JPWO2018105245A1 - カメラ取り付け構造、カメラ装置、並びにジャケット - Google Patents

カメラ取り付け構造、カメラ装置、並びにジャケット Download PDF

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Abstract

車載カメラを車両に取り付けるカメラ取り付け構造を提供する。光学保護窓カバー503は、カメラ500本体とともに、車両本体側の開口500に挿入される。光学保護窓カバー503の表面に付着した水滴502がカメラ500の視野角に占める割合が小さくなり、観察者は画像の目視により水滴502の存在を視認し易くなる。また、光学保護窓カバー503は、胴部602でカメラ装置本体の側面を覆ってカメラ装置の位置決めアライメントを実現する。

Description

本明細書で開示する技術は、車載カメラを車両に取り付けるカメラ取り付け構造、カメラ装置、並びにジャケットに関する。
最近、カメラを搭載する自動車が増えてきている。例えばSUV(Sport Utility Vehicle)など運転席の座面が高く運転者の死角が大きくなる車種においては、リアカメラを始めとするアラウンド・ビュー・カメラは、後退時における小さな子供の見落とし事故を防止するなど、安全上極めて有効な手段である。北米などでは車載カメラの搭載が義務化されている。夜間の走行時に灯火器を付けるのと同様に、車両の運用期間を通して車載カメラが正常に利用できることが求められている。
アラウンド・ビューを目的とする車載カメラは、例えばフロント・グリルや、リア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングなどで車両本体の複数の箇所に取り付けられる。また、取り付け位置の精度を確保するために、車載カメラの筐体を、「ブラケット」とも呼ばれる取り付け変換部材を間に介在させて、ネジ止めなどにより固定するのが一般的である(例えば、特許文献1、2を参照のこと)。
特開2007−261503号公報 特開2009−113735号公報 特許第3061097号公報
本明細書で開示する技術の目的は、車載カメラを車両に好適に取り付けることができる、カメラ取り付け構造、カメラ装置、並びにジャケットを提供することにある。
本明細書で開示する技術は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、
車載カメラを収容する、車両本体に形成された開口と、
前記開口に係止されるとともに、前記車載カメラを係止するジャケットと、
を具備するカメラ取り付け構造である。ここで、前記開口は、前記車両本体を成形用の第1の金型の一部に入れ子構造として組み込まれた、前記第1の金型とは別に作成した第2の金型により成形されることで、カメラの取り付け方向の成形精度を車両本体よりも例えば一桁程度高くすることができる。また、前記ジャケットは、前記車両本体と一体で構成することができる。あるいは、前記ジャケットは、前記車載カメラと一体で構成することもできる。
本明細書で開示する技術の第2の側面によれば、第1の側面に係るカメラ取り付け構造において、前記ジャケットは、前記車載カメラの側面を覆う胴部を有している。
本明細書で開示する技術の第3の側面によれば、第1の側面に係るカメラ取り付け構造において、前記ジャケットは、前記車載カメラのレンズ又は光学窓を覆う、透明な頭部をさらに有している。
本明細書で開示する技術の第4の側面によれば、第3の側面に係るカメラ取り付け構造において、前記ジャケットの前記頭部は、前記車載カメラのレンズ又は光学窓から離間して配置されている。
本明細書で開示する技術の第5の側面によれば、第1の側面に係るカメラ取り付け構造は、前記開口と前記車載カメラの間隙への流水を防ぐ防水部をさらに備えている。
本明細書で開示する技術の第6の側面によれば、第5の側面に係るカメラ取り付け構造において、前記ジャケットは、前記防水部より手前に流入水トラップを有している。
本明細書で開示する技術の第7の側面によれば、第1の側面に係るカメラ取り付け構造において、前記ジャケットは第1のラッチ部を備え、また、前記開口は前記第1のラッチ部と嵌合する第1の嵌合部を備えている。
本明細書で開示する技術の第8の側面によれば、第1の側面に係るカメラ取り付け構造において、前記ジャケットは第2のラッチ部を備え、また、前記車載カメラは前記第2のラッチ部と嵌合する第2の嵌合部を備えている。
本明細書で開示する技術の第9の側面によれば、第1の側面に係るカメラ取り付け構造は、前記開口にて前記車載カメラと前記車両本体を電気接続するコネクターをさらに備えている。
本明細書で開示する技術の第10の側面によれば、第9の側面に係るカメラ取り付け構造において、前記コネクターは、前記車載カメラに配設されたコネクター・プラグと、前記開口の対応する場所に配設されたコネクター・レセプタクルからなる。
本明細書で開示する技術の第11の側面によれば、第10の側面に係るカメラ取り付け構造は、前記車載カメラを前記開口に挿し込む際に、前記コネクター・プラグは前記コネクター・レセプタクルにスライド挿入させるカム構造をさらに備えている。
本明細書で開示する技術の第12の側面によれば、第9の側面に係るカメラ取り付け構造は、同軸ケーブルを用いて前記電気接続を行なうように構成されている。
また、本明細書で開示する技術の第13の側面は、
ジャケットを用いて車両本体の開口に取り付けられ、
前記ジャケット側のラッチと嵌合する嵌合部と、
前記開口にて前記車両本体と電気接続するコネクターと、
を具備するカメラ装置である。
また、本明細書で開示する技術の第14の側面は、
カメラ装置を挿し込む車両本体の開口に取り付けられ、
前記開口に嵌合される第1のラッチと、
前記カメラ装置に嵌合される第2のラッチと、
を具備するジャケットである。
本明細書で開示する技術によれば、車両の大型部品に車載カメラを高い取り付け精度で取り付けることができる、カメラ取り付け構造を提供することができる。
なお、本明細書に記載された効果は、あくまでも例示であり、本発明の効果はこれに限定されるものではない。また、本発明が、上記の効果以外に、さらに付加的な効果を奏する場合もある。
本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、車載カメラ・システム100の構成例を示した図である。 図2は、カメラ装置200を前面側から見た分解斜視図である。 図3は、車両本体側に形成されたカメラ装置を収容するための開口を示した図である。 図4は、カメラの光学面を水滴が覆っている様子を例示した図である。 図5は、カメラの光学面の前方に透明な光学保護窓カバーを取り付けた様子を例示した図である。 図6は、光学保護窓カバーを車両本体に挿入したカメラの表面に取り付ける前の様子を示した断面図である。 図7は、光学保護窓カバーを車両本体に挿入したカメラの表面に取り付けた様子を示した断面図である。 図8は、カメラ装置のロック用ジャケットの変形例を示した図である。 図9は、カメラ装置とロック用ジャケットを車両本体側の開口から取り外した状態を示した斜視図である。 図10は、ロック用ジャケットのロック機構の具体的な構成例を示した図である。 図11は、カメラ装置及びロック用ジャケットを車両本体の開口に取り付けるための操作手順を示した図である。 図12は、カメラ装置及びロック用ジャケットを車両本体の開口に取り付けるための操作手順を示した図である。 図13は、カメラ装置及びロック用ジャケットを車両本体の開口に取り付けるための操作手順を示した図である。 図14は、カメラ装置及びロック用ジャケットを車両本体の開口に取り付けるための操作手順を示した図である。 図15は、防水リングの周辺の構造を拡大して示した図である。 図16は、板金製のロック用ジャケットを用いてカメラ装置を車両本体の開口に取り付ける様子を例示した図である。 図17は、板金製のロック用ジャケットの正面図、側面図、斜視図、並びにラッチ部の詳細図を示した図である。 図18は、板金製のロック用ジャケットを用いてカメラ装置を車両本体に取り付けた様子を示した斜視図である。 図19は、車両本体に取り付けられたカメラ装置を拡大して示した斜視図である。 図20は、車両本体の開口にロック用ジャケットのみを取り付けた様子を拡大して示した斜視図である。 図21は、車両本体の開口に取り付けられたロック用ジャケット及びカメラ装置の各断面図並びに斜視図である。 図22は、車体内部からラッチ部の係止状態を解除する様子を示した図である。 図23は、板金製のロック用ジャケット2300の他の構成例を示した図である。 図24は、板金製のロック用ジャケット2300の他の構成例を示した図である。 図25は、カメラ装置2500の外部との電気接点の構成例を示した図である。 図26は、カメラ装置2500の外部との電気接点の構成例を示した図である。 図27は、カメラ装置2500の外部との電気接点の構成例を示した図である。 図28は、カム構造を持つカメラ装置及びロック用ジャケットを車両本体の開口に取り付ける様子を示した図である。 図29は、カム構造を持つカメラ装置及びロック用ジャケットを車両本体の開口に取り付ける様子を示した図である。 図30は、カメラ装置3000の外部との電気接点の他の構成例を示した図である。
以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
車載カメラは急速に普及しており、車載カメラの搭載が義務化されている国もある。車載カメラを、車両に取り付けられた状態で用いられるカメラ装置、と定義することもできる。
図1には、車両に搭載される車載カメラ・システム100の構成例を模式的に示している。図示の車載カメラ・システム100は、フロント・ビュー・カメラ101と、リア・ビュー・カメラ102と、左右の各サイド・ビュー・カメラ103及び104の合計4台の車載カメラを備えている。但し、車載カメラが4台であることは必須ではなく、例えばフロント・ビュー・カメラ101の1台だけであっても、あるいは車両に搭載された5台以上のカメラで車載カメラ・システムを構成することもできる。
各車載カメラ101〜104による撮像画像は、基本的には車室内での画像表示目的で使用されるが、周辺車両や歩行者、道路(レーン)、道路標識などの物体認識(センシング)などその他の目的に使用することもできる。車載カメラ101〜104のうち少なくとも1つに、本明細書で開示する技術が適用されるものとする。さらには、車室内に設置されてドライバーの状態を撮像するキャビン・ビュー・カメラ105にも本明細書で開示する技術が適用されてもよい。
フロント・ビュー・カメラ101は、例えば車両のフロント・グリル近傍に設置されて、車両前方のドライバーから死角となる領域を撮像する。また、フロント・ビュー・カメラ101は、アラウンド・ビュー・モニター(AVM)の上方領域に用いられる画像を撮像する。
フロント・ビュー・カメラECU(Electronic Control Unit)111は、フロント・ビュー・カメラ101で撮像された画像に対し、ホワイト・バランスなどの画質向上を始めとする信号処理を行なう。信号処理された画像データは、CAN(Controller Area Network)とは異なるケーブルで、画像合成ECU120へ送られる。
ここで言うケーブルは、同軸ケーブルでもツイスト・ペア・ケーブルでもよい。通信方法として、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)、イーサネット(登録商標)、GVIF(Gigabit Video Interface)、GMSL(Gigabit Multimedia Serial Link)、FPD(Flat Panel Display)−Link IIIといった種々の規格が挙げられる。
リア・ビュー・カメラ102は、例えば車両のテール・ゲート付近に取り付けられる。具体的な取り付け位置として、テール・ゲートのハンドル部分の横や、ナンバープレート近傍を挙げることができる。リア・ビュー・カメラ102の光軸方向は、水平方向よりもやや下方へ向けられることが好ましい。リア・ビュー・カメラ102は、車両後方のドライバーから死角となる領域を撮像し、また、AVMの下方領域に用いられる画像を撮像する。例えば、車両のシフト・レバー130を「R(後退)」に入れることで、リア・ビュー・カメラ102が起動する。
リア・ビュー・カメラECU112は、リア・ビュー・カメラ102で撮像された画像に対し、ホワイト・バランスなどの画質向上を始めとする信号処理を行なう。信号処理された画像データは、CANとは異なるケーブル(同上)で、画像合成ECU120へ送られる。
サイド・ビュー・カメラ103及び104は、例えばサイド・ミラーの筐体内又はサイド・ミラー近傍に配置され、車両の左右のドライバーから死角となる領域を撮像し、また、AVMの左右の各領域に用いられる画像を撮像する。また、サイド・ビュー・カメラ103及び104は、サイド・ミラーの代わりに設置されるカメラ・モニタリング・システム(CMS)を有するミラーレス車に適用されてもよい。
サイド・ビュー・カメラECU113及び114は、それぞれサイド・ビュー・カメラ103及び104で撮像された画像に対し、ホワイト・バランスなどの画質向上を始めとする信号処理を行なう。信号処理された画像データは、CANとは異なるケーブル(同上)で、画像合成ECU120へ送られる。
画像合成ECU120は、フロント、リア、サイドの各車載カメラ101〜104で撮像された画像を合成して、アラウンド画像を生成する。
ディスプレイ140は、フロント、リア、サイドの各車載カメラ101〜104で撮像された画像を表示する。例えば、フロント、リア、サイドの各車載カメラ101〜104で撮像された画像をそれぞれ単独で表示してもよいし、画像合成ECU120で生成されたアラウンド画像を表示してもよい。また、ディスプレイ140は、シフト・レバー130を「R」に入れたことに応答して、リア・ビュー・カメラ102で撮像された車両後方の画像や、画像合成ECU120で生成されたアラウンド画像の表示を同時に又は一方を切り替えるようにしてもよい。
車載カメラは、10〜15年といった車両の運用期間を通して正常に利用できることが求められている。他方、カメラ装置の多くは、最先端の画像処理技術の機能を実装した電子デバイスで構成される。最先端の半導体技術の開発は継続的に進められ、市場では最新のカメラ装置が常に(すなわち、短期間で)取って代わっている。すなわち、車載カメラの開発周期は、10〜15年といった長期にわたる部品供給が求められる自動車業界の実情とは相容れない。
車両の生涯利用期間にわたり、経時変化による故障や性能に支障が生じた際のために、安定したサービス・パーツとして、車載カメラの供給を確保する必要がある。また、販売店においては、車両の生涯保証期間にわたるリスク回避のための備蓄サービス・パーツの準備を最小限に抑えることが好ましい。
ここで、車両メーカー毎、車種毎、あるいは同一車種でも取り付け箇所毎に、車載カメラがカスタム化されていると、最大でメーカー数×車種×取り付け箇所の数だけ車載カメラが存在することになる。車載カメラの導入期においてはオプション的に搭載されるという性格上、車両毎にカスタム設計されるケースがある。また、車載カメラの取り付け方法や接続ハーネスについても、車両毎、リアやフロント、サイドなど取り付け箇所毎にすべて個別のブラケットや接続ハーネスが固有設計されることも想定される。
ところが、開発周期の短いカメラ装置を長い車両の生涯利用期間にわたって備蓄し続ける負担は、販売店などにとって過大である。同一車種の販売台数が限られているにもかかわらず、車載カメラがカスタム設計されていると、商品流通管理などに多大なリソースを要することになる。
車載カメラの搭載が一般的又は義務化され、今後は飛躍的に出荷数が増大することが予想される。したがって、本出願人は、長期の保守部品としての車載カメラを、交換ランプなどと同様に設計を標準化して、メーカー間、車種間、各取り付け箇所において互換性を確保することが望ましい、と思料している。
そこで、本明細書では、安全面で必要とされる基本機能に特化して車載カメラを標準小型モジュールとして構成するとともに、車載カメラの車両への取り付け構造についても業界での標準化を図るための技術について開示する。車載カメラ並びにその取り付け構造が標準化されていると、経時変化による故障や性能に支障が生じた際にも、安定したサービス・パーツとして車載カメラを供給して、新しい車載カメラに容易に交換することできる。また、車種や製造業者が異なっても、車載カメラは共通であることから、備蓄サービス・パーツとしての準備を最小限に抑えることができる。さらに、各年代で産業界から提供される最先端のカメラ・システムに逐次置き換えることも可能となる。
車載カメラを標準小型モジュールとして設計する際、小型化したゆえに生じる取り付け公差(レンズの光軸の向きのバラツキ)や、レンズの小型化に伴う付着水滴の影響といった、実用化にはいくつかの課題があるが、これらの点について以下で詳細に説明する。
リアカメラなどアラウンド・ビューを目的とする車載カメラとして、例えば20〜25ミリメートル角程度の略立方体形状の小型モジュールとすることを想定している。このような小型のカメラ装置を取り付ける場合、カメラのレンズの光軸に対する向きのばらつきが生じることが懸念される。車載カメラがレンズの光軸に対して所望する向きに設置されていないと、路面が傾いた(若しくは、スキュー歪みを生じた)映像を表示するなどの不具合に原因にもなる。
このため、従来は、車載カメラの筐体を、「ブラケット」とも呼ばれる中間介在部材を間に介在させて、車両本体の各取り付け箇所にネジ止めなどにより固定して、レンズの光軸の向きを微調整するとともに、取り付け箇所と車載カメラの筐体間のガタを補正するのが一般的である(例えば、特許文献1、2を参照のこと)。
これに対し、本明細書では、ブラケットなどの中間介在部材なしに車両本体(フロント・グリルや、リア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングなどの複数の取り付け箇所)に直接取り付けることができる車載カメラ、並びに、中間介在部材なしに車載カメラを取り付けるための、車両本体側(フロント・グリルや、リア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングなどの所定の取り付け箇所)に配設された車載カメラの取り付け構造について、以下で詳細に説明する。
図2には、本明細書で開示する技術を適用したカメラ装置200をレンズの光軸方向に分解した様子を前面側から見た分解斜視図を示している。カメラ装置200は、上述した車載カメラ101〜105のうち少なくとも1つに用いられ、より望ましくはすべての車載カメラ101〜105に用いられる。
略直方体をなすカメラ装置200のハウジング210は、レンズの光軸方向に前後1対のフロント・ケース211とリア・ケース212とが付き合わせて結合された構造体である。フロント・ケース211とリア・ケース212は、例えばエンジニアリング・プラスチックなどの樹脂を用いて略直方体に成形される。そして、フロント・ケース211とリア・ケース212は、各々の開口部の端縁同士が突き合わされた後、超音波溶着やねじ、接着剤などを用いて結合される。あるいは、フロント・ケース211とリア・ケース212をマグネシウム合金などの導電性の素材で形成することにより、不要な電磁波の遮断をさらに強化することもできる。
フロント・ケース211の正面略中央には、円形のレンズ開口部が設けられ、このレンズ開口部には光学受光面であるレンズ213が嵌合する。レンズ213は、実際には複数の光学レンズが組み込まれた円筒状のレンズ鏡筒からなるが、ここでは詳細な説明を省略する。また、フロント・ケース本体部211の背面側の端縁は、リア・ケース212の前面側の端縁と結合される。
リア・ケース212は、フロント・ケース211と結合可能な略直方体形状をなし、底面に後述するフロント基板220と接続するコネクター・プラグ215が配設されるとともに、背面にはカメラ装置200外部との電気接点となるコネクター214が配設されている。カメラ装置200と外部との電気接点は、4〜6信号線が必要である。
上述したフロント・ケース211及びリア・ケース212からなるハウジング210内部には、フロント基板220及びリア基板230が収容されている。なお、リア基板230は必ずしも必要となる訳ではなく、一枚の基板で完結するカメラの回路構成であってもよい。
フロント基板220は、前面側に撮像素子221が実装されるとともに、背面側に1又は複数の回路チップ(図示しない)が実装されたプリント基板からなる。ここで、撮像素子221として、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などからなるイメージ・センサーを用いることができる。また、撮像素子221は、裏面照射型イメージ・センサーであってもよい。また、フロント基板220の背面側に実装される回路チップには、撮像素子221を駆動するための駆動回路や、撮像された画像の信号処理並びに信号処理された画像データを外部に送信処理するECU(前述)などが含まれる。なお、本明細書で開示する技術の適用対象は、フロント基板220の基板に撮像素子221と回路チップがそれぞれ実装される構成には限定されない。例えば、撮像素子221と回路チップが一体的に形成された積層型イメージ・センサーであっても、同様に本明細書で開示する技術を適用することができる。
フロント基板220を構成するプリント基板は、略矩形をなすリジッドな構造体である。フロント基板220は、撮像素子221をフロント・ケース210の背面側に臨むレンズ213と対向させて、レンズ213の焦点の調整(アラインメント)が行なわれる。なお、図示の例では、フロント基板220は1枚の基板のみで構成されるが、2枚以上の基板の組み合わせでフロント基板220を構成してもよい。
また、フロント・ケースにレンズと光軸のアライメントをして取り付けたフロント基板220とリア基板230とを内包する形で組み込んだカメラ基板をリア・ケース212で封止し、フロント・ケース211とリア・ケース212を互いに接着剤、ねじ、又は超音波溶着などによって気密封止される。
図3には、車両本体側に形成された、カメラ装置200を収容するための、開口300を示している。基本的に、開口300は、カメラ装置200の外形に適合する形状及び寸法を持ち、カメラ装置200を開口300に挿し込むことによって、車両に取り付けられる。カメラ装置200は、車両に取り付けられた状態で用いられる車載カメラであり、開口300は、フロント・グリルや、リア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングなどの車両本体側における車載カメラの取り付け箇所に配設される。また、開口300の底面には、カメラ装置200の背面側に配設されたコネクター・プラグ215(前述)と接合するコネクター・レセプタクル301を備えている。コネクター・プラグ215とコネクター・レセプタクル301を合わせて、1つのコネクターを構成するものとする。図3では、カメラ装置200を開口300に挿入する様子を斜視している。
上記の開口300は、フロント・グリルや、リア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングといった部材に形成される。これらは、いずれも大型部品であるため、これらの部品の製造に用いる金型の精度は、カメラに用いられる精密部品の精度に対しておおよそ一桁程度粗くなる。従来は、ブラケットのような部材を介在させて車両本体に取り付けることで、車載カメラの取り付け方角の精度を確保するようにしている(前述)。
しかしながら、中間介在部材を介して車載カメラの取り付けや代替えを行なう場合、中間介在部材の強度が十分で、小型化した車載カメラの取り付け方角の公差精度が確保されないと、レンズの光軸が意図しない方向で車載カメラが固定されたり、取り付け位置が定まらず取り付け方角があばれたりする。このような状態で取り付けられた車載カメラで撮像した画像をドライバーが見た際には、操舵方角を誤るリスクが発生し、安全上極めて危険である。
とりわけ車両の後退時は、車庫入れなど狭い空間で操舵する機会が多く、ドライバーは主にリアカメラで撮像した映像に基づいて判断を行なう。このため、リアカメラの取り付け方角の変動は、誤った操舵の原因になり、好ましくない。つまり、小型化した車載カメラを、フロント・グリルやリア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングといった粗い精度の金型で製作される大型部品に取り付ける場合であっても、精密部品としてのアラインメントが求められる。
他方、カメラ装置200本体の小型化とともに、その光学受光面であるレンズ213の径が小型になると、雨天時などに光学面(レンズ213の表面)に付着する水滴の径がレンズ213の有効径に比較的近くなる。通常、レンズ213の光学面には撥水処理が施されていることが想定されるが、撥水処理の経年劣化や汚れの付着などにより撥水性が低下して、有効光学面のほぼ全体にわたって水滴が覆いかぶさる状況が発生する。
図4には、カメラの光学面を水滴が覆っている様子を例示している。但し、図示のカメラ400は、車載カメラとして、車両本体の開口410に収容されているものとする。カメラ400の小型化とともに、レンズ(又は光学窓)401が小型化する。その結果、レンズ401の表面に付着する水滴402がレンズ有効径に対して相対的に大きな割合を占めるようになり、一粒の水滴402だけでカメラ400の視野角を広く覆うようになる。すなわち、光学面の有効径が小さいと、一粒の水滴が付着しただけでもカメラ400の撮像画像全体を覆う状態となる確率が高くなる。このような状況下では、水滴402による撮像画像の歪みは局所的な領域ではなく、画像全体にズームが掛かった状態に見えたり、画像が横へシフトした像に見えたりする。また、カメラ400の撮像画像内に水滴402の境界が現れないので、水滴が付いたときの状況によっては、観察者(ドライバーなど)には歪んだり画像がシフトして見えたりして、水滴なしのときに見える画像の視野方角などが変わって、対象物の方角が誤認されるおそれが生じる。とりわけ、進行方向を信号処理で描いたガイド線と同時表示された画像では、ガイド線は水滴の影響を受けず背景画像だけがシフトした画像となり誤認され易い。
また、図4に示すようにレンズ401に単一の水滴402が付着した状態では、その水滴402がコンバージョン・レンズ(凸レンズ)のような役割を果たす。そして、元のレンズ401の所定の設計倍率からの特性が変わり、カメラ400の撮像画像全体に水滴の影響が及ぶ。この結果、撮像画像が横へシフトしたり、ズームのように機能して目視の範囲や向きが変わってしまったりするおそれが生じる。このような画像の異常な状態は、倍率の変動や画像のずれなど相対的なものであるため、ドライバーなどの観察者はこのような異常を見逃してしまう可能性がある。ドライバーが正常な画像と誤認識したまま車両の操舵を継続して実施すると、車両の操舵を誤るおそれがある。
要するに、カメラのレンズを小型化すると、レンズの表面に付着する一粒の水滴が、レンズ有効径に対して相対的に大きな割合を占めるようになる。具体的には、レンズ有効径が十数ミリ以下になると、一粒の水滴だけでカメラの視野角を広く覆ってしまうようになるため、水滴の影響がビュー・モニターなどの画面全体に現れるようになる。
また、車載カメラのようにカメラの外部に露出したレンズは、カメラ内部への水分の侵入を防止するために防水を施す必要がある。例えば北米や北欧などの寒冷地では、路面に散布された除雪材が車体に付着するため、洗車の際には100度を超える高温且つ高圧の洗浄水が吹き付けられるため、車載カメラにもこのような高圧洗浄水に対する防水対策が必須である。
例えば、エラストマー部材などの弾性体の防水パッキングを光学レンズ部材及びカメラ鏡筒部材の間に挟み込んで防水処理を実現する場合には、リング状の押し込み部材をネジ止めして防水パッキングを潰して水圧への耐性を確保する必要がある。例えば、レンズの光学有効径の外側にねじ構造を形成して、リング状の押し込みネジで防水パッキングを挟み込む。このような防水構造を採り入れつつカメラ全体の寸法を小型化すると、レンズとして許容される有効径はますます小さくなる。この結果、レンズの表面に付着する水滴がカメラの撮像画像に与える上記の影響はより顕著になる。
これに対し、水滴の付着面をカメラのレンズ又は光学窓から引き離すと、一粒の水滴がレンズ有効径(若しくは、カメラの撮像画像全体)に占める割合が小さくなり、また、ビュー・モニターなどの画面全体が一粒の水滴で覆われることはなく、複数の水滴が現れるようになる。これによって、画面上で水滴の存在が顕在化するので、ドライバーなどの観察者は画像の目視により水滴の存在を視認し易くなり、誤認やそれに伴う車両の操舵の誤りを効果的に防止できることを期待できる。
本明細書では、水滴の付着面をカメラのレンズ又は光学窓から引き離す1つの手段として、図5に示すように、カメラ500のレンズ(又は光学窓)501の前方に、透明な光学保護窓カバー503を取り付けることを提案する。この光学保護窓カバー503は、カメラ500本体とともに、車両本体側の開口510に挿入される。
図5から分かるように、光学保護窓カバー503の表面に付着した水滴502は、カメラ500のレンズ501から離間している。このため、レンズ501の表面に水滴が付着することはなくなるとともに、光学保護窓カバー503の表面に付着した水滴502がカメラ500の視野角(言い換えれば、撮像画像全体)に占める割合が小さくなり、あるいは、ビュー・モニターなどに表示されるカメラ500の撮像画像内の水滴が複数に分かれる。これによって、画面上で水滴502の存在が顕在化するので、ドライバーなどの観察者は画像の目視により水滴502の存在を視認し易くなり、誤認やそれに伴う車両の操舵の誤りを効果的に防止することを期待することができる。カメラ500の撮像画像を表示する画面内には、基本的には水滴により部分的に乱れた画像となり、見苦しさはあるものの、視認するドライバーは画像の内容を慎重に把握しようとするので安全は担保される。
図6には、光学保護窓カバー503を、車両本体に挿入したカメラ500の表面に取り付ける前の様子(光学保護窓カバー503をカメラ500及び開口510から分離した状態)を断面図で示している。また、図7には、光学保護窓カバー503を、車両本体に挿入したカメラ500の表面に取り付けた様子を示している。
光学保護窓カバー503は、カメラのレンズ又は光学窓を保護する頭部601と、車両本体の開口に取り付けられるとともにカメラ本体を内部に収容する筒状の胴部602を備えている。
頭部601は、球面状をなし、カメラ装置のレンズ又は光学窓から離間して配置されている。したがって、カメラ装置のレンズ又は光学窓の表面に水滴が付着した場合と比較すると、頭部601の表面に付着した水滴がカメラの視野角(言い換えれば、撮像画像全体)に占める割合は小さくなる。
精密な金型で成形される胴部602は、カメラを内部に収容する中空状若しくは筒状をなしている。図7に示すように、胴部602は、カメラと、カメラを挿入した車両本体の開口の間隙に挿入される。また、胴部602を挿入することで、カメラは、車両本体の開口により強固に取り付けられる、と言うこともできる。また、胴部602を介してカメラを車両本体の開口に取り付けることで、カメラの光軸方向の高い取り付け精度を確保することができる。したがって、レンズの光軸が所望する向きとなるようにカメラが車両本体に取り付けられるので、路面が傾いた(若しくは、スキュー歪みを生じた)映像を画面に表示するといった不具合が発生しないようにすることができる。
光学保護窓カバー503全体としては、図6及び図7からも分かるように、断面が逆U字形状の、アクリル樹脂などからなる成形品である。光学保護窓カバー503は、胴部602でカメラ装置本体の側面を覆ってカメラ装置の位置決めアライメントを実現するという観点から、カメラ本体に対する「ジャケット」として機能すると言うことができる。
また、胴部602の深さ方向の中間部分には、エラストマーなどからなる防水リング603が配設されており、開口に取り付けられたカメラの奥まで水が浸み込んでいかないように防水処理が施されている。胴部602がカメラ装置本体と車両本体の開口の間隙に挿入されると、防水リング603は潰されて、水圧への耐性を確保することができる。例えば北米や北欧などの寒冷地では、車体に付着した除雪材を除去するために、洗車の際に100度を超える高温且つ高圧の洗浄水が吹き付けられるため、水圧への耐性を確保することが重要である。
防水リング603は、断面が円又は楕円からなる単純な形状でもよいが、図示のように、中央付近にくびれ部分を形成することにより2段防水構造とし、くびれの両端の膨らみ部分で水圧を分散させて、2段目(奥側)の膨らみ部分で確実に水流を止めるようにすることができる。
図15には、防水リング603の周辺の構造を拡大して示している。同図を参照しながら、防水のメカニズムについて詳細に説明する。
車両本体の開口には、光学保護窓カバー503の頭部601の輪郭に沿って、線条の突起1501を形設してもよい。例えば、車両本体を高圧洗浄する際に、頭部601と開口の境界付近にも高圧の水流が吹き付けられることが想定される。突起1501を設けることで、頭部601と開口の境界から高圧の水流が開口の内部に侵入してくるのを回避することができる。
また、光学保護窓カバー503の胴部602の防水リング603よりも手前側(若しくは、車両本体の開口部に近い側)には、胴回り方向に線条の溝からなる流入水トラップ1502が穿設されている。頭部601と受け穴開口510の境界間隙は狭く、開口510と突起1501の境界604の一箇所から高圧の水流が侵入してきたとしても、流入水トラップ1502に到達した水流は折れ曲がった流路で流速が落ち、胴回り方向に分散して、水圧が緩和されることから、水流がさらに奥に侵入し難くなる。特に、開口510周辺の窪み形状を最小にしつつその境界線604の近傍部に立ち上がりの壁605(突起1501)を形成することで、周辺部へ吹き付けられる高圧洗浄水が流路変更し、間隙部への流水流入圧を低減する効果が得られる。
防水リング603は、例えばエラストマー部材で製作され、中央付近にくびれ部分を形成することにより2段防水構造とし、くびれの両端の膨らみ部分で水圧を分散させて、2段目(奥側)の膨らみ部分で確実に水流を止めるようにすることができる。また、手前の流入水トラップ1502から低圧化された水が仮に侵入してきたとしても、防水リング603の1段目の部分で静圧となるので、2段目を超えて流水すること可能性はほぼなく、防水を確保することができる。
また、図示のように、防水リング603を、リングの軸方向(若しくは、胴部602の長手方向)に断面が長くなる形状に構成することで、形状不安定性を解消し、よじれによる防水が破壊されるといった不具合なども回避することができ、歩留まり低減などにも副次的につながるというメリットがある。
図6並びに図7に示した光学保護窓カバーの装着に関するポイントを以下にまとめておく。
(1)カメラのレンズ又は光学窓から離間するように光学保護窓カバーを配設することで、光学保護窓カバーに付着した水滴がカメラの視野角(若しくは、ビュー・モニターなどの画面全体)に占める割合を低く抑えることができる。
(2)光学保護窓カバーを、カメラ、及び、車両本体の開口に対して交換可能な部品として構成する。大型部品(フロント・グリルや、リア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングなど)の一部として構成される開口は一般公差での成形を行なうしかない。これに対し、光学保護カバーは、小型部品であるため、精密成型が可能である。
(3)光学保護窓カバーを、カメラを車両本体の開口に固定するためのロック用ジャケットとして用いる取り付け及び固定構造とする。車両本体に精密な精度の開口を成形することは困難であるが、ロック用ジャケットにより精密なロック構造を提供することによって、カメラの光軸方向の高い取り付け精度を確保することができる。したがって、レンズの光軸が所望する向きとなるようにカメラが車両本体に取り付けられるので、路面が傾いた(若しくは、スキュー歪みを生じた)映像を画面に表示するといった不具合が発生しないようにすることができる。
(4)光学保護窓カバーでカメラを固定するロック用ジャケット構造において、ポップリベット(ポップリベット・ファスナー株式会社の商品名)やその他の2段階ロック構造を採り入れることによって、カメラ装置の安定保持性能を確保することができる。このからくり箱を開ける仕組みと同じように、2段階でロック解除する仕組みとする。また、トランクの開放時など車体内部でしかそのロックを解除できないように構成することで、車両本体からカメラ装置を抜き去るという盗難の防止効果を高めることができる。
(5)光学保護窓カバーの胴部の中間部分に、防水エラストマー体を密着成形することで、製造時のハンドリング性、並びに位置合わせ不安定性の解消による歩留まりを改善するとともに、不具合を低減することができる。
図5〜図7に示した光学保護窓カバー503は、カメラ装置本体の側面を覆う中空若しくは筒状の胴体602とともに、カメラ装置の正面を覆いレンズ又は光学窓から離間して配置される頭部601を備えている。上述したように、頭部601は、表面に付着した水滴をカメラ装置のレンズ又は光学窓から遠ざけることにより、水滴がカメラの撮像画像全体に占める割合を小さくするという役割がある。他方、水滴の弊害がほぼなく、カメラ装置のレンズ又は光学窓を水滴から保護する必要がなく、カメラ装置を高精度に取り付けることができれば十分というユースケースも想定される。
図8には、カメラ装置のロック用ジャケットの変形例を示している。同図では、カメラ装置とともに車両本体の開口に取り付けられたロック用ジャケット800を断面で示している。図示のロック用ジャケット800は、カメラ装置本体の側面を覆う中空若しくは筒状の胴体のみで構成され、カメラ装置のレンズ又は光学窓を覆う頭部を備えていない。したがって、ロック用ジャケット800は、カメラ装置を車両本体の開口に高い取り付け精度で固定するというロック構造を提供することはできるが、水滴がカメラの撮像画像全体に占める割合を小さくするという役割を持たない。
水滴の弊害がほぼなく、カメラ装置のレンズ又は光学窓を水滴から保護する必要がない場合には、(ロック用ジャケット構造を備えた)光学保護窓カバーではなく、図8に示したような(保護窓カバーなしの)ロック用ジャケットを使用して、カメラ装置の高精度取り付け構造を実現すればよい。水滴の弊害がない場合とは、例えば降雨の少ない地域を専ら走行する車両に搭載する車載カメラの場合や、レンズ有効径が小さくなく、一粒の水滴が付着しただけでは撮像画像全体がその水滴で覆われてしまう確率が低い場合などを挙げることができる。
なお、ロック用ジャケット800の胴部の深さ方向の中間部分には、エラストマーなどからなる防水リング801が配設されており、車両本体の開口の奥まで水が浸み込んでいかないように防水処理が施されている。ロック用ジャケット800がカメラ装置本体と車両本体の開口の間隙に挿入されると、防水リング801は潰されて、水圧への耐性を確保することができる。さらに、防水リング801の手前には、流入水トラップ802が形成されている。
図8に示した構成例において、カメラ装置をロック用ジャケット800で開口内に固定し、その取り付け位置でロックする仕組みについて、付言しておく。
図示のように、ロック用ジャケット800の断面は、上端縁が略T字の形状をなしており、このT字の垂直部は、カメラ装置本体の側面を覆う筒の部分に相当する。また、T字の水平部は、車両本体の開口の外側並びに内側の各々に向かって突設している。
T字の水平部の外側へ突設する突起811は、車両本体側の開口の縁部と当接して、ロック用ジャケット800が開口の奥深くまで余分挿入されないように係止することができる。また、T字の水平部の内側へ突設する突起812は、カメラ装置本体の上面側縁と当接する。カメラ装置本体の上面側縁に、図示のように、T字の水平部の内側への突起812と係合するような切り欠きを形設していてもよい。
ロック用ジャケット800が取り付けられた状態では、カメラ装置は、T字の水平部の突起812で係止されるので、車両本体側の開口から上昇することはできない。したがって、ロック用ジャケット800が開口に位置が固定されていると、カメラ装置はロック用ジャケット800によってロックされて開口から取り外せないことになる。図8では、ロック用ジャケット800を車両本体の開口にロックするロック構造については図示を省略する。このようなロック構造をトランクの開放時など車体内部でしか解除できないように構成することで、車両本体からカメラ装置を抜き去るという盗難の防止効果を高めることができる。
図9には、カメラ装置901と、ロック用ジャケット902を、車両本体側の開口903から取り外した状態を示している。但し、図9では、便宜上、カメラ装置901を立方体として、ロック用ジャケット902をその立方体を覆う中空の外枠として、開口903をその立方体を外枠とともに挿入できる形状の凹みとして、それぞれ形状を単純化して描いている。
開口903は、車両本体(フロント・グリルや、リア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングなど)に成形された、カメラ装置901を挿し込むための凹み(ソケット)である。開口903は、底面又は側面にカメラ装置901との電気接点を持つが、図9では図示を省略している。
開口903は、フロント・グリルや、リア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングといった大型部品の一部であり、一般公差での成形しか見込むことができない。これらの部品の製造に用いる金型の精度は、カメラに用いられる精密部品の精度に対しておおよそ一桁程度粗くなる。このため、車両本体の開口903にカメラ装置901を直接取り付ける場合には、レンズの光軸が意図する方向となるようにカメラ装置901の取り付け方角の公差精度を確保することは極めて困難である。このような状態で取り付けられたカメラ装置901で撮像した画像をドライバーが車内のビュー・モニターの画面で見た際には、操舵方角を誤るリスクが発生し、安全上極めて危険である。
これに対し、本実施形態では、車両本体のうち開口903の部分については、車両本体を成形する際の金型の一部に大型部品を形作る部位とは別に、より精密な金型の精度で作成した入れ子とすることで、車両本体のうち開口903の部分については限定的にカメラ取り付け方向の成形精度を向上させ、開口903におけるカメラの取り付け精度を向上させるようにしている。また、ロック用ジャケット902で包んでカメラ装置901を開口903に装着するが、ロック用ジャケット902は小型部品であるため、精密成型が可能である。したがって、レンズの光軸が意図する方向となるようにカメラ装置901の取り付け方角の公差精度を確保することが容易になる。このような状態で取り付けられたカメラ装置901で撮像した画像をドライバーが車内のビュー・モニターの画面で見た際には、操舵方角を誤るリスクは低く、安全上好ましい。
要するに、ロック用ジャケット902は、カメラ装置901の位置決めアライメントを実現するための、精密成型されたカメラ固定ジャケットである。なお、図9では図示を省略するが、ロック用ジャケット902の外周に、帯状の防水エラストマーを一体成形して(又は、防水エラストマーはロック用ジャケット902とは別部品でもよい)、カメラ装置901の防水機能(開口903内部への流水の防止)を付与するようにしてもよい。
図5〜図7に示した光学保護窓カバーは、カメラ装置のレンズ又は光学窓を覆う頭部を有する断面が逆U字形状の構造体である。言い換えれば、光学保護窓カバーは頭部が塞がれた構造となっている。このため、図6及び図7にも示したように、カメラ装置、光学保護窓カバーの順で、車両本体の開口に取り付けるしかなく、光学保護窓カバーを取り付けた後からカメラ装置を取り付けることはできない。これに対し、図8並びに図9に示したロック用ジャケットは、頭部が開口となっているので、カメラ装置、ロック用ジャケットの順ではなく、ロック用ジャケットを先に挿入してカメラ装置を後から取り付けるように構成することも可能である。
図10には、ロック用ジャケット1000のロック機構の具体的な構成例を示している。但し、同図上は、ロック用ジャケット1000とともにカメラ装置1020を車両本体の開口1010に取り付けたときの断面構成を示している。また、同図下は、ロック用ジャケット1000とともにカメラ装置1020が取り付けられた状態の車両本体の開口1010を上から眺めた様子を示している(同図上は、A−A´断面図である)。図示のロック用ジャケット1000は、カメラ装置のレンズ又は光学窓を覆う頭部を備えておらず、また、胴部の深さ方向の中間部分には、エラストマーなどからなる防水リング1001が配設されている(同上)。
中空のロック用ジャケット1000の外側面の下端縁の一箇所に、ラッチ部1002が凸設されている。一方、車両本体の開口1010の壁面には、上記ラッチ1002と対応する箇所に、ラッチ部1002と好適に係合する形状及び寸法からなる嵌合部1011が凹設されている。後述するように、ラッチ部1002が嵌合部1011に係止されることで、ロック用ジャケット1000は車両本体の開口1010に固定される。
また、中空のロック用ジャケット1000の内側面のほぼ中央には、ラッチ部1003が凸設されている。一方、カメラ装置1020の側壁面の上記ラッチ部1003と対応する箇所には、ラッチ部1003と好適に係合する形状及び寸法からなる嵌合部1021が凹設されている。後述するように、ラッチ部1003が嵌合部1021に係止されることで、カメラ装置1020は、ロック用ジャケット1000に固定される。
まとめると、ロック用ジャケット1000のラッチ部1002が開口1010の嵌合部1011と嵌合するとともに、ロック用ジャケット1000のラッチ部1003がカメラ装置1020の嵌合部1021と嵌合するという2重ロック構造により、カメラ装置1020は、ロック用ジャケット1000とともに、車両本体の開口1010に固定され、ロック状態となる。
車両本体は大型部品であるため、一般公差での成形を行なうしかなく、カメラに用いられる精密部品の精度に対しておおよそ一桁程度粗くなる。これに対し、車両本体のうち開口1010の部分については、車両本体を成形する際の金型の一部に大型部品を形作る部位とは別に、より精密な金型の精度で作成した入れ子とすることで、車両本体のうち開口1010の部分については限定的にカメラ取り付け方向の成形精度を向上させ、開口1010におけるカメラの取り付け精度を向上させることができる。また、ロック用ジャケット1000は、小型部品であるため、精密成型が可能である。したがって、カメラ装置1020の光軸方向の高い取り付け精度を確保することができる。レンズの光軸が所望する向きとなるようにカメラ装置1020が車両本体に取り付けられる結果として、路面が傾いた(若しくは、スキュー歪みを生じた)映像をモニター画面に表示するといった不具合が発生しないようにすることができる。
カメラ装置1020及びロック用ジャケット1000を車両本体の開口1010に取り付けるための操作手順について、図11〜図14を参照しながら説明する。
まず、図11に示すように、カメラ装置1020を半分くらい挿し込んだ状態のロック用ジャケット1000を、車両本体の開口1010に挿し込み始める。ロック用ジャケット1000の下端縁のラッチ部1002が凸設された部分は肉厚が増しているため、開口1010の内周の寸法よりも若干大きくなる。しかしながら、カメラ装置1020が完全には挿し込まれていない状態では、ロック用ジャケット1000は、ラッチ部1002が凸設された箇所で内側に撓んで変形することができるので、ロック用ジャケット1000を開口1010の奥に向かってさらに挿し込むことができる。
そして、ラッチ部1002が開口1010の底付近の壁面に形成された嵌合部1011まで到達すると、図12に示すように、ラッチ部1002は嵌合部1011と係合して、ロック用ジャケット1000は変形していた状態から元の形状の状態に復元する。また、ロック用ジャケット1000が開口1010に係止され、ロック用ジャケット1000の開口1010への取り付けが完了した状態となる。但し、この時点では、カメラ装置1020は、ロック用ジャケット1000(並びに開口1010)に、半分くらいまでしか挿し込まれていない状態のままである。
ロック用ジャケット1000の開口1010への取り付けが完了した状態で、続いて、カメラ装置1020をロック用ジャケット1000(並びに開口1010)のさらに奥深くへと挿し込み始める。中空のロック用ジャケット1000の内側面のほぼ中央のラッチ部1003が凸設された部分は肉厚が増しているため、カメラ装置1020の外形寸法よりも若干小さくなる。このため、図13に示すように、ロック用ジャケット1000のラッチ部1003付近が外側に若干撓みながら、カメラ装置1020は開口1010のさらに奥に向かって挿し込まれていく。
そして、カメラ装置1020の側壁面に形成された嵌合部1021がロック用ジャケット1000のラッチ部1003まで到達すると、図14に示すように、ラッチ部1003は嵌合部1021と係合して、ロック用ジャケット1000は撓んでいた状態から元の形状の状態に復元する。また、カメラ装置1020がロック用ジャケット1000に係止され、カメラ装置1020のロック用ジャケット1000への取り付けが完了した状態となる。ロック用ジャケット1000の開口1010への取り付けが既に完了した状態であることから、カメラ装置1020のロック用ジャケット1000への取り付けが完了し、車両本体の開口1010にロックされた状態でもある。
このようにして、ロック用ジャケット1000のラッチ部1002が車両本体の開口1010の嵌合部1011と嵌合するとともに、ロック用ジャケット1000のラッチ部1003がカメラ装置1020の嵌合部1021と嵌合するという2重ロック操作が完了する。このような2重ロック構造では、車体の外側からカメラ装置1020を抜き取るという防犯行為が困難であることは、図10や図14から理解できよう。このような2重ロック構造は、例えばトランクの開放時など車体内部でしか解除できないように構成されるものであり、車両本体からカメラ装置を抜き去るという盗難の防止効果を高めることができる。
カメラ装置のレンズ又は光学窓を覆う頭部を持たないロック用ジャケットは、例えば金属の板金加工により製作することができる。勿論、アクリルなどの透明な部材で製作された頭部と板金製の胴部(ロック用ジャケット)とを組み合わせた光学保護窓カバー(図示しない)を構成することもできる。図16には、板金製のロック用ジャケット1610を用いて、カメラ装置1620を車両本体の開口1630に取り付ける様子を例示している。本例示では、ロック用のジャケット構造としてカメラと別体構造のジャケットとして取り扱っているが、該当するロック構造を備えて車体に取り付ける機構を、カメラと一体の構成にしたり、異種材料を合体したハイブリッドの構成にしたり、ロック用のラッチ部と異種バネにしてもよく、図16に例示した一材質で形成する構成に限定する必要はない。さらに、嵌合する車体の開口部1010の嵌合部の精度向上のため、開口部1010を含む取り付け部を車体本体として製作する大型部品の成形金型に対し、一部精密な入れ子金型構造として組み込むことで、大型部品を低い成形精度のままとしながら、カメラを取り付ける局所部位に関しては高精度形状形成を行なうことが可能となる。
図17には、板金製のロック用ジャケット1700の正面図、側面図、斜視図、並びにラッチ部の詳細図を示している。ロック用ジャケット1700は、カメラ装置の側面を包む筒型の形状をなすが、1枚の平板の金属を所望の形状に打ち抜いたのち、曲げ加工を繰り返すことで製作することができる。
ロック用ジャケットが、車両本体の開口と嵌合するためのラッチ部と、内部に収容するカメラ装置と嵌合するラッチ部をそれぞれ備える点については、図10〜図14を参照しながら既に説明した通りである。図17に示す例では、車両本体の開口と嵌合するためのラッチ部1701は、ロック用ジャケット1700の元となる平板の下端縁に形成された舌片を、筒の外側に折り曲げることによって製作されるバネ板である。また、カメラ装置と嵌合するためのラッチ部1702は、ロック用ジャケット1700の元となる平板の側面に形成された舌片を、筒の内側に折り曲げることによって製作されるバネ板である。一対のラッチ部1701を、ロック用ジャケット1700の対向する側面の2箇所に配設することで、1つしか配設しない場合よりも強固に車両本体の開口に係止され、外部から解除したり、ロック用ジャケット1700とともにカメラ装置を抜き取ったりすることが難しくなる。同様に、一対のラッチ部1702を、ロック用ジャケット1700の対向する側面の2箇所に配設することで、1つしか配設しない場合よりも強固にカメラ装置を係止し、外部から解除したりカメラ装置を抜き取ったりすることが難しくなる。
例えば、ロック用ジャケット1700を車両本体の開口に挿し込み始めると、バネ板状のラッチ部1701はロック用ジャケット1700の本体(筒)の内側に逃げるように撓むので、ロック用ジャケット1700を開口の奥に向かってさらに挿し込むことができる。そして、ラッチ部1701が開口の底付近の壁面に形成された嵌合部に到達すると、ラッチ部1701はバネ板が撓んでいた状態から元の形状に復元するとともに開口の壁面に形成された嵌合部に係止され、これによってロック用ジャケット1700は車両本体に取り付けられたことになる。
また、ロック用ジャケット1700を車両本体に取り付けた後に、カメラ装置をロック用ジャケット1700内に挿し込み始めると、バネ板状のラッチ部1612は筒の外側に逃げるように撓むので、カメラ装置をロック用ジャケット1700(若しくは、開口)の奥に向かってさらに挿し込むことができる。そして、カメラ装置の側壁面に形成された嵌合部がロック用ジャケット1700のラッチ部1702に到達すると、ラッチ部1702はバネ板撓んでいた状態から元の形状に復元するとともにカメラ装置の嵌合部に係止され、これによってカメラ装置は、ロック用ジャケット1700に取り付けられるとともに、車両本体にロックされた状態になる。
図18には、板金製のロック用ジャケットを用いてカメラ装置1800を車両本体1810の開口1811に取り付けた様子を斜視している。車両本体1810は、例えば、フロント・グリルや、リア・ガーニッシュ、ミラー・ハウジングなどである。また、図19には、車両本体1810の開口1811に取り付けられたカメラ装置1800を拡大して示している。また、図20には、車両本体1810の開口1811に、ロック用ジャケットのみを取り付けた様子(カメラ装置をまだ取り付けていない状態)を拡大して示している。
図21には、車両本体の開口に取り付けられたロック用ジャケット及びカメラ装置の各断面図並びに斜視図を示している。同図から、ロック用ジャケットのラッチ部が開口の壁面に形成された嵌合部に嵌合されるとともに、ロック用ジャケットの他のラッチ部がカメラ装置の壁面に形成された嵌合部を嵌合するという2重構造を理解できよう。このような2重ロック構造は、例えばトランクの開放時など車体内部でしか解除できないように構成されるものであり、車両本体からカメラ装置を抜き去るという盗難の防止効果を高めることができる
再び図16を参照すると、車両本体の開口1630に形成された嵌合部と係合するラッチ部1611、並びにカメラ装置1620の側壁面に形成された嵌合部と係合するラッチ部1612は、いずれもバネ板として構成される。例えばトランクの開放時など車体内部から、定まった規定の厚さからなるマイナスドライバーの先端などをバネ板の間隙に差し込んで、車両本体の開口やカメラ装置の嵌合部との係止状態を解除することができる(図22を参照のこと)。特に既定の厚さのツール挿入でロック解除を可能にすることで、ラッチ解除の際に解除以上の余分な変位を控えることができ、交換時の開閉で無理ない解除で破損や落下を防ぐことができる。
図23及び図24には、板金製のロック用ジャケット2300の他の構成例を示している。図示の例では、ロック用ジャケット2300と防水リング2310を組み合わせている点で、図16〜図21に示した構成例と相違する。
ロック用ジャケット2300は、車両本体の開口(図示しない)に固定されるための一対のラッチ部2301を備えるとともに、カメラ装置2320を内部に固定するための一対のラッチ部2302を備えている。図16〜図21に示したロック用ジャケット1610はカメラ装置の側面をほぼ全面覆っているが、図22に示すロック用ジャケット2300は、カメラ装置2320の側面のほぼ下半分しか覆っていない。
ロック用ジャケット2300の上側(カメラ装置2320のレンズ側)には、エラストマーなどで構成される防水リング2310が取り付けられている。防水リング2310のさらに上方に、高圧洗浄水などの直進高速流水をブロックする襟状のブロック部材2340を設けて、高速に流入してきた水が防水リング2310との界面に直接当たるのを避けることにより、防水の効果をさらに向上させている。
図25〜図27には、カメラ装置2500の外部との電気接点の構成例を示している。図示の例では、カメラ装置2500本体の背面(レンズ若しくは光学窓とは反対側の底面)の一側縁には、複数の板状若しくは刃状の電極が平行に配置されたコネクター・プラグ2510が配設されている。これに対し、車両本体の開口の対応する箇所には、このようなコネクター・プラグ2510の各プラグを受容する複数のスリット状の端子からなるコネクター・レセプタクル(図示しない)が配設されているものとする。カメラ装置2500と外部との電気接点は4〜6信号線が必要であり、コネクター・プラグ2510は4〜6個の電極を備えるものとする。
そして、カメラ装置2500を車両本体の開口に挿し込む際に、コネクター・プラグ2510に含まれる板状又は刃状の各電極は、車両本体の開口の対応する場所に配設されたコネクター・レセプタクルのスリット状の各端子にスライド挿入される。電極がスリット状の端子と面接触することにより、接触面積が広く、このようなコネクター・プラグ及びコネクター・レセプタクルからなるコネクターは信頼性の高い電気接続を実現することができる。なお、複数の板状又は刃状電極からなるコネクター・プラグと複数のスリット状の端子からなるコネクター・レセプタクルからなるコネクター構造は既に知られている(例えば、特許文献3を参照のこと)。
図25〜図27に示すように、コネクター・プラグ2510を構成する各プラグが、カメラ装置2500のレンズの光軸に対して垂直方向を向いている場合には、カメラ装置2500を車両本体の開口に挿し込む際に、コネクター・プラグ2510の電極が向く方向に押し付けるようにして、車両本体の開口側のコネクター・レセプタクルにスライド挿入することが好ましい。
例えば、図28及び図29に示すように、カメラ装置2810の外壁とロック用ジャケット2820の内壁に、深さ方向(車両本体の開口への挿入方向)に沿って、挿入方向に対して垂直な方向に応答形状を持つカム構造をそれぞれ形成して、カメラ装置2810のコネクター・プラグ(図示しない)を車両本体の開口2830のコネクター・レセプタクル2831に押し付ける力を作用させるようにして、コネクター・プラグをコネクター2831に好適にスライド挿入することができる。
また、図30には、カメラ装置3000の外部との電気接点の他の構成例を示している。図示の例では、カメラ装置3000と外部(車両本体)との電気接続に同軸ケーブルが利用されており、カメラ装置3000の背面(レンズ又は光学窓とは反対側の底面)に同軸ケーブル用のコネクター・プラグ3001が配設されている。図示を省略するが、車両本体の開口の底面の対応する場所には、コネクター・プラグ3001に適合する同軸ケーブル用のコネクター・レセプタクルが配設されているものとする。このような場合、カメラ装置3000と車両間では、信号線と電源線を重畳させて、同軸ケーブルを介して伝送することができる。同軸ケーブルを用いて電気接続することで、外部への電磁波の漏れを抑制できることや、幅広い周波数範囲で伝送できることなどの利点がある。
コネクター・プラグ3001とカメラ装置3000の取り付け方法は、その位置関係はコネクター・プラグ3001が図5に示す通り、その位置関係がカメラ装置3000のレンズ背面のコネクター・レセプター部と嵌合する位置に仮止めされ、カメラ装置3000を所定の固定位置まで押し込み固定することで、コネクターのプラグとレセプター同士が嵌合して、電気接続が完了する。この嵌合した構成において、例えば図5のハーネスの先に取り付けられているコネクター・プラグ部がカメラ取り付け部の背面へ逃げない壁面511を構成しておく。このような構成にすれば、一旦カメラ装置300の背面のコネクター・プラグ3001でコネクター・レセプターが固定されると、ハーネスを引っ張っても、コネクター部は抜けない構造をなし、高い抜去耐性能力を実現できる。つまり、カメラ装置3000本体がからくり箱の鍵の如く働き、カメラ装置3000を所定の位置に取り付けることで、ハーネスの抜去耐性能力を向上することができる。
以上の実施例では、カメラの精密固定部材をジャケットと言う別体部品として分離した取り付け構造として例示しているが、ジャケットに相当する部品を車体側の部品に一体に組み込んだり、カメラ側の一体の構造にしたりしてもよく、本明細書の例示形態に限定される訳ではない。車体側又はカメラ側のうちどちらかの取り付け部位へジャケットを一体化する方法として、接着、超音波溶着、レーザー溶着、一体インサート成形、アウトサート組込み、熱溶着などを挙げることができ、事前に一体化しておいてもよい。
さらに、車両本体1810は通常の成形精度で成形されるために一般公差の成形精度で製造する一方、カメラ取り付け用の開口1811の窪み形状をなす成形時の金型の一部に大型部品を形作る部位とは別に、より精密な金型の精度で作成した入れ子とすることで、カメラ取り付け用の開口1811の取り付け方向の精度を向上し確保し、カメラの取り付け精度をさらに改善することができる。そして、このカメラを取り付ける嵌合部の窪み形状の高精度入れ子として取り揃えることで、車体構造形状が車種や利用顧客毎に異なっても、共通に作成した入れ子を共通に使用することで、カメラ取り付けの嵌合として高い取り付け精度を維持することを容易にできる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書で開示する技術は、ビュー・モニターや画像認識などさまざまな用途のために車両に取り付けられた状態で用いられる車載カメラの車体への取り付けに適用することができる。
車両は一般には道路交通法上の4輪自動車に相当するが、本明細書で開示する技術は、一般的な車両の他、鉄道車両や建設車両、農業車両にも同様に適用することができる。さらに、本明細書で開示する技術は、航空機や船舶、小型無人機(ドローン)、ロボットなどのさまざまなタイプの移動体装置にも、同様に本明細書で開示する技術を適用することができる。
要するに、例示という形態により本明細書で開示する技術について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本明細書で開示する技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
なお、本明細書の開示の技術は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)車載カメラを収容する、車両本体に形成された開口と、
前記開口に係止されるとともに、前記車載カメラを係止するジャケットと、
を具備するカメラ取り付け構造。
(2)前記ジャケットは、前記車載カメラの側面を覆う胴部を有する、
上記(1)に記載のカメラ取り付け構造。
(3)前記ジャケットは、前記車載カメラのレンズ又は光学窓を覆う、透明な頭部をさらに有する、
上記(1)又は(2)のいずれかに記載のカメラ取り付け構造。
(4)前記頭部は、前記車載カメラのレンズ又は光学窓から離間して配置される、
上記(3)に記載のカメラ取り付け構造。
(5)前記開口と前記車載カメラの間隙への流水を防ぐ防水部をさらに備える、
上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のカメラ取り付け構造。
(6)前記ジャケットは、前記防水部より手前に流入水トラップを有する、
上記(5)に記載のカメラ取り付け構造。
(7)前記ジャケットは第1のラッチ部を備え、
前記開口は前記第1のラッチ部と嵌合する第1の嵌合部を備える、
上記(1)乃至(6)のいずれかに記載のカメラ取り付け構造。
(8)前記ジャケットは第2のラッチ部を備え、
前記車載カメラは前記第2のラッチ部と嵌合する第2の嵌合部を備える、
上記(1)乃至(7)のいずれかに記載のカメラ取り付け構造。
(9)前記開口にて前記車載カメラと前記車両本体を電気接続するコネクターをさらに備える、
上記(1)乃至(8)のいずれかに記載のカメラ取り付け構造。
(10)前記コネクターは、前記車載カメラに配設されたコネクター・プラグと、前記開口の対応する場所に配設されたコネクター・レセプタクルからなる、
上記(9)に記載のカメラ取り付け構造。
(11)前記車載カメラを前記開口に挿し込む際に、前記コネクター・プラグは前記コネクター・レセプタクルにスライド挿入させるカム構造をさらに備える、
上記(10)に記載のカメラ取り付け構造。
(12)同軸ケーブルを用いて前記電気接続を行なう、
上記(9)に記載のカメラ取り付け構造。
(13)前記開口は、前記車両本体を成形用の第1の金型の一部に入れ子構造として組み込まれた、前記第1の金型とは別に作成した第2の金型により成形される、
上記(1)乃至(12)のいずれかに記載のカメラ取り付け構造。
(14)前記ジャケットは前記車両本体と一体である、
上記(1)乃至(13)のいずれかに記載のカメラ取り付け構造。
(15)前記ジャケットは前記車載カメラと一体である、
上記(1)乃至(13)のいずれかに記載のカメラ取り付け構造。
(14)ジャケットを用いて車両本体の開口に取り付けられ、
前記ジャケット側のラッチと嵌合する嵌合部と、
前記開口にて前記車両本体と電気接続するコネクターと、
を具備するカメラ装置。
(15)カメラ装置を挿し込む車両本体の開口に取り付けられ、
前記開口に嵌合される第1のラッチと、
前記カメラ装置に嵌合される第2のラッチと、
を具備するジャケット。
100…車載カメラ・システム
101…フロント・ビュー・カメラ、102…リア・ビュー・カメラ
103、104…サイド・ビュー・カメラ
105…キャビン・ビュー・カメラ
111…フロント・ビュー・カメラECU
112…リア・ビュー・カメラECU
113、114…サイド・ビュー・カメラECU
120…画像合成ECU、130…シフト・レバー
140…ディスプレイ
200…カメラ装置
210…ハウジング、211…フロント・ケース
212…リア・ケース、213…レンズ
214…コネクター、215…コネクター
220…フロント基板、221…撮像素子
230…リア基板
300…開口、301…コネクター・レセプタクル
500…カメラ、501…レンズ
503…光学保護窓カバー、510…開口
601…頭部、602…胴部、603…防水リング
800…ロック用ジャケット、801…防水リング
802…流入水トラップ
901…カメラ装置、902…ロック用ジャケット
903…開口(車両本体)
1000…ロック用ジャケット、1001…防水リング
1002…ラッチ部、1003…ラッチ部
1010…開口(車両本体)、1011…嵌合部
1020…カメラ装置、1021…嵌合部
1501…線条突起、1502…流入水トラップ
1610…ロック用ジャケット、1620…カメラ装置
1630…開口(車両本体)
1700…ロック用ジャケット、1701…ラッチ部
1702…ラッチ部
1800…カメラ装置、1810…車両本体、1811…開口
2300…ロック用ジャケット、2301…ラッチ部
2302…ラッチ部、2310…防水リング
2320…カメラ装置、2340…ブロック部材
2500…カメラ装置、2510…コネクター・プラグ
2810…カメラ装置、2820…ロック用ジャケット
2830…開口(車両本体)、2831…コネクター・レセプタクル

Claims (17)

  1. 車載カメラを収容する、車両本体に形成された開口と、
    前記開口に係止されるとともに、前記車載カメラを係止するジャケットと、
    を具備するカメラ取り付け構造。
  2. 前記ジャケットは、前記車載カメラの側面を覆う胴部を有する、
    請求項1に記載のカメラ取り付け構造。
  3. 前記ジャケットは、前記車載カメラのレンズ又は光学窓を覆う、透明な頭部をさらに有する、
    請求項1に記載のカメラ取り付け構造。
  4. 前記頭部は、前記車載カメラのレンズ又は光学窓から離間して配置される、
    請求項3に記載のカメラ取り付け構造。
  5. 前記開口と前記車載カメラの間隙への流水を防ぐ防水部をさらに備える、
    請求項1に記載のカメラ取り付け構造。
  6. 前記ジャケットは、前記防水部より手前に流入水トラップを有する、
    請求項5に記載のカメラ取り付け構造。
  7. 前記ジャケットは第1のラッチ部を備え、
    前記開口は前記第1のラッチ部と嵌合する第1の嵌合部を備える、
    請求項1に記載のカメラ取り付け構造。
  8. 前記ジャケットは第2のラッチ部を備え、
    前記車載カメラは前記第2のラッチ部と嵌合する第2の嵌合部を備える、
    請求項1に記載のカメラ取り付け構造。
  9. 前記開口にて前記車載カメラと前記車両本体を電気接続するコネクターをさらに備える、
    請求項1に記載のカメラ取り付け構造。
  10. 前記コネクターは、前記車載カメラに配設されたコネクター・プラグと、前記開口の対応する場所に配設されたコネクター・レセプタクルからなる、
    請求項9に記載のカメラ取り付け構造。
  11. 前記車載カメラを前記開口に挿し込む際に、前記コネクター・プラグは前記コネクター・レセプタクルにスライド挿入させるカム構造をさらに備える、
    請求項10に記載のカメラ取り付け構造。
  12. 同軸ケーブルを用いて前記電気接続を行なう、
    請求項9に記載のカメラ取り付け構造。
  13. 前記開口は、前記車両本体を成形用の第1の金型の一部に入れ子構造として組み込まれた、前記第1の金型とは別に作成した第2の金型により成形される、
    請求項1に記載のカメラ取り付け構造。
  14. 前記ジャケットは前記車両本体と一体である、
    請求項1に記載のカメラ取り付け構造。
  15. 前記ジャケットは前記車載カメラと一体である、
    請求項1に記載のカメラ取り付け構造。
  16. ジャケットを用いて車両本体の開口に取り付けられ、
    前記ジャケット側のラッチと嵌合する嵌合部と、
    前記開口にて前記車両本体と電気接続するコネクターと、
    を具備するカメラ装置。
  17. カメラ装置を挿し込む車両本体の開口に取り付けられ、
    前記開口に嵌合される第1のラッチと、
    前記カメラ装置に嵌合される第2のラッチと、
    を具備するジャケット。
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