMPによる半導体ウェーハの研磨は、3段階又は4段階の多段階の研磨を行うことで、高精度の平滑化・平坦化を実現している。最終段階で行われる仕上げ研磨工程では、ヘイズ(表面曇り)や微少欠陥の低減を主な目的としている。
半導体ウェーハの仕上げ研磨工程で使用される研磨用組成物は、一般に、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)等の水溶性高分子を含有する。水溶性高分子は、半導体ウェーハ表面を親水化させる役割があり、表面への砥粒の付着、過度なケミカルエッチング、砥粒の凝集等による半導体ウェーハへのダメージを抑制する。これによって、ヘイズや微少欠陥を低減できることが知られている。
HECは天然原料のセルロースを原料としているため、セルロース由来の水不溶性の不純物が含まれる場合がある。そのため、HECを含有する研磨用組成物では、この不純物の影響で微少欠陥が発生する場合がある。
HECは分子量が数十万から百万程度の分子量のものがよく用いられる。分子量が高くなるほどフィルターの目詰まりが起こりやすく、孔径が小さいフィルターでは通液が困難になる。そのため、分子量の大きい水溶性高分子を使用した場合、粗大粒子を除去することが困難になる。また、砥粒の凝集も起こりやすくなるため、研磨用組成物の長期安定性においても懸念がある。
特開2015−109423号公報には、シリカ粒子を0.01〜0.5質量%と、含窒素塩基性化合物と、水溶性高分子とを含むシリコンウェーハ研磨用組成物が記載されている。この研磨用組成物の水溶性高分子は、水酸基由来の酸素原子数とポリオキシアルキレン由来の酸素原子数の比が、0.8〜10である。
特許第4021080号公報には、キレート性化合物又はその塩を0.5〜10重量%と、多価アルコール化合物の部分エステル化物及び/又は部分エーテル化物を0.05〜10重量%と、水とを含有してなる研磨液組成物が記載されている。
近年、半導体デバイスのデザインルールの微細化が進んでいることにともなって、半導体ウェーハの表面の微少欠陥についても、より厳しい管理が求められている。
本発明の目的は、研磨後のウェーハの微少欠陥及びヘイズをさらに低減することができる研磨用組成物及び研磨方法を提供することである。
本発明の一実施形態による研磨用組成物は、シリカ粒子と、無機アルカリ化合物と、ポリグリセリンと、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含む。
本発明の一実施形態による研磨用組成物は、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルが、ポリオキシアルキレンメチルグルコシド及びポリオキシアルキレンポリグリセリルエーテルから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
本発明の一実施形態による研磨用組成物は、無機アルカリ化合物が、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の塩から選ばれる少なくとも一種であってもよい。
本発明の一実施形態による研磨方法は、上記の研磨用組成物と、硬度が80以下である発泡ウレタンパッドを用いて、シリコンウェーハを仕上げ研磨する工程を含む。
本発明によれば、研磨後のウェーハの微少欠陥及びヘイズをさらに低減することができる。
本発明者らは、上記の課題を解決するため、種々の検討を行った。その結果、以下の知見を得た。
塩基性化合物として無機アルカリ化合物を使用すると、含窒素塩基性化合物を使用した場合と比較して、ウェーハへのダメージを低減できる。これは、KOH等の強無機アルカリ化合物では、シリカ粒子表面が溶解して軟質化するため、KCO等の弱無機アルカリ化合物では、ウェーハの過度のエッチングが抑制されるため、と考えられる。
一方、塩基性化合物として無機アルカリ化合物を使用すると、粗大粒子の数が多くなる傾向がある。しかし、水溶性高分子としてポリグリセリンを使用し、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有させることで、塩基性化合物として無機アルカリ化合物を使用しても、研磨用組成物中の粗大粒子の数を低減することができる。また、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有させることで、ウェーハの保護性が高まり、よりソフトでかつウェーハへのダメージも少ない研磨を行うことができる。
シリコンウェーハの仕上げ研磨は、通常、スウェード型の研磨パッドを用いて行われる。しかし、上記の研磨用組成物では、発泡ウレタン型の研磨パッドを用いて研磨することで、微少欠陥をさらに低減することができる。
本発明は、これらの知見に基づいて完成された。以下、本発明の一実施形態による研磨用組成物を詳述する。
本発明の一実施形態による研磨用組成物は、シリカ粒子と、無機アルカリ化合物と、ポリグリセリンと、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含む。
シリカ粒子は、砥粒として研磨用組成物に配合される。シリカ粒子は、この分野で常用されるものを使用でき、例えば、コロイダルシリカ、ヒュームドシリカ等を用いることができる。
シリカ粒子の含有量は、特に限定されないが、例えば研磨用組成物全体の0.15〜20質量%である。シリカ粒子の含有量の下限は、好ましくは0.3質量%であり、さらに好ましくは1.5質量%である。シリカ粒子の含有量の上限は、好ましくは15質量%であり、さらに好ましくは10質量%である。
無機アルカリ化合物は、ウェーハの表面をエッチングして化学的に研磨する。無機アルカリ化合物は、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の塩等が挙げられる。無機アルカリ化合物は、具体的には、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、二リン酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム・十水和物等であり、炭酸ナトリウムが特に好ましい。
上述した無機アルカリ化合物は、一種を単独で使用してもよいし、二種以上を混合して使用してもよい。無機アルカリ化合物の合計の含有量は、特に限定されないが、例えば研磨用組成物全体の0.0003〜1.2質量%である。塩基性化合物の含有量の下限は、好ましくは0.003質量%である。塩基性化合物の含有量の上限は、好ましくは0.6質量%である。
本実施形態による研磨用組成物は、水溶性高分子としてポリグリセリンを含む。ポリグリセリンは、無機アルカリ化合物とともに分散媒を形成し、シリカ粒子の表面及びウェーハ表面に吸着する。分散媒がシリカ粒子の表面に吸着することによって、シリカ粒子による研磨がソフトになり、研磨傷が抑制される。また、分散媒がウェーハ表面に吸着することによって、研磨傷や異物の付着が抑制される。
ポリグリセリンの構造は、特に限定されないが、例えば、直鎖型、分岐型、デンドリマー型等がある。ポリグリセリンの重量平均分子量は、特に限定されないが、例えば100〜20000である。ポリグリセリンの重量平均分子量の下限は、好ましくは300であり、さらに好ましくは500である。ポリグリセリンの重量平均分子量の上限は、好ましくは10000であり、さらに好ましくは5000である。
ポリグリセリンの含有量は、特に限定されないが、例えば研磨用組成物全体の0.15〜3質量%である。ポリグリセリンの含有量の下限は、好ましくは0.2質量%であり、さらに好ましくは0.3質量%である。ポリグリセリンの含有量の上限は、好ましくは2.5質量%であり、さらに好ましくは2.0質量%である。
本実施形態による研磨用組成物は、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含む。多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは具体的には、メチルグルコシドのアルキレンオキシド誘導体(ポリオキシアルキレンメチルグルコシド)、ポリオキシアルキレングリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンジグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンポリグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンペンタエリスリトールエーテル、ポリオキシアルキレントリメチロールプロパン、ポリオキシプロピレンソルビット等である。更に具体的には、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシエチレンジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンペンタエリスリトールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリメチロールプロパン、ポリオキシプロピレンソルビット等である。
多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルのなかでも、ポリオキシアルキレンメチルグルコシド又はポリオキシアルキレンポリグリセリルエーテルが好ましい。
ポリオキシアルキレンメチルグルコシドの重量平均分子量は、特に限定されないが、例えば100〜10000である。ポリオキシアルキレングルコシドの重量平均分子量の下限は、好ましくは200であり、さらに好ましくは500である。ポリオキシアルキレングルコシドの重量平均分子量の上限は、好ましくは5000であり、さらに好ましくは1000である。
ポリオキシアルキレンポリグリセリルエーテルの重量平均分子量は、特に限定されないが、例えば100〜10000である。ポリオキシアルキレンポリグリセリルエーテルの重量平均分子量の下限は、好ましくは200であり、さらに好ましくは300である。ポリオキシアルキレンポリグリセリルエーテルの重量平均分子量の上限は、好ましくは5000であり、さらに好ましくは3000である。
多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの含有量(複数種を含有する場合は、その総量。以下同じ。)は、特に限定されないが、例えば研磨用組成物全体の0.003〜0.3質量%である。多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの含有量の下限は、好ましくは0.005質量%であり、さらに好ましくは0.015質量%である。多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの含有量の上限は、好ましくは0.25質量%であり、さらに好ましくは0.15質量%である。
本実施形態による研磨用組成物は、pH調整剤をさらに含んでいてもよい。本実施形態による研磨用組成物のpHは、好ましくは8.0〜12.0である。
本実施形態による研磨用組成物は、上記の他、研磨用組成物の分野で一般に知られた配合剤を任意に配合することができる。
本実施形態による研磨用組成物は、シリカ粒子、無機アルカリ化合物、ポリグリセリン、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルその他の配合材料を適宜混合して水を加えることによって作製される。本実施形態による研磨用組成物は、あるいは、シリカ粒子、無機アルカリ化合物、ポリグリセリン、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルその他の配合材料を、順次、水に混合することによって作製される。これらの成分を混合する手段としては、ホモジナイザー、超音波等、研磨用組成物の技術分野において常用される手段が用いられる。
以上で説明した研磨用組成物は、適当な濃度となるように水で希釈した後、シリコンウェーハの研磨に用いられる。
本実施形態による研磨用組成物は、シリコンウェーハの仕上げ研磨に特に好適に用いることができる。
本実施形態による研磨用組成物は、低硬度の発泡ウレタン型の研磨パッドを用いた研磨に好適である。本実施形態による研磨用組成物と、低硬度の発泡ウレタン型の研磨パッドとを用いることで、適度な膜厚な高分子の被覆膜が形成され、ウェーハの保護と欠陥除去とのバランスを保つことができる。膜厚に合ったかきとり量とすることで、低いダメージでバランスのとれた研磨作用を発揮することができる。また、シリカ粒子の濃度を低くすることで研磨中の凝集が抑制され、低欠陥にできる。
研磨パッドの硬度は、JIS−A規格の硬度で80以下である。研磨パッドの硬度が80を超えると、ウェーハとパッドとの接触面積(コンタクトエリア)が少なくなるため欠陥除去が困難になる。研磨パッドの硬度の上限は、好ましくは78であり、さらに好ましく75である。研磨パッドの硬度の下限は、好ましくは40であり、さらに好ましくは50である。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明する。本発明はこれらの実施例に限定されない。
[研磨例1]
表1に示す実施例1〜4、及び比較例1〜12の研磨用組成物を作製した。
Figure 2018124226
表1において、「シリカ粒子」の「粒径」は、シリカ粒子の平均二次粒子径を表す。「KOH」は水酸化カリウム、「KCO」は炭酸カリウム、「NHOH」はアンモニア水溶液を表す。「PGL」は重量平均分子量3000のポリグリセリンを表し、「HEC」は重量平均分子量800000のヒドロキシエチルセルロースを表す。多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、重量平均分子量775のポリオキシプロピレンメチルグルコシドを使用した。なお、各研磨用組成物の残部は水である。
実施例1の研磨用組成物は、コロイダルシリカを3質量%、水酸化カリウムを0.045質量%、ポリグリセリンを0.45質量%、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドを0.045質量%含有した。実施例2の研磨用組成物は、実施例1の研磨用組成物をベースに、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドの含有量を0.075質量%にしたものである。
実施例3の研磨用組成物は、コロイダルシリカを1.5質量%、水酸化カリウムを0.045質量%、ポリグリセリンを0.75質量%、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドを0.060質量%含有した。実施例4の研磨用組成物は、実施例3の研磨用組成物をベースに、水酸化カリウムに代えて炭酸カリウムを含有させたものである。
比較例1の研磨用組成物は、実施例1の研磨用組成物をベースに、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドを非添加としたものである。
比較例2及び3の研磨用組成物は、比較例1の研磨用組成物をベースに、ポリグリセリンの含有量をそれぞれ0.30質量%及び0.38質量%にしたものである。比較例4及び5の研磨用組成物は、比較例1の研磨用組成物をベースに、水酸化カリウムの含有量をそれぞれ0.090質量%及び0.135質量%にしたものである。比較例6の研磨用組成物は、比較例1の研磨用組成物をベースに、コロイダルシリカを粒径65nmのものから70nmのものに変更したものである。比較例7の研磨用組成物は、比較例1の研磨用組成物をベースに、塩基性化合物を水酸化カリウムから炭酸カリウムに変更したものである。
比較例8の研磨用組成物は、コロイダルシリカを10.5質量%、アンモニア水溶液を0.390質量%、ヒドロキシエチルセルロースを0.36質量%含有した。比較例9の研磨用組成物は、コロイダルシリカを2質量%、アンモニア水溶液を0.078質量%、ヒドロキシエチルセルロースを0.34質量%含有した。比較例10の研磨用組成物は、コロイダルシリカを1質量%、アンモニア水溶液を0.039質量%、ヒドロキシエチルセルロースを0.34質量%含有した。比較例11の研磨用組成物は、コロイダルシリカを0.2質量%、アンモニア水溶液を0.009質量%、ヒドロキシエチルセルロースを0.34質量%含有した。
比較例12の研磨用組成物は、実施例3、4の研磨用組成物をベースに、塩基性化合物として無機アルカリ化合物(KOH、KCO)に代えて、アンモニア水溶液を含有させたものである。
これら実施例及び比較例の研磨用組成物を使用して、12インチのシリコンウェーハの研磨を行った。シリコンウェーハの導電型はP型で、抵抗率が0.1Ωcm以上、100Ωcm未満のものを使用した。研磨面は<100>面とした。研磨装置は、株式会社岡本工作機械製作所製のSPP800S片面研磨装置を使用した。研磨パッドは、硬度73の発泡ウレタン型の研磨パッドを使用した。研磨用組成物を30倍に希釈して、0.6L/分の供給速度で供給した。定盤の回転速度は40rpm、キャリアの回転速度は39rpm、研磨荷重は100gf/cmとして、4分間の研磨を行った。
研磨後のシリコンウェーハの微少欠陥及びヘイズを測定した。微少欠陥は、ウェーハ表面検査装置MAGICS M5640(Lasertec社製)を用いて測定した。ヘイズは、ウェーハ表面検査装置LS6600(日立エンジニアリング株式会社製)を使用した。結果を前掲の表1に示す。
表1に示すように、水溶性高分子としてポリグリセリンを使用し、塩基性化合物として無機アルカリ化合物を使用し、さらに多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有させた実施例1〜4では、比較例1〜12と比較して、微少欠陥の数が顕著に減少していた。
実施例1と比較例1との比較から、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有させることで、微少欠陥が顕著に減少することがわかる。また、実施例3、4と比較例12との比較から、塩基性化合物として無機アルカリ化合物を用いることで、微少欠陥が顕著に減少することがわかる。
次に、実施例1と比較例1とについて、研磨用組成物の粗大粒子の数(粒子径が0.5μm以上の粒子の数)を測定した。粗大粒子の数の測定は、Particle Sizing System社製のAccuSizer FX Nano Dualを使用した。結果を表2に示す。
Figure 2018124226
表2に示すように、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有させることで、粗大粒子数の数は約3割減少した。粗大粒子の減少は、多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルによって粒子と分散媒との親和性が向上し、粒子が凝集しにくくなったためと考えられる。
[研磨例2]
表3に示す実施例1、3〜16、比較例1、12、13の研磨用組成物を作成した。なお、研磨例1と対比しやすくするため、同じ配合のものには同じ実施例・比較例の番号を付した(実施例1、3、4、比較例1、8、12)。
Figure 2018124226
表3において、「NaOH」は水酸化ナトリウムを、「LiOH」水酸化リチウムを、「K」は二リン酸カリウムを、「NaCO」は炭酸ナトリウムを表す。残りは欄外に記載したとおりであり、他は表1と同じである。
表3に記載された実施例及び比較例の研磨用組成物を使用して、12インチのシリコンウェーハの研磨を行った。研磨パッドとしてスウェード型の研磨パッド(ニッタ・ハース株式会社製Supreme(登録商標)RN−H)を用いた他は、研磨例1と同じ条件で研磨を実施し、研磨例1と同様に微小欠陥及びヘイズを測定した。また、研磨例1と同様に粗大粒子数を測定した。結果を表4に示す。
Figure 2018124226
この結果からも、水溶性高分子としてポリグリセリンを使用し、塩基性化合物として無機アルカリ化合物を使用し、さらに多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有させることによって、表面欠陥及びヘイズが低減できることが確認された。
なお、シリコンウェーハの仕上げ研磨は、通常、研磨例2のようにスウェード型の研磨パッドを用いて行われる。従来の研磨用組成物、例えば、比較例8の研磨用組成物の場合、スウェード型の研磨パッドで研磨した研磨例1(表1)と、発泡ウレタン型のパッドで研磨した研磨例2(表4)とを比較すると、微少欠陥は495(研磨例1)から398(研磨例2)に減少している。すなわち、従来の研磨用組成物では、発泡ウレタン型のパッドよりもスウェード型の研磨パッドを用いることが好ましい。これに対して、実施例1、3〜5の研磨用組成物の場合、研磨例1の方が微小欠陥が少なくなっている。すなわち、本実施形態による研磨用組成物では、発泡ウレタン型のパッドを用いて研磨をすることで、微少欠陥の数をさらに低減することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明した。上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。

Claims (4)

  1. シリカ粒子と、
    無機アルカリ化合物と、
    ポリグリセリンと、
    多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含む、研磨用組成物。
  2. 請求項1に記載の研磨用組成物であって、
    前記多鎖型のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、ポリオキシアルキレンメチルグルコシド及びポリオキシアルキレンポリグリセリルエーテルから選ばれる少なくとも一種である、研磨用組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の研磨用組成物であって、
    前記無機アルカリ化合物は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の塩から選ばれる少なくとも一種である、研磨用組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の研磨用組成物と、硬度が80以下である発泡ウレタンパッドを用いて、シリコンウェーハを仕上げ研磨する工程を含む、シリコンウェーハの研磨方法。
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