JP2006174569A - インバータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 直流電源の直流電圧の急な変動に対してもモータに流れる電流の変動を抑えることが可能なインバータ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 インバータ装置1は、スイッチング素子2〜7の前回の駆動制御タイミングにおいて、3相モータ42の角速度に基づいてインバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧を求め、その出力電圧をドライブ信号のデューティで割ることにより直流電源41の推定直流電圧を求め、前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、回転数算出部14で算出された回転数に基づいて3相モータ42の目標出力電圧を示す指令値を求め、その指令値を推定直流電圧で割ることによりドライブ信号のディーティを求める。
【選択図】 図1
【解決手段】 インバータ装置1は、スイッチング素子2〜7の前回の駆動制御タイミングにおいて、3相モータ42の角速度に基づいてインバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧を求め、その出力電圧をドライブ信号のデューティで割ることにより直流電源41の推定直流電圧を求め、前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、回転数算出部14で算出された回転数に基づいて3相モータ42の目標出力電圧を示す指令値を求め、その指令値を推定直流電圧で割ることによりドライブ信号のディーティを求める。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数のスイッチング素子をそれぞれオン、オフさせることより直流電源の直流電力を交流に変換しモータを駆動するインバータ装置に関し、特に、直流電源からインバータ装置に出力される直流電圧の推定に関する。
図4は、既存のインバータ装置を示す図である。
図4に示すインバータ装置40は、バッテリなどの直流電源41の直流電力を交流に変換して3相モータ42を駆動する。
図4に示すインバータ装置40は、バッテリなどの直流電源41の直流電力を交流に変換して3相モータ42を駆動する。
例えば、インバータ装置40は、互いに直列に接続された1対のスイッチング素子が3組、それぞれ直流電源41に並列に接続されて構成され、3組のスイッチング素子のそれぞれの中点と3相モータ42のU相、V相、及びW相のそれぞれの入力とが接続される。そして、インバータ装置40の各相に設けられるスイッチング素子を順次オン、オフさせることにより3相モータ42の各相に互いに位相が120度づつ異なる交流電力を供給し3相モータ42を駆動する。
また、各スイッチング素子は、3相モータ42の各相に流れる電流に基づいて駆動制御されるものがある。例えば、3相モータ42に流れる電流のd軸電流及びq軸電流のうちd軸電流をゼロに保つように各スイッチング素子の駆動が制御されるものがある(例えば、非特許文献1参照)。このように、d軸電流をゼロに保ちながら各スイッチング素子を駆動制御する場合では、3相モータ42のトルクを3相モータ42に実際に流れる電流のみで制御することができるというメリットがある。
ところで、インバータ装置40の入力部に電圧センサがない場合では、インバータ装置40の入力電圧を定数Vconstとして3相モータ42を駆動する。一般に、3相モータ42を駆動させるためには、3相モータ42に流れる電流をフィードバックし、その電流から得られるd軸電流及びq軸電流をPI制御することによりインバータ装置40から3相モータ42に出力される目標電圧を示す指令値Voutを演算すると共に、3相モータ42に取り付けられた回転センサから得られる値に基づいて3相モータ42の回転子の位相θを演算する。次に、スイッチング素子を駆動制御するドライブ信号のデューティDをD=Vout/Vconstにより求め、そのデューティDと上記位相θとによりインバータ装置40から3相モータ42に出力される電圧を決定する。これにより、インバータ装置40から実際に出力される電圧VOUTは、インバータ装置40に実際に入力される電圧をVDCとする場合、VOUT=D・VDC=Vout・VDC/Vconstとなる。
また、インバータ装置40の入力電圧が変動する場合(例えば、3相モータ42がインバータ装置40を介して車載のバッテリと接続されるコンプレッサ用のモータとする場合であって、車両の加速や減速などによりそのバッテリの電圧が変化する場合)では、そのインバータ装置40の入力電圧の変動に合わせて指令値Voutを変動させ、その変動する指令値Voutに基づいて3相モータ42を駆動させる。
武田洋次、松井信行、森本茂雄、本田幸夫、「埋込磁石同期モータの設計と制御」第1版第2刷、株式会社オーム社、平成15年5月25日、p.22−23
武田洋次、松井信行、森本茂雄、本田幸夫、「埋込磁石同期モータの設計と制御」第1版第2刷、株式会社オーム社、平成15年5月25日、p.22−23
しかしながら、インバータ装置40の入力電圧が急に変動する場合(例えば、3相モータ42がインバータ装置40を介して車載のバッテリと接続されるコンプレッサ用のモータとする場合であって、車両の急な加速や減速によりバッテリの電圧が急に変動する場合)では、そのインバータ装置40の入力電圧の急な変動にデューティDの変化が追いつかず、インバータ装置40から3相モータ42に出力される電圧がインバータ装置40の入力電圧の急な変動の影響を受けて変動し、3相モータ42に流れる電流が変動する。そして、インバータ装置40の入力電圧が急に上昇する場合では、インバータ装置40がその入力電圧の急な上昇に対応できず、インバータ装置40から3相モータ42に出力される電圧が急に大きくなり、3相モータ42の電流が増加する。
図5(a)は、直流電源41の直流電圧が急に上昇した場合における直流電源41の直流電圧と3相モータ42の電流との関係を示すグラフである。また、図5(b)は、図5(a)に示すグラフにおける直流電源41の直流電圧VDC及び3相モータ42の電流Iのそれぞれの値を示す表である。なお、図5(a)において、グラフの左側の縦軸は直流電源41の直流電圧VDC[V]を示し、グラフの右側の縦軸は3相モータ42の電流I[A]を示し、横軸は時間t[ms]を示している。
図5(a)または図5(b)に示すように、直流電源41の直流電圧VDCが急に上昇すると、その直流電圧VDCの上昇に伴って3相モータ42の電流も増加している。
このように、直流電源41の直流電圧VDCが急に上昇する場合で、かつ、インバータ装置40の制御動作がその直流電圧VDCの急な上昇に追いつかない場合は、インバータ装置40の出力電圧も大きくなり、3相モータ42に流れる電流が増加してしまう。
このように、直流電源41の直流電圧VDCが急に上昇する場合で、かつ、インバータ装置40の制御動作がその直流電圧VDCの急な上昇に追いつかない場合は、インバータ装置40の出力電圧も大きくなり、3相モータ42に流れる電流が増加してしまう。
そして、直流電源41の直流電圧VDCの急な上昇に伴い3相モータ42に流れる電流が増加する場合において、その3相モータ42の電流が定格電流の範囲を超えてしまうと、インバータ装置40は3相モータ42に過電流が流れたと判断し、3相モータ42を異常停止させてしまう。
そこで、本発明は、直流電源の直流電圧の急な変動に対してもモータに流れる電流の変動を抑えることが可能なインバータ装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明のインバータ装置は、モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段と、前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて当該インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の推定直流電圧を求め、前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求めることを特徴とする。
すなわち、本発明のインバータ装置は、モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段と、前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて当該インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の推定直流電圧を求め、前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求めることを特徴とする。
このように、指令値を前回の駆動制御タイミングにおける直流電源の推定直流電圧で割ることにより、ドライブ信号のデューティを求めているので、直流電源の直流電圧が上昇してもその直流電圧の上昇に伴ってモータの電流が大きくなりマップを利用する補正係数が変化することによりドライブ信号のデューティを小さくさせることができる。そのため、直流電源の直流電圧の上昇に伴ってインバータ装置の出力電圧を小さくさせることができ、モータに流れる電流も小さくさせることができる。
これにより、直流電源の直流電圧が急に上昇しても、モータに流れる電流が増加することを抑えることができる。
また、上記インバータ装置の制御手段は、前記前回の駆動制御タイミングにおいて、前記推定直流電圧をローパスフィルタにかけるように構成してもよい。
また、上記インバータ装置の制御手段は、前記前回の駆動制御タイミングにおいて、前記推定直流電圧をローパスフィルタにかけるように構成してもよい。
また、本発明のインバータ装置は、モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段と、前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御手段とを備え、前記制御手段は、予め、前記モータの角速度と前記モータに流れる電流のq軸電流との関係を示す値と前記モータの角速度とが関連付けられたデータテーブルを記録し、前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて当該インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の第1の推定直流電圧を求め、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度及びq軸電流に対応する値を前記データテーブルから求め、該データテーブルから求めた値と前記第1の推定直流電圧との積を前記直流電源の第2の推定直流電圧とし、前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記第2の推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求めることを特徴とする。
また、上記インバータ装置の制御手段は、前記前回の駆動制御タイミングにおいて、前記第2の推定直流電圧をローパスフィルタにかけるように構成してもよい。
また、本発明の制御装置は、モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段とを備えるインバータ装置に設けられ、前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御装置であって、前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて前記インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の推定直流電圧を求め、前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求めることを特徴とする。
また、本発明の制御装置は、モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段とを備えるインバータ装置に設けられ、前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御装置であって、前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて前記インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の推定直流電圧を求め、前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求めることを特徴とする。
また、上記制御装置は、前記前回の駆動制御タイミングにおいて、前記推定直流電圧をローパスフィルタにかけるように構成してもよい。
また、本発明の制御装置は、モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段とを備えるインバータ装置に設けられ、前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御装置であって、予め、前記モータの角速度と前記モータに流れる電流のq軸電流との関係を示す値と前記モータの角速度とが関連付けられたデータテーブルを記録し、前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて前記インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の第1の推定直流電圧を求め、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度及びq軸電流に対応する値を前記データテーブルから求め、前記データテーブルから求めた値と前記第1の推定直流電圧との積を前記直流電源の第2の推定直流電圧とし、前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記第2の推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求めることを特徴とする。
また、本発明の制御装置は、モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段とを備えるインバータ装置に設けられ、前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御装置であって、予め、前記モータの角速度と前記モータに流れる電流のq軸電流との関係を示す値と前記モータの角速度とが関連付けられたデータテーブルを記録し、前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて前記インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の第1の推定直流電圧を求め、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度及びq軸電流に対応する値を前記データテーブルから求め、前記データテーブルから求めた値と前記第1の推定直流電圧との積を前記直流電源の第2の推定直流電圧とし、前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記第2の推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求めることを特徴とする。
また、上記制御装置は、前記前回の駆動制御タイミングにおいて、前記第2の推定直流電圧をローパスフィルタにかけるように構成してもよい。
本発明によれば、直流電源の直流電圧の変動に伴ってドライブ信号のデューティを変動させることができるので、直流電源の直流電圧が急に変動しても、モータに流れる電流の変動を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態のインバータ装置を示す図である。なお、図4に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。また、図1に示す3相モータ42は、例えば、永久磁石同期モータとする。また、図1に示す3相モータ42は、例えば、コンプレッサ用のモータとする。
図1は、本発明の実施形態のインバータ装置を示す図である。なお、図4に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。また、図1に示す3相モータ42は、例えば、永久磁石同期モータとする。また、図1に示す3相モータ42は、例えば、コンプレッサ用のモータとする。
図1に示すように、インバータ装置1は、スイッチング素子2〜7と、電流センサ8及び9と、三相/二相変換部10と、レゾルバ(resolver)11と、RD(resolver/digital)変換部12と、電気角算出部13と、回転数算出部14と、回転数制御部15と、電流制御部16と、ドライブ信号出力部17とを備えて構成されている。なお、レゾルバ11やRD変換部12などにより「特許請求の範囲」に記載の位置検出手段を構成するものとする。また、電流制御部16やドライブ信号出力部17などにより「特許請求の範囲」に記載の制御手段及び制御装置を構成するものとする。また、三相/二相変換部10、RD変換部12、電気角算出部13、回転数算出部14、回転数制御部15、電流制御部16、または、ドライブ信号出力部17は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成されてもよい。
上記スイッチング素子2〜7は、例えば、図1に示すようなIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やIGBT以外にもFET(Field Effect Transistor)などが考えられる。また、スイッチング素子2及び3、スイッチング素子4及び5、並びに、スイッチング素子6及び7は、それぞれ互いに直列に接続され、直流電源41に並列に接続されている。また、スイッチング素子2及び3の中点は3相モータ42のU相の入力と接続され、スイッチング素子4及び5の中点は3相モータ42のV相の入力と接続され、スイッチング素子6及び7の中点は3相モータ42のW相の入力に接続されている。
上記電流センサ8及び9は、例えば、CT(Current Transformer)やホール素子などが考えられ、電流センサ8がV相に設けられ、電流センサ9がW相に設けられている。なお、3相モータ42の各相の電流は、各相のシャント抵抗に印加される電圧に基づいて求めるようにしてもよい。
上記三相/二相変換部10は、電流センサ8よりV相の電流を求め、電流センサ9よりW相の電流を求め、残りのU相の電流をV相の電流とW相の電流の合計電流から求め、U相〜W相のそれぞれの電流から3相モータ42に流れる電流のd軸方向の電流(以下、d軸電流という)及びq軸方向の電流(以下、q軸電流という)を求める。例えば、3相モータ42の回転子のN極をd軸とし、そのd軸から90度進んだ方向をq軸とする。
上記レゾルバ11は、3相モータ42の固定子及び回転子にそれぞれ設けられるコイルやトランスなどであって、回転子の位置を示す誘起電圧を出力する。
上記RD変換部12は、レゾルバ11から出力される誘起電圧をデジタル値に変換する。
上記RD変換部12は、レゾルバ11から出力される誘起電圧をデジタル値に変換する。
上記電気角算出部13は、RD変換部12から出力されるデジタル値に基づいて3相モータ42の電気角θ(n)を算出する。
上記回転数算出部14は、RD変換部12から出力されるデジタル値に基づいて3相モータ42の回転数f(n)を算出する。
上記回転数算出部14は、RD変換部12から出力されるデジタル値に基づいて3相モータ42の回転数f(n)を算出する。
上記回転数制御部15は、外部からの3相モータ42の目標回転数を示す回転数指令値と回転数算出部14から出力される回転数f(n)との差分を電流指令値として出力する。
上記電流制御部16は、回転数制御部15から出力される電流指令値と三相/二相変換部10から出力されるd軸電流及びq軸電流とに基づいてインバータ装置1から3相モータ42に出力される目標電圧を示す電圧指令値Vout(n)を出力する。なお、電流制御部16は、PI(P:Proportional、I:Integral)制御を行うことにより電圧指令値Vout(n)を求めるように構成してもよい。
上記ドライブ信号出力部17は、電流制御部16から出力される電圧指令値Vout(n)と電気角算出部13から出力される電気角θ(n)とに基づいてドライブ信号を出力する。
そして、スイッチング素子2〜7は、それぞれ、ドライブ信号出力部17から出力されるドライブ信号に基づいてオン、オフすることにより、3相モータ42の各相に互いに位相が120度づつ異なる交流電力を供給し3相モータ42を駆動する。
本実施形態のインバータ装置1の特徴とする点は、スイッチング素子2〜7の前回の駆動制御タイミングにおいて、電気角算出部13から出力される電気角θ(n−1)から得られる3相モータ42の角速度に基づいてインバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧を求め、その出力電圧をドライブ信号のデューティで割ることにより直流電源41の推定直流電圧を求め、前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、回転数算出部14から出力される回転数f(n)に基づいて3相モータ42の目標出力電圧を示す電圧指令値Vout(n)を求め、その電圧指令値Vout(n)を推定直流電圧で割ることによりドライブ信号のディーティを求めている点である。なお、3相モータ42の角速度は、回転数算出部14から出力される回転数f(n)から求めるようにしてもよい。
図2は、本発明の実施形態のインバータ装置1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図2において、ステップS1−1〜S2−1は、スイッチング素子2〜7の前回の駆動制御タイミング(1サンプル前)におけるインバータ装置1の動作を示している。また、図2において、ステップS1−2〜S2−2は、スイッチング素子2〜7の前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおけるインバータ装置1の動作を示している。また、図2において、ステップST1〜ST5は、スイッチング素子2〜7の前回の駆動制御タイミングにおけるインバータ装置1の動作を示している。
まず、インバータ装置1から3相モータ42に出力される電圧VOUT(n−2)に応じて3相モータ42に流れる電流I(n−1)が変動する。
次に、ステップS1−1において、電流制御部16は、PI制御を行い、電圧指令値Vout(n−1)を演算する。
次に、ステップS1−1において、電流制御部16は、PI制御を行い、電圧指令値Vout(n−1)を演算する。
次に、ステップS2−1において、ドライブ信号出力部17は、電圧指令値Vout(n−1)を、前回の駆動制御タイミングよりも1サンプル前の駆動制御タイミングにおいて求められた直流電源41の推定直流電圧Vdc**(n−2)で割ることにより、ドライブ信号のデューティD(n−1)を求める。
これにより、インバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧VOUT(n−1)は、VOUT(n−1)=D(n−1)×VDC(n−1)となる。なお、VDC(n−1)は、前回の駆動制御タイミングにおける直流電源41の実際の直流電圧とする。
また、ステップST1において、ドライブ信号出力部17は、電気角算出部13から出力される電気角θ(n−1)から3相モータ42の角速度ω(n−1)を求め、その角速度ω(n−1)と速度起電力係数KEとの積をインバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧Vout*(n−1)とする。なお、電気角算出部13から出力される電気角θ(n−1)を時間で微分することにより3相モータ42の角速度ω(n−1)を求めるようにしてもよい。
ここで、3相モータ42の角速度ω(n−1)と速度起電力係数KEとの積を出力電圧Vout*(n−1)とする理由を説明する。
一般に、モータにかかる電圧Vの電圧方程式は、以下の2つの式で表すことができる。
一般に、モータにかかる電圧Vの電圧方程式は、以下の2つの式で表すことができる。
なお、Vd:d軸モータ電圧、Vq:q軸モータ電圧、R:抵抗、Ld:d軸インダクタンス、Lq:q軸インダクタンス、ω:角速度、p:微分演算子、Id:d軸モータ電流、Iq:q軸モータ電流、e:KEω、KE:速度起電力係数、Id=0とする。
また、上記(2)式より、Vd=−ωLq×Iq、Vq=(R+pLq)×Iq+KEωとなる。なお、「R+pLq」は、モータが定常状態のとき「R」とする。
そして、上記(2)式により求めたVd及びVqを上記(1)式に代入することによりモータの電圧Vが求まる。
そして、上記(2)式により求めたVd及びVqを上記(1)式に代入することによりモータの電圧Vが求まる。
すなわち、モータの電圧Vを求める際、上記(2)式において、「−ωLq」、「R」、及び「KEω」のそれぞれの値が支配的となっている。そして、特に、モータが定常状態のときは、上記(2)式において、「KEω」の値が最も支配的となるため、モータの電圧Vを、V≒KEωと表すことができる。
これにより、3相モータ42の角速度ω(n−1)と速度起電力係数KEとの積を出力電圧Vout*(n−1)とすることができる。
なお、モータが定常状態でないときは、上記(2)式において、「−ωLq」及び「R」のそれぞれの値も支配的となるため、「−ωLq」及び「R」のそれぞれの値も考慮してモータの電圧Vを求めることが望ましい。すなわち、モータの回転数が大きくトルクが小さい場合は、モータの角速度ωの影響が大きくなり、モータの回転数が小さくトルクが大きい場合は、モータの電流のq軸電流Iqの影響が大きくなる。例えば、角速度ωとq軸電流Iqとの関係を示す比を角速度ωに基づいて求め、その求めた比をV≒KEωで求めたモータの電圧Vにかけることによりモータの電圧Vを補正することが考えられる。
なお、モータが定常状態でないときは、上記(2)式において、「−ωLq」及び「R」のそれぞれの値も支配的となるため、「−ωLq」及び「R」のそれぞれの値も考慮してモータの電圧Vを求めることが望ましい。すなわち、モータの回転数が大きくトルクが小さい場合は、モータの角速度ωの影響が大きくなり、モータの回転数が小さくトルクが大きい場合は、モータの電流のq軸電流Iqの影響が大きくなる。例えば、角速度ωとq軸電流Iqとの関係を示す比を角速度ωに基づいて求め、その求めた比をV≒KEωで求めたモータの電圧Vにかけることによりモータの電圧Vを補正することが考えられる。
次に、ステップST2において、ドライブ信号出力部17は、出力電圧Vout*(n−1)を、上記ステップS1で求めたデューティD(n−1)で割ることにより、直流電源41の仮の推定直流電圧V1(n−1)(第1の推定直流電圧)を演算する。
次に、ステップST3において、ドライブ信号出力部17は、3相モータ42の角速度ω(n−1)に対応する値Map(n−1)をデータテーブル(マップ)から求める。なお、データテーブルは、予め、ドライブ信号出力部17に記録されるものであり、3相モータ42の角速度ω(n−1)とq軸電流Iq(n−1)との関係を示す値Map(n−1)と、3相モータ42の角速度ω(n−1)とが関連付けられて記録されているものとする。また、データテーブルは、例えば、q軸電流Iq(n−1)が大きくなると、値Map(n−1)が大きくなるように設定されているものとする。
次に、ステップST4において、ドライブ信号出力部17は、値Map(n−1)と仮の推定直流電圧V1(n−1)との積を直流電源41の推定直流電圧Vdc*(n−1)(第2の推定直流電圧)とする。
これにより、インバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧Vout*(n−1)を補正することができ、直流電源41の推定直流電圧Vdc*(n−1)をより正確に求めることができる。
そして、ステップST5において、ドライブ信号出力部17は、さらに、推定直流電圧Vdc*(n−1)にローパスフィルタをかけてVdc**(n−1)とする。なお、推定直流電圧Vdc**(n−1)は、例えば、Vdc**(n−1)=A(定数)×(Vdc**(n−1)−Vdc**(n−2))+Vdc**(n−2)により求めるようにしてもよい。
これにより、3相モータ42の駆動をスムーズにさせることができる。
また、インバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧VOUT(n−1)に応じて3相モータ42に流れる電流I(n)が変動すると、ステップS1−2において、電流制御部16は、PI制御を行い、電圧指令値Vout(n)を演算する。
また、インバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧VOUT(n−1)に応じて3相モータ42に流れる電流I(n)が変動すると、ステップS1−2において、電流制御部16は、PI制御を行い、電圧指令値Vout(n)を演算する。
次に、ステップS2−2において、ドライブ信号出力部17は、電圧指令値Vout(n)を、上記ステップST5において求められた推定直流電圧Vdc**(n−1)で割ることにより、デューティD(n)を求める。
これにより、インバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧VOUT(n)は、VOUT(n)=D(n)×VDC(n)となる。なお、VDC(n)は、前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおける直流電源41の実際の直流電圧とする。
そして、インバータ装置1は、上述のステップS1−1〜S2−1、ステップS1−2〜S2−2、及びステップST1〜ST5をスイッチング素子2〜7の駆動制御タイミング毎に繰り返し行い、スイッチング素子2〜7にそれぞれ入力されるドライブ信号のデューティD(n)を決定する。
なお、3相モータ42の停止中は、直流電源41の直流電圧VDC(n)の推定が行えないため、3相モータ42の起動時では、インバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧Vdc**(n−1)は、使用される直流電源41の直流電圧の最低条件に制限しておく。
また、図2に示すフローチャートは、例えば、フローチャートに対応するプログラムが予めRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などに記録され、CPUなどによりそのプログラムがROMやRAMなどから取り出されて実行されることにより実現されてもよい。
図3(a)は、直流電源41の直流電圧が急に上昇した場合における直流電源41の直流電圧と3相モータ42の電流との関係の一例を示すグラフである。また、図3(b)は、図3(a)に示すグラフにおける直流電源41の直流電圧VDC及び3相モータ42の電流Iのそれぞれの値を示す表である。なお、図3(a)において、グラフの左側の縦軸は直流電源41の直流電圧VDC[V]を示し、グラフの右側の縦軸は3相モータ42の電流I[A]を示し、横軸は時間t[ms]を示している。
図3(a)または図3(b)に示すように、直流電源41の直流電圧VDC(n)が上昇した直後では、直流電源41の直流電圧VDC(n)の急な上昇の影響を受けてインバータ装置1の出力電圧VOUT(n)が大きくなり3相モータ42の電流I(n)が増加している(例えば、時間t=5:電流I=0.192248〜時間t=6:電流I=0.230856)。
そして、3相モータ42の電流I(n)が増加すると、値Map(n−1)が大きくなり、推定直流電圧Vdc**(n−1)が大きくなるので、ドライブ信号のデューティD(n)が小さくなり、3相モータ42の電流I(n)も小さくなる(例えば、時間t=6:電流I=0.230856〜時間t=7:電流I=0.214715)。
そして、直流電源41の直流電圧VDC(n)の上昇が止まり一定になると、推定直流電圧Vdc**(n−1)が変動しなくなるため、ドライブ信号のデューティD(n)が変動しなくなり、3相モータ42の電流I(n)が変動しなくなる(例えば、時間t=12:電流I=0.191996〜時間t=13:電流I=0.191284)。
このように、電圧指令値Vout(n)を、前回の駆動制御タイミングにおける直流電源41の推定直流電圧Vdc**(n−1)で割ることにより、ドライブ信号のデューティD(n)を求めているので、直流電源41の直流電圧VDC(n)の上昇直後は、その直流電圧VDC(n)の上昇の影響を受けてインバータ装置1の出力電圧VOUT(n)も大きくなり、3相モータ42の電流I(n)が増加するが、すぐに、3相モータ42の電流I(n)の増加に伴って値Map(n−1)が大きくなるため、推定直流電圧Vdc**(n−1)が大きくなりデューティD(n)が小さくなる。そして、デューティD(n)が小さくなると、インバータ装置1の出力電圧VOUT(n)が小さくなるので、3相モータ42に流れる電流I(n)も小さくなる。
このように、直流電源41の直流電圧VDC(n)の変動に伴ってドライブ信号のデューティD(n)を変動させることができるので、直流電源41の直流電圧VDC(n)が急に変動しても、3相モータ42に流れる電流I(n)の変動を抑えることができる。
また、インバータ装置1は、直流電源41の直流電圧を推定する際、Vout*(n−1)≒KEω(n−1)によりインバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧Vout*(n−1)を求めているので、上記(1)式及び上記(2)式をそのまま使用してインバータ装置1から3相モータ42に出力される出力電圧を求める場合に比べて、直流電源41の直流電圧を推定する際の計算量を減らすことができる。これにより、電流制御部16やドライブ信号出力部17などを安価なCPUなどで構成することができる。
なお、上記実施形態では、3相モータ42を駆動させる際の直流電源41の直流電圧を推定する構成であるが、2相または4相以上のモータを駆動させる際の直流電源41の直流電圧を推定するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、直流電源41からインバータ装置1に直流電力を供給する構成であるが、交流電力を直流電力に変換する直流電源からインバータ装置1に直流電力を供給するように構成してもよい。
1 インバータ装置
2〜7 スイッチング素子
8、9 電流センサ
10 三相/二相変換部
11 レゾルバ
12 RD変換部
13 電気角算出部
14 回転数算出部
15 回転数制御部
16 電流制御部
17 ドライブ信号出力部
40 インバータ装置
41 直流電源
42 3相モータ
2〜7 スイッチング素子
8、9 電流センサ
10 三相/二相変換部
11 レゾルバ
12 RD変換部
13 電気角算出部
14 回転数算出部
15 回転数制御部
16 電流制御部
17 ドライブ信号出力部
40 インバータ装置
41 直流電源
42 3相モータ
Claims (8)
- モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、
前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段と、
前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて当該インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の推定直流電圧を求め、
前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求める、
ことを特徴とするインバータ装置。 - 請求項1に記載のインバータ装置であって、
前記制御手段は、前記前回の駆動制御タイミングにおいて、前記推定直流電圧をローパスフィルタにかける、
ことを特徴とするインバータ装置。 - モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、
前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段と、
前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、予め、前記モータの角速度と前記モータに流れる電流のq軸電流との関係を示す値と前記モータの角速度とが関連付けられたデータテーブルを記録し、
前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて当該インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の第1の推定直流電圧を求め、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度及びq軸電流に対応する値を前記データテーブルから求め、該データテーブルから求めた値と前記第1の推定直流電圧との積を前記直流電源の第2の推定直流電圧とし、
前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記第2の推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求める、
ことを特徴とするインバータ装置。 - 請求項3に記載のインバータ装置であって、
前記制御手段は、前記前回の駆動制御タイミングにおいて、前記第2の推定直流電圧をローパスフィルタにかける、
ことを特徴とするインバータ装置。 - モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段とを備えるインバータ装置に設けられ、前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御装置であって、
前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて前記インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の推定直流電圧を求め、
前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求める、
ことを特徴とする制御装置。 - 請求項5に記載の制御装置であって、
前記前回の駆動制御タイミングにおいて、前記推定直流電圧をローパスフィルタにかける、
ことを特徴とする制御装置。 - モータの各相に設けられ、オン、オフすることにより直流電源の直流電力を交流に変換し前記モータを駆動する複数のスイッチング素子と、前記モータの回転子の位置を検出する位置検出手段とを備えるインバータ装置に設けられ、前記複数のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するドライブ信号を出力する制御装置であって、
予め、前記モータの角速度と前記モータに流れる電流のq軸電流との関係を示す値と前記モータの角速度とが関連付けられたデータテーブルを記録し、
前記スイッチング素子の前回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度に基づいて前記インバータ装置から前記モータに出力される出力電圧を求め、該出力電圧を前記ドライブ信号のデューティで割ることにより前記直流電源の第1の推定直流電圧を求め、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの角速度及びq軸電流に対応する値を前記データテーブルから求め、前記データテーブルから求めた値と前記第1の推定直流電圧との積を前記直流電源の第2の推定直流電圧とし、
前記前回の駆動制御タイミングの次回の駆動制御タイミングにおいて、前記位置検出手段で検出された回転子の位置から得られる前記モータの回転数に基づいて前記モータの目標出力電圧を示す指令値を求め、該指令値を前記第2の推定直流電圧で割ることにより前記ドライブ信号のディーティを求める、
ことを特徴とする制御装置。 - 請求項7に記載の制御装置であって、
前記前回の駆動制御タイミングにおいて、前記第2の推定直流電圧をローパスフィルタにかける、
ことを特徴とする制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004361951A JP2006174569A (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004361951A JP2006174569A (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | インバータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006174569A true JP2006174569A (ja) | 2006-06-29 |
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ID=36674710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004361951A Withdrawn JP2006174569A (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | インバータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006174569A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010057216A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Toshiba Corp | インバータ装置 |
WO2018079299A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電力変換装置 |
CN113812081A (zh) * | 2019-05-20 | 2021-12-17 | 三菱电机株式会社 | 电源装置 |
-
2004
- 2004-12-14 JP JP2004361951A patent/JP2006174569A/ja not_active Withdrawn
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CN113812081B (zh) * | 2019-05-20 | 2024-02-09 | 三菱电机株式会社 | 电源装置 |
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