JPWO2018079299A1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の課題は、電圧検出器の診断を低コストで実施することができる電力変換装置の提供することである。
電力変換装置は、インバータを駆動する制御回路と、トランジスタS0を有し、インバータの入力電圧を変換して制御回路への印加電圧を出力する電源回路11bと、電源回路11bのトランジスタS0に入力されるスイッチング信号のスイッチング周期およびオン時間に基づいて、入力電圧を検出する直流入力電圧検出器4の診断を行うマイクロコントローラ9aとを備える。

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
電圧形インバータ(以降、本発明ではインバータと称する)は直流電圧を交流電圧に変換する電力変換器で、広く、交流モータの可変速駆動用途に使われている。環境意識の高まりを背景に市場規模を拡大するハイブリッド電気自動車や電気自動車の中核部品のひとつでもある。インバータとモータ間に流れる3相電流を検出し、この検出値が電流指令に追従するように、マイクロプロセッサなどにより所定の制御演算が行われ、その結果に応答して、インバータを構成するスイチング素子がオンオフ制御される。
インバータにおいては、その出力電圧を演算するために、インバータの入力電圧の検出が必要である。その場合、電圧検出器の故障に起因した予期しないモータトルクにより、自動車の挙動が不安定になることを防止する事を目的に、電圧検出器を2重化し、2つの検出値を比較して電圧検出器の診断を行うことが必要である(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、インバータ並びに、それに直流電圧を供給するバッテリーユニットが個別に配置される場合において、それぞれに搭載された電圧検出器の検出値を比較する方法が記載されている。
特開2006−81341号公報
しかしながら、同じ電圧検出器を2組用意し、両者の検出値の比較により診断を行う方法では、回路部品のコストアップや、追加部品実装のために基板面積が増加し、小型化の阻害要因になるという問題がある。また、特許文献1に記載の構成では、個別配置されるユニット間の通信により電圧検出値を送受信する必要があるが、車両の場合、一般に通信はCAN(Controller Area Network)により行われ、その送受信インターバルは10ms〜100msで行われる。そのため、判定にかかる時間が長いという課題がある。
本発明の一態様によると、電力変換装置は、インバータ回路を駆動する制御回路部と、スイッチング回路を有し、前記インバータ回路の入力電圧を変換して前記制御回路部への印加電圧を出力する電源回路と、前記スイッチング回路に入力されるスイッチング信号のスイッチング周期およびオン時間に基づいて、前記入力電圧を検出する電圧検出部の診断を行う診断部とを備える。
本発明によれば、電圧検出器の診断を低コストで実施することができる。
図1は、自動車用途の交流モータ駆動系の構成を示す図である。 図2は、直流入力電圧検出器の一例を示す図である。 図3は、第1の実施の形態におけるスイッチング電源を示す図である。 図4は、第1の実施の形態におけるスイッチングコントローラ動作時の各部波形を示す図である。 図5は、第1の実施の形態における、オン時間Ton、スイッチング周期Ts、並びに、オンデューティの演算結果を示す図である。 図6は、第2の実施の形態におけるスイッチング電源を示す図である。 図7は、第2の実施の形態におけるスイッチングコントローラ動作時の各部波形を示す図である。 図8は、第2の実施の形態における、オン時間Ton、スイッチング周期Ts、並びに、オンデューティの演算結果を示す図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、自動車用途の交流モータ駆動系の構成を示す図である。交流モータ駆動系は、バッテリー1と、レゾルバ等の回転位置検出器8を備える交流モータ3と、電力変換装置100とを備えている。電力変換装置100は、インバータ2、直流入力電圧検出器4、U相電流検出器5、V相電流検出器6、W相電流検出器7、制御回路9、ゲート駆動回路10、制御やゲート駆動に必要な電源回路11a,11b等を備えている。
正極ラインPと負極ラインNとの間には、スイッチングリプル電流を吸収するコンデンサ12と、直列接続されたコンデンサ13,14とが、バッテリー1及びインバータ2に対して並列接続されている。コンデンサ13,14はコモンモードノイズ電流を吸収するために設けられたものであり、コンデンサ13とコンデンサ14との接続点はグラウンドに接続されている。インバータ2にはスイッチング素子としてトランジスタTu+、Tv+、Tw+、Tu-、Tv-、Tw-を備えている。インバータ2のスイッチング素子近傍には素子保護を目的とする温度検出器15が実装されている。
なお、産業用途や民生用途の交流モータの可変速駆動系の場合には、インバータの入力DC電源として、バッテリー1の代わりに商用電源を入力とした整流回路を採用し、整流回路から出力される平滑電圧(DC電圧)を供給する点が異なるが、その他は同様に構成できる。
図2は、直流入力電圧検出器4の一例を示す図である。P部電位とN部電位との差である入力電圧VPNは、抵抗RD1〜RD4により分圧される。抵抗RD1,RD2間の電位および抵抗RD3,RD4間の電位は、分圧電圧の入力部インピーダンスを高めるためのオペアンプOP1,OP2で構成されたバッファアンプを介して、差動アンプ41に入力される。差動アンプ41はオペアンプOP0、抵抗Ri0〜Ri2およびRFBで構成される。差動アンプ41から出力された入力電圧VPNの分圧値は、抵抗RF0およびコンデンサCF0で構成されるローパスフィルタを経て、制御回路9のマイクロコントローラ9aのAD変換部に入力される。
ここで、抵抗ROF1、ROF2、直流電圧VOFにより、PN電圧検出値にオフセット電圧を加算している。また、車両の場合P-GND、N-GND間の絶縁抵抗を2.5MΩ以上にする必要があるため、抵抗値RD1+RD2、RD3+RD4はそれぞれ、少なくとも5MΩに設定される。
図3は、ゲート駆動回路用の電源回路11bの一例を示す図である。電源回路11bは、一次巻線PRおよび二次巻線SE0〜SE3を有するトランスと、一次巻線PRに直列接続されたトランジスタS0と、トランジスタS0のオンオフをコントロールするスイッチングコントローラIC1とを備えている。トランジスタS0のスイッチング動作を制御するスイッチングコントローラIC1は、電源電圧がFB端子に入力される。スイッチングコントローラIC1は、FB端子に入力された電源電圧と内部の基準電圧との差電圧を内蔵されたエラーアンプにて求め、その結果に基づくオンオフ信号をOUT端子からトランジスタS0のゲート端子へ出力する。なお、オンオフ周期(すなわちPWM周期)は、RTCT端子とGND0端子との間に接続した抵抗RTおよびコンデンサCTの値により決まる。
スイッチングコントローラIC1の電流検出端子CSには、トランジスタS0のドレイン、ソースと直列に接続したシャント抵抗RSの電圧VRSが入力される。スイッチングコントローラIC1は、何らかの不具合によりトランジスタS0に過電流が流れて電圧VRSが所定の閾値を超えた場合に、スイッチング動作を停止し、トランジスタS0を保護する。
トランジスタS0のドレインは、トランスT0の一次巻線PRの一端に接続されている。一次巻線PRの他端は、直流入力のP端子に接続されている。トランジスタS0のソースはシャント抵抗RSの一端に接続されている。シャント抵抗RSの他端は、直流入力のN端子に接続されている。
トランジスタS0がオンすると、トランスT0の一次巻線PRに直流入力電圧が印加され、入力P端子から一次巻線PRを通って入力N端子に向かって電流が流れ、一次巻線PRに磁気エネルギーが蓄積される。次いで、トランジスタS0をオフすると、トランスT0に蓄積されたエネルギーは、各二次巻線SE0〜SE3に伝達される。各二次巻線SE0〜SE3には、巻線の一端からダイオードDS0〜DS3、コンデンサCS0〜CS3を経て巻線の他端へと流れる電流ループが形成される。その結果、各コンデンサCS0〜CS3は充電され、電圧VS0〜VS3が出力される。
図3に示す構成では、トランスT0の二次巻線SE0〜SE3と一次巻線PRとの間の結合極性を逆極性にしているので、トランジスタS0のオン期間には、ダイオードDS0〜DS3の作用によって二次巻線には電流が流れず、一次巻線PRに磁気エネルギーを溜めることができる。また、コンデンサCS0〜CS3充電期間、トランスT0の漏れインダクタンスが電流の平滑機能を担うことができるので、電源回路にコイルを別途追加する必要がなく、部品点数が少ないという特徴がある。このような回路方式は、一般にRCC(Ringing Choke Converter)と呼ばれ、小容量スイッチング電源として、広く使われている。なお、トランスT0の漏れインダクタンスに起因してトランスT0のドレインに発生するサージ電圧を低減する目的で、一次巻線PRの両端に接続されるコンデンサCFを設けている。
インバータ2のトランジスタTu+、Tv+、Tw+のエミッタ端子の電位は、それぞれのコレクタに接続されるトランジスタTu-、Tv-、Tw-のオンオフ状態により変化する。そのため、トランジスタTu+、Tv+、Tw+の各ゲート駆動回路用の電源グランドは、絶縁する必要がある。スイッチング電源出力VS1〜VS3がトランジスタTu+、Tv+、Tw+の各ゲート駆動回路用として、それぞれ使われる。一方、トランジスタTu-、Tv-、Tw-のエミッタは入力N端子に接続されるので、エミッタの電位は変化しない。そのため、スイッチング電源出力(二次巻線SE0の出力電圧)VS0を共通に使用することができる。すなわち、図3に示すように、二次巻線SE0の一端は入力N端子に接続される。
また、スイッチングコントローラIC1のGND0端子も入力N端子に接続されるので、二次巻線SE0の出力電圧VS0を抵抗VFB0およびVFB1で分圧し、その分圧電圧を出力検出電圧としてスイッチングコントローラIC1のFB端子に入力することができる。
スイッチングコントローラIC1のコントロールにより出力される二次巻線SE0の出力電圧VS0は、ダイオードD0のカソードとツェナダイオードZ0のカソードとを抵抗R0を介して接続した回路の、ダイオードD0のアノードに入力される。ツェナダイオードZ0のアノードは入力N端子に接続されている。スイッチングコントローラIC1は、ツェナダイオードZ0のツェナ電圧を駆動電源VCCとして得ている。ツェナダイオードZ0に並列接続されたコンデンサC0は、リプル電圧を抑制する役割を果たしている。
抵抗R1、ツェナダイオードZ1およびトランジスタS1で構成される回路は、入力端子P,Nに入力電圧VPNが印加された直後に、スイッチングコントローラIC1に駆動電源VCCを供給するためのスイッチ回路である。抵抗R1の一端はP端子に接続され、他端はツェナダイオードZ1のカソードとトランジスタS1のゲートとに接続されている。ツェナダイオードZ1のアノードは、N端子に接続されている。入力端子P,Nに電圧が印加されると、抵抗R1とツェナダイオードZ1との直列回路に電流が流れ、ツェナダイオードZ1の電圧が所定値に上昇するとトランジスタS1がオンする。
トランジスタS1のドレインはP端子に接続され、トランジスタS1のソースはダイオードD1とコンデンサC1との直列回路を介して、N端子に接続されている。ダイオードD1のアノードがトランジスタS1のソースに接続されているので、トランジスタS1がオンになるとコンデンサC1は充電される。
コンデンサC1の電圧が充電により上昇してツェナダイオードZ1の電圧(ツェナ電圧VZ1)に近づくと、トランジスタS1は非能動状態になり、その抵抗はコンデンサC1の電圧上昇と共に増加する。そして、「(ツェナ電圧VZ1)−(コンデンサC1の電圧)」がトランジスタS1のゲートスレッシュホールド電圧を下回ると、トランジスタS1はオフ状態になる。これにより、コンデンサC1の電圧は、ツェナ電圧VZ1近傍に収斂する。
コンデンサC1の電圧はダイオードD0と抵抗R0の接続点に供給され、スイッチングコントローラIC1の電源VCCとされる。ここで、ダイオードD0,D1は出力電圧VS0、PN入力電圧(上限は前記のとおりツェナダイオードZ1の電圧程度)のそれぞれの電圧の大小により、大きいほうの電圧を選択する役割を果たしている。
トランジスタS0のオン時間を長くするほど一次巻線PRに流れる電流は大きくなり、トランジスタS0をオフした際に二次巻線SE0〜SE3に流れる電流も大きくなる。その結果、トランジスタS0のオン時間を長くするほど、二次巻線SE0〜SE3の出力電圧VS0〜VS3は多くなる。また、トランジスタS0がオンの時に流れる電流は入力電圧VPNの増減に伴って増加・減少する。
スイッチングコントローラIC1は、出力電圧SV0が一定値となるようにトランジスタS0のオンオフ時間を制御する。そのため、入力電圧VPNが減少すると、スイッチングコントローラIC1はトランジスタS0のオン時間を入力電圧減少前よりも長くして、出力電圧SV0を一定値に保持しようと動作する。
本実施の形態では、このような特徴を利用し、トランジスタS0におけるスイッチング周期に対するオン時間の割合(デューティ)に基づいて入力電圧VPNを検出し、その検出値と図2の直流入力電圧検出回路4の検出値と比較することで、直流入力電圧検出回路4の異常を判定するようにした。図3に示す構成では、スイッチング情報取得回路110を設けてトランジスタS0のスイッチング周期、オン時間を検出し、その検出結果をマイクロコントローラ9aに入力するようにした。
(スイッチング情報取得回路110の説明)
図1の制御回路9に実装されてモータ制御処理を実行するマイクロコントローラ9aは、図示しない車両の上位コントローラと通信するため、高圧バッテリーと絶縁する構成とするのが一般的である。その場合は、スイッチングコントローラIC1のゲート電圧VGSをオプトカプラや磁気カプラ等の絶縁素子を用いて、絶縁を図ればよい。
図3のスイッチング情報取得回路110は、オプトカプラPH、抵抗RLおよび抵抗RPを備えている。オプトカプラPHの発光ダイオードは、カソードがスイッチングコントローラIC1のグラウンドGND0と接続され、アノードが抵抗RPを介してスイッチングコントローラIC1のゲート電圧出力に接続される。また、オプトカプラPHの受光トランジスタのコレクタは、抵抗RLを介して制御回路9の電源VSに接続されている。受光トランジスタのエミッタはグラウンドGNDに接続されている。
ゲート電圧VGSが非0正の値となって発光ダイオードの順方向電圧VF以上になると、オプトカプラPH内の発光ダイオードが発光し、2次側の受光トランジスタがオン状態となる。その結果、受光トランジスタのコレクタ電圧は略0(トランジスタの飽和電圧があるため、完全な0とはならない)になる。一方、ゲート電圧VGSがトランジスタS0をオフにする電圧になると、オプトカプラPH内の発光ダイオードが消光し、2次側の受光トランジスタはオフ状態になる。その結果、受光トランジスタのコレクタ電圧はVSになる。
ここで、トランジスタS0をオンにするゲート電圧VGSをVTHとした場合、VTHはVTH≧VFに設定すると良い。加えて、発光ダイオードの順方向電流がオプトカプラの駆動推奨電流範囲となるように、抵抗RPを設定すると良い。
図4は、スイッチングコントローラIC1動作時の各部波形を示す図である。図4(a)にはVS0、VAC0、VGS、入力電圧VPNの波形を示し、図4(b)にはスイッチング情報取得回路110から出力される信号VOSの波形を示す。なお、VAC0は、二次巻線SE0とダイオードDS0との接続点の電圧である。ここでは、トランジスタS0のゲート電圧VGSのスイッチング周期が5μs(周波数200kHz)、二次巻線SE0の出力電圧VS0が15V、制御回路9の電源VSが5Vとなるように各電気回路定数をそれぞれ設定している。図4では、入力電圧VPNを400Vとした場合の波形を示した。
トランジスタS0のゲート電圧VGSをオプトカプラPHに入力し、そのときに得られる絶縁後の信号VOSは、ゲート電圧VGSが0の期間はVS(=5V)となり、ゲート電圧VGSが非0正の値の期間は略0Vとなっていることがわかる。信号VOSは、マイクロコントローラ9aの周期測定タイマ機能を選択できるポートに入力されている。マイクロコントローラ9aは、信号VOSの立ち下がりから立ち上がりまでの時間を計数することで、トランジスタS0のオン時間Tonを測定する。さらに、信号VOSの立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間を計数することで、トランジスタS0のスイッチング周期Tsを測定する。また、マイクロコントローラ9aの演算処理により、オンデューティ(Ton/Ts)を演算する。
図5は、入力電圧VPNの電圧を250〜450VDCの範囲で変化させた場合の、オン時間Ton、スイッチング周期Ts、並びに、オンデューティ(符号Dutyで示す曲線)の演算結果を示したものである。図5に示す特性情報をマイクロコントローラ9aに記憶しておけば、スイッチング情報取得回路110からの信号VOSに基づいて得られるオンデューティ(Ton/Ts)の値から、入力電圧VPNの値を算出することができる。
そして、信号VOSに基づき算出された入力電圧VPNと、マイクロコントローラ9aのAD変換により得られる直流入力電圧検出器4の検出値とを比較し、それらの差分値が所定の閾値以上である場合には直流入力電圧検出器4の異常と判定する。
本実施の形態では、既に実装されている回路の信号を利用して直流入力電圧検出器4の診断を行うようにしているので、従来のように電圧検出器を2つ設ける構成に比べてコスト低減を図ることができる。また、特許文献1の場合のように個別配置されるユニット間の通信により電圧検出値を送受信する必要がないので、通信に起因する判定時間の長時間化という問題を、避けることができる。
さらに、直流入力電圧検出器4の診断を、マイクロコントローラ9aのAD変換とパルス立ち上がり/立ち下がり計数結果とにより行っているので、被監視システムと監視システムが同一の機能障害に陥るのを避けることができ、同一因子故障に伴う誤診断の確率を低減することができる。
なお、スイッチング情報取得回路110は、電源回路11bに設けても良いし、制御回路9側に設けても良い。
(変形例)
図3に示す例では、ゲート電圧VGSの変化情報をオプトカプラPHを介してマイクロコントローラ9aに入力するようにしたが、オプトカプラPHに代えてトランスを用いるようにしても良い。トランスの一次側にゲート電圧VGSを入力することで、二次側から電気的に絶縁された信号を取得することができる。
−第2の実施の形態−
図6は、第2の実施の形態における電源回路11bを示す図である。第1の実施の形態におけるスイッチング情報取得回路110では、トランジスタS0のゲートに入力される信号を絶縁素子であるオプトカプラPHを介してマイクロコントローラ9aに入力することで、スイッチング情報を取得した。一方、第2の実施の形態では、トランスT0に既に設けられている二次巻線SE4を利用し、スイッチング情報取得回路120は、二次巻線SE4の電圧VAC4を検出することでスイッチング情報を取得するようにした。電圧VAC4は、二次巻線SE4とダイオードDS4との接続点の電圧である。
二次巻線SE4の一端は、制御回路9のスイッチング電源グラウンドGNDに接続されている。一方、二次巻線SE4の他端(ダイオードDS4との接続点)は、抵抗RLの一端に接続されている。抵抗RLの他端は、ダイオードDC1のアノード、ダイオードDC0のカソード、そしてマイクロコントローラ9aのそれぞれに接続されている。そして、ダイオードDC1のカソードは電源VSに接続され、ダイオードDC0のアノードはグラウンドGNDに接続されている。
トランジスタS0のスイッチング動作に応じて、二次巻線SE4の出力電圧が変化する。二次巻線SE4の電圧が負の場合は、ダイオードDC0が導通状態になり、抵抗RLを通してグラウンドGNDから二次巻線SE4方向へと電流が流れる。その結果、マイクロコントローラ9aの入力ポートの信号VTSは略0Vとなる。なお、ダイオードの順方向電圧があるため、完全な0Vとはならない。逆に、二次巻線SE4の電圧が正の場合は、ダイオードDC1が導通状態になり、抵抗RLを通して二次巻線SE4から電源VS方向へと電流が流れる。その結果、信号VTSの電圧は電源VSの電圧となる。
図7は、図6に示す回路の各部波形を示したものである。図7(a)にはVSB、VAC4、VGS、入力電圧VPNの波形を示し、図7(b)にはスイッチング情報取得回路120から出力される信号VTSの波形を示す。なお、VSBは二次巻線SE4の出力電圧である。ここでは、トランジスタS0のゲート電圧VGSのスイッチング周期が5μs(周波数200kHz)、二次巻線SE0の出力電圧VS0が15V、制御回路9の電源VSが5Vとなるように各電気回路定数をそれぞれ設定している。図7では、入力電圧VPNを400Vとした場合の波形を示した。
図7(b)から分かるように、二次巻線SE4の電圧VAC4をダイオードDC0、DC1の直列回路の中点に抵抗RLを通し入力すると、マイクロコントローラ9aに入力される信号VTSは、ゲート電圧VGSが0の期間はVS(=5V)となり、ゲート電圧VGSが非0の期間は略0Vとなっていることがわかる。
信号VTSはマイクロコントローラ9aの周期測定タイマ機能の選択できるポートに入力されており、信号VTSの立ち下がりから立ち上がりまでの時間を計数することで、トランジスタS0のオン時間Tonを測定する。また、信号VTSの立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間を計数することで、トランジスタS0のスイッチング周期Tsを測定する。そして、マイクロコントローラ9aの演算処理により、オンデューティ(Ton/Ts)を演算する。
図8は、入力電圧VPNの電圧を250〜450VDCの範囲で変化させた場合の、オン時間Ton、スイッチング周期Ts、並びに、オンデューティ(Dutyで示す曲線)の演算結果を示したものである。図8の特性情報をマイクロコントローラ9aに記憶しておけば、スイッチング情報取得回路120からの信号VTSに基づいて得られるオンデューティ(Ton/Ts)から、入力電圧VPNの値を算出することができる。
そして、信号VTSに基づき算出された入力電圧VPNと、マイクロコントローラ9aのAD変換により得られる直流入力電圧検出器4の検出値とを比較し、それらの差分値が所定の閾値以上である場合には直流入力電圧検出器4の異常と判定する。なお、図5のDuty曲線と図8のDuty曲線とを比較すると、図5の場合の方が曲線の傾きが大きくなっている。そのため、第1の実施の形態の構成の方が、入力電圧VPNをより精度良く算出することができる。
本実施の形態においても、第1の実施の形態の場合と同様に、既に設けられている構成(トランスT0の二次巻線SE4)を利用することで、コスト低減、および判定時間の長時間化の回避を行うことができる。また、直流入力電圧検出器4の診断を、マイクロコントローラ9aのAD変換とパルス立ち上がり/立ち下がり計数結果により行っているので、被監視システムと監視システムが同一の機能障害に陥るのを避けることができ、同一因子故障に伴う誤診断の確率を低減することができる。
さらに、電源VSBを、制御回路9の電源回路11aが異常となった場合のバックアップ電源として用いることができる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(C1)電力変換装置100は、インバータ2を駆動する制御回路9と、トランジスタS0を有し、インバータ2の入力電圧を変換して制御回路9への印加電圧を出力する電源回路11bと、前記入力電圧を検出する直流入力電圧検出器4の診断を行う診断部として機能するマイクロコントローラ9aとを備える。マイクロコントローラ9aは、トランジスタS0に入力されるスイッチング信号のスイッチング周期およびオン時間に基づいて、直流入力電圧検出器4の診断を行う。
このように、既に実装されている回路の信号、すなわち、スイッチングコントローラIC1からトランジスタS0のゲートに出力されるスイッチング信号に基づいて診断を行う構成としているので、従来に比べてコスト低減が図れると共に、従来のような通信に起因する判定時間の長時間化という問題を回避することができる。
さらに、直流入力電圧検出器4の診断を、スイッチング信号のスイッチング周期およびオン時間(すなわち、マイクロコントローラ9aのAD変換とパルス立ち上がり/立ち下がり計数結果)に基づいて行っているので、被監視システムと監視システムが同一の機能障害に陥るのを避けることができ、同一因子故障に伴う誤診断の確率を低減することができる。
(C2)また、図3に示すように、スイッチング信号を電気的に絶縁してマイクロコントローラ9aに入力する絶縁素子(オプトカプラPH)を備えることで、マイクロコントローラ9aとの間の電気的絶縁を図ることができる。絶縁素子としては、オプトカプラPHに限らず磁気カプラ等を使用しても良い。
(C3)また、スイッチング信号をトランスにより絶縁し、そのトランスの二次出力に基づいて診断を行うようにしても良い。
(C4)例えば、図6に示すように、電源回路11bのトランスT0を、スイッチング信号を絶縁するトランスとして兼用しても良く、図3に示す構成の場合と同様の効果を奏することができると共に、さらにコスト低減を図ることができる。さらに、この構成の場合には、信号検出に用いる二次巻線SE4の出力電圧VSBを、マイクロコントローラ9aのバックアップ電源として用いることが可能である。
また、トランスT0を兼用する代わりに、スイッチング信号検出用のトランスを個別に設け、そのトランスの一次側にゲート電圧VGSを入力し、トランスの二次側の信号を図6のスイッチング情報取得回路120を介してマイクロコントローラ9aに入力するようにしても良い。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…バッテリー、2…インバータ、3…交流モータ、4…直流入力電圧検出器、9…制御回路、10…ゲート駆動回路、11a,11b…電源回路、100…電力変換装置、110,120…スイッチング情報取得回路、IC1…スイッチングコントローラ、PH…オプトカプラ、S0…トランジスタ、SE0〜SE4…二次巻線、T0…トランス

Claims (4)

  1. インバータ回路を駆動する制御回路部と、
    スイッチング回路を有し、前記インバータ回路の入力電圧を変換して前記制御回路部への印加電圧を出力する電源回路と、
    前記スイッチング回路に入力されるスイッチング信号のスイッチング周期およびオン時間に基づいて、前記入力電圧を検出する電圧検出部の診断を行う診断部とを備える、電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記スイッチング信号を電気的に絶縁して前記診断部に入力する絶縁素子を備える、電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記スイッチング信号をトランスにより絶縁し、前記トランスの二次出力に基づいて前記診断を行う、電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置において、
    前記電源回路のトランスを、前記スイッチング信号を絶縁するトランスとして兼用する、電力変換装置。
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