JPWO2018074583A1 - 歯科切削加工用複合レジン材料及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
項1.
3層以上の積層構造を有する歯科切削加工用複合レジン材料であって、
3種以上の歯科用組成物が、1つの金型に同時に充填された後に、重合硬化された歯科切削加工用複合レジン材料。
項2.
3層以上の積層構造がグラデーション化された、項1に記載の歯科切削加工用複合レジン材料。
項3.
歯科切削加工用複合レジン材料の一端から他端に向かう第1方向に延在する直線上において、一端から他端に向かう第1方向に向かって色が変化しており、
前記一端から全長の15%までの区間にある第1点のL*C*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L1,C1,h1)とし、
前記一端から全長の50%の距離にある第2点のL*C*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L2,C2,h2)とし、
前記他端から全長の15%の区間にある第3点のL*C*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L3,C3,h3)としたとき、値の順番は、
L1>L2>L3であり、かつ
C1<C2<C3である、
項1又は2に記載の歯科切削加工用複合レジン材料。
項4.
一端から他端に向かう第1方向に延在する直線上において、一端から他端に向かう第1方向に向かって透過率が変化しており、
前記一端から全長の15%までの距離にある第1点の透過率をT1とし、
前記一端から全長の50%の距離にある第2点の透過率をT2とし、
前記他端から全長の15%までの距離にある第3点の透過率をT3としたとき、
第1点(T1)と第2点(T2)の透過率の差が2%〜4%であり、かつ
第2点(T2)と第3点(T3)の透過率の差が2%〜6%であり、値の順番は、
T1>T2>T3である、
項1〜3の何れか一項に記載の歯科切削加工用複合レジン材料。
項5.
曲げ強さが180MPa以上で、かつ前記積層構造における色調の界面が確認されない、請求項1〜4の何れか一項に記載の歯科切削加工用複合レジン材料。
項6.
前記歯科組成物が、無機フィラー及び樹脂を含有する、項1〜5の何れか一項に記載の歯科切削加工用複合レジン材料。
項7.
項1〜6に記載の3層以上の積層構造を有する歯科切削加工用複合レジン材料の作製方法であって、
3種以上の歯科用組成物を、1つの金型に同時に充填した後に、重合硬化する工程を含む、作製方法。
本発明の歯科切削加工用複合レジン材料は、3種以上の歯科用組成物が、1つの金型に同時に充填され、3層以上の積層構造を有する歯科切削加工用複合レジン材料である。
本発明の歯科切削加工用複合レジン材料で用いられる歯科用組成物としては、特に限定はなく、例えば、(A)SiO2、ZrO2及びAl2O3を含有する複合金属酸化物フィラー、(B)フッ化物を含有する無機フィラー、(C)平均粒子径0.1μm以下の超微粒子SiO2フィラー、及び/又は(D)(メタ)アクリレート系重合性モノマーを含み、該(A)複合金属酸化物フィラーが21〜61重量%、かつ該(B)フッ化物を含有する無機フィラーが7〜50重量%の配合割合で混合することで製造できる。
本発明の歯科切削加工用複合レジン材料(「成形体」、「硬化体」、「ブロック」又は「グラデーションブロック」ということもある。)の作製方法は、3種(類)以上の歯科用組成物を、1つの金型に同時に充填する工程を含んでいる。つまり、1つ目の歯科用組成物(第1層)、2つ目の歯科用組成物(第2層)及び3つ目の歯科用組成物(第3層)を、1つの金型に対して、同時に充填する工程を備えることにより、本発明の歯科切削加工用複合レジン材料を作成できる。
hの値は、0度が赤で、90度が黄、180度が緑、270度が青となる。
前記一端から全長における50%の距離にある第2点のL*C*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L2,C2,h2)とし、
前記他端から全長における15%の区間にある第3点のL*c*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L3,C3,h3)としたとき、
L1としては、特に限定はないが、例えば、65〜85の範囲であり、好ましくは、70〜80である。
ノズルから複数のペースト状の歯科用組成物(複合レジン材料)を金型に同時に充填する際に、層と層の間に空気が入り込んでしまう問題がある。そのため、ノズル流路形状については次のような加工を実施することができる。例えば、3層ブロックの場合、外側の層は中央層に押し付けるように流れ、逆に、中央層の材料は外側の層に向かって広がるように流す。これにより隣接する境界同士に圧力が付加され境界に気泡が入ることなく充填を行うことが可能となる。その結果、境界面に気泡が入ることなく金型充填が行えるため、成形品も良好となる。
グラデーション充填用ノズルとは、材料となるレジンペーストを供給する容器(シリンジ)とノズルまでの流路にあたるアクチュエータからなる。アクチュエータは、ノズルの上流側に各層に対応する材料の充填されたシリンジを取付け、同時に押し出すと下流側で各材料が合流して充填されるマニホールド型の形状であることが好ましい。アクチュエータは、レジンペーストが流路内を通過する際に、摩擦によるコンタミが発生しないように、内面をテフロン(登録商標)コーティング又はハードクロムメッキされたものが好ましい。
該グラデーションブロック(3層以上の積層構造を有する歯科切削加工用複合レジン材料)の作製方法は、3種以上の歯科用組成物を、1つの金型に同時に充填する工程を含んでいる。つまり、上記グラデーション充填用ノズルから複数のペースト状の歯科用組成物を金型に同時に充填する工程を含んでおり、さらに、該工程で得られた充填物を、加熱加圧する工程を含むことができる。
本発明の歯科切削加工用複合レジン材料は、手作業で切削加工してもよいが、例えば、歯科用CAD/CAM装置により切削加工されるなどして、歯冠の形状の歯科補綴物を作製することができる。
1.(A) 無機フィラーの調製
硝酸アルミニウム(Al(NO3)3・9H2O、和光純薬工業社製) 10重量部及びAP-1(変性エタノール、日本アルコール販売社製、エタノール87%、イソプロピルアルコール13%)15重量部を混合し、溶解させた。次いで、得られた溶液にジルコゾールZN(硝酸ジルコニウム水溶液、第一稀元素化学工業社製、ZrO2含有率=25wt%)を118重量部添加し、さらに、MS51(メチルシリケートオリゴマー、三菱化学社製、SiO2含有率=52wt%)280重量部及び蒸留水430重量部を添加した。その後、得られた混合物を60分間攪拌機で混合し、透明かつ均一な原料混合液を調製した。次に、アンモニア水溶液(例えば、ナカライテスク社製、NH3=28%)の2倍希釈液127重量部を、先に調製した原料混合液に攪拌しながら添加すると、共沈ゲル化してゼリー状となった。このゲル化体を取り出し、100℃で乾燥して過剰のアンモニア、水及び溶媒を除去し、乾燥ゲルを得た。この乾燥ゲルを水洗及び濾過することにより副成した硝酸アンモニウムを除去し、再度乾燥した。なお、硝酸アンモニウムが多量に残留すると焼成時にガスが発生し、爆発するリスクがあるため、十分に水洗する必要がある。
アルコール溶媒(AP-1)200重量部中に、平均粒子径0.7μmのフッ化物含有歯科用ガラスフィラー(G018−090(UF0.7)、NEC SCHOTTコンポーネンツ社製)100重量部、及びγ-MPTSを2重量部加えて、1時間超音波分散した。その後、アルコール溶媒をエバポレーターで除去した後、減圧下80℃で2時間乾燥し、減圧下110℃で1時間乾燥することによりシランカップリング材で表面処理されたフッ素フィラーを得た。
超微粒子SiO2フィラーである、平均粒子径15nmのコロイダルシリカフィラー溶液(MEK-ST 100、日産化学工業社製、メチルエチルケトン中にSiO2が30重量%含有)100重量部中に、γ-MPTSを10重量部加えて、1時間超音波分散した。その後、重合性モノマー(UDMA)を60重量部加えた後、溶媒をエバポレ−タ−で除去し、シランカップリング材で表面処理された超微粒子SiO2フィラーを30重量%含有するUDMAを得た。
UDMA及びDEGDMAの配合割合(重量比)が8:2である重合性モノマー組成物に対して、加熱重合開始剤(BPO)が1重量%になるように添加したUDMA及びDEGDMAの混合重合性モノマーを調整した。
上記混合重合性モノマー(D)に、(A)複合金属酸化物フィラー、(B)フッ素フィラー及び(C)超微粒子SiO2フィラーを含有するUDMAを混合し、(D)重合性モノマー(UDMA/DEGDMA=80/20重量比)が28重量%、(A)複合金属酸化物フィラーが48重量%、(B)フッ素フィラーが21重量%及び(C)超微粒子SiO2フィラーが3重量%含有するペーストを作製した。
次に、上記レジンペーストE1、E2及びE3をそれぞれ含む3つの容器(シリンジ)から、グラデーションブロック体専用に作製した充填ノズルを用いて、同時に金型に充填した。具体的には、3層構造のブロックを作製する場合、充填ノズルの流路形状は、図1aに示すように、外側の層の材料は中央層に押し付けるように流れ、逆に中央層の材料は外側の層に向かって広がるように充填した。上記5で稠度を一定に調整したエナメル色、デンティン色及びサービカル色の3種類の材料E1、E2及びE3を、吐出開始タイミング(開始信号を受けて0.2〜1.0秒後に同時吐出開始)と、吐出スピード(0.1ml/sec〜0.3ml/sec)を調整し、吐出を開始した。すると3層の材料E1、E2及びE3は境界同士が合流し吐出された。その状態で金型に充填され、成形されたブロックは、境界層に気泡は発生せず、3層の厚みもほぼ均一となった。その後、加圧加熱により硬化し、150℃で1時間の加熱処理を行い、十分に重合を進行させ、3層構造を有するグラデーションブロック体(歯科切削加工用複合レジン材料)を作製した(図1b)。その後、得られたグラデーションブロック体に取付治具8を接着し、歯科切削加工用複合レジン材料を作製した(図1c)。
実施例2〜6及び比較例1〜6は、表1の顔料配合量が異なる以外は、実施例1と同様の方法で、実施例1とは色調及び透明性の異なる3層構造を有する歯科切削加工用複合レジン材料をそれぞれ作製した。
市販の2層構造を有する歯科切削加工用レジン「松風ブロック HC A2−2L」(松風社製)を用いた。
実施例1の1層目と同一のレジンペーストを金型の1/3まで充填し、加圧加熱により成形した後、100℃で20分間の加熱処理を行い、十分に硬化させた。その後、実施例1の2層目と同一のレジンペーストを金型の2/3まで充填し、100℃で20分間の加熱処理を行った。さらに実施例1の3層目と同一のレジンペーストで金型の残り部分を埋め、実施例1と同じ条件で重合硬化を行い、段階的に硬化した3層構造を有する歯科切削加工用複合レジンを得た。
実施例1の1〜3層目と同一のレジンペーストをそれぞれ金型に充填し、実施例1と同じ条件で重合硬化を行った。得られたブロック体を、それぞれ1/3の厚みにダイヤモンドカッターブレードを装着した切断機にて切断し、光重合性の歯科用接着材(マルチプライマー リペアーリキッドワン、山本貴金属地金社製)にて1層目と2層目、2層目と3層目の順に接着することで、界面が接着材である3層構造を有する歯科切削加工用複合レジンを得た。
実施例1〜6及び比較例1〜7の歯科切削加工用複合レジンの色調及び透過率については、一端から他端に向かう第1方向に延在する直線上において、前記一端から全長の15%までの距離にある第1点、
前記一端から全長の50%の距離にある第2点、
前記他端から全長の15%までの距離にある第3点、
試験片の厚さ方向の中心になるように、歯科切削加工用複合レジンから、ダイヤモンドカッターブレードを装着した切断機にて、各層の中央付近を、積層面と並行の方向に、厚さ0.8mm、四方が12〜15mm平板のペレット状に加工し、測色機(CM-3610d、コニカミノルタ社製)を用いて色度(L*、C*、h表色系)を測定した。また、透過率については、同じペレットを、濁度計(NDH−2000、日本電色工業社製)を用いて測定した。
作製した歯科切削加工用複合レジンについて、CAD/CAM装置(DWX-50、Roland DG社製)を用い、前歯部の1番目のクラウン形状に削り出し、第1点(エナメル色)と第2点(デンティン色)及び第2点(デンティン色)と第3点(サービカル色)の各境界面の色調と透明性の変化について以下の基準で、目視で評価を行った。
実施例1及び比較例8、9の歯科切削加工用複合レジンから、2mm×2mm×25mmの寸法で、中央部(端から12.5mm)に1層目(エナメル色)と2層目(デンティン色)の境界面が位置する試験片を製作した。この試験片を耐水研磨紙(P2000)で表面を研磨した後、37℃の蒸留水に24時間浸漬し、小型万能試験機(島津製作所社製,EZ-Graph)を用いてクロスヘッドスピード1mm/min、支点間距離20mmの条件で三点曲げ試験を実施した。
実施例1及び比較例8、9の歯科切削加工用複合レジン材料から、上記の三点曲げ試験用の破断前後の試験片について、その境界面を小型顕微鏡(VC-M20Z、オムロン社製)にて80倍に拡大して観察した。また、破断前後の境界面の状態について、以下の基準で評価を行った。
1:あきらかな境界面が認識できない。
1:境界面に沿って破断していない。
実施例1〜6及び比較例1〜3の色調は、第1点から第2点、さらに第2点から第3点にかけて、L*値(明度)は減少傾向、C*値(彩度)は、増加傾向を一様に示した。h値(色相角度)は明確な傾向を示さなかった。
前記一端から全長における50%の距離にある第2点のL*C*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L2,C2,h2)とし、
前記他端から全長における15%の区間にある第3点のL*C*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L3,C3,h3)としたとき、値の順番は、
L1>L2>L3であり、かつC1<C2<C3であった。
前記一端から全長の15%までの距離にある第1点の透過率をT1とし、
前記一端から全長の50%の距離にある第2点の透過率をT2とし、
前記他端から全長の15%までの距離にある第3点の透過率をT3としたとき、
第1点(T1)と第2点(T2)の透過率の差が2%〜4%であり、かつ
第2点(T2)と第3点(T3)の透過率の差が2%〜6%であり、値の順番は、T1>T2>T3であった。
2 中央ノズル
3 外側ノズル
4 金型
5 エナメル色層
6 デンティン色層
7 サービカル色層
8 取付治具
Claims (7)
- 3層以上の積層構造を有する歯科切削加工用複合レジン材料であって、
3種以上の歯科用組成物が、1つの金型に同時に充填された後に、重合硬化された歯科切削加工用複合レジン材料。 - 3層以上の積層構造がグラデーション化された、請求項1に記載の3層以上の積層構造を有する歯科切削加工用複合レジン材料。
- 歯科切削加工用複合レジン材料の一端から他端に向かう第1方向に延在する直線上において、一端から他端に向かう第1方向に向かって色が変化しており、
前記一端から全長の15%までの区間にある第1点のL*C*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L1,C1,h1)とし、
前記一端から全長の50%の距離にある第2点のL*C*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L2,C2,h2)とし、
前記他端から全長の15%の区間にある第3点のL*C*h表色系による色度(L*,C*,h)を(L3,C3,h3)としたとき、値の順番は、
L1>L2>L3であり、かつ
C1<C2<C3である、
請求項1又は2に記載の歯科切削加工用複合レジン材料。 - 一端から他端に向かう第1方向に延在する直線上において、一端から他端に向かう第1方向に向かって透過率が変化しており、
前記一端から全長の15%までの距離にある第1点の透過率をT1とし、
前記一端から全長の50%の距離にある第2点の透過率をT2とし、
前記他端から全長の15%までの距離にある第3点の透過率をT3としたとき、
第1点(T1)と第2点(T2)の透過率の差が2%〜4%であり、かつ
第2点(T2)と第3点(T3)の透過率の差が2%〜6%であり、
値の順番は、
T1>T2>T3である、
請求項1〜3の何れか一項に記載の歯科切削加工用複合レジン材料。 - 曲げ強さが180MPa以上で、かつ前記積層構造における色調の界面が確認されない、請求項1〜4の何れか一項に記載の歯科切削加工用複合レジン材料。
- 前記歯科組成物が、無機フィラー及び樹脂を含有する、請求項1〜5の何れか一項に記載の歯科切削加工用複合レジン材料。
- 請求項1〜6に記載の3層以上の積層構造を有する歯科切削加工用複合レジン材料の作製方法であって、
3種以上の歯科用組成物を、1つの金型に同時に充填した後に、重合硬化する工程を含む、作製方法。
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